JP2008112346A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008112346A
JP2008112346A JP2006295572A JP2006295572A JP2008112346A JP 2008112346 A JP2008112346 A JP 2008112346A JP 2006295572 A JP2006295572 A JP 2006295572A JP 2006295572 A JP2006295572 A JP 2006295572A JP 2008112346 A JP2008112346 A JP 2008112346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vending machine
free bend
button
product
free
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006295572A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Saito
広昭 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Retail Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Priority to JP2006295572A priority Critical patent/JP2008112346A/ja
Publication of JP2008112346A publication Critical patent/JP2008112346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】大幅なコストアップを招くことなく庫内の商品を無料で供給することができるとともに無料で商品を供給したことを自動販売機の外観上から知ることができる自動販売機を提供する。
【解決手段】前面が開口した庫内に商品を収容した本体キャビネット10、この本体キャビネット10の前面開口を開閉する外扉20、この外扉20を本体キャビネット10にロックするロック装置1を備えた自動販売機であって、前記外扉20に商品の払い出しを可能とするフリーベンドボタン3、および前記フリーベンドボタン3が操作された形跡を残す蓋体2を設け、蓋体2を割ってフリーベンドボタン3を操作することにより商品を払い出すことができ、震災などの非常時にはこの自動販売機を飲料供給源として使用することができる。また、フリーベンドボタン3の操作時には蓋体2が割られてその痕跡が残ることから自動販売機の外観上からフリーベンドボタン3が操作されたことを知ることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、庫内に飲料や食料などの商品を内蔵し、購入者が代金を投入して希望する商品を選択すると庫内に収容した商品を販売する自動販売機にかかり、特に、震災などの非常時に庫内に収容した商品を無料で供給できるようにした災害対策用の自動販売機に関する。
清涼飲料などを販売する飲料自動販売機は全国の津々浦々まで普及している。図6はこの種の清涼飲料自動販売機として一般的な缶入り飲料,ペットボトル入り飲料などの商品を販売する自動販売機の構成を斜視図である。
図に示すように、この自動販売機は、前面が開放した断熱筐体として形成された本体キャビネット10と、本体キャビネット10の前面に開閉可能に支持された外扉20とからなる。本体キャビネット10における商品収納庫の前面は開閉可能な断熱内扉30によって閉塞されている。本体キャビネット10の庫内には、断熱仕切壁により左右方向に複数の商品収納室に区分され、各商品収納室は、缶入り飲料、ペットボトル入り飲料などの商品を収納するとともにその下端に商品選択ボタンの操作により商品を搬出する商品払出機構を有する商品収納ラックが収設され、また、各商品収納室の下部には、当該各商品収納室を冷却もしくは加熱して商品収納ラックに収容した商品を冷蔵・温蔵状態に保存する冷却/加熱ユニットが配設されている。
前記外扉20の前面の上部域は透明板40で覆われ、この透明板40と外扉20に開閉可能に軸支された中扉60との間の空間がディスプレイ室50として形成されている。前記中扉60の前面には、本体キャビネット10の庫内に収容した商品に対応した複数の商品見本80を左右に一列に並べて載置したディスプレイ台70が上下方向に3段取付けられている。前記透明板40には、各ディスプレイ台70と対峙する位置に商品選択ボタンユニット90が設けられ、商品選択ボタンユニット90は、ディスプレイ台70に載置された各商品見本80に対応して左右に一列に並べて設けた商品選択ボタン(不図示)を有している。前記商品選択ボタンには売り切れランプおよび販売可能ランプが内蔵されている。さらに、前記外扉20の前面には硬貨投入部21の投入口、紙幣投入部22の投入口、釣銭返却部23の返却口、商品取出口24に加え、不図示の返却レバーおよびロック付ハンドル(ロック装置)などが設けられている。また、前記外扉20の背面には硬貨投入部21の投入口に連通したコインメカニズム25、このコインメカニズム25に連通した金庫26、紙幣投入分22の投入口に連通した紙幣識別装置27(以下、ビルバリデータという)などが設けられている。なお、ディスプレイ室50には商品サンプル80などを明るく照らす蛍光灯(不図示)が配設されている。
かかる自動販売機はキー操作によりロック付ハンドル(ロック装置)を鎖錠して外扉20を閉じた状態で商用電源からの電力供給を受けてディスプレイ室50内の蛍光灯を点灯制御して商品サンプル80などを明るく照らし出すとともに冷却/加熱ユニットを運転制御して庫内の商品を冷却/加熱する。硬貨または紙幣が投入されるとコインメカニズム25またはビルバリデータ27で識別して投入金額を積算するととともにこの投入金額と商品価格とを比較して商品選択ボタンの販売可能ランプを点灯制御する。商品選択ボタンが操作されると選択された商品価格と投入金額とを演算して商品収納ラックに搭載された商品払出機構に販売信号を供給する。この販売信号に基づいて商品収納ラックに搭載された商品払出機構はソレノイドの励磁・釈放動作により商品収納ラックに収納した商品を1個づつ搬出する。
前述したように自動販売機は商用電源からの電力供給を受けて運転制御を行うように構成されており、また、外扉20はキー操作によりロック付ハンドル(ロック装置)を鎖錠・開錠して開閉するように構成されている。ところで、震災などの非常時にライフラインが停止した場合には自動販売機の販売制御も停止する。しかしながら、自動販売機の庫内には缶入り飲料,ペットボトル入り飲料などの清涼飲料(商品)が収容されていることから、震災などの非常時にこれを飲料供給源として提供すれば自動販売機が非常時の食品供給拠点として役立つ。このような災害対策用の自動販売機は既に知られており、その一つが商用電源の停止時に外扉を開放するものである。これは、ロック装置を常時においては商用電源により外扉を閉位置にロックする状態とし、商用電源の停止時にはそのロックを解除するように作動する自動ロック装置とし、商用電源が停止した非常時には外扉のロック装置を解除して外扉を開放可能とし、庫内の商品を自由に取出せるようにしたものである(例えば、特許文献1)。また、商用電源の停止時にも外扉を開放することなく庫内の清涼飲料を供給するものも提案されている。これは、機内に予備電源装置(例えば、バッテリー)を搭載し、商用電源の停止を検出して災害運転モードに移行し、予備電源装置から販売動作に必要な箇所にのみ電力を供給して販売可能ランプを点灯させ、商品選択ボタンの操作により商品払出機構を動作させて商品を無料で供給するようにしたものである(例えば、特許文献2)。
特開2000−123228号公報 特開2000−132737号公報
ところで、自動販売機における外扉の背面にはコインメカニズム25やビルバリデータ27などの貨幣処理機構および金庫26などが配設されている。従って、特許文献1に代表されるように商用電源の停止時に外扉を開放可能とした自動販売機においては外扉開放時に貨幣処理機構や金庫が露出してしまうことから盗難のおそれがあり、貨幣処理機構や金庫に盗難防止の手段を施さねばならない。かかる点特許文献2に代表されるように商用電源の停止時には外扉を開放することなく無料で清涼飲料を供給するものでは前述した問題点を解決することができる。しかしながら、この場合には自動販売機の電源コードのプラグを故意に抜き取って商用電源の停止状態とし、これによって商品を詐取した後、電源コードのプラグをコンセントに接続すると自動販売機は何事もなかったように通常の販売状態に戻ってしまう。このため、故意に商品が詐取された場合にもその行為が自動販売機の外観上からは分からないために、悪戯が頻繁に行われるおそれがある。また、商用電源の停止時に外扉を開放することなく庫内の清涼飲料を取出せるようにするため、キー操作により開閉する小扉を外扉に設け、かつ、手動で商品払出機構を動作する手動操作機構を付加し、この手動操作機構の操作端が前記小扉に臨むようにすることもできる。しかしながら、この場合には自動販売機の構造自体を大幅に変更しなければならないことからコスト高となるという問題を有する。さらに、震災などの非常時にも商用電源が活きていることが考えられるが、商用電源が活きている状態で自動販売機の庫内に収容された清涼飲料を無料で供給する自動販売機は出現していない。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、大幅なコストアップを招くことなく庫内の商品を無料で供給することができるとともに無料で商品を供給したことを自動販売機の外観上から知ることができる自動販売機を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、前面が開口した庫内に商品を収容した本体キャビネットと、この本体キャビネットの前面開口を開閉する外扉と、この外扉を本体キャビネットにロックするロック装置とを備えた自動販売機において、前記外扉に商品の払い出しを可能とするフリーベンド操作手段、および前記フリーベンド操作手段が操作された形跡を残す操作痕形成手段を設けたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は請求項1の自動販売機において、予備電源装置を内蔵し、常時は商用電源から電力が供給され、商用電源の停止時には予備電源装置からフリーベンドに必要な箇所にのみ電力が供給されるものであることを特徴とする。また、請求項3に係る発明は請求項1または請求項2の自動販売機において、フリーベンド操作手段がフリーベンドボタンであり、操作痕形成手段が前記フリーベンドボタンの前面を覆うとともにフリーベンドボタンを透視可能で、かつ、フリーベンドボタン操作時に破壊される蓋体であることを特徴とする。また、請求項4に係る発明は請求項3の自動販売機において、蓋体が透明なアクリル樹脂からなることを特徴とする。さらに、請求項5に係る発明は請求項3または請求項4の自動販売機において、蓋体には防水シートが貼着されていることを特徴とする。そして、請求項6に係る発明は請求項3〜請求項5の自動販売機において、蓋体にはフリーベンドボタンに対応する部分とその外周域との間にスリットが形成され、両者間をジョイントで連結してなることを特徴とする。
前述した請求項1に係る発明によれば、前面が開口した庫内に商品を収容した本体キャビネットと、この本体キャビネットの前面開口を開閉する外扉と、この外扉を本体キャビネットにロックするロック装置とを備えた自動販売機において、前記外扉に商品の払い出しを可能とするフリーベンド操作手段、および前記フリーベンド操作手段が操作された形跡を残す操作痕形成手段を設けたことにより、ロック装置によって外扉を本体キャビネットにロックした状態のままで、フリーベンド操作手段が操作されると商品の払い出しを可能とする、例えば商品選択ボタンの販売可能ランプを点灯させて商品選択ボタンの操作により対応する商品の払出しを可能とし、また、フリーベンド操作手段が操作された形跡を残す操作痕形成手段によってフリーベンド操作手段が操作された痕跡を残すことから故意によりフリーベンド操作手段が操作された場合にもその故意による詐取を自動販売機の外観から視認することができる。
また、請求項2に係る発明によれば請求項1の自動販売機において、予備電源装置を内蔵し、常時は商用電源から電力が供給され、商用電源の停止時には予備電源装置からフリーベンドに必要な箇所に電力が供給されるものとすることによって、震災などの非常時にライフラインが停止した場合にも予備電源装置からの電力を供給し、フリーベンド操作手段が操作された際に商品を払い出すことができる。また、請求項3に係る発明によれば請求項1または請求項2の自動販売機において、フリーベンド操作手段をフリーベンドボタンとし、操作痕形成手段を前記フリーベンドボタンの全面を覆うとともにフリーベンドボタンを透視可能で、かつ、フリーベンドボタン操作時に破壊される蓋体とすることにより、フリーベンドボタンを操作するには蓋体を破壊せねばならないことからフリーベンドボタンが操作されたことを破壊した蓋体によって知ることができる。また、請求項3に係る発明によれば請求項3の自動販売機において、蓋体を透明なアクリル樹脂により形成することにより、蓋体を簡単かつ容易に製作することができる。さらに、請求項5に係る発明によれば請求項3または請求項4の自動販売機において、蓋体に防水シートを貼着することにより、防水機能は勿論のこと蓋体を手で破壊した場合にも怪我をするおそれをなくすことができる。そして、請求項6に係る発明によれば請求項3〜請求項5の自動販売機において、蓋体にはフリーベンドボタンに対応する部分とその外周域との間にスリットが形成され、両者間をジョイントで連結してなることにより、蓋体の破壊を容易にするとともに破壊された蓋体の破片による怪我をなくすことができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図6に対応する部材には同じ符号を付している。
図1は缶入り飲料,ペットボトル入り飲料などの商品を販売する自動販売機の正面図であり、図において、10は断熱材で囲まれた庫内に缶飲料などの商品を収容した本体キャビネットであり、本体キャビネット10の庫内には、断熱仕切壁により左右方向に複数の商品収納室に区分され、各商品収納室には、缶入り飲料、ペットボトル入り飲料などの商品を収納するとともにその下端に商品選択ボタンの操作により商品を搬出する商品払出機構を有する商品収納ラックが収設され、また、各商品収納室の下部には、当該各商品収納室を冷却もしくは加熱して商品収納ラックに収納した商品を冷蔵・温蔵状態に保存する冷却/加熱ユニットが配設されている。20は本体キャビネット10の前面にヒンジ20aにより開閉自在に装着された外扉である。この外扉20の前面の上部域は透明板40で覆われたディスプレイ室50として形成されている。このディスプレイ室50には本体キャビネット10の庫内に収容した商品に対応した複数の商品見本80を左右に一列に並べて載置したディスプレイ台70が上下方向に3段取付けられている。前記透明板40には、各ディスプレイ台70と対峙する位置に商品選択ボタンユニット90が設けられ、商品選択ボタンユニット90は、ディスプレイ台70に載置された各商品見本80に対応して左右に一列に並べて設けた商品選択ボタン90aを有している。この商品選択ボタン90aには不図示の売り切れランプや販売可能ランプが内蔵されている。
前記外扉20の前面には操作パネルPが設けられ、この操作パネルPには硬貨投入口21a、紙幣投入口22a、釣銭返却口23a、商品取出口24、返却レバー25、シリンダー錠付きのロック装置1および後述するフリーベンドボタンを覆う蓋体(操作痕形成手段)2が組付けられている。そして、前記本体キャビネット10の前面を閉塞するように外扉20を閉じた状態においてロック装置1を施錠することにより外扉20が閉位置から開かないようにロックされる。なお、本体キャビネット10の機内には商用電源の停止時にも商品を無料で供給するための電源となる予備電源装置(無停電電源装置)が配設されている。商用電源の停止時に予備電源装置(無停電電源装置)への切換えを行う方法については後述することとし、この発明にかかるフリーベンドボタン(フリーベンド操作手段)および蓋体(操作痕形成手段)2について次に説明する。
図2はフリーベンドボタン(フリーベンド操作手段)および蓋体(操作痕形成手段)を示し、(a)はその組立斜視図、(b)はその分解斜視図である。
図2において、2で再び蓋体を示し、3はフリーベンドボタン、4はフリーベンドボタン3の取付金具、5は目隠し板、6は取付金具本体、7は防水シート、8は樋である。前記フリーベンドボタン3は押しボタンにより構成され、ボタントップを押し込むことにより接点(スイッチ)がオンするものである。このフリーベンドボタン3の取付金具4はフリーベンドボタン3のボタントップが露出するように開口41を有するとともに上下両端を折り曲げて固定片42,42が形成されている。目隠し板5は取付金具4の開口41と対向する位置にフリーベンドボタン3が臨むように穿孔された透視窓51を有し、左右両端を折り曲げて固定片52,52が形成されている。取付金具本体6は中央にフリーベンドボタン3よりも大きな開口部61を有し、左右側壁にはそれぞれ係合片62,62が形成されるとともに下壁にも係合片63が形成され、さらに上下両端には固定片64,64が形成されている。また、蓋体2はアクリル樹脂により四角形状の薄板として形成されている。前記蓋体2は、フリーベンドボタン3に対応する領域22とその外周域23とに分離するスリット21が形成され、領域22と外周域23とは2箇所のジョイント24により連結されている。さらに、図4に示すように、蓋体2は左右対辺を切欠いて係合凹部25,25が形成されるとともに嵌合孔26が開けられている。そして、防水シート7は透明なフィルムからなるとともに蓋体2の前面を覆うように四角形状に形成され、中央にミシン目71が形成されている。このミシン目71の径は図4に示すように蓋体2のスリット21の径よりも小さく形成されている。
図2、図3に示すフリーベンドボタン3および蓋体2の組立は、まず、フリーベンドボタン3のボタントップが取付金具4の開口41から露出するように当該取付金具4に組付ける。取付金具本体6の後方からは開口部61を塞ぐように目隠し板5が装着され、目隠し板5における左右両端の固定片52,52を取付金具本体6にねじ止めする。そして、フリーベンドボタン3が組付けられた取付金具4を目隠し板5が装着された取付金具本体6の後方から組付ける。この場合、取付金具4の上下両端の固定片42,42を取付金具本体6にねじ止めすることにより取付金具4およびフリーベンドボタン3が取付金具本体6に一体的に固着される。一方、取付金具本体6の前方からは蓋体2が組付けられる。この場合、蓋体2の嵌合孔26を取付金具本体6の係合片63に嵌合させるとともに左右対辺に形成された係合凹部25,25を取付金具本体6の係合片62,62に係合させることにより蓋体2は取付金具本体6に一体的に取付けられる。そして、蓋体2の前面に防水シート7を貼着する。最後に取付金具本体6に樋8を固着して組立が完了する。
前述したように組立られたフリーベンドボタン3および蓋体2の組立体は外扉20(図1参照)に固着される。この場合、外扉20における前記組立体が固着される部位には四角形状の窓W(図1参照)が形成されている。この窓Wに対して外扉20の背面側からフリーベンドボタン3および蓋体2の組立体を組付ける。その組付けは取付金具本体6の上下両端に形成した固定片64,64を外扉20にねじ止めすることにより組付けられる。この場合、窓Wからは図4に示す一点鎖線の内側領域が覗いている。つまり、図4に示す一点鎖線が窓Wの縁を示している。
かかる構成の自動販売機において、外扉20の窓Wから図4に示す一点鎖線の内側領域が露出している。そして、図4に示す一点鎖線の内側領域からは防水シート7および蓋体2を介してフリーベンドボタン3のボタントップ(例えば、赤色)が透視可能である。この状態で窓Wの前方から蓋体2の領域22を指または工具で押圧すると蓋体2の領域22と外周域23を接続するジョイント24が切断される。この場合、防水シート7にはミシン目71が形成されているので防水シート7はミシン目に沿って容易に破れる。前記蓋体2の領域22が分離されるとフリーベンドボタン3のボタントップが露出するのでフリーベンドボタン3のボタントップを押し込むことによりフリーベンドボタン3が作動する。このようにフリーベンドボタン3が操作された場合には防水シート7がミシン目に沿って破れるとともに蓋体2の領域22が分離される。したがって、フリーベンドボタン3を操作したことの痕跡が防水シート7および蓋体2に形跡される。
次に、この発明の実施の形態にかかる自動販売機の機内給電系統について、図5に示す自動販売機の要部を概略的に示すブロック図を用いて説明する。図において、91は商用電源(AC100V)、92は照明灯(蛍光灯)、93は冷却/加熱ユニット、94販売制御部(コインメカニズム,ビルバリデータからの投入金額を商品の販売価格と比較して商品選択ボタンの販売可能ランプを点灯させたり、商品選択ボタンからの選択信号を受信して販売信号を送出する制御部)、95は商品払出機構(販売信号に基づいて商品収納ラックから商品を払い出す例えばソレノイド駆動式の商品払出機構)、96はバッテリーを内蔵し、商用電源91の停電時には販売制御部94および商品払出機構95に電力を供給する予備電源装置としての無停電電源装置(UPS)、97はオフディレータイマであり、このオフディレータイマ97の動作により瞬時に作動する常開接点を97aで示している。3aは前記フリーベンドボタン3の常開接点であり、この常開接点3aは無停電電源装置96と販売制御部94,商品払出機構95との間に接続されている。なお、販売制御部94は図示は省略しているが、AC/DC変換器を介して商用電源91に接続され、AC/DC変換器からのDC24VおよびDC8Vの直流出力電圧により駆動されるものである。
この自動販売機は、図5のブロック図に示すように、照明灯92,冷却/加熱ユニット93,販売制御部94および商品払出機構95が商用電源91に接続され、常時は商用電源91からの電力供給を受けて稼動している。かかる状態では商用電源91からの電力供給を受けて照明灯(蛍光灯)を点灯制御して商品サンプル80(図1参照)などを明るく照らし出すとともに冷却/加熱ユニット93を運転制御して庫内の商品を冷却/加熱し、硬貨または紙幣が投入されるとコインメカニズム25またはビルバリデータ27で識別して投入金額を積算するととともにこの投入金額と商品価格とを比較して商品選択ボタン90aの販売可能ランプを点灯制御し、商品選択ボタン90aが操作されると選択された商品価格と投入金額とを演算して商品収納ラックに搭載された商品払出機構95に販売信号を供給して商品を1個づつ搬出し、釣銭が必要な場合には釣銭を払い出す。
ここで、自動販売機に電力を供給している商用電源91が停止(震災や電源コードの抜き取り)するとオフディレータイマ97が動作してその常開接点97aが瞬時に作動して無停電電源装置96から販売制御部94および商品払出機構95への電力の供給を可能な状態とする。しかしながら、無停電電源装置96と販売制御部94および商品払出機構95との間にはフリーベンドボタン3の常開接点3aが挿入されているので、フリーベンドボタン3が操作されない限り無停電電源装置96から販売制御部94および商品払出機構95に電力は供給されない。したがって、自動販売機の電源コード(プラグ)が故意に抜き取られて商用電源の停止状態にされてしまったとしても直ちに商品が搬出されることはない。
一方、この自動販売機を非常時の飲料供給源として使用する場合(商用電源91の停止時)にはフリーベンドボタン3を操作する。この場合、フリーベンドボタン3は自動販売機の前面に設けられているので外扉20を開けることなく誰でも操作できる。フリーベンドボタン3が操作されるとその常開接点3aが閉じ、これにより無停電電源装置96からオフディレータイマ97の常開接点97a,常開接点3aを介して販売制御部94および商品払出機構95に電力が供給される。
ここで、この実施の形態におけるフリーベンドとはフリーベンドボタン3が操作されることにより商品選択ボタン90a(図1参照)の販売可能ランプを全て点灯させ、商品選択ボタン90aが操作される都度対応する商品搬出機構95を動作させて商品を払い出すことを意味している。したがって、非常時(商用電源91の停止時)にはフリーベンドボタン3を操作することにより庫内の商品を払い出すことができるので、この自動販売機を飲料供給源として活用することができる。
前述した実施の形態ではフリーベンドとはフリーベンドボタン3が操作されることにより商品選択ボタン90a(図1参照)の販売可能ランプを全て点灯させて商品の搬出を可能としたものについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、表示器に商品選択ボタンの操作により商品が搬出される旨の表示を行うこともできる。
前述したようにこの発明の実施の形態によれば、前面が開口した庫内に商品を収容した本体キャビネット10と、この本体キャビネット10の前面開口を開閉する外扉20と、この外扉20を本体キャビネット10にロックするロック装置1とを備えた自動販売機において、前記外扉20に商品の販売を可能とするフリーベンドボタン3(フリーベンド操作手段)、および前記フリーベンドボタン3が操作された形跡を残す蓋体2(操作痕形成手段)を設け、また、予備電源装置96を内蔵し、常時は商用電源91から電力が供給され、商用電源91の停止時には予備電源装置96からフリーベンドに必要な箇所にのみ電力が供給されることにより、蓋体2を割ってフリーベンドボタン3を操作することにより商品を払い出すことが可能となり、震災などの非常時(商用電源91の停止時)にはこの自動販売機を飲料供給源として使用することができる。また、自動販売機の電源コード(プラグ)を故意に抜き取って商用電源を停止状態として商品を只取りする悪戯にも対してもフリーベンドボタン3が操作されたことの痕跡が蓋体2に形跡として残ることから自動販売機の外観上から悪戯を知ることができる。
なお、前述した実施の形態では非常時に商用電源91が停止した場合について説明したが、震災などの発生時に必ずしも商用電源91が停止するとは限らず、また、予備電源装置96にはバッテリー容量により使用時間が限られることから、図4に点線で示すように販売制御部94にフリーベンドボタン3を接続し、商用電源91が活きている場合にもフリーベンドボタン3の操作によりフリーベンドを行うようにすることもできる。この場合、故意にフリーベンドボタン3が操作されることが考えられる。しかしながら、故意にフリーベンドボタン3が操作された場合にも、前述した実施の形態と同様に、フリーベンドボタン3が操作されたことの痕跡が蓋体2に形跡として残る。したがって、自動販売機の外観上から故意にフリーベンドボタン3が操作されたことを直ちに知ることができるので、故意による詐取が継続して行われるのを防止することができる。
本発明の実施の形態にかかる自動販売機を示す正面図である。 図1におけるフリーベンドボタンと蓋体の組立体を示す組立斜視図である。 図1におけるフリーベンドボタンと蓋体の組立体を示す分解斜視図である。 図2および図3における蓋体および防水シートを示す正面図である。 この発明の実施の形態にかかる自動販売機の機内給電系統を示すブロック図である。 清涼飲料を販売する一般的な自動販売機の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 ロック装置
2 蓋体
3 フリーベンドボタン
7 防水シート
10 本体キャビネット
20 外扉
21 スリット
22 フリーベンドボタン対応領域
23 外周領域
24 ジョイント
71 スリット
94 販売制御部
95 商品払出機構
96 予備電源装置(無停電電源装置)

Claims (6)

  1. 前面が開口した庫内に商品を収容した本体キャビネットと、この本体キャビネットの前面開口を開閉する外扉と、この外扉を本体キャビネットにロックするロック装置とを備えた自動販売機において、前記外扉に商品の払い出しを可能とするフリーベンド操作手段、および前記フリーベンド操作手段が操作された形跡を残す操作痕形成手段を設けたことを特徴とする自動販売機。
  2. 請求項1に記載の自動販売機において、予備電源装置を内蔵し、常時は商用電源からの電力が供給され、商用電源の停止時には予備電源装置からフリーベンドに必要な箇所にのみ電力が供給されるものであることを特徴とする自動販売機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の自動販売機において、フリーベンド操作手段がフリーベンド釦であり、操作痕形成手段が前記フリーベンド釦の前面を覆うとともにフリーベンド釦を透視可能で、かつ、フリーベンド釦操作時に破壊される覆蓋であることを特徴とする自動販売機。
  4. 請求項3に記載の自動販売機において、覆蓋が透明なアクリル樹脂からなることを特徴とする自動販売機。
  5. 請求項3または請求項4に記載の自動販売機において、覆蓋が透明なアクリル樹脂からなることを特徴とする自動販売機。
  6. 請求項3〜請求項5のいずれかに記載の自動販売機において、蓋体にはフリーベンドボタンに対応する部分とその外周域との間にスリットが形成され、両者間をジョイントで連結してなることを特徴とする自動販売機。
JP2006295572A 2006-10-31 2006-10-31 自動販売機 Pending JP2008112346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006295572A JP2008112346A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 自動販売機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006295572A JP2008112346A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 自動販売機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008112346A true JP2008112346A (ja) 2008-05-15

Family

ID=39444818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006295572A Pending JP2008112346A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 自動販売機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008112346A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015056155A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 修之 池田 自動販売機及び停電補償装置
JP2015194931A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社日本マシンサービス 自動販売機
CN109448233A (zh) * 2019-01-09 2019-03-08 盈奇科技(深圳)有限公司 一种新型自动售货机拼接机构

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5730923U (ja) * 1980-07-30 1982-02-18
JPS5947927U (ja) * 1982-09-24 1984-03-30 日本電気株式会社 非常発報スイツチ用クラツカプレ−ト
JP2006195950A (ja) * 2004-12-15 2006-07-27 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5730923U (ja) * 1980-07-30 1982-02-18
JPS5947927U (ja) * 1982-09-24 1984-03-30 日本電気株式会社 非常発報スイツチ用クラツカプレ−ト
JP2006195950A (ja) * 2004-12-15 2006-07-27 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015056155A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 修之 池田 自動販売機及び停電補償装置
JP2015194931A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社日本マシンサービス 自動販売機
CN109448233A (zh) * 2019-01-09 2019-03-08 盈奇科技(深圳)有限公司 一种新型自动售货机拼接机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5853526B2 (ja) 自動販売機
US20060266762A1 (en) Theft deterrent system
US20080283548A1 (en) Dispensing Apparatus
JP2004126660A (ja) 自動販売機
JP2008112346A (ja) 自動販売機
JP5668545B2 (ja) 商品収納装置
JP2008102799A (ja) 自動販売機
KR100771978B1 (ko) 캡슐을 이용한 사은상품 추출용 자동 판매기
JP4710709B2 (ja) 自動販売機
JP2000276638A (ja) 備蓄型自動販売機
JP2000298761A (ja) 自動販売機
JP5895717B2 (ja) 自動販売機
JP4924512B2 (ja) 自動販売機
KR200426033Y1 (ko) 캡슐을 이용한 사은상품 추출용 자동 판매기
JP2006031507A (ja) 自動販売機
JP4797746B2 (ja) 自動販売機
JP2001101496A (ja) 自動販売機の商品取出口装置
JP4839926B2 (ja) 扉体の支持構造
JP5375530B2 (ja) 自動販売機
JPH11272962A (ja) 自動販売機
JP2004272583A (ja) 自動販売機
JP2003317138A (ja) 自動販売機
JP5434487B2 (ja) 自動販売機
JP5691963B2 (ja) 自動販売機
JP2002312841A (ja) 自動販売機

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081215

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090219

A621 Written request for application examination

Effective date: 20090714

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101125

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20101130

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20110124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110510

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110518

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20110701