JP2015074589A - 紫外線発光素子用カバーガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の光学特性を有し、かつ、加工性に優れ量産が可能な紫外線発光素子用カバーガラスを提供する。
【解決手段】肉厚1mmで波長255nmにおける光透過率が60%以上のSiO−B系ガラスからなることを特徴とする紫外線発光素子用カバーガラス。
【選択図】なし

Description

本発明は、紫外線発光素子を保護するためのカバーガラスに関する。
紫外線発光素子は、殺菌、消毒、浄水、センシング、樹脂硬化等の各種用途に用いられる。従来、紫外線発光素子として水銀灯が多く使用されてきたが、近年は、より環境負荷の少ないLED(発光ダイオード)への転換が検討されつつある。
紫外線LEDには、光出射部分に光学レンズが取り付けられることがある。当該光学レンズは、紫外線LEDチップを保護するカバー部材としての機能を果たすとともに、紫外線LEDから発せられた光を集光したり拡大する働きがある。当該光学レンズの材料として、例えば、概ね波長350nm以下の短波長域(深紫外域)において透過特性に優れた石英ガラスが用いられている。
特開2005−203481号公報
石英ガラスは硬度が高いため、加工性に劣り量産が困難である。また、非常に高価である。
以上の課題に鑑み、本発明は、所望の光学特性を有し、かつ、加工性に優れ量産が可能な紫外線発光素子用カバーガラスを提供することを目的とする。
本発明の紫外線発光素子用カバーガラスは、肉厚1mmで波長255nmにおける光透過率が60%以上のSiO−B系ガラスからなることを特徴とする。
本発明の紫外線発光素子用カバーガラスは、質量%で、SiO 50〜85%、B 15〜50%、及び、RO 0〜20%(RはLi、Na及びKから選択される少なくとも1種)を含有することが好ましい。
本発明の紫外線発光素子用カバーガラスは、さらに、質量%で、Al 0〜15%、R’O 0〜20%(R’はMg、Ca、Sr、Ba及びZnから選択される少なくとも1種)、及び、F 0〜4%を含有することが好ましい。
本発明の紫外線発光素子用カバーガラスは、Feの含有量が50ppm以下であることが好ましい。
本発明の紫外線発光素子用カバーガラスは、レンズとしての機能を備えることが好ましい。
本発明によれば、所望の光学特性を有し、かつ、加工性に優れ量産が可能な紫外線発光素子用カバーガラスを提供することができる。
本発明の紫外線発光素子用カバーガラスは、概ね波長350nm以下の深紫外域において良好な光透過率を有する。それにより、紫外線発光素子から発せられた光を効率良く外部に透過させることが可能となる。具体的には、本発明の紫外線発光素子用カバーガラスは、肉厚1mmで波長255nmにおける光透過率が60%以上であり、70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、85%以上であることがさらに好ましい。また、肉厚1mmで波長200nmにおける光透過率が30%以上であることが好ましく、40%以上であることがより好ましく、50%以上であることがさらに好ましい。
本発明の紫外線発光素子用カバーガラスは、上記特性を満足するSiO−B系ガラスであれば特に限定されない。具体的には、本発明の紫外線透過光学ガラスは、質量%で、SiO 50〜85%、B 15〜50%、及び、RO 0〜20%(RはLi、Na及びKから選択される少なくとも1種)を含有することが好ましい。ガラス組成範囲をこのように限定した理由を以下に述べる。なお、以下のガラス組成に関する説明において、「%」は特に断りのない限り「質量%」を意味する。
SiOはガラス骨格を構成する成分であり、紫外線透過率と耐失透性を向上させる効果を有する。また、耐候性を向上させる効果もある。SiOの含有量は50〜85%が好ましく、60〜70%がより好ましく、61〜67%がさらに好ましい。SiOの含有量が少なすぎると、ガラス化が困難になったり、紫外線透過率が低下する傾向がある。一方、SiOの含有量が多すぎると、溶融温度が上昇したり、耐失透性や清澄性に劣る傾向がある。また、加工性が低下する傾向がある。結果として、量産性に劣る傾向がある。
はガラス骨格を構成する成分であり、耐失透性を向上させる効果がある。また、溶融温度を低下させるとともに、硬度を低下させて加工性を高める効果がある。なお、Bは紫外線透過率をあまり低下させず、かつ、ROやR’Oによる紫外線吸収を抑制する効果がある。よって、Bを積極的に含有させることにより、高い紫外線透過率を維持しつつ、製造工程での設備への負担を軽減し、量産性を向上させることが可能となる。B含有量は15〜50%が好ましく、18〜35%がより好ましく、20〜25%がさらに好ましい。Bの含有量が少なすぎると、溶融温度が上昇したり、加工性が低下して、量産性に劣る傾向がある。一方、Bの含有量が多すぎると、分相してガラスの安定性が低下する傾向がある。
Oは溶融温度を低下させるとともに、硬度を低下させて加工性を高める効果がある。ROの含有量(合量)は0〜20%が好ましく、2〜15%がより好ましく、6〜11%がさらに好ましい。ROの含有量が多すぎると、失透傾向が強くなってガラス化しにくくなり、また紫外線透過率が低下する傾向がある。なお、ROの各成分の含有量も、それぞれ上記範囲であることが好ましい。
本発明の紫外線発光素子用カバーガラスには、上記成分以外にも下記の成分を含有させることができる。
Alは、Bと同様に溶融温度を低下させるとともに、硬度を低下させて加工性を高める成分である。また、分相を抑制したり、ROやR’Oによる紫外線吸収を抑制する効果がある。Alの含有量は0〜15%が好ましく、3〜10%がより好ましく、4〜8%がさらに好ましい。Alの含有量が多すぎると、失透が生じて量産性が低下する傾向がある。
R’O(R’はMg、Ca、Sr、Ba及びZnから選択される少なくとも1種)は、ROと同様に溶融温度を低下させるとともに、硬度を低下させて加工性を高める成分である。R’Oの含有量(合量)は0〜20%が好ましく、1〜10%がより好ましく、2〜5%がさらに好ましい。R’Oの含有量が多すぎると、失透傾向が強くなってガラス化しにくくなり、また紫外線透過率が低下する傾向がある。なお、R’Oの各成分の含有量も、それぞれ上記範囲であることが好ましい。
は紫外線透過率を高める成分である。Fの含有量は0〜4%が好ましく、0.5〜3%がより好ましく、1〜2%がさらに好ましい。Fの含有量が多すぎると、溶融時の蒸発が増加して脈理等が発生し、ガラスが不均質になりやすい。
不純物として混入しやすいFeは紫外線透過率を低下させやすいため、その含有量は極力少ないほうが好ましい。具体的には、Feの含有量は、50ppm以下が好ましく、30ppm以下がより好ましい。
本発明の紫外線発光素子用カバーガラスは板状以外にも、例えば凸レンズや凹レンズ等のレンズ形状を有していてもよい。紫外線発光素子用カバーガラスがレンズ形状を有する場合、紫外線発光素子を保護する機能以外にも、紫外線発光素子が発する光を集光したり、拡大するレンズとしての機能も備える。なお、レンズ状の紫外線発光素子用カバーガラスを金属部品とアセンブリして、レンズキャップとして使用することもできる。
次に本発明の紫外線発光素子用カバーガラスを作製する方法を説明する。
まず所望のガラス組成となるように調合した原料を溶融容器内で溶融し、溶融ガラスとする。溶融の際に、還元剤として金属アルミニウムを0.1質量%程度添加してもよい。次に溶融ガラスをインゴットに成形し、当該インゴットから適当な大きさの硝材を切り出し、研磨加工を施すことにより、紫外線発光素子用カバーガラスを得る。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例)
ガラス組成として、質量%で、SiO 63.7%、Al 6.4%、B 21.3%、NaO 6.4%、KO 1.9%、及び、F 0.5%を含有するように原料を調製し、白金ルツボを用いて電気炉内にて1500℃で4時間溶融した。得られた溶融ガラスをカーボン板上に流し出し、アニールした後、厚み1mmに研磨加工することにより試料を作製した。
得られた試料について、紫外域における光透過率を測定したところ、波長255nmにおける光透過率が85%、波長200nmにおける光透過率が60%であった。
(比較例)
ガラス組成として、質量%で、SiO 80%、Al 2.5%、B 12.5%、NaO 4.5%、及び、KO 0.5%を含有するように原料を調製したこと以外は、実施例と同様にして試料を作製した。
得られた試料について、紫外域における光透過率を測定したところ、波長255nmでの光透過率が35%、波長200nmでの光透過率が5%であった。

Claims (5)

  1. 肉厚1mmで波長255nmにおける光透過率が60%以上のSiO−B系ガラスからなることを特徴とする紫外線発光素子用カバーガラス。
  2. 質量%で、SiO 50〜85%、B 15〜50%、及び、RO 0〜20%(RはLi、Na及びKから選択される少なくとも1種)を含有することを特徴とする請求項1に記載の紫外線発光素子用カバーガラス。
  3. さらに、質量%で、Al 0〜15%、R’O 0〜20%(R’はMg、Ca、Sr、Ba及びZnから選択される少なくとも1種)、及び、F 0〜4%を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の紫外線発光素子用カバーガラス。
  4. Feの含有量が50ppm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の紫外線発光素子用カバーガラス。
  5. レンズとしての機能を備えることを特徴とする請求項1〜4に記載の紫外線発光素子用カバーガラス。
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