JP2015082272A - ダンプトラック - Google Patents

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Abstract

【課題】自律走行するダンプトラックが停止状態から自律走行状態へ移行する際に、無線通信接続確立の成功確率を向上できるダンプトラックを提供すること。
【解決手段】自律走行に必要な情報を基地局302と送受信するための無線通信装置105と、停車時に基地局との無線通信の接続を確立できないときに当該通信接続の確立のために処理を実行する状態管理装置102と、基地局または状態管理装置からの情報に基づいてダンプトラックの走行を制御する走行制御装置106とを備える。状態管理装置は、基地局との無線通信の接続を確立できないとき、走行可能な領域内でダンプトラックを走行させる走行指令の走行制御装置への出力と、基地局との通信接続を試行する通信指令の前記無線通信装置への出力とを、基地局との通信接続が確立されるまで繰り返す。
【選択図】図4

Description

本発明は自律走行するダンプトラックに関する。
鉱山などで利用されるダンプトラックの運行管理システムには、複数台のダンプトラックと、当該複数台のダンプトラックの運行管理を行う管制センタ(基地局)との間で各ダンプトラックの自律走行に必要な情報を無線通信で送受信することで、各ダンプトラックの自律走行を実現しているものがある。
この種の技術としては、例えば、誘導線路を任意に区分して設定した第1の仮想的区画位置に到達したとき、自己の識別番号情報および走行位置情報を含む走行可否問い合わせ信号を伝送する無人搬送車と、この問い合わせ信号を受信し、第1の区画位置に隣接する第2の区画位置に他の無人搬送車が存在しないことが確認できた場合に当該無人搬送車に走行許可信号を伝送する固定局(基地局)とを備えた無人搬送車運行管理システムがある(特開平6−208413号公報)。当該システムにおいて、無人搬送車と固定局とは無線通信により通信を行っており、無人搬送車は、固定局から走行許可信号を受信した場合にはその走行を継続し、反対に、走行許可信号を受信しない場合に第1および第2の区画の境界部において停止する。
特開平6−208413号公報
ところで、ダンプトラックが種々の事情で自律走行を中断して停止した後に、自律走行を再開するには、まず、当該ダンプトラックと管制センタ(基地局)との無線通信接続を再度確立する必要がある。しかし、ダンプトラックの停止位置によっては、基地局または中継局からの電波の受信レベルが悪く、管制センタとの無線通信接続を確立することができず、自律走行の自動的な再開が困難になることがある。そのため、停止しているダンプトラックにオペレータが搭乗して、電波の受信レベルの良い場所まで当該ダンプトラックを操縦する等の手当が必要になることもある。上記文献には、この種の課題の指摘とその解決手段については記載されていない。
そこで、本発明の目的は、自律走行するダンプトラックが停止状態から自律走行状態へ移行する際に、無線通信接続確立の成功確率を向上できるダンプトラックを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、自車位置情報と地図情報に基づいて自律走行するダンプトラックにおいて、自律走行に必要な情報を基地局と送受信するための無線通信装置と、停車時に前記無線通信装置による前記基地局との無線通信の接続を確立できないときに当該無線通信の接続を確立するための処理を実行する状態管理装置と、前記基地局からの情報または前記状態管理装置からの走行指令に基づいてダンプトラックの走行を制御する走行制御装置とを備え、前記状態管理装置は、停車時に前記無線通信装置による前記基地局との無線通信の接続を確立できないとき、走行可能な領域内で前記ダンプトラックを所定距離だけ走行させる走行指令の前記走行制御装置への出力と、前記基地局との通信接続を試行する通信指令の前記無線通信装置への出力とを、前記基地局との通信接続が確立されるまで繰り返す。
本発明によれば、ダンプトラックが停止状態から自律走行状態へ移行する際に無線通信接続確立の成功確率を向上できる。
本発明の各実施の形態に共通するダンプトラックの運行管理システムの全体構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る運行管理サーバ301と、各ダンプトラック306,307に搭載された車載端末システム101との構成図。 本発明の第1の実施の形態に係るアラーム出力装置103の構成例を示す図。 本発明の第1の実施の形態に係るダンプトラックにおけるダンプ状態管理装置102の全体構成図。 本発明の第1の実施の形態におけるダンプ状態管理装置102によって行われる処理動作フローの一例。 本発明の第2の実施の形態に係るダンプトラックにおけるダンプ状態管理装置102Aの全体構成図。 本発明の第2の実施の形態におけるダンプ状態管理装置102Aによって行われる処理動作フローの一例。 本発明の第3の実施の形態に係るダンプトラックにおけるダンプ状態管理装置102Bの全体構成図。 本発明の第3の実施の形態において各ダンプトラックに割り当てられる走行許可区間の説明図。 本発明の第3の実施の形態において各ダンプトラックに割り当てられる走行許可区間の説明図(図9AからT秒後)。 図9中のダンプトラックBに係る走行許可区間情報の説明図。 本発明の第3の実施の形態におけるダンプ状態管理装置102Bによって行われる処理動作フローの一例。 本発明の第4の実施の形態に係るダンプトラックの車載端末システム101Cの構成図。 本発明の第5の実施の形態に係るダンプトラックにおけるダンプ状態管理装置102Dの全体構成図。 本発明の第5の実施の形態におけるダンプ状態管理装置102Dによって行われる処理動作フローの一例。 本発明の第6の実施の形態に係るダンプトラックにおけるダンプ状態管理装置102Eの全体構成図。 本発明の第6の実施の形態に係る記憶装置1412に記憶される通信実績情報の内容を示す図。 本発明の第6の実施の形態におけるダンプ状態管理装置102Eによって行われる処理動作フローの一例。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の説明では、便宜上、複数の部分(セクション)または複数の実施の形態に分割して発明を説明することがある。また、発明を構成する要素について特定の数(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合には、特に明示した場合や原理的に明らかに当該特定の数に限定される場合等を除き、当該特定の数に限定されるものではなく、当該特定の数以外の値を利用してもよいものとする。また、以下の各実施の形態で説明される各構成要素(処理ステップ等も含む)は、特に明示した場合や原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必須でないものも含まれているものとする。さらに、以下の各実施の形態の説明では、同一の機能を有する部材には各図面において同一または関連する符号を付し、当該部材の繰り返しの説明は省略することがある。
図1は本発明の各実施の形態に共通するダンプトラックの運行管理システムの全体構成図である。この図に示す運行管理システムは、鉱山現場で利用されるものであり、複数の超大型のダンプトラック(鉱山ダンプ)306,307と、鉱山内のダンプトラックの監視用建屋である管制センタ内に設置されたコンピュータであり、無線通信により複数のダンプトラック306,307の運行管理を行う運行管理サーバ301と、運行管理サーバ301と有線ネットワーク303で接続された無線基地局302と、各ダンプトラック306,307に搭載された無線通信装置105(後述)と無線基地局302との間に介在し、運行管理サーバ301と各ダンプトラック306,307の間で送受信される無線信号の中継処理を行う複数の中継局304,305とを備えている。なお、図1中には、2台のダンプトラックと、2基の中継局を備える場合を示したが、あくまでも例示であり、ダンプトラックと中継局の数は2つに限らない。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る運行管理サーバ301と、各ダンプトラック306,307に搭載された車載端末システム101との構成図である。なお、車載端末システム101は、図中には1つしか示していないが、各ダンプトラックに搭載されているものとする。
運行管理サーバ301は、ダンプトラックが走行可能な鉱山内の道路地図と管理下にある各ダンプトラック306,307の走行経路とが記憶された地図データ(マスター地図データ)が記憶・管理されたマスター地図DB(マスター地図記憶装置)19と、車載端末システム101の無線通信装置105と通信を行うための通信インターフェースであるサーバ側通信装置16と、運行管理サーバ301で実行される各種処理フローの制御を行うサーバ側制御装置13とを備えている。
各ダンプトラックの走行経路は、鉱山内の2つの地点を接続する道路が設定されており、通常は、鉱山内のいずれかの積込場と放土場を接続する道路が設定されている。各ダンプトラックは自分の走行経路の両端に設定された積込場と放土場の間を繰り返し運行することが多いが、積込場または放土場に到着して作業が完了した時点で次の目的地を改めて設定し、これにより走行経路を毎回変更することも行われる。
車載端末システム101は、GPS受信機、ジャイロおよび加速度センサなどにより自車の現在位置を測位する測位装置114と、車載端末システム101が搭載されたダンプトラックが自律走行時に利用する地図データ(車載地図データ)が記憶・管理されている端末地図DB(地図データ記憶装置)38と、測位装置114で測位される自車位置、端末地図DB38の地図データおよび運行管理サーバ301から与えられる指示等に基づいて、端末地図DB38の地図データに基づいて車両を自律走行させるための制御(自律走行制御)を行う走行制御装置106と、自律走行に必要な情報をはじめとして、運行管理サーバ301と情報を送受信するための通信インターフェースである車載無線通信装置105と、車載端末システム101において、オペレータからの入力を受け付けるための入力インターフェースである端末側入力装置50と、車載端末システム101において、オペレータに情報表示を行うための出力インターフェースである端末側表示装置53と、停車時に無線通信装置105による基地局302(運行管理サーバ301)との無線通信の接続(リンク)を確立できないときに、無線通信接続を確立するための各種処理を実行するダンプ状態管理装置102と、ダンプ状態管理装置102による無線通信接続の確立が不可能であることを報知するためのアラーム出力装置103と、ダンプトラックの周囲に存在する障害物の有無など、ダンプトラックが走行可能な領域を検出するための外界センサ装置104とを備えている。
鉱山現場では、鉱物の採掘状況の進展などにともない、ダンプトラックが走行可能な道路の延長、追加、廃止、一次通行止め等が頻繁に発生する。そのため、各ダンプトラックが利用する地図データの更新は頻繁に行われる。鉱山全体における道路地図および各ダンプトラックの走行経路等を含む地図データは、運行管理サーバ301のマスター地図DB19で一元管理されており、まず、マスター地図DB19内のマスター地図データがオペレータによって最新の状態に更新された後に、当該最新のマスター地図データを各ダンプトラックの端末地図DB38に配信することで、各ダンプトラックの地図データが最新の状態に設定される。
図3は本発明の第1の実施の形態に係るアラーム出力装置103の構成例を示す図である。この図に示すように、本実施の形態に係るアラーム出力装置103は、外部から視認が容易なランプで構成されており、ランプ点灯時は自律走行モードへの移行が不可能であることを示す。これによりランプが点灯しているダンプトラックは、無線通信接続の確立ができずに停止していることが容易に判別できる。なお、本実施の形態では、アラーム出力装置103におけるランプの点灯の有無によって基地局302との無線通信接続の確立の可否を報知する構成を採用したが、スピーカーによる警報音の発生や、発煙筒等で空中に煙や光を放つ等の他の報知態様を利用しても良い。
図4は本発明の第1の実施の形態に係るダンプトラックにおけるダンプ状態管理装置102の全体構成図である。ダンプ状態管理装置102は、ダンプ状態判定部107と、走行可能区間確認部108と、無線送信命令部109と、無線受信確認部110と、走行命令部111を備えている。
ダンプ状態判定部107は、停車状態から自律走行状態に復帰する場合に、基地局302との通信接続の確立を試行に係る各処理を制御しつつ、通信接続の確立が可能か否か(自律走行状態への復帰が可能か否か)を判定する部分であり、本実施の形態の特徴となる処理の全般に係る制御を行っている。
無線送信命令部109は、ダンプ状態判定部107から出力される送信命令に基づいて、無線通信装置105に通信指令を出力することで、無線通信装置105に接続確認メッセージを送信させる処理を実行する部分である。接続確認メッセージは、自律走行の再開にあたって必要な基地局302との通信接続を確立するために、無線通信装置105から運行管理サーバ301に対して送信されるデータである。
無線受信確認部110は、無線通信装置105から送信された接続確認メッセージに対する基地局302からの応答メッセージを無線通信装置105で受信した場合に、その旨(受信確認通知)をダンプ状態判定部107に通知する処理を実行する部分である。応答メッセージは、基地局302が接続確認メッセージを受信したことを車載端末システム101に通知するために、基地局302から無線通信装置105に対して送信されるデータであり、車載端末システム101は、当該応答メッセージを受信することで基地局302との通信接続が確立したことを確認できる。
走行可能区間確認部108は、ダンプ状態判定部107から出力される走行可能区間確認命令に基づいて、自車が走行可能な領域を外界センサ装置104に検出させる処理を実行する部分である。外界センサ装置104は、自車の周辺環境を認識して、ダンプトラックが走行可能な領域と走行不可能な領域の境界線(例えば、崖、壁、容易な乗り越えの難しい巨大な物体の輪郭等)を検出することで、自車が走行可能な領域(走行可能領域)を検出するものである。なお、外界センサ装置104の具体例は、後述するミリ波センサ等がある。
また、走行可能区間確認部108は、上記処理により外界センサ装置104によって検出された走行可能領域を、走行可能区間通知として、ダンプ状態判定部107に出力する処理も実行している。
走行命令部111は、ダンプ状態判定部107から出力される走行命令に基づいて、走行制御装置106に走行指令を出力することで、外界センサ装置104によって検出された走行可能領域内で走行制御装置106に自車を走行させる処理を実行させる部分である。走行制御装置106は、無線通信装置105を介して基地局302から送信される情報またはダンプ状態管理装置102からの走行指令に基づいて、原動機から車輪に加えるトルクや当該車輪の操舵角等を制御することでダンプトラックの走行を制御する。また、走行命令部111は、走行制御装置106による自車の走行状態(例えば、走行速度、走行加速度、進行方向、操舵角など)を、走行状態通知として、ダンプ状態判定部107に出力する処理も実行している。
図5は本発明の第1の実施の形態におけるダンプ状態管理装置102によって行われる処理動作フローの一例である。この図に示すフローは、自律走行を中断して停止状態(停止した理由は特に問わない)にあるダンプトラックが自律走行状態への復帰を試みる場合に開始される(S201)。処理が開始されると、まず、ダンプ状態判定部107は無線送信命令部109に対して送信命令を出力し、これにより、無線送信命令部109は無線通信装置105を介して基地局302に対して接続確認メッセージを送信する(S202)。
次に、ダンプ状態判定部107は、無線受信確認部110から受信確認が入力されたか否かを判定することによって、基地局302との無線通信接続が確立できたか否かを判定する(S203)。なお、無線受信確認部110の受信確認は、既述のとおり、S202の接続確認メッセージに対する基地局302の応答メッセージを無線通信装置105が受信した場合に無線受信確認部110が出力するものである。
S203において、基地局302との無線通信接続が確立できた場合(無線受信確認部110から受信確認が通知された場合)には、ダンプトラックは自律走行状態に復帰し(S209)、処理を終了する。一方、S203において、無線通信装置105による基地局302との無線通信接続が確立できない場合(無線受信確認部110から受信確認が通知されない場合)には、S204に進んで、ダンプ状態判定部107は、現在位置から移動しながら無線通信接続の確立を試みる処理を開始する。
S204では、ダンプ状態判定部107は、走行可能区間確認部108に対して走行可能区間確認命令を出力し、これにより、走行可能区間確認部108は、外界センサ装置104を介して走行可能領域を確認し、その結果を走行可能区間通知としてダンプ状態判定部107に出力する。そして、ダンプ状態判定部107は、走行可能区間確認部108から通知される走行可能領域内で現在位置(測位装置114で計測可能)からのダンプトラックの前進が可能か否かを判定する。
S204において、現在位置からの前進が不可能であると判定された場合には、ダンプ状態判定部107は、アラーム出力装置103に対してアラーム命令を出力し、アラーム出力装置103のランプが点灯し(S206)、処理を終了する。
一方、S204において、現在位置からのダンプトラックの前進が可能であると判定された場合には、ダンプ状態判定部107は、走行可能領域内で移動するように走行命令部111に対して走行命令を出力し、走行制御装置106によってダンプトラックを走行させる(S205)。その際のダンプトラックの移動距離としては、基地局302との無線通信に利用されている搬送波(例えば電波)の半波長以上の距離を選択することが好ましい。これは、複数の伝搬路(マルチパス)を経た複数の搬送波が干渉し合うことで、移動局(ダンプトラック)の受信レベルが時間とともに変動するマルチパスフェージング(multipath fading)に対応するためである。マルチパスフェージングでは、搬送波の半波長程度の周期で受信レベルが不規則に変動するため、ダンプトラックを搬送波の半波長以上移動させれば、その移動中または移動後に受信レベルが改善される可能性が極めて高くなる。なお、ここではダンプトラックを前進させながら通信接続の確立を試みる場合について説明するが、後退しながら接続確立を試みても良い(他の各実施の形態についても同様とする)。
そして、S205の移動中または移動完了後に、再度、ダンプ状態判定部107は、無線送信命令部109に対して送信命令を出力し、無線通信装置105を介して基地局302に対して接続確認メッセージを送信することで、基地局302との無線通信接続を試行する(S207)。そして、無線受信確認部110から受信確認が入力されたか否かを判定することによって、基地局302との無線通信接続が確立できたか否かを判定する(S208)。
S208において、基地局302との無線通信接続が確立できた場合には、ダンプトラックは自律走行状態に復帰し(S209)、処理を終了する。一方、S208において、基地局302との無線通信接続が確立できない場合には、S204に戻り、ダンプ状態判定部107は、現在位置から移動しながら無線通信接続の確立を試みる処理を繰り返す。
これにより、自律走行状態(基地局との無線通信接続が確立された状態)または復帰不能状態(基地局との無線通信接続が確立できない状態)のいずれかに移行するまで、上記で説明した処理が繰り返される。したがって、本実施の形態によれば、停止状態のダンプトラックが自律走行状態に復帰する処理を自動的に実施することができ、停止後の自律走行への復帰成功確率を向上することができる。特に、本実施の形態で説明したダンプトラックを利用すれば、停止状態から自律走行状態への復帰処理が自動的に行われ、オペレータを介する必要が無い。そのため、ダンプトラックが停止状態から自律走行状態へ移行する際に無線通信接続確立の成功確率を向上でき、結果的にシステム全体の稼働率を向上させることができる。
なお、図5のフローチャートでは、S205の前進の後に、S206で接続確認メッセージを送信するように説明しているが、S205とS206は並列的に処理しても構わない。すなわち、走行可能領域内を移動しながら接続確認メッセージを送信しても構わない(他の各実施の形態についても同様とする)。
図6は本発明の第2の実施の形態に係るダンプトラックにおけるダンプ状態管理装置102Aの全体構成図である。ダンプ状態管理装置102Aは、ダンプ状態判定部107Aと、測位装置104による自車位置情報および車載地図DB38による地図情報に基づいて走行可能領域を確認する処理を実行する走行可能区間確認部108Aを備えている。
図7は本発明の第2の実施の形態におけるダンプ状態管理装置102Aによって行われる処理動作フローの一例である。この図に示すフローは、自律走行を中断して停止状態(停止した理由は特に問わない)にあるダンプトラックが自律走行状態への復帰を試みる場合に開始される(S601)。処理が開始されると、まず、ダンプ状態判定部107Aは無線送信命令部109に対して送信命令を出力し、これにより、無線送信命令部109は無線通信装置105を介して基地局302に対して接続確認メッセージを送信する(S602)。
次に、ダンプ状態判定部107Aは、無線受信確認部110から受信確認が入力されたか否かを判定することによって、基地局302との無線通信接続が確立できたか否かを判定する(S603)。
S603において、基地局302との無線通信接続が確立できた場合には、ダンプトラックは自律走行状態に復帰し(S611)、処理を終了する。一方、S603において、無線通信装置105による基地局302との無線通信接続が確立できない場合には、S604に進んで、ダンプ状態判定部107Aは、現在位置から移動しながら無線通信接続の確立を試みる処理を開始する。
S604では、ダンプ状態判定部107Aは、測位装置(GPS受信機)114から自車の現在の位置情報が取得可能か否かを判定する。S604において位置情報が取得できないと判定された場合には、ダンプ状態判定部107Aは、アラーム出力装置103に対してアラーム命令を出力し、これによりアラーム出力装置103のランプが点灯して(S608)、処理が終了する。
一方、S604において位置情報が取得できた場合には、走行可能区間確認部108Aは、当該位置情報と車載地図DB38内の地図情報とを照合することで、現在のダンプトラックの周囲の走行可能領域を確認し、その結果を走行可能区間通知としてダンプ状態判定部107Aに出力する(S605)。そして、ダンプ状態判定部107Aは、走行可能区間確認部108Aから通知される走行可能領域内で現在位置(S604で取得したもの)からのダンプトラックの前進が可能か否かを判定する(S606)。
S606において、現在位置からの前進が不可能であると判定された場合には、ダンプ状態判定部107Aは、アラーム出力装置103に対してアラーム命令を出力し(S608)、処理を終了する。
一方、S606において、現在位置からのダンプトラックの前進が可能であると判定された場合には、ダンプ状態判定部107Aは、走行可能領域内で移動するように走行命令部111に対して走行命令を出力し、走行制御装置106によってダンプトラックを走行させる(S607)。これにより、測位装置104から算出される自車位置情報が、走行可能領域内に常に含まれるように、ダンプトラックが走行する。なお、その際のダンプトラックの移動距離としては、先の場合と同様の観点から、基地局302との通信に利用している搬送波の半波長以上の距離を選択することが好ましい。
そして、S607の移動中または移動完了後に、再度、ダンプ状態判定部107Aは、無線送信命令部109に対して送信命令を出力し、無線通信装置105を介して基地局302に対して接続確認メッセージを送信することで、基地局302との無線通信接続を試行する(S609)。そして、無線受信確認部110から受信確認が入力されたか否かを判定することによって、基地局302との無線通信接続が確立できたか否かを判定する(S610)。
S610において、基地局302との無線通信接続が確立できた場合には、ダンプトラックは自律走行状態に復帰し(S611)、処理を終了する。一方、S610において、基地局302との無線通信接続が確立できない場合には、S604に戻り、ダンプ状態判定部107Aは、現在位置から移動しながら無線通信接続の確立を試みる処理を繰り返す。
これにより、第1の実施の形態と同様に、自律走行状態または復帰不能状態のいずれかに移行するまで、上記で説明した処理が繰り返される。したがって、本実施の形態によっても、停止状態のダンプトラックが自律走行状態に復帰する処理を自動的に実施することができ、停止後の自律走行への復帰成功確率を向上することができ、結果的にシステム全体の稼働率を向上させることができる。
図8は本発明の第3の実施の形態に係るダンプトラックにおけるダンプ状態管理装置102Bの全体構成図である。ダンプ状態管理装置102Bは、ダンプ状態判定部107Bと、自車に設定された走行許可区間の情報(走行許可区間情報)が記憶された記憶装置712と、測位装置104による自車位置情報および記憶装置712の走行許可区間情報に基づいて走行可能領域を確認する処理を実行する走行可能区間確認部108Bとを備えている。
図9A,Bは本発明の第3の実施の形態において各ダンプトラックに割り当てられる走行許可区間の説明図である。走行許可区間とは、自律走行する各ダンプトラックに対して重複無く設定される道路上の所定の区間であって、当該区間を設定されたダンプトラックのみが走行することを許可される区間を示す。通常、走行許可区間は、或る走行経路を分割して得られる複数の区間であり、当該走行経路を走行する複数のダンプトラックに対して重複無く個別に割り当てられる区間である。また、ダンプトラックが走行経路上を走行するとともに、当該ダンプトラックに割り当てられた走行許可区間もダンプトラックの進行方向に沿って当該走行経路上を移動する。これにより、走行経路が同一の複数のダンプトラックが接触することが回避できる。このように走行許可区間を利用した制御は、走行許可区間という閉塞された領域内の走行を1台のダンプトラックだけに許可するため、閉塞制御と呼ばれることがある。
図9Aでは、或る時刻において、同一の走行経路(図9では走行経路の一部を直線で示している)を有する3台のダンプトラックA,B,Cに対して、個別の走行許可区間A,B,Cが割り当てられている状態が示されている。この図の例では、複数のノード801と、当該複数のノードのうち隣接する2つを接続して得られる複数のリンク803とで走行経路を表しており、走行許可区間は走行経路上で連続する複数ノード801の集合(点列)で表すことができる。また、図9Aの例では、ダンプトラックの前方の領域だけでなく後方の領域も走行許可区間として割り当てられている。
各ノードにはIDとして番号(ノード番号)が付与されており、本実施の形態ではノード番号の集合で走行許可区間を表している。図9Aの時刻において、走行許可区間Aは、ノード番号1からNまでの合計N個のノードで構成されており、走行許可区間Bは、ノード番号N+1からN+Pまでの合計P個のノードで構成されており、走行許可区間Cは、ノード番号N+P+1からN+P+Qまでの合計Q個のノードで構成されている。
図9Bは、図9Aの状態からT秒後における各ダンプトラックに割り当てられた走行許可区間A,B,Cの説明図である。ここでは、T秒後にも各走行許可区間に含まれるノードの個数は保持されると仮定しており、走行許可区間Aは、ノード番号2からN+1までのノードで構成されており、走行許可区間Bは、ノード番号N+2からN+P+1までのノードで構成されており、走行許可区間Cは、ノード番号N+P+2からN+P+Q+1までノードで構成されている。このように各走行許可区間は、運行管理サーバ301によって、ダンプトラックの移動に応じて走行経路上を移動するように再設定され続ける。なお、言うまでもないが、各走行許可区間のノード数は一定である必要は無く、変化しても良い。
図10は図9Aの時刻におけるダンプトラックAに係る走行許可区間情報の説明図である。本実施の形態では、図10のテーブル802に示すように、各ダンプトラックに設定される走行許可区間を、当該走行許可区間に含まれる全てのノードの番号と、当該全てのノードの位置座標で管理している。ダンプトラックAの走行許可区間Aは、ノード番号1からNまでの合計N個のノードから成っており、各ノードの番号と、各ノードの位置座標とを組み合わせることで定義されている。自律走行するダンプトラックは、測位装置(GPS装置)104から取得する現在位置情報と、記憶装置712の走行許可区間情報を照合し、現在自分がどの走行許可区間を自走しているか、認識することができる。
図11は本発明の第3の実施の形態におけるダンプ状態管理装置102Bによって行われる処理動作フローの一例である。この図に示すフローは、自律走行を中断して停止状態(停止した理由は特に問わない)にあるダンプトラックが自律走行状態への復帰を試みる場合に開始される(S901)。処理が開始されると、まず、ダンプ状態判定部107Bは無線送信命令部109に対して送信命令を出力し、これにより、無線送信命令部109は無線通信装置105を介して基地局302に対して接続確認メッセージを送信する(S902)。
次に、ダンプ状態判定部107Bは、無線受信確認部110から受信確認が入力されたか否かを判定することによって、基地局302との無線通信接続が確立できたか否かを判定する(S903)。
S903において、基地局302との無線通信接続が確立できた場合には、ダンプトラックは自律走行状態に復帰し(S911)、処理を終了する。一方、S903において、無線通信装置105による基地局302との無線通信接続が確立できない場合には、S904に進んで、ダンプ状態判定部107Bは、現在位置から移動しながら無線通信接続の確立を試みる処理を開始する。
S904では、ダンプ状態判定部107Bは、測位装置(GPS受信機)114から自車の現在の位置情報が取得可能か否かを判定する。S904において位置情報が取得できないと判定された場合には、ダンプ状態判定部107Bは、アラーム出力装置103に対してアラーム命令を出力し、これによりアラーム出力装置103のランプが点灯して(S908)、処理が終了する。
一方、S904において位置情報が取得できた場合には、走行可能区間確認部108Bは、当該位置情報と記憶装置712内の走行許可区間情報とを照合することで、現在のダンプトラックの周囲の走行可能領域を確認し、その結果を走行可能区間通知としてダンプ状態判定部107Bに出力する(S905)。なお、ここで利用される走行許可区間情報は、自車が停止する時刻より前に基地局302(運行管理サーバ301)からの情報によって、記憶装置712内に記憶されているものとなり、通常は停車時刻の直前に記憶装置712内に記憶されているものとなる。
S905が終了したら、ダンプ状態判定部107Bは、走行可能区間確認部108Bから通知される走行可能領域内で現在位置(S904で取得したもの)からのダンプトラックの前進が可能か否かを判定する(S906)。
これ以降のS906からS911までの処理は、図7のS606〜611に対応するため説明は省略するが、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、自律走行状態または復帰不能状態のいずれかに移行するまで、上記で説明した処理が繰り返される。
したがって、本実施の形態によっても、停止状態のダンプトラックが自律走行状態に復帰する処理を自動的に実施することができ、停止後の自律走行への復帰成功確率を向上することができ、結果的にシステム全体の稼働率を向上させることができる。
図12は本発明の第4の実施の形態に係るダンプトラックの車載端末システム101Cの構成図である。本実施の形態は、第1の実施の形態における外界センサ装置104の具体例として、ミリ波センサ装置104Cを利用している点で異なるが、他の点は同じである。
ミリ波センサ装置104Cは、波長が1ミリから1センチまでの電波であるミリ波を利用してダンプトラックの周囲環境(主に周囲に存在する障害物)を認識することで、走行可能領域を検出するものである。外界センサ装置としてミリ波センサ装置104Cを利用すると、激しい雨、雪、霧等の悪天候時や粉塵が存在する環境下においても安定して走行可能領域を検出することができる。特に鉱山では、ダンプトラックは未舗装の道路を走行することが多いので、ミリ波センサ装置104Cのこの特徴はメリットとなる。
具体的な処理内容については、第1の実施の形態のものと同じなので説明は省略するが、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、自律走行状態または復帰不能状態のいずれかに移行するまで、上記で説明した処理が繰り返される。したがって、本実施の形態によっても、停止状態のダンプトラックが自律走行状態に復帰する処理を自動的に実施することができ、停止後の自律走行への復帰成功確率を向上することができ、結果的にシステム全体の稼働率を向上させることができる。
なお、外界センサ装置104の具体例としては、上記のミリ波センサ装置の他にも、例えば、レーザーレンジファインダまたはLIDAR(Light Detection and Ranging)等を利用しても良いし、障害物の分類が容易なステレオカメラを利用しても良い。
図13は本発明の第5の実施の形態に係るダンプトラックにおけるダンプ状態管理装置102Dの全体構成図である。ダンプ状態管理装置102Dは、ダンプ状態判定部107Dと、測位装置104による自車位置情報、記憶装置712の走行許可区間情報およびミリ波センサ装置104Cによる障害物情報に基づいて走行可能領域を確認する処理を実行する走行可能区間確認部108Dを備えている。本実施の形態では、ミリ波センサ装置104Cによって走行許可区間内に障害物が検出された場合には、その走行許可区間内から当該障害物が存在する領域を除外した領域を走行可能領域としている。
図14は本発明の第5の実施の形態におけるダンプ状態管理装置102Dによって行われる処理動作フローの一例である。この図に示すフローは、自律走行を中断して停止状態(停止した理由は特に問わない)にあるダンプトラックが自律走行状態への復帰を試みる場合に開始される(S1301)。処理が開始されると、まず、ダンプ状態判定部107Dは無線送信命令部109に対して送信命令を出力し、これにより、無線送信命令部109は無線通信装置105を介して基地局302に対して接続確認メッセージを送信する(S1302)。
次に、ダンプ状態判定部107Dは、無線受信確認部110から受信確認が入力されたか否かを判定することによって、基地局302との無線通信接続が確立できたか否かを判定する(S1303)。
S1303において、基地局302との無線通信接続が確立できた場合には、ダンプトラックは自律走行状態に復帰し(S1312)、処理を終了する。一方、S1303において、無線通信装置105による基地局302との無線通信接続が確立できない場合には、S1304に進んで、ダンプ状態判定部107Dは、現在位置から移動しながら無線通信接続の確立を試みる処理を開始する。
S1304では、ダンプ状態判定部107Dは、測位装置(GPS受信機)114から自車の現在の位置情報が取得可能か否かを判定する。S1304において位置情報が取得できないと判定された場合には、ダンプ状態判定部107Dは、アラーム出力装置103に対してアラーム命令を出力し、これによりアラーム出力装置103のランプが点灯して(S1309)、処理が終了する。
一方、S1304において位置情報が取得できた場合には、走行可能区間確認部108Dは、当該位置情報と記憶装置712内の走行許可区間情報とを照合することで、現在のダンプトラックの周囲の走行可能領域を確認する(S1305)。なお、ここで利用される走行許可区間情報は、自車が停止する時刻より前に基地局302(運行管理サーバ301)からの情報によって、記憶装置712内に記憶されているものとなり、通常は停車時刻の直前に記憶装置712内に記憶されているものとなる。
S1305が終了したら、走行可能区間確認部108Dは、さらに、ミリ波センサ104Cを介してダンプトラックの周囲における障害物の有無を確認する。そして、当該障害物の情報と、S1305で確認した走行可能領域とに基づいて、走行許可区間だけでなく障害物も考慮に入れた走行可能領域を確認し、その結果を走行可能区間通知としてダンプ状態判定部107Dに出力する(S1306)。本実施の形態では、ミリ波センサ装置104Cによって走行許可区間内に障害物が検出された場合には、S1305で設定した走行可能領域から当該障害物が存在する領域を除外した領域を新たな走行可能領域と設定している。一方、ミリ波センサ装置104Cによって走行許可区間内に障害物が検出されなかった場合には、S1305で設定した走行可能領域がそのまま走行可能領域となる。
S1306が終了したら、ダンプ状態判定部107Dは、S1306で走行可能区間確認部108Dから通知された走行可能領域内で現在位置(S1304で取得したもの)からのダンプトラックの前進が可能か否かを判定する(S1307)。
これ以降のS1307からS1312までの処理は、図7のS606〜611に対応するため説明は省略するが、本実施の形態においても、自律走行状態または復帰不能状態のいずれかに移行するまで、上記で説明した処理が繰り返される。
したがって、本実施の形態によっても、停止状態のダンプトラックが自律走行状態に復帰する処理を自動的に実施することができ、停止後の自律走行への復帰成功確率を向上することができ、結果的にシステム全体の稼働率を向上させることができる。
図15は本発明の第6の実施の形態に係るダンプトラックにおけるダンプ状態管理装置102Eの全体構成図である。ダンプ状態管理装置102Eは、ダンプ状態判定部107Eと、停車時より前の時刻における無線通信装置105の基地局302との通信実績(通信実績情報)が記憶された記憶装置1412と、測位装置104による自車位置情報、記憶装置712の走行許可区間情報、ミリ波センサ装置104Cによる障害物情報および記憶装置1412の通信実績情報に基づいて走行可能領域を確認する処理を実行する走行可能区間確認部108Eを備えている。本実施の形態は、自車位置情報、走行許可区間情報および障害物情報によって規定される走行可能領域内で過去に通信実績のある地点に移動することで通信接続の確立を試みる点に特徴がある。
図16は本発明の第6の実施の形態に係る記憶装置1412に記憶される通信実績情報の内容を示す図である。この図に示すように、本実施の形態では、過去に基地局302との無線通信が成功した場所(座標)および時刻と、その時の通信品質を通信実績情報として記憶している。つまり、1つの通信実績につき、通信時刻、通信品質および位置座標情報を組み合わせた情報となる。本実施の形態では、この通信実績情報を複数組まとめたテーブルを記憶装置1412に記憶している。車載端末システム101Eは、ダンプトラックが自律走行中に基地局302と無線通信を行ったときには、その都度、記憶装置1412に通信実績情報を記録・蓄積している。
図17は本発明の第6の実施の形態におけるダンプ状態管理装置102Eによって行われる処理動作フローの一例である。この図に示すフローは、自律走行を中断して停止状態(停止した理由は特に問わない)にあるダンプトラックが自律走行状態への復帰を試みる場合に開始される(S1601)。処理が開始されると、まず、ダンプ状態判定部107Eは無線送信命令部109に対して送信命令を出力し、これにより、無線送信命令部109は無線通信装置105を介して基地局302に対して接続確認メッセージを送信する(S1602)。
次に、ダンプ状態判定部107Eは、無線受信確認部110から受信確認が入力されたか否かを判定することによって、基地局302との無線通信接続が確立できたか否かを判定する(S1603)。
S1603において、基地局302との無線通信接続が確立できた場合には、ダンプトラックは自律走行状態に復帰し(S1612)、処理を終了する。一方、S1603において、無線通信装置105による基地局302との無線通信接続が確立できない場合には、S1604に進んで、ダンプ状態判定部107Eは、現在位置から移動しながら無線通信接続の確立を試みる処理を開始する。
S1604では、ダンプ状態判定部107Eは、測位装置(GPS受信機)114から自車の現在の位置情報が取得可能か否かを判定する。S1604において位置情報が取得できないと判定された場合には、ダンプ状態判定部107Eは、アラーム出力装置103に対してアラーム命令を出力し、これによりアラーム出力装置103のランプが点灯して(S1609)、処理が終了する。
一方、S1604において位置情報が取得できた場合には、走行可能区間確認部108Eは、当該位置情報と記憶装置712内の走行許可区間情報とを照合することで、現在のダンプトラックの周囲の走行可能領域を確認する(S1605)。なお、ここで利用される走行許可区間情報は、自車が停止する時刻より前に基地局302(運行管理サーバ301)からの情報によって、記憶装置712内に記憶されているものとなり、通常は停車時刻の直前に記憶装置712内に記憶されているものとなる。
S1605が終了したら、走行可能区間確認部108Eは、さらに、ミリ波センサ104Cを介してダンプトラックの周囲における障害物の有無を確認する。そして、当該障害物の情報と、S1605で確認した走行可能領域とに基づいて、走行許可区間だけでなく障害物も考慮に入れた走行可能領域を確認し、その結果を走行可能区間通知としてダンプ状態判定部107Eに出力する(S1606)。本実施の形態では、ミリ波センサ装置104Cによって走行許可区間内に障害物が検出された場合には、S1605で設定した走行可能領域から当該障害物が存在する領域を除外した領域を新たな走行可能領域と設定している。一方、ミリ波センサ装置104Cによって走行許可区間内に障害物が検出されなかった場合には、S1605で設定した走行可能領域がそのまま走行可能領域となる。
S1606が終了したら、ダンプ状態判定部107Eは、S1306で走行可能区間確認部108Eから通知された走行可能領域内において、現在位置(S1604で取得したもの)から通信実績のある位置(通信実績位置)までダンプトラックを前進させることが可能か否かを判定する(S1607)。S1607で通信実績位置として利用する通信実績情報の選択方法としては、S1606の走行可能領域内に含まれる通信実績位置を記憶装置1412に記憶された座標を基準にして探索し、その探索して得た通信実績位置の中から任意のものをS1607の通信実績位置として選択すればよい。その際、現在位置からの距離が近いもの、通信品質の良いもの、または、現在から通信時刻が近いものを優先して選択する等、通信実績位置の選択に適宜条件を付しても良い。
S1607において、現在位置からの前進が不可能であると判定された場合には、ダンプ状態判定部107Eは、アラーム出力装置103に対してアラーム命令を出力し(S1609)、処理を終了する。
一方、S1607において、現在位置から通信実績位置までダンプトラックが前進可能であると判定された場合には、ダンプ状態判定部107Eは、走行可能領域内を通信実績位置まで移動するように走行命令部111に対して走行命令を出力し、走行制御装置106によってダンプトラックを走行させる(S1608)。
そして、S1608の移動中または移動完了後に、再度、ダンプ状態判定部107Eは、無線送信命令部109に対して送信命令を出力し、無線通信装置105を介して基地局302に対して接続確認メッセージを送信することで、基地局302との無線通信接続を試行する(S1610)。そして、無線受信確認部110から受信確認が入力されたか否かを判定することによって、基地局302との無線通信接続が確立できたか否かを判定する(S1611)。
S1611において、基地局302との無線通信接続が確立できた場合には、ダンプトラックは自律走行状態に復帰し(S1612)、処理を終了する。一方、S1611において、基地局302との無線通信接続が確立できない場合には、S1606の走行可能領域内に含まれる通信実績位置に未選択のものが有るか否かを判定し、未選択のものがある場合には当該未選択のものを選択する(S1613)。そして、S1604に戻り、ダンプ状態判定部107Eは、現在位置から移動しながら無線通信接続の確立を試みる処理を繰り返す。
したがって、本実施の形態によっても、停止状態のダンプトラックが自律走行状態に復帰する処理を自動的に実施することができ、停止後の自律走行への復帰成功確率を向上することができ、結果的にシステム全体の稼働率を向上させることができる。特に、本実施の形態では、過去の通信実績を参酌して移動するので、自律走行状態に復帰するまでの時間を他の実施の形態よりも短縮できる可能性が高い。
なお、本実施の形態では、S1607,1608に係る通信実績位置まで前進して移動することを前提として説明したが、通信実績位置までの経路に応じて後退しても良い。
また、上記の実施の形態では、走行許可区間情報を参照して走行可能領域を設定し、当該走行可能領域内での通信実績に基づいてダンプトラックを移動する場合(S1605〜1608)について説明したが、走行許可区間情報を参照することなく、外界センサ装置104のみで確認される走行可能領域内で通信実績位置を探索し、探索した通信実績位置に移動するように制御しても良い。
なお、上記では特に説明しなかったが、S1613において走行可能領域内に未選択の通信実績位置が無い場合には、アラーム出力装置103に対してアラーム命令を出力して一連の処理を終了しても良い。さらに、S1613において未選択の通信実績位置が無い場合には、走行許可区間外の通信実績位置まで移動して基地局302との通信接続を試みるようにしても良い。この場合には、走行許可区間から距離的に近い通信実績位置から優先的に移動するように制御しても良い。さらに、他のダンプトラックとの接触可能性を低減する観点から、走行許可区間外の通信実績位置まで移動できる回数に制限を規定し、当該制限値まで達したらアラーム出力装置103に対してアラーム命令を出力して一連の処理を終了しても良い。
ところで、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。また、ある実施の形態に係る構成の一部を、他の実施の形態に係る構成に追加又は置換することが可能である。
また、上記の運行管理サーバおよび車載端末システムに係る各構成や当該各構成の機能及び実行処理等は、それらの一部又は全部をハードウェア(例えば各機能を実行するロジックを集積回路で設計する等)で実現しても良い。また、上記の運行管理サーバまたは車載端末システムに係る構成は、演算処理装置(例えばCPU)によって読み出し・実行されることで当該運行管理サーバまたは当該車載端末システムの構成に係る各機能が実現されるプログラム(ソフトウェア)としてもよい。当該プログラムに係る情報は、例えば、半導体メモリ(フラッシュメモリ、SSD等)、磁気記憶装置(ハードディスクドライブ等)及び記録媒体(磁気ディスク、光ディスク等)等に記憶することができる。
また、上記の各実施の形態の説明では、制御線や情報線は、当該実施の形態の説明に必要であると解されるものを示したが、必ずしも製品に係る全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
38…端末地図データベース、101…車載端末システム、102…ダンプ状態管理装置、103…アラーム出力装置、104…外界センサ装置、104C…ミリ波センサ装置、105…無線通信装置、106…走行制御装置、107…ダンプ状態判定部、108…走行可能区間確認部、109…無線送信命令部、110…無線受信確認部、111…走行命令部、114…測位装置、301…運行管理サーバ、302…基地局、304,305…中継局、306,307…ダンプトラック、712…走行許可区間記憶装置、1412…通信実績記憶装置

Claims (6)

  1. 自車位置情報と地図情報に基づいて自律走行するダンプトラックにおいて、
    自律走行に必要な情報を基地局と送受信するための無線通信装置と、
    停車時に前記無線通信装置による前記基地局との無線通信の接続を確立できないときに当該無線通信の接続を確立するための処理を実行する状態管理装置と、
    前記基地局からの情報または前記状態管理装置からの走行指令に基づいてダンプトラックの走行を制御する走行制御装置とを備え、
    前記状態管理装置は、停車時に前記無線通信装置による前記基地局との無線通信の接続を確立できないとき、走行可能な領域内で前記ダンプトラックを所定距離だけ走行させる走行指令の前記走行制御装置への出力と、前記基地局との通信接続を試行する通信指令の前記無線通信装置への出力とを、前記基地局との通信接続が確立されるまで繰り返すことを特徴とするダンプトラック。
  2. 請求項1に記載のダンプトラックにおいて、
    前記所定距離は、前記基地局との無線通信に用いられる搬送波の半波長以上の距離であることを特徴とするダンプトラック。
  3. 請求項2に記載のダンプトラックにおいて、
    測位衛星からの信号に基づいて前記自車位置情報を算出する測位装置をさらに備え、
    前記走行可能な領域は、前記停車時より前に前記基地局からの情報によって他のダンプトラックと重複無く設定された走行許可区間であり、
    前記状態管理装置は、前記走行許可区間を示す地図情報と、前記測位装置から算出される自車位置情報とに基づいて、前記走行指令を出力することを特徴とするダンプトラック。
  4. 請求項3に記載のダンプトラックにおいて、
    測位衛星からの信号に基づいて前記自車位置情報を算出する測位装置と、
    前記ダンプトラックの周囲に存在する障害物を検出するための外界センサ装置とをさらに備え、
    前記走行可能な領域は、前記停車時より前に前記基地局からの情報によって他のダンプトラックと重複無く設定された走行許可区間であり、
    前記状態管理装置は、前記走行許可区間を示す地図情報と、前記測位装置から算出される自車位置情報と、前記外界センサ装置の検出情報とに基づいて、前記走行指令を出力することを特徴とするダンプトラック。
  5. 請求項4に記載のダンプトラックにおいて、
    前記状態管理装置は、前記外界センサ装置によって前記走行許可区間内に障害物が検出された場合には、当該走行許可区間内から当該障害物が存在する領域を除外した領域を走行可能な領域とすることを特徴とするダンプトラック。
  6. 請求項5に記載のダンプトラックにおいて、
    前記状態管理装置は、前記走行許可区間内から前記障害物が存在する領域を除外した領域内で前記基地局との通信接続が確立できない場合には、前記停車時より前に前記基地局との通信実績のある地点を目標として走行する走行指令を出力することを特徴とするダンプトラック。
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