JP2018105995A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 モータを励磁させずに画像形成位置よりも上流側の所定位置で記録材を一旦停止させた状態において、記録材の後端が分離ニップ部を抜けていない場合であっても、記録材の適切な位置に画像が形成されるようにする。【解決手段】 本発明は、画像形成手段と、第1の搬送部材と、分離部材と、第2の搬送部材と、モータと、制御手段と、を有し、前記モータの回転が停止した後に、前記記録材が前記分離部材によって前記搬送方向において上流側に引き戻される画像形成装置であって、前記記録材が引き戻された量を検知するための検知手段と、を有し、前記検知手段により検知された前記記録材が引き戻された量に基づいて、前記第2の搬送部材によって前記記録材が前記画像形成位置へと搬送されるタイミング、及び前記画像形成手段による前記画像形成タイミングの少なくともいずれか一方が変更されることを特徴とする。【選択図】 図8

Description

本発明は、画像形成装置における記録材の搬送制御に関するものである。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置には、感光ドラム又は中間転写ベルト等の像担持体に形成されたトナー像が記録材の適切な位置に転写されるように位置合わせ制御をするものがある。例えば、像担持体と転写ローラによって形成される転写ニップ部よりも上流側の所定位置で記録材を一旦停止させ、像担持体に形成されたトナー像とタイミングが合うように記録材を再搬送させることで、トナー像と記録材の位置合わせ制御をするものがある。
特許文献1には、転写ニップ部よりも上流側に配置されたタイミングローラが記載されている。タイミングローラを駆動するモータとしては、一例としてステッピングモータが記載されている。特許文献1では、記録材の先端がタイミングローラのニップ部に到達するタイミングで記録材を一旦停止させている。
ここで、従来はタイミングローラのニップ部よりも下流側に記録材が飛び出してしまうことを防ぐために、ステッピングモータを励磁させ、タイミングローラをホールド状態にしていた。つまり、タイミングローラが動かないようにしていた。これにより、記録材の先端位置をタイミングローラのニップ部に揃えることができていた。
一方、特許文献1では電力消費を抑えるために、ステッピングモータを励磁させていない。その代わりに、エンコーダによってステッピングモータの回転状態を検知することで、タイミングローラのニップ部から下流側に記録材が飛び出した量を検知している。そして、この飛び出し量に基づいて、転写ニップ部に記録材を再搬送させるタイミングを調整することで、トナー像が記録材の適切な位置に転写されるように位置合わせ制御をしている。
特開2013−105110号公報
ここで、画像形成装置の小型化のため、記録材の搬送路が短縮された構成が採用されると、転写ニップ部よりも上流側の所定位置で記録材を一旦停止させた状態において、記録材の後端が分離ニップ部を抜けていないことがある。分離ニップ部とは、例えばフィードローラと分離ローラによって形成されるニップ部であって、この分離ニップ部においてカセット等の給紙口から給紙された複数枚の記録材が一枚に分離される。分離ローラにはトルクリミッタとして機能するバネが設けられており、記録材に対してバックテンションを付加する構成となっている。従って、ステッピングモータを励磁させずに記録材を一旦停止させた状態において、記録材の後端が分離ニップ部を抜けていない場合、バックテンションの影響によって記録材が上流側の位置に引き戻される可能性がある。その場合、像担持体に形成されたトナー像が転写ニップ部に到達するタイミングと、記録材が転写ニップ部に到達するタイミングに誤差が生じ、トナー像が記録材に転写される位置がずれてしまう可能性がある。
本発明の目的は、モータを励磁させずに画像形成位置よりも上流側の所定位置で記録材を一旦停止させた状態において、記録材の後端が分離ニップ部を抜けていない場合であっても、記録材の適切な位置に画像が形成されるようにすることである。
上記の目的を達成するための本発明の画像形成装置は、画像形成位置において記録材に画像を形成する画像形成手段と、記録材を搬送する第1の搬送部材と、前記第1の搬送部材と分離ニップ部を形成し、前記分離ニップ部において複数枚の記録材を一枚の記録材に分離するための分離部材と、前記第1の搬送部材よりも記録材の搬送方向において下流側に設けられ、前記画像形成位置に対して記録材を搬送する第2の搬送部材と、前記第2の搬送部材を駆動するモータと、前記第2の搬送部材によって搬送されている記録材の先端が前記画像形成位置よりも前記搬送方向において上流側の所定位置に到達した状態で前記記録材が停止するように前記モータの回転を停止させ、前記画像形成手段による画像形成タイミングに合わせて、停止した前記記録材を前記第2の搬送部材によって前記画像形成位置へと搬送させるように前記モータを再び回転させる制御手段と、を有する画像形成装置において、前記記録材の先端が前記所定位置に到達した状態で前記記録材の後端が前記分離ニップ部を通過しておらず、前記モータの回転が停止した後に、前記記録材が前記分離部材によって前記搬送方向において上流側に引き戻される画像形成装置であって、前記記録材が引き戻された量を検知するための検知手段と、を有し、前記検知手段により検知された前記記録材が引き戻された量に基づいて、前記第2の搬送部材によって前記記録材が前記画像形成位置へと搬送されるタイミング、及び前記画像形成手段による前記画像形成タイミングの少なくともいずれか一方が変更されることを特徴とする。
本発明によれば、モータを励磁させずに画像形成位置よりも上流側の所定位置で記録材を一旦停止させた状態において、記録材の後端が分離ニップ部を抜けていない場合であっても、記録材の適切な位置に画像が形成されるようにすることができる。
画像形成装置の概略図である。 給紙機構の駆動力伝達構成を示す図である。 分離ローラの構成を示す図である。 給紙モータの構成を示す図である。 給紙モータの制御回路のブロック図とPWM信号を示す図である。 実施例1における画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 実施例1における記録材の動きを示す図である。 実施例1におけるフローチャートを示す図である。 実施例1における戻り量測定期間を示す図である。 実施例2における記録材の動きを示す図である。 実施例3における画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 実施例3におけるフローチャートを示す図である。 実施例3における記録材の搬送速度を示す図である。 実施例4における画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 実施例4におけるフローチャートを示す図である。
(実施例1)
本実施例における画像形成装置の概略図を図1に示す。本実施例においては、画像形成装置としてカラーレーザビームプリンタ100(以下、プリンタ100と表記する)の例を示す。
プリンタ100は、プリンタ本体200(筐体ともいう)に対して着脱可能なプロセスカートリッジ5(Y,M,C,K)を備えている。以降の説明では、色を示す符号(Y,M,C,K)が省略されている場合、すべての色について共通な構成であることを示す。プロセスカートリッジ5はそれぞれ、感光ドラム1(像担持体)、帯電ローラ2、現像ローラ3、クリーニングブレード4、トナー容器23、廃トナー容器24を有している。感光ドラム1は帯電ローラ2によって帯電された後、対応するレーザスキャナ7(露光手段)からレーザ光が照射され、静電潜像が形成される。感光ドラム1に形成された静電潜像は、トナー(現像剤)を用いて現像ローラ3により現像される。これにより、感光ドラム1にトナー像が形成される。なお、トナー容器23には現像ローラ3が感光ドラム1の静電潜像を現像するために用いるトナーが格納されている。
中間転写ベルト8は駆動ローラ9によって図1の矢印α方向に回転する。中間転写ベルト8を介して感光ドラム1と対向する位置には一次転写ローラ6がそれぞれ設けられている。この一次転写ローラ6に所定のバイアスを印加することで、感光ドラム1に形成されたトナー像が中間転写ベルト8に転写される。各感光ドラム1に形成されたトナー像は順次、中間転写ベルト8に転写され、各色のトナー像が重なることで中間転写ベルト8にカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト8に転写されずに感光ドラム1に残留したトナーはクリーニングブレード4によって回収され、回収されたトナーは廃トナー容器24に格納される。
中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ11と対向する位置には対向ローラ10が設けられている。この二次転写ローラ11に所定のバイアスを印加することで、中間転写ベルト8に形成されたカラーのトナー像は、中間転写ベルト8と二次転写ローラ11によって形成される転写ニップ部(画像形成位置)において、用紙P(記録材)に転写される。用紙Pは後述する給紙機構33から給紙される。用紙Pに転写されずに中間転写ベルト8に残留したトナーはベルトクリーニングブレード21によって回収され、回収されたトナーはベルト廃トナー容器22に格納される。
給紙機構33は、給紙カセット13、給紙ローラ14、分離ローラ12(分離部材)、搬送ローラ15(第1の搬送部材)、レジストレーションローラ16(第2の搬送部材)、再給紙ローラ32から構成されている。給紙ローラ14と搬送ローラ15にはワンウェイクラッチ(不図示)が内蔵されている。また、分離ローラ12はトルクリミッタを介してシャーシ等に固定されている。トルクリミッタの構成について詳しくは後述する。
給紙ローラ14は、用紙Pが積載される給紙カセット13から用紙Pを給紙する。分離ローラ12と搬送ローラ15は分離ニップ部を形成し、摩擦力の影響で給紙カセット13から連れ出しされた複数枚の用紙Pを分離ニップ部で1枚の用紙Pに分離する。分離された用紙Pは搬送ローラ15によりレジストレーションローラ16へと搬送される。レジストレーションローラ16はトップセンサ201により用紙Pの先端が検知されたタイミングに応じて、中間転写ベルト8に形成されたトナー像とタイミングが合うように、用紙Pを転写ニップ部に対して搬送する。二次転写ローラ11によって用紙Pに転写されたトナー像は、定着装置17によって用紙Pに定着される。定着装置17は加熱ローラ18及び加圧ローラ19を有しており、その2つのローラによって形成される定着ニップ部において用紙Pを挟持しつつ搬送することにより、用紙Pに熱及び圧力を加えることでトナー像を定着する。
トナー像が定着された用紙Pは、定着装置17の下流の排紙搬送路A又は反転搬送路Bへ送られる。ここで、用紙Pの搬送先はフラッパ30によって切り替えられる。排紙搬送路Aに搬送された用紙Pは排紙ローラ20を介してプリンタ本体200の外部へ排紙される。反転搬送路Bに搬送された用紙Pは反転ローラ31によってスイッチバックされ、両面搬送路Cへ送られる。両面搬送路Cへ送られた用紙Pは両面搬送ローラ202によって再給紙ローラ32へと搬送される。再給紙ローラ32は、表面(第1面)にトナー像が形成された用紙Pを再びレジストレーションローラ16へ向けて給紙する。そして、レジストレーションローラ16は用紙Pを再び転写ニップ部へ向けて搬送する。これにより、用紙Pの裏面(第2面)にトナー像が形成(転写、定着)される。
25はプリンタ100の制御を行うための電気回路が搭載された制御基板であり、制御基板25にはCPU26が搭載されている。CPU26は、用紙Pの搬送に関する給紙モータ34(図2に記載)やプロセスカートリッジ5の駆動源(不図示)の制御など、プリンタ100の動作を一括して制御している。28はスイッチング電源であり、電源ケーブル29から入力される交流電源電圧を、プリンタ100で使用する直流電圧に変換し、制御基板25などに供給している。
図2は給紙機構33の駆動伝達構成を示したものである。給紙モータ34は、給紙機構33の駆動源となる直流モータ(以下、DCモータと表記する)である。給紙モータ34の駆動力は、不図示の駆動列を介して、レジストレーションローラ16、搬送ローラ15へ直接伝達されている。また、給紙モータ34から給紙ローラ14への駆動伝達は給紙クラッチ35を介しており、給紙モータ34から再給紙ローラ32への駆動伝達は再給紙クラッチ36を介している。つまり、給紙クラッチ35がONの状態では給紙モータ34の駆動力は給紙ローラ14へと伝達され、給紙クラッチ35がOFFの状態では給紙モータ34の駆動力は給紙ローラ14へ伝達されない。また、再給紙クラッチ36がONの状態では給紙モータ34の駆動力は再給紙ローラ32へと伝達され、再給紙クラッチ36がOFFの状態では給紙モータ34の駆動力は再給紙ローラ32へ伝達されない。CPU26は各々の給紙タイミングに応じて給紙クラッチ35、再給紙クラッチ36のON/OFFを切り替えるように制御している。
図3は分離ローラ12の詳細な構成を示している。図3(a)に記載されている通り、分離ローラ12には軸12aと軸12aに巻き付いているバネ12bが含まれている。軸12aはシャーシ等に固定されている。バネ12bは軸12aに巻き付いているが、軸12aに対して回転することができるようになっている。なお、図3(a)においては後述するゴム部材12cは省略されている。図3(b)乃至図3(e)は分離ローラ12を図3(a)における矢印γの方向から見た断面図である。ゴム部材12cは用紙Pと接触する部材であり、軸12a及びバネ12bを覆う形で設けられている。
次に、図3(b)及び図3(c)を用いて、給紙動作を開始した場合の分離ローラ12の動作について説明する。図3(b)に記載された状態を分離ローラ12の初期状態とする。つまり、図3(b)の状態において給紙動作は開始しておらず、搬送ローラ15は回転していないものとする。ここで、給紙動作が開始され搬送ローラ15が回転すると、分離ローラ12は以下のように動作する。
搬送ローラ15と分離ローラ12によって形成される分離ニップ部に用紙Pが給紙されていない場合、ゴム部材12cは搬送ローラ15と直接接触するため、搬送ローラ15の回転方向に沿って強い力を受ける。この様子を図3(c)に示す。ゴム部材12cが搬送ローラ15の回転方向に沿って回転すると、図3(c)に記載されているようにゴム部材12cの一部である被係合部12dとバネの一端である係合部12eが係合する。ここで、ゴム部材12cが搬送ローラ15によって受ける力とバネ12bによって受ける力を比較すると、搬送ローラ15によって受ける力の方が大きいため、ゴム部材12c及びバネ12bは軸12aに対して図3(c)の矢印方向に回転する。このとき、バネ12bは軸12aに対して巻き付きが緩む方向に力を受けることになる。分離ニップ部に用紙Pが一枚だけ搬送された場合も、用紙Pを介して搬送ローラ15によって受ける力の方が大きいため、ゴム部材12c及びバネ12bは軸12aに対して図3(c)の矢印方向に回転する。一方、連れ出し等の影響によって分離ニップ部に複数枚の用紙Pが搬送された場合、この力関係は逆転する。つまり、バネ12bによって受ける力の方が大きくなる。そのため、ゴム部材12c及びバネ12bは軸12aに対して回転せず、分離ローラ12は停止する。これにより、複数枚の用紙Pを一枚の用紙Pに分離することができる。
次に、図3(d)及び図3(e)を用いて、給紙動作を終了した場合の分離ローラ12の動作について説明する。図3(d)の状態において給紙動作が終了し、搬送ローラ15の回転が停止したものとする。この状態における分離ローラ12の回転位相をθ1とする。ここでは便宜上、係合部12eを基準に回転位相を決定している。
本実施例においては、給紙動作が終了するとバネ12bの影響によって所定量、分離ローラ12が逆回転する。この様子を図3(e)に示す。図3(e)における分離ローラ12の回転位相をθ2とすると、分離ローラ12は(θ2−θ1)の分だけ逆回転したことになる。分離ローラ12が搬送ローラ15によって受ける力により回転している場合、バネ12bは軸12aに対して巻き付きが緩んだ状態となっている。搬送ローラ15が停止し、分離ローラ12が搬送ローラ15によって受ける力がなくなると、緩んだバネ12bが元の巻き付き状態へと戻ろうとするため、図3(e)に示す分離ローラ12の逆回転が発生する。
図4は給紙モータ34の概略構成図を示している。本実施例では、給紙モータ34として、インナーロータ型のDCブラシレスモータを使用している。図4(a)に記載されている通り、給紙モータ34のシャフト40には、一方に出力ギア41、その反対側にエンコーダディスク42が取り付けられている。出力ギア41は上述した通り、不図示の駆動列を介して、レジストレーションローラ16、搬送ローラ15、給紙ローラ14、再給紙ローラ32へと接続されている。エンコーダディスク42は給紙モータ34のシャフト40と共に回転する構成となっており、給紙モータ34と同軸上に設けられている。さらに給紙モータ34には、図4に示すモータドライバ回路部を搭載したドライバ基板43が設けられている。フォトセンサ44及び、給紙モータ34への電源供給/制御信号のインターフェースとなるコネクタ45もドライバ基板43上に配置されている。
図4(a)に記載されている通り、フォトセンサ44はエンコーダディスク42を挟み込むように配置されている。ここで、図4(b)は図4(a)における矢印βの方向から給紙モータ34を見た図を示している。なお、図4(b)においてドライバ基板43とコネクタ45は省略されている。図4(b)に記載されている通り、エンコーダディスク42には複数のスリット203が形成されている。フォトセンサ44は、スリット203を通過した光を検知している場合にはONの信号を出力し、スリット203が設けられていないディスク部分により光が遮光されている場合にはOFFの信号を出力する。CPU26はフォトセンサ44から出力された信号に基づいて、エンコーダディスク42の回転速度を検知することができ、ひいては給紙モータ34の回転速度(単位時間当たりの回転数)を検知することができる。また、CPU26はフォトセンサ44から出力された信号に基づいて、エンコーダディスク42の回転量も検知することができ、ひいては給紙モータ34の回転量も検知することができる。ここで、エンコーダディスク42とフォトセンサ44は給紙モータ34の回転量を検知するための回転量検知手段として機能する。
図5(a)は、本実施例における給紙モータ34の制御回路のブロック図である。即ち、図1に示した制御基板25に搭載されたCPU26による給紙モータ34の速度制御に係る機能ブロックを示している。CPU26の速度制御部50では、給紙モータ34の目標速度設定部47により設定された目標速度と速度計測部48によって計測された給紙モータ34の回転速度の偏差に基づいて、PID制御すなわちフィードバック制御によるモータ速度制御を行っている。ここで、速度計測部48は上述したフォトセンサ44から出力されるエンコーダ信号により、給紙モータ34の回転速度を計測する。また、PID制御で用いられるゲインの値はゲイン設定部49によって設定される。速度制御部50(PID制御部)は偏差と制御ゲインの設定値を基に、給紙モータ34へ送信する駆動信号を計算/生成し、給紙モータ34のドライバ回路部46へ送信している。また、CPU26は、回転方向設定部51、ブレーキ設定部52の設定値に基づいてドライバ回路部46へ回転方向信号およびブレーキ信号を送信している。
ドライバ回路部46は、CPU26から送信された制御信号に基づいて、給紙モータ34を回転駆動させる。ドライバ回路部46は回転部204に複数配置されたコイル(不図示)に対して順番に電流が流れるように制御し、回転部204を回転させる。ここで、各コイルに供給される電流量はPWM信号によって制御される。PWM信号とは、図5(b)や図5(c)に記載された周期Tが一定のパルス信号のことであり、出力値がONとなっている期間の長さ、すなわちパルス幅を変化させることができる。図5(b)に記載されたパルス信号のパルス幅はW1であり、図5(c)に記載されたパルス信号のパルス幅はW2である。このパルス幅が大きくなるほど、コイルに多くの電流が流れるようになる。コイルに多くの電流が流れるとトルクが大きくなり、回転部204の回転速度が上昇する。ドライバ回路部46は速度制御部50から送信された駆動信号に基づいて、このPWM信号のパルス幅を調整することで、回転部204の回転速度を調整している。
図6は、本実施例におけるプリンタ100の全体制御系の構成を示すブロック図である。図6において、プリンタコントローラ300はホストコンピュータ等の外部装置からの画像コードをプリンタによる印字に必要なビットデータに展開するとともに、プリンタエンジンの内部情報を通信等によって読み取り、それを表示する。エンジン制御部301は、プリンタコントローラ300とシリアル通信によって情報をやり取りし、プリンタエンジンの各部をプリンタコントローラ300の指示に従って動作する制御をするとともに、プリンタコントローラ300にプリンタ内部情報を報知する。給紙・搬送制御部302は、用紙Pを給紙するための給紙ローラ14、搬送ローラ15、レジストレーションローラ16等の回転、停止をエンジン制御部301の指示に従って制御する。高圧制御部303は帯電、現像、転写の各高圧の出力制御をエンジン制御部301の指示に従って制御する。光学制御部304はスキャナモ−タの駆動/停止、レーザの点滅をエンジン制御部301の指示に従って制御する。センサ検知部305は搬送路上に配置されたトップセンサ201等の検知結果をエンジン制御部301に伝達する。温度制御部306は定着装置17の温度をエンジン制御部301の指定した温度に調節する。位置合わせ制御部307は、中間転写ベルト8に形成されたトナー像が転写位置TP(転写ニップ部)に到達するタイミングと、用紙Pが転写位置TPに到達するタイミングが一致するように制御する。位置合わせ制御部307は、戻り量算出部308と搬送タイミング算出部309を有しており、その詳細な制御については後述する。なお、上記の制御部301乃至309は図示しないROM、RAM内臓のワンチップマイクロコンピュータ(CPU26)により実現される。
本実施例におけるトナー像と用紙Pの位置合わせ方法について説明する。本実施例においては、図7(a)、(b)に記載されている通り、給紙ローラ14、搬送ローラ15、レジストレーションローラ16を回転させ、用紙Pを転写位置TPよりも上流側の一時停止位置SPまで搬送させる。そして、CPU26は用紙Pの先端が一時停止位置SPまで到達したタイミングで用紙Pの搬送を停止させる。CPU26はレーザスキャナ7が感光ドラム1にレーザ光の照射を開始してから、中間転写ベルト8に形成されるトナー像が転写位置TPに到達するまでに要する時間t1(秒)を算出する。また、CPU26は用紙Pが一時停止位置SPから転写位置TPに到達するまでに要する時間t2(秒)を算出する。これら時間により、トナー像が転写位置TPに到達するタイミングと、用紙Pが転写位置TPに到達するタイミングとを一致させるために、用紙Pの搬送を再開させるまでの時間t3(=t1−t2)(秒)が求められる。そして、CPU26は給紙・搬送制御部202によって、レーザスキャナ7が感光ドラム1にレーザ光の照射を開始してから、時間t3が経過したタイミングで搬送ローラ15及びレジストレーションローラ16を再び回転させる。これにより、一時停止位置SPに停止している用紙Pの搬送を再開させる。
本実施例におけるトナー像と用紙Pの位置合わせ方法の問題点について説明する。上述した通り、本実施例においては用紙Pの先端が一時停止位置SPに到達したタイミングで給紙モータ34の回転が停止し、用紙Pの搬送を停止させている。本実施例においては、給紙モータ34としてDCブラシレスモータを使用し、停止時には給紙モータ34への通電を停止するので、停止した状態の給紙モータ34には励磁がかからず、レジストレーションローラ16が回転できる状態となる。また、図7(b)に記載されている通り、一時停止位置SPに停止している用紙Pの後端が搬送ローラ15と分離ローラ12によって形成される分離ニップ部を通過していない。そのため、図3(d)及び図3(e)で説明したバネ12bによる分離ローラ12の逆回転現象によって、停止している用紙Pが上流側に引き戻されてしまうことがある。この様子を図7(c)に示す。図7(c)においては用紙Pの先端が一時停止位置SPからL(mm)だけ上流側に引き戻されている。その結果、用紙Pの搬送を再開させてから用紙Pが転写位置TPに到達するタイミングが遅くなるため、トナー像が転写位置TPに到達するタイミングと用紙Pが転写位置TPに到達するタイミングとが一致しない問題が発生する。
図8は上述した問題点を解決するための本実施例のフローチャートである。図8のフローチャートに基づく制御は、制御基板25に搭載されたCPU26が不図示のROMやRAMに記憶されたプログラムに基づき実行する。
まず、プリンタコントローラ300がプリントジョブの実行を開始すると(S100)、エンジン制御部301は給紙・搬送制御部302により給紙モータ34を回転させ、用紙Pの給紙搬送動作を実行する(S101)。その後、エンジン制御部301は用紙Pの先端が一時停止位置SPに到達したタイミングで給紙モータ34が停止するように、給紙モータ34のスローダウンを開始するタイミングを算出する。このタイミングは、トップセンサ201により用紙Pの先端が検知されたタイミングを起点に、給紙モータ34がスローダウンを開始してから停止するまでの間に用紙Pが搬送される距離を考慮して算出される。エンジン制御部301は給紙モータ34のスローダウンを開始するタイミングとなったと判断すると(S102)、給紙・搬送制御部302に対して給紙モータ34の回転の停止を指示し、給紙モータ34のスローダウンを開始する(S103)。次に、エンジン制御部301は給紙モータ34のスローダウンが終了したと判断すると(S104)、位置合わせ制御部307の戻り量算出部308により用紙Pの戻り量の測定を開始する。
用紙Pの戻り量は給紙モータ34に設けられたフォトセンサ44から出力されるエンコーダパルス数に基づいて測定できる。これはつまり、分離ローラ12の逆回転現象によって用紙Pが上流側に引き戻されるに伴いレジストレーションローラ16が回転し、レジストレーションローラ16と不図示の駆動列を介して接続された給紙モータ34も回転するためである。エンジン制御部301は用紙Pの戻り量の測定期間中であると判断すると(S105)、フォトセンサ44から出力されるエンコーダパルス数(給紙モータ34の回転量)を測定する(S106)。戻り量算出部308は測定したエンコーダパルス数Np(パルス)から、下記の(式1)により用紙Pの戻り量L(mm)を算出する。
L(mm)=Np(パルス)×K(mm/パルス)・・・(式1)
ここで、(式1)において、K(mm/パルス)とは、エンコーダの1パルスあたりに用紙Pが搬送される距離を算出するための係数である。
次に、エンジン制御部301は用紙Pの戻り量の測定期間が終了したと判断すると(S105)、搬送タイミング算出部309により停止させた用紙Pを転写位置TPへ向けて搬送させるタイミングを算出する(S107)。搬送タイミング算出部309は下記の(式2)により用紙Pの搬送を再開させるまでの時間t3´(秒)を算出する。
t3´(秒)=t1(秒)−t2(秒)−L(mm)÷V(mm/秒)・・・(式2)
ここで、(式2)において、t1(秒)とはレーザスキャナ7が感光ドラム1にレーザ光の照射を開始してから、中間転写ベルト8に形成されるトナー像が転写位置TPに到達するまでに要する時間である。また、t2(秒)とは用紙Pが一時停止位置SPから転写位置TPに到達するまでに要する時間である。また、V(mm/秒)は用紙Pの搬送速度である。レーザスキャナ7が感光ドラム1に対してレーザ光の照射を開始してから、算出された時間t3´(秒)が経過した場合(S108)、エンジン制御部301は給紙・搬送制御部302により給紙モータ34を回転させる。そして、停止させた用紙Pを転写位置TPへ向けて搬送させる(S109)。以上で本フローチャートの制御を終了する。
図9は、給紙モータ34のスローダウンを行った場合に、フォトセンサ44から出力されるエンコーダパルス信号を示している。図9においては、給紙モータ34の回転速度がVmである場合に用紙Pの搬送速度がVに対応している。用紙Pの戻り量の測定期間は、バネ12bの弾性や、搬送路の曲率などによってばらつくため、プリンタ100の構成に応じて設定する必要がある。本実施例では0.3(秒)としている。図9によれば、給紙モータ34のスローダウンが終了し、給紙モータ34の回転が停止した後に、フォトセンサ44からエンコーダパルス信号が出力されている。本実施例ではこの出力されたエンコーダパルス数だけ用紙Pが上流側に引き戻されたと判断し、用紙Pの搬送再開タイミングを早めている。
具体例を示す。例えば、t1が1.5秒、t2が0.3秒、Kが0.04mm/パルス、Vが300mm/秒の構成において、計測されたエンコーダパルス数が15パルスの場合、t3´は0.698秒と算出される。用紙Pの戻り量を考慮しない場合に用紙Pの搬送を再開させるまでの時間t3(秒)は上述した通り(t1−t2)で算出されるため1.2秒となる。つまり、本実施例によれば従来よりも0.502秒だけ早いタイミングで用紙Pの搬送を再開させることになる。
以上より本実施例によれば、画像形成位置(転写位置TP)よりも上流側の所定位置で記録材(用紙P)を一旦停止させた状態において、記録材の戻り量を測定し、測定した戻り量の分だけ搬送再開タイミングを変更する。これにより、記録材の先端が画像形成位置へ到達するタイミングが適正なものとなり、記録材の適切な位置に画像が形成されるようにすることができる。
(実施例2)
実施例1では、用紙Pが一時停止位置SPに停止した場合に、用紙Pの後端が分離ニップ部を通過していない場合について説明した。しかしながら、用紙Pの搬送方向における長さによっては、用紙Pの後端が分離ニップ部を通過している場合もある。本実施例では、用紙Pの長さを取得して、用紙Pが一時停止位置SPに停止した場合に用紙Pの後端が分離ニップ部を通過しているか否かに応じて制御を切り替える方法について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
図10に示すように、給紙された用紙Pは、一時停止位置SPに向かって搬送される(図10(a))。一時停止位置SPに到達すると、CPU26は給紙モータ34を停止する(図10(b))。給紙モータ34を停止すると、搬送ローラ15の回転が停止し、用紙Pを下流側に搬送する方向へ搬送ローラ15に従動回転していた分離ローラ12はバネ12b(図3)の影響により用紙Pを上流側に引き戻す方向に回転する。このとき、用紙Pの搬送方向における長さが短いため、一時停止位置SPに停止した用紙Pの後端は搬送ローラ15と分離ローラ12の分離ニップ部を通過している。この場合、分離ローラ12による用紙Pの引き戻しは発生しない(図10(c))。
用紙Pの搬送方向の長さLp、一時停止位置SPから搬送ローラ15と分離ローラ12の分離ニップ部までの距離をLspとする。本実施例において、LpがLspより長い場合には搬送再開タイミングとして実施例1で説明したt3´を採用し、LpがLsp以下の長さの場合には搬送再開タイミングとしてt3を採用する制御を行う。なお、用紙Pの搬送方向の長さLpは、ユーザがプリントを指示する際に指定するか、給紙カセット13に設けられた不図示の後端規制板の位置に基づいてCPU26が判断する等の方法によって取得する。
以上より本実施例によれば、実施例1の効果に加えて以下の効果がある。つまり、用紙Pの搬送方向における長さが短く、一時停止した際に用紙Pの後端が分離ニップ部を抜けている場合は、用紙Pの戻り量を考慮した制御を行わない。これにより、不必要な制御を行わないため制御がシンプルになる。また、実際には用紙Pが引き戻されていないにもかかわらず、外乱によりフォトセンサ44からエンコーダパルス信号が出力されてしまった場合の影響を低減することができる。
(実施例3)
実施例1では、用紙Pを一時停止させた後に、用紙Pの戻り量を考慮して搬送再開タイミングを変更する制御について説明した。本実施例では、用紙Pの先端が転写位置TPへ到達するタイミングを適正なものとするために、搬送再開タイミングを変更するのではなく、搬送を再開して転写位置TPへ向けて用紙Pを搬送する速度を変更する制御について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
図11は、本実施例におけるプリンタ100の全体制御系の構成を示すブロック図である。図6のブロック図と異なるのは、位置合わせ制御部307に含まれる搬送タイミング算出部309の代わりに、搬送速度算出部310が設けられている点である。なお、上記の制御部301乃至308、310は図示しないROM、RAM内臓のワンチップマイクロコンピュータ(CPU26)により実現される。
図12は本実施例のフローチャートである。図12のフローチャートに基づく制御は、制御基板25に搭載されたCPU26が不図示のROMやRAMに記憶されたプログラムに基づき実行する。
S200からS206の処理については、実施例1に記載された図8のフローチャートのS100からS106の処理と同じであるため説明を省略する。本実施例では搬送再開タイミングは実施例1で説明した用紙Pの戻り量を考慮しない場合のt3(秒)を採用する(S207)。そして、エンジン制御部301は搬送再開タイミングになったら(S208)、搬送速度算出部310により用紙Pの先端が転写位置TPへ到達するタイミングを適正とする給紙モータ34の回転速度を算出する(S209)。その後、エンジン制御部301は給紙・搬送制御部302により給紙モータ34を算出された回転速度で回転させる(S210)。以上で本フローチャートの制御を終了する。
図13は、一時停止位置SPにある用紙Pの搬送を再開する際の給紙モータ34の回転速度の様子を示す図である。図13においては、給紙モータ34の回転速度がVmである場合に用紙Pの搬送速度がVに対応しており、給紙モータ34の回転速度がVm´である場合に用紙Pの搬送速度がV´に対応している。用紙Pの搬送速度Vは、中間転写ベルト8に形成されたトナー像を転写位置TPで用紙Pに転写するときの速度である。用紙Pの搬送速度V´は用紙Pの搬送速度Vよりも速く、図13の加速量と示した部分が、用紙Pの戻り量L(mm)と同じになるような速度とする。
以上より本実施例によれば、画像形成位置(転写位置TP)よりも上流側の所定位置で記録材(用紙P)を一旦停止させた状態において、記録材の戻り量を測定し、測定した戻り量の分だけ搬送速度を変更する。これにより、記録材の先端が画像形成位置へ到達するタイミングが適正なものとなり、記録材の適切な位置に画像が形成されるようにすることができる。
(実施例4)
実施例1では、用紙Pを一時停止させた後に、用紙Pの戻り量を考慮して搬送再開タイミングを変更する制御について説明した。本実施例では、搬送再開タイミングを変更するのではなく、レーザスキャナ7が感光ドラム1に対してレーザ光を照射するタイミング(画像形成タイミング)を変更する制御について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
図14は、本実施例におけるプリンタ100の全体制御系の構成を示すブロック図である。図6のブロック図と異なるのは、位置合わせ制御部307に含まれる搬送タイミング算出部309の代わりに、露光タイミング算出部311が設けられている点である。なお、上記の制御部301乃至308、311は図示しないROM、RAM内臓のワンチップマイクロコンピュータ(CPU26)により実現される。
本実施例におけるトナー像と用紙Pの位置合わせ方法について説明する。説明を簡略化するために、モノクロプリントを実行する場合を例に説明する。モノクロプリントの場合、プロセスカートリッジ(K)の感光ドラム1Kにのみトナー像が形成されてプリントが実行される。CPU26はレーザスキャナ7Kが感光ドラム1Kにレーザ光の照射を開始してから、中間転写ベルト8に形成されるトナー像が転写位置TPに到達するまでに要する時間t4(秒)を算出する。ここで、用紙Pが一時停止位置SPから転写位置TPに到達するまでに要する時間t2(秒)よりも時間t4(秒)が短い場合、CPU26は時間t5(=t2−t4)(秒)を算出する。光学制御部304は、給紙・搬送制御部302により一時停止位置SPにある用紙Pの搬送が再開されてから、t5(秒)経過したタイミングで感光ドラム1Kに対するレーザスキャナ7Kの露光を開始する制御を行う。これにより、用紙Pの適切な位置に画像が形成されることになる。
しかしながら、このような位置合わせ制御を実施した場合であっても、実施例1で説明したように、用紙Pの戻り量により、転写位置TPに到達するタイミングと用紙Pが転写位置TPに到達するタイミングとが一致しない問題が発生する。
図15は上述した問題点を解決するための本実施例のフローチャートである。図15は本実施例のフローチャートである。図12のフローチャートに基づく制御は、制御基板25に搭載されたCPU26が不図示のROMやRAMに記憶されたプログラムに基づき実行する。
S300からS306の処理については、実施例1に記載された図8のフローチャートのS100からS106の処理と同じであるため説明を省略する。S306の次に、エンジン制御部301は用紙Pの戻り量の測定期間が終了したと判断すると(S305)、露光タイミング算出部311によりレーザスキャナ7Kが感光ドラム1Kにレーザ光を照射するタイミングを算出する(S307)。露光タイミング算出部311は下記の(式3)により露光を開始させるまでの時間t5´(秒)を算出する。
t5´(秒)=t2(秒)−t4(秒)+L(mm)÷V(mm/秒)・・・(式3)
ここで、(式3)において、t2(秒)とt4(秒)は既に本実施例において説明した通りであり、L(mm)は用紙Pの戻り量、V(mm/秒)は用紙Pの搬送速度である。これにより、用紙Pの適切な位置に画像を形成するための画像形成タイミングが決定される。
次に、エンジン制御部301は搬送以外の露光開始条件が成立したら(S308)、給紙・搬送制御部302により給紙モータ34を回転させ、一時停止位置SPに停止させてある用紙Pを転写位置TPへ向けて搬送させる(S309)。光学制御部304は、用紙Pの搬送が再開されてから、時間t5´(秒)が経過したら(S310)、レーザスキャナ7Kによる感光ドラム1Kの露光を開始する(S311)。以上で本フローチャートの制御を終了する。
具体例を示す。例えば、t4が0.2秒、t2が0.3秒、Kが0.04mm/パルス、Vが300mm/秒の構成において、計測されたエンコーダパルス数が15パルスの場合、t5´は0.102秒と算出される。用紙Pの戻り量を考慮しない場合に露光を開始させるまでの時間t5(秒)は上述した通り(t2−t4)で算出されるため0.1秒となる。つまり、本実施例によれば従来よりも0.002秒だけ遅いタイミングで露光を開始させることになる。
以上より本実施例によれば、画像形成位置よりも上流側の所定位置で記録材を一旦停止させた状態において、記録材の戻り量を測定し、測定した戻り量の分だけ露光タイミングを変更する。これにより、記録材の適切な位置に画像が形成されるようにすることができる。
また、実施例1乃至3に示した記録材(用紙P)の画像形成位置(転写位置TP)への搬送タイミングの制御と、実施例4に示した画像形成タイミングの制御とを組み合わせ、記録材の適切な位置に画像を形成させるよう制御してもよい。
例えば、実施例3と実施例4を組み合わせることを考える。ここで、記録材の搬送速度を加速できる範囲は給紙モータ34の性能によって決定される。コストダウンのために小型で簡易な給紙モータ34を使用した場合、記録材の搬送速度を速い速度に加速させることができず、実施例3の補正方法だけでは記録材の戻り量を補正しきれないケースが考えられる。このようなケースで、補正しきれなかった残りの戻り量を補正するために、追加で実施例4の補正方法を適用するなどして制御を組み合わせてもよい。
上記の実施例1乃至4においては、モータを励磁させずに記録材を一旦停止させていたが、これに限定されない。モータを励磁させた状態で記録材を一旦停止させた場合であっても、分離ローラ12の逆回転現象によって用紙Pが上流側に引き戻される可能性はある。そのため、給紙モータ34としてDCブラシレスモータだけでなく、ステッピングモータを使用し、モータを励磁させた状態で記録材を一旦停止させる構成においても本発明を適用することができる。なお、モータを励磁させる/させないに関わらず、給紙モータ34としてステッピングモータを使用してもよい。
また、上記の実施例1乃至4においては、給紙モータ34の回転量を検知することで、記録材が上流側に引き戻された量を間接的に求めていたが、これに限定されない。例えば、搬送ローラ15やレジストレーションローラ16の回転量を検出するためにエンコーダを設け、各ローラの回転量から記録材が上流側に引き戻られた量を間接的に求めるようにしてもよい。もしくは分離ローラ12の回転量から記録材が引き戻された量を求めてもよい。さらには、レジストレーションローラ16の近くに記録材の表面画像を撮像して、記録材の表面状態を判別するためのメディアセンサを設けてもよい。そして、メディアセンサによって撮像された複数の記録材の表面画像から、記録材が引き戻された量を直接的に求めるようにしてもよい。
また、上記の実施例1乃至4においては、レーザビームプリンタの例を示したが、本発明を適用する画像形成装置はこれに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他の印刷方式のプリンタ、又は複写機でもよい。インクジェットプリンタの場合、インクを吐出して用紙Pに画像を形成する位置がレーザビームプリンタにおける転写ニップ部、すなわち画像形成位置に対応する。
11 二次転写ローラ
12 分離ローラ
14 給紙ローラ
16 レジストレーションローラ
26 CPU
34 給紙モータ
42 エンコーダディスク
44 フォトセンサ
100 レーザビームプリンタ

Claims (11)

  1. 画像形成位置において記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    記録材を搬送する第1の搬送部材と、
    前記第1の搬送部材と分離ニップ部を形成し、前記分離ニップ部において複数枚の記録材を一枚の記録材に分離するための分離部材と、
    前記第1の搬送部材よりも記録材の搬送方向において下流側に設けられ、前記画像形成位置に対して記録材を搬送する第2の搬送部材と、
    前記第2の搬送部材を駆動するモータと、
    前記第2の搬送部材によって搬送されている記録材の先端が前記画像形成位置よりも前記搬送方向において上流側の所定位置に到達した状態で前記記録材が停止するように前記モータの回転を停止させ、前記画像形成手段による画像形成タイミングに合わせて、停止した前記記録材を前記第2の搬送部材によって前記画像形成位置へと搬送させるように前記モータを再び回転させる制御手段と、を有する画像形成装置において、
    前記記録材の先端が前記所定位置に到達した状態で前記記録材の後端が前記分離ニップ部を通過しておらず、前記モータの回転が停止した後に、前記記録材が前記分離部材によって前記搬送方向において上流側に引き戻される画像形成装置であって、
    前記記録材が引き戻された量を検知するための検知手段と、を有し、
    前記検知手段により検知された前記記録材が引き戻された量に基づいて、前記第2の搬送部材によって前記記録材が前記画像形成位置へと搬送されるタイミング、及び前記画像形成手段による前記画像形成タイミングの少なくともいずれか一方が変更されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録材の搬送方向における長さを取得する取得手段を有し、
    前記制御手段は、前記取得手段によって取得された前記記録材の長さに基づいて、前記記録材の先端が前記所定位置に到達した状態で前記記録材の後端が前記分離ニップ部を通過するか否かを判断し、前記記録材の後端が前記分離ニップ部を通過すると判断した場合、前記検知手段により検知された前記記録材が引き戻された量に基づいて、前記第2の搬送部材によって前記記録材が前記画像形成位置へと搬送される前記タイミング、及び前記画像形成手段による前記画像形成タイミングを変更しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記検知手段により検知された前記記録材が引き戻された量に基づいて、前記第2の搬送部材によって前記所定位置で停止していた前記記録材を再び搬送させるタイミング、又は前記第2の搬送部材によって前記所定位置で停止していた前記記録材を前記画像形成位置へと搬送させる速度を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記検知手段により検知された前記記録材が引き戻された量が大きくなるほど、前記第2の搬送部材によって前記所定位置で停止していた前記記録材を再び搬送させるタイミングを早くすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記検知手段により検知された前記記録材が引き戻された量が大きくなるほど、前記第2の搬送部材によって前記所定位置で停止していた前記記録材を前記画像形成位置へと搬送させる速度を速くすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成手段は、像担持体に光を照射し、前記像担持体に静電潜像を形成する露光手段を含み、
    前記制御手段は、前記検知手段により検知された前記記録材が引き戻された量に基づいて、前記露光手段によって前記像担持体に光を照射するタイミングを変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記検知手段により検知された前記記録材が引き戻された量が大きくなるほど、前記露光手段によって前記像担持体に光を照射するタイミングを遅くすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成手段は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体から転写されたトナー像を担持する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトに転写されたトナー像を記録材に転写するための転写ローラと、を含み、
    前記画像形成位置は、前記中間転写ベルトと前記転写ローラによって形成される転写ニップ部の位置であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記モータはDCモータであり、前記モータの回転が停止した状態において前記モータは励磁されないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記検知手段は、前記モータの回転量を検知するための回転量検知手段であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記回転量検知手段は、前記モータと同軸上に設けられ、前記モータと共に回転するエンコーダディスクと、前記エンコーダディスクに形成されたスリットを通過した光を検知する場合と検知しない場合で異なる信号を出力するフォトセンサを含むことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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