JP2015080502A - シートクッションパッド - Google Patents

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良一 若山
Ryoichi Wakayama
良一 若山
文哉 牧口
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文哉 牧口
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【課題】乗員着座時のシートクッションパッド表面部のソフト感や通気性を確保しながら、車両走行時の着座者身体の左右方向支持を図れるシートクッションパッドを提供することにある。【解決手段】ウレタンパッド23の一部に三次元網状弾性体21を嵌め込み状に取り付けたシートクッションパッド20であって、ウレタンパッド23の着座面側には、着座位置における着座者左右方向センター部が深く両サイド部が浅い凹部23Aが設けられ、三次元網状弾性体21には凹部23Aに適合する凸部21Aが設けられている。凸部21Aを凹部23Aに一致させて少なくとも三次元網状弾性体21の表面層の一部にウレタンパッド23が侵入した状態で固定されている。ウレタンパッド23と三次元網状弾性体21で構成される着座面は、段差なく連続した状態に形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載される乗物用シートのシートクッションパッドに関する。
乗物用シートのシートクッションパッドには、着座部分表面のソフト感の向上や通気性の向上を狙いとしてポリウレタンフォーム等からなるメインパッドの表面に三次元網状弾性体を一体発泡成形するものが知られている。例えば、下記特許文献1に開示されているパッドにおいては、ウレタンフォーム製のメインパッドの着座部分である中央の平坦部に、一定肉厚の合成樹脂性ネットが一体成形されている。この合成樹脂性ネットはメインパッドに比べて柔らかな硬度と通気性を有している。
特開2002−233436号公報
従来の技術においては、乗員が着座したとき、柔らかな硬度の合成樹脂性ネットが圧縮されて潰れきってからメインパッドに荷重が加わる。したがって、乗員の着座が完了したとき、シートクッションパッドには表面のソフト感が残っていない状態となる。また、車両走行時に着座者が左右の遠心力を受けた場合に、着座面を通じた着座者の身体の支持が不十分なものとなる。
このような問題に鑑み本発明の課題は、乗員着座時のシートクッションパッド表面部のソフト感や通気性を確保しながら、車両走行時の着座者身体の左右方向支持を図れるシートクッションパッドを提供することにある。
本発明の第1発明は、ウレタンパッドの一部に三次元網状弾性体を嵌め込み状に取り付けたシートクッションパッドであって、前記ウレタンパッドの着座面側には、着座位置における着座者左右方向センター部が深く両サイド部が浅い凹部が設けられ、前記三次元網状弾性体には前記凹部に適合する凸部が設けられ、該凸部を前記凹部に一致させて前記三次元網状弾性体の表面層の少なくとも一部に前記ウレタンパッドが侵入した状態で固定されており、前記ウレタンパッドと前記三次元網状弾性体で構成される着座面は、段差なく連続した状態に形成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、乗員が着座したとき着座者の体重を、主として着座位置における左右方向両サイド部において受けることができ、着座位置における左右方向センター部にかかる荷重が軽減される。これによって、着座位置における左右方向センター部におけるソフト感や通気性が確保され乗り心地の向上とともに、車両走行時の着座者身体の左右方向支持の向上が図られる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記ウレタンパッドの凹部が、なめらかに連続した面であることを特徴とする。
第2発明によれば、三次元網状弾性体の変形がなめらかに連続したものとなるので、上記第1発明の作用効果を違和感なく達成することが図られる。
本発明の一実施形態のシートクッションパッドを組み込んだ乗物用シートの斜視図である。 本発明の一実施形態のシートクッションパッドの平面図である。 図2のIII−III矢視線断面図である。 図2のIV−IV矢視線断面図である。 図3において本発明の他の実施形態を示す図である。
図1〜4は、本発明の一実施形態を示す。図1に示されるように、乗物用シート10は、シートクッション11とシートバック13とヘッドレスト15を備える。シートバック13はシートクッション11の後端部に取り付けられている。シートクッション11は、骨格を成す金属製のフレーム40(図3参照)と、このフレーム40の上に支持されるシートクッションパッド20と、このシートクッションパッド20に被せられるシートカバー30を備える。フレーム40は、枠材、線材、板材等を使用した任意の形状のものを含む。
シートクッションパッド20は、所定の厚みを有するパッド状に形成された適度なクッション感を呈するクッション体であり、着座者による荷重を受けて撓みつつ、弾性により反力を発揮して着座者を支持する。シートクッションパッド20は、図2に示されるように、シート幅方向における中央を占めるメイン部20Mと、左右の両部分を占めるサイドサポート部20Sとを有する。シートクッションパッド20の表面の谷形状を有している部位には、シートカバー30をその形状に沿わせるための吊り込み溝25が形成され、この溝内にはシートカバー30を引き込むための保持具(図示せず)が固定される。吊り込み溝25は、メイン部20Mとサイドサポート部20Sの境界に沿って設けられている。
図2、図3および図4に示されるように、シートクッションパッド20のメイン部20Mには三次元網状弾性体21が嵌め込み状に埋設されている。三次元網状弾性体21は、下に向かって凸形状をした凸部21Aを有しており、左右方向断面では、乗員着座時に着座者の座骨を受ける座骨対応部位20H近傍においてメイン部20Mの肉厚のほぼ半分を占める厚さの厚肉部21bと、その両側で厚さが漸減していく漸減薄肉部21aを有している。また、前後方向断面では、座骨対応部位20H近傍の厚さの厚肉部21bに対して、それより前方の着座者の大腿部を支持する大腿部対応部位20Tにおいては、メイン部20Mの肉厚の1/4程度を占める薄肉部21cを有している。三次元網状弾性体21の座骨対応部位20H近傍での左右方向の幅は200mm以上とされている。三次元網状弾性体21は、連通した空隙を形成しつつ三次元的に広がる網目状の構造を有する構造体であり、例として熱可塑性樹脂の線条からなる繊維構造体を用いることができる。この繊維構造体は、熱可塑性の樹脂の線条が多数のループを形成しつつ三次元に無秩序に絡み合っており、線条の接触部が熱により互いに接着している構造体である。熱可塑性樹脂材料としては、ポリエステル、ポリエーテル等の一般的なものを用いることができる。熱可塑性樹脂の線条は、押出し成形により連続的に成形することができ、断面の大きさ、形状、中空と中実の別、等の形態を変更することができる。この線条により多数形成される無秩序なループが等方的な三次元ばね構造を形成し、多数のループが各々撓み変形することにより構造体の全体的な弾性を呈する。線条の断面の形態を変更することによるほか、三次元的に広がる線条の見かけの密度を変更することにより、弾性率を調整することができる。三次元網状弾性体21の弾性率は、ウレタンパッド23より低く柔らかいものとなっている。
図2、図3および図4に示されるように、ウレタンパッド23は、一般的に乗物用シートのシートクッションパッドに使用されるポリウレタン製の発泡体であり、メイン部20Mには三次元網状弾性体21の凸形状に対応した凹形状をした凹部23Aが設けられている。この凹部23A部分に三次元網状弾性体21の凸部21Aを合わせて嵌め込み状に載置固定すると三次元網状弾性体21はその端末部においてウレタンパッド23と段差なく連続した状態で結合され、なめらかに連続した着座者側の面を有するシートクッションパッド20を形成する。ウレタンパッド23のフレーム40に当接する面には、下面の剛性を高めると共にフレーム40との長期にわたる接触により亀裂などが発生しないようにするために不織布等のシート材26が一体成形されている。
以上のような形態を有するシートクッションパッド20は、例えば以下に説明するように製造することができる。まず、三次元網状弾性体21をウレタンパッド23のメイン部20Mに設けられた凹部23Aの形状に対応する凸部21Aの形状に成形する。この工程には切断等の周知の方法を利用することもできるが、本実施形態においては熱プレスを利用する。一定肉厚のスラブ状素材に熱を加えながら一対の型でプレス成形して所定の形状に成形する。このとき厚肉部21bに対して漸減薄肉部21aは周縁に近づくにつれて圧縮率が高くなりより高弾性のものとなる。また、着座者の大腿部を支持する薄肉部21cは、本実施形態におけるように、漸減薄肉部21aと同様に厚肉部21bに対して圧縮率を高くしてより高弾性のものとしてもよいが、スラブ状素材の肉厚をシートクッションパッド20の前後方向で変えておく(厚肉部21bに相当する部分は厚く、薄肉部21cに沿うとする部分は薄くしておく)ことにより圧縮率を変えずに厚肉部21bと同等の弾性を有するようにしても良い。
次に、成形された三次元網状弾性体21をウレタンパッド23と一体成形する。このとき使用するシートクッションパッド20の成形型は、上型に着座面側の外形形状が、下型にフレーム40側の外形形状が形成され、型閉めしたときにシートクッションパッド20形状のキャビティが形成されるようになっている。また型閉めした状態で、ウレタン樹脂が発泡するとき発生するガスを型内に閉じ込め外部に放出させないよう気密状態を保つことができる構造となっている。
型を開いた状態で、成形された三次元網状弾性体21を上記成形型の上型の所定位置に固定し、不織布等のシート材26を上記成形型の下型の所定位置に固定する。この状態で下型内にウレタン発泡樹脂の原料を流し込んで型閉めする。発生するガスを型内に閉じ込め外部に放出させないよう気密状態を保った状態でウレタン発泡樹脂を発泡させる。ウレタン発泡樹脂は発泡反応とゲル化反応を同時に進めながら型内で上昇し、上型に固定された三次元網状弾性体21の表面部に達したとき破泡して三次元網状弾性体21内部への侵入が止められる。三次元網状弾性体21が配置されていない部分ではウレタン発泡樹脂は上型に当接するまで上昇する。かかる状態でウレタン発泡樹脂のゲル化反応が進行し三次元網状弾性体21の表面層のみにウレタンパッド23の一部が侵入した状態で固定され、他の部分は上型と下型の表面形状に沿った形状のシートクッションパッド20が得られる。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。
シートクッションパッド20上に乗員が着座した場合、三次元網状弾性体21に比べてウレタンパッド23は弾性率が高いため、着座面であるメイン部20Mの左右方向両サイド部分で主に着座者の体重を支える。そして左右方向センター部にかかる荷重が軽減されるため、三次元網状弾性体21のソフト感が維持される。これによって、着座位置における左右方向センター部におけるソフト感や通気性が確保され乗り心地の向上が図られる。さらに、着座者の尻部を両サイドからしっかりと支えるので走行時の、特にコーナリング時の身体サポート性が向上する。特に、三次元網状弾性体21の座骨対応部位20H近傍での左右方向の幅は200mm以上とされているので標準体型の着座者の尻部両サイドを斜め下方からしっかりと支えられるようになっている。
また、部分的にウレタンパッド23より密度の低い三次元網状弾性体21を用いるので軽量化を図ることもできる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、
(1)上記実施形態では、三次元網状弾性体21の凸部分表面層の全体にウレタンパッド23が侵入した状態で固定するようにしたが、部分的に樹脂フィルムを貼るなどして部分的にウレタンパッド23が侵入した状態で固定するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、ウレタンパッドの成形において原料の注入後、型閉めしてから脱型するまで型内を気密に保つこととしたが、ウレタンパッドに発生するボイドとの関係で、適宜型内を気密状態にするタイミングを調整してもよい。
(3)上記実施形態では、三次元網状弾性体21の凸部21Aを、センター部分の厚肉部21bからその両側を厚さが漸減していく漸減薄肉部21aとしたが、図5に示すようにセンター部分の厚肉部211bからその両側を階段状に薄肉とした薄肉部211aとして
凸部211Aを形成した三次元網状弾性体211としてもよい。この場合、ウレタンパッド231も三次元網状弾性体211の凸部211Aの形状に対応した凹部231Aが設けられて三次元網状弾性体211の凸部211Aが嵌め込み状に載置固定できるようになっている。三次元網状弾性体211とウレタンパッド231が一体化されて、シートクッションパッド201となる。
(4)上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
10 乗物用シート
11 シートクッション
20 シートクッションパッド
21 三次元網状弾性体
21A 凸部
21a 漸減薄肉部
21b 厚肉部
21c 薄肉部
23 ウレタンパッド
23A 凹部

Claims (2)

  1. ウレタンパッドの一部に三次元網状弾性体を嵌め込み状に取り付けたシートクッションパッドであって、前記ウレタンパッドの着座面側には、着座位置における着座者左右方向センター部が深く両サイド部が浅い凹部が設けられ、前記三次元網状弾性体には前記凹部に適合する凸部が設けられ、該凸部を前記凹部に一致させて前記三次元網状弾性体の表面層の少なくとも一部に前記ウレタンパッドが侵入した状態で固定されており、前記ウレタンパッドと前記三次元網状弾性体で構成される着座面は、段差なく連続した状態に形成されていることを特徴とするシートクッションパッド。
  2. 請求項1において、前記ウレタンパッドの凹部が、なめらかに連続した面であることを特徴とするシートクッションパッド。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017047339A1 (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 東洋紡株式会社 複合クッション体
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