JP2020132362A - 印刷媒体処理装置および印刷媒体処理装置の調整方法 - Google Patents

印刷媒体処理装置および印刷媒体処理装置の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷前または印刷後の長尺状の印刷媒体に対して所定の処理を行う印刷媒体処理装置において、様々な種類の印刷媒体に対して処理を行う場合であっても、媒体繰出し部から繰り出される印刷媒体に所定の張力を付与することが可能な印刷媒体処理装置を提供する。【解決手段】この印刷媒体処理装置は、印刷媒体に対する処理を行う媒体処理部と、媒体処理部で処理される前の印刷媒体がロール状に巻回されて配置される媒体繰出し部と、媒体処理部で処理された後の印刷媒体がロール状に巻回されて配置される媒体巻取り部とを備えている。媒体繰出し部は、ロール状に巻回された印刷媒体であるロール状媒体9を支持しロール状媒体9と一緒に回転するとともにロール状媒体9の回転中心となる支持軸11と、支持軸11に連結されるトルクリミッタ13とを備えており、トルクリミッタ13のトルク設定値は、調整可能になっている。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷前または印刷後の長尺状の印刷媒体に対して所定の処理を行う印刷媒体処理装置に関する。また、本発明は、かかる印刷媒体処理装置の調整方法に関する。
従来、インクジェット方式による捺染方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の捺染方法には、印刷前の印刷媒体(被プリント材)に前処理剤を塗布する前処理工程と、前処理工程後の印刷媒体にインクジェットプリンタで印刷を行う印刷工程と、印刷工程後の印刷媒体を高温の蒸気で加熱してインクの定着および発色を行う発色定着工程と、発色定着工程後に印刷媒体に残った余分な前処理剤およびインクを洗い流す洗浄工程とが含まれている。
また、従来、発色定着工程で使用されるインクジェット捺染用の蒸熱装置が知られている(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の蒸熱装置は、印刷後の長尺帯状の布帛を高温の蒸気で加熱処理する蒸気室と、加熱処理前の布帛が配置される布帛取付け部と、加熱処理後の布帛が配置される布帛取外し部とを備えている。蒸気室の中には、布帛を搬送するための布帛搬送機構が設置されている。布帛搬送機構は、複数の搬送ローラからなる上部ローラ群と、複数の搬送ローラから下部ローラ群とによって構成されている。蒸気室の中では、布帛は、上下方向に蛇行しながら搬送される。
さらに、従来、複写機に搭載されるロール紙給紙装置が知られている(たとえば、特許文献3参照)。特許文献3に記載のロール紙給紙装置は、ロール紙が配置される複数の給紙部と、給紙部から引き出された印刷用紙を切断するカッタとを備えている。給紙部は、ロール紙の軸方向両端部に固定されるフランジ部材と、フランジ部材が載置されるとともにフランジ部材を回転可能に支持する2個の受けコロを有する2個の受け台と、ロール紙から引き出された印刷用紙を前進方向および逆進方向に送るフィードローラとを備えている。
特許文献3に記載のロール紙給紙装置では、1個の受け台が有する2個の受けコロのうちの1個の受けコロは、カッタによる印刷用紙の切断後にフランジ部材を逆転させてロール紙を巻き戻しロール紙の弛みを解消する巻き戻し機構を備えている。巻き戻し機構は、受け台に固定されたコロ軸に固定される内輪コロと、内輪コロの外周側に配置されるネジリコイルバネと、ネジリコイルバネの外周側に配置される外輪コロとを備えている。ネジリコイルバネの一端は内輪コロに固定され、ネジリコイルバネの他端は外輪コロに固定されている。
また、特許文献3に記載のロール紙給紙装置では、外輪コロは、スリーブと、スリーブの外周側に配置される角コイルと、角コイルの外周側に配置されるアウターケースとを備えている。ネジリコイルバネの他端はスリーブに固定されている。外輪コロは、角コイルを利用したトルクリミッタとなっており、ロール紙に対して一定の搬送負荷を付与することが可能になっている。そのため、特許文献3に記載のロール紙給紙装置では、ロール紙から引き出される印刷用紙に所定の張力を付与することが可能になっている。
特開2006−342454号公報 特開2014−25154号公報 特開2003−276264号公報
本願発明者は、特許文献2に記載の蒸熱装置のように印刷後または印刷前の長尺状の印刷媒体に対して所定の処理を行う印刷媒体処理装置に、処理前の印刷媒体がロール状に巻回されて配置される媒体繰出し部と、処理後の印刷媒体がロール状に巻回されて配置される媒体巻取り部とを設けることを検討している。また、本願発明者は、共通の印刷媒体処理装置を用いて、様々な種類の印刷媒体に対して所定の処理を行うことを検討している。また、本願発明者は、この印刷媒体処理装置において、特許文献3に記載されているようなトルクリミッタを採用して、媒体繰出し部から繰り出される印刷媒体に所定の張力を付与することを検討している。
しかしながら、特許文献3に記載されたトルクリミッタの場合、トルクリミッタのトルク設定値が一定になっているため、印刷媒体の種類に応じて印刷媒体の単位長さ当たりの重量が変動すると、印刷媒体に適切な張力を付与することが困難であることが本願発明者の検討によって明らかになった。具体的には、単位長さ当たりの重量が軽い印刷媒体に応じてトルクリミッタのトルク設定値を設定すると、単位長さ当たりの重量が重い印刷媒体に対して所定の張力を付与することができずに印刷媒体に弛みが生じること、また、単位長さ当たりの重量が重い印刷媒体に応じてトルクリミッタのトルク設定値を設定すると、単位長さ当たりの重量が軽い印刷媒体に過剰な張力が付与されることが本願発明者の検討によって明らかになった。
そこで、本発明の課題は、印刷前または印刷後の長尺状の印刷媒体に対して所定の処理を行う印刷媒体処理装置において、様々な種類の印刷媒体に対して処理を行う場合であっても、媒体繰出し部から繰り出される印刷媒体に所定の張力を付与することが可能な印刷媒体処理装置を提供することにある。また、本発明の課題は、かかる印刷媒体処理装置の調整方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の印刷媒体処理装置は、印刷前または印刷後の長尺状の印刷媒体に対して所定の処理を行う印刷媒体処理装置において、印刷媒体に対する処理を行う媒体処理部と、媒体処理部で処理される前の印刷媒体がロール状に巻回されて配置される媒体繰出し部と、媒体処理部で処理された後の印刷媒体がロール状に巻回されて配置される媒体巻取り部とを備え、媒体繰出し部は、ロール状に巻回された印刷媒体であるロール状媒体を支持しロール状媒体と一緒に回転するとともにロール状媒体の回転中心となる支持軸と、支持軸に連結されるトルクリミッタとを備え、トルクリミッタのトルク設定値は、調整可能になっていることを特徴とする。
本発明の印刷媒体処理装置では、媒体繰出し部は、ロール状媒体と一緒に回転する支持軸と、支持軸に連結されるトルクリミッタとを備えており、トルクリミッタのトルク設定値は、調整可能になっている。そのため、本発明では、処理される印刷媒体に応じた適切な値にトルクリミッタのトルク設定値を調整して設定することが可能になる。したがって、本発明では、処理される印刷媒体に応じた適切な値にトルクリミッタのトルク設定値を調整して設定することで、様々な種類の印刷媒体に対して処理を行う場合であっても、媒体繰出し部から繰り出される印刷媒体にトルクリミッタによって所定の張力を付与することが可能になる。
本発明において、たとえば、媒体繰出し部は、支持軸を回転可能に支持するフレームを備え、トルクリミッタは、支持軸に連結され支持軸と一緒に回転する回転側部材と、フレームに取り付けられるとともに回転側部材を回転可能に保持する固定側部材と、支持軸の軸方向において回転側部材と固定側部材との間に配置される摩擦板と、回転側部材と摩擦板と固定側部材とが接触する方向に固定側部材に対して回転側部材を付勢する付勢部材とを備え、トルクリミッタのトルク設定値は、付勢部材の付勢力を調整することで調整される。
本発明において、たとえば、媒体処理部の内部に配置される印刷媒体は、上下方向に蛇行している。また、本発明において、たとえば、印刷媒体は、布帛である。これらの場合には、媒体繰出し部から繰り出される印刷媒体に作用する張力が変動しやすくなるが、本発明では、媒体繰出し部から繰り出される印刷媒体にトルクリミッタによって所定の張力を付与することが可能になる。
本発明の印刷媒体処理装置の調整方法では、たとえば、媒体繰出し部にセットされるときのロール状媒体の重量に応じてトルクリミッタのトルク設定値を調整して設定する。この調整方法で印刷媒体処理装置を調整すれば、様々な種類の印刷媒体に対して処理を行う場合であっても、媒体繰出し部から繰り出される印刷媒体にトルクリミッタによって所定の張力を付与することが可能になる。
以上のように、本発明では、印刷前または印刷後の長尺状の印刷媒体に対して所定の処理を行う印刷媒体処理装置において、様々な種類の印刷媒体に対して処理を行う場合であっても、媒体繰出し部から繰り出される印刷媒体に所定の張力を付与することが可能になる。また、本発明の印刷媒体処理装置の調整方法で印刷媒体処理装置を調整すれば、様々な種類の印刷媒体に対して処理を行う場合であっても、媒体繰出し部から繰り出される印刷媒体にトルクリミッタによって所定の張力を付与することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかる印刷媒体処理装置の構成を説明するための側面図である。 図1に示す媒体繰出し部の一部の側面図である。 図2に示すトルクリミッタの構成を説明するための断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(印刷媒体処理装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる印刷媒体処理装置1の構成を説明するための側面図である。
本形態の印刷媒体処理装置1は、印刷後の長尺状の印刷媒体2(帯状の印刷媒体2)に対して所定の処理を行うための装置である。具体的には、印刷媒体処理装置1は、印刷後の印刷媒体2を高温の蒸気によって加熱処理し、インクを印刷媒体2に定着させて発色させる発色機(蒸し機)である。本形態の印刷媒体2は、布帛である。印刷媒体2には、たとえば、インクジェットプリンタによって印刷が行われる。本形態の印刷媒体処理装置1では、単位長さ当たりの重量が異なる様々な種類の印刷媒体2に対して加熱処理を行うことが可能になっている。
印刷媒体処理装置1は、印刷媒体2に対する処理を行う媒体処理部4と、媒体処理部4で処理される前の印刷媒体2がロール状に巻回されて配置される媒体繰出し部5と、媒体処理部4で処理された後の印刷媒体2がロール状に巻回されて配置される媒体巻取り部6とを備えている。媒体処理部4は、印刷媒体2を加熱処理し、インクを印刷媒体2に定着させて発色させる蒸気室である。媒体処理部4の内部には、印刷媒体2を搬送する複数の搬送ローラ7が設置されている。媒体処理部4の内部に配置される印刷媒体2は、上下方向に蛇行している。すなわち、印刷媒体2は、媒体処理部4の内部で上下方向に蛇行しながらジグザグに搬送されている。
媒体巻取り部6は、印刷媒体処理装置1の下端側に配置されている。媒体巻取り部6には、ロール状に巻回された印刷後の印刷媒体2であるロール状媒体8が配置されている。媒体巻取り部6は、印刷後の印刷媒体2をロール状に巻き取る媒体巻取り機構を備えている。媒体繰出し部5は、印刷媒体処理装置1の上端側に配置されている。また、媒体繰出し部5は、媒体巻取り部6の上側に配置されている。媒体繰出し部5には、ロール状に巻回された印刷前の印刷媒体2であるロール状媒体9が配置されている。以下、媒体繰出し部5の構成を説明する。
(媒体繰出し部の構成)
図2は、図1に示す媒体繰出し部5の一部の側面図である。図3は、図2に示すトルクリミッタ13の構成を説明するための断面図である。
媒体繰出し部5は、ロール状媒体9を支持する支持軸11と、支持軸11を回転可能に支持するフレーム12と、支持軸11に連結されるトルクリミッタ13とを備えている。また、媒体繰出し部5は、支持軸11の端部に取り付けられる歯車14と、歯車14と噛み合う歯車15と、歯車15が取り付けられる回転軸16とを備えている。支持軸11の軸方向は、長尺状の印刷媒体2の幅方向と一致している。以下の説明では、支持軸11の軸方向を「左右方向」とするとともに、左右方向の一方側である図2、図3のY1方向側を「右」側とし、その反対側である図2、図3のY2方向側を「左」側とする。
支持軸11には、ロール状媒体9が着脱可能に取り付けられている。上述のように、印刷媒体処理装置1では、様々な種類の印刷媒体2に対して加熱処理を行うことが可能になっており、支持軸11には、様々な種類のロール状媒体9が着脱可能となっている。ロール状媒体9は、支持軸11を回転中心にして支持軸11と一緒に回転する。すなわち、支持軸11は、ロール状媒体9と一緒に回転するとともに、ロール状媒体9の回転中心となっている。支持軸11は、軸受を介してフレーム12に回転可能に支持されている。
フレーム12は、回転軸16を回転可能に支持する支持部材17と、支持部材17に固定される支持部材18とを備えている。支持部材17は、フレーム12のフレーム本体の右端部に固定されている。支持部材17は、軸受を介して回転軸16を回転可能に支持している。なお、支持部材17は、軸受を介して支持軸11の右端部も回転可能に支持している。
回転軸16は、回転軸16の軸方向と左右方向とが一致するように配置されている。また、回転軸16は、たとえば、支持軸11の右端部の下側に配置されている。歯車14は、支持軸11の右端部に取り付けられている。歯車14は、支持軸11と一緒に回転する。歯車15は、左右方向における回転軸16の中心位置に取り付けられている。歯車15は、回転軸16と一緒に回転する。歯車15のピッチ円径は、歯車14のピッチ円径よりも小さくなっている。
トルクリミッタ13は、回転軸16に取り付けられる回転側部材21と、回転側部材21を回転可能に保持する固定側部材22と、左右方向において回転側部材21と固定側部材22との間に配置される摩擦板23と、左右方向の一方側に回転側部材21を付勢する付勢部材としての圧縮コイルバネ24と、圧縮コイルバネ24の付勢力を調整するための調整部材25とを備えている。トルクリミッタ13は、媒体繰出し部5から繰り出される印刷媒体2にブレーキをかけることで、印刷媒体2に所定の張力を付与する機能を果たしている。具体的には、トルクリミッタ13は、支持軸11にブレーキをかけることで、印刷媒体2に所定の張力を付与する機能を果たしている。
回転側部材21は、鍔付きの円筒状に形成されており、円筒状の円筒部21aと鍔部21bとを備えている。鍔部21bは、円筒部21aの左端に形成されている。鍔部21bは、円筒部21aの径方向の外側に広がる円環状かつ平板状に形成されている。円筒部21aの右端側部分の外周面には、オネジ21cが形成されている。回転側部材21の内周側には、回転軸16が挿通されている。
鍔部21bの左面には、平行ピン27が配置されるピン溝21dが形成されている。回転軸16には、平行ピン27が挿通される貫通穴16aが形成されている。回転軸16の回転力は、平行ピン27によって回転側部材21に伝達されるため、回転側部材21は、回転軸16と一緒に回転する。すなわち、回転側部材21は、回転軸16、歯車14、15および支持軸11と一緒に回転する。また、回転側部材21は、回転軸16および歯車14、15を介して支持軸11に連結されている。すなわち、トルクリミッタ13は、回転軸16および歯車14、15を介して支持軸11に連結されている。
固定側部材22は、円筒状の円筒部22aと、円筒部22aの内周面に繋がる円環状かつ平板状の円環部22bとを備えている。円環部22bは、左右方向における円筒部22aの中間位置で円筒部22aの内周面に繋がっている。固定側部材22は、支持部材18に固定されている。具体的には、円筒部22aの左端部が支持部材18の右端面に固定されている。すなわち、固定側部材22は、フレーム12に取り付けられている。固定側部材22の内周側には、回転側部材21が挿入されている。回転側部材21の鍔部21bは、円環部22bの左側に配置されており、円環部22bの内周側には、回転側部材21の円筒部21aが配置されている。
調整部材25は、鍔付きの円筒状に形成されており、円筒状の円筒部25aと鍔部25bとを備えている。鍔部25bは、円筒部25aの右端に形成されている。鍔部25bは、円筒部25aの径方向の外側に広がる円環状かつ平板状に形成されている。鍔部25bの内径は、円筒部25aの内径よりも小さくなっている。調整部材25の内周側には、回転側部材21の円筒部21aの右端側部分が挿通されている。鍔部25bの内周面には、回転側部材21のオネジ21cに螺合するメネジ25cが形成されている。
左右方向を回動の軸方向として回転側部材21に対して調整部材25を回動させると、調整部材25は、回転側部材21に対して左右方向へ移動する。円筒部25aの外径は、固定側部材22の円筒部22aの内径よりも小さくなっている。鍔部25bの外径は、円筒部22aの外径よりも大きくなっている。鍔部25bは、円筒部22aの右端面よりも右側に配置されている。回転側部材21に対して調整部材25を所定量、左側に移動させると、円筒部25aの左端部は、円筒部22bの内周側に入り込む。
摩擦板23は、円環状かつ平板状に形成されている。摩擦板23の内周側には、回転側部材21の円筒部21aが挿通されている。摩擦板23は、左右方向において、回転側部材21の鍔部21bと固定側部材22の円環部22bとの間に配置されている。圧縮コイルバネ24には、円筒部21aが挿通されている。また、圧縮コイルバネ24は、固定側部材22の円筒部22aおよび調整部材25の円筒部25aの内周側に配置されている。圧縮コイルバネ24の左端は、円環部22bの右面に接触し、圧縮コイルバネ24の右端は、調整部材25の鍔部25bの左面に接触している。
圧縮コイルバネ24は、固定側部材22に対して調整部材25および回転側部材21を右側に付勢している。圧縮コイルバネ24の付勢力によって、鍔部21bの右面と摩擦板23の左面とが所定の接触圧で接触し、摩擦板23の右面と円環部22bの左面とが所定の接触圧で接触している。すなわち、圧縮コイルバネ24は、回転側部材21と摩擦板23と固定側部材22とが接触する方向(具体的には、鍔部21bと摩擦板23と円環部22bとが接触する方向)に固定側部材22に対して回転側部材21を付勢している。
本形態では、調整部材25を回動させて左右方向に移動させることで、圧縮コイルバネ24の付勢力を調整することが可能になっている。また、圧縮コイルバネ24の付勢力を調整して、鍔部21bと摩擦板23との接触圧および摩擦板23と円環部22bとの接触圧を調整することで、トルクリミッタ13のトルク設定値を調整することが可能となっている。すなわち、本形態では、トルクリミッタ13のトルク設定値が調整可能となっており、トルクリミッタ13のトルク設定値は、圧縮コイルバネ24の付勢力を調整することで調整される。なお、トルクリミッタ13のトルク設定値が設定されると、図示を省略する回り止め部材によって、回転側部材21に対する調整部材25の回動が防止される。
上述のように、印刷媒体処理装置1では、様々な種類の印刷媒体2に対して加熱処理を行うことが可能になっており、様々な種類のロール状媒体9が支持軸11に取り付けられる。本形態では、支持軸11に取り付けられるときのロール状媒体9の重量に応じてトルクリミッタ13のトルク設定値を調整して設定する。すなわち、媒体繰出し部5にセットされるときのロール状媒体9の重量に応じてトルクリミッタ13のトルク設定値を調整して設定する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、媒体繰出し部5は、ロール状媒体9と一緒に回転する支持軸11と、支持軸11に連結されるトルクリミッタ13とを備えており、トルクリミッタ13のトルク設定値は、調整可能になっている。また、本形態では、媒体繰出し部5にセットされるときのロール状媒体9の重量に応じてトルクリミッタ13のトルク設定値を調整して設定している。そのため、本形態では、処理される印刷媒体2に応じた適切な値にトルクリミッタ13のトルク設定値を調整して設定することが可能になる。したがって、本形態では、処理される印刷媒体2に応じた適切な値にトルクリミッタ13のトルク設定値を調整して設定することで、様々な種類の印刷媒体2に対して処理を行う場合であっても、媒体繰出し部5から繰り出される印刷媒体2にトルクリミッタ13によって所定の張力を付与することが可能になる。
また、本形態では、印刷媒体2が伸縮しやすい布帛であり、かつ、媒体処理部4の内部に配置される印刷媒体2が上下方向に蛇行しているため、媒体繰出し部5から繰り出される印刷媒体2に作用する張力が変動しやすくなるが、本形態では、媒体繰出し部5から繰り出される印刷媒体2にトルクリミッタ13によって所定の張力を付与することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、トルクリミッタ13は、回転軸16および歯車14、15を介して支持軸11に連結されているが、トルクリミッタ13は、支持軸11に直接連結されていても良い。また、上述した形態において、印刷媒体2は、印刷用紙または樹脂シート(樹脂フィルム)等の布帛以外の媒体であっても良い。さらに、上述した形態において、印刷媒体処理装置1は、印刷前の長尺状の印刷媒体2に、インクの浸透度等を調整するための前処理剤を塗布する前処理機であっても良いし、発色機での加熱処理後に、印刷媒体2に残った余分な前処理剤およびインクを洗い流す洗い機であっても良い。
1 印刷媒体処理装置
2 印刷媒体
4 媒体処理部
5 媒体繰出し部
6 媒体巻取り部
9 ロール状媒体
11 支持軸
12 フレーム
13 トルクリミッタ
21 回転側部材
22 固定側部材
23 摩擦板
24 圧縮コイルバネ(付勢部材)

Claims (5)

  1. 印刷前または印刷後の長尺状の印刷媒体に対して所定の処理を行う印刷媒体処理装置において、
    前記印刷媒体に対する処理を行う媒体処理部と、前記媒体処理部で処理される前の前記印刷媒体がロール状に巻回されて配置される媒体繰出し部と、前記媒体処理部で処理された後の前記印刷媒体がロール状に巻回されて配置される媒体巻取り部とを備え、
    前記媒体繰出し部は、ロール状に巻回された前記印刷媒体であるロール状媒体を支持し前記ロール状媒体と一緒に回転するとともに前記ロール状媒体の回転中心となる支持軸と、前記支持軸に連結されるトルクリミッタとを備え、
    前記トルクリミッタのトルク設定値は、調整可能になっていることを特徴とする印刷媒体処理装置。
  2. 前記媒体繰出し部は、前記支持軸を回転可能に支持するフレームを備え、
    前記トルクリミッタは、前記支持軸に連結され前記支持軸と一緒に回転する回転側部材と、前記フレームに取り付けられるとともに前記回転側部材を回転可能に保持する固定側部材と、前記支持軸の軸方向において前記回転側部材と前記固定側部材との間に配置される摩擦板と、前記回転側部材と前記摩擦板と前記固定側部材とが接触する方向に前記固定側部材に対して前記回転側部材を付勢する付勢部材とを備え、
    前記トルクリミッタのトルク設定値は、前記付勢部材の付勢力を調整することで調整されることを特徴とする請求項1記載の印刷媒体処理装置。
  3. 前記媒体処理部の内部に配置される前記印刷媒体は、上下方向に蛇行していることを特徴とする請求項1または2記載の印刷媒体処理装置。
  4. 前記印刷媒体は、布帛であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印刷媒体処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の印刷媒体処理装置の調整方法であって、
    前記媒体繰出し部にセットされるときの前記ロール状媒体の重量に応じて前記トルクリミッタのトルク設定値を調整して設定することを特徴とする印刷媒体処理装置の調整方法。
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