JP2015063284A - 車両用認証装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両10に備えられた車両用認証装置20がユーザの携帯する携帯機40と超音波を用いて通信する場合において、電子認証を適切に行うこと。【解決手段】車両用認証装置20は、超音波信号を送受信する送受信部24を備えており、携帯機40は超音波信号を送受信する送受信部42を備えている。車両用認証装置20は、送受信部24を用いて超音波信号を送信する。携帯機40では超音波信号を受信し、これに応じて超音波信号を送信する。車両用認証装置20では、携帯機40から送信された超音波信号を受信し、これに応じて電子認証を行い、携帯機40が正当である旨の認証がなされる場合、エンジンの起動を許可する。車両用認証装置20は、ドア12や窓14が閉められていない場合、超音波信号の出力強度を低下させる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に備えられてユーザの携帯する携帯機との間で電子認証を行う車両用認証装置に関する。
たとえば特許文献1に見られるように、走行中の車両内において運転者が携帯電話を用いて通話することを制限する車両内電話装置向送信装置が提案されている。この装置は、運転者の所持する携帯電話と通信することで、車両の走行中において運転者による携帯電話を用いた通話を制限するものである。なお、この際、車両内電話装置向送信装置と携帯電話との通信手法として、超音波を用いてもよい旨の記載がある(段落「0126」)。
一方、たとえば特許文献2に見られるように、運転者等、車両のユーザの所持する携帯機との間の通信を通じて、ユーザ(実際には携帯機)の認証を行う車両用認証装置(電子キーシステム)が提案され、実用化されている。
特開平10−200961号公報 特開2013−14935号公報
発明者は、上記車両用認証装置と携帯機との通信手法として、超音波を採用することを検討した。そして、車両の状態によって、適切な超音波の出力強度が変動し、携帯機が車室内にあるときにのみ携帯機と通信を可能としたいにもかかわらず、携帯機が車室外にあるときに通信が可能となるおそれがあることを見出した。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの携帯する携帯機と超音波を用いて通信する場合であっても、電子認証を適切に行うことのできる車両用認証装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
技術的思想1.車両に備えられてユーザの携帯する携帯機との間で電子認証を行う車両用認証装置において、前記車両は、車室内を車室外に対して閉じる度合いである密閉度合いを変更する密閉度合い変更部を備えるものであり、車室内に設けられて前記携帯機との間で前記電子認証のための通信を音波信号によって行う送受信部と、前記携帯機から送信される音波信号を入力とし、車載電子機器に対する所定の処理の実行条件が成立するか否かを判断する成立判断部と、前記成立判断部により前記実行条件が成立すると判断される場合、前記所定の処理を実行する実行部と、前記密閉度合いが高い場合に低い場合と比較して、前記成立判断部により前記実行条件が成立すると判断されることが可能な空間を拡大するための制御を行う拡大制御部とを備え、前記成立判断部の入力としての前記音波信号は、前記送受信部から送信される音波信号が前記携帯機に受信されることで前記携帯機から送信される音波信号であって且つ、前記携帯機を識別する識別情報を含むことを特徴とする車両用認証装置。
上記装置では、送受信部と携帯機との間で音波信号による通信がなされることで、電子認証を実行し、その結果、実行条件が成立することで、車載電子機器に対する所定の処理が実行される。この際、密閉度合いが高い場合には、拡大制御部により、実行条件が成立すると判断されることが可能な領域が拡大される。このため、実行条件を成立させる上で車室内における携帯機の配置可能箇所を拡大することができ、ひいてはユーザの利便性を高めることができる。これに対し、密閉度合いが低い場合には、携帯機により受信可能な強度を有した音波信号が車室外に伝搬する可能性が高くなる。この点、密閉度合いが低い場合に拡大制御部により実行条件が成立すると判断されることが可能な領域が縮小されることで、携帯機により受信可能な強度を有した音波信号が車室外に伝搬することで携帯機が車室外にあるにもかかわらず、実行条件が成立すると判断される可能性を低減することができる。このため、電子認証を適切に行うことができる。
技術的思想2.前記車両は、ドアおよび窓を備え、前記拡大制御部は、前記ドアが閉まっていて前記窓が開いている場合、前記可能な空間を拡大する制御を行わない技術的思想1記載の車両用認証装置。
音波信号は、電磁波とは相違し、空気を伝達媒体とするが故に、窓が閉められている場合、これを透過して車室外に伝搬する際には強度が著しく低下する傾向にある。このため、ドアが開いているか否かとは独立に、窓が開いているか否かが、音波信号が車室外に伝搬する強度に大きく影響する。上記装置では、この点に鑑み、窓が開いている場合には、ドアが閉められている場合であっても、上記可能な空間を拡大する制御を行わないことで、携帯機により受信可能な強度を有した音波信号が車室外に伝搬することに起因して携帯機が車室外にあるにも関わらず実行条件が成立したと判断されることを好適に抑制することができる。
技術的思想3.前記送受信部による音波信号の送信タイミングと前記送受信部による音波信号の受信タイミングとに基づき、前記送受信部と前記携帯機との間の距離を測定する測定部を備え、前記認証部により前記携帯機が正当なものである旨の認証がなされるための条件に、前記測定部により測定された距離がしきい値以下である旨の条件が含まれる技術的思想1または2記載の車両用認証装置。
上記装置では、密閉度合いが変化する時点で上記可能な空間を変更するための制御を行うために、ユーザの動作に応じた迅速な対応が可能となる。
技術的思想4.前記送受信部および前記携帯機間の音波信号の伝搬時間に基づき、前記送受信部と前記携帯機との間の距離を測定する測定部を備え、前記実行条件には、前記測定部により測定された距離がしきい値以下である旨の条件が含まれる技術的思想1〜3のいずれか1項に記載の車両用認証装置。
上記装置では、音波信号の伝搬速度が電磁波と比較して小さいために、上記伝搬時間を比較的大きい値とすることができる。このため、伝搬時間を、送受信部と携帯機との距離を表現するパラメータとして利用することができる。測定部では、この点に鑑み、伝搬時間に基づき上記距離を測定する。そして、こうして把握された距離がしきい値以下である旨の条件を、上記実行条件に含めることで、携帯機が車室外にある場合に上記実行条件が成立したと判断されることを抑制することができる。
技術的思想5.前記拡大制御部は、前記可能な空間を拡大するための制御として、前記送受信部から送信される音波信号の強度を増強する制御を実行する技術的思想1〜4のいずれか1項に記載の車両用認証装置。
上記装置では、音波の強度を強めることで、携帯機により受信可能な強度を有する音波信号の伝搬領域を拡大することができ、ひいては可能な空間を拡大するための制御を適切に行うことができる。ちなみに、携帯機が音波信号を感知することができる領域が音波信号に応じて一義的に定まらない場合、技術的思想4記載の装置の事項を有するようにすることが望ましい。
技術的思想6.前記送受信部および前記携帯機間の音波信号の伝搬時間に基づき、前記送受信部と前記携帯機との間の距離を測定する測定部を備え、前記実行条件には、前記測定部により測定された距離がしきい値以下である旨の条件が含まれ、前記拡大制御部は、前記可能な空間を拡大するための制御として、前記しきい値を大きくする制御を実行する技術的思想1〜5のいずれか1項に記載の車両用認証装置。
上記装置では、音波信号の伝搬速度が電磁波と比較して小さいために、上記伝搬時間を比較的大きい値とすることができる。このため、伝搬時間を、送受信部と携帯機との距離を表現するパラメータとして利用することができる。測定部では、この点に鑑み、伝搬時間に基づき上記距離を測定する。そして、こうして把握された距離がしきい値以下である旨の条件を、上記実行条件に含めることで、携帯機が車室外にある場合に上記実行条件が成立したと判断されることを抑制することができる。
さらに、上記装置では、密閉度合いが高い場合に、しきい値を大きくすることで、実行条件が成立すると判断される領域を適切に拡大することができる。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態における電子認証処理の手順を示す流れ図。 (a)〜(c)は、同実施形態における電子認証手法を示す図。 同実施形態における超音波の伝搬領域を示す図。 同実施形態における超音波の出力の設定処理の手順を示す流れ図。 第2の実施形態にかかる超音波の出力の設定処理の手順を示す流れ図。 第3の実施形態にかかるしきい値の設定処理の手順を示す流れ図。 第4の実施形態にかかるしきい値の設定処理の手順を示す流れ図。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。図示される車両10は、ドア12や窓14を備えており、これらを閉じることで車室内を車室外に対して遮ることが可能となっている。
上記車両10は、車両用認証装置20を備えている。車両用認証装置20は、制御部22と、送受信部24とを備えている。ここで、制御部22は、電子認証のための演算を行う機能を搭載している。これは、たとえば中央処理装置(CPU)とメモリとを備え、メモリに記憶されたプログラムを実行することで実現することができる。もっとも、CPUによるソフトウェア処理をするものに限らず、たとえば、電子認証のための演算を行うためのASIC等の専用のハードウェア手段であってもよい。一方、送受信部24は、圧電素子等を備え、超音波信号を送信する機能と受信する機能とを有するハードウェア手段である。ここで、超音波信号とは、可聴周波数帯域(20Hz以上20kHz未満)よりも高周波の音波信号のことである。送受信部24は、図1の左上の車両10の平面図に示すように、車室内に設けられている。
車両用認証装置20は、車載主機としてのエンジンの各種アクチュエータを操作するエンジンECU30や、窓14の自動開閉制御を行うパワーウィンドウシステム32、ドア12のロックおよび解除の自動制御を行うドアロックシステム34と通信可能に接続されている。
また、車両用認証装置20は、超音波信号を用いて、携帯機40と通信可能とされる。携帯機40は、携帯機40を所持するユーザが、車両10の正当なユーザであるか否かの認証を行うための機能を有する。すなわち、携帯機40は、正当なユーザの所持する情報を記憶しており、この情報を含む識別信号が携帯機40から送信され、車両用認証装置20によって識別信号が妥当なものである旨の認証がなされることで、これを所持するユーザが車両10の正当なユーザである旨、認証されたと見なす。
本実施形態では、携帯機40を、認証のための専用の装置とせず、他の用途を有する装置とする。特に、本実施形態では、スマートフォン等、電話機能を有するものを想定している。具体的には、携帯機40は、送受信部42と、電話回線通信部44と、中央処理装置(CPU)46と、不揮発性メモリ48とを備え、これらが入出力ポート50を介して互いに通信可能に接続されている。ここで、送受信部42は、超音波信号を送信する機能と受信する機能とを有する。具体的には、送受信部42は、超音波信号を送信する装置としてのスピーカと、超音波信号を受信する装置としてのマイクとを各別の部材として備えたものであってもよい。電話回線通信部44は、携帯電話用の電話回線を介して通信をするための機能を有する。CPU46は、不揮発性メモリ48に備えられた各種プログラムを実行する機能を有するハードウェア手段である。不揮発性メモリ48は、給電の有無にかかわらずデータを保持する書き換え可能なメモリである。特に、本実施形態においては、不揮発性メモリ48に、認証用プログラム48aが記憶されている。認証用プログラム48aは、携帯機40と車両10との通信によって電子認証をする際に携帯機40側で実行される処理を規定するアプリケーションプログラムである。
図2に、車両用認証装置20の制御部22によってなされる処理の手順を示す。この処理は、たとえば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理において、制御部22は、まず、車室内における認証処理の実行条件が成立したか否かを判断する(S10)。この実行条件は、たとえば、エンジンが起動していない旨の条件や、車両10の走行速度がゼロである旨の条件、周知の技術を用いて携帯機40が車室外にあることが検出されていない旨の条件等とすればよい。制御部22は、実行条件が成立すると判断する場合(S10:YES)、送受信部24を用いて、出力強度Pの超音波信号を出力する。この超音波信号は、図3(a)に示すように、同期コード、IDコード、チャレンジコード、および測距コードが時系列的につながったデータである。ここで、同期コードは、プリアンブルである。IDコードは、車両10を特定するためのものである。チャレンジコードは、携帯機40を識別する識別情報を送信するように携帯機40に要求する信号であり且つ、識別情報を含む識別信号を生成するために利用されるものである。測距コードは、送受信部24と携帯機40との間の距離を測定するために用いるコードである。
これに対し、携帯機40では、図3(b)に示すように、超音波信号として、測距コード、レスポンスコードの順に信号を送信する。ここで、測距コードは、車両用認証装置20の送受信部24から送信された測距コードの各ビットを論理反転させたコードとする。これに対し、レスポンスコードは、図3(c)に示すように、チャレンジコードに、携帯機40を識別する識別情報を有するコード(暗号鍵)を論理合成することで生成される。このレスポンスコードは、携帯機40を識別する情報を含むものとなっており、車両用認証装置20において携帯機40が正当なものである旨の認証を行う際の入力信号となるものである。
図2に示すように、制御部22は、ステップS12の処理が完了する場合、携帯機40から送信される測距コードとレスポンスコードとを受信する(S14)。続いて制御部22は、送受信部24と携帯機40との距離を算出する(S16)。これは、送受信部24による測距コードの送信タイミングから送受信部24による測距コードの受信タイミングまでの時間差Tに基づき算出することができる。詳しくは、携帯機40側において測距コードを受信してから送信するまでの携帯機40内の処理時間Δと音速Vsとを用いて、「L=Vs・(T−Δ)/2」によって算出することができる。なお、音速Vsについては、固定値としてもよいが、温度に応じて可変とすることが望ましい。
ここで、距離Lをより正確に算出するうえでは、処理時間Δは固定値とすることが望ましい。このため、本実施形態では、処理時間Δの変動を抑制すべく、まず第1に、携帯機40においてレスポンスコードの生成に先立って測距コードを送信するようにした。これは、CPU46にとって演算負荷の大きいレスポンスコードの生成を待って測距コードを送信したのでは、レスポンスコードの生成処理に要する時間が変動し、ひいては測距コードが送信されるまでの処理時間Δが変動するおそれがあることに鑑みたものである。第2に、携帯機40において測距コードを生成する処理の演算負荷を極力小さくすべく、受信した測距コードのビット反転処理によって生成されるものとした。ビット反転処理とすることで、測距コードを生成する処理の演算負荷は、レスポンスコードの生成処理の演算負荷よりも十分に小さくなる。
続いて制御部22は、距離Lがしきい値S以下であるか否かを判断する(S18)。この処理は、携帯機40が車室内にあるか否かを距離Lの測定結果に基づき判断するためのものである。そして制御部22は、しきい値S以下であると判断する場合(S18:YES)、レスポンスコードが正当なものであるか否かを判断する(S20)。そして制御部22は、レスポンスコードが正当なものであると判断する場合(S20:YES)、エンジンの起動を許可する処理を実行する(S22)。すなわち、車両用認証装置20からエンジンECU30に、エンジンの起動を許可する信号を送信する。これにより、図示しない起動指令スイッチをユーザが操作することで、エンジンが起動されることとなる。
なお、制御部22は、ステップS22の処理が完了する場合や、ステップS10,S18,S20において否定判断する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
上記処理によってエンジンの起動を許可する処理を実行する場合、携帯機40が確実に車室内に存在する必要がある。これは、携帯機40が車室外に存在する場合にエンジンの起動が許可されると、携帯機40を所持しない者によってエンジン起動がなされるおそれがあるなどの理由による。ただし、携帯機40が車室内にあることを、ステップS18の処理によってのみ保証する場合、エンジンの起動を許可するうえで携帯機40の配置箇所として許容される領域が車室内の一部の領域に限られることとなる。これは、超音波信号の指向性が弱いために特に顕著な現象である。以下、図4を用いて、これについて説明する。
図示される領域A1は、車両10の車室内の空間を模式的に示すものである。図示されるように、領域A1は、矩形状の領域となっている。これに対し、超音波信号の指向性が弱いために、超音波信号が、携帯機40により受信可能な強度を保って伝搬する領域(以下、超音波信号の伝搬領域)は、送受信部24を中心とする所定の半径を有する球状の領域となると考えられる。このため、図の右下に示すように、超音波信号の出力強度Pを弱出力Pwとする場合、領域A1よりも狭い領域A3が伝搬領域となる。この場合、領域A1のうち領域A3に含まれない領域A4に携帯機40が存在する場合、電子認証を行うことができない。これに対し、図の右上に示すように、超音波信号の出力強度Pを、弱出力Pwよりも大きい強出力Psとする場合、領域A1よりも広い領域A2が伝搬領域となりうる。ただし、ドア12および窓14が閉められている場合には、伝搬領域が領域A1となる。これは、超音波信号が、ドア12や窓14で仕切られた空間の外に伝搬しようとする場合、その出力が著しく低下するためである。
そこで本実施形態では、ドア12および窓14が閉められている場合には、閉められていない場合と比較して、出力強度Pを増大させることで、エンジンの起動を許可する処理を実行することが可能な空間を拡大する。
図5に、これを実現するための処理の手順を示す。この処理は、制御部22によって、たとえば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理において、制御部22は、まずドア12が開いているか否かを判断する(S30)。この処理は、たとえば、ドアロックシステム34と通信し、ドア12が開いているか否かの情報を取得することで行うことができる。
そして制御部22は、ドア12が開いていないと判断する場合(S30:NO)、窓14が開いているか否かを判断する(S32)。この処理は、たとえばパワーウィンドウシステム32と通信し、窓14が開いているか否かの情報を取得することで行うことができる。ここで、窓14が開いているとは、全閉状態にないこととする。ちなみに、この処理は、車両用認証装置20と携帯機40との間の通信に超音波信号を用いるが故に特に必要となるものである。すなわち、電磁波の場合には、真空をも伝搬しうるものであるため、窓14の開閉によっては、伝搬領域がほとんど変化しない。これに対し、超音波信号の場合、伝達媒体が空気であるため、窓14によって車室内が車室外に対して遮断されるか否かが、携帯機40により受信可能な強度を保った超音波信号が車室外に伝搬するか否かを定める上で重大な意味を持つ。
制御部22は、窓14が開いていないと判断する場合(S32:NO)、超音波信号の出力強度Pを、強出力Psとし、且つ、しきい値Sを第1の値Smaxとする。ここで、強出力Psは、送受信部24から出力された超音波信号が、携帯機40により受信される強度を有したまま車室内のいたるところに伝搬すると想定される出力値に設定される。また、第1の値Smaxは、送受信部24と車室内の任意の点との間の距離の最大値に設定される。
これに対し、制御部22は、ドア12や窓14が開いていると判断する場合(S30、S32:YES)、超音波信号の出力強度Pを、弱出力Pwとし、且つ、しきい値Sを第2の値Sminとする(S36)。ここで、弱出力Pwは、送受信部24から出力された超音波信号の伝搬領域が、送受信部24を中心として且つ車室内の境界に内接する円内の領域となる値とする。また、第2の値Sminは、送受信部24を中心として且つ車室内の境界に内接する円の半径とする。
なお、制御部22は、ステップS34,S36の処理が完了する場合、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)車両10のドア12が開いている場合(図5のS30:YES)、超音波信号の出力強度Pを弱出力Pwとした。これにより、携帯機40が車室外にあるにもかかわらず、車室内にあることを前提とする電子認証がなされるのを好適に抑制することができる。
(2)車両10のドア12が開いている場合(図5のS30:YES)、しきい値Sを第2の値Sminとした。これにより、携帯機40が車室外にあるにもかかわらず、車室内にあることを前提とする電子認証がなされることを好適に抑制することができる。
(3)車両10の窓14が開いている場合(図5のS32:YES)、超音波信号の出力強度Pを弱出力Pwとした。これにより、携帯機40が車室外にあるにもかかわらず、車室内にあることを前提とする電子認証がなされる事態を好適に抑制することができる。特に、ドア12が閉まっている場合であっても、窓14が開いている場合に、超音波信号の出力強度Pを弱出力Pwとすることで、通信手段として超音波を用いたことに起因した問題に適切に対処することができる。
(4)車両10の窓14が開いている場合(図5のS32:YES)、しきい値Sを第2の値Sminとした。これにより、携帯機40が車室外にあるにもかかわらず、車室内にあることを前提とする電子認証がなされる事態を好適に抑制することができる。特に、ドア12が閉まっている場合であっても、窓14が開いている場合に、しきい値Sを第2の値Sminとすることで、通信手段として超音波を用いたことに起因した問題に適切に対処することができる。
(5)エンジンの起動を許可する処理の実行条件に、携帯機40と送受信部24との距離Lがしきい値S以下である旨の条件を含めた。これにより、携帯機40の個体差や、車室内のレイアウトの変動等に依存して、送受信部24から出力される超音波信号の伝搬領域が変動する場合であっても、携帯機40が車室内にあるときに限って、実行条件が成立したと判断する確実性を高めることができる。特に、本実施形態のように、携帯機40を、認証のための特化した装置ではなく、多目的に用いられる装置に認証用プログラム48aをインストールしたものとする場合には、超音波信号の受信能力のばらつきも大きくなるおそれがある。このため、出力強度Pを、強出力Psと弱出力Pwとに可変設定するのみでは、想定外の事態が生じる懸念を払拭しきれないとも考えられる。このため、上記条件を含めることの価値が特に大きいものとなっている。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、ドア12が閉められること、ドア12が開かれること、窓14が開かれること、および窓14が閉められることのそれぞれをトリガとして、出力強度Pやしきい値Sを変更する。ここで、ドア12の状態変化については、たとえばドアロックシステム34が、ドア12が閉められるときにオンとなるドアスイッチを備え、ドアスイッチの状態が変化する場合、ドアロックシステム34により直ちにその旨を車両用認証装置20に出力することで実現することができる。また、窓14の状態変化については、ドア12が全閉状態となったり、全閉状態でなくなったりした場合に、パワーウィンドウシステム32から、直ちにその旨を車両用認証装置20に出力することで実現することができる。
図6に、本実施形態にかかる出力強度Pおよびしきい値Sの設定処理の手順を示す。この処理は、上記イベントをトリガとして制御部22において実行される。なお、図6において、先の図5に示した処理に対応するものについては、便宜上、同一のステップ番号を付している。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)〜(5)の効果に加えて、さらに以下の効果が得られるようになる。
(6)ドア12や窓14が開いたり閉じたりすることをトリガとして、出力強度Pやしきい値Sを変更することで、ユーザの動作に応じた迅速な対応が可能となる。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、超音波信号の出力強度Pの変更については行わず、しきい値Sのみ可変設定する。図7に、本実施形態にかかる出力強度Pおよびしきい値Sの設定処理の手順を示す。この処理は、制御部22によって、たとえば所定周期で繰り返し実行される。なお、図7において、先の図5に示した処理に対応するものについては、便宜上、同一のステップ番号を付している。
図示されるように、制御部22は、ドア12が開いていると判断する場合(S30:YES)や、窓14が開いていると判断する場合(S32:YES)には、しきい値Sを第2の値Sminとする(S36a)。これに対し、制御部22は、ドア12と窓14との双方が開いていないと判断する場合(S30,S32:NO)、しきい値Sを第1の値Smaxとする(S34a)。
本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(2),(4),(5)の効果に準じた効果を得ることができる。
<第4の実施形態>
以下、第4の実施形態について、第3の実施形態との相違点を中心に、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、先の第2の実施形態と同様、ドア12が閉められること、ドア12が開かれること、窓14が開かれること、および窓14が閉められることのそれぞれをトリガとして、しきい値Sを変更する。
図8に、本実施形態にかかる出力強度Pおよびしきい値Sの設定処理の手順を示す。この処理は、上記イベントをトリガとして制御部22において実行される。なお、図8において、先の図7に示した処理に対応するものについては、便宜上、同一のステップ番号を付している。
本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(2),(4)、(5)の効果に準じた効果、および第2の実施形態の上記(6)の効果に準じた効果を得ることができる。
<技術的思想と実施形態との対応>
以下、上記「課題を解決するための手段」に記載された技術的思想と、実施形態との代表的な対応関係を記載する。なお、特許請求の範囲の請求項1〜6にかかる発明のそれぞれは、以下の技術的思想1〜6のそれぞれに対応する。
技術的思想1:密閉度合い変更部…12,14、送受信部…24、成立判断部…S18,S20、拡大制御部…S34,S34a、実行部…S22
技術的思想2:図5〜図8における「S30:NO且つS32:YES」の処理
技術的思想3:図6,図8参照
技術的思想4:図2のS18参照、伝搬時間…(T−Δ)/2
技術的思想5:図5および図6のS34の処理参照
技術的思想6:図5および図6のS34の処理、ならびに図7および図8のS34aの処理参照、伝搬時間…(T−Δ)/2
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・「密閉度合い変更部」
上記実施形態では、密閉度合い変更部として、車両10の左右に配置されるドア12および窓14を例示したがこれに限らない。たとえば、車両の後方にいわゆるバックドアが設けられる場合、これを含めてもよい。この場合、バックドアが開いている場合、超音波信号の出力強度Pを弱出力Pwとすればよい。もっとも、弱出力Pwとするものに限らない。たとえば、後部座席とバックドアとの間の空間が広くて且つ、ここに3列目シートを設けない等、携帯機がおかれる蓋然性が低い場合には、フロントガラスと後部座席との中間に送受信部24を配置することで、バックドアを超えて車両10の後部に超音波が漏れにくいようにすることができる。そしてこの場合、バックドアが開いている場合であっても、強出力Psとすることも可能である。
・「拡大制御部について」
上記第1、第2の実施形態(図5,図6)では、窓14が完全に閉められているか、そうでないかに応じて超音波信号の出力強度Pを、強出力Psと弱出力Pwとのいずれかに2値的に変更したがこれに限らない。たとえば、窓14がわずかに開いた場合であっても、超音波の回折現象が顕著とならず、携帯機40により受信可能な強度を有する超音波信号が車室外に伝搬しないと考えられる場合には、強出力Psを維持してもよい。また、たとえば、窓14が完全に閉められている場合と、窓14がわずかに開いた場合(開度が規定値以下である場合)と、開度が規定値を超える場合とで、超音波信号の出力強度Pを互いに相違させてもよい。
上記第1、第2の実施形態(図5,図6)では、超音波信号の出力強度Pを変更するのにあわせて、しきい値Sを変更したが、これに限らない。たとえば、しきい値Sについては固定値としてもよい。この場合、しきい値Sは、第1の値Smaxとすることが望ましい。
上記第3、第4の実施形態(図7,図8)では、窓14が完全に閉められているか、そうでないかに応じてしきい値Sを、第1の値Smaxと第2の値Sminとのいずれかに2値的に変更したがこれに限らない。たとえば、窓14がわずかに開いた場合であっても、超音波の回折現象が顕著とならず、携帯機40により受信可能な強度を有する超音波信号が車室外に伝搬しないと考えられる場合には、第1の値Smaxに維持してもよい。また、たとえば、窓14が完全に閉められている場合と、窓14がわずかに開いた場合(開度が規定値以下の場合)と、開度が規定値を超える場合とで、しきい値Sを互いに相違させてもよい。
なお、出力強度Pやしきい値Sを変更するうえで参照する状態が、車両10の左右に設けられたドア12や窓14に限らないことについては、「密閉度合い変更部」においてバックドアを例示することで記載している。さらに、車室内と車室外との換気を行うべく通気孔を開くか否かをユーザの操作によって切り替えることができる車両10において、通気孔を開いた場合には、そうでない場合と比較して、出力強度Pを低下させたり、しきい値Sを小さくしたりしてもよい。
また、上記出力強度Pやしきい値を変更する代わりに、たとえば携帯機40から送信される超音波信号を送受信部24で受信する際に、受信信号として認識することを許容する強度にしきい値を設け、これを変更してもよい。すなわちたとえば、ドア12や窓14が開かれることで、このしきい値を大きくするなら、携帯機40が車室外にあるにもかかわらず車室内にあるとして認証がなされることを抑制することができる。
・「強出力Ps、弱出力Pwの適合について」
上記実施形態では、強出力Psを、携帯機40により受信可能な強度の超音波信号が車室内の至る所に伝搬すると想定されるレベルに設定したがこれに限らない。たとえば、それより小さいレベルとしてもよい。この場合であっても、ドア12や窓14が開かれることで、携帯機40により受信可能な強度を有した超音波信号が車室外に伝搬するなら、上記実施形態において例示した要領で、強出力Psと弱出力Pwとの切り替えを行うことは有効である。また、弱出力Pwの設定についても、上記実施形態において例示したものに限らない。ただし、ドア12や窓14が開かれている場合であっても、携帯機40により受信可能な強度を有した超音波信号が車室外に伝搬しないと想定されるレベルとすることが望ましい。
・「第1の値Smax、第2の値Sminについて」
上記実施形態では、第1の値Smaxを、送受信部24と車室内の任意の点との間の距離の最大値としたが、これに限らない。たとえば、これよりも小さい値としてもよい。また、第2の値Sminについても、上記実施形態において例示したものに限らず、たとえば、それよりも小さい値としてもよい。
・「成立判断部について」
上記第1,第2の実施形態において、距離Lがしきい値S以下である旨の条件を設けることなく、レスポンスコードが妥当なものか否かを判断するのみであってもよい。また、携帯機40から送信され、認証処理の入力となる信号としては、チャレンジコードと暗号鍵との論理演算によって生成されるレスポンスコードに限らない。たとえば、車両用認証装置20が携帯機40に、携帯機40を識別する識別情報を送信するように要求する要求信号を送信することで、要求信号との論理合成によらずに識別情報を含む識別信号を送信するようにするなら、識別信号を、上記入力となる信号としてもよい。
・「測定部について」
図3においては、距離Lの測定のために、車両用認証装置20から同期コード、IDコード、チャレンジコード、測距コードが順に送信されることで、携帯機40においてまず測距コードを送信するようにしたが、これに限らない。たとえば、車両用認証装置20側から同期コード、IDコード、および測距コードが送信されることで、携帯機40において測距コードを送信し、その後、車両用認証装置20側からチャレンジコードを送信するようにしてもよい。
またたとえば、携帯機40から測距コードを送信し、車両用認証装置20においてこれを受信した後、測距コードを送信することで、携帯機40においてこれを受信するようにしてもよい。この場合、携帯機40から、測距コードの送信タイミングから受信タイミングまでの時間差情報を車両用認証装置20に送信すればよい。この場合、測定部は、時間差情報を受信する処理を行うこととなる。
なお、車両用認証装置20および携帯機40のいずれか一方から他方への測距コードの送信タイミングに対する一方による測距コードの受信タイミングの時間差からレスポンスコードの演算処理に要する時間の長さの変動の影響を除去するうえで、上記変形例の手法等が必須ではないことについては、「携帯機について」の欄に記載したとおりである。
さらに、車両用認証装置20および携帯機40のいずれか一方から他方への測距コードの送信タイミングに対する一方による測距コードの受信タイミングの時間差から距離を算出するものにも限らず、たとえば、送受信部24による超音波信号の送信タイミングと、携帯機40によるその受信タイミングとに基づき、距離Lを算出してもよい。これは、携帯機40から受信タイミングの情報を車両用認証装置20に送信することで実現することができる。
・「実行部について」
車載主機の起動の許可処理としては、エンジンの起動の許可処理に限らない。たとえば車載主機として電動機を備えるものにあっては、電動機の起動の許可処理であってもよい。
実行部の行う車載電子機器に対する所定の処理としては、車載主機の起動の許可処理にも限らない。たとえば、車載主機がインバータに接続された電動機の場合、インバータの一対の入力端子とバッテリとの間を開閉する開閉器(メインリレー)を閉状態とすることを許可する処理であってもよい。
もっとも、所定の処理としては、許可処理にも限らない。たとえば、上記開閉器を閉状態に切り替える処理自体としてもよい。また、たとえば、ステアリングロックのオン・オフの切り替え等であってもよい。
さらに、所定の処理としては、車両が走行を可能とするための状態を整える処理の許可、または実行に限らない。たとえば、インストルメントパネルの電源をオンする処理や、空調装置の起動を許可する処理等、車室内のアクセサリの起動、または起動の許可であってもよい。もっとも、車室内のアクセサリの起動や許可にも限らず、たとえば、車両10の外部からドア12をロックしたい意思表示がなされることでドア12をロックする機能を有するものにあって、ドア12のロックを禁止する処理であってもよい。
・「携帯機について」
スマートフォン等、車両の用途とは別に様々な機能を搭載した汎用の多機能携帯端末に限らない。たとえば、車両のユーザの電子認証に特化した専用の装置であってもよい。この場合、超音波信号に対する感度等、超音波通信を行う機能のばらつきを個体差程度に抑えることができる。なお、この際、携帯機における処理を、認証用プログラムをコンピュータに実行させることで実現するものに限らず、携帯機における処理の少なくとも一部を、専用のハードウェア手段によって実現するものであってもよい。特に、車両用認証装置20から送信される測距コードを受信して、車両用認証装置20に測距コードを送信する処理を専用のハードウェア手段によって実現するなら、たとえば、図3(b)において、レスポンスコードの送信後に測距コードを送信するようにしても、送受信部24および送受信部42間の距離Lを正確に測定することが容易となる。
・「音波について」
超音波に限らず、可聴周波数帯域の音波信号であってもよい。この場合、超音波信号と比較して回折現象が顕著となるため、送受信部24の周囲の障害物を迂回して携帯機40と通信することが容易となる。
10…車両、12…ドア、14…窓、20…車両用認証装置、22…制御部、24…送受信部、30…エンジンECU、32…パワーウィンドウシステム、34…ドアロックシステム、40…携帯機、42…送受信部、44…電話回線通信部、46…CPU、48…不揮発性メモリ、48a…認証用プログラム、50…入出力ポート。

Claims (6)

  1. 車両に備えられてユーザの携帯する携帯機との間で電子認証を行う車両用認証装置において、
    前記車両は、車室内を車室外に対して閉じる度合いである密閉度合いを変更する密閉度合い変更部を備えるものであり、
    車室内に設けられて前記携帯機との間で前記電子認証のための通信を音波信号によって行う送受信部と、
    前記携帯機から送信される音波信号を入力とし、車載電子機器に対する所定の処理の実行条件が成立するか否かを判断する成立判断部と、
    前記成立判断部により前記実行条件が成立すると判断される場合、前記所定の処理を実行する実行部と、
    前記密閉度合いが高い場合に低い場合と比較して、前記成立判断部により前記実行条件が成立すると判断されることが可能な空間を拡大するための制御を行う拡大制御部とを備え、
    前記成立判断部の入力としての前記音波信号は、前記送受信部から送信される音波信号が前記携帯機に受信されることで前記携帯機から送信される音波信号であって且つ、前記携帯機を識別する識別情報を含むことを特徴とする車両用認証装置。
  2. 前記車両は、ドアおよび窓を備え、
    前記拡大制御部は、前記ドアが閉まっていて前記窓が開いている場合、前記可能な空間を拡大する制御を行わない請求項1記載の車両用認証装置。
  3. 前記拡大制御部は、前記密閉度合いが、前記可能な空間を拡大するための制御を行わないレベル、および前記可能な空間を拡大するための制御を行うレベルのいずれか一方から他方に変化する時点で、前記可能な空間を変更するための制御を行う請求項1または2記載の車両用認証装置。
  4. 前記送受信部および前記携帯機間の音波信号の伝搬時間に基づき、前記送受信部と前記携帯機との間の距離を測定する測定部を備え、
    前記実行条件には、前記測定部により測定された距離がしきい値以下である旨の条件が含まれる請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用認証装置。
  5. 前記拡大制御部は、前記可能な空間を拡大するための制御として、前記送受信部から送信される音波信号の強度を増強する制御を実行する請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用認証装置。
  6. 前記送受信部および前記携帯機間の音波信号の伝搬時間に基づき、前記送受信部と前記携帯機との間の距離を測定する測定部を備え、
    前記実行条件には、前記測定部により測定された距離がしきい値以下である旨の条件が含まれ、
    前記拡大制御部は、前記可能な空間を拡大するための制御として、前記しきい値を大きくする制御を実行する請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用認証装置。
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