JP7393119B2 - ロボットおよびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットおよびプログラムに関する。
特許文献1には、ユーザA、BおよびCが保持するそれぞれから送信されるRFIDの情報を重畳した電波を受信するロボットが提案されている。このロボットは、RFIDの情報を取得して、その近傍或いは周囲に存在するユーザA、BおよびCを認識し、RFIDの情報を取得した際の電波強度から最近傍に存在するユーザを特定する。
特開2007-320033号公報
ところで、ロボットは、人間とロボットとが共に暮らすといった未来に向けて発展を続けている。例えば、一般の家庭におけるセラピー効果はもとより、シニア向けの認知症予防や医療介護の現場など、その活用が注目されている。
このようなロボットは、コンピュータによる制御によって稼働するものであり、例えば、不具合改善や機能向上のためのソフトウェアのバージョンアップや、各種データ更新などの作業が必要になる場合がある。そして、このような作業は、例えば無線通信を用いて行われることがあるが、無線通信のための電波強度は場所によって異なり、好ましい場所も、その環境などによって変化してしまう。また、ロボット自身が無線通信の出来ない位置に存在していると、そもそもデータの送信および/または受信を行うことができず、かかる作業を行うことが困難となる。
本発明は、必要なときに、無線通信によるデータの送信および/または受信に対応できるロボットを提供することにある。
かかる目的のもと、本発明のロボットは、無線通信によるデータの送信および/または受信が必要か否かを判断する判断手段と、前記データの送信および/または受信が必要なときに、無線通信を行うために好ましい位置を探索する探索手段と、探索された前記好ましい位置に自らを移動させ、前記データの送信および/または受信を行う送受信手段とを備える。
ここで、前記判断手段は、前記ロボット自身による判断、およびユーザの行為に基づく判断、の少なくとも何れか一つを含む。
また、前記探索手段によって探索される前記好ましい位置は、電波の強度に基づいて判断される。
また、前記好ましい位置は、通信すべきデータの内容に基づいて判断される。
また、前記好ましい位置は、ユーザにより設定された位置、またはユーザが存在する位置に基づいて判断される。
また、前記ロボットは、無線通信を行うタイミングとして好ましいか否かを判断し、好ましくない場合には待機する待機手段、を更に備える。
また、本発明のロボットに実現させるためのプログラムは、無線通信によるデータの送信および/または受信が必要か否かを判断する機能と、前記データの送信および/または受信が必要なときに、無線通信を行うために好ましい位置を探索する機能と、探索された前記好ましい位置に自らを移動させ、前記データの送信および/または受信を行う機能とを有する。
本発明によれば、必要なときに、無線通信によるデータの送信および/または受信に対応できるロボットを提供することができる。
システムの概略構成図である。 (a)はロボットの概略構成図であり、(b)は図2のIIBから見たバック部の概略構成図である。 居室内における電波強度を説明するための図である。 制御部の機能ブロック図である。 制御部のハード構成図である。 位置条件を説明するための図である。 通信開始処理のフローチャートである。 変形例における住宅の電波強度の分布を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態について詳細に説明する。
<システム1>
図1は、本実施の形態が適用されるシステム1の概略構成図である。
図1を参照しながら、システム1の概略構成について説明をする。
図1に示すように、システム1は、ロボット10と、サーバ20と、中継装置(アクセスポイント)30とを有する。
サーバ20および中継装置30は、ネットワーク40を介して接続されている。また、ロボット10は、中継装置30を介して、ネットワーク40と接続されている。
ロボット10は、移動やジェスチャなどの動作を行うことが可能である。
サーバ20は、ロボット10などからネットワーク40を介して送信されたデータを記憶するとともに、ロボット10などからアクセスがあったときは記憶したデータなどを送信する機能を備えている。例えば、サーバ20は、ロボット10を動作させるプログラムを、ネットワーク40を介してロボット10に送信することができる。
ネットワーク40は、装置間のデータ交換に用いられる通信ネットワークである。図示のネットワーク40は、インターネットにより構成されるが、特に限定されるものではなく、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)であってもよい。また、ネットワーク40の通信回線は、有線か無線かを問わず、これらを併用してもよい。
ここで、本実施の形態におけるロボット10は、無線通信機能を有する。図示の例におけるロボット10は、Wi-Fi(登録商標、Wireless Fidelity)によって、中継装置30と無線通信を行うことができる。なお、以下の説明においては、Wi-Fiによる通信を「Wi-Fi通信」ということがある。また、以下では、Wi-Fi通信を例として説明をするが、無線通信の通信プロトコルは特に限定されない。例えば、Bluetooth(登録商標)による通信であってもよい。付言すると、Bluetoothの拡張仕様の1つであるBluetooth Low Energy(登録商標)による通信を行ってもよい。
<ロボット10の概略構成>
図2(a)はロボット10の概略構成図であり、(b)は図2のIIBから見たバック部170の概略構成図である。
次に、図2(a)および(b)を参照しながら、ロボット10の概略構成について説明をする。
図2(a)に示すように、ロボット10は、人間を模倣した形状をしており、頭部130と、胴部140と、脚部150と、腕部160と、バック部170とを有する。また、ロボット10は、制御部200と、スピーカ230と、マイク240と、カメラ250とを有する。
頭部130は、人間の頭を模倣した部分である。頭部130は、不図示の駆動機構(例えば、モータ)を内部に備える。制御部200の指示に従って駆動機構が駆動することにより、胴部140に対する頭部130の角度を変更可能である。さらに説明をすると、頭部130の角度変更により、ロボット10は首振り動作が可能となる。
また、図示の頭部130は、スピーカ230、マイク240およびカメラ250を内部に備える。さらに説明をすると、スピーカ230は、人間の口元を模倣した部分に設けられており、マイク240およびカメラ250は、各々人間の目を模倣した部分に設けられている。
ここで、スピーカ230は、ユーザとの対話において音声を出力する。また、マイク240は、ユーザの発言などの音声を取得する。また、カメラ250は、ロボット10の周囲の画像を取得する。詳細は後述するが、ロボット10は、カメラ250が取得する画像に基づいてユーザの位置を認識する。
脚部150は、人間の脚を模倣した部分である。脚部150は、不図示の駆動機構を内部に備える。制御部200の指示に従って駆動機構が駆動することにより、胴部140に対する脚部150の角度を変更可能である。さらに説明をすると、脚部150の角度変更により、ロボット10の歩行動作が実現される。すなわち、脚部150の動作により、ロボット10は移動することが可能となる。付言すると、脚部150は、ロボット10を移動させる移動機構として捉えることができる。
腕部160は、人間の腕を模倣した部分である。腕部160の一端は胴部140に接続され、腕部160の他端は人間の手を模倣した部分である手部165が設けられる。また、腕部160は、不図示の駆動機構を内部に備える。制御部200の指示に従って駆動機構が駆動することにより、胴部140に対する腕部160の角度、および手部165の形状を変更可能である。さらに説明をすると、腕部160の動作により、ロボット10は腕振りや物を掴む動作が可能となる。
バック部170は、ロボット10が背負う荷物であるバックを模倣した部分である。図2(b)に示すように、バック部170の内部には、スマートフォンなどの端末(不図示)を搭載する搭載領域173と、この搭載領域173に端末が搭載されたことを検知するセンサ175とが設けられる。ここで、搭載領域173に端末が搭載されることにより、端末とロボット10とが通信を行うことが可能となる。さらに説明をすると、ロボット10を介して、端末が中継装置30と通信を行うことが可能となる。例えば、端末が、ロボット10を介して中継装置30と通信を行いながら、端末に搭載されたソフトウェアのアップデートなどの処理を実行することができる。
<電波強度>
図3は住宅HS内における電波強度を説明するための図である。
次に、図3を参照しながらロボット10などが用いられる住宅HS内の電波強度の分布について説明をする。
図3に示す住宅HSは、第1室R1乃至第4室R4などの複数の居室を有する。また、各居室は、複数の壁WLによって囲われるとともに、構造部材である複数の柱PLによって支持されている。
住宅HS内には、ロボット10および中継装置30が配置されている。また、住宅HS内には、食品の加熱などを行う電子レンジMWが配置されている。さらに、住宅HS内には、ロボット10のユーザUSが存在する。図示の例においては、第1室R1にロボット10および中継装置30が配置され、第2室R2にユーザUSが配置され、第3室R3に電子レンジMWが配置されているものとする。付言すると、ロボット10および中継装置30は、同一の空間(居室)内に配置されている。また、ロボット10および中継装置30は、ユーザUSおよび電子レンジMWとは異なる空間に配置されている。
ここで、上記のようにロボット10および中継装置30の間においては、無線通信が行われる。この無線通信を行う際に、ロボット10の使用環境など種々の要因により、ロボット10および中継装置30の一方から出力される電波が、他方に届きづらくなることがある。
例えば、ロボット10および中継装置30の間の距離や、ロボット10および中継装置30の間に存在する物体(障害物)の有無などに応じて、電波の届きやすさは変化する。さらに説明をすると、ロボット10および中継装置30の間の距離が大きくなるほど、電波が届きづらくなる。また、ロボット10および中継装置30の間に壁WLやドアなどの障害物が存在すると、電波が届きづらくなる。また、例えば、壁WLや柱PLを構成するコンクリートや鉄は電波を遮りやすいので、同じ居室内であっても位置によって電波の強度が変わることがある。また、ドアや窓の開閉状態によって、電波の届きやすさが変わることがある。
また、中継装置30と通信を行っている端末の数に応じて、通信に影響が出ることがある。一般的に、中継装置30に同時に接続できる端末の台数には制限がある。例えば、通常は据え置きタイプのルータ(中継装置30参照)なら10台以上、モバイルタイプのルータなら5~10台程度までは、各端末と中継装置30との間における通信に影響は無い。しかしながら、パソコンやスマートフォン、タブレット、ゲーム機など、家族など複数人で多くの端末を、同時に接続しているときは回線が込み合い、通信に影響が出ることがある。
さらに、電波干渉が起きることにより、電波が届きづらくなることがある。例えば、電子レンジMWやコードレス電話(不図示)などの電化製品(装置)は、Wi-Fi通信と同じ2.4GHz帯の周波数帯域の電波を発することがある。このような電化製品を使用すると、電波干渉が起こり、接続が不安定になるなど通信に影響が出ることがある。また、住宅HS内に限らず、住宅HSの近隣で2.4GHz帯のWi-Fi通信を実行していると、同様な電波干渉が起こり、通信に影響が出る場合がある。
ここで、図3に示す住宅HSにおける、中継装置30から発せられる電波の強度について説明する。
まず、第1室R1内においては、中継装置30と同一の空間、すなわち中継装置30との間に障害物が存在しないことから、中継装置30からの電波は強い。また、第2室R2内においては、中継装置30とは異なる空間、すなわち中継装置30との間に障害物が存在することから、中継装置30からの電波は第1室R1と比べて弱い。また、第2室R2内であって、中継装置30から見て柱PLの背後の部分(領域A1)は、第2室R2内の他の部分と比べて中継装置30からの電波は弱い。
また、第3室R3内および第4室R4内においては、中継装置30とは異なる空間であることから、中継装置30からの電波は第1室R1と比べて弱い。また、第3室R3内および第4室R4内であって、電子レンジMWの周囲(領域A2)は、Wi-Fi通信と同一の周波数帯域の電波が発せられることから、第3室R3内および第4室R4内の他の部分と比べて電波障害が起きやすい。
以上のことから、図示の例の住宅HS内において、中継装置30からの電波強度が最も強いのは第1室R1内である。また、住宅HS内において、中継装置30からの電波強度が最も弱いのは第2室R2内の領域A1である。また、住宅HS内において、電波障害が最も起きやすいのは第3室R3内および第4室R4内の領域A2である。
<制御部200の機能ブロック>
図4は、制御部200の機能ブロック図である。
次に、図4を参照しながら、制御部200の機能ブロックについて説明をする。
図4に示すように、制御部200は、対話部211と、動作制御部213と、通信制御部215とを有する。
対話部211は、ロボット10がユーザとの対話を行う処理を行う。具体的には、対話部211は、マイク240を介して取得した音声データに従い、ユーザからの指示などを受け付ける。また、対話部211は、スピーカ230を介してユーザとの対話などの音声を出力する。
動作制御部213は、ロボット10の動作を制御する。具体的には、動作制御部213は、頭部130、腕部160、および脚部150を各々駆動する。
通信制御部215は、中継装置30およびネットワーク40を介して行われるサーバ20との通信を制御する。通信制御部215は、通信内容判定部217と、電波強度判定部219と、ユーザ位置検出部221と、端末搭載検知部223と、通信実行部225とを有する。
ここで、通信内容判定部217は、通信開始の指示を受けた際に通信の内容、すなわち通信すべきデータの内容を判定(判断)する。具体的には、予め定めた基準よりも通信量が多い通信であるのか、あるいは予め定めた基準よりも通信量が少ない通信であるのかを判定する。通信量が多い通信としては、例えば、ソフトウェアのアップデートがある。また、通信量が少ない通信としては、例えば、ロボット10の動作履歴をサーバ20へ送信する際の通信がある。なお、通信内容判定部217は、通信開始の指示を受けた際に、通信の種別を判定する態様でもよいし、通信量を判定する態様でもよい。
電波強度判定部219は、電波の強度を判定する。具体的には、電波強度判定部219は、中継装置30からの電波が強いか否かの判断を行う。
ユーザ位置検出部221は、ユーザの位置を検出する。具体的には、ユーザ位置検出部221は、マイク240が取得した音声データ、あるいはカメラ250が取得した画像データに従って、ユーザの位置を取得する。ここで、ユーザの位置とは、ロボット10からユーザまでの距離であってもよいし、ロボット10とユーザとが同一の空間(居室)内に配置されているのか、あるいは互いに異なる空間に配置されているのかを検出してもよい。
端末搭載検知部223は、バック部170にスマートフォンなどの端末が搭載されたかを、センサ175を介して検出する。
通信実行部225は、後述する通信I/F209を介して、中継装置30との通信を実行する。
<制御部200のハードウェア構成>
図5は、制御部200のハードウェア構成例を示した図である。
図5に示すように、制御部200は、CPU201と、RAM(Random Access Memory)203と、ROM(Read Only Memory)205と、記憶装置207と、通信インターフェイス(I/F)209とを備える。
CPU201は、ROM205などに記憶された各種プログラムをRAM203にロードして実行することにより、ロボット10の各機能を実現する。
RAM203は、CPU201の作業用メモリなどとして用いられるメモリである。
ROM205は、CPU201が実行する各種プログラムなどを記憶するメモリである。
記憶装置207は、後述する位置条件などを記憶する例えば磁気ディスク装置である。
通信I/F209は、端末などと無線通信を行う。
<特定通信>
次に、ロボット10および中継装置30の間における特定通信について説明をする。
ロボット10および中継装置30の間においては、上記のように種々の無線通信が実行される。ここで、図示のロボット10は、実行される種々の無線通信のうちの予め定めた通信である特定通信を行う際には、無線通信を行うために好ましい位置を探索し、探索された位置に自らを移動させてから、データの送受信を行う。すなわち、ロボット10が、実行される無線通信の通信内容に応じて、電波の強い場所に移動してからデータの送受信を行う。このことにより、無線通信をより確実に実行し得る。
ここで、特定通信としては、例えば予め定めた基準よりも通信量が多い通信がある。具体的には、ロボット10に搭載されたソフトウェアのアップデート(更新)をする場合や、ロボット10が取得した長時間の動画をサーバ20へアップロード(送信)する場合などである。また、特定通信には、ロボット10を介して実行される通信も含まれる。すなわち、特定通信は、バック部170に搭載された端末(不図示)のソフトウェアをアップデートする場合などにも実行される。
特定通信を開始するタイミングである特定タイミングは、日時などによって予め定められたタイミングでもよいし、ユーザからの指示を受けたタイミングなどでもよい。具体的には、特定タイミングとしては、定期的なタイミング(例えば、数時間ごと、1日ごと、1週間ごと、数日ごとなど)がある。また、特定タイミングとしては、ユーザからの「ダウンロードして」などの音声や、ダウンロードを実行することの指示であるユーザの身振り手振りなどを検出したタイミングがある。また、特定タイミングとしては、バック部170にスマートフォンなどの端末(不図示)が搭載されたことをセンサ175が検知したタイミングがある。また、特定タイミングとしては、利用履歴のない電波を検出した場合など、ロボット10が配置されている環境の変化を認識したタイミングがある。また、特定タイミングは、ロボット10と通信可能なコンピュータなど他の通信手段からの指示を受けたタイミングがある。付言すると、特定通信を実行することが必要か否かの判断は、ロボット10自身が行ってもよし、ユーザの動作(行為)を認識することにより行ってもよいし、これらを組み合わせてもよい。
<位置条件>
図6は、位置条件を説明するための図である。
次に、図6を参照しながら、特定通信を行う際のロボット10の位置について説明をする。
まず、上記のように、特定通信を行う際に、ロボット10は無線通信を行うために好ましい位置に移動する。この無線通信を行うために好ましい位置は、例えば、図6に示すように電波強度の強弱およびユーザが視認することの要否に応じて、第1条件C1乃至第4条件C4のいずれかの条件に定められる。
さらに説明をすると、ロボット10は無線通信を行うために、電波強度が強いことが必要である場合(図中「電波強度」が「強」)と、電波強度が弱くてもよい場合(図中「電波強度」が「弱」)とがある。また、無線通信を行う際に、ユーザがロボット10を視認できる範囲であることが必要な場合(図中「ユーザ視認」が「要」)と、ユーザがロボット10を視認できる範囲であることが必要ない場合(図中「ユーザ視認」が「不要」)とがある。
ここで、位置条件は、通信内容判定部217が取得した通信の内容に応じて、いずれの条件とするかを決定する。例えば、通信内容判定部217によって、バック部170に搭載された端末(不図示)のソフトウェアをアップデートすると判断された場合には、より電波強度が強い位置であって、ユーザからロボット10を視認できる位置における通信が求められることがある。したがって、この場合、図6における「電波強度」が「強」であり、「ユーザ視認」が「要」である、第1条件C1が位置条件として選択される。
また、例えば、通信内容判定部217によって、ロボット10が取得した音声データをサーバ20へ送信すると判断された場合には、電波強度が弱い位置でもよく、かつユーザがロボット10を視認できる位置において通信を行うことも必要もないことがある。したがって、この場合、図6における「電波強度」が「弱」であり、「ユーザ視認」が「不要」である、第4条件C4が位置条件として選択される。
さて、「ユーザ視認」が「要」である場合、ロボット10のユーザ位置検出部221が、取得するユーザの位置に基づき、ユーザから見える位置であるかを判断をする。例えば、ユーザ位置検出部221が、ロボット10とユーザとが同一の居室に配置されていると判断する場合には、その位置はユーザから見える位置と判断される。また、ユーザ位置検出部221が、ロボット10とユーザとが同一の居室に配置されていないと判断する場合には、その位置はユーザから見えない位置と判断される。付言すると、上記の図3においては、ユーザUSおよびロボット10は同一の居室に配置されていないことから、図3におけるロボット10の位置はユーザUSから見えない位置と判断される。
なお、図示の例においては、電波強度の強弱およびユーザが視認することの要否をともに位置条件とすることを説明したが、これに限定されない。電波強度の強弱およびユーザが視認することの要否のいずれか一方、あるいは少なくとも一方とさらに他の条件とを組み合わせて、位置条件としてもよい。他の条件としては、例えば、ユーザの指示で、通信を行う場所(例えば第1室R1内など)を指定する指示を受け付け、その指示を条件としてもよい。
また、電波強度については、電波が強い位置、電波がある程度強い位置、電波が弱い位置など3つ以上に区分けしてもよい。また、例えば住宅HS内における電波強度が最大の位置を位置条件としてもよい。
<特定通信処理>
図7は、特定通信処理のフローチャートである。
次に、図7を参照しながら特定通信処理について説明をする。
まず、制御部200の通信制御部215は、特定タイミングであるかを判断する(S701)。特定タイミングである場合(S701でYES)、通信内容判定部217は通信の内容の判定を行う(S702)。そして、通信内容判定部217は、通信を行う際のロボット10の位置条件を決定する(S703)。
次に、電波強度判定部219は、電波の強度の判定を開始する(S704)。また、ユーザ位置検出部221は、ユーザの位置の判定を開始する(S705)。そして、通信制御部215は、電波強度判定部219による電波の強度の判定およびユーザ位置検出部221によるユーザの位置の判定に基づいて、上記位置条件を充足するか否かを判断する(S706)。位置条件を充足する場合(S706でYES)、通信実行部225は特定通信を開始する(S710)。
また、位置条件を充足しない場合(S706でNO)、動作制御部213は脚部150を動作させることによってロボット10の移動を開始する(S707)。そして、通信制御部215は、位置条件を充足するか否かを判断する(S708)。そして、通信制御部215が位置条件を充足したと判断した場合(S708でYES)に、動作制御部213はロボット10を停止させる(S709)。そして通信実行部225は、停止した位置において特定通信を開始する(S710)。
ここで、上記のように動作制御部213が制御することによってロボット10が移動をしながら(S707参照)、通信制御部215は位置条件を充足するか否かを判断する(S708)。すなわち、無線通信を行うために好ましい位置を探索する。そして、探索された好ましい位置において、ロボット10はデータの送信および/または受信を行う。ここで、ロボット10の移動制御は、特に限定されない。例えば、障害物に接触するまで前進し、障害物に接触するたびに、ランダムに方向転換しながら移動する処理でもよい。あるいは、ロボット10の移動制御は、カメラ250が取得した画像データに基づいて実行されてもよい。
<探索>
図8は、変形例における住宅HSの電波強度の分布を示す図である。
次に、図8を参照しながら、上記の実施形態の変形例について説明をする。
上記においては、図8を参照しながら、ロボット10が無線通信を行うために好ましい位置を探索することを説明した。
ここでの好ましい位置の探索とは、好ましい位置がどこに存在するかを把握せずに、移動しながら好ましい位置を探す場合と、好ましい位置がどこに存在するかを把握した上で好ましい位置まで移動する場合とを含む。
ここで、ロボット10は、住宅HS内を移動する際に、各々の位置における電波強度を検出および記憶しておいてもよい。具体的には、ロボット10の移動にともない、通信制御部215が住宅HS内の電波強度の分布を予め取得しておいてもよい。そして、この予め取得された電波強度の分布に従って、無線通信を行うために好ましい位置を探索、あるいは決定してもよい。
図8に示す例においては、ロボット10が住宅HS内で移動した履歴があるものとする。そして、ロボット10は通過領域A11内で移動したものとする。この通過領域A11内において、第1室R1における強分布領域A12は電波が強い領域であり、第2室R2における弱分布領域A13は電波が弱い領域であり、第3室R3および第4室R4における弱分布領域A14は電波が弱い領域であるものとする。
このような住宅HS内の電波強度の分布を、通信制御部215が予め作成および記憶しておく。このことにより、通信内容判定部217が決定した位置条件(S703参照)に従い、無線通信を行うために好ましい位置を決定し、その位置に向けてロボット10を移動させてもよい。図8に示すように、第2室R2にロボット10が配置されている状態で、電波が強い領域で特定通信を行うことが必要な場合には、電波強度の分布における強分布領域A12にロボット10が移動する。
<他の変形例>
さて、上記の説明においては、ロボット10の通信制御部215が、特定通信タイミングであるかを判断することを説明したが、これに限定されない。例えば、ロボット10が、定期的にサーバ20に問い合わせ、サーバ20から特定通信タイミングであるか否かについての指示を受け付けてもよい。すなわち、サーバ20が特定通信タイミングであるか否かを判断してもよい。
また、ロボット10の搭載領域173に搭載された端末の種類によって、ロボット10の動作が変わってもよい。例えば、搭載領域173に搭載された端末ごとのユーザを認識し、その認識したユーザが視認できる位置で特定通信を行うなどしてもよい。
また、電子レンジMWの使用などにより通信障害が発生する場合に、通信制御部215が通信障害レベルを検知してもよい。例えば、通信障害レベルが低いなど、比較的短時間で通信障害の解消が見込める場合などには、通信障害が解消されるまで通信制御部215が待機してから、通信実行部225に特定通信を実行させてもよい。
また、上記の説明においては、マイク240が取得した音声データあるいはカメラ250が取得した画像データに従って、ユーザの位置を取得することを説明したが、これに限定されない。例えば、ロボット10あるいはロボット10以外に人感センサなどの検知手段を設け、この検知手段の検知結果に従い、ユーザの位置を認識してもよい。
なお、通信内容判定部217は、判断手段の一例である。電波強度判定部219は、探索手段の一例である。通信実行部225は、送受信手段の一例である。通信制御部215は、待機手段の一例である。
さて、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例同士を組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
1…システム、10…ロボット、20…サーバ、30…中継装置、40…ネットワーク、215…通信制御部、217…通信内容判定部、219…電波強度判定部、221…ユーザ位置検出部、223…端末搭載検知部、225…通信実行部

Claims (5)

  1. 無線通信によるデータの送信および/または受信が必要か否かを判断する判断手段と、
    前記データの送信および/または受信が必要なときに、無線通信を行うために好ましい位置を、必要となる通信量が予め定められた基準よりも多いか少ないか当該無線通信を行う際の自機の処理内容から特定される、当該自機を使用するユーザが当該自機を視認することの要否との組み合わせに基づき探索する探索手段と、
    探索された前記好ましい位置に自らを移動させ、前記データの送信および/または受信を行う送受信手段と
    を備えたロボット。
  2. 前記判断手段は、前記ロボット自身による判断、およびユーザの行為に基づく判断、の少なくとも何れか一つを含むことを特徴とする請求項1記載のロボット。
  3. 前記好ましい位置は、ユーザにより設定された位置、またはユーザが存在する位置に基づいて判断されることを特徴とする請求項1記載のロボット。
  4. 無線通信を行うタイミングとして好ましいか否かを判断し、好ましくない場合には待機する待機手段、を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のロボット。
  5. 無線通信によるデータの送信および/または受信が必要か否かを判断する機能と、
    前記データの送信および/または受信が必要なときに、無線通信を行うために好ましい位置を、必要となる通信量が予め定められた基準よりも多いか少ないか当該無線通信を行う際の自機の処理内容から特定される、当該自機を使用するユーザが当該自機を視認することの要否との組み合わせに基づき探索する機能と、
    探索された前記好ましい位置に自らを移動させ、前記データの送信および/または受信を行う機能と
    をロボットに実現させるためのプログラム。
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