JP2015058854A - 防振ハンドル - Google Patents

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Abstract

【課題】
ハンドルバーから防振部材が抜けにくく、容易に組み立てることができる防振ハンドルを提供する。
【解決手段】
本発明に係る防振ハンドル100は、管状のハンドルバー10と、ハンドルバー10の内部に挿入される棒状の防振部材20と、を備えている。ハンドルバー10は、側面に形成された係止部11と、開口端に形成された噛合部12と、を有し、防振部材20は、ハンドルバー10の係止部11にハンドルバー10の内周面側から係止する被係止部31と、ハンドルバー10の噛合部12と噛み合う被噛合部29と、を有している。そして、噛合部12と被噛合部29とが噛み合うとき、係止部11と被係止部31との周方向位置が一致するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、防振部材を備えた防振ハンドルに関する。
二輪車、小型四輪車、及び小型滑走艇(PWC)などには、棒状(管状)のハンドルバーにハンドルグリップやブレーキレバー等を設けたハンドルが用いられる。このようなハンドルは、ハンドルバーの先端部に棒状のウエイト(防振部材)を挿入することで、防振ハンドルとすることができる。防振ハンドルは、防振部材によって振動モードが変化し、振動が抑制される(特許文献1参照)。
特開平10−67376号公報
上記のような防振ハンドルでは、防振部材がハンドルバーから抜け落ちない構造とする必要がある。その構造の1つとして、ハンドルバーの内面に係止部を設けるとともに、防振部材の外面に被係止部を設けた構造が考えられる。この構造によれば、係止部と被係止部を係止させることで、防振部材の抜け落ちを防止することができる。ただし、防振ハンドルの組立作業において、防振部材は最後の段階で取り付けられる。そのため、防振部材の取付時には、ハンドルバーは既にハンドルグリップなどの部品で覆われており、組立作業者は、係止部の位置を目視で確認することはできない。そのため、ハンドルバーの係止部と防振部材の被係止部との位置合わせに時間がかかるおそれがあり、ひいては防振ハンドルの組立作業に時間がかかるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ハンドルバーから防振部材が抜けにくく、容易に組み立てることができる防振ハンドルを提供することを目的としている。
本発明のある形態に係る防振ハンドルは、管状のハンドルバーと、ハンドルバーの内部に挿入される棒状の防振部材と、を備えている。ハンドルバーは、側面に形成された係止部と、開口端に形成された噛合部と、を有し、防振部材は、ハンドルバーの係止部にハンドルバーの内周面側から係止する被係止部と、ハンドルバーの噛合部と噛み合う被噛合部と、を有している。そして、噛合部と被噛合部とが噛み合うとき、係止部と被係止部との周方向位置が一致するように構成されている。
かかる構成によれば、防振ハンドルを組み立てる際、噛合部と被噛合部とを噛み合わせた状態で、防振部材をハンドルバーの奥に挿入すれば係止部と被係止部を係止させることができる。このように、上記の防振ハンドルによれば、係止部と被係止部が係止することでハンドルバーから防振部材が抜けにくい構造となっているだけでなく、容易に組み立てることができる。
また、上記の防振ハンドルにおいて、ハンドルバーの噛合部は、軸方向に延びる切欠きであり、防振部材の被噛合部は、軸方向外方へ斜めに延び、ハンドルバーの内周面に付勢する板状の部材であり、防振部材の被噛合部は、半径方向外方へ突出する第1ストッパ部を先端に有していてもよい。かかる構成によれば、噛合部を容易に形成することができる。また、防振部材を挿入する際、噛合部は防振部材を軸方向に導くガイドとして機能するため、防振ハンドルをより容易に組み立てることができる。さらに、上記の構成によれば、防振ハンドルを組み立てる際、噛合部と被噛合部とが噛合ったとき、作業者が手の感覚で一層把握しやすい。そのため、より容易に防振ハンドルを組み立てることができる。また、上記の構成によれば、ハンドルバーに防振部材を挿入する際、防振部材を所定位置よりも奥に押し込もうとすると、第1ストッパ部が噛合部の底に接することになる。つまり、第1ストッパ部は、防振部材がハンドルバーの所定位置よりも奥に押し込まれるのを防止するストッパとして機能する。
また、上記の防振ハンドルにおいて、ハンドルバーの係止部は貫通孔であり、防振部材の被係止部は係止部に侵入する突起であってもよい。かかる構成によれば、係止部及び被係止部を容易に形成することができる。
また、上記の防振ハンドルにおいて、防振部材は、軸方向外方へ斜めに延び、被係止部を半径方向外方に付勢する板状の付勢部をさらに有し、被係止部は、付勢部の軸方向中央部分に設けられており、付勢部は、半径方向外方へ突出する第2ストッパ部を先端に有していてもよい。かかる構成によれば、防振ハンドルの組立が完了した後でも、被係止部が係止部に付勢された状態が維持される。そのためハンドルバーから防振部材が外れにくい。さらに、上記の構成によれば、ハンドルバーに防振部材を挿入する際、防振部材を所定位置よりも奥に押し込もうとすると、第2ストッパ部がハンドルバーの端縁に接することになる。つまり、第2ストッパ部は、上述した第1ストッパ部と同様に、防振部材がハンドルバーの所定位置よりも奥に押し込まれてしまうのを防止するストッパとして機能する。
また、上記の防振ハンドルにおいて、被係止部は、第1ストッパ部よりも軸方向外側に位置していてもよい。かかる構成によれば、防振部材をハンドルバーに挿入する際、第1ストッパ部が噛合部に挿入するよりも前に、つまり被噛合部と噛合部が噛合う前に、被係止部が噛合部に入り込むことはない。よって、作業者は、被係止部が噛合部に入り込んだのを誤って被噛合部と噛合部が噛合いったと認識してしまうことなく、被噛合部と噛合部をより確実に噛合わせることができる。
また、上記の防振ハンドルにおいて、被噛合部は、周方向に180度ずれた2か所に配置されており、付勢部は、周方向に180度ずれた2か所に配置されており、被噛合部は、隣接する付勢部と周方向に90度ずれた位置に配置されていてもよい。かかる構成によれば、防振部材に加わる被噛合部及び付勢部の付勢力の反力は、互いに打ち消し合うことになる。そのため、ハンドルバーに防振部材を挿入する際、防振部材は上記の付勢力の反力によって軸方向に対して傾きにくく、まっすぐに挿入することができる。さらに、上記の構成によれば、被噛合部と付勢部が周方向において90度おきに配置されることになるため、ハンドルバーに防振部材を挿入する際、防振部材はより一層軸方向に対して傾きにくくなる。
以上のとおり、上記の防振ハンドルは、ハンドルバーから防振部材が抜けにくく、組み立てを容易に行うことができる。
図1は、防振ハンドルの分解斜視図である。 図2は、防振ハンドルの断面図である。 図3は、固定具の拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。以下では、全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同じ符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態の防振ハンドル100は、二輪車に用いられるものである。ただし、防振ハンドル100は、二輪車に限らず、小型四輪車、及び小型滑走艇などの乗り物の他、電動工具などの振動装置にも用いることができる。図1は、防振ハンドル100の分解斜視図である。図1に示すように、防振ハンドル100は、ハンドルバー10と、防振部材20と、を備えている。以下、ハンドルバー10の構造、防振部材20の構造、及び防振部材20をハンドルバー10に取り付ける方法について順に説明する。
<ハンドルバーの構造>
ハンドルバー10は、防振ハンドル100の骨格となる部材である。ハンドルバー10は、管状の部材であって、直線状に形成されている。なお、ハンドルバー10は、防振部材20が挿入される部分以外が屈曲した形状を有していてもよい。図1においてハンドルバー10のうち紙面左側の端部が「基端部」であり、紙面右側の端部が「先端部」である。ハンドルバー10は基端部側で車体本体と連結される。車体本体との連結方法は特に限定されないが、車体本体と連結するための連結部をハンドルバー10と一体になるよう形成し、この連結部を介してハンドルバー10を車体本体に取り付けてもよい。
ハンドルバー10は、先端部の側面に形成された係止部11と、先端部(開口端)に形成された噛合部12と、を有している。このうち係止部11は、後述する防振部材20の被係止部31と係止する部分である。係止部11は、ハンドルバー10の側面を貫通する貫通孔であって、ハンドルバー10の周方向に互いに180度ずれた2か所に形成されている。図1では係止部11が見えるように図示しているが、ハンドルバー10に防振部材20を挿入する際には、ハンドルバー10はハンドルグリップ40(図2参照)で覆われることになるため、組立作業者は係止部11の位置を目視で確認することができない。
噛合部12は、後述する防振部材20の被噛合部29(図3参照)と噛み合う部分である。噛合部12は、先端部において軸方向に延びるように形成された矩形状の切欠きである。噛合部12は、ハンドルバー10の周方向に180度ずれた2か所に形成されている。なお、噛合部12は、周方向において係止部11の間に位置している。ただし、噛合部12は、係止部11の間の中央、つまり係止部11から周方向に90度ずれた位置に位置しているのではなく、係止部11から周方向に90度ずれた位置よりもさらに周方向にわずかにずれた位置に位置している。これは、後述する被係止部31と被噛合部29との位置関係に対応させたためである。
<防振部材の構造>
防振部材20は、ハンドルバー10に生じる振動を低減するための部材であって、棒状に形成されている。防振部材20は、ハンドルバー10の内部に位置するインナーウエイト21と、ハンドルバー10の軸方向外側に位置するアウターウエイト22と、インナーウエイト21とアウターウエイト22の間に位置する固定具23と、を備えている。インナーウエイト21とアウターウエイト22は、それらの間に固定具23を配置した状態で、連結ネジ24によって連結される。なお、インナーウエイト21、アウターウエイト22、及び固定具23はハンドルバー10に挿入された後に連結されるのではなく、連結された後でハンドルバー10に挿入される。
インナーウエイト21は、アウターウエイト22に近いものから順に、第1支持リング25、第2支持リング26、第3支持リング27が設けられている。図2は、防振ハンドル100の断面図であって、ハンドルバー10に防振部材20が挿入された状態を示している。図2に示すように、各支持リング25、26、27は、防振部材20がハンドルバー10に挿入されたときに、ハンドルバー10の内周面に接触するように構成されている。各支持リング25、26、27はいずれも弾性材料で形成されているが、図1に示すように第1支持リング25は円環状に形成されている一方、第2支持リング26及び第3支持リング27は第1支持リング25よりも変形しやすいように外周が波形(歯車状)に形成されている。これにより、ハンドルバー10(防振ハンドル100)の振動モードが変化し、ハンドルバー10の振動が抑制される。
固定具23は、防振部材20をハンドルバー10の所定位置に固定するための部材である。固定具23は、弾性率及び弾性限界が所定以上の金属で形成されている。図3は、固定具23の拡大図である。図3に示すように、固定具23は、環状部28と、被噛合部29と、付勢部30と、被係止部31と、を有している。
環状部28は、インナーウエイト21とアウターウエイト22で挟まれる部分であって、板状に形成されている。環状部28は、環状に形成されており、外周は円状に形成されている。一方、環状部28の内周は円状ではなく、円のうち対向する2カ所を直線にした略楕円形状を有している。ここで、前述したインナーウエイト21は、アウターウエイト22に対向する部分にアウターウエイト22側に突出する凸部32を有している(図1参照)。この凸部32は、その断面が環状部28の内周と同じ形状を有している。そして、凸部32は、環状部28を貫通してアウターウエイト22と接する。環状部28及び凸部32はこのように形成されているため、環状部28(つまり、固定具23)はインナーウエイト21に対して回転することはない。なお、凸部32の高さ寸法(軸方向寸法)は、環状部28の厚みよりも若干大きく形成されている。
被噛合部29は、ハンドルバー10の噛合部12と噛み合う部分であり、周方向に180度ずれた2か所に配置されている。被噛合部29は、板状に形成されており、先端に半径方向外方へ突出する第1ストッパ部33を有している。被噛合部29は、環状部28に連結されており、挿入方向(図3の紙面左方)とは逆側の方向(以下、「軸方向外方」ともいう)に向かって延びている。ただし、被噛合部29は、軸方向に対して平行ではなく、先端に近づくにしたがって中心軸から離れるよう中心軸に対して傾斜している。なお、防振部材20をハンドルバー10に挿入していくと、ハンドルバー10の先端部ははじめに被噛合部29の軸方向中央付近と接触する。そのため、ハンドルバー10の先端部が被噛合部29に接触した状態で、さらに防振部材20をハンドルバー10の奥に押し込むと、被噛合部29はハンドルバー10の内周面と接する部分を当該内周面に付勢することができる。
付勢部30は、被係止部31を半径方向外方へ付勢する部分であり、周方向に180度ずれた2か所に配置されている。また、付勢部30は、被噛合部29に対して周方向に90度ずれた位置に配置されている。付勢部30は、板状に形成されており、先端には半径方向外方へ突出する第2ストッパ部34を有している。第2ストッパ部34と前述した第1ストッパ部33との軸方向間距離は、ハンドルバー10に形成された噛合部12の切欠き深さ(軸方向寸法)に等しい。また、付勢部30は、環状部28に連結されており、軸方向外方に向かって延びており、先端に近づくにしたがって中心軸から離れるよう中心軸に対して傾斜している。また、付勢部30は、被噛合部29よりも軸方向寸法(長手方向寸法)が大きい。
被係止部31は、ハンドルバー10の係止部11に係止する部分である。被係止部31は、付勢部30の軸方向中央部分に位置している。被係止部31は、付勢部30から半径方向外方に突出する板状の突起であって、軸方向外方に進むにつれて幅(及び高さ)が大きくなる三角形状に形成されている。なお、被係止部31は、第1ストッパ部33よりも軸方向外側に位置している。また、付勢部30に外力が加わってない状態では、防振部材20の中心軸から被係止部31の先端までの距離は、ハンドルバー10の中心軸から内周面までの距離よりも大きい。そのため、被係止部31がハンドルバー10の内部に押し込まれると、被係止部31は付勢部30によってハンドルバー10の内周面に付勢される。
また、被係止部31は、付勢部30の周方向(幅方向)中央に位置しているのではなく、付勢部30の幅方向端部に設けられている。上述したように付勢部30は、被噛合部29に対して周方向に90度ずれた位置に配置されている。そのため、付勢部30の幅方向端部に設けられた被係止部31は、被噛合部29に対して周方向に90度ずれた位置からさらに周方向にずれた位置に配置されている。そして、被係止部31の被噛合部29に対する周方向のずれは、ハンドルバー10に設けられた係止部11の噛合部12に対する周方向のずれに一致している。つまり、本実施形態に係る防振ハンドル100は、噛合部12と被噛合部29とが噛み合うとき、係止部11と被係止部31との周方向位置が一致するように構成されている。
<防振部材の取付方法>
次に、防振部材20をハンドルバー10に取り付ける方法について説明する。防振部材20の取付は、ハンドルバー10を車体本体に取り付け、さらにハンドルバー10にハンドルグリップ40等の部品を取り付けた後に行われる。そのため、上述したように、組立作業者はハンドルバー10の係止部11の位置や噛合部12の位置を目視で確認することができない。このような事情から、本実施形態においては、組立作業者は手の感覚で、防振部材20をハンドルバー10の所定位置に取り付けることになる。
まず、インナーウエイト21側から防振部材20をハンドルバー10に挿入し、第1ストッパ部33をハンドルバー10の先端部(開口端)に押し当てる。そして、第1ストッパ部33がハンドルバー10の先端部に当たったところで、防振部材20をハンドルバー10に対して周方向に回転させる。そうすると、所定の周方向位置で被噛合部29が先端に近づくほど中心軸から離れるように傾斜しているので、噛合部12と噛合う(以下、この状態を「噛合状態」という)。このとき、被噛合部29が噛合部12に入り込み、被噛合部29は半径方向外方にわずかに変位する。これにより、被噛合部29が噛合部12に引っ掛かった状態になるため、組立作業者が防振部材20を回転させようとしても回転しない。よって、組立作業者は噛合状態にあることを手の感覚で確認することができる。
なお、組立作業者は噛合状態を目視で確認することができないため、仮に被噛合部29ではなく被係止部31が噛合部12に入り込んだ場合、組立作業者は噛合状態でないにもかかわらず噛合状態になったと誤認するおそれがある。しかしながら、本実施形態では、被係止部31は被噛合部29の先端に位置する第1ストッパ部33よりも軸方向外側に位置しているため、被係止部31が被噛合部29よりも先に噛合部12に入り込むことはない。そのため、組立作業者は噛合状態を誤認することなく、より確実に組立作業を遂行することができる。
続いて、噛合状態となった後、防振部材20をハンドルバー10の奥にさらに押し込む。このとき、被噛合部29が噛合部12に挿入された状態で、防振部材20はハンドルバー10の奥に押し込まれることになる。つまり、噛合部12は、防振部材20を軸方向にまっすぐ移動させるためのガイドの役割を果たす。また、防振部材20をハンドルバー10の奥に押し込んでゆくと、被係止部31もハンドルバー10の内部に入り込み、被係止部31は付勢部30によってハンドルバー10の内周面に押し当てられる。
なお、上述したとおり、被噛合部29は、周方向に180度ずれた2か所に配置されており、付勢部30は、周方向に180度ずれた2か所に配置されている。そして、被噛合部29は、隣接する付勢部30と周方向に90度ずれた位置に配置されている。そのため、防振部材20に加わる被噛合部29及び付勢部30の付勢力の反力は、互いに打ち消し合うことになる。よって、ハンドルバー10に防振部材20を挿入する際、被噛合部29及び付勢部30の付勢力の反力が防振部材20に及ぼす影響は抑えられ、防振部材20は軸方向に対して傾きにくくなる。
引き続いて、防振部材20をハンドルバー10の所定位置にまで押し込んでいくと、被係止部31は係止部11にまで達する。これは、噛合状態にあるとき、係止部11と被係止部31の周方向位置が一致しているからである。被係止部31が係止部11にまで達すると、付勢部30によって半径方向外方に付勢された被係止部31は、ハンドルバー10の内周面側から係止部11内に挿入される。これにより、被係止部31が係止部11に係止され、防振部材20のハンドルバー10への取付が完了する。なお、被係止部31は付勢部30により半径方向外方に付勢されているため、被係止部31が係止部11から外れにくい。以上のとおり、本実施形態によれば、係止部11と被係止部31の位置合わせが容易であり、ひいては、防振ハンドル100の組立作業が容易となる。また、係止部11と被係止部31が係止することで、防振部材20がハンドルバー10から抜け落ちるのを防止することができる。
なお、防振部材20の取付が完了した状態で、第1ストッパ部33は被係止部31の底部に接触している(又は近接している)。そして、上述したように、第1ストッパ部33と第2ストッパ部34との軸方向間距離は、噛合部12の切欠き深さに等しいことから、このとき、第2ストッパ部34もハンドルバー10の先端部に接触している(又は近接している)。よって、防振部材20の取付が完了した状態からさらに防振部材20をハンドルバー10の奥に押し込もうとしても、第1ストッパ部33及び第2ストッパ部34がストッパの役割を果たし、防振部材20を押し込むことができない。なお、本実施形態では、第1ストッパ部33と第2ストッパ部34が同時に機能するため、一方のみが機能する場合に比べ、防振部材20が所定位置よりもハンドルバー10の奥に入り込むのをより効果的に防止することができる。
以上、実施形態について図を参照して説明したが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明に係る防振ハンドルは、ハンドルバーから防振部材が抜けにくく、容易に組み立てることができるため、防振ハンドルの技術分野において有益である。
10 ハンドルバー
11 係止部
12 噛合部
20 防振部材
29 被噛合部
30 付勢部
31 被係止部
33 第1ストッパ部
34 第2ストッパ部
100 防振ハンドル

Claims (6)

  1. 管状のハンドルバーと、
    前記ハンドルバーの内部に挿入される棒状の防振部材と、を備え、
    前記ハンドルバーは、側面に形成された係止部と、開口端に形成された噛合部と、を有し、
    前記防振部材は、前記ハンドルバーの係止部に前記ハンドルバーの内周面側から係止する被係止部と、前記ハンドルバーの噛合部と噛み合う被噛合部と、を有し、
    前記噛合部と前記被噛合部とが噛み合うとき、前記係止部と前記被係止部との周方向位置が一致するように構成されている、防振ハンドル。
  2. 前記ハンドルバーの噛合部は、軸方向に延びる切欠きであり、
    前記防振部材の被噛合部は、軸方向外方へ斜めに延び、前記ハンドルバーの内周面に付勢する板状の部材であり、
    前記防振部材の被噛合部は、半径方向外方へ突出する第1ストッパ部を先端に有する、請求項1に記載の防振ハンドル。
  3. 前記ハンドルバーの係止部は貫通孔であり、前記防振部材の被係止部は前記係止部に侵入する突起である、請求項2に記載の防振ハンドル。
  4. 前記防振部材は、軸方向外方へ斜めに延び、前記被係止部を半径方向外方に付勢する板状の付勢部をさらに有し、
    前記被係止部は、前記付勢部の軸方向中央部分に設けられており、
    前記付勢部は、半径方向外方へ突出する第2ストッパ部を先端に有する、請求項3に記載の防振ハンドル。
  5. 前記被係止部は、前記第1ストッパ部よりも軸方向外側に位置している、請求項4に記載の防振ハンドル。
  6. 前記被噛合部は、周方向に180度ずれた2か所に配置されており、
    前記付勢部は、周方向に180度ずれた2か所に配置されており、
    前記被噛合部は、隣接する前記付勢部と周方向に90度ずれた位置に配置されている、請求項5に記載の防振ハンドル。
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