JP2015067041A - 垂直式荷受台昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に対する架装工数を低減させるとともにメンテナンスを容易にすることができる垂直式荷受台昇降装置を提供する。
【解決手段】ポスト10a,10bと、これらに内挿したスライダ20a,20bと、これらに連結した荷受台30と、ポスト20a,20bを連結するクロスメンバ40と、クロスメンバ40内に設けた油圧シリンダ50と、油圧シリンダ50を駆動する動力装置60とを備え、クロスメンバ40は、車両のシャシフレーム101よりも左右方向の外側の部分に中央部43よりも下側に断面が拡大された拡大部41を有していて、拡大部41において油圧シリンダ50の下側に動力装置60が収容されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、荷受台昇降装置の一種である垂直式荷受台昇降装置に関する。
荷受台昇降装置の一種に、車両の荷台に固定した左右の支柱に対して荷受台を昇降させる垂直式荷受台昇降装置がある。この種の垂直式荷受台昇降装置では、油圧シリンダによって荷受台を昇降させる構成が通常であり、油圧シリンダを駆動させるための動力装置(パワーユニット)は本体とは別に車両に架装される。それに対し、左右の支柱を連結するクロスメンバに油圧シリンダと動力装置を前後に並べて収容したものがある(特許文献1等参照)。
特開2009−269595号公報
垂直式荷受台昇降装置では一般に、荷受台とともに昇降するスライダを避けてポスト内の前側の空間にワイヤが通される。このワイヤはクロスメンバ内に導かれて、油圧シリンダに取り付けた滑車に掛け回されるため、ワイヤの経路に対応して油圧シリンダはクロスメンバ内の空間の前部に設置され、クロスメンバ内の空間の後部はデッドスペースになっている場合がある。
特許文献1の垂直式荷受台昇降装置は、クロスメンバ内のこのデッドスペースに動力装置を収容したものである。そのため、例えばクロスメンバの後部カバーを開けても動力装置が露出するのみで、車両の後側からでは動力装置が障害となって油圧シリンダへのアクセスが困難となる。その結果、油圧シリンダのメンテナンスの際には動力装置を取り外さなければならず非常に煩わしい。また、クロスメンバの下面にカバーを設けて下側からアクセスする方法も考えられるが、作業者に無理な態勢を強いることになる。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、車両に対する架装工数を低減させるとともにメンテナンスを容易にすることができる垂直式荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明は、左右のポストと、前記左右のポストに内挿した左右のスライダと、前記左右のスライダに連結した荷受台と、前記左右のポストを連結するクロスメンバと、前記クロスメンバ内に設けた油圧シリンダと、前記油圧シリンダを駆動する動力装置とを備え、前記クロスメンバは、車両の後方から見てシャシフレームよりも左右方向の外側の部分が他の部分よりも下側に断面が拡大された拡大部になっていて、当該拡大部において前記油圧シリンダの下側に前記動力装置が収容されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記油圧シリンダのロッドに取り付けられて前記クロスメンバ内を往復移動する移動滑車であって、回転軸を上下に延ばした姿勢で取り付けられた滑車と、一端が前記クロスメンバに、他端がそれぞれ前記左右のスライダに固定されるとともに前記滑車に掛け回された複数のワイヤとを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、車両に対する架装工数を低減させるとともにメンテナンスを容易にすることができる。
本発明の一実施の形態に係る垂直式荷受台昇降装置を備えた車両の後部の左側面図である。 本発明の一実施の形態に係る垂直式荷受台昇降装置の左側面図である 本発明の一実施の形態に係る垂直式荷受台昇降装置の後面図である。 本発明の一実施の形態に係る垂直式荷受台昇降装置の平面図である。 図3中のA−A線による矢視断面図である。 図3中のB−B線による矢視断面図である。 図3中のC−C線による矢視断面図である。 図3中のD−D線による矢視断面図である。 本発明の一実施の形態に係る垂直式荷受台昇降装置のワイヤの経路を模式的に表した図である。 本発明の一実施の形態に係る垂直式荷受台昇降装置を架装した状態の車両の後端近傍の断面図である。 一般的な垂直式荷受台昇降装置を架装した状態の車両の後端近傍の断面図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
1.垂直式荷受台昇降装置
図1は本発明の一実施の形態に係る垂直式荷受台昇降装置を備えた車両の後部の左側面図である。本願明細書では、車両の運転席側(図1中の左側)を前方、荷台側(図1中の右側)を後方とする。
図1に示した車両は、シャシフレーム(車枠)101の前部に設けた運転室(不図示)、シャシフレーム101上に設けた荷台103、及び荷台103の後部に設けた垂直式荷受台昇降装置100を備えている。
図2は垂直式荷受台昇降装置の左側面図、図3は後面図、図4は平面図である。図2−図4においては内部を透視して表している。
本実施の形態の垂直式荷受台昇降装置100は、左右のポスト10a,10b、左右のスライダ20a,20b(図2及び図4参照)、荷受台30(図2参照)、クロスメンバ40、油圧シリンダ50、動力装置60(図2及び図3参照)、滑車70a−70d,71a−71f、及びワイヤ80a,80b(図9を用いて後述)を備えている。図2においてはワイヤ80a,80bを図示省略している。図3においてはスライダ20a,20b、荷受台30及びワイヤ80a,80bを図示省略している。図4においては荷受台30及びワイヤ80a,80bを図示省略している。以下、各要素について順次説明していく。
2.ポスト
ポスト10a,10bは、車両の荷台103の後端部の左右両端に位置し上下に延在している。ポスト10a,10bには中空の例えば角パイプが用いられている。ポスト10a,10bの内部は上端部付近を除いて隔壁11によって前室12と後室13の前後2つの空間に隔てられている。隔壁11は、1本の角パイプに内挿されて前室12及び後室13を隔てるものであっても良いが、本実施の形態では2本の角パイプ(又は角パイプ及びチャンネル)を前後に並べて溶接することで前室12及び後室13を構成してある。つまり角パイプにおける相手材との対向壁面が隔壁11を構成している。後室13の後壁には、上下に延びるスリット14(図3参照)が設けられている。
なお、特に図示していないが、ポスト10a,10bはサブポストを備えている。サブポストはポスト10a,10bの後室13内に上下方向に摺動可能に挿入されている。サブポスト2の後壁にはポスト10a,10bのスリット14と対応するようにスリットが上下方向に形成されている。サブポストはローラによって後室13内を円滑に移動するように構成されている。
3.スライダ
スライダ20a,20b(図2及び図4参照)は、ポスト10a,10bの上記サブポストにそれぞれ挿入されていて、ポスト10a,10bの後室13の壁面にガイドされてサブポストとともに後室13内を上下にスライドしたりサブポスト内を上下にスライドしたりして昇降する。これらスライダ20a,20bは、フラットバー等で構成されて上下に延在している。スライダ20a,20bには、それぞれ上下方向の中間位置及び上端位置にローラ21が設けられている。これらローラ21はスライダ20a,20bの昇降の際にサブポストの内壁に適宜転動する。スライダ20a,20bの水平断面は前後に延びる矩形状をしていて、サブポストのスリット及びポスト10a,10bの前述したスリット14を介して後部がポスト10a,10bの後方に突出している。これら突出した部分の下部にはブラケット22が設けられている。スライダ20a,20bには、それぞれワイヤ80a,80bの端部を固定する支持部23が設けられている。
4.荷受台
荷受台30(図2参照)は、スライダ20a,20bのブラケット22に対してピン31(図2参照)を介して回動自在に連結されていて、スライダ20a,20bの上下動に伴って昇降する。この荷受台30は、不使用時には垂直に起立した状態とされて荷台103の後壁(テールゲート)を構成する(図1参照)。図2に示したように水平に展開されたときには、荷受台30は、荷役作業時に荷物や作業者等を載せて、荷台103の床面の高さと地面の高さを昇降する(図2中の両矢印参照)。
5.クロスメンバ
図5は図3中のA−A線による矢視断面図、図6は図3中のB−B線による矢視断面図、図7は図3中のC−C線による矢視断面図、図8は図3中のD−D線による矢視断面図である。これらの図において説明済みの部材には既出図面と同符号を付して説明を省略する。
図2−図8に示したように、クロスメンバ40は、左右に延在してポスト10a,10bの上下方向の中間部分を連結している。クロスメンバ40は中空に形成されていて、その内部空間はポスト10a,10bの前室12の内部空間に連通している。クロスメンバ40は、車両の後方から見てシャシフレーム101よりも左右方向の外側の部分が拡大部41,42になっている(図3、図5−図8参照)。拡大部41,42は、下側に断面(前後に延びる鉛直面で切断した断面)が拡大されることでクロスメンバ40における他の部分よりも高さ方向の寸法が大きくなっている部位である。「他の部分」とは拡大部41,42の間の部分であり、以降、中央部43と記載する。拡大部41,42は、クロスメンバ40のそれぞれ左右両端部を含んでいて、ポスト10a,10bに接続している。拡大部41,42と中央部43の上面は連続する一平面を形成しており、拡大部41,42の互いの対向面は塞がっていて拡大部41,42の下部は器状になっている。中央部43はシャシフレーム101の上部を通過しているのに対し、拡大部41,42はシャシフレーム101と高さ位置が重複し得る。特に図示していないが、クロスメンバ40の後面は取り外し可能なカバーになっている。図5−図8はカバーを取り外した状態を図示している。このカバーは、拡大部41,42及び中央部43からなるクロスメンバ40の段付き形状に対応して、車両後方から見て逆U字型に形成されている。また、クロスメンバ40には、それぞれワイヤ80a,80bの端部を固定する支持部44が設けられている。
6.油圧シリンダ
油圧シリンダ50は、クロスメンバ40内に収容されている。油圧シリンダ50は、ロッドを左向きにした姿勢で設置することもできるが、本実施の形態ではロッドを右向きにした姿勢で設置してある。油圧シリンダ50のロッドは、クロスメンバ40の中央部43の内部を進退する。従って、油圧シリンダ50の基部(チューブ)は、クロスメンバ40の拡大部41の内部においては上部に位置している。
7.動力装置
動力装置(パワーユニット)60は、油圧シリンダ50を駆動する一つのユニットであり、詳細な説明は省略するが、油圧ポンプ、電動モータ、タンク、コンタクタ、バルブユニット等を備えている。電動モータで油圧ポンプを駆動させ、バルブユニットによって圧油の方向や流量を制御しつつタンクの圧油を油圧シリンダ50に供給する。油圧シリンダ50からの戻り油はタンクに戻る。本実施の形態においては、この動力装置60がクロスメンバ40内に収容されている。具体的には、動力装置60は、クロスメンバ40の拡大部41において油圧シリンダ50の下側に収容されている。
8.滑車
滑車70a−70dはワイヤ80aを、滑車71a−71fはワイヤ80bをそれぞれ案内するものである。滑車70a−70c及び71a−71eはポスト10a,10b又はクロスメンバ40に対して回転自在に支持された固定滑車であり、滑車70d,71fは油圧シリンダ50のロッド先端に支持された移動滑車である。後述する図9に示したように、滑車70c,71c,71dはワイヤ80a,80bの経路を数十度転向させる程度であるところ、滑車70a,70b,70d及び71a,71b,71e,71fはワイヤ80a,80bを反転させるものであるため、滑車70c,71c,71dに比べて曲率半径が大きくしてある(直径の大きなものを採用してある)。
滑車70a,71aはそれぞれポスト10a,10bの内部で隔壁11の上部に位置している。滑車70a,71aはともに回転軸が左右方向に延在する姿勢でポスト10a,10bに対して回転自在に支持されている。滑車70a,71aはポスト10a,10bの前室12及び後室13を跨いで配置されている。
滑車70b,71eは、クロスメンバ40の左側の拡大部41において油圧シリンダ50の前側に収容されている。滑車70b,71eはともに回転軸が前後方向に延在する姿勢で拡大部41に対して回転自在に支持されていて、前後に重ねて配置されている。滑車70b,71eの一部はポスト10aの内部空間に臨んでいる。
滑車70c,71dはクロスメンバ40の拡大部41において油圧シリンダ50の前側に収容されている。滑車70c,71dはともに回転軸が前後方向に延在する姿勢で拡大部41に対して回転自在に支持されていて、前後に重ねて配置されている。滑車70c,71dはそれぞれ滑車70b,71eの右側に位置していて、滑車70d,71fよりも低位置に設置されている。
滑車71b,71cは、クロスメンバ40の右側の拡大部42に収容されている。滑車71b,71cはともに回転軸が前後方向に延在する姿勢で拡大部42に対して回転自在に支持されている。滑車71bの一部はポスト10bの内部空間に臨んでいる。滑車71cは滑車71bの左側に位置していて、滑車70d,71fよりも低位置に設置されている。
滑車71f,70dは油圧シリンダ50のロッド先端にブラケットを介して回転自在に支持されており、油圧シリンダ50の伸縮に伴ってクロスメンバ40の中央部43の内部を左右に往復移動する(図4中の両矢印参照)。滑車71f,70dはともに回転軸が上下方向に延在する姿勢で上下に重ねて配置されている。
9.ワイヤ
図9はワイヤの経路を模式的に表した図である。この図において説明済みの部材には既出図面と同符号を付して説明を省略する。
図9に示したように、ワイヤ80a(同図中の実線参照)の一端は、上記支持部材44(図3、図4、図6も参照)を介してクロスメンバ40に固定されている。ワイヤ80aの他端は、左側の上記支持部材23(図2も参照)を介して左のスライダ20aに固定されている。ワイヤ80aは滑車70a−70dに対して図9に示したように掛け回されていて、クロスメンバ40に固定した側を固定端としてスライダ20aを吊り下げている。
ワイヤ80b(図9中の破線参照)の一端は、上記支持部材44(図3、図4、図6も参照)を介してクロスメンバ40に固定されている。ワイヤ80bの他端は、右側の上記支持部材23(図2も参照)を介して右のスライダ20bに固定されている。ワイヤ80bは滑車71a−71fに対して図9に示したように掛け回されていて、クロスメンバ40に固定した側を固定端としてスライダ20bを吊り下げている。
なお、支持部材44をクロスメンバ40ではなく油圧シリンダ50のチューブに取り付ける構成も考えられるが、この場合でも支持部材44及び油圧シリンダ50を介してワイヤ80a,80bの一端はクロスメンバ40に対して固定関係になる。
10.動作
垂直式荷受台昇降装置を使用する際、まず図1のように起立した姿勢の荷受台30のロック(不図示)を解き、図2に示したように荷受台30を水平に展開する。例えば荷台103の荷物を降ろす場合、荷受台30を荷台103の床面高さに上げた状態で荷台103の荷物を荷受台30に移す。そして、操作装置(不図示)を適宜操作して油圧シリンダ50を縮ませ、グランドレベルに荷受台30を下す。反対に例えば荷物を荷台103に積み込む場合、荷受台30をグランドレベルに下した状態で荷物を荷受台30に載せ、操作装置(不図示)を適宜操作して油圧シリンダ50を伸長させ、荷台103の荷台103の高さまで荷受台30を上げる。荷役作業を続ける場合は以上の作業を繰り返し、作業が終了したら図1のように荷受台30を起立させて荷受台30をロックする。
11.効果
本実施の形態によれば、動力装置60をクロスメンバ40に内蔵したことにより、一般的な垂直式荷受台昇降装置と異なり車両に架装する際に動力装置を別途取り付ける必要がなく、車両に対する垂直式荷受台昇降装置の架装工数を低減させることができる。しかも、クロスメンバ40に拡大部41を設けて油圧シリンダ50の下側に動力装置60を配置しているので、クロスメンバ40の後面カバーを開けると油圧シリンダ50と動力装置60の双方を車両後側に露出させることができる。従って、車両の後側から無理なく油圧シリンダ50にも動力装置60にもアクセスできるので、メンテナンスが容易である。
また、本実施の形態の場合、拡大部41に動力装置60を収容したため、反対側の拡大部42に広く空間を確保することができる。従って、拡大部42に確保した空間を収納ボックスとして利用し、例えば工具等を収容することができる。
ここで、図10は本実施の形態に係る垂直式荷受台昇降装置を架装した状態の車両の後端近傍の断面図、図11は一般的な垂直式荷受台昇降装置を架装した状態の車両の後端近傍の断面図である。
図11に示したように、一般的な垂直式荷受台昇降装置を車両に架装する際、車両の荷台の床板104の後端部(ハッチング部)をカットして、このカットした部分に垂直式荷受台昇降装置のクロスメンバCを嵌め込む必要がある。クロスメンバCは荷台の床面を兼ねるため、クロスメンバCの上面は荷台の床面の高さに合わせられる。ところが、小型若しくは中型の車種には、荷台の床板104とシャシフレーム101との距離が短く、同図のようにシャシフレーム101の後端部(ハッチング部)を切断加工しなければクロスメンバCが嵌め込めないものがある。切断加工を要する場合、左右のシャシフレーム101を連結する補強材105を前方に移設しなければならないことがある。補強材105はシャシメーカから納車された段階では、一般に図10に示すようにシャシフレーム101の後端近傍に設置されているものである。この補強材105はシャシフレーム101に溶接又はリベット止め等されているので移設には多くの時間及び労力を要する。また、シャシフレーム101の後端部に元来取り付けてあったシャシメーカ純正のバンパ106(図10参照)も使用できなくなり得る。バンパ106は納車段階では、シャシフレーム101に固定されている場合が多い。補強材105の移設に伴って純正のバンパ106が使用できなくなる場合には、構造の異なるバンパ(不図示)を別途製作しなければならない。そのため、垂直式荷受台昇降装置の架装に伴って用意せざるを得ない部品が増加し工数も増大する。加えて、補強材105にはナンバープレートが取り付けられる場合も少なくないが、ナンバープレートはバンパと同様に法的な制約が多く、バンパを別途製作したりナンバープレートを移設したりするにしても設計に多くの制約がかかる。
それに対し、本実施の形態では油圧シリンダ50に取り付けた滑車70d,71fを寝かせた姿勢にしている。油圧シリンダに取り付ける滑車は、一般に回転軸を前後に延ばした姿勢(立てた姿勢)でクロスメンバに収納される。それに比べて、本実施の形態の場合には滑車70d,71fを寝かせたことによってクロスメンバ40、具体的には中央部43を薄型化することができる。従って、床板104とシャシフレーム101の間隔に余裕がない車種に対しても、図10に示したようにシャシフレーム101を切断することなく垂直式荷受台昇降装置100を架装することができる。そのため、補強材105を移設する必要がなく、またバンパ106やナンバープレートも納車時のものをそのまま使用することができる。従って、本実施の形態に係る垂直式荷受台昇降装置100の場合、車両に対する架装工数を大幅に低減させることができる。
また、クロスメンバ40の縦方向の寸法はシャシフレーム101によって制約されるため、仮に油圧シリンダ50に取り付ける滑車70d,71fを縦にすると滑車70d,71fは必然的に径の小さなものを選択せざるを得ない。それに対し、本実施の形態の場合、滑車70d,71fを横に寝かせたことで従来構成よりも大きな移動滑車を採用することができる。その結果、ワイヤ80a,80bにかかる負担を軽減することができ、ワイヤ80a,80bの寿命を延ばすことができる。
12.その他
上記実施の形態に係る垂直式荷受台昇降装置は、荷台の床板とシャシフレームの間隔に余裕のない比較的小型又は中型の車両への架装に好適だが、大型の車両にも本発明の垂直式荷受台昇降装置はもちろん適用可能である。
また、上記実施の形態においては動力装置60を一ユニットとして一方の拡大部41に収納した場合を例に挙げて説明したが、一部(例えばバルブユニット、コンタクタ等)を分割して動力装置60を2つのユニットで構成し、それぞれを拡大部41,42に収納する構成とすることもできる。また、動力装置60が油圧シリンダ50と別構成である場合を例に挙げて説明したが、動力装置60の少なくとも一部を油圧シリンダ50と一体にした構成とすることもできる。クロスメンバ40の両端に拡大部41,42を設けた場合を例に挙げて説明したが、拡大部41,42のいずれかが動力装置60の収容に用いられない場合、用いられない方は適宜省略可能である。
また、上記実施の形態では滑車70d,70fを横に寝かせた状態で油圧シリンダ50に取り付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の本質的な効果は、クロスメンバ40に拡大部41,42の少なくとも一方を設けて油圧シリンダ50の下側に動力装置60を配置することによって車両に対する架装工数を低減させるとともにメンテナンスを容易にすることにある。そのため、本質的効果を得る上では滑車70d,70fを立てた状態(回転軸が前後方向に延びた状態)で油圧シリンダ50に取り付ける構成としても良い。
10a,10b ポスト
20a,20b スライダ
30 荷受台
40 クロスメンバ
41,42 拡大部
43 中央部(他の部分)
50 油圧シリンダ
60 動力装置
70d,71f 滑車(移動滑車)
80a,80b ワイヤ
100 垂直式荷受台昇降装置
101 シャシフレーム

Claims (2)

  1. 左右のポストと、
    前記左右のポストに内挿した左右のスライダと、
    前記左右のスライダに連結した荷受台と、
    前記左右のポストを連結するクロスメンバと、
    前記クロスメンバ内に設けた油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダを駆動する動力装置とを備え、
    前記クロスメンバは、車両の後方から見てシャシフレームよりも左右方向の外側の部分が他の部分よりも下側に断面が拡大された拡大部になっていて、当該拡大部において前記油圧シリンダの下側に前記動力装置が収容されていることを特徴とする垂直式荷受台昇降装置。
  2. 請求項1の垂直式荷受台昇降装置において、
    前記油圧シリンダのロッドに取り付けられて前記クロスメンバ内を往復移動する移動滑車であって、回転軸を上下に延ばした姿勢で取り付けられた滑車と、
    一端が前記クロスメンバに、他端がそれぞれ前記左右のスライダに固定されるとともに前記滑車に掛け回された複数のワイヤと
    を備えていることを特徴とする垂直式荷受台昇降装置。
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