JP2017105583A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】オペレータの誤操作による旋回体の急旋回を防止する。
【解決手段】作業機械は、中立フリー方式の作業機械であって、旋回ブレーキ装置、旋回操作装置、ブレーキ操作部材、制御装置、ならびに、旋回始動制限モードまたは旋回始動非制限モードを設定するモード設定部を備えている。制御装置は、旋回ブレーキ装置が作動している状態で、旋回体に対する旋回操作が行われている場合において、旋回始動制限モードが設定されているときには、旋回始動非制限モードが設定されているときに比べて旋回体に対する旋回駆動トルクを低減させ、旋回始動制限モードが設定され、旋回ブレーキ装置が作動している状態で、旋回体に対する旋回操作が行われている場合に、ブレーキ操作部材により旋回ブレーキ装置を解除する操作がなされたときには、旋回始動非制限モードが設定されているときに比べて、単位時間当たりの旋回体の旋回速度の増加率を小さくする。
【選択図】図2

Description

本発明は、作業機械に関する。
旋回体の旋回ブレーキ装置(旋回ロック装置)をブレーキ作動状態(ロック状態)にした場合、旋回操作をしても旋回用の油圧モータに旋回駆動トルクが発生しないようにした作業機械が知られている(特許文献1参照)。
特開2000−204604号公報
上記特許文献1には、油圧ポンプと旋回用油圧モータとを中立ブロック位置を有する制御弁で接続した油圧回路を備えた中立ブロック方式の作業機械について開示されている。しかしながら、油圧ポンプと旋回用油圧モータとを中立フリー位置を有する制御弁で接続した油圧回路を備えた中立フリー方式の作業機械についての開示はない。中立フリー方式は、旋回操作レバーを旋回操作位置から中立位置に戻したときに旋回用油圧モータの両側管路を制御弁により連通させて旋回用油圧モータを慣性回転させる方式である。
中立フリー方式の作業機械では、作業機械が傾斜地に配置されている場合や風が強い場合、旋回始動時に旋回体が動いてしまうことを防止するために、旋回操作をしながら旋回ブレーキ装置を解除する操作が行われる。
特許文献1に記載の技術では、旋回駆動トルクを発生させるためには、旋回操作レバーを旋回操作位置から中立位置に戻し、旋回ブレーキ装置を解除してから、操作レバーを操作する必要がある。したがって、仮に、上記特許文献1に記載の発明を中立フリー方式の作業機械に適用した場合、予め旋回ブレーキ装置を作動させておき、旋回操作をしながら旋回ブレーキ装置を解除するという操作を行ったとしても、旋回ブレーキ装置の解除時には旋回駆動トルクが発生していないため、傾斜地や風の影響により旋回体が動いてしまうおそれがある。
一方、中立フリー方式の作業機械では、旋回ブレーキ装置が作動している状態で、旋回操作をした場合において、オペレータの誤操作により旋回ブレーキ装置が解除されたときには、オペレータの意図しない速度で旋回体が急旋回してしまうおそれがある。
本発明の一態様による作業機械は、油圧ポンプと油圧モータとを中立フリー位置を有する制御弁で接続した油圧回路を備えた作業機械であって、前記油圧モータにより旋回駆動される旋回体と、前記旋回体への制動力を発生する旋回ブレーキ装置と、前記旋回体に対する旋回操作を行う旋回操作装置と、前記旋回ブレーキ装置の作動および解除を操作するブレーキ操作部材と、旋回始動制限モードまたは旋回始動非制限モードを設定するモード設定部と、前記旋回ブレーキ装置が作動している状態で、前記旋回体に対する旋回操作が行われている場合において、前記旋回始動制限モードが設定されているときには、前記旋回始動非制限モードが設定されているときに比べて前記旋回体に対する旋回駆動トルクを低減させる制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記旋回始動制限モードが設定され、前記旋回ブレーキ装置が作動している状態で、前記旋回体に対する旋回操作が行われている場合に、前記ブレーキ操作部材により前記旋回ブレーキ装置を解除する操作がなされたときには、前記旋回始動非制限モードが設定されているときに比べて、単位時間当たりの前記旋回体の旋回速度の増加率を小さくする。
本発明によれば、オペレータの誤操作による旋回体の急旋回を防止することができる。
作業機械の一例であるクローラクレーンの外観側面図。 本実施の形態に係るクレーンにおける旋回用油圧モータを駆動するための油圧回路を示す図。 本実施の形態に係るコントローラにより実行される旋回始動制限制御プログラムによる処理の一例を示すフローチャート。 パイロット圧入力部に作用するパイロット圧の時間変化を示すタイムチャート。 油圧モータのモータ流量の時間変化を示すタイムチャート。 変形例1に係るコントローラにより実行される旋回始動制限制御プログラムによる処理の一例を示すフローチャート。
図面を参照して、本発明による作業機械の一実施の形態を説明する。
図1は、作業機械の一例であるクローラクレーン(以下、単にクレーンと記す)の外観側面図である。クレーン100は、走行体101と、旋回輪102を介して走行体上に旋回可能に設けられた旋回体103と、旋回体103に回動可能に軸支されたブーム104とを有する。
旋回体103には運転室が設けられ、巻上ドラム105と起伏ドラム106が搭載されている。巻上ドラム105には巻上ロープ105aが巻回され、巻上ドラム105の駆動により巻上ロープ105aが巻き取りまたは繰り出され、フック110が昇降する。起伏ドラム106には起伏ロープ106aが巻回され、起伏ドラム106の駆動により起伏ロープ106aが巻き取りまたは繰り出され、ブーム104が起伏する。
旋回体103は旋回輪102を介して旋回用油圧モータにより旋回駆動され、巻上ドラム105は巻上用油圧モータにより駆動され、起伏ドラム106は起伏用油圧モータにより駆動される。これら油圧モータの回転はブレーキ装置によって制動可能である。
図2は、本実施の形態に係るクレーン100における旋回用油圧モータを駆動するための油圧回路HCを示す図である。油圧回路HCは、旋回用油圧ポンプ(以下、単に油圧ポンプ8と記す)と旋回用油圧モータ(以下、単に油圧モータ1と記す)とを中立フリー位置(N)を有する方向制御弁7で接続した中立フリー旋回油圧回路である。
油圧回路HCは、エンジン(不図示)により駆動される可変容量型の油圧ポンプ8と、油圧ポンプ8から吐出される圧油により回転する油圧モータ1と、油圧モータ1の回転を制動する旋回ブレーキ装置20と、油圧ポンプ8から吐出される圧油の最高圧力を規定するリリーフ弁9と、を備えている。また、油圧回路HCは、油圧ポンプ8から油圧モータ1への圧油の流れを制御する方向制御弁7と、エンジン(不図示)により駆動されるパイロットポンプ12と、旋回レバー装置6と、パイロットポンプ12から吐出されるパイロット圧油の最高圧力を規定するリリーフ弁11と、を備えている。
旋回レバー装置6は、旋回操作レバー6Lと、パイロットポンプ12に接続されるパイロット弁6a,6bとを含む。旋回レバー装置6は、旋回操作レバー6Lの操作方向および操作量に応じて、パイロット弁6a,6bにより旋回体103の旋回動作を指示する操作パイロット圧を生成し、方向制御弁7のパイロット圧入力部7a,7bに出力することで、旋回体103に対する旋回操作を行う旋回操作装置である。
油圧モータ1には、方向制御弁7を介して油圧ポンプ8から吐出された圧油が供給される管路30a,30bが接続されている。油圧モータ1の回転力は、遊星減速機構(不図示)を介して旋回輪102(図1参照)に伝達される。
方向制御弁7は、中立フリー位置(N)を有するコントロールバルブであり、油圧ポンプ8と油圧モータ1との間の油路に介挿されている。方向制御弁7は、運転室内に設けられた旋回操作レバー6Lの操作に応じてパイロット弁6a,6bで生成される操作パイロット圧(パイロット圧油の圧力)によってスプールの位置が制御される。
オペレータが旋回操作レバー6Lを正転側に操作すると、パイロット弁6aから出力される操作パイロット圧が方向制御弁7のパイロット圧入力部7aに作用し、方向制御弁7が正転位置(A)側に切り換わる。これにより油圧ポンプ8から吐出された圧油が管路30bを介して油圧モータ1に供給され、油圧モータ1が正転し、旋回体103が正方向に旋回(たとえば左旋回)する。
オペレータが旋回操作レバー6Lを逆転側に操作すると、パイロット弁6bから出力される操作パイロット圧が方向制御弁7のパイロット圧入力部7bに作用し、方向制御弁7が逆転位置(B)側に切り換わる。これにより油圧ポンプ8から吐出された圧油が管路30aを介して油圧モータ1に供給され、油圧モータ1が逆転し、旋回体103が逆方向に旋回(たとえば右旋回)する。
オペレータが旋回操作レバー6Lを旋回操作位置から中立位置に戻すと、方向制御弁7が中立フリー位置(N)に切り換わり、管路30aと管路30bとが連通状態となるので、油圧モータ1が外力を受けて回転可能な状態となる。したがって、旋回体103が慣性回転可能なフリー状態となる。この状態を中立フリーとも呼ぶ。中立フリーとなっている場合、後述する旋回ブレーキ装置20を作動させ、旋回体103への制動力を発生することで旋回体103の旋回を停止できる。
油圧回路HCには、電磁比例減圧弁15a,15bが設けられている。電磁比例減圧弁15a,15bは、旋回レバー装置6のパイロット弁6a,6bから出力され、方向制御弁7のパイロット圧入力部7a,7bに入力されるパイロット圧の大きさを調節するパイロット圧調節装置を構成する。
電磁比例減圧弁15a,15bは、コントローラ3に接続されており、コントローラ3からの制御電流Iにより、その減圧度が制御される。電磁比例減圧弁15a,15bの弁特性は、ソレノイドに入力される制御電流Iの増加に伴い減圧度が大きくなるように設定されている。
コントローラ3から出力される制御電流Iが最小電流Imin(たとえば、Imin=0)の場合、パイロット弁6a,6bから出力された操作パイロット圧は、減圧されることなく、そのまま方向制御弁7のパイロット圧入力部7a,7bに作用する。コントローラ3から出力される制御電流Iが最大電流Imaxの場合、パイロット弁6a,6bとパイロット圧入力部7a,7bとは電磁比例減圧弁15a,15bにより遮断される。このとき、パイロット圧入力部7a,7bは電磁比例減圧弁15a,15bを介してタンクTと接続されるため、パイロット圧入力部7a,7bにはタンク圧が作用する。なお、最小電流Iminと最大電流Imaxの大小関係は、Imin<Imaxである。
旋回ブレーキ装置20は、油圧モータ1の出力軸に設けられた旋回ブレーキ用ディスク(不図示)に押しつけるパッド2pを有する油圧シリンダ(以下、ブレーキ解除シリンダ2と記す)と、パイロットポンプ12からブレーキ解除シリンダ2へ供給される圧油の流れを制御する旋回ブレーキバルブ13と、を備えている。
旋回ブレーキ装置20は、いわゆるネガティブブレーキであり、ブレーキ解除シリンダ2がタンクTに連通している状態ではバネ力によってパッド2pが旋回ブレーキ用ディスク(不図示)に押しつけられ、旋回ブレーキが作動し、旋回体103への制動力が発生する。ブレーキ解除シリンダ2に解除圧が作用すると旋回ブレーキ装置20が解除される。旋回ブレーキ装置20が解除されている状態では、旋回ブレーキ用ディスク(不図示)とパッド2pとの間に隙間が形成されるため、旋回体103への制動力は発生しない。
旋回ブレーキバルブ13は、パイロットポンプ12とブレーキ解除シリンダ2との間に設けられている。旋回ブレーキバルブ13は、解除位置(C)でパイロットポンプ12からブレーキ解除シリンダ2への圧油の流れを許容し、作動位置(D)でパイロットポンプ12からブレーキ解除シリンダ2への圧油の流れを禁止する電磁切換弁である。旋回ブレーキバルブ13が作動位置(D)に切り換えられているときには、ブレーキ解除シリンダ2とタンクTとが連通され、ブレーキ解除シリンダ2の油室の圧力はタンク圧となる。
油圧回路HCは、パイロットポンプ12とパイロット弁6a,6bとの間に設けられたゲートロックバルブ10を備えている。ゲートロックバルブ10は、切換位置(E)でパイロットポンプ12からパイロット弁6a,6bへの圧油の流れを許容し、切換位置(F)でパイロットポンプ12からパイロット弁6a,6bへの圧油の流れを禁止する電磁切換弁である。
パイロットポンプ12は、ゲートロックバルブ10を介して旋回ブレーキバルブ13に接続されている。ゲートロックバルブ10が切換位置(F)に切り換えられている場合、旋回ブレーキバルブ13が解除位置(C)に切り換えられたとしても、ブレーキ解除シリンダ2へ圧油が供給されることはないため、旋回ブレーキ装置20は作動状態(すなわち制動力が発生した状態)となる。旋回ブレーキ装置20は、ゲートロックバルブ10が切換位置(E)に切り換えられ、かつ、旋回ブレーキバルブ13が解除位置(C)に切り換えられることで、解除される。
クレーン100は、CPUや記憶装置であるROMおよびRAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されたコントローラ3を備えている。コントローラ3は、各種センサからの信号に基づき、クレーン100の各部を制御する制御装置であり、後述するように、ブレーキ作動スイッチ(以下、ブレーキスイッチ4と記す)の操作に基づいて、旋回ブレーキ装置20の作動および解除を制御する。
コントローラ3には、旋回ブレーキバルブ13、ゲートロックバルブ10、モード切換スイッチ14、旋回速度制御ダイヤル16、電磁比例減圧弁15a,15b、および圧力センサ5a,5bが接続されている。旋回ブレーキバルブ13は、運転室に設けられるブレーキスイッチ4を介してコントローラ3と電気的に接続され、ブレーキスイッチ4の操作に基づいて切り換えられる。ゲートロックバルブ10は、運転室に設けられるゲートロックレバー(不図示)の操作に基づいて切り換えられる。
ブレーキスイッチ4は、オン(開)位置と、オフ(閉)位置とに切り換え可能なタンブラスイッチであり、旋回ブレーキ装置20の作動および解除を操作する操作スイッチである。なお、ブレーキスイッチ4は、換言すれば、解除スイッチとも呼べる。ブレーキスイッチ4のオン操作は旋回ブレーキ装置20を作動させる操作であり、解除スイッチ(4)とする場合のオフ操作(ブレーキ非解除操作)に相当する。また、ブレーキスイッチ4のオフ操作は旋回ブレーキ装置20を解除する操作であり、解除スイッチ(4)とする場合のオン操作(ブレーキ解除操作)に相当する。以下、符号4で示す操作スイッチについては、ブレーキ作動スイッチ(ブレーキスイッチ)として説明する。
ブレーキスイッチ4がオフ(閉)位置に操作されると、コントローラ3の電源(不図示)から旋回ブレーキバルブ13のソレノイドに電流が供給され、ソレノイドが励磁されることで、旋回ブレーキバルブ13が解除位置(C)に切り換えられる。ブレーキスイッチ4がオン(開)位置に操作されると、コントローラ3の電源(不図示)から旋回ブレーキバルブ13のソレノイドへの電流の供給が遮断され、ソレノイドが消磁されることで、旋回ブレーキバルブ13がバネ力により作動位置(D)に切り換えられる。なお、ブレーキスイッチ4は、オン(開)位置に操作されたか否かを検出し、検出信号をコントローラ3に出力する検出部を備えている。
ゲートロックレバー(不図示)が解除位置(通行遮断位置ともいう)に操作されると、コントローラ3の電源(不図示)からゲートロックバルブ10のソレノイドに電流が供給され、ソレノイドが励磁されることで、ゲートロックバルブ10が切換位置(E)に切り換えられる。ゲートロックレバー(不図示)がロック位置(通行可能位置ともいう)に操作されると、コントローラ3の電源(不図示)からゲートロックバルブ10のソレノイドへの電流の供給が遮断され、ソレノイドが消磁されることで、ゲートロックバルブ10がバネ力により切換位置(F)に切り換えられる。
モード切換スイッチ14は、旋回始動制限モードと、旋回始動非制限モードとを切り換えるためのトグルスイッチであり、運転室に設けられている。コントローラ3は、モード切換スイッチ14が「旋回始動制限モード」位置に操作されると、「旋回始動制限モード」を選択して設定する。コントローラ3は、モード切換スイッチ14が「旋回始動非制限モード」位置に操作されると、「旋回始動非制限モード」を選択して設定する。
旋回速度制御ダイヤル16は、旋回体103が旋回を開始してからの単位時間当たりの旋回体103の旋回速度の増加率(時間変化率)、すなわち旋回体103の旋回始動時の加速度αを指示する操作装置である。コントローラ3は、旋回始動制限モードが設定されると、旋回速度制御ダイヤル16から出力された指示信号に基づいて旋回体103の旋回始動時の加速度αを設定する。
圧力センサ5a,5bは、パイロット弁6a,6bで発生するパイロット圧を検出し、パイロット圧に相当する信号をコントローラ3に出力する。
コントローラ3は、旋回ブレーキ装置20が作動状態にあるか否か、旋回操作がなされているか否か、ならびに、ブレーキスイッチ4により旋回ブレーキ装置20を解除する操作がなされたか否かを判定する判定部としての機能を有する。
コントローラ3は、ブレーキスイッチ4がオフ(閉)位置にある場合、旋回ブレーキ装置20は解除状態(非作動状態)にあると判定し、ブレーキスイッチ4がオン(開)位置にある場合、旋回ブレーキ装置20が作動状態にあると判定する。
コントローラ3は、圧力センサ5a,5bで検出されたパイロット圧Pのいずれか一方が閾値P0以上の場合、旋回操作がなされていると判定し、圧力センサ5a,5bで検出されたパイロット圧Pの双方が閾値P0未満の場合、旋回操作はなされていないと判定する。閾値P0は、旋回操作がなされているか否かを判定するためのものであって、予めコントローラ3の記憶装置に記憶されている。
コントローラ3は、ブレーキスイッチ4がオン(閉)位置からオフ(開)位置に操作されると、ブレーキスイッチ4により旋回ブレーキ装置20を解除する操作がなされたと判定する。
コントローラ3は、次の(条件1)〜(条件3)の全てが成立している場合には、旋回速度制限フラグをオンに設定し、(条件1)〜(条件3)のうち少なくともいずれか一つが成立していない場合には旋回速度制限フラグをオフに設定する。
(条件1)旋回始動制限モードが設定されている
(条件2)旋回ブレーキ装置20が作動している
(条件3)旋回体103に対する旋回操作が行われている
コントローラ3は、旋回速度制限フラグがオンされると、旋回駆動トルク(油圧モータ1の回転トルク)を発生させないように、電磁比例減圧弁15a,15bに制御電流I=Imaxを出力し、パイロット弁6a,6bからパイロット圧入力部7a,7bへ出力される操作パイロット圧を遮断する。方向制御弁7の図示両側のパイロット圧入力部7a,7bのそれぞれにはタンク圧が作用するので、方向制御弁7のスプールは中立フリー位置(N)に移動する。
コントローラ3は、旋回速度制限フラグがオンに設定されると、ブレーキスイッチ4により旋回ブレーキ装置20を解除する操作がなされたか否かを判定する。コントローラ3は、旋回速度制限フラグがオンに設定されている状態で、旋回ブレーキ装置20を解除する操作がなされた場合、制御電流Iの出力値を最大電流Imaxから最小電流Iminに向かって徐々に減少させる。これにより、パイロット圧入力部7a,7bに入力される操作パイロット圧が徐々に増加する。このため、方向制御弁7のスプールが徐々に移動して、旋回駆動トルクが発生し、油圧モータ1の回転速度、すなわち旋回体103の旋回速度が徐々に増加する。
コントローラ3の記憶装置には、加速度αと単位時間当たりの制御電流Iの減少率とが対応付けられたデータテーブルが記憶されている。コントローラ3は、このデータテーブルを参照し、設定された加速度αに基づいて、単位時間当たりの制御電流Iの減少率を決定する。
図3は、コントローラ3により実行される旋回始動制限制御プログラムによる処理の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートに示す処理は、イグニッションスイッチ(不図示)がオンされ、かつ、モード切換スイッチ14が旋回始動制限モード位置に操作されることにより開始され、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。図3のフローチャートに示す処理は、イグニッションスイッチ(不図示)がオフされる、あるいは、モード切換スイッチ14が旋回始動非制限モード位置に操作されることにより終了する。なお、図示しないが、コントローラ3は、圧力センサ5a,5bを含む各種センサや旋回速度制御ダイヤル16からの情報を所定の制御周期ごとに取得する。
図3に示すように、ステップS100において、コントローラ3は、旋回速度制限フラグをオフに設定し、ステップS110へ進む。旋回速度制限フラグがオフに設定されると、コントローラ3は、電磁比例減圧弁15a,15bに出力する制御電流Iを最小電流Iminに設定する。
ステップS110において、コントローラ3は、ブレーキスイッチ4がオン位置に操作されたか否かを判定する。すなわち、コントローラ3は、旋回ブレーキ装置20が作動しているか否かを判定する。ステップS110で肯定判定されるとステップS120へ進み、ステップS110で否定判定されるとステップS100へ戻る。
ステップS120において、コントローラ3は、圧力センサ5a,5bで検出されたパイロット圧Pのいずれか一方が閾値P0以上であるか否かを判定する。ステップ120で肯定判定されるとステップS130へ進み、ステップS120で否定判定されるとステップS100へ戻る。
ステップS130において、コントローラ3は、旋回速度制限フラグをオンに設定し、ステップS140へ進む。旋回速度制限フラグがオンに設定されると、コントローラ3は、電磁比例減圧弁15a,15bへの制御電流Iを最大電流Imaxに設定する。
ステップS140において、コントローラ3は、ブレーキスイッチ4がオン位置に操作されたか否かを判定する。換言すれば、コントローラ3は、オン位置に操作されたブレーキスイッチ4がオフ位置に操作されたか否か(ブレーキ解除操作がなされたか否か)を判定する。ステップS140で否定判定、すなわちブレーキスイッチ140がオフ位置に操作されたと判定されるとステップS150へ進み、ステップS140で肯定判定、すなわちブレーキスイッチ140がオン位置に操作されたままであると判定されるとステップS120へ戻る。
ステップS150において、コントローラ3は、旋回始動制限制御処理を実行する。旋回始動制限制御処理において、コントローラ3は、電磁比例減圧弁15a,15bのソレノイドに出力する制御電流Iを最大電流Imaxから最小電流Iminに向かって徐々に減少させる。これにより、パイロット圧入力部7a,7bに作用するパイロット圧が徐々に増加する。コントローラ3は、制御電流Iを最小電流Iminまで減少させることで、旋回始動制限制御処理を完了し、ステップS100へ戻る。制御電流Iの減少率は、旋回速度制御ダイヤル16により指示された加速度αに基づいて設定される。
本実施の形態の動作をまとめると次のようになる。以下では、旋回操作については、正転側の操作を例に説明する。オペレータがゲートロックレバー(不図示)を解除位置(通行遮断位置)に操作すると、図2に示すゲートロックバルブ10が切換位置(E)に切り換わり、旋回操作レバー6Lのパイロット弁6a,6bにパイロット圧油が供給される。なお、モード切換スイッチ14は、「旋回始動制限モード」位置に設定されている。
ブレーキスイッチ4がオフ(閉)位置にあり、旋回ブレーキ装置20が解除されている状態で、オペレータが旋回操作レバー6Lを操作すると、その操作方向に応じて方向制御弁7が切り換えられ、油圧ポンプ8から吐出された圧油が油圧モータ1の管路30aおよび管路30bのいずれか一方に供給される。これにより、油圧モータ1が駆動され、旋回体103が旋回する。
ブレーキスイッチ4がオン(開)位置にあり、旋回ブレーキ装置20が作動している状態で、オペレータが、旋回操作レバー6Lを操作すると、旋回速度制限フラグがオンに設定される(S110でYes→S120でYes→S130)。この状態では、操作パイロット圧が電磁比例弁15a,15bにより遮断されるので、旋回駆動トルクが発生していない。
旋回操作レバー6Lを正転側の旋回操作位置に操作した状態で、オペレータが誤ってブレーキスイッチ4をオフ(閉)位置に操作してしまった場合、電磁比例減圧弁15aの減圧度が徐々に小さくなる。つまり、パイロット圧入力部7aに作用するパイロット圧が徐々に増加することになるので、オペレータの意図しない旋回体103の急旋回動作が防止される。
旋回速度制限フラグがオンに設定されている状態において、オペレータが旋回操作レバー6Lを中立位置に戻すと、旋回速度制限フラグがオフに設定される(ステップS120でNo→ステップS100)。その後、旋回ブレーキ装置20を解除してから、旋回操作レバー6Lを旋回操作すれば、旋回操作レバー6Lの操作量に応じた旋回速度で旋回体103を旋回させることができる。
中立フリー方式のクレーン100では、クレーン100が傾斜地に配置されていたり、風が強いなどの環境にある場合、旋回始動時に旋回体103が意図しない方向に、意図しない速度で旋回してしまうおそれがある。このような場合、オペレータは、モード切換スイッチ14を「旋回始動非制限モード」位置に操作する。コントローラ3により旋回始動非制限モードが設定されると、常に、旋回速度制限フラグがオフに設定される。これにより、予め旋回ブレーキ装置20を作動させておき、旋回体103に対する旋回操作をしながら(すなわち旋回駆動トルクを発生させながら)ブレーキスイッチ4をオフ(開)位置に操作して、旋回ブレーキ装置20を解除することで、旋回体103が傾斜地や風の影響により動いてしまうことを防止して、旋回体103を意図する方向に、意図する速度で旋回させることができる。
図4はパイロット圧入力部に作用するパイロット圧の時間変化を示すタイムチャートであり、図5は油圧モータ1のモータ流量の時間変化を示すタイムチャートである。図4(a)および図5(a)は、上記(条件1)は成立していないが、(条件2)および(条件3)の双方が成立している状態でブレーキスイッチ4がオフ位置に操作された場合の挙動について示している。図4(b)および図5(b)は、上記(条件1)〜(条件3)の全てが成立している状態でブレーキスイッチ4がオフ位置に操作された場合の挙動について示している。つまり、図4(a)および図5(a)は、旋回始動非制限モードが設定されているときの挙動を示し、図4(b)および図5(b)は、旋回始動制限モードが設定されているときの挙動を示している。
図4(a)に示す時点t0では、旋回ブレーキ装置20が作動した状態で旋回操作レバー6Lが左旋回方向(正転方向)に最大操作量で操作されている。旋回始動非制限モードでは、パイロット弁6aで生成されたパイロット圧は、電磁比例減圧弁15aで減圧されることなく、そのままパイロット圧入力部7aに作用している。このときのパイロット圧PをPxとする。
時点t0において、方向制御弁7は、正転位置(A)に切り換えられている。しかしながら、油圧モータ1は、旋回ブレーキ装置20により停止しているので、油圧ポンプ8と油圧モータ1との間の油路は、リリーフ弁9により最高圧力に規定された状態となり、大きな旋回駆動トルクTが発生している。時点t0で発生している旋回駆動トルクの大きさをTxとする(T=Tx>0)。
時点t1でブレーキスイッチ4がオフ位置に操作され、ブレーキ装置20が解除されると、図5(a)に示すように、モータ流量が急激に増加し、時点t2で最大流量Qxとなる。モータ流量の増加は、旋回体103の旋回速度の増加を表している。つまり、旋回始動非制限モードにおいて、旋回ブレーキ装置20を予め作動させておき、旋回操作レバー6Lを最大操作量で操作した状態で、ブレーキスイッチ4をオフ位置に操作して旋回ブレーキ装置20を解除すると、旋回体103が急旋回することになる。なお、図示しないが、旋回駆動トルクは、旋回速度の上昇にしたがって低下し、旋回体103の加速度が0となり、旋回体103が一定の速度になると、一定の値となる。
図4(b)に示す時点t0では、旋回ブレーキ装置20が作動した状態で旋回操作レバー6Lが左旋回方向(正転方向)に最大操作量で操作されている。旋回始動制限モードでは、旋回速度制限フラグがオンに設定されるので、パイロット圧入力部7aに入力されるパイロット圧は、タンク圧Ptになる。時点t0において、方向制御弁7は、中立フリー位置(N)に切り換えられているので、旋回駆動トルクTは発生していない(T=0)。つまり、旋回始動制限モードが設定されている場合、時点t0から時点t1の間は、旋回始動非制限モードが設定されている場合に比べて、パイロット圧入力部7aに入力されるパイロット圧の大きさが小さく、旋回駆動トルクも小さい。
時点t1でブレーキスイッチ4がオフ位置に操作され、ブレーキ装置20が解除されると、図4(b)に示すように、時点t1から時点t3にかけて電磁比例減圧弁15aによる減圧度が徐々に小さくなり、パイロット圧入力部7aに入力されるパイロット圧が徐々に大きくなる。
パイロット圧入力部7aに作用するパイロット圧が増加すると、方向制御弁7のスプールが移動する。これにより、油圧ポンプ8から吐出された圧油が油圧モータ1に供給され、旋回駆動トルクが発生し、油圧モータ1が回転する。ここで、方向制御弁7の流路面積は徐々に増加するので、図5(b)に示すように、時点t1から時点t3にかけて、モータ流量が徐々に増加する。すなわち、旋回体103の旋回速度が徐々に上昇する。
旋回始動非制限モードでは、単位時間当たりのモータ流量の増加率、すなわち単位時間当たりの旋回体103の旋回速度の増加率は、Qx/(t2−t1)である。旋回始動制限モードでは、単位時間当たりのモータ流量の増加率、すなわち単位時間当たりの旋回体103の旋回速度の増加率は、Qx/(t3−t1)である。(t2−t1)<(t3−t1)であるから、旋回始動制限モードが設定されているときには、旋回始動非制限モードが設定されているときに比べて、単位時間当たりの旋回体103の旋回速度の増加率が小さい。
このように、旋回始動制限モードにおいて、旋回ブレーキ装置20を予め作動させておき、旋回操作レバー6Lを最大操作量で操作した状態で、ブレーキスイッチ4をオフ位置に操作すると、旋回体103の旋回速度は徐々に上昇する。なお、旋回駆動トルクは、時点t1から立ち上がり、旋回体103が一定の速度になると、一定の値となる。
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)コントローラ3は、モード切換スイッチ14の操作に基づいて、旋回始動制限モードまたは旋回始動非制限モードを設定する。これにより、オペレータは、作業内容や周囲の環境に応じて、旋回始動制限モードと、旋回始動非制限モードとを選択することができる。
(2)コントローラ3は、旋回ブレーキ装置20が作動している状態で、旋回体103に対する旋回操作が行われている場合において、旋回始動制限モードが設定されているときには、旋回始動非制限モードが設定されているときに比べて旋回体103に対する旋回駆動トルクを低減させる。本実施の形態では、旋回始動制限フラグオンのときの旋回駆動トルクはゼロである。これにより、旋回ブレーキ装置20を作動させた状態において、旋回駆動トルクが発生する頻度を低減できるので、旋回ブレーキ装置20の小型化を図ることができる。
(3)コントローラ3は、旋回始動制限モードが設定され、旋回ブレーキ装置20が作動している状態で、旋回体103に対する旋回操作が行われている場合に、ブレーキスイッチ4により旋回ブレーキ装置20を解除する操作がなされたときには、旋回始動非制限モードが設定されているときに比べて、単位時間当たりの旋回体103の旋回速度の増加率を小さくする(つまり、旋回体103の加速度αを小さくする)。このため、旋回操作中に、オペレータの誤操作により旋回ブレーキ装置20の解除操作がなされたとしても、旋回体103が急旋回してしまうことを防止できる。
(4)コントローラ3は、旋回始動非制限モードが設定されると、旋回ブレーキ装置20が作動している状態で、旋回体103に対する旋回操作が行われている場合に、ブレーキスイッチ4により旋回ブレーキ装置20を解除する操作がなされたときには、旋回駆動トルクを発生させた状態で旋回ブレーキ装置20を解除する。オペレータは、予め旋回ブレーキ装置20を作動させておき、旋回操作をしながら(すなわち旋回駆動トルクを発生させながら)、旋回ブレーキ装置20の解除操作を行うことで、旋回ブレーキ装置20を解除することができる。これにより、クレーン100が傾斜地に配置されている場合や風が強い場合、旋回始動時に旋回体103が動いてしまうことを防止することができる。
(5)方向制御弁7のパイロット圧入力部7a,7bに入力されるパイロット圧の大きさを調節するために、電磁比例減圧弁15a,15bを設けた。コントローラ3は、制御電流Iの大きさを変化させることで、パイロット圧入力部7a,7bに入力されるパイロット圧の大きさを任意に設定することができる。このため、電磁比例減圧弁15a,15bは、旋回体103の旋回速度の制御や、旋回範囲の制限の制御に用いることができ、複数の機能を持たせることができる。その結果、部品点数の低減、および、コストの低減を図ることができる。
(6)単位時間当たりの旋回体103の旋回速度の増加率(旋回体103の加速度α)を変更可能な旋回速度制御ダイヤル16を設けた。オペレータは、ブーム104の長さや周囲の環境、作業内容等に応じて、旋回始動時の旋回体103の加速度αを調整することができるので、作業効率の向上を図ることができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した実施の形態では、ブレーキスイッチ4がオン位置に操作され、かつ、操作パイロット圧Pが閾値P0以上の場合に、旋回速度制限フラグをオンに設定する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図6に示すように、ブレーキスイッチ4がオン位置に操作されたことが検出された場合に、旋回速度制限フラグをオンに設定してもよい。
本変形例では、ステップS110で肯定判定されるとステップS130へ進む。コントローラ3は、ステップS130で旋回速度制限フラグをオンに設定するとステップS120へ進む。ステップS120において、コントローラ3は、操作パイロット圧Pが閾値P0以上であるか否かを判定する。ステップS120で肯定判定されるとステップS140へ進み、ステップS120で否定判定されるとステップS245へ進む。
ステップS245において、コントローラ3は、ブレーキスイッチ4がオン位置に操作されているか否かを判定する。ステップS245で肯定判定されるとステップS130へ戻り、ステップS245で否定判定されるとステップS100へ戻る。
ステップS140において、コントローラ3は、ブレーキスイッチ4がオン位置に操作されているか否かを判定する。ステップS140で否定判定されるとステップS150へ進み、ステップS140で肯定判定されるとステップS130へ戻る。
このように、処理の内容を一部、変更した場合であっても、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏する。
(変形例2)
上述した実施の形態では、モードを切り換える操作部材として、モード切換スイッチ14を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、リモートコントローラや、タッチパネル等の操作部材により、旋回始動制限モードと旋回始動非制限モードとを切り換えることができるようにしてもよい。音声により、旋回始動制限モードと旋回始動非制限モードとを切り換えることができるようにしてもよい。
(変形例3)
上述した実施の形態では、モード切換スイッチ14により、旋回始動制限モードまたは旋回始動非制限モードを設定可能なクレーン100について説明したが、本発明はこれに限定されない。モード切換スイッチ14を省略することもできる。この場合、コントローラ3は、旋回ブレーキ装置20が作動している状態で、旋回体103に対する旋回操作が行われている場合に、ブレーキスイッチ4により旋回ブレーキ装置20を解除する操作がなされたとき、旋回速度制御ダイヤル16により指示された旋回速度の増加率に基づいて、旋回体103が旋回を開始してからの旋回速度の増加率を設定する。このような変形例によれば、旋回体103の旋回速度の増加率が小さくなるように旋回速度制御ダイヤル16を操作しておくことで、上述した実施の形態と同様に、旋回操作中に、オペレータの誤操作により旋回ブレーキ装置20の解除操作がなされたとしても、旋回体103が急旋回してしまうことを防止できる。また、旋回体103の旋回速度の増加率が大きくなるように旋回速度制御ダイヤル16を操作しておくことで、上述した実施の形態と同様に、クレーン100が傾斜地に配置されている場合や風が強い場合、旋回始動時に旋回体103が動いてしまうことを防止することができる。
(変形例4)
上述した実施の形態では、油圧パイロット式の旋回レバー装置6および方向制御弁7を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。電気式の旋回レバー装置およびコントローラから出力される制御信号に応じて切り換えられる方向制御弁を備えたクレーンに本発明を適用してもよい。この場合、旋回操作が行われているか否かは、電気式の旋回レバー装置のレバー操作量(レバー操作角)に基づいて、コントローラ3により判定される。
(変形例5)
上述した実施の形態では、走行体101と、走行体101に対して旋回可能に設けられた旋回体103とを備えるクローラクレーンを例に説明したが、本発明はこれに限定されない。フレームと、フレームに対して旋回可能に設けられた旋回体とを備えた種々の中立フリー方式の作業機械に本発明を適用することができる。本発明は、たとえば、トラッククレーンや油圧ショベル等、他の作業機械に適用することができる。移動式の作業機械に限定されることもなく、固定式クレーンなど、固定フレームに対して旋回可能に設けられた旋回体を備える定置式の作業機械に本発明を適用することもできる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 油圧モータ、3 コントローラ(制御装置、モード設定部)、4 ブレーキスイッチ(ブレーキ操作部材)、6 旋回レバー装置(旋回操作装置)、7 方向制御弁(制御弁)、7a,7b パイロット圧入力部、8 油圧ポンプ、15a,15b 電磁比例減圧弁(トルク制限装置)、16 旋回速度制御ダイヤル(操作装置)、20 旋回ブレーキ装置、100 クレーン(作業機械)、103 旋回体、HC 油圧回路

Claims (5)

  1. 油圧ポンプと油圧モータとを中立フリー位置を有する制御弁で接続した油圧回路を備えた作業機械であって、
    前記油圧モータにより旋回駆動される旋回体と、
    前記旋回体への制動力を発生する旋回ブレーキ装置と、
    前記旋回体に対する旋回操作を行う旋回操作装置と、
    前記旋回ブレーキ装置の作動および解除を操作するブレーキ操作部材と、
    旋回始動制限モードまたは旋回始動非制限モードを設定するモード設定部と、
    前記旋回ブレーキ装置が作動している状態で、前記旋回体に対する旋回操作が行われている場合において、前記旋回始動制限モードが設定されているときには、前記旋回始動非制限モードが設定されているときに比べて前記旋回体に対する旋回駆動トルクを低減させる制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記旋回始動制限モードが設定され、前記旋回ブレーキ装置が作動している状態で、前記旋回体に対する旋回操作が行われている場合に、前記ブレーキ操作部材により前記旋回ブレーキ装置を解除する操作がなされたときには、前記旋回始動非制限モードが設定されているときに比べて、単位時間当たりの前記旋回体の旋回速度の増加率を小さくすることを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記旋回操作装置は、前記旋回体の旋回を指示するパイロット圧を生成し、前記制御弁のパイロット圧入力部に出力することで、前記旋回体に対する旋回操作を行い、
    前記制御装置は、前記旋回ブレーキ装置が作動している状態で、前記旋回体に対する旋回操作が行われている場合において、前記旋回始動制限モードが設定されているときには、前記旋回始動非制限モードが設定されているときに比べて前記制御弁の前記パイロット圧入力部に入力されるパイロット圧の大きさを小さくすることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記制御装置は、前記旋回始動制限モードが設定され、前記旋回ブレーキ装置が作動している状態で、前記旋回体に対する旋回操作が行われている場合に、前記ブレーキ操作部材により前記旋回ブレーキ装置を解除する操作がなされたときには、前記制御弁の前記パイロット圧入力部に入力されるパイロット圧を徐々に大きくすることを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1に記載の作業機械において、
    単位時間当たりの前記旋回体の旋回速度の増加率を指示する操作装置を備えていることを特徴とする作業機械。
  5. 油圧ポンプと油圧モータとを中立フリー位置を有する制御弁で接続した油圧回路を備えた作業機械であって、
    前記油圧モータにより旋回駆動される旋回体と、
    前記旋回体への制動力を発生する旋回ブレーキ装置と、
    前記旋回体に対する旋回操作を行う旋回操作装置と、
    前記旋回ブレーキ装置の作動および解除を操作するブレーキ操作部材と、
    単位時間当たりの前記旋回体の旋回速度の増加率を指示する操作装置と、
    前記旋回ブレーキ装置が作動している状態で、前記旋回体に対する旋回操作が行われている場合に、前記ブレーキ操作部材により前記旋回ブレーキ装置を解除する操作がなされたとき、前記操作装置により指示された前記旋回速度の増加率に基づいて、前記旋回体が旋回を開始してからの前記旋回速度の増加率を設定する制御装置と、を備えていることを特徴とする作業機械。
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