JP2015056155A - 自動販売機及び停電補償装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】商用電源の停電時に長時間に渡り商品の販売を継続するとともに、安価に停電時の販売機能を付加する。【解決手段】通常時は商用電源で動作し、前記商用電源の停電時は非常用電源で動作する自動販売機において、蓄電池を有する非常用電源と、商用電源の停電を検知する停電検知器と、前記停電検知器の停電時の動作に連動して、電力が供給される電源線の接続を、前記商用電源から前記非常用電源に切換える第1接点と、前記停電検知器の停電時の動作に連動して、照明装置、冷却装置、及び加温装置への電力供給を遮断する第2接点と、手動操作されている間、前記非常用電源から前記電源線へ電力を供給する手動スイッチと、を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、商用電源が停電したときも、商品の販売が可能な自動販売機、及び自動販売機を動作させる停電補償装置に関する。
従来、災害対策用の自動販売機として、特開2006−195950号公報に、災害等の商用電源の停電時に、蓄電池を有した無停電電源装置と、商用電源と無停電電源装置との切換えを行うための手動の操作手段とを備え、常時は商用電源からの給電により商品の販売を行うとともに、停電による商用電源停止時には、前記操作手段の切換えにより無停電電源装置からの給電により商品を供給する自動販売機が開示されている。
また、停電時商品搬出機能を容易かつ低コストに追加することのできる自動販売機として、特開2012−59114号公報に、蓄電装置と、商用電源の停電時に蓄電装置からの電力を供給する電源継電部と、主制御部とは別体に構成された停電時制御部とを備え、停電時の商品搬出機能を追加する場合、主制御部を停電時のプログラムを備えたものに交換する必要のない自動販売機が開示されている。
特開2006−195950号公報 特開2012−59114号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術では、商用電源の停電時に管理者による操作が必要であり、特に災害発生時の混乱するときにおいて、管理者が自動販売機の操作をするのが困難となる恐れがあった。また、停電時において自動的に無停電電源装置に切換える設定であっても、自動販売機に内蔵できる大きさの蓄電池の容量の都合から、販売時間が限られてしまい、商品を全て排出する前に自動販売機の電源が落ちてしまう恐れがあるという課題もあった。
また、特許文献2に開示されている技術では、停電時制御部が、マイクロコンピュータからなり、該マイクロコンピュータを動作させるためのプログラムを作成する必要があるとともに、専用の制御装置を製作する必要があり、製造コストが高くなってしまうという課題があった。また、特許文献1同様に、停電時の販売時間が限られてしまうという課題もあった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、その課題は、自動販売機において商用電源の停電時に長時間に渡り商品の販売を継続するとともに、安価に停電時の販売機能を付加することを目的とする。
本発明の自動販売機は、
通常時は商用電源で動作し、前記商用電源の停電時は非常用電源で動作する自動販売機において、
蓄電池を有する非常用電源と、
商用電源の停電を検知する停電検知器と、
前記停電検知器の停電時の動作に連動して、電力が供給される電源線の接続を、前記商用電源から前記非常用電源に切換える第1接点と、
前記停電検知器の停電時の動作に連動して、照明装置、冷却装置、及び加温装置への電力供給を遮断する第2接点と、
手動操作されている間、前記非常用電源から前記電源線へ電力を供給する手動スイッチと、
を備えることを特徴とする。
本発明の自動販売機によれば、停電検知器と、停電検知器の停電時の動作に連動して、電力が供給される電源線の接続を、商用電源から非常用電源に切換える第1接点を備えるため、停電時の非常用電源への切換えが自動的かつ速やかに行え、管理者による操作が不要となるとともに、自動販売機の構成が簡単なものとなり、製造コストを抑えることができる。
また、停電検知器の停電時の動作に連動して、照明装置、冷却装置、及び加温装置への電力供給を遮断する第2接点を備えるため、非常用電源による動作時に、商品の販売に必須でない機器への電力供給を停止し、自動販売機の消費電力を低減させ、非常用電源による動作時間を長くさせることができる。
また、手動操作されている間、非常用電源から電源線へ電力を供給する手動スイッチを備えているため、商品が購入されるとき以外は非常用電源の蓄電池が殆ど消費されず、長時間に渡り商品の販売を継続することができる。
本発明の自動販売機の好ましい例は、
所定震度以上の地震により作動する感震器と、
主制御部の無料販売用回路に接続された、前記感震器に連動する第3接点とを備え、
前記感震器が作動したとき、前記第3接点の動作により商品を無料販売することを特徴とする。
本発明の自動販売機の好ましい例によれば、感震器を備え、感震器に連動する第3接点で無料販売回路を制御するため、軽度な地震等の居住者への被害が少ないと予想されるときは商品の有料販売を行い、一方、大地震の発生時においては無料販売を行うことができる。また、地震の検知に通信機器等を使用しないため、自動販売機を安価に製造することができるとともに、通信料等の維持費が発生しない。
本発明の自動販売機の好ましい例は、
所定震度以上の地震により作動する感震器と、
主制御部の無料販売用回路に接続された、前記感震器に連動する第3接点と前記停電検知器の停電時の動作に連動する第4接点とを備え、
前記感震器が作動、かつ前記商用電源が停電したとき、前記第3接点と前記第4接点との動作により商品を無料販売することを特徴とする。
本自動販売機の好ましい例によれば、感震器に連動する第3接点と停電検知器に連動する第4接点とで無料販売回路を制御し、感震器が作動、かつ商用電源が停電したときは商品を無料販売するため、所定震度以上の地震が発生しても、商用電源が停電しておらず、被災地の人々の生活にさほど支障がないようなときは、商品を有料販売とすることができる。
本発明の自動販売機の好ましい例は、
所定震度以上の地震により作動する感震器と、
主制御部の無料販売用回路に接続された、前記感震器に連動する第3接点と前記停電検知器の停電時の動作に連動する第4接点と、
前記手動スイッチに並列に接続され、前記感震器に連動する第5接点とを備え、
前記感震器が作動、かつ前記商用電源が停電したとき、前記第3接点と前記第4接点との動作により商品を無料販売するとともに、前記第5接点が開き前記手動スイッチの操作を有効とし、
前記感震器が非作動、かつ前記商用電源が停電したとき、商品を有料販売するとともに、前記第5接点が閉じたままとなり前記非常用電源から前記電源線への電力を常時供給することを特徴とする。
本発明の自動販売機の好ましい例によれば、手動スイッチに並列に接続され、感震器に連動する第5接点をさらに備え、感震器が作動、かつ商用電源が停電したときは、第3接点と第4接点との動作により商品を無料販売するとともに、第5接点が開き手動スイッチの操作を有効とするため、所定震度以上の地震が発生した状態で停電となるような、商用電源の復旧が当分見込めそうもない状況において、手動スイッチを操作したときのみ非常用電源からの電力を供給させることにより蓄電池を長持ちさせ、長時間に渡り商品の無料販売をすることができる。
一方、感震器が非作動、かつ商用電源が停電したときは、商品を有料販売するとともに、第5接点が閉じたままとなり非常用電源から電源線への電力を常時供給するため、商用電源の復旧が早い段階でなされるであろうと予想される軽度な地震発生時、又は停電のみの状況では、手動スイッチを操作せずとも商品の購入をすることができる。
本発明の自動販売機の好ましい例は、
前記停電検知器の前記商用電源の復旧時の動作に連動する第6接点を備え、
前記第6接点が前記感震器のリセット回路に接続され、前記商用電源の復旧に伴い前記感震器がリセットされることを特徴とする。
本発明の自動販売機の好ましい例によれば、停電検知器に連動する第6接点により感震器のリセット回路を制御し、商用電源の復旧に伴い感震器がリセットされるため、商用電源の復旧と同時に、自動的に商品の無料販売を終了して有料販売に切り替えることができる。これにより、自動販売機の管理者が、無料販売の終了のための操作をする必要がなくなる。
本発明の自動販売機の好ましい例は、
前記手動スイッチにより自己保持され、自己保持されてから所定の時間が経過又は貨幣選別装置に貨幣が投入されていない状態となるまで自己保持が継続される保持継電器を備え、
前記商用電源の停電時に、前記保持継電器の自己保持が継続している間は、前記保持継電器により前記非常用電源から前記電源線への電力の供給がなされることを特徴とする。
本発明の自動販売機の好ましい例によれば、手動スイッチにより自己保持され、自己保持されてから所定の時間が経過するまで自己保持が継続される保持継電器を備え、自己保持が継続している間は、保持継電器により非常用電源から電源線への電力の供給がなされるため、手動スイッチが有効な時において、手動スイッチを押し続ける必要がなくなる。また、手動スイッチにより自己保持がなされている間に貨幣が投入されると、貨幣選別装置に貨幣が在籍していない状態となるまで自己保持が継続されるため、商品の購入前等に自動販売機の電源が落ち、投入された貨幣の記憶が消えてしまうのを防止することができる。
本発明の自動販売機の好ましい例は、
前記手動スイッチが、貨幣選別装置の設置スペースに対応する筐体に設けられ、
前記筐体が貨幣選別装置の設置スペースに取付けられていることを特徴とする。
本発明の自動販売機の好ましい例によれば、手動スイッチが、貨幣選別装置の設置スペースに対応する筐体に内蔵され、かつ筐体が貨幣選別装置の設置スペースに設けられているため、筐体を規格化された寸法にすれば手動スイッチの取り付けを簡単に行うことができ、製造コストの低減を図ることができる。
本発明の自動販売機の好ましい例は、
前記商用電源の停電時に、前記非常用電源により商品の販売を継続していることを知らせる停電時販売表示灯を備えることを特徴とする。
本発明の自動販売機の好ましい例によれば、停電時に、非常用電源により商品の販売を継続していることを知らせる停電時販売表示灯を備えるため、購入希望者に停電状態でも商品を販売していることを知らせることができる。
本発明の停電補償装置は、
商用電源の停電時に自動販売機を動作させる停電補償装置において、
蓄電池を有する非常用電源と、
商用電源の停電を検知する停電検知器と、
前記停電検知器の停電時の動作に連動して、電力が供給される電源線の接続を、前記商用電源から前記非常用電源に切換える第1接点と、
前記停電検知器の停電時の動作に連動して、照明装置、冷却装置、及び加温装置への電力供給を遮断する第2接点と、
手動操作されている間、前記非常用電源から前記電源線へ電力を供給する手動スイッチと、
を備えることを特徴とする。
本発明の停電補償装置によれば、上述した自動販売機に設けられた、構成が簡単で安価な停電補償機能を、既存の自動販売機に容易に追加することができる。
上述したように、本発明の自動販売機及び停電補償装置によれば、商用電源の停電時に長時間に渡り商品の販売を継続することができるとともに、既設の自動販売機に、安価に停電時の販売機能を付加することができる。
本発明の一実施形態に係る自動販売機の外観を示す図である。 自動販売機の構成を示す図である(第1実施形態)。 第1実施形態の通常時の動作を示す図である。 第1実施形態の停電時の動作を示す図である。 第1実施形態の地震発生時かつ停電時の動作を示す図である。 自動販売機の構成を示す図である(第2実施形態)。 保持継電器の構成を示す図である。 第2実施形態の停電時の動作を示す図である。 保持継電器の動作を示す図である。
以下、本発明の自動販売機及び停電補償装置の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明に係る停電補償装置は、自動販売機の一部を構成するとともに、既設の自動販売機に組み込むことで、既設の自動販売機を停電保証機能付きの自動販売機にすることができるものである。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る自動販売機1の外観を示す図、図2は、本実施形態の自動販売機1の構成を示す図である。
先ず、図1を参照して、本実施形態の自動販売機1の外観について説明する。自動販売機1の前面には、商品展示室50、商品展示室50に展示される商品見本51、各商品の価格表示52、商品選択装置16としての複数の商品選択ボタン16a、硬貨を投入する硬貨入金口15a、紙幣を挿入する紙幣入金口15b、入金された金額や釣銭等を表示する金額表示部15c、釣銭等を返却させる返却レバー15d、釣銭等が返却される返金口15e、商品が搬出される搬出口53、広告スペース54、停電時販売表示灯21、そして予備の貨幣選別装置の設置スペースに設けられた手動スイッチの押しボタン55を備える。また、自動販売機1の内部には、商品を保管する図示しない複数のコラムが備えられている。
次に、図2を参照して、自動販売機1の構成と機能を説明する。自動販売機1は、電源部10、非常用電源11、主制御部12、副制御部13、リレー基板14、貨幣選別装置15、商品選択装置16、照明装置17、冷却装置18、加温装置19、搬出装置20、停電時販売表示灯21、停電検知器X、感震器EQ、第1接点X1c,X2c、第2接点X3a,X4a,X5a、第3接点EQ1a、第4接点X6b、第5接点EQ2b,EQ3b、第6接点X7a、第7接点X8b、手動スイッチS1a,S2a、商用電源のコンセントに差し込まれるプラグ23、プラグ23から第1接点X1c,X2cまで電力を供給する一次側電源線24、非常用電源11から第1接点X1c,X2cまで電力を供給する非常用電源線25、第1接点X1c,X2cから電源部10まで電力を供給する二次側電源線26を備える。なお、非常用電源11と停電時販売表示灯21との間の配線、及び電源部10より負荷側の配線は複数本存在する箇所があるが、図面においては1本に省略している。
電源部10は、通常時は商用電源が、商用電源の停電時は非常用電源11からの交流電力が入力され、その一部は直流に整流され、主制御部12等に供給される。また、搬出装置20、照明装置17、冷却装置18、加温装置19等の交流電力で動作するものに対しては、リレー基板14を介して交流電力を供給する。
非常用電源11は、蓄電池、インバータ、充電器、そして必要に応じて直流電圧変換器を有し、通常時において商用電源が供給されているときは、図示しない電源線により商用電源が非常用電源11に通電され、充電器により蓄電池が充電されている。また、商用電源の停電時には、蓄電器の直流電力をインバータにより商用電源と同じ交流電力に変換し出力するとともに、接続される機器に応じた直流電力を出力する。なお、非常用電源11から出力される商用電源と同じ交流電力とは、自動販売機1が動作する範囲の交流電力を意図し、多少の電圧及び周波数等の変動があっても構わないものとする。
主制御部12は、CPU及び制御プログラム等から実現されるもので、自動販売機1の動作に必要な各種処理を単独で、又は接続された他の機器と協働して行う。この主制御部12には、商品を無料販売することができる無料販売用回路が備えられ、この無料販売は無料販売用回路の一部である無料販売用端子を短絡することで実現される。また、副制御部13は、CPU及び制御プログラム等から実現され、リレー基板14を制御することで、搬出装置20、照明装置17、冷却装置18、加温装置19に電力を供給し、これらの装置を制御する。
貨幣選別装置15は、硬貨入金口15aに硬貨、又は紙幣入金口15bに紙幣が投入されると、それらの種別を識別し、投入された金額等を電気的な信号で、主制御部12に送信する。そして、商品が販売された後は、主制御部12からの命令に応じて、販売した商品に対応する金額を徴収し、必要に応じて返金口15eに釣銭を返却する。また、商品が販売される前であっても、返却レバー15dが操作されることにより、投入された貨幣を返金口15e等に返却する。
商品選択装置16は、複数の商品に対応する商品選択ボタン16aを備え、購入者が所望の商品選択ボタン16aを操作することで、当該商品が選択されたことを主制御部12に知らせ、当該商品を販売する。また、商品選択ボタン16aに内蔵されたランプを点灯等することで商品が販売可能であることを購入者に知らせ、また、商品が売り切れのときは、売り切れランプを点灯等し、その旨を購入者に知らせる。
冷却装置18、加温装置19は、冷凍機、ヒーター、温度センサ等を備え、主制御部12及び副制御部13から制御されることにより適切な動作を行い、コラムに保管された商品を設定された温度に保つ。
搬出装置20は、貨幣選別装置15に貨幣が投入された後、商品選択ボタン16aが操作されたとき、すなわち、商品が販売されたときに、主制御部12及び副制御部13からの制御により、該当する商品が保管されているコラムから商品を搬出口53に搬出する。
照明装置17は、商品展示室50及び広告スペース54に設けられ、夜間や建屋の中等の自動販売機1の周囲が暗い場合において、商品展示室50及び広告スペース54を明るく照らすとともに、自動販売機1の周囲を照らし、購入者の操作を助ける。
停電時販売表示灯21は、商用電源の停電時に非常用電源11から電力を供給され点灯する。この停電時販売表示灯21は、停電時に常時点灯するため、省電力型が好ましく。例えば、発光ダイオード等を用いたものを採用することができる。また、その態様も、照明器具として周囲を照らすものであってもよいし、単なるパイロットランプとすることもできる。
停電検知器Xは、プラグ23から商用電源を供給する一次側電源線24に接続され、商用電源の停電を監視している。この停電検知器Xとしては、例えば、電磁継電器のコイルを使用することができる。すなわち、商用電源が供給されている間は、コイルに通電されコイルが電磁力を発生する。一方、商用電源の停電時には、コイルに電磁力が発生しない。この電磁力の有無で、第1接点X1c,X2c、第2接点X3a,X4a,X5a、第4接点X6b、第6接点X7a、及び第7接点X8b等を駆動するのである。なお、電磁継電器の接点数が不足する場合、補助電磁継電器を適宜使用し接点数を補うことができる。
感震器EQは、非常用電源11に接続され、商用電源が供給される通常時及び停電時に関わらず非常用電源11から電力の供給を受け、地震の発生を監視している。この感震器EQが作動する地震の程度として、例えば、震度6等を設定することができる。そして、感震器EQの作動により、第3接点EQ1a及び第5接点EQ2b,EQ3bを動作させる。この感震器EQとしては、地震により感震器EQが作動した後のリセットを、電気的な信号で行うことができるものが好ましく、例えば、オムロン株式会社製 形D7G−F122等を採用することができる。この感震器EQは作動した後、リセット回路としてのリセット端子を短絡することで、リセットすることができるものである。このリセット端子には、停電検知器Xの動作に連動する第6接点X7aが接続されている。なお、感震器EQの接点数が不足する場合、補助電磁継電器を適宜使用し接点数を補うことができる。
停電検知器Xに連動する第1接点X1c,X2cは、c接点からなり、共通接点が電源部10へ電力を供給する二次側電源線26に、a接点が一次側電源線24に、b接点が非常用電源線25に接続される。そして、商用電源が供給されているときは、停電検知器Xに通電され、a接点が閉じられることにより電源部10に商用電源が供給される。一方、商用電源の停電時には、b接点が閉じられることにより非常用電源11からの電力が電源部10に供給される。このようにして、停電検知器Xの停電時の動作に連動して、電力が供給される電源線の接続を、商用電源から非常用電源11に切換える。
停電検知器Xに連動する第2接点X3a,X4a,X5aは、a接点からなり、リレー基板14から照明装置17、冷却装置18、及び加温装置19との間の電源線にそれぞれ設けられる。そして、商用電源が供給されているときは、停電検知器Xに通電され、第2接点X3a,X4a,X5aが閉じられることにより照明装置17、冷却装置18、加温装置19にリレー基板14からの電力が供給される。一方、商用電源の停電時には、第2接点X3a,X4a,X5aが開かれることによりリレー基板14からの電力は照明装置17、冷却装置18、加温装置19に供給されない。このようにして、停電検知器Xの停電時の動作に連動して、照明装置17、冷却装置18、及び加温装置19への電力供給を遮断する。
感震器EQに連動する第3接点EQ1aは、a接点からなり、主制御部12の無料販売用端子に接続されている。そして、感震器EQが作動していないときは、第3接点EQ1aは開かれている。一方、感震器EQが作動すると第3接点EQ1aは閉じられる。
停電検知器Xに連動する第4接点X6bは、b接点からなり、主制御部12の無料販売用端子に第3接点EQ1aと直列に接続されている。そして、商用電源が供給されているときは、停電検知器Xに通電され、第4接点X6bが開いている。一方、商用電源の停電時には、第4接点X6bが閉じられる。すなわち、感震器EQが作動し第3接点EQ1aが閉じられ、かつ商用電源が停電し第4接点X6bが閉じられたときのみ、無料販売用端子が短絡されることで商品が無料販売され、それ以外のときは有料販売となる。
感震器EQに連動する第5接点EQ2b,EQ3bは、b接点からなり、非常用電源線25に設けられる手動スイッチS1a,S2aに並列に接続される。そして、感震器EQが作動していないときは、第5接点EQ2b,EQ3bは閉じられる。一方、感震器EQが作動すると第5接点EQ2b,EQ3bは開かれる。すなわち、商用電源の停電時に感震器EQが作動していなければ、手動スイッチS1a,S2aを無効とすることで、非常用電源11から出力される電力を常時電源部10に供給する。一方、商用電源の停電時に感震器EQが作動していれば、手動スイッチS1a,S2aを有効とすることで、手動スイッチS1a,S2aが操作されたときのみ非常用電源11から出力される電力を電源部10に供給するのである。
停電検知器Xに連動する第6接点X7aは、a接点からなり、感震器EQのリセット端子に接続される。そして、商用電源が供給されているときは、停電検知器Xに通電され、第6接点X7aが閉じられる。一方、商用電源の停電時には、第6接点X7aが開かれる。すなわち、地震が発生することで感震器EQが作動し、かつ商用電源が停電となった後、商用電源が復旧すると、感震器EQが自動的にリセットされるのである。ここで、商用電源が供給されているとき、第6接点X7aによりリセット端子が常時短絡されることで何か問題があれば、公知のタイマー回路を設け、第6接点X7aの動作を商用電源の供給開始後1秒間待機、その後1秒間閉じてまた開く等にしてもよい。
停電検知器Xに連動する第7接点X8bは、b接点からなり、非常用電源11から停電時販売表示灯21への電源線に設けられる。そして、商用電源が供給されているときは、停電検知器Xに通電され、第7接点X8bが開くことにより非常用電源11からの電力は停電時販売表示灯21に供給されない。一方、商用電源の停電時には、第7接点X8bが閉じることにより非常用電源11からの電力が停電時販売表示灯21へ供給される。このようにして、停電検知器Xの停電時の動作に連動して、停電販売表示灯を点灯させ、非常用電源11により商品の販売を継続していることを知らせる。
手動スイッチS1a,S2aは、自動復帰するa接点からなり、非常用電源線25に設けられる。そして、商用電源の停電時に操作者により手動操作されることにより、手動操作されている間、非常用電源11からの電力を電源部10へ供給する。また、手動スイッチS1a,S2aを操作するための押しボタン55は、図1にも示すように、自動販売機1の貨幣選別装置15の予備設置スペースに設けられている。これは、近年、電子マネーの普及により、ICカード読み書き装置を設置する予備設置スペースを設けている自動販売機が多く、さらに、当該設置スペースは規格化されており、手動スイッチS1a,S2aを設置スペースに対応する筐体に設ければ、略全ての自動販売機に無改造で取付けることができるものである。
次に、以上説明した各構成要素の機能を踏まえて、本実施形態の自動販売機1の動作について説明する。
図3は、本実施形態の自動販売機1の通常時の動作を示す図、図4は、停電時の動作を示す図、図5は地震発生時かつ停電時の動作を示す図である。
図3に示すように、本実施形態の自動販売機1に商用電源が供給されているとき、プラグ23から一次側電源線24を通じて停電検知器Xに通電され、停電検知器Xを構成するコイルが励磁される(S0)。すると、停電検知器Xに連動する第1接点X1c,X2cがa接点側の一次側電源線24に切り替わり、商用電源からの電力が電源部10に供給される(S1)。また、停電検知器Xに連動する第2接点X3a,X4a,X5aも閉じられ、リレー基板14からの電力が照明装置17、冷却装置18、加温装置19に供給される(S2)。
また、停電検知器Xに連動する第4接点X6bが開き、仮に地震が発生し感震器EQが作動し第3接点EQ1aが閉じても、主制御部12の無料販売用端子は短絡されず、商品は有料販売される(S3)。また、停電検知器Xに連動する第7接点X8bが開き、非常用電源11から停電時販売表示灯21への電力の供給が遮断される(S4)。また、停電検知器Xに連動する第6接点X7aが閉じられることにより感震器EQのリセット端子が短絡され、感震器EQがリセットされる(S5)。
このように、商用電源が供給されている通常時には、自動販売機1は商用電源で動作し、照明装置17、冷却装置18、加温装置19への電力の供給もなされる。そして、地震の有無に関わらず、商品は有料販売される。また、非常用電源11は、感震器EQにのみ電力を供給し、停電時販売表示灯21へは電力を供給しない。
次に、図4に示すように、地震が発生せず、商用電源が停電しているとき、停電検知器Xへは通電されず、停電検知器Xを構成するコイルは励磁されない(S10)。すると、停電検知器Xに連動する第1接点X1c,X2cがb接点側の非常用電源線25に切り替わり、非常用電源11からの電力が電源部10に供給される(S11)。また、停電検知器Xに連動する第2接点X3a,X4a,X5aが開かれ、リレー基板14から照明装置17、冷却装置18、加温装置19への電力が遮断される(S12)。また、停電検知器Xに連動する第4接点X6bが閉じられる(S13)。しかし、ここでは感震器EQが作動しておらず第3接点EQ1aは開かれた状態のため、主制御部12の無料販売用端子は短絡されず、商品は有料販売される。また、停電検知器Xに連動する第7接点X8bが閉じ、非常用電源11から停電時販売表示灯21へ電力が供給され、停電時販売表示灯21が点灯する(S14)。また、停電検知器Xに連動する第6接点X7aが開くことにより感震器EQはリセットされなくなる(S15)。
また、感震器EQが作動していないため、第5接点EQ2b,EQ3bは閉じた状態となり手動スイッチS1a,S2aは無効となる(S16)。これにより、非常用電源11から出力される電力は、常時電源部10へ供給される。なお、地震が発生しないときは、商用電源が停電しても比較的短時間で復旧する場合が多く、手動スイッチS1a,S2aを無効としても問題となることは少ない。
このように、地震が発生せず、商用電源が停電している状態では、非常用電源11により商品の有料販売が可能となるとともに、照明装置17、冷却装置18、加温装置19への電力が遮断されるため、蓄電池の消耗を抑えることができる。また、停電時販売表示灯21が点灯することにより、停電時のため、商品の温度管理がなされていないことを購入者に知らせることができる。また、プラグ23を故意に抜いて、商品を盗み出すといった行為を防止することができる。
次に、図5に示すように、地震が発生し、かつ商用電源が停電しているとき、ステップS10〜ステップS15までは上述の通りである。これに加えて、感震器EQに連動する第3接点EQ1aが閉じ(S17)、主制御部12の無料販売用端子が短絡され、商品が無料販売される。また、感震器EQに連動する第5接点EQ2b,EQ3bが開き、手動スイッチS1a,S2aが有効となる(S18)。
このとき、手動スイッチS1a,S2aが操作されていない間は、非常用電源11から電源部10への電力の供給は遮断されており、蓄電池を浪費することがない。一方、手動スイッチS1a,S2aが操作されると、その操作されている間のみ非常用電源11から電源部10に電力が供給され、商品の無料販売が可能となる(S19)。また、商用電源が復旧したときは、停電検知器Xに連動する第4接点X6bが開くとともに、第6接点X7aが閉じ、感震器EQがリセットされて無料販売から有料販売へ自動的に移行する(図3参照)。
このように、地震が発生し、かつ商用電源が停電している状態では、商用電源の復旧に時間がかかると予想されるため、手動スイッチS1a,S2aを有効にし、手動スイッチS1a,S2aを操作している間のみ非常用電源11から電源部10へ電力を供給することで、蓄電池を長持ちさせることができる。なお、一般的に自動販売機は、通電されてから数秒で起動が完了するため、手動スイッチS1a,S2aで通電させる構成としても特に問題となることはない。
また、感震器EQにより地震発生時には自動的に商品が無料販売されるとともに、商用電源の復旧に伴い自動的に感震器EQ及び無料販売がリセットされるため、自動販売機1の管理者が、地震発生後の混乱した状態の中、自動販売機1まで行く必要がなくなる。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係る自動販売機1の構成を示す図、図7は、本実施形態の自動販売機1に組み込まれる保持継電器22の構成を示す図、図8は、本実施形態の停電時の動作を示す図、図9は、保持継電器22の動作を示す図である。なお、本実施形態の自動販売機1の外観は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、その他の部分においても、第1実施形態と同様の箇所は、図面に同じ符号を伏して説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の自動販売機1は、電源部10、非常用電源11、主制御部12、副制御部13、リレー基板14、貨幣選別装置15、商品選択装置16、照明装置17、冷却装置18、加温装置19、搬出装置20、停電時販売表示灯21、保持継電器22、停電検知器X、感震器EQ、第1接点X1c,X2c、第2接点X3a,X4a,X5a、第3接点EQ1a、第7接点X8b、保持継電器22の接点としての第8接点Y3a,Y4a、商用電源のコンセントに差し込まれるプラグ23、プラグ23から第1接点X1c,X2cまで電力を供給する一次側電源線24、非常用電源11から第1接点X1c,X2cまで電力を供給する非常用電源線25、第1接点X1c,X2cから電源部10まで電力を供給する二次側電源線26を備える。なお、非常用電源11と停電時販売表示灯21との間の配線、及び電源部10より負荷側の配線は複数本存在する箇所があるが、図面においては1本に省略している。
また、図7に示すように、保持継電器22は、非常用電源11から供給される一対の電源線27、手動スイッチS1a、第1継電器Y、第1タイマーTLR1、トランジスタTR、第2タイマーTLR2を備える。
手動スイッチS1aは、自動復帰するa接点からなり、自動販売機1の貨幣選別装置15の予備設置スペースに設けられている。商用電源の停電時には、手動スイッチS1aが手動操作されることにより、後述する保持継電器22の動作が開始される。
第1継電器Yは、手動スイッチS1aの操作により自己保持される継電器である。この第1継電器Yは、自己保持用接点Y1a、第1タイマー動作用接点Y2a、商用電源の停電時に非常用電源11から電源部10へ電力を供給するための第8接点Y3a,Y4a(図6参照)を備える。
第1タイマーTLR1は、限時復帰のb接点を備え、該b接点は第1継電器Yの第1リセット接点TLR1−1bとなっている。そして、第1タイマーTLR1は、第1継電器Yの動作により第1タイマー動作用接点Y2aが閉じられることで通電され、所定の時間経過後に第1リセット接点TLR1−1bを開き、第1継電器Yの自己保持を解除するのである。
トランジスタTRは、貨幣選別装置15に貨幣が投入されたことで出力される貨幣在籍信号により、ベースに電圧が印加される。そして、トランジスタTRがONとなり、コレクタとエミッタが導通し第2タイマーTLR2に通電される。また、商品が販売され、貨幣選別装置15に投入された貨幣が徴収されたり、釣銭が払い出されたりして貨幣選別装置15に投入された貨幣がなくなったときは、貨幣在籍信号が印加されなくなり、トランジスタTRがOFFとなり、第2タイマーTLR2に通電されなくなる。なお、上記の貨幣在籍信号が、常時電圧が出力される態様でない場合は、別途公知のパルス検出回路等を設け、トランジスタTRのベースに印加する電圧を制御することができる。
第2タイマーTLR2は、瞬時動作、限時復帰のa接点を備え、該a接点は第1継電器Yの第2リセット接点TLR2−1aとなっている。そして、第2タイマーTLR2は、トランジスタTRのONにより通電され、第2リセット接点TLR2−1aが瞬時に閉じられ第1継電器Yの自己保持を継続する。また、トランジスタTRがOFFしたときは、所定の時間経過後に第2リセット接点TLR2−1aを開き第1継電器Yの自己保持を解除する。また、第2タイマーTLR2がコイルで構成されている場合、逆起電力によるトランジスタTRの損傷を防止するため、第2タイマーTLR2と並列にダイオードを接続することもできる。
次に、以上説明した各構成要素の機能を踏まえて、本実施形態の自動販売機1の動作について説明する。
本実施形態の自動販売機1に商用電源が供給されているときの動作は、図3を参照すれば理解できるため説明を省略する。
次に、地震が発生せず、商用電源が停電しているときの動作を説明する。図8に示すように、ステップS10〜S12、及びステップS14は第1実施形態と同様である。このとき、第1接点X1c,X2cは非常用電源線25に切り替わっているが、非常用電源11からの電力は、第8接点Y3a,Y4aが閉じたときのみ電源部10に供給される(S30)。
この第8接点Y3a,Y4aの動作を図9(A)(B)を参照して説明する。図9(A)は、手動スイッチS1aが操作されて第1タイマーTLR1に通電されたときを示す図、図9(B)は、貨幣選別装置15に貨幣が投入されて第2タイマーTLR2に通電されたときを示す図である。
図9(A)に示すように、手動スイッチS1aが操作されると、第1リセット接点TLR1−1bを通じ第1継電器Yに通電され(S31)、第8接点Y3a,Y4aが閉じられ非常用電源11からの電力が電源部10に供給される(S30)とともに、第1継電器Yの自己保持用接点Y1aが閉じられ第1継電器Yは自己保持される(S32)。また、第1タイマー動作用接点Y2aが閉じられ第1タイマーTLR1に通電される(S33)。ここで、所定の時間、例えば、10秒間はこの状態を保持し、その後に第1リセット接点TLR1−1bが開き、第1継電器Yがリセットされる(S34)。
また図9(B)に示すように、上記ステップS33の状態で、貨幣選別装置15に貨幣が投入されると、貨幣在籍信号がトランジスタTRのベースに入力される(S35)。そして、トランジスタTRがONすることにより、第2タイマーTLR2に通電され、(S36)、第2リセット接点TLR2−1aが閉じられる(S37)。これにより、第1リセット接点TLR1−1bが開いても(S34)、第1継電器Yの自己保持は継続される。次に、貨幣選別装置15に投入されている貨幣が、商品の販売や釣銭の返却等でなくなったとき、貨幣在籍信号は出力されなくなり、トランジスタTRがOFFし、第2タイマーTLR2へ通電されなくなる。そして、所定の時間、例えば、1秒後に第2リセット接点TLR2−1aが開かれ、第1継電器Yがリセットされる(S38)。
このように、保持継電器22を設けることで、停電時に手動スイッチS1aが操作されたとき、所定の時間、非常用電源11から電源部10に電力が供給され、手動スイッチS1aを操作し続ける必要がなくなる。また、貨幣選別装置15に貨幣が投入されている間も、非常用電源11から電源部10に電力が供給されるため、貨幣が投入された状態で自動販売機の電源が落ち、投入された貨幣の記憶が消えてしまうことを防止することができる。
なお、本実施形態の自動販売機1では、主制御部12の無料販売端子に、感震器EQに連動する第3接点EQ1aのみが接続されているため、地震発生時には、商用電源が停電しているか否かに関わらず商品が無料販売される。また、感震器EQに連動する第5接点EQ2b,EQ3b(図3参照)も備えていないため、商用電源の停電時には、手動スイッチS1aが必ず有効となる。このため、例えば、台風が頻繁に通過するような地域等、地震以外の災害で長時間停電する可能性の高い地域でも、蓄電池の消耗を抑え、長時間に渡り商品の販売をすることができる。なお、停電検知器Xに連動する第6接点X7a(図3参照)を備えていないため、地震が発生して感震器EQが作動したときは、そのリセットは手動操作となる。
以上説明したように、本発明の自動販売機及び停電保証装置によれば、非常用電源から電源部への電力の供給を必要なときのみ行う手動スイッチを備えるため、蓄電池が長持ちし、商用電源の停電時において長時間に渡り、商品の販売を継続することができる。また、自動販売機に停電保証機能を実現するにあたり、継電器を主な構成要素としている。このため、別途制御部を設ける必要がなく、製造コストを低減させることが可能となるとともに、現場の技術者が継電器の配線を組み替えることにより、容易に動作パターンの変更をすることができる。
なお、上述した各実施形態に係る自動販売機及び停電補償装置は、本発明の例示であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、その構成を適宜変更することができる。例えば、上述の実施形態では、継電器に電磁継電器を採用しているが、電磁継電器の代わりにプログラムリレー、ソリッドステートリレー等を採用することもできる。
1・・自動販売機、
10・・電源部、11・・非常用電源、12・・主制御部、13・・副制御部、14・・リレー基板、15・・貨幣選別装置、16・・商品選択装置、17・・照明装置、18・・冷却装置、19・・加温装置、20・・搬出装置、21・・停電時販売表示灯、22・・保持継電器、23・・プラグ、24・・一次側電源線、25・・非常用電源線、26・・二次側電源線、27・・電源線(保持継電器)
X・・停電検知器、EQ・・感震器、Y・・第1継電器、TLR1・・第1タイマー、TLR2・・第2タイマー、TR・・トランジスタ、
X1c,X2c・・第1接点、X3a,X4a,X5a・・第2接点、EQ1a・・第3接点、X6b・・第4接点、EQ2b,EQ3b・・第5接点、X7a・・第6接点、X8b・・第7接点、Y3a,Y4a・・第8接点、S1a,S2a・・手動スイッチ、Y1a・・自己保持用接点、Y2a・・第1タイマー動作用接点、TLR1−1b・・第1リセット接点、TLR2−1a・・第2リセット接点、
50・・商品展示室、51・・商品見本、52・・価格表示、53・・搬出口、54・・広告スペース、55・・押しボタン、15a・・硬貨入金口、15b・・紙幣入金口、15c・・金額表示部、15d・・返却レバー、15e・・返金口、16a・・商品選択ボタン、

Claims (9)

  1. 通常時は商用電源で動作し、前記商用電源の停電時は非常用電源で動作する自動販売機において、
    蓄電池を有する非常用電源と、
    商用電源の停電を検知する停電検知器と、
    前記停電検知器の停電時の動作に連動して、電力が供給される電源線の接続を、前記商用電源から前記非常用電源に切換える第1接点と、
    前記停電検知器の停電時の動作に連動して、照明装置、冷却装置、及び加温装置への電力供給を遮断する第2接点と、
    手動操作されている間、前記非常用電源から前記電源線へ電力を供給する手動スイッチと、
    を備えることを特徴とする自動販売機。
  2. 所定震度以上の地震により作動する感震器と、
    主制御部の無料販売用回路に接続された、前記感震器に連動する第3接点とを備え、
    前記感震器が作動したとき、前記第3接点の動作により商品を無料販売することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 所定震度以上の地震により作動する感震器と、
    主制御部の無料販売用回路に接続された、前記感震器に連動する第3接点と前記停電検知器の停電時の動作に連動する第4接点とを備え、
    前記感震器が作動、かつ前記商用電源が停電したとき、前記第3接点と前記第4接点との動作により商品を無料販売することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  4. 所定震度以上の地震により作動する感震器と、
    主制御部の無料販売用回路に接続された、前記感震器に連動する第3接点と前記停電検知器の停電時の動作に連動する第4接点と、
    前記手動スイッチに並列に接続され、前記感震器に連動する第5接点とを備え、
    前記感震器が作動、かつ前記商用電源が停電したとき、前記第3接点と前記第4接点との動作により商品を無料販売するとともに、前記第5接点が開き前記手動スイッチの操作を有効とし、
    前記感震器が非作動、かつ前記商用電源が停電したとき、商品を有料販売するとともに、前記第5接点が閉じたままとなり前記非常用電源から前記電源線への電力を常時供給することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  5. 前記停電検知器の前記商用電源の復旧時の動作に連動する第6接点を備え、
    前記第6接点が前記感震器のリセット回路に接続され、前記商用電源の復旧に伴い前記感震器がリセットされることを特徴とする請求項3又は4に記載の自動販売機。
  6. 前記手動スイッチにより自己保持され、自己保持されてから所定の時間が経過又は貨幣選別装置に貨幣が投入されていない状態となるまで自己保持が継続される保持継電器を備え、
    前記商用電源の停電時に、前記保持継電器の自己保持が継続している間は、前記保持継電器により前記非常用電源から前記電源線への電力の供給がなされることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の自動販売機。
  7. 前記手動スイッチが、貨幣選別装置の設置スペースに対応する筐体に設けられ、
    前記筐体が貨幣選別装置の設置スペースに取付けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の自動販売機。
  8. 前記商用電源の停電時に、前記非常用電源により商品の販売を継続していることを知らせる停電時販売表示灯を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の自動販売機。
  9. 商用電源の停電時に自動販売機を動作させる停電補償装置において、
    蓄電池を有する非常用電源と、
    商用電源の停電を検知する停電検知器と、
    前記停電検知器の停電時の動作に連動して、電力が供給される電源線の接続を、前記商用電源から前記非常用電源に切換える第1接点と、
    前記停電検知器の停電時の動作に連動して、照明装置、冷却装置、及び加温装置への電力供給を遮断する第2接点と、
    手動操作されている間、前記非常用電源から前記電源線へ電力を供給する手動スイッチと、
    を備えることを特徴とする停電補償装置。
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