JP2019072948A - 駆動装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単独駆動できない2台のモーターにより同一の駆動軸を駆動させる場合、故障しているモーターを容易に検出できる駆動装置を提供する。【解決手段】本発明の駆動装置は、駆動軸に動力を伝達する第1モーターと、第1モーターと異なるトルク特性を有し、第1モーターとともに駆動軸に動力を伝達する第2モーターと、駆動軸の回転状態を検知するエンコーダーと、第1および第2モーターの動作を制御する制御部と、を有し、制御部は、第1および第2モーターを同時に起動させるための制御を複数の起動パターンにより行った場合のエンコーダーの出力から、第1および第2モーターのうち故障しているモーターを検出する。【選択図】図6

Description

本発明は、駆動装置および画像形成装置に関する。
電子写真式プリンター等の画像形成装置では、用紙を搬送するための搬送ローラーは、ステッピングモーターにより駆動される。ステッピングモーターによれば、簡単な制御構成により、正確な速度・位置制御を行うことができる。
一方、近年の画像形成装置は印刷の高速化が進んでおり、これに伴い、搬送ローラーの加速時間の短縮等が要求されている。しかしながら、画像形成装置で使用される汎用のステッピングモーターでは、出力トルクが不足して脱調が起こるため、搬送ローラーを短時間で加速することはできない。
これに関連して、下記の特許文献1には、ステッピングモーターにより駆動される駆動軸にDCブラシレスモーターの動力を補助的に伝達して、2台のモーターの動力により駆動軸を回転させる技術が開示されている。この技術によれば、起動時のステッピングモーターの負荷トルクが低減し、搬送ローラーを短時間で加速することが可能になる。
ところで、2台のモーターにより同一の駆動軸を回転させる場合、モーターの故障が発生すれば、2台のモーターのうち故障しているモーターを特定する必要がある。この場合、2台のモーターを個別に駆動可能であれば、2台のモーターを順番に駆動させて、モーターの正常/異常を個別に確認することにより、故障しているモーターを特定できる。しかしながら、2台のモーターを個別に駆動できない場合、モーターの正常/異常を個別に確認することができないため、故障しているモーターを特定することが容易ではないという問題がある。
なお、下記の特許文献2には、搬送機構が故障した場合、搬送モーターの電流を検出してロックの有無を判定し、搬送モーターの故障か他の構成部品の故障かを判定する技術が開示されている。しかしながら、特許文献2の技術では、個別に駆動できない2台のモーターについて、故障しているモーターを特定する点は考慮されていない。
特開2007−058082号公報 特開平07−272078号公報
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、単独駆動できない2台のモーターにより同一の駆動軸を駆動させる場合、故障しているモーターを容易に検出できる駆動装置および画像形成装置を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)駆動軸に動力を伝達する第1モーターと、前記第1モーターと異なるトルク特性を有し、前記第1モーターとともに前記駆動軸に動力を伝達する第2モーターと、前記駆動軸の回転状態を検知するエンコーダーと、前記第1および第2モーターの動作を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1および第2モーターを同時に起動させるための制御を複数の起動パターンにより行った場合の前記エンコーダーの出力から、前記第1および第2モーターのうち故障しているモーターを検出する、駆動装置。
(2)前記第1モーターの発生トルクは、前記第2モーターの発生トルクよりも大きく、前記複数の起動パターンは、前記第1および第2モーターを起動させるときの加速度が異なる起動パターンであり、前記制御部は、前記第1モーターの発生トルクと前記第2モーターの発生トルクの合成トルクにより実現可能な加速度で前記第1および第2モーターを起動させる第1起動パターンと、前記第1モーターの発生トルク以下、かつ、前記第2モーターの発生トルクよりも大きなトルクにより実現可能な加速度で前記第1および第2モーターを起動させる第2起動パターンと、前記第2モーターの発生トルク以下のトルクにより実現可能な加速度で前記第1および第2モーターを起動させる第3起動パターンを順番に適用して、前記エンコーダーの出力から、前記第1および第2モーターの故障の有無を判定する、上記(1)に記載の駆動装置。
(3)上記(1)または(2)に記載の駆動装置を有する画像形成装置。
(4)前記制御部は、前記画像形成装置が画像形成動作を行っている期間以外の期間中に、前記複数の起動パターンにより前記制御を行って故障しているモーターを検出する、上記(3)に記載の画像形成装置。
(5)前記駆動軸は、用紙を搬送するための搬送ローラーの駆動軸であり、前記画像形成装置が画像形成動作を行っている期間中に用紙の搬送不良が認識された場合、前記制御部は、前記複数の起動パターンにより前記制御を行って故障しているモーターを検出し、前記制御部は、故障しているモーターが検出された場合、モーターの故障を通知する制御を行い、故障しているモーターが検出されなかった場合、紙詰まりを通知する制御を行う、上記(3)または(4)に記載の画像形成装置。
本発明によれば、単独駆動できない2台のモーターにより同一の駆動軸を駆動させる場合、故障しているモーターを容易に検出できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 搬送ローラーを駆動する駆動装置の概略構成を示す平面図である。 駆動装置の制御系を示すブロック図である。 故障判定処理の手順を示すフローチャートである。 図4に後続するフローチャートである。 複数の起動パターンを説明するための図である。 エンコーダーの出力の例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の概略構成を示す断面図である。図1に示すとおり、本実施形態の画像形成装置100は、制御部110、操作パネル部120、画像読取部130、画像形成部140、定着部150、給紙部160、および用紙搬送部170を備えている。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)や各種メモリを備えており、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。
操作パネル部120は、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、およびストップボタン等を備えており、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。
画像読取部130は、蛍光ランプ等の光源およびCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー等の撮像素子を備えている。画像読取部130は、所定の読み取り位置にセットされた原稿に光源から光を当て、その反射光を撮像素子で光電変換して、その電気信号から画像データを生成する。
画像形成部140は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の各色のトナーに対応した作像ユニット141Y〜141Kを備えている。各作像ユニット141Y〜141Kにより帯電、露光、および現像のプロセスを経て形成されたトナー画像は、中間転写ベルト142上に順次重ねられて、2次転写ローラー143により用紙500上に転写される。
定着部150は、加熱ローラー151および加圧ローラー152を備えており、両ローラー151,152の定着ニップに搬送された用紙500を加熱および加圧して、用紙500上のトナー画像をその表面に溶融定着する。
給紙部160は、複数の給紙トレイ161,162を備えており、給紙トレイ161,162に収容された用紙500を1枚ずつ下流側の搬送経路に送り出す。
用紙搬送部170は、用紙500を搬送するための複数の搬送ローラーを備えており、画像形成部140、定着部150、および給紙部160の各部間で用紙500を搬送する。複数の搬送ローラーには、用紙500の傾きを矯正するためのレジストローラー171や、用紙500に所定量のループを形成するためのループローラー172が含まれる。本実施形態のレジストローラー171は、2台のモーターを備えた駆動装置200(図2参照)により駆動される。
次に、図2および図3を参照して、レジストローラー171の駆動装置200について詳細に説明する。
図2は、レジストローラー171の駆動装置200の概略構成を示す平面図であり、図3は、駆動装置200の制御系を示すブロック図である。
図2に示すとおり、駆動装置200は、ステッピングモーター210、DCブラシレスモーター220、およびエンコーダー230を備えている。
ステッピングモーター210は、複数のギア211,212を介して、レジストローラー171の駆動軸171aに対して動力を伝達可能に連結されている。また、DCブラシレスモーター220は、複数のギア221,222を介して、レジストローラー171の駆動軸171aに対して動力を伝達可能に連結されている。ステッピングモーター210およびDCブラシレスモーター220は、駆動軸171aに直接的に連結されており、ステッピングモーター210およびDCブラシレスモーター220のそれぞれは単独で駆動できないように構成されている。また、ステッピングモーター210の発生トルクは、DCブラシレスモーター220の発生トルクよりも大きい。すなわち、ステッピングモーター210とDCブラシレスモーター220のトルク特性は互いに異なる。
エンコーダー230は、レジストローラー171の駆動軸171aの回転状態を検知する。エンコーダー230は、駆動軸171aに連結されたホイール(スリット円盤)231と、ホイール231のスリットを通過する光を検出するフォトセンサー232により構成され、レジストローラー171の回転速度等を検知する。
また、図3に示すとおり、画像形成装置100の制御部110は、全体制御CPU111およびモーター制御CPU112を含み、ステッピングモーター210およびDCブラシレスモーター220の動作を制御する。
制御部110は、ステッピングモーター210にクロック信号(CLK)を送信して、ステッピングモーター210の動作周波数を設定することにより、ステッピングモーター210の回転速度を制御する。また、制御部110は、DCブラシレスモーター220にPWM信号を送信して、DCブラシレスモーター220の制御値(デューティ指令値)を設定することにより、DCブラシレスモーター220の回転速度を制御する。制御部110は、エンコーダー230に電気的に接続され、エンコーダー230の出力信号を取得する。
なお、画像形成装置100は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上述した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
以上のとおり構成される画像形成装置100では、たとえば、画像形成動作中に用紙500の搬送不良が生じた場合、モーター210,220の故障の有無が判定される。以下、図4〜図7を参照して、モーター210,220の故障の有無を判定する画像形成装置100の動作について詳細に説明する。
図4は、画像形成装置100により実行される故障判定処理の手順を示すフローチャートである。なお、図4のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、画像形成装置100の制御部110によって実行される。
まず、制御部110は、用紙500の搬送不良を認識する(ステップS101)。より具体的には、画像形成装置100の画像形成動作中、レジストローラー171の下流側近傍に配置されたフォトセンサー(不図示)により用紙500が検知されない場合、制御部110は、用紙500の搬送不良を認識する。
次に、制御部110は、第1起動パターンにより2台のモーター210,220を起動させる制御を行う(ステップS102)。より具体的には、制御部110は、ステッピングモーター210の発生トルクとDCブラシレスモーター220の発生トルクの合成トルクにより実現可能な加速度で2台のモーター210,220を起動させる制御を行う。このとき、2台のモーター210,220が故障していなければ、レジストローラー171は回転を開始し、所定時間(たとえば、500m秒)経過後に目標の回転速度に達する。
次に、制御部110は、エンコーダー230の出力信号を検出し(ステップS103)、レジストローラー171が正常に起動したか否かを判断する(ステップS104)。より具体的には、制御部110は、エンコーダー230の出力信号を解析して、モーター210,220への起動指示時点から所定時間(500m秒)経過後にレジストローラー171が目標の回転速度に達したか否かを判断する。
レジストローラー171が正常に起動していないと判断する場合(ステップS104:NO)、制御部110は、ステップS107の処理に移る。
一方、レジストローラー171が正常に起動したと判断する場合(ステップS104:YES)、制御部110は、2台のモーター210,220が両方とも正常であると判断する(ステップS105)。
そして、制御部110は、用紙500の搬送不良の原因が紙詰まりであるとして、紙詰まりを通知する情報(たとえば、ジャムコード)を操作パネル部120に表示させ(ステップS106)、処理を終了する。
以上のとおり、図4のステップS101〜S106に示す処理によれば、用紙500の搬送不良が生じた場合、第1起動パターンにより2台のモーター210,220を起動させるための制御が行われる。そして、レジストローラー171が正常に起動した場合、用紙500の搬送不良の原因として、紙詰まりが通知される。
一方、ステップS104に示す処理において、レジストローラー171が正常に起動していないと判断する場合(ステップS104:NO)、制御部110は、第2起動パターンにより2台のモーター210,220を起動させる制御を行う(ステップS107)。
より具体的には、制御部110は、ステッピングモーター210の発生トルク以下、かつ、DCブラシレスモーター220の発生トルクよりも大きいトルクにより実現可能な加速度で2台のモーター210,220を起動させる制御を行う。このとき、ステッピングモーター210が故障していなければ、レジストローラー171は回転を開始し、所定時間(たとえば、1000m秒)経過後に目標の回転速度に達する。
次に、制御部110は、エンコーダー230の出力信号を検出し(ステップS108)、レジストローラー171が正常に起動したか否かを判断する(ステップS109)。より具体的には、制御部110は、エンコーダー230の出力信号を解析して、モーター210,220への起動指示時点から所定時間(1000m秒)経過後にレジストローラー171が目標の回転速度に達したか否かを判断する。
レジストローラー171が正常に起動していないと判断する場合(ステップS109:NO)、制御部110は、ステップS112の処理に移る。
一方、レジストローラー171が正常に起動したと判断する場合(ステップS109:YES)、制御部110は、ステッピングモーター210が正常であり、DCブラシレスモーター220が異常であると判断する(ステップS110)。
そして、制御部10は、用紙500の搬送不良の原因がDCブラシレスモーター220の故障であるとして、モーターの故障を通知する情報を操作パネル部120に表示させ(ステップS111)、処理を終了する。より具体的には、制御部110は、DCブラシレスモーター220が故障していることを示す情報を操作パネル部120に表示させ、処理を終了する。
以上のとおり、図4のステップS107〜S111に示す処理によれば、第2起動パターンにより2台のモーター210,220を起動させるための制御が行われる。そして、レジストローラー171が正常に起動した場合、DCブラシレスモーター220が故障している旨が通知される。
一方、ステップS109に示す処理において、レジストローラー171が正常に起動していないと判断する場合(ステップS109:NO)、制御部110は、第3起動パターンにより2台のモーター210,220を起動させる制御を行う(ステップS112)。より具体的には、制御部110は、DCブラシレスモーター220の発生トルク以下のトルクにより実現可能な加速度で2台のモーター210,220を起動させる制御を行う。
次に、制御部110は、エンコーダー230の出力信号に変化があったか否かを判断する(ステップS113)。
エンコーダー230の出力信号に変化があったと判断する場合(ステップS113:YES)、制御部110は、ステッピングモーター210が異常であり、DCブラシレスモーター220が正常であると判断し(ステップS114)、ステップS111の処理に移る。その結果、ステッピングモーター210が故障していることを示す情報が操作パネル部120に表示され、処理が終了される。
一方、エンコーダー230の出力信号に変化がなかったと判断する場合(ステップS113:NO)、制御部110は、ステッピングモーター210とDCブラシレスモーター220の両方が異常であると判断し(ステップS115)、ステップS111の処理に移る。その結果、2台のモーター210,220の両方が故障していることを示す情報が操作パネル部120に表示され、処理が終了される。
以上のとおり、図4および図5のステップS111〜S115に示す処理によれば、第3起動パターンにより2台のモーター210,220を起動させるための制御が行われる。そして、エンコーダー230の出力信号の変化が検知された場合、ステッピングモーター210が故障している旨が通知される。一方、エンコーダー230の出力信号の変化が検知されない場合、ステッピングモーター210およびDCブラシレスモーター220の両方が故障している旨が通知される。
以上のとおり、図4および図5に示すフローチャートの処理によれば、加速度の異なる第1〜第3起動パターンを順番に適用して2台のモーター210,220を起動させるための制御が行われる。そして、第1〜第3起動パターンにより制御を行った場合のエンコーダー230の出力から、2台のモーター210,220の故障の有無が判定される。このような構成によれば、単独で駆動できない2台のモーター210,220について、故障しているモーターを容易に検出できる。その結果、故障しているモーターを特定する時間が短縮される。また、故障しているモーターが分からずに余計な部品交換をしてしまうことが防止される。
次に、図6を参照して、本実施形態の故障判定処理についてより具体的に説明する。
図6は、第1〜第3起動パターンを説明するための図である。図6の縦軸は、ステッピングモーター210およびDCブラシレスモーター220の回転数であり、横軸は時間である。図6中の破線は、ステッピングモーター210の発生トルクにより実現可能な加速度を示し、一点鎖線は、DCブラシレスモーター220の発生トルクにより実現可能な加速度を示す。
本実施形態の故障判定処理では、用紙500の搬送不良が認識された場合、まず、第1起動パターン310により2台のモーター210,220を起動させる制御が行われる。ここで、第1起動パターン310は、ステッピングモーター210の発生トルクとDCブラシレスモーター220の発生トルクの合成トルクにより実現可能な加速度で2台のモーターを起動させる起動パターンである。言い換えれば、第1起動パターン310の加速度は、1台のモーター単独の発生トルクだけでは実現不可能な加速度である。
したがって、第1起動パターン310により2台のモーター210,220を起動させる制御を行った場合、少なくとも一方のモーターが故障していれば、レジストローラー171は正常に起動しない。このため、第1起動パターン310により2台のモーター210,220を起動させる制御を行って、レジストローラー171の起動の良否を判定すれば、2台のモーター210,220の両方が正常であるか、または、少なくとも一方が故障しているかを区別できる。
そして、本実施形態の故障判定処理では、第1起動パターン310での制御によって、少なくとも一方のモーターが故障していることが認識された場合、第2起動パターン320により2台のモーター210,220を起動させる制御が行われる。ここで、第2起動パターン320は、ステッピングモーター210の発生トルク以下、かつ、DCブラシレスモーター220の発生トルクよりも大きなトルクにより実現可能な加速度で2台のモーターを起動させる起動パターンである。言い換えれば、第2起動パターン320の加速度は、ステッピングモーター210が故障していれば実現不可能な加速度であり、第1起動パターン310の加速度よりも小さい。
したがって、第2起動パターン320により2台のモーター210,220を起動させる制御を行った場合、ステッピングモーター210が故障していれば、レジストローラー171は正常に起動しない。このため、第2起動パターン320により2台のモーター210,220を起動させる制御を行って、レジストローラー171の起動の良否を判定すれば、ステッピングモーター210が正常であるか、故障しているかを区別できる。そして、第1起動パターン310での制御によって、少なくとも一方のモーターが故障していることが認識されたうえで、ステッピングモーター210が正常であることが認識されれば、DCブラシレスモーター220が故障していることが認識される。
それから、本実施形態の故障判定処理では、第2起動パターン320での制御によって、ステッピングモーター210が故障していることが認識された場合、第3起動パターン330により2台のモーター210,220を起動させる制御が行われる。ここで、第3起動パターン330は、DCブラシレスモーター220の発生トルク以下のトルクにより実現可能な加速度で2台のモーターを起動させる起動パターンであり、第3起動パターン330の加速度は、第2起動パターン320の加速度よりも小さい。
第3起動パターン330により2台のモーター210,220を起動させる制御を行った場合、2台のモーター210,220の両方が故障していれば、レジストローラー171は起動しない。一方、ステッピングモーター210が故障しており、DCブラシレスモーター220が正常であれば、DCブラシレスモーター220の発生トルクによりレジストローラー171が起動する。なお、この場合、ステッピングモーター210が負荷となるため、レジストローラー171は、正常には起動しない。
したがって、第3起動パターン330により2台のモーター210,220を起動させる制御を行って、レジストローラー171の動作の有無を判定すれば、2台のモーター210,220の両方が故障しているか、ステッピングモーター210のみが故障しているかを区別できる。
以上のとおり、本実施形態の異常判定処理によれば、加速度の異なる第1〜第3起動パターン310〜330を順番に適用することにより、2台のモーター210,220のうち、故障しているモーターを検出できる。
次に、図7を参照して、第1〜第3起動パターン310〜330により2台のモーター210,220を起動させる制御を行った場合のレジストローラー171の挙動についてより具体的に説明する。
図7は、第1〜第3起動パターンが適用された場合のエンコーダーの出力の例を示す図である。図7の縦軸は、エンコーダー230の出力信号であり、レジストローラー171の回転数に対応している。図7の横軸は、時間である。
図7(a)は、2台のモーター210,220が両方とも正常である場合のエンコーダー230の出力信号の一例を示す図である。図7(b)は、ステッピングモーター210が正常であり、DCブラシレスモーター220が異常である場合のエンコーダー230の出力信号の一例を示す図である。図7(c)は、DCブラシレスモーター220が正常であり、ステッピングモーター210が異常である場合のエンコーダー230の出力信号の一例を示す図である。図7(d)は、2台のモーター210,220が両方とも異常である場合のエンコーダー230の出力信号の一例を示す図である。
2台のモーター210,220の両方が正常である場合、第1起動パターン310により2台のモーター210,220を起動させる制御を行えば、図7(a)に示すとおり、エンコーダー230の出力信号(回転数)は、所定時間(たとえば、500m秒)経過後に目標値に達する。また、ステッピングモーター210が正常であり、DCブラシレスモーター220が異常である場合、第2起動パターン320により2台のモーター210,220を起動させる制御を行えば、図7(b)に示すとおり、エンコーダー230の出力信号(回転数)は、第1起動パターンを適用した場合よりも長い時間(たとえば、1000m秒)で目標値に達する。
また、DCブラシレスモーター220が正常であり、ステッピングモーター210が異常である場合、第3起動パターン330により2台のモーター210,220を起動させる制御を行えば、図7(c)に示すとおり、エンコーダー230の出力信号は変化する。その一方で、2台のモーター210,220の両方が異常である場合、第3起動パターン330により2台のモーター210,220を起動させる制御を行えば、図7(d)に示すとおり、エンコーダー230の出力信号は変化しない。
以上のとおり、本実施形態の画像形成装置100によれば、第1〜第3起動パターン310〜330を順番に適用して2台のモーター210,220を起動させるための制御を行い、各パターン適用時のエンコーダー230の出力信号を検出することにより、2台のモーター210,220のうち故障しているモーターを検出できる。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、画像形成装置100に用紙の搬送不良が生じた場合、故障判定処理が行われた。しかしながら、故障判定処理が行われるタイミングは、用紙の搬送不良が生じた場合に限定されるものではない。たとえば、画像形成装置100の起動時や待機時のように、画像形成装置100が画像形成動作を行っていない期間に故障判定処理が行われてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明の駆動装置200によりレジストローラー171の駆動軸171aを駆動させる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明の駆動装置200により駆動される駆動軸は、レジストローラー171の駆動軸171aに限定されるものではなく、ループローラー172や他の搬送ローラーの駆動軸であってもよい。あるいは、本発明の駆動装置200は、搬送ローラーの圧着離間機構を駆動するための駆動軸の駆動にも使用され得る。この場合、たとえば、駆動軸にカムが取り付けられ、カムにより駆動軸の回転動作が並進動作に変換される。
また、上述した実施形態では、本発明の駆動装置200が画像形成装置100に適用される場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明の駆動装置200は、画像形成装置に連結される後処理装置に適用され、後処理装置内部の搬送ローラーの駆動軸を駆動してもよい。
また、上述した実施形態では、本発明の駆動装置200が、ステッピングモーター210とDCブラシレスモーター220を備える場合を例に挙げて説明した。しかしながら、駆動装置200が備えるモーターは、ステッピングモーターおよびDCブラシレスモーターに限定されるものではなく、トルク特性が互いに異なる2台のDCブラシレスモーターであってもよい。
上述した実施形態に係る画像形成装置100における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
100 画像形成装置、
110 制御部、
111 全体制御CPU、
112 モーター制御CPU、
120 操作パネル部、
130 画像読取部、
140 画像形成部、
150 定着部、
160 給紙部、
170 用紙搬送部、
171 レジストローラー、
171a 駆動軸、
172 ループローラー、
200 駆動装置、
210 ステッピングモーター、
211,212,221,222 ギア、
220 DCブラシレスモーター、
230 エンコーダー、
231 ホイール、
232 フォトセンサー、
500 用紙。

Claims (5)

  1. 駆動軸に動力を伝達する第1モーターと、
    前記第1モーターと異なるトルク特性を有し、前記第1モーターとともに前記駆動軸に動力を伝達する第2モーターと、
    前記駆動軸の回転状態を検知するエンコーダーと、
    前記第1および第2モーターの動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1および第2モーターを同時に起動させるための制御を複数の起動パターンにより行った場合の前記エンコーダーの出力から、前記第1および第2モーターのうち故障しているモーターを検出する、駆動装置。
  2. 前記第1モーターの発生トルクは、前記第2モーターの発生トルクよりも大きく、
    前記複数の起動パターンは、前記第1および第2モーターを起動させるときの加速度が異なる起動パターンであり、
    前記制御部は、
    前記第1モーターの発生トルクと前記第2モーターの発生トルクの合成トルクにより実現可能な加速度で前記第1および第2モーターを起動させる第1起動パターンと、前記第1モーターの発生トルク以下、かつ、前記第2モーターの発生トルクよりも大きなトルクにより実現可能な加速度で前記第1および第2モーターを起動させる第2起動パターンと、前記第2モーターの発生トルク以下のトルクにより実現可能な加速度で前記第1および第2モーターを起動させる第3起動パターンを順番に適用して、前記エンコーダーの出力から、前記第1および第2モーターの故障の有無を判定する、請求項1に記載の駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の駆動装置を有する画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記画像形成装置が画像形成動作を行っている期間以外の期間中に、前記複数の起動パターンにより前記制御を行って故障しているモーターを検出する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動軸は、用紙を搬送するための搬送ローラーの駆動軸であり、
    前記画像形成装置が画像形成動作を行っている期間中に用紙の搬送不良が認識された場合、前記制御部は、前記複数の起動パターンにより前記制御を行って故障しているモーターを検出し、
    前記制御部は、故障しているモーターが検出された場合、モーターの故障を通知する制御を行い、故障しているモーターが検出されなかった場合、紙詰まりを通知する制御を行う、請求項3または4に記載の画像形成装置。
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