JP2015068493A - 2段減速歯車を備えた遊星歯車型の増減速機 - Google Patents

2段減速歯車を備えた遊星歯車型の増減速機 Download PDF

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Abstract

【課題】遊星歯車機構を複数段組み合わせた変速装置において、入出力軸間の変速比を増大するとともに、回転する部品の搖動等を防止して円滑に作動させる。【解決手段】増減速機の各段の遊星歯車機構は、中心におかれた太陽歯車SGと、内歯歯車からなるリング歯車RGと、その間に介在する遊星歯車PGとにより構成される。遊星歯車PGは2段減速歯車であり、大径の歯車PG1が太陽歯車SGと、小径の歯車がリング歯車RGと噛み合う。遊星歯車PGを支持するキャリア3は、ハウジング1に固定されており、リング歯車RGと次段の太陽歯車SGとが一体に形成された回転作動子4は、固定のキャリア3と隣接して配置され、キャリア3にスラスト方向及びラジアル方向において軸受される。各歯車等の回転体が軸受された状態で安定して回転するので、入力軸から出力軸を増速して駆動する場合であっても、円滑な動力伝達を行うことができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、入力軸と出力軸との間の動力伝達状態を変更する変速装置、特に、2段減速歯車を備える遊星歯車型増減速機を複数段組み合わせた、小型であって変速比が大きく、かつ、円滑な増速作動を行わせることが可能な変速装置に関するものである。
機械部品あるいは作業機器等を回転駆動する動力伝達系では、駆動する機器の特性に合わせるよう、回転速度やトルクを変更するための増減速機が常套的に使用される。また、モーター等の駆動源を過大な負荷トルクから保護するトルクリミッタ等、各種の機能を備えた機器が介在されることが多い。
増減速機としては、異なる径のプーリを用いるベルト伝動装置等の摩擦伝動式のものもあるが、一般的には歯車式増減速機が用いられ、その中には、遊星歯車機構を利用する遊星歯車式増減速機がある。遊星歯車機構は、中心に太陽歯車(サンギヤ)を設けるとともに、その周りに内歯歯車であるリング歯車(リングギヤ)を設け、太陽歯車とリング歯車との間に、両方の歯車と噛み合う複数の遊星歯車(プラネタリギヤ)を配置したものである。複数の遊星歯車は、これを担持するキャリア(リテーナとも呼ばれる)に取り付けられて軸支される。通常、キャリアは、太陽歯車及びリング歯車と同心の回転軸を中心として回転可能に構成されており、キャリアが回転したときは、遊星歯車は、リング歯車の内側を公転しながら自転する遊星運動を行う。
この遊星歯車式増減速機は、各歯車や各構成部品等を動力伝達の入出力要素として自由に選定することが可能であって、変速比の設定の自由度が大きい。また、入力軸と出力軸が同心状に配置されるので、動力伝達装置の配置設計が容易であり、多段にして変速比を増大することも容易である。
従来用いられている多段式の遊星歯車式増減速機として、図8に示す構造のものが知られている。これは、遊星歯車式増減速機を減速機として用いる、比較的小型の機械部品として構成されたものである。
図8の遊星歯車式増減速機は、太陽歯車SGを設けた入力軸ISと、リング歯車RGが設けられた固定のハウジングHGとを備えており、A−A断面矢視図に示すとおり、太陽歯車SGとリング歯車RGとの間には、両方の歯車と噛み合う3個の遊星歯車PGが配置される。遊星歯車PGの各々は、キャリアCRに一体的に立設された支持軸SSに嵌め込まれ、回転可能に軸支される。キャリアCRの支持軸SSの反対側には、入力軸ISの太陽歯車SGと同一形状の太陽歯車が形成され、入力軸ISの太陽歯車SGとキャリアCRとにより1段目の減速機が構成される。同様の構成がB−B断面図の左方に向けて順次繰り返され、最終段(3段目)の減速機のキャリアには、出力軸OSが設けられている。なお、リング歯車RGは、全ての段の遊星歯車が噛み合う共通の歯車であって、ハウジングHGの軸方向のほぼ全長に亘って延びる内歯歯車となっている。
入力軸ISの太陽歯車SGが回転すると、遊星歯車PGは、自転すると同時にリング歯車RGに沿って公転する。遊星歯車PGを軸支するキャリアCRは、これに連れ回る形で遊星歯車の公転とともに回転することとなり、その回転方向は入力軸と同方向で回転速度は入力軸の回転速度よりも大幅に減速される。そして、太陽歯車SGとキャリアCRとの間の変速比は、次式:
太陽歯車回転数/キャリア回転数=1+(リング歯車の歯数/太陽歯車の歯数)
によって決定される。キャリアCRには次の段の太陽歯車が設けられていて次の段でも同様な減速が行われ、出力軸OSの最終的な変速比(減速比)は、単段の変速比を段の数だけ乗じたものとなる。
遊星歯車式減速機は各種の回転機器に利用され、これを動力伝達経路に介在すると、回転数が減少しそれに反比例してトルクが増加する。例えば、特開平9−254046号公報には、モーターで駆動される電動ドライバーに遊星歯車式減速機を適用した工具が開示されており、永久磁石式のトルクリミッタを介してモーターにより遊星歯車式減速機の太陽歯車を駆動し、キャリアをドライバーに連結してトルクを増大しながらねじ締めを行うことが記載されている。また、特許第4806544号には、遊星歯車式減速機に永久磁石を組み込み、この減速機を、複写機等の紙送り装置に用いるトルクリミッタ自体として構成することが開示されている。
特開平9−254046号公報 特許第4806544号
遊星歯車式減速機では、特許文献1又は特許文献2に記載の減速機のように、太陽歯車を入力軸としキャリアを出力軸とすることが一般的である。この構造としたときは、小型の装置で入出力軸間の変速比(減速比)の大きな減速機を得ることができる。
しかし、この構造では、遊星歯車を担持するキャリアが出力軸となって回転する。回転するキャリアが振れたり傾いたりすると、遊星歯車とこれを嵌め込む支持軸との間や遊星歯車と噛み合う歯車同士の間の摩擦による抵抗が増加し、入出力軸間における動力伝達損失の増大を招く。
ここで、遊星歯車機構は、入出力の関係を逆にすることにより減速機としても増速機としても作動させることができる。上記のような動力伝達損失は、伝達効率を悪化させるけれども、遊星歯車機構を減速機として作動させる限り、歯車等がロックして入出力軸間の動力伝達が不可能となることは殆どない。それに対し、増速機として作動させるため、キャリアを入力軸とし太陽歯車を出力軸としたときは、キャリアと太陽歯車との回転トルク比が変速比に反比例する関係上、摩擦に起因する抵抗トルクは、増幅されて入力軸のキャリアに大きな抵抗トルクとなって作用する。したがって、回転するキャリアの搖動等に伴う摩擦の増大の結果、遊星歯車機構の動力伝達が円滑に行われなくなり、キャリアが実質上ロックされてしまう事態も発生する。これを防止するには、遊星歯車と支持軸との間に転がりベアリングを設置するなどの対策が考えられるが、このときは遊星歯車の外径が大きくなり、必然的に装置の大型化に繋がることとなる。
本発明の課題は、遊星歯車機構を複数段組み合わせた小型の変速装置において、入出力軸間の変速比を増大させるとともに、回転軸の搖動等を防止して各歯車の摩擦を低減し、特に、増速機としての作動を円滑化することにある。
上記の課題に鑑み、本発明の多段式の遊星歯車型増減速機は、各段の遊星歯車機構における遊星歯車として大小の径の歯車を並列したいわゆる2段減速歯車を用いて変速比を増大させ、かつ、遊星歯車機構のキャリアをハウジングに固定して、太陽歯車とリング歯車との間で変速作用を実行させ、安定して回転させるよう構成したものである。すなわち、本発明は、
「中心に置かれた太陽歯車と、その周囲に設けられた内歯歯車からなるリング歯車と、前記太陽歯車及び前記リング歯車の間に介在させた遊星歯車とにより遊星歯車機構を構成し、この遊星歯車機構をハウジングの内部に複数段組み合わせた増減速機であって、
前記遊星歯車には、前記太陽歯車と噛み合う大径の歯車と前記リング歯車と噛み合う小径の歯車とが並列して設けられ、
前記遊星歯車機構には、前記遊星歯車を軸支する支持軸が設けられ、前記ハウジングに固定された円板状のキャリアと、前記リング歯車及び前記太陽歯車が設けられた円板状の回転作動子とが隣接して配置されており、さらに、
前記リング歯車が前記回転作動子の一方の面の周縁部に設けられるとともに、前記太陽歯車が他方の面に形成された作動子中心軸に設けられ、
前記回転作動子は、その他方の面が前記キャリアの支持軸と反対側の面に当接してスラスト方向に軸受され、かつ、作動子中心軸が前記キャリアに形成された中心孔に嵌め込まれてラジアル方向に軸受されており、
前記増減速機の一端に置かれた前記遊星歯車機構の前記太陽歯車には太陽歯車連結軸が設けられ、他端に置かれた前記遊星歯車機構の前記リング歯車にはリング歯車連結軸が設けられている」
ことを特徴とする増減速機となっている。
請求項2に記載のように、前記円板状のキャリアの外周に突起を形成し、前記ハウジングの内面には前記突起を嵌め込む溝を軸方向に延びるよう形成するのが好ましい。この場合には、請求項3に記載のように、前記突起を嵌め込む溝として、複数段の遊星歯車機構における円板状のキャリアのそれぞれに対応する軸方向の長さに設定された複数の溝を、前記ハウジングの内面に形成することができる。
請求項4に記載のように、前記太陽歯車連結軸が、前記ハウジングの軸方向の一端に形成した壁部にラジアル方向に軸受され、かつ、前記リング歯車連結軸が、前記ハウジングの軸方向の他端に嵌め込んだ蓋体に、スラスト方向及びラジアル方向に軸受される構成とすることが好ましい。
また、請求項5に記載のように、前記太陽歯車連結軸の先端及び前記回転作動子の作動子中心軸の先端に、小径の中央軸を設けるとともに、前記リング歯車連結軸の後端及び前記回転作動子の後端に、前記中央軸が嵌め込まれる中央孔を設けることが好ましい。
本発明の増減速機は、基本的に、ハウジング内に遊星歯車機構(遊星歯車型の歯車列)を複数段組み合わせて収容した変速装置である。各々の段の遊星歯車機構は、中心に設置された太陽歯車と、その周囲に設けられた内歯歯車からなるリング歯車と、これらの歯車の間に介在された複数の遊星歯車とを備えている。この遊星歯車は、太陽歯車と噛み合う大径の歯車とリング歯車と噛み合う小径の歯車とを並列して設けたもので、いわゆる2段減速歯車を構成する。そして、遊星歯車を支持するキャリアは、ハウジングに固定された円板状の部材であり、その一方の面に立設された支持軸に各遊星歯車が回転可能に嵌め込まれる。このキャリアに隣接して、リング歯車と次の段の太陽歯車とが設けられた円板状の回転作動子が配置されている。
この構造の遊星歯車機構では、1段目の太陽歯車が回転すると、固定された遊星歯車を介して、リング歯車の設けられた回転作動子が逆方向に回転する。回転作動子の、リング歯車とは反対の面に形成された作動子中心軸には、次段の遊星歯車機構の太陽歯車が一体的に設けてあり、次段においても同様な変速が行われる。
つまり、各段の遊星歯車機構における変速は、回転軸が固定された遊星歯車を介在する太陽歯車とリング歯車との、いわば単純な歯車列による変速であり、遊星歯車は歯車列の中間歯車となる。遊星歯車には、歯数の異なる2個の歯車が並列して設けられており、それらの歯車の歯数比をγ(ただしγ>1)とすると、単段の遊星歯車機構の変速比は、次式で表される(回転方向は逆なので−を付す)。
太陽歯車回転数/リング歯車回転数=−γ・(リング歯車の歯数/太陽歯車の歯数)
上記のとおり、本発明では遊星歯車に2段減速歯車を採用しているので、遊星歯車の軸方向長さをあまり増大することなく、単一の歯車を採用したものと比べγ倍の変速比を得ることができる。本発明の増減速機は、一端に置かれた太陽歯車連結軸と他端に置かれたリング歯車連結軸とが入出力軸となるものであり、その間の変速比は、上記の単段の変速比を段の数だけ乗じたものとなり、また、その間のトルク比は変速比の逆数となる。
本発明の遊星歯車機構は、キャリアが回転する一般的な遊星歯車機構と異なり、遊星歯車がハウジングに固定されたキャリアに担持されているため、遊星歯車が2個の歯車を並置したものであっても、その支持軸が振れたり搖動したりすることがない。また、リング歯車と次段の太陽歯車を設けた回転作動子は、リング歯車と反対側の円板状の面がキャリアの円板状の面と当接してスラスト方向に軸受けされるとともに、太陽歯車を設けた作動子中心軸がキャリアに形成された中心孔に嵌め込まれてラジアル方向に軸受される。キャリアに回転作動子のすべり軸受け面が形成されているので、回転作動子は、回転軸が振れるようなことはなく安定して回転することができる。
このように、本発明の遊星歯車機構における各歯車等の回転部材は、安定的に回転し摩擦抵抗が非常に小さなものとなる。そのため、増減速機における動力伝達損失が低減すると同時に、リング歯車連結軸を入力軸とし太陽歯車連結軸を出力軸として、増減速機を増速機として作動させるときも円滑な増速が実現される。
請求項2の発明は、円板状のキャリアの外周に突起を形成するとともに、ハウジングの内面にはその突起を嵌め込む溝を軸方向に延びるよう形成するものである。本発明の増減速機は、単段の遊星歯車機構を軸方向に重ねて構成されているので、請求項2の発明の構造とすると、同一形状のキャリアをハウジングに順次組み付けながら増減速機を製造することが可能となり、増減速機の製造組み立て工程を効率化することができる。
請求項2の発明の構造を採用して、ハウジングの内面の溝にキャリアの突起を嵌め込んで組み付ける場合、請求項3の発明のように、突起を嵌め込む溝として、複数段の遊星歯車機構における円板状のキャリアのそれぞれに対応する軸方向の長さに設定された複数の溝をハウジングの内面に形成することができる。こうすると、複数のキャリアの各々がいわば専用の溝に嵌め込まれることとなり、キャリアを軸方向に押し込むことにより、突起が溝の端に当接してハウジングに対するキャリアの位置決めが自動的に行われる。このように、キャリアの嵌め込まれる溝がいわばスペーサの役目を果たして、隣接する段のキャリアが設定した位置に保持される。遊星歯車機構の遊星歯車や回転作動子の間隔も適正な値に保持されるので、増減速機の円滑な回転が確保される。
なお、こうしたハウジングの溝とキャリアの突起との構造は、遊星歯車として2段減速歯車を使用するものに限らず、単一の歯車を用いる増減速機にも適用できるのは明らかである。
請求項4の発明は、増減速機の入出力軸となる太陽歯車連結軸及びリング歯車連結軸についても、ハウジングに軸受して回転振れ等を防止するものである。この発明では、太陽歯車連結軸がハウジングの軸方向の一端に形成した壁部にラジアル方向に軸受されるとともに、リング歯車連結軸には円板状の面が形成されていて、リング歯車連結軸もハウジングの開口端に嵌め込んだ蓋体にスラスト方向及びラジアル方向に軸受される。そのため、増減速機を増速機としたときの入力軸の回転が安定化し、より一層円滑な動力伝達が行われることとなる。
また、請求項5の発明は、太陽歯車連結軸の先端及び回転作動子の作動子中心軸の先端に小径の中央軸を設けるとともに、リング歯車連結軸の後端及び回転作動子の後端には中央孔を設け、中央軸と中央孔とを嵌め合わせるものである。こうすると、隣り合う回転体の中心部分が互いに軸受されることとなり、回転軸の振れをより確実に防止できる。
本発明の増減速機の全体的な構造を示す図である。 本発明の増減速機のハウジング及びキャリアを単品で示す図である。 本発明の増減速機の回転作動子及び遊星歯車を単品で示す図である。 本発明の増減速機の太陽歯車連結軸及びリング歯車連結軸を単品で示す図である。 本発明の増減速機をトルクリミッタ装置に適用した図である。 本発明の増減速機を作動速度低減装置に適用した図である。 本発明の増減速機を用いて遠心クラッチを構成した図である。 従来の遊星歯車式増減速機の構造を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の増減速機について説明する。まず、図1に本発明の増減速機の全体的な構造を示し、図2には固定部材であるハウジング及びキャリアを、図3には回転部材である遊星歯車及び回転作動子を、図4には入出力軸となる太陽歯車連結軸及びリング歯車連結軸をそれぞれ単品図で示す。
本発明の増減速機は、軸方向に沿う増減速機全体の縦断面図である図1の上方左図に示すように、ハウジング1内に前方から後方にかけて(便宜上、図の右方を前方、左方を後方とする)遊星歯車機構を複数段(この実施例では3段)組み合わせて収容した変速装置である。各段の遊星歯車機構は、断面A1−A1及び断面B−Bに示すとおり、中心に置かれた太陽歯車SGと、その周囲に設けられた内歯歯車からなるリング歯車RGと、これらの歯車の間に介在された3個の遊星歯車PGとを備えている。増減速機の前端には、1段目の遊星歯車機構の太陽歯車SGを形成した太陽歯車連結軸2が設置されており、この軸は、ハウジング1の前端壁部の中心孔11(図2参照)に嵌め込まれ、ラジアル方向に軸受されるとともに、外周に設けられたフランジ部がハウジング1の前端壁部に当接してスラスト方向にも軸受される。また、図3及び図4に示すとおり、太陽歯車連結軸2の先端には小径の中央軸21が形成してあり、中央軸21は回転作動子4の中央孔43に嵌め込まれて、太陽歯車連結軸2と回転作動子4とが互いにラジアル方向に軸受される(図1の縦断面図参照)。
本発明では、遊星歯車PGは、大径の歯車PG1と小径の歯車PG2とを軸方向に並列して形成した歯車であり(図3参照)、1段目の遊星歯車機構では、大径の歯車PG1が太陽歯車連結軸2の太陽歯車SGと噛み合い(断面A1−A1)、小径の歯車PG2がリング歯車RGと噛み合う(断面B−B)。3個の遊星歯車PGは、キャリア3に立設された支持軸31に嵌め込まれ、回転可能に軸支される。このキャリア3はハウジング1に回転不能に固定されており、したがって、遊星歯車PGは、太陽歯車SGからリング歯車RGへ動力伝達を行う歯車列の2段減速歯車として作用する。
単品図である図2に示すように、キャリア3は、後方面に支持軸31を立設した円板状の部品であって、その外周に、ハウジング1の溝に嵌め込む3個の突起32が120°の角度間隔で形成されている。そして、突起32を嵌め込む溝として、この実施例では、増減速機に設けられる3個のキャリア3のそれぞれに対応するよう、図2のハウジングの図に示すとおり、合計で9本の溝12がハウジング1に形成されている。
ハウジング1の溝12は3組の溝12A、12B、12Cから構成され、それぞれの組の溝は、120°の角度間隔を有し、軸方向の長さがキャリア3の設置される位置に対応する長さに設定される。つまり、1段目のキャリア3の突起32が嵌め込まれる溝12Aは、ハウジング1の開口端から前端壁部まで延長されている。2段目のキャリア3の突起32が嵌め込まれる溝12Bは、溝12Aとは60°の位相差を有する角度位置に、溝12Aのほぼ2/3の軸方向長さで形成され、3段目のキャリア3の突起32が嵌め込まれる溝12Cは、溝12Aとは30°の位相差を有する角度位置に、溝12Aのほぼ1/3の軸方向長さで形成される。
溝12を上記の構成とすると、複数のキャリアの各々がいわば専用の溝に嵌め込まれることとなり、増減速機の製造組み立て時において、キャリア3を軸方向に押し込むことにより、突起32が溝12の端に当接してハウジング1に対する各キャリア3の位置決めが自動的に行われ、その位置でキャリア3はハウジング1に固定される。キャリア3に支持される遊星歯車PGや回転作動子4は、その間隔が設定された値に保持されて安定的に回転し、増減速機における動力伝達損失が増大することはない。そして、各キャリア3がこのようにハウジン部1に組み付けられるため、2段目の遊星歯車PGは、1段目のものに対して60°の位相差を有し(図1の断面A2−A2)、3段目の遊星歯車PGは30°の位相差を有する位置(図1の断面A3−A3)に配置される。
遊星歯車PGの小径の歯車PG2と噛み合う内歯歯車であるリング歯車RGは、図3に示す回転作動子4に形成されている。回転作動子4は、前方面側の周縁部にリング歯車RGが形成された円板状の部品であり、後方面側の中央には、次段の太陽歯車SGが設けられた作動子中心軸41が立設されている。作動子中心軸41は、太陽歯車連結軸2の前方部と同一の形状を備えた軸であって、先端には小径の中央軸42が形成され、この中央軸42は次段の回転作動子4の中央孔43に嵌まり込む。また、図1の縦断面図に示すとおり、回転作動子4は、その円板状の前方面がキャリア3の支持軸31の先端に当接してスラスト方向に軸受されるとともに、作動子中心軸41がキャリア3の中心孔33(図2参照)に挿入されてラジアル方向にも軸受される。ちなみに、太陽歯車連結軸2も、外周に設けられたフランジ部がキャリアの中心孔に嵌め込まれて、ラジアル方向の軸受けが行われている。
増減速機の後端には、最終段の遊星歯車機構のリング歯車RGが配置され、このリング歯車RGは、後端に配置されたリング歯車連結軸5(図1、4参照)における円板状の部分の周縁に形成される。リング歯車連結軸5は、円板状の部分の背面が、ハウジング1の後端に嵌め込まれて開口端をシールドする蓋体6に当接し、かつ、中心の軸部分が蓋体6の中心孔に挿入されてスラスト方向とラジアル方向に軸受けされる。
次いで、図1の全体図等に基づき、本発明の増減速機の作動について説明する。
増減速機の前端の太陽歯車連結軸2の回転により1段目の遊星歯車機構の太陽歯車SGが回転すると、この太陽歯車SGと噛み合う遊星歯車PGの大径の歯車PG1が逆方向に回転し、さらに、遊星歯車PGの小径の歯車PG21と噛み合うリング歯車RGを回転駆動する。この実施例における各歯車の歯数は、太陽歯車SGが9、遊星歯車PGの大径の歯車PG1が12、小径の歯車PG2が9、リング歯車RGが30に設定されており、単段の遊星歯車機構の変速比(太陽歯車SG回転数/リング歯車RG回転数)は、前述の式により−40/9となる。
つまり、固定のキャリア3の支持軸31に嵌め込まれた遊星歯車PGが2段減速歯車として機能し、リング歯車RGは、太陽歯車SGの9/40の速度で逆方向に回転する。増減速機には3段の遊星歯車機構が組み合わされているので、後端のリング歯車連結軸5の回転数は太陽歯車連結軸2の回転数の(9/40)≒1/88に減速され、増速機として使用するときは、約88倍の高増速比を得ることができる。ちなみに、この実施例における各歯車は、サイクロイド歯型曲線を基本とする、歯の強度の高いサイクロイド歯車となっている。
本発明の増減速機では、遊星歯車PGは、2個の歯車を並列したものであっても、ハウジング1に固定されたキャリア3に担持されているため、作動中に遊星歯車PGが振れたり搖動することがない。さらに、リング歯車RGと次段の太陽歯車SGとを設けた回転作動子4は、固定されたキャリア3によりスラスト方向及びラジアル方向に軸受されるとともに、先端と後端に設けた中央軸と中央孔により回転作動子同士が互いに軸受される。そのため、増減速機の各歯車等の回転部材は、搖動等を生じることなく安定的に回転するので、摩擦抵抗は非常に小さく、増減速機における動力伝達損失が低減する。
特に、リング歯車連結軸5を入力軸とし太陽歯車連結軸2を出力軸として、増減速機を増速機として作動するときは、入力軸には出力軸のトルクが増幅されて作用するが、本発明の増減速機では、各回転部材が搖動等を生じることなく安定的に回転する結果、円滑な動力伝達と増速作動を実現できる。
ところで、本発明の増減速機は、動力伝達系に介在させて回転を減速又は増速する、いわば通常の増減速機として作動させることができるのはもちろんであるが、回転トルクあるいは回転速度に応じて動力伝達状態を制御する機能部品に適用することが可能である。以下では、本発明の増減速機を増速機として利用し、各種の機器に用いられる機能部品を構成した実施例について述べる。
図5には、本発明の増減速機を、駆動源のモーターの保護等を行うため動力伝達系に配置されるトルクリミッタに適用した例を示す。
図5のトルクリミッタでは、本発明の増減速機のハウジング1にフランジ部1Fが設けてあり、フランジ部1Fは、伝動歯車TGにネジにより固着される。伝動歯車TGは、負荷側に動力を伝動する従動歯車DGに噛み合っており、リング歯車連結軸5は、負荷を駆動するモーター(図示せず)に連結される。そして、ハウジング1と太陽歯車連結軸2との間には、マグネット式トルク制限手段TLが設置され、これは、太陽歯車連結軸2に固定された永久磁石とハウジング1に固定した磁性材料とを対向させたものとなっている。
駆動モーターからリング歯車連結軸5及び伝動歯車TGを経由して従動歯車DGへ伝動されるトルクが小さいときは、リング歯車連結軸5が回転すると、トルク制限手段TLの永久磁石と磁性材料との間の吸引力によって、太陽歯車連結軸2とハウジング1とが連れ回る状態となる。そのため、ハウジング1は実質的にリング歯車連結軸5と一体化されて従動歯車DGに動力を伝動する。一方、負荷側で異常が発生し従動歯車DGの回転が停止する等の理由で、ハウジング1と太陽歯車連結軸2との間の伝達トルクが所定値を超えた場合には、永久磁石の吸引力による連れ回りが不能となって、太陽歯車連結軸2がハウジング1に対して空回りを起こし、動力の伝達が遮断される。
このトルクリミッタ装置においては本発明の増減速機が増速機として用いられ、トルク制限手段TLが設置される太陽歯車連結軸2のトルクは、リング歯車連結軸5のトルクよりも大幅に減少している。したがって、トルク制限手段TLが小型なものであっても、大きなトルクを伝達する動力伝達系に使用することが可能である。なお、この実施例では、トルク制限手段としてマグネット式のものを用いているが、ハウジングと太陽歯車連結軸との間にばねを介在させるなど、別のトルク制限手段を採用してもよい。
図6には、本発明の増減速機を、ヒンジにより開閉する建築物の回転ドア又は複写機の開閉蓋、あるいは舞台の緞帳の巻き取り装置などにおいて、急激な作動に伴う衝撃等を防止する作動速度低減装置に適用した実施例を示す。
図6の作動速度低減装置では、ヒンジ式回転ドア等の作動対象部材をリング歯車連結軸5に連結するとともに、ハウジング1を固定して、太陽歯車連結軸2には、回転速度が所定値に達すると軸の回転に抵抗を付与する遠心式抵抗付与手段CLを設置する。遠心式抵抗付与手段CLは、A−A断面矢視図に示すように、アームAMの先端に断面円形のゴム体RBを固定するとともに、アームAMの根元を太陽歯車連結軸2に固定のボス部に枢着し、かつ、アームAMとボス部との間に引張りばねSPを設置したものである。
回転ドア等の部材を手動で操作すると、リング歯車連結軸5が回転し、その回転が増速されて太陽歯車連結軸2は高速で回転する。ゴム体RBは、遠心力の作用により引張りばねSPに抗してアームAMの根元を支点として外方に広がり、所定の回転速度となったときには周囲のハウジング1と接触する。そのため、太陽歯車連結軸2には抵抗トルクが作用し、これが増幅されて回転ドア等の作動対象部材を操作する際の抵抗トルクとなり、手動操作による開閉速度を緩めることとなる。回転ドア等の作動速度が増加すると、ゴム体RBとハウジング1との間の摩擦が強まって抵抗トルクが増大するので、作動速度は実質的にはほぼ一定の値となる。
図6の作動速度低減装置は、所定の回転速度を超えたときに摩擦抵抗が働き速度を低減させるものであるが、その他の抵抗付与手段(図5のトルク制限手段と同様なものでもよい)を設けて、常時抵抗トルクを付与することもできる。そして、作動速度低減装置に本発明の増減速機を利用することにより、抵抗付与手段が小型なものであっても、作動対象の部材に大きな抵抗トルクを与えることが可能となる。
図7に示す実施例は、同一構造の2個の増減速機を組み合わせて用いることにより、所定の回転数において動力伝達を接続・遮断する遠心クラッチを構成したものである。
図7に示すとおり、この遠心クラッチでは、図の左方の、リング歯車連結軸5が入力軸となり増速機として作動する一方の増減速機と、図の右方の、リング歯車連結軸5´が出力軸となり減速機として作動する他方の増減速機とをいわば背中合わせに配置し、両方の増減速機のハウジング1、1´に形成したフランジ部を突き合わせて組み合わせている。中央部には、増速機の太陽歯車連結軸2と減速機の太陽歯車連結軸2´との間を接続又は遮断する遠心式クラッチ手段CCが設けてある。
遠心式クラッチ手段CCは、A−A断面矢視図に示すように、増速機の太陽歯車連結軸2に枢着されるアーム状の重錘Wを、減速機の太陽歯車連結軸2´に形成された円環状の周囲壁と対向して配置した、図6の遠心式抵抗付与手段と類似の構造を備えており、重錘Wと太陽歯車連結軸2との間には引張りばねが設置される。入力軸となるが回転すると太陽歯車連結軸2は高速で回転するが、その回転数が所定値を超えた場合、アーム状の重錘Wが外方に広がり、太陽歯車連結軸2´の周囲壁に当接する。このときは、重錘Wと周囲壁との間の摩擦によって太陽歯車連結軸2´が回転し、その回転が減速されて、出力軸となるリング歯車連結軸5´が入力軸と同一回転速度で回転する。入力軸の回転数が所定値よりも低下した場合は、重錘Wが引張りばねに引かれて円環状の周囲壁から離れ、入力軸から出力軸への動力伝達は遮断される。
この遠心クラッチでは、遠心式クラッチ手段CCが小型なものであっても、大きなトルクを伝動する動力伝達系に使用することが可能であると同時に、クラッチの断・接が、入力軸であるリング歯車連結軸5の回転数が増速された太陽歯車連結軸2において行われるため、動力伝達が断・接される回転数の精度が向上することとなる。
以上詳述したように、本発明は、遊星歯車機構を複数段組み合わせた小型の変速装置において、遊星歯車に2段減速歯車を用いて変速比を増大するとともに、キャリアをハウジングに固定して太陽歯車とリング歯車との間で変速作用を実行させ、さらに、歯車等の回転する部品をキャリアによって軸受して搖動等を防止し、増減速機として円滑な作動を可能としたものである。上記の実施例においては、遊星ギヤ機構における各歯車をそれぞれの部品に一体的に形成しているが、これらの歯車を、別の材料を用いて各部品に組み付けるようにしてもよく、遊星歯車の2個の歯車を別々に製作して結合してもよい。また、各歯車の歯型曲線としてインボリュート歯形その他特殊形状歯型を採用する、回転部品の接触部には転がり軸受けあるいは潤滑性の優れた材料を介在させるなど、上記実施例に対し各種の変形が可能であるのは明らかである。
1 ハウジング
12 溝
2 太陽歯車連結軸
3 キャリア
31 支持軸(遊星歯車の)
32 突起
33 中心孔
4 回転作動子
41 作動子中心軸
SG 太陽歯車
PG 遊星歯車
PG1 大径の歯車(遊星歯車の)
PG2 小径の歯車(遊星歯車の)
RG リング歯車

Claims (5)

  1. 中心に置かれた太陽歯車と、その周囲に設けられた内歯歯車からなるリング歯車と、前記太陽歯車及び前記リング歯車の間に介在させた遊星歯車とにより遊星歯車機構を構成し、この遊星歯車機構をハウジングの内部に複数段組み合わせた増減速機であって、
    前記遊星歯車には、前記太陽歯車と噛み合う大径の歯車と前記リング歯車と噛み合う小径の歯車とが並列して設けられ、
    前記遊星歯車機構には、前記遊星歯車を軸支する支持軸が設けられ、前記ハウジングに固定された円板状のキャリアと、前記リング歯車及び前記太陽歯車が設けられた円板状の回転作動子とが隣接して配置されており、さらに、
    前記リング歯車が前記回転作動子の一方の面の周縁部に設けられるとともに、前記太陽歯車が他方の面に形成された作動子中心軸に設けられ、
    前記回転作動子は、その他方の面が前記キャリアの支持軸と反対側の面に当接してスラスト方向に軸受され、かつ、作動子中心軸が前記キャリアに形成された中心孔に嵌め込まれてラジアル方向に軸受されており、
    前記増減速機の一端に置かれた前記遊星歯車機構の前記太陽歯車には太陽歯車連結軸が設けられ、他端に置かれた前記遊星歯車機構の前記リング歯車にはリング歯車連結軸が設けられていることを特徴とする増減速機。
  2. 前記円板状のキャリアの外周には突起が形成されるとともに、前記ハウジングの内面には前記突起を嵌め込む溝が軸方向に延びるよう形成されている請求項1に記載の増減速機。
  3. 前記突起を嵌め込む溝は、複数段の遊星歯車機構における円板状のキャリアのそれぞれに対応する軸方向の長さに設定された複数のものが、前記ハウジングの内面に形成されている請求項2に記載の増減速機。
  4. 前記太陽歯車連結軸が、前記ハウジングの軸方向の一端に形成した壁部にラジアル方向に軸受され、かつ、前記リング歯車連結軸が、前記ハウジングの軸方向の他端に嵌め込んだ蓋体に、スラスト方向及びラジアル方向に軸受される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の増減速機。
  5. 前記太陽歯車連結軸の先端及び前記回転作動子の作動子中心軸の先端には、小径の中央軸が設けられるとともに、前記リング歯車連結軸の後端及び前記回転作動子の後端には、前記中央軸が嵌め込まれる中央孔が設けられる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の増減速機。
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