JP2015072819A - バッテリ温調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レイアウトスペースを増大させることなく、冷却用熱交換器にて発生した凝縮水が液体としてバッテリモジュールを含む通電部位へ届いてしまうのを防止するバッテリ温調装置を提供する。
【解決手段】バッテリ温調装置は、バッテリスタックと、バッテリスタックの温度を調整するバッテリ温調手段と、を収納するバッテリパックケースを備える。バッテリ温調手段は、エバポレータ32と、前記バッテリパックケース内気を循環させるブロアファン35と、ブロアファン35にて発生した風を流通する通風経路部と、を有して構成される。通風経路部は、エバポレータ32にて発生した凝縮水を受ける凝縮水受け部33aと、凝縮水受け部33aから通風経路部内にて相対的に風速が速い部位34まで連続して、凝縮水の表面積を増大する凝縮水表面積増大処理部33bと、を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、バッテリパックケース内に冷却用熱交換器を備えたバッテリ温調装置に関する。
車載用バッテリの冷却装置において、バッテリを冷却する際に冷却ユニットで生じた結露水(凝縮水)をバッテリケース外部へ排出するために、プラグ部材を有する開閉機構を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-198713号公報
しかしながら、従来の車載用バッテリの冷却装置にあっては、冷却ユニットに開閉機構を設けた場合、プラグ部材等の開閉のための部品が必要となるため、レイアウトスペースが増大してしまう、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、レイアウトスペースを増大させることなく、冷却用熱交換器にて発生した凝縮水が液体としてバッテリモジュールを含む通電部位へ届いてしまうのを防止するバッテリ温調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のバッテリ温調装置は、バッテリモジュールと、前記バッテリモジュールの温度を調整するバッテリ温調手段と、前記バッテリモジュール及び前記バッテリ温調手段を収納するバッテリパックケースと、を備えている。
このバッテリ温調装置において、前記バッテリ温調手段は、通過する空気から熱を奪って冷風を作り出す冷却用熱交換器と、前記バッテリパックケース内気を循環させる送風機と、前記送風機にて発生した風を流通する通風経路部と、を有して構成されている。
前記通風経路部は、前記冷却用熱交換器にて発生した凝縮水を受ける凝縮水受け部と、前記凝縮水受け部から前記通風経路部内にて相対的に風速が速い部位まで連続して、凝縮水の表面積を増大する凝縮水表面積増大処理部と、を有している。
よって、通風経路部は、凝縮水受け部と、凝縮水表面積増大処理部と、を有して構成されている。
すなわち、バッテリ温調装置において、冷却用熱交換器にて発生した凝縮水は、凝縮水受け部にて受けられ、周囲空気との水蒸気分圧差に応じて蒸発していく。また、凝縮水表面積増大処理部にて表面積が増大される凝縮水も、同様に蒸発していく。
しかも、凝縮水表面積増大処理部により、凝縮水受け部から風速の速い部位までを連続して、凝縮水の表面積が増大されているので、風速が速い部位(凝縮水の蒸発が速く、凝縮水量が少ない部位)と凝縮水受け部(凝縮水の蒸発が遅く、凝縮水量が多い部位)との間で凝縮水の濃度勾配ができる。この濃度勾配により、凝縮水は、凝縮水受け部から濃度勾配に従って乾燥した部位(風速が速い部位)へ移動するため、凝縮水の蒸発が促進される。
この結果、付加的な駆動部品等を追加しないことでレイアウトスペースを増大させることなく、冷却用熱交換器にて発生した凝縮水が液体としてバッテリモジュールを含む通電部位へ届いてしまうのを防止することができる。
実施例1のバッテリ温調装置を採用したバッテリパックBPが搭載された電気自動車を示す概略側面図である。 実施例1のバッテリ温調装置を採用したバッテリパックBPが搭載された電気自動車を示す概略底面図である。 実施例1のバッテリ温調装置を採用したバッテリパックBPを示す全体斜視図である。 実施例1のバッテリ温調装置を採用したバッテリパックBPを示すバッテリパックケースアッパーカバーを外した斜視図である。 実施例1のバッテリ温調装置を採用したバッテリパックBPの内部構成と温調風の流れを示すバッテリパックケースアッパーカバーを外した平面図である。 実施例1の温調ユニット周囲における温調構成を示す斜視図である。 実施例1の温調ユニット周囲における温調構成と温調風の流れを示す図5のA部拡大図である。 実施例1の温調ユニットの主要構成を模式的に示す断面図であって、図7のII−II線における断面図である。 実施例1のバッテリ温調装置を採用したバッテリパックBPの主要構成を示す分解斜視図であって、配風ダクトの構成を示す斜視図である。 図9のバッテリパックBPの主要構成を組み合わせた斜視図であって、実施例1の通気部と吹出口との配置関係を示す斜視図である。 実施例2の温調ユニットの主要構成を模式的に示す断面図であって、図7のII−II線における断面図である。 実施例2の凝縮水表面積増大処理部を模式的に示す断面図であって、図11のIII−III線における断面図である。 実施例2の変形例を示す図である。 実施例3の凝縮水表面積増大処理部を模式的に示す断面図であって、図11のIII−III線における断面図である。 実施例4の低温の熱交換媒体を模式的に示す断面図であって、図7のII−II線における断面図である。 実施例4の低温の熱交換媒体を模式的に示す断面図であって、図15のIV−IV線における断面図である。 実施例5の低温の熱交換媒体を模式的に示す断面図であって、図15のIV−IV線における断面図である。 実施例6の温調ユニットの主要構成と風の流れを模式的に示す図5のA部拡大図である。 実施例6の温調ユニットの主要構成を模式的に示す断面図であって、図18のV−V線における断面図である。 実施例7の温調ユニットの主要構成と風の流れを模式的に示す図5のA部拡大図である。
以下、本発明のバッテリ温調装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例7に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1のバッテリ温調装置における構成を、「バッテリパックBPの車載構成」、「バッテリパックBPの全体詳細構成」、「バッテリ温調装置の詳細構成」に分けて説明する。
[バッテリパックBPの車載構成]
図1及び図2は、実施例1のバッテリ温調装置を採用したバッテリパックBPが搭載された電気自動車を示す。以下、図1及び図2に基づき、バッテリパックBPの車載構成を説明する。
前記バッテリパックBPは、図1に示すように、フロアパネル100の下部である床下のホイールベース中央部位置に配置される。フロアパネル100は、モータルーム101と車室102を画成するダッシュパネル104との接続位置から車両後端位置まで設けられ、車両前方から車両後方までのフロア面凹凸を抑えたフラット形状としている。車室102には、インストルメントパネル105と、センターコンソールボックス106と、エアコンユニット107と、乗員シート108と、を有する。なお、車両前方のモータルーム101には、エアコンユニット107で用いる冷媒を圧縮するエアコンコンプレッサ103が配置される。
前記バッテリパックBPは、図2に示すように、車体強度部材である車体メンバに対して8点支持される。車体メンバは、車両前後方向に延びる一対のサイドメンバ109,109と、一対のサイドメンバ109,109を車幅方向に連結する複数のクロスメンバ110,110,…と、を有して構成される。バッテリパックBPの両側は、一対の第1サイドメンバ支持点S1,S1と一対の第1クロスメンバ支持点C1,C1と一対の第2サイドメンバ支持点S2,S2により6点支持される。バッテリパックBPの後側は、一対の第2クロスメンバ支持点C2,C2により2点支持されている。
前記バッテリパックBP(強電バッテリ)は、図1に示すように、ダッシュパネル104に沿って車両前後方向に配索した充放電ハーネス111を介し、モータルーム101に配置されている強電モジュール112(DC/DCコンバータ+充電器+12Vバッテリ)と接続される。なお、12Vバッテリには、車両起動中、DC/DCコンバータを介して、前記バッテリパックBP(強電バッテリ)から電力が供給される。このモータルーム101には、強電モジュール112以外に、インバータ113と、モータ駆動ユニット114(走行用モータ+減速ギヤ+デファレンシャルギヤ)と、を有する。また、車両前面位置には、充電ポートリッドを有する充電ポート115(急速充電/普通充電)が設けられ、充電ポート115は、充電ハーネス117により強電モジュール112に接続される。
前記バッテリパックBPは、図外のCANケーブル等の双方向通信線を介し、統合コントローラ120と接続されるとともに、インストルメントパネル105内に配置されているエアコンユニット107を備えた車載空調システムと接続される。すなわち、バッテリ放電制御(力行制御)やバッテリ充電制御(急速充電制御・普通充電制御・回生制御)等が行われるとともに、バッテリパックBPの内部温度(バッテリ温度)が、冷風及び温風による温調風によって管理制御される。
[バッテリパックBPの全体詳細構成]
図3及び図4は、実施例1のバッテリ温調装置を採用したバッテリパックBPの詳細を示す。以下、図3及び図4に基づき、バッテリパックBPの全体詳細構成を説明する。
実施例1のバッテリパックBPは、図3及び図4に示すように、バッテリパックケース1と、バッテリスタック2と、温調ユニット3と、サービス・ディスコネクト・スイッチ4(強電遮断スイッチ:以下、「SDスイッチ」という。)と、ジャンクションボックス5と、リチウムイオン・バッテリ・コントローラ6(以下、「LBコントローラ」という。)と、を備えていている。
前記バッテリパックケース1は、図3及び図4に示すように、バッテリパックロアフレーム11とバッテリパックアッパーカバー12の2部品によって構成される。そして、バッテリパックロアフレーム11とバッテリパックアッパーカバー12の外周縁に沿って連続する環状のシール部材を介装し、2部品をボルト締結により固定することで、外部からの水の浸入を阻止可能な水密構造とされている。
前記バッテリパックロアフレーム11は、図4に示すように、車体メンバに対し支持固定されるフレーム部材である。このバッテリパックロアフレーム11には、バッテリスタック2や他のパック構成要素3,4,5,6を搭載する方形凹部空間を有する。このバッテリパックロアフレーム11のフレーム前端縁には、冷媒管コネクタ端子13と充放電コネクタ端子14と強電コネクタ端子15(車室内空調用)と弱電コネクタ端子16とが取り付けられている。
前記バッテリパックアッパーカバー12は、図3に示すように、バッテリパックロアフレーム11を水密状態で覆うカバー部材である。このバッテリパックアッパーカバー12には、バッテリパックロアフレーム11に搭載される各パック構成要素2,3,4,5,6のうち、特にバッテリスタック2の凹凸高さ形状に対応した凹凸段差面形状によるカバー面を有する。
また、バッテリパックアッパーカバー12は、図3に示すように、バッテリパックケース1内の空気(凝縮水の水蒸気を含む。)を、バッテリパックケース1外部へ排出するための2つの通気部17を有している。通気部17は、気体の通過を許容すると共に、液体の通過を防止する。例えば、ゴアテックス(登録商標)等の素材(膜)を用いて、構成されている。
前記バッテリスタック2(=バッテリモジュール群)は、図4に示すように、バッテリパックロアフレーム11に搭載され、第1バッテリスタック21と第2バッテリスタック22と第3バッテリスタック23との3分割スタックにより構成される。各バッテリスタック21,22,23は、二次電池(リチウムイオンバッテリ等)による略直方体形状のバッテリモジュール(=バッテリ単位)を構成単位とし、複数個のバッテリモジュールを短辺方向に積み重ねた積層体構造である。各バッテリスタック21,22,23の詳しい構成は、下記の通りである。
前記第1バッテリスタック21は、図4に示すように、バッテリパックロアフレーム11のうち車両後部領域に搭載される。この第1バッテリスタック21は、複数個のバッテリモジュールを短辺方向に積み重ねたものを用意しておき、バッテリモジュールの積み重ね方向と車幅方向を一致させて搭載する縦積み(例えば、20枚縦積み)により構成している。
前記第2バッテリスタック22と前記第3バッテリスタック23のそれぞれは、図4に示すように、バッテリパックロアフレーム11のうち、第1バッテリスタック21より前側の車両中央部領域に車幅方向に左右分かれて一対搭載される。この第2バッテリスタック22と第3バッテリスタック23は、全く同じパターンによる平積み構成としている。すなわち、複数枚(例えば、4枚と5枚)のバッテリモジュールを短辺方向に積み重ねたものを複数個(例えば、4枚積みを1組、5枚積みを2組)用意しておく。そして、バッテリモジュールの積み重ね方向と車両上下方向を一致させた平積み状態としたものを、例えば、車両後方から車両前方に向かって順に4枚平積み・5枚平積み・5枚平積みというように、車両前後方向に整列させることで構成している。第2バッテリスタック22は、図4に示すように、前側バッテリスタック部22a,22bと、前側バッテリスタック部22a,22bより高さ寸法がさらに1枚分低い後側バッテリスタック部22cと、を有する。第3バッテリスタック23は、図4に示すように、前側バッテリスタック部23a,23bと、前側バッテリスタック部23a,23bより高さ寸法がさらに1枚分低い後側バッテリスタック部23cと、を有する。
前記温調ユニット3は、図4に示すように、バッテリパックロアフレーム11のうち車両前側空間の右側領域に配置され、バッテリパックBPの後述する配風ダクト9に温調風(冷風、温風)を送風する。
前記SDスイッチ4は、図3及び図4に示すように、バッテリパックロアフレーム11のうち車両前側空間の中央部領域に配置され、手動操作によりバッテリ強電回路を機械的に遮断するスイッチである。バッテリ強電回路は、内部バスバーを備えた各バッテリスタック21,22,23と、ジャンクションボックス5と、SDスイッチ4と、を互いにバスバーを介して接続することで形成される。このSDスイッチ4は、強電モジュール112やインバータ113等の点検や修理や部品交換等を行う際、手動操作によりスイッチ入とスイッチ断が切り替えられる。
前記ジャンクションボックス5は、図3及び図4に示すように、バッテリパックロアフレーム11のうち車両前側空間の左側領域に配置され、リレー回路により強電の供給/遮断/分配を集中的に行う。このジャンクションボックス5には、温調ユニット3の制御を行う温調用リレー51と温調用コントローラ52が併設されている。ジャンクションボックス5と外部の強電モジュール112は、充放電コネクタ端子14と充放電ハーネス111を介して接続される。ジャンクションボックス5と統合コントローラ120は、弱電ハーネスを介して接続される。
前記LBコントローラ6は、図4に示すように、第1バッテリスタック21の左側端面位置に配置され、各バッテリスタック21,22,23の容量管理・温度管理・電圧管理を行う。このLBコントローラ6は、温度検出信号線からの温度検出信号、バッテリ電圧検出線からのバッテリ電圧検出値、バッテリ電流検出信号線からのバッテリ電流検出信号に基づく演算処理により、バッテリ容量情報やバッテリ温度情報やバッテリ電圧情報を取得する。そして、LBコントローラ6と統合コントローラ120は、リレー回路のオン/オフ情報やバッテリ容量情報やバッテリ温度情報等を伝達する弱電ハーネスを介して接続される。
[バッテリ温調装置の詳細構成]
図5〜図10は、バッテリパックBPに搭載された実施例1のバッテリ温調装置の詳細を示す。以下、図5〜図10に基づき、バッテリ温調装置の詳細構成を説明する。
前記バッテリ温調装置は、図5に示すように、第1バッテリスタック21と、第2バッテリスタック22と、第3バッテリスタック23と、温調ユニット3(バッテリ温調手段)と、配風ダクト9(ダクト)と、を備える。
前記第1バッテリスタック21は、バッテリパックケース1の内部空間の車両後方領域に収納配置される。前記第2,第3バッテリスタック22,23は、バッテリパックケース1の内部空間のうち、第1バッテリスタック21よりも車両前方領域に収納配置されるとともに、スタックの高さ寸法が第1バッテリスタック21よりも低く設定される。
前記温調ユニット3は、図6〜図8に示すように、ユニットケース31の内部に、風流れ方向の上流側から、エバポレータ32(冷却用熱交換器)と、凝縮水受け部33aと、凝縮水表面積増大処理部33bと、凝縮水受け部33a及び凝縮水表面積増大処理部33bを有する通風経路部33と、ブロアファン35(送風機)と、PTCヒータ36(ヒータ)と、を有して構成される。この温調ユニット3は、車両前後方向の略中央の床下位置に配置されたバッテリパックケース1の内部空間のうち、車両前方のモータルーム101に配置されたエアコンコンプレッサ103に近い側の位置に配置される。
前記ユニットケース31は、その吐出口にユニットダクト37が接続される。このユニットダクト37は、図6に示すように、車幅方向から車両前方向へと曲がり、この車両前方向から車両後方向へと曲がる形状とされ、車両前後方向の中央通路38aに臨む端部位置に、配風ダクト9が接続される配風口37aを有する。なお、前記通風経路部33は、ユニットケース31と、ユニットダクト37と、を有して構成されている。
また、凝縮水表面積増大処理部33bを設置した部位のユニットケース31の断面積のうち、風流れ方向の下流側(ブロアファン35側)の断面積は、図8に示すように、風流れ方向の上流側(エバポレータ3側)の断面積よりも、減少するように設定されている。
前記エバポレータ32は、エアコンユニット107(車室内エアコン)の冷媒を用いて熱交換を行い、通過する空気から熱を奪って冷風を作り出す。エアコンユニット107からの冷媒は、フレーム前端縁に取り付けられた冷媒管コネクタ端子13を介して、エバポレータ32に導入される。その冷媒としては、例えば、ガス、または、ロング・ライフ・クーラント(LLC、高性能不凍液)等が使用される。また、このエバポレータ32は、図7に示すように、ブロアファン35よりも車両前方位置に配置され、車両前方のフレーム内側面11aと略平行かつ対面するように一方のコア面32aを配置している。なお、図7の矢印は、空気(温調風)の流れを示している。
前記凝縮水受け部33aは、図8に示すように、エバポレータ32にて発生した凝縮水を受け、ユニットケース31の内部に配置されている。なお、図8の矢印CWは、その凝縮水の流れを示している。また、凝縮水受け部33aは、図8に示すように、エバポレータ32と、ブロアファン35と、の間に配置されている。この凝縮水受け部33aは、図8に示すように、ユニットケース底面31aのうち、範囲Aに相当する。なお、この範囲Aは、エバポレータ32にて発生する凝縮水の発生量に応じて、決定される。この凝縮水の発生量は、バッテリパックケース1の空気体積、バッテリスタック2の冷却(バッテリ冷却)使用頻度(例えば、時間)、及び、代表環境温湿度から決定する。なお、代表環境温湿度は、例えば、一般に電気自動車が備えている外気温センサ等から得られる外部環境温湿度、または、バッテリ温度情報等から決定する。
前記凝縮水表面積増大処理部33bは、図8に示すように、ユニットケース31内に、エバポレータ32の直後から、ブロアファン35の直前まで連続して設けられている。すなわち、凝縮水受け部33aから通風経路部33内にて相対的に風速が速い部位34(範囲B)まで連続して設けられている。この凝縮水表面積増大処理部33bは、凝縮水が凝縮水受け部33a等に水滴のまま残らずに、車両の前後左右へ広く延在するように、凝縮水の表面積を増大させる。例えば、凝縮水の表面積を増大させる処理、すなわち、凝縮水表面積増大処理部33bとして、多孔質樹脂材(スポンジ等)等の吸水性を持った吸水材が設置されている。
ここで、「通風経路部33内にて相対的に風速が速い部位」は、上述した通りユニットケース31の断面積が減少するように設定されている断面積減少部位及びその近傍、並びに、ブロアファン35の近傍である。すなわち、通風経路部33の風量はどの部位でも同一なので、通風経路部33の断面積をその他の部位よりも減少することにより、通風経路部33の断面積当たりに流れる空気量が増え、風速が速くなる。したがって、上記の風速が速い部位の風速は、その他の通風経路部33(例えば、凝縮水受け部33a)の風速よりも、相対的に速くなる。
ただし、凝縮水表面積増大処理部33bを、凝縮水受け部33aからブロアファン35に達するまで設けると、エバポレータ32にて発生した凝縮水が液体としてバッテリモジュール2を含む通電部位へ到達するおそれがある。このため、凝縮水表面積増大処理部33bとブロアファン35との間には、その凝縮水が液体としてバッテリモジュール2を含む通電部位へ到達するおそれがない一定の距離を設けている。
つまり、風速が速い部位34のうち凝縮水表面積増大処理部33bが設けられている部分は、図8に示すように、範囲Bに相当する。なお、この範囲Bは、通風経路部33の断面積及びブロアファン35の性能等に応じて、決定される。
前記ブロアファン35は、パックケース内気を循環させるもので、ブロアモータを水から隔離する防水構造を有する。このブロアファン35は、図7に示すように、エバポレータ32の他方のコア面32bとサクション側35a(=吸込み側)が略平行かつ対面するように配置している。
また、ブロアファン35は、パックケース内気を循環させるものであるから、ユニットケース31等を通じて、凝縮水受け部33a及び凝縮水表面積増大処理部33bの近傍の空気(エバポレータ32とブロアファン35との間の空気)を通気部17近傍へ移送する。すなわち、後述する配風ダクト9に設けた吹出口99へ、この空気を移送する。
前記PTCヒータ36は、PTCサーミスタ(Positive Temperature Coefficient Thermistor)と呼ばれるセラミック素子(PTC素子)を用い、PTC素子に電流を流すと発熱し、通過する空気に熱を与えて温風を作り出す。PTCヒータ36としては、例えば、PTC素子の発熱量を大きくするための放熱用フィンを備えたフィンタイプPTCヒータを用いている。
前記配風ダクト9は、図5及び図9に示すように、一端がユニットダクト37の配風口37aに接続され、第1〜第3バッテリスタック21,22,23によるT字隙間スペース域(中央通路38aと該中央通路38aに交差する車幅方向の横断通路38b)に配置された等幅ダクト部94と拡幅ダクト部95を介して、他端に車両後方に向けて温調風を吹き出す吹き出し開口91が形成される。
この配風ダクト9は、図5に示すように、車両前後方向で上面視略長方形状とされたバッテリパックロアフレーム11の中央部長辺方向に沿って設けられている。また、この配風ダクト9は、少なくとも通気部17の近傍まで延びている。図10に示すように、配風ダクト9の他端は、通気部17よりも車両後方に延びている。
前記吹き出し開口91は、第2,3バッテリスタック22,23の上面よりも車両上方に突出した第1バッテリスタック21のスタック正面上部域21a(図4参照)に沿って車幅方向に延在して対向配置される。
前記等幅ダクト部94は、ユニットダクト37の配風口37aに接続され、図9に示すように、車幅方向の寸法が一定の縦長断面形状を持ち、車両前後方向に延設される。この等幅ダクト部94の配置には、ダクト断面形状と相似な形状を持つT字隙間スペース域の中央通路38aによる空間が利用される。すならち、等幅ダクト部94は、第2,3バッテリスタック22,23の間に配置される。
前記拡幅ダクト部95は、等幅ダクト部94に接続され、図9に示すように、車両後方に向かって車幅方向寸法を徐々に拡大するのに合わせ車両上下方向寸法を徐々に縮小することで形成される。この拡幅ダクト部95の配置には、T字隙間スペース域の中央通路38aと、前側バッテリスタック部22a,22bより高さ寸法がさらに1枚分低い後側バッテリスタック部22c,23cの上部に形成される隙間空間と、T字隙間スペース域の横断通路38bの上部空間と、が利用される。
前記配風ダクト9には、図9に示すように、ブロアファン35が移送する空気を、通気部17へ向かって吹き出す吹出口99が設けられている。
前記吹出口99は、図9及び図10に示すように、拡幅ダクト部95の車幅方向中央部に設けられている。この吹出口99は、通気部17と対向している位置に配置され、その数は、通気部17と同様に2つ設けられている。
次に、作用を説明する。
実施例1のバッテリ温調装置における作用を、「バッテリパックBPのバッテリ温度調整作用」、「凝縮水受け部及び凝縮水表面積増大処理部の作用」に分けて説明する。
[バッテリパックBPのバッテリ温度調整作用]
バッテリは温度依存度が高く、バッテリ温度が高過ぎても、また、バッテリ温度が低過ぎてもバッテリ性能が低下する。したがって、低外気温時や高外気温時に高いバッテリ性能を維持するためには、バッテリ温度を最適温度域に調整することが好ましい。以下、図5及び図7に基づき、これを反映するバッテリパックBPのバッテリ温度調整作用を説明する。
例えば、バッテリ充放電負荷の継続や高い外気温度の影響を受けて、バッテリパックBPの内部温度が第1設定温度より高くなると、冷媒を温調ユニット3のエバポレータ32に導入し、ブロアファン35を回す。これによって、図7に示すように、エバポレータ32を通過する風から熱が奪われて冷風が作り出される。この冷風を、配風ダクト9を介して第1バッテリスタック21と第2バッテリスタック22と第3バッテリスタック23が搭載されているケース内部空間を循環させることにより、バッテリパックBPの内部温度(=バッテリ温度)を低下させる。
これに対し、例えば、冷風循環や低い外気温度の影響を受けて、バッテリパックBPの内部温度が第2設定温度より低くなると、温調ユニット3のPTCヒータ36に通電し、ブロアファン35を回す。これによって、図7に示すように、PTCヒータ36を通過する風に熱が与えられて温風が作り出される。この温風を、配風ダクト9を介して第1バッテリスタック21と第2バッテリスタック22と第3バッテリスタック23が搭載されているケース内部空間を循環させることにより、バッテリパックBPの内部温度(=バッテリ温度)を上昇させる。
このように、バッテリパックBPの温調制御を行うことで、バッテリパックBPの内部温度を、高いバッテリ性能が得られる第1設定温度〜第2設定温度の範囲内の温度に維持することができる。このとき、第1バッテリスタック21と第2バッテリスタック22と第3バッテリスタック23の温度分布が均等になるように、温調風を吹き出しながら循環させることが重要である。なお、温調風は、図5の矢印「Air flow」で示すように、循環される。
[凝縮水受け部及び凝縮水表面積増大処理部の作用]
例えば、結露水(凝縮水)が貯留される貯留部と、該貯留部の底面部に開閉可能に設けられて当該貯留部に溜まった結露水を外部に排出させるプラグ部材を有する開閉機構と、が設けられた車載用バッテリの冷却装置を比較例とする。この比較例の車載用バッテリの冷却装置によれば、バッテリケース内への水分の浸入を防止しつつ、バッテリを冷却する際に生じる結露水(凝縮水)を良好に外部に排出するようにしている。
しかし、冷却ユニットに開閉機構を設けた場合、プラグ部材等の開閉のための部品が必要となるため、レイアウトスペースが増大してしまう。
このように、プラグ部材等の開閉のための部品が必要となるため、レイアウトスペースが増大してしまうという課題があった。
これに対し、実施例1では、通風経路部33に、凝縮水受け部33aと、凝縮水表面積増大処理部33bと、を有する構成を採用した。
すなわち、バッテリ温調装置において、エバポレータ32にて発生した凝縮水は、凝縮水受け部33aにて受けられ、周囲空気との水蒸気分圧差に応じて蒸発していく(凝縮水の水蒸気)。また、凝縮水表面積増大処理部33bにて表面積が増大される凝縮水も、同様に蒸発していく(凝縮水の水蒸気)。
しかも、凝縮水表面積増大処理部33bにより、凝縮水受け部33aから風速の速い部位34までを連続して、凝縮水の表面積が増大されているので、風速が速い部位34(凝縮水の蒸発が速く、凝縮水量が少ない部位)と凝縮水受け部33a(凝縮水の蒸発が遅く、凝縮水量が多い部位)との間で凝縮水の濃度勾配ができる。この濃度勾配により、凝縮水は、凝縮水受け部33aから濃度勾配に従って乾燥した部位(風速が速い部位34)へ移動するため、凝縮水の蒸発が促進される。
この結果、付加的な駆動部品等を追加しないことでレイアウトスペースを増大させることなく、エバポレータ32にて発生した凝縮水が液体としてバッテリモジュール2を含む通電部位へ届いてしまうのを防止することができる。
加えて、凝縮水表面積増大処理部33bとして、吸水性を持った吸水材が設置されているので、この吸収材に凝縮水が浸透する。このため、凝縮水の表面積が最小の球形状になることが防止される。これにより、凝縮水の表面積が増大するので、エバポレータ32にて発生した凝縮水の蒸発をより促進することができる。
しかも、凝縮水は吸収材に浸透するので、凝縮水が吸収材に保持される。このため、車両の振動等により、その凝縮水がバッテリモジュール2等を含む通電部位に飛散することを防止することができる。
この結果、エバポレータ32にて発生した凝縮水の蒸発促進することができると共に、この凝縮水の飛散を防止することができる。
さらに、凝縮水表面積増大処理部33bを設置した部位のユニットケース31の断面積のうち、風流れ方向の下流側の断面積は、風流れ方向の上流側の断面積よりも、減少するように設定されている。このため、通風経路部33内にて相対的に風速が速い部位34では、凝縮水と接する空気の風速が速いので、凝縮水の持ち出し速度が増す。この結果、エバポレータ32にて発生した凝縮水の蒸発をより一層促進することができる。
そして、凝縮水の蒸発中に、ブロアファン35を駆動させることにより、バッテリパックケース1内は強制対流状態となり、凝縮水受け部33a及び凝縮水表面積増大処理部33bから局所的に発生した凝縮水の水蒸気がバッテリパックケース1内へ拡散される。このため、バッテリパックケース1内に均一に気体としての凝縮水を存在させることができる。
また、バッテリパックケース1の内外の気圧差により、通気部17からバッテリパックケース1外部へ水蒸気になった凝縮水の排出を行うことができる。しかも、配風ダクト9及び吹出口99が設けられているので、凝縮水の水蒸気が配風ダクト9を通って吹出口99から、通気部17へ向かって吹き出される。このため、凝縮水の排出信頼性を向上することができる。加えて、通気部17に循環風すなわち動圧が当たることにより、バッテリパックケース1外部からの空気すなわち水分の浸入が抑制されるので、バッテリパックケース1内での凝縮水の発生量を低減することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のバッテリ温調装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) バッテリモジュール(バッテリスタック2)と、前記バッテリモジュール(バッテリスタック2)の温度を調整するバッテリ温調手段(温調ユニット3)と、前記バッテリモジュール(バッテリスタック2)及び前記バッテリ温調手段(温調ユニット3)を収納するバッテリパックケース1と、を備えたバッテリ温調装置において、前記バッテリ温調手段(温調ユニット3)は、通過する空気から熱を奪って冷風を作り出す冷却用熱交換器(エバポレータ32)と、前記バッテリパックケース内気を循環させる送風機(ブロアファン35)と、前記送風機(ブロアファン35)にて発生した風を流通する通風経路部(ユニットケース31、ユニットダクト37)と、を有して構成され、前記通風経路部(ユニットケース31、ユニットダクト37)は、前記冷却用熱交換器(エバポレータ32)にて発生した凝縮水を受ける凝縮水受け部33aと、前記凝縮水受け部33aから前記通風経路部(ユニットケース31、ユニットダクト37)内にて相対的に風速が速い部位34まで連続して、凝縮水の表面積を増大する凝縮水表面積増大処理部33bと、を有する。
このため、付加的な駆動部品等を追加しないことでレイアウトスペースを増大させることなく、エバポレータ32にて発生した凝縮水が液体としてバッテリモジュール2を含む通電部位へ届いてしまうのを防止することができる。
(2) 前記凝縮水表面積増大処理部33bは、吸収材である。
このため、(1)の効果に加え、エバポレータ32にて発生した凝縮水の蒸発促進することができると共に、この凝縮水の飛散を防止することができる。
(3) 前記凝縮水表面積増大処理部33bを設置した部位の前記通風経路部(ユニットケース31)の断面積のうち、風流れ方向の下流側の断面積を、風流れ方向の上流側の断面積よりも、減少するように設定した。
このため、(1)〜(2)の効果に加え、エバポレータ32にて発生した凝縮水の蒸発をより一層促進することができる。
実施例2は、凝縮水受け部33aの変形例である。
図11及び図12に基づき実施例2の要部構成を以下に説明する。
凝縮水受け部33aは、図11に示すように、ユニットケース31の内部の下部に配置され、下に凸形状である。この凝縮水受け部33aは、図11に示すように、ユニットケース底面31aのうち、範囲Cに相当する。なお、凝縮水受け部33aが下に凸形状であるので、エバポレータ32の直下にも凝縮水が発生する。
凝縮水表面積増大処理部33bは、図11に示すように、ユニットケース31内に、エバポレータ32の直下から、ブロアファン35の直前まで連続して設けられている。この凝縮水表面積増大処理部33bは、図11及び図12に示すように、凝縮水が凝縮水受け部33a等に水滴のまま残らずに、車両の前後左右へ広く延在するように、凝縮水の表面積を増大させる。また、凝縮水表面積増大処理部33bは、図11に示すように、凝縮水受け部33aが下に凸形状であるので、風速が速い部位34(範囲D)において、車両の上方にも広く延在するように、凝縮水の表面積を増大させている。なお、凝縮水表面積増大処理部33bは、車両の前後左右及び車両の上方にも広く延在しているが、それぞれ連続して設けられている。
風速が速い部位34のうち凝縮水表面積増大処理部33bが設けられている部分は、図11に示すように、範囲Dに相当する。
例えば、凝縮水受け部33aは図11に示したものに限らず、図13に示すように、ユニットケース31の内部の下部に配置され、下に凹んだ形状としてもよい。この形状の場合、凝縮水表面積増大処理部33bを設置した部位のユニットケース31の断面積は、図13に示すように、風流れ方向の下流側(ブロアファン35側)から、風流れ方向の上流側(エバポレータ3側)まで徐々に減少するように設定されている。範囲C及びDについては、上述した通りである。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、実施例2のバッテリ温調装置における「凝縮水受け部33aの作用」について説明する。
凝縮水受け部33aは、ユニットケース31の内部の下部に配置され、下に凸形状であるため、凝縮水が凝縮水受け部33aという限られた領域で保持される。この結果、エバポレータ32にて発生した凝縮水が通風経路部33を伝って、バッテリモジュール2等を含む通電部位への流出を防止することができる。
加えて、凝縮水受け部33aは、通風経路部33内にて風流れ方向の中心部(風速が速い部位34)から離れた部位に設定されている。このため、ブロアファン35によって、凝縮水の飛散すなわち水滴の飛散を抑制することができる。
なお、実施例1及び実施例2の凝縮水受け部33aの作用が異なるのみで、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2のバッテリ温調装置にあっては、実施例1の(1)〜(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(4) 前記凝縮水受け部33aは、前記通風経路部の下部に配置され、下に凸形状である。
このため、エバポレータ32にて発生した凝縮水が通風経路部33を伝って、バッテリモジュール2等を含む通電部位への流出を防止することができる。
実施例3は、凝縮水表面積増大処理部33bの変形例である。
図14に基づき実施例3の要部構成を以下に説明する。
凝縮水表面積増大処理部33bは、凝縮水表面積増大処理部33bを設置した凝縮水受け部33aの底面から側面に至るまで、凝縮水受け部33aの上方に向けて連続して拡大されている。
なお、他の構成は、実施例1及び実施例2と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、実施例3のバッテリ温調装置における「凝縮水表面積増大処理部33bの作用」について説明する。
凝縮水表面積増大処理部33bとしての吸水材が、凝縮水受け部33aの底面から側面に至るまで連続して拡大されたので、吸水材33bが凝縮水受け部33aの底面のみに設置されるよりも、吸水材33bにおける凝縮水の吸水量を増やすことができる。このため、エバポレータ32にて発生した凝縮水の発生量が増えた場合でも、凝縮水を吸水材33bにて吸水することができ、吸水した凝縮水を蒸発させることができる。
加えて、エバポレータ32にて発生した凝縮水が、毛細管現象によって吸水材33bに浸透するので、凝縮水受け部33aの側面にも吸収材33bを拡大することにより、凝縮水が凝縮水受け部33aの底面に設けた吸収材33cよりも高い位置(側面の吸収材33d)まで持ち上げられる。
すなわち、通風経路部33内にて相対的に風速が遅い部位(底面の吸収材33c)に含まれる凝縮水が、この風速が遅い部位よりもブロアファン35に近くて風速が速い部位(側面の吸収材33d)、つまり、凝縮水受け部33aの上方に移動する。
このため、凝縮水受け部33aの上方にて、エバポレータ32にて発生した凝縮水の蒸発を促進することができる。
なお、実施例1、実施例2及び実施例3の凝縮水表面積増大処理部33bの作用が異なるのみで、他の作用は、実施例1及び実施例2と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3のバッテリ温調装置にあっては、実施例1の(1)〜(3)の効果及び実施例2の(4)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(5) 前記凝縮水表面積増大処理部33bは、前記凝縮水表面積増大処理部33bを設置した前記凝縮水受け部33aの底面から側面に至るまで、前記凝縮水受け部33aの上方に向けて連続して拡大した。
このため、凝縮水受け部33aの上方にて、エバポレータ32にて発生した凝縮水の蒸発を促進することができる。
実施例4は、低温の熱交換媒体39を追加したものであり、かつ、凝縮水受け部33aの変形例である。
図15及び図16に基づき実施例4の要部構成を以下に説明する。
低温の熱交換媒体39は、図15に示すように、ユニットケース31の内部に設けられている。すなわち、低温の熱交換媒体39は、通風経路部33内にて、相対的に風速が遅い部位、または、風速がない部位(風が対流している部位も含む)に、設けられている。この低温の熱交換媒体39の「低温」とは、バッテリパックBP内の冷却を実施するときに、エバポレータ32に必要とされるぐらいの低い温度である。例えば、実施例4において、この低温の熱交換媒体39は、エバポレータ32へ冷媒を導入する冷媒配管である。
ここで、一般に、その冷媒配管39には、断熱材等を巻き付けて凝縮水が発生しないようにするが、実施例4では、冷媒配管39に、あえて断熱材等を巻き付けていない。
この冷媒配管39のエバポレータ32の入口配管39aは、図16に示すように、エバポレータ32のコアの下方から該コアに接続されている。すなわち、冷媒配管39は、エバポレータ32の直下に設けられている。
凝縮水受け部33aは、図15に示すように、低温の熱交換媒体39の直下に設けられている。また、低温の熱交換媒体39と凝縮水受け部33aとの間は、通風経路部33内にて相対的に風速が速い部位ではない。すなわち、通風経路部33内にて、相対的に風速が遅い部位、または、風速がない部位(風が対流している部位も含む)である。
なお、他の構成は、実施例1〜実施例3と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、実施例4のバッテリ温調装置における「低温の熱交換媒体39と凝縮水受け部33aの作用」について説明する。
バッテリパックBPの内の冷却を実施すると、バッテリパックBP内の空気温度が低下する。
このとき、通風経路部33内にて風速が速い部位(例えば、ブロアファン35の近傍等)では、凝縮水の水蒸気が凝縮・滴下・付着しない。これに対し、通風経路部33内にて風速が遅い部位すなわち通風経路部33内にて湿度が高い部位では、凝縮水の水蒸気から凝縮水が発生し、水滴に成長し、滴下する。
すなわち、バッテリパックBP内の水蒸気は、必ず不特定の場所(風速が遅い部位)で凝縮し、液水が発生する。このため、最悪の場合、バッテリモジュール2を含む通電部位で凝縮水が発生する可能性があるので、凝縮水の発生部位を特定する工夫が要求される。
そこで、実施例4では、通風経路部33内にて、相対的に風速が遅い部位、または、風速がない部位(風が対流している部位も含む)に、低温の熱交換媒体39を設ける構成を採用した。
このように、低温の熱交換媒体39が設けられることにより、凝縮水の発生部位を特定することができる。
加えて、低温の熱交換媒体39として、エバポレータ32の冷媒配管39に断熱材等を巻き付けない状態で、その冷媒配管39が使用されているため、冷媒配管39の配策の必要がない。しかも、その他低温の熱交換媒体及び断熱材を必要としないので、余分な機構を追加する必要がない。
さらに、低温の熱交換媒体39の直下に、凝縮水受け部33aが設けられているため、低温の熱交換媒体39にて発生した凝縮水を、直接回収することができる。なお、エバポレータ32にて発生した凝縮水も回収することができる。
しかも、低温の熱交換媒体39と凝縮水受け部33aとの間は、通風経路部33内にて相対的に風速が速い部位ではないので、低温の熱交換媒体39から凝縮水が落下するときに、風速により水滴の飛散が防止される。このため、飛散した水滴が、バッテリモジュール2を含む通電部位へ到達することも防止される。
この結果、風の影響を受けないので、低温の熱交換媒体39にて発生した凝縮水を飛散させることなく、直接、その凝縮水を凝縮水受け部33aにて回収することができる。
なお、実施例1〜実施例3及び実施例4の低温の熱交換媒体39と凝縮水表面積増大処理部33bの作用が異なるのみで、他の作用は、実施例1〜実施例3と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例4のバッテリ温調装置にあっては、実施例1の(1)〜(3)の効果、実施例2の(4)の効果、及び実施例3の(5)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(6) 前記通風経路部33内にて、相対的に風速が遅い部位、または、風速がない部位に、低温の熱交換媒体39を設けた。
このため、凝縮水の発生部位を特定することができる。
(7) 前記低温の熱交換媒体39は、前記冷却用熱交換器(エバポレータ32)へ冷媒を導入する冷媒配管39である。
このため、(6)の効果に加え、冷媒配管39の配策の必要がない。
(8) 前記冷却用熱交換器(エバポレータ32)は、内部に車室内のエアコンの冷媒が流通する前記バッテリモジュール(バッテリスタック2)冷却用のエバポレータ(エバポレータ32)であり、前記冷媒配管39の前記エバポレータ32の入口配管39aを、前記エバポレータ32のコアの下方から該コアに接続する。
このため、(6)〜(7)の効果に加え、余分な機構を追加する必要がない。
(9) 前記低温の熱交換媒体39の直下に、前記凝縮水受け部33aを設け、前記低温の熱交換媒体39と前記凝縮水受け部33aとの間は、前記通風経路部33内にて相対的に風速が速い部位ではない。
このため、(6)〜(8)の効果に加え、風の影響を受けないので、低温の熱交換媒体39にて発生した凝縮水を飛散させることなく、直接、その凝縮水を凝縮水受け部33aにて回収することができる。
実施例5は、実施例4の低温の熱交換媒体39の変形例である。
図17に基づき実施例5の要部構成を以下に説明する。
低温の熱交換媒体39である冷媒配管39のエバポレータ32の入口配管39aは、図17に示すように、エバポレータ32のコアの右側(車幅方向)から該コアに接続されている。すなわち、この冷媒配管39は、エバポレータ32の右側に設けられている。なお、エバポレータ32の左側に設けられていてもよい。
なお、他の構成は、実施例4と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、実施例5のバッテリ温調装置における「低温の熱交換媒体39の作用」について説明する。
エバポレータ32のコアの車幅方向に、冷媒配管39を配策する構成を採用した。
このため、風の影響を受けないので、冷媒配管39で発生した凝縮水を飛散させることなく、直接、その凝縮水を凝縮水受け部33aにて回収することができる。
なお、実施例4及び実施例5の低温の熱交換媒体39の作用が異なるのみで、他の作用は、実施例1〜実施例4と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例5のバッテリ温調装置にあっては、実施例1の(1)〜(3)の効果、実施例2の(4)の効果、及び実施例3の(5)の効果に加え、実施例4の(6)、(7)及び(9)の効果を得ることができる。
実施例6は、実施例1〜実施例5の温調ユニット3の変形例である。
図18及び図19に基づき実施例6の要部構成を以下に説明する。なお、図18に示すように、X軸方向は車両前後方向であり、X(FR)方向は車両前方側である。Y軸方向は車幅方向である。また、図19に示すように、Z軸方向は車両の上下方向であり、Z(UP)方向は車両上方側である。図18の破線矢印Afは風の流れ(空気)を示し、矢印CMは冷媒の動きを示している。
エバポレータ32は、一般的な冷媒流路とフィンとで構成された部品の積層体である。このエバポレータ32を通過する空気Afは、図18に示すように、通風口32cから、エバポレータ32に流入している。この通風口32cの面は、一般的に四角形(例えば、長方形)である。このエバポレータ32は、図18及び図19に示すように、車両前方のフレーム内側面11a近傍に設置されている。なお、エアコンユニット107すなわちバッテリパックケース1外から、フレーム前端縁に取り付けられた冷媒管コネクタ端子13すなわちバッテリパックケース1の側面を介して、エバポレータ32に冷媒が導入される。
図19に示すように、通風口32cの面の短辺方向に、エバポレータ32のフィン部品が積層されていて、この積層方向を厚み方向とする。
図18に示すように、通風口32cの面の長辺方向の長さY1は、短辺方向の長さZ1よりも長くなっていて、図18及び図19に示すエバポレータ32の通風経路部33方向の長さX1は、長辺方向の長さY1よりも短くなっている。なお、長辺方向は、エバポレータ32の長手方向になっている。
すなわち、エバポレータ32の通風経路部33方向は、X軸方向と平行に設置され、エバポレータ32の長手方向は、Y軸方向と平行に設置され、エバポレータ32の厚み方向は、Z軸方向と平行に設置されている。つまり、このエバポレータ32は、車両前方のフレーム内側面11aと平行かつ対面するように一方のコア面32a(通風口32c)を配置している。
エバポレータ32に対する風の流れAfは、フレーム内側面11a(バッテリパックケース1の側面)に対して垂直方向に流れている。
上述したように温調ユニット3が設置されている場合、ブロアファン35は、エバポレータ32の風流れ方向の下流側に配置されている。
また、他の構成は、実施例1〜実施例5と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、実施例6のバッテリ温調装置における「温調ユニット3の作用」について説明する。
ブロアファン35が、エバポレータ32の風流れ方向の下流側に配置されている場合、ブロアファン35が吸い込む吸込圧による風が、エバポレータ32を通過する(吸込圧の場合)。これに対し、ブロアファン35が、エバポレータ32の風流れ方向の上流側に配置されている場合、ブロアファン35から吐出される吐出圧による風が、エバポレータ32を通過する(吐出圧の場合)。一般に、吐出圧による風の風速は、吸込圧による風の風速よりも速くなる。
また、吐出圧による風は、風速が速い分、エバポレータ32を通過すると乱流が発生する。このため、その乱流を整流に変換するフィルタ等を、エバポレータ32の風流れ方向の下流側に配置する必要がある。これに対し、吸込圧による風は、エバポレータ32を通過しても、乱流が発生することはほとんどない。また、エバポレータ32とブロアファン35との距離を近づけても、乱流が発生することはほとんどない。
さらに、吐出圧の場合、この風速が速い分、エバポレータ32を通過する速度も、吸込圧の場合と比較すると速くなる。このため、吐出圧の場合は、エバポレータ32における熱交換効率を上昇させる必要がある。すなわち、吐出圧の場合は、エバポレータ32の全体的な大きさを、吸込圧の場合よりも大型にする必要がある。
そこで、実施例6では、バッテリパックBP内のレイアウト規制により、エバポレータ32と、車両前方のフレーム内側面11aと、が平行に配置されている場合、エバポレータ32を、車両前方のフレーム内側面11a近傍に配置し、ブロアファン35を、エバポレータ32の風流れ方向の下流側に配置する構成を採用した。
これにより、バッテリパックケース1外からエバポレータ32までに冷媒を導入する距離を、最短にすることができる。また、バッテリパックケース1の側面からエバポレータ32までに冷媒を導入する距離も、最短にすることができる。
さらに、ブロアファン35が、エバポレータ32の風流れ方向の下流側に配置されているので、エバポレータ32とブロアファン35との距離を近づけても、乱流が発生することはほとんどない。このため、バッテリパックケース1の側面から、エバポレータ32の車両前後方向の後ろ側までの距離、すなわち、エバポレータ32の通風経路部33方向の距離も短くすることができる。
加えて、吸込圧の場合、エバポレータ32を通過する速度は、吐出圧の場合と比較すると遅くなる。このため、吸込圧の場合は、吐出圧の場合よりも、エバポレータ32における熱交換効率が高くなる。すなわち、吸込圧の場合は、エバポレータ32の全体的な大きさを、吐出圧の場合よりも小型にすることができる。
しかも、エバポレータ32が、車両前方のフレーム内側面11a近傍に配置されているので、エバポレータ32を通過する速度は、より遅くなる。このため、エバポレータ32における熱交換効率がより高くなるので、エバポレータ32をより小型にすることができる。
したがって、エバポレータ32の通風経路部33方向(X軸方向)、長手方向(Y軸方向)、及び厚み方向(Z軸方向)の温調ユニット3のサイズが、最小化される。
この結果、バッテリパックBPのサイズを最小化することができる。
さらに、実施例1に示したように、エアコンユニット107からの冷媒は、車両の前方向からバッテリパックBPへと供給される。このため、バッテリパックBPの車両の前方向から、バッテリパックBPへ冷媒を導入することにより、バッテリパックBPへ冷媒を供給する距離を短くすることができる。
そして、電気自動車に搭載されたバッテリパックBPは床下へ配置されている場合、車両上下方向の高さ方向の規制が、その他の場合と比較すると大きくなっている。そこで、実施例6では規制された高さ方向のスペースに対し、効率的にエバポレータ32を含む温調ユニット3を搭載することができる。
また、吐出圧の場合は、ブロアファン35が、エバポレータ32の風流れ方向の上流側に配置されているので、エバポレータ32で発生した凝縮水が水滴のまま飛散し、最悪の場合、その水滴がバッテリモジュール2を含む通電部位へ到達する。これに対し、吸込圧の場合は、ブロアファン35が、エバポレータ32の風流れ方向の下流側に配置されているので、エバポレータ32で発生した凝縮水の飛散が防止される。
なお、実施例1〜実施例5及び実施例6の温調ユニット3の作用が異なるのみで、他の作用は、実施例1〜実施例5と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例6のバッテリ温調装置にあっては、実施例1の(1)〜(3)の効果、実施例2の(4)の効果、実施例3の(5)の効果、及び、実施例4の(6)〜(9)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(10) 前記バッテリパックケース1外から前記バッテリパックケース1の側面を介して冷媒を導入し、前記冷却用熱交換器(エバポレータ32)の長手方向(Y軸方向)、及び、厚み方向(Z軸方向)が該バッテリパックケース1の側面に対して平行方向で、風の流れは該バッテリパックケース1の側面に対して垂直方向(X軸方向)に流れている場合に、前記冷却用熱交換器(エバポレータ32)を、前記バッテリパックケース1の側面の近傍に配置し、前記送風機(ブロアファン35)を、前記冷却用熱交換器(エバポレータ32)の風流れ方向の下流側に配置した。
このため、バッテリパックBPのサイズを最小化することができる。
実施例7は、実施例1〜実施例5のエバポレータ32及びブロアファン35の配置変形例である。
図20に基づき実施例6の要部構成を以下に説明する。なお、図20の破線矢印Afは風の流れ(空気)を示し、矢印CMは冷媒の動きを示している。
ブロアファン35は、図20に示すように、エバポレータ32の風流れ方向の上流側に配置されている。
凝縮水表面積増大処理部33bは、凝縮水受け部33aから通風経路部33の風流れ方向の出口まで設けられている。
ただし、凝縮水表面積増大処理部33bを、凝縮水受け部33aから通風経路部33の風流れ方向の出口まで設けると、エバポレータ32にて発生した凝縮水が液体としてバッテリモジュール2を含む通電部位へ到達するおそれがある。このため、通風経路部33から、バッテリモジュール2を含む通電部位までの間、若しくは、凝縮水表面積増大処理部33bの風流れ方向の終端部から、通風経路部33の風流れ方向の出口までの間には、その凝縮水が液体としてバッテリモジュール2を含む通電部位へ到達するおそれがない一定の距離を設けることが好ましい。
なお、他の構成は、実施例1〜実施例5と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、実施例7のバッテリ温調装置における「エバポレータ32及びブロアファン35の配置の作用」について説明する。
ブロアファン35がエバポレータ32の風流れ方向の上流側に配置されているので、バッテリパックケース1内の空気Afが、エバポレータ32を通ったあと、通風経路部33の出口まで、ブロアファン35等で寸断されることがない。このため、通風経路部33の出口まで凝縮水の表面積を増大させる処理を施すこと、すなわち凝縮水表面積増大処理部33bを設けることができる。
この結果、エバポレータ32にて発生した凝縮水の蒸発を促進することができる。
なお、実施例1〜実施例5及び実施例7のエバポレータ32及びブロアファン35の配置の作用が異なるのみで、他の作用は、実施例1〜実施例5と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例7のバッテリ温調装置にあっては、実施例1の(1)〜(3)の効果、実施例2の(4)の効果、実施例3の(5)の効果、及び、実施例4の(6)〜(9)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(11) 前記送風機(ブロアファン35)を、前記冷却用熱交換器(エバポレータ32)の風流れ方向の上流側に配置した。
このため、エバポレータ32にて発生した凝縮水の蒸発を促進することができる。
以上、本発明のバッテリ温調装置を実施例1〜実施例7、までに基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜実施例7では、バッテリパックBPを車両の床下に配置する例を示した。しかしながら、実施例1〜実施例7に示した構成に限られるものではない。例えば、バッテリパックを車両のラゲージルーム等に配置するようにしてもよい。
実施例1〜実施例7では、バッテリモジュールとして、バッテリモジュールが複数積層されたバッテリスタック2(バッテリモジュール群)の例を示した。しかしながら、実施例1〜実施例7に示した構成に限られるものではない。例えば、バッテリモジュールとしては、複数積層されることなく配置されたバッテリモジュールも含まれる。
実施例1〜実施例7では、温調ユニット3として、冷風と温風を共に作り出すユニットの例を示した。しかしながら、実施例1〜実施例7に示した構成に限られるものではない。例えば、温調ユニットとしては、エバポレータを有し、冷風のみを作り出すユニットとしてもよい。
実施例1〜実施例7では、冷却用熱交換器をエバポレータ32とする例を示した。しかしながら、エバポレータ32に限られるものではない。すなわち、通過する空気から熱を奪って冷風を作り出すことができるものであればよい。例えば、ペルチェ素子等でもよい。
実施例1〜実施例7では、凝縮水表面積増大処理部33bは、多孔質樹脂材(スポンジ等)等の吸水性を持った吸水材とする例を示した。しかしながら、凝縮水表面積増大処理部33bは、吸水材に限られるものではない。例えば、凝縮水表面積増大処理部33bを設けた部位の表面を、親水処理を施したり、細かい傷、細かい溝、またはこの両方等の凹凸(数ミリ以下)を施したりする表面処理または加工を施してもよい。ただし、毛細管現象を利用する部位、すなわち凝縮水を底面よりも高い位置に持ち上げる場合には、実施例1〜実施例7に示した吸収材を用いる。
実施例1〜実施例7では、ヒータをPTCヒータ36とする例を示した。しかしながら、PTCヒータ36に限られるものではない。すなわち、通過する空気を加熱することができるものであればよい。
実施例1〜実施例7では、通気部17の構成として、ゴアテックス(登録商標)等の素材(膜)を用いる例を示した。しかしながら、実施例1〜実施例7に示した構成に限られるものではない。すなわち、通気部17は、気体の通過を許容すると共に、液体の通過を防止するものであればよい。
実施例1〜実施例7では、吹出口99を通気部17と対向している位置に配置する例を示した。しかしながら、吹出口99の配置はこれに限られるものではない。すなわち、ブロアファン35が移送する凝縮水受け部33a近傍の空気を、通気部17へ向かって吹き出す位置に配置されていればよい。
実施例1〜実施例7では、では、通気部17及び吹出口99を2つとする例を示した。しかしながら、実施例1に示した構成に限られるものではない。すなわち、バッテリパックケース1内の各構成の配置等から、水蒸気となった凝縮水が最も排出されやすい通気部17及び吹出口99の数・配置・形状・大きさとしてもよい。例えば、通気部17及び吹出口99の数はそれぞれ1つまたは3つ以上としてもよいし、通気部17及び吹出口99の数が同数でなくてもよい。また、その配置、形状及び大きさは、通気部17及び吹出口99の両方ともに同じでもよいし、通気部17を2つ以上有する場合には、通気部17の中で異ならせてもよい。吹出口99でも同様とする。
実施例1〜実施例7では、通気部17及び吹出口99を設ける例を示した。しかしながら、実施例1〜実施例7に示した構成に限られるものではない。すなわち、通気部17及び吹出口99を設けなくてもよい。この場合、バッテリパックケース1は水密構造となる。この結果、水や泥等の異物が外部からケース1内に入らないとともに、エバポレータ32で発生する凝縮水を低減することができる。このとき、上述したように、凝縮水は水蒸気となって、バッテリパックケース1内を循環するので、エバポレータ32にて発生した凝縮水が液体としてバッテリモジュール2を含む通電部位へ届いてしまうのを防止することができる。
実施例1〜実施例7では、バッテリパックケース1の内部空間に、温調ユニット3と配風ダクト9を配置する例を示した。しかしながら、実施例1〜実施例7では、に示した構成に限られるものではない。例えば、バッテリパックケースの内部空間に温調ユニットのみを配置し、ユニットダクトからバッテリスタックの隙間を経由してバッテリスタックに配風するような配風ダクト無しとしてもよい。
実施例1〜実施例7では、本発明のバッテリ温調装置を走行用駆動源として走行用モータのみを搭載した電気自動車に適用する例を示した。しかしながら、実施例1〜実施例7に電気自動車に限られるものではない。すなわち、本発明のバッテリ温調装置は、走行用駆動源として走行用モータとエンジンを搭載したハイブリッド車に対しても適用することができる。
実施例4〜実施例7では、低温の熱交換媒体39としては、エバポレータ32の冷媒配管とする例を示した。しかしながら、実施例4〜実施例7に示した構成に限られるものではない。例えば、エバポレータ32の一部を空気が流れないように塞いでしまうように構成してもよいし、冷媒配管39ではなくペルチェ素子などの熱交換器を別途設けてもよい。
BP バッテリパック
1 バッテリパックケース
12 バッテリパックアッパーカバー
2 バッテリスタック(バッテリモジュール、バッテリモジュール群)
3 温調ユニット(バッテリ温調手段)
31 ユニットケース(通風経路部)
32 エバポレータ(冷却用熱交換器)
33 通風経路部(ユニットケース、ユニットダクト)
33a 凝縮水貯水部
33b 凝縮水表面積増大処理部
34 風速が速い部位
35 ブロアファン(送風機)
36 PTCヒータ(ヒータ)
37 ユニットダクト(通風経路部)
39 低温の熱交換媒体(冷媒配管)
39a エバポレータの入口配管

Claims (11)

  1. バッテリモジュールと、
    前記バッテリモジュールの温度を調整するバッテリ温調手段と、
    前記バッテリモジュール及び前記バッテリ温調手段を収納するバッテリパックケースと、
    を備えたバッテリ温調装置において、
    前記バッテリ温調手段は、通過する空気から熱を奪って冷風を作り出す冷却用熱交換器と、前記バッテリパックケース内気を循環させる送風機と、前記送風機にて発生した風を流通する通風経路部と、を有して構成され、
    前記通風経路部は、前記冷却用熱交換器にて発生した凝縮水を受ける凝縮水受け部と、前記凝縮水受け部から前記通風経路部内にて相対的に風速が速い部位まで連続して、凝縮水の表面積を増大する凝縮水表面積増大処理部と、を有する
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
  2. 請求項1に記載されたバッテリ温調装置において、
    前記凝縮水受け部は、前記通風経路部の下部に配置され、下に凸形状である
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたバッテリ温調装置において、
    前記凝縮水表面積増大処理部は、吸収材である
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載されたバッテリ温調装置において、
    前記凝縮水表面積増大処理部を設置した部位の前記通風経路部の断面積のうち、風流れ方向の下流側の断面積を、風流れ方向の上流側の断面積よりも、減少するように設定した
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載されたバッテリ温調装置において、
    前記凝縮水表面積増大処理部は、前記凝縮水表面積増大処理部を設置した前記凝縮水受け部の底面から側面に至るまで、前記凝縮水受け部の上方に向けて連続して拡大した
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載されたバッテリ温調装置において、
    前記通風経路部内にて、相対的に風速が遅い部位、または、風速がない部位に、低温の熱交換媒体を設けた
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
  7. 請求項6に記載されたバッテリ温調装置において、
    前記低温の熱交換媒体は、前記冷却用熱交換器へ冷媒を導入する冷媒配管である
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
  8. 請求項7に記載されたバッテリ温調装置において、
    前記冷却用熱交換器は、内部に車室内のエアコンの冷媒が流通する前記バッテリモジュール冷却用のエバポレータであり、
    前記冷媒配管の前記エバポレータの入口配管を、前記エバポレータのコアの下方から該コアに接続する
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
  9. 請求項6から請求項8までの何れか一項に記載されたバッテリ温調装置において、
    前記低温の熱交換媒体の直下に、前記凝縮水受け部を設け、
    前記低温の熱交換媒体と前記凝縮水受け部との間は、前記通風経路部内にて相対的に風速が速い部位ではない
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
  10. 請求項1から請求項9までの何れか一項に記載されたバッテリ温調装置において、
    前記バッテリパックケース外から前記バッテリパックケースの側面を介して冷媒を導入し、前記冷却用熱交換器の長手方向、及び、厚み方向が該バッテリパックケースの側面に対して平行方向で、風の流れは該バッテリパックケースの側面に対して垂直方向に流れている場合に、前記冷却用熱交換器を、前記バッテリパックケースの側面の近傍に配置し、前記送風機を、前記冷却用熱交換器の風流れ方向の下流側に配置した
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
  11. 請求項1から請求項9までの何れか一項に記載されたバッテリ温調装置において、
    前記送風機を、前記冷却用熱交換器の風流れ方向の上流側に配置した
    ことを特徴とするバッテリ温調装置。
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