JP2015081970A - 巻き取り装置及び巻き取り方法 - Google Patents

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【課題】画像形成された記録媒体を簡便な方法で安定して巻き取るために好適な巻き取り装置及び巻き取り方法を提供する。【解決手段】巻き取り装置100は、画像形成手段において画像形成されて、搬送速度で搬送される記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り軸101と、モータ103の駆動力を巻き取り軸101に伝達して巻き取り軸101を回転させる第1の駆動系と、巻き取り軸101に作用するトルクが上限値に達していない場合にはモータ103の駆動力を巻き取り軸101に伝達し、巻き取り軸101に作用するトルクが上限値に達した場合にはモータ103の駆動力の巻き取り軸101への伝達を遮断する遮断手段と、を備える。上限値は、巻き取り軸101が記録媒体を巻き取っている状態において、記録媒体の張力が画像形成手段における搬送時に許容される大きさの張力を超えないように、設定される。【選択図】図4

Description

本発明は、巻き取り装置及び巻き取り方法に関する。
プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置が画像形成するための記録媒体として、用紙やフィルム等の記録媒体がロール状に巻かれたロール状記録媒体(以下、「ロール紙」という)がある。ロール紙は、大きなものでもカットの必要がなく収納できるため、大きな面積の画像形成を切れ目なく行う場合によく用いられる。
ロール紙が大きくなると特に、画像形成装置において画像形成された後のロール紙を安定して巻き取ることが重要となる。例えば、画像形成装置の排出速度よりも巻き取り速度が速い場合には、ロール紙を引っ張る状態となり、画像形成動作に影響を及ぼす。また、画像形成装置の排出速度よりも巻き取り速度が遅い場合には、画像形成装置とロール紙の巻き取り部との間でロール紙が弛んで皺や折れが発生し、また速度差によっては紙詰まりの原因になる。
例えば、特許文献1は、巻き取られたロール紙の量に応じてロール紙と巻取りローラとの摩擦力を切り替えることにより、弛んだまま巻き取ったり、張力が過剰となったりしないようにする技術を開示している。また、ロール紙のたわみ量をフォトセンサで検出し、フォトセンサの出力に応じてロール紙を搬送させるモータの駆動と停止とを切り替えてたわみ量を一定の範囲に保つことで、ロール紙の巻き取り量を一定に保つように制御する方法もある。
特開2012−121674号公報
しかしながら、摩擦力を制御する方法では、摩擦力を発生させる部材をロール紙に接触する必要があるため、ロール紙を汚したり傷つけたりすることがある。また、モータの駆動と停止とを切り替えて巻き取り量を制御する方法においても、フォトセンサの検出能力のばらつきやモータの駆動と停止とを切り替えるタイミングのずれ等により、想定以上の弛みや張力が生じたまま巻き取られることがあった。さらには、モータの駆動と停止とを頻繁に切り替えると、モータからの騒音が発生するという問題もある。そのため、これらの課題を克服しつつ、より簡便な方法で、画像形成されたロール紙等の記録媒体を安定して巻き取ることが求められていた。
本発明は、以上のような課題を解決するためのものであり、画像形成された記録媒体を簡便な方法で安定して巻き取るのに好適な巻き取り装置及び巻き取り方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る巻き取り装置は、
画像形成手段において画像形成されて、搬送速度で搬送される記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り軸と、
モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達して前記巻き取り軸を回転させる第1の駆動系と、
前記巻き取り軸に作用するトルクが上限値に達していない場合には、前記第1の駆動系を介して前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達し、前記巻き取り軸に作用するトルクが当該上限値に達した場合には、前記第1の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達を遮断する遮断手段と、
を備え、
前記上限値は、前記巻き取り軸が前記記録媒体を巻き取っている状態において、前記巻き取り軸が前記上限値のトルクで前記記録媒体を巻き取ったときの前記記録媒体の張力が前記画像形成手段における前記記録媒体の搬送時に許容される大きさの張力を超えないように、設定される、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る巻き取り方法は、
第1の駆動系を介してモータの駆動力を巻き取り軸に伝達して当該巻き取り軸を回転させる回転ステップと、
画像形成手段において画像形成されて、搬送速度で搬送される記録媒体を前記巻き取り軸の周りにロール状に巻き取る巻き取りステップと、
前記巻き取り軸に作用するトルクが上限値に達していない場合には、前記第1の駆動系を介して前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達し、前記巻き取り軸に作用するトルクが前記上限値に達した場合には、前記第1の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達を遮断する遮断ステップと、
を含み、
前記上限値は、前記巻き取り軸が前記記録媒体を巻き取っている状態において、前記巻き取り軸が当該上限値のトルクで前記記録媒体を巻き取ったときの前記記録媒体の張力が前記画像形成手段における前記記録媒体の搬送時に許容される大きさの張力を超えないように、設定される、
ことを特徴とする。
本発明によれば、画像形成された記録媒体を簡便な方法で安定して巻き取るために好適な巻き取り装置及び巻き取り方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る巻き取り装置が適用される印刷装置の構成を示す図である。 画像形成装置の内部構成を説明するための断面図である。 画像形成装置の制御に係る構成を説明するためのブロック図である。 本実施形態に係る巻き取り装置の構成を示す図である。 電磁クラッチの切り替えを制御する切り替え制御装置の構成を示す図である。 (a)は、巻き取り時間と電磁クラッチの状態との関係を示すグラフである。(b)は、巻き取り時間と巻き取られたロール紙の外径との関係を示すグラフである。(c)は、巻き取り時間と巻き取り速度との関係を示すグラフである。 (a)は、巻き芯の周りに巻き取ったロール紙を巻き取り軸に垂直な断面により示す図である。(b)は、巻き芯を介さずに巻き取ったロール紙を巻き取り軸に垂直な断面により示す図である。 画像形成装置において実行される処理の流れを示すフローチャートである。 切り替え制御装置において実行される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。
以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であれば下記の各構成要素を均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。また、以下の説明では、本発明の理解を容易にするため、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略する。
図1に、本発明の実施形態に係る巻き取り装置が適用される印刷装置の構成を示す。印刷装置4は、ロール状記録媒体の供給装置として機能する給紙装置1と、給紙装置1から供給されたロール状記録媒体に画像形成を行う画像形成装置2と、を備える。
給紙装置1は、画像形成用の記録媒体として、ロール紙3を画像形成装置2へと供給する。給紙装置1は、所定の巻き芯(紙管)の周りに用紙がロール状に巻き回されたロール紙3を連続的に巻き出して、画像形成装置2へと搬送する。具体的には、給紙装置1は、保持部8、及び搬送部10をその内部に備え、さらに巻き取り装置100をその上に備える。
保持部8は、画像形成装置2へ供給するべきロール紙3を保持する。保持部8は、ロール紙3の巻き中心にある巻き芯を貫通してロール紙3を保持する回転可能な回転軸(シャフト)と、この回転軸を支持する支持台と、によって構成され、ロール紙3を回転可能に保持する。
保持部8には、回転軸を回転させるための不図示のモータが搭載される。保持部8は、このモータの駆動により指示された単位時間当たりの回転数(単位時間当たりに回転する回数)で保持部8の回転軸を回転させて、保持しているロール紙3を巻き出して搬送部10に送り出すアンワインダとして機能する。
搬送部10は、保持部8から巻き出されたロール紙3を所定の搬送経路に沿って搬送し、画像形成装置2へと供給する。具体的には、搬送部10は、テンションローラ12、従動ローラ13、用紙セットユニット14、用紙搬送ローラ対15、オートカッタ16、及び本体進入搬送ローラ対17を備える。
テンションローラ12は、搬送部10における保持部8の直後に設置され、保持部8から送り出されたロール紙3が弛まないように制御する。テンションローラ12は、鉛直方向に移動可能に設置され、自重又はバネ等の力により鉛直下向きに移動して搬送中のロール紙3にバックテンションを与える。このようなテンションローラ12の機能により、ロール紙3にかかるテンション(張力)が一定に保たれ、ロール紙3の搬送が安定する。
従動ローラ13は、ロール紙3の搬送に従動して、位置が固定された所定の回転軸の周りを回転するローラである。従動ローラ13は、搬送経路におけるテンションローラ12の下流に配置され、ロール紙3の搬送方向を調整する役割を果たす。
用紙セットユニット14は、オペレータが用紙をセットするために用意されたユニットである。用紙セットユニット14は、用紙搬送ローラ対15の片側のローラを保持する部材と一体的に構成されており、オペレータにより用紙搬送ローラ対15と共に開閉される。
用紙搬送ローラ対15は、用紙セットユニット14によりセットされたロール紙3を後続の搬送機構へと搬送する。用紙搬送ローラ対15は、不図示のモータにより駆動され、用紙セットユニット14によりセットされたロール紙3を挟持して搬送し、オートカッタ16及び本体進入搬送ローラ対17へと供給する。
オートカッタ16は、必要に応じてロール紙3をカットする。オートカッタ16は、例えば画像形成装置2における画像形成に必要な長さのロール紙3を搬送し終えたときに、ロール紙3の終端をカットする。
本体進入搬送ローラ対17は、ロール紙3を画像形成装置2の内部へと搬送する。本体進入搬送ローラ対17は、不図示のモータにより駆動され、用紙搬送ローラ対15から供給されたロール紙3を挟持して搬送し、画像形成装置2へと供給する。
ロール紙3をセットする操作を具体的に説明すると、オペレータは、ロール紙3を保持部8から引き出してテンションローラ12の下を通し、そして、開状態にした用紙セットユニット14までロール紙3を引き出して用紙搬送ローラ対15に挟む。この状態で用紙セットユニット14を閉じると、セットされたロール紙3が適宜のセンサにより検出され、用紙搬送ローラ対15が回転駆動する。すると、セットされたロール紙3は、オートカッタ16を通って本体進入搬送ローラ対17まで送られて、画像形成装置2への進入直前の待機位置(ホームポジション)に設置される。
給紙装置1上に設置された巻き取り装置100は、リワインダとして機能し、画像形成装置2の排紙ローラ対18から排出されて、従動ローラ19を経由して搬送されたロール紙3を巻き取って保持する。詳細は後述するように、巻き取り装置100は、保持部8と同様、ロール紙3の巻き中心にある巻き芯(紙管)を貫通してロール紙3を保持する回転可能な巻き取り軸(シャフト)と、この巻き取り軸を支持する支持台と、によって構成され、ロール紙3を回転可能に保持する。
画像形成装置2は、給紙装置1の上に据え置かれ、給紙装置1から供給されるロール紙3に画像形成すべき画像データを出力する。画像形成装置2は、例えばラベルプリンタであり、給紙装置1から連続的に供給されるロール紙3を記録媒体として、比較的大きな面積に及ぶ画像データの画像形成を用紙の切れ目なく行うことができる。
図2を参照して、画像形成装置2の内部構成を説明する。以下では、画像形成装置2として、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラープリンタを例にとって説明する。画像形成装置2は、画像形成部20、中間転写ベルトユニット30、及び定着装置40等を備える。
画像形成部20は、4つの画像形成ユニット21(21k、21c、21m、21y)が直列して設置された構成を備える。この4つの画像形成ユニット21のうちの上流側(図2における右側)の3つの画像形成ユニット21c、21m、及び21yは、それぞれ減法混色の三原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のカラートナーによるカラー画像を形成する。一方、下流側(図2における左側)の画像形成ユニット21kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
各画像形成ユニット21は、最下部に感光体ドラム22を備える。この感光体ドラム22は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成される。感光体ドラム22の近傍には、周面を取り巻くように、クリーナ23、帯電ローラ24、光書込ヘッド25、及び現像器26の現像ローラ27が配置される。
現像器26は、上部に設置されたトナー容器にブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備え、下部には側面開口部に上述した現像ローラ27を備える。現像器26は、さらに内部にトナー撹拌部材、現像ローラ27にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ27上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備える。
なお、図2ではブラック(K)用の画像形成ユニット21kの構成にのみ符号を付しているが、各画像形成ユニット21は、トナー容器に収納されたトナーの色を除いて同じ構成を備える。
中間転写ベルトユニット30は、プリンタ2内部のほぼ中央で、図2における左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト31、この転写ベルト31を掛け渡されて転写ベルト31を図2における反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ32、及び従動ローラ33を備える。転写ベルト31は、直接ベルト面に転写(一次転写)されたトナー像を、ロール紙3に転写(二次転写)すべくロール紙3への転写位置まで搬送する。
中間転写ベルトユニット30は、転写ベルト31のループ内に、4個の画像形成ユニット21k、21c、21m、及び21yに対応する4個の一次転写ローラ34を備える。一次転写ローラ34は、それぞれ、転写ベルト31を介して感光体ドラム22の下部周面に押圧するための導電性発泡スポンジによって構成され、指示された回転周期で回転し、転写ベルト31を感光体ドラム22に当接させたり感光体ドラム22から離接させたりする。
待機搬送ローラ対35は、給紙装置1から搬送されたロール紙3を受け取り、受け取ったロール紙3を二次転写ローラ36へと搬送する。二次転写ローラ36は、転写ベルト31を介して従動ローラ33に圧接するように配設されており、転写ベルト31のベルト面に転写されたトナー像をロール紙3へ二次転写する二次転写部を形成する。
定着装置40は、二次転写ローラ36の下流(図2では上方)に配置される。定着装置40は、ヒータ41を内蔵した加熱ローラ42と、この加熱ローラ42に圧接する加圧ローラ43と、を備える。
また、定着装置40のさらに下流側には、トナー画像の定着後のロール紙3を定着装置40から搬出し、さらに画像形成装置2の上面に形成されている排紙トレイに排紙する排紙ローラ対18が配設される。排紙ローラ対18を通って排出されたロール紙3は、画像形成装置2の側部に設置された従動ローラ19を経由して巻き取り装置100へと供給される。
続いて、図3を参照して、画像形成装置2の制御に係る構成を説明する。画像形成装置2は、ホストコンピュータ5及び巻き取り装置100と、LAN(Local Area Network)等のネットワーク、又はUSB(Universal Serial Bus)によって互いに接続されている。
画像形成装置2は、制御部50を備える。より詳細には、制御部50は、CPU(Central Processing Unit)51、LAN通信部52、USB通信部53、パネル制御部54、オペレーションパネル55、記憶装置56、記憶装置制御部57、及びコマンド解析部58を備える。画像形成装置2は、画像形成手段として機能する。
CPU51は、命令やデータを転送するための伝送経路であるシステムバスを介して画像形成装置2の各部と接続され、画像形成装置2の各部の動作を制御する。CPU51は、不図示のROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)をワークメモリとして用いながら、ROMや記憶装置56に記憶されているシステムソフトウェア等の各種プログラムを読み出し、適宜実行する。
LAN通信部52及びUSB通信部53は、それぞれLAN及びUSBを介して外部の機器と通信を行う。例えばCPU51は、LAN通信部52又はUSB通信部53を介してホストコンピュータ5及び巻き取り装置100と通信を行い、ホストコンピュータ5から送信された印刷ジョブを受信したり、巻き取り装置100にロール紙3の巻き取り要求を送信したりする。
パネル制御部54は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネル、及び各種の操作ボタン等の入力装置を備えるオペレーションパネル55に接続される。パネル制御部54は、CPU51の制御のもと、種々の画像や文字、記号等をオペレーションパネル55に表示する。また、パネル制御部54は、オペレーションパネル55に入力されたユーザからの各種操作を受け付け、受け付けた各種操作にそれぞれ対応する操作信号をCPU51に供給する。
記憶装置56は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やHDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性メモリによって構成され、画像形成装置2の動作に必要となる各種プログラム及びデータを記憶する。記憶装置制御部57は、CPU51の制御のもと、記憶装置56へのデータ書き込み制御、及び記憶装置56に記憶されたデータの読み出し制御を行う。
コマンド解析部58は、CPU51の制御のもと、ホストコンピュータ5から送信される印刷データに含まれるコマンドの解析を行い、印刷データをビットマップの画像データに変換する。そして、コマンド解析部58は、変換したビットマップの画像データを、ブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)ごとに、フレームメモリの対応する記憶エリアに展開する。フレームメモリに展開された画像データは、印刷制御部61に出力される。
続いて、図4を参照して、巻き取り装置100の構成を説明する。図4は、図1における“A”の位置から矢印方向へ見たときの巻き取り装置100の構造を示す。巻き取り装置100は、巻き取り軸101、巻き芯102、モータ103、モータ回転軸104、トルクリミッタ105、トルクリミッタ駆動系106、電磁クラッチ107、及び電磁クラッチ駆動系108を備える。
巻き取り軸101は、画像形成装置2において画像形成されたロール紙3をロール状に巻き取る。巻き取り軸101の周りには、巻き取り軸101と共に回転する巻き芯102が固定される。画像形成装置2から搬送されたロール紙3は、この巻き芯102の周りにロール状に巻き取られる。
モータ103は、モータ103の回転軸であるモータ回転軸104に駆動力を与えて、モータ回転軸104を単位時間当たりに指示された回転数で回転させる。モータ103は、不図示の駆動制御回路により起動、回転、及び停止の駆動制御がされる。
トルクリミッタ駆動系106は、モータ103の駆動力を巻き取り軸101に伝達して巻き取り軸101を回転させる第1の駆動系として機能する。一方、電磁クラッチ駆動系108は、モータ103と巻き取り軸101との間にトルクリミッタ駆動系106と並列して設置され、モータ103の駆動力を巻き取り軸101に伝達して巻き取り軸101を回転させる第2の駆動系として機能する。
トルクリミッタ105は、巻き取り軸101に作用するトルクが予め設定された上限値に達していない場合には、トルクリミッタ駆動系106を介してモータ103の駆動力を巻き取り軸101に伝達し、巻き取り軸101に作用するトルクが上限値に達した場合には、トルクリミッタ駆動系106を介したモータ103の駆動力の巻き取り軸101への伝達を遮断する。トルクリミッタ105は、遮断手段として機能する。
この上限値は、画像形成装置2におけるロール紙3の搬送速度よりも大きい巻き取り速度で巻き取り軸101がロール紙3を巻き取っている状態において、巻き取り軸101がこの上限値のトルクでロール紙3を巻き取ったときのロール紙3の張力が画像形成装置2におけるロール紙3の搬送時に許容される大きさの張力を超えないように、設定される。すなわち、巻き取り軸101がロール紙3を巻き取る力が大きくなりすぎると、ロール紙3を過度に引っ張る状態になり、ロール紙3を正常に搬送することができなくなって、ロール紙3の破損や画像形成精度の悪化等の影響を及ぼすことがある。
これを防止するため、トルクリミッタ105は、巻き取り軸101に作用するトルクが上限値に達すると、トルクリミッタ駆動系106を介したモータ103の駆動力の巻き取り軸101への伝達を遮断する。トルクリミッタ105が駆動力の伝達を遮断すると、巻き取り軸101は、トルクリミッタ駆動系106との間で空回り(スリップ)するようになり、トルクリミッタ駆動系106からはモータ103の駆動力を得ることができなくなる。
電磁クラッチ107は、電磁クラッチ駆動系108を介したモータ103の駆動力の巻き取り転軸101への伝達と当該伝達の遮断とを切り替える切り替え手段として機能する。電磁クラッチ107は、内部に電磁石を備え、この電磁石への電力の供給を制御することにより、電磁クラッチ駆動系108の回転力の巻き取り軸101への伝達(ON)と遮断(OFF)とを切り替える。
電磁クラッチ107がONの状態では、巻き取り軸101は、電磁クラッチ駆動系108を介してモータ103の駆動力を得て回転駆動する。そのため、この状態では、巻き取り軸101は、トルクリミッタ駆動系106を介してモータ103の駆動力を得ることができるか否かにかかわらず、すなわち巻き取り軸101に作用するトルクが上限値に達しているか否かにかかわらず、ロール紙3を巻き取ることができる。
一方、電磁クラッチ107がOFFの状態では、巻き取り軸101は、電磁クラッチ駆動系108との間で空回りするようになり、電磁クラッチ駆動系108からはモータ103の駆動力を得ることができなくなる。そのため、この状態では、巻き取り軸101は、トルクリミッタ駆動系106を介してモータ103の駆動力を得て、ロール紙3を巻き取る。すなわち、巻き取り軸101は、巻き取り軸101に作用するトルクが上限値に達している場合には、モータ103の駆動力を得ることができなくなる。
電磁クラッチ107は、図5に示すような切り替え制御装置110により制御される。切り替え制御装置110は、制御部111、記憶部112、計時部113、及び通信部114を備える。
制御部111は、例えばCPUと、CPUのメインメモリとして機能するRAM等と、を備える。制御部111は、命令やデータを転送するための伝送経路であるシステムバスを介して切り替え制御装置110の各部と接続され、切り替え制御装置110全体を制御する。なお、制御部111は、一部にASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路を備えていてもよい。
記憶部112は、例えばROM、フラッシュメモリ等の記憶装置を備える。記憶部112は、制御部111が各種処理を行うために使用する各種プログラム及びデータ、制御部111が各種処理を行うことにより生成又は取得する各種データを記憶する。例えば、記憶部112は、画像形成装置2から巻き取り装置100へと搬送されるロール紙3の搬送速度、ロール紙3の厚み、巻き取り軸101の単位時間当たりの回転数、巻き芯102の径等の情報を記憶する。
計時部113は、例えばクロック等の機能により時間を測定する。計時部113は、後述するように、電磁クラッチ107をONにしてからの経過時間を測定する。
通信部114は、制御部111の制御のもと、LANやUSB等を介して接続された画像形成装置2との通信を行う。例えば、通信部114は、画像形成の指示に応じて画像形成装置2から送信されたロール紙3の巻き取り要求を受信する。
切り替え制御装置110は、電磁クラッチ107を制御する切り替え制御手段として機能する。以下、切り替え制御装置110による電磁クラッチ107の制御について具体的に説明する。
なお、以下では、理解を容易にするために、画像形成装置2の内部、及び画像形成装置2から巻き取り装置100に搬送される搬送経路上において、ロール紙3の搬送速度は、巻き取り軸101がロール紙3を巻き取っている間、一定の速度Vに保たれるとして説明する。また、巻き取り軸101は、トルクリミッタ駆動系106又は電磁クラッチ駆動系108を介してモータ103の駆動力を得て、単位時間当たりに一定の回転数Wで回転してロール紙3を巻き取るとして説明する。
図6(a)に示すように、切り替え制御装置110は、巻き取り軸101が回転を停止している状態においてロール紙3の巻き取りを開始してから所定の時間Toffが経過するまでは、電磁クラッチ107をONにして、電磁クラッチ駆動系108を介してモータ103の駆動力を巻き取り軸101に伝達させる。そして、切り替え制御装置110は、巻き取りの開始から所定の時間Toffが経過すると、電磁クラッチ107をOFFにして、電磁クラッチ駆動系108を介したモータ103の駆動力の巻き取り軸101への伝達を遮断する。
この所定の時間Toffは、詳細は後述するように、巻き取り軸101が巻き取りを開始してから、巻き取り軸101によるロール紙3の巻き取り速度Yが搬送速度Vに達するまで、の時間Tc以下の時間になるように、予め設定される。
ロール紙3の巻き取りを開始するときに電磁クラッチ107をONにする理由は、一般的に巻き取りの開始時は巻き取りの最中よりも大きなトルクが必要となるためである。すなわち、巻き取り軸101を回転が停止している状態から単位時間当たりに所望の回転数Wで回転している状態に移行させるためには、巻き取り軸101の静止摩擦を上回り、さらに単位時間当たりの回転数を0からWまで加速させる回転トルクで巻き取り軸101を回転させる必要がある。そのため、たとえトルクリミッタ105の上限値を超えるトルクが巻き取り軸101に作用したとしても巻き取りを開始することができるようにするため、切り替え制御装置110は、電磁クラッチ107をONにして、電磁クラッチ駆動系108により巻き取り軸101を回転させる。
巻き取りを開始してから電磁クラッチ107がONの間、巻き取り軸101は、電磁クラッチ駆動系108を介して得た駆動力により、単位時間当たりに回転数Wで回転してロール紙3を巻き取る。このとき、巻き取り軸101の周りに巻き取られたロール紙3の外径Dは、巻き取り時間に比例して増加する。
より具体的に説明すると、例えば図7(a)に示すように、外径がD0の巻き芯102の周りに厚みがHのロール紙3が単位時間当たりに一定の回転数Wで巻き取られる場合、巻き取りを開始してから時間Tが経過した時に巻き芯102の周りに巻き取られたロール紙3の外径Dは、(1)式のように定まる。そのため、ロール紙3の外径Dは、図6(b)のグラフのように、巻き取り開始(T=0)から電磁クラッチ107がOFFになる(T=Toff)までの間、巻き取り時間Tに比例して巻き芯の外径D0から徐々に増加する。
D=2×W×H×T+D0 ・・・(1)
一方、ロール紙3の巻き取り速度、すなわちロール状に巻き取られて保持された状態にあるロール紙3の外周速度は、ロール紙3の外径Dに比例して増加する。より具体的には、巻き取り装置100が巻き取るロール紙3の巻き取り速度Yは、円周率πと外径Dと単位時間当たりの回転数Wとの積であるため、(2)式のように定まる。そのため、ロール紙3の巻き取り速度Yは、図6(c)のグラフのように、巻き取り開始(T=0)から電磁クラッチ107がOFFになる(T=Toff)までの間、巻き取り時間Tに比例して初速度Y0(=π×W×D0)から徐々に増加する。
Y=π×W×D
=π×W×(2×W×H×T+D0)
=2π×W×W×H×T+Y0 ・・・(2)
巻き取り開始から時間Toffが経過して電磁クラッチ107がOFFになると、モータ103の駆動力の巻き取り軸101への伝達は、トルクリミッタ駆動系106を介して行われる。
トルクリミッタ駆動系106を介して巻き取り軸101が回転する場合も、ロール紙3の巻き取り速度Yが画像形成装置2におけるロール紙3の搬送速度Vに達するまでの間は、画像形成装置2から巻き取り装置100までを搬送されるロール紙3は供給過剰な状態にある。そのため、この間はトルクリミッタ105の遮断機能は作動せず、巻き取り軸101は、引き続き単位時間当たりに回転数Wで回転してロール紙3を巻き取る。
そして、巻き取り開始から時間Tcが経過して、巻き取り軸101に巻き取られて保持されたロール紙3の外径がDc(=V/(π×W))に達すると、ロール紙3の巻き取り速度Yが搬送速度Vと同じ速度Ycに達する。
この時間Tcは、具体的には上記(2)式においてY=V及びT=Tcとした場合であるため、(3)式のように定まる。すなわち、時間Tcは、ロール紙3の搬送速度Vと、巻き取り軸101の単位時間当たりの回転数Wと、ロール紙3の厚みHと、巻き芯102の外径D0と、に基づいて予め算出することができる。従って、巻き取り開始から電磁クラッチ107をONにする時間Toffは、このように算出された時間Tc以下の時間になるように、巻き取り開始前から予め決めておくことができる。
Tc=(V−Y0)/(2π×W×W×H)
=(V−π×W×D0)/(2π×W×W×H) ・・・(3)
巻き取り開始から時間Tcが経過した後、巻き取り装置100は、以下の(a)〜(d)の状態を繰り返してロール紙3を巻き取る。
(a)巻き取り軸101による巻き取り速度Yが搬送速度Vを上回ると、画像形成装置2から巻き取り装置100までを搬送中のロール紙3は張った状態になる。そのため、巻き取り軸101は、ロール紙3から回転方向とは逆方向へのトルクを受ける。
(b)巻き取り軸101に作用するトルクがトルクリミッタ105に予め設定された上限値に達すると、トルクリミッタ105の遮断機能が作動する。そのため、巻き取り軸101は、トルクリミッタ駆動系106からモータ103の駆動力を得られず空回り(スリップ)し始める。
(c)巻き取り軸101が空回りするようになると、巻き取り速度Yは減少して搬送速度Vよりも小さくなる。そのため、画像形成装置2からのロール紙3の排出に伴いロール紙3の緊張状態が低減して、巻き取り軸101に作用するトルクは上限値を下回る。
(d)巻き取り軸101に作用するトルクが上限値を下回ると、巻き取り軸101は、トルクリミッタ駆動系106からモータ103の駆動力を得られるようになって、ロール紙3の巻き取りを再開する。
すなわち、巻き取り軸101によるロール紙3の巻き取り速度Yは、微視的には、画像形成装置2から巻き取り装置100へのロール紙3の搬送速度Vを上回ることと下回ることとを繰り返すが、巨視的には、図6(c)に示すように、巻き取り開始から時間Tcが経過して以降、搬送速度Vと同じ速度に保たれる。これに伴い、巻き取り軸101の周りに巻き取られたロール紙3の外径Dは、図6(b)に示すように、巻き取り開始から時間Tcまでの間は巻き取り時間Tに比例して増えたが、時間Tcが経過した以降ではより抑えられた増加率で増えていく。
また、巻き取り軸101に作用するトルクは、トルクリミッタ105に設定された上限値にまで上昇する毎にこの上限値から下降することを繰り返す。そのため、巻き取り軸101に作用するトルクはこの上限値以下に保たれ、搬送中のロール紙3に過度の張力が付与されることを防ぐことができる。
ここで、トルクリミッタ105に設定される上限値の決定方法について説明する。搬送中のロール紙3の張力Fが、画像形成装置2におけるロール紙3の搬送時に許容される大きさの張力を超えないようにするためには、上限値Qlimは、画像形成装置2におけるロール紙3の搬送時に許容される最大の張力Fmaxが巻き取っているロール紙3に付与されたときに巻き取り軸101に作用するトルク以下の値に設定される必要がある。なお、この最大の張力Fmaxは、具体的には、画像形成装置2内の搬送経路上における最後のローラ対である排紙ローラ対18がロール紙3を正常に挟持して搬送するために許容される最大の張力に相当する。
一方、巻き取り軸101がロール紙3から受けるトルクQは、巻き取り軸101の周りに巻き取られて保持された状態のロール紙3の半径(D/2)と、搬送中のロール紙3の張力Fと、の積として、(4)式のように定められる。すなわち、トルクQは、ロール紙3の半径(D/2)に応じて変化する。一方、トルクリミッタ105の上限値Qlimは、巻き取り速度Yが搬送速度Vよりも大きい状態において、(5)式のように、最大の張力Fmaxがロール紙3に付与されたときに巻き取り軸101に作用するトルクよりも小さく設定される必要がある。
Q=(D/2)×F ・・・(4)
Qlim<(D/2)×Fmax、但し、Y>V ・・・(5)
以上を考慮すると、トルクリミッタ105の上限値Qlimは、例えば巻き取り軸101によるロール紙3の巻き取り速度Yが搬送速度Vに達したときの巻き取り軸101の周りに巻き取られたロール紙3の半径(Dc/2)と、画像形成装置2におけるロール紙3の搬送時に許容される最大の張力Fmaxと、を乗算した値に設定することができる。すなわち、上限値Qlimは、(6)式のように、ロール紙3の搬送速度Vと、巻き取り軸101の単位時間当たりの回転数Wと、最大の張力Fmaxと、に基づいて、巻き取り開始前から予め決めておくことができる。
Qlim=(Dc/2)×Fmax
=V/(2π×W)×Fmax ・・・(6)
このようにトルクリミッタ105の上限値Qlimを設定することにより、巻き取り軸101の巻き取り速度Yが画像形成装置2におけるロール紙3の搬送速度Vよりも大きい状態、すなわち搬送中のロール紙3が巻き取り軸101により引っ張られる状態において、ロール紙3の張力Fが画像形成装置2において許容される最大の張力Fmaxを超えないようにすることができる。
なお、上記では、図7(a)に示すように巻き取り軸101の回転駆動に伴って同軸で回転する巻き芯102の周りにロール紙3を巻き取る場合について説明した。しかし本発明では、図7(b)に示すように巻き芯102を介さずに巻き取り軸101の周りに直接ロール紙3に巻き取る構成としてもよい。巻き芯102を介さずにロール紙3を巻き取る場合は、(1)式における巻き芯102の外径D0を巻き取り軸101の外径に置き換えることで、巻き芯102を介してロール紙3を巻き取る場合と同様に説明可能である。
また、ある程度の量のロール紙3が既に巻き取られて保持されている状態から、その周りに新たなロール紙3を巻き取る構成としてもよい。この場合は、(1)式における巻き芯102の外径D0を、既に巻き取られて保持されている状態のロール紙3の外径に置き換えることで、巻き芯102を介してロール紙3を巻き取る場合と同様に説明可能である。
以上のような画像形成装置2及び巻き取り装置100の処理の流れについて、フローチャートを参照して説明する。
まず、図8に示すフローチャートを参照して、画像形成装置2において実行される処理の流れを説明する。
図8のフローチャートの処理は、画像形成装置2の制御部50が印刷ジョブを受け付けたことに応答して、開始する(ステップS11)。例えば、制御部50は、ホストコンピュータ5から送信された印刷データ及びその他の印刷設定条件を含んだ印刷ジョブを、LAN通信部52又はUSB通信部53を介して受信する。制御部50は、受信した印刷ジョブをコマンド解析部58により解析して、印刷ジョブに含まれる印刷データから画像データを生成してフレームメモリに展開し、また印刷処理に必要な設定条件の情報を取得する。
印刷ジョブを受け付けると、続いて制御部50は、ロール紙3の搬送要求を給紙装置1に送信する(ステップS12)。すなわち、制御部50は、画像データを出力して印刷を実行するために必要な長さのロール紙3を供給する旨の要求を、LAN通信部52又はUSB通信部53を介して給紙装置1に送信する。
送信した搬送要求に応じて給紙装置1からロール紙3が画像形成装置2に給紙されると、続いて制御部50は、給紙装置1から供給されたロール紙3に画像形成を開始する(ステップS13)。すなわち、制御部50は、画像形成装置2が備える画像形成部20、中間転写ベルトユニット30、定着装置40等を用いて、給紙装置1から画像形成装置2にまで搬送されたロール紙3に、コマンド解析部58によって生成した画像データを順次出力していく。
画像形成を実行する一方で、制御部50は、ロール紙3の巻き取り要求を巻き取り装置100に送信する(ステップS14)。すなわち、制御部50は、印刷を行って排紙トレイから排出されたロール紙3を巻き取って収容する旨の要求を、LAN通信部52又はUSB通信部53を介して巻き取り装置100に送信する。
その後、制御部50は、給紙装置1から順次供給されるロール紙3への画像形成を継続する(ステップS15)。そして、制御部50は、画像形成を継続しながら印刷終了か否かを判別し(ステップS16)、印刷終了でないと(ステップS16;NO)、ステップS15において、引き続き給紙装置1から供給されたロール紙3に画像形成を、印刷指示がされたデータの印刷が終了するまで実行する。そして、最終的に印刷が終了すると(ステップS16;YES)、図8のフローチャートにおける画像形成処理は終了する。
このように、画像形成装置2は、給紙装置1から順次供給されるロール紙3に画像形成を行い、画像形成がされたロール紙3を排出して、順次巻き取り装置100に供給する。
続いて、図9に示すフローチャートを参照して、巻き取り装置100に備えられた切り替え制御装置110において実行される電磁クラッチ107の切り替え制御処理の流れを説明する。
画像形成装置2において印刷が開始され、ロール紙3が一定の搬送速度Vで画像形成装置2の排紙トレイから排出され始めると、例えば、オペレータは、画像形成装置2の排紙トレイから排出されたロール紙3の前端を、巻き取り装置100の巻き芯102にテープ等の固定手段で固定することにより、ロール紙3を巻き取り装置100にセットする。また、オペレータは、トルクリミッタ105の上限値Qlimを、上記(6)式に基づいて決定し、トルクリミッタ105に予め設定しておく。
この状態で、制御部111が画像形成装置2からロール紙3の巻き取り要求を受け付けると(ステップS21)、切り替え制御装置110が実行する切り替え制御処理は開始する。なお、制御部111は、巻き取り要求を受け付けた時刻を巻き取りの開始時刻(T=0)とする。
巻き取り要求を受け付けると、制御部111は、電磁クラッチ107をONにする(ステップS22)。また、このとき、モータ103は不図示の駆動制御回路により制御されて駆動を開始する。すなわち、制御部111は、電磁クラッチ駆動系108を介してモータ103の駆動力を巻き取り軸101に伝達して巻き取り軸101を回転させて、ロール紙3を巻き取り始める。
また、制御部111は、巻き取りの開始時刻(T=0)を基準として、計時を開始する(ステップS23)。そして、制御部111は、巻き取り開始から所定の時間Toffが経過したか否かを判別する(ステップS24)。なお、この時間Toffは、上記(3)式に基づいて定められる時間Tc以下の時間として、巻き取り開始前にオペレータが設定してもよいし、切り替え制御装置110が、記憶部112に記憶された又は画像形成装置2からの巻き取り要求に指定された各種パラメータの情報に基づいて設定してもよい。
巻き取り開始から所定の時間Toffが経過していないと(ステップS24;NO)、制御部111は、ステップS24において所定の時間Toffが経過するまで待機する。すなわち、制御部111は、引き続き電磁クラッチ駆動系108により巻き取り軸101を回転させて伝達している状態を継続する。
一方、巻き取り開始から所定の時間Toffが経過すると(ステップS24;YES)、制御部111は、電磁クラッチ107をOFFする(ステップS25)。すなわち、電磁クラッチ駆動系108を介した駆動力の伝達は遮断され、これ以降、巻き取り軸101はトルクリミッタ駆動系106を介して駆動力を得てロール紙3を巻き取る。そして、切り替え制御装置110が実行する切り替え制御処理は終了する。
電磁クラッチ107がOFFになると、巻き取り軸101は、巻き取り軸101に作用するトルクがトルクリミッタ105に設定された上限値を超えないように、回転駆動と空回りとを繰り返す。そして、巻き取り装置100は、巻き取りが完了してモータ103の駆動が停止するまで、画像形成装置2から搬送されたロール紙3を順次巻き取る。
以上説明したように、本実施形態に係る巻き取り装置100は、画像形成装置2において画像形成されたロール紙3を巻き取る際、トルクリミッタ105により、巻き取り軸101に作用するトルクが上限値に達した場合にモータ103の駆動力の巻き取り軸101への伝達を遮断する。このとき、トルクリミッタ105の上限値を、画像形成装置2におけるロール紙3の搬送速度よりも大きい巻き取り速度で巻き取り軸101がロール紙3を巻き取っている状態において、巻き取り軸101がこの上限値のトルクでロール紙3を巻き取ったときのロール紙3の張力が画像形成装置2におけるロール紙3の搬送時に許容される大きさの張力を超えないように、設定する。
搬送中のロール紙3が略一定の緊張状態を維持したままであるため、画像形成装置の画像形成動作に影響を与えず、安定してロール紙3を巻き取ることができる。また、巻き取り動作に伴うモータ103の回転駆動と停止との制御が不要であるため、モータ103の回転駆動と停止との切り替えに伴う駆動音の変化が無く、一定の音質を維持できる。さらには、高価な部材を必要とせずに、簡便な方法で安定したロール紙3の巻き取りが可能となる。
また、電磁クラッチ駆動系108をトルクリミッタ駆動系106と並列して設置することにより、巻き取り軸101に作用するトルクにトルクリミッタ105による制限をかけながらロール紙3を巻き取る場合と、例えば巻き取り開始時のように制限をかけずにロール紙3を巻き取る場合と、を適宜使い分けながらロール紙3を巻き取ることができる。
(変形例)
以上に本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、本発明の実施形態は種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、トルクリミッタ105は、予め設定された上限値以上のトルクが巻き取り軸101にかかるとモータ103から巻き取り軸101への駆動力の伝達を遮断する機能を有するものであれば、どのような種類のものであっても用いることができる。例えば、トルクリミッタ105として、摩擦や抵抗を利用する機械式のもの、又は内部に磁性体を有し、トルクの上限値を電気的に制御可能なもの(例えばパウダークラッチ等)を用いることができる。
また、電磁クラッチ107は、モータ103から巻き取り軸101への駆動力の伝達と遮断とを切り替える機能を有するものであれば、どのような種類のものであっても用いることができる。例えば、電磁クラッチ107として、粉末状の磁性体を用いたパウダークラッチや、一方向クラッチ等を用いることができる。
また、上記実施形態では、巻き取り装置100は、トルクリミッタ駆動系106と電磁クラッチ駆動系108とを並列的に備え、ロール紙3の巻き取り開始時には電磁クラッチ駆動系108により巻き取り軸101を回転させた。しかし、本発明に係る巻き取り装置は、巻き取り開始時の回転トルクがトルクリミッタ105の上限値を超えないように制御することが可能であるなら、電磁クラッチ駆動系108を備えないより簡易な構成とすることも可能である。
一般的に、巻き取り開始時に巻き取り軸101に作用するトルクの大きさは、ロール紙3、巻き芯102、巻き取り軸101を含む回転体の慣性モーメントと角加速度との積で定められる。そのため、例えば巻き取り軸101に巻き取られたロール紙3の量が少ない状態等、回転体の慣性モーメントが小さい状態から巻き取りを開始する場合には、巻き取り軸101に作用するトルクがトルクリミッタ105の上限値を超えることなくロール紙3の巻き取りを開始することができる。また、巻き取り開始から巻き取り軸101の回転数が所望の回転数に達するまでの時間を長くかける等、小さい角加速度で巻き取りを開始する場合にも、巻き取り軸101に作用するトルクがトルクリミッタ105の上限値を超えることなくロール紙3の巻き取りを開始することができる。
また、上記実施形態では、画像形成装置2は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラープリンタであった。しかし、本発明に係る巻き取り装置は、他の形式のプリンタ、又は、複写機、ファクシミリ等のようなロール状記録媒体に画像形成を行う他の画像形成装置に接続して上述した処理を実行するように構成することも可能である。
なお、本発明に係る機能を実現するための構成を予め備えた巻き取り装置として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等を、本発明に係る巻き取り装置が備える切り替え制御装置110として機能させることもできる。すなわち、上記実施形態で例示した切り替え制御装置110による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等を制御するCPU等が実行できるように適用することで、切り替え装置110として機能させることができる。また、本発明に係る巻き取り方法は、巻き取り装置を用いて実施できる。
また、このようなプログラムの適用方法は任意である。プログラムを、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納して適用できる。さらに、プログラムを搬送波に重畳し、インターネットなどの通信媒体を介して適用することもできる。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)にプログラムを掲示して配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OS(Operating System)の制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記の処理を実行できるように構成してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
画像形成手段において画像形成されて、搬送速度で搬送される記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り軸と、
モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達して前記巻き取り軸を回転させる第1の駆動系と、
前記巻き取り軸に作用するトルクが上限値に達していない場合には、前記第1の駆動系を介して前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達し、前記巻き取り軸に作用するトルクが当該上限値に達した場合には、前記第1の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達を遮断する遮断手段と、
を備え、
前記上限値は、前記巻き取り軸が前記記録媒体を巻き取っている状態において、前記巻き取り軸が前記上限値のトルクで前記記録媒体を巻き取ったときの前記記録媒体の張力が前記画像形成手段における前記記録媒体の搬送時に許容される大きさの張力を超えないように、設定される、
ことを特徴とする巻き取り装置。
(付記2)
前記モータと前記巻き取り軸との間に前記第1の駆動系と並列して設置され、前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達して前記巻き取り軸を回転させる第2の駆動系と、
前記第2の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達と当該伝達の遮断とを切り替える切り替え手段と、
をさらに備える、
ことを特徴とする付記1に記載の巻き取り装置。
(付記3)
前記巻き取り軸が回転を停止している状態において前記記録媒体の巻き取りを開始してから所定の時間が経過するまでは、前記第2の駆動系を介して前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達させ、当該巻き取りの開始から当該所定の時間が経過すると、前記第2の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達を遮断するように、前記切り替え手段を制御する切り替え制御手段をさらに備える、
ことを特徴とする付記2に記載の巻き取り装置。
(付記4)
前記所定の時間は、前記巻き取り軸が前記巻き取りを開始してから、前記巻き取り軸による前記記録媒体の巻き取り速度が前記搬送速度に達するまで、の時間以下の時間に設定される、
ことを特徴とする付記3に記載の巻き取り装置。
(付記5)
前記巻き取り軸が前記巻き取りを開始してから前記巻き取り速度が前記搬送速度に達するまでの前記時間は、前記搬送速度と、前記巻き取り軸の単位時間当たりの回転数と、前記記録媒体の厚みと、前記巻き取り軸の径又は当該巻き取り軸に設置された巻き芯の径と、に基づいて算出される、
ことを特徴とする付記4に記載の巻き取り装置。
(付記6)
前記上限値は、前記巻き取り軸による前記記録媒体の前記巻き取り速度が前記搬送速度に達したときの前記巻き取り軸の周りに巻き取られた前記記録媒体の半径と、前記画像形成手段における前記記録媒体の搬送時に許容される最大の張力と、を乗算した値に設定される、
ことを特徴とする付記1から5のいずれか1つに記載の巻き取り装置。
(付記7)
前記搬送速度は、前記巻き取り軸が前記記録媒体を巻き取っている間、一定の速度に保たれる、
ことを特徴とする付記1から6のいずれか1つに記載の巻き取り装置。
(付記8)
前記巻き取り軸は、前記モータの前記駆動力が前記巻き取り軸に伝達されている間、単位時間当たりに一定の回転数で回転して前記記録媒体を巻き取る、
ことを特徴とする付記1から7のいずれか1つに記載の巻き取り装置
(付記9)
第1の駆動系を介してモータの駆動力を巻き取り軸に伝達して当該巻き取り軸を回転させる回転ステップと、
画像形成手段において画像形成されて、搬送速度で搬送される記録媒体を前記巻き取り軸の周りにロール状に巻き取る巻き取りステップと、
前記巻き取り軸に作用するトルクが上限値に達していない場合には、前記第1の駆動系を介して前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達し、前記巻き取り軸に作用するトルクが前記上限値に達した場合には、前記第1の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達を遮断する遮断ステップと、
を含み、
前記上限値は、前記巻き取り軸が前記記録媒体を巻き取っている状態において、前記巻き取り軸が当該上限値のトルクで前記記録媒体を巻き取ったときの前記記録媒体の張力が前記画像形成手段における前記記録媒体の搬送時に許容される大きさの張力を超えないように、設定される、
ことを特徴とする巻き取り方法。
(付記10)
前記モータと前記巻き取り軸との間に前記第1の駆動系と並列して設置され、前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達して前記巻き取り軸を回転させる第2の駆動系を介して前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達と当該伝達の遮断とを切り替える切り替えステップをさらに備える、
ことを特徴とする付記9に記載の巻き取り方法。
(付記11)
前記巻き取り軸が回転を停止している状態において前記記録媒体の巻き取りを開始してから所定の時間が経過するまでは、前記第2の駆動系を介して前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達させ、当該巻き取りの開始から当該所定の時間が経過すると、前記第2の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達を遮断するように、前記切り替えステップを制御する切り替え制御ステップをさらに備える、
ことを特徴とする付記10に記載の巻き取り方法。
1…給紙装置、2…画像形成装置、3…ロール紙、4…印刷装置、5…ホストコンピュータ、8…保持部、10…搬送部、12…テンションローラ、13…従動ローラ、14…用紙セットユニット、15…用紙搬送ローラ対、16…オートカッタ、17…本体進入搬送ローラ対、18…排紙ローラ対、19…従動ローラ、20…画像形成部、21(21k、21c、21m、21y)…画像形成ユニット、22…感光体ドラム、23…クリーナ、24…帯電ローラ、25…光書込ヘッド、26…現像器、27…現像ローラ、30…中間転写ベルトユニット、31…転写ベルト、32…駆動ローラ、33…従動ローラ、34…一次転写ローラ、35…待機搬送ローラ対、36…二次転写ローラ、40…定着装置、41…ヒータ、42…加熱ローラ、43…加圧ローラ、50…制御部、51…CPU、52…LAN通信部、53…USB通信部、54…パネル制御部、55…オペレーションパネル、56…記憶装置、57…記憶装置制御部、58…コマンド解析部、100…巻き取り装置、101…巻き取り軸、102…巻き芯、103…モータ、104…モータ回転軸、105…トルクリミッタ、106…トルクリミッタ駆動系、107…電磁クラッチ、108…電磁クラッチ駆動系、110…切り替え制御装置、111…制御部、112…記憶部、113…計時部、114…通信部

Claims (11)

  1. 画像形成手段において画像形成されて、搬送速度で搬送される記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り軸と、
    モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達して前記巻き取り軸を回転させる第1の駆動系と、
    前記巻き取り軸に作用するトルクが上限値に達していない場合には、前記第1の駆動系を介して前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達し、前記巻き取り軸に作用するトルクが当該上限値に達した場合には、前記第1の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達を遮断する遮断手段と、
    を備え、
    前記上限値は、前記巻き取り軸が前記記録媒体を巻き取っている状態において、前記巻き取り軸が前記上限値のトルクで前記記録媒体を巻き取ったときの前記記録媒体の張力が前記画像形成手段における前記記録媒体の搬送時に許容される大きさの張力を超えないように、設定される、
    ことを特徴とする巻き取り装置。
  2. 前記モータと前記巻き取り軸との間に前記第1の駆動系と並列して設置され、前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達して前記巻き取り軸を回転させる第2の駆動系と、
    前記第2の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達と当該伝達の遮断とを切り替える切り替え手段と、
    をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の巻き取り装置。
  3. 前記巻き取り軸が回転を停止している状態において前記記録媒体の巻き取りを開始してから所定の時間が経過するまでは、前記第2の駆動系を介して前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達させ、当該巻き取りの開始から当該所定の時間が経過すると、前記第2の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達を遮断するように、前記切り替え手段を制御する切り替え制御手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の巻き取り装置。
  4. 前記所定の時間は、前記巻き取り軸が前記巻き取りを開始してから、前記巻き取り軸による前記記録媒体の巻き取り速度が前記搬送速度に達するまで、の時間以下の時間に設定される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の巻き取り装置。
  5. 前記巻き取り軸が前記巻き取りを開始してから前記巻き取り速度が前記搬送速度に達するまでの前記時間は、前記搬送速度と、前記巻き取り軸の単位時間当たりの回転数と、前記記録媒体の厚みと、前記巻き取り軸の径又は当該巻き取り軸に設置された巻き芯の径と、に基づいて算出される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の巻き取り装置。
  6. 前記上限値は、前記巻き取り軸による前記記録媒体の前記巻き取り速度が前記搬送速度に達したときの前記巻き取り軸の周りに巻き取られた前記記録媒体の半径と、前記画像形成手段における前記記録媒体の搬送時に許容される最大の張力と、を乗算した値に設定される、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の巻き取り装置。
  7. 前記搬送速度は、前記巻き取り軸が前記記録媒体を巻き取っている間、一定の速度に保たれる、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の巻き取り装置。
  8. 前記巻き取り軸は、前記モータの前記駆動力が前記巻き取り軸に伝達されている間、単位時間当たりに一定の回転数で回転して前記記録媒体を巻き取る、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の巻き取り装置。
  9. 第1の駆動系を介してモータの駆動力を巻き取り軸に伝達して当該巻き取り軸を回転させる回転ステップと、
    画像形成手段において画像形成されて、搬送速度で搬送される記録媒体を前記巻き取り軸の周りにロール状に巻き取る巻き取りステップと、
    前記巻き取り軸に作用するトルクが上限値に達していない場合には、前記第1の駆動系を介して前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達し、前記巻き取り軸に作用するトルクが前記上限値に達した場合には、前記第1の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達を遮断する遮断ステップと、
    を含み、
    前記上限値は、前記巻き取り軸が前記記録媒体を巻き取っている状態において、前記巻き取り軸が当該上限値のトルクで前記記録媒体を巻き取ったときの前記記録媒体の張力が前記画像形成手段における前記記録媒体の搬送時に許容される大きさの張力を超えないように、設定される、
    ことを特徴とする巻き取り方法。
  10. 前記モータと前記巻き取り軸との間に前記第1の駆動系と並列して設置され、前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達して前記巻き取り軸を回転させる第2の駆動系を介して前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達と当該伝達の遮断とを切り替える切り替えステップをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項9に記載の巻き取り方法。
  11. 前記巻き取り軸が回転を停止している状態において前記記録媒体の巻き取りを開始してから所定の時間が経過するまでは、前記第2の駆動系を介して前記モータの駆動力を前記巻き取り軸に伝達させ、当該巻き取りの開始から当該所定の時間が経過すると、前記第2の駆動系を介した前記モータの駆動力の前記巻き取り軸への伝達を遮断するように、前記切り替えステップを制御する切り替え制御ステップをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項10に記載の巻き取り方法。
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