JP2017218313A - シート搬送装置、画像形成装置、シート搬送方法 - Google Patents

シート搬送装置、画像形成装置、シート搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シートの搬送状態の検知精度を向上させること。【解決手段】シートを搬送する第一の搬送ローラ対と、前記第一の搬送ローラ対により搬送されている前記シートを同じ方向に搬送する第二の搬送ローラ対と、前記第一の搬送ローラ対と前記第二の搬送ローラ対とを回転させる回転駆動部と、を備えるシート搬送装置において、前記第一の搬送ローラ対と前記第二の搬送ローラ対とが前記シートを搬送する際、前記第一の搬送ローラ対の回転速度が前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも速くなるように前記回転駆動部を制御し、前記第一の搬送ローラ対の回転速度が前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも速くなるように前記回転駆動部が制御されているときに、前記第一の搬送ローラ対、若しくは、前記第二の搬送ローラ対の動作状態の変化に応じて生じる前記回転駆動部の変動を検知し、検知された前記変動に基づき、前記シートの搬送状態を推定する。【選択図】図6

Description

本発明は、シート搬送装置、画像形成装置、シート搬送方法に関する。
近年、電子化された情報の出力に用いられる画像形成装置は欠かせない機器となっている。このような画像形成装置は、通常、回転軸が平行となるように配置された2本の搬送ローラにより構成される搬送ローラ対におけるニップ部でシートを両面から挟みながらそれらを回転させることでシートを搬送するようになっている。
このとき、搬送ローラ対の上記ニップ部にシートが突入したり上記ニップ部から抜けたりするとき、その前後で搬送ローラ対の回転速度や回転軸の位置など、搬送ローラ対の動作状態が変化し、その動作状態の変化が、搬送ローラ対を回転させている駆動源に伝わる。そして、駆動源にその動作状態の変化が伝わると、駆動源を駆動させるために出力される電圧や電流に変動が生じたり、駆動源に位置変動や速度変動が生じたりする。
そこで、このような変動に基づいて、搬送されるシートの特性や紙詰まり重複搬送(シートが複数枚重なって搬送される状態)など、シートの搬送状態を検知する画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
ところが、従来の技術では、上記変動が小さい場合、シートの搬送状態を精確に検知することができないといった問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、シートの搬送状態の検知精度を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シートを両面から挟みながら回転することで前記シートを搬送する第一の搬送ローラ対と、前記第一の搬送ローラ対により搬送されている前記シートを両面から挟みながら回転することで前記第一の搬送ローラ対と同じ方向に搬送する第二の搬送ローラ対と、前記第一の搬送ローラ対と前記第二の搬送ローラ対とを回転させる回転駆動部と、前記回転駆動部の動作を制御する駆動制御部と、前記第一の搬送ローラ対、若しくは、前記第二の搬送ローラ対の動作状態の変化に応じて生じる前記回転駆動部の変動を検知する変動検知部と、検知された前記変動に基づき、前記シートの搬送状態を推定する搬送状態推定部と、を備え、前記駆動制御部は、前記第一の搬送ローラ対と前記第二の搬送ローラ対とが前記シートを搬送する際、前記第一の搬送ローラ対の回転速度が前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも速くなるように前記回転駆動部を制御し、前記変動検知部は、前記第一の搬送ローラ対の回転速度が前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも速くなるように前記回転駆動部が制御されているときに前記変動を検知することを特徴とする。
本発明によれば、シートの搬送状態の検知精度を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置を主走査方向から示す断面図である。 本発明の実施形態に係る搬送ローラ対の駆動機構を示す概略図である。 本発明の実施形態に係るDCモータの斜視図である。 本発明の実施形態に係る給紙機構を主走査方向から示す断面図である。 本発明の実施形態に係る駆動機構の機能構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る出力軸の位置偏差とシートの坪量との関係性を示すグラフである 本発明の実施形態に係る出力軸の速度偏差とシートの坪量との関係性を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る給紙機構がシートを搬送する際のDCモータの回転速度の推移を示す図である。 本発明の実施形態に係る給紙機構を主走査方向から示す断面図である。 本発明の実施形態に係る給紙機構を主走査方向から示す断面図である。 坪量変化によるDCモータの変動値の変化を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置がシートを搬送する際の給紙ローラ対と搬送ローラ対との線速の経時変化を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置がシートを搬送する際の給紙ローラ対と搬送ローラ対との線速の経時変化を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置がシートを搬送する際の給紙ローラ対と搬送ローラ対との線速の経時変化を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置がシートを搬送する際の給紙ローラ対と搬送ローラ対との線速の経時変化を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る画像形成装置がシートを搬送する際の給紙ローラ対と搬送ローラ対との線速の経時変化を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、シート搬送装置の例として、搬送されるシートに対して画像形成出力を実行する画像形成装置について説明する。
まず、本実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、本体制御部300を備え、その本体制御部300において、CPU(Central Processing Unit)310、RAM(Random Access Memory)320、ROM(Read Only Memory)330、HDD(Hard Disk Drive)340及びI/F350がバス390を介して接続されている。また、I/F350には表示部360、操作部370及び専用デバイス380が接続されている。
CPU310は演算手段であり、画像形成装置100全体の動作を制御する。RAM320は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU310が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM330は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD340は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
I/F350は、バス390と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。表示部360は、ユーザが画像形成装置100の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースであり、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置によって実現される。操作部370は、キーボードやマウス等、ユーザが画像形成装置100に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
専用デバイス380は、画像形成装置100において専用の機能を実現するためのハードウェア、即ち、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機において専用の機能を実現するためのハードウェアである。
このようなハードウェア構成において、ROM330やHDD340若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM320に読み出され、CPU310がRAM320にロードされたプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置100の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置100の全体構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置100を主走査方向から示す断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、トナー像を形成するための感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kと、現像装置2Y、2M、2C、2Kとを備えている。ここで、「Y」、「M」、「C」、「K」は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表している。
各現像装置2Y、2M、2C、2Kは、それぞれ、現像ローラ3Y、3M、3C、3Kを有している。これら現像装置2Y、2M、2C、2Kの下方には、露光装置4が設けられている。
露光装置4は、画像情報に基づいて発したレーザ光を各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに照射して露光するように構成されている。この露光により、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上のそれぞれに、Y静電潜像、M静電潜像、C静電潜像、K静電潜像が形成されるようになっている。また、露光装置4は、光源から発したレーザ光を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに照射するよう構成されている。
露光装置4の下方には、シート積載トレイ5が配置されている。シート積載トレイ5のシート送出方向側端部の上方には、給紙ローラ6、フィードコロ50、セパレートコロ51、搬送ローラ対40、レジストローラ対7が下方から上方へ向けて配置されている。
シート積載トレイ5は、印刷媒体としてのシートSを、複数枚重ねた状態で収納しており、一番上のシートSには、給紙ローラ6が当接するようになっている。一番上のシートSは、給紙ローラ6が駆動機構によって図中反時計回りに回転すると、フィードコロ50とセパレートコロ51とのニップ部に向けて送り出されるようになっている。
フィードコロ50は、シートSをセパレートコロ51とで挟み込んだ状態で回転し、シートSを搬送ローラ対40のニップ部に向けて送り出すようになっている。搬送ローラ対40は、シートSを挟み込みながら回転し、シートSをレジストローラ対7のニップ部に向けて送り出すようになっている。即ち、本実施形態においては、搬送ローラ対40が第二の搬送ローラ対として機能する。以下では、フィードコロ50とセパレートコロ51との対を「給紙ローラ対52」とも記す。即ち、本実施形態においては、給紙ローラ対52が第一の搬送ローラ対として機能する。
本実施形態に係る画像形成装置100は、このように、シート積載トレイ5、給紙ローラ6、フィードコロ50、セパレートコロ51、搬送ローラ対40により給紙機構200を構成する。給紙機構200の詳細な構成については、図5を参照して後述する。
レジストローラ対7は、そのニップ部にシートSの搬送方向先端が突き当たると回転を一旦停止するようになっている。そして、レジストローラ対7は、回転を開始し、シートSを適切なタイミングで後述する2次転写ニップ部に向けて送り出すようになっている。
現像装置2Y、2M、2C、2Kの上方には、中間転写ユニット15が設けられている。中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8、1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9K、ベルトクリーニング装置10、2次転写バックアップローラ11、クリーニングバックアップローラ12、テンションローラ13、2次転写ローラ16等を有している。
中間転写ベルト8は無端状であり、1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9K、テンションローラ13、2次転写バックアップローラ11およびクリーニングバックアップローラ12に巻き掛けられている。
また、1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kと、前述した感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとは、中間転写ベルト8を挟み込んでそれぞれ1次転写ニップ部を形成するようになっている。
中間転写ベルト8は、回転に伴って上述した1次転写ニップ部を順次通過していく過程で、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上のYトナー像、Mトナー像、Cトナー像、Kトナー像が重ね合わせられて、中間転写ベルト8に1次転写されるようになっている。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、「4色トナー像」という。)が形成されることになる。
2次転写ローラ16は、2次転写バックアップローラ11との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップ部を形成するようになっている。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップ部で、レジストローラ対7から送り出されたシートSに転写されるようになっている。このようにして、シートSにフルカラーのトナー像が形成されることになる。
2次転写ニップ部を通過した後の中間転写ベルト8には、シートSに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、ベルトクリーニング装置10により除去されるようになっている。また、シートSは、中間転写ベルト8と2次転写ローラ16との間に挟まれて、上方に向けて送り出されるようになっている。
2次転写バックアップローラ11および2次転写ローラ16の上方には、定着ユニット17が設けられている。定着ユニット17は、ヒータによって加熱される定着ローラ17aと、定着ローラ17aとの間にシートSを挟み込んで定着ニップ部を形成する加圧ローラ17bとを有している。
定着ローラ17aおよび加圧ローラ17bは、駆動機構によって、前述した2次転写ニップ部から送り出されるシートSを挟み込みながら回転するようになっている。これにより、シートSに形成されたフルカラーのトナー像は、定着ユニット17の定着ニップ部を通過する際に熱と圧力を受けてシートSに定着されるようになっている。さらに、フルカラーのトナー像が定着されたシートSは、上方へ向けて送り出されるようになっている。
定着ユニット17の上方には、排紙ローラ対18が設けられている。排紙ローラ対18は、駆動機構によって、定着ユニット17から送り出されるシートSを挟み込みながら回転するようになっている。これにより、フルカラーのトナー像が定着されたシートは、排紙ローラ対18のニップ部を経て装置外部へ送り出されるようになっている。
画像形成装置100の上部には、スタック部20が設けられており、排紙ローラ対18によって装置外部に送り出されたシートSは、スタック部20に順次スタックされるようになっている。
スタック部20と前述した中間転写ユニット15との間には、ボトル支持部21が設けられている。ボトル支持部21には、Y、M、C、K用のトナーを収容するトナーボトル22Y、22M、22C、22Kが配置されている。
各トナーボトル22Y、22M、22C、22K内のトナーは、図示しないトナー供給装置により、現像装置2Y、2M、2C、2Kに適宜補給されるようになっている。これらのトナーボトル22Y、22M、22C、22Kは、現像装置2Y、2M、2C、2Kとは独立して、画像形成装置100に対して脱着できるよう構成されている。
次に、本実施形態に係る搬送ローラ対40の駆動機構について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る搬送ローラ対40の駆動機構を示す概略図である。尚、図3においては、搬送ローラ対40の構成について説明するが、レジストローラ対7、給紙ローラ対52についても同様である。
図3に示すように、本実施形態に係る搬送ローラ対40は、DCモータ101、駆動列250等を含んで構成される駆動機構150により駆動されるようになっている。
DCモータ101は、DCブラシレスモータであり、出力軸102の一端部に、小径のギヤ102aを有している。ギヤ102aは、出力軸102自体に切削加工を施すことにより形成されている。さらに、DCモータ101の回転は、駆動列250を介して搬送ローラ対40に伝達されるようになっている。即ち、本実施形態においては、DCモータ101が回転駆動部として機能する。
駆動列250は、第1のギヤ251と、第2のギヤ252と、第3のギヤ253と、第4のギヤ254と、第5のギヤ255と、第6のギヤ256と、第7のギヤ257とを備えている。
第1のギヤ251は、DCモータ101の出力軸102に形成されたギヤ102aに噛み合っている。第2のギヤ252は、第1のギヤ251と同軸に配置され、第1のギヤ251と一体的に回転するよう構成されている。
第3のギヤ253は、第2のギヤ252に噛み合っている。第4のギヤ254は、第3のギヤ253と同軸に配置され、第3のギヤ253と一体的に回転するよう構成されている。
第5のギヤ255は、第4のギヤ254に噛み合っている。第6のギヤ256は、第5のギヤ255および搬送ローラ対40の一方の搬送ローラと同軸に配置され、第5のギヤ255およびその搬送ローラと一体的に回転するよう構成されている。
第7のギヤ257は、第5のギヤ255と同軸に配置された搬送ローラとは異なる他方の搬送ローラと同軸に配置され、その搬送ローラと一体的に回転するよう構成されるとともに、第6のギヤ256に噛み合っている。第7のギヤ257は、第6のギヤ256と同一歯数である。これにより、搬送ローラ対40は、一方の搬送ローラと他方の搬送ローラとが相反する方向へ等速回転するようになっている。
次に、本実施形態に係るDCモータ101の構成について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るDCモータ101の斜視図である。
図4に示すように、本実施形態に係るDCモータ101は、エンコーダ103を有している。エンコーダ103は、エンコーダディスク103aと、フォトセンサ103bとによって構成されている。エンコーダディスク103aは、出力軸102の他端部に同軸に取り付けられ、出力軸102と一体的に回転するようになっている。
エンコーダディスク103aは、例えば、金属製の円板に多数のスリットを、放射状に等間隔に形成したものである。フォトセンサ103bは、2組の発光素子と受光素子とを有する2チャンネルフォトセンサである。フォトセンサ103bは、エンコーダディスク103aを厚み方向に挟み込むようにDCモータ101に取り付けられている。発光素子と受光素子は、エンコーダディスク103aの厚み方向に対峙しており、発光素子から受光素子へ向けて検出光が出射されるようになっている。
発光素子から受光素子へ向かう検出光の光路は、エンコーダディスク103aが回転する際に、エンコーダディスク103aに形成した多数のスリットによって、検出光が通過可能な状態と、検出光が遮断される状態とに交互に変化することになる。そして、エンコーダディスク103aの回転数に応じたパルス信号が、フォトセンサ103bの受光素子から出力されるようになっている。
フォトセンサ103bにおける2組の発光素子と受光素子は、各々のパルス信号位相差が所定量(本実施形態ではπ/2[rad])となるように配置されている。これにより、パルス信号である後述するエンコーダパルスA、Bの位相差を利用して、DCモータ101の回転方向を検知することが可能である。
DCモータ101の端板104には、コネクタ105が取り付けられている。ドライバ回路115が出力する駆動電流は、コネクタ105を経てDCモータ101に供給され、フォトセンサ103bが出力するパルス信号は、コネクタ105を経て制御回路120に送信されるようになっている。
次に、本実施形態に係る給紙機構200について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る給紙機構200を主走査方向から示す断面図である。本実施形態に係る給紙機構200は、シート搬送方向に沿って、このシート搬送方向の下流側から順に、複数の給紙機構、即ち、第一給紙機構200a、第二給紙機構200bが配列されて構成されている。また、給紙機構200は、第一給紙機構200aのシート搬送方向下流側にレジストローラ対7の他にレジストセンサ80を備えている。
これら複数の第一給紙機構200a、第二給紙機構200bは、搬送するシート種が異なるだけで内部構成は共通である。尚、以下の説明においては、第一給紙機構200aについて具体的に説明するが、他の第二給紙機構200bは、第一給紙機構200aと同様であるので、その他の第二給紙機構200bの各構成要素については、第一給紙機構200aの各構成要素に付したaに替えて、bによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。また、以下の説明においては、各構成要素を区別する必要がない場合には、それらに付したa、bを省略する。
図5に示すように、本実施形態に係る第一給紙機構200aは、第一シート積載トレイ5a、第一給紙ローラ6a、第一搬送ローラ対40a、第一搬送センサ41a、第一フィードコロ50a、第一セパレートコロ51a、第一ペーパエンドセンサ60a、第一給紙センサ70aを備えている。
第一シート積載トレイ5a、第一給紙ローラ6a、レジストローラ対7、第一搬送ローラ対40a、第一フィードコロ50a、第一セパレートコロ51aについてはそれぞれ、図2を参照して説明したシート積載トレイ5、給紙ローラ6、レジストローラ対7、搬送ローラ対40、フィードコロ50、セパレートコロ51と同様である。
第一ペーパエンドセンサ60aは、第一シート積載トレイ5aに積載されているシートの残りがなくなったことを検知するためのセンサである。第一給紙センサ70aは、フィードコロ50aにより搬送されてきたシートSを検知する。第一給紙センサ70aがOFFの状態である場合にはシートSを検知しておらず、ONの状態である場合にはシートSを検知している状態を表す。
第一搬送センサ41aは、第一搬送ローラ対40aにより搬送されてきたシートSを検知する。第一搬送センサ41がOFFの状態である場合にはシートSを検知しておらず、ONの状態である場合にはシートSを検知している状態を表す。
レジストセンサ80は、第一搬送ローラ対40aにより搬送されてきたシートを検知するためのセンサである。レジストセンサ80がOFFの状態である場合にはシートSを検知しておらず、ONの状態である場合にはシートSを検知している状態を表す。
次に、本実施形態に係る駆動機構150の機能構成について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る駆動機構150の機能構成を模式的に示すブロック図である。
図6に示すように、本実施形態に係る駆動機構150は、目標信号生成部110、トリガ検知部111、ドライバ回路115、制御回路120、特性推定部130、特性設定部131、アラート発生部132、タイマ133を有している。目標信号生成部110、トリガ検知部111、特性推定部130は、本体制御部300に設けられている。
目標信号生成部110は、操作パネルから入力される指示信号に基づいてRAM320からプログラムを読み出し、DCモータ101が駆動するべきタイミングになると、DCモータ101の回転量を指示する移動パルス数信号を出力するよう構成されている。
ドライバ回路115は、4象限ドライバであり、後述する制御回路120から入力される指令信号と、DCモータ101に設けたホールIC116から入力されるホール信号とに基づき、DCモータ101に駆動電流を供給するよう構成されている。また、ドライバ回路115は、ホール信号に基づき、駆動電流の電流値やPWM電圧値を制御するようになっている。
制御回路120が出力する指令信号は、PWM(パルス幅変調)出力を指示するPWM信号、DCモータ101の起動および停止を指示するスタートストップ信号、およびDCモータ101の減速を指示するブレーキ信号である。
制御回路120は、1チップマイコンとして構成され、目標位置・速度算出回路121、モータ位置・速度算出回路122、位置偏差・速度偏差算出回路123、位置・速度追従制御器124を含んで構成されている。即ち、本実施形態においては、制御回路120が駆動制御部として機能する。
目標位置・速度算出回路121は、目標信号生成部110から入力される移動パルス数信号と、オシレータからの時間情報とに基づき、DCモータ101における出力軸102の目標回転位置および目標回転速度を算出するようになっている。また、目標位置・速度算出回路121は、目標回転位置および目標回転速度に応じた目標位置信号および目標速度信号を出力するよう構成されている。
モータ位置・速度算出回路122は、エンコーダ103から入力されるエンコーダパルスA、Bと、オシレータからの時間情報とに基づき、DCモータ101における出力軸102の実際の回転位置である実回転位置および実際の回転速度である実回転速度を算出するようになっている。また、モータ位置・速度算出回路122は、実回転位置および実回転速度に応じたモータ位置信号およびモータ速度信号を出力するよう構成されている。
位置偏差・速度偏差算出回路123は、目標位置・速度算出回路121から入力される目標位置信号と、モータ位置・速度算出回路122から入力されるモータ位置信号とに基づき、DCモータ101における出力軸102の位置偏差を算出するようになっている。そして、位置偏差・速度偏差算出回路123は、位置偏差に応じた位置偏差信号を出力するよう構成されている。ここで、位置偏差とは、目標位置・速度算出回路121により算出された目標回転位置とモータ位置・速度算出回路122により算出された実回転位置との誤差のことである。
また、位置偏差・速度偏差算出回路123は、目標位置・速度算出回路121から入力される目標速度信号と、モータ位置・速度算出回路122から入力されるモータ速度信号とに基づき、DCモータ101における出力軸102の速度偏差を算出するようになっている。そして、位置偏差・速度偏差算出回路123は、速度偏差に応じた速度偏差信号を出力するよう構成されている。ここで、速度偏差とは、目標位置・速度算出回路121により算出された目標速度位置とモータ位置・速度算出回路122により算出された実回転速度との誤差のことである。即ち、本実施形態においては、位置偏差・速度偏差算出回路123が変動検知部として機能する。
位置・速度追従制御器124は、比例積分微分制御器であり、位置偏差・速度偏差算出回路123から入力される位置偏差信号および速度偏差信号に基づき、前述したPWM信号、スタートストップ信号およびブレーキ信号を出力するよう構成されている。PWM信号、スタートストップ信号およびブレーキ信号は、ドライバ回路115に入力されるようになっている。これにより、DCモータ101は、出力軸102の位置偏差および速度偏差が目標値0に向けて収束するよう制御されることになる。
ここで、このように、DCモータ101において、出力軸102の位置偏差および速度偏差が生じる理由の一つについて説明する。搬送ローラ対40のニップ部に搬送中のシートSが突入すると、その前後で搬送ローラ対40の回転速度や回転軸の位置など、搬送ローラ対40の動作状態が変化し、その動作状態の変化が出力軸102に伝わってその回転速度や回転軸の位置などその動作状態に変動が生じる。
そして、このように、出力軸102の回転速度に変動が生じると、目標回転位置および目標回転速度と実回転位置および実回転速度とで偏差が生じることになる。このような理由により、DCモータ101において、出力軸102の位置偏差および速度偏差が生じる。
特性設定部131は、操作パネルからユーザが指定した紙種のシート特性に応じた特性情報を設定する。ここで、シート特性とは、シートの種類(普通紙、光沢紙等)や厚さ、坪量(単位面積当たりの重量)、シートサイズなど、紙種毎に異なるシートの特性のことである。
特性推定部130は、位置偏差・速度偏差算出回路123から入力される位置偏差信号及び速度偏差信号から検出される出力軸102の位置偏差及び速度信号に基づき、搬送中のシートSのシート特性を推定する。即ち、本実施形態においては、特性推定部130が搬送状態推定部として機能する。尚、特性推定部130は、後述するトリガ検知部111から開始トリガ検知信号が入力されたことをトリガとして、搬送中のシートSのシート特性の推定を開始し、後述するトリガ検知部111から終了トリガ検知信号が入力されたことをトリガとして、搬送中のシートSのシート特性の推定を終了する。
ここで、特性推定部130が位置偏差および速度信号に基づいてシート特性を推定する方法について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る出力軸102の位置偏差とシートSの坪量との関係性を示すグラフである。図8は、本実施形態に係る出力軸102の速度偏差とシートSの坪量との関係性を示すグラフである。
尚、図7及び図8に示すような関係性は、ROM330やHDD340などの不揮発性の記憶媒体に予め記憶されている。また、図7及び図8においては、搬送中のシートSの坪量の推定方法について説明するが、シートSの厚さや種類についても同様にして推定することができる。
図7に示すように、本実施形態に係る出力軸102の位置偏差は、シートSの坪量の増加に応じて増加する傾向にある。そのため、特性推定部130は、出力軸102の位置偏差を検出することができれば、その位置偏差を図7に示す関係性に当てはめることでシートSの坪量を推定することが可能となる。
また、図8に示すように、本実施形態に係る出力軸102の速度偏差は、シートSの坪量の増加に応じて増加する傾向にある。そのため、特性推定部130は、出力軸102の速度偏差を検出することができれば、その速度偏差を図8に示す関係性に当てはめることでシートSの坪量を推定することが可能となる。
尚、特性推定部130は、位置偏差、速度偏差の他、DCモータ101の給電回路の電流値や電圧値の偏差からもシートSの坪量を推定することができる。これは、搬送ローラ対40のニップ部に搬送中のシートSが突入すると、その前後で搬送ローラ対40の回転速度や回転軸の位置など、搬送ローラ対40の動作状態が変化し、その動作状態の変化が出力軸102に伝わって上記給電回路の電流値や電圧値に変動が生じるためである。
そして、このように、電流値や電圧値に変動が生じると、DCモータ101を目標通りに駆動させるために必要となる電圧・電流と実際に出力される電圧・電流とで偏差が生じる。そのため、特性推定部130は、予め記憶されている電流値の偏差とシートSの坪量との関係性や、電圧値の偏差とシートSの坪量との関係性に、検出された電流値の偏差や電圧値の偏差を当てはめることでシートSの坪量を推定することが可能となる。このように、DCモータ101の位置偏差、速度偏差、電圧偏差、電流偏差などの値(以下、「変動値」とする)に基づいてシート特性を推定することが本実施形態に係る要旨の一つである。
また、特性推定部130は、搬送中のシートSのシート特性を推定すると、特性設定部131から特性情報を取得し、シートSのシート特性と特性設定部131から取得した特性情報とを比較し、それらが相違することを条件として、アラート発生部132を作動させると共に、DCモータ101を停止させる。
アラート発生部132は、例えば、ブザーやスピーカー等の発音装置や、LED等の発光装置、液晶ディスプレイ等の表示装置である。
ここで、シートSのシート特性と特性設定部131から取得された特性情報とが相違するということは、ユーザが指定した紙種のシート特性と搬送中のシートSのシート特性とが一致していないことを意味する。反対に、シートSのシート特性と特性設定部131から取得された特性情報とが相違しないということは、ユーザが指定した紙種のシート特性と搬送中のシートSのシート特性とが一致していることを意味する。
そのため、シートSのシート特性と特性設定部131から取得された特性情報とが相違した場合、アラート発生部132が作動することで、ユーザが指定した紙種が搬送されていることを通知することが可能となる。また、シートSのシート特性と特性設定部131から取得された特性情報とが相違した場合、DCモータ101が停止することで、ユーザが指定した紙種とは異なるシートに対する印刷を防ぐことが可能となる。これにより、画像形成装置100の消耗や電力消費を低減させることが可能となり、また、無駄になるシート枚数を低減させることが可能となる。
トリガ検知部111は、タイマ133やセンサ41、センサ80からの入力信号に基づいて、予め設定された開始トリガ検知条件を満たしたことか否かを判定し、その開始トリガ検知条件を満たしたと判定すると、特性推定部130に開始トリガ検知信号を出力する。そして、特性推定部130は、トリガ検知部111から開始トリガ検知信号が入力されたことをトリガとして、搬送中のシートSのシート特性の推定を開始する。
このように、特性推定部130がトリガ検知部111から開始トリガ検知信号が入力されたことをトリガとして搬送中のシートSのシート特性の推定を開始する理由は、そのシート特性を推定するのに適切な期間、即ち、DCモータ101の変動値を取得するのに適切な期間(以下、「特性推定期間」とする)と不適切な期間とがあるためである。特性推定期間及び開始トリガ検知条件については、図9を参照して後述する。
また、トリガ検知部111は、タイマ133やセンサ41、センサ80からの入力信号に基づいて開始トリガ検知条件が満たされなくなったことを検知すると、特性推定部130に終了トリガ検知信号を特性推定部130に出力する。そして、特性推定部130は、トリガ検知部111から終了トリガ検知信号が入力されたことをトリガとして、搬送中のシートSのシート特性の推定を終了する。
次に、本実施形態に係る特性推定期間について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る給紙機構200がシートSを搬送する際のDCモータ101の回転速度の推移を示す図である。尚、図9は、搬送中の先行シートが所定の位置を通過するのを待って次のシートの搬送を開始するように動作することでシートSを搬送する通常搬送モードについて示している。
上述したように、特性推定部130がトリガ検知部111から開始トリガ検知信号が入力されたことをトリガとして搬送中のシートSのシート特性の推定を開始する期間には、適切な期間(特性推定期間)と不適切な期間とがある。
そして、特性推定期間は、搬送ローラ対40のニップ部にシートSが突入しており、かつ、出力軸102の回転速度が安定した状態にある期間でなければならない。なぜならば、その期間以外では、出力軸102の回転速度が安定していない状態にある期間や、搬送ローラ対40のニップ部にシートSが突入していない期間となり、特性推定部130は、シート特性を精確に推定することができないためである。
これは、出力軸102の回転速度が安定していない状態にある期間では、特性推定部130は、定常状態に遷移するまでの変動、即ち、DCモータ101の立ち上がり及び立ち下りの変動を捉えてしまうためである。また、搬送ローラ対40のニップ部にシートSが突入していない期間では、特性推定部130は、シートSが突入することによりDCモータ101の変動を捉えることができないためである。
そこで、通常搬送モードの場合、特性推定部130は、図9に示す特性推定期間において、搬送されるシートSのシート特性を推定するようになっている。
尚、本実施形態においては、図5に示したように、シート搬送方向に沿って、このシート搬送方向の下流側から順に、2組の給紙機構200a、200bが配列されて構成されている画像形成装置100について説明した。
この他、本実施形態に係る画像形成装置100は、図10に示すように、シート搬送方向に沿って、このシート搬送方向の下流側から順に、3組の給紙機構200a、200b、200cが配列されて構成されていても良いし、より多くの給紙機構が配列されて構成されていても良い。図10は、本実施形態に係る給紙機構200を主走査方向から示す断面図である。
また、本実施形態においては、シート搬送装置の例として、搬送されるシートに対して画像形成出力を実行する画像形成装置について説明した。この他、シート搬送装置の例としては、スキャナ装置において原稿を自動搬送するADF(Auto Document Feeder:原稿自動搬送装置)や、搬送されるシートに対して折り処理を施す折り処理装置、搬送されるシートに対してステープルやパンチ、製本処理等の後処理を施す後処理装置等、シートを搬送する装置であっても良い。
このように構成された画像形成装置100において、図7、図8を参照して説明したように、DCモータ101の変動値に基づいてシート特性を推定するが、その変動値が小さい場合、シート特性を精確に検知することができない。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置100は、図11に示すように、搬送されるシートSの給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との間に撓みを形成するように構成されている。図11は、本実施形態に係る給紙機構200を主走査方向から示す断面図である。
この撓みにより、搬送ローラ対40や給紙ローラ対52への反力が増加する。そのため、本実施形態に係る画像形成装置100は、このように構成されることで、DCモータ101の変動値を増幅させることが可能となる。従って、本実施形態に係る画像形成装置100によれば、シート特性の検知精度を向上させることが可能となる。
ここで、搬送されるシートSの給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との間に撓みが形成されている場合と形成されていない場合との、坪量変化によるDCモータ101の変動値の変化について、図12に示す。図12は、坪量変化によるDCモータ101の変動値の変化を示す図である。尚、図12においては、搬送されるシートSの給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との間に撓みが形成されている場合の変動値の変化を実線で示し、撓みが形成されていない場合の変動値の変化を点線で示している。
図12に示すように、坪量変化によるDCモータ101の変動値の変化は、搬送されるシートSの給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との間に撓みが形成されている場合の方が、撓みが形成されていない場合に比べて大きい。そのため、本実施形態に係る画像形成装置100は、搬送されるシートSの給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との間に撓みが形成されている場合の方が、撓みが形成されていない場合に比べて、シート特性の検知精度を向上させることが可能となる。
そして、搬送されるシートSの給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との間に撓みが形成されることで、DCモータ101の変動値が増幅されるのは、シート搬送トルクTは、搬送ローラ対40や給紙ローラ対52を駆動させるための空転トルクとシートの反力によるトルクとの和(シート搬送トルク=空転トルク+シートの反力によるトルク)となるためである。
尚、シートの反力によるトルクTは、以下の式(1)により算出される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置100が、搬送するシートSの給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との間に撓みを形成するための方法について、図13を参照して説明する。図13は、本実施形態に係る画像形成装置100がシートSを搬送する際の給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との線速の経時変化を示すグラフである。
図13に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、特性推定期間にあるとき、搬送ローラ対40の線速を給紙ローラ対52の線速よりも遅くすることで、搬送するシートSの給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との間に撓みを形成する。
そして、本実施形態に係る画像形成装置100は、搬送するシートSの給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との間に十分に撓みが形成されたら、即ち、シートSが搬送ローラ対40のニップ部に突入してから予め定められて所定の時間が経過したら、DCモータ101の変動値を取得し、取得したその変動値に基づいてシート特性を推定する。
但し、撓みが形成されたままシートSを搬送し続けると、紙詰まりが発生したりシートにシワが付いてしまったりすることがある。また、搬送ローラ対40の線速を遅くしたままでは生産性が低下してしまう。
そこで、図14に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、特性推定期間が経過した後、搬送ローラ対40の線速を給紙ローラ対52の線速よりも速くすることで、特性推定期間中に生じた撓みをなくすように構成されている。図14は、本実施形態に係る画像形成装置100がシートSを搬送する際の給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との線速の経時変化を示すグラフである。
このとき、本実施形態に係る画像形成装置100は、図14に示す斜線部の面積S1とS2とが同じなるように、搬送ローラ対40の線速と給紙ローラ対52の線速とを制御することで、特性推定期間中に生じた撓みをなくすように構成されている。
但し、シートSが搬送ローラ対40のニップ部に突入する前は、シートSにはまだ撓みが形成されていない場合がある。そのため、このような場合、図14に示す斜線部の面積S1とS2とが同じなるように、即ち、給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との立ち上がり時から特性推定期間の経過時までの面積(S1)と、特性推定期間の経過時から給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との減速開始時までの面積(S2)とが同じになるように、搬送ローラ対40の線速と給紙ローラ対52の線速とを制御していては、シートSの撓みがなくなるどころか、搬送ローラ対40がシートSを引っ張ることになってしまう。
そこで、図15に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、シートSが搬送ローラ対40のニップ部に突入開始時から特性推定期間の経過時までの面積(S1’)と、特性推定期間の経過時から給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との減速開始時までの面積(S2)とが同じになるように、搬送ローラ対40の線速と給紙ローラ対52の線速とを制御することで、特性推定期間中に生じた撓みをなくすように構成されている。図15は、本実施形態に係る画像形成装置100がシートSを搬送する際の給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との線速の経時変化を示すグラフである。
即ち、本実施形態に係る画像形成装置100は、シートSが搬送ローラ対40に突入してからDCモータ101の変動が取得されるまでの搬送ローラ対40によるシートSの搬送距離と給紙ローラ対52によるシートSの搬送距離とが同じになるように、搬送ローラ対40と給紙ローラ対52との線速とを制御するように構成されている。
尚、図16に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、特性推定期間が経過する前であっても、変動値を取得した直後に搬送ローラ対40の線速を給紙ローラ対52よりも速くするように構成されていても良い。図16は、本実施形態に係る画像形成装置100がシートSを搬送する際の給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との線速の経時変化を示すグラフである。本実施形態に係る画像形成装置100は、このように構成されることで生産性を向上させることが可能となる。
本実施形態に係る画像形成装置100は、このように構成された場合、図16に示すように、シートSが搬送ローラ対40のニップ部に突入開始時から変動値を取得するまでの面積(S1’’)と、変動値を取得してから給紙ローラ対52と搬送ローラ対40との減速開始時までの面積(S2’)とが同じになるように、搬送ローラ対40の線速と給紙ローラ対52の線速とを制御することで、特性推定期間中に生じた撓みをなくすようになっている。
尚、図17に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、特性推定期間が経過した後、給紙ローラ対52の線速を搬送ローラ対40の線速をよりも遅くすることで、特性推定期間中に生じた撓みをなくすように構成されていても良い。
また、本実施形態に係る画像形成装置100は、搬送ローラ対40と給紙ローラ対52との線速差(回転速度差)を、搬送するシートSのシート特性に応じて変更するように構成されていても良い。本実施形態に係る画像形成装置100は、このように構成されることで、シート特性の検知精度をより向上させることが可能となる。
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム
2Y、2M、2C、2K 現像装置
3Y、3M、3C、3K 現像ローラ
4 露光装置
5 シート積載トレイ
6 給紙ローラ
7 レジストローラ対
8 中間転写ベルト
9Y、9M、9C、9K 1次転写バイアスローラ
10 ベルトクリーニング装置
11 2次転写バックアップローラ
12 クリーニングバックアップローラ
13 テンションローラ
15 中間転写ユニット
16 2次転写ローラ
17 定着ユニット
17a 定着ローラ
17b 加圧ローラ
18 排紙ローラ
20 スタック部
21 ボトル支持部
22Y、22M、22C、22K トナーボトル
40a 第一搬送ローラ対
40b 第二搬送ローラ対
40c 第三搬送ローラ対
41a 第一搬送センサ
41b 第二搬送センサ
41c 第三搬送センサ
50a 第一フィードコロ
50b 第二フィードコロ
50c 第三フィードコロ
51a 第一セパレートコロ
51b 第二セパレートコロ
51c 第三セパレートコロ
52 給紙ローラ対
60a 第一ペーパエンドセンサ
60b 第二ペーパエンドセンサ
60c 第三ペーパエンドセンサ
70a 第一給紙センサ
70b 第二給紙センサ
70c 第三給紙センサ
80 レジストセンサ
100 画像形成装置
101 DCモータ
102 出力軸
102a ギヤ
103 エンコーダ
103a エンコーダディスク
103b フォトセンサ
104 端板
110 目標信号生成部
111 トリガ検知部
115 ドライバ回路
116 ホールIC
120 制御回路
121 目標位置・速度算出回路
122 モータ位置・速度算出回路
123 位置偏差・速度偏差算出回路
124 位置・速度追従制御器
130 特性推定部
131 特性設定部
132 アラート発生部
150 駆動機構
200 給紙機構
250 駆動列
251 第1のギヤ
252 第2のギヤ
253 第3のギヤ
254 第4のギヤ
255 第5のギヤ
256 第6のギヤ
257 第7のギヤ
300 本体制御部
310 CPU
320 RAM
330 ROM
340 HDD
350 I/F
360 表示部
370 操作部
380 専用デバイス
390 バス
特開2010−058961号公報

Claims (10)

  1. シートを両面から挟みながら回転することで前記シートを搬送する第一の搬送ローラ対と、
    前記第一の搬送ローラ対により搬送されている前記シートを両面から挟みながら回転することで前記第一の搬送ローラ対と同じ方向に搬送する第二の搬送ローラ対と、
    前記第一の搬送ローラ対と前記第二の搬送ローラ対とを回転させる回転駆動部と、
    前記回転駆動部の動作を制御する駆動制御部と、
    前記第一の搬送ローラ対、若しくは、前記第二の搬送ローラ対の動作状態の変化に応じて生じる前記回転駆動部の変動を検知する変動検知部と、
    検知された前記変動に基づき、前記シートの搬送状態を推定する搬送状態推定部と、
    を備え、
    前記駆動制御部は、前記第一の搬送ローラ対と前記第二の搬送ローラ対とが前記シートを搬送する際、前記第一の搬送ローラ対の回転速度が前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも速くなるように前記回転駆動部を制御し、
    前記変動検知部は、前記第一の搬送ローラ対の回転速度が前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも速くなるように前記回転駆動部が制御されているときに前記変動を検知することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記駆動制御部は、前記変動が検知された後、前記第一の搬送ローラ対の回転速度が前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも遅くなるように前記回転駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記駆動制御部は、前記シートのシート特性に応じて前記第一の搬送ローラ対と前記第二の搬送ローラ対との回転速度差を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記変動検知部は、前記シートが前記第二の搬送ローラ対による搬送が開始されてから所定の時間経過後に前記変動を検知することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記駆動制御部は、前記変動が検知された後、前記第二の搬送ローラ対の回転速度が、前記変動が検知される前よりも大きくなるように前記回転駆動部を制御することで、前記第一の搬送ローラ対の回転速度を前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも遅くすることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記駆動制御部は、前記変動が検知された後、前記第一の搬送ローラ対の回転速度が、前記変動が検知される前よりも小さくなるように前記回転駆動部を制御することで、前記第一の搬送ローラ対の回転速度を前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも遅くすることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載のシート搬送装置。
  7. 前記駆動制御部は、前記変動が検知された後、前記第一の搬送ローラ対と前記第二の搬送ローラ対との間における前記シートの撓みがなくなるように前記回転駆動部を制御することを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載のシート搬送装置。
  8. 前記駆動制御部は、前記変動が検知された後、前記シートが前記第二の搬送ローラ対に突入してから前記変動が検知されるまでの前記第一の搬送ローラ対による前記シートの搬送距離と前記第二の搬送ローラ対による前記シートの搬送距離とが同じになるように前記回転駆動部を制御することを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載のシート搬送装置。
  9. 請求項1乃至8いずれか1項に記載のシート搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. シートを両面から挟みながら回転することで前記シートを搬送する第一の搬送ローラ対と、
    前記第一の搬送ローラ対により搬送されている前記シートを両面から挟みながら回転することで前記第一の搬送ローラ対と同じ方向に搬送する第二の搬送ローラ対と、
    前記第一の搬送ローラ対と前記第二の搬送ローラ対とを回転させる回転駆動部と、
    を備えるシート搬送装置におけるシート搬送方法であって、
    前記第一の搬送ローラ対と前記第二の搬送ローラ対とが前記シートを搬送する際、前記第一の搬送ローラ対の回転速度が前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも速くなるように前記回転駆動部を制御し、
    前記第一の搬送ローラ対の回転速度が前記第二の搬送ローラ対の回転速度よりも速くなるように前記回転駆動部が制御されているときに、前記第一の搬送ローラ対、若しくは、前記第二の搬送ローラ対の動作状態の変化に応じて生じる前記回転駆動部の変動を検知し、
    検知された前記変動に基づき、前記シートの搬送状態を推定することを特徴とするシート搬送方法。
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