JP2015078756A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】一次バランサおよび二次バランサを備え占有容積が小さく安価に製造できる内燃機関を提供する。
【解決手段】内燃機関1は、クランクシャフト30と一次バランサ10と第1の二次バランサ21と第2の二次バランサ22とを備える。一次バランサ10は、クランクシャフト30と平行に配置され、クランクシャフト30と同じ回転速度で逆方向に回転される。第1の二次バランサ21は、一次バランサ10と同軸に配置され、偏心した二次ウエイト211を有して一次バランサ10の回転速度の2倍の速度で同方向に回転される。第2の二次バランサ22は、クランクシャフト30と同軸に配置され、偏心した二次ウエイト221を有して第1の二次バランサ21の回転速度と同じ速度で逆方向に回転される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クランク軸に起因する一次モードの振動を抑制する一次バランサおよび二次モードの振動を抑制する二次バランサをそれぞれ備える内燃機関に関する。
1本のクランク軸に少なくとも2つのピストンが連結された内燃機関において、1本の一次用偏心バランス軸(一次バランサ)および2本の二次用偏心バランス軸(二次バランサ)を、それぞれクランク軸に対して平行に配置した内燃機関が特許文献1に開示されている。この内燃機関において、一次用偏心バランス軸は、クランク軸から伝達される動力によって、クランク軸と同じ回転速度で回転し、2本の二次用偏心バランス軸は、クランク軸から伝達される動力によって、クランク軸の2倍の回転速度で互いに逆方向へ回転する。
特許文献1に記載された内燃機関によれば、2本の二次用偏心バランス軸のうち第1の二次用偏心バランス軸を、一次用偏心バランス軸の軸線に一致するようにこの一次用偏心バランス軸に貫通させて配置している。そして、一次用偏心バランス軸に内蔵された第1の二次用偏心バランス軸の回転方向は、一次用偏心バランス軸の回転方向と同じ方向に設定されている。これにより、一次用偏心バランス軸と第1の二次用偏心バランス軸との回転速度差を小さくし摩耗や回転抵抗などのリスクを軽減している。
また、特許文献1の内燃機関では、第2の二次用偏心バランス軸は、クランク軸および第1の二次用偏心バランス軸とは独立して配置されている。
特開2011−102602号公報
ところで、気筒数の少ない内燃機関には、小型、軽量、安価であることが望まれており、振動を抑制するためにバランサを設けることは、これらに逆行する。特許文献1では、一次用偏心バランス軸および二次用偏心バランス軸の両方を備え、二次用偏心バランス軸の1つを一次用偏心バランス軸に組み込むことで軸の数を減らしている。しかし、第2の二次用偏心バランス軸がクランク軸および第1の二次用偏心バランス軸とは独立して配置されているため、これらバランス軸による占有容積がどうしても大きくなってしまう。
そこで、本発明は、一次バランサおよび二次バランサを備えるための占有容積が小さく安価に製造できる内燃機関を提供する。
本発明に係る内燃機関は、クランクシャフトと一次バランサと第1の二次バランサと第2の二次バランサとを備える。一次バランサは、クランクシャフトの回転軸と平行に回転軸が配置され、クランクシャフトと同じ回転速度で逆方向に回転される。第1の二次バランサは、一次バランサの回転軸と同軸に回転軸が配置され当該回転軸に対して重心が変位(偏心)した二次ウエイトを有して一次バランサの2倍の回転速度で同方向に回転される。第2の二次バランサは、クランクシャフトの回転軸と同軸に回転軸が配置され当該回転軸に対して重心が変位(偏心)した二次ウエイトを有して第1の二次バランサと同じ回転速度で逆方向に回転される。
また、この内燃機関は、一次ギア機構と第1の二次ギア機構と第2の二次ギア機構とを備える。一次ギア機構は、クランクシャフトの端部に設けられた一次駆動ギア、および、一次バランサに設けられて第1駆動ギアに噛合する一次従動ギアを含み、クランクシャフトと同じ回転速度で逆方向に一次バランサを回転させる。第1の二次ギア機構は、クランクシャフトの端部に設けられた第1の二次駆動ギア、および、第1の二次バランサに設けられ第1の二次駆動ギアに噛合する第1の二次従動ギアを含み、一次バランサと同じ方向へ2倍の回転速度で第1の二次バランサを回転させる。第2の二次ギア機構は、第1の二次バランサに設けられた第2の二次駆動ギア、および、第2の二次バランサに設けられ第2の二次駆動ギアと噛合する第2の二次従動ギアを含み、第1の二次バランサと逆方向に同じ回転速度で第2の二次バランサを回転させる。そして、一次駆動ギアと第1の二次駆動ギアと第2の二次従動ギアは、クランクシャフトの一方の端部に隣接して配置される。
このとき、第1の二次バランサの二次ウエイトおよび第2の二次バランサの二次ウエイトは、それぞれの二次ギア機構側に配置される。または、第1の二次バランサの二次ウエイトは、一次バランサに挿入されて配置され、第2の二次バランサの二次ウエイトは、クランクシャフトに挿入されて配置される。そして、クランクシャフトの軸端に向かって、一次駆動ギア、第1の二次駆動ギア、第2の二次従動ギアの順にクランクシャフトの片側に配置される。また、第1の二次従動ギアに対して反対側の第1の二次バランサの端部は、軸受を介して一次バランサの内部に支持され、第2の二次従動ギアに対して反対側の第2の二次バランサの端部は、軸受を介してクランクシャフトの内部に支持される。
または、この内燃機関は、一次ギア機構と第1の二次ギア機構と第2の二次ギア機構とを備える。一次ギア機構は、クランクシャフトの端部に設けられた一次駆動ギア、および、一次バランサに設けられて一次駆動ギアに噛合する一次従動ギアを含み、クランクシャフトと逆方向に同じ回転速度で一次バランサを回転させる。第1の二次ギア機構は、クランクシャフトの端部に設けられた第1の二次駆動ギア、および、第1の二次バランサに設けられて第1の二次駆動ギアに噛合する第1の二次従動ギアを含み、一次バランサと同じ方向に2倍の回転速度で第1の二次バランサを回転させる。第2の二次ギア機構は、一次バランサの片側端部の一次従動ギアの更に先端側に設けられた第2の二次駆動ギアおよび第2の二次バランサに設けられ第1の二次駆動ギアと噛合する第2の二次従動ギアを含み、一次バランサと逆方向に2倍の回転速度で前記第2の二次バランサを回転させる第2の二次ギア機構と、を備える。
本発明に係る内燃機関によれば、第1の二次バランサの回転軸が一次バランサの回転軸と同軸に配置され、かつ、第2の二次バランサの回転軸がクランクシャフトの回転軸と同軸に配置されているため、二次バランサを配置するために必要なスペースを小さくすることができ、小型、軽量、安価な内燃機関を提供することができる。
一次駆動ギアおよび一次従動ギアを含む一次ギア機構、第1の二次駆動ギアおよび第1の二次従動ギアを含む第1の二次ギア機構、第2の二次駆動ギアおよび第2の二次従動ギアを含む第2の二次ギア機構を備え、一次駆動ギアと第2の二次駆動ギアと第1の二次従動ギアとがクランクシャフトの一方の端部に隣接して配置される発明の内燃機関によれば、各ギア機構がクランクシャフトの一方の端部側に配置されるので、潤滑油の供給経路を簡素化することができ、メンテナンスの作業性も向上する。
第1の二次バランサの二次ウエイトおよび第2の二次バランサの二次ウエイトを二次ギア機構側に偏らせて配置される発明の内燃機関によれば、2つの二次バランサの二次ウエイトが発生する起振力は互いに相殺するように作用し、内燃機関に対するヨーイングの発生を効果的に抑制することができる。
また、第1の二次バランサが一次バランサに挿入されて配置され、第2の二次バランサがクランクシャフトに挿入されて配置され、クランクシャフトの軸端に向かって一次駆動ギア、第1の二次駆動ギア、第2の二次従動ギアの順に配置された発明の内燃機関によれば、二次振動を効果的に抑制することができる。
さらに、第1の二次従動ギアに対して反対側の第1の二次バランサの端部が軸受を介して一次バランサの内部に支持され、第2の二次従動ギアに対して反対側の第2の二次バランサの端部が軸受を介してクランクシャフトの内部に支持される発明の内燃機関によれば、二次振動を抑制するために、二次バランサが発生する起振力を効率よく利用できる。
または、一次ギア機構と第1の二次ギア機構と第2の二次ギア機構とを備え、第2の二次ギア機構の第2の二次駆動ギアが一次バランサの片側端部の一次従動ギアの更に先端側に隣接して設けられる発明の内燃機関によれば、第1の二次バランサおよび第2の二次バランサがクランクシャフトの回転軸に沿う方向に両側に振り分けて配置される。エンジンの重量が片側に偏ることなく配置されるとともに、ギアの配置など、内燃機関の設計の自由度が増す。
本発明に係る第1の実施形態の内燃機関の制振装置の断面図。 本発明に係る第2の実施形態の内燃機関の制振装置の断面図。
本発明に係る第1の実施形態の内燃機関1は、図1を参照して説明する。この内燃機関1は、2気筒4サイクルのエンジンであり、制振装置として一次バランサ10および二次バランサ20を装備している。この内燃機関1は、クランクシャフト30と、一次バランサ10と、二次バランサ20と、一次ギア機構40と、二次ギア機構50とを備える。
クランクシャフト30は、同じ回転角度位置にそれぞれコンロッド31で2つのピストンが連結されている。クランクシャフト30は、コンロッド31でピストンが連結された部位の180°対称の位置にカウンタウエイト32を有している。
一次バランサ10は、クランクシャフト30のカウンタウエイト32と協動してピストンの往復動による起振力(一次振動)を打ち消すとともに、ピストンが往復動する方向を横切る方向にクランクシャフト30のカウンタウエイト32によって生じる振動を相殺するために設けられている。
一次バランサ10は、クランクシャフト30の回転軸30Aに対して平行に回転軸10Aを配置しており、回転軸10Aに対して偏心した一次ウエイト11と、回転軸10Aに沿って設けられるシャフト12とを備えている。一次バランサ10は、クランクシャフト30と同じ回転速度で逆方向に回転される。一次バランサ10の両端は、それぞれ軸受101,102を介してクランクケース6の外へ延びている。軸受101,102は、滑り軸受でもよいし、転がり軸受であってもよい。
二次バランサ20は、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22の2つで一組に設けられており、ピストンが往復動する方向に残存する二次振動を打ち消すために設けられている。第1の二次バランサ21は、一次バランサ10の回転軸10Aに対して同軸に回転軸21Aを配置している。第2の二次バランサ22は、クランクシャフト30の回転軸30Aに対して同軸に回転軸22Aを配置している。
第1の二次バランサ21は、一次バランサ10の回転軸10Aに対して同軸に配置された第1の支持ロッド(シャフト)213と、回転軸21Aに対して重心が変位(偏心)した二次ウエイト211とを有している。一次バランサ10は、クランクケース6の外部に突出した第1の端部13を有し、回転軸10Aに沿ってシャフト12の全長にわたって中空部12Aを有している。第1の支持ロッド213は、一次バランサ10の第1の端部13からシャフト12の中空部12Aに挿入されている。第1の二次バランサ21は、二次ウエイト211の両端でこの中空部12Aに軸受214を介して支持される。
第2の二次バランサ22は、クランクシャフト30の回転軸22Aに対して重心が変位(偏心)した二次ウエイト221と、回転軸30Aに対して同軸に配置された第2の支持ロッド(シャフト)223とを有している。クランクシャフト30は、クランクケース6の外部に突出した端部33を有し、回転軸30Aに沿ってこの端部33に中空部33Aを有している。第2の支持ロッド223は、クランクシャフト30の中空部33Aに挿入され、二次ウエイト221の両端でこの中空部33Aに軸受224を介して支持される。
この実施形態では、図1に示すように、第1の二次バランサ21の二次ウエイト211および第2の二次バランサ22の二次ウエイト221は、重心を二次ギア機構50側に偏らせてクランクケース6の内側に配置され、同じ起振力を発生するように質量および偏心量が設定される。
一次ギア機構40は、クランクシャフト30の回転速度と同じ回転速度でクランクシャフト30と逆方向に、一次バランサ10を回転させる動力を伝達する。この一次ギア機構40は、一次駆動ギア41と一次従動ギア42とを有する。一次駆動ギア41は、クランクシャフト30の端部33に設けられている。一次従動ギア42は、一次バランサ10に設けられ、一次駆動ギア41に噛合する。一次ギア機構40は、ピストンの上死点および下死点においてカウンタウエイト32に対して一次ウエイト11が同位相に位置するように、一次バランサ10をクランクシャフト30に連結する。
二次ギア機構50は、クランクシャフト30の回転速度の2倍の速度で第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22を互いに逆方向に回転させる。二次ギア機構50は、第1の二次バランサ21を回転させる動力を伝達する第1の二次ギア機構51、および第2の二次バランサ22を回転させる動力を伝達する第2の二次ギア機構52を含む。
第1の二次ギア機構51は、第1の二次駆動ギア511と第1の二次従動ギア512とを有する。第1の二次駆動ギア511は、クランクシャフト30の回転軸30Aに沿って一次駆動ギア41の外側に重ねてクランクシャフト30の端部33に取り付けられている。第1の二次従動ギア512は、一次バランサ10の回転軸10Aに沿って一次従動ギア42の外側に重ねて配置され、一次バランサ10の第1の端部13から突出した第1の二次バランサ21の支持ロッド213に取り付けられる。第1の二次従動ギア512は、第1の二次駆動ギア511に噛合している。したがって、第1の二次バランサ21は、クランクシャフト30の回転方向と反対方向、すなわち、一次バランサ10と同じ回転方向へ回転する。第1の二次バランサ21は、クランクシャフト30に対して2倍の速度で逆方向へ回転される。
第2の二次ギア機構52は、第2の二次駆動ギア521と第2の二次従動ギア522とを有する。第2の二次駆動ギア521は、第1の二次バランサ21の回転軸21A(一次バランサ10の回転軸10A)に沿って第1の二次従動ギア512のさらに外側に重ねて配置され、第1の二次バランサ21に取り付けられている。第2の二次従動ギア522は、クランクシャフト30の回転軸30A(第2の二次バランサの回転軸22A)に沿って第1の二次駆動ギア511のさらに外側に重ねて配置され、第2の二次バランサ22に取り付けられる。第2の二次従動ギア522は、第2の二次駆動ギア521に噛合している。したがって、第2の二次バランサ22は、第1の二次バランサ21および一次バランサ10の回転方向と逆方向、すなわちクランクシャフト30の回転方向と同じ方向に回転する。第2の二次バランサ22は、第1の二次バランサ21に対して同じ速度で逆方向に回転される。
第1の二次バランサ21の二次ウエイト211および第2の二次バランサ22の二次ウエイト221は、ピストンが上死点にあるときにクランクシャフト30のカウンタウエイト32および一次バランサ10の一次ウエイト11が位置する回転角度と同じ方向の位置、すなわちピストンとは反対に位置するように、二次ギア機構50によって連結されている。第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22は、クランクシャフト30および一次バランサ10の回転速度の2倍の速度で回転するので、それぞれの二次ウエイト211,221は、ピストンが下死点にあるときにも、ピストンが上死点にあるときと同じ回転位置にある。
以上のように構成された内燃機関1は、クランクシャフト30が回転すると、一次バランサ10がクランクシャフト30と逆の回転方向へ同じ回転速度で回転する。また、第1の二次バランサ21は、一次バランサ10と同じ回転方向へ2倍の速度で回転し、第2の二次バランサ22は、第1の二次バランサ21と逆の回転方向へ同じ速度で回転する。その結果、内燃機関1の一次振動および二次振動が抑制される。
第1の二次バランサ21の回転軸21Aが、一次バランサ10の回転軸10Aと同軸に配置されるとともに、第2の二次バランサ22の回転軸22Aが、クランクシャフト30の回転軸30Aと同軸に配置される。このため、2つの二次バランサ21,22を配置するために必要なスペースを小さくすることができ、小型、軽量、安価な内燃機関1を提供することができる。この内燃機関1によれば、例えば内燃機関1全体の嵩を小さくすることができる。
また、第1の二次バランサ21の二次ウエイト211及び第2の二次バランサ22の二次ウエイト221の重心が、クランクケース6の内側にあることによって、二次振動を抑制する効率が良い。一次ギア機構40および二次ギア機構50がクランクシャフト30の一端側に隣接して配置されているので、構造が簡素であり、一次ギア機構40および二次ギア機構50のメンテナンスを行いやすい。また、一次ギア機構40および二次ギア機構50の各ギアを格納するカバーが1つでよい。
第1の二次バランサ21の二次ウエイト211および第2の二次バランサ22の二次ウエイト221を回転軸21A,22Aに沿う方向で二次ギア機構50側に偏らせて配置すると、駆動トルクが入力される二次ギア機構50に第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22が近いため、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22のそれぞれ回転速度が変化するときに捩れが生じにくくなる。
本発明に係る第2の実施形態の内燃機関1について、図2を参照して説明する。第2の実施形態の構成において、第1の実施形態の構成と同じものは、図2中において同じ符号を付し、その詳細な説明は第1の実施形態の記載を参酌することとする。
第2の実施形態の内燃機関1は、第1の実施形態の内燃機関1に対して、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22がクランクシャフト30の回転軸30Aに沿う方向にクランクシャフト30の両側に分かれて配置されている。図2に示す本実施形態において、クランクシャフト30は、クランクケース6の外部に突出した第1の端部33と、この第1の端部33とは反対側に位置して同じくクランクケース6の外部に突出した第2の端部35とを有する。一次ギア機構40の一次駆動ギア41は、クランクシャフト30の第1の端部33に設けられている。
また、一次バランサ10は、クランクシャフト30の第1の端部33と同じ方向にクランクケース6の外部に突出した第1の端部13と、この第1の端部13とは反対側に位置して前記クランクシャフト30の第2の端部35と同じ方向にクランクケース6の外部に突出した第2の端部15と、回転軸10Aに沿ってシャフト12を貫通する中空部12Aとを有する。一次従動ギア42は、一次バランサ10の第1の端部13に取り付けられ、一次駆動ギア41に噛合する。
第1の二次バランサ21は、一次バランサ10の第2の端部15側の中空部12Aに挿入される。第1の二次駆動ギア511は、クランクシャフト30の第2の端部35に取り付けられる。第1の二次従動ギア512は、一次バランサ10の第2の端部15から突出した第1の二次バランサ21の第1の支持ロッド213の端部217に取り付けられて第1の二次駆動ギア511に噛合する。第1の二次バランサ21は、二次ウエイト211の両側で軸受214を介して第1の支持ロッド213が一次バランサ10の中空部12Aに支持されている。第1の二次従動ギア512及び第1の二次バランサ21は、第1の二次駆動ギア511およびクランクシャフト30に対して2倍の速度で逆方向に回転される。
第2の二次バランサ22は、クランクシャフト30の第1の端部33の中空部33Aに挿入される。第2の二次駆動ギア521は、第1の二次従動ギアが配置された側と反対側となる一次バランサ10の第1の端部13に、一次従動ギア42の外側に取り付けられている。第2の二次従動ギア522は、第1の実施形態と同様に、クランクシャフト30の第1の端部33から突出した第2の二次バランサ22の第2の支持ロッド223の端部227に取り付けられ、一次駆動ギア41の外側に位置して第2の二次駆動ギア521に噛合する。第2の二次バランサ22の第2の支持ロッド223は、二次ウエイト221の両側で軸受224を介してクランクシャフト30の中空部33Aに支持されている。第2の二次従動ギア522及び第2の二次バランサ22は、第2の二次駆動ギア521および一次バランサ10に対して2倍の速度で逆方向に回転される。
以上のように構成された内燃機関1によれば、第1の二次バランサ21および第2の二次バランサ22がクランクシャフト30の回転軸30Aに沿う方向にクランクシャフト30の両側に分けて配置しており、これに伴って、第1の二次ギア機構51および第2の二次ギア機構52も同じくクランクシャフト30の両側に分けて配置される。これにより、エンジン重量が片側に偏らず、また、ギアの配置位置などの自由度が大きく、小型化を実現しつつ内燃機関1全体の設計自由度が高くなる。
また、以上のように構成された内燃機関1によれば、第1の二次バランサ21の回転軸21Aが、一次バランサ10の回転軸10Aと同軸に配置されるとともに、第2の二次バランサ22の回転軸22Aが、クランクシャフト30の回転軸30Aと同軸に配置される。このため、2つの二次バランサ21,22を配置するために必要なスペースを小さくすることができ、小型、軽量、安価な内燃機関1を提供することができる。
なお、第1及び第2の実施形態において、第1の二次ギア機構51及び第2の二次ギア機構52を合わせた二次ギア機構50に対して、一次ギア機構40をクランクシャフト30の反対側の端部に配置してもよい。また、各実施形態の各図において、クランクシャフト30に対して一次バランサ10及び二次バランサ20(第1の二次バランサ21及び第2の二次バランサ22)を一方向に平行に並べた配置を示しているが、クランクシャフト30に対する一次バランサおよび二次バランサ20のレイアウトは、図面に示した配置に限定されない。
1…内燃機関、10…一次バランサ、10A…回転軸、11A…中空部、13…(第1の)端部、15…(第2の)端部、21…第1の二次バランサ、21A…回転軸、22…第2の二次バランサ、22A…回転軸、30…クランクシャフト、30A…回転軸、33…(第1の)端部、33A…中空部、35…(第2の)端部、211,221…二次ウエイト、213…第1の支持ロッド、223…第2の支持ロッド、214,224…軸受、40…一次ギア機構、51…第1の二次ギア機構、511…第1の二次駆動ギア、512…第1の二次従動ギア、52…第2の二次ギア機構、521…第2の二次駆動ギア、522…第2の二次従動ギア。

Claims (6)

  1. クランクシャフトと、
    前記クランクシャフトの回転軸と平行に回転軸が配置され、前記クランクシャフトと同じ回転速度で逆方向に回転される一次バランサと、
    前記一次バランサの回転軸と同軸に回転軸が配置され当該回転軸に対して重心が変位した二次ウエイトを有して前記一次バランサの2倍の回転速度で同方向に回転される第1の二次バランサと、
    前記クランクシャフトの回転軸と同軸に回転軸が配置され当該回転軸に対して重心が変位した二次ウエイトを有して前記第1の二次バランサと同じ回転速度で逆方向に回転される第2の二次バランサと、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記クランクシャフトの端部に設けられた一次駆動ギア、および、前記一次バランサに設けられて前記一次駆動ギアに噛合する一次従動ギアを含み、前記クランクシャフトと逆方向に同じ回転速度で前記一次バランサを回転させる一次ギア機構と、
    前記クランクシャフトの端部に設けられた第1の二次駆動ギア、および、前記第1の二次バランサに設けられて前記第1の二次駆動ギアに噛合する第1の二次従動ギアを含み、前記一次バランサと同じ方向に2倍の回転速度で前記第1の二次バランサを回転させる第1の二次ギア機構と、
    前記第1の二次バランサに設けられた第2の二次駆動ギアおよび前記第2の二次バランサに設けられ前記第2の二次駆動ギアと噛合する第2の二次従動ギアを含み、前記第1の二次バランサと逆方向に同じ回転速度で前記第2の二次バランサを回転させる第2の二次ギア機構と、を備え、
    前記一次駆動ギアと前記第1の二次駆動ギアと前記第2の二次従動ギアは、前記クランクシャフトの一方の端部に隣接して配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載された内燃機関。
  3. 前記第1の二次バランサの二次ウエイトおよび前記第2の二次バランサの二次ウエイトは、前記二次ギア機構側に配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載された内燃機関。
  4. 前記第1の二次バランサは、前記一次バランサに挿入されて配置され、
    前記第2の二次バランサは、前記クランクシャフトに挿入されて配置され、
    前記クランクシャフトの軸端に向かって、前記一次駆動ギア、第1の二次駆動ギア、第2の二次従動ギアの順に前記クランクシャフトの片側に配置される
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載された内燃機関。
  5. 前記第1の二次従動ギアに対して反対側の前記第1の二次バランサの端部は、軸受を介して前記一次バランサの内部に支持され、
    前記第2の二次従動ギアに対して反対側の前記第2の二次バランサの端部は、軸受を介して前記クランクシャフトの内部に支持される
    ことを特徴とする請求項4に記載された内燃機関。
  6. 前記クランクシャフトの端部に設けられた一次駆動ギア、および、前記一次バランサに設けられて前記一次駆動ギアに噛合する一次従動ギアを含み、前記クランクシャフトと逆方向に同じ回転速度で前記一次バランサを回転させる一次ギア機構と、
    前記クランクシャフトの端部に設けられた第1の二次駆動ギア、および、前記第1の二次バランサに設けられて前記第1の二次駆動ギアに噛合する第1の二次従動ギアを含み、前記一次バランサと同じ方向に2倍の回転速度で前記第1の二次バランサを回転させる第1の二次ギア機構と、
    前記一次バランサの片側端部の前記一次従動ギアの更に先端側に設けられた第2の二次駆動ギアおよび前記第2の二次バランサに設けられ前記第1の二次駆動ギアと噛合する第2の二次従動ギアを含み、前記一次バランサと逆方向に2倍の回転速度で前記第2の二次バランサを回転させる第2の二次ギア機構と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載された内燃機関。
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