JP2006183622A - エンジンの振動除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多リンク式の可変圧縮比エンジンのピストンの往復動に伴ってシリンダ軸線に対して傾斜する方向に発生する振動を効果的に除去する。
【解決手段】 多リンク式の可変圧縮比エンジンEのピストン21の往復動に伴って発生する二次振動の方向がシリンダ軸線L1に対して傾斜していても、二次バランサー装置43が発生する加振力の方向(矢印参照)を前記二次振動の方向に一致するように傾斜させることで、その二次振動を効果的に除去することができる。二次バランサー装置43は、相互に逆方向に回転する一対のバランサーシャフト44,45にそれぞれバランサーウエイト44a,45aを支持してなり、それらのバランサーウエイト44a,45aの位相をずらすことで、発生する加振力の方向をエンジンEの二次振動の方向に一致するように傾斜させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ピストンの往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線に対して傾斜しているエンジンの振動をバランサー装置により除去するエンジンの振動除去装置に関する。
シリンダ軸線上に配置したクランクシャフトとピストンとをコネクティングロッドで接続した通常のエンジンでは、その二次振動の方向がシリンダ軸線の方向と平行になるため、二次バランサー装置の一対のバランサーシャフトをクランクシャフトの両側に対称的に配置するのが一般的である。
下記特許文献1に記載されたものは、エンジンの二次振動によるロールモーメントを除去するために、クランクシャフトの両側に配置した一対のバランサーシャフトをシリンダ軸線方向にずらすとともに、それらのバランサーシャフトに設けたバランサーウエイトの位相をシリンダ軸線に対して対称に配置している。
実開昭56−118908号公報
ところで、コネクティングロッド以外のリンクを備えた複リンク式エンジンでは、それらのリンクがシリンダ軸線に対して非対称に配置されているため、ピストンの往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線の方向に対して傾斜することになる。したがって、このようなエンジンに従来の二次バランサー装置を装着した場合、前記振動のうちのシリンダ軸線に沿う方向の振動を除去することができても、シリンダ軸線およびクランクシャフトに直交する方向の振動を除去できないという問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ピストンの往復動に伴ってシリンダ軸線に対して傾斜する方向に発生するエンジンの振動を効果的に除去することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ピストンの往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線に対して傾斜しているエンジンの振動をバランサー装置により除去するエンジンの振動除去装置において、前記バランサー装置が発生する加振力の方向を、ピストンの往復動に伴って発生する振動の方向に向けて傾斜させたことを特徴とするエンジンの振動除去装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、ピストンの往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線に対して傾斜しているエンジンの振動をバランサー装置により除去するエンジンの振動除去装置において、前記エンジンが上死点および下死点の少なくとも一方が変更可能なストローク特性可変エンジンであり、前記バランサー装置が発生する加振力の方向を、ピストンの往復動に伴って発生する振動の方向に向けて傾斜させたことを特徴とするエンジンの振動除去装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記バランサー装置が発生する加振力の方向がシリンダ軸線に対して成す角度を、ピストンの往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線に対して成す角度に一致させたことを特徴とするエンジンの振動除去装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記バランサー装置は相互に逆方向に回転する一対のバランサーシャフトに支持されたバランサーウエイトを備えており、それらのバランサーウエイトが発生する加振力の方向がピストンの往復動に伴って発生する振動の方向に向けて傾斜するように、該バランサーウエイトの位相を設定したことを特徴とするエンジンの振動除去装置が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記一対のバランサーウエイトの一方の位相に対して他方の位相を所定角度ずらしたことを特徴とするエンジンの振動除去装置が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記エンジンはシリンダ軸線が鉛直方向に対して傾斜しており、前記バランサー装置は相互に逆方向に回転する一対のバランサーシャフトを備えており、一対のバランサーシャフトの中心を通る直線を水平に配置したことを特徴とするエンジンの振動除去装置が提案される。
尚、実施例の二次バランサー装置43は本発明のバランサー装置に対応周波数、実施例の第1、第2バランサーシャフト44,45は本発明のバランサーシャフトに対応し、実施例の第1、第2バランサーウエイト44a,45aは本発明のバランサーウエイトに対応する。
請求項1の構成によれば、ピストンの往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線に対して傾斜していても、バランサー装置が発生する加振力の方向を前記振動の方向に向けて傾斜させたことにより、前記振動を効果的に除去することができる。
請求項2の構成によれば、エンジンが上死点および下死点の少なくとも一方が変更可能なストローク特性可変エンジンであることで、ピストンの往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線に対して傾斜していても、バランサー装置が発生する加振力の方向を前記振動の方向に向けて傾斜させたことにより、前記振動を効果的に除去することができる。
請求項3の構成によれば、バランサー装置が発生する加振力の方向がシリンダ軸線に対して成す角度を、ピストンの往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線に対して成す角度に一致させたので、前記振動をより効果的に除去することができる。
請求項4の構成によれば、相互に逆方向に回転する一対のバランサーシャフトに所定の位相でバランサーウエイトを支持したバランサー装置を設け、それらのバランサーウエイトが発生する加振力の方向をピストンの往復動に伴って発生する振動の方向に向けて傾斜させたので、バランサーウエイトが発生する加振力で前記振動を相殺して除去することができる。
請求項5の構成によれば、一対のバランサーウエイトの一方の位相に対して他方の位相を所定角度ずらしたので、加振力の方向を任意に調整することができる。
請求項6の構成によれば、エンジンのシリンダ軸線が鉛直方向に対して傾斜している場合に、一対のバランサーシャフトの中心を通る直線を水平に配置することで、バランサー装置とオイルパンとの距離を短くすることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の第1実施例を示すもので、図1は可変圧縮比エンジンの縦断面図(高圧縮比状態)、図2は図1の2−2線矢視図、図3は図1の3−3線矢視図、図4は図1の4方向矢視図、図5は可変圧縮比エンジンの縦断面図(低圧縮比状態)、図6はクランクアングルに対するエンジンの振動の変化を示すグラフ、図7はエンジンの振動の方向を示すグラフ、図8はバランサーウエイトの位相と加振力の方向との関係を示すグラフ、図9は実施例の効果を示すグラフである。
図1〜図4に示すように、複数のリンクを備えることでピストンの上死点あるいは下死点に位置を変更可能なストローク特性可変エンジンの一例である可変圧縮比エンジンEは、シリンダブロック11およびクランクケース12を結合したエンジンブロック13を備えており、シリンダブロック11の上部にシリンダヘッド14およびヘッドカバー15が結合され、クランクケース12の下部にオイルパン16が結合される。シリンダブロック11およびクランクケース12の割り面にクランクシャフト17のメインジャーナル17aが回転自在に支持されており、メインジャーナル17aから偏心するピンジャーナル17bに概略三角形のロアリンク18の中間部が揺動自在に枢支される。
シリンダブロック11に設けたシリンダスリーブ20にピストン21が摺動自在に嵌合しており、アッパーリンク22(コネクティングロッド)の上端がピストンピン23を介してピストン21に枢支されるとともに、アッパーリンク22の下端が第1ピン24を介してロアリンク18の一端部に枢支される。
クランクシャフト17の位置から横方向に偏心したクランクケース12の下面に、クランク形状のコントロールシャフト25のメインジャーナル25aが、ボルト26,26でクランクケース12の締結されたキャップ27によって揺動自在に枢支される。コントロールリンク28は本体部28aと、その下端にボルト29,29で締結されたキャップ部28bとを備えており、本体部28aの上端が第2ピン30を介してロアリンク18の他端部に枢支されるとともに、本体部28aの下端およびキャップ部28b間にコントロールシャフト25のピンジャーナル25bが枢支される。コントロールシャフト25は、その一端に設けた油圧式のアクチュエータ31で所定角度の範囲で揺動する。
シリンダヘッド14の下面に形成された燃焼室14aに吸気ポート32および排気ポート33が開口しており、吸気ポート32を開閉する吸気バルブ34と排気ポート33を開閉する排気バルブ35とがシリンダヘッド14に設けられる。吸気バルブ34は吸気カムシャフト36により吸気ロッカーアーム37を介して開閉駆動され、排気バルブ35は排気カムシャフト38により排気ロッカーアーム39を介して開閉駆動される。
クランクシャフト17の下方のクランクケース12に固定された上部バランサーハウジング40と、その下面にボルト41…で結合された下部バランサーハウジング42との間に二次バランサー装置43が収納される。二次バランサー装置43は、第1バランサーウエイト44aを一体に有する第1バランサーシャフト44と、第2バランサーウエイト45aを一体に有する第2バランサーシャフト45とを備えており、第1バランサーシャフト44はクランクシャフト17に設けた第1ギヤ46に噛合する第2ギヤ47により駆動され、第2バランサーシャフト45は第1バランサーシャフト44に設けた第3ギヤ48に噛合する第4ギヤ49により駆動される。第1ギヤ46の歯数は第2ギヤ47の歯数の2倍に設定され、第3ギヤ48および第4ギヤ49の歯数は同じに設定されているため、第1、第2バランサーシャフト44,45はクランクシャフト17の2倍の回転数で相互に逆方向に回転し、エンジンEの二次振動を抑制する。
尚、二次バランサー装置43は、クランクシャフト17からチェーンあるいはタイミングベルトを用いて第1、第2バランサーシャフト44,45に駆動力を伝達するものであっても良い。
第1、第2バランサーシャフト44,45の中心を結ぶ直線L2は鉛直に配置したシリンダ軸線L1に対して直交しており、従って前記直線L2は水平方向に延びている。第2バランサーシャフト45の第2バランサーウエイト45aが鉛直方向上向きになったとき、第1バランサーシャフト44の第1バランサーウエイト44aは、鉛直方向上向き位置から反時計方向に位相がずれるように、第1、第2バランサーウエイト44a,45aの位相が設定されている。
次に、上記構成を備えた本発明の第1実施例の作用を説明する。
エンジンEの運転状態に応じてアクチュエータ31が駆動され、アクチュエータ31に接続されたコントロールシャフト25が図1に示す位置と図5に示す位置との間の任意の位置に回転する。図1に示す位置では、コントロールシャフト25のメインジャーナル25aに対してピンジャーナル25bが下方に位置するため、コントロールリンク28が引き下げられてロアリンク18がクランクシャフト17のピンジャーナル17bを中心に時計方向に揺動し、アッパーリンク22が押し上げられてピストン21の位置が高くなることで、エンジンEが高圧縮比状態になる。
逆に、図5に示す位置では、コントロールシャフト25のメインジャーナル25aに対してピンジャーナル25bが上方に位置するため、コントロールリンク28が押し上げられてロアリンク18がクランクシャフト17のピンジャーナル17bを中心に反時計方向に揺動し、アッパーリンク22が引き下げられてピストン21の位置が低くなることで、エンジンEが低圧縮比状態になる。
このように、コントロールシャフト25の揺動によってコントロールリンク28が上下動し、ロアリンク18の運動拘束条件が変化してピストン21の上死点位置を含むストローク特性が変化することで、エンジンEの圧縮比が任意に制御される。
図6には、クランクアングルに対するエンジンの二次振動の加振力の変化特性が示される。即ち、シリンダ軸線上に配置したクランクシャフトとピストンとをコネクティングロッドで接続した従来の通常のエンジンでは、シリンダ軸線方向(Z方向)の加振力(太い破線参照)は正弦波状となり、シリンダ軸線およびクランクシャフトに直交する方向(X方向)の加振力(細い破線参照)は0である。それに対して、本実施例のエンジンEはロアリンク18、アッパーリンク22およびコントロールリンク28がシリンダ軸線L1に対して非対称に配置されているため、シリンダ軸線L1方向(Z方向)の加振力(太い実線参照)と、シリンダ軸線L1およびクランクシャフト17に直交する方向(X方向)の加振力(細い実線参照)とが同時に発生する。
図7はX−Z平面(クランクシャフト17に直交する平面)における二次振動の加振力FX,FZの波形を示すもので、破線で示す従来の通常のエンジンではZ方向の加振力FZだけが発生しているのに対し、実線で示す本実施例のエンジンEでは、Z方向の加振力FZおよびX方向の加振力FXが同時に発生し、主たる加振力の方向がZ方向に対して角度θだけX方向に傾斜していることが分かる。
この角度θだけ傾斜した振動を効果的に打ち消すには、図1に矢印で示すように、二次バランサー装置43が発生する加振力の方向をシリンダ軸線L1に対して角度θだけ傾斜させれば良いが、本実施例では第1、第2バランサーシャフト44,45の第1、第2バランサーウエイト44a,45aの位相を非対称にすることで、これを実現している。
図8(B)に示すように、相互に逆方向に回転する第1、第2バランサーウエイト44a,45aの位相が揃ったとき、その第1、第2バランサーウエイト44a,45aの方向に最大の加振力が発生する。しかしながら本実施例では、図8(A)に示すように、シリンダ軸線L1に対して第2バランサーウエイト45aの位相が整列したときに、第1バランサーウエイト44aの位相を2θだけ偏倚させることにより、最大の加振力が発生する方向をシリンダ軸線L1に対してθだけ傾けている。従って、θの値を変更するだけで、二次バランサー装置43が発生する加振力の方向を任意に設定することができる。
以上のように、多リンク式の可変圧縮比エンジンEの運転に伴って発生する二次振動の方向がシリンダ軸線L1に対して傾斜していても、二次バランサー装置43が発生する加振力の方向を前記二次振動の方向に一致するように傾斜させたことにより、その二次振動を効果的に除去することができる。
図9における2本の破線は、本実施例のエンジンEから二次バランサー装置43を除去した比較例の振動特性を示すもので、低圧縮比時および高圧縮比時の両方でZ方向およびX方向の加振力が大きいことが分かる。一方、2本の実線は、本実施例のエンジンEの振動特性を示すもので、低圧縮比時および高圧縮比時の両方でZ方向およびX方向の加振力が大幅に低減していることが分かる。
次に、図10に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
第1実施例のエンジンEはシリンダ軸線L1が鉛直に起立するように配置されるが、図10に示す第2実施例のエンジンEはシリンダ軸線L1が吸気側に角度θだけ傾斜するように配置される。しかしながら、二次バランサー装置43の第1、第2バランサーシャフト44,45の中心を結ぶ直線L2はオイルパン16の底面と平行な水平方向に延びている。第1、第2バランサーウエイト44a,45aの位相は、それらが同時に鉛直方向上向き、あるいは鉛直方向下向きになるように設定されており、従って二次バランサー装置43が発生する加振力の方向(矢印参照)は鉛直方向となる。
このエンジンEのシリンダ軸線L1は鉛直方向に対して角度θだけ傾斜しているため、二次バランサー装置43が発生する加振力の方向はシリンダ軸線L1に対して角度θだけ傾斜することになり、第1実施例と同様にエンジンEの振動を効果的に除去することができる。しかも、この第2実施例によれば、第1、第2バランサーシャフト44,45の中心を結ぶ直線L2が、シリンダ軸線L1に直交する方向(X方向)に対して傾斜しているため、そのX方向のエンジンブロック13の幅を、第1実施例に比べて小さくすることができ、しかも二次バランサー装置43とオイルパン16との距離を短くすることができる。但し、エンジンEのシリンダ軸線L1方向(Z方向)の寸法をコンパクト化する上では、第1実施例の方が有利である。
次に、図11に基づいて本発明の第3実施例を説明する。
図10に示す第2実施例のエンジンEはシリンダ軸線L1が吸気側に角度θだけ傾斜するように配置されるが、図11に示す第3実施例のエンジンEはシリンダ軸線L1が排気側に傾斜するように配置される。シリンダ軸線L1に対する二次バランサー装置43の位置関係は第2実施例と同じであるため、第1、第2バランサーシャフト44,45の中心を結ぶ直線L2は鉛直方向に対して更に大きく傾斜することになる。
この第3実施例によれば、第1、第2実施例と同様にエンジンEの振動を効果的に除去することができるだけでなく、シリンダ軸線L1に直交する方向(X方向)のエンジンブロック13の幅を、第2実施例よりも更に小さくすることができるが、シリンダ軸線L1方向(Z方向)の寸法は若干増大する。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例では可変圧縮比エンジンについて説明したが、同様の構造で各部の寸法を変更することによって、エンジンの圧縮比および排気量の何れか一方または両方を変更可能に構成することができる。本発明は、これらの可変ストローク特性エンジンを含む多リンク式エンジンに対して適用することができる。
可変圧縮比エンジンの縦断面図(高圧縮比状態) 図1の2−2線矢視図 図1の3−3線矢視図 図1の4方向矢視図 可変圧縮比エンジンの縦断面図(低圧縮比状態) クランクアングルに対するエンジンの振動の変化を示すグラフ エンジンの振動力の方向を示すグラフ バランサーウエイトの位相と加振力の方向との関係を示すグラフ 実施例の効果を示すグラフ 本発明の第2実施例に係る可変圧縮比エンジンの縦断面図(高圧縮比状態) 本発明の第3実施例に係る可変圧縮比エンジンの縦断面図(高圧縮比状態)
符号の説明
21 ピストン
43 二次バランサー装置(バランサー装置)
44 第1バランサーシャフト(バランサーシャフト)
44a 第1バランサーウエイト(バランサーウエイト)
45 第2バランサーシャフト(バランサーシャフト)
45a 第2バランサーウエイト(バランサーウエイト)
E エンジン
L1 シリンダ軸線
L2 一対のバランサーシャフトの中心を通る直線

Claims (6)

  1. ピストン(21)の往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線(L1)に対して傾斜しているエンジン(E)の振動をバランサー装置(43)により除去するエンジンの振動除去装置において、
    前記バランサー装置(43)が発生する加振力の方向を、ピストン(21)の往復動に伴って発生する振動の方向に向けて傾斜させたことを特徴とするエンジンの振動除去装置。
  2. ピストン(21)の往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線(L1)に対して傾斜しているエンジン(E)の振動をバランサー装置(43)により除去するエンジンの振動除去装置において、
    前記エンジン(E)が上死点および下死点の少なくとも一方が変更可能なストローク特性可変エンジンであり、前記バランサー装置(43)が発生する加振力の方向を、ピストン(21)の往復動に伴って発生する振動の方向に向けて傾斜させたことを特徴とするエンジンの振動除去装置。
  3. 前記バランサー装置(43)が発生する加振力の方向がシリンダ軸線(L1)に対して成す角度を、ピストン(21)の往復動に伴って発生する振動の方向がシリンダ軸線(L1)に対して成す角度に一致させたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のエンジンの振動除去装置。
  4. 前記バランサー装置(43)は相互に逆方向に回転する一対のバランサーシャフト(44,45)に支持されたバランサーウエイト(44a,45a)を備えており、それらのバランサーウエイト(44a,45a)が発生する加振力の方向がピストン(21)の往復動に伴って発生する振動の方向に向けて傾斜するように、該バランサーウエイト(44a,45a)の位相を設定したことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエンジンの振動除去装置。
  5. 前記一対のバランサーウエイト(44a,45a)の一方の位相に対して他方の位相を所定角度ずらしたことを特徴とする、請求項4に記載のエンジンの振動除去装置。
  6. 前記エンジン(E)はシリンダ軸線(L1)が鉛直方向に対して傾斜しており、前記バランサー装置(43)は相互に逆方向に回転する一対のバランサーシャフト(44,45)を備えており、一対のバランサーシャフト(44,45)の中心を通る直線(L2)を水平に配置したことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエンジンの振動除去装置。
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