JP2015060480A - 数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンコーダが記憶する位置情報消失時において、作業者が各軸の位置調整を順番に且つ適切に行うことができる数値制御装置を提供する。
【解決手段】各モータのアブソ情報を検出するエンコーダのエンコーダメモリに記憶したアブソ情報が消失した場合、工作機械1は起動時に各軸の位置調整が必要である。数値制御装置は各エンコーダが出力するエラー情報に基づき、位置調整が必要である調整対象軸を特定し、予め設定した優先順位に基づき、調整対象軸の位置調整を実行する順番を決定する。優先順位はマガジン軸、Z軸、X軸、Y軸、QT軸の順である。数値制御装置は決定した順番に基づき、表示部に各調整対象軸に夫々対応する位置調整画面を表示し、各画面にて調整対象軸の位置調整を作業者に夫々順番に実行させる。故に、作業者は調整対象軸の位置調整を行う順番に且つ適切に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、数値制御装置に関する。
数値制御装置は工作機械の動作を制御する。工作機械は動作する各軸のモータにエンコーダを設けている。エンコーダはモータのアブソ情報(絶対位置情報)を検出してエンコーダメモリに記憶し数値制御装置に出力する。数値制御装置は各軸のエンコーダから受信するアブソ情報に基づき、各軸の機械座標との整合を取り、各軸のモータを駆動制御する。特許文献1は、X、Y、Z、工具マガジンの各軸のエンコーダが出力する位置フィードバック信号に基づき、各モータの制御を行う工作機械を開示する。回転テーブルを更に備えた工作機械を制御する数値制御装置は、回転テーブルを駆動するモータのエンコーダからもアブソ情報を受信し、X軸、Y軸、Z軸、マガジン軸の夫々の制御に加え、回転テーブルの軸であるQT軸の制御も同時に行うことになる。
エンコーダのバッテリが切れ、又はバッテリに繋がるコネクタを抜いて放置すると、エンコーダメモリが記憶する各軸のアブソ情報は消失し、数値制御装置は機械座標との整合が取れない。複数の軸のアブソ情報が消えた場合、作業者は夫々の軸について位置調整を一つ一つ所定の順番で行う必要がある。例えば、Y軸、Z軸、QT軸、マガジン軸のアブソ情報が消失した場合、マガジン軸、Z軸又はY軸、Y軸又はZ軸、QT軸の順に復旧を行わなければならない。マガジン軸を最初に復旧する理由は、工具マガジンの位置が正しくないと、Z軸移動時に工具マガジンと主軸ヘッドが干渉するからである。
特開2012−206227号公報
作業者が位置調整の順番を間違えると、上記の様に、軸と軸が干渉してしまうので、数値制御装置は位置調整ができず、各軸を復旧することができないという問題点があった。
本発明の目的は、エンコーダが記憶する位置情報消失時において、作業者が各軸の位置調整を順番に且つ適切に行うことができる数値制御装置を提供することである。
本発明の請求項1に係る数値制御装置は、少なくとも工作機械の前後方向であるY軸方向、及び上下方向であるZ軸方向に移動可能に設け、工具を装着可能な主軸を備える主軸ヘッドと、前記主軸近傍の工具交換位置に工具を割出可能に支持する工具マガジンと、前記主軸ヘッドをY軸方向に駆動するY軸モータと、前記主軸ヘッドをZ軸方向に駆動するZ軸モータと、前記工具マガジンを駆動するマガジンモータと、前記Y軸モータの位置情報を検出するY軸エンコーダと、前記Z軸モータの位置情報を検出するZ軸エンコーダと、前記マガジンモータの位置情報を検出するマガジンエンコーダとを備えた工作機械を制御するものであり、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、及び前記マガジンエンコーダが夫々検出した前記位置情報に基づき、前記Y軸モータ、前記Z軸モータ、及び前記マガジンモータを夫々制御する制御手段を備えた数値制御装置において、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、及び前記マガジンエンコーダは、夫々が検出した前記位置情報を自身の記憶装置に記憶し、前記工作機械の起動時に、前記自身の記憶装置が前記位置情報を記憶していない場合にエラー情報を外部出力する装置であって、前記制御手段は、前記工作機械の起動時に、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、及び前記マガジンエンコーダが出力した前記エラー情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記エラー情報に基づき、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、及び前記工具マガジンの割出軸の位置のうち、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、及び前記マガジンエンコーダが夫々検出する前記位置情報との整合性を取る為の位置調整が必要である動作軸である調整対象軸を特定する特定手段と、前記特定手段が特定した前記調整対象軸について、前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、及び前記主軸ヘッドのY軸方向の位置の優先順位、若しくは前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、及び前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置の優先順位に基づき、前記調整対象軸の前記位置調整を実行する順番を決定する決定手段と、前記決定手段が決定した前記順番に基づき、前記調整対象軸の前記位置調整を作業者に実行させる作業実行手段とを備えたことを特徴とする。各エンコーダの記憶装置に記憶していた位置情報が消失した場合、工作機械の起動時に、各軸の位置調整が必要である。数値制御装置は位置調整が必要である調整対象軸を特定し、予め設定した優先順位に基づき、調整対象軸の位置調整を実行する順番を決定する。さらに数値制御装置は決定した順番に基づき、調整対象軸の位置調整を作業者に実行させる。それ故、数値制御装置は作業者が調整対象軸の位置調整を行う順番を間違えることを防止できる。工具マガジンの割出軸の位置調整を最初に行うので、主軸ヘッドをZ軸方向に移動する際に主軸ヘッドが工具マガジンと干渉しない。作業者は調整対象軸の位置調整の順番を考える必要がない。
請求項2に係る発明の数値制御装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記決定手段は、前記特定手段が特定した前記調整対象軸について、前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、及び前記主軸ヘッドのY軸方向の位置の優先順位に従い、前記順番を決定することを特徴とする。主軸ヘッドのZ軸方向の位置調整を行った後で、Y軸方向の位置調整を行うので、Y軸方向の位置調整を行う際、主軸ヘッドがワークや他部位と干渉しない。
請求項3に係る発明の数値制御装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記特定手段が特定した結果に基づき、前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、及び前記主軸ヘッドのY軸方向の位置について、前記位置調整が必要か不要かの情報である位置調整情報を表示部に表示する第一表示制御手段を備えたことを特徴とする。工作機械の起動時に、作業者は表示部に表示した位置調整情報を確認する。作業者は各軸について、位置調整が必要か不要かを夫々認識できるので、作業を円滑に進めることができる。
請求項4に係る発明の数値制御装置は、請求項1から3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記作業実行手段は、前記調整対象軸毎に、前記決定手段が決定した前記順番で、前記調整対象軸の前記位置調整の作業手順を前記表示部に表示する第二表示制御手段を備えたことを特徴とする。作業者は表示部に表示された作業手順に従うことによって、調整対象軸の位置調整を間違うことなく行うことができる。
請求項5に係る発明の数値制御装置は、請求項1から4の何れかに記載の発明の構成に加え、前記Y軸エンコーダ及び前記Z軸エンコーダの夫々の前記位置情報に基づき、前記主軸ヘッドの現在の機械座標位置を特定する現在座標位置特定手段を備え、前記作業実行手段は、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、又は前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置の前記位置調整を前記作業者に実行させる場合に、前記現在座標位置特定手段が特定した前記機械座標位置と、前記位置調整の目標とする座標位置である目標位置とを前記表示部に表示する第三表示制御手段を備えたことを特徴とする。表示部に現在の機械座標位置と目標位置が表示されるので、主軸ヘッドの位置調整を行う時の目安になる。
請求項6に係る発明の数値制御装置は、請求項1から5の何れかに記載の発明の構成に加え、前記数値制御装置は、前記主軸ヘッドの下方においてワークを保持し且つ水平方向に正逆回転可能である回転テーブルと、前記回転テーブルを駆動するテーブルモータと、前記テーブルモータの位置情報を検出し且つ検出した前記位置情報を自身の記憶装置に記憶し、前記工作機械の起動時に、前記自身の記憶装置が前記位置情報を記憶していない場合にエラー情報を出力するテーブルエンコーダとをさらに備えた前記工作機械を制御するものであって、前記制御手段は、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、前記マガジンエンコーダ、前記テーブルエンコーダが夫々検出した前記位置情報に基づき、前記Y軸モータ、前記Z軸モータ、前記マガジンモータ、及び前記テーブルエンコーダを夫々制御し、前記受信手段は、前記工作機械の起動時に、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、前記マガジンエンコーダ、及び前記テーブルエンコーダが出力した前記エラー情報を受信し、前記特定手段は、前記受信手段が受信した前記エラー情報に基づき、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、前記割出軸の位置、及び前記回転テーブルの回転位置のうち、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、前記マガジンエンコーダ、及び前記テーブルエンコーダが夫々検出する前記位置情報との整合性を取る為の前記位置調整が必要である前記調整対象軸を特定し、前記決定手段は、前記特定手段が特定した前記調整対象軸について、前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、及び前記回転テーブルの回転位置の優先順位、若しくは前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、及び前記回転テーブルの回転位置の優先順位に基づき、前記調整対象軸の前記位置調整を実行する順番を決定することを特徴とする。回転テーブルを備えた工作機械でも上記効果を得ることができる。工具マガジンの割出軸の位置、主軸ヘッドのZ軸方向の位置、主軸ヘッドのY軸方向の位置調整が全て終わった後で、回転テーブルの回転位置の位置調整を行うので、回転テーブルを回転した場合に、回転テーブル上のワークや冶具が主軸ヘッド等と干渉するのを防止できる。
工作機械1の斜視図。 工作機械1と数値制御装置20の電気的構成を示すブロック図。 Z軸モータ53及びエンコーダ53Aと数値制御装置20との接続状態を示す図。 エラー情報テーブル231の概念図。 バッテリ切れ復旧処理の流れ図。 図5の続きを示す流れ図。 図6の続きを示す流れ図。 図7の続きを示す流れ図。 バッテリ切れ復旧画面101を示す図。 位置調整(マガジン)画面201を示す図。 位置調整(Z軸)画面301を示す図。 位置調整(Y軸)画面401を示す図。 位置調整(QT軸)画面501を示す図。
以下、本発明一実施形態の数値制御装置20を図面を参照して説明する。以下説明では、図中に矢印で示す上下、左右、前後、を使用する。工作機械1の上下、左右、前後は、工作機械1のZ軸、Y軸、X軸とする。数値制御装置20はNCプログラムに基づき、図1に示す工作機械1の動作を制御し、被加工物の切削加工を行うものである。
図1を参照し、工作機械1の構造を説明する。工作機械1は、ベース2、X軸移動機構(図示略)、Y軸移動機構(図示略)、Z軸移動機構(図示略)、運搬体12、コラム5、主軸ヘッド6、主軸(図示略)、回転テーブル装置8、工具交換装置9、制御箱10等を備える。ベース2はY軸方向に長い矩形箱状の鉄製部材であり、上面後部側に台座部4を備える。
X軸移動機構は略直方体状の台座部4上面に設ける。X軸移動機構は一対のX軸レール(図示略)、X軸ボールネジ(図示略)、X軸モータ51(図2参照)等を備える。X軸レール、X軸ボールネジはX軸方向に延設する。運搬体12は箱体状である。運搬体12は底部外面にナット(図示略)を備える。ナットはX軸ボールネジに螺合する。X軸モータ51がX軸ボールネジを回転すると、運搬体12はナットと共にX軸レールに沿って移動する。故にX軸移動機構は運搬体12をX軸方向に移動可能に支持する。
Y軸移動機構は運搬体12内部に設ける。Y軸移動機構は一対のY軸レール(図示略)、Y軸ボールネジ(図示略)、Y軸モータ52(図示略)等を備える。Y軸レールとY軸ボールネジはY軸方向に延設する。コラム5は略長方形状の金属製柱部材であり、下部に台座5Aを備える。台座5Aは下部にナット(図示略)を備える。ナットはY軸ボールネジに螺合する。Y軸モータ52がY軸ボールネジを回転すると、コラム5はナットと共にY軸レールに沿ってY軸方向に移動する。コラム5は、X軸移動機構、Y軸移動機構、運搬体12によって、X軸方向とY軸方向に夫々移動可能である。故にY軸移動機構はコラム5をY軸方向に移動可能に支持する。
Z軸移動機構はコラム5前面に設ける。Z軸移動機構は一対のZ軸レール(図示略)、Z軸ボールネジ(図示略)、Z軸モータ53(図2参照)等を備える。Z軸レールとZ軸ボールネジはZ軸方向に延設する。主軸ヘッド6は背面にナット(図示略)を備える。ナットはZ軸ボールネジに螺合する。Z軸モータ53はZ軸ボールネジの上端部の軸受け(図示略)に固定する。Z軸モータ53がZ軸ボールネジを回転すると、主軸ヘッド6はZ軸レールに沿ってZ軸方向に上下動する。故にZ軸移動機構は主軸ヘッド6をZ軸方向に移動可能に支持する。
主軸ヘッド6は下部にZ軸カバー30を取り付ける。Z軸カバー30はコラム5前面に設けたZ軸移動機構を覆い、且つ主軸ヘッド6の上下動に従い伸縮する。Z軸カバー30はZ軸移動機構内に切粉及び切削液が侵入するのを防止する。主軸は主軸ヘッド6内部に設け、主軸ヘッド6下部に工具装着穴(図示略)を備える。工具装着穴は工具Tを装着する。主軸は主軸モータ54(図2参照)で回転する。
運搬体12は右側面にX軸テレスコカバー13、左側面にX軸テレスコカバー14を備える。X軸テレスコカバー13,14は複数のカバーを重なり合わせて伸縮する構造体である。X軸テレスコカバー13は運搬体12右側面から右側方において露出するX軸移動機構を覆う。X軸テレスコカバー14は運搬体12左側面から左側方において露出するY軸移動機構を覆う。X軸テレスコカバー13,14は運搬体12のX軸方向への移動に追従して伸縮する。
コラム5は台座5Aの後部にY軸テレスコカバー15を備える。Y軸テレスコカバー15は、台座5A側から後方に向かって順に、カバー15A,15B,15Cを重なり合わせて伸縮する構造体である。Y軸テレスコカバー15はコラム5背面後方において露出する運搬体12内のY軸移動機構を覆う。Y軸テレスコカバー15はコラム5のY軸方向への移動に追従して伸縮する。X軸テレスコカバー13,14はX軸移動機構、Y軸テレスコカバー15はY軸移動機構に切粉及び切削液が侵入するのを防止する。
コラム5は台座5Aの前端部にカバー部材16の上端部を取り付ける。カバー部材16は運搬体12の露出する上面を覆う。カバー部材16の下端側は運搬体12の前側に垂れ下がっている。運搬体12の左右両端部に設けた一対のローラ(図示略)は、カバー部材16を支持する。カバー部材16はコラム5と共にY軸方向に移動するので、運搬体12上面を常時覆うことができる。
回転テーブル装置8は、本体部17、回転テーブル18、テーブルモータ56(図2参照)を備える。本体部17は、ベース2の上部前側に設置する。回転テーブル18は本体部17上に水平方向に旋回可能である。テーブルモータ56は回転テーブル18を旋回する駆動源である。回転テーブル18は平面視略長方形状である。回転テーブル18は上面に一対のパレットP1,P2を備える。パレットP1,P2は回転テーブル18の回転中心を挟んで、回転テーブル18の長辺方向一端側と他端側に夫々位置する。パレットP1,P2は被加工物を冶具(図示略)等を用いて支持する。本体部17はクランプ装置58(図2参照)を備える。クランプ装置58は、被加工物の加工中、回転テーブル18の長辺方向がY軸方向に対して平行になるように回転テーブル18を固定する。
回転テーブル装置8は当て止め方式の割出機構を備える。当て止め方式の割出機構は、図示しない第一ストッパ片と第二ストッパ片、第一位置決め部材と第二位置決め部材を備える。第一ストッパ片と第二ストッパ片は本体部17の外側面に夫々設け、回転テーブル18の回転中心を挟んで所定角度(例えば90度)隔てて同じ半径位置にボルト等で固定する。他方、第一位置決め部材と第二位置決め部材は回転テーブル18の下面側に設ける。数値制御装置20は、回転テーブル18を0度位置に割り出す為、回転テーブル18を反時計回り(上面視)に回動する。第一位置決め部材は第一ストッパ片に当接する。回転テーブル18は0度位置に割り出され、パレットP1はコラム5側の加工領域に位置する。数値制御装置20は、回転テーブル18を180度位置に割り出す為、回転テーブル18を逆方向に回動する。第二位置決め部材は第二ストッパ片に当接する。回転テーブル18は180度位置に割り出され、パレットP2は加工領域に位置する。
パレットP1が加工領域に位置する場合、工作機械1は主軸に装着した工具Tを回転し、パレットP1上に支持する被加工物の切削加工を行う。被加工物の加工が終了すると、工作機械1は回転テーブル18を180度旋回する。パレットP1とP2の位置が互いに入れ替わる。パレットP2がコラム5側に位置する。工作機械1は主軸に装着した工具Tを回転し、パレットP2上に支持する被加工物の切削加工を行う。パレットP2上の被加工物の加工中、作業者はパレットP1が支持する加工済みの被加工物を取り外して未加工の被加工物を取り付ける。工作機械1は該動作を繰り返すことで複数の被加工物を順次加工できる。
工具交換装置9は工具マガジン19を備える。工具マガジン19は主軸ヘッド6前方に支持し、マガジンモータ55(図2参照)の駆動により、軸周りに旋回する。工具マガジン19は、外周上に複数の工具把持部19Aを周方向に備える。工具マガジン19は複数の工具把持部19Aにマガジン番号を夫々付している。作業者は工具把持部19Aに工具Tを着脱可能に取り付ける。工具マガジン19の最下部に位置する工具把持部19Aの位置は工具交換位置である。工具交換位置は、工作機械1の主軸との間で工具交換を行う位置である。工具マガジン19は正転(正面視時計回り)と反転(正面視反時計回り)が可能である。正転と反転は、主軸に現在装着する現工具Tの工具把持部19Aと、次に工具交換して主軸に装着する次工具の工具把持部19Aとの相対的な位置関係で決まる。
工具交換動作の一例は以下の通りである。数値制御装置20(図2参照)は、NCプログラム中に工具交換指令のコマンド(M06指令)があった場合、交換対象である次工具の工具把持部19Aの位置を割り出す。数値制御装置20は次工具を把持する工具把持部19Aを現在位置から工具交換位置に搬送するまでに必要な工具マガジン19の旋回角度を算出する。現工具Tの工具把持部19Aは工具交換位置にある。主軸ヘッド6は加工位置から上昇する。工具マガジン19の工具把持部19Aは主軸に装着する現工具Tを把持する。主軸ヘッド6はさらに上昇するので、工具把持部19Aは把持した現工具Tを主軸から引き抜く。数値制御装置20は算出した旋回角度で工具マガジン19を旋回するように、マガジンモータ55を駆動する。工具マガジン19は旋回し、次工具が工具交換位置に移動する。その後、主軸ヘッド6が下降する。工具マガジン19の工具把持部19Aが把持する次工具は主軸の工具装着穴に装着する。次工具が工具把持部19Aから離れ、主軸の工具装着穴に次工具を装着した状態で、主軸ヘッド6は加工位置まで下降する。以上で、工具交換動作は完了する。
制御箱10は、ベース2背面に設けた支持部材2Aによって、コラム5後方に支持する。制御箱10は直方体状であり、内側に数値制御装置20を格納する。制御箱10は側面に、バッテリ64(図3参照)を設置する為のバッテリ設置部(図示略)を設けている。バッテリ64は、後述する各種エンコーダ51A〜56Aに電源を供給する。
図2を参照し、工作機械1の電気的構成を説明する。工作機械1は数値制御装置20を備える。数値制御装置20はCPU21、ROM22、RAM23、不揮発性記憶装置24、入力部25、入出力部26等を備える。CPU21は工作機械1の動作を統括制御する。ROM22は各種プログラムを記憶する。RAM23は各種データを記憶する。不揮発性記憶装置24はNCプログラム等を記憶する。NCプログラムは複数のブロックで構成したものである。各ブロックは各種NCコマンドを含む。NCコマンドは制御指令である。
タッチパネル38と入力キー部39は入力部25に接続する。タッチパネル38と入力キー部39は工作機械1を覆うカバー(図示略)に設けた操作盤(図示略)に設ける。操作盤は表示部11を備え、タッチパネル38は表示部11に設ける。入力キー部39は各種キーを有するキー群である。作業者はタッチパネル38と入力キー部39を用いて工作機械1の各種入力と設定を行う。
駆動回路41〜46、48、49は入出力部26に接続する。駆動回路41はX軸モータ51を駆動する。エンコーダ51AはX軸モータ51と入出力部26に接続する。エンコーダ51AはX軸モータ51のアブソ情報(モータの絶対位置情報)を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。駆動回路42はY軸モータ52を駆動する。エンコーダ52AはY軸モータ52と入出力部26に接続する。エンコーダ52AはY軸モータ52のアブソ情報を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。駆動回路43はZ軸モータ53を駆動する。エンコーダ53AはZ軸モータ53と入出力部26に接続する。エンコーダ53AはZ軸モータ53のアブソ情報を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。
駆動回路44は主軸モータ54を駆動する。エンコーダ54Aは主軸モータ54と入出力部26に接続する。エンコーダ54Aは主軸モータ54のアブソ情報を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。駆動回路45はマガジンモータ55を駆動する。エンコーダ55Aはマガジンモータ55と入出力部26に接続する。エンコーダ55Aはマガジンモータ55の位置情報を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。駆動回路46はテーブルモータ56を駆動する。エンコーダ56Aはテーブルモータ56と入出力部26に接続する。エンコーダ56Aはテーブルモータ56のアブソ情報を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。
駆動回路48はクランプ装置58を駆動する。駆動回路49は表示部11を駆動する。X軸モータ51、Y軸モータ52、Z軸モータ53、主軸モータ54、マガジンモータ55、テーブルモータ56はサーボモータである。エンコーダ51A〜56Aは、一般的なアブソリュート・エンコーダであり、絶対位置を検出して出力する位置センサである。
図3を参照し、エンコーダ53Aの電気的構成を説明する。尚、他のエンコーダ51A,52A,54A〜56Aは、エンコーダ53Aと同じであるので、説明を省略する。エンコーダ53Aは、Z軸モータ53に取り付けている。エンコーダ53Aは、エンコーダ制御部61を備える、エンコーダ制御部61は、エンコーダCPU62とエンコーダメモリ63を備える。エンコーダCPU62は、数値制御装置20のCPU21との間でデータの授受を行い、CPU21の制御指令に従い、エンコーダ53Aを制御する。エンコーダCPU62は、Z軸モータ53のアブソ情報をエンコーダメモリ63に記憶し更に数値制御装置20に出力する。それ故、数値制御装置20のCPU21は、Z軸モータ53のアブソ情報に基づき、主軸ヘッド6のZ軸方向の位置を常時正確に認識できる。
エンコーダ制御部61はバッテリ64に接続する。バッテリ64はエンコーダ制御部61に電源を供給する。バッテリ64が切れ、又はバッテリ64に繋がるコネクタ(図示略)を抜いて放置すると、エンコーダメモリ63が記憶するアブソ情報は消失する。エンコーダメモリ63が記憶するアブソ情報が消失した場合、エンコーダCPU62はエラー情報を数値制御装置20に出力する。それ故、数値制御装置20のCPU21は、Z軸モータ53のアブソ情報が分からないので、Z軸の位置調整が必要であると判断できる。尚、その他のエンコーダ51A,52A,54A〜56Aについても、エンコーダ53Aと同様に、各種モータのアブソ情報又はエラー情報を数値制御装置20に随時出力する。
それ故、数値制御装置20のCPU21は、X軸モータ51、Y軸モータ52、Z軸モータ53の夫々のアブソ情報に基づき、主軸ヘッド6のX、Y、Z軸方向の位置を正確に認識できる。更に、数値制御装置20のCPU21は、マガジンモータ55のアブソ情報に基づき、工具マガジン19が工具交換位置に割り出した工具把持部19Aのマガジン番号を正確に認識できる。更に、数値制御装置20のCPU21は、テーブルモータ56のアブソ情報に基づき、加工領域内にはパレットP1とP2の何れが位置しているかを正確に認識できる。
図4を参照し、エラー情報テーブル231を説明する。エラー情報テーブル231は、図2に示す数値制御装置20のRAM23に記憶する。エラー情報テーブル231は、マガジンモータ55、Z軸モータ53、X軸モータ51、Y軸モータ52、テーブルモータ56からエラー情報を受信したか否かを示すフラグを記憶するデータテーブルである。尚、以下説明の便宜上、マガジンモータ55、Z軸モータ53、X軸モータ51、Y軸モータ52、テーブルモータ56は、単に、マガジン軸、Z軸、X軸、Y軸、QT軸と呼ぶことがある。マガジン軸、Z軸、X軸、Y軸、QT軸について、エラー情報を受信した軸のフラグはオンし、エラー情報を受信していない軸のフラグはオフする。CPU21はエラー情報テーブル231を参照することで、どの軸のアブソ情報が消失したかを容易かつ迅速に認識できる。
図5〜図8の流れ図と、図9〜図13の画面図を参照し、CPU21が実行するバッテリ切れ復旧処理を説明する。作業者が工作機械1の電源をオンすると、数値制御装置20のCPU21は、ROM22からバッテリ切れ復旧処理プログラムを読み出し、本処理を実行する。
図5に示すように、CPU21は、各軸について一以上のアブソ情報が消失したか否か判断する(S1)。CPU21はエラー情報テーブル231を参照する。全ての軸についてフラグがオフの場合、アブソ情報は何れも消失していないので(S1:NO)、手動運転モードに切り替え(S11)、手動条件画面を表示部11に表示し(S12)、本処理を終了する。手動条件画面では、作業者は各軸の手動送り速度の変更や、移動させたい付加軸(QT軸を含む)を選択することが可能である。自動運転モードに切り替えることもできる。CPU21は作業者が操作盤で選択したNCプログラムを読み出し、設定した条件で切削加工を行うことができる。
これに対し、マガジン軸、Z軸、Y軸、QT軸において、エラー情報を受信した場合、図4に示すエラー情報テーブル231のように、マガジン軸、Z軸、Y軸、QT軸はオン、X軸はオフとなっている。一以上のアブソ情報が消失しているので(S1:YES)、CPU21は表示部11においてアラーム表示を行い(S2)、作業者に位置調整が必要な軸があることを報知する。例えば、「手動運転モードに切り替えて復旧してください」等のメッセージと共に「バッテリ低下」等のアラーム表示を行う。
作業者による操作盤の操作に従い、CPU21は、手動運転モードに切り替える(S3)。尚、S3においては作業者の手動運転モードに切り替える操作がない場合は、該操作があるまで待機し、該操作があった場合、次の処理に移行する。CPU21は、エラー情報テーブル231を参照し、調整対象軸を特定する(S4)。調整対象軸は、位置調整を必要とする軸である。位置調整の一例は原点復帰である。エラー情報テーブル231を参照すると、調整対象軸は、マガジン軸、Z軸、Y軸、QT軸である。CPU21はこれら4つの調整対象軸について位置調整を行う順番である調整順を決定する(S5)。本実施形態は、調整順を決定するに際し、各軸の調整順について優先順位を定めている。優先順位は上位からマガジン軸、Z軸、X軸、Y軸、QT軸の順番である。
マガジン軸の位置調整を最初に行う理由は、工具マガジン19の旋回位置が正しくないと、主軸ヘッド6をZ軸方向に移動した時に、工具マガジン19と主軸ヘッド6が干渉する虞があるからである。次に、Z軸の位置調整を行う理由は、Z軸を原点位置まで上昇しないと、回転テーブル18が旋回した時に、主軸や工具Tと回転テーブル18上の冶具とが干渉する虞があるからである。次に、X軸とY軸の位置調整を行う理由は、主軸や工具Tを回転テーブル18の旋回領域よりも外側に移動しないと、回転テーブル18が旋回した時に、コラム5の前側と回転テーブル18が干渉する虞があるからである。最後に、回転テーブル18の位置調整を行うときには、マガジン軸、Z軸、X軸、Y軸の位置調整が既に完了しているので、回転テーブル18がコラム5と干渉する虞はない。それ故、CPU21は、上記優先順位に基づき、調整対象軸であるマガジン軸、Z軸、Y軸、QT軸の調整順を、マガジン軸、Z軸、Y軸、QT軸の順番で決定する。
CPU21は、図9に示すバッテリ切れ復旧画面101を表示部11に表示する(S6)。バッテリ切れ復旧画面101は、第一表示領域102、第二表示領域103、第三表示領域104、第四表示領域105等を有し、下側に「位置情報リセット」ボタン108、「各軸位置調整」ボタン109を夫々表示する。
第一表示領域102は復旧ステップを表示する。復旧ステップは、1.位置情報リセット、2.各軸位置調整、3.完了の3ステップである。第二表示領域103は、各軸について位置調整が必要か不要かを夫々表示する。第三表示領域104は、各ステップにおける復旧手順を表示する。本実施例では、第二表示領域103には、マガジン軸、Z軸、Y軸、QT軸について位置調整が必要と表示され、X軸については不要と表示されている。故に作業者は、マガジン軸、Z軸、Y軸、QT軸について位置調整が必要であることを認識できる。第四表示領域105は「バッテリ低下」等のアラーム表示を行う。
復旧ステップが1.の場合、CPU21は、第三表示領域104に「バッテリを交換してください」と「位置情報リセットボタンを押してください」のメッセージを表示する。これを見た作業者は、工作機械1の電源はオンの状態で、制御箱10の側面に設けたバッテリ設置部に設置したバッテリ64(図3参照)を新しいものと交換する。エラー情報を出力したマガジン軸、Z軸、Y軸、QT軸のアンプは、エラー情報の出力直後から、アラーム信号を数値制御装置20に対して出力している。作業者は各軸のアラーム信号を解除する為に、「位置情報リセット」ボタン108を押下する。
CPU21は作業者が「位置情報リセット」ボタン108を押下したか否か判断する(S7)。「位置情報リセット」ボタン108を押下するまで(S7:NO)、CPU21はS7に戻って待機する。作業者が「位置情報リセット」ボタン108を押下した場合(S7:YES)、CPU21は位置情報リセット処理を実行する(S8)。位置情報リセット処理は各軸に対してアラーム解除信号を送信する処理である。アラーム解除信号を受信した各軸はアラーム信号の出力を一斉に停止する。
図9に示すように、CPU21は、第三表示領域104に「2−1.リセットキーを押してください」「アラームが解除されます」と表示する。作業者は入力キー部39のリセットキー(図示略)を押下する。CPU21は第四表示領域105のアラーム表示を消去する(S9)。尚、S9では作業者がリセットキーを押下するまで待機する。
CPU21は作業者が「各軸位置調整」ボタン109を押下したか否か判断する(S10)。「各軸位置調整」ボタン109を押下するまで(S10:NO)、CPU21はS10に戻って待機する。作業者が「各軸位置調整」ボタン109を押下した場合(S10:YES)、各軸の位置調整に移行する為に、図6に示すように、CPU21は、エラー情報テーブル231を参照し、マガジン軸の位置調整が必要か否か判断する(S13)。マガジン軸の位置調整が不要な場合(S13:NO)、処理を後述するS18に進める。マガジン軸の位置調整が必要な場合(S13:YES)、CPU21は図10に示す位置調整(マガジン)画面201を表示部11に表示する(S14)。
[マガジン軸位置調整]
図10に示すように、位置調整(マガジン)画面201は、マガジン軸の位置調整をする為のガイド画面である。位置調整(マガジン)画面201は、第一表示領域202、第二表示領域203、第三表示領域204、第四表示領域205等を有し、下側に「前ステップへ」ボタン206、「次の軸の位置調整」ボタン207等を表示する。「前ステップへ」ボタン206は、前のステップ画面に戻る為のものである。第一表示領域202は復旧ステップを表示する。復旧ステップは、1.マガジン番号設定の1ステップである。第二表示領域203は、設定完了したマガジン番号を表示する。第三表示領域204は、各ステップにおける復旧手順を表示する。復旧手順として、「1.現在割り出されているマガジン番号を入力し、設定キーを押してください。」「入力した番号がマガジン番号に反映されます。」等のメッセージが表示される。第四表示領域205は作業者が入力キー部39で入力したマガジン番号を表示する。
作業者は、入力キー部39を用いて、現在工具交換位置に割り出されている工具把持部19Aのマガジン番号を入力する。入力したマガジン番号は第四表示領域205に表示される。CPU21は作業者が入力キー部39の設定キー(図示略)を押下したか否か判断する(S15)。設定キー(図示略)を押下するまで(S15:NO)、CPU21はS15に戻り待機する。設定キー(図示略)を押下した場合(S15:YES)、CPU21は、第四表示領域205に表示されたマガジン番号を設定する(S16)。CPU21は現在の割出位置をマガジンモータ55の回転が0である基準位置とすることで、マガジンモータ55の回転数とマガジン番号との対応関係を設定し直すことができる。故にCPU21はマガジンモータ55の回転数に基づき、マガジン番号を特定できる。設定完了したマガジン番号は第二表示領域203に表示する。作業者はマガジン番号の設定が完了したことを認識できる。マガジン軸位置調整は完了する。作業者は、次の軸について位置調整を行う為、「次の軸の位置調整」ボタン207を押下する。
CPU21は作業者が「次の軸の位置調整」ボタン207を押下したか否か判断する(S17)。「次の軸の位置調整」ボタン207を押下するまでは(S17:NO)、CPU21はS17に戻り待機する。「次の軸の位置調整」ボタン207を押下した場合(S17:YES)、CPU21は、エラー情報テーブル231を参照し、Z軸の位置調整が必要か否か判断する(S18)。尚、マガジン軸の位置調整が不要の場合(S13:NO)、CPU21はS14〜S17の処理を行うことなく、Z軸の位置調整が必要か否か判断する(S18)。Z軸の位置調整が不要な場合(S18:NO)、処理を後述する図7のS24に進める。Z軸の位置調整が必要な場合(S18:YES)、CPU21は図11に示す位置調整(Z軸)画面301を表示部11に表示する(S19)。
[Z軸位置調整]
図11に示すように、位置調整(Z軸)画面301は、Z軸の位置調整をする為のガイド画面である。位置調整(Z軸)画面301は、第一表示領域302、第二表示領域303、第三表示領域304、第四表示領域305等を有し、下側に「前ステップへ」ボタン306、「位置決定」ボタン307、「調整」ボタン308、「次の軸の位置調整」ボタン309、「下側」ボタン310、「上側」ボタン311等を表示する。
第一表示領域302は復旧ステップを表示する。復旧ステップは、1.Z軸位置決定の1ステップである。第二表示領域303は、主軸ヘッド6の現在の機械座標位置と後述するマーク位置(m)を比較して表示する。第三表示領域304は手動条件画面を表示する。第四表示領域305は、各ステップにおける復旧手順と復旧作業のイメージ図を表示する。1.の復旧手順として、「1−1.Z軸を下図(n)の位置までジョグ動作等で移動してください。」「1−2.移動後、位置決定ボタンを押してください。」等のメッセージが表示される。
第三表示領域304に表示する手動条件画面を簡単に説明する。手動条件画面は、各軸の手動送り速度の設定値を表示する画面である。上から順に、高速移動速度(XYZ)、高速回転速度(4)、低速移動速度(XYZ)、低速回転速度(4)、ステップ移動量(XYZ)、ステップ回転量(4)、主軸回転数を夫々表示する。
高速移動速度(XYZ)は、入力キー部39の「高速移動」キーを選択した状態で、X、Y、Z軸の何れかを手動で移動した時に、機械パラメータに予め設定した手動速度に、手動条件画面に表示した割合(図11では10%)を乗じた速度で移動する機能である。高速回転速度(4)は、入力キー部39の「高速移動」キーを選択した状態で、付加軸としてパラメータで設定した4(QT)、5、6、7、8軸の何れかを手動で移動した時に、機械パラメータに予め設定した手動回転速度に、手動条件画面に表示した割合(図11では10%)を乗じた速度で回転する機能である。尚、付加軸とは追加した軸を示す。例えば各パレットP1、P2に小型の回転テーブル装置を搭載した時、パラメータで小型の回転テーブル装置を夫々5軸、6軸と設定する。その場合、5軸、6軸が付加軸となる。工作機械1は5〜8の4軸を追加することが可能である。
低速移動速度(XYZ)は、入力キー部39の「低速移動」キーを選択した状態で、X、Y、Z軸の何れかを手動で移動した時に、手動条件画面に表示した速度(図11では50mm/分)で移動する機能である。低速回転速度(4)は、入力キー部39の「低速移動」キーを選択した状態で、4(QT)、5、6、7、8軸の何れかを手動で移動した時に、手動条件画面に表示した速度(図11では0.1min−1)で回転する機能である。ステップ移動量(XYZ)は、入力キー部39の「ステップ移動」キーを選択した状態で、X、Y、Z軸の何れかを手動で移動した時に、手動条件画面に表示した移動量(図11では0.001mm)を移動する機能である。
ステップ回転量(4)は、入力キー部39の「ステップ移動」キーを選択した状態で、4(QT)、5、6、7、8軸の何れかを手動で移動した時に、手動条件画面に表示した回転量(図11では0.001°)で回転する機能である。主軸回転数は、手動モードの時に、入力キー部39の「主軸正転」キーを押すと、手動条件画面に表示した速度(図11では100min−1)で主軸7が回転する機能である。
復旧作業のイメージ図は、図1に示すZ軸カバー30の上端周辺を簡略的に示した図である。コラム5前面の左右両端部において、Z軸カバー30の上端付近には、上下に間隔を空けて並んだ2つの穴71,72を設けている。イメージ図は、Z軸カバー30上端の取付面の位置をマーク位置(m)で表示し、穴71,72の間の隙間の高さ位置(n)を点線で表示し、マーク位置(m)と(n)が同一位置となった状態を表現している。作業者は「調整」ボタン308を押してから、イメージ図を参考に、Z軸方向において、Z軸カバー30の取付面の位置が、穴71,72の間の隙間の高さ位置となるように、「下側」ボタン310、「上側」ボタン311を操作して主軸ヘッド6を移動させ、主軸ヘッド6の位置を調節する。
第二表示領域303は、主軸ヘッド6の現在の機械座標位置と目標座標位置を並べて比較表示する。目標座標位置は基準位置である。故に作業者は現在の機械座標位置が目標座標位置となるように、Z軸カバー30の取付面の位置を目視で確認し、且つ現在の機械座標位置が目標座標位置となったか否か判断できるので作業性が向上する。現在の機械座標位置が目標座標位置と同一となった場合、Z軸カバー30の取付面は穴71,72の間の隙間の高さ位置である。復旧手順に従い、Z軸カバー30の取付面の位置を確定する為に、作業者は「位置決定」ボタン307を押下する。
CPU21はZ軸カバー30の位置が決定か否か判断する(S20)。作業者は「位置決定」ボタン307を押下するまでは(S20:NO)、CPU21はS20に戻り待機する。「位置決定」307を押下した場合、Z軸カバー30の位置が決定したので(S20:YES)、CPU21はZ軸位置を設定する(S21)。Z軸位置の設定は、現在の主軸ヘッド6の座標位置がZ軸モータ53の回転が0である基準位置として設定する処理である。Z軸位置調整は完了するので、CPU21は第四表示領域305に、「Z軸位置調整を完了しました。」「次の軸の位置調整ボタンを押下してください。」等のメッセージを表示する。作業者は、次の軸について位置調整を行う為、「次の軸の位置調整」ボタン309を押下する。
CPU21は作業者が「次の軸の位置調整」ボタン309を押下したか否か判断する(S22)。「次の軸の位置調整」ボタン309を押下するまでは(S22:NO)、CPU21はS22に戻り待機する。「次の軸の位置調整」ボタン309を押下した場合(S22:YES)、図7に示すように、CPU21は、エラー情報テーブル231を参照し、X軸の位置調整が必要か否か判断する(S24)。尚、Z軸の位置調整が不要の場合(図6のS18:NO)、CPU21はS19〜S22の処理を行うことなく、X軸の位置調整が必要か否か判断する(図7のS24)。今回の場合、X軸の位置調整が不要であるので(S24:NO)、処理を後述する図7のS29に進める。
[X軸位置調整]
X軸の位置調整が必要な場合(S24:YES)、CPU21は位置調整(X軸)画面(図示略)を表示部11に表示する(S25)。位置調整(X軸)画面は、図11に示す位置調整(Z軸)画面301と同様の画面であるので、図11を用いて説明する。第四表示領域305は、X軸の位置調整における各ステップにおける復旧手順と復旧作業のイメージ図を表示する。「下側」ボタン310の代わりに「左側」ボタン、「上側」ボタン311の代わりに「右側」ボタンとなる。作業者は、「調整」ボタン308を押してから、イメージ図に表示された基準位置を参考に、「左側」ボタンと「右側」ボタンを操作して主軸ヘッド6のX軸方向の位置を調節する。作業者は「位置決定」ボタン307を押下する。
CPU21は作業者が「位置決定」ボタン307を押下したか否か判断する(S26)。「位置決定」ボタン307を押下するまでは(S26:NO)、CPU21はS26に戻り待機する。「位置決定」ボタン307を押下した場合(S26:YES)、CPU21は、X軸位置を設定する(S27)。X軸位置の設定は、現在の主軸ヘッド6のX軸方向の座標位置がX軸モータ53の回転が0である基準位置として設定する処理である。X軸位置調整は完了するので、CPU21は第四表示領域305に、「X軸位置調整を完了しました。」「次の軸の位置調整ボタンを押下してください」等のメッセージを表示する。作業者は、次の軸について位置調整を行う為、「次の軸の位置調整」ボタン309を押下する。
CPU21は作業者が「次の軸の位置調整」ボタン309を押下したか否か判断する(S28)。「次の軸の位置調整」ボタン309を押下するまでは(S28:NO)、CPU21はS28に戻り待機する。「次の軸の位置調整」ボタン309を押下した場合(S28:YES)、CPU21は、エラー情報テーブル231を参照し、Y軸の位置調整が必要か否か判断する(S29)。尚、X軸の位置調整が不要の場合(S24:NO)、CPU21はS25〜S28の処理を行うことなく、Y軸の位置調整が必要か否か判断する(S29)。Y軸の位置調整が不要な場合(S29:NO)、処理を後述する図8のS35に進める。Y軸の位置調整が必要な場合(S29:YES)、CPU21は図12に示す位置調整(Y軸)画面401を表示部11に表示する(S30)。
[Y軸位置調整]
図12に示すように、位置調整(Y軸)画面401は、Y軸の位置調整をする為のガイド画面である。位置調整(Y軸)画面401は、図11に示す位置調整(Z軸)画面401と同様に、第一表示領域402、第二表示領域403、第三表示領域404、第四表示領域405等を有し、下側に「前ステップへ」ボタン406、「位置決定」ボタン407、「調整」ボタン408、「次の軸の位置調整」ボタン409、「前側」ボタン410、「後側」ボタン411等を表示する。
第一表示領域402は復旧ステップを表示する。復旧ステップは、1.Y軸位置決定の1ステップである。第二表示領域403は、主軸ヘッド6の現在の機械座標位置と目標座標位置を並べて比較表示する。第三表示領域404は手動条件を表示する。第四表示領域405は、各ステップにおける復旧手順と復旧作業のイメージ図を表示する。1.の復旧手順として、「1−1.Y軸を下図(n)の位置までジョグ動作等で移動してください。」「1−2.移動後、位置決定ボタンを押してください。」等のメッセージが表示される。
復旧作業のイメージ図は、図1に示すY軸テレスコカバー15の取付面周辺を簡略的に示した図である。Y軸テレスコカバー15の取付面は、コラム5の台座5Aの後端(コラム5側に対向する後端)に取り付けるカバー15Aの取付面である。台座5Aの下方にある運搬体12の左右の両側面には、前後に間隔を空けて2つの螺子81,82が締結されている。イメージ図は、Y軸テレスコカバー15の取付面の位置をマーク位置(m)で表示し、螺子81,82の間の隙間のY軸方向の位置(n)を点線で表示し、マーク位置(m)と(n)が同一位置となった状態を表現している。作業者は、「調整」ボタン408を押してから、イメージ図を参考に、Y軸方向において、Y軸テレスコカバー15の取付面の位置が、螺子81,82の間の隙間に位置するように、「前側」ボタン410、「後側」ボタン411を操作して主軸ヘッド6の位置を調節する。
第二表示領域403は、主軸ヘッド6の現在の機械座標位置と目標座標位置を並べて比較表示する。故に作業者は現在の機械座標位置が目標座標位置となるように、Y軸テレスコカバー15の取付面の位置を目視で確認し、且つ現在の機械座標位置が目標座標位置となったか否か判断できるので作業性が向上する。現在の機械座標位置が目標座標位置と同一となった場合、Y軸テレスコカバー15の取付面は螺子81,82の間の隙間の位置である。復旧手順に従い、Y軸テレスコカバー15の取付面の位置を確定する為に、作業者は「位置決定」ボタン407を押下する。
CPU21は作業者が「位置決定」ボタン407を押下したか否か判断する(S31)。「位置決定」ボタン407を押下するまでは(S31:NO)、CPU21はS31に戻り待機する。「位置決定」ボタン407を押下した場合(S31:YES)、CPU21は、Y軸位置を設定する(S32)。Y軸位置の設定は、現在の主軸ヘッド6の座標位置がY軸モータ52の回転が0である基準位置として設定する処理である。Y軸位置調整は完了する。CPU21は第四表示領域405に、「Y軸位置調整を完了しました。」「次の軸の位置調整ボタンを押下してください」等のメッセージを表示する。作業者は、次の軸について位置調整を行う為、「次の軸の位置調整」ボタン409を押下する。
CPU21は作業者が「次の軸の位置調整」ボタン409を押下したか否か判断する(S33)。「次の軸の位置調整」ボタン409を押下するまでは(S33:NO)、CPU21はS33に戻り待機する。「次の軸の位置調整」ボタン409を押下した場合(S33:YES)、図8に示すように、CPU21は、エラー情報テーブル231を参照し、QT軸の位置調整が必要か否か判断する(S35)。尚、Y軸の位置調整が不要の場合(図7のS29:NO)、CPU21はS30〜S33の処理を行うことなく、QT軸の位置調整が必要か否か判断する(図8のS35)。QT軸の位置調整が不要な場合(S35:NO)、処理を後述するS41に進める。QT軸の位置調整が必要な場合(S35:YES)、CPU21は図13に示す位置調整(QT軸)画面501を表示部11に表示する(S36)。
[QT軸位置調整]
図13に示すように、位置調整(QT軸)画面501は、QT軸の位置調整をする為のガイド画面である。位置調整(QT軸)画面501は、第一表示領域502、第二表示領域503、第三表示領域504、第四表示領域505、第五表示領域506、第六表示領域507等を有し、下側に「前ステップへ」ボタン508、「位置決定」ボタン509、「次の軸の位置調整」ボタン510、「復旧操作を有効にする」ボタン511等を表示する。
第一表示領域502は復旧ステップを表示する。復旧ステップは、1.外側パレット番号入力、2.外側パレット当て止め、3.QT軸位置決定の3ステップである。第二表示領域503は、QT軸の現在の復旧状態を表示する。完了していない場合は「未完了(待機中)」、完了した場合は「完了」と表示する。第三表示領域504は、X軸、Y軸、Z軸、QT軸の夫々の現在の機械座標位置を表示する。尚、現時点では、X軸、Y軸、Z軸の位置調整は既に完了しているので、X軸、Y軸、Z軸の機械座標位置は、夫々の基準位置となっている。第四表示領域505は手動条件を表示する。第五表示領域506は、各ステップにおける復旧手順を表示する。1.の復旧手順として、「外側に近いパレット番号を入力し、設定キーを押してください。」等のメッセージが表示される。第六表示領域507は、外側に近いパレット番号の入力欄を表示する。パレットP1はパレット番号1、パレットP2はパレット番号2である。
作業者は、入力キー部39を用いて、回転テーブル18の外側(コラム5側とは反対側)に近いパレットのパレット番号を入力する。例えば、図1に示す状態では、工作機械1の外側に位置する回転テーブル18のパレットは、パレットP2である。外側に近いパレット番号は2である。作業者はパレット番号=2を入力し、入力キー部39の設定キーを押下する。ここで、第六表示領域507の右側には、「復旧操作が無効になっています。」のメッセージが表示されている。復旧操作が無効である場合、回転テーブル18は旋回できない。作業者の不意に回転テーブル18が自動で旋回するのを防止できる。
作業者が「復旧操作を有効にする」ボタン511を押下すると、CPU21は復旧操作を有効とし、第六表示領域507の「復旧操作が無効になっています。」の表示を消す。作業者は第五表示領域506の復旧手順に従い、入力キー部39の設定キー(図示略)を押下する。CPU21は作業者が設定キーを押下したか否か判断する(S37)。設定キー(図示略)を押下するまで(S37:NO)、CPU21はS37に戻り待機する。設定キーを押下した場合(S37:YES)、CPU21は第一表示領域502の復旧ステップ2.に移行し、回転テーブル18を旋回し、外側に位置するパレットP2の当て止めを実行する(S38)。CPU21は回転テーブル18を180度位置に位置決めする。クランプ装置58は180度位置に位置決めした回転テーブル18をクランプして固定する。CPU21は復旧ステップ3.に移行する。復旧ステップ3.はQT軸位置決定である。CPU21は第五表示領域506に「位置決定ボタンを押してください。」等のメッセージを表示する。作業者は「位置決定」ボタン509を押下する。
作業者が「位置決定」ボタン509を押下すると、CPU21はQT軸の位置設定を実行する(S39)。QT軸の位置設定は、現在の回転テーブル18の位置を、テーブルモータ56の回転が0である基準位置として設定する処理である。QT軸位置調整は完了するので、第二表示領域503は「完了」と表示し、QT軸の現在の復旧状態を作業者に報知する。CPU21は第五表示領域506に、「QT軸位置調整を完了しました。」「バッテリ切れ復旧処理を終了する為に、次の軸の位置調整ボタンを押下してください」等のメッセージを表示する。作業者はバッテリ切れ復旧処理を終了する為に「次の軸の位置調整」ボタン510を押下する。
CPU21は作業者が「次の軸の位置調整」ボタン510を押下したか否か判断する(S40)。「次の軸の位置調整」ボタン510を押下するまでは(S40:NO)、CPU21はS40に戻り待機する。「次の軸の位置調整」ボタン510を押下した場合(S40:YES)、CPU21は、再度、図9に示すバッテリ切れ復旧画面101を表示する。バッテリ切れ復旧画面101の第二表示領域103は、各軸について位置調整が不要であることが夫々表示される。CPU21は完了アナウンスとして、「バッテリ切れ復旧作業が終了しました。」というメッセージ等を表示部11に出力し(S42)、本処理を終了する。作業者は表示部11に表示したメッセージを確認し、バッテリ切れ復旧作業が終了したことを確認できる。
以上説明したように、本実施形態の数値制御装置20は工作機械1を制御する。工作機械1は、X軸モータ51、Y軸モータ52、Z軸モータ53、マガジンモータ55、テーブルモータ56を駆動軸に備える。エンコーダ51A〜53A,55A,56Aは、各軸のアブソ情報を検出してエンコーダメモリ63に記憶し、数値制御装置20に出力する。数値制御装置20は各軸のアブソ情報に基づき、各軸の機械座標との整合を取り、各モータを駆動制御する。エンコーダメモリ63に記憶したアブソ情報が消失した場合、工作機械1の起動時に、各軸の位置調整が必要である。数値制御装置20は位置調整が必要である調整対象軸を特定し、予め設定した優先順位に基づき、調整対象軸の位置調整を実行する順番を決定する。優先順位は、工具マガジンを最初とし、次いで、Z軸、X軸、Y軸、QT軸の順である。数値制御装置20は決定した順番に基づき、表示部11に、位置調整(マガジン)画面201、位置調整(Z軸)画面301、位置調整(Y軸)画面401、位置調整(QT軸)画面501の順に表示し、各画面において、調整対象軸の位置調整を作業者に夫々順番に実行させる。それ故、数値制御装置20は作業者が調整対象軸の位置調整を行う順番を間違えることを防止できる。工具マガジン19の割出軸の位置調整を最初に行うので、主軸ヘッド6をZ軸方向に移動する際に主軸ヘッド6が工具マガジン19と干渉しない。作業者は調整対象軸の位置調整の順番を考える必要がない。
本実施形態は更に、主軸ヘッド6のZ軸方向の位置調整を行った後で、Y軸方向の位置調整を行うので、Y軸方向の位置調整を行う際、主軸ヘッド6がワークや他部位と干渉しない。
本実施形態は更に、工作機械1の起動時に、作業者は表示部11に表示したバッテリ切れ復旧画面101の第二表示領域103に、各軸について位置調整が必要か不要か表示されるので、作業者はどの軸についてアブソ情報が消失し、位置調整が必要な軸を認識できるので、作業を円滑に進めることができる。
本実施形態は更に、バッテリ切れ復旧画面101、位置調整(マガジン)画面201、位置調整(Z軸)画面301、位置調整(Y軸)画面401、位置調整(QT軸)画面501において、各軸の位置調整について、復旧手順を表示するので、作業者は表示部に表示された作業手順に従うことによって、調整対象軸の位置調整を間違うことなく行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず、様々な変形が可能である。上記実施形態の工作機械は、回転テーブル装置8を備えたものであるが、回転しないテーブルを備えたものでもよい。その場合、数値制御装置20はQT軸について制御する必要がないので、マガジン軸、Z軸、X軸、Y軸について制御を行う、バッテリ切れ復旧処理については、QT軸の位置調整が不要となる。
また、上記実施形態では、X軸の位置調整を、Z軸とY軸の位置調整の間に行っているが、マガジン軸の位置調整の後であればいつ行ってもよい。
また、上記実施形態の位置調整(Z軸)画面301と位置調整(Y軸)画面401において、復旧作業のイメージ図を夫々表示しているが、位置合わせの部分と方法については上記実施形態に限定しない。
1 工作機械
20 数値制御装置
21 CPU
61 エンコーダ制御部
62 エンコーダCPU
63 エンコーダメモリ
52 Y軸モータ
53 Z軸モータ
55 マガジンモータ
56 テーブルモータ
52A,53A,55A,56A エンコーダ

Claims (6)

  1. 少なくとも工作機械の前後方向であるY軸方向、及び上下方向であるZ軸方向に移動可能に設け、工具を装着可能な主軸を備える主軸ヘッドと、前記主軸近傍の工具交換位置に工具を割出可能に支持する工具マガジンと、前記主軸ヘッドをY軸方向に駆動するY軸モータと、前記主軸ヘッドをZ軸方向に駆動するZ軸モータと、前記工具マガジンを駆動するマガジンモータと、前記Y軸モータの位置情報を検出するY軸エンコーダと、前記Z軸モータの位置情報を検出するZ軸エンコーダと、前記マガジンモータの位置情報を検出するマガジンエンコーダとを備えた工作機械を制御するものであり、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、及び前記マガジンエンコーダが夫々検出した前記位置情報に基づき、前記Y軸モータ、前記Z軸モータ、及び前記マガジンモータを夫々制御する制御手段を備えた数値制御装置において、
    前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、及び前記マガジンエンコーダは、夫々が検出した前記位置情報を自身の記憶装置に記憶し、前記工作機械の起動時に、前記自身の記憶装置が前記位置情報を記憶していない場合にエラー情報を外部出力する装置であって、
    前記制御手段は、
    前記工作機械の起動時に、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、及び前記マガジンエンコーダが出力した前記エラー情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記エラー情報に基づき、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、及び前記工具マガジンの割出軸の位置のうち、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、及び前記マガジンエンコーダが夫々検出する前記位置情報との整合性を取る為の位置調整が必要である動作軸である調整対象軸を特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した前記調整対象軸について、前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、及び前記主軸ヘッドのY軸方向の位置の優先順位、若しくは前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、及び前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置の優先順位に基づき、前記調整対象軸の前記位置調整を実行する順番を決定する決定手段と、
    前記決定手段が決定した前記順番に基づき、前記調整対象軸の前記位置調整を作業者に実行させる作業実行手段と
    を備えたことを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記決定手段は、
    前記特定手段が特定した前記調整対象軸について、前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、及び前記主軸ヘッドのY軸方向の位置の優先順位に従い、前記順番を決定することを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記特定手段が特定した結果に基づき、前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、及び前記主軸ヘッドのY軸方向の位置について、前記位置調整が必要か不要かの情報である位置調整情報を表示部に表示する第一表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の数値制御装置。
  4. 前記作業実行手段は、
    前記調整対象軸毎に、前記決定手段が決定した前記順番で、前記調整対象軸の前記位置調整の作業手順を前記表示部に表示する第二表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の数値制御装置。
  5. 前記Y軸エンコーダ及び前記Z軸エンコーダの夫々の前記位置情報に基づき、前記主軸ヘッドの現在の機械座標位置を特定する現在座標位置特定手段を備え、
    前記作業実行手段は、
    前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、又は前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置の前記位置調整を前記作業者に実行させる場合に、前記現在座標位置特定手段が特定した前記機械座標位置と、前記位置調整の目標とする座標位置である目標位置とを前記表示部に表示する第三表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の数値制御装置。
  6. 前記数値制御装置は、
    前記主軸ヘッドの下方においてワークを保持し且つ水平方向に正逆回転可能である回転テーブルと、
    前記回転テーブルを駆動するテーブルモータと、
    前記テーブルモータの位置情報を検出し且つ検出した前記位置情報を自身の記憶装置に記憶し、前記工作機械の起動時に、前記自身の記憶装置が前記位置情報を記憶していない場合にエラー情報を出力するテーブルエンコーダと
    をさらに備えた前記工作機械を制御するものであって、
    前記制御手段は、
    前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、前記マガジンエンコーダ、前記テーブルエンコーダが夫々検出した前記位置情報に基づき、前記Y軸モータ、前記Z軸モータ、前記マガジンモータ、及び前記テーブルエンコーダを夫々制御し、
    前記受信手段は、
    前記工作機械の起動時に、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、前記マガジンエンコーダ、及び前記テーブルエンコーダが出力した前記エラー情報を受信し、
    前記特定手段は、
    前記受信手段が受信した前記エラー情報に基づき、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、前記割出軸の位置、及び前記回転テーブルの回転位置のうち、前記Y軸エンコーダ、前記Z軸エンコーダ、前記マガジンエンコーダ、及び前記テーブルエンコーダが夫々検出する前記位置情報との整合性を取る為の前記位置調整が必要である前記調整対象軸を特定し、
    前記決定手段は、
    前記特定手段が特定した前記調整対象軸について、前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、及び前記回転テーブルの回転位置の優先順位、若しくは前記割出軸の位置、前記主軸ヘッドのY軸方向の位置、前記主軸ヘッドのZ軸方向の位置、及び前記回転テーブルの回転位置の優先順位に基づき、前記調整対象軸の前記位置調整を実行する順番を決定することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の数値制御装置。
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