JP2017159969A - 給紙ロール保持装置、被印刷媒体巻取装置、画像形成装置、及び負荷張力制御方法 - Google Patents

給紙ロール保持装置、被印刷媒体巻取装置、画像形成装置、及び負荷張力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】用紙の負荷張力を高精度で制御し、安定した印字品質を得る。【解決手段】制御部82は、給紙ロール16による長尺紙16aに対する負荷張力と巻取ロール51による長尺紙16aに対する負荷張力とが略同一になるように、給紙ロール16側については、エンコーダ29によって検知したアンワインダシャフト20の回転速度から導出した給紙ロール16の半径R1、及び重量M1に基づいて、パウダーブレーキ28の制動トルクを可変制御し、巻取ロール51側については、エンコーダ56によって検知したリワインダシャフト52の回転速度から導出した巻取ロール51の半径R2、重量M2に基づいて、パウダークラッチ55による伝達トルクを可変制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、給紙ロール保持装置、被印刷媒体巻取装置、画像形成装置、及び負荷張力制御方法に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置がある。この画像形成装置は、現像装置の感光体ドラムを一様に帯電させて初期化し、この感光体ドラムに光書込みによって潜像を形成し、この潜像をトナー像化(現像)して、そのトナー像を直接、又は間接に被印刷媒体に転写して定着器で定着させる。
上記画像形成装置において、被印刷媒体として長尺紙を用いる場合、下流側に位置するプリンタエンジンへ影響を及ぼさないようにするために、ロール状に巻き回された長尺紙を送り出す側のアンワインダや、長尺紙を巻き取る側のリワインダにおいて、長尺紙の負荷張力(テンション)を一定になるように制御を行うのが一般的である。
従来、アンワインダや、リワインダでの負荷張力(テンション)制御には、例えば、ダンサーローラが用いた負荷張力制御方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。ダンサーローラを用いる負荷張力制御方法では、ダンサーローラが所定範囲内で移動し、長尺紙に負荷張力を与え、ダンサーローラの動きに応じて長尺紙を間欠駆動することで負荷張力が所定の範囲になるように制御される。
また、ダンサーローラによる負荷張力(テンション)制御以外にも、トルクリミッタによる負荷張力制御方法も提案されている(例えば特許文献2参照)。パウダーブレーキ等のトルクリミッタ方式を採用した負荷張力制御方法では、駆動力により長尺紙に搬送力が加わったときに、長尺紙に所定トルク以上でスリップするブレーキが働き、負荷張力が一定になるよう制御される。この制御方式の場合、負荷張力の変動が少ないため、巻き取り安定性が要求されるリワインダの負荷張力制御に適している。
特開2012−200877号公報 特開2015−196324号公報
しかしながら、上述したダンサーローラによる負荷張力(テンション)制御では、可動域の確保による装置大型化や、間欠駆動による用紙の負荷張力の安定性や、騒音の問題、更には巻き取りの安定性に問題がある。
一方、トルクリミッタ方式の負荷張力(テンション)制御の場合には、駆動部や、可動部がないため、小型化や、静音性に優れているが、給紙ロールの軸部分にブレーキを掛けるため、ブレーキトルクが一定の場合、給紙ロールの径により用紙の負荷張力が変化するので、給紙ロールの径に応じてブレーキトルクの可変制御が必要になる。
また、リワインダに綺麗に長尺紙を巻き取るには、長尺紙の剛性に合わせて、巻き取りの負荷張力(テンション)を制御する必要があり、厚紙や、樹脂系の長尺紙の場合、長尺紙の巻き取りを安定させるために、巻き取りを行わないカット紙(単票紙)の印刷で許容される排紙側のカット紙の負荷張力よりも巻き取りが必要な長尺紙に与える負荷張力を強くする必要がある。
しかしながら、長尺紙に与える負荷張力(テンション)を強くした場合、プリンタ部(画像形成部)から長尺紙を引っ張り出す力が加わり、この力に負けない強さでプリンタ部が長尺紙を保持する必要があり、画像形成過程との関係で印刷画像の品質に影響するという問題があった。
そこで本発明は、被印刷媒体の負荷張力(テンション)を高精度で制御し、安定した印字品質を得ることを目的とする。
この発明に係る給紙ロール保持装置は、被印刷媒体がロール状に巻き回された給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることに伴って回転する前記給紙ロールの回転を制動する制動手段と、前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する検出手段と、を備え、前記制動手段は、制動トルクの値が前記検出手段により検出された前記引き出し残量に対応した値となるように前記給紙ロールの回転を制動することを特徴とする。
この発明に係る給紙ロール保持装置は、被印刷媒体がロール状に巻き回された給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることに伴って前記給紙ロールが前記ロールの軸を中心に回転するように前記給紙ロールを保持する保持手段と、前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する残量検出手段と、前記給紙ロールの回転を制動する制動手段と、前記制動手段の制動トルクの値が前記残量検出手段により検出された前記引き出し残量に対応した値になるように該制動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明に係る被印刷媒体巻取装置は、所定の速度で搬送されてくる被印刷媒体を巻取り軸に巻き取る被印刷媒体巻取装置であって、前記被印刷媒体が前記巻取り軸に巻き取られるように該巻取り軸を回転させる駆動手段と、前記巻取り軸に巻き取られた被印刷媒体の巻取り量を検出する巻取り量検出手段と、前記駆動手段の駆動力を前記巻取り軸に伝達する伝達手段と、前記巻取り量検出手段によって検出された前記巻取り量に対応して、前記伝達手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明に係る画像形成装置は、被印刷媒体に画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置であって、前記被印刷媒体がロール状に巻き回された給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることに伴って前記給紙ロールが前記ロールの軸を中心に回転するように前記給紙ロールを保持する保持手段と、前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する残量検出手段と、前記給紙ロールの回転を制動する制動手段と、を備える給紙ロール保持装置と、前記画像形成部より搬送されてくる前記被印刷媒体が巻き取り軸に巻き取られるように該巻き取り軸を回転させる駆動手段と、前記巻き取り軸に巻き取られた被印刷媒体の巻取り量を検出する巻取り量検出手段と、前記駆動手段の駆動力を前記巻き取り軸に伝達する伝達手段と、を備える被印刷媒体巻取装置と、前記残量検出手段によって検出された前記引き出し残量に対応して前記制動手段を制御するとともに前記巻取り量検出手段によって検出された前記巻取り量に対応して前記伝達手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明に係る負荷張力制御方法は、ロール状に巻き回された給紙ロールから引き出され画像形成部を経て巻き取り軸に巻き取られる被印刷媒体の張力を制御する負荷張力制御方法であって、前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する第1の検出ステップと、前記巻き取り軸に巻き取られた前記被印刷媒体の巻取り量を検出する第2の検出ステップと、前記第1の検出ステップで検出された前記引き出し残量に対応して前記給紙ロールの回転に対する制動力を制御し、前記第2の検出ステップで検出された前記巻取り量に対応して前記巻き取り軸に対する駆動力を制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、被印刷媒体の負荷張力を高精度で制御することができ、安定した印字品質を得ることができる。
本発明の実施形態による、長尺紙(被印刷媒体)にプリントするための画像形成装置10の全体概念図である。 本実施形態による画像形成装置10の長尺紙保持部(給紙ロール保持部)15の構成を示す上面図である。 本実施形態による画像形成装置10の長尺紙巻取部(リワインダ)50の構成を示す上面図である。 本実施形態の画像形成装置10による長尺紙16aの負荷張力制御方法を説明するための概念図である。 給紙ロール16又は巻取ロール51の外形と用紙サイズにより、加速トルクがどのように変化するかを表した概念図である。 本実施形態による画像形成装置10の制御系の一部構成を示すブロック図である。 本実施形態による画像形成装置10の動作(印刷処理)を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による画像形成装置10において、給紙ロール16をセットして用紙搬送を開始する場合や、印刷を停止して用紙搬送を停止する場合などでの長尺紙16aの負荷張力変動制御を示す概念図である。 本実施形態による画像形成装置10において、搬送される長尺紙16aに一定の負荷張力(テンション)を付与する際の動作(負荷張力付与制御処理)を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態による、長尺紙(被印刷媒体)にプリントするための画像形成装置10の全体概念図である。図において、画像形成装置10は、長尺紙保持部(給紙ロール保持部)15、プリンタ本体(画像形成部)30、及び長尺紙巻取部(被印刷媒体巻取部)50から構成されている。長尺紙保持部15は、プリンタ本体30の下部に設置されており、アンワインダシャフト20に嵌合された給紙ロール16が設置されている。より具体的には、給紙ロール16は、紙管(巻き芯)に巻き回された長尺紙(被印刷媒体)16aからなり、紙管(巻き芯)を上記アンワインダシャフト20に嵌合させることで長尺紙保持部15内に設置される。給紙ロール16は、アンワインダシャフト20を回転軸として回転可能に保持されている。アンワインダシャフト20は、駆動手段(モータなど)を備えておらず、プリンタ本体30内の搬送ローラによって長尺紙16aが給紙ロール16から引き出される際に回転するようになっている。用紙ガイドローラ17は、給紙ロール16から引き出される長尺紙(被印刷媒体)16aの搬送方向を変え、上部のプリンタ本体30方向へ搬送されるようガイドする。
端部センサ18は、用紙ガイドローラ17と後述する用紙ガイドローラ19の間に配置され、給紙ロール16から引き出される長尺紙16aの搬送方向に直角な用紙幅方向の両端部の位置を検出する。図1には、1つの端部センサ18が示されているが、後述するように、長尺紙16aの両端部のそれぞれに配置されている。本実施形態では、端部センサ18が検出した長尺紙16aの用紙幅方向の両端部の位置から、長尺紙16aの斜行を検知する。
用紙ガイドローラ19は、端部センサ18を通ってきた長尺紙16aの搬送方向を変え、上部のプリンタ本体30方向へ搬送されるようガイドする。用紙搬送ローラ21、23は、給紙ロール16から繰り出される長尺紙16aを両側から挟み込んで上部のプリンタ本体30方向へ搬送する。なお、用紙搬送ローラ21、23は、各々、1対のうちの少なくとも1つのローラにクラッチ機構を備えている。クラッチ機構がONとされることで回転軸の駆動力がローラに伝達され、OFFとされることで回転軸からの駆動力が遮断されて従動するようになっている。
印刷開始時には、長尺紙16aがプリンタ本体30内に搬送され、プリンタ本体30内の搬送ローラ(後述する本体進入搬送ローラ47)に挟持された時点で、用紙搬送ローラ21、23の駆動力がOFF(クラッチを切る)される。用紙搬送ローラ21、23の駆動力がOFFされた以降は、長尺紙16aは、プリンタ本体30内の搬送ローラ(後述する本体進入搬送ローラ47、二次転写バックアップローラ41や二次転写ローラ42、定着装置36内のローラなど)によって搬送される。用紙搬送ローラ21、23は、搬送される長尺紙16aにより従動することになる。
オートカッタ22は、初めて給紙ロール16を設置して長尺紙16aを給紙したときや、印刷が終了したときなどに、長尺紙16aをカットする。用紙通過センサ24は、プリンタ本体30に搬送される長尺紙16aの先端部又は後端部の通過を検知する。
給紙ロール16、及び用紙ガイドローラ17が設置されたアンワインダ25は、長尺紙保持部15の中で別フレーム上に構成されており、スライドベアリング26a、26bにより用紙幅方向に移動可能に構成されている。また、アンワインダ25の下部には、例えば電磁力で伸縮するアクチュエータ27が配設されている。該アクチュエータ27が伸縮することにより、スライドベアリング26a、26b上のアンワインダ25を用紙幅方向に移動させることが可能となっている。
上述したように、給紙ロール16から引き出された長尺紙16aは、アンワインダ25から用紙ガイドローラ17の下を通って用紙ガイドローラ19、用紙搬送ローラ21、オートカッタ22、用紙搬送ローラ23を経由してプリンタ本体30に給紙される。
プリンタ本体30は、電子写真式で中間転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、ドラム・現像装置31、転写ベルト装置32、トナーカートリッジ33、電装部34、給紙部35、及び定着装置36などから構成されている。
転写ベルト装置32を挟んで上部にトナーカートリッジ33が配置され、転写ベルト装置32を挟んだ略直下にドラム・現像装置31が配置されている。転写ベルト装置32は、中間転写ベルト37と、駆動ローラ38と、従動ローラ39とを含む。ドラム・現像装置31は、転写ベルト装置32の中間転写ベルト37の下部走行面に接して同図の右から左へ4つの現像装置31k、31c、31m、31yを多段式に並設して構成される。
この現像装置31k、31c、31m、31yには、4つのトナーカートリッジ33から、同図にK、C、M、Yで示すブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のトナーがそれぞれ供給される。
トナーカートリッジ33は、中間転写ベルト37の上部走行面の上方に配置されている4つで構成される。4つのトナーカートリッジ33には、それぞれブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の補給用トナーが収容されている。トナーカートリッジ33とドラム・現像装置31間にはトナー縦搬送経路40が各々配置され、トナーカートリッジ33から定量のトナーがドラム・現像装置31内に搬送される。
現像装置31は、4つの現像装置31k、31c、31m、31yを多段式に並設して構成されている。各現像装置31k、31c、31m、31yは、画像を現像するトナーの色を除き全て同じ構成である。現像装置31k、31c、31m、31yのうち、上流側(図の左側)の3つの現像装置31c、31m及び31yは、それぞれ減法混色の三原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色トナーによるカラー画像を中間転写ベルト37上に形成し、現像装置31kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)の色トナーによるモノクロ画像を中間転写ベルト37上に形成する。
転写ベルト装置32は、プリンタ本体30のほぼ中央で図の左右方向に扁平なループ状になって延在する無端状の上述した中間転写ベルト37と、この中間転写ベルト37を掛け渡されて中間転写ベルト37を図の反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ38と従動ローラ39を備えている。
転写ベルト装置32は、更に、駆動ローラ38の上方で中間転写ベルト37を掛け渡されている二次転写バックアップローラ41を備えている。二次転写バックアップローラ41には、中間転写ベルト37を介して二次転写ローラ42が圧接されている。
長尺紙16aは、二次転写バックアップローラ41と二次転写ローラ42との間を搬送される際に、中間転写ベルト37に圧接される。これによって、長尺紙16aには、中間転写ベルト37に形成された、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色トナーによるカラー画像とブラック(K)トナーによるモノクロ画像とが順次転写され、定着装置36に供給される。
定着装置36は、ベルト式熱定着装置で、長尺紙16aに転写されたトナー像を定着させる。定着装置36から搬出された長尺紙16aは、反転ガイドローラ45a、45bを備えるフェイスアップユニット45を経由して、長尺紙巻取部(リワインダ)50のリワインダシャフト52に嵌合されている巻取ロール51に巻き取られる。なお、プリンタ本体30は、給紙部35からカット紙(単票紙)を給紙して印刷することも可能である。また、プリンタ本体30での長尺紙16aを挟持する挟持力は、定着装置36が一番強いので、定着装置36での搬送速度が長尺紙16aの全体の搬送速度を決定する。定着装置36は、巻き取りを行わないカット紙(単票紙)の印刷においては十分な挟持力を持っている。
図2は、本実施形態による画像形成装置10の長尺紙保持部15の構成を示す上面図である。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。端部センサ18a、18bは、上述した端部センサ18に相当し、用紙ガイドローラ17と用紙ガイドローラ19の間に、用紙幅方向に移動可能な端部センサ駆動部70a、70b上に配設されている。また、端部センサ18a、18bは、長尺紙16aの用紙幅方向に所定の長さの検出可能領域を有するセンサからなる。端部センサ18a、18bとしては、例えば、反射光/透過光を検出する光学センサや、超音波の透過波を検出する超音波センサなどを用いる。
端部センサ駆動部70a、70bは、長尺紙16aの最大用紙幅から最小用紙幅までを移動可能である。端部センサ18a、18bは、端部センサ駆動部70a、70bによって用紙幅方向に移動させられることにより、長尺紙16aの用紙幅方向の端部Ea、Ebの位置を検出する。
本実施形態では、新たに給紙ロール16が装着されると、端部センサ18a、18bによって長尺紙16aの用紙幅方向の端部Ea、Ebが検出されるまで、端部センサ18a、18bを初期位置(例えば最外側)から用紙幅方向に移動させる。そして、端部センサ18a、18bによって長尺紙16aの端部Ea、Ebが検出されると、端部Ea、Ebの位置、すなわち、端部Ea、Ebを検出したときの端部センサ18a、18bの位置から、長尺紙16aの用紙幅とともに、長尺紙16aの中心位置を特定する。
また、端部センサ18a、18bは、長尺紙16aが搬送されている間、長尺紙16aの用紙幅方向の端部Ea、Ebが検出可能領域のどこを通過するかを検出する。そして、端部センサ18a、18bによって検出された、長尺紙16aの用紙幅方向の端部Ea、Ebの位置から、長尺紙16aが斜行して搬送されているか否かを判定する。図2の例では、長尺紙16aが斜行せずに、搬送経路の中央(=設計上のプリンタ本体30の中心)を搬送されている様子を示している。
給紙ロール16が収容されたアンワインダ25は、アクチュエータ27によって用紙幅方向に移動可能になっている。上述した端部センサ18a、18bによる長尺紙16aの用紙幅方向の端部Ea、Ebの位置に基づいて、アクチュエータ27によってアンワインダ25を用紙幅方向に移動させることによって、長尺紙16aの斜行をキャンセルする。
また、給紙ロール16が嵌合されたアンワインダシャフト20の駆動系20aには、パウダーブレーキ28が設置されている。パウダーブレーキ28は、図示しない制御系からの制御電流に応じて磁性体の凝集力を制御して、給紙ロール16の回転に所定のブレーキを掛け、用紙の負荷張力を制御する。
また、給紙ロール16のアンワインダシャフト20の近傍には、エンコーダ29が設置されている。エンコーダ29は、アンワインダシャフト20に取り付けられた、円周上に所定の間隔で設けられたスリットが形成されたスリット円板をフォトセンサ等で測定することにより、アンワインダシャフト20の回転速度に応じたパルス周期を有する出力信号を不図示の制御部に出力する。給紙ロール16から引き出される長尺紙16aは、用紙搬送ローラ21、23、又は、本体進入搬送ローラ47により一定の線速度で引き出されている。このため、アンワインダシャフト20は、給紙ロール16の半径に応じた回転速度で回転することになる。したがって、エンコーダ29が出力する出力信号のパルス周期から、給紙ロール16の半径を導出することができる。
本実施形態では、エンコーダ29が出力する出力信号のパルス周期から導出した給紙ロール16の半径、並びに給紙ロール16の重量及び長尺紙巻取部(リワインダ)50側で生じる長尺紙16aの負荷張力に基づいて、所定の速度まで加速させるのに要する所定の慣性モーメント、加速トルクを導出し、該加速トルクに基づいて、パウダーブレーキ28による制動トルクを制御することにより、給紙ロール16から引き出される長尺紙16aの負荷張力を制御する。なお、長尺紙保持部15のアンワインダ25における長尺紙16aの負荷張力制御の詳細については後述する。なお、加速の記載は減速の意味の場合も含まれる。
図3は、本実施形態による画像形成装置10の長尺紙巻取部(リワインダ)50の構成を示す上面図である。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。リワインダ50は、反転ガイドローラ45bを経由してプリンタ本体30から排出される印刷済みの長尺紙16aを、リワインダシャフト52に固定された紙管に巻き取る。リワインダシャフト52は、駆動系53を介して駆動モータ54により駆動される。駆動系53には、駆動力の調整と伝達のためにパウダークラッチ55が配置されている。パウダークラッチ55は、図示しない制御系からの制御電流に応じて磁性体の凝集力を制御して、駆動モータ54の駆動力のリワインダシャフト52への伝達トルクを制御する。
また、リワインダシャフト52の回転速度を計測するためにパウダークラッチ55とリワインダシャフト52の間にエンコーダ56が設置されている。エンコーダ56は、リワインダシャフト52の回転速度に応じたパルス周期を有する出力信号を不図示の制御部へ出力する。巻取ロール51に巻き取られる長尺紙16aは、一定の線速度で巻き取られている。このため、リワインダシャフト52は、巻取ロール51の半径に応じた回転速度で回転することになる。したがって、エンコーダ29が出力する出力信号のパルス周期から、巻取ロール51の半径を導出することができる。
本実施形態では、エンコーダ56が出力する出力信号のパルス周期から導出した巻取ロール51の半径、並びに巻取ロール51の重量に基づいて、所定の速度まで加速させるのに要する所定の慣性モーメント、加速トルクを導出し、該加速トルク及び長尺紙16aを弛みなく巻き取るのに必要な適正な負荷張力に基づいて、パウダークラッチ55による伝達トルクを制御することにより、巻取ロール51に巻き取られる長尺紙16aの負荷張力を制御する。なお、長尺紙巻取部(リワインダ)50における長尺紙16aの負荷張力制御の詳細については後述する。
図4は、本実施形態の画像形成装置10による長尺紙16aの負荷張力制御方法を説明するための概念図である。上述した給紙ロール16、及び巻取ロール51は、図4に示すように、半径R、質量Mの円柱状物体とみなすことができる。給紙ロール16から長尺紙16aを引き出すこと、あるいは巻取ロール51を回転させて長尺紙16aを巻き取るということは、図4に示す円柱状物体を回転させることに相当する。
ゆえに、上述した給紙ロール16、及び巻取ロール51を回転させ、所定の速度まで加速させるには、給紙ロール16、及び巻取ロール51の重量Mと半径R(R=半径Rの二乗)から、図4に示す数式に従って慣性モーメントIを導出し、更に該慣性モーメントIから加速トルクTを導出し、この加速トルクTを給紙ロール16、及び巻取ロール51に回転力として与えれば所定の時間で所定の速度まで加速する。なお、図4に示す数式において、Tは加速トルク、Iは慣性モーメント、n1は始めの回転速度(単位時間当たりの回転数;rpm)、n2は終わりの回転速度(単位時間当たりの回転数;rpm)、tは加減速時間である。
給紙ロール16では、長尺紙16aが引き出されることで、給紙ロール16の半径R1、すなわち直径D1は徐々に小さくなり、重量M1は減少する。一方、巻取ロール51では、長尺紙16aを巻き取ることで、巻取ロール51の半径R2、すなわち直径D2は徐々に大きくなり、重量M2は増加する。
図5は、給紙ロール16又は巻取ロール51の外形と用紙サイズにより、加速トルクがどのように変化するかを表した概念図である。図5には、用紙サイズ(長尺紙16aの幅サイズ)W1〜W4(W1<W2<W3<W4)毎に、半径Rの変化に対する加速トルクTの変化を示している。図5から明らかなように、半径Rが大きくなるほど、加速トルクTも大きくなり、用紙サイズW1〜W4が大きくなるほど、加速トルクTも大きくなることが分かる。
そこで、本実施形態では、給紙ロール16側では、印刷過程において、エンコーダ29によって検知したアンワインダシャフト20の回転速度(パルス周期からの換算)から給紙ロール16の半径R1、及び重量M1を導出し、給紙ロール16の半径R1、及び重量M1に応じて変化する慣性モーメントI1を導出し、更に、該慣性モーメントI1から加速トルクT1を導出し、加速トルクT1及び巻取ロール51に巻き取られる長尺紙16aが弛みなく巻き取るのに必要な適正な負荷張力に基づいて、パウダーブレーキ28の制動トルクを可変制御する。
一方、巻取ロール51側では、印刷過程において、エンコーダ56によって検知したリワインダシャフト52の回転速度(パルス周期からの換算)から巻取ロール51の半径R2、及び重量M2を導出し、巻取ロール51の半径R2、及び重量M2に応じて変化する慣性モーメントI2を導出し、更に、該慣性モーメントI2から加速トルクT2を導出し、加速トルクT2及び巻取ロール51に巻き取られる長尺紙16aが弛みなく巻き取るのに必要な適正な負荷張力に基づいて、パウダークラッチ55による伝達トルクを可変制御する。
図6は、本実施形態による画像形成装置10の制御系の一部構成を示すブロック図である。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図6において、画像形成装置10の制御系は、端部センサ駆動部70a、70b、パウダーブレーキ28、エンコーダ29、パウダークラッチ55、エンコーダ56、LUT(ルックアップテーブル)80、操作パネル81、及び制御部82からなる。
LUT80は、巻取ロール51に対する、長尺紙16aの種類(パルプを主原料として製造されたPPC(Plain Paper Copier)用紙の厚紙・普通紙・薄紙やプラスチックを原料とした合成紙、台紙と被印刷媒体及び粘着剤からなるラベル紙など)に対応した適切な巻取負荷張力と該巻取負荷張力を巻取ロール51に生じさせるための、パウダークラッチ55に供給する励磁電流EI2とが対応付けてテーブル化されて記憶されているとともに、給紙ロール16における、前記巻取負荷張力に対抗して給紙ロール16の回転を制動させるための、パウダーブレーキ28に印加する励磁電流EI1とが対応付けてテーブル化されて記憶されている。
操作パネル81は、印刷開始や、印刷枚数などの印刷に関する情報や、動作指示を入力する。特に、本実施形態では、操作パネル81からは、長尺紙16aの種類(パルプを主原料として製造された普通紙の厚紙・薄紙やプラスチックを原料とした合成紙、台紙と被印刷媒体及び粘着剤からなるラベル紙など)や、給紙ロール16の重量などが入力される。但し、給紙ロール16の所定箇所にバーコードなどにより種類や、重量が印字されている場合には、操作パネル81に代えて、バーコードリーダなどを用いて入力するようにしてもよい。なお、給紙ロール16の重量は、長尺紙16aの種類、用紙幅、最初の半径から導出可能であるので、その場合は、給紙ロール16の重量を入力する必要はない。
制御部82は、上述した各部の動作を統括して制御する。より具体的には、制御部82は、端部センサ18a、18bを駆動する端部センサ駆動部70a、70bの位置に基づいて、長尺紙16aの用紙幅を導出する。また、制御部82は、エンコーダ29が出力する出力信号のパルス周期から、アンワインダシャフト20の回転速度を導出する。
また、制御部82は、アンワインダシャフト20の回転速度から給紙ロール16の半径R1、及び重量M1を導出し、入力された重量Mと給紙ロール16の半径R1、及び重量M1に基づいて慣性モーメントI1を導出する。更に、制御部82は、慣性モーメントI1から加速トルクT1を導出し、LUT80を参照し、長尺紙16aの種類に応じて導出した加速トルクT1に対応する、パウダーブレーキ28に供給する励磁電流EI1を読み出す。そして、制御部82は、該励磁電流EI1をパウダーブレーキ28に供給して、パウダーブレーキ28の制動トルクを制御する。
同様にして、制御部82は、エンコーダ56が出力する出力信号のパルス周期から、リワインダシャフト52の回転速度を導出する。また、制御部82は、リワインダシャフト52の回転速度から巻取ロール51の半径R2、及び重量M2を導出し、巻取ロール51の半径R2、及び重量M2に基づいて慣性モーメントI2を導出する。更に、制御部82は、慣性モーメントI2から加速トルクT2を導出し、LUT80を参照し、長尺紙16aの種類に応じて導出した加速トルクT2に対する、パウダークラッチ55に供給する励磁電流EI2を読み出す。そして、制御部82は、該励磁電流EI2をパウダークラッチ55に供給して、駆動モータ54からパウダークラッチ55への伝達トルクを制御する。
なお、LUT80には、給紙ロール16における、長尺紙16aの種類に応じて加速トルクT1と励磁電流EI1とが対応付けてテーブル化されて記憶されているとともに、長尺紙16aの種類に応じて巻取ロール51に対する、加速トルクT2と励磁電流EI2とが対応付けてテーブル化されて記憶されているとしたが、より詳細に記述すれば、巻取ロール51以外の要因で発生するリワインダシャフト52等の装置側で発生する慣性モーメントも加味してLUT80がテーブル化されて記憶されている。また、これに限らず、長尺紙16aの種類に応じてエンコーダ29が出力する出力信号のパルス周期と励磁電流EI1とを直接対応付けるとともに、エンコーダ56が出力する出力信号のパルス周期と励磁電流EI2とを直接対応付けて記憶しておいてもよい。この場合、途中の演算処理が不要となるため、制御部82の負担を軽減することができるとともに高速な処理を実現することができる。
B.実施形態の動作
次に、本実施形態の動作について説明する。
図7は、本実施形態による画像形成装置10の動作(印刷処理)を説明するためのフローチャートである。また、図8は、本実施形態による画像形成装置10において、給紙ロール16をセットして用紙搬送を開始する場合や、印刷を停止して用紙搬送を停止する場合などでの長尺紙16aの負荷張力変動制御を示す概念図である。画像形成装置10において、長尺紙16aからなる給紙ロール16がユーザによって長尺紙保持部15に装着される(ステップS10)。ユーザは、給紙ロール16から長尺紙16aを引き出し、用紙搬送ローラ21に挟持されるようセットする。
長尺紙16aが用紙搬送ローラ21に挟持されるようセットされると、制御部82は、端部センサ駆動部70a、70bを制御し、端部センサ18a、18bを用紙幅方向に最外側から最内側へ、又は最内側から最外側へ移動させ、端部センサ18a、18bが被印刷媒体(長尺紙)16aの端部Ea、Ebを検出した位置で端部センサ駆動部70a、70bを停止させ、そのときの端部センサ駆動部70a、70bの位置、すなわち端部センサ18a、18bの位置から、長尺紙16aの用紙幅を特定する(ステップS12)。
また、制御部82は、用紙搬送ローラ21、23のクラッチ機構をオン状態とすることで、用紙搬送ローラ21、23の駆動力によって長尺紙16aを給紙ロール16から引き出しながらプリンタ本体30内への搬送を開始する(ステップS14)。
なお、用紙搬送ローラ21、23によって長尺紙16aの搬送が開始されるまでは、長尺紙16aは、給紙ロール16、用紙ガイドローラ17、19の間で弛んでおり、負荷張力は発生していない。そして、用紙搬送ローラ21によって搬送が開始され、長尺紙16aの弛みが無くなった時点で、長尺紙16aに負荷張力が発生し、給紙ロール16、アンワインダシャフト20に回転駆動力が与えられ、静止状態から長尺紙16aに引っ張られる形で回転動作を開始する。
このとき、給紙ロール16の慣性力によるトルク変動が発生し、給紙ロール16は、瞬間的な加速・減速を繰り返す。長尺紙16aの負荷張力は、図8の左側のように、一定時間継続した後に収束する。加速・減速の変動振幅、収束するまでの時間によっては、長尺紙16aが破損したり、駆動系に多大な負荷をかけたりすることになる。給紙ロール16側では、長尺紙16aが張ったことはエンコーダ29によって検知したアンワインダシャフト20の回転速度(パルス周期からの換算)の変化から判断することができる。
そこで、制御部82は、給紙ロール16の回転起動時に、定常回転時よりも大きなブレーキトルクとなる励磁電流EI1を、パウダーブレーキ28に供給し、長尺紙16aの負荷張力変動を抑える初期制動制御を実行する(ステップS16)。この初期制動制御の励磁電流EI1もLUT80にテーブル化されて記憶されている。
より具体的には、制御部82は、エンコーダ29によるアンワインダシャフト20(給紙ロール16)の回転速度から給紙ロール16の半径R1、及び重量M1を導出し、入力された重量Mと給紙ロール16の半径R1、及び重量M1に基づいて慣性モーメントI1を導出する。更に、制御部82は、慣性モーメントI1から加速トルクT1を導出し、LUT80を参照して、長尺紙16aの種類に応じて導出した加速トルクT1に対応する、パウダーブレーキ28に供給する励磁電流EI1を読み出す。そして、制御部82は、該励磁電流EI1をパウダーブレーキ28に供給して、パウダーブレーキ28の制動トルクを制御する。
このように、長尺紙16aの搬送開始時、すなわち給紙ロール16の回転起動時(回転停止時)には、所定の時間だけ定常回転時よりも大きなブレーキトルクとなるようにパウダーブレーキ28を制御する。より具体的には、給紙ロール16の回転起動時(回転停止時)に必要な加減速トルクは、定常回転時に必要なブレーキトルクに対して2倍以上のブレーキトルクとなるようにパウダーブレーキ28を制御する。これにより、長尺紙16aの負荷張力変動は、図8の右側のようになり、収束時間、変動の振幅ともに小さく抑えることができる。印刷を停止して用紙搬送を停止する場合も同様にLUT80を参照し、パウダーブレーキ28を制御する。
また、制御部82は、長尺紙16aがプリンタ本体30の本体進入搬送ローラ47によって搬送されるまでに、端部センサ18a、18bにより長尺紙16aの斜行が検知されると、アクチュエータ27によってアンワインダ25を用紙幅方向で、かつ斜行をキャンセルする方向に移動させることによって長尺紙16aの斜行をキャンセルする(ステップS18)。
そして、制御部82は、長尺紙16aがプリンタ本体30の本体進入搬送ローラ47によって挟持された時点で、プリンタ本体30内での長尺紙16aの搬送を開始する(ステップS20)。
より具体的には、制御部82は、用紙搬送ローラ21、23のクラッチ機構をオフ状態とすることで、用紙搬送ローラ21、23の駆動力をオフとする一方、本体進入搬送ローラ47の駆動力をオンとする。
用紙搬送ローラ21、23の駆動力がオフとされた以降、長尺紙16aは、プリンタ本体30内の本体進入搬送ローラ47によってプリンタ本体30内に搬送される。用紙搬送ローラ21、23は、搬送される長尺紙16aにより従動することになる。このとき、用紙搬送ローラ21、23より上流側に搬送力のあるロール対が存在しないため、長尺紙16aは、常に張った状態で搬送される。したがって、長尺紙16aの弛みを要因とする斜行は発生しない。
更に、長尺紙16aは、本体進入搬送ローラ47に加えて、二次転写バックアップローラ41と二次転写ローラ42、定着装置36内のローラなどの駆動力によって搬送方向の下流側(長尺紙巻取部(被印刷媒体巻取装置)50側)に搬送され、反転ガイドローラ45a、45bを備えるフェイスアップユニット45を経由して、長尺紙巻取部(被印刷媒体巻取装置)50に搬送される。
巻取ロール51側では、リワインダ50の駆動モータ54は、長尺紙巻取部(リワインダ)50が長尺紙16aを巻き取るのに最低限必要なリワインダシャフト52の回転速度より速い回転速度でリワインダシャフト52が回転するように回転駆動している。駆動系53に設置されたパウダークラッチ55の入力軸に与えられた駆動モータ54の駆動力は、パウダークラッチ55の電気的駆動に応じた伝達トルクで連結され、それ以上の回転駆動力は、パウダークラッチ55がスリップすることで伝達されない。従って、リワインダシャフト52は、プリンタ本体30が決定する長尺紙16aの搬送速度に合わせて回転するように制御されている。
長尺紙16aの先端部分をリワインダシャフト52に固定された紙管にテープ等で固定する場合、長尺紙16aの先端を固定する間、プリンタ本体30の長尺紙16aの排出を停止する一旦停止モードが一般的に採用される。この場合、長尺紙16aの先端を紙管に固定する時点では、反転ガイドローラ45bとリワインダシャフト52の間で長尺紙16aは弛んでいる。その後、リワインダシャフト52が回転を始め、長尺紙16aが張った時点で所定の負荷張力が与えられた状態で巻取ロール51に巻き取られる(ステップS22)。リワインダシャフト52は、長尺紙16aがまだ巻きついていない時は先述のようにプリンタ本体30が決定する長尺紙16aの搬送速度よりも速く巻き取るように回転するので、長尺紙16aの初期の用紙弛みを迅速に取ることができる。このとき、不図示の巻き取りボタンを操作すると、印刷開始までの時間を更に短縮することができる。巻き取りボタンの短押しにより所定の時間だけリワインダシャフト52が早回りし、長押しで押し続けている間、リワインダシャフト52が早回りし続ける。巻き取りボタンを適宜操作することによって、弛んだ長尺紙16aを迅速に巻き取って長尺紙16aを素早く張った状態にすることができる。
このような状態で、長尺紙16aに対して連続的に印刷が実行される。
制御部82は、現像装置31k、31c、31m、31yによる中間転写ベルト37上へのトナー像の一次転写、中間転写ベルト37の駆動、定着装置36などを制御し、長尺紙16aへのトナー像の二次転写を制御する(ステップS24)。
長尺紙16aは、二次転写バックアップローラ41と二次転写ローラ42との間を搬送される際に、中間転写ベルト37に圧接される。これによって、長尺紙16aには、中間転写ベルト37に形成された、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色トナーによるカラー画像とブラック(K)トナーによるモノクロ画像とが順次転写され、定着装置36に供給される。長尺紙16aが定着装置36内を通過することで、二次転写されたトナー像が長尺紙16a上に加熱・圧接されて定着する(ステップS26)。
巻き取られた印刷済みの巻取ロール51は、後処理装置でハーフカットや、カス上げなどを行う場合もあり、紙管に綺麗に巻き取ることが要求される。リワインダシャフト52に固定された紙管に綺麗に長尺紙16aを巻き取るには、長尺紙16aの剛性に合わせて、巻き取り時の負荷張力(テンション)を制御する必要がある。つまり、長尺紙16aが厚紙や、樹脂系である場合、長尺紙16aの巻き取りを安定させるために、長尺紙16aに与える負荷張力を普通紙の時よりも強くすることが必要である。つまり、先述のように、巻き取りが必要な長尺紙16aの印刷では、リワインダシャフト52が長尺紙16aを巻き取る時に必要な長尺紙16aの種類に応じた負荷張力を、巻き取りを行わないカット紙(単票紙)の印刷でプリンタ本体30の画像形成に影響を与えない排紙側のカット紙が許容される負荷張力よりも大きくすることが必要である。
上記連続印刷過程において、制御部82は、巻取ロール51側については、エンコーダ56によって検知したリワインダシャフト52の回転速度(パルス周期から換算)から導出した巻取ロール51の半径R2、重量M2に基づいて、パウダークラッチ55による伝達トルクを可変制御し、巻取ロール51に巻き取られる長尺紙16aに対して、常時、一定の負荷張力(テンション)を長尺紙16aの種類に応じて付与する。制御部82は、給紙ロール16側については、エンコーダ29によって検知したアンワインダシャフト20の回転速度(パルス周期からの換算)から導出した給紙ロール16の半径R1、及び重量M1に基づいて、パウダーブレーキ28の制動トルクを可変制御し、給紙ロール16から引き出される長尺紙16aに対して、常時、一定の負荷張力(テンション)を長尺紙16aの種類に応じて付与する。一方、つまり、巻き取りを行わないカット紙(単票紙)の印刷においてプリンタ本体30の画像形成に影響を与えない負荷張力を超える負荷張力を巻取ロール51側で与えても、その負荷張力を給紙ロール16側で受け止めるように制御しているので、プリンタ本体30の画像形成に影響を与えることは無い。より詳細に記述すれば、巻取ロール51側と給紙ロール16側の長尺紙16aの負荷張力の差がプリンタ本体30の画像形成に影響を与えない範囲で、制御部82は、巻き取り側と巻き出し側の被印刷媒体の負荷張力を制御している。長尺紙16aの負荷張力付与制御の詳細については後述する。
そして、制御部82は、印刷が終了したか否かを判断し(ステップS28)、印刷が終了していない場合には(ステップS28のNO)、ステップS20に戻り、上述した処理を継続する。一方、印刷が終了した場合には(ステップS28のYES)、制御部82は、所定のタイミングで、オートカッタ22を駆動して長尺紙16aをカットする(ステップS30)。その後、制御部82は、長尺紙16aの搬送を停止し(ステップS32)、当該処理を終了する。
図9は、本実施形態による画像形成装置10において、搬送される長尺紙16aに一定の負荷張力(テンション)を付与する際の動作(負荷張力付与制御処理)を説明するためのフローチャートである。なお、給紙ロール16側、及び巻取ロール51側に対して実行される負荷張力付与制御処理は共通である。
制御部82は、給紙ロール16側については、エンコーダ29によって検知したアンワインダシャフト20の回転速度(パルス周期からの換算値)から給紙ロール16の半径R1、重量M1を導出する(ステップS40)。次に、制御部82は、給紙ロール16の半径R1、重量M1に基づいて慣性モーメントI1を導出する(ステップS42)。更に、制御部82は、該慣性モーメントI1から加速トルクT1を導出し(ステップS44)、LUT80を参照し、長尺紙16aの種類に応じて導出した加速トルクT1に対応する、パウダーブレーキ28に供給する励磁電流EI1を読み出す。そして、制御部82は、該励磁電流EI1をパウダーブレーキ28に供給して、パウダーブレーキ28の制動トルクを可変制御する(ステップS48)。すなわち、制御部82は、給紙ロール16の半径R1、重量M1に応じてパウダーブレーキ28の制動トルクを制御する。
すなわち、給紙ロール16側では、給紙ロール16の半径R1、重量M1に応じてパウダーブレーキ28の制動トルクを制御することで、給紙ロール16から長尺紙16aを引き出すのに要する搬送力とパウダーブレーキ28による給紙ロール16を回転させまいとする制動トルクとの平衡状態を維持する。この結果、給紙ロール16から引き出される長尺紙16aに対して、常時、一定の負荷張力(テンション)が付与される。
一方、制御部82は、巻取ロール51側については、エンコーダ56によって検知したリワインダシャフト52の回転速度(パルス周期からの換算)から巻取ロール51の半径R2、重量M2を導出する(ステップS40)。次に、制御部82は、巻取ロール51の半径R2、重量M2に応じて変化する慣性モーメントI2を導出する(ステップS42)。更に、制御部82は、該慣性モーメントI2から加速トルクT2を導出し(ステップS44)、LUT80を参照し、長尺紙16aの種類に応じて導出した加速トルクT2に対応する、パウダークラッチ55に供給する励磁電流EI2を読み出す(ステップS46)。そして、制御部82は、該励磁電流EI2をパウダークラッチ55に供給して、パウダークラッチ55による伝達トルクを可変制御する(ステップS48)。すなわち、巻取ロール51の半径R2、重量M2に応じて、駆動モータ54からパウダークラッチ55への伝達トルクを制御する。
すなわち、巻取ロール51側では、巻取ロール51の半径R2、重量M2に応じてパウダークラッチ55の伝達トルクを制御することで、巻取ロール51を回転させて長尺紙16aを巻き取るのに要する駆動モータ54の駆動力と、パウダークラッチ55を介して該駆動力をリワインダシャフト52に伝達する伝達トルクとの平衡状態を維持する。この結果、プリンタ本体30から排出され、巻取ロール51に巻き取られる長尺紙16aに対して、常時、一定の負荷張力(テンション)が長尺紙16aの種類に応じて付与される。
このようにして、給紙ロール16から引き出される長尺紙16aへ与える用紙負荷張力と巻取ロール51に巻き取る長尺紙16aへ与える用紙負荷張力とを、プリンタ本体30での用紙搬送力より小さい範囲に平衡させる。すなわち、給紙ロール16側の長尺紙16aの残量(半径、重量)、及び巻取ロール51側の長尺紙16aの巻取り量(半径、重量)に応じて、アンワインダシャフト20が発生する、引き出される長尺紙16aに対する負荷張力(テンション)と、リワインダシャフト52が発生する、巻き取られる長尺紙16aに対する負荷張力(テンション)とが略同じになるように、パウダーブレーキ28、及びパウダークラッチ55のそれぞれによる負荷トルク(制動トルク、及び伝達トルク)を長尺紙16aの種類に応じて制御する。
長尺紙16aは、給紙ロール16からプリンタ本体30を経由して巻取ロール51まで緩みなく搬送される。例えば、巻取ロール51での用紙負荷張力を強くした場合、同じだけ給紙ロール16で与える用紙負荷張力を強くすれば、巻取ロール51による巻き取り力と給紙ロール16の制動トルクとの平衡が保たれ、長尺紙16aをプリンタ本体30から引っ張り出すような力は加わらない。これにより、巻取ロール51への綺麗な巻き取りと、プリンタ本体30での高精度な画像形成とを両立させることが可能となる。
上述した実施形態によれば、給紙ロール16側において、エンコーダ29によって検知したアンワインダシャフト20の回転速度(パルス周期からの換算)から給紙ロール16の半径R1、重量M1を導出し、給紙ロール16の半径R1、重量M1に応じてパウダーブレーキ28の制動トルクを制御するようにしたので、給紙ロール16から引き出される長尺紙16aに対して、安定して負荷張力(テンション)を長尺紙16aの種類に応じて付与することができる。
また、上述した実施形態によれば、給紙ロール16から長尺紙16aを引き出すのに要する搬送力とパウダーブレーキ28による給紙ロール16を回転させまいとする制動トルクとの平衡状態を維持するように、パウダーブレーキ28の制動トルクを制御するようにしたので、給紙ロール16から引き出される長尺紙16aに対して、安定して負荷張力(テンション)を長尺紙16aの種類に応じて付与することができる。
また、上述した実施形態によれば、エンコーダ29によって検知したアンワインダシャフト20の回転速度(パルス周期からの換算)を検出し、制御部82によって、アンワインダシャフト20の回転数速度(パルス周期からの換算)から給紙ロール16の半径R1、重量M1を導出し、給紙ロール16の半径R1、重量M1に基づいて慣性モーメントI1を導出し、該慣性モーメントI1から加速トルクT1を導出し、該加速トルクT1に対応する、パウダーブレーキ28に供給する励磁電流EI1を導出し、該励磁電流EI1をパウダーブレーキ28に供給して、パウダーブレーキ28の制動トルクを可変制御するようにしたので、給紙ロール16から引き出される長尺紙16aに対して、安定して負荷張力(テンション)を長尺紙16aの種類に応じて付与することができる。
上述した実施形態によれば、巻取ロール51側において、エンコーダ56によって検知したリワインダシャフト52の回転速度(パルス周期からの換算)から巻取ロール51の半径R2、重量M2を導出し、巻取ロール51の半径R2、重量M2に応じて駆動モータ54からのパウダークラッチ55への伝達トルクを制御するようにしたので、巻取ロール51に巻き取られる長尺紙16aに対して、安定して負荷張力(テンション)を長尺紙16aの種類に応じて付与することができる。
上述した実施形態によれば、巻取ロール51を回転させて長尺紙16aを巻き取るのに要する駆動モータ54の駆動力と、パウダークラッチ55を介して該駆動力をリワインダシャフト52に伝達する伝達トルクとの平衡状態を維持するように、パウダークラッチ55の伝達トルクを制御するようにしたので、巻取ロール51に巻き取られる長尺紙16aに対して、安定して負荷張力(テンション)を長尺紙16aの種類に応じて付与することができる。
上述した実施形態によれば、エンコーダ56によって検知したリワインダシャフト52の回転速度(パルス周期からの換算)を検出し、制御部82によって、リワインダシャフト52の回転速度(パルス周期からの換算)から巻取ロール51の半径R2、重量M2を導出し、巻取ロール51の半径R2、重量M2に基づいて慣性モーメントI2を導出し、該慣性モーメントI2から加速トルクT2を導出し、該加速トルクT2に対応する、パウダークラッチ55に供給する励磁電流EI2を導出し、該励磁電流EI2をパウダークラッチ55に供給して、パウダークラッチ55への伝達トルクを可変制御するようにしたので、巻取ロール51に巻き取られる長尺紙16aに対して、安定して負荷張力(テンション)を長尺紙16aの種類に応じて付与することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
付記1に記載の発明は、被印刷媒体がロール状に巻き回された給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることに伴って回転する前記給紙ロールの回転を制動する制動手段と、前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する検出手段と、を備え、前記制動手段は、制動トルクの値が前記検出手段により検出された前記引き出し残量に対応した値となるように前記給紙ロールの回転を制動することを特徴とする給紙ロール保持装置である。
(付記2)
付記2に記載の発明は、被印刷媒体がロール状に巻き回された給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることに伴って前記給紙ロールが前記ロールの軸を中心に回転するように前記給紙ロールを保持する保持手段と、前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する残量検出手段と、前記給紙ロールの回転を制動する制動手段と、前記制動手段の制動トルクの値が前記残量検出手段により検出された前記引き出し残量に対応した値になるように該制動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする給紙ロール保持装置である。
(付記3)
付記3に記載の発明は、前記制御手段は、前記給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることによって生じる該被印刷媒体の張力の値が所定の値を維持するように前記制動手段を制御する、ことを特徴とする付記2に記載の給紙ロール保持装置である。
(付記4)
付記4に記載の発明は、前記残量検出手段は、前記給紙ロールの回転速度を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記給紙ロールの回転速度に基づいて前記給紙ロールの半径を導出する第1の導出手段と、前記給紙ロールの重量を取得する取得手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1の導出手段によって導出された前記給紙ロールの半径と、前記取得手段によって取得された前記給紙ロールの重量とに基づいて、前記給紙ロールの慣性モーメントを導出する第2の導出手段と、前記第2の導出手段によって導出された前記給紙ロールの慣性モーメントに対応して前記張力の値が所定の値を維持するように前記制動トルクを導出する第3の導出手段と、を備え、前記制御手段は、前記第3の導出手段によって導出された前記制動トルクに基づいて、前記制動手段を制御する、ことを特徴とする付記3に記載の給紙ロール保持装置である。
(付記5)
付記5に記載の発明は、所定の速度で搬送されてくる被印刷媒体を巻取り軸に巻き取る被印刷媒体巻取装置であって、前記被印刷媒体が前記巻取り軸に巻き取られるように該巻取り軸を回転させる駆動手段と、前記巻取り軸に巻き取られた被印刷媒体の巻取り量を検出する巻取り量検出手段と、前記駆動手段の駆動力を前記巻取り軸に伝達する伝達手段と、前記巻取り量検出手段によって検出された前記巻取り量に対応して、前記伝達手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする被印刷媒体巻取装置である。
(付記6)
付記6に記載の発明は、前記制御手段は、前記被印刷媒体を前記駆動手段が前記巻取り軸を回転させて巻き取る際に生じる前記被印刷媒体の張力の値が所定の値を維持するように、前記伝達手段を制御する、ことを特徴とする付記5に記載の被印刷媒体巻取装置である。
(付記7)
付記7に記載の発明は、前記巻取り量検出手段は、前記巻取り軸の回転速度を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記巻取り軸の回転速度に基づいて前記巻取り軸に巻き取られた巻取ロールの半径を導出する第1の導出手段と、前記巻取ロールの重量を取得する取得手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1の導出手段によって導出された前記巻取ロールの半径と、前記取得手段によって取得された前記巻取ロールの重量とに基づいて、前記巻取ロールの慣性モーメントを導出する第2の導出手段と、前記第2の導出手段によって導出された前記巻取ロールの慣性モーメントに対応して、前記駆動手段が前記巻取り軸を回転させて前記被印刷媒体を巻き取る際に生じる該被印刷媒体の張力の値が所定の値を維持するためのトルクを導出する第3の導出手段と、を備え、前記制御手段は、前記第3の導出手段によって導出された前記トルクに基づいて、前記伝達手段を制御する、ことを特徴とする付記5又は6に記載の被印刷媒体巻取装置である。
(付記8)
付記8に記載の発明は、被印刷媒体に画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置であって、前記被印刷媒体がロール状に巻き回された給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることに伴って前記給紙ロールが前記ロールの軸を中心に回転するように前記給紙ロールを保持する保持手段と、前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する残量検出手段と、前記給紙ロールの回転を制動する制動手段と、を備える給紙ロール保持装置と、前記画像形成部より搬送されてくる前記被印刷媒体が巻き取り軸に巻き取られるように該巻き取り軸を回転させる駆動手段と、前記巻き取り軸に巻き取られた被印刷媒体の巻取り量を検出する巻取り量検出手段と、前記駆動手段の駆動力を前記巻き取り軸に伝達する伝達手段と、を備える被印刷媒体巻取装置と、前記残量検出手段によって検出された前記引き出し残量に対応して前記制動手段を制御するとともに前記巻取り量検出手段によって検出された前記巻取り量に対応して前記伝達手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
(付記9)
付記9に記載の発明は、前記制御手段は、前記制動手段によって前記被印刷媒体に生じる張力と前記伝達手段によって前記被印刷媒体に生じる張力との差分が、前記画像形成部での用紙搬送力以下となるように、前記制動手段及び前記伝達手段を制御する、ことを特徴とする付記8に記載の画像形成装置である。
(付記10)
付記10に記載の発明は、前記制御手段は、前記給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出される際に生じる前記被印刷媒体の張力の値が所定の値を維持するように前記制動手段を制御するとともに、前記駆動手段が前記巻き取り軸を回転させて前記被印刷媒体を巻き取る際に生じる前記被印刷媒体の張力の値が所定の値を維持するように前記伝達手段を制御する、ことを特徴とする付記8又は9に記載の画像形成装置である。
(付記11)
付記11に記載の発明は、被印刷媒体の搬送経路における前記画像形成部より下流側の前記被印刷媒体の張力において、前記被印刷媒体を前記巻き取り軸に巻き取って画像形成する動作で生じる前記被印刷媒体の張力の方が、前記画像形成部のみの搬送力で画像形成する動作で許容される被印刷媒体の張力よりも大きい、ことを特徴とする付記8乃至10のいずれかに記載の画像形成装置である。
(付記12)
付記12に記載の発明は、ロール状に巻き回された給紙ロールから引き出され画像形成部を経て巻き取り軸に巻き取られる被印刷媒体の張力を制御する負荷張力制御方法であって、前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する第1の検出ステップと、前記巻き取り軸に巻き取られた前記被印刷媒体の巻取り量を検出する第2の検出ステップと、前記第1の検出ステップで検出された前記引き出し残量に対応して前記給紙ロールの回転に対する制動力を制御し、前記第2の検出ステップで検出された前記巻取り量に対応して前記巻き取り軸に対する駆動力を制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする負荷張力制御方法である。
10 画像形成装置
15 長尺紙保持部(給紙ロール保持部)
16 給紙ロール
16a 長尺紙(被印刷媒体)
17、19 用紙ガイドローラ
18、18a、18b 端部センサ
20 アンワインダシャフト
20a 駆動系
21、23 用紙搬送ローラ
22 オートカッタ
24 用紙通過センサ
25 アンワインダ
26a、26b スライドベアリング
27 アクチュエータ
28 パウダーブレーキ
29、56 エンコーダ
30 プリンタ本体(画像形成部)
31、31k、31c、31m、31y ドラム・現像装置
32 転写ベルト装置
33 トナーカートリッジ
34 電装部
35 給紙部
36 定着装置
37 中間転写ベルト
38 駆動ローラ
39 従動ローラ
40 トナー縦搬送経路
41 二次転写バックアップローラ
42 二次転写ローラ
45 フェイスアップユニット
45a、45b 反転ガイドローラ
47 本体進入搬送ローラ
50 長尺紙巻取部(リワインダ、被印刷媒体巻取装置)
51 巻取ロール
52 リワインダシャフト(巻取り軸)
53 駆動系
54 駆動モータ
55 パウダークラッチ
70a、70b 端部センサ駆動部
80 LUT
81 操作パネル
82 制御部
Ea、Eb 端部

Claims (12)

  1. 被印刷媒体がロール状に巻き回された給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることに伴って回転する前記給紙ロールの回転を制動する制動手段と、
    前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する検出手段と、
    を備え、
    前記制動手段は、制動トルクの値が前記検出手段により検出された前記引き出し残量に対応した値となるように前記給紙ロールの回転を制動することを特徴とする給紙ロール保持装置。
  2. 被印刷媒体がロール状に巻き回された給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることに伴って前記給紙ロールが前記ロールの軸を中心に回転するように前記給紙ロールを保持する保持手段と、
    前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する残量検出手段と、
    前記給紙ロールの回転を制動する制動手段と、
    前記制動手段の制動トルクの値が前記残量検出手段により検出された前記引き出し残量に対応した値になるように該制動手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする給紙ロール保持装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることによって生じる該被印刷媒体の張力の値が所定の値を維持するように前記制動手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の給紙ロール保持装置。
  4. 前記残量検出手段は、
    前記給紙ロールの回転速度を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記給紙ロールの回転速度に基づいて前記給紙ロールの半径を導出する第1の導出手段と、
    前記給紙ロールの重量を取得する取得手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1の導出手段によって導出された前記給紙ロールの半径と、前記取得手段によって取得された前記給紙ロールの重量とに基づいて、前記給紙ロールの慣性モーメントを導出する第2の導出手段と、
    前記第2の導出手段によって導出された前記給紙ロールの慣性モーメントに対応して前記張力の値が所定の値を維持するように前記制動トルクを導出する第3の導出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第3の導出手段によって導出された前記制動トルクに基づいて、前記制動手段を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の給紙ロール保持装置。
  5. 所定の速度で搬送されてくる被印刷媒体を巻取り軸に巻き取る被印刷媒体巻取装置であって、
    前記被印刷媒体が前記巻取り軸に巻き取られるように該巻取り軸を回転させる駆動手段と、
    前記巻取り軸に巻き取られた被印刷媒体の巻取り量を検出する巻取り量検出手段と、
    前記駆動手段の駆動力を前記巻取り軸に伝達する伝達手段と、
    前記巻取り量検出手段によって検出された前記巻取り量に対応して、前記伝達手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする被印刷媒体巻取装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記被印刷媒体を前記駆動手段が前記巻取り軸を回転させて巻き取る際に生じる前記被印刷媒体の張力の値が所定の値を維持するように、前記伝達手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の被印刷媒体巻取装置。
  7. 前記巻取り量検出手段は、
    前記巻取り軸の回転速度を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された前記巻取り軸の回転速度に基づいて前記巻取り軸に巻き取られた巻取ロールの半径を導出する第1の導出手段と、
    前記巻取ロールの重量を取得する取得手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1の導出手段によって導出された前記巻取ロールの半径と、前記取得手段によって取得された前記巻取ロールの重量とに基づいて、前記巻取ロールの慣性モーメントを導出する第2の導出手段と、
    前記第2の導出手段によって導出された前記巻取ロールの慣性モーメントに対応して、前記駆動手段が前記巻取り軸を回転させて前記被印刷媒体を巻き取る際に生じる該被印刷媒体の張力の値が所定の値を維持するためのトルクを導出する第3の導出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第3の導出手段によって導出された前記トルクに基づいて、前記伝達手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の被印刷媒体巻取装置。
  8. 被印刷媒体に画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置であって、
    前記被印刷媒体がロール状に巻き回された給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出されることに伴って前記給紙ロールが前記ロールの軸を中心に回転するように前記給紙ロールを保持する保持手段と、
    前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する残量検出手段と、
    前記給紙ロールの回転を制動する制動手段と、
    を備える給紙ロール保持装置と、
    前記画像形成部より搬送されてくる前記被印刷媒体が巻き取り軸に巻き取られるように該巻き取り軸を回転させる駆動手段と、
    前記巻き取り軸に巻き取られた被印刷媒体の巻取り量を検出する巻取り量検出手段と、
    前記駆動手段の駆動力を前記巻き取り軸に伝達する伝達手段と、
    を備える被印刷媒体巻取装置と、
    前記残量検出手段によって検出された前記引き出し残量に対応して前記制動手段を制御するとともに前記巻取り量検出手段によって検出された前記巻取り量に対応して前記伝達手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記制動手段によって前記被印刷媒体に生じる張力と前記伝達手段によって前記被印刷媒体に生じる張力との差分が、前記画像形成部での用紙搬送力以下となるように、前記制動手段及び前記伝達手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記給紙ロールから前記被印刷媒体が引き出される際に生じる前記被印刷媒体の張力の値が所定の値を維持するように前記制動手段を制御するとともに、
    前記駆動手段が前記巻き取り軸を回転させて前記被印刷媒体を巻き取る際に生じる前記被印刷媒体の張力の値が所定の値を維持するように前記伝達手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 被印刷媒体の搬送経路における前記画像形成部より下流側の前記被印刷媒体の張力において、前記被印刷媒体を前記巻き取り軸に巻き取って画像形成する動作で生じる前記被印刷媒体の張力の方が、前記画像形成部のみの搬送力で画像形成する動作で許容される被印刷媒体の張力よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. ロール状に巻き回された給紙ロールから引き出され画像形成部を経て巻き取り軸に巻き取られる被印刷媒体の張力を制御する負荷張力制御方法であって、
    前記給紙ロールから引き出される前記被印刷媒体の引き出し残量を検出する第1の検出ステップと、
    前記巻き取り軸に巻き取られた前記被印刷媒体の巻取り量を検出する第2の検出ステップと、
    前記第1の検出ステップで検出された前記引き出し残量に対応して前記給紙ロールの回転に対する制動力を制御し、前記第2の検出ステップで検出された前記巻取り量に対応して前記巻き取り軸に対する駆動力を制御する制御ステップと、
    を含むことを特徴とする負荷張力制御方法。

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