JP2015081467A - 免震構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】免震基礎を容易に構築できる免震構造を提供すること。
【解決手段】免震構造1は、既存柱10の中間高さに免震装置20を設けたものである。免震構造1は、既存柱10の免震装置20を設ける部分より下側を下部柱躯体10Aとして、この下部柱躯体10Aを含んで構築された下部免震基礎30を備える。この下部免震基礎30の上面には、免震装置20の下面が固定される下部ベースプレート31が設けられる。下部ベースプレート31は、ベースプレート51が打ち込まれたプレキャストコンクリート部材50が、下部柱躯体10Aに上から被せられて、下部免震基礎30に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、既存構造物の既存柱に免震装置を設ける免震構造に関する。
従来より、既存建物を免震化する免震レトロフィット工事が知られている。この免震レトロフィット工事は、既存建物の基礎部分や特定の階層の柱に免震装置を設置し、外観、内装、設備などを損なうことなく、既存建物を免震建物に変更する方法である。
この免震レトロフィット工事によれば、免震化することで、地震による強い揺れをゆっくりとした揺れに変えて加速度を抑えるので、免震化されたレベルより上の部分の補強は不要になるか、あるいは大幅に少なくできる、というメリットがある。
この免震装置を特定の階層の柱に設置する場合、例えば、以下のような免震構造となる(特許文献1参照)。
まず、この特定の柱の免震装置を設置する部分より下側を下部柱躯体とし、免震装置を設置する部分より上側を上部柱躯体とする。
下部柱躯体を含んで下部免震基礎が構築されており、この下部免震基礎には、下部ベースプレートが打ち込まれる。
また、上部柱躯体を含んで上部免震基礎が構築されており、この上部免震基礎には、上部ベースプレートが打ち込まれる。
免震装置は、下部フランジと、この下部フランジの上に設けられた積層ゴムと、この積層ゴムの上に設けられた上部フランジと、を備える。
免震装置の下部フランジは、下部ベースプレートにボルト固定され、免震装置の上部フランジは、上部ベースプレートにボルト固定される。
以上の免震構造を構築する免震レトロフィット工事では、例えば、以下の手順で、免震装置を設置する。
すなわち、まず、免震装置を設置する柱の上部を仮受ジャッキなどで床面から仮支持し、この状態で、この柱を切断して、免震装置を設置する部分のコンクリート躯体を撤去する。
次に、下部柱躯体を含んで下部免震基礎を構築する。具体的には、下部柱躯体にあと施工アンカーを打設して、この下部柱躯体の周囲に配筋し、型枠を建て込む。その後、この型枠内に下部ベースプレートを仮固定して、この型枠内にコンクリートを流し込む。
次に、この下部ベースプレート上に免震装置を取り付けて、その後、この免震装置上に上部ベースプレートを取り付ける。
次に、上部柱躯体を含んで上部免震基礎を構築する。具体的には、上部ベースプレートの位置は既に決まっているので、上部柱躯体にあと施工アンカーを打設して、この上部柱躯体の周囲に配筋する。その後、型枠を建て込んで、この型枠内にコンクリートを流し込む。
このコンクリートが硬化するまで養生した後、仮受ジャッキを撤去する。
特開2000−257273号公報
しかしながら、以上のような方法では、下部免震基礎を構築する際、配筋して入り組んだ鉄筋の中に、下部ベースプレートの高さ位置や水平方向の位置を調整して仮固定するため、この下部ベースプレートの設置に手間がかかる、という問題があった。
また、下部免震基礎を構築する際、流し込んだコンクリートが乾燥収縮して、このコンクリートと下部ベースプレートとの間に空隙が発生する場合がある。よって、この空隙を探し出してグラウト材を充填する必要があり、下部免震基礎の品質を確保するのに手間がかかる、という問題があった。
本発明は、免震基礎を容易に構築できる免震構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の免震構造(例えば、後述の免震構造1)は、既存柱(例えば、後述の既存柱10)に免震装置(例えば、後述の免震装置20)を設ける免震構造であって、前記既存柱の前記免震装置を設ける部分より下側を下部柱躯体(例えば、後述の下部柱躯体10A)として、当該下部柱躯体を含んで構築された下部免震基礎(例えば、後述の下部免震基礎30)を備え、当該下部免震基礎の上面には、前記免震装置の下面が固定される下部ベースプレート(例えば、後述の下部ベースプレート31)が設けられ、当該下部ベースプレートは、ベースプレート(例えば、後述のベースプレート51)が打ち込まれたプレキャストコンクリート部材(例えば、後述のプレキャストコンクリート部材50)が、前記下部柱躯体に上から被せられて、前記下部免震基礎に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、ベースプレートが打ち込まれたプレキャストコンクリート部材を用意し、下部柱躯体にこのプレキャストコンクリート部材を上から被せることで、下部ベースプレートを下部免震基礎に設ける。
よって、下部免震基礎を構築する際、配筋して入り組んだ鉄筋の中に、下部ベースプレートの高さ位置や水平方向の位置を調整して仮固定する必要がなく、下部ベースプレートを容易かつ高精度で設置できる。
また、プレキャストコンクリート部材を製作する際、ベースプレートを底板としてコンクリートを打設する。そして、コンクリートが硬化した後、このプレキャストコンクリート部材の上下をひっくり返して、ベースプレートをプレキャストコンクリート部材の上面に露出させ、この状態で、下部柱躯体に上から被せる。このようにすれば、流し込んだコンクリートが乾燥収縮しても、このコンクリートとベースプレートとの間に空隙が発生しにくくなるから、下部免震基礎の品質を容易に確保できる。
また、プレキャストコンクリート部材を工場で製作しておき、現場に搬入して下部柱躯体に取り付けることで、従来のように現場でベースプレート設置してコンクリート躯体を構築する手間がかからないうえに、コンクリート躯体の養生期間を確保する必要がないので、下部免震基礎を短工期で構築できる。
請求項2に記載の免震構造は、前記既存柱の前記免震装置を設ける部分より上側を上部柱躯体(例えば、後述の上部柱躯体10B)として、当該上部柱躯体を含んで構築された上部免震基礎(例えば、後述の上部免震基礎40)をさらに備え、当該上部免震基礎の下面には、前記免震装置の上面が固定される上部ベースプレート(例えば、後述の上部ベースプレート41)が設けられ、当該上部ベースプレートは、前記上部柱躯体に前記プレキャストコンクリート部材が下から被せられて、前記上部免震基礎に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、ベースプレートが打ち込まれたプレキャストコンクリート部材を用意し、上部柱躯体にこのプレキャストコンクリート部材を下から被せることで、上部ベースプレートを上部免震基礎に設ける。
よって、上部免震基礎を構築する際に、上部ベースプレートを容易に設置できる。
また、プレキャストコンクリート部材を工場で製作しておき、現場に搬入して上部柱躯体に取り付けることで、従来のように現場でベースプレート設置してコンクリート躯体を構築する手間がかからないうえに、コンクリート躯体の養生期間を確保する必要がないので、上部免震基礎を短工期で構築できる。
請求項3に記載の免震構造は、前記プレキャストコンクリート部材は、前記ベースプレートが打ち込まれた平板状の本体(例えば、後述の本体52)と、当該本体の周縁に沿って立設されて前記柱躯体の側面に係合する係合部(例えば、後述の係合部53)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、プレキャストコンクリート部材に、柱躯体の側面に係合する係合部を設けたので、免震装置の積層ゴムが変形することにより、下部ベースプレートや上部ベースプレートに水平力が作用しても、この水平力を下部免震基礎や上部免震基礎に確実に伝達するので、免震性能を確保できる。
本発明によれば、ベースプレートが打ち込まれたプレキャストコンクリート部材を用意し、下部柱躯体にこのプレキャストコンクリート部材を上から被せることで、下部ベースプレートを下部免震基礎に設ける。よって、下部免震基礎を構築する際、配筋して入り組んだ鉄筋の中に、下部ベースプレートの高さ位置や水平方向の位置を調整して仮固定する必要がなく、下部ベースプレートを容易かつ高精度で設置できる。また、プレキャストコンクリート部材を製作する際、ベースプレートを底板としてコンクリートを打設する。そして、コンクリートが硬化した後、このプレキャストコンクリート部材の上下をひっくり返して、ベースプレートをプレキャストコンクリート部材の上面に露出させ、この状態で、下部柱躯体に上から被せる。このようにすれば、流し込んだコンクリートが乾燥収縮しても、このコンクリートとベースプレートとの間に空隙が発生しにくくなるから、下部免震基礎の品質を容易に確保できる。また、プレキャストコンクリート部材を工場で製作しておき、現場に搬入して下部柱躯体に取り付けることで、従来のように現場でベースプレート設置してコンクリート躯体を構築する手間がかからないうえに、コンクリート躯体の養生期間を確保する必要がないので、下部免震基礎を短工期で構築できる。
本発明の一実施形態に係る免震構造の適用対象となる既存柱の側面図である。 前記実施形態に係る免震構造が適用された状態の既存柱の側面図である。 図2の一部を拡大した断面図である。 前記実施形態に係る免震構造を既存建物に構築する手順のフローチャートである。 前記実施形態に係る免震構造を既存建物に構築する手順を説明するための図(その1)である。 前記実施形態に係る免震構造を既存建物に構築する手順を説明するための図(その2)である。 前記実施形態に係る免震構造を既存建物に構築する手順を説明するための図(その3)である。 前記実施形態に係る免震構造を既存建物に構築する手順を説明するための図(その4)である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る免震構造1の適用対象となる既存柱10の側面図である。
既存柱10は、例えば、既存建物2の地下1階の柱である。この既存柱10の柱脚部は、地下1階床11に接合されている。また、この既存柱10の柱頭部は、1階梁12および1階床13に接合されている。
図2は、免震構造1が適用された状態の既存柱10の側面図である。図3は、図2の一部を拡大した断面図である。
本発明は、この既存柱10に免震装置20を設置することで、既存建物2の1階床レベルから上の部分を免震化するものである。
この免震装置20は、既存柱10の中間高さに設置されている。以下、この既存柱10の免震装置20を設置する部分より下側を下部柱躯体10Aとし、免震装置を設置する部分より上側を上部柱躯体10Bとする。
免震構造1は、上述の免震装置20と、下部柱躯体10Aを含んで構築された下部免震基礎30と、上部柱躯体10Bを含んで構築された上部免震基礎40と、を備える。
下部免震基礎30の上面には、下部ベースプレート31が打ち込まれる。この下部免震基礎30は、下部柱躯体10Aと、この下部柱躯体10Aを囲んで構築された補強躯体32と、これら下部柱躯体10Aおよび補強躯体32に上から被せられたプレキャストコンクリート部材50と、このプレキャストコンクリート部材50を下部柱躯体10Aおよび補強躯体32に固定する固定部材60Aと、を備える。
プレキャストコンクリート部材50は、ベースプレート51が打ち込まれた平板状の本体52と、この本体52の周縁に沿って立設された係合部53と、を備える。
ベースプレート51には、複数の雌ねじ部54が円環状に配置されている。
プレキャストコンクリート部材50は、予め工場で製作されたものであり、工場にて、ベースプレート51を底板としてコンクリートを打設することで製作される。そして、コンクリートが硬化した後、このプレキャストコンクリート部材50の上下をひっくり返して、ベースプレート51をプレキャストコンクリート部材50の上面に露出させ、この状態で、係合部53が補強躯体32の側面に係合するように、下部柱躯体10Aおよび補強躯体32に上から被せられる。これにより、ベースプレート51は、下部ベースプレート31として、下部免震基礎30に設けられることになる。
固定部材60Aは、互いに対向する係合部53および補強躯体32を貫通するPC鋼棒61と、このPC鋼棒61の両端に挿通されたプレート62と、PC鋼棒61の両端に螺合されたナット63と、を備える。
また、プレキャストコンクリート部材50と下部柱躯体10Aおよび補強躯体32との隙間には、グラウト材55が充填されている。
上部免震基礎40の下面には、上部ベースプレート41が打ち込まれる。この上部免震基礎40は、上部柱躯体10Bと、この上部柱躯体10Bを囲んで構築された補強躯体42と、これら上部柱躯体10Bおよび補強躯体42に下から被せられたプレキャストコンクリート部材50と、このプレキャストコンクリート部材50を上部柱躯体10Bおよび補強躯体42に固定する固定部材60Bと、を備える。
上述のプレキャストコンクリート部材50は、本体52のベースプレート51が下面に露出し、かつ、係合部53が補強躯体42の側面に係合するように、上部柱躯体10Bおよび補強躯体42に下から被せられる。これにより、ベースプレート51は、上部ベースプレート41として、上部免震基礎40に設けられる。
固定部材60Bは、互いに対向する係合部53および補強躯体42を貫通するPC鋼棒61と、このPC鋼棒61の両端に挿通されたプレート62と、PC鋼棒61の両端に螺合されたナット63と、を備える。
また、プレキャストコンクリート部材50と上部柱躯体10Bおよび補強躯体42との隙間には、グラウト材55が充填されている。
免震装置20は、下部フランジ21と、この下部フランジ21の上に設けられた積層ゴム22と、この積層ゴム22の上に設けられた上部フランジ23と、を備える。
下部フランジ21は、下部免震基礎30の下部ベースプレート31にボルト24で固定される。
上部フランジ23は、上部免震基礎40の上部ベースプレート41にボルト24で固定される。
以下、免震構造1を既存建物2に構築する手順を、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ステップS1では、図1に示す状態から、補強躯体32、42を構築する。
すなわち、図5に示すように、下部柱躯体10Aを囲んで補強躯体32を構築するとともに、上部柱躯体10Bを囲んで補強躯体42を構築する。
また、後述の仮受ジャッキ70を取り付けるため、1階梁12に補強躯体14を構築する。
ステップS2では、図5に示すように、免震装置20を設置する既存柱10の近傍に仮受ジャッキ70を設置して、この仮受ジャッキ70により、1階梁12および補強躯体14を地下1階床11から仮支持する。
ステップS3では、図6に示すように、既存柱10をワイヤーソーなどで切断して、免震装置20を設置する部分のコンクリート躯体を撤去する。
ステップS4では、図7に示すように、プレキャストコンクリート部材50を取り付けて、下部免震基礎30および上部免震基礎40を構築する。
すなわち、予めプレキャストコンクリート部材50を工場で製作しておき、このプレキャストコンクリート部材50を現場まで運搬して、下部柱躯体10Aおよび補強躯体32に上から被せる。そして、固定部材60Aにより、下部柱躯体10Aおよび補強躯体32にプレキャストコンクリート部材50を仮固定する。これにより、下部免震基礎30を構築する。
また、プレキャストコンクリート部材50を上部柱躯体10Bおよび補強躯体42に下から被せて、固定部材60Bにより、上部柱躯体10Bおよび補強躯体42にプレキャストコンクリート部材50を仮固定する。これにより、上部免震基礎40を構築する。
この状態では、上下のプレキャストコンクリート部材50同士の間隔、つまり、下部免震基礎30と上部免震基礎40との間隔は、免震装置の高さ寸法よりもわずかに大きくなっている。
ステップS5では、図8に示すように、免震装置20を設置する。
すなわち、免震装置20を下部免震基礎30と上部免震基礎40との間に挿入する。
次に、固定部材60Bのナット63を緩めて、この状態で、免震装置20の下部フランジ21を、下部免震基礎30の下部ベースプレート31にボルト固定するとともに、免震装置20の上部フランジ23を、上部免震基礎40の上部ベースプレート41にボルト固定する。
次に、上部免震基礎40のナット63を再度締め付ける。そして、下部柱躯体10Aおよび補強躯体32と下側のプレキャストコンクリート部材50との隙間に、グラウト材55を充填するとともに、上部柱躯体10Bおよび補強躯体42と上側のプレキャストコンクリート部材50との隙間に、グラウト材55を充填する。
ステップS6では、仮受ジャッキ70を撤去する。これにより、図2に示す状態となる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)ベースプレート51が打ち込まれたプレキャストコンクリート部材50を用意し、下部柱躯体10Aおよび補強躯体32にこのプレキャストコンクリート部材50を上から被せることで、下部ベースプレート31を下部免震基礎30に設ける。
よって、下部免震基礎30を構築する際、配筋して入り組んだ鉄筋の中に、下部ベースプレートの高さ位置や水平方向の位置を調整して仮固定する必要がなく、下部ベースプレート31を容易かつ高精度で設置できる。
また、プレキャストコンクリート部材50を製作する際、ベースプレート51を底板としてコンクリートを打設する。そして、コンクリートが硬化した後、このプレキャストコンクリート部材50の上下をひっくり返して、ベースプレート51をプレキャストコンクリート部材50の上面に露出させ、この状態で、下部柱躯体10Aおよび補強躯体32に上から被せる。したがって、流し込んだコンクリートが乾燥収縮しても、このコンクリートとベースプレート51との間に空隙が発生しにくくなるから、下部免震基礎30の品質を容易に確保できる。
また、プレキャストコンクリート部材50を工場で製作しておき、現場に搬入して下部柱躯体10Aおよび補強躯体32に取り付けることで、従来のように現場でベースプレート設置してコンクリート躯体を構築する手間がかからないうえに、コンクリート躯体の養生期間を確保する必要がないので、工期を短縮できる。
(2)ベースプレート51が打ち込まれたプレキャストコンクリート部材50を用意し、上部柱躯体10Bおよび補強躯体42にこのプレキャストコンクリート部材50を下から被せることで、上部ベースプレート41を上部免震基礎40に設ける。
よって、上部免震基礎40を構築する際に、上部ベースプレート41を容易に設置できる。
また、プレキャストコンクリート部材50を工場で製作しておき、現場に搬入して上部柱躯体10Bおよび補強躯体42に取り付けることで、従来のように現場でベースプレート設置してコンクリート躯体を構築する手間がかからないうえに、コンクリート躯体の養生期間を確保する必要がないので、上部免震基礎40を短工期で構築できる。
(3)プレキャストコンクリート部材50に、柱躯体10A、10Bおよび補強躯体32、42の側面に係合する係合部53を設けたので、免震装置20の積層ゴム22が変形することにより、下部ベースプレート31や上部ベースプレート41に水平力が作用しても、この水平力を下部免震基礎30や上部免震基礎40に確実に伝達するので、免震性能を確保できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、固定部材60A、60Bとして、PC鋼棒61、プレート62、およびナット63を用いて、上下のプレキャストコンクリート部材50を補強躯体32、42に固定したが、これに限らず、固定部材としてファスナー金物を用いてもよい。
1…免震構造
2…既存建物
10…既存柱
10A…下部柱躯体
10B…上部柱躯体
11…地下1階床
12…1階梁
13…1階床
14…補強躯体
20…免震装置
21…下部フランジ
22…積層ゴム
23…上部フランジ
24…ボルト
30…下部免震基礎
31…下部ベースプレート
32…補強躯体
40…上部免震基礎
41…上部ベースプレート
42…補強躯体
50…プレキャストコンクリート部材
51…ベースプレート
52…本体
53…係合部
54…雌ねじ部
55…グラウト材
60A、60B…固定部材
61…PC鋼棒
62…プレート
63…ナット
70…仮受ジャッキ

Claims (3)

  1. 既存柱に免震装置を設ける免震構造であって、
    前記既存柱の前記免震装置を設ける部分より下側を下部柱躯体として、当該下部柱躯体を含んで構築された下部免震基礎を備え、
    当該下部免震基礎の上面には、前記免震装置の下面が固定される下部ベースプレートが設けられ、
    当該下部ベースプレートは、ベースプレートが打ち込まれたプレキャストコンクリート部材が、前記下部柱躯体に上から被せられて、前記下部免震基礎に設けられていることを特徴とする免震構造。
  2. 前記既存柱の前記免震装置を設ける部分より上側を上部柱躯体として、当該上部柱躯体を含んで構築された上部免震基礎をさらに備え、
    当該上部免震基礎の下面には、前記免震装置の上面が固定される上部ベースプレートが設けられ、
    当該上部ベースプレートは、前記上部柱躯体に前記プレキャストコンクリート部材が下から被せられて、前記上部免震基礎に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の免震構造。
  3. 前記プレキャストコンクリート部材は、前記ベースプレートが打ち込まれた平板状の本体と、当該本体の周縁に沿って立設されて前記柱躯体の側面に係合する係合部と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の免震構造。
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