JP6980463B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
記録媒体であるシートに画像を形成するプリンタ、複写機、及び複合機等の画像形成装置では、生産性を向上させるため、先行シートとそれに続く後続シートとの間隔(所謂紙間)が年々狭まる傾向にある。しかしながら、常に一定の間隔で画像形成を行うことができるとは限らず、先行シートに対する画像形成が行われた後、後続シートに対する画像形成の開始を待機させる場合がある。例えば、シートを給送する際の搬送速度のばらつきを吸収するためにシートを待機させる場合、或いは外部から入力された画像データを画像形成装置がサポートする形式に展開するために時間を要する場合がある。また、後続シートを待機させる目的とは別に、例えばレジストレーションローラ対の上流に設けたローラ対で予備的な斜行補正を行うことで、斜行補正の精度向上を図る場合もある。
特許文献1には、大容量デッキから画像形成装置の本体にシートを給送する構成において、先行シートに対する画像形成動作の進行度に応じて、大容量デッキの内部に後続シートを待機させることが記載されている。この構成では、デッキ内の収納庫から送り出された後続シートの前端が、停止状態の搬送ローラ対に突き当てられることで待機状態となり、搬送ローラ対の駆動開始によって搬送が再開される。
特開2002−365862号公報
しかしながら、シートの前端を停止状態にあるローラ対その他の搬送手段に突き当てて一時停止させた後に搬送を再開した場合と、シートを一時停止させずに搬送した場合とで、シートの幅方向の位置が異なる場合があった。そして、シート位置の変動によって、シートに形成された画像の位置ずれが生じていた。
そこで、本発明は、シートに形成される画像の位置ずれを低減可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、シートを搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段のシート搬送方向において前記第1搬送手段の下流に配置され、シートを搬送する第2搬送手段と、画像を担持する像担持体を有し、前記像担持体に画像を形成する画像形成部と、前記シート搬送方向における前記第2搬送手段の下流に配置され、前記像担持体に担持された画像をシートに転写する転写手段と、前記第1搬送手段を駆動する第1駆動源と、前記第2搬送手段を駆動する第2駆動源と、前記第1駆動源及び前記第2駆動源に前記第1搬送手段及び前記第2搬送手段を駆動させている状態で前記第1搬送手段によって搬送されるシートの前記シート搬送方向における下流端を前記第2搬送手段に到達させて前記第2搬送手段にシートを受け渡す第1モードと、前記第2駆動源による前記第2搬送手段の駆動を停止させた状態で前記第1搬送手段によって搬送されるシートの前記シート搬送方向における下流端を前記第2搬送手段に当接させた後、前記第2駆動源に前記第2搬送手段の駆動を開始させる第2モードと、を実行可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記画像形成部に対して、前記像担持体に形成させる画像の位置を変更可能であり、前記第1モードを実行する場合、前記像担持体の第1位置に形成させた画像をシートに転写させ、前記第2モードを実行する場合、前記シート搬送方向に直交するシートの幅方向において、前記像担持体の前記第1位置と異なる第2位置に形成させた画像をシートに転写させる、ことを特徴とする。
本発明の他の態様に係る画像形成装置は、シートを搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段のシート搬送方向において前記第1搬送手段の下流に配置され、シートを搬送する第2搬送手段と、前記シート搬送方向における前記第2搬送手段の下流でシートに画像を形成する画像形成手段と、前記第1搬送手段を駆動する第1駆動源と、前記第2搬送手段を駆動する第2駆動源と、前記第1駆動源及び前記第2駆動源に前記第1搬送手段及び前記第2搬送手段を駆動させている状態で前記第1搬送手段によって搬送されるシートの前記シート搬送方向における下流端を前記第2搬送手段に到達させて前記第2搬送手段にシートを受け渡す第1モードと、前記第2駆動源による前記第2搬送手段の駆動を停止させた状態で前記第1搬送手段によって搬送されるシートの前記シート搬送方向における下流端を前記第2搬送手段に当接させた後、前記第2駆動源に前記第2搬送手段の駆動を開始させる第2モードと、を実行可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記画像形成手段に画像形成動作を実行させる位置を変更することで、画像形成動作によって形成される画像のシートに対する位置を調整可能であり、前記第1モードを実行する場合、前記画像形成手段に第1位置で画像形成動作を実行させ、前記第2モードを実行する場合、前記シート搬送方向に直交するシートの幅方向において、前記画像形成手段に前記第1位置と異なる第2位置で画像形成動作を実行させる、ことを特徴とする。
本発明に係る構成によれば、シートに形成される画像の位置ずれを低減することができる。
本開示に係る画像形成装置の概略図。 画像形成装置の制御構成を示すブロック図。 シート搬送系の駆動構成を示す模式図。 実施例1においてプレレジ待機を行わない場合(a)、プレレジ待機を行う場合(b)、及びプレレジ待機を行わないで画像形成位置をオフセットさせた場合(c)のシート位置を表す模式図。 画像形成位置のオフセット量が格納されたテーブルを表す図。 実施例1に係る画像形成装置の制御方法を表すフローチャート(a)及び各シートについて行われる搬送動作の制御方法を表すフローチャート(b)。 実施例1においてプレレジ待機を行わない場合のシートの挙動を表す模式図(a、b)及び各モータのタイミングチャート(c)。 実施例1においてプレレジ待機を行う場合のシートの挙動を表す模式図(a、b)及び各モータのタイミングチャート(c)。 実施例2においてプレレジ待機を行わない場合(a)、プレレジ待機を行う場合(b)、及びプレレジ待機を行わないで画像形成位置をオフセットさせた場合(c)のシート位置を表す模式図。 実施例2に係る画像形成装置の制御方法を表すフローチャート(a)及び各シートについて行われる搬送動作の制御方法を表すフローチャート(b)。 実施例2においてプレレジ待機を行わない場合のシートの挙動を表す模式図(a、b)及び各モータのタイミングチャート(c)。 実施例2においてプレレジ待機を行う場合のシートの挙動を表す模式図(a、b)及び各モータのタイミングチャート(c)。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る画像形成装置について説明する。画像形成装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及び複合機を含み、外部PCから入力された画像情報や原稿から読取った画像情報に基づいて、記録媒体として用いられるシートに画像を形成する。
(画像形成装置の概要)
画像形成装置1は、記録媒体として用いられるシートPに画像を形成して出力する電子写真方式のフルカラーレーザープリンタである。シートPとしては、普通紙及び封筒等の紙、光沢紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、並びに布等を用いることができる。画像形成装置1の装置本体100には、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナー像を形成する4つの画像形成ユニットPY,PM,PC,PKと、中間転写ベルト21と、を備えた画像形成エンジン10が収容されている。画像形成ユニットPY〜PKは、感光ドラム11を有し、感光ドラム11にトナー像を形成する。感光ドラム11に担持されたトナー像は中間転写体である中間転写ベルト21を介してシートPに転写される。感光ドラム11及び中間転写ベルト21は、いずれも最終的にシートPに転写されるトナー像を担持して回転する像担持体の一例である。
画像形成ユニットPY〜PKは、現像に用いるトナーの色が異なる以外は同様に構成されるため、イエローの画像形成ユニットPYを例に画像形成部の構成及びトナー像の形成プロセス(画像形成動作)について説明する。画像形成ユニットPYは、感光ドラム11の他に、帯電ローラ12、露光装置13Y、現像装置14、及びドラムクリーナを有する。感光ドラム11は、外周部に感光層を有するドラム状の感光体であり、中間転写ベルト21の回転方向に沿った方向に回転する。帯電ローラ12、露光装置13Y、及び現像装置14は、感光体の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段として機能する。即ち、帯電ローラ12は、感光ドラム11の表面を一様に帯電させ、露光装置13Yは、画像情報に応じて変調されたレーザ光を感光ドラム11に照射して感光ドラム11の表面に静電潜像を書き込む画像書き込み動作を行う。現像装置14は、トナーを含む現像剤を収容し、感光ドラム11にトナーを供給することで静電潜像をトナー像に現像する。感光ドラム11に形成されたトナー像は、一次転写装置である一次転写ローラ25によって中間転写ベルト21に一次転写される。転写後に感光ドラム11に残留した残トナーは、ドラムクリーナによって除去される。
中間転写ベルト21は、二次転写内ローラ22、張架ローラ23、テンションローラ24、及び一次転写ローラ25に巻き掛けられ、図中反時計回り方向R1に回転駆動される。上述の画像形成動作は各画像形成ユニットPY〜PKにおいて並行して進められ、4色のトナー像が互いに重なるように多重転写されることで、中間転写ベルト21にフルカラーのトナー像が形成される。このトナー像は、中間転写ベルト21に担持されて転写部(二次転写部)に搬送される。二次転写部は、転写手段としての二次転写ローラ43と二次転写内ローラ22の間のニップ部として構成され、二次転写ローラ43にトナーの帯電極性とは逆極性のバイアス電圧が印加されることでトナー像がシートPに二次転写される。転写後に中間転写ベルト21に残留した残トナーは、ベルトクリーナ26によって除去される。
トナー像を転写されたシートPは、定着装置50へと受け渡される。定着装置50は、シートPを挟持して搬送する定着ローラ対51と、ハロゲンヒータ等の熱源とを有し、シートPに担持されたトナー像に圧力及び熱を加える。これにより、トナー粒子が溶融・固着して、シートPに定着した定着画像が得られる。
次に、画像形成装置1によるシートPを搬送動作について説明する。シート積載部の例である給送カセット31,32は、シートPを収納し、装置本体100に引抜可能に装着される。給送カセット31,32に収納されたシートPは、給送ユニット40aを含む給送部40によって1枚ずつ給送される。給送ユニット40aは、シートPを給送カセット31,32から送り出すピックアップローラa1と、ピックアップローラa1からシートPを受取って搬送する給送ローラa2とを備える。また、給送ユニット40aは、給送ローラa2によって搬送されるシートPを他のシートPから分離する分離ローラa3を備える。なお、給送ユニット40aはシートPを給送する給送手段の一例であり、吸引ファンによってベルト部材にシートPを吸着して搬送するベルト方式や、パッドを用いた摩擦分離方式の給送手段を用いてもよい。さらに、シート積載部の他の例である手差しトレイ33に積載されたシートPは、給送ローラ等の給送手段によって給送される。
給送ユニット40aから送り出されたシートPは、プレレジストレーション部41を介してレジストレーションローラ対(以下、レジローラ対とする)42に搬送される。レジストレーション手段の一例であるレジローラ対42は、シートPの前端、つまりシートの搬送方向における下流端に当接してシートを撓ませる(ループを形成する)ことでシートPの斜行を補正する。レジローラ対42は、画像形成ユニットPY〜PKによる画像形成動作の進行度に合わせたタイミングでシートPを二次転写部に送り込む。二次転写部においてトナー像を転写され、定着装置50によって画像の定着が行われたシートPはシート排出部60に受け渡され、定着後ローラ対61によってシートPの搬送経路を切換可能な切換部材64に向けて搬送される。
シートPに対する画像形成が完了している場合には、第1面(表面)に画像を形成されたシートPは排出ローラ対62によって排出トレイ80に排出される。シートPの第2面(裏面)に画像を形成する場合、シートPは切換部材64によって搬送ローラ対63を介して反転ローラ対71に案内される。反転搬送部材である反転ローラ対71は、シートPを排出トレイ80の上方の排出空間に向けて所定距離搬送した後、逆方向にシートPを搬送することで、シートPを両面パス79に送り込む。反転搬送部70は、詳しくは後述するように、両面パス79に配置される複数の搬送ローラ対(72,73,74)を有し、シートPを再びレジローラ対42へ向けて搬送する。そして、二次転写部及び定着装置50を通過することで第2面に画像を形成されたシートPは、排出ローラ対62によって排出トレイ80に排出される。
なお、上記構成は画像形成装置の一例であり、例えば、感光体に形成したトナー像を転写部においてシートに対して直接転写する直接転写方式であってもよい。また、インクをシートPに直接吹き付けるインクジェット方式の画像形成手段や、版胴に一次転写されたインク像をシートPに二次転写するオフセット印刷方式の画像形成手段を用いてもよい。
以下、画像形成装置1が有する機能を制御する制御構成について、図2のブロック図を用いて説明する。画像形成装置1には、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、操作部203、画像形成制御部205、シート搬送制御部206などの各機能部を有する制御部200が搭載されている。CPU201は、メモリ202に格納された制御プログラムを読出して実行することにより、画像形成装置1が行う各種処理を実現する。メモリ202は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read only memory)であり、各種プログラムおよび各種データを所定の記憶領域に記憶する記憶部である。操作部203は、液晶パネル及びボタン等のデバイスを有し、印刷に使用するシートに関する各種情報(サイズ、坪量、表面性等の情報)の入力や、印刷の実行及びその中断の指示等、ユーザが行う各種操作を受け付ける。
画像形成制御部205は、露光装置13Y,13M,13C,13Kにおいて画像書き込み動作を実行する露光書き込み部13を含めて、画像形成エンジン10の各部に指示を出して画像形成動作を制御する。後述するように、制御部200は、メモリ202に格納されたテーブルを参照して露光装置13Y〜13Kによる静電潜像の書出し位置を変更可能に構成され、これによってシートに形成される画像の位置を調整可能である。シート搬送制御部206は、各種搬送ローラを駆動する給送モータ110や排出モータ160等へ指示を出し、シートPの搬送を制御する。センサ制御部207は、後述のレジストレーションセンサ(レジセンサ)44及び両面センサ76等による検知開始及び停止を制御するとともに、これら各センサの検知結果を受け付ける。また、制御部200は、ネットワークを介して画像形成装置1に接続されたコンピュータ204から、印刷に使用するシートに関する各種情報を受信可能である。
(シート搬送系)
次に、シート搬送制御部206によって制御されるシート搬送系及びその駆動構成について、図3の模式図を用いて説明する。画像形成装置1が備えるシート搬送系は、給送パス49と、画像形成パス59と、両面パス79とを含む。これらのパスにおけるシートの搬送空間は装置本体100に支持されるガイド部材によって構成される。
給送パス49は、シートPを給送するための搬送路であり、上述の給送部40及びプレレジストレーション部41が配置される。給送部40は、給送ユニット40aと、給送ユニット40aからシートを受取って搬送する引抜ローラ対40bとを含む。プレレジストレーション部41は、引抜ローラ対40bから受取ったシートを上方に向かって搬送する縦パスローラ対41aと、縦パスローラ対41aとレジローラ対42の間に配置されたプレレジストレーションローラ対(プレレジローラ対)41bを含む。ここで、駆動源を共通化して装置の小型化及びコストダウンを図るため、給送ユニット40a及び引抜ローラ対40bは給送モータ110によって駆動され、縦パスローラ対41a及びプレレジローラ対41bはプレレジモータ120によって駆動される。
画像形成パス59は、シートPを搬送しながら画像形成を行うための搬送路であり、レジローラ対42、二次転写ローラ43及び二次転写内ローラ22、並びに定着ローラ対51が配置される。レジローラ対42はレジモータ130によって駆動され、二次転写内ローラ22はITB(Intermediate transfer belt)モータ140によって駆動され、定着ローラ対51は定着モータ150によって駆動される。
両面パス79は、両面印刷を行う場合に画像形成パス59から送り出されたシートPを画像形成パス59へ向けて再度搬送するための搬送路であり、第1両面ローラ対72、第2両面ローラ対73、及び第3両面ローラ対74が配置される。反転ローラ対71は、画像形成パス59からのシートPを受取って反転させ、両面パス79に送り込む。第1〜第3の両面ローラ対72〜74は、両面パス79において反転ローラ対71からレジローラ対42に向かう方向に沿ってこの順に配置される。
反転ローラ対71及び第1両面ローラ対72は反転モータ170によって駆動され、第2両面ローラ対73及び第3両面ローラ対74は両面モータ180によって駆動される。反転モータ170は第1方向(正転)及びその反対の第2方向(逆転)に回転可能なモータであり、第1両面ローラ対72はワンウェイクラッチ75を介して反転モータ170に連結されている。給送パス49のシート搬送構成と同様に、両面印刷を行うためのシート搬送構成も駆動源を共通化して装置の小型化及びコストダウンが図られている。なお、両面パス79に駆動源の数より多いシートを待機させる動作については、後に詳しく説明する。
この他、シート排出部60を構成する各ローラ対(61〜63)を駆動するための排出モータ160が設けられている。なお、以下で説明するシート搬送動作は、反転ローラ対71がシートPを排出する排出手段を兼ねる構成(シート排出部が省略される構成)にも適用可能である。また、プレレジローラ対41bとレジローラ対42の間、及び第1両面ローラ対72と第2両面ローラ対73の間には、それぞれシートを検知可能な検知手段としてレジセンサ44及び両面センサ76が配置される(図1参照)。
引抜ローラ対40bは、シートが給送される給送路としての給送パス49に配置された第1搬送部材に相当し、縦パスローラ対41aは給送路において第1搬送部材の下流に配置された第2搬送部材に相当する。第1両面ローラ対72は、第1搬送路としての画像形成パス59から送り出されたシートが再び画像形成パス59に送られる第2搬送路(両面パス79)に配置された第3搬送部材に相当する。また、第2両面ローラ対73は、第2搬送路において第3搬送部材の下流に配置された第4搬送部材に相当し、第3両面ローラ対74は、第2搬送路において第4搬送部材のさらに下流に配置された第5搬送部材に相当する。
以下説明するように、画像形成装置1は、給送パス49及び両面パス79のそれぞれにおいて、シートを一時的に待機させる動作を実行可能である。引抜ローラ対40b及び第1両面ローラ対72はいずれもシートを搬送する第1搬送手段の例であり、縦パスローラ対41a及び第2両面ローラ対73はいずれもシートに当接して待機させることが可能な第2搬送手段の例である。給送モータ110及び反転モータ170はいずれも第1搬送手段を駆動する第1駆動源に相当し、プレレジモータ120及び両面モータ180はいずれも第2搬送手段を駆動する第2駆動源に相当する。
(プレレジ待機)
次に、画像形成ジョブの実行中に、転写部の上流でシートを待機させる場合について説明する。複数枚のシートに対して片面印刷又は両面印刷を実行する場合、通常、所定の印刷順序に従って、一定の間隔(画像形成間隔)でシートに対する画像転写が行われ、この間隔が単位時間当たりの出力枚数、すなわち生産性を規定する。しかしながら、以下に挙げるような種々の理由により、画像形成間隔が長くなり、生産性が低下する場合がある。
例えば、定着装置が過度に温度上昇して定着ローラの温度許容限界を超えた場合に、転写部及び定着装置へのシートの搬送を停止して冷却時間を確保するケースがある。また、排出ローラの下流側に接続され、シートに対して綴じ処理等の処理を施すシート処理装置が装着されている場合に、シート処理装置による処理動作を待つために画像形成を停止するケースがある。さらに、画像形成装置の制御部が、コンピュータから転送された画像データを装置が備える画像形成手段がサポートするデータ形式(露光書き込み部13に転送可能な形式)に展開するための時間(画像展開時間)が必要となるケースがある。
画像形成を停止する場合、画像形成ユニットPY〜PKにおける新規の画像書き込みが停止される一方で、先頭のシートPは二次転写部より上流で待機させられる。また、後続のシートPは、可能な限り先頭のシートPに近い位置で待機することが好ましい。例えば、後続のシートPをシート積載部(31〜33)で待機させてしまうと、シートの搬送が再開されてから後続のシートPがレジローラ対42に到達するまでの間隔が延びてしまい、生産性が低下する要因となるためである。そこで、第1シートに対する画像形成動作が停止した場合に、第1シートに後続する第2シートをシート搬送路の途中で待機させる、所謂プレレジストレーション(以下、「プレレジ待機」とする)が必要になる場合がある。
なお、プレレジ待機を選択的に実行するケースとして、次のような例が挙げられる。まず、シート積載部(31,32,33)からレジローラ対42にシートPが到達するまでの経過時間のばらつきを吸収するために、例えばシートが予定より早くプレレジローラ対41bに到達する場合にプレレジ待機を行うことがある。この場合、プレレジ待機を行うことでレジローラ対42におけるシート間隔を一定に保ち、結果として生産性向上に寄与することができる。同様に、両面印刷の場合に、両面パス79におけるレジローラ対42の上流に後続のシートを待機させておくことで、画像形成の再開後に効率よくシートを再給送させることが可能となる。また、シートの剛度に応じて、プレレジ待機によってプレレジローラ対41bで補助的に斜行補正を行うことで、斜行補正の精度向上と生産性の確保との両立を図ることが考えられる。
プレレジ待機が給送パス49及び両面パス79のどちらで行われたとしても、プレレジ待機の動作中にシートの前端が搬送ローラ対のニップ部等に突き当てられるため、結果的に(又は意図的に)シートの斜行を補正する作用が生じる(プレ斜行補正)。このため、プレレジ待機後にレジローラ対42によって再び斜行補正が行われることになり、プレレジ待機が行われない場合に比べて斜行補正の精度が向上する。しかしながら、一般的にプレレジ待機を行うことで画像形成装置の生産性が低下するため、プレレジ待機は必要な場合にのみ選択的に実行することが好ましい。
ここで、プレレジ待機に関与する複数の搬送手段がシートに付与する搬送力の方向が互いに正確に平行であれば、プレレジ待機の有無によってシート位置のずれが生じることはないと考えられる。しかし、実際には部品の公差や組み立て作業のぶれ等によって隣り合う搬送手段のアライメントがわずかにずれている場合があり、二次転写部に到達したシートの、シート搬送方向に直交する幅方向の位置がプレレジ待機の有無によって変化することがある。
以下、縦パスローラ対41aにおいてプレレジ待機を実行可能な構成において、図4を用いてプレレジ待機の有無によるシート位置の変化について説明する。図4(a)はプレレジ待機を行わない場合、図4(b)はプレレジ待機を行なう場合のシートの挙動を表している。図4(a)、(b)はいずれも給送カセット31から二次転写ローラ43に至るシートの搬送経路を示しており、シートは図中上方から下方に向かって順に搬送される。なお、図4の各図は引抜ローラ対40b及び縦パスローラ対41aの間のアライメントのずれを誇張して表現している。また、各図の左側に、後述するフローチャートの対応する工程を記載している。
図4の各図は、引抜ローラ対40bが、設計上のシート搬送方向に対して角度θでずれた進行方向L1に沿ってシートを搬送しようとしていることを表している。一方、図4の各図で図示した縦パスローラ対41aは、設計上のシート搬送方向に略等しい進行方向L2に沿ってシートを搬送しようとしていることを表す。
図4(a)に示すようにプレレジ待機を行わない場合、引抜ローラ対40bと縦パスローラ対41aが同時にシートを挟持している状態で、シートには引抜ローラ対40bと縦パスローラ対41aの進行方向の違いに起因する張力(バックテンション)が生じる。これにより、シートは引抜ローラ対40b及び縦パスローラ対41aがそれぞれ単独でシートを搬送する場合の進行方向L1,L2に対して中間的な方向に移動する。ここで、引抜ローラ対40bの進行方向L1を基準にして、縦パスローラ対41aの進行方向L2に近づくように角度αだけずれた方向にシートが進行するものとする。
一方、図4(b)に示すようにプレレジ待機を行う場合、縦パスローラ対41aにシートの前端が突き当てられることでシートのループが形成される。このため、少なくとも縦パスローラ対41aがシートの搬送を開始する時点では、シートに生じるバックテンションがプレレジ待機を行わない場合に比べて小さくなる。従って、この場合は縦パスローラ対41aが単独でシートを搬送する場合の進行方向L2に略等しい方向にシートが進行する。言い換えると、引抜ローラ対40bの進行方向L1を基準にして、縦パスローラ対41aの進行方向L2に近づくように上記角度αより大きい角度βだけずれた方向にシートが進行する。
プレレジ待機を行う場合及び行わない場合のいずれにおいても、縦パスローラ対41aから送り出されたシートは、レジローラ対42に突き当てられて斜行補正された後、二次転写ローラ43によって画像を転写される(図4(a)、(b))。ここで、プレレジ待機の有無によって上述のようにシートの進行方向が異なることから、二次転写部において幅方向の同一位置で画像の転写を行うこととした場合に、シートに転写された画像に、幅方向における位置ずれ(横ずれ)が生じる。図示した例では、プレレジ待機を行わない場合の幅方向の一方の余白(m1)が、プレレジ待機を行わない場合(m2)に比べて大きな値となり(m1>m2)、結果として左右の余白がアンバランスになっている状況を表している。
なお、ここでは引抜ローラ対40bのアライメントのずれが縦パスローラ対41aに比べて大きい場合について説明したが、縦パスローラ対41aの方がアライメントのずれが大きいケースも考えられる。その場合、プレレジ待機を行うことで、縦パスローラ対41aのアライメントのずれがシートの進行方向に与える影響が相対的に高まり、プレレジ待機を行わない場合に比べてシートの横ずれが大きくなることが考えられる。いずれにせよ、シートが突き当てられてシートのループを形成する第2搬送手段(縦パスローラ対41a)と、その上流側でシートを挟持して搬送する第1搬送手段(引抜ローラ対40b)のアライメントが相対的にずれている場合に画像の横ずれが生じ得る。
そこで、本実施例では、画像形成ユニットPY〜PKによる画像形成が行われる位置をプレレジ待機の有無に応じてオフセットさせることで、プレレジ待機の有無に起因する画像位置の横ずれを低減している。即ち、図4(c)に示すように、画像形成ユニットPY〜PKに形成させる画像の位置を、プレレジ待機の有無によって生じる画像の位置ずれ量に合わせたオフセット量δ1で予めオフセットさせておく。以下、印字位置とは、画像形成手段が画像形成動作を行う幅方向の基準位置を指すものとする。印字位置とは、具体的には、感光ドラム11に対して露光装置13Y〜13Kが静電潜像の書出しを行う位置を指す。
本実施例では、図5に示すように、印字位置をオフセットさせるためのオフセット量δ1の値を0.1mm単位の整数で指定している。オフセット量δ1の設定値は、印字位置の調整を行わなかった場合にプレレジ待機の有無によって生じる画像の横ずれを生産時に製品個体毎に測定することで決定したものである。横ずれの程度はシート搬送方向のシートサイズやシートの剛度によって異なることが分かっているため、オフセット量δ1はシートサイズ及び坪量の区分毎に設定されている。これらの設定値は、操作部203の操作により、又はネットワークを介して接続されたコンピュータからの指令により、当該個体に搭載されるメモリ202にオフセット値テーブル81として格納されている。
以下、印字位置のオフセット量δ1を用いて画像の横ずれを低減する方法について、図6のフローチャートに沿って説明する。なお、フローチャートの各工程は、画像形成装置1に搭載される制御部200のCPU201が、メモリ202に格納されたプログラムを実行することで達成される。図6(a)のフローチャートは、ユーザが画像形成装置1の操作部203から、又は、画像形成装置1に直接或いはネットワークを介して接続されたコンピュータ204からプリントジョブの実行を指示した場合に実行される。
制御部200がプリントジョブを受付けてジョブの実行を開始(S101)すると、1枚目のシート(N=1)から順にシートの給送される(S102,S103)。各シートについての搬送動作は、図6(b)のフローチャートに従って、必要に応じて先行シートの状態を参照しながら制御される。なお、各シートについて図6(b)のフローチャートに沿って搬送動作が実現される構成であれば、並列処理のプログラムとして実装する必要はない。プリントジョブの実行に必要な枚数のシートが給送され、それらのシートに対する画像形成が完了すると(S104:No)、プリントジョブが終了する(S105)。
図6(b)のフローチャートに沿って各シートを対象とする搬送動作の制御方法について説明する。対象とするシート(以下、対象シートとする)が給送ユニット40a及び引抜ローラ対40bによって給送されると、対象シートを縦パスローラ対41aでプレレジ待機させる必要があるかどうかの判断(S111)が行われる。
(プレレジ待機を行わない場合)
図7(a)、(b)に示すように、対象シート2Aの前端が縦パスローラ対41aに到達する時点で、対象シート2Aに先行している先行シート1Aの後端がプレレジローラ対41bを抜けている場合、プレレジ待機は「不要」と判断される(S111:No)。この場合、プレレジモータ120によって縦パスローラ対41aが駆動されている状態で対象シート2Aが縦パスローラ対41aに突入し、プレレジローラ対41bへ向けて引き続き搬送される(S112)。そして、デフォルトの印字位置調整量δ0に、プレレジ待機を行う場合のオフセット量δ1を追加した値(δ=δ0+δ1)を印字位置として用いることが決定される(S113)。なお、対象シート2Aが縦パスローラ対41aに到達するタイミングは、例えば給送モータ110の駆動開始時刻からの経過時間に基づいて判断されるが、引抜ローラ対40bと縦パスローラ対41aの間にシートを検知するためのセンサを配置してもよい。
デフォルトの印字位置調整量δ0とは、画像形成装置1の個体間における印字位置のずれを補正するための補正情報であり、オフセット量δ1と同様に、生産時に測定して取得した値がメモリ202に格納されている。本実施例では、印字位置調整量δ0はプレレジ待機を行う場合に適正な画像位置となるように設定されている。従って、プレレジ待機を行わない場合に、印字位置の値が(δ0+δ1)の演算結果によって更新される。
対象シート2Aは停止状態のレジローラ対42に当接して撓む(ループを形成する)ことで斜行補正される(S117)。プレレジモータ120による縦パスローラ対41a及びプレレジローラ対41bの駆動は、対象シート2Aに所定量のループが形成されるタイミングで一時停止され(図7(c)参照)、対象シート2Aは待機状態となる(S119)。対象シート2Aの第1面(表面)に対する画像形成許可が発生すると(S118:Yes)、レジモータ130によるレジローラ対42の駆動が開始され、同時にプレレジモータ120の駆動も再開される(図7(c)参照)。これにより、対象シート2Aは二次転写部に送り込まれ、決定済みの印字位置δに従って画像形成ユニットPY〜PKが形成した画像が対象シート2Aの第1面に転写される(S120)。定着装置を通過して画像の定着が行われた後、排出ローラ対によって対象シート2Aは装置本体の外部に排出される。
(プレレジ待機を行う場合)
一方、図8(a)、(b)に示すように、対象シート2Aの前端が縦パスローラ対41aに到達する時点で先行シート1Aの後端がプレレジローラ対41bを抜けていない場合、プレレジ待機は「要」と判断される(S111:Yes)。この場合、プレレジモータ120による縦パスローラ対41aの駆動が停止している状態で、対象シート2Aが縦パスローラ対41aに突き当てられる(S114、図8(c)参照)。給送モータ110は、対象シート2Aにループが形成された状態(図8(b))で駆動を停止し、先行シート1Aの搬送再開を待機する。
その後、先行シート1Aに対する画像形成許可が発生すると、レジモータ130及びプレレジモータ120の駆動が開始され、同時に対象シート2Aの搬送も再開する(S115)。これは、対象シート2Aの前端部が縦パスローラ対41aのニップ部に挟持された状態でプレレジ待機が行われ、かつプレレジモータ120の駆動再開によって縦パスローラ対41aの駆動も開始されるためである。なお、図8(c)に示すようにプレレジモータ120と同時に給送モータ110の駆動を再開する構成に代えて、例えば給送モータ110と引抜ローラ対40bの間にワンウェイクラッチを設けて給送モータ110の駆動再開を時間的にずらしてもよい。
対象シート2Aについてプレレジ待機を行った場合、印字位置δとして上述の印字位置調整量δ0を用いることが決定される(S116)。つまり、先行シート1Aについてプレレジ待機を行っていなかった場合、印字位置δの値が初期値であるδ0に再更新される。以後はプレレジ待機が「不要」のケースと同様に処理される。即ち、対象シート2Aは停止状態のレジローラ対42に当接してループを形成することで斜行補正される(S117)。その後、画像形成許可が発生すると(S118:Yes)、対象シート2Aが二次転写部に送り込まれ、決定済みの印字位置δに従って画像形成ユニットPY〜PKが形成した画像が対象シート2Aの第1面に転写され(S120)、排出される(S121)。
このように、本実施例では、給送パス49を介して給送されるシート(2A)に対してプレレジ待機が選択的に実行される構成において、プレレジ待機の有無に応じて画像形成ユニットPY〜PKが形成する画像の印字位置δをオフセットさせている。シートのプレレジ待機を行わない第1モード(S111:No)では、二次転写部において、シートの幅方向における第1位置で画像の転写が行われる。また、シートのプレレジ待機を行う第2モード(S111:Yes)では、幅方向に関して第1位置と異なる第2位置で画像の転写が行われる。言い換えると、中間転写ベルト21に担持されて二次転写部に到達するトナー像の幅方向位置が第1位置と第2位置との間でオフセットするように、感光ドラム11に形成されるトナー像の位置(つまり、印字位置δの値)が変更される。このような構成により、プレレジ待機の有無に起因するシートの幅方向位置の変動を印字位置のオフセット量δ1によって相殺し、シートに形成された画像の横ずれを低減することができる(図4(c)参照)。
また、停止状態の縦パスローラ対41aにシートを突き当ててプレレジ待機を行う構成において、縦パスローラ対41aとその下流のプレレジローラ対41bの駆動源を共通化している。これにより、駆動源の数を最小限に抑えつつ、駆動源の異なる1組のローラ対(40b,41a)によってプレレジ待機を実行可能となり、コスト低減に寄与する。なお、画像形成装置の構成によっては、プレレジローラ対41bを上流側の搬送手段とは独立に駆動する駆動源が配置される場合がある。この場合、プレレジローラ対41bにシートを突き当ててプレレジ待機を実行し、プレレジ待機の有無に応じて印字位置をオフセットさせることで、画像位置の精度向上を図ることが可能である。
(変形例)
本実施例では、プレレジ待機を行う場合の印字位置(δ=δ0)を初期値として、プレレジ待機を行わない場合に印字位置をオフセット(δ=δ0+δ1)させる構成とした。しかしながら、プレレジ待機の有無に応じて印字位置を相対的にオフセットさせる構成であれば、例えばプレレジ待機を行わない場合の印字位置を初期値としてもよい。また、印字位置のオフセット値テーブル81は、画像形成装置1の生産時に決定され、メモリ202に格納された値で固定する構成としてもよく、操作部203を介して更新可能な構成としてもよい。
次に、実施例2に係る画像形成装置の構成について説明する。実施例1では、画像形成エンジン10にシートを給送するための搬送経路でプレレジ待機が行われる場合について説明したが、本実施例では、両面印刷を行うためのシートの搬送経路でプレレジ待機が行われる。以下、実施例1と共通する要素には実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
上述した通り、両面印刷を行う場合、シートの第1面に画像を転写した後、反転ローラ対71によってシートがスイッチバックされ、両面パス79を介してシートが再び画像形成エンジン10に搬送される(図1参照)。図3に示すように、両面パス79には、給送パス49との合流部に近づく方向に向かって、第1両面ローラ対72、第2両面ローラ対73、及び第3両面ローラ対74がこの順に配置されている。また、上述した通り、反転モータ170と第1両面ローラ対72の間には、ワンウェイクラッチ75が配置されている。
本実施例におけるプレレジ待機は、両面パス79のシート搬送方向におけるシートの前端を、停止状態の第2両面ローラ対73に突き当てた状態で待機することを指す。このようなプレレジ待機は、先行シートに対する画像形成が画像データの展開時間等の理由で一時的に停止され、先行シートが第3両面ローラ対74に挟持された状態で待機する場合に、後続するシートに対して行われる。一方、先行シートに対する画像形成が予定通り行われる場合には、後続するシートに対してプレレジ待機は行われない。このような構成においても、実施例1と同様の理由により、プレレジ待機の有無によって二次転写部に到達したシートのシート位置が変動する場合がある。
以下、図9を用いて、プレレジ待機の有無によるシート位置の変化について説明する。図9(a)はプレレジ待機を行わない場合、図9(b)はプレレジ待機を行なう場合のシートの挙動を表している。図9(a)、(b)はいずれも第1両面ローラ対72から二次転写ローラ43に至るシートの搬送経路を示しており、シートは上方から下方に向かって順に搬送される。なお、図9の各図は第1両面ローラ対72及び第2両面ローラ対73の間のアライメントのずれを誇張して表現している。また、各図の左側に、後述するフローチャートの対応する工程を記載している。
図9(a)、(b)に示すように、部材間のアライメントのずれにより、第1両面ローラ対72がシートを搬送しようとする方向と、第2両面ローラ対73がシートを搬送しようとする方向とに違いが生じる場合を考える。即ち、第1両面ローラ対72は、設計上のシート搬送方向に対して角度θでずれた進行方向L3に沿ってシートを搬送しようとしている。一方、図9の各図で図示した第2両面ローラ対73は、設計上のシート搬送方向に略等しい進行方向L4に沿ってシートを搬送しようとしている。
図9(a)に示すようにプレレジ待機を行わない場合、シートのループが形成されないため、第1両面ローラ対72と第2両面ローラ対73の進行方向の違いに起因する張力(バックテンション)が生じる。これにより、第1両面ローラ対72の進行方向L3を基準にして、第2両面ローラ対73の進行方向L4に近づくように角度γだけずれた方向にシートが進行する。一方、図9(b)に示すようにプレレジ待機を行う場合、第2両面ローラ対73にシートの前端が突き当てられることでシートのループが形成されるため、シートに生じるバックテンションが小さくなる。従って、第2両面ローラ対73が単独でシートを搬送する場合の進行方向L4に沿ってシートが移動する。言い換えると、第1両面ローラ対72の進行方向L3を基準にして、第2両面ローラ対73の進行方向L4に近づくように上記角度γより大きい角度εだけずれた方向にシートが進行する。
プレレジ待機を行う場合及び行わない場合のいずれにおいても、第2両面ローラ対73から送り出されたシートは、レジローラ対42に突き当てられて斜行補正された後、二次転写部において画像を転写される(図9(a)、(b))。ここで、プレレジ待機の有無によって上述のようにシートの進行方向が異なることから、二次転写部において幅方向の同一位置で画像の転写を行うこととした場合に、シートに形成された画像の横ずれが生じる。図示した例では、プレレジ待機を行わない場合の幅方向の一方の余白(m3)が、プレレジ待機を行わない場合(m4)に比べて大きな値となり(m3>m4)、結果として左右の余白がアンバランスになっている状況を表している。なお、ここでは主に第1両面ローラ対72のアライメントのずれが第2両面ローラ対73に比べて大きい場合について説明したが、実施例1と同様に、第2両面ローラ対73の方がずれの大きいケースもあり得る。
本実施例では、画像形成エンジン10による印字位置をプレレジ待機の有無に応じてオフセットさせることで、両面パス79におけるプレレジ待機の有無に起因する画像位置の横ずれを低減している。即ち、図9(c)に示すように、画像形成ユニットPY〜PKに形成させるトナー像の位置を、プレレジ待機の有無によって生じる画像位置のずれ量に合わせたオフセット量δ2で予めオフセットさせておく。図5に示すように、印字位置をオフセットさせるためのオフセット量δ2は、生産時の測定により、製品個体ごと、かつシート搬送方向のシートサイズやシートの剛度の区分ごとに決定され、メモリ202にオフセット値テーブル81として格納されている。
以下、印字位置のオフセット量δ2を用いて画像の横ずれを低減する方法について、図10のフローチャートに沿って説明する。なお、フローチャートの各工程は、画像形成装置1に搭載される制御部200のCPU201が、メモリ202に格納されたプログラムを実行することで達成される(図2参照)。図10(a)のフローチャートは、ユーザが画像形成装置1の操作部203から、又は、画像形成装置1に直接或いはネットワークを介して接続されたコンピュータ204からプリントジョブの実行を指示した場合に実行される。
制御部200がプリントジョブを受付けてジョブの実行を開始(S201)すると、1枚目のシート(N=1)から順にシートの給送が開始される(S202,S203)。各シートについての搬送動作は、図10(b)のフローチャートに従って、必要に応じて先行シートの状態を参照しながら制御される。プリントジョブの実行に必要な枚数のシートが給送され、それらのシートに対する画像形成が完了すると(S204:No)、プリントジョブが終了する(S205)。
図10(b)のフローチャートに沿って各シートを対象とする搬送動作の制御方法について説明する。対象とするシート(以下、対象シートとする)がレジローラ対42に到達すると、対象シートの第1面に形成する画像形成許可が発生するのを待って(S211,S212)第1面の画像形成が実行される(S213)。なお、本実施例では、シートをレジローラ対42で待機させる場合、シートの前端をレジローラ対42に突き当てて撓ませた(ループを形成した)状態でプレレジローラ対41bの駆動を停止する。しかしながら、シートをレジローラ対42より上流位置で停止させ、待機状態の解除後にループを形成させる構成としてもよい。
両面印刷を行わない場合(S214:No)、対象シートは排出ローラ対によって装置本体の外部に排出される(S215)。一方、両面印刷を行う場合(S214:Yes)、反転ローラ対71によって対象シートが反転され、対象シートは両面パス79に送り込まれる(S216)。その後、対象シートに先行して両面パス79を搬送されている先行シートの状態に基づいて、対象シートを待機させるかどうかの判断がなされる(S217)。
(プレレジ待機を行わない場合)
図11(a)、(b)に示すように、対象シート2Bの前端が第2両面ローラ対73に到達する時点で、先行シート1Bがレジローラ対42で待機していない場合、対象シート2Bのプレレジ待機は「不要」と判断される(S217:No)。この場合、両面モータ180によって第2両面ローラ対73が駆動されている状態で対象シート2Bが第2両面ローラ対73に突入し、第3両面ローラ対74へ向けて引き続き搬送される(S218)。対象シート2Bが第2両面ローラ対73に到達するタイミングは、例えば、第1両面ローラ対72と第2両面ローラ対73の間に配置された両面センサ76(図1参照)の検知タイミングに基づいて判断される。また、印字位置の値δは、デフォルトの印字位置調整量δ0に、プレレジ待機を行う場合のオフセット量δ2を追加した値(δ=δ0+δ2)によって更新される(S219)。
対象シート2Bは停止状態のレジローラ対42に当接してループを形成することで斜行補正される。その後、対象シート2Bの第2面(裏面)に対する画像形成許可が発生するのを待って(S223、S224)、レジモータ130によるレジローラ対42の駆動が開始され、同時に両面モータ180の駆動も再開される(図11(c)参照)。これにより、対象シート2Bは二次転写部に送り込まれ、決定済みの印字位置δに従って画像形成ユニットPY〜PKが形成した画像が対象シート2Bの第2面に転写される(S225)。定着装置を通過して画像の定着が行われた後、排出ローラ対によって対象シート2Bは装置本体の外部に排出される。
(プレレジ待機を行う場合)
一方、図12(a)、(b)に示すように、対象シート2Bの前端が第2両面ローラ対73に到達する時点で先行シート1Bがレジローラ対42で待機している場合、プレレジ待機は「要」と判断される(S217:Yes)。この場合、両面モータ180による第2両面ローラ対73の駆動が停止している状態で、対象シート2Bが第2両面ローラ対73に突き当てられる(S220、図12(b)、(c)参照)。反転モータ170は、対象シート2Bにループが形成された状態で駆動を停止し、先行シート1Bの搬送再開を待機する。
その後、先行シート1Bに対する画像形成許可が発生すると、レジモータ130及び両面モータ180の駆動が開始され、同時に対象シート2Bの搬送も再開する(S221)。これは、対象シート2Bの前端部が第2両面ローラ対73のニップ部に挟持された状態でプレレジ待機が行われ、かつ両面モータ180の駆動再開によって第2両面ローラ対73の駆動も開始されるためである。対象シート2Bについてプレレジ待機を行った場合、印字位置δとして上述の印字位置調整量δ0を用いることが決定される(S222)。
ここで、反転モータ170と第1両面ローラ対72の間にワンウェイクラッチ75(図3参照)が配置されることから、対象シート2Bが待機している状態で、さらに次のシート3Aの反転搬送を開始することが可能である(図12(b)、(c)参照)。即ち、対象シート2Bが第2両面ローラ対73に当接した後は、反転モータ170が停止又は正転に切換わったとしても、ワンウェイクラッチ75が滑ることで第2両面ローラ対73が対象シート2Bを引き抜ことができる。そのため、対象シート2Bが第2両面ローラ対73に当接する位置まで搬送された後に反転モータ170を正転させることで、反転ローラ対71に次のシート3Aを受け取らせることができる。なお、ワンウェイクラッチ75は第1駆動源(170)の駆動力がシートに伝達されることを規制可能な規制手段の例であり、例えば第2両面ローラ対73を離間させてもよい。反転モータ170は、次のシート3Aを所定の待機位置、即ちシートを反転させる位置まで搬送した状態で、反転ローラ対71を停止させる。
先行シート1Bについて画像形成許可が発生し、対象シート2Bの搬送が再開された後は、プレレジ待機が「不要」のケースと同様に処理される。即ち、対象シート2Bは停止状態のレジローラ対42に当接してループを形成することで斜行補正される。その後、対象シート2Bの第2面(裏面)に対する画像形成許可が発生するのを待って(S223、S224)、レジモータ130によるレジローラ対42の駆動が開始され、同時に両面モータ180の駆動も再開される(図12(c)参照)。これにより、対象シート2Bは二次転写部に送り込まれ、決定済みの印字位置δに従って画像形成ユニットPY〜PKが形成した画像が対象シート2Bの第2面に転写される(S225)。定着装置を通過して画像の定着が行われた後、排出ローラ対によって対象シート2Bは装置本体の外部に排出される。なお、図12(c)では両面モータ180の駆動再開と同時に反転モータ170の逆転が開始しているが、先行シート1Bについての画像形成許可の発生が早い場合、反転モータ170が正転している状態で両面モータ180の駆動を再開可能である。
このように、本実施例では、両面パス79を介して給送されるシート(2B)に対してプレレジ待機が選択的に実行される構成において、プレレジ待機の有無に応じて画像形成ユニットPY〜PKが形成する画像の印字位置δをオフセットさせている。言い換えると、シートのプレレジ待機を行わない第1モード(S217:No)では、二次転写部において、シートの幅方向における第1位置で画像の転写が行われる。また、シートのプレレジ待機を行う第2モード(S217:Yes)では、幅方向に関して第1位置と異なる第2位置で画像の転写が行われる。このような構成により、プレレジ待機の有無に起因するシートの幅方向位置の変動を印字位置のオフセット量δ2によって相殺し、シートに対する画像の横ずれを低減することができる(図9(c)参照)。
また、停止状態の第2両面ローラ対73にシートを突き当ててプレレジ待機を行う構成とし、反転ローラ対71及び第1両面ローラ対72の駆動源(170)並びに第2両面ローラ対73及び第3両面ローラ対74の駆動源(180)を共通化している。これにより、駆動源の数を最小限に抑えてコスト低減が可能である。特に、本実施例では、反転ローラ対71から両面パス79を介してレジローラ対42に到る経路に、最大で3枚のシートを待機させることが可能な構成を2つの駆動源で実現している。これにより、例えば3枚のシートの第1面に画像形成した後、両面パス79から再給送されるシートの第2面に対する画像形成と給送パス49から給送されるシートの第1面に対する画像形成とを交互に行う動作が可能となる。そして、このような動作によって片面印刷の済んだシートを両面パス79にバッファすることで両面印刷の生産性向上を図ると同時に、駆動源の数を最小限に抑えることができる。
(他の実施形態)
上述した実施例1及び実施例2は組合せ可能である。即ち、給送パス49及び両面パス79のそれぞれにおいてプレレジ待機を実行可能な画像形成装置を構成してもよい。また、上述の実施形態では、電子写真方式の画像形成エンジン10を画像形成手段として用いているが、他の画像形成手段を用いる場合であっても、シートに対する画像の書出し位置をプレレジ待機の有無に応じてオフセットさせればよい。例えば、インクジェット方式であれば、ヘッド部がインクの吐出を開始する主走査方向の位置(書出し開始位置)を、プレレジ待機の有無に応じてオフセットさせればよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1…画像形成装置/10…画像形成手段(画像形成エンジン)/11,21…像担持体(感光ドラム、中間転写ベルト)/13Y,13M,13C,13K…露光手段(露光装置)/14…現像手段(帯電ローラ、露光装置、現像装置)/31,32,33…シート積載部(給送カセット、手差しトレイ)/40b…第1搬送手段、第1搬送部材(引抜ローラ対)/41a…第2搬送手段、第2搬送部材(縦パスローラ対)/42…レジストレーション手段(レジローラ対)/43…転写手段(二次転写ローラ)/49…給送路(給送パス)/59…第1搬送路(画像形成パス)/71…反転搬送部材(反転ローラ対)/72…第1搬送手段、第3搬送部材(第1両面ローラ対)/73…第2搬送手段、第4搬送部材(第2両面ローラ対)/74…第5搬送部材(第3両面ローラ対)/75…規制手段(ワンウェイクラッチ)/79…第2搬送路(両面パス)/110,170…第1駆動源(給送モータ、反転モータ)/120,180…第2駆動源(プレレジモータ、両面モータ)/200…制御手段(制御部)/202…記憶部(メモリ)/PY,PM,PC,PK…画像形成部

Claims (12)

  1. シートを搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段のシート搬送方向において前記第1搬送手段の下流に配置され、シートを搬送する第2搬送手段と、
    画像を担持する像担持体を有し、前記像担持体に画像を形成する画像形成部と、
    前記シート搬送方向における前記第2搬送手段の下流に配置され、前記像担持体に担持された画像をシートに転写する転写手段と、
    前記第1搬送手段を駆動する第1駆動源と、
    前記第2搬送手段を駆動する第2駆動源と、
    前記第1駆動源及び前記第2駆動源に前記第1搬送手段及び前記第2搬送手段を駆動させている状態で前記第1搬送手段によって搬送されるシートの前記シート搬送方向における下流端を前記第2搬送手段に到達させて前記第2搬送手段にシートを受け渡す第1モードと、前記第2駆動源による前記第2搬送手段の駆動を停止させた状態で、前記第1搬送手段によって搬送されるシートの前記シート搬送方向における下流端を前記第2搬送手段に当接させた後、前記第2駆動源に前記第2搬送手段の駆動を開始させる第2モードと、を実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記画像形成部に対して、前記像担持体に形成させる画像の位置を変更可能であり、
    前記第1モードを実行する場合、前記像担持体の第1位置に形成させた画像をシートに転写させ、
    前記第2モードを実行する場合、前記シート搬送方向に直交するシートの幅方向において、前記像担持体の前記第1位置と異なる第2位置に形成させた画像をシートに転写させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成部は、感光体である前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体にトナーを供給して静電潜像を現像する現像手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記露光手段が前記像担持体に対して静電潜像の書出しを行う位置を、前記第1位置と前記第2位置との間で変更する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. シートが積載されるシート積載部と、
    前記シート積載部から給送されるシートを前記転写手段に向けて案内する給送路と、を備え、
    前記第1搬送手段が前記給送路に配置された第1搬送部材を含み、
    前記第2搬送手段が前記給送路において前記第1搬送部材の下流に配置された第2搬送部材を含む、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記転写手段が配置される第1搬送路と、
    前記第1搬送路から送り出されるシートを、前記第1搬送路へ向けて案内する第2搬送路と、を備え、
    前記第1搬送手段が前記第2搬送路に配置された第3搬送部材を含み、
    前記第2搬送手段が前記第2搬送路において前記第3搬送部材の下流に配置された第4搬送部材を含む、
    ことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1駆動源に駆動されることで、前記第1搬送路からシートを受取って反転させて前記第2搬送路に搬送する反転搬送部材と、
    前記第1駆動源の駆動力が前記第1搬送手段を介してシートに伝わることを規制可能な規制手段と、
    前記第2搬送路に、前記シート搬送方向において前記第2搬送手段の下流に配置され、シートを挟持して搬送する第5搬送部材と、を備える、
    ことを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1駆動源は、第1方向及び前記第1方向の反対の第2方向に回転可能なモータであり、
    前記規制手段は、前記モータの前記第1方向の回転を前記第3搬送部材に伝達して前記第3搬送部材にシートを搬送させ、前記モータの前記第2方向の回転を前記第3搬送部材に伝達しないワンウェイクラッチである、
    ことを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2搬送手段と前記転写手段の間に配置され、前記第2搬送手段から送り出されたシートの前記シート搬送方向における下流端に当接してシートの斜行を補正した後、シートを前記転写手段に搬送するレジストレーション手段を備える、
    ことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、
    第1シート及び第2シートに対して順に画像を形成する場合において、
    第1シートが停止状態の前記レジストレーション手段に当接した後、前記第1搬送手段によって搬送される第2シートが前記第2搬送手段に到達する前に前記レジストレーション手段の駆動が開始された場合、前記第2シートに対して前記第1モードを実行し、
    前記第1シートが停止状態の前記レジストレーション手段に当接した後、前記レジストレーション手段が停止している状態で前記第2シートが前記第2搬送手段に到達した場合、前記第2シートに対して前記第2モードを実行する、
    ことを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記幅方向における前記第1位置と前記第2位置とのオフセット量が格納された記憶部を有する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記幅方向における前記第1位置と前記第2位置とのオフセット量が、シートの坪量に応じて異なる値に設定される、
    ことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記幅方向における前記第1位置と前記第2位置とのオフセット量が、前記シート搬送方向におけるシートの長さに応じて異なる値に設定される、
    ことを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. シートを搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段のシート搬送方向において前記第1搬送手段の下流に配置され、シートを搬送する第2搬送手段と、
    前記シート搬送方向における前記第2搬送手段の下流でシートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記第1搬送手段を駆動する第1駆動源と、
    前記第2搬送手段を駆動する第2駆動源と、
    前記第1駆動源及び前記第2駆動源に前記第1搬送手段及び前記第2搬送手段を駆動させている状態で前記第1搬送手段によって搬送されるシートの前記シート搬送方向における下流端を前記第2搬送手段に到達させて前記第2搬送手段にシートを受け渡す第1モードと、前記第2駆動源による前記第2搬送手段の駆動を停止させた状態で前記第1搬送手段によって搬送されるシートの前記シート搬送方向における下流端を前記第2搬送手段に当接させた後、前記第2駆動源に前記第2搬送手段の駆動を開始させる第2モードと、を実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記画像形成手段に画像形成動作を実行させる位置を変更することで、画像形成動作によって形成される画像のシートに対する位置を調整可能であり、
    前記第1モードを実行する場合、前記画像形成手段に第1位置で画像形成動作を実行させ、
    前記第2モードを実行する場合、前記シート搬送方向に直交するシートの幅方向において、前記画像形成手段に前記第1位置と異なる第2位置で画像形成動作を実行させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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