JP2013210618A - 定着装置及びこれを含む画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを含む画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】センサーの出力をハードウェアとしての停止制御回路に入力し、制御素子が暴走してもモーターを安全に停止させ、ソフトウェア制御のデメリットを解消する。
【解決手段】定着装置は加熱回転体と、加圧回転体と、正逆回転自在なモーターと、モーターの駆動を受け、いずれか一方の回転体である移動対象回転体を予め定められた第1位置と第2位置間で移動させて定着圧を調整する定着圧調整機構と、制御素子を含み、ソフトウェア制御によりモーターに印加する電圧の指示を与える制御部と、制御部の指示に基づきモーターに印加する電圧を制御するモーター駆動部と、移動対象回転体が第1位置に到達したことを検知し制御素子に出力を入力しない検知体と、検知体の出力が入力され検知体が移動対象回転体の第1位置への到達を検知すると、ソフトウェア制御によらずにモーターを停止させる停止制御回路と、を含む。
【選択図】図3

Description

本発明はトナーを定着させる定着装置及び、定着装置を含む画像形成装置に関する。
複写機、複合機、プリンタ、FAX装置等の画像形成装置には、各種ローラーや感光体ドラム等の回転体を回転させるモーターが複数搭載される。そして、従来、CPUやマイコン等の制御素子(プロセッサー)によるソフトウェア制御により、モーターの回転制御(動作制御)を行うことが一般的である。しかし、CPU等の制御素子で暴走が発生すると、モーターや、モーターの駆動力を伝達する部分や、モーターの駆動力により動く部分に過剰な力が働き、故障が生じてしまうことがある。そこで、CPU等の暴走によるキャリッジ(インクジェット記録装置のヘッド移動部分)の暴走を防ぐ技術が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、キャリッジを移動駆動するキャリッジ駆動モータの為のキャリッジ駆動制御装置において、前記キャリッジの移動量に比例する数のパルス信号を出力するパルス信号出力手段と、加速と定速と減速とを含む所定の速度パターンとなるように、パルス信号出力手段から受けるパルス信号を用いたフィードバック制御により、キャリッジ駆動モータを制御する制御信号を出力する制御手段と、制御手段から受ける制御信号に基づいてキャリッジ駆動モータを駆動するキャリッジ駆動回路と、パルス信号出力手段から受けるパルス信号のパルス周期を検出する一方、その検出パルス周期と予め設定された設定パルス周期の下限値とを比較し、検出パルス周期が前記下限値より小さくなったときには、キャリッジ駆動回路に、キャリッジ駆動モータの強制停止を指令する停止指令信号を出力するハードロジック回路からなるパルス周期検出回路と、を備えたプリンタのキャリッジ駆動制御装置が記載されている。この構成により、印字制御やキャリッジ駆動制御を司る制御手段の暴走をそのハードロジック回路で検出し、制御手段の処理負荷を軽減や、制御手段の暴走に伴うキャリッジの暴走回避を図る(特許文献1:請求項1、段落[0007]等参照)。
特開平09−076595号
まず、電子写真方式の画像形成装置には、用紙に転写されたトナー像を定着させる定着装置が設けられる。例えば、定着装置には、発熱体により熱せられ、トナーを加熱する加熱回転体(例えば、ローラー)と、加熱回転体に圧接する加圧回転体(例えば、ローラー)が設けられる。加熱回転体と加圧回転体とのニップにトナー像が転写された用紙を通過させることにより、定着が行われる。
そして、常時、加熱回転体と加圧回転体とを圧接した状態で保つと、ジャム処理のときニップに挟まった用紙を取り除きにくい、回転体の寿命が短くなるといったデメリットがある。そこで、印刷時などでは、加熱回転体と加圧回転体と近づけてニップの圧力(定着圧)を加圧状態(圧接状態)とし、印刷終了後から次の印刷までの間、加熱回転体と加圧回転体とを離して定着圧を減圧するための機構を定着装置に設けることがある。
このような、回転体を移動させるための駆動源にはモーターが用いられることがある。そして、従来、回転体の位置やモーターの回転角等を検知するセンサーを設け、モーターの回転を制御するCPU等の制御素子に、センサーの出力を入力し、CPU等の制御素子に回転体の位置やモーターの状態を認識させ、ソフトウェア制御によりモーターの回転方向や停止の制御が行われていた。
しかし、CPU等の制御素子が暴走状態となれば、回転体が限界の位置に達してもモーターの駆動を続けることにより(ロック状態が継続することにより)、モーターや回転体を移動させる機構に含まれるギア等の部品の破損が生ずることがある。又、CPU等の制御素子でモーターのソフトウェア制御を行うようにすると、センサーの出力をCPUに入力するために、CPU等のポートが足りなくなったり、配線が複雑になったりすることがある。又、制御のためにソフトウェアの実装が必要となる。このように、CPU等の制御素子にセンサーの出力を入力し、CPU等の制御素子にソフトウェア制御を行わせることによるデメリットがある。
ここで、特許文献1記載の発明はキャリッジの移動に関するものであり、定着装置での定着圧の調整に関するものではない。又、モーターの回転に応じてパルスを発生させるもの(特許文献1の例ではエンコーダー)がなくては適用できない。又、高精度なエンコーダーは価格も高く、製造コストが増大するというデメリットもある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、従来のようにCPU等の制御素子によるソフトウェア制御によりモーターの停止を制御せず、センサーの出力をハードウェアとしてモーターの停止を制御する停止制御回路に入力し、CPU等の制御素子が暴走状態となってもモーターを安全に停止させ、CPU等の制御素子によるソフトウェア制御を行わせることによるデメリットの解消を図ることを課題とする。
請求項1に係る定着装置は、トナーが転写された用紙を加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体に圧接されニップを形成する加圧回転体と、正逆回転自在なモーターと、前記モーターの駆動を受け、前記モーターの回転方向に応じて前記加熱回転体と前記加圧回転体のいずれか一方の回転体である移動対象回転体を予め定められた第1位置と第2位置間で加圧方向及び減圧方向に移動させて前記ニップの圧力である定着圧を調整する定着圧調整機構と、制御素子を含み、前記制御素子がソフトウェア制御により前記モーターの回転方向に応じて前記モーターに印加する電圧の指示を与える制御部と、前記制御部の指示に基づき前記モーターに印加する電圧を制御するモーター駆動部と、前記定着圧調整機構により移動された前記移動対象回転体が前記第1位置に到達したことを検知し、前記制御素子に出力を入力しない検知体と、前記検知体の出力が入力され、前記検知体が前記移動対象回転体の前記第1位置への到達を検知すると、ソフトウェア制御によらずに前記モーターを停止させる停止制御回路と、を含むこととした。
この構成によれば、制御素子を含み、制御素子がソフトウェア制御によりモーターの回転方向に応じてモーターに印加する電圧の指示を与える制御部と、制御部の指示に基づきモーターに印加する電圧を制御するモーター駆動部と、定着圧調整機構により移動された移動対象回転体が第1位置に到達したことを検知し、制御素子に出力を入力しない検知体と、検知体の出力が入力され、検知体が移動対象回転体の第1位置への到達を検知すると、モーターを停止させる停止制御回路と、を含む。これにより、検知体の出力を制御部ではなく停止制御回路に入力し、移動対象回転体の第1位置への到達と同時にモーターを停止制御回路に停止させることができる。
従って、CPU等の制御素子によるソフトウェア制御ではなく、別途、停止制御回路によってモーターの停止を行うことができる。又、制御素子とは別系統の停止制御回路がモーターの停止を行うので、CPU等の制御素子が暴走しても、確実にモーターを停止させることができ、モーターや、モーターの駆動を伝達するギア等の部品やモーターの破損を防ぐことができる。又、センサーの出力をCPU等の制御素子に入力せずにすむので、制御素子のポート数を削減でき、CPU等の制御素子を搭載する基盤のサイズを大きくせずにすみ、機内の配線の簡素化を図ることができ、モーターの回転制御用のソフトウェアを実装しなくてすむ。
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記定着圧調整機構は前記モーターからの駆動力を伝達するギア列を含み、前記ギア列には、前記移動対象回転体が前記第2位置に到達すると、駆動力を伝達する前記ギアが空転して前記移動対象回転体が停止するように配された歯飛びギアが含まれ、前記制御部は前記移動対象回転体を前記第2位置方向に移動させるとき、前記移動対象回転体が前記第2位置方向に移動する方向に予め定められた移動所要時間だけ前記モーターを回転させる指示を前記モーター駆動部に与え、前記移動所要時間は前記第1位置から前記第2位置に前記移動対象回転体を移動させるのに要する時間よりも長いこととした。
この構成によれば、ギア列は、移動対象回転体が第2位置に到達すると、駆動力を伝達するギアが空転して移動対象回転体が停止するように配された歯飛びギアを含む。これにより、移動対象回転体が第2位置に到達した状態となれば、モーターが回転し続けたとしても、各ギアに大きな負荷はかからず、モーターもロック状態とならない。従って、ギア等の部品やモーターの破損を防ぐことができる。又、制御部は移動所要時間だけモーターを回転させる指示を出せば移動対象回転体を第2位置で確実に停止させることができる(制御部は時間制御を行えばすむ)。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2の発明において、前記モーターは2つの端子を有し、一方の前記端子には第1信号線が接続され、他方の前記端子は第2信号線が接続され、前記第1信号線と前記第2信号線は前記モーター駆動部と接続され、前記モーター駆動部は前記移動対象回転体が前記第1位置に向かう方向に前記モーターを回転させるとき、前記第1信号線に電圧を印加するとともに前記第2信号線をグランドに接続し、前記移動対象回転体が前記第2位置に向かう方向に前記モーターを回転させるとき前記第1信号線にグランドを接続するともに前記第2信号線に電圧を印加し、前記停止制御回路は前記第1信号線に接続され、前記第1信号線に電圧が印加されているときに動作し、前記第2信号線に接続されないこととした。
この構成によれば、停止制御回路は第1信号線に接続され、第1信号線に電圧が印加されているときに動作し、第2信号線に接続されない。これにより、移動対象回転体を第1位置に向けて移動させているときのみ停止制御回路を動作させることができ、移動対象回転体を第2位置に向けて移動させている間は停止制御回路を停止させることができる。従って、第1信号線と第2信号線のいずれに対しても停止制御回路を設ける場合に比べ、停止制御回路の回路構成を簡素化することができる。又、消費される電力を軽減することができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項3の発明において、前記停止制御回路は前記第1信号線に接続された第1トランジスタと、前記第1信号線に対し前記第1トランジスタに直列に接続される第2トランジスタを含み、前記第1トランジスタは前記移動対象回転体を前記第1位置に至るまで移動させる間ON状態となり前記移動対象回転体が前記第1位置に向かう方向に回転するように前記モーターに電圧を印加し、前記検知体が前記移動対象回転体の前記第1位置への到達を検知するとOFF状態となり前記モーターへの電圧印加を停止させ、前記第2トランジスタは前記第1トランジスタがOFF状態となるとON状態となり前記モーター停止時の電流を流すこととした。
この構成によれば、停止制御回路は第1信号線に接続された第1トランジスタと、第1信号線に対し第1トランジスタに直列に接続される第2トランジスタを含む。従って、停止制御回路をトランジスタにより簡易に構成することができる。又、第1トランジスタと第2トランジスタにより、モーターに電流を適切に流すことができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項4の発明において、前記停止制御回路は前記第1トランジスタと前記第2トランジスタが同時にON状態とならないように前記第2トランジスタのONタイミングを遅延させる遅延回路部と、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタが同時にON状態となったときの電流を制限する電流制限回路部を含むこととした。
第1トランジスタと第2トランジスタの直列回路が第1信号線に接続されるところ、この構成によれば、停止制御回路は第1トランジスタと第2トランジスタが同時にON状態とならないように第2トランジスタのONタイミングを遅延させる遅延回路部と、第1トランジスタと第2トランジスタが同時にON状態となったときの電流を制限する電流制限回路部を含む。これにより、遅延回路部によって、一時的に第1トランジスタと第2トランジスタがともにON状態となることを避けることができ、第1トランジスタと第2トランジスタに大きな電流が流れ、各トランジスタが壊れることを防ぐことができる。又、たとえ、一時的に第1トランジスタと第2トランジスタの両方がON状態となっても電流制限回路部によって、第1トランジスタと第2トランジスタに大電流が流れ、各トランジスタが壊れることを防ぐことができる。
又、請求項6に係る発明は、請求項4又は5の発明において、前記モーターの回転方向を切り替える指示を出すとき、前記制御部は前記第1信号線と前記第2信号線をグランドに接続すべき指示を前記モーター駆動部に与えてから、前記第1信号線と前記第2信号線に対する電圧印加とグランドへの接続を指示することとした。
この構成によれば、モーターの回転方向を切り替える指示を出すとき、制御部は第1信号線と第2信号線をグランドに接続すべき指示をモーター駆動部に与えてから、第1信号線と第2信号線に対する電圧印加とグランドへの接続を指示する。これにより、停止制御回路の状態をリセットすることができ、過渡的な回路の状態に起因して第1トランジスタと第2トランジスタの両方がON状態となることを確実に避けることができる。
又、請求項7に係る発明は、請求項2乃至6の発明において、前記定着圧調整機構の前記ギア列にはウォームギアが含まれることとした。
ウォームとウォームホイールからなるウォームギアは、ウォームホイール側からウォームは通常回せない等の理由により、定着圧調整機構側からの力によりモーターが逆回転しない。そのため、移動対象回転体が移動前の方向に戻ろうとする力が働いても、移動対象回転体は移動できない。例えば、加圧方向に移動後の移動対象回転体の位置がぶれず、定着圧を一定で保ち、適切にトナーの定着を行うことができる。
又、請求項8に係る発明は、請求項1乃至7の発明において、前記第1位置は、予め定められた定着圧となるように前記加熱回転体と前記加圧回転体を加圧した最加圧状態での前記移動対象回転体の位置又は最も退避させた最減圧状態での前記移動対象回転体の位置であり、前記第2位置は、前記第1位置が最加圧状態での前記移動対象回転体の位置であれば、最減圧状態での前記移動対象回転体の位置であり、前記第1位置が最減圧状態での前記移動対象回転体の位置であれば最加圧状態での前記移動対象回転体の位置であることとした。
この構成によれば、第1位置は予め定められた定着圧となるように加熱回転体と加圧回転体を加圧した最加圧状態での移動対象回転体の位置又は最も退避させた最減圧状態での移動対象回転体の位置であり、第2位置は第1位置が最加圧状態での移動対象回転体の位置であれば、最減圧状態での移動対象回転体の位置であり、第1位置が最減圧状態での移動対象回転体の位置であれば最加圧状態での移動対象回転体の位置である。このように、停止制御回路によるモーターの停止制御を、最減圧状態から最加圧状態とするときに適用することもでき、最加圧状態から最減圧状態とするときに適用することもできる。
又、請求項9に係る発明は、請求項1乃至8の発明において、前記定着圧調整機構は接触板と、前記モーターにより回転するカムを含み、前記接触板は、回動可能であり、一方の面に前記移動対象回転体の回転軸が接し、他方の面に前記カムが接し、前記カムは回転して前記接触板とこれに接する前記移動対象回転体を移動させることとした。これにより、簡易な仕組みにより加熱回転体と加圧回転体間の定着圧を調整することができる。
又、請求項10に係る画像形成装置は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の定着装置を含むこととした。
この構成によれば、CPU等の制御素子が暴走状態となってもモーターが安全に停止し、CPU等の制御素子によるソフトウェア制御を行わせることによるデメリットの無い定着装置を含む画像形成装置を提供することができる。
上述したように、本発明によれば、従来のようなCPU等の制御素子によるソフトウェア制御ではなく、センサーの出力をハードウェアとしてモーターの停止を制御する停止制御回路に入力してモーターの停止制御を行うことができる。従って、CPU等の制御素子が暴走状態となってもモーターを安全に停止させ、CPU等の制御素子によるソフトウェア制御を行わせることによるデメリットを無くすことができる。
プリンターの概略構造を示す模型的断面正面図である。 プリンターのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 定着装置の一例を示すブロック図である。 定着圧調整機構の一例を示す説明図である。 第1位置(最加圧位置)への到達を検知するためのセンサーの一例を示す説明図である。 定着圧調整機構のギア列に含まれるウォームギアの一例を示す説明図である。 歯飛びギアの一例を示す説明図である。 停止制御回路の一例を示す回路図である。 定着圧調整の流れの一例を示すフローチャートである。 定着圧の加圧中の停止制御回路の動作を説明するための回路図である。 最加圧状態での停止制御回路の動作を説明するための回路図である。 定着圧の減圧中の停止制御回路の動作を説明するための回路図である。 最減圧状態での停止制御回路の動作を説明するための回路図である。
以下、図1〜図13を用いて、本発明に係る定着装置1を含む画像形成装置を説明する。以下の説明では、画像形成装置としてプリンター100を例に挙げて説明する。但し、各実施の形態に記載されている構成、配置のような各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概要)
まず、図1を用いて、実施形態に係る画像形成装置の概要を説明する。図1は、プリンター100の概略構造を示す模型的断面正面図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンター100は、側方に取り付けられた操作パネル2を有する。そして、プリンター100は、内部に給紙部3a、第1搬送部3b、画像形成部4、定着装置1、第2搬送部3cを含む。
まず、図1に示すように、操作パネル2は、プリンター100の上部右側に設けられたアーム21の先に設けられる。そして、操作パネル2は、プリンター100の状態や各種メッセージや設定用画面を表示する表示部22(例えば、液晶パネル)を備える。表示部22は、タッチパネル式のものである。又、表示部22には、設定や入力用のキー23が複数設けられる。例えば、操作パネル2は、使用者による印刷に使用する用紙の種類やサイズのような印刷条件などの設定を受け付ける。又、例えば、操作パネル2は、プリンター100の状態や発生したエラーを表示し、使用者に対する報知を行う。
図1に示すように、プリンター100の内部下方に給紙部3aが配される。給紙部3aは、複数のカセット31a、31bを有する。例えば、各カセット31は、コピー用紙、OHPシート、ラベル用紙のような各種用紙を収容する。各カセット31には、モーターなどを含む駆動機構(不図示)により回転する給紙ローラー32が設けられる(図1では、上方のものに32a、下方のものに32bと符号を付す)。給紙ローラー32は、回転し、第1搬送部3bに用紙を送り出す。
そして、第1搬送部3bは、プリンター100内で用紙を搬送する。第1搬送部3bは、給紙部3aから供給された用紙を画像形成部4まで導く。第1搬送部3bには、搬送ローラー対33、34や搬送されてくる用紙を画像形成部4(転写ローラー45)の手前で待機させタイミングをあわせて送り出すレジストローラー対35が設けられる。
画像形成部4は、形成すべき画像の画像データに基づき、トナー像を形成し、用紙に転写する。具体的に、画像形成部4は、感光体ドラム41と、感光体ドラム41の周囲に配された帯電部42、露光部43、現像部44、転写ローラー45、クリーニング部46を含む。
感光体ドラム41は、外周面上に感光層を有し、その周面にトナー像を担持し、所定のプロセススピードで回転駆動する。帯電部42は、感光体ドラム41を一定の電位で帯電させる。露光部43は、入力される画像信号(画像データ)に基づき、レーザビーム(一点鎖線で図示)を出力し、帯電後の感光体ドラム41の走査露光を行う。これにより、感光体ドラム41の表面に静電潜像が形成される。
現像部44は、感光体ドラム41にトナーを供給し、感光体ドラム41の周面上に形成された静電潜像を現像する。クリーニング部46は、感光体ドラム41の清掃を行う。転写ローラー45は、感光体ドラム41に圧接する。そして、レジストローラー対35は、形成されたトナー像にあわせて感光体ドラム41と転写ローラー45のニップに用紙を送り込む。そして、所定の転写用の電圧が転写ローラー45に印加される。これにより、トナー像は、用紙に転写される。
定着装置1は、画像形成部4よりも用紙搬送方向の下流側に配される。定着装置1は、用紙に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。そして、定着装置1は、主として、ヒーター13により熱せられる加熱ローラー11(加熱回転体に相当)と、これに圧接される加圧ローラー12(加圧回転体、移動対象回転体に相当)とを含む。そして、トナー像の転写された用紙は、加熱ローラー11と加圧ローラー12との間のニップを通過する際に加熱・加圧される。その結果、トナー像が用紙に定着する。尚、定着後の用紙は、定着装置1の上方に設けられた第2搬送部3cに向かう。
例えば、加熱ローラー11の周面は、筒状やスリーブ状であり、金属製(例えば、アルミや鉄製)である。例えば、ヒーター13は、加熱ローラー11内に内蔵される。ヒーター13は、通電により加熱ローラー11に熱を与えることができるものであればよい。例えば、ハロゲンヒーターや、電熱線や、誘導加熱により加熱ローラー11を熱するものがヒーターとして用いられるでも良い。一方、加圧ローラー12は、周面に加熱ローラー11の形状に応じて変形する弾性層を有するローラーである。例えば、弾性層は、シリコンスポンジなどの樹脂製である。
定着装置1から排出された用紙は、分岐部36からプリンター100の左側面に向かって略水平に延びる第2搬送部3cを通して搬送され、排出ローラー対37によってプリンター100の左側面上部外側に設けられた排出トレイ38に排出される。これにより、1枚の画像形成処理が完了する。尚、両面印刷を行う場合、定着装置1から排出された用紙は、分岐部36から排出トレイ38方向に一旦送り出された後、プリンター100の右側面方向に向かってその搬送方向がスイッチバックされる。そして、用紙は、分岐部36を通過し、両面印刷用搬送部3dを通して下方に送られ、第1搬送部3bを経てレジストローラー対35の上流側に再度送られる。
(プリンター100のハードウェア構成)
次に、図2に基づき、実施形態に係るプリンター100のハードウェア構成を説明する。図2は、プリンター100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係るプリンター100は、内部に主制御部5を有する。例えば、主制御部5は、各種の演算処理や信号処理を行うCPU51や、画像データに対し画像処理を行う画像処理部52を含む。主制御部5は、CPU51や画像処理部52に各種処理を行わせ、プリンター100の各部を制御し、全体制御を行う。
CPU51は、記憶部53に格納され展開される制御プログラム、制御データ、設定データに基づきプリンター100の各部の制御や演算を行う。記憶部53は、ROM、RAM、フラッシュROM、HDDのような不揮発性と揮発性の記憶装置の組み合わせで構成される。例えば、記憶部53は、プリンター100の制御プログラム、制御データを記憶する。
又、主制御部5は、操作パネル2と接続され、操作パネル2になされた設定を認識する。又、主制御部5は、エラー、異常の発生のような、プリンター100の状態を示す情報を操作パネル2の表示部22に表示させる。
又、主制御部5は、通信部54と接続される。通信部54は、印刷を行う画像データや印刷の設定に関する設定データを含む印刷用データの送信元となるコンピューター200(例えば、パーソナルコンピューターやサーバー)とネットワークやケーブルや公衆回線を介して通信を行うための通信インターフェイスである。通信部54は、コンピューター200から印刷用データを受信する。
画像処理部52は、コンピューター200から受信した画像データに対し、設定データや操作パネル2での設定に合わせて、拡大、縮小、回転、濃度変換、データ形式変換などの各種画像処理を施す。そして、印刷ジョブ実行時、画像処理部52は、露光部43に画像処理後の画像データを送る。露光部43は、この画像データを受けて走査、露光を行う。
又、プリンター100には、印刷に関する部分(エンジン部30)を制御するエンジン制御部50(制御部に相当)が設けられる。主制御部5は、エンジン制御部50と通信可能に接続される。そして、印刷を行うとき、主制御部5は、印刷の実行指示や印刷内容を示すデータをエンジン制御部50に与える。尚、本説明では、エンジン制御部50を設ける例を説明するが、主制御部5とエンジン制御部50を統合し、主制御部5がエンジン部30の制御を行うようにしてもよい。
エンジン制御部50は、給紙部3a、第1搬送部3b、画像形成部4、定着装置1、第2搬送部3c、両面印刷用搬送部3dなどの印刷を行う部分(エンジン部30)と通信可能に接続される。エンジン制御部50は、エンジン部30の動作を制御し、印刷を行わせる。そして、エンジン制御部50には、印刷に関する制御を行うエンジンCPU501(制御素子に相当)が設けられる。
エンジンCPU501は、エンジン制御部50内に設けられるエンジンメモリー502に記憶されるデータやプログラムに基づき、給紙部3a、第1搬送部3b、画像形成部4、定着装置1、第2搬送部3c、両面印刷用搬送部3dのような部分の動作をソフトウェア制御する。又、プリンター100内に設けられる各種センサーの入力を受け、プリンター100の状態を認識する。尚、例えば、エンジンメモリー502は、ROMやRAMで構成される。
(定着装置1の構成の概要)
次に、図3を用いて、本実施形態に係る定着装置1の概要を説明する。図3は、定着装置1の一例を示すブロック図である。
図1、図2を用いて説明したように、プリンター100は、定着装置1を含む。そして、図1を用いて説明したように、定着装置1は、トナー像が転写された用紙を定着させるため、加熱ローラー11と加圧ローラー12を含む。加熱ローラー11と加圧ローラー12との間のニップの間にトナー像の転写された用紙を通過させることで、定着が行われる。
エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、加熱ローラー11を熱するヒーター13への通電を制御する。そして、加熱ローラー11に対して接触して(非接触でもよい)温度センサー14が設けられる。温度センサー14は、サーミスターを含み、加熱ローラー11の温度により出力値(例えば、電圧値)が変化する。エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、温度センサー14の出力に基づき加熱ローラー11を認識する。そして、エンジン制御部50は加熱ローラー11の温度が予め定められた定着制御温度(トナーの定着を行う上で適切な温度、例えば、170°C程度)となるように、ヒーター13への通電のON/OFFやヒーター13の出力を制御する。
又、エンジン制御部50は、加熱ローラー11と加圧ローラー12を回転させる定着モーター15の動作を制御する。エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、印刷時や、定着制御温度以下となっている加熱ローラー11を定着制御温度まで熱するウォームアップ時に定着モーター15を回転させる。これにより、加熱ローラー11と加圧ローラー12は回転する。例えば、定着モーター15による駆動力は、加熱ローラー11に伝達される(加圧ローラー12でもよい)。加熱ローラー11と加圧ローラー12は、接するので、一方が回転すると、他方が従動して回転する。尚、定着モーター15による駆動力を加熱ローラー11と加圧ローラー12の両方に伝達し、加熱ローラー11と加圧ローラー12を回転させるようにしてもよい。
(定着圧の調整)
次に、図3〜図7を用いて、実施形態に係る定着装置1での定着圧の調整を説明する。図4は、定着圧調整機構6の一例を示す説明図である。図5は、第1位置(最加圧位置)への到達を検知するためのセンサーの一例を示す説明図である。図6は、定着圧調整機構6のギア列63に含まれるウォームギア64の一例を示す説明図である。図7は、歯飛びギア67の一例を示す説明図である。
本実施形態の定着装置1には、加熱ローラー11に対する加圧ローラー12の位置を移動させ、定着圧(加熱ローラー11と加圧ローラー12のニップの圧力)を調整するための定着圧調整機構6が設けられる。尚、本実施形態では加圧ローラー12を移動させる例を説明するが、加圧ローラー12ではなく、加熱ローラー11を移動させて定着圧を調整してもよい。そして、図3に示すように、定着圧調整機構6は、モーター7が生じさせる駆動力を受け、加圧ローラー12の位置を移動させる。
例えば、モーター7は、正逆回転自在なDCブラシモーターである。そして、定着装置1には、モーター7に印加する電圧(モーター7の端子74a、74bに入力する電圧の大小、電流を流す方向)を制御し、モーター7の回転方向や回転時間を制御するモーター駆動部8が設けられる。モーター駆動部8とモーター7は、第1信号線RS1と第2信号線RS2で接続される(詳細は後述)。モーター駆動部8は、エンジン制御部50(エンジンCPU501)の指示に応じた方向にモーター7を回転させる。又、モーター駆動部8は、商用電源から供給される交流電力からモーターの回転用の直流電圧を生成する電源装置55からモーター7への電力の供給と遮断を制御する。電源装置55は、整流回路や平滑回路やトランスなどを有する電力変換回路である。電源装置55は、モーター7のような各種モーターに供給するための直流電圧(例えば、DC24V)を生成する。
定着圧調整機構6は、印刷時や、ウォームアップ時、加圧ローラー12を加熱ローラー11方向に移動させる。そして、定着圧調整機構6は、トナー像を定着させる上で適切として予め定められた最加圧時定着圧(仕様上の印刷時の定着圧)となる位置に加圧ローラー12を移動させる。以下の説明では、定着圧が最加圧時定着圧となった(定着圧が予め定められた大きさとなった)状態を「最加圧状態」と称する。
一方、印刷が長時間にわたり実行されないなど、加熱ローラー11に加圧ローラー12を圧接させる状態を長時間続けると、加圧ローラー12のうち同じ部分だけ長時間にわたり変形される(凹まされる)ことになる。そうすると、加圧ローラー12が傷みやすくなる。そこで、加圧ローラー12の長寿命化を図るため、定着圧調整機構6は、印刷終了から次に印刷を開始までの間、減圧時の定着圧として予め定められた最減圧時定着圧となる位置まで加圧ローラー12を加熱ローラー11から離れる方向に移動させる。以下の説明では、定着圧が最減圧時定着圧となった(定着圧が最も小さくなった)状態を「最減圧状態」と称する。尚、加熱ローラー11と加圧ローラー12は、最減圧状態でも接触している。
そして、以下の説明では、便宜上、最加圧状態での加圧ローラー12の位置を第1位置と称し、最減圧状態での加圧ローラー12の位置を第2位置と称する。言い換えると、定着圧調整機構6は、加圧ローラー12を第1位置(最加圧状態)と第2位置(最減圧状態)の間で移動させる。
図4を用いて、定着圧調整機構6の一例を説明する。例えば、定着圧調整機構6は、加圧ローラー12の回転軸12aと接する接触板61、カム62、複数のギアからなるギア列63を含む。接触板61の一端には、支点が設けられる。そして、接触板61は、支点が設けられていない方の端部を振るようにして回動可能である。又、接触板61の一方の面には、加圧ローラー12の回転軸12aが接し、他方の面には、カム62が接する。
そして、図4のうち、上方の図は、最加圧状態(加圧ローラー12が第1位置にある状態)を示し、下方の図は、最減圧状態(加圧ローラー12が第2位置にある状態)を示す。図4の上方の図で示す矢印の方向にカム62が回転するようにモーター7を回転させると、ギア列63を介してカム62に駆動力が伝わりカム62が回転する。そして、カム62は、接触板61とこれに接する加圧ローラー12を加熱ローラー11方向に移動させる。図4の下方の図で示す矢印の方向にカム62が回転するようにモーター7を回転させると、ギア列63を介してカム62に駆動力が伝わりカム62が回転する。そして、カム62は、接触板61とこれに接する加圧ローラー12を加熱ローラー11方向に移動させる力を弱める。これにより、加圧ローラー12は、自身の反発力により定着圧の減圧方向に退避し、加熱ローラー11から離れる方向に移動する。
尚、本実施形態ではカム62を用いて定着圧の調整を行う例を説明するが、カム62以外の機構を利用して加圧ローラー12もしくは、加熱ローラー11を移動させ、定着圧を調整するようにしてもよい。
そして、図3及び図5に示すように、本実施形態の定着装置1には、加圧ローラー12が第1位置にある状態(最加圧状態)となったことを検知する到達検知センサー71(検知体に相当)が設けられる。本実施形態の到達検知センサー71は、透過型の光センサーである。そして、定着圧調整機構6に含まれるギア列63のうちの1枚のギアには、突起73を有する金属板72が付される。到達検知センサー71は、この金属板72に対し設けられる。
モーター7の駆動を受けて金属板72が付されたギアが回転する。そして、加圧ローラー12が第1位置にある状態(最加圧状態)となったときに金属板72の突起73が到達検知センサー71の発光部NT1と受光部NT2(図8参照)の光路を遮るように金属板72がギアに取り付けられる。言い換えると、加圧ローラー12が第1位置にある状態(最加圧状態)となったとき、金属板72の突起73が到達検知センサー71の発光部NT1と受光部NT2の光路を遮るように、ギア列63に含まれる各ギアのギア比や取り付け角度が設定される。従って、到達検知センサー71は、加圧ローラー12が第1位置にある状態(最加圧状態)と第1位置にない状態とで出力が異なる。これにより、加圧ローラー12が第1位置にある状態(最加圧状態)か否かを検知することができる。
そして、図3に示すように、本実施形態では到達検知センサー71の出力は、エンジン制御部50(エンジンCPU501)ではなく、モーター7を停止させる停止制御回路9に入力される(停止制御回路9の詳細は後述)。これにより、制御素子(エンジンCPU501)のソフトウェア制御によらず、加圧ローラー12が第1位置にある状態(最加圧状態)になるとモーター7を停止させることができる。
又、図6に示すように、定着圧調整機構6のギア列63中には、ウォームギア64が設けられる。例えば、図6に示すように、モーター7の軸7a(出力回転軸)にウォーム65が取り付けられる。そして、ウォーム65には、ウォームホイール66がかみ合わされる。これにより、モーター7の駆動力は、カム62に向けて伝達される。一方、ウォームギア64は、モーター7が逆回転しない限り、ウォームホイール66側(カム62側)で回転する力が生じても逆転しない。そのため、たとえ、モーター7の停止時、カム62を動かそうとする力(例えば、第1位置から第2位置に向けて加圧ローラー12を移動させる力)が働いても、モーター7は、回転せず、加圧ローラー12の位置は、変わらない。
更に、図7に示すように、定着圧調整機構6の定着圧調整機構6のギア列63中には、歯飛びギア67が設けられる。歯飛びギア67は、全周のうち一部の歯が無いギアである。かみ合うギア(歯飛びギア67に駆動力を伝えるギア)の歯が歯飛び部分67aに至ると、空転する。空転状態になると、歯飛びギア67以降の段には、駆動力が伝達されない。
そして、本実施形態の定着圧調整機構6のギア列63では、加圧ローラー12が第2位置にある状態(最減圧状態)となったとき、モーター7からの駆動力を歯飛びギア67に伝達するギアの歯が歯飛び部分67aと面する状態となるように、ギア列63に歯飛びギア67が組み込まれている。言い換えると、加圧ローラー12が第2位置にある状態(最減圧状態)となったとき、空転し駆動力が伝達されない状態となる。従って、加圧ローラー12が第2位置にある状態(最減圧状態)となったときに歯飛びギア67により空転が生ずるように、ギア列63に含まれる歯飛びギア67のような各ギアのギア比や取り付け角度が設定される。これにより、加圧ローラー12が第2位置にある状態(最減圧状態)になると、自動的にカム62が停止し、加圧ローラー12の移動が停止する。
尚、最減圧状態から最加圧状態とするとき(加圧時)、加圧方向にモーター7を回転させ、加圧方向に回転すると歯飛びギア67と歯飛びギア67にモーター7の駆動力を伝達するギアがかみ合うようにするため、歯とびギア67には付勢部材67b(例えばバネ)が引っかけられる(設けられる)。加圧ローラー12を加熱ローラー11方向に移動させるとき(加圧するとき)の歯飛びギア67の回転方向の下流側に向けて歯飛びギア67が回転するように、付勢部材67bが設けられる。加圧ローラー12を加熱ローラー11方向に引き離すとき(減圧時)には、付勢部材67bは歯飛びギア67の回転方向の上流側に向けて付勢するので、歯飛びギア67は空転状態(ほとんど回転しない状態)で保たれ、駆動力が伝達されない状態となる。尚、付勢部材67bとして、モーター7とは別に、歯飛びギア67を回転させるモーターを設け、加圧方向に回転すると歯飛びギア67と歯飛びギア67にモーター7の駆動力を伝達するギアがかみ合うようにしてもよい。
このように、加圧ローラー12は、第1位置(最加圧状態)と第2位置(最減圧状態)の間で移動する。
(停止制御回路9)
次に、図8を用いて本実施形態に係る停止制御回路9の一例を説明する。図8は、停止制御回路9の一例を示す回路図である。
図8に示すように、モーター駆動部8からの2本の信号線である第1信号線RS1がモーター7の端子74aに、第2信号線RS2がモーター7の端子74bに接続される。尚、第1信号線RS1には、電流の向きを制限するダイオードD1が配される。モーター駆動部8は、エンジン制御部50(エンジンCPU501)の指示に合わせ、第1信号線RS1をHigh、第2信号線RS2をグランドとしたり、第1信号線RS1をグランド、第2信号線RS2をHighとしたりして、モーター7に流す電流の向きを制御し、モーター7の回転方向を制御する。例えば、モーター駆動部8は、エンジン制御部50(エンジンCPU501)の指示に基づき、第1信号線RS1と第2信号線RS2に印加する電圧の高低を切り替えるHブリッジ回路を含む。
尚、本実施形態に係る定着装置1では、モーター駆動部8は、加圧ローラー12を加熱ローラー11方向に移動するようにモーター7を回転させるとき(加圧時)、第1信号線RS1に電圧を印加し第2信号線RS2をグランドに接続する。また、加圧ローラー12を加熱ローラー11から離す方向に移動するようにモーター7を回転させるとき(減圧時)、加圧時とは、逆方向にモーター7を回転させる必要があるので、モーター駆動部8は、第2信号線RS2に電圧を印加し、第1信号線RS1をグランドに接続する。
そして、第1信号線RS1に対し、停止制御回路9が設けられる。図8に示すように、停止制御回路9には、上述の到達検知センサー71が組み込まれている。尚、到達検知センサー71には、第1信号線RS1とは、別に、電源装置55からの電源電圧Vccが供給される(例えば、Vccは3.3V)。また、停止制御回路9は、複数の抵抗(抵抗R1〜R10)や、コンデンサー(コンデンサーC1、C2)や、4つの抵抗内蔵型のデジタルトランジスタ(デジタルトランジスタQD1〜QD4)や、2つのモーター駆動用のトランジスタ(第1トランジスタQ1、第2トランジスタQ2)や、整流用のダイオードD2を含む。尚、第1信号線RS1に対し第1トランジスタQ1、第2トランジスタQ2の順に、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2は、直列に接続される。このように、停止制御回路9は、ソフトウェア制御によらず動作する回路である。
詳細は後述するが、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2は、定着圧を加圧する方向にモーター7を回転させるとき、加圧中は、第1トランジスタQ1=ON、第2トランジスタQ2=OFFである。そして、最加圧状態になると第1トランジスタQ1=OFF、第2トランジスタQ2=ONとなる。このように、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2は、交互にON/OFFが切り替えられるが、トランジスタの特性や停止制御回路9の過渡的な状態に起因して、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2が同時にON状態となる可能性がある。また、暴走したエンジンCPU501の指示により、モーター駆動部8が乱暴で不定に第1信号線RS1と第2信号線RS2に対するモーター駆動用の電圧印加やグランドへの接続を切り替えることにより、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2が同時にON状態となることも考えられる。第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2は、直列に接続されているので、同時にON状態となると、瞬間的に大きな電流が流れてしまう可能性がある。
そこで、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2が同時にON状態となることを防ぐため、第2トランジスタQ2のONタイミングを遅らせるコンデンサーC1(遅延回路部に相当)が第2トランジスタQ2のベースに接続される。コンデンサーC1の充電が完了してから第2トランジスタQ2がON状態となるので、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の状態の切り替えに時間差を持たせることができる。しかも、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2が同時にON状態となっても、電流を制限する抵抗R10(電流制限回路部に相当)が設けられるので、第1トランジスタQ1や第2トランジスタQ2が壊れにくい。
(定着圧調整の流れ)
次に、図9〜図13を用いて、本実施形態のプリンター100での定着圧調整の流れの一例を説明する。図9は、定着圧調整の流れの一例を示すフローチャートである。図10は、定着圧の加圧中の停止制御回路9の動作を説明するための回路図である。図11は、最加圧状態での停止制御回路9の動作を説明するための回路図である。図12は、定着圧の減圧中の停止制御回路9の動作を説明するための回路図である。図13は、最減圧状態での停止制御回路9の動作を説明するための回路図である。
まず、図9のフローチャートのスタートは、電源投入時や印刷を開始しようとするときなど、加圧ローラー12を加熱ローラー11方向に移動させ、加圧ローラー12を第1位置まで移動させようとする(最加圧状態としようとする)時点である。言い換えると、加圧ローラー12を第2位置から第1位置(最減圧状態から最加圧状態)にしようとする時点である。
このとき、エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、加圧ローラー12を加熱ローラー11に向けて移動させる方向に(加圧方向に)モーター7を回転させる指示をモーター駆動部8に出す(ステップ♯1)。
この指示を受け、モーター駆動部8は、第1信号線RS1にモーター駆動用の電圧V1(例えば、電源装置55が生成したDC24V)を印加し、第2信号線RS2をグランドに接続する(ステップ♯2)。これにより、加圧ローラー12は、加熱ローラー11方向に移動を開始し、定着圧の加圧が開始される(ステップ♯3)。尚、第2位置から第1位置に方向に(加熱ローラー11方向に)加圧ローラー12を移動させるとき、上述の付勢部材67bにより歯飛びギア67と、ギア列63のうちの歯飛びギア67に駆動力を伝達するギアがかみ合い、空転が解除される。
図10を用いて、定着圧の加圧中の停止制御回路9の動作(状態)を説明する。加圧中、モーター駆動部8は、第1信号線RS1にモーター駆動用の直流電圧V1を印加し、第2信号線RS2をGNDとする。加圧中、加圧ローラー12が第1位置にある状態(最加圧状態)となるまで、到達検知センサー71の発光部NT1が発光する光は、遮光されず、到達検知センサー71の受光部NT2は、ON状態となる。
そして、デジタルトランジスタQD1=ON、デジタルトランジスタQD2=OFF、デジタルトランジスタQD3=ON、デジタルトランジスタQD4=ONとなる。第1トランジスタQ1は、pnp型であり、第2トランジスタQ2は、npn型であるので、第1トランジスタQ1=ON、第2トランジスタQ2=OFFとなる。これにより、図10において破線で示す方向に電流J1が流れ、モーター7が回転する。
定着圧の加圧が続くと、やがて到達検知センサー71は、加圧ローラー12の位置が第1位置に到達したこと(最加圧状態となったこと)を検知する(ステップ♯4)。停止制御回路9に最加圧状態の検知による到達検知センサー71の出力変化が入力され(ステップ♯5)、停止制御回路9は、モーター7の回転を停止させる(ステップ♯6)。
図11を用いて、定着圧の最加圧状態であるときの停止制御回路9の動作(状態)を説明する。最加圧状態でも減圧を開始しない限り、モーター駆動部8は、第1信号線RS1にモーター駆動用の直流電圧V1を印加し、第2信号線RS2をGNDとする。最加圧状態となると、到達検知センサー71の発光部NT1が発光する光は、遮光され、到達検知センサー71の受光部NT2は、OFF状態となる。
そうすると、デジタルトランジスタQD1=ON、デジタルトランジスタQD2=ON、デジタルトランジスタQD3=OFF、デジタルトランジスタQD4=OFFとなる。これにより、第1トランジスタQ1=OFF、第2トランジスタQ2=ONとなる。これにより、モーター7の端子74a、74bのいずれにも電圧V1が印加されず(両端がGNDレベルとなり)、モーター7の回転は、停止する。これにより、モーター7は、ロック状態とならず、ギア列63に大きな力がかかり続けることもない。そして、第2トランジスタQ2のコレクタとモーター7のモーター駆動用の電圧V1が印加されていた端子74aが接続されるので、逆起電力によりモーター7が停止するまでに流れる電流J2(図11に破線で図示)をON状態の第2トランジスタQ2を介してGNDに向けて流すことができる。
尚、暴走により、最加圧状態にある状態のとき、エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、モーター駆動部8に対し、第1信号線RS1と第2信号線RS2の両方に対してモーター駆動用の電圧V1とすべき指示を出す可能性がある。この指示を受け、モーター駆動部8が第1信号線RS1と第2信号線RS2の両方に電圧V1を印加すると、到達検知センサー71が遮光状態であればトランジスタQ2がON状態となるから(図11と同様の状態)、モーター7には、減圧方向に回転するように電流が流れる。そうすると、やがて金属板72が到達検知センサー71を遮光しなくなり、トランジスタQ2がOFF状態となる(図10と同様の状態)。そうすると、モーター7の端子74a、74bには、同じ大きさの電圧V1が印加されることにより、モーター7は、停止する。従って、停止制御回路9は、第1信号線RS1と第2信号線RS2がHighとなっても(直流電圧の印加があっても)、モーター7の端子74a、74bに同じ大きさの電圧が印加されるように動作し、モーター7を停止させる。このように、エンジン制御部50(エンジンCPU501)が暴走して第1信号線RS1と第2信号線RS2の両方に電圧V1を印加したとしても、停止制御回路9は、モーター7を停止状態で保ち、モーター7や定着圧調整機構6のギアの破損を生じさせない。
尚、エンジン制御部50(エンジンCPU501)が暴走し、第1信号線RS1=V1、第2信号線RS2=GNDとしても、上述のように、モーター7は、停止したままである。又、暴走により、エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、モーター駆動部8に第1信号線RS1=GND、第2信号線RS2=V1とさせても減圧が始まるだけであり、第1信号線RS1=GND、第2信号線RS2=GNDとさせればモーター7への電力供給が停止され、モーター7は、停止状態を保つ。
そして、定着圧が最加圧状態となると(加圧ローラー12が第1位置となると)、エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、減圧を開始すべきか否かを確認する(ステップ♯7)。減圧を開始する条件(トリガー)は、予め定められ、任意に定めることができる。エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、印刷完了を減圧開始条件としてもよいし、ウォームアップ後、印刷されないまま予め定められた時間の経過をした時点を減圧開始条件としてもよい。
エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、減圧開始条件が満たされるまで確認を続ける(ステップ♯7のNo→ステップ♯7)。そして、減圧開始条件が満たされると(ステップ♯7のYes)、エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、加圧ローラー12を加熱ローラー11から離れる方向(第2位置の方向)に移動するように(減圧方向に)モーター7を移動所要時間だけ回転させる指示をモーター駆動部8に与える(ステップ♯8)。ここで、移動所要時間は、モーター7を回転させることで加圧ローラー12を第1位置から第2位置に移動させることができる時間よりも長く、余裕を持たせた時間とされる。例えば、第1位置から第2位置に加圧ローラー12を移動させるのに約4秒必要であれば、移動所要時間は、約6秒程度とすることができる。
この指示を受け、モーター駆動部8は、第1信号線RS1にグランドを接続し、第2信号線RS2にモーター駆動用の電圧V1(例えば、電源装置55が生成したDC24V)を印加する(ステップ♯9)。これにより、モーター7は、加圧ローラー12が加熱ローラー11から離れる方向に移動する方向への回転を開始し、加圧ローラー12は、第2位置に向けて移動し、定着圧の減圧が開始される(ステップ♯10)。
尚、加圧状態→最加圧検知→減圧開始までの流れが急であると(いきなり第1信号線RS1に電圧V1を印加し第2信号線RS2にグランドを接続している状態から第1信号線RS1にグランドを接続し、第2信号線RS2に電圧V1を印加すると)、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2が同時にON状態となり、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2を貫く大きな電流が流れ、第1トランジスタQ1や第2トランジスタQ2が壊れることがある。そこで、モーター7の回転方向を切り替える指示を出すとき、エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、第1信号線RS1と第2信号線RS2をともにグランドに接続すべき指示をモーター駆動部8に与えてから、第1信号線RS1と第2信号線RS2に対する電圧印加とグランドへの接続を指示するようにしてもよい。第1信号線RS1と第2信号線RS2をともにグランドに接続することにより、回路の状態は、リセットされ、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2が同時にON状態となることを防ぐことができる。
図12を用いて、定着圧の減圧中の停止制御回路9の動作(状態)を説明する。減圧中、モーター駆動部8は、第2信号線RS2にモーター駆動用の直流電圧V1を印加し、第1信号線RS1をGNDとする。減圧中、停止制御回路9に対して電圧V1がいずれのトランジスタに対しても順バイアス方向に印加されないので、デジタルトランジスタQD1〜QD4、及び、第1トランジスタQ1、第2トランジスタQ2は、いずれもOFFとなる。言い換えると、停止制御回路9は、第1信号線RS1に接続され、第1信号線RS1に電圧が印加されているときに動作し、第1信号線RS1に電圧が印加されていなければ駆動(動作)せず、第2信号線RS2に接続されない。そして、第2信号線RS2からモーター7を介して第1信号線RS1方向に電流J3が流れ(図12において破線で図示)、モーター7が減圧方向に回転する(加圧時とは逆方向に電流が流れる)。尚、到達検知センサー71はデジタルトランジスタQD1がOFFであるため、動作しない。
減圧により、加圧ローラー12の位置は、第2位置に到達し、最減圧状態となる(ステップ♯11)。尚、特別なセンサーで最減圧状態となったことを検知する必要はない。そして、加圧ローラー12が第2位置に到達すると、定着圧調整機構6に含まれる歯飛びギア67により、駆動力を歯飛びギア67に伝達するギアが空転して加圧ローラー12が停止する(ステップ♯12)。これにより、最減圧状態となってもモーター7は、ロック状態とならず、ギア列63に大きな力がかかり続けることもない。
そして、減圧に際し、エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、モーター駆動部8にモーター7を移動所要時間だけ回転させる指示を与えていたので、モーター駆動部8は、モーター7駆動開始から移動所要時間経過後に第1信号線RS1=GND、第2信号線RS2=GNDとして、モーター7を停止させる(ステップ♯13)。
図13を用いて、定着圧の最減圧状態(加圧ローラー12が第2位置)でモーター7を停止させたときの停止制御回路9の動作(状態)を説明する。最減圧状態となりモーター7を停止させるとき、モーター駆動部8は、第1信号線RS1と第2信号線RS2をGNDとする。停止制御回路9は、第1信号線RS1に電圧が印加されていなければ駆動(動作)しないので、停止制御回路9の状態は図12で説明した減圧中と同様である。
また、モーター7の端子74a、74bが同電位となるので、モーター7の回転は、停止する。そして、逆起電力によりモーター7が停止するまでに流れる電流J4(図13に破線で図示)は、例えば、ダイオードD2を介してGNDに向けて流すことができる。
そして、定着圧が最減圧状態となると(加圧ローラー12が第2位置となると)、エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、加圧を開始すべきか否かを確認する(ステップ♯14)。加圧を開始する条件(トリガー)は、予め定められ、任意に定めることができる。例えば、エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、主電源投入時や省電力モードからの復帰時や、コンピューター200からの印刷用データを受信などの印刷開始の旨がプリンター100に入力されたこと加圧開始条件としてもよい。
もし、エンジン制御部50(エンジンCPU501)は、加圧開始条件が満たされるまで確認を続ける(ステップ♯14のNo→ステップ♯14)。加圧開始条件が満たされると(ステップ♯14のYes)、フローは、ステップ♯1に戻る。
このようにして、本実施形態の定着装置1は、加熱回転体(加熱ローラー11)と、加圧回転体(加圧ローラー12)と、モーター7と、定着圧調整機構6と、制御部(エンジン制御部50)と、モーター駆動部8と、検知体(到達検知センサー71)と、停止制御回路9を含む。加熱回転体はトナーが転写された用紙を加熱する。加圧回転体は加熱回転体に圧接されニップを形成する。モーター7は正逆回転自在である。定着圧調整機構6はモーター7の駆動を受け、モーター7の回転方向に応じて加熱回転体と加熱回転体のいずれか一方の回転体である移動対象回転体(本実施形態では加圧ローラー12)を予め定められた第1位置と第2位置間で加圧方向及び減圧方向に移動させてニップの圧力である定着圧を調整する。制御部は制御素子(エンジンCPU501)を含み、制御素子がソフトウェア制御によりモーター7の回転方向に応じてモーター7に印加する電圧の指示を与える。モーター駆動部8は制御部の指示に基づきモーター7に印加する電圧を制御する。検知体は定着圧調整機構6により移動された移動対象回転体が第1位置に到達したことを検知し、制御素子に出力を入力しない。停止制御回路9は検知体の出力が入力され、検知体が移動対象回転体の第1位置への到達を検知すると、ソフトウェア制御によらずにモーター7を停止させる。
これにより、検知体(到達検知センサー71)の出力を制御部(エンジン制御部50)ではなく停止制御回路9に入力し、移動対象回転体(本実施形態では加圧ローラー12)の第1位置への到達と同時にモーター7を停止制御回路9に停止させることができる。従って、CPUのような制御素子(エンジンCPU501)によるソフトウェア制御ではなく、別途、停止制御回路9によってモーター7の停止を行うことができる。又、制御素子とは、別系統の停止制御回路9がモーター7の停止を行うので、CPUのような制御素子が暴走しても、確実にモーター7を停止させることができる。そのため、モーター7や、モーター7の駆動を伝達するギアのような部品やモーター7の破損を防ぐことができる。又、センサーの出力をCPUのような制御素子に入力せずにすむので、制御素子のポート数を削減でき、CPUのような制御素子を搭載する基盤のサイズを大きくせずにすみ、機内の配線の簡素化を図ることができる。又、モーター7の回転制御用の複雑なソフトウェアをCPUのような制御素子に実装しなくてすむ。
又、定着圧調整機構6は、モーター7からの駆動力を伝達するギア列63を含み、ギア列63には、移動対象回転体(本実施形態では加圧ローラー12)が第2位置に到達すると、駆動力を伝達するギアが空転して移動対象回転体が停止するように配された歯飛びギア67が含まれ、制御部(エンジン制御部50)は、移動対象回転体を第2位置方向に移動させるとき、移動対象回転体が第2位置方向に移動する方向に予め定められた移動所要時間だけモーター7を回転させる指示をモーター駆動部8に与え、移動所要時間は、第1位置から第2位置に移動対象回転体を移動させるのに要する時間よりも長くする。これにより、移動対象回転体が第2位置に到達した状態となれば、モーター7が回転し続けたとしても、各ギアに大きな負荷は、かからず、モーター7もロック状態とならない。従って、ギアのような部品やモーター7の破損を防ぐことができる。又、制御部は、移動所要時間だけモーター7を回転させる指示を出せば移動対象回転体を第2位置で確実に停止させることができる(エンジン制御部50は、時間制御を行えばすむ)。
又、モーター7は、2つの端子74a、74bを有し、一方の端子74aには、第1信号線RS1が接続され、他方の端子74bは、第2信号線RS2が接続され、第1信号線RS1と第2信号線RS2は、モーター駆動部8と接続され、モーター駆動部8は、移動対象回転体(本実施形態では加圧ローラー12)が第1位置に向かう方向にモーター7を回転させるとき、第1信号線RS1に電圧を印加するとともに第2信号線RS2をグランドに接続し、移動対象回転体が第2位置に向かう方向にモーター7を回転させるとき第1信号線RS1にグランドを接続するともに第2信号線RS2に電圧を印加し、停止制御回路9は、第1信号線RS1に接続され、第1信号線RS1に電圧が印加されているときに動作し、第2信号線RS2に接続されない。これにより、移動対象回転体を第1位置に向けて移動させているときのみ停止制御回路9を動作させることができ、移動対象回転体を第2位置に向けて移動させている間は、停止制御回路9を停止させることができる。従って、第1信号線RS1と第2信号線RS2のいずれに対しても停止制御回路9を設ける場合に比べ、停止制御回路9の回路構成を簡素化することができる。又、消費される電力を軽減することができる。
又、停止制御回路9は、第1信号線RS1に接続された第1トランジスタQ1と、第1信号線RS1に対し第1トランジスタQ1に直列に接続される第2トランジスタQ2を含み、第1トランジスタQ1は、移動対象回転体(本実施形態では加圧ローラー12)を第1位置に至るまで移動させる間ON状態となり移動対象回転体が第1位置に向かう方向に回転するようにモーター7に電圧を印加し、検知体(到達検知センサー71)が移動対象回転体の第1位置への到達を検知するとOFF状態となりモーター7への電圧印加を停止させ、第2トランジスタQ2は、第1トランジスタQ1がOFF状態となるとON状態となりモーター7停止時の電流を流す。従って、停止制御回路9をトランジスタにより簡易に構成することができる。又、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2により、モーター7に電流を適切に流すことができる。
又、停止制御回路9は、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2が同時にON状態とならないように第2トランジスタQ2のONタイミングを遅延させる遅延回路部(コンデンサーC1)と、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2が同時にON状態となったときの電流を制限する電流制限回路部(抵抗R10)を含む。第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の直列回路が第1信号線RS1に接続されるところ、遅延回路部によって、一時的に第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2がともにON状態となることを避けることができ、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2に大きな電流が流れ、各トランジスタが壊れることを防ぐことができる。又、たとえ、一時的に第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の両方がON状態となっても電流制限回路部によって、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2に大電流が流れ、各トランジスタが壊れることを防ぐことができる。
又、モーター7の回転方向を切り替える指示を出すとき、制御部(エンジン制御部50)は、第1信号線RS1と第2信号線RS2をグランドに接続すべき指示をモーター駆動部8に与えてから、第1信号線RS1と第2信号線RS2に対する電圧印加とグランドへの接続を指示する。これにより、停止制御回路9の状態をリセットすることができ、過渡的な回路の状態に起因して第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の両方がON状態となることを確実に避けることができる。
又、定着圧調整機構6の複数のギアには、ウォームギア64が含まれる。ウォーム65とウォームホイール66からなるウォームギア64は、ウォームホイール66側からウォーム65は、通常回せない理由により、定着圧調整機構6側からの力によりモーター7が逆回転しない。そのため、移動対象回転体(本実施形態では加圧ローラー12)が移動前の方向に戻ろうとする力が働いても、移動対象回転体は、移動できない。例えば、加圧方向に移動後の移動対象回転体の位置がぶれず、定着圧を一定で保ち、適切にトナーの定着を行うことができる。
又、第1位置は、予め定められた定着圧となるように加熱回転体(加熱ローラー11)と加圧回転体(加圧ローラー12)を加圧した最加圧状態での移動対象回転体(本実施形態では加圧ローラー12)の位置又は、最も退避させた最減圧状態での移動対象回転体の位置であり、第2位置は、第1位置が最加圧状態での移動対象回転体の位置であれば、最減圧状態での移動対象回転体の位置であり、第1位置が最減圧状態での移動対象回転体の位置であれば最加圧状態での移動対象回転体の位置である。このように、停止制御回路9によるモーター7の停止制御を、最減圧状態から最加圧状態とするときに適用することもでき、最加圧状態から最減圧状態とするときに適用することもできる。
又、定着圧調整機構6は接触板61と、モーター7により回転するカム62を含み、接触板61は、回動可能であり、一方の面に移動対象回転体(本実施形態では加圧ローラー12)の回転軸12aが接し、他方の面にカム62が接し、カム62は回転して接触板61とこれに接する移動対象回転体を移動させる。これにより、簡易な仕組みにより加熱回転体(加熱ローラー11)と加圧回転体12間の定着圧を調整することができる。
又、画像形成装置(例えば、プリンター100)は、上述の定着装置1を含む。この構成によれば、CPUのような制御素子(エンジンCPU501)が暴走状態となってもモーター7が安全に停止し、CPUのような制御素子によるソフトウェア制御を行わせることによるデメリットの無い定着装置1を含む画像形成装置を提供することができる。
又、本発明は方法の発明としても捉えることができる。
次に、他の実施形態を説明する。上記の実施形態では、加圧ローラー12を加熱ローラー11に近づけた(加圧した)位置を第1位置とし、遠ざけた(減圧した)位置を第2位置として説明した。しかし、上記の説明とは、反対に、加圧ローラー12を加熱ローラー11から遠ざけた位置を第1位置とし、近づけた位置を第2位置としてもよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲は、これに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は定着装置1内の定着に用いる回転体のニップの圧力(定着圧)の調整を行う定着装置1に利用可能である。
100 プリンター(画像形成装置) 1 定着装置
11 加熱ローラー(加熱回転体)
12 加圧ローラー(加圧回転体、移動対象回転体)
50 エンジン制御部(制御部) 501 エンジンCPU(制御素子)
6 定着圧調整機構 63 ギア列
64 ウォームギア 67 歯飛びギア
7 モーター 71 到達検知センサー(検知体)
74a 端子 74b 端子
8 モーター駆動部 9 停止制御回路
RS1 第1信号線 RS2 第2信号線
Q1 第1トランジスタ Q2 第2トランジスタ
C1 コンデンサー(遅延回路部) R10 抵抗(電流制限回路部)

Claims (10)

  1. トナーが転写された用紙を加熱する加熱回転体と、
    前記加熱回転体に圧接されニップを形成する加圧回転体と、
    正逆回転自在なモーターと、
    前記モーターの駆動を受け、前記モーターの回転方向に応じて前記加熱回転体と前記加圧回転体のいずれか一方の回転体である移動対象回転体を予め定められた第1位置と第2位置間で加圧方向及び減圧方向に移動させて前記ニップの圧力である定着圧を調整する定着圧調整機構と、
    制御素子を含み、前記制御素子がソフトウェア制御により前記モーターの回転方向に応じて前記モーターに印加する電圧の指示を与える制御部と、
    前記制御部の指示に基づき前記モーターに印加する電圧を制御するモーター駆動部と、
    前記定着圧調整機構により移動された前記移動対象回転体が前記第1位置に到達したことを検知し、前記制御素子に出力を入力しない検知体と、
    前記検知体の出力が入力され、前記検知体が前記移動対象回転体の前記第1位置への到達を検知すると、ソフトウェア制御によらずに前記モーターを停止させる停止制御回路と、を含むことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着圧調整機構は前記モーターからの駆動力を伝達するギア列を含み、
    前記ギア列には、前記移動対象回転体が前記第2位置に到達すると、駆動力を伝達する前記ギアが空転して前記移動対象回転体が停止するように配された歯飛びギアが含まれ、
    前記制御部は前記移動対象回転体を前記第2位置方向に移動させるとき、前記移動対象回転体が前記第2位置方向に移動する方向に予め定められた移動所要時間だけ前記モーターを回転させる指示を前記モーター駆動部に与え、
    前記移動所要時間は前記第1位置から前記第2位置に前記移動対象回転体を移動させるのに要する時間よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記モーターは2つの端子を有し、一方の前記端子には第1信号線が接続され、他方の前記端子は第2信号線が接続され、
    前記第1信号線と前記第2信号線は前記モーター駆動部と接続され、
    前記モーター駆動部は前記移動対象回転体が前記第1位置に向かう方向に前記モーターを回転させるとき、前記第1信号線に電圧を印加するとともに前記第2信号線をグランドに接続し、前記移動対象回転体が前記第2位置に向かう方向に前記モーターを回転させるとき前記第1信号線にグランドを接続するともに前記第2信号線に電圧を印加し、
    前記停止制御回路は前記第1信号線に接続され、前記第1信号線に電圧が印加されているときに動作し、前記第2信号線に接続されないことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記停止制御回路は前記第1信号線に接続された第1トランジスタと、前記第1信号線に対し前記第1トランジスタに直列に接続される第2トランジスタを含み、
    前記第1トランジスタは前記移動対象回転体を前記第1位置に至るまで移動させる間ON状態となり前記移動対象回転体が前記第1位置に向かう方向に回転するように前記モーターに電圧を印加し、前記検知体が前記移動対象回転体の前記第1位置への到達を検知するとOFF状態となり前記モーターへの電圧印加を停止させ、
    前記第2トランジスタは前記第1トランジスタがOFF状態となるとON状態となり前記モーター停止時の電流を流すことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記停止制御回路は前記第1トランジスタと前記第2トランジスタが同時にON状態とならないように前記第2トランジスタのONタイミングを遅延させる遅延回路部と、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタが同時にON状態となったときの電流を制限する電流制限回路部を含むことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記モーターの回転方向を切り替える指示を出すとき、前記制御部は前記第1信号線と前記第2信号線をグランドに接続すべき指示を前記モーター駆動部に与えてから、前記第1信号線と前記第2信号線に対する電圧印加とグランドへの接続を指示することを特徴とする請求項4又は5に記載の定着装置。
  7. 前記定着圧調整機構の前記ギア列にはウォームギアが含まれることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記第1位置は、予め定められた定着圧となるように前記加熱回転体と前記加圧回転体を加圧した最加圧状態での前記移動対象回転体の位置又は最も退避させた最減圧状態での前記移動対象回転体の位置であり、
    前記第2位置は、前記第1位置が最加圧状態での前記移動対象回転体の位置であれば、最減圧状態での前記移動対象回転体の位置であり、前記第1位置が最減圧状態での前記移動対象回転体の位置であれば最加圧状態での前記移動対象回転体の位置であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記定着圧調整機構は接触板と、前記モーターにより回転するカムを含み、
    前記接触板は、回動可能であり、一方の面に前記移動対象回転体の回転軸が接し、他方の面に前記カムが接し、
    前記カムは回転して前記接触板とこれに接する前記移動対象回転体を移動させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の定着装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
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