JP2014039450A - 駆動装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動列におけるイナーシャの択一的な変化に対応できる駆動装置および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】駆動装置150は、イナーシャが択一的に変化する駆動列と、駆動列を駆動するDCモータ101と、ドライバ回路115を制御してDCモータ101を作動させる制御回路120とを備える。制御回路120は、目標駆動信号生成手段110からの信号に基づき、駆動列のイナーシャを判定するとともに、駆動列のイナーシャに応じてドライバ回路115を制御するための制御ゲインを設定するよう構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、駆動装置および画像形成装置に関し、記録媒体である用紙等のシートを搬送するために用いられる駆動装置、およびこの駆動装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、中間転写ベルトを回転させる駆動源として、直流ブラシレスモータ(以下、単にモータという)を用いた画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の画像形成装置は、モータに電流を供給するモータドライバ回路と、モータの回転数と目標速度とからPID演算処理制御により指令信号を求めて、モータドライバ回路に指令信号を出力する制御回路とを備えている。
モータの回転は、駆動列を介して中間転写ベルトに伝達されるようになっている。駆動列は、被駆動体であるギヤ、ローラ、プーリ、および無端状ベルト等の組み合わせることにより構成されている。
制御回路は、モータの回転数と目標速度とから速度誤差を算出し、速度誤差に基づいて、モータの作動中に、PID演算処理制御で用いるゲインをチューニングするよう構成されている。これにより、特許文献1の画像形成装置では、中間転写ベルトの回転むらが抑えられ、印刷媒体としての用紙に転写させ、かつ定着される画像の品質が保持されることになる。
画像形成装置には、中間転写ベルトを回転させる駆動列に、ワンウェイクラッチや電磁クラッチを組み込んで、中間転写ベルトを回転させる状態と、中間転写ベルトを回転させずに他の部材を回転させる状態とを選択できるようにしたものがある。このような画像形成装置においては、モータの回転方向の正逆によるワンウェイクラッチのオン/オフ、あるいは、電磁クラッチのオン/オフによって駆動列のイナーシャが択一的に変化する。駆動列のイナーシャが択一的に変化する理由は、中間転写ベルトを回転させる状態と、中間転写ベルトを回転させずに他の部材を回転させる状態とで、モータの回転が伝達される被駆動体の数が相違するからである。
このため、中間転写ベルトを回転させる駆動列に、ワンウェイクラッチや電磁クラッチなどのクラッチを組み込んだ画像形成装置では、中間転写ベルトを回転させる際に、中間転写ベルトの位置制御がオーバーシュートしやすくなり、印刷媒体である用紙に転写され、かつ定着される画像が乱れることが発生する。
しかしながら、特許文献1の画像形成装置は、駆動列のイナーシャが択一的に変化することを考慮していない。したがって、クラッチ機構の切り替えによってイナーシャが択一的に変化する駆動列に、特許文献1の画像形成装置における制御を適用しても、中間転写ベルトの位置制御がオーバーシュートしやすくなることを防止できない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、駆動列におけるイナーシャの択一的な変化に対応できる駆動装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る駆動装置は、上記目的を達成するため、クラッチ機構の切り替えによりイナーシャが択一的に変化する駆動列と、前記駆動列を駆動するモータと、目標駆動信号を出力する目標駆動信号生成手段と、前記モータの回転方向および回転量を検出する回転検出手段と、前記モータに駆動電力を供給するドライバと、前記目標駆動信号生成手段および前記回転検出手段からの信号に基づき、前記ドライバを制御して前記モータを作動させる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記目標駆動信号生成手段からの信号に基づいて前記駆動列のイナーシャを判定するとともに、前記駆動列のイナーシャに応じて前記ドライバを制御するための制御ゲインを設定するよう構成されている。
本発明によれば、駆動列におけるイナーシャの択一的な変化に対応することができる駆動装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る駆動装置を搭載した画像形成装置の概略断面図である。 DCモータを(a)出力軸側から見た斜視図と(b)エンコーダ側から見た斜視図である。 図1に示す排紙ローラに用いる駆動列の概略構成図である。 図2に示すエンコーダディスクにおいて(a)溝穴タイプのエンコーダディスクの斜視図と(b)フォトエッチングタイプのエンコーダディスクの斜視図である。 本発明の実施形態に係る駆動装置のブロック構成図である。 図5における位置・速度追従制御器の詳細を説明するブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る駆動装置に適用される駆動列の第1の例において(a)モータ回転方向が反時計回りであるときの作動図と(b)モータ回転方向が時計回りであるときの作動図である。 本発明の実施形態に係る駆動装置に適用される駆動列の第2の例において(a)モータ回転方向が反時計回りであるときの作動図と(b)モータ回転方向が時計回りであるときの作動図である。 本発明の実施形態に係る駆動装置に適用される駆動列の第3の例において(a)電磁クラッチがオフであるときの作動図と(b)電磁クラッチがオンであるときの作動図である。 本発明の実施形態に係る駆動装置に適用される駆動列の第4の例において(a)クラッチ装置がオフであるときの作動図と(b)クラッチ装置がオンであるときの作動図である。 DCモータにおけるモータコイル端子間電圧と負荷トルクとモータ速度との関係を説明する模式図である。 本発明の実施形態に係る駆動装置の作動を説明するフローチャートである。 ワンウェイクラッチを含む駆動列においてモータを一旦停止させてからモータの回転方向を切り替える場合のイナーシャゲインの切り替えタイミングの一例を示す線図である。 ワンウェイクラッチを含む駆動列においてモータの回転方向を直接切り替える場合のイナーシャゲインの切り替えタイミングの一例を示す線図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、それぞれ「Y」、「M」、「C」、「K」と記す。)の可視像たるトナー像を生成するため、4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kと、現像装置2Y、2M、2C、2Kとを備えている。
各現像装置2Y、2M、2C、2Kは、それぞれ、現像ローラ3Y、3M、3C、3Kを備えている。また、これら現像装置2Y、2M、2C、2Kの図中下方には、露光装置4が設けられている。
露光装置4は、画像情報に基づいて発したレーザ光を各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに照射して露光するように構成されている。
この露光により、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上のそれぞれに、Y静電潜像、M静電潜像、C静電潜像、K静電潜像が形成されるようになっている。なお、露光装置4は、光源から発したレーザ光を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体ドラムに照射するように構成されている。
また、露光装置4の図中下側には、給紙手段が設けられている。給紙手段は、紙収容カセット5、給紙ローラ6、一対のレジストローラ7等により構成されている。
紙収容カセット5は、記録媒体としての用紙23を、複数枚重ねた状態で収納しており、一番上の用紙23には、給紙ローラ6が当接するようになっている。一番上の用紙23は、給紙ローラ6が図示しない駆動機構によって図中反時計回りに回転すると、レジストローラ7のニップに向けて給紙されるようになっている。
一対のレジストローラ7は、用紙23を挟み込むべく回転し、用紙23を挟み込んだ後に回転を一旦停止するようになっている。そして、レジストローラ7は、用紙23を適切なタイミングで後述する2次転写ニップに向けて送り出すようになっている。
現像装置2Y、2M、2C、2Kの図中上方には、中間転写ユニット15が設けられている。中間転写ユニット15は、無端状の中間転写ベルト8を有しており、中間転写ベルト8は、DCモータ101(図2参照)により駆動されるようになっている。
さらに、中間転写ユニット15は、4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9K、ベルトクリーニング装置10、2次転写バックアップローラ11、クリーニングバックアップローラ12、テンションローラ13等を有している。
中間転写ベルト8は、これら7つのローラに巻き掛けられており、少なくともいずれか1つのローラがDCモータ101によって駆動されると、図中反時計回りに回転するようになっている。1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kと、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとは、中間転写ベルト8を挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成するようになっている。
中間転写ベルト8は、その回転に伴ってY、M、C、K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上のYトナー像、Mトナー像、Cトナー像、Kトナー像が重ね合わせられて、中間転写ベルト8に1次転写されるようになっている。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、「4色トナー像」という。)が形成されることになる。
また、中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8が感光体ドラム1Kに接するときに、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1Cから離れた状態となるよう構成されている。
2次転写バックアップローラ11は、2次転写ローラ16との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成するようになっている。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップで用紙23に転写されるようになっている。そして、用紙23の白色と相まって、フルカラートナー像が形成されることになる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、用紙23に転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニング装置10によってクリーニングされるようになっている。また、用紙23は、中間転写ベルト8と2次転写ローラ16との間に挟まれて、上方に向けて搬送されるようになっている。
2次転写バックアップローラ11および2次転写ローラ16の上方には、定着ユニット17が設けられている。2次転写ニップから送り出された用紙23は、定着ユニット17のローラのニップを通過する際に、熱と圧力を受けることにより、用紙23にフルカラートナー像が定着される。その後、用紙23は、一対の排紙ローラ18のニップを経て機外へと排出されるようになっている。
画像形成装置100の上部には、スタック部20が設けられており、排紙ローラ18によって機外に排出された用紙23は、スタック部20に順次スタックされるようになっている。
スタック部20と前述した中間転写ユニット15との間には、ボトル支持部21が配設されている。ボトル支持部21には、Y、M、C、K用のトナーを収容するトナーボトル22Y、22M、22C、22Kが配置されている。
各トナーボトル22Y、22M、22C、22K内のトナーは、図示しないトナー供給装置により、現像装置2Y、2M、2C、2Kに適宜補給されるようになっている。これらのトナーボトル22Y、22M、22C、22Kは、現像装置2Y、2M、2C、2Kとは独立して、画像形成装置100に対して脱着できるよう構成されている。
画像形成装置100は、CPUを含む本体制御部30と、この本体制御部30で実行されるプログラム等を記憶するメモリ31を備えている。
本体制御部30は、図示しない操作パネル等から入力される指示信号に基づいてメモリ31からプログラムを読み出して、前述した現像装置2Y、2M、2C、2K、露光装置4、給紙手段、中間転写ユニット15、および定着ユニット17等を制御するよう構成されている。
DCモータ101は、図2(a)、図2(b)、図3に示すように、出力軸102の一端部に、小径のギヤ102aを有している。このギヤ102aは、出力軸102自体に切削加工を施すことにより形成されている。
また、DCモータ101は、エンコーダ103を有している。エンコーダ103は、エンコーダディスク103aと、フォトセンサ103bとによって構成されている。エンコーダディスク103aは、出力軸102の他端部に同軸に取り付けられ、出力軸102と一体的に回転するようになっている。
エンコーダディスク103aの一例としては、図4(a)に示すように、金属製の円板に複数のスリット形状の穴103cを、放射状に等間隔に開けたものがある。穴103cは、円板に対してエッチング加工等を施すことにより形成されている。
エンコーダディスク103aの他の例としては、図4(b)に示すように、フィルムよりなる円板に複数のライン状のマーク103dを、放射状に等間隔に描いたものがある。マーク103dは、円板に対して黒色のインクを塗布することにより形成されている。
フォトセンサ103bは、2組の発光素子と受光素子とを有する2チャンネルフォトセンサである。フォトセンサ103bは、エンコーダディスク103aを厚み方向に挟み込むようにDCモータ101に取り付けられている。発光素子と受光素子は、エンコーダディスク103aの厚み方向に対峙しており、発光素子から受光素子へ向けて検出光が出射されるようになっている。
発光素子から受光素子へ向かう検出光の光路は、エンコーダディスク103aが回転する際に、複数の穴103c、あるいはマーク103dにより、検出光が通過可能な状態と、検出光が遮断される状態とに交互に変化することになる。そして、エンコーダディスク103aの回転数に応じたパルス信号が、フォトセンサ103bの受光素子から出力されるようになっている。
なお、フォトセンサ103bおける2組の発光素子と受光素子は、各々のパルス信号位相差が所定量(本実施形態ではπ/2[rad])となるように配置されている。これは、パルス信号であるエンコーダパルスA、B(図5参照)の位相差を利用して、DCモータ101の回転方向を検知するためである。
DCモータ101の端板104には、コネクタ105が取り付けられている。ドライバ回路115が出力する駆動電流は、コネクタ105を経てDCモータ101に供給され、フォトセンサ103bが出力するパルス信号は、コネクタ105を経て制御回路120に送信されるようになっている。
排紙ローラ18を例に採ると、図3に示すように、DCモータ101の回転は、駆動列250を介して排紙ローラ18に伝達されるようになっている。駆動列250は、第1のギヤ251と、第2のギヤ252と、第3のギヤ253と、第4のギヤ254と、第5のギヤ255と、第6のギヤ256と、第7のギヤ257とを備えている。
第1のギヤ251は、DCモータ101における出力軸102に形成されたギヤ102aに噛み合っている。第2のギヤ251は、第1のギヤ252と同軸に配置され、第1のギヤ251と一体的に回転するよう構成されている。
第3のギヤ253は、第2のギヤ252に噛み合っている。第4のギヤ254は、第3のギヤ253と同軸に配置され、第3のギヤ253と一体的に回転するよう構成されている。
第5のギヤ255は、第4のギヤ254に噛み合っている。第6のギヤ256は、第5のギヤ255および一方の排紙ローラ18と同軸に配置され、第5のギヤ255および一方の排紙ローラ18と一体的に回転するよう構成されている。
第7のギヤ257は、他方の排紙ローラ18と同軸に配置され、他方の排紙ローラ18と一体的に回転するよう構成され、さらに、第6のギヤ256に噛み合っている。第7のギヤ257は、第6のギヤ256と同一歯数である。これにより、一対の排紙ローラ18は、一方の排紙ローラ18に対して他方の排紙ローラ18が逆向きに回転するようになっている。
駆動列250では、DCモータ101が正方向に回転するときに、DCモータ101の回転が伝達される被駆動体(ギヤ)と、DCモータ101が逆方向に回転するときに、DCモータ101の回転が伝達される被駆動体(ギヤ)は同一である。したがって、駆動列250におけるイナーシャは、DCモータ101の回転方向が正逆のいずれであっても、択一的に変化することはない。
本実施形態に係る駆動装置150は、図5、図6に示すように、DCモータ101と、エンコーダ103と、目標駆動信号生成手段110と、ドライバ回路115と、制御回路120とを備えている。
DCモータ101は、図7(a)、図7(b)に示す第1の例としての駆動列190、図8(a)、図8(b)に示す第2の例としての駆動列210、図9(a)、図9(b)に示す第3の例としての駆動列230、あるいは図10(a)、図10(b)に示す第4の例としての駆動列270のいずれかを駆動するようになっている。また、DCモータ101は、前述したエンコーダ103を有している。
図7(a)、図7(b)に示すように、駆動列190は、第1のギヤ191と、第2のギヤ192と、第1のプーリ193と、第1のワンウェイクラッチ194と、搬送ローラ195と、第2のプーリ196と、無端状の駆動ベルト197と、第3のギヤ198と、第4のギヤ199と、第5のギヤ200とを備えている。
第1のギヤ191は、DCモータ101(図2参照)における出力軸102に形成されたギヤ102aに噛み合い、第2のギヤ192は、第1のギヤ191に噛み合っている。
第1のプーリ193は、第2のギヤ192と同軸に配置されており、第2のギヤ192と第1のプーリ193との間には、第1のワンウェイクラッチ194が介在している。
第1のワンウェイクラッチ194は、図7(a)に示すように、第2のギヤ192が図中で反時計回りに回転するときに、第2のギヤ192の回転運動を第1のプーリ193に伝達して、第1のプーリ193を反時計回りに回転させるようになっている。
また、第1のワンウェイクラッチ194は、図7(b)に示すように、第2のギヤ192が図中で時計回りに回転するときには、第2のギヤ192の回転運動を第1のプーリ193に伝達しないようになっている。
搬送ローラ195は、第2のギヤ192から離れて配置され、第2のプーリ196は、搬送ローラ195と同軸に配置されている。搬送ローラ195は、第2のプーリ196と一体的に回転するよう構成されている。
搬送ローラ195は、図1に示す2次転写バックアップローラ11に相当する。そして、この2次転写バックアップローラ11に、中間転写ベルト8が巻き掛けられている。
駆動ベルト197は、第1のプーリ193と第2のプーリ196との双方に巻き掛けられ、第1のプーリ193の回転運動を、第2のプーリ196に伝達するようになっている。
第3のギヤ198は、第1のギヤ191に噛み合い、第4のギヤ199は、第3のギヤ198と同軸に配置されており、第3のギヤ198と第4のギヤ199との間には、第2のワンウェイクラッチ201が介在している。
第2のワンウェイクラッチ201は、図7(a)に示すように、第3のギヤ198が図中で反時計回転方向に回転するときには、第3のギヤ198の回転運動を第4のギヤ199に伝達しないようになっている。
また、第2のワンウェイクラッチ201は、図7(b)に示すように、第3のギヤ198が図中で時計回転方向に回転するときに、第3のギヤ198の回転運動を第4のギヤ199に伝達して、第3のギヤ198を反時計回転方向に回転させるようになっている。
第5のギヤ200は、第4のギヤ199と噛み合っている。第5のギヤ200には、搬送ローラ等の被駆動体が同軸に連結されている。
図7(a)に示すように、DCモータ101の作動によってギヤ102aが図中で反時計回りに回転すると、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ191、第2のギヤ192、第1のワンウェイクラッチ194、第1のプーリ193、駆動ベルト197、第2のプーリ196を経て搬送ローラ195に伝達される。これにより、搬送ローラ195は図中で反時計回りに回転することになる。
このとき、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ191を介して第3のギヤ198に伝達される。しかしながら、第3のギヤ198が図中で反時計回りに回転しているときには、第2のワンウェイクラッチ201がオフ状態となるので、第4のギヤ199および第5のギヤ200は回転しない。
図7(b)に示すように、DCモータ101の作動によってギヤ102aが図中で時計回りに回転すると、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ191、第3のギヤ198、第2のワンウェイクラッチ201、第4のギヤ199を経て第5のギヤ200に伝達される。これにより、第5のギヤ200は図中で反時計回りに回転することになる。
このとき、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ191を介して第2のギヤ192に伝達される。しかしながら、第2のギヤ192が図中で反時計回りに回転しているときには、第1のワンウェイクラッチ194がオフ状態となるので、第1のプーリ193、駆動ベルト197、第2のプーリ196および搬送ローラ195は回転しない。
駆動列190では、ギヤ102aが反時計回りに回転するときに、ギヤ102aの回転が伝達される被駆動体(ギヤ、プーリ、駆動ベルトおよび搬送ローラ)と、ギヤ102aが時計回りに回転するときに、ギヤ102aの回転が伝達される被駆動体(ギヤ)は同一ではない。したがって、駆動列190におけるイナーシャは、例えば、ギヤ102aが反時計回りに回転するときに大きくなり、ギヤ102aが時計回りに回転するときに小さくなる。
図8(a)、図8(b)に示すように、駆動列210は、第1のギヤ211と、第1のプーリ212と、搬送ローラ213と、第2のプーリ214と、第1のワンウェイクラッチ215と、無端状の駆動ベルト216と、第2のギヤ217と、搬送ローラ218と、第2のワンウェイクラッチ219とを備えている。
第1のギヤ211は、DCモータ101(図2参照)における出力軸102に形成されたギヤ102aに噛み合っている。第1のプーリ212は、第1のギヤ211の同軸に配置され、第1のギヤ211と一体的に回転するよう構成されている。
搬送ローラ213は、第1のギヤ211から離れて配置され、第2のプーリ214は、搬送ローラ213と同軸に配置されている。搬送ローラ213と第2のプーリ214との間には、第1のワンウェイクラッチ215が介在している。
駆動ベルト216は、第1のプーリ212と第2のプーリ214との双方に巻き掛けられ、第1のプーリ212の回転運動を、第2のプーリ214に伝達するようになっている。
第1のワンウェイクラッチ215は、図8(a)に示すように、第2のプーリ214が図中で時計回転方向に回転するときには、第2のプーリ214の回転運動を搬送ローラ213に伝達して、搬送ローラ213を時計方向に回転させるようになっている。
また、第2のワンウェイクラッチ201は、図8(b)に示すように、第2のプーリ214が図中で反時計方向に回転するときには、第2のプーリ214の回転運動を搬送ローラ213に伝達しないようになっている。
搬送ローラ213は、図1に示す2次転写バックアップローラ11に相当する。そして、この2次転写バックアップローラ11に、中間転写ベルト8が巻き掛けられている。
第2のギヤ217は、第1のギヤ211に噛み合っている。搬送ローラ218は、第2のギヤ217と同軸に配置されており、第2のギヤ217と搬送ローラ218との間には、第2のワンウェイクラッチ219が介在している。
第2のワンウェイクラッチ219は、図8(a)に示すように、第2のギヤ217が図中で反時計回転方向に回転するときには、第2のギヤ217の回転運動を搬送ローラ218に伝達しないようになっている。
また、第2のワンウェイクラッチ219は、図8(b)に示すように、第2のギヤ217が図中で時計回転方向に回転するときに、第2のギヤ217の回転運動を搬送ローラ218に伝達して、搬送ローラ218を反時計回転方向に回転させるようになっている。
図8(a)に示すように、DCモータ101の作動によってギヤ102aが図中で反時計回りに回転すると、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ211、第1のプーリ212、駆動ベルト216、第2のプーリ214、第1のワンウェイクラッチ215を経て搬送ローラ213に伝達される。これにより、搬送ローラ213は図中で時計回りに回転することになる。
このとき、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ211を介して第2のギヤ217に伝達される。しかしながら、第2のギヤ217が図中で反時計回りに回転しているときには、第2のワンウェイクラッチ219がオフ状態となるので、搬送ローラ218は回転しない。
図8(b)に示すように、DCモータ101の作動によってギヤ102aが図中で時計回りに回転すると、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ211、第2のギヤ217、第2のワンウェイクラッチ219を経て搬送ローラ218に伝達される。これにより、搬送ローラ218は図中で反時計回りに回転することになる。
このとき、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ211、第1のプーリ212、駆動ベルト216を経て第2のプーリ214に伝達される。しかしながら、第2のプーリ214が図中で反時計回りに回転しているときには、第1のワンウェイクラッチ215がオフ状態となるので、搬送ローラ213は回転しない。
駆動列210では、ギヤ102aが反時計回りに回転するときに、ギヤ102aの回転が伝達される被駆動体(ギヤ、プーリ、駆動ベルトおよび搬送ローラ)と、ギヤ102aが時計回りに回転するときに、ギヤ102aの回転が伝達される被駆動体(ギヤおよび搬送ローラ)は同一ではない。したがって、駆動列210におけるイナーシャは、例えば、ギヤ102aが反時計回りに回転するときに大きくなり、ギヤ102aが時計回りに回転するときに小さくなる。
図9(a)、図9(b)に示すように、駆動列230は、第1のギヤ231と、第2のギヤ232と、第3のギヤ233と、電磁クラッチ234と、第4のギヤ235と、第5のギヤ236と、第6のギヤ237と、第7のギヤ238とを備えている。
第1のギヤ231は、DCモータ101(図2参照)における出力軸102に形成されたギヤ102aに噛み合っている。第2のギヤ232は、第1のギヤ231に噛み合っている。
第3のギヤ233は、第2のギヤ232と同軸に配置されており、第2のギヤ232と第3のギヤ233との間には、電磁クラッチ234が介在している。
電磁クラッチ234は、図9(a)に示すように、励磁されていないオフ状態では、第2のギヤ232の回転運動を第3のギヤ233に伝達しないようになっている。
また、電磁クラッチ234は、図9(b)に示すように、励磁されたオン状態では、第2のギヤ232の回転運動を第3のギヤ233に伝達して、第3のギヤ233を回転させるようになっている。
第4のギヤ235は、第2のギヤ232に噛み合っている。第5のギヤ236は、第4のギヤ235に噛み合っている。第5のギヤ236には、図1に示す2次転写バックアップローラ11が同軸に連結されており、2次転写バックアップローラ11には、中間転写ベルト8が巻き掛けられている。
第6のギヤ237は、第3のギヤ233に噛み合っている。第7のギヤ238は、第7のギヤ238に噛み合っている。第7のギヤ238には、搬送ローラ等の被駆動体が同軸に連結されている。
図9(a)に示すように、電磁クラッチ234が励磁されていないオフ状態であるときに、DCモータ101の作動によってギヤ102aが図中で反時計回りに回転すると、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ231、第2のギヤ232、第6のギヤ237を経て第7のギヤ238に伝達される。これにより、第7のギヤ238は図中で反時計回りに回転することになる。
しかしながら、電磁クラッチ234が励磁されていないオフ状態であるため、第3のギヤ233、第4のギヤ235および第5のギヤ236は回転しない。
図9(b)に示すように、電磁クラッチ234が励磁されているオン状態であるときに、DCモータ101の作動によってギヤ102aが図中で反時計回りに回転すると、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ231、第2のギヤ232、第6のギヤ237を経て第7のギヤ238に伝達される。これにより、第7のギヤ238は図中で反時計回りに回転することになる。
また、ギヤ102aの回転は、第1のギヤ231、第2のギヤ232、電磁クラッチ234、第3のギヤ233、第4のギヤ235を経て第5のギヤ236に伝達される。これにより、第5のギヤ236は図中で反時計回りに回転することになる。
駆動列230では、電磁クラッチ234がオフ状態であり、ギヤ102aが回転するときに、ギヤ102aの回転が伝達される被駆動体(ギヤ)と、電磁クラッチ234がオン状態であり、ギヤ102aが回転するときに、ギヤ102aの回転が伝達される被駆動体(ギヤ)は同一ではない。したがって、駆動列230におけるイナーシャは、電磁クラッチ234がオフ状態で、ギヤ102aが回転するときに小さくなり、電磁クラッチ234がオン状態で、ギヤ102aが回転するときに大きくなる。
図10(a)、図10(b)に示すように、駆動列270は、第1のローラ271と、第2のローラ272と、無端状の転写ベルト273と、転写ローラ274と、クラッチ装置275とを備えている。
第1のローラ271は、DCモータ101(図2参照)によって、図中で反時計回りに回転するようになっている。第2のローラ272は、図中で第1のローラ271の下側に配置されている。図中における第1のローラ271および第2のローラ272の左側には、図示されていないローラが配置されている。転写ベルト273は、第1のローラ271、第2のローラ272および図示されていないローラに巻き掛けられている。
したがって、DCモータ101の作動によって第1のローラ271が図中で反時計回りに回転すると、転写ベルト273、第2のローラ272および図示されていないローラが、図中で反時計回りに回転することになる。
クラッチ装置275は、レバー276と、カム277と、スプリング278とを含んで構成されている。
レバー276の一端部は、転写ベルト273を介して第1のローラ271の外周部に相対している。レバー276の他端部は、第2のローラ272の下側に配置した回転軸279に支持されている。さらに、レバー276の一端部には、転写ローラ274が支持されている。
すなわち、レバー276は、回転軸279を中心として、レバー276の一端部が第1のローラ271に近付く向きと、レバー276の一端部が第1のローラ271から離れる向きとに傾けることができるようになっている。
カム277は、レバー276の左側に配置した回転軸280に取り付けられている。カム277は、回転軸280を図中で反時計回りに所定角度だけ回転させると、レバー276の左縁部分に押し当てられ、回転軸280を図中で時計回りに所定角度だけ回転させると、レバー276の左縁部分から離れるようになっている。
スプリング278は、レバー276を、図中左側へ向けて押圧するよう構成されている。
クラッチ装置275は、図10(a)に示すように、レバー276の左縁部分にカム277が押し当てられると、レバー276がスプリング278の反発力に抗して、回転軸279を中心に図中右側へ傾き、転写ローラ274が、転写ベルト273および第1のローラ271から離れたオフ状態になる。
このため、第1のローラ271、転写ベルト273、第2のローラ272、および図示されていないローラが、図中で反時計回りに回転しても、転写ローラ274は回転しない。
また、クラッチ装置275は、図10(b)に示すように、レバー276の左縁部分からカム277が離れると、レバー276がスプリング278の反発力によって、回転軸279を中心に図中左側へ傾き、転写ローラ274が、転写ベルト273を介して第1のローラ271に押し付けられるオン状態になる。
このため、第1のローラ271、転写ベルト273、第2のローラ272、および図示されていないローラが、図中で反時計回りに回転すると、転写ローラ274は図中で時計回りに回転することになる。
駆動列270では、クラッチ装置275がオフ状態であり、DCモータ101が作動するときに回転が伝達される被駆動体(ローラおよび転写ベルト)と、クラッチ装置275がオン状態であり、DCモータ101が作動するときに回転が伝達される被駆動体(ローラおよび転写ベルト)は同一ではない。したがって、駆動列270におけるイナーシャは、クラッチ装置275がオフ状態であり、DCモータ101が作動するときに小さくなり、クラッチ装置275がオン状態であり、DCモータ101が作動するときに大きくなる。
上述したように、駆動列190、210におけるイナーシャは、DCモータ101の回転方向が、正方向か逆方向かによって択一的に変化することになる。また、駆動列230におけるイナーシャは、電磁クラッチ234が、オフ状態かオン状態かによって択一的に変化することなる。さらに、駆動列270におけるイナーシャは、クラッチ装置275が、オフ状態がオン状態かによって択一的に変化することになる。
目標駆動信号生成手段110は、本体制御部30(図1参照)に設けられている。目標駆動信号生成手段110は、図示しない操作パネル等から入力された指示信号に基づいてメモリ31(図1参照)からプログラムを読み出し、DCモータ101の回転方向を指示する回転方向信号、およびDCモータ101の回転量を指示する移動パルス数信号を出力するよう構成されている。また、目標駆動信号生成手段110は、操作パネル等から入力された指示信号に基づき、電磁クラッチ234、あるいはクラッチ装置275のオンオフを通知する信号を出力するよう構成されている。
ドライバ回路115は、4象限ドライバであり、制御回路120から出力される指令信号と、DCモータ101に設けたホールIC116から出力されるホール信号とに基づき、DCモータ101に駆動電流を供給するとともに、駆動電流の電流値やPWM電圧値を制御するよう構成されている。
制御回路120が出力する指令信号は、PWM(パルス幅変調)出力を指示するPWM信号、DCモータ101の回転方向を指示する回転方向信号、DCモータ101の起動および停止を指示するスタートストップ信号、およびDCモータ101の減速を指示するブレーキ信号である。
制御回路120は、目標位置・速度計算回路121と、モータ位置・速度計算回路122と、位置・速度追従制御器130とを備えている。
目標位置・速度計算回路121は、目標駆動信号生成手段110から出力される回転方向信号と、移動パルス数信号と、図示しないオシレータからの時間情報に基づき、DCモータ101における出力軸102の目標回転位置および目標回転速度を求め、目標位置信号および目標速度信号を出力するよう構成されている。
モータ位置・速度計算回路122は、エンコーダ103から出力されるエンコーダパルスA、Bと、図示しないオシレータからの時間情報に基づき、DCモータ101における出力軸102の実回転位置および実回転速度を求め、モータ位置信号およびモータ速度信号を出力するよう構成されている。
位置・速度追従制御器130は、目標位置・速度計算回路121から出力される目標位置信号および目標速度信号と、モータ位置・速度計算回路122から出力されるモータ位置信号およびモータ速度信号に基づいた指令信号(PWM信号、回転方向信号、スタートストップ信号、およびブレーキ信号)を、ドライバ回路115に対して出力するよう構成されている。
位置・速度追従制御器130は、目標位置・速度計算回路121から出力される目標位置信号および目標速度信号に基づき、DCモータ101の出力軸102における単位時間あたりの目標回転量および目標総回転量を求めるようになっている。また、位置・速度追従制御器130は、モータ位置・速度計算回路122から出力されるモータ位置信号およびモータ速度信号に基づき、DCモータ101の出力軸102における単位時間あたりの実回転量および実総回転量を求めるようになっている。
さらに、位置・速度追従制御器130は、目標総回転量と実総回転量が等しくなり、かつ目標回転量と実回転量とが等しくなるよう、ドライバ回路115に対して出力する指令信号を変化させ、DCモータ101の回転速度を制御するようになっている。
図6に示すように、位置・速度追従制御器130は、PID制御器140と、減算器131と、加算器132と、PWM回路133と、イナーシャ判定部134と、ゲイン設定部135を備えている。
PID制御は、P:Proportional(比例)、I:Integral(積分)、D:Derivative(微分)の3つの組み合わせで制御するものであり、目標値と現在値の偏差に応じて、複数のパラメータを最適化することにより制御を行うものである。
減算器131は、目標位置Xtを示す目標位置信号から検出位置xを示す検出位置信号を減算し、両者の位置誤差Xeを示す位置誤差信号をPID制御器140に出力するようになっている。ここで、検出位置信号は、モータ位置・速度計算回路122が有する位置演算部122aから出力されるようになっている。
PID制御器140は、比例演算部141、積分演算部142、微分演算部143を備えている。比例演算部141は、位置誤差Xeに比例ゲインGpを乗算して比例演算値を求めるようになっている。積分演算部142は、位置誤差Xeに積分ゲインGiを乗算し、乗算した値を時間的に積算して積分演算値を求めるようになっている。微分演算部143は、位置誤差Xeに微分ゲインGdを乗算し、乗算した値を時間的に微分して微分演算値を求めるようになっている。
加算器132は、比例演算値、積分演算値、微分演算値を加算した加算値(PID演算結果)をPWM回路133に出力するようになっている。ここで、加算器132が出力する加算値は、PWM信号のデューティ比を示すデューティ信号としてPWM回路133に出力されるようになっている。
PWM回路133は、加算器132から出力されるデューティ信号に基づいて指令信号(PWM信号、回転方向信号、スタートストップ信号、およびブレーキ信号)を生成し、ドライバ回路115に出力するようになっている。
イナーシャ判定部134は、目標駆動信号生成手段110から出力される信号に基づき、駆動列190、210、230、270のイナーシャを判定するよう構成されている。ここで、目標駆動信号生成手段110から出力される信号とは、前述したDCモータ101の回転方向を指示する回転方向信号、もしくは電磁クラッチ234、クラッチ装置275のオンオフを通知する信号である。
イナーシャ判定部134は、駆動列190、210におけるギヤ102aが反時計回りに回転する回転方向信号を検出した場合には、駆動列190、210のイナーシャが大きいと判定する。また、イナーシャ判定部134は、駆動列190、210におけるギヤ102aが時計回りに回転する回転方向信号を検出した場合には、駆動列190、210のイナーシャが小さいと判定する。
あるいは、イナーシャ判定部134は、駆動列230における電磁クラッチ234がオンであることを通知する信号を検出した場合には、駆動列230のイナーシャが大きいと判定する。また、イナーシャ判定部134は、駆動列230における電磁クラッチ234がオフであることを通知する信号を検出した場合は、駆動列230のイナーシャが小さいと判定する。
もしくは、イナーシャ判定部134は、駆動列270におけるクラッチ装置275がオンであることを通知する信号を検出した場合には、駆動列270のイナーシャが大きいと判定する。また、イナーシャ判定部134は、駆動列270におけるクラッチ装置275がオフであることを通知する信号を検出した場合は、駆動列270のイナーシャが小さいと判定する。
ゲイン設定部135は、イナーシャ判定部134における判定結果に基づいて、2種類のイナーシャゲインのどちらかを択一的に、PID制御器140に設定するようになっている。第1のイナーシャゲインは、駆動列190、210、230、270のイナーシャが大きい場合において、DCモータ101の制御に適用するものである。第2のイナーシャゲインは、駆動列190、210、230、270のイナーシャが小さい場合において、DCモータ101の制御に適用するものである。
ゲイン設定部135は、イナーシャ判定部134によって駆動列190、210、230、270のイナーシャが大きいと判定された場合には、第1のイナーシャゲインをPID制御器140に設定する。また、ゲイン設定部135は、イナーシャ判定部134によって駆動列190、210、230、270のイナーシャが小さいと判定された場合には、第2のイナーシャゲインをPID制御器140に設定する。
なお、DCモータ101におけるモータコイル端子間電圧、負荷トルク、およびモータ速度の関係は、図11のように表される。ここで、Vm:モータコイル端子間電圧、R:コイル抵抗、L:コイルインダクタンス、i:コイル電流、Kt:トルク定数、Kf:トルク定数、Tf:モータトルク、J:イナーシャ、a:角加速度、1/s:積分、Ke:逆起電圧定数、E:逆起電圧、v:モータ速度である。
次いで、図12を参照しながら本実施形態に係る駆動装置150の作動を説明する。
制御回路120は、位置・速度追従制御器130のイナーシャ判定部134において、目標駆動信号生成手段110から信号が出力されているか否かを検出し(ST1)、目標駆動信号生成手段110から信号が出力されていると(ST1:YES)、駆動列190、210、230、270のイナーシャが大きいか否かを判定する(ST2)。
制御回路120は、目標駆動信号生成手段110から信号が出力されていないと(ST1:NO)、駆動列190、210、230、270のイナーシャが大きいか否かを判定しない。
制御回路120は、イナーシャ判定部134において、駆動列190、210、230、270のイナーシャが大きいと判定した場合(ST2:YES)、位置・速度追従制御器130のゲイン設定部135により、第1のイナーシャゲインを選択してPID制御器140に設定する(ST3)。この後、駆動装置150の作動は、メインルーチンに戻る。
また、制御回路120は、イナーシャ判定部134において、駆動列190、210、230、270のイナーシャが大きくない(小さい)と判定した場合(ST2:NO)、位置・速度追従制御器130のゲイン設定部135により、第2のイナーシャゲインを選択してPID制御器140に設定する(ST4)。この後、駆動装置150の作動は、メインルーチンに戻る。
このように、駆動装置150は、イナーシャ判定部134により駆動列190、210、230、270のイナーシャを判定するとともに、このイナーシャに応じたイナーシャゲインをゲイン設定部135により選択してPID制御器140に設定するので、駆動列190、210、230、270におけるイナーシャの択一的な変化に対応することができる。したがって、駆動列190、210、230、270を構成する被駆動体、ならびに駆動列190、210、230、270から回転運動が伝達される被駆動体の位置制御を、的確に実行することができる。
第1のワンウェイクラッチ194および第2のワンウェイクラッチ201を含む駆動列190や、第1のワンウェイクラッチ215および第2のワンウェイクラッチ219を含む駆動列210では、DCモータ101の回転方向に応じて、図13、図14に示すように、イナーシャがJ1、あるいはJ2に択一的に変化する。
駆動列190、210においてDCモータ101を一旦停止させてから回転方向を切り替える場合のイナーシャゲインの切り替えタイミングとしては、回転方向切り替え信号入力時i、逆転信号入力後、パルス入力検出時ii、逆転検出時iii、逆転後、定常状態になったときivのいずれかを選択することができる(図13参照)。
駆動列190、210においてDCモータ101の回転方向を直接切り替える場合のイナーシャゲインの切り替えタイミングとしては、回転方向切り替え信号入力時i、逆転検出時iii、逆転後、定常状態になったときivのいずれかを選択することができる(図14参照)。
さらに、イナーシャゲインの切り替えタイミングとしては、上述したi〜iv以外に、停止信号入力後、位置誤差が一定値以下になったときとしてもよい。
6 給紙ローラ
7 レジストローラ
8 中間転写ベルト
11 2次転写バックアップローラ
16 2次転写ローラ
18 排紙ローラ
100 画像形成装置
101 DCモータ(モータ)
103 エンコーダ(回転検出手段)
110 目標駆動信号生成手段
115 ドライバ回路
120 制御回路(制御手段)
150 駆動装置
190、210、230、270 駆動列
194、215 第1のワンウェイクラッチ(クラッチ機構)
201、219 第2のワンウェイクラッチ(クラッチ機構)
234 電磁クラッチ(クラッチ機構)
275 クラッチ装置(クラッチ機構)
特開2009−148082号公報

Claims (7)

  1. クラッチ機構の切り替えによりイナーシャが択一的に変化する駆動列と、
    前記駆動列を駆動するモータと、
    目標駆動信号を出力する目標駆動信号生成手段と、
    前記モータの回転方向および回転量を検出する回転検出手段と、
    前記モータに駆動電力を供給するドライバと、
    前記目標駆動信号生成手段および前記回転検出手段からの信号に基づき、前記ドライバを制御して前記モータを作動させる制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記目標駆動信号生成手段からの信号に基づいて前記駆動列のイナーシャを判定するとともに、前記駆動列のイナーシャに応じて前記ドライバを制御するための制御ゲインを設定するよう構成されていることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記制御ゲインは、イナーシャゲインであることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記制御手段は、前記目標駆動信号生成手段からの信号に基づいて前記駆動列のイナーシャを判定するイナーシャ判定部と、前記イナーシャ部による判定に応じて前記制御ゲインを設定するゲイン設定部とを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駆動装置。
  4. クラッチ機構は、ワンウェイクラッチであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動装置。
  5. クラッチ機構は、電磁クラッチであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の駆動装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記駆動装置は、シートを搬送するローラ、またはベルトを回転させるよう構成されていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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