JP2014218849A - 建設機械の動作制限装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オペレーターに注意喚起を図った上で周辺の作業員の安全を確保することができる建設機械の動作制限装置を提供すること。【解決手段】本発明による建設機械の動作制限装置P1は、建設機械S1の前後左右方向と建設機械S1からの離隔距離に基づいて設定される複数の所定範囲毎に人を検知する人検知手段30aと、人検知手段30aにより人が検知される場合に、所定範囲に対応する制限内容を選択する選択手段30bと、制限内容にて建設機械S1の動作を制限する制限手段30cを含むことを特徴とする。【選択図】図2
Description
本発明は、建設機械において、周辺に人が検知された場合の動作を制限する建設機械の動作制限装置に関する。
ショベル等の建設機械として例えば特許文献1に記載のものがある。この技術においては、作業員等の障害物との距離を検出して、建設機械の走行速度や旋回速度などの動作速度が大きいほど大きく設定される閾値と距離との比較に基づいて動作を停止して、機械と障害物との接触を防止することが提案されている。
ところが、上述した特許文献1に記載の従来技術においては、建設機械のオペレーターに対して注意喚起がなされることなく動作が停止される。このため従来技術は、オペレーターに注意喚起を図った上で建設機械の周辺の作業員の安全を確保することができていない。
本発明においては、オペレーターに注意喚起を図った上で周辺の作業員の安全を確保することができる建設機械の動作制限装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するため、本発明による建設機械の動作制限装置は、建設機械の前後左右方向と当該建設機械からの離隔距離に基づいて設定される複数の所定範囲毎に人を検知する人検知手段と、当該人検知手段により前記人が検知される場合に、当該所定範囲に対応する制限内容を選択する選択手段と、当該制限内容にて前記建設機械の動作を制限する制限手段を含むことを特徴とする。なお、前記離隔距離は前記所定範囲毎に定められる前記建設機械の基準点(センサの設置点)からの距離であってもよい。
ここで、前記所定領域は、前記離隔距離が第一距離より大きく当該第一距離よりも長い第二距離以下である遠方領域と、前記離隔距離が前記第一距離以下の近方領域における前方領域、左方領域、右方領域、後方領域、のいずれかであることとしてもよい。
また、前記所定領域が前記遠方領域である場合は、前記制限内容はエンジンにより駆動される油圧ポンプの吐出流量を低下させる流量低下制御であることとしてもよく、前記所定領域が前記前方領域である場合は、前記流量低下制御とパイロット圧低下による各油圧アクチュエータの動作速度を制限する動作速度制限と旋回ブレーキの作動と走行モータの減速機のシフトダウンが前記制限内容であることとしてもよい。
さらに、前記所定領域が前記左方領域又は前記右方領域である場合は、前記流量低下制御と前記旋回ブレーキの作動が前記制限内容であることとしてもよく、前記所定領域が前記後方領域である場合は、前記流量低下制御と前記シフトダウンが前記制限内容であることとしてもよい。
加えて、前記所定領域が前記遠方領域以外である場合は、前記制限手段が前記制限内容を実行した後、パイロット圧を生成するパイロットポンプとパイロットラインとの間を遮断することとしてもよく、前記制限手段は前記制限内容を実行する前に警報を行い、当該警報に応じてキャンセル入力を可能とする入力手段を含み、当該入力手段にキャンセル入力がされた場合には前記制限手段は前記制限内容を実行しないこととしてもよい。
本発明によれば、周辺に人(特に作業員)が存在する場合には、建設機械の動作を制限してオペレーターに人の存在を報知して注意喚起を図った上で周辺の作業員の安全を確保することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら説明する。
本実施例が適用される建設機械としてのショベルS1の概略構成を図1に示す。ショベルS1の下部走行体1には、旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載されている。上部旋回体3には、ブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはバケット6が取り付けられている。
ブーム4、アーム5、及びバケット6は、掘削アタッチメントEを構成し、油圧シリンダであるブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。上部旋回体3には、キャビン10が設けられ、且つエンジン等の動力源が搭載される。
図2は、図1のショベルS1の駆動系の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、機械式駆動部としてのディーゼルエンジン11の出力軸には、2系統の油圧ポンプ14L、14R及びパイロットポンプ15が接続されている。
油圧ポンプ14L、14Rには、高圧油圧ライン16L、16Rを介してコントロールバルブ17が接続されている。また、パイロットポンプ15には、圧力調整弁66を介してパイロット油圧ライン25(パイロットライン)を介して操作装置26−1〜26−nが接続されている。ここで、nは二以上の自然数であり、以下においても同様である。また、油圧ポンプ14L、14Rは、ポンプ一回転当たりの吐出流量がレギュレータ13L、13Rによって制御される可変容量型油圧ポンプである。
コントロールバルブ17は、ショベルS1における油圧系の制御を行う装置である。下部走行体1用の走行用油圧モータ1L、1R、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、旋回用油圧モータ21等の油圧アクチュエータは、高圧油圧ラインを介してコントロールバルブ17に備えられる各方向制御弁に接続されている。
操作装置26−1〜26−nは、走行用油圧モータ1L、1R(減速機を含む)、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、旋回用油圧モータ21(旋回ブレーキを含む)等の油圧アクチュエータを操作するための装置であり、レバー及びペダルを含む。操作装置26−1〜26−nは、パイロット油圧ライン27−1〜27−n及び28−1〜28−nを介して、コントロールバルブ17に備えられる各方向制御弁にそれぞれ接続されている。
高圧油圧ライン16Lのコントロールバルブ17への上流側つまり入り口側には油圧ポンプ14Lの吐出圧を検出するための吐出圧センサ65Lが接続され、高圧油圧ライン16Rのコントロールバルブ17への上流側つまり入り口側には油圧ポンプ14Rの吐出圧を検出するための吐出圧センサ65Rが接続されている。吐出圧センサ65L、65Rの出力信号は、ショベルコントローラ30に供給される。
また、高圧油圧ライン16L、16Rのコントロールバルブ17の下流側つまり出口側には、それぞれ、最も下流にある方向制御弁と作動油タンク64との間にネガティブコントロール制御用のネガコン絞り18L、18Rを備える。なおネガコンとはネガティブコントロールの略称である。
油圧ポンプ14L、14Rが吐出した作動油の流れを制限することにより、ネガコン絞り18L、18Rの上流において、ネガコン制御のための制御圧を発生させる。この制御圧を以下の記述ではネガコン圧と呼称する。ネガコン圧は、ネガコン圧センサ29L、29Rにより検出される。ネガコン圧センサ29L、29Rの出力信号は、ショベルコントローラ30に供給される。
ショベルコントローラ30は、ショベルS1の駆動制御を行う主制御部である。本実施例では、ショベルコントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力ポート、記憶装置等を備えたコンピュータである。また、本実施例では、ショベルコントローラ30は、後述のポンプ出力制御部301、人検知手段30a、選択手段30b、制限手段30cを含む各種機能要素に対応するプログラムをROMから読み出してRAMに展開し、各種機能要素に対応する処理をCPUに実行させる。
ディーゼルエンジン11は、図示しない燃料タンクから高圧ポンプにより燃料が供給され、この高圧燃料を燃焼室内に直接噴射し燃焼させることにより駆動する。ディーゼルエンジン11及び高圧ポンプ等は、図示しないエンジンコントロールモジュール(以下、「ECM」とする。)により制御される。
また、ショベルコントローラ30には、ブザー31と、キャンセルスイッチ32が接続されている。ショベルコントローラ30には、馬力制御比例弁62L、62Rが接続されている。馬力制御比例弁62L、62Rは、それぞれ、レギュレータ13L、13Rの制御に用いられる弁である。
ここで、レギュレータ13L、13Rは構成が共通するため、レギュレータ13Lについてのみ説明する。レギュレータ13Lは、油圧ポンプ14Lのポンプ1回転当たりの吐出流量を制御する機構であり、主に、傾転アクチュエータ60L、スプール弁機構61L、馬力制御比例弁62L、及びフィードバックレバー63Lを含む。
傾転アクチュエータ60Lは、油圧ポンプ14Lのポンプ容量を変化させるための斜板(ヨーク)を傾転駆動する機能要素である。具体的には、傾転アクチュエータ60Lは、一端に大径受圧部PR1Lを有すると共に他端に小径受圧部PR2Lを有する作動ピストン600Lと、大径受圧部PR1Lに対応する受圧室601Lと、小径受圧部PR2Lに対応する受圧室602Lとを含む。
受圧室601Lには油圧ポンプ14Lからスプール弁610Lを介して作動油が導入され、また、受圧室601Lからスプール弁610Lを介して作動油が排出される。また、受圧室602Lには油圧ポンプ14Lの吐出圧が作用する。作動ピストン600Lは、受圧室601Lに作動油が導入されて受圧室602L側に変位すると油圧ポンプ14Lの斜板(ヨーク)を小流量側に傾転駆動する。また、作動ピストン600Lは、受圧室601Lから作動油が排出されて受圧室601L側に変位すると油圧ポンプ14Lの斜板(ヨーク)を大流量側に傾転駆動する。
スプール弁機構61Lは、傾転アクチュエータ60Lの受圧室601Lに作動油の給排を行うための機能要素であり、スプール弁610L及びばね611Lを含む。スプール弁610Lは、油圧ポンプ14Lと連通する第一ポート、作動油タンク64と連通する第二ポート、及び受圧室601Lと連通する出力ポートを有する。
また、スプール弁610Lは、第一ポートと出力ポートとを連通する第一位置、第二ポートと出力ポートとを連通する第二位置、又は第一ポート及び第二ポートの何れをも出力ポートに連通しない中立位置に選択的に切り換えられる。ばね611Lは、スプール弁610Lを第二位置側に変位させる方向に作用する力をスプール弁610Lに付与する。
馬力制御比例弁62Lは、スプール弁610Lを変位させるための機能要素である。本実施例では、馬力制御比例弁62Lは、パイロットポンプ15が吐出する作動油を用い、ショベルコントローラ30のポンプ出力制御部301からの指令電流に応じた二次側圧を生成する。
具体的には、馬力制御比例弁62Lは、指令電流が増大するにつれて二次側圧が増大するように動作する。二次側圧が増大すると、スプール弁610Lが第一位置側に変位し、作動ピストン600Lが受圧室602L側に変位し、油圧ポンプ14Lの斜板(ヨーク)が小流量側に傾転駆動される。その結果、油圧ポンプ14Lの吐出流量は減少する。
反対に、二次側圧が低下すると、スプール弁610Lが第二位置側に変位し、作動ピストン600Lが受圧室601L側に変位し、油圧ポンプ14Lの斜板(ヨーク)が大流量側に傾転駆動される。その結果、油圧ポンプ14Lの吐出流量は増大する。
フィードバックレバー63Lは、傾転アクチュエータ60Lの変位をスプール弁610Lにフィードバックするためのリンク機構である。具体的には、フィードバックレバー63Lは、作動ピストン600Lが移動したときにその移動量を物理的にスプール弁610Lにフィードバックしてスプール弁610Lを中立位置に復帰させるようにする。
次に、ショベルコントローラ30が有する機能要素について説明する。ポンプ出力制御部301は、油圧ポンプ14L、14Rのポンプ出力(吐出流量)を制御する機能要素である。本実施例では、ポンプ出力制御部301は、ネガコン圧センサ29L、29R及び吐出圧センサ65L、65Rにより検出されたネガコン圧、吐出圧等に基づいて油圧ポンプ14L、14Rのそれぞれの吐出流量の目標値を求め、実際の吐出流量がその目標値となるように油圧ポンプ14L、14Rを作動させる。
具体的には、ポンプ出力制御部301は、検出されるネガコン圧が大きいほど油圧ポンプ14L、14Rの吐出流量の目標値(以下、「ネガコン制御目標値」とする。)を減少させ、検出されるネガコン圧が小さいほど油圧ポンプ14L、14Rのネガコン制御目標値を増大させるようにする。
また、ポンプ出力制御部301は、吐出圧に基づいて、任意に設定されるポンプ馬力上限値(最大設定ポンプトルク)に見合う吐出流量(馬力制御目標値)を算出する。その上で、ポンプ出力制御部301は、ネガコン制御目標値、馬力制御目標値、及び、のうち小さい値を最終目標値として選択してレギュレータ13L、13Rを駆動する。「ポンプ馬力上限値」とは、油圧ポンプが吸収するポンプ馬力の最大値を意味する。
その後、ポンプ出力制御部301は、決定した油圧ポンプ14L、14Rのそれぞれの吐出流量の最終目標値に基づいて馬力制御比例弁62L、62Rに対する指令電流値を決定する。そして、ポンプ出力制御部301は、決定した指令電流値に対応する大きさの指令電流を馬力制御比例弁62L、62Rに対して出力する。
本実施例ではさらに、図3に示すように、キャビン10の前右端にレーザレーダSFが取り付けられ、上部旋回体3の左側にレーザレーダSLが取り付けられ、上部旋回体3の右側にレーザレーダSRが取り付けられ、上部旋回体3の後端中央にレーザレーダSBが取り付けられる。
これらのレーザレーダSF〜SBは、例えばタイム・オブ・フライト方式のものであり、レーザ光を照射して人から反射して戻ってくるレーザ光を受信して、往復時間と照射方向から、人との距離と角度を検出して、検出結果をショベルコントローラ30に出力する。
ショベルコントローラ30の人検知手段30aは、レーザレーダSF〜SBの検出結果に基づいて、複数の所定範囲毎に人を検知する。本実施例では所定範囲は、ショベルS1の前後左右方向と建設機械の基準点(レーザレーダSF〜SBの設置点)からの離隔距離に基づいて設定される。
より具体的にはレーザレーダSFについては前方領域CFNと前方の遠方領域CFFが設置点を中心とする扇形状に設定される。同様にレーザレーダSLについては左方領域CLNと左方の遠方領域CLFが設置点を中心とする扇形状に設定される。またレーザレーダSRについては右方領域CRNと右方の遠方領域CRFが設定され、レーザレーダSBについては後方領域CRNと後方の遠方領域CBFが設定される。
つまり本実施例の所定領域は、離隔距離が第一距離RNより大きく第一距離RNよりも長い第二距離RF以下である遠方領域CFF、CLF、CRF、CBFと、離隔距離が第一距離RN以下の近方領域における前方領域CFN、左方領域CLN、右方領域CRN、後方領域CBNのいずれかである。
ショベルコントローラ30の選択手段30bは、人検知手段30aにより人が検知される場合に、所定範囲に対応する制限内容を選択する。ショベルコントローラ30の制限手段30cは、選択された制限内容にてショベルS1の動作を制限する。
より具体的には選択手段30bによる制限内容の選択態様は以下に述べるとおりである。所定領域が遠方領域CFF、CLF、CRF、CBFである場合は、エンジンにより駆動される油圧ポンプの吐出流量を低下させる流量低下制御が制限内容として選択される。
ここで流量低下制御はショベルコントローラ30が上述したECMにエンジン回転数低下要請を出力し、ECMの制御に基づいてエンジン11のエンジン回転数を低下することにより、油圧ポンプ14L、14Rの吐出流量を低下させることにより行う。なお、本実施例のようにレギュレータ13L、13Rがショベルコントローラ30の電気制御に基づいて動作する形式である場合には、油圧ポンプ14L、14Rの吐出流量を直接的に制限手段30cが低下させる制御を行ってもよい。
所定領域が前方領域CFNである場合は、前述した流量低下制御とパイロット圧低下による各油圧アクチュエータの動作速度を制限する動作速度制限と旋回ブレーキの作動と走行モータの減速機のシフトダウンが制限内容として選択される。
ここでパイロット圧低下は、制限手段30cが圧力調整弁66の指令電流を絞る制御を行って、圧力調整弁66の二次側圧を低下させることにより行う。なお圧力調整弁66は馬力制御比例弁62Lと同様に、パイロットポンプ15が吐出する作動油を用い、制限手段30cからの指令電流に応じた二次側圧を生成する。具体的には、圧力調整弁66は、指令電流が増大するにつれて二次側圧が増大するように動作する。
旋回ブレーキの作動については、制限手段30cが旋回用油圧モータ21の含む旋回ブレーキに作動指令を出力することにより行う。また、走行モータの減速機のシフトダウンについても、走行用油圧モータ1L、1R(走行モータ)が含む減速機に、例えば二速から一速に落とす減速指令を出力することにより行われる。
さらに、所定領域が左方領域CLN又は右方領域CRNである場合は、流量低下制御と旋回ブレーキの作動が制限内容として選択される。所定領域が後方領域CBNである場合は、流量低下制御とシフトダウンが制限内容として選択される。
加えて、所定領域が遠方領域CFF、CLF、CRF、CBF以外である場合は、制限手段30cが制限内容を実行した後、パイロット圧を生成するパイロットポンプ15とパイロット油圧ライン25(パイロットライン)との間を上述した圧力調整弁66の出力をゼロとする制御を行って遮断して動作を停止する。
また本実施例では、制限手段30cは制限内容を実行する前にブザー31により警報を行う。警報に応じてキャンセル入力を可能とする入力手段であるキャンセルスイッチ32にキャンセル入力がされた場合には制限手段30cは制限内容を実行しない。
以下に本実施例の建設機械の動作制限装置P1の制御内容について図4に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。ステップS1に示すように、ショベルコントローラ30の人検知手段30aはレーザレーダSF〜SBの検出結果に基づいて上述した所定領域毎に人を検知する。
ステップS2において、人検知手段30aが人を検知したか否かを選択手段30bが判定し、否定であればステップS1の手前に戻り、肯定であればステップS3にすすんで、ステップS3において選択手段30bはブザー31により警告音を発生してオペレーターに警報を行う。
つづいてステップS4において、選択手段30bはキャンセルスイッチ32によりオペレーターがキャンセル入力を行ったか(動作制限を警報に基づいて予め拒否した)否かを判定し、肯定であればステップS17にすすみ、否定であればステップS5にすすむ。
ステップS5において、選択手段30bは、人が検知された所定領域が遠方領域であるか否かを判定し、肯定であればステップS8にすすみ、否定であればステップS6にすすむ。
ステップS8においては、選択手段30bは制限内容として上述した流量低下制御を選択する。ステップS6において、選択手段30bは人が検知された所定領域が前方領域であるか否かを判定し、肯定であればステップS9にすすみ、否定であればステップS7にすすむ。
ステップS9においては、選択手段30bは制限内容として上述した流量低下制御+動作速度制限+旋回ブレーキ作動+シフトダウンを選択する。ステップS7において、選択手段30bは人が検知された所定領域が左方又は右方領域であるか否かを判定し、肯定であればステップS10にすすみ、否定であればステップS11にすすむ。
ステップS10においては、選択手段30bは制限内容として上述した流量低下制御+旋回ブレーキ作動を選択する。ステップS11においては、選択手段30bは制限内容として上述した流量低下制御+シフトダウンを選択する。
ステップS12において、制限手段30cはステップS8〜S11のいずれかのステップで選択手段30bが選択した制限内容を実行する。この制限内容の実行ステップS12は、ステップS13の例えば10秒の所定時間が経過するか否かの判定において肯定が成立するまで継続され、判定が否定となる場合には、ステップS4の手前に戻る。
さらにステップS14にて、制限手段30cは、ステップS5において否定判定を経由しているか否かを判定し、肯定である場合には、ステップS15のパイロット圧遮断を行いショベルS1の動作の停止を行い、否定である場合にはステップS14の手前に戻る。また、ステップS16に示すようにキャンセル入力が有るか否かを選択手段30bが判定しており、肯定であればステップS17にすすんで上述した制限内容を停止し、否定であればステップS16の手前に戻る。
上述した本実施例に示した建設機械の動作制限装置P1は、人(作業員)が検知された所定領域毎に選択される制限内容を実行することで、ブーム4、アーム5、バケット6の掘削動作や上部旋回体3の旋回動作、下部走行体1の走行動作を適宜制限することができる。つまり本実施例は、この制限によりオペレーターに人がいて危険である旨を報知することができるとともに、検知された人の安全も確保することができる。また動作制限を所定時間継続した後にパイロット圧遮断による動作停止を行うので、本実施例はオペレーターが危険を認知する前に動作停止が行われてしまうことも防止できる。
特に本実施例は、制限内容を前方領域、左方又は右方領域、後方領域、遠方領域の順番に重み付けして、この順番に制限内容をより安全側にシフトさせたものとしているので、検知された人の安全を確実に担保できる。またシフトダウンについては前方領域、後方領域に人が検知された場合に限り行い、動作速度制限については前方領域に人が検知された場合に限り実行している。これにより本実施例は、検知された所定領域に対応させて制限内容を最適化できる。
また本実施例ではブザー31による警報の後キャンセルスイッチ32によりオペレーターに動作制限の可否を選択させているのでオペレーターに注意喚起させるとともに、オペレーターの意志も尊重できる。さらに本実施例は上述した制御により制御サイクル中の人の上述した領域間での移動に対応して制限内容を選択して実行することができ、警告音発生時及び制限実行中のキャンセル入力による制限停止も可能としている。
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
例えば上述した実施例では、人検知手段30aが人を検知するにあたりレーザレーダを用いることを例示したが人を所定範囲毎に検知する手法はこれに限られない。つまり、ステレオカメラを用いた立体物検出の手法を用いることも可能で、超音波センサを用いてもよいし、焦電センサを用いてもよい。また、レーザレーダのスキャン範囲についても上述した実施例に限られるものではない。
本発明の建設機械の動作制限装置は、建設機械の周辺の所定範囲に人が検知される場合には、所定範囲の位置に基づいて選択された制限内容で動作を制限するため、オペレーターに注意喚起を図った上で、作業員の安全を確実に確保することができる。このため本発明は、種々の建設機械に適用して好適なものである。
P1 建設機械の動作制限装置
SF レーザレーダ(前)
SL レーザレーダ(左)
SR レーザレーダ(右)
SB レーザレーダ(後)
30 ショベルコントローラ
301 ポンプ出力制御部
30a 人検知手段
30b 選択手段
30c 制限手段
31 ブザー
32 キャンセルスイッチ(入力手段)
66 圧力調整弁
S1 ショベル(建設機械)
SF レーザレーダ(前)
SL レーザレーダ(左)
SR レーザレーダ(右)
SB レーザレーダ(後)
30 ショベルコントローラ
301 ポンプ出力制御部
30a 人検知手段
30b 選択手段
30c 制限手段
31 ブザー
32 キャンセルスイッチ(入力手段)
66 圧力調整弁
S1 ショベル(建設機械)
Claims (8)
- 建設機械の前後左右方向と当該建設機械からの離隔距離に基づいて設定される複数の所定範囲毎に人を検知する人検知手段と、当該人検知手段により前記人が検知される場合に、当該所定範囲に対応する制限内容を選択する選択手段と、当該制限内容にて前記建設機械の動作を制限する制限手段を含むことを特徴とする建設機械の動作制限装置。
- 前記所定領域は、前記離隔距離が第一距離より大きく当該第一距離よりも長い第二距離以下である遠方領域と、前記離隔距離が前記第一距離以下の近方領域における前方領域、右方領域、左方領域、後方領域、のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の建設機械の動作制限装置。
- 前記所定領域が前記遠方領域である場合は、前記制限内容はエンジンにより駆動される油圧ポンプの吐出流量を低下させる流量低下制御であることを特徴とする請求項2に記載の建設機械の動作制限装置。
- 前記所定領域が前記前方領域である場合は、前記流量低下制御とパイロット圧低下による各油圧アクチュエータの動作速度を制限する動作速度制限と旋回ブレーキの作動と走行モータの減速機のシフトダウンが前記制限内容であることを特徴とする請求項3に記載の建設機械の動作制限装置。
- 前記所定領域が前記左方領域又は前記右方領域である場合は、前記流量低下制御と前記旋回ブレーキの作動が前記制限内容であることを特徴とする請求項4に記載の建設機械の動作制限装置。
- 前記所定領域が前記後方領域である場合は、前記流量低下制御と前記シフトダウンが前記制限内容であることを特徴とする請求項5に記載の建設機械の動作制限装置。
- 前記所定領域が前記遠方領域以外である場合は、前記制限手段が前記制限内容を実行した後、パイロット圧を生成するパイロットポンプとパイロットラインとの間を遮断することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の建設機械の動作制限装置。
- 前記制限手段は前記制限内容を実行する前に警報を行い、当該警報に応じてキャンセル入力を可能とする入力手段を含み、当該入力手段に当該キャンセル入力がされた場合には前記制限手段は前記制限内容を実行しないことを特徴とする請求項7に記載の建設機械の動作制限装置。
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