JP2018092264A - 制御装置、走行システム、及び、制御方法 - Google Patents

制御装置、走行システム、及び、制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フレームの衝突を回避しながら、所望の無人走行車との追加的な通信制御をする。【解決手段】制御装置30は、複数の無人走行車2それぞれへの制御コマンドを生成する生成部32と、複数の無人走行車2に対して順次に、生成部32が生成した制御コマンドを送信する通信部33とを備え、生成部32が生成する制御コマンドは、当該無人走行車2が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングであって、無人走行車2ごとに異なるタイミングを示す情報を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、制御装置、走行システム、及び、制御方法に関する。
工場などの施設内において、人が乗車することなく天井又は床面などを走行する無人走行車が利用されている。無人走行車は、無人走行車の走行を制御する制御装置などとの間で通信することで、走行に関する制御情報を制御装置から受信し、受信した制御情報に従って走行する。無人走行車は、上記施設内をカバーするように複数配置された基地局を順次に利用した無線通信により、制御装置と通信する。
一般に、無線通信端末(上記無人走行車も含まれる)と基地局との通信タイミングとして、各装置が自律的に送信タイミングを決定するDCF(Distributed Coordination Function)方式と、PCF(Point Coordination Function)方式とがある。DCF方式では、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)によるフレームの衝突を回避が採用されるが、フレームの衝突を完全に回避することはできない。また、PCF方式では、フレームの衝突を回避することができる半面、フレームの送信遅延が大きくなる。
特許文献1は、PCF方式において送信遅延を抑制すべく、ポーリング要求信号を用いてポーリングの順序を変える制御を行う無線通信方法を開示する。
特開2009−100389号公報
特許文献1が開示する技術では、通信端末が送信するポーリング要求信号が他のフレームと衝突した場合、ポーリングの制御が実現しない可能性があるという問題がある。また、基地局が主導的に制御するものではないので、基地局による所望の通信端末との追加的な通信制御をすることができないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、フレームの衝突を回避しながら、所望の無人走行車との追加的な通信制御をする制御装置などを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御装置は、制御装置と、前記制御装置による制御に従って走行する複数の無人走行車とを備える走行システムにおける前記制御装置であって、前記複数の無人走行車それぞれへの制御コマンドを生成する生成部と、前記複数の無人走行車に対して順次に、前記生成部が生成した前記制御コマンドを送信する通信部とを備え、前記生成部が生成する前記制御コマンドは、当該無人走行車が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングであって、無人走行車ごとに異なるタイミングを示す情報を含む。
これによれば、制御装置は、制御コマンドに対して無人走行車が返信データを送信すべきタイミングを設定するので、制御コマンドと返信データとの衝突、及び、返信データ同士の衝突を未然に回避することができる。また、制御装置は、返信データが送信されるタイミングを設定することで、無人走行車とのやりとりするフレームの頻度の制御という追加的な制御をすることができる。このように、制御装置は、フレームの衝突を回避しながら、所望の無人走行車との追加的な通信制御をすることができる。
また、前記生成部は、前記複数の無人走行車のうちの二以上の無人走行車への制御コマンドをまとめて、一のフレームを生成し、前記通信部は、生成した前記一のフレームをブロードキャストで送信する。
これによれば、制御装置は、二以上の無人走行車への制御コマンドを一のフレームだけで実現することができる。これにより、制御装置と無人走行車の間でやりとりされるフレームの数を抑制することができる。
また、前記生成部は、前記複数の無人走行車のうちの二以上の無人走行車への制御コマンドを所定数個だけまとめて、前記一のフレームを生成する。
これによれば、制御装置は、制御コマンドの個数を制限することで、より容易に、制御装置と無人走行車の間でやりとりされるフレームの数を抑制することができる。
また、前記生成部は、前記複数の無人走行車のうちの二以上の無人走行車への制御コマンドを所定データサイズ以下になるようにまとめて、前記一のフレームを生成する。
これによれば、制御装置は、制御コマンドのデータサイズを制限することで、より容易に、制御装置と無人走行車の間でやりとりされるフレームの数を抑制することができる。
また、前記通信部は、さらに、前記通信部が送信した前記制御コマンドに対して前記無人走行車が送信した返信データを受信し、前記通信部が受信した前記返信データが、前記無人走行車への新たな制御コマンドの送信を要する所定条件を満たす場合に、前記生成部に前記新たな制御コマンドを生成させ、かつ、生成された前記新たな制御コマンドを前記通信部に送信させる、制御部とを備える。
これによれば、制御装置は、無人走行車により送信される返信データに基づく判定により、無人走行車に新たな制御を行うことができる。このように、制御装置は、新たな制御が必要である所望の無人走行車との追加的な通信制御を行うことができる。
また、前記生成部は、前記制御コマンドを生成する際には、生成する前記制御コマンドの宛先である無人走行車が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングとして、現時点より第一時間経過後を示すタイミングを決定し、決定した前記タイミングを示す情報を含む前記制御コマンドを生成し、前記制御部は、前記生成部に前記新たな制御コマンドを生成させる際には、生成させる前記制御コマンドの宛先である無人走行車が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングとして、現時点より、前記第一時間より長い第二時間経過後を示すタイミングを決定させ、決定された前記タイミングを示す情報を含む前記新たな制御コマンドを生成させる。
これによれば、制御装置は、返信データに基づく判定により行う新たな制御に係るフレームのやりとりを比較的短時間で行うことができる。
また、前記制御部は、前記複数の無人走行車のうちの一の無人走行車が送信した前記返信データを前記通信部が受信してから、前記複数の無人走行車のうち前記一の無人走行車を除くいずれかの無人走行車に前記制御コマンドを前記通信部が送信するまでの期間内に、生成された前記新たな制御コマンドを前記通信部に送信させる。
これによれば、制御装置は、返信データに基づく判定により行う新たな通信を、当該返信データのすぐ後に行う。これにより、無人走行車に対する即時的な制御が実現する。
また、前記制御部は、前記複数の無人走行車のそれぞれに前記制御コマンドを順次送信した後、最後に送信した宛先である無人走行車からの返信データを受信すべき期間を経過した後に、生成された前記新たな制御コマンドを前記通信部に送信させる。
これによれば、制御装置は、返信データに基づく判定により行う新たな通信を、複数の無人走行車への一連の制御コマンドの送信の後に行う。これにより、複数の無人走行車に対する制御に与える影響を小さく抑えながら、所望の無人走行車との追加的な通信制御をすることができる。
また、前記生成部は、前記複数の無人走行車のうちの二以上の無人走行車への制御コマンドをまとめて、一のフレームを生成し、前記通信部は、生成した前記一のフレームをブロードキャストで送信し、前記制御部は、(1)前記二以上の無人走行車が送信した返信データのうちの一の返信データが前記所定条件を満たす場合に、前記一の返信データを送信した前記無人走行車だけに対する新たな制御コマンドを前記生成部に生成させ、(2)生成された前記新たな制御コマンドをユニキャストで前記通信部に送信させる。
これによれば、制御装置は、複数の無人走行車への制御コマンドをブロードキャストで送信した場合に、制御の対象となった複数の無人走行車のうち、エラーを示す返信データを送信した無人走行車に対して、次に送信することが予定されているフレームの有無に依存せずに、新たな制御をすることができる。
また、前記生成部は、前記複数の無人走行車のうちの二以上の無人走行車への制御コマンドをまとめて、一のフレームを生成し、前記通信部は、生成した前記一のフレームをブロードキャストで送信し、前記制御部は、(1)前記二以上の無人走行車が送信した返信データのうちの一の返信データが前記所定条件を満たす場合に、前記一の返信データを送信した前記無人走行車だけに対する新たな制御コマンドを前記生成部に生成させ、(2)生成された前記新たな制御コマンドと、前記複数の無人走行車のうち未だ制御フレームを送信していない無人走行車への制御コマンドとをまとめて、新たなフレームを前記生成部に生成させ、(3)前記生成部が生成した前記新たなフレームをブロードキャストで前記通信部に送信させる。
これによれば、制御装置は、複数の無人走行車への制御コマンドをブロードキャストで送信した場合に、エラーを示す返信データを送信した無人走行車に対して、次に送信することが予定されているフレームに新たな制御コマンドを挿入することで、新たな制御をすることができる。制御コマンドを含むフレームの送信回数を維持して新たな制御をすることができる。
また、本発明の一態様に係る走行システムは、上記の制御装置と、前記制御装置による制御に従って走行する前記複数の無人走行車とを備える。
これによれば、走行システムは、制御装置により、フレームの衝突を回避しながら、制御装置と所望の無人走行車との追加的な通信制御をすることができる。
また、前記走行システムは、前記複数の無人走行車の移動経路をカバーする複数の基地局を備え、前記制御装置は、さらに、前記複数の基地局それぞれに接続している無人走行車の台数を管理し、前記複数の基地局それぞれに位置する無人走行車の台数が所定数を超えないように前記無人走行車の移動を制御する管理部を備える。
これによれば、走行システムは、一の基地局に接続する無人走行車の数が多すぎることで生じ得る通信の衝突の回避、及び、通信遅延の増大の回避をすることができる。
また、本発明の一態様に係る制御装置の制御方法は、制御装置と、前記制御装置による制御に従って走行する複数の無人走行車とを備える走行システムにおける前記制御装置の制御方法であって、前記複数の無人走行車それぞれへの制御コマンドを生成する生成ステップと、前記複数の無人走行車に対して順次に、前記生成ステップでが生成した前記制御コマンドを送信する通信ステップとを含み、前記生成ステップで生成する前記制御コマンドは、当該無人走行車が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングであって、無人走行車ごとに異なるタイミングを示す情報を含む。
これによれば、上記制御装置と同様の効果を奏する。
本発明にかかる制御装置等は、フレームの衝突を回避しながら、所望の無人走行車との追加的な通信制御をすることができる。
図1は、実施の形態に係る、制御装置及び無人走行車を含む走行システムを示す模式図である。 図2は、実施の形態に係る無人走行車による無線通信を示す説明図である。 図3は、実施の形態に係る無人走行車がレールに沿って軌道を走行する状態の外観を示す模式図である。 図4は、実施の形態に係る無人走行車の外観を示す模式図である。 図5は、実施の形態に係る制御装置の機能ブロックを示すブロック図である。 図6は、実施の形態に係る管理部が管理している接続リストの説明図である。 図7は、実施の形態に係る制御コマンドを含むフレームの第一の説明図である。 図8は、実施の形態に係る制御コマンドを含むフレームの第二の説明図である。 図9は、実施の形態に係る無人走行車の機能ブロックを示すブロック図である。 図10は、実施の形態に係る位置取得部が無人走行車の位置情報を取得する方法を示す説明図である。 図11は、実施の形態に係る制御装置の処理を示すフロー図である。 図12は、実施の形態に係る無人走行車の処理を示すフロー図である。 図13は、実施の形態に係る制御装置及び無人走行車の基本的な通信シーケンスを示す説明図である。 図14は、実施の形態に係る制御装置及び無人走行車の、複数の制御コマンドをブロードキャスト送信する場合の通信シーケンスを示す説明図である。 図15は、実施の形態に係る制御装置及び無人走行車の、エラーを示す返信データを受信した場合の第一の通信シーケンスを示す説明図である。 図16は、実施の形態に係る制御装置及び無人走行車の、エラーを示す返信データを受信した場合の第二の通信シーケンスを示す説明図である。 図17は、実施の形態に係る制御装置及び無人走行車の、エラーを示す返信データを受信した場合の第三の通信シーケンスを示す説明図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
本実施の形態において、フレームの衝突を回避しながら、所望の無人走行車との追加的な通信制御をする制御装置及び走行システム等について説明する。まず、本発明に係る無人走行車を含む走行システムについて説明する。
なお、下記説明において、各図面中に示すXYZ座標軸を用いた説明を行う場合もある。また、Z軸のプラス方向及びマイナス方向を、それぞれ、上(上方向)及び下(下方向)ということもある。
図1は、本実施の形態に係る走行システムSを示す模式図である。図2は、本実施の形態に係る無人走行車2による無線通信を示す説明図である。図1及び図2を参照しながら走行システムS、及び、走行システムSにおける制御装置30及び無人走行車2による無線通信について説明する。
図1に示されるように、走行システムSは、軌道1及び4と、無人走行車2と、ステーション3と、基地局A1及びA2と、LAN10と、制御装置30とを備える。
走行システムSは、施設内の天井又は床面等に予め設けられた走行経路である軌道1及び4に、制御装置30によるコンピュータ制御によって無人走行車2を走行させる、有軌道式の走行システムである。無人走行車2は、制御装置30による制御に従って、所定の処理を行うステーション3に停止したり、再び走行を開始したりする。走行システムSは、例えば物品の搬送システム、より具体的には、半導体製造工程に使用される搬送システムに適用され得るものであり、以降ではこの場合を例として説明するが、この用途に限定されない。
なお、以降では、走行システムSが施設内の天井に敷設される搬送システムである場合を例として説明するが、以降の説明は、施設内の床面に敷設される走行システム、無軌道式の走行システム、又は、搬送とは異なる目的の無人走行車の走行システムに適用することも可能である。
(走行システムSの概要)
以降において、走行システムSを構成する構成要素について、より具体的に説明する。
軌道1及び4は、無人走行車2が走行する軌道である。軌道1及び4は、より具体的には、施設内の天井に略水平に(XY平面に略平行に)設置された、予め定められた環状軌道である。軌道1(図にて軌道1a、1b、1c、1d、1e及び1fと表記)は、走行システムSに複数設けられ、複数の軌道1が軌道4に接続されている。軌道1上には複数のステーション3が接続されている。なお、軌道1及び4は、これに限定されず、略同一平面内、又は、3次元空間内に立体的に設けられた軌道であってもよい。
無人走行車2(図にて無人走行車2a、2b、2c、2d、2e及び2fと表記)は、軌道1及び4を走行する車両である。無人走行車2は、人が乗車することなく走行し、また、自律的に又は遠隔操作に基づいて走行する無人走行車であり、軌道1及び4上に1以上存在している。無人走行車2は、無人搬送車、より具体的には、懸垂式昇降搬送台車(OHT(Overhead Hoist Transfer)台車)に相当する。
無人走行車2は、制御装置30による制御に基づいて軌道1及び4を自在に走行し、物品(FOUP8)の搬送などを行う。また、無人走行車2は、基地局A1等と無線通信リンク(以降、単に通信リンクともいう)を確立し、この通信リンクを用いた無線通信により制御装置30からの制御コマンドを受信する。無人走行車2は、また、通信リンクを確立する相手となる基地局の切り替え(ローミング)を行う。例えば、無人走行車2は、基地局A1と確立した通信リンクL1により通信しながら軌道1及び4に沿って走行しているときに、基地局A1の通信エリア(領域64)を脱したことで通信リンクL1を通じた無線通信を維持できなくなった場合には、基地局A2の通信エリア(領域65)内に位置していれば基地局A2と通信リンクL2を新たに確立し通信リンクL2により通信を行う(図2参照)。なお、物品は、例えば、半導体ウエハを収納する容器であるFOUP(Front Opening Unified Pod)8に相当する。
ステーション3は、無人走行車2が一時停止する停留所である。ステーション3は、無人走行車2から物品の搬入を受ける搬入ポート3aと、無人走行車2へ物品を搬出する搬出ポート3bとを有する。ステーション3は、例えば半導体処理装置に相当し、上記所定の処理として、半導体ウエハの各種表面処理等(洗浄、成膜、レジスト、CVD(Chemical Vapor Deposition)、検査等)を行う。無人走行車2は、制御装置30による制御の下、ステーション3との間で荷つかみ(ステーション3から無人走行車2に物品を積み込むこと)、又は、荷おろし(無人走行車2からステーション3に物品を積み出すこと)を行う。ステーション3は、無人走行車2から搬入ポート3aを介して搬入された物品であるFOUP8に収容された半導体ウエハに上記処理を施し、処理済みの半導体ウエハを収容したFOUP8を搬出ポート3bを介して無人走行車2に搬出する。
基地局A1は、無人走行車2と通信リンクL1を確立して無線通信を行う基地局装置である。基地局A2も基地局A1と同様の機能を有する。
基地局A1等は、例えば、IEEE802.11a、b、g、n規格等に適合する無線LANなどの通信インタフェースにより無線通信を行う。基地局A1等は、無線通信の通信エリアが軌道1及び4をカバーする位置に配置される。このとき、隣接する基地局同士で無線通信の通信エリアが一部重なることは許容されるが、重なりが大きすぎること、又は、軌道1及び4のうちカバーされない位置が生ずることがないように配置されることが、無線通信の安定化のために好ましい。また、基地局A1等は、LAN10に接続されており、無人走行車2との通信リンクL1及びL2等、並びに、LAN10を介して、制御装置30と無人走行車2との通信を中継する。
基地局A1等は、無人走行車2から通信リンクの接続要求を受け付けた場合には、受け付けた接続要求を許可するか否かを制御装置30に問い合わせる。そして、基地局A1等は、制御装置30から許可する旨の通知を受けた場合に当該接続要求に応じて無人走行車2との接続を確立する。
なお、基地局A1等は、一般に、通信装置が基地局A1等に接続するために必要な情報を含むビーコン信号を繰り返し送信してもよいし、基地局A1等は、ビーコン信号の送信を禁止してもよい。基地局A1がビーコン信号の送信を禁止することで、基地局A1の周囲に存在する通信装置が基地局A1に接続しようとすることで発生する通信を未然に抑制することができ、基地局A1と無人走行車2との通信に係るフレームの衝突をより確実に回避することができる利点がある。
なお、基地局A1等の個数は2個に限られず、3個以上あってもよい。
LAN10は、基地局A1等及び制御装置30が接続されたローカルエリアネットワークである。LAN10は、例えば、IEEE802.3規格等に適合する有線LAN、又は、IEEE802.11a、b、g、n規格等に適合する無線LANなどである。
制御装置30は、無人走行車2の走行をコンピュータにより制御する制御装置である。制御装置30は、LAN10及び基地局A1等を介して無人走行車2と通信可能である。
制御装置30は、具体的には、無人走行車2に対して、無人走行車2が走行して軌道1及び4上のどの位置に到達すべきかを示す位置情報を含む走行指令を制御コマンドとして送信する。走行指令には、上記位置情報の他、走行すべき走行経路を示す情報を含んでもよい。また、制御装置30は、例えば、あるステーション3から物品の荷つかみ要求を取得すると、荷つかみ要求が発生したステーション3に比較的近い位置にある無人走行車2に対して、荷つかみ要求が発生したステーション3に移動する走行指令、及び、上記ステーション3から物品を受け取る旨の搬送指令を、制御コマンドとして送信する。なお、制御装置30は、走行指令及び搬送指令の他にも、無人走行車2にFOUP8を把持させる把持指令などを制御コマンドとして送信する。
なお、制御装置30と無人走行車2とは時刻同期がとれていることが求められる。当該時刻同期は、後述説明する図7に記載の送信時刻75cを含むフレームが制御装置30から無人走行車2に送信されることで、実現される。
図3は、本実施の形態に係る無人走行車2がレール7に沿って軌道4を走行する状態の外観を示す模式図である。図4は、本実施の形態に係る無人走行車2の外観を示す模式図である。図3及び図4を参照しながら無人走行車2の搬送機能について説明する。
無人走行車2は、駆動部20aと、位置合わせ機構20bと、ベルト20cと、昇降機構20dと、昇降体20eと、グリッパ部材20fとを備える。
駆動部20aは、無人走行車2を軌道4に沿って走行させる駆動装置である。無人走行車2は、施設内の天井に軌道4に沿って敷設されたレール7に、駆動部20aを介して吊り下げられている。駆動部20aは、駆動装置としての走行輪(不図示)を備えている。無人走行車2は、走行輪によりレール7にガイドされながら走行する。この走行に必要な動力は、走行輪に搭載される駆動モータ、又は、レール7及び無人走行車2それぞれに設けられるコイル及びリアクションプレートによるリニアモータなど周知技術によって得られる。
位置合わせ機構20bは、無人走行車2の走行方向と水平面(XY面)内で直交する方向、及び、回転方向の変位調整を行う調整機構である。
ベルト20cは、伸縮自在に制御されるベルト体である。ベルト20cは、上端が昇降機構20dに接続され、下端が昇降体20eに接続されている。ベルト20cは、上下方向の長さが伸縮することで昇降体20eを上下方向に変位させる。なお、ベルト20cは、昇降体20eへの電力供給を行い、また、制御信号を送受信するための電線を内部に有していてもよい。
昇降機構20dは、ベルト20cの上下方向の長さを調整することで昇降体20eを昇降させる機構である。昇降機構20dは、ベルト20cの上端に接続されており、例えばベルト20cを巻き上げることによりベルト20cの上下方向の長さを調整する。
昇降体20eは、上下方向における適切な位置にFOUP8を位置させるために昇降される移動体である。昇降体20eは、ベルト20cの下端に接続されており、ベルト20cが昇降機構20dにより伸縮されることに伴って昇降される。
グリッパ部材20fは、FOUP8を把持する把持機構である。グリッパ部材20fは、昇降体20eの下部に設けられており、昇降体20eとともに昇降する。FOUP8は、被処理物(例えば半導体ウエハ)を収納するFOUP本体8aと、グリッパ部材20fに把持されるフランジ8bとを有する。グリッパ部材20fは、フランジ8bを把持した状態で、昇降機構20dによる昇降体20eの昇降に伴ってFOUP8を移送する。グリッパ部材20fは、制御装置30による制御(把持指令)に従って、把持、又は、把持の解除を行う。
なお、無人走行車2への給電には、様々な方法を採用し得る。例えば、無人走行車2への給電は、軌道1及び4に沿って敷設される給電線(不図示)から、無人走行車2が備えるコイル(不図示)への電磁誘導作用を利用した方法により可能である。
以降において、制御装置30及び無人走行車2の通信機能について詳細に説明する。
(制御装置30)
図5は、本実施の形態に係る制御装置30の機能ブロックを示すブロック図である。
図5に示されるように、制御装置30は、管理部31と、生成部32と、通信部33と、制御部34とを備える。
管理部31は、制御装置30が制御する対象である無人走行車2がどの基地局に接続しているか、及び、無人走行車2それぞれの位置及び移動を管理している処理部である。管理部31は、無人走行車2がどの基地局に接続しているかを示す接続リストを管理しており、無人走行車2が基地局との接続を確立又は切断したときに、接続リストのエントリを追加又は削除する。管理部31は、新たな無人走行車2が接続しようとする基地局から新たな無人走行車2の接続を許可するかについての問い合わせを受け、接続を許可するか否かを判断して結果を通知する。
管理部31は、複数の基地局それぞれに接続している無人走行車2の台数を接続リストを用いて管理し、複数の基地局それぞれに位置する無人走行車2の台数が所定数を超えないように無人走行車2の移動を制御する。具体的には、管理部31は、ある基地局に接続している無人走行車2の台数が、一の基地局に接続し得る無人走行車2の上限台数(例えば40台)に一致している状態で、新たな無人走行車2が上記一の基地局に接続しようとするときに、この接続を許可しない旨の通知をする。また、上記新たな無人走行車2が上記一の基地局の通信エリアに進入することを禁止する制御をする。これにより、一の基地局に接続する無人走行車2の数が多すぎることで生じ得る通信の衝突の回避、及び、通信遅延の増大の回避をすることができる。
生成部32は、複数の無人走行車2それぞれへの制御コマンドを生成する処理部である。生成部32が生成する制御コマンドは、無人走行車2が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングを示す情報を含む。上記タイミングは、無人走行車2ごとに異なるタイミングである。制御コマンドには、上記のとおり、走行指令、搬送指令又は把持指令などがある。生成部32は、走行システムS内の複数の無人走行車2の位置、及び、ステーション3による処理の状況に応じて適切な制御コマンドを生成する。
生成部32は、制御コマンドを生成するときに、当該制御コマンドの送信時刻及び返信時刻の決定を行う。送信時刻は、制御装置30が当該制御コマンドを送信する時刻を示す情報である。また、返信時刻は、当該制御コマンドを受信した無人走行車2が、当該制御コマンドに対する返信データを送信する時刻を示す情報である。
送信時刻は、例えば5msec間隔の時刻の系列になるように決定される。また、返信時刻は、送信時刻の間隔より短い時間(例えば1msec、第一時間ともいう)の分だけ、送信時刻から経過した時刻として決定される。
生成部32は、生成した制御コマンドを含むフレームを生成する。生成部32は、生成した一の無人走行車2への制御コマンドを含むフレームを生成してもよい。また、生成部32は、生成した二以上の無人走行車2への制御コマンドをまとめて、一のフレームを生成してもよい。このとき、生成部32は、二以上の無人走行車2への制御コマンドを所定数個だけまとめて、上記一のフレームを生成してもよい。また、生成部32は、二以上の無人走行車2への制御コマンドを所定データサイズ以下になるようにまとめて、上記一のフレームを生成してもよい。これにより、制御コマンドの個数又はデータサイズを制限することで、より容易に、制御装置30と無人走行車2の間でやりとりされるフレームの数を抑制することができる。
生成部32が二以上の無人走行車2への制御コマンドをまとめて一のフレームを生成する場合には、二以上の無人走行車2への制御コマンドの返信が同時にならないように、返信時刻が異なるように決定される。例えば、各返信時刻が1msec以上の間隔を空けて決定される。また、生成部32は、制御部34による制御に応じて新たな制御コマンドを生成する。なお、この場合、生成部32は、各制御コマンドの送信時刻を同じ時刻に設定する。
通信部33は、生成部32が生成した制御コマンドを送信し、また、無人走行車2からの返信データを受信する通信インタフェースである。通信部33は、複数の無人走行車2に対して順次に、生成部32が生成した制御コマンドを送信する。制御コマンドの送信は、当該制御コマンドの送信時刻に行われる。通信部33は、原則的には、複数の無人走行車2に対して順次に、生成部32が生成した制御コマンドをユニキャストで送信する。送信する宛先の無人走行車2の順番は、どのような順番であってもよいが、例えば、管理部31が管理している無人走行車2の接続リストの順番を採用することができる。
また、通信部33は、生成部32が二以上の無人走行車2への制御コマンドをまとめて一のフレームを生成した場合には、生成部32が生成した上記一のフレームをブロードキャストで送信する。また、通信部33は、制御部34による制御に応じて、生成部32が生成した新たな制御コマンドを送信する。
制御部34は、通信部33が受信した返信データに基づいて、生成部32及び通信部33を制御することで、新たな制御コマンドを無人走行車2に送信する処理部である。制御部34は、具体的には、通信部33が受信した返信データが、無人走行車2への新たな制御コマンドの送信を要する所定条件を満たす場合に、生成部32に新たな制御コマンドを生成させ、かつ、生成された新たな制御コマンドを通信部33に送信させる。ここで、制御部34は、生成部32に新たな制御コマンドを生成させる際には、生成させる制御コマンドの宛先である無人走行車2が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングとして、現時点より、第一時間より長い時間(第二時間ともいう)経過後を示すタイミングを決定させ、決定されたタイミングを示す情報を含む新たな制御コマンドを生成させる。生成された新たな制御コマンドを通信部33に送信させるタイミングについては、後で詳しく説明する。
上記所定条件は、例えば、無人走行車2の処理においてエラーが生じたことを示す返信データであることとすることができ、以降ではこの場合を例として説明する。なお、所定条件は、無人走行車2に対する比較的緊急な制御が必要であること、又は、より詳細なデータの取得が必要であること、などとすることもできる。
また、制御部34は、通信部33が受信した返信データに基づいて、無人走行車2に搭載されているソフトウェア又はファームウェアのバージョンアップ、無人走行車2が保存しているログの転送などが必要と判断されるときに、無人走行車2を所定の位置に移動させる制御、及び、その位置で上記バージョンアップ又は上記転送をさせる制御を行う。この制御は、生成部32及び通信部33に適切な制御コマンドを生成及び送信させることで実現する。
また、制御部34は、通信部33が受信した返信データに基づいて、無人走行車2が移動により接続している基地局の通信可能エリアを離れると判断されるときに、移動先の新たな基地局に接続させる制御を行う。制御部34は、返信データに含まれる、無人走行車2の電波の受信強度を示す強度情報の低下、又は、無人走行車2の位置情報を用いて、通信可能エリアを離れるか否かの判断をすることができる。この制御は、生成部32及び通信部33に適切な制御コマンドを生成及び送信させることで実現する。
図6は、本実施の形態に係る管理部31が管理している接続リスト31Aの説明図である。
図6に示されるように接続リスト31Aは、基地局と、当該基地局に接続している無人走行車2とを対応付けて示すリストである。接続リスト31Aは、基地局A1に無人走行車2a及び2bが接続しており、基地局A2に無人走行車2cが接続していることを示している。また、接続リスト31Aには、各無人走行車2のMACアドレス及びIPアドレスが登録されている。
接続リスト31Aは、管理部31により参照され、新たな無人走行車2が基地局に接続することを管理部31が許可するか否かの判断に用いられる。また、接続リスト31Aに登録されているMACアドレス及びIPアドレスは、生成部32が制御コマンドを含むフレームを生成するときに参照される。
図7は、本実施の形態に係る制御コマンドを含むフレームの第一の説明図である。
図7に示されるフレームは、生成部32が生成する制御コマンドを含むフレームの一例(フレーム70)であり、1つの制御コマンドを含むものである。このフレームは、上記1つの制御コマンドの宛先に対してユニキャストで送信されるものである。なお、このフレームフォーマットは、制御コマンドの送信に用いられるほか、無人走行車2から制御装置30へ送信される返信データのフレームフォーマットとしても用いられる。
フレーム70は、MAC(Media Access Control)ヘッダ71と、IP(Internet Protocol)ヘッダ72と、UDP(user datagram protocol)ヘッダ73と、タイプ74と、データフィールド75とを含む。
MACヘッダ71は、送信元MACアドレス、宛先MACアドレス等を含む、周知のMACヘッダフィールドである。宛先MACアドレスには、制御コマンドの宛先である無人走行車2のMACアドレスが設定される。
IPヘッダ72は、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス等を含む、周知のIPヘッダフィールドである。宛先IPアドレスには、制御コマンドの宛先である無人走行車2のIPアドレスが設定される。
UDPヘッダ73は、送信元UDPポート番号、宛先UDPポート番号等を含む、周知のUDPヘッダフィールドである。送信元UDPポート番号、宛先UDPポート番号は、所定のポート番号が用いられる。
タイプ74は、このフレームのタイプを示すフィールドであり、このフレームが制御コマンドを含むか、又は、返信データを含むかを示す。
データフィールド75は、制御コマンドとその付属情報とを含むフィールドである。データフィールド75は、詳細なフィールドとして、宛先ID75aと、制御コマンド75bと、送信時刻75cと、返信時刻75dとを含む。
宛先ID75aは、この制御コマンドによる制御の対象となる無人走行車2を示すIDである。
制御コマンド75bは、この制御コマンドの内容を示すデータである。制御コマンドの内容は、具体的には、走行指令、搬送指令、及び、把持指令などがある。
送信時刻75cは、この制御コマンドを制御装置30が送信した時刻を示すフィールドである。
返信時刻75dは、この制御コマンドを受信した無人走行車2が、制御装置30に対して返信データを送信すべき時刻を示すフィールドである。
制御装置30は、フレーム70により1つの無人走行車2に対して制御コマンドを送信することで、この無人走行車2を制御し、この無人走行車2が送信する返信データを受信することができる。
図8は、本実施の形態に係る制御コマンドを含むフレームの第二の説明図である。
図8に示されるフレームは、生成部32が生成する制御コマンドを含むフレームの一例(フレーム80)であり、複数の制御コマンドを含むものである。このフレームは、上記複数の制御コマンドの宛先に到達するようにブロードキャストで送信されるものである。
フレーム80は、MACヘッダ81と、IPヘッダ82と、UDPヘッダ83と、タイプ84と、コマンド数85と、データフィールド86とを含む。
MACヘッダ81は、周知のMACヘッダフィールドである。宛先MACアドレスには、全通信端末宛てのアドレス、つまり、ブロードキャストアドレス(ff:ff:ff:ff:ff:ff)、その他I/Gビットが1であるアドレスが設定される。
IPヘッダ82は、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス等を含むフィールドである。宛先IPアドレスには、ブロードキャストアドレス(ホスト部のビットを全て1にしたアドレス、又は、255.255.255.255)が設定される。
UDPヘッダ83は、UDPヘッダ73と同じである。
タイプ84は、このフレームのタイプを示すフィールドであり、このフレームが制御コマンドを含むか、又は、返信データを含むかを示す。
コマンド数85は、データフィールド86に含まれる制御コマンドの数を示すフィールドである。
データフィールド86は、制御コマンドとその付属情報とをまとめたコマンド部を複数有するフィールドである。具体的には、データフィールド86は、複数のコマンド部としてのコマンド部86a、86b及び86cを有する。コマンド部86a等のそれぞれが、図7のフレーム70におけるデータフィールド75に相当する。なお、ここでは、コマンド部が3つである例を用いて説明するが、コマンド部の数は3つに限られず、2以上のいくつであってもよい。
コマンド部86a等が有する詳細なフィールドである、宛先ID75aと、制御コマンド75bと、送信時刻75cと、返信時刻75dとは、図7における同名のフィールドと同じであるので詳細な説明を省略する。
制御装置30は、フレーム80をブロードキャストで送信することで複数の無人走行車2に対して制御コマンドを送信することで、制御コマンドの宛先である複数の無人走行車2を制御し、複数の無人走行車2それぞれが送信する返信データを受信することができる。
(無人走行車2)
図9は、本実施の形態に係る無人走行車2の機能ブロックを示すブロック図である。図10は、本実施の形態に係る位置取得部23が無人走行車2の位置情報を取得する方法を示す説明図である。
図9に示されるように、無人走行車2は、通信部21と、位置取得部23と、走行車制御部24とを備える。
通信部21は、無線通信を行う通信インタフェースである。通信部21は、基地局A1等と通信可能な規格(例えば、IEEE802.11a、b、g、n規格等)に適合する無線LANなどの通信インタフェースである。通信部21は、施設内に配置された複数の基地局A1等のうち、通信部21との無線通信が可能である1つの基地局と通信リンクを確立し得る。また、通信部21は、無人走行車2の位置の変化又は電波環境の変化等により、確立していた通信リンクが通信不能となった場合には、確立していた通信リンクを切断し、新たな基地局と通信リンクを確立し得る。
通信部21は、基地局A1等を介して制御装置30から制御コマンドを受信し、また、走行車制御部24が生成した返信データを送信する。返信データの送信は、当該返信データの返信時刻に行われる。なお、通信部21は、上記のように制御コマンドを受信したことを契機として返信データを送信する以外に、自発的にデータを送信することはない。このようにすることで、制御コマンドを含むフレームと、返信データを含むフレームとの衝突、又は、返信データを含むフレーム同士の衝突を回避することができる。
強度取得部22は、通信部21が受信する、基地局A1等からの電波の受信強度を示す強度情報を取得する処理部である。強度取得部22は、例えば、基地局A1等が送信するビーコン等の制御フレーム又はデータフレームの受信信号強度(例えば、−60dBm又は−80dBm等)を受信強度として取得する。なお、強度取得部22が受信強度を取得するチャネルは、通信リンクを確立しているチャネルに限定されず、通信リンクを確立していないチャネルであってもよい。
なお、強度取得部22は、無人走行車2が基地局A1等の通信可能エリアを離れるか否かについて受信強度の低下に基づく判断を制御装置30(制御部34)がする場合(後述)に必要な機能ブロックであり、必須の機能ブロックではない。上記場合には、強度取得部22は、取得した強度情報を走行車制御部24に提供する。
位置取得部23は、無人走行車2の位置を示す位置情報を取得する位置センサである。位置取得部23は、無人走行車2が軌道1及び4上のどの位置に位置しているかを示す位置情報を取得して走行車制御部24に提供する。位置情報を取得する方法は、さまざまな方法を採用し得る。
位置取得部23が位置情報を取得する方法の例を図10に示している。図10において、位置取得部23は、光受信器を有する。また、軌道1及び4に沿って複数の光送信器41a及び41bが配置されている。光送信器41a及び41bは、それぞれ、光送信器ごとに固有の情報を含む光信号42a及び42bを送信する。上記固有の情報と光送信器との対応付けは予め定められているものとする。位置取得部23は、光受信器により光信号42a又は42bを受信し、上記の対応付けを参照することで、光受信器が受光した光信号を送信した光送信器を特定し、無人走行車2の位置を示す位置情報を生成する。例えば、光受信器が受光した光信号のうち最新のものが光信号42aである場合には、光信号42aを送信した光送信器41aを特定し、光送信器41aとその1つ後の光送信器41bとの間の位置P1を示す位置情報を生成する。
なお、位置情報の取得方法は光送受信器による方法で説明したが、一例にすぎないことは言うまでもない。例えば、位置情報の取得方法は、軌道1に貼られたバーコード等のマーキング情報を光学的に読み取り変換することで位置情報を取得する方法でもよいし、IMES(Indoor MEssaging System)(いわゆる屋内GPS(Global Position System)により位置情報を取得する方法でもよい。
さらに、位置情報の取得方法は、走行輪に搭載されている駆動モータからのフィードバック情報(モータ回転数)を管理している走行車制御部24からの情報、若しくは、無人走行車2に備わる加速度センサ又は方位センサなどからの情報に基づいて位置情報を取得する方法でもよく、さらに、前述の取得方法の組み合わせでもよい。
走行車制御部24は、制御装置30による制御に従って処理を実行することで、無人走行車2の動作を制御する処理部である。また、走行車制御部24は、上記処理の結果を示す返信データを生成して通信部21に提供する。
具体的には、走行車制御部24は、軌道1及び4に沿って無人走行車2を走行させる処理を行う。走行車制御部24は、通信部21を介して制御装置30から走行指令の制御コマンドを受信すると、受信した走行命令に含まれる位置情報が示す位置を取得する。そして、走行車制御部24は、軌道1及び4のうち、取得した位置に無人走行車2を移動させるのに適切な走行経路を算出し、算出した走行経路に従って無人走行車2を走行させる。なお、走行車制御部24が制御装置30から走行すべき走行経路を示す情報を受信した場合には、受信した情報に従う走行経路に従って無人走行車2を走行させてもよい。
また、走行車制御部24は、制御装置30から搬送指令の制御コマンドを受信すると、受信した搬送指令に従って、ステーション3から物品を受け取る処理を行う。また、走行車制御部24は、制御装置30から把持指令の制御コマンドを受信すると、FOUP8を把持させる処理を行う。
なお、走行車制御部24は、返信データを生成する際に、強度取得部22が取得した、基地局A1等からの電波の受信強度を示す強度情報を返信データに含めてもよい。強度情報を制御装置30に送信することで、無人走行車2が基地局の通信エリアを離れるか否かについての制御装置30による判断がなされる。また、走行車制御部24は、位置取得部23が取得した位置情報を返信データに含めてもよい。
以上のように構成された制御装置30及び無人走行車2の動作について詳細に説明する。
図11は、本実施の形態に係る制御装置30の処理を示すフロー図である。
ステップS101において、生成部32は、接続リスト31Aを参照して、基地局に接続している無人走行車2それぞれへの制御コマンドを生成する。
ステップS102において、生成部32は、ステップS101で生成した制御コマンドを含むフレームを生成する。ここで、生成部32は、一の制御コマンドを含むフレーム70を生成することもあるし、複数の制御コマンドを含むフレーム80を生成することもある。どちらのフレームを生成するかについては、ユーザ等により予め設定されていてもよいし、LAN10の通信量に応じて動的に決定されてもよい。
ステップS103において、制御装置30は、ステップS102で生成されたフレームそれぞれについて、ステップS104からステップS108までの処理を繰り返し実行する(ループA開始)。
ステップS104において、通信部33は、当該フレームに含まれる送信時刻が到来したか否かを判定する。送信時刻が到来した場合(ステップS104でYes)には、ステップS105に進み、そうでない場合(ステップS104でNo)には、ステップS104を再び実行する。
ステップS105において、通信部33は、ステップS102で生成した、制御コマンドを含むフレームを送信する。
ステップS106において、通信部33は、当該フレームに対して無人走行車2が送信する返信データの受信待ちを行う。返信データを受信した場合、又は、所定時間内に返信データを返信データを受信しない場合(ステップS106でYes)には、ステップS107に進み、そうでない場合(ステップS106でNo)には再びステップS106を実行する。
ステップS107において、制御部34は、新たな制御コマンドの送信が必要か否かを判定する。制御部34は、ステップS106で返信データを受信した場合には、受信した返信データの内容が所定条件を満たすか否かを判定することで、上記判定をする。また、制御部34は、ステップS106で返信データを受信しなかった場合には、上記所定条件を満たしたものと判定してもよい。制御部34が新たな制御コマンドの送信が必要と判定した場合(ステップS107でYes)には、ステップS108に進み、そうでない場合(ステップS107でNo)には、次のフレームについてループA内の最初のステップから実行する。
ステップS108において、制御部34は、新たな制御コマンドを生成部32に生成させる。そして、生成部32より生成された新たなフレームの(1)送信、(2)次のフレームへの挿入、又は、(3)保有、のいずれかを行う。制御部34が上記(1)〜(3)のうちどれを行うかは、予めユーザ等により設定されていてもよいし、LAN10の通信量に応じて動的に決定されてもよい。
上記(1)送信は、新たなフレームを無人走行車2に送信することである。新たなフレームを無人走行車2に送信した場合には、上記ステップS106と同様に新たなフレームに対する返信データの受信待ちをし、上記ステップS107と同様に返信データを受信したか否か、又は、受信した返信データの内容に基づいて、さらに新たな制御コマンドの送信が必要か否かを判断する。
上記(2)次のフレームへの挿入は、新たなフレームを、ループA内の次の繰り返し処理の対象となるフレームに挿入することである。新たなフレームを次の繰り返し処理の対象となるフレームに挿入する場合、次のフレームは、複数の制御コマンドを含むフレーム80(図8参照)になる。
上記(3)保有は、新たなフレームを、ループAの繰り返し処理がすべて終了した後に送信するために一時的に保有することである。
ステップS108を終えたら、次のフレームについてループA内の最初のステップから実行する。すべてのフレームについての処理を終えたら、ステップS109に進む。
ステップS109において、通信部33は、ステップS108の(3)で新たなフレームを一時的に保有した場合には、制御コマンドの対象となる無人走行車2に送信する。
図12は、本実施の形態に係る無人走行車2の処理を示すフロー図である。
ステップS201において、通信部21は、制御装置30が送信した、制御コマンドを含むフレームを受信したか否かを判定する。制御装置30が送信したフレームを受信した場合(ステップS201でYes)には、ステップS202に進み、そうでない場合(ステップS201でNo)には、ステップS201を再び実行する。
ステップS202において、走行車制御部24は、ステップS201で通信部21が受信したフレームから制御コマンドを取得する。ステップS201で通信部21が受信したフレームに複数の無人走行車2宛ての制御コマンドが含まれている場合には、走行車制御部24は、自装置宛ての制御コマンドのみを取得する。
ステップS203において、走行車制御部24は、ステップS202で取得した制御コマンドに従って処理を実行する。具体的には、走行車制御部24は、制御コマンドである走行指令に従って指示された位置に移動する、制御コマンドである搬送指令に従って物品を搬送する、又は、把持指令に従って物品を把持する、などの処理を行う。
ステップS204において、走行車制御部24は、ステップS203で行った処理の結果を示す返信データを生成し、また、生成した返信データを含むフレームを生成する。
ステップS205において、通信部21は、ステップS202で取得した制御コマンドに含まれる返信時刻が到来したか否かを判定する。返信時刻が到来したと判定した場合(ステップS205でYes)には、ステップS206に進み、そうでない場合(ステップS205でNo)には再びステップS205を実行する。
ステップS206において、通信部21は、ステップS204で生成した、返信データを含むフレームを制御装置30に送信する。
以上の一連の処理により、制御装置30は、複数の無人走行車2に対して制御コマンドを送信することで無人走行車2を制御する。このとき、無人走行車2が返信データを返信する時刻が制御装置30により設定されているので、制御コマンドと返信データとの衝突、又は、返信データ同士の衝突を回避することができる。また、返信データの内容に基づいて、新たな制御が必要と判断される無人走行車2に対して、新たな制御コマンドを送信することができる。このように、制御装置30及び無人走行車2は、フレームの衝突を回避しながら、制御装置30と無人走行車2との追加的な通信制御をすることができる。
以降において、本実施の形態に係る制御装置30及び無人走行車2a等の通信シーケンスの例を説明する。
図13は、本実施の形態に係る制御装置30及び無人走行車2a等の基本的な通信シーケンスを示す説明図である。この通信シーケンスは、フレームのブロードキャスト送信をせず、また、返信データがエラーを示すものでない場合の基本的な通信シーケンスである。
図13に示されるように、制御装置30は、送信時刻S1が到来すると無人走行車2a宛ての制御コマンドを含むフレーム91をユニキャストで送信する(ステップS104及びS105)。フレーム91は、制御コマンドを1つだけ含むフレーム70(図7参照)の形式である。
無人走行車2aは、フレーム91を受信し、フレーム91に含まれる制御コマンドに従って処理を実行し、返信データを生成する(ステップS201〜S204)。そして、無人走行車2aは、制御コマンドを含むフレームで指定されている返信時刻R1が到来すると制御装置30宛ての返信データを含むフレーム92を送信する(ステップS205及びS206)。
次に、制御装置30は、送信時刻S1から所定時間(例えば5msec)経過後の送信時刻S2が到来すると、無人走行車2b宛ての制御コマンドを含むフレーム93をユニキャストで送信する(ステップS104及びS105)。そして、無人走行車2bは、上記と同様にして、返信時刻R2が到来すると制御装置30宛ての返信データを含むフレーム94を送信する(ステップS201〜S207)。
以降同様に、制御装置30は、送信時刻S3〜S6それぞれに制御コマンドを含むフレーム95及び97等を送信し、返信時刻R3〜R6それぞれに、返信データを含むフレーム96及び98等を受信する。
このように、制御装置30は、複数の無人走行車2それぞれに順次に制御コマンドを送信し、当該制御コマンドに対する返信データを受信する。このとき、無人走行車2が返信データを送信するタイミング(返信時刻)は、制御装置30により設定されている。よって、制御装置30による制御に基づいて、制御コマンドを含むフレームと、返信データを含むフレームとの衝突、又は、返信データを含むフレーム同士の衝突を回避することができる。
図14は、本実施の形態に係る制御装置30及び無人走行車2の、複数の制御コマンドをブロードキャスト送信する場合の通信シーケンスを示す説明図である。この通信シーケンスにおいて、制御装置30は、無人走行車2a、2b及び2c宛ての制御コマンドを含むフレームをブロードキャスト送信する点で、図13における通信シーケンスと異なる。
図14に示されるように、制御装置30は、送信時刻S1が到来すると無人走行車2a、2b及び2cそれぞれへの制御コマンドを含むフレーム91aをブロードキャストで送信する(ステップS104及びS105)。フレーム91aは、制御コマンドを3つ含むフレーム80(図8参照)の形式である。
無人走行車2a、2b及び2cそれぞれは、フレーム91aを受信し、フレーム91aに含まれる自装置宛ての制御コマンドを取得し、取得した制御コマンドに従って処理を実行し、返信データを生成する(ステップS201〜S204)。そして、無人走行車2a、2b及び2cは、それぞれ、制御コマンドを含むフレームで指定されている返信時刻R1、R2及びR3が到来すると制御装置30宛ての返信データを含むフレーム92、94及び96を順次に送信する(ステップS205及びS206)。
これ以降の通信シーケンスは、図13における通信シーケンスと同じである。
このように、制御装置30は、複数の無人走行車2のうちの一部の二以上の無人走行車2(無人走行車2a、2b及び2c)に対する制御コマンドを含むフレームをブロードキャスト送信する。送信されるフレームに含まれる各制御コマンドに含まれる返信時刻は互いに異なっているので、上記制御コマンドを含むフレームに対する返信データは、上記一部の二以上の無人走行車2から異なる時刻に送信される。よって、制御装置30による制御に基づいて、制御コマンドを含むフレームと、返信データを含むフレームとの衝突、又は、返信データを含むフレーム同士の衝突を回避することができる。
図15は、本実施の形態に係る制御装置30及び無人走行車2の、エラーを示す返信データを受信した場合の第一の通信シーケンスを示す説明図である。この通信シーケンスにおいて、エラーを示す返信データを制御装置30が受信した後すぐに制御コマンドを送信するケースを説明する。
図15に示されるように、制御装置30はフレーム91をユニキャストで送信する(ステップS104及びS105)。
無人走行車2aは、フレーム91を受信し、フレーム91に含まれる制御コマンドに従って処理を実行し、返信データを生成する(ステップS201〜S204)。ここで、無人走行車2aは、エラーを示す情報を含む返信データを生成したとする。無人走行車2aは、返信時刻R1が到来すると、エラーを示す返信データを含むフレーム92aを制御装置30に送信する(ステップS205及びS206)。
エラーを示す返信データを受信した制御装置30は、受信した返信データがエラーを示していることから新たな制御コマンドの送信が必要と判断する(ステップS107)。そして、新たな制御コマンドを生成し、生成した制御コマンドを含むフレーム91bを無人走行車2aに送信する(ステップS108)。
無人走行車2aは、新たな制御コマンドを含むフレーム91bを受信すると、新たな制御コマンドに従って処理を実行し、返信データを含むフレーム92bを生成して、制御コマンドを含むフレームで指定されている返信時刻R1aに制御装置30に送信する。
これ以降の通信シーケンスは、図13における通信シーケンスと同じである。
このように、制御装置30(制御部34)は、複数の無人走行車2のうちの一の無人走行車2が送信した返信データを通信部33が受信してから、複数の無人走行車2のうち上記一の無人走行車2を除くいずれかの無人走行車2に制御コマンドを通信部33が送信するまでの期間内に、生成された新たな制御コマンド(つまりフレーム91b)を通信部33に送信させる。これにより、制御装置30は、エラーを示す返信データを送信した無人走行車2aに対して、その返信データを受信してから比較的短時間内に、新たな制御をすることができる。
図16は、本実施の形態に係る制御装置30及び無人走行車2の、エラーを示す返信データを受信した場合の第二の通信シーケンスを示す説明図である。この通信シーケンスにおいて、エラーを示す返信データを制御装置30が受信した場合に、管理部31により管理されている無人走行車2それぞれに対する制御コマンドの送信が終わった後に制御コマンドを送信するケースを説明する。
図16に示されるように、制御装置30はフレーム91をユニキャストで送信する(ステップS104及びS105)。
無人走行車2aは、フレーム91を受信し、フレーム91に含まれる制御コマンドに従って処理を実行し、エラーを示す返信データを生成し(ステップS201〜S204)、送信する(ステップS205及びS206)。
エラーを示す返信データを受信した制御装置30は、受信した返信データがエラーを示していることから新たな制御コマンドの送信が必要と判断する(ステップS107)。そして、新たな制御コマンドを生成し、生成した新たな制御コマンドを一時保有する(ステップS108)。
その後、制御装置30は、管理部31により管理されている無人走行車2a〜2fに対する制御コマンドの送信が終わった後の時刻である送信時刻S1bが到来すると、保有していた新たな制御コマンドを含むフレーム91cを無人走行車2aに送信する。無人走行車2aは、新たな制御コマンドを含むフレーム91cを受信すると、新たな制御コマンドに従って処理を実行し、返信データを含むフレーム92cを生成して返信時刻R1bに制御装置30に送信する。
このように、制御装置30(制御部34)は、複数の無人走行車2のそれぞれに制御コマンドを順次送信した後、最後に送信した宛先である無人走行車2からの返信データを受信すべき期間を経過した後に、生成された新たな制御コマンド(つまりフレーム91c)を通信部33に送信させる。これにより、制御装置30は、エラーを示す返信データを送信した無人走行車2aに対して、管理されている無人走行車2a〜2fについて予定されている送信が終了してから、新たな制御をすることができる。制御コマンドを含むフレームの送信間隔を維持して新たな制御をすることができる利点がある。
図17は、本実施の形態に係る制御装置30及び無人走行車2の、エラーを示す返信データを受信した場合の第三の通信シーケンスを示す説明図である。この通信シーケンスにおいて、複数の制御コマンドを含むフレームを送信した後に、その一部の制御コマンドに対するエラーを示す返信データを制御装置30が受信した場合に、その次に予定されているフレームに制御コマンドを挿入して送信するケースを説明する。
制御装置30は、複数の無人走行車2への制御コマンドの送信について、まず無人走行車2a、2b及び2cへの制御コマンドを含む1つのフレームをブロードキャストで送信し、次に、無人走行車2d、2e及び2fへの制御コマンドを含む1つのフレームをブロードキャストで送信することを予定しているとする。
図17に示されるように、制御装置30は、送信時刻S1が到来すると無人走行車2a、2b及び2cそれぞれへの制御コマンドを含むフレーム91aをブロードキャストで送信する(ステップS104及びS105)。フレーム91aは、制御コマンドを3つ含むフレーム80(図8参照)の形式である。
無人走行車2a、2b及び2cそれぞれは、フレーム91aを受信し、フレーム91aに含まれる自装置宛ての制御コマンドを取得し、取得した制御コマンドに従って処理を実行し、返信データを生成する(ステップS201〜S204)。ここで、無人走行車2bがエラーを示す返信データを生成し、無人走行車2a及び2cがエラーを示さない返信データを生成したとする。
無人走行車2a、2b及び2cは、それぞれ、返信時刻R1、R2及びR3が到来すると制御装置30宛ての返信データを含むフレーム92、94a及び96を順次に送信する(ステップS205及びS206)。
制御装置30は、無人走行車2bからの返信データがエラーを示していることから新たな制御コマンドの送信が必要と判断する(ステップS107)。そして、新たな制御コマンドを生成し、次に送信することが予定されている制御コマンドを含むフレームに、生成した制御コマンドを挿入する。具体的には、次に送信することが予定されている、無人走行車2d、2e及び2f宛ての制御コマンドを含むフレームに、無人走行車2bへの制御コマンドを挿入する。そして、制御装置30は、送信時刻S4が到来すると、無人走行車2b、2d、2e及び2f宛ての制御コマンドを含むフレーム97aをブロードキャストで送信する。
無人走行車2b、2d、2e及び2fそれぞれは、フレーム97aを受信し、フレーム97aに含まれる自装置宛ての制御コマンドを取得し、取得した制御コマンドに従って処理を実行し、返信データを生成する(ステップS201〜S204)。
このように、制御装置30(制御部34)は、(1)二以上の無人走行車2が送信した返信データのうちの一の返信データが所定条件を満たす場合に、上記一の返信データを送信した無人走行車2だけに対する新たな制御コマンドを生成部32に生成させ、(2)生成された新たな制御コマンドと、複数の無人走行車2のうち未だ制御フレームを送信していない無人走行車2への制御コマンドとをまとめて、新たなフレームを生成部32に生成させ、(3)生成部32が生成した新たなフレームをブロードキャストで通信部33に送信させる。
これにより、制御装置30は、エラーを示す返信データを送信した無人走行車2に対して、次に送信することが予定されているフレームに新たな制御コマンドを挿入することで、新たな制御をすることができる。制御コマンドを含むフレームの送信回数を維持して新たな制御をすることができる利点がある。
なお、制御装置30(制御部34)は、(1)二以上の無人走行車2が送信した返信データのうちの一の返信データが所定条件を満たす場合に、上記一の返信データを送信した無人走行車2だけに対する新たな制御コマンドを生成部32に生成させ、(2)生成された新たな制御コマンドをユニキャストで通信部33に送信させてもよい。
これにより、制御装置30は、エラーを示す返信データを送信した無人走行車2に対して、次に送信することが予定されているフレームの有無に依存せずに、新たな制御をすることができる。
以上のように、本実施の形態の制御装置は、制御コマンドに対して無人走行車が返信データを送信すべきタイミングを設定するので、制御コマンドと返信データとの衝突、及び、返信データ同士の衝突を未然に回避することができる。また、制御装置は、返信データが送信されるタイミングを設定することで、無人走行車とのやりとりするフレームの頻度の制御という追加的な制御をすることができる。このように、制御装置は、フレームの衝突を回避しながら、所望の無人走行車との追加的な通信制御をすることができる。
また、制御装置は、二以上の無人走行車への制御コマンドを一のフレームだけで実現することができる。これにより、制御装置と無人走行車の間でやりとりされるフレームの数を抑制することができる。
また、制御装置は、制御コマンドの個数を制限することで、より容易に、制御装置と無人走行車の間でやりとりされるフレームの数を抑制することができる。
また、制御装置は、制御コマンドのデータサイズを制限することで、より容易に、制御装置と無人走行車の間でやりとりされるフレームの数を抑制することができる。
また、制御装置は、無人走行車により送信される返信データに基づく判定により、無人走行車に新たな制御を行うことができる。このように、制御装置は、新たな制御が必要である所望の無人走行車との追加的な通信制御を行うことができる。
また、制御装置は、返信データに基づく判定により行う新たな制御に係るフレームのやりとりを比較的短時間で行うことができる。
また、制御装置は、返信データに基づく判定により行う新たな通信を、当該返信データのすぐ後に行う。これにより、無人走行車に対する即時的な制御が実現する。
また、制御装置は、返信データに基づく判定により行う新たな通信を、複数の無人走行車への一連の制御コマンドの送信の後に行う。これにより、複数の無人走行車に対する制御に与える影響を小さく抑えながら、所望の無人走行車との追加的な通信制御をすることができる。
また、制御装置は、複数の無人走行車への制御コマンドをブロードキャストで送信した場合に、制御の対象となった複数の無人走行車のうち、エラーを示す返信データを送信した無人走行車に対して、次に送信することが予定されているフレームの有無に依存せずに、新たな制御をすることができる。
また、複数の無人走行車への制御コマンドをブロードキャストで送信した場合に、エラーを示す返信データを送信した無人走行車に対して、次に送信することが予定されているフレームに新たな制御コマンドを挿入することで、新たな制御をすることができる。制御コマンドを含むフレームの送信回数を維持して新たな制御をすることができる。
また、走行システムは、制御装置により、フレームの衝突を回避しながら、制御装置と所望の無人走行車との追加的な通信制御をすることができる。
また、走行システムは、一の基地局に接続する無人走行車の数が多すぎることで生じ得る通信の衝突の回避、及び、通信遅延の増大の回避をすることができる。
以上、本発明の制御装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、フレームの衝突を回避しながら、所望の無人走行車との追加的な通信制御をする制御装置等に利用可能である。具体的には、工場内で物品(具体的には半導体ウエハ等)を搬送する走行システムにおける制御装置及び無人走行車等に利用可能である。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、4 軌道
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f 無人走行車
3 ステーション
3a 搬入ポート
3b 搬出ポート
7 レール
8 FOUP
8a FOUP本体
8b フランジ
10 LAN
20a 駆動部
20b 位置合わせ機構
20c ベルト
20d 昇降機構
20e 昇降体
20f グリッパ部材
21、33 通信部
22 強度取得部
23 位置取得部
24 走行車制御部
30 制御装置
31 管理部
31A 接続リスト
32 生成部
34 制御部
70、80、91、91a、91b、91c、92、92a、92b、92c、93、94、94a、94b、95、96、97、97a、98、98a、98b フレーム
71、81 MACヘッダ
72、82 IPヘッダ
73、83 UDPヘッダ
74、84 タイプ
75、86 データフィールド
75a、87a 宛先ID
75b、87b 制御コマンド
75c、87c、S1、S1a、S1b、S2、S3、S4、S5、S6 送信時刻
75d、87d、R1、R1a、R1b、R2、R2a、R3、R4、R5、R6 返信時刻
85 コマンド数
86a、86b、86c コマンド部
41a、41b 光送信器
42a、42b 光信号
64、65 領域
A1、A2 基地局
L1、L2 通信リンク
S 走行システム

Claims (13)

  1. 制御装置と、前記制御装置による制御に従って走行する複数の無人走行車とを備える走行システムにおける前記制御装置であって、
    前記複数の無人走行車それぞれへの制御コマンドを生成する生成部と、
    前記複数の無人走行車に対して順次に、前記生成部が生成した前記制御コマンドを送信する通信部とを備え、
    前記生成部が生成する前記制御コマンドは、当該無人走行車が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングであって、無人走行車ごとに異なるタイミングを示す情報を含む
    制御装置。
  2. 前記生成部は、前記複数の無人走行車のうちの二以上の無人走行車への制御コマンドをまとめて、一のフレームを生成し、
    前記通信部は、生成した前記一のフレームをブロードキャストで送信する
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記生成部は、前記複数の無人走行車のうちの二以上の無人走行車への制御コマンドを所定数個だけまとめて、前記一のフレームを生成する
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記生成部は、前記複数の無人走行車のうちの二以上の無人走行車への制御コマンドを所定データサイズ以下になるようにまとめて、前記一のフレームを生成する
    請求項2に記載の制御装置。
  5. 前記通信部は、さらに、
    前記通信部が送信した前記制御コマンドに対して前記無人走行車が送信した返信データを受信し、
    前記通信部が受信した前記返信データが、前記無人走行車への新たな制御コマンドの送信を要する所定条件を満たす場合に、前記生成部に前記新たな制御コマンドを生成させ、かつ、生成された前記新たな制御コマンドを前記通信部に送信させる、制御部とを備える
    請求項1に記載の制御装置。
  6. 前記生成部は、前記制御コマンドを生成する際には、生成する前記制御コマンドの宛先である無人走行車が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングとして、現時点より第一時間経過後を示すタイミングを決定し、決定した前記タイミングを示す情報を含む前記制御コマンドを生成し、
    前記制御部は、前記生成部に前記新たな制御コマンドを生成させる際には、生成させる前記制御コマンドの宛先である無人走行車が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングとして、現時点より、前記第一時間より長い第二時間経過後を示すタイミングを決定させ、決定された前記タイミングを示す情報を含む前記新たな制御コマンドを生成させる
    請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、前記複数の無人走行車のうちの一の無人走行車が送信した前記返信データを前記通信部が受信してから、前記複数の無人走行車のうち前記一の無人走行車を除くいずれかの無人走行車に前記制御コマンドを前記通信部が送信するまでの期間内に、生成された前記新たな制御コマンドを前記通信部に送信させる
    請求項5又は6に記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、前記複数の無人走行車のそれぞれに前記制御コマンドを順次送信した後、最後に送信した宛先である無人走行車からの返信データを受信すべき期間を経過した後に、生成された前記新たな制御コマンドを前記通信部に送信させる
    請求項5又は6に記載の制御装置。
  9. 前記生成部は、前記複数の無人走行車のうちの二以上の無人走行車への制御コマンドをまとめて、一のフレームを生成し、
    前記通信部は、生成した前記一のフレームをブロードキャストで送信し、
    前記制御部は、
    (1)前記二以上の無人走行車が送信した返信データのうちの一の返信データが前記所定条件を満たす場合に、前記一の返信データを送信した前記無人走行車だけに対する新たな制御コマンドを前記生成部に生成させ、
    (2)生成された前記新たな制御コマンドをユニキャストで前記通信部に送信させる
    請求項5又は6に記載の制御装置。
  10. 前記生成部は、前記複数の無人走行車のうちの二以上の無人走行車への制御コマンドをまとめて、一のフレームを生成し、
    前記通信部は、生成した前記一のフレームをブロードキャストで送信し、
    前記制御部は、
    (1)前記二以上の無人走行車が送信した返信データのうちの一の返信データが前記所定条件を満たす場合に、前記一の返信データを送信した前記無人走行車だけに対する新たな制御コマンドを前記生成部に生成させ、
    (2)生成された前記新たな制御コマンドと、前記複数の無人走行車のうち未だ制御フレームを送信していない無人走行車への制御コマンドとをまとめて、新たなフレームを前記生成部に生成させ、
    (3)前記生成部が生成した前記新たなフレームをブロードキャストで前記通信部に送信させる
    請求項5又は6に記載の制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記制御装置による制御に従って走行する前記複数の無人走行車とを備える
    走行システム。
  12. 前記走行システムは、前記複数の無人走行車の移動経路をカバーする複数の基地局を備え、
    前記制御装置は、さらに、
    前記複数の基地局それぞれに接続している無人走行車の台数を管理し、前記複数の基地局それぞれに位置する無人走行車の台数が所定数を超えないように前記無人走行車の移動を制御する管理部を備える
    請求項11に記載の走行システム。
  13. 制御装置と、前記制御装置による制御に従って走行する複数の無人走行車とを備える走行システムにおける前記制御装置の制御方法であって、
    前記複数の無人走行車それぞれへの制御コマンドを生成する生成ステップと、
    前記複数の無人走行車に対して順次に、前記生成ステップでが生成した前記制御コマンドを送信する通信ステップとを含み、
    前記生成ステップで生成する前記制御コマンドは、当該無人走行車が当該制御コマンドに対して返信すべきタイミングであって、無人走行車ごとに異なるタイミングを示す情報を含む
    制御方法。
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