JP3902085B2 - 建設機械の旋回制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械の制御装置に係わり、特に上部旋回体を備える油圧ショベル等の建設機械の旋回制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば油圧ショベル等のような上部旋回体を備える建設機械は、原動機と、この原動機により駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される旋回モータと、この旋回モータを手動操作する操作手段と、上記油圧ポンプから旋回モータに供給される圧油の流れを制御する切換弁と、この切換弁と旋回モータとの間に設けられ旋回モータのリリーフ圧を設定するリリーフ弁とを備えている。
【0003】
上記構成の建設機械において、上部旋回体の旋回停止時には、上部旋回体に旋回動作を制動する旋回ブレーキ力が作用し、通常は、操作手段が旋回操作から停止操作に切り換えられた後ある程度の角度(以下、旋回流れ量と記述する)旋回してから停止する。上記旋回ブレーキ力は、リリーフ弁が設定するリリーフ圧及び旋回モータのモータ容量で定まるものであり、リリーフ圧を大きくすると増大し、リリーフ圧を小さくすると減小する。
【0004】
上記のような旋回ブレーキ力の制御に係わる従来技術として、例えば特開平8−333778号公報に記載のものがある。この従来技術では、旋回制御装置(旋回回路)は可変型リリーフ弁(二段リリーフ弁)とリリーフ圧制御手段(コントローラ、電磁切換弁)とを備え、上部旋回体の慣性質量が所定の値より小さい場合に可変型リリーフ弁の設定するリリーフ圧を小さくして、旋回ブレーキ力を減小させている。これにより、例えば油圧ショベルにおいてブームを大きく上げ且つアームを引き込んでいる状態等、上部旋回体の慣性質量が小さい場合に、旋回停止時の急激な停止動作によるショックを和らげ、運転者のフィーリングの向上を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、都市化が進行し、市街地における建設現場又は建物取り壊し現場などのように敷地の狭い現場で油圧ショベルが稼働する機会が増える傾向にある。また、比較的敷地の広い現場であっても、種々の建設機械や運搬車両等が敷地内を移動し、大勢の工事作業員で混雑する現場においては、油圧ショベルの上部旋回体の作業アタッチメントも含めた旋回スペースを充分に確保するのは困難である。したがって、このような現場で稼働する油圧ショベルにおいては、近接する市街地の建物、敷地内を移動する種々の建設機械、又は近傍で作業を行う工事作業者に対し作業アタッチメントが衝突しないように、運転者は上部旋回体の旋回流れ量を予め予測して旋回停止を行う必要がある。
【0006】
このような背景から、ISO(国際標準化機構)においては油圧ショベルの上部旋回体の旋回流れ量を規格化し規制する動向もあり、油圧ショベルの旋回停止時における旋回流れ量は極力減小することが要望されている。
【0007】
しかしながら、上記従来技術では以下のような課題が存在する。
すなわち、上記従来技術においては上部旋回体の慣性質量が所定の値より小さい場合に旋回ブレーキ力を小さくし、旋回停止時の運転者のフィーリングの向上を図っているが、この結果、上部旋回体の旋回流れ量は増大することになる。このとき、上述したように例えば油圧ショベルにおいてはブームを大きく上げ且つアームを引き込んでいる状態であり、作業アタッチメントの旋回スペースとしては比較的小さい状態ではあるが、旋回流れ量が増大することで運転者が予測できない衝突が生じる可能性がある。
【0008】
ここで、上部旋回体の旋回流れ量を減小するために、上記従来技術における可変型リリーフ弁のリリーフ圧の可変領域をより高くした構造が考えられる。これにより全体として旋回ブレーキ力が増大するため、上部旋回体の慣性質量が小さい場合にリリーフ圧制御手段がリリーフ圧を小さくしても、旋回流れ量を比較的小さくすることができる。しかしながら、上部旋回体の旋回ブレーキ力と旋回力とは比例する性質を有しており、上記従来構造のリリーフ圧の可変領域を高くした構造においては、上部旋回体の旋回力も増大してしまうことになる。すなわち、旋回力が大きくなると、旋回中に万一作業アタッチメントが建物、建設機械、又は工事作業者等に対し衝突した場合の被害が甚大となってしまうため、旋回力を増大させることは好ましくない。
【0009】
本発明の目的は、旋回力を増加させることなく、旋回停止時の上部旋回体の旋回流れ量を小さくすることができる建設機械の旋回制御装置を提供することにある。
【0010】
【問題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、旋回可能に設けられた上部旋回体と、原動機と、この原動機により駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動され前記上部旋回体を駆動する旋回モータと、前記油圧ポンプから前記旋回モータへ供給される圧油を制御する切換弁と、前記旋回モータを手動操作する操作手段と前記操作手段の操作状態を検出する検出手段と、前記旋回モータのリリーフ圧を設定する可変型リリーフ弁とを備えた建設機械の旋回制御装置において、前記操作手段により旋回操作を行う時には前記可変型リリーフ弁のリリーフ圧を予め設定されたリリーフ圧に保持する手段と、前記前記検出手段で前記操作手段が前記上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した場合に、前記可変型リリーフ弁のリリーフ圧を前記予め設定されたリリーフ圧より増大させると共に、前記検出手段で前記操作手段が前記上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した時点から第1の設定時間が経過すると、前記リリーフ圧を前記予め設定されたリリーフ圧に戻し、前記検出手段で前記操作手段が前記上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した時点から第1の設定時間が経過するまでの間に、前記操作手段が停止操作から旋回操作に切り換えられたことを検出した場合に、前記リリーフ圧を前記予め設定されたリリーフ圧に戻すリリーフ圧制御手段とを備える。
【0011】
本発明においては、操作手段が旋回操作から停止操作に切り換えられると、このことが検出手段で検出され、リリーフ圧制御手段が可変型リリーフ弁のリリーフ圧を予め設定されたリリーフ圧より増大し旋回ブレーキ力を増大させる。これにより、旋回流れ量を小さくすることができる。またこのとき、旋回ブレーキ力と旋回力とは比例するため、例えば旋回モータのリリーフ圧を大きくすることで旋回ブレーキ力を大きくすると旋回力も増大するが、本発明においては、検出手段で前記操作手段が前記上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した時点から第1の設定時間が経過すると、前記リリーフ圧を前記予め設定されたリリーフ圧に戻し、また前記検出手段で前記操作手段が前記上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した時点から第1の設定時間が経過するまでの間に、前記操作手段が停止操作から旋回操作に切り換えられたことを検出した場合に、前記リリーフ圧を前記予め設定されたリリーフ圧に戻素要にしたので、次の旋回時およびリリーフ圧を大きくして旋回ブレーキが増大されている最中に操作手段が旋回操作に切換られた場合でも、リリーフ圧を元に戻すことができる。このように旋回停止時にのみ旋回ブレーキ力(旋回力)を増大させるようにすることで、旋回時の旋回力は通常通りの大きさとすることができる。したがって、従来構造を応用してリリーフ圧の可変領域を高くして旋回流れ量を小さくする場合のように、旋回力が増大するのを防止できる。以上のようにして、本発明においては、旋回力を増加させることなく、旋回停止時の上部旋回体の旋回流れ量を小さくすることができる。
【0014】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記リリーフ圧制御手段は、前記検出手段で前記操作手段が前記上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した時点から第2の設定時間が経過した後に、前記リリーフ圧を増大させるようにする。
【0015】
これにより、操作手段が停止操作に切り換えられた直後に旋回ブレーキ力が増大する場合と比べて旋回停止時のショックを軽減でき、運転者の旋回停止時のフィーリングの悪化を抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の建設機械の旋回制御装置の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明の建設機械の旋回制御装置の第1の実施の形態を図1乃至図4を参照しつつ以下に説明する。
【0019】
図1は、本発明の建設機械の旋回制御装置の第1の実施の形態を備えた油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。
この図1において、油圧ショベルは、下部走行体1と、この下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体2と、この上部旋回体2上の一方側(図1中左側)に設けられた運転室3と、上部旋回体2上の他方側(図1中右側)に設けられたエンジン室4と、上部旋回体2上の運転室3側に俯仰動可能に設けられたブーム5と、このブーム5駆動用のブーム用油圧シリンダ6と、ブーム5の先端に回動可能に設けられたアーム7と、このアーム7駆動用のアーム用油圧シリンダ8と、アーム7の先端に回動可能に設けられたバケット9と、このバケット9駆動用のバケット用油圧シリンダ10とを備えている。
【0020】
上記の下部走行体1、上部旋回体2、ブーム5、アーム7、及びバケット9は、この油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置の被駆動部材を構成している。図2は、上記油圧駆動装置のうち上部旋回体2の旋回機能に係わる部分を抽出した油圧回路図である。
【0021】
この図2において、油圧駆動装置は、原動機としてのエンジン11と、このエンジン11によって駆動される油圧ポンプ12と、この油圧ポンプ12と同様にエンジン11によって駆動されパイロット圧の供給源となるパイロットポンプ13と、油圧ポンプ12から吐出される圧油により駆動され上部旋回体2を旋回駆動する旋回モータ14と、油圧ポンプ12から旋回モータ14に供給される圧油を制御する切換弁15と、コントローラ16と、前記運転室3内に設けられ運転者が旋回モータ14を手動操作するための操作レバー装置17とを備えている。
【0022】
上記切換弁15は、両端にパイロット駆動部15a,15bを備えたセンターバイパス型の3位置切換弁であり、油圧ポンプ12の吐出管路18に接続されている。パイロット駆動部15aがパイロット圧により駆動されると、切換弁15は切換位置15Aに切り換わり、油圧ポンプ12からの圧油が正転側圧油供給管路19を介して旋回モータ14へと導かれ、この旋回モータ14は正転方向に回転駆動するようになっている。一方、パイロット駆動部15bがパイロット圧により駆動されると、切換弁15は切換位置15Bに切り換わり、油圧ポンプ12からの圧油が逆転側圧油供給管路20を介して旋回モータ14へと導かれ、この旋回モータ20は逆転方向に回転駆動するようになっている。
【0023】
上記パイロット駆動部15a,15bに導かれるパイロット圧は、前記パイロットポンプ13で生成されたパイロット元圧が比例電磁弁21,22で減圧されたものである。この比例電磁弁21(又は比例電磁弁22、以下かっこ内対応関係同じ)は、パイロットポンプ13の吐出管路23から分岐された正転側パイロット元圧供給管路23a(又は逆転側パイロット元圧供給管路23b)に接続されており、ソレノイド駆動部21a(又はソレノイド駆動部22a)を備えている。このソレノイド駆動部21a(又はソレノイド駆動部22a)には、コントローラ16からの旋回モータ14の正転駆動(又は逆転駆動)に対応する正転制御信号SF(又は逆転制御信号SR)で駆動されるソレノイドが設けられており、比例電磁弁21(又は比例電磁弁22)はこの正転制御信号SF(又は逆転制御信号SR)に応じてパイロット元圧を減圧し、減圧されたパイロット圧を正転側パイロット圧供給管路24a(又は逆転側パイロット圧供給管路24b)を介して切換弁15のパイロット駆動部15a(又はパイロット駆動部15b)に供給するようになっている。
【0024】
前記操作レバー装置17は、操作レバー17aとこの操作レバー17aの操作量を検出するストロークセンサ17b,17cとを備えており、これらのストロークセンサ17b,17cが操作レバー17aの操作量に応じた操作信号SM1,SM2をそれぞれコントローラ16に出力するようになっている。
【0025】
すなわち、コントローラ16は、上記ストロークセンサ17b,17cから入力される操作信号SM1,SM2に応じて正転制御信号SF(又は逆転制御信号SR、以下かっこ内対応関係同じ)を比例電磁弁21(又は比例電磁弁22)に出力する。これにより、比例電磁弁21(又は比例電磁弁22)は連通位置21A(又は連通位置22A)に切り換わり、正転制御信号SF(又は逆転制御信号SR)に応じてパイロット元圧を減圧する。このようにして、比例電磁弁21,22が減圧生成したパイロット圧により切換弁15が駆動され、この切換弁15によって油圧ポンプ12から旋回モータ14へ供給される圧油の流れの方向及び流量が制御されることで、上記操作レバー17aの操作量に応じて旋回モータ14を駆動できるようになっている。
【0026】
なお、操作レバー17aが操作されていないときは、ストロークセンサ17b,17cはそれぞれ操作信号SM1,SM2の出力をOFFとするため、コントローラ16からの正転制御信号SF及び逆転制御信号SRの出力についてもOFFとなり、比例電磁弁21,22はそれぞれバネ21b、22bの付勢力により遮断位置21B,22Bに戻る。このため、パイロット圧が遮断されて切換弁15はバネ15c,15dの付勢力により中立位置15Cに戻り、これにより旋回モータ14は停止するようになっている。
【0027】
なお、上記のように切換弁15が中立位置15Cとなると、油圧ポンプ12からの圧油は吐出管路18から中立位置15Cを通過し、タンクライン25を介してタンク26に流入するようになっている。また、上記パイロットポンプ13の吐出管路23から分岐したパイロットリリーフ管路23cには、リリーフ弁27が接続されており、吐出管路23の圧力の最大値を制限するリリーフ圧の値をこのリリーフ弁27に備えられたバネ27aの付勢力で設定するようになっている。
【0028】
以上説明したような構成の油圧ショベルにおいて、本発明の最も大きな特徴は、操作レバー17aが上部旋回体2の旋回操作に対応する旋回位置から上部旋回体2の停止操作に対応する中立位置に戻されたときに、旋回モータ14のリリーフ圧を上昇させて旋回ブレーキ力を増大させることである。以下、この詳細について説明する。
【0029】
前記正転側圧油供給管路19及び逆転側圧油供給管路20には、これらを連通する2本の連通管路28,29が設けられ、これらのうち連通管路28には逆止弁30,31が、連通管路29には可変型リリーフ弁32,33が接続されている。また、これらの連通管路28と連通管路29とは、逆止弁30,31間及びリリーフ弁32,33間においてさらに排出管路34により連通されており、この排出管路34はタンクライン25に接続されている。
【0030】
上記可変型リリーフ弁32,33は、それぞれが正転側圧油供給管路19又は逆転側圧油供給管路20の圧力の最大値を制限するリリーフ圧の値をこれらの可変型リリーフ弁32,33に備えられたバネ32a,33aの付勢力で設定するようになっており、且つ比例電磁弁35から導かれるパイロット圧によりリリーフ圧を可変できるようになっている。
【0031】
上記比例電磁弁35は、パイロットポンプ13の吐出管路23から分岐されたブレーキ用パイロット元圧供給管路23dに接続されており、ソレノイド駆動部35aを備えている。このソレノイド駆動部35aには、コントローラ16からのブレーキ制御信号SBで駆動されるソレノイドが設けられており、比例電磁弁35はこのブレーキ制御信号SBに応じてパイロット元圧を減圧し、その減圧されたパイロット圧をブレーキ用パイロット圧供給管路36を介して可変型リリーフ弁32,33にそれぞれ供給するようになっている。
【0032】
コントローラ16は、操作レバー17aが旋回位置から中立位置に戻されたときに、上記ブレーキ制御信号SBを比例電磁弁35のソレノイド駆動部35aに出力するようになっている。図3は、このときのコントローラ16の制御内容を表すフローチャートである。コントローラ16は、例えば電源が投入されることによりこのフローチャートを開始するようになっている。
【0033】
この図3において、まずステップ10では、操作レバー17aがA秒間連続して操作されたかどうかを判定する。具体的には、ストロークセンサ17b,17cから操作信号SM1,SM2がA秒間連続して入力されたかどうかを判定する。なお、この時間Aは、上部旋回体2が旋回停止時に旋回ブレーキ力を増大させるべき所定の旋回速度(例えば旋回最大速度)に達するまでの所定の時間(例えば3秒以上)であり、例えばコントローラ16に予め記録されている(又は適宜の外部入力手段により設定入力してもよい)ものである。ここで、操作信号SM1,SM2の入力時間が時間A未満の場合には判定は満たされず、このステップ10を繰り返す。一方、操作信号SM1,SM2の入力時間が時間A以上の場合には判定が満たされ、次のステップ20に移る。
【0034】
ステップ20では、操作レバー17aがB秒間連続して非操作状態であったかどうかを判定する。具体的には、ストロークセンサ17b,17cから操作信号SM1,SM2がB秒間連続して入力されなかったかどうかを判定する。なお、この時間Bは、運転者が上部旋回体2を意図的に停止しようとしているかどうかを判定するために設定される、操作レバー17aが中立位置に戻されてからの所定の時間(例えば0.1〜0.3秒程度)であり、例えばコントローラ16に予め記録されている(又は適宜の外部入力手段により設定入力してもよい)ものである。すなわち、操作信号SM1,SM2の未入力時間が上記時間B未満の場合には、コントローラ16は例えば運転者が旋回方向の切り換えを行っているとみなし、これにより判定が満たされずにステップ10に戻る。一方、操作信号SM1,SM2の未入力時間が上記時間B以上の場合には、コントローラ16は運転者が意図的に旋回を停止しているとみなし、判定が満たされて次のステップ30に移る。
【0035】
ステップ30では、操作レバー17aが中立位置に戻されてからC秒間経過したかどうかを判定する。なお、この時間Cは、上部旋回体2の旋回停止時に旋回ブレーキ力の急激な増加により急ブレーキとなることを抑制するために設定される、上記ステップ20で操作レバー17aが中立位置に戻されてからの所定の時間(例えば0.5秒程度)であり、例えばコントローラ16に予め記録されている(又は適宜の外部入力手段により設定入力してもよい)ものである。ここで、操作レバー17aが中立位置に戻ってからの経過時間が時間C未満の場合には、判定が満たされずにステップ40に移る。
【0036】
ステップ40では、操作レバー17aがD秒間連続して操作されたかどうかを判定する。具体的には、ストロークセンサ17b,17cから操作信号SM1,SM2がD秒間連続して入力されたかどうかを判定する。なお、この時間Dは、運転者が上部旋回体2を意図的に旋回しようとしているかどうかを判定するために設定される、操作レバー17aが旋回位置にされてからの所定の時間(例えば0.1〜0.3秒程度)であり、例えばコントローラ16に予め記録されている(又は適宜の外部入力手段により設定入力してもよい)ものである。すなわち、操作信号SM1,SM2の入力時間が上記時間D未満の場合には、コントローラ16は例えば運転者が腕を操作レバー17aにぶつける等意図的な旋回操作でないとみなし、これにより判定が満たされずにステップ30に戻る。一方、操作信号SM1,SM2の入力時間が上記時間D以上の場合には、コントローラ16は運転者が意図的に旋回しているとみなし、判定が満たされてステップ10に戻る。
【0037】
なお、先のステップ30において、操作レバー17aが中立位置に戻されてからの経過時間が時間C以上の場合には、判定が満たされて次のステップ50に移る。
【0038】
ステップ50では、コントローラ16はブレーキ制御信号SBを比例電磁弁35のソレノイド駆動部35aに出力し、次のステップ60に移る。
【0039】
ステップ60では、操作レバー17aが中立位置に戻されてからE秒間経過したかどうかを判定する。この時間Eは、旋回ブレーキ力を増大させておく時間を設定するための、上記ステップ20で操作レバー17aが中立位置に戻されてからの所定の時間(例えば2〜3秒程度)であり、例えばコントローラ16に予め記録されている(又は適宜の外部入力手段により設定入力してもよい)ものである。ここで、操作レバー17aが中立位置に戻されてからの経過時間が時間E未満の場合には、判定が満たされずにステップ70に移る。
【0040】
ステップ70では、先のステップ40と同様にして、操作レバー17aがD秒間連続して操作されたかどうかを判定する。すなわち、操作信号SM1,SM2の入力時間が時間D未満の場合には、判定が満たされずにステップ60に戻る。一方、操作信号SM1,SM2の入力時間が上記時間D以上の場合には、判定が満たされて次のステップ80に移る。
【0041】
なお、先のステップ60において、操作レバー17aが中立位置に戻されてからの経過時間が時間E以上の場合には、判定が満たされて次のステップ80に移る。
【0042】
ステップ80では、コントローラ16がブレーキ制御信号SBをOFFとし、ステップ10に戻る。
【0043】
以上において、操作レバー17aは、特許請求の範囲各項記載の上部旋回体を手動操作する操作手段を構成し、ストロークセンサ17b,17cは、操作手段の操作状態を検出する検出手段を構成する。また、コントローラ16及び比例電磁弁35は、可変型リリーフ弁が設定するリリーフ圧を増大させるリリーフ圧制御手段を構成し、これらと可変型リリーフ弁32,33とが、上部旋回体の旋回動作を制動する旋回ブレーキ力を増大させる旋回ブレーキ力付与手段を構成する。また、時間Eが第1の設定時間に相当し、時間Cが第2の設定時間に相当する。
【0044】
次に、上記構成の本発明の建設機械の旋回制御装置の第1の実施の形態の動作及び作用を以下に説明する。
(1)旋回時
運転者が操作レバー17aを操作すると、その操作量に応じてストロークセンサ17b,17cが操作信号SM1,SM2をコントローラ16に出力する。コントローラ16は、この入力された操作信号SM1,SM2に応じ、正転制御信号SF又は逆転制御信号SRを比例電磁弁21,22に出力する。すなわち、上記操作レバー17aの操作量が旋回モータ14の正転駆動(又は逆転駆動、以下かっこ内対応関係同じ)に対応している場合には、コントローラ16は正転制御信号SF(又は逆転制御信号SR)を比例電磁弁21のソレノイド駆動部21a(又は比例電磁弁22のソレノイド駆動部22a)に出力する。これにより比例電磁弁21(又は比例電磁弁22)は連通位置21A(又は連通位置22A)に切り換わり、パイロットポンプ13からのパイロット元圧が減圧されて、この減圧されたパイロット圧が正転側パイロット圧供給管路24a(又は逆転側パイロット圧供給管路24b)を介して切換弁15のパイロット駆動部15a(又はパイロット駆動部15b)に供給される。
【0045】
これにより、切換弁15は切換位置15A(又は切換位置15B)に切り換わり、油圧ポンプ12からの圧油が正転側圧油供給管路19(又は逆転側圧油供給管路20)を介して旋回モータ14へと導かれ、旋回モータ14が正転方向(又は逆転方向)に回転駆動される。旋回モータ14を回転駆動させた圧油は逆転側圧油供給管路20(又は正転側圧油供給管路19)から切換位置15A(又は切換位置15B)を介してタンクライン25に流入し、タンク26に導かれる。
【0046】
(2)旋回停止時
コントローラ16は、例えば電源が投入されると図3に示すフローを開始する。このとき、運転者が上記(1)のように操作レバー17aを操作することで上部旋回体2の旋回駆動をA秒間以上連続して行うと、図3中ステップ10の判定が満たされてステップ20に移る。
【0047】
次に、運転者が旋回を停止するために操作レバー17aを中立位置に戻すと、切換弁15が中立位置15Cに切り換わり、正転側圧油供給管路19及び逆転側圧油供給管路20はそれぞれ封止される。このとき、上部旋回体2の慣性力により旋回モータ14は正転方向(又は逆転方向、以下かっこ内対応関係同じ)に回転し続けるため、これにより逆転側圧油供給管路20(又は正転側圧油供給管路19)内の圧力が上昇する。その結果、逆転側圧油供給管路20(又は正転側圧油供給管路19)内の圧力が可変型リリーフ弁32,33が設定するリリーフ圧(ここではバネ32a,33aのみによる設定圧、以下元のリリーフ圧と記述する)まで上昇すると、逆転側圧油供給管路20(又は正転側圧油供給管路19)内の圧油は可変型リリーフ弁33(又は可変型リリーフ弁32)より吐出され、排出管34からタンクライン25に流入し、タンク26に導かれる。このようにして、逆転側圧油供給管路20(又は正転側圧油供給管路19)内の圧油は元のリリーフ圧に保持され、この圧油の流体抵抗により上部旋回体2に旋回ブレーキ力が作用してその正転方向(又は逆転方向)の旋回動作を制動する。
【0048】
この後、操作レバー17aが操作されない状態、すなわちストロークセンサ17b,17cから操作信号SM1,SM2が入力されない状態が操作レバー17aを中立位置に戻した時点からB秒間以上継続すると、図3中ステップ20の判定が満たされてステップ30に移り、操作レバー17aを中立位置に戻した時点からC秒間経過すると、ステップ30の判定が満たされてステップ50に移り、コントローラ16はブレーキ制御信号SBを比例電磁弁35のソレノイド駆動部35aに出力する。これにより、比例電磁弁35は連通位置35Aに切り換わり、パイロットポンプ13からのパイロット元圧がこの比例電磁弁35により減圧されて、この減圧されたパイロット圧がブレーキ用パイロット圧供給管路36を介して可変型リリーフ弁32,33に導かれ、その結果旋回モータ14のリリーフ圧が増大する。
【0049】
その後、操作レバー17aを中立位置に戻した時点からE秒間経過すると、図3中ステップ60の判定が満たされてステップ80に移り、コントローラ16は比例電磁弁35のソレノイド駆動部35aに出力していたブレーキ制御信号SBをOFFとする。これにより、比例電磁弁35はバネ35bの付勢力により遮断位置35Bに切り換わり、可変型リリーフ弁32,33に導入されていたパイロット圧が遮断されて、増大されていたリリーフ圧が元のリリーフ圧に戻る。なお、操作レバー17aを中立位置に戻した時点からE秒間経過する間に、運転者が操作レバー17aをD秒間以上操作した場合には、図3中ステップ70の判定が満たされてステップ80に移り、リリーフ圧は元のリリーフ圧に戻る。
【0050】
図4は、上記本発明の第1の実施の形態におけるリリーフ圧の時間変化を表す図であり、上記動作によるリリーフ圧の変化は図4中実線で示す特性線1により表される。
この図4において、P0は元のリリーフ圧であり、P1は増大後のリリーフ圧である。すなわち、操作レバー17aが中立位置に戻されると、リリーフ圧は元のリリーフ圧P0まで上昇し、時間Cが経過すると可変型リリーフ弁32,33にパイロット圧が導かれてリリーフ圧は最大設定圧P1まで上昇する。その後時間Eが経過すると、可変型リリーフ弁32,33に導かれるパイロット圧が遮断されて、リリーフ圧は元のリリーフ圧P0まで下降する。
【0051】
このように、本実施の形態においては、旋回停止時に操作レバー17aが中立位置に戻されると旋回モータ14のリリーフ圧が元のリリーフ圧P0に対してP1まで増大される。ここで、前述したように、旋回停止時に上部旋回体2の旋回動作を制動する旋回ブレーキ力は、可変型リリーフ弁32,33が設定するリリーフ圧及び旋回モータ14のモータ容量で定まるものであり、リリーフ圧を大きくすると増大し、リリーフ圧を小さくすると減小する。したがって、上記のようにして旋回モータ14のリリーフ圧を増大することで、上部旋回体2の旋回ブレーキ力は増大され、その結果旋回流れ量を小さくすることができる。
【0052】
また本実施の形態においては、操作レバー17aが中立位置に戻されてから時間Eが経過するとリリーフ圧は元のリリーフ圧P0に戻される。ここで、前述したように旋回停止時の旋回ブレーキ力と旋回時の旋回力とは比例するため、可変型リリーフ弁32,33により旋回モータ14のリリーフ圧を大きくして旋回ブレーキ力を大きくすると旋回力も増大するが、本実施の形態によれば、上記のようにしてリリーフ圧を元に戻すようにするので、旋回時の旋回力は常に通常通りの大きさとすることができる。したがって、旋回力が大きい場合と比べて、旋回中に万一作業アタッチメントが建物、建設機械、又は工事作業者等に対し衝突した場合の被害を比較的小さく抑えることができる。
【0053】
以上のようにして、本実施の形態によれば、旋回力を増加させることなく、旋回停止時の上部旋回体2の旋回流れ量を小さくすることができる。また本実施の形態によれば、時間Cを適宜の時間に設定することにより、図4に示すようにリリーフ圧が元のリリーフ圧P0に上昇した後所定の時間をおいてからリリーフ圧を増大させることができる。これにより、旋回停止時のショックを軽減でき、運転者の旋回停止時のフィーリングの悪化を抑制することができる。さらに本実施の形態によれば、リリーフ圧が元のリリーフ圧P0からP1に増大する間に操作レバー17aが操作された場合においてもリリーフ圧を元のリリーフ圧P0に戻すので、旋回作業時には確実に通常の旋回力に戻して作業を行うことができる。
【0054】
なお、上記本発明の第1の実施の形態において、比例電磁弁35又は可変型リリーフ弁32,33を特性の異なる比例電磁弁又は可変型リリーフ弁としてもよい。すなわち、例えば図4中破線で示す特性線2で表されるようなリリーフ圧の追従速度を前述の特性線1に比べて比較的遅くした構成としてもよい。この場合、旋回停止時のショックをさらに軽減することができる。
【0055】
次に、本発明の建設機械の旋回制御装置の第2の実施の形態を図5及び図6を参照しつつ以下に説明する。本実施の形態は、操作レバー17aが中立位置に戻された後に、リリーフ圧を一気にP1まで上昇させるものである。
【0056】
図5は、上記本発明の建設機械の旋回制御装置の第2の実施の形態を構成するコントローラ16′(図示せず)の制御内容を表すフローチャートであり、上記第1の実施の形態における図3に相当する図である。この図5において、上記図3と同様の部分には同符号を付し、説明を省略する。
【0057】
コントローラ16′は、例えば電源が投入されることによりこのフローチャートを開始するようになっている。この図5において、ステップ110及びステップ120は前述の第1の実施の形態における図3中ステップ10及びステップ20と同様であり、運転者により操作レバー17aがA秒間連続して操作されるとステップ110の判定が満たされてステップ120に移り、その後操作レバー17aの非操作状態がB秒間連続して継続すると、判定が満たされて次のステップ130に移る。
【0058】
ステップ130では、コントローラ16′はブレーキ制御信号SBを比例電磁弁35のソレノイド駆動部35aに出力して、旋回モータ14のリリーフ圧を増大させる。
【0059】
次のステップ140〜ステップ160は、第1の実施の形態における図3中ステップ60〜ステップ80と同様であり、操作レバー17aが非操作状態となってから(中立位置に戻されてから)E秒間経過するとステップ140の判定が満たされてステップ160に移り、コントローラ16′がブレーキ制御信号SBをOFFとしてリリーフ圧を元のリリーフ圧に戻す。操作レバー17aが中立位置に戻されてからE秒間が経過する前でも、操作レバー17aがD秒間連続して操作された場合には、ステップ150の判定が満たされて、ステップ160でリリーフ圧を元のリリーフ圧に戻す。
【0060】
図6は、上記本発明の第2の実施の形態におけるリリーフ圧の時間変化を表した図であり、前述の第1の実施の形態における図4に相当する図である。この図6において、図4と同様の部分には同符号を付し、説明を省略する。
この図6において、操作レバー17aが中立位置に戻されると、可変型リリーフ弁32,33にパイロット圧が導かれ、リリーフ圧はP1まで一気に上昇する。その後時間Eが経過すると、可変型リリーフ弁32,33に導かれるパイロット圧が遮断されてリリーフ圧は元のリリーフ圧P0まで下降する。
【0061】
このように、本実施の形態によれば、短時間でリリーフ圧をP1まで増大させることができるので、上部旋回体2の旋回流れ量をさらに小さくすることができる。
【0062】
以上において、コントローラ16′及び比例電磁弁35は、可変型リリーフ弁が設定するリリーフ圧を増大させるリリーフ圧制御手段を構成し、これらと可変型リリーフ弁32,33とが、上部旋回体の旋回動作を制動する旋回ブレーキ力を増大させる旋回ブレーキ力付与手段を構成する。
【0063】
なお、上記本発明の第1及び第2の実施形態においては、操作レバー17aの操作量を電気信号に置き換えてこの操作量に応じてパイロット元圧を電磁弁で減圧する電気レバー方式の操作レバー装置17を用いたが、これに限らず、操作レバー17aの操作量に応じてパイロット圧を直接減圧して切換弁15に導く油圧パイロット方式としてもよい。
【0064】
また、上記本発明の第1及び第2の実施形態においては、油圧配管中に背圧をたてることにより旋回ブレーキ力を得る流体ブレーキを備える油圧ショベルに本発明を適用したが、これに限らず、例えば油圧シリンダを用いた駐車ブレーキのような機械式ブレーキを備える建設機械に本発明を適用してもよい。
【0065】
また、上記本発明の第1及び第2の実施形態においては、油圧ショベルに本発明を適用したが、他の旋回式の建設機械に適用してもよい。このとき、前記の時間A,B,C,D,Eをその旋回式の建設機械の車体の特性に合わせて設定することで、その車体に最適な特性を得ることができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、検出手段で操作手段が上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した場合に、リリーフ圧制御手段が可変型リリーフ弁のリリーフ圧を予め設定されたリリーフ圧より増大し旋回ブレーキ力を増大させるので、旋回流れ量を小さくすることができる。このときリリーフ圧制御手段は旋回停止時にのみ旋回ブレーキ力を増大させるので、旋回時の旋回力は通常通りの大きさとすることができる。したがって、旋回力を増加させることなく、旋回停止時の上部旋回体の旋回流れ量を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の旋回制御装置の第1の実施の形態を備えた油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の建設機械の旋回制御装置の第1の実施の形態を備えた油圧ショベルの油圧駆動装置のうち、上部旋回体の旋回機能に係わる部分を抽出した油圧回路図である。
【図3】本発明の建設機械の旋回制御装置の第1の実施の形態を構成するコントローラの制御内容を表すフローチャートである。
【図4】本発明の建設機械の旋回制御装置の第1の実施の形態におけるリリーフ圧の時間変化を表す図である。
【図5】本発明の建設機械の旋回制御装置の第2の実施の形態を構成するコントローラの制御内容を表すフローチャートである。
【図6】本発明の建設機械の旋回制御装置の第2の実施の形態におけるリリーフ圧の時間変化を表す図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体
11 エンジン(原動機)
12 油圧ポンプ
14 旋回モータ
16 コントローラ(旋回ブレーキ力付与手段;リリーフ圧制御手段)
16′ コントローラ(旋回ブレーキ力付与手段;リリーフ圧制御手段)
17a 操作レバー(操作手段)
17b ストロークセンサ(検出手段)
17c ストロークセンサ(検出手段)
32 可変型リリーフ弁(旋回ブレーキ力付与手段)
33 可変型リリーフ弁(旋回ブレーキ力付与手段)
35 比例電磁弁(旋回ブレーキ力付与手段;リリーフ圧制御手段)
Claims (2)
- 旋回可能に設けられた上部旋回体と、原動機と、この原動機により駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動され前記上部旋回体を駆動する旋回モータと、前記油圧ポンプから前記旋回モータへ供給される圧油を制御する切換弁と、前記前記旋回モータを手動操作する操作手段と前記操作手段の操作状態を検出する検出手段と、前記旋回モータのリリーフ圧を設定する可変型リリーフ弁とを備えた建設機械の旋回制御装置において、
前記操作手段により旋回操作を行う時には前記可変型リリーフ弁のリリーフ圧を予め設定されたリリーフ圧に保持する手段と、
前記検出手段で前記操作手段が前記上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した場合に、前記可変型リリーフ弁のリリーフ圧を前記予め設定されたリリーフ圧より増大させると共に、前記検出手段で前記操作手段が前記上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した時点から第1の設定時間が経過すると、前記リリーフ圧を前記予め設定されたリリーフ圧に戻し、前記検出手段で前記操作手段が前記上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した時点から第1の設定時間が経過するまでの間に、前記操作手段が停止操作から旋回操作に切り換えられたことを検出した場合に、前記リリーフ圧を前記予め設定されたリリーフ圧に戻すリリーフ圧制御手段とを備えることを特徴とする建設機械の旋回制御装置。 - 請求項1記載の建設機械の旋回制御装置において、前記リリーフ圧制御手段は、前記検出手段で前記操作手段が前記上部旋回体の旋回操作から停止操作に切り換えられたことを検出した時点から第2の設定時間が経過した後に、前記リリーフ圧を増大させることを特徴とする建設機械の旋回制御装置。
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