JP2015075171A - 建設機械の旋回制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作部材が旋回体の旋回方向とは逆方向に操作されたときに、油圧ポンプの吐出流量を低減することで、損失馬力を低減する。【解決手段】建設機械の旋回制御装置は、油圧モータ2に圧油を供給する油圧源として、レギュレータ110により馬力制御される可変容量形の油圧ポンプ1と、油圧ポンプ1の吐出圧力が所定圧力以上になると、油圧ポンプ1の吐出流量を、馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも低減するポンプ流量制限手段120とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、建設機械の旋回制御装置に関する。
クローラクレーンなどの建設機械は、走行体と、旋回輪を介して走行体上に旋回可能に設けられる旋回体とを備えている。クレーンの旋回制御装置を構成する油圧回路には、旋回体の駆動源としての油圧モータ(以下、旋回モータと記す)と、旋回モータに圧油を供給する油圧ポンプと、旋回モータと油圧ポンプとの間に旋回レバーの操作に応じて、油圧ポンプから旋回モータに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁とが設けられている。
従来、旋回制御方式として中立フリー方式が一般に採用されている(特許文献1参照)。中立フリー方式は、旋回レバーを操作位置から中立位置に戻したときに旋回モータの両側管路を方向制御弁により連通させて旋回モータを慣性回転させる方式である。中立フリー方式では、旋回方向と逆方向のレバー操作により旋回モータの出口側に圧油を送って制動力を発揮させ、旋回体を減速・停止させることができる。
特開2006−321586号公報
中立フリー方式を採用した旋回制御装置では、旋回方向と逆方向に旋回レバーを操作して、旋回体を減速・停止させる際に、圧油が余剰に吐出され、大きな損失馬力が発生していた。
請求項1に記載の建設機械の旋回制御装置は、油圧モータにより旋回駆動される旋回体を備えた建設機械の旋回制御装置であって、油圧モータに圧油を供給する油圧源として、レギュレータにより馬力制御される可変容量形の油圧ポンプと、油圧ポンプの吐出圧力が所定圧力以上になると、油圧ポンプの吐出流量を、馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも低減するポンプ流量制限手段とを備えている。
請求項2に記載の建設機械の旋回制御装置は、請求項1に記載の建設機械の旋回制御装置において、油圧ポンプは、斜板または斜軸の傾転角に応じて吐出流量が変更される可変容量形ポンプであり、レギュレータは、油圧ポンプの傾転角を調節する傾転アクチュエータと、油圧ポンプから傾転アクチュエータへ導入される圧油の圧力を制御して、傾転アクチュエータの動作を制御するサーボ弁とを有し、サーボ弁は、油圧ポンプの吐出圧力が高いほど、油圧ポンプの吐出流量が小さくなるように傾転アクチュエータを動作させ、ポンプ流量制限手段は、油圧ポンプの吐出圧力が所定圧力以上になると、油圧ポンプからサーボ弁を介して傾転アクチュエータに導入される圧油の圧力を遮断し、かつ、油圧ポンプから吐出される圧油の圧力をサーボ弁を介さずに傾転アクチュエータへ導入して、油圧ポンプの吐出流量が馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも低減されるように傾転アクチュエータを動作させる。
請求項3に記載の建設機械の旋回制御装置は、請求項1または2に記載の建設機械の旋回制御装置において、操作に応じた旋回指令を出力する操作部材と、旋回体の旋回方向を検出する方向検出手段とを備え、ポンプ流量制限手段は、操作部材から出力される旋回指令に応じた旋回方向と、方向検出手段で検出された旋回体の旋回方向とが同じ方向でないときには逆レバー操作がなされていると判定し、操作部材から出力される旋回指令に応じた旋回方向と、方向検出手段で検出された旋回体の旋回方向とが同じ方向であるときには逆レバー操作がなされていないと判定する逆レバー操作判定手段を備え、ポンプ流量制限手段は、逆レバー操作判定手段により逆レバー操作がなされていると判定され、かつ、油圧ポンプの吐出圧力が所定圧力未満である第1条件、および、逆レバー操作判定手段により逆レバー操作がなされていないと判定されている第2条件のいずれかが成立しているときには、レギュレータによって、馬力制御を行うための特性により油圧ポンプの吐出流量を設定し、逆レバー操作判定手段により逆レバー操作がなされていると判定され、かつ、油圧ポンプの吐出圧力が所定圧力以上である第3条件が成立しているときには、馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも油圧ポンプの吐出流量を低減する。
本発明によれば、操作部材が旋回体の旋回方向とは逆方向に操作されたときに、油圧ポンプの吐出流量を低減することで、損失馬力を低減することができる。
第1の実施の形態に係る旋回制御装置を搭載したクレーンの外観を示す側面図。 第1の実施の形態に係る旋回制御装置の構成を示す油圧回路図。 (a)は第1の実施の形態に係る旋回制御装置において、レギュレータの馬力制御特性とカットオフ弁の流量制限制御特性によって得られるメインポンプのP−Q特性を示す図、(b)は比較例に係る旋回制御装置において、レギュレータの馬力制御特性によって得られるメインポンプのP−Q特性を示す図。 第2の実施の形態に係る旋回制御装置の構成を示す油圧回路図。 コントローラによる逆レバー操作判定処理に応じた電磁切換弁の切り換え制御の処理内容を示すフローチャート。 変形例に係る旋回制御装置のレギュレータの馬力制御特性とカットオフ弁の流量制限制御特性によって得られるメインポンプのP−Q特性を示す図。
以下、図面を参照して、本発明に係る建設機械の旋回制御装置の一実施の形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る旋回制御装置を搭載したクレーン10の外観を示す側面図である。以下では、図示するように、図1の姿勢を基準にクレーン10の上下および前後方向を定義する。クレーン10は、走行体101と、旋回輪を介して走行体101上に旋回可能に設けられた旋回体103と、旋回体103に回動可能に軸支されたブーム104とを有する。走行体101は、トラックフレーム(不図示)と、トラックフレーム(不図示)の両側に設けられたサイドフレーム101aとを有し、サイドフレーム101aには無限軌道履帯101bが装着されている。旋回体103の前部には運転室107が設けられ、旋回体103の後部にはカウンタウエイト109が取り付けられている。
旋回体103には巻き上げ用のウインチドラムである巻上ドラム105と、ブーム起伏用のウインチドラムである起伏ドラム106とが搭載されている。巻上ドラム105には巻上ロープ105aが巻回され、巻上ドラム105の回転により巻上ロープ105aが巻き取られまたは繰り出され、フック108が昇降する。起伏ドラム106には起伏ロープ106aが巻回され、起伏ドラム106の駆動により起伏ロープ106aが巻き取られまたは繰り出され、ブーム104が起伏する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る旋回制御装置の構成を示す油圧回路図である。旋回制御装置を構成する油圧回路は、メインポンプ1と、旋回用の油圧モータ(以下、旋回モータ2と記す)と、センタバイパス型の方向制御弁3と、旋回用の操作レバー(以下、旋回レバー7と記す)と、パイロット弁8a,8bと、パイロットポンプ9と、レギュレータ110と、カットオフ弁120とを備えている。
油圧源としてのメインポンプ1およびパイロットポンプ9は、原動機Eにより駆動されて圧油を吐出する。メインポンプ1から吐出された圧油は、方向制御弁3を介して旋回モータ2に供給される。パイロットポンプ9から吐出された圧油は、旋回レバー7によって操作されるパイロット弁8a,8bに供給される。
旋回モータ2はメインポンプ1から吐出される圧油によって回転駆動され、旋回モータ2が回転することで、旋回体103が旋回駆動される。方向制御弁3は、メインポンプ1から旋回モータ2に供給される圧油の流れを制御する。旋回レバー7はオペレータにより操作され、パイロット弁8a,8bは旋回レバー7の操作方向および操作量に応じた旋回指令としてのパイロット圧力を出力する。
オペレータが旋回レバー7を正転側に操作すると、パイロット弁8aから出力されるパイロット圧力が方向制御弁3のパイロットポート3aに作用し、方向制御弁3が正転位置(A)側に切り換わる。これによりメインポンプ1からの圧油が管路L1を介して旋回モータ2に供給され、旋回モータ2が正転し、旋回体103が正方向に旋回(たとえば左旋回)する。
オペレータが旋回レバー7を逆転側に操作すると、パイロット弁8bから出力されるパイロット圧力が方向制御弁3のパイロットポート3bに作用し、方向制御弁3が逆転位置(B)側に切り換わる。これによりメインポンプ1からの圧油が管路L2を介して旋回モータ2に供給され、旋回モータ2が逆転し、旋回体103が逆方向に旋回(たとえば右旋回)する。
旋回体103が正方向あるいは逆方向に旋回しているとき、旋回レバー7が中立位置に戻し操作されると、方向制御弁3は中立位置(N)に切り換わり、メインポンプ1から旋回モータ2への圧油の流れが遮断され、旋回モータ2の両側管路L1,L2が連通され、旋回体103は慣性力により旋回する。この際、旋回モータ2の戻り側管路を流れる圧油は方向制御弁3で絞られるため、旋回モータ2にブレーキ圧が作用し、旋回体103はゆっくりと減速し、停止する。旋回レバー7が中立位置(N)を超えて、旋回方向と反対側に操作されると、戻り側管路にメインポンプ1の吐出圧力(以下、単にポンプ圧Pとも記す)が作用する。このため、旋回レバー7が旋回方向とは逆側に操作されると、中立位置に戻し操作する場合に比べて、旋回モータ2にはより大きなブレーキ圧が作用し、旋回体103がより短い時間で停止する。
メインポンプ1は、斜板1aの傾転角に応じて押しのけ容積が変更される斜板式可変容量形の油圧ポンプである。メインポンプ1の吐出流量(以下、単にポンプ流量Qとも記す)は、押しのけ容積とメインポンプ1の回転数に応じて決定される。レギュレータ110は、メインポンプ1の吐出圧力Pと吐出流量Qとで決定される負荷が原動機Eの出力馬力を超えないように、傾転アクチュエータ111の駆動によりメインポンプ1の斜板1aの傾転角を調節する、いわゆる馬力制御を実行するポンプ制御装置である。
レギュレータ110は、馬力制御アクチュエータ115と、サーボ弁114と、傾転アクチュエータ111と、フィードバックレバー112とを有している。
傾転アクチュエータ111は、ピストン111aと、大径受圧室111bと、小径受圧室111cとを備えている。ピストン111aは、一端に大径部が設けられ、他端に大径部の径よりも小さい径を有する小径部が設けられている。ピストン111aの大径部は大径受圧室111bに配置され、ピストン111aの小径部は小径受圧室111cに配置される。大径受圧室111bには、後述するように、サーボ弁114およびカットオフ弁120の両者を介して、あるいは、サーボ弁114を介さずカットオフ弁120を介して、メインポンプ1から吐出される圧油の圧力が導入される。小径受圧室111cには、メインポンプ1から吐出される圧油の圧力が常に導入される。
ピストン111aは、メインポンプ1の斜板1aに接続され、メインポンプ1の斜板1aを作動し、その傾転角を調節する。小径受圧室111cには、常にポンプ圧が作用する。大径受圧室111bにポンプ圧が作用すると、ピストン111aの大径部と小径部との受圧面積の差により、ピストン111aが大径受圧室111b側から小径受圧室111c側に向かって、すなわち図2において右方向に移動する。これにより、斜板1aの傾転角が小さくなる、すなわち押しのけ容積が小さくなる。大径受圧室111bがタンク圧になると、ピストン111aが小径受圧室111c側から大径受圧室111b側に向かって、すなわち図2において左方向に移動する。これにより、斜板1aの傾転角が大きくなる、すなわち押しのけ容積が大きくなる。
サーボ弁114は、馬力制御アクチュエータ115によって作動し、メインポンプ1から傾転アクチュエータ111へ導入される圧油の圧力を制御して、傾転アクチュエータ111の動作を制御する。サーボ弁114は、スプール114aと、フィードバックスリーブ114cと、スプリング114bとを備えている。スプール114aは、メインポンプ1から吐出される圧油が導入されるポンプポートと、タンク190に連通するタンクポートと、後述のカットオフ弁120を介して傾転アクチュエータ111の大径受圧室111bに連通するアクチュエータポートとを有する。スプール114aは、ポンプポートとアクチュエータポートとを連通する第1位置(G)と、タンクポートとアクチュエータポートとを連通する第2位置(H)と、ポンプポートおよびタンクポートのいずれもアクチュエータポートに連通しない中立位置とに切り換えられる。スプリング114bは、スプール114aを第2位置(H)に変位させる方向に付勢する。
馬力制御アクチュエータ115は、スプール114aを第1位置(G)に変位させる方向にスプール114aを押圧するサーボピストン115aと、スプール114aを第2位置(H)に変位させる方向に押圧するスプリング115cと、メインポンプ1から吐出される圧油の圧力が導入される圧力室115bとを有している。サーボピストン115aは、圧力室115bに配置されている。馬力制御アクチュエータ115は、圧力室115bの圧力、すなわちポンプ圧Pに応じて動作する。サーボピストン115aは、スプリング115cのばね力に抗して作動し、馬力制御アクチュエータ115は、ポンプ圧Pが高いほどポンプ流量Qが小さくなるように(図3(b)参照)サーボ弁114を駆動する。
フィードバックレバー112は、ピストン111aが移動したときに、その移動量を物理的にサーボ弁114にフィードバックして中立位置に復帰させるための機構であり、サーボ弁114のフィードバックスリーブ114cとピストン111aとを連結している。
図3は、メインポンプ1の吐出圧力Pと吐出流量Qとの関係を示す図である。図3では、一定の入力回転数でメインポンプ1が回転しているときの特性を示している。図3(a)は、第1の実施の形態に係る旋回制御装置において、レギュレータ110によって馬力制御を行うための特性(以下、馬力制御特性とも記す)と後述するカットオフ弁の流量制限制御特性によって得られるメインポンプ1のP−Q特性C1を示す図である。図3(b)は、比較例に係る旋回制御装置において、レギュレータ110の馬力制御特性によって得られるメインポンプ1のP−Q特性C0を示す図である。
図3(b)に示すように、比較例では、P−Q特性C0は、レギュレータ110の馬力制御特性によって得られる。P−Q特性C0は、ポンプ圧Pが馬力制御開始圧力Ph未満では傾転角を最大値とし、ポンプ圧Pが馬力制御開始圧力Ph以上になると、ポンプ圧Pの増加に応じて傾転角を小さくしてメインポンプ1の吐出流量Qを低下させる特性である。なお、馬力制御開始圧力Phは、スプリング115c(図2参照)によって設定されている。これに対して、図3(a)に示すように、本実施の形態のP−Q特性C1は、ポンプ圧Pがカットオフ圧Pc1未満の馬力制御特性C11と、ポンプ圧Pがカットオフ圧Pc1以上の流量制限制御特性C12とから構成される。
図3(b)を参照してレギュレータ110の動作について説明する。なお、以下では斜板1aの傾転角が最小値と最大値との間の所定値にあるときから、傾転角が大きくなる動作と傾転角が小さくなる動作とを説明する。
−傾転角が所定値から大きくなる動作について−
たとえば、ポンプ圧PがPh以上にある状態からPh未満になると、すなわち、スプリング115cで設定される圧力未満になると、図2に示すサーボ弁114のスプール114aがスプリング114bによって図示左方向に押され、スプール114aが第2位置(H)に切り換えられる。その結果、後述のカットオフ弁120が馬力制御位置(D)に切り換えられていれば、大径受圧室111bがスプール114aの内部の通路を経由してタンク190に連通されて、大径受圧室111bがタンク圧となり、大径受圧室111bの圧油がタンク190に排出される。
小径受圧室111cにはポンプ圧Pが作用しているため、ピストン111aは、図2において図示左方向に移動する。ピストン111aが図示左方向に移動すると、フィードバックスリーブ114cも図示左方向に移動する。フィードバックスリーブ114cの移動により、サーボ弁114が中立位置になると、タンクポートとアクチュエータポートとが閉じられる。その結果、ピストン111aの移動が停止し、斜板1aの傾転角が所定角度になる。本実施の形態では、ポンプ圧PがPh未満では、斜板1aの傾転角は最大角度になる。
−傾転角が所定値から小さくなる動作について−
たとえば、ポンプ圧PがPh未満にある状態からPh以上になると、すなわち、スプリング115cで設定される圧力以上になると、サーボピストン115aからサーボ弁114のスプール114aを駆動させるための力がスプール114aに作用する。このためサーボ弁114のスプール114aがサーボピストン115aによって図示右方向に押され、スプール114aが第1位置(G)に切り換えられる。スプール114aが移動すると、スプリング114bのたわみ量が変化して、ばね反力が増加する。スプール114aは、スプリング114bのばね反力と、サーボピストン115aの駆動力とがバランスした位置で停止する。その結果、後述のカットオフ弁120が馬力制御位置(D)に切り換えられていれば、大径受圧室111bがスプール114aの内部の通路を経由してメインポンプ1に連通されて、大径受圧室111bがポンプ圧Pとなる。
大径受圧室111bおよび小径受圧室111cのそれぞれにポンプ圧Pが作用すると、ピストン111aの大径部の受圧面積と小径部の受圧面積との差によってピストン111aが図示右方向に移動する。ピストン111aが図示右方向に移動すると、フィードバックスリーブ114cも図示右方向に移動する。フィードバックスリーブ114cの移動により、サーボ弁114が中立位置になると、ポンプポートとアクチュエータポートとが閉じられる。その結果、ピストン111aの移動が停止し、斜板1aの傾転角が最大角度よりも小さい所定角度になる。ポンプ圧Pが高いほど、サーボピストン115aおよびサーボ弁114のスプール114aの移動量が大きくなり、ピストン111aの移動量も大きくなる。つまり、ポンプ圧Pが高いほど、メインポンプ1の斜板1aの傾転角が小さくなり、メインポンプ1の吐出流量Qが小さくなる。
図2に示すように、サーボ弁114と傾転アクチュエータ111の大径受圧室111bとの間には、カットオフ弁120が設けられている。カットオフ弁120は、馬力制御位置(D)と、最小流量制限位置(F)とを有している。馬力制御位置(D)では、サーボ弁114と傾転アクチュエータ111の大径受圧室111bとを連通してメインポンプ1からサーボ弁114を介して大径受圧室111bに圧油の圧力が導入されることを許容し、かつ、メインポンプ1からサーボ弁114を介さずに大径受圧室111bに導入される圧油の圧力を遮断する。最小流量制限位置(F)では、サーボ弁114から大径受圧室111bに導入される圧油の圧力を遮断し、かつ、メインポンプ1と傾転アクチュエータ111の大径受圧室111bとを連通してメインポンプ1からサーボ弁114を介さずに大径受圧室111bに圧油の圧力が導入されることを許容する。
カットオフ弁120の受圧部120bにはポンプ圧Pが常時作用している。カットオフ弁120の受圧部120bに作用するポンプ圧Pがカットオフ圧Pc1未満である場合には、スプリング120aの付勢力によりカットオフ弁120は馬力制御位置(D)に切り換わる。カットオフ弁120の受圧部120bに作用するポンプ圧Pがカットオフ圧Pc1以上である場合には、カットオフ弁120は最小流量制限位置(F)に切り換わる。カットオフ圧Pc1はスプリング120aの付勢力により設定される。
カットオフ弁120が馬力制御位置(D)に切り換えられると、サーボ弁114と大径受圧室111bとが連通される。このため、上述したように、サーボ弁114のスプール114aが第1位置(G)に切り換えられた場合にはメインポンプ1から吐出された圧油がサーボ弁114を介して大径受圧室111bに導入され、大径受圧室111bにポンプ圧が作用する。一方、サーボ弁114のスプール114aが第2位置(H)に切り換えられた場合には大径受圧室111bがタンク圧となり、大径受圧室111bの圧油がサーボ弁114を介してタンク190に排出される。つまり、カットオフ弁120が馬力制御位置(D)に切り換えられている状態では、レギュレータ110により馬力制御特性C11(C0)に応じた流量制御が実行され、ポンプ圧Pに応じた傾転角に斜板1aが制御される。
カットオフ弁120が最小流量制限位置(F)に切り換えられると、メインポンプ1からサーボ弁114を介して大径受圧室111bに導入される圧油の圧力が遮断され、メインポンプ1から吐出される圧油の圧力がカットオフ弁120を介して傾転アクチュエータ111の大径受圧室111bに作用する。大径受圧室111bおよび小径受圧室111cのそれぞれにポンプ圧Pが作用すると、ピストン111aの大径部の受圧面積と小径部の受圧面積との差によって、ピストン111aが図示右方向に移動する。その結果、斜板1aの傾転角が最小値となり、メインポンプ1の吐出流量Qが最小流量Qminに制限される。つまり、カットオフ弁120が最小流量制限位置(F)に切り換えられている場合、レギュレータ110による馬力制御特性C11(C0)に応じた流量制御に代えて、カットオフ弁120による流量制限制御特性C12に応じた流量制御が行われ、メインポンプ1の吐出流量Qが馬力制御特性C11(C0)で設定される流量よりも小さい最小流量Qminまで低減されるように傾転アクチュエータ111が動作する。
本実施の形態に係る旋回制御装置の主な動作について説明する。なお、原動機Eの回転数、すなわちメインポンプ1の回転数は、一定の回転数に保持されているものとして説明する。吊り荷作業やブーム104の起伏作業を行っているときなどで、ポンプ圧Pが0〜カットオフ圧Pc1までの範囲内にある場合は、カットオフ弁120は作動せず、スプリング120aの付勢力により馬力制御位置(D)に切り換えられている。このため、図3(a)に示すように、ポンプ圧Pが0以上カットオフ圧Pc1未満の範囲内にある場合には、レギュレータ110によって馬力制御特性C1に応じた流量が設定される。
ポンプ圧Pが0以上馬力制御開始圧力Ph未満の範囲内にある場合は、メインポンプ1の斜板1aの傾転角、すなわち押しのけ容積は最大値に制御される。これにより、メインポンプ1の吐出流量Qは、メインポンプ1が所定回転数で回転されているときの最大流量Qmaxとされる。ポンプ圧Pが馬力制御開始圧力Ph以上になると、ポンプ圧Pの増加に応じて、メインポンプ1の斜板1aの傾転角が小さくなり、メインポンプ1の吐出流量Qが減少する。
旋回体103が左(右)旋回中に、オペレータにより旋回レバー7が右(左)旋回位置に素早く操作されると、方向制御弁3が左(右)旋回位置A(B)から右(左)旋回位置B(A)に切り換えられることで、旋回モータ2の戻り側管路L2(L1)にメインポンプ1から吐出された圧油が導入されて、ポンプ圧Pが急激に上昇する。旋回モータ2の戻り側管路L2(L1)に高い圧力(ブレーキ圧)が作用するため、旋回モータ2が減速し、停止する。以下、旋回レバー7が旋回体103の旋回方向とは逆方向に操作されることを、逆レバー操作とも記す。
逆レバー操作の際に、ポンプ圧Pがカットオフ圧Pc1以上になると、カットオフ弁120が最小流量制限位置(F)に切り換えられる。このため、メインポンプ1の吐出流量Qが、メインポンプ1が所定回転数で回転されているときの最小流量Qminとされる。つまり、逆レバー操作により、旋回体103を減速、停止させる際に、メインポンプ1の吐出流量Qは最小値Qminとなる。
このように、本実施の形態に係る旋回制御装置は、メインポンプ1の吐出圧力Pがカットオフ圧Pc以上になると、メインポンプ1の吐出流量Qを、馬力制御を行うための特性C11(C0)で設定される流量よりも低減するように構成されている。
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
旋回レバー7が旋回体103の旋回方向とは逆方向に操作されたときに、馬力制御を行うための特性によって設定される流量に比べて、メインポンプ1の吐出流量Qを低減することで、損失馬力を低減することができる。その結果、燃費が向上し、作動油温の上昇が抑制され、さらに振動が抑制される。作動油温の上昇を抑制できるため、作動油の冷却装置の小型化を図ることができる。さらに、メインポンプ1や旋回モータ2、弁などの油圧機器に対する熱および振動の影響を抑えて、油圧機器の長寿命化の効果が得られる。
−第2の実施の形態−
図4および図5を参照して第2の実施の形態に係る旋回制御装置について説明する。なお、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、第1の実施の形態との相違点について主に説明する。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る旋回制御装置の構成を示す油圧回路図である。第2の実施の形態に係るクレーンは、第1の実施の形態と同様の構成を備え、さらに、コントローラ200と、旋回方向検出器271と、正転側パイロット圧センサ270aと、逆転側パイロット圧センサ270bと、電磁切換弁280とを備えている。コントローラ200は、CPUや記憶装置であるROMおよびRAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されている。コントローラ200には、旋回方向検出器271、正転側パイロット圧センサ270aおよび逆転側パイロット圧センサ270b、電磁切換弁280が接続されている。
旋回方向検出器271は、旋回体103の旋回方向を検出するものであり、たとえばポテンショメータである。正転側パイロット圧センサ270aは、旋回レバー7が正転側に操作されたときのパイロット圧Ppを左旋回指令出力として検出する。逆転側パイロット圧センサ270bは、旋回レバー7が逆転側に操作されたときのパイロット圧Ppを右旋回指令出力として検出する。
電磁切換弁280は、パイロットポンプ9からカットオフ弁220のパイロット部220cに接続された油路に設けられ、コントローラ200から電磁切換弁280のソレノイド280aに出力される制御信号(励磁電流)によって切り換えられる。コントローラ200からソレノイド280aにオン信号が出力されると、電磁切換弁280は位置(j)に切り換えられ、カットオフ弁220のパイロット部220cにはタンク圧が作用する。コントローラ200からソレノイド280aにオフ信号が出力されると、電磁切換弁280はばねの付勢力により位置(k)に切り換えられ、カットオフ弁220のパイロット部220cにはパイロットポンプ9の吐出圧力が作用する。
電磁切換弁280が位置(j)に切り換えられている場合には、カットオフ弁220は第1の実施の形態と同様に、ポンプ圧Pがカットオフ圧Pc以上になると最小流量制限位置(F)に切り換えられる。一方、電磁切換弁280が位置(k)に切り換えられている場合には、カットオフ圧Pcがパイロットポンプ9の吐出圧力分だけ昇圧され、カットオフ弁220の受圧部120bに作用するポンプ圧Pがカットオフ圧Pc以上になった場合でもカットオフ弁220は馬力制御位置(D)に切り換えられる。本実施の形態では、電磁切換弁280が位置(k)に切り換えられているときのカットオフ圧Pcは、リリーフ弁により規定されるポンプ圧Pの最大値Pmax以上となるように、設定されている。
コントローラ200は、旋回レバー7の操作によりパイロット弁8a,8bから出力される旋回指令に応じた旋回方向と、旋回方向検出器271で検出された旋回体103の旋回方向とが同じ方向でないときには、逆レバー操作がなされていると判定する。コントローラ200は、旋回レバー7の操作によりパイロット弁8a,8bから出力される旋回指令に応じた旋回方向と、旋回方向検出器271で検出された旋回体103の旋回方向とが同じ方向であるときには、逆レバー操作がなされていないと判定する。なお、コントローラ200は、旋回方向検出器271で旋回体103が旋回していることが検出されているときに、旋回レバー7が中立操作された場合には、逆レバー操作がなされていると判定する。
コントローラ200は、逆レバー操作がなされていると判定された場合に、電磁切換弁280にオン信号を出力し、逆レバー操作がなされていないと判定された場合に、電磁切換弁280にオフ信号を出力する。
図5は、コントローラ200による逆レバー操作判定処理に応じた電磁切換弁280の切り換え制御の処理内容を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、たとえば、図示しないイグニッションスイッチのオンにより開始され、図示しない初期設定を行った後、所定の制御周期ごとにステップS111以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS111において、コントローラ200は旋回方向検出器271で検出された旋回方向の情報、ならびに、正転側パイロット圧センサ270a、逆転側パイロット圧センサ270bで検出された操作方向の情報を取得し、ステップS121へ進む。
ステップS121において、コントローラ200は、ステップS111で取得した旋回方向が右方向であるか否かを判定する。ステップS121において、肯定判定されるとステップS131へ進み、否定判定されるとステップS151へ進む。
ステップS131において、コントローラ200は、ステップS111で取得した操作方向が右方向であるか否かを判定する。ステップS131において、肯定判定されるとステップS141へ進み、否定判定されるとステップS146へ進む。
ステップS121およびステップS131で共に肯定判定されると、コントローラ200は、逆レバー操作がなされていないと判断して、ステップS141において、電磁切換弁280のソレノイド280aにオフ信号を出力して、電磁切換弁280を位置(k)に切り換えて、処理を終了する。ステップS121で肯定判定され、ステップS131で否定判定されると、コントローラ200は、逆レバー操作がなされていると判断して、ステップS146において、電磁切換弁280のソレノイド280aにオン信号を出力して、電磁切換弁280を位置(j)に切り換えて、処理を終了する。なお、コントローラ200は、旋回レバー7の操作がなされていない場合、ステップS131において否定判定し、逆レバー操作がなされていた場合と同様に、ステップS146において電磁切換弁280のソレノイド280aにオン信号を出力し、処理を終了する。
ステップS151において、コントローラ200は、ステップS111で取得した操作方向が左方向であるか否かを判定する。ステップS151において、肯定判定されるとステップS161へ進み、否定判定されるとステップS166へ進む。
ステップS121で否定判定され、ステップS151で肯定判定されると、コントローラ200は、逆レバー操作がなされていないと判断して、ステップS161において、電磁切換弁280のソレノイド280aにオフ信号を出力して、電磁切換弁280を位置(k)に切り換えて、処理を終了する。ステップS121およびステップS151で共に否定判定されると、コントローラ200は、逆レバー操作がなされていると判断して、ステップS166において、電磁切換弁280のソレノイド280aにオン信号を出力して、電磁切換弁280を位置(j)に切り換えて、処理を終了する。なお、コントローラ200は、旋回レバー7の操作がなされていない場合、ステップS151において否定判定し、逆レバー操作がなされていた場合と同様に、ステップS166において電磁切換弁280のソレノイド280aにオン信号を出力し、処理を終了する。
本実施の形態に係る旋回制御装置の主な動作について説明する。
旋回体103が右旋回中に(ステップS121においてYes)、オペレータにより旋回レバー7が左旋回操作されると(ステップS131においてNo)、逆レバー操作がなされたと判断され、コントローラ200は電磁切換弁280を位置(j)に切り換える。旋回体103が左旋回中に(ステップS121においてNo)、オペレータにより旋回レバー7が右旋回操作されると(ステップS151においてNo)、逆レバー操作がなされたと判断され、コントローラ200は電磁切換弁280を位置(j)に切り換える。
電磁切換弁280が位置(j)に切り換えられている場合であって、ポンプ圧Pがカットオフ圧Pc未満のときには、カットオフ弁220が馬力制御位置(D)に切り換えられて、レギュレータ110により馬力制御特性C11(図3(a)参照)に応じた流量制御が実行される。電磁切換弁280が位置(j)に切り換えられている場合であって、ポンプ圧Pがカットオフ圧Pc以上のときには、カットオフ弁220が最小流量制限位置(F)に切り換えられて、カットオフ弁220により流量制限制御特性C12(図3(a)参照)に応じた流量制御が実行される。
旋回体103が右旋回中(ステップS121においてYes)、オペレータにより旋回レバー7が右旋回操作されたままの状態にあると(ステップS131においてYes)、逆レバー操作がなされていないと判断され、コントローラ200は電磁切換弁280を位置(k)に切り換える。旋回体103が左旋回中(ステップS121においてNo)、オペレータにより旋回レバー7が左旋回操作されたままの状態にあると(ステップS151においてYes)、逆レバー操作がなされていないと判断され、コントローラ200は電磁切換弁280を位置(k)に切り換える。
電磁切換弁280が位置(k)に切り換えられている場合には、ポンプ圧Pの大きさにかかわらず、すなわち、ポンプ圧Pがカットオフ圧Pc以上になった場合でも、カットオフ弁220が馬力制御位置(D)に切り換えられて、レギュレータ110により馬力制御特性C0(図3(b)参照)に応じた流量制御が実行される。
このように第2の実施の形態では、コントローラ200により逆レバー操作がなされていると判定され、かつ、メインポンプ1の吐出圧力Pが所定圧力Pc未満である第1条件、および、コントローラ200により逆レバー操作がなされていないと判定されている第2条件のいずれかが成立しているときには、レギュレータ110によって、馬力制御を行うための特性C11,C0によりメインポンプ1の吐出流量Qが設定される。一方、コントローラ200により逆レバー操作がなされていると判定され、かつ、メインポンプ1の吐出圧力Pが所定圧力Pc以上である第3条件が成立しているときには、馬力制御を行うための特性C11,C0により設定される流量よりもメインポンプ1の吐出流量Qが低減される。
このような第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
逆レバー操作がなされた場合において、ポンプ圧Pがカットオフ圧Pc以上となったときにのみ、カットオフ弁220により流量を低減するようにした。これにより、逆レバー操作がなされていない場合において、ポンプ圧Pがカットオフ圧Pc以上となったときには、馬力制御特性C0によりポンプ圧Pに応じたポンプ流量Qが決定される。このため、たとえば、旋回起動時や強風環境下での旋回作業において、逆レバー操作がなされることなくポンプ圧Pがカットオフ圧Pc以上になったときに、メインポンプ1の吐出流量Qが低減されることがない。その結果、旋回起動時や強風環境下での旋回作業における旋回速度の低下を防止できる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(1)上述した実施の形態では、カットオフ圧Pcの設定値を馬力制御開始圧力Phよりも高い圧力に設定したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図6に示すように、カットオフ圧Pc2を馬力制御開始圧力Phよりも低い圧力に設定してもよい。
(2)逆レバー操作がなされたときに、メインポンプ1からサーボ弁114を介して傾転アクチュエータ111に導入される圧油の圧力を遮断する圧力遮断機能と、逆レバー操作がなされたときに、メインポンプ1からサーボ弁114を介さずに傾転アクチュエータ111に圧油の圧力を導入する圧力導入機能とをカットオフ弁120,220に持たされるようにしたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、カットオフ弁には圧力遮断機能のみを備え、圧力導入機能は別の弁により実現させるようにしてもよい。
(3)第2の実施の形態では、コントローラ200は、旋回方向検出器271で旋回体103が旋回していることが検出されているときに、旋回レバー7が中立操作された場合には、逆レバー操作がなされていると判定する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。コントローラ200は、旋回方向検出器271で旋回体103が旋回していることが検出されているときに、旋回レバー7が中立操作された場合には、逆レバー操作がなされていないと判定してもよい。
(4)上述した実施の形態では、メインポンプ1に斜板式可変容量形ポンプを採用した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。斜軸式可変容量形ポンプを採用することもできる。
(5)上述した実施の形態では、走行体101と、走行体101のトラックフレーム(不図示)に対して旋回可能に設けられた旋回体103とを備えるクローラクレーンを例に説明したが、本発明はこれに限定されない。フレームと、フレームに対して旋回可能に設けられた旋回体とを備えた種々の建設機械の旋回制御装置に本発明を適用することができる。本発明は、たとえば、トラッククレーンや油圧ショベル等、他の建設機械に適用することができる。移動式の建設機械に限定されることもなく、固定式クレーンなど、固定フレームに対して旋回可能に設けられた旋回体を備える定置式の建設機械の旋回制御装置に本発明を適用することもできる。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1 メインポンプ、1a 斜板、2 旋回モータ、3 方向制御弁、7 旋回レバー、8a パイロット弁、8b パイロット弁、9 パイロットポンプ、10 クレーン、101 走行体、101a サイドフレーム、101b 無限軌道履帯、103 旋回体、104 ブーム、105 巻上ドラム、105a 巻上ロープ、106 起伏ドラム、106a 起伏ロープ、107 運転室、108 フック、109 カウンタウエイト、110 レギュレータ、111 傾転アクチュエータ、111a ピストン、111b 大径受圧室、111c 小径受圧室、112 フィードバックレバー、114 サーボ弁、114a スプール、114b スプリング、114c フィードバックスリーブ、115 馬力制御アクチュエータ、115a サーボピストン、115b 圧力室、115c スプリング、120 カットオフ弁、120a スプリング、120b 受圧部、190 タンク、200 コントローラ、220 カットオフ弁、220c パイロット部、270a 正転側パイロット圧センサ、270b 逆転側パイロット圧センサ、271 旋回方向検出器、280 電磁切換弁、280a ソレノイド

Claims (3)

  1. 油圧モータにより旋回駆動される旋回体を備えた建設機械の旋回制御装置であって、
    前記油圧モータに圧油を供給する油圧源として、レギュレータにより馬力制御される可変容量形の油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプの吐出圧力が所定圧力以上になると、前記油圧ポンプの吐出流量を、前記馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも低減するポンプ流量制限手段とを備えている建設機械の旋回制御装置。
  2. 請求項1に記載の建設機械の旋回制御装置において、
    前記油圧ポンプは、斜板または斜軸の傾転角に応じて吐出流量が変更される可変容量形ポンプであり、
    前記レギュレータは、前記油圧ポンプの傾転角を調節する傾転アクチュエータと、前記油圧ポンプから前記傾転アクチュエータへ導入される圧油の圧力を制御して、前記傾転アクチュエータの動作を制御するサーボ弁とを有し、
    前記サーボ弁は、前記油圧ポンプの吐出圧力が高いほど、前記油圧ポンプの吐出流量が小さくなるように前記傾転アクチュエータを動作させ、
    前記ポンプ流量制限手段は、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記所定圧力以上になると、前記油圧ポンプから前記サーボ弁を介して前記傾転アクチュエータに導入される圧油の圧力を遮断し、かつ、前記油圧ポンプから吐出される圧油の圧力を前記サーボ弁を介さずに前記傾転アクチュエータへ導入して、前記油圧ポンプの吐出流量が前記馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも低減されるように前記傾転アクチュエータを動作させる建設機械の旋回制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の建設機械の旋回制御装置において、
    操作に応じた旋回指令を出力する操作部材と、
    前記旋回体の旋回方向を検出する方向検出手段とを備え、
    前記ポンプ流量制限手段は、前記操作部材から出力される旋回指令に応じた旋回方向と、前記方向検出手段で検出された前記旋回体の旋回方向とが同じ方向でないときには逆レバー操作がなされていると判定し、前記操作部材から出力される旋回指令に応じた旋回方向と、前記方向検出手段で検出された前記旋回体の旋回方向とが同じ方向であるときには逆レバー操作がなされていないと判定する逆レバー操作判定手段を備え、
    前記ポンプ流量制限手段は、
    前記逆レバー操作判定手段により逆レバー操作がなされていると判定され、かつ、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記所定圧力未満である第1条件、および、前記逆レバー操作判定手段により逆レバー操作がなされていないと判定されている第2条件のいずれかが成立しているときには、前記レギュレータによって、前記馬力制御を行うための特性により前記油圧ポンプの吐出流量を設定し、
    前記逆レバー操作判定手段により逆レバー操作がなされていると判定され、かつ、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記所定圧力以上である第3条件が成立しているときには、前記馬力制御を行うための特性により設定される流量よりも前記油圧ポンプの吐出流量を低減する建設機械の旋回制御装置。
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