JPH07150590A - 旋回パーキングブレーキの制御装置 - Google Patents

旋回パーキングブレーキの制御装置

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JPH07150590A
JPH07150590A JP30195393A JP30195393A JPH07150590A JP H07150590 A JPH07150590 A JP H07150590A JP 30195393 A JP30195393 A JP 30195393A JP 30195393 A JP30195393 A JP 30195393A JP H07150590 A JPH07150590 A JP H07150590A
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brake
turning
state
parking brake
switching
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JP30195393A
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Yukio Koizumi
幸雄 小泉
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Kobe Steel Ltd
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋回中におけるパーキングブレーキの作動に
よる旋回急停止を防ぎ、またいわゆる旋回中立流しの運
転を可能にする一方で、旋回体を手動で自由に回転させ
ることができるようにする。 【構成】 旋回パーキングブレーキ7は、ばね力71で
ブレーキ作動し、油室72への油圧供給でブレーキ解除
される。電磁切換弁8は、上記油室72にパイロットポ
ンプ43の吐出油を導く位置とこれを阻止する位置とに
切換えられる。コントローラ9は、油室72に油圧を供
給している状態では、圧力スイッチ92により旋回中立
状態が検出されかつ指令スイッチ93でブレーキ作動指
令が入力された場合にのみ上記油圧の供給を阻止し、油
室72に油圧を供給していない状態では、圧力スイッチ
92の検出信号に関係なく指令スイッチ93でブレーキ
解除指令が入力された場合にのみ上記油圧の供給を開始
するように、電磁切換弁8の切換制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベルや油圧ク
レーン等に設置される旋回パーキングブレーキの制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような旋回パーキングブレ
ーキの制御装置として、特開昭63−255429号公
報に示されるものが知られている。この装置は、旋回体
が旋回中立状態にあるか否かを検出する旋回中立検出手
段と、パーキングブレーキの作動を指令するブレーキ作
動手段とを備え、旋回中立状態が検出された状態でブレ
ーキ作動指令信号が入力された時からブレーキ作動状態
の保持を開始し、上記旋回中立状態が解除された場合に
のみ上記ブレーキ作動状態の保持を解除するものであ
る。
【0003】この装置によれば、旋回中(すなわち旋回
中立状態でない状態)に誤ってブレーキ作動指令を入力
してもパーキングブレーキが作動しないので、これによ
る旋回急停止が防がれ、安全である。これに対し、旋回
中立状態でブレーキ作動指令を入力すれば、直ちにパー
キングブレーキを作動させて旋回停止を行うことがで
き、危険を回避できる。また、旋回中立状態でもブレー
キ作動指令信号を入力しない間はパーキングブレーキが
作動しないので、旋回中立流しの運転が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記装置では、一旦ブ
レーキ作動状態の保持が開始されると、旋回体を旋回中
立状態から旋回駆動状態に切換えない限り、ブレーキ解
除を行うことができない。換言すれば、ブレーキを解除
させるには必ず一旦旋回作動させなければならない。従
って、旋回体を駆動せずに手動で自由に旋回させるとい
ったことができず、旋回体のメンテナンス等に不便を生
じることになる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、旋回中
におけるパーキングブレーキの作動による旋回急停止を
防ぎ、またいわゆる旋回中立流しの運転を可能にする一
方で、旋回体を手動により自由に回転させることを可能
にする旋回パーキングブレーキの制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、旋回体の制動を行うための旋
回パーキングブレーキと、この旋回パーキングブレーキ
をブレーキ作動状態とブレーキ解除状態とに切換えるブ
レーキ切換手段とを備えた旋回パーキングブレーキの制
御装置において、上記旋回体が中立状態にあるか否かを
検出する旋回中立検出手段と、上記パーキングブレーキ
の切換指令を入力するための指令入力手段と、上記旋回
パーキングブレーキがブレーキ解除状態にある時には上
記旋回中立検出手段で旋回中立状態が検出されると同時
に上記指令入力手段によりブレーキ作動指令が入力され
た場合にのみブレーキ状態を上記ブレーキ解除状態から
ブレーキ作動状態に切換えさせ、上記指令入力手段によ
りブレーキ解除指令が入力された場合には上記旋回中立
検出手段の検出結果に関係なくブレーキ状態を上記ブレ
ーキ作動状態からブレーキ解除状態に切換えさせる切換
制御手段とを備えたものである(請求項1)。
【0007】ここで、上記切換制御手段は、上記旋回パ
ーキングブレーキがブレーキ作動状態にある時は上記指
令入力手段によりブレーキ解除指令が入力された場合に
のみブレーキ状態を上記ブレーキ作動状態からブレーキ
解除状態に切換えさせるものが、より好ましい(請求項
2)。
【0008】また、上記旋回パーキングブレーキを、ば
ね力によりブレーキ作動し、油圧が供給されることによ
り上記ばね力に抗してブレーキ解除するように構成し、
上記ブレーキ切換手段として、上記旋回パーキングブレ
ーキに油圧供給を許容する状態と上記旋回パーキングブ
レーキへの油圧供給を阻止する状態とに切換えられる供
給切換手段を備えれば、より好適なものとなる(請求項
3)。
【0009】さらに、上記供給切換手段として電磁切換
弁を備えるとともに、この電磁切換弁をその切換ソレノ
イドが通電されない状態で油圧供給を阻止するように構
成することにより、後述のようなより優れた効果が得ら
れる(請求項4)。
【0010】また本発明は、上記旋回パーキングブレー
キを、ばね力によりブレーキ作動し、油圧が供給される
ことにより上記ばね力に抗してブレーキ解除するように
構成し、上記ブレーキ切換手段として、上記旋回パーキ
ングブレーキに油圧供給を許容する状態と上記旋回パー
キングブレーキへの油圧供給を阻止する状態とに切換え
られる電磁切換弁を備え、上記旋回中立検出手段とし
て、上記旋回体が中立であるか否かによって接点を開閉
する旋回中立検出スイッチを備え、上記指令入力手段と
して、2つの接点を有し、外部からの操作に応じて両接
点を択一的に開閉する作動指令スイッチを備えるととも
に、上記切換制御手段として切換制御回路を備え、この
切換制御回路において、上記電磁切換弁と電源との間に
上記旋回中立検出スイッチの接点と上記作動指令スイッ
チの一方の接点とを直列に配し、これらの接点と並列に
作動指令スイッチの他方の接点を配し、旋回中立検出ス
イッチが旋回中立側に切換えられかつ上記作動指令スイ
ッチがブレーキ作動指令入力側に操作された場合には上
記電磁切換弁が油圧供給阻止状態に切換えられ、それ以
外の場合には上記電磁切換弁が油圧供給許容状態に切換
えられるように構成するようにしてもよい(請求項
5)。
【0011】この装置においても、上記電磁切換弁をそ
の切換ソレノイドが通電されない状態で油圧供給を阻止
するように構成することにより、後述のようなより優れ
た効果が得られる(請求項6)。
【0012】
【作用】上記装置によれば、旋回パーキングブレーキが
ブレーキ解除状態にある時は、中立状態で指令入力手段
によりブレーキ作動指令が入力されない限り、ブレーキ
作動状態への切換は行われない。従って、旋回駆動状態
すなわち非中立状態で旋回パーキングブレーキが作動す
ることによる旋回急停止が防がれる一方、中立状態では
ブレーキ作動指令を入力することにより旋回パーキング
ブレーキを確実に作動させ、安全を確保することができ
る。
【0013】また、このようにしてブレーキ作動状態に
切換えられた後は、中立状態検出手段の検出結果に関係
なく、ブレーキ解除指令が入力された場合に必ずブレー
キが解除される。従って、このブレーキ解除状態で旋回
駆動、さらには旋回中立流しの運転が可能であり、しか
も、旋回体が停止した状態でこれを中立状態にし、かつ
ブレーキを解除することにより、旋回体を手動で自由に
動かすことが可能になる。
【0014】さらに、請求項2記載の装置によれば、上
記ブレーキ作動状態に切換えられた後は、旋回体を非中
立状態すなわち旋回駆動状態にしても、ブレーキ解除指
令が入力されない限りブレーキ解除状態への切換は行わ
れない。このため、ブレーキ作動中に誤って旋回レバー
を操作しても、これによりブレーキが解除されて旋回体
が不意に動き出すといったことが確実に防がれる。
【0015】また、請求項3記載の装置では、上記旋回
パーキングブレーキがばね力によりブレーキ作動し、油
圧が供給されることにより上記ばね力に抗してブレーキ
解除されるので、何らかの原因で油圧供給が不能になっ
ても、上記ばね力で旋回パーキングブレーキは確実に作
動状態に保持される。
【0016】さらに、請求項4,6記載の装置では、供
給切換手段である電磁切換弁が、その切換ソレノイドが
通電されない状態で油圧供給を阻止するものであるの
で、何らかの原因で切換ソレノイドの通電が不能になっ
ても、油圧供給の阻止によって旋回パーキングブレーキ
は確実に作動状態に保持される。
【0017】一方、請求項5記載の装置では、旋回中立
検出スイッチ及び作動指令スイッチのオンオフ切換によ
って、これらのスイッチの接点を含む切換制御回路での
通電状態が自動的に変化し、これによって電磁切換弁に
おける切換ソレノイドの通電制御、すなわちブレーキ状
態の切換制御が自動的に行われる。
【0018】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図3に基づいて
説明する。
【0019】図1において、油圧ポンプ1に旋回制御弁
2を介して旋回モータ3の両側管路31,32が接続さ
れている。上記旋回制御弁2は、この実施例では3位置
油圧切換弁で構成され、その切換によって、旋回モータ
3の一方のポートに圧油が供給される状態と、他方のポ
ートに圧油が供給される状態と、両ポートへの圧油供給
が遮断される状態とに切換えられるようになっている。
【0020】なお、この旋回制御弁2は油圧パイロット
式に限らず、例えばレバー直動式であってもよい。
【0021】この実施例では、旋回制御弁2を切換操作
する手段として、旋回操作弁4が設けられている。この
旋回操作弁4は、一対の可変減圧弁41,42を備え、
両可変減圧弁41,42の一次側がパイロットポンプ4
3に接続され、二次側がパイロット管路21,22を介
して旋回制御弁2の両側パイロット部に接続されてお
り、各可変減圧弁41,42はその二次側圧力を旋回レ
バー44の操作に比例したパイロット圧に保つように構
成されている。また、パイロット管路21,22同士の
間には高圧選択用のシャトル弁91が設けられている。
【0022】上記両管路31,32の途中には、ブレー
キ弁5が設けられている。このブレーキ弁5は、ベント
式の一対のオーバーロードリリーフ弁51,52と、チ
ェック弁53,54とを備えている。
【0023】また、このブレーキ弁5とは別に、モード
切換用の電磁切換弁6が設けられている。この電磁切換
弁6は、モード切換スイッチ61がオフの時は切換ソレ
ノイドが通電されず図の右位置6aの状態に保持され、
上記リリーフ弁51,52のベントポートをブロックし
て設定圧を高圧にする(旋回中立ブレーキモード)一
方、上記モード切換スイッチ61がオンの時にはソレノ
イドが通電されて図の左位置6bの状態に切換えられ、
上記ベントポートをシャトル弁91を介してパイロット
管路21または22に接続するように構成されている。
この状態で旋回レバー44が中立位置にある場合は、上
記ベントポートは旋回操作弁4の可変減圧弁41または
42を介してタンクに連通され、上記リリーフ弁51,
52の設定圧が低圧に保持される(旋回中立流しモー
ド)一方、旋回レバー44がいずれかの側に操作される
ことにより、可変減圧弁41または42の二次側からレ
バー操作量に応じたパイロット圧が上記リリーフ弁5
1,52のベントポートに導かれてリリーフ弁51,5
2の設定圧が制御され、旋回起動時及び旋回停止時の圧
力制御(トルクコントロール)が行われるようになって
いる。
【0024】ここで、旋回パーキングブレーキ7は、旋
回モータ3に連結された上部旋回体の旋回軸部に設けら
れている。この旋回パーキングブレーキ7は、ばね71
の力によってブレーキ作動する一方、ブレーキ解除用油
室72内に作動油が供給されることにより上記ばね71
の力に抗してブレーキ解除するように構成されている。
【0025】この旋回パーキングブレーキ7の作動/解
除を切換える手段として、電磁切換弁8が設けられてい
る。この電磁切換弁8は、上記油室72とパイロットポ
ンプ43との間の管路の途中に設けられ、その切換用ソ
レノイド8dがコントローラ9からの電気信号によって
通電状態と非通電状態とに切換えられる。この電磁切換
弁8は、上記切換用ソレノイド8dが非通電の場合は、
上記油室72をタンクにドレンしてこの油室72への油
圧供給を阻止するドレン位置8aに切換えられ、上記切
換用ソレノイド8dが通電された場合は、上記パイロッ
トポンプ43から上記油室72への作動油供給を許容す
る連通位置8bに切換えられるように構成されている。
【0026】この装置では、旋回中立検出手段として、
上記シャトル弁91に圧力スイッチ92が付設され、ブ
レーキ作動指令手段として、旋回レバー44にモーメン
タリ式の押しボタン型指令スイッチ93が付設されてい
る。上記圧力スイッチ92は、旋回レバー44が中立位
置に操作されて管路21,22にパイロット圧が導かれ
ていない場合にオフに切換えられ、旋回レバー44が右
方向あるいは左方向に操作されて管路21,22にパイ
ロット圧が導かれた場合にオンに切換えられるように構
成されている。指令スイッチ93は、作業機械の運転室
内に設けられ、その操作により、ブレーキ作動指令信号
を出力するオン状態(電気的にはオフ)とブレーキ解除
指令信号を出力するオフ状態(電気的にはオン)とに切
換えられるように構成されている。
【0027】両スイッチ92,93の出力信号は、コン
トローラ9に入力される。このコントローラ9は、図2
に示すような切換制御手段9A及び切換操作手段9Bを
備えている。切換操作手段9Bは、電磁切換弁8の切換
ソレノイド8dに制御信号を出力し、これを通電状態と
非通電状態とに切換えるものであり、上記電磁切換弁8
とともにブレーキ切換手段を構成している。切換制御手
段9Aは、上記両スイッチ92,93の出力信号に基づ
き、上記切換操作手段9Bから電磁切換弁8へ出力され
る制御信号の切換、換言すれば電磁切換弁の位置切換を
制御するものであり、具体的には次のような制御動作を
行うように構成されている。
【0028】a)切換ソレノイド8dを通電している状
態:圧力スイッチ92がオフに切換えられた(すなわち
中立状態が検出された)状態で指令スイッチ93がブレ
ーキ作動側に切換えられた(ブレーキ作動指令が入力さ
れた)場合のみ、切換ソレノイド8dを非通電にさせ、
それ以外は通電状態を保持させる。 b)切換ソレノイド8dを通電していない状態:圧力ス
イッチ92のオンオフに関係なく、指令スイッチ93が
ブレーキ解除側に切換えられた(ブレーキ解除指令が入
力された)場合のみ、切換ソレノイド8dを通電させ、
それ以外は非通電状態を保持させる。
【0029】次に、この装置の作用を図3のフローチャ
ートを合わせて参照しながら説明する。なお、以下の説
明では、モード切換スイッチ61をオンにして電磁切換
弁6を図の左位置にし、両リリーフ弁51,52のベン
トポートをシャトル弁91に接続した状態にあることを
前提に話を進める。
【0030】まず、コントローラ9は、作動を開始した
時点でとりあえずパーキングブレーキ7を作動状態にす
る(ステップS1)。すなわち、電磁切換弁8の切換ソ
レノイド8dを非通電状態に保ち、電磁切換弁8をドレ
ン位置8aにして旋回パーキングブレーキ7の油室72
への油圧供給を阻止する。これにより、旋回パーキング
ブレーキ7はばね71の力でブレーキ作動状態に保たれ
る。
【0031】次いで、指令スイッチ93の出力信号を判
別し、これがオンである場合(ステップS2でNO)、
すなわちブレーキ作動指令が入力されている場合には、
ブレーキ作動状態を保持する(ステップS3)。これに
対し、指令スイッチ93がオフの場合(ステップS2で
YES)、すなわちブレーキ解除指令が入力されている
場合には、旋回パーキングブレーキ7を解除する(ステ
ップS4)。具体的には、電磁切換弁8の切換用ソレノ
イド8dを通電して電磁切換弁8を連通位置8aにし、
旋回パーキングブレーキ7の油室72に油圧を導く。こ
の油圧により、旋回パーキングブレーキ7は上記ばね7
1の力に抗してブレーキ解除状態に切換えられる。
【0032】すなわち、電磁切換弁8の切換用ソレノイ
ド8dを非通電にして旋回パーキングブレーキ7を作動
状態にしている間は、旋回体が中立状態にあるか否かに
かかわらず、指令スイッチ93がオンからオフに切換え
られた場合にのみ、旋回パーキングブレーキ7が解除さ
れる。従って、この指令スイッチ93を操作しない限
り、たとえ旋回レバー44が中立位置から左右のいずれ
かに操作されても、これに伴って旋回体が不意に動き出
すことが旋回パーキングブレーキ7によって確実に防が
れる。
【0033】逆に、旋回体が中立状態であるか否かに関
係なく、指令スイッチ93をオフに切換えさえすれば、
ブレーキを解除できるので、このブレーキ解除状態で旋
回レバー44を左右のいずれかに操作することにより、
旋回駆動を開始することができ、またその後に旋回レバ
ー44を中立位置に戻せば、旋回中立流し運転を行うこ
ともできる。さらに、旋回体の停止中に旋回パーキング
ブレーキ7を解除させることにより、旋回体を手動で自
由に回転させることができ、メンテナンス等の作業が非
常に容易になる。
【0034】一方、このように旋回パーキングブレーキ
7が解除された後は、圧力スイッチ92がオフの状態
(すなわち旋回中立状態;ステップS5でYES)でか
つ指令スイッチ93がオンに切換えられた(すなわちブ
レーキ作動指令が入力された;ステップS6でYES)
場合にのみ旋回パーキングブレーキ7が作動状態に切換
えられる(ステップS3)。従って、旋回レバー44の
操作による旋回駆動中に誤って旋回パーキングブレーキ
7が作動することによる旋回急停止が防がれ、これに伴
う機械の破損等の不都合が確実に防止される一方、旋回
レバー44を中立にした状態では指令スイッチ93のオ
ンにより旋回パーキングブレーキ7が確実に作動するこ
とにより、安全運転が確保される。
【0035】次に、第2実施例を図4に基づいて説明す
る。
【0036】この実施例では、上記第1実施例で示した
指令スイッチ93として、2接点93a,93bを有
し、ブレーキ作動側に操作された場合には接点93bの
みを閉じ、ブレーキ解除側に操作された場合には接点9
3aのみを閉じるものが用いられている。そして、上記
コントローラ9に代え、切換制御手段として各スイッチ
92,93の接点が適宜配された切換制御回路10が備
えられている。
【0037】具体的に、この切換制御回路10は、電磁
切換弁8切換用の直流電源100と、これに並列に接続
された2本の導線101,102と、両導線101,1
02を切換用ソレノイド8dに接続する導線103とを
備え、一方の導線102の途中に前記第1実施例で示し
た中立状態検出用の圧力スイッチ92の接点と上記接点
93bとが直列に配され、他方の導線101の途中に上
記接点93aが配されている。
【0038】このような装置によれば、電磁切換弁8は
各スイッチ92,93のオンオフに対応して次の表1の
ように切換えられることになる。
【0039】
【表1】
【0040】従って、この実施例装置においても、中立
状態で指令スイッチ93を作動側に操作することによ
り、旋回パーキングブレーキ7を確実に作動させ、旋回
駆動状態で指令スイッチ93が誤操作されて旋回パーキ
ングブレーキ7が作動することによる旋回急停止を確実
に防ぐことができる。また、中立状態か否かにかかわら
ず指令スイッチ93のオフで旋回パーキングブレーキ7
が解除できるので、旋回中立流しの運転や、旋回体を停
止させたまま自由回転状態にすることも可能である。
【0041】しかも、前記第1実施例におけるコントロ
ーラ9に比べ、より簡素で低廉な切換制御回路10で上
記制御を行うことができる。
【0042】なお、本発明は以上の実施例に限定される
ものでなく、例として次のような態様をとることも可能
である。
【0043】(1) 本発明における中立状態検出手段は、
圧力スイッチに限らず、リミットスイッチ等を用いても
よい。指令入力手段も、モーメンタリ式スイッチに限ら
ず、例えば足踏み式のものでもよい。
【0044】(2) 上記実施例では、ばね71の力でブレ
ーキ作動を行い、油圧の力でブレーキ解除を行うものを
示したが、その逆でも良いし、油圧の力で作動及び解除
の双方を行うようにしてもよい。ただし、上記実施例の
ようにすれば、何らかの原因で油圧供給が不能になった
場合にも、ばね71の力で旋回パーキングブレーキ7を
確実に作動状態に保持しておくことができるため、安全
性がより高められる。
【0045】(3) 上記実施例では、切換ソレノイド8d
が非通電の状態で油圧供給を阻止し、切換ソレノイド8
dが通電された状態で油圧供給を許容する電磁切換弁8
を示したが、逆に切換ソレノイド8dが通電された状態
で油圧供給を許容し、切換ソレノイド8dが非通電の状
態で油圧供給を阻止するものを用いてもよい。この場
合、第2実施例においては各スイッチ92,93の作動
内容を逆にすればよい。ただし、上記実施例のようにす
れば、何らかの原因で切換ソレノイド8dの通電が不能
になった場合にも、油圧供給を確実に遮断してブレーキ
作動状態を保持することにより、安全性をより高めるこ
とができる。
【0046】(4) 本発明における切換制御手段は、上記
各実施例に示すコントローラ9や切換制御回路10の
他、リレー等の組合せやフリップフロップ回路の利用に
よっても構成が可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明は、旋回パーキング
ブレーキがブレーキ解除状態にある時には上記旋回中立
検出手段で旋回中立状態が検出されると同時に上記指令
入力手段によりブレーキ作動指令が入力された場合にの
みブレーキ状態を上記ブレーキ解除状態からブレーキ作
動状態に切換え、上記指令入力手段によりブレーキ解除
指令が入力された場合には上記旋回中立検出手段の検出
結果に関係なくブレーキ状態を上記ブレーキ作動状態か
らブレーキ解除状態に切換えるようにしたものであるの
で、旋回中におけるパーキングブレーキの作動による旋
回急停止を防いで良好な安全性を確保し、またいわゆる
旋回中立流しの運転を可能にする一方で、旋回体を手動
で自由に回転させることを可能にし、これによってメン
テナンス等の作業を著しく容易にすることができる効果
がある。
【0048】さらに、請求項2記載の装置では、上記ブ
レーキ作動状態に切換えられた後は、旋回体を非中立状
態すなわち旋回駆動状態にしても、ブレーキ解除指令が
入力されない限りブレーキ解除状態への切換を行わない
ようにしているので、ブレーキ作動中に誤って旋回レバ
ーを操作することによりブレーキが解除されて旋回体が
不意に動き出すといったことを確実に防ぐことができ、
作業の安全性をさらに高めることができる効果がある。
【0049】また、請求項3記載の装置は、上記旋回パ
ーキングブレーキがばね力によりブレーキ作動し、油圧
が供給されることにより上記ばね力に抗してブレーキ解
除するものであるので、何らかの原因で油圧供給が不能
になっても、上記ばね力で旋回パーキングブレーキを確
実に作動状態に保持することにより、安全性をさらに高
めることができる効果がある。
【0050】さらに、請求項4,6記載の旋回パーキン
グブレーキの制御装置では、供給切換手段である電磁切
換弁が、その切換ソレノイドが通電されない状態で油圧
供給を阻止するものであるので、何らかの原因で切換ソ
レノイドの通電が不能になっても、油圧供給の阻止によ
って旋回パーキングブレーキを確実に作動状態に保持す
ることができ、安全性をさらに高めることができる効果
がある。
【0051】一方、請求項5記載の装置では、旋回中立
検出スイッチ及び作動指令スイッチの各接点を適当に配
しただけの簡単かつ廉価な回路で、適切なブレーキ制御
を確実に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す油圧回路図である。
【図2】上記第1実施例におけるコントローラの機能構
成を示すブロック図である。
【図3】上記第1実施例における装置の作用を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の第2実施例を示す油圧・電気回路図で
ある。
【符号の説明】 3 旋回モータ 7 旋回パーキングブレーキ 71 ばね 72 油室 8 電磁切換弁 8d 切換ソレノイド 9 コントローラ 9A 切換制御手段 9B 切換操作手段(ブレーキ切換手段を構成) 10 切換制御回路 92 圧力スイッチ(旋回中立検出手段) 93 指令スイッチ(指令入力手段) 93a,93b 指令スイッチの接点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回体の制動を行うための旋回パーキン
    グブレーキと、この旋回パーキングブレーキをブレーキ
    作動状態とブレーキ解除状態とに切換えるブレーキ切換
    手段とを備えた旋回パーキングブレーキの制御装置にお
    いて、上記旋回体が中立状態にあるか否かを検出する旋
    回中立検出手段と、上記パーキングブレーキの切換指令
    を入力するための指令入力手段と、上記旋回パーキング
    ブレーキがブレーキ解除状態にある時には上記旋回中立
    検出手段で旋回中立状態が検出されると同時に上記指令
    入力手段によりブレーキ作動指令が入力された場合にの
    みブレーキ状態を上記ブレーキ解除状態からブレーキ作
    動状態に切換えさせ、上記指令入力手段によりブレーキ
    解除指令が入力された場合には上記旋回中立検出手段の
    検出結果に関係なくブレーキ状態を上記ブレーキ作動状
    態からブレーキ解除状態に切換えさせる切換制御手段と
    を備えたことを特徴とする旋回パーキングブレーキの制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の旋回パーキングブレーキ
    の制御装置において、上記切換制御手段を、上記旋回パ
    ーキングブレーキがブレーキ作動状態にある時は上記指
    令入力手段によりブレーキ解除指令が入力された場合に
    のみブレーキ状態を上記ブレーキ作動状態からブレーキ
    解除状態に切換えさせるように構成したことを特徴とす
    る旋回パーキングブレーキの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の旋回パーキング
    ブレーキの制御装置において、上記旋回パーキングブレ
    ーキを、ばね力によりブレーキ作動し、油圧が供給され
    ることにより上記ばね力に抗してブレーキ解除するよう
    に構成し、上記ブレーキ切換手段として、上記旋回パー
    キングブレーキに油圧供給を許容する状態と上記旋回パ
    ーキングブレーキへの油圧供給を阻止する状態とに切換
    えられる供給切換手段を備えたことを特徴とする旋回パ
    ーキングブレーキの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の旋回パーキングブレーキ
    の制御装置において、上記供給切換手段として電磁切換
    弁を備えるとともに、この電磁切換弁をその切換ソレノ
    イドが通電されない状態で油圧供給を阻止するように構
    成したことを特徴とする旋回パーキングブレーキの制御
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の旋回パーキングブレーキ
    の制御装置において、上記旋回パーキングブレーキを、
    ばね力によりブレーキ作動し、油圧が供給されることに
    より上記ばね力に抗してブレーキ解除するように構成
    し、上記ブレーキ切換手段として、上記旋回パーキング
    ブレーキに油圧供給を許容する状態と上記旋回パーキン
    グブレーキへの油圧供給を阻止する状態とに切換えられ
    る電磁切換弁を備え、上記旋回中立検出手段として、上
    記旋回体が中立であるか否かによって接点を開閉する旋
    回中立検出スイッチを備え、上記指令入力手段として、
    2つの接点を有し、外部からの操作に応じて両接点を択
    一的に開閉する作動指令スイッチを備えるとともに、上
    記切換制御手段として切換制御回路を備え、この切換制
    御回路において、上記電磁切換弁と電源との間に上記旋
    回中立検出スイッチの接点と上記作動指令スイッチの一
    方の接点とを直列に配し、これらの接点と並列に作動指
    令スイッチの他方の接点を配し、旋回中立検出スイッチ
    が旋回中立側に切換えられかつ上記作動指令スイッチが
    ブレーキ作動指令入力側に操作された場合には上記電磁
    切換弁が油圧供給阻止状態に切換えられ、それ以外の場
    合には上記電磁切換弁が油圧供給許容状態に切換えられ
    るように構成したことを特徴とする旋回パーキングブレ
    ーキの制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の旋回パーキングブレーキ
    の制御装置において、上記電磁切換弁をその切換ソレノ
    イドが通電されない状態で油圧供給を阻止するように構
    成したことを特徴とする旋回パーキングブレーキの制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017105583A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 日立住友重機械建機クレーン株式会社 作業機械

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