JP2015054568A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用空調装置において、空気の流通抵抗を低減させ送風量の低下を防止しつつ小型化を図る。
【解決手段】車両用空調装置10を構成する空調ケース12には、送風機14が車両後方側の上部に設けられ、その下方にはエバポレータ16が所定角度傾斜するように配置されると共に、前記エバポレータ16の上方には調温された空気を車室内における乗員の顔近傍へと送風するベント送風口28が開口している。そして、車両用空調装置10の冷房運転時において、エバポレータ16を通過して冷却された空気が、下流側に形成された第2及び第3通路44、48を通じて略直線状に上昇してベント送風口28から車室内へと送風される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載され、熱交換器によって温度調整のなされた空気を車室内へと送風して車室内の温度調整を行う車両用空調装置に関する。
従来から、車両に搭載される車両用空調装置は、送風機によって内外気を内部に空気通路を形成した空調ケースへと取り込み、冷却手段であるエバポレータにより冷却された空気と、加熱手段であるヒータコアにより加熱された空気とをエアミックスドアを駆動させ前記空調ケース内で所望の混合比率に混合した後、例えば、前記空調ケースに設けられた複数の開口部から送風ダクトを通じて車室内へと送風することで温度及び湿度の調整が行われる。
例えば、上述したような車両用空調装置では、特許文献1に開示されるように、送風機を空調ケースの略中央部に配置したフルセンター式の構造を有したものが知られており、この車両用空調装置では、ユニットケース内において上方に送風機が配置され、その下方に冷却用熱交換器が配置されている。そして、例えば、乗員の顔近傍へ冷風を送風する場合には、送風機から送出された空気が送風路に沿って下方へと流通して前記冷却用熱交換器を通過した後に、再び上方へと流通してベント吹出口から車室内へと送風される。
特開2001−105830号公報
しかしながら、上述した車両用空調装置では、ユニットケース内において冷却用熱交換器を通過した空気がベント送風口まで流通する場合、その流路が前記冷却用熱交換器からベント吹出口まで蛇行しており、しかも、該流路の途中にはエアミックスドア、フットドア等のダンパ類が設けられているため、前記流路が狭く、且つ、複雑となっている。その結果、冷却用熱交換器を通過させた冷風をベント吹出口から乗員の顔近傍へと送風する冷房運転時には、流路を流通する空気の流通抵抗が大きく、圧力損失(エネルギー損失)が増大して送風量の低下を招くこととなる。
また、上述した送風量の低下を補うために、高出力の送風機を用いた場合には該送風機の大型化に伴って装置が大型化してしまい、流路断面積を大きく確保しようとした場合にも同様にユニットケースが大型化してしまうという問題が生じる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、空気の流通抵抗を低減させ送風量の低下を防止しつつ、小型化を図ることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、空気の流通する流路及び車室内へ送風する送風口とを有した空調ケースと、空調ケースの幅方向略中央に設けられ空気を車室内へと送風する送風機と、空調ケースの内部に設けられ空気の冷却を行うエバポレータと、空気の加熱を行うヒータコアとを有した車両用空調装置において、
送風機は、空調ケース内において車両後方側に配置されると共に、エバポレータは、その上端部が車両後方側となるように傾斜して配置され、ヒータコアはエバポレータと略平行に配置され、エバポレータの下流側に設けられた流路が送風口に向かって略一直線状に延在することを特徴とする。
本発明によれば、空調ケースの幅方向略中央に送風機が設けられた車両用空調装置において、送風機は空調ケース内において車両後方側に配置され、エバポレータの上端部が車両後方側となるように傾斜して配置され、一方、ヒータコアがエバポレータと略平行に配置され、エバポレータの下流側に設けられた流路が送風口に向かって略一直線状に延在するように形成される。
従って、エバポレータの下流側の流路を送風口に向かって略一直線状に延在させることで、例えば、冷房運転時においてエバポレータで冷却された空気が送風口へと流通する際の流路抵抗を低減させることができ、空気を送風口に向かって円滑に流通させることができる。その結果、送風口へと流通する空気の送風量が低下してしまうことがなく、空気を所望流量で車室内へと送風することが可能となる。また、エバポレータとヒータコアとを傾斜させ、且つ、略平行に配置することで、空調ケース内において効率的に収納できるため、空調ケースの高さ寸法を抑制することができ、それに伴って、空調ケースを含む車両用空調装置の小型化を図ることができる。
また、本発明は、空気の流通する流路及び車室内へ送風する送風口とを有した空調ケースと、空調ケースの幅方向略中央に設けられ空気を車室内へと送風する送風機と、空調ケースの内部に設けられ空気の冷却を行うエバポレータと、空気の加熱を行うヒータコアとを有した車両用空調装置において、
エバポレータが車両の前後方向に傾斜するように設けられ、エバポレータの上端部の上方に送風機が配置され、下端部の上方にヒータコアが配置され、上端部と下端部との間となる略中央部の上方には送風口が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、空調ケースにおいて、エバポレータの上端部の上方に送風機を配置し、下端部の上方にヒータコアを配置し、上端部と下端部との間となる略中央部の上方に送風口を配置することで、送風口へと流通する空気の流路上に送風機やヒータコアが配置されることが回避され、空気が送風口へと流通する際の流通抵抗を効果的に低減させることが可能となる。
さらに、空調ケースには、送風機の外周側に送風機からの空気が流通する送風通路を有し、送風通路の端部には送風機の外周に対して突出したノーズ部を有し、ノーズ部と送風通路の外周との間の空間にエバポレータの上端部を収納することにより、空調ケース内のデッドスペースを有効利用できるため、車両用空調装置のさらなる小型化を図ることが可能となる。
さらにまた、空調ケースには、ヒータコアの下流側にヒートダンパが回動自在に設けられ、ヒートダンパの回転軸をヒータコアの上端部に対して鉛直方向に配置することにより、ヒータコアを通過した空気が下流側へと流通する際、ヒートダンパの回転軸が流路上に配置されていないため、回転軸が流路抵抗となってしまうことがなく、加熱された空気の送風量を低下させることなく円滑に下流側へと流通させることができる。
またさらに、送風機を、エバポレータの上端部から延在する延長線と、ヒータコアの上端部から延在する別の延長線との間の範囲内に配置することにより、車両用空調装置における重量物である送風機とエバポレータとが車両の前後方向において同一位置に配置されることがなく、送風機の作動時に生じる振動に起因した共振を抑制することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、空調ケースの幅方向略中央に送風機の設けられた車両用空調装置において、エバポレータの下流側の流路を送風口に向かって略一直線状に延在させることで、例えば、冷房運転時においてエバポレータで冷却された空気が送風口へと流通する際の流路抵抗を低減させ、空気を送風口に向かって円滑に流通させることができるため、送風口への空気の送風量が低下してしまうことがなく、空気を所望流量で車室内へと送風することができる。また、エバポレータとヒータコアとを傾斜させ、且つ、略平行に配置することで、空調ケース内において効率的に収納できるため、空調ケースの小型化に伴って車両用空調装置の小型化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の全体構成図である。
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置を示す。なお、以下の説明では、図1に示される車両用空調装置10の左側(矢印A方向)を車両の前方側とし、右側(矢印B方向)を該車両の後方側として説明する。
この車両用空調装置10は、図1に示されるように空気の各通路を構成する空調ケース12と、前記空調ケース12の内部に配設される送風機14と、前記空気を冷却するエバポレータ16と、該空気を加熱するヒータコア18と、前記各通路内を流通する空気の流れを切り換えるダンパ機構20とを含む。
なお、この車両用空調装置10が車両に搭載された際、空調ケース12における車両後方側(矢印B方向)且つ上方(矢印C1方向)に、図示しないステアリングを支持するためのステアリングステーSが配置され、該ステアリングステーSは車両の幅方向に沿って延在している。
空調ケース12は、例えば、略対称形状の第1及び第2分割ケース22、24と、該第1及び第2分割ケース22、24の下部に装着されるロアケース26とから構成され、前記第1及び第2分割ケース22、24は車両の前後方向(矢印A、B方向)と直交する幅方向に分割可能に設けられ、一方、ロアケース26は、第1分割ケース22から第2分割ケース24に跨るように設けられる。
また、空調ケース12の上方(矢印C1方向)には、乗員の顔近傍に送風を行うベント送風口28と、該ベント送風口28と隣接して車両のフロントウィンドウ近傍に送風を行うデフロスタ送風口30とが開口している。なお、ベント送風口28が車両後方側(矢印B方向)、デフロスタ送風口30が車両前方側(矢印A方向)となるように隣接して形成される。
一方、空調ケース12の内部には、上方且つ車両の後方側(矢印B方向)となる位置に送風機14が収納され、該送風機14の軸方向が空調ケース12の幅方向と略平行となるように配置される。すなわち、送風機14は、空調ケース12を構成する第1分割ケース22と第2分割ケース24との間に跨るように幅方向略中央に設けられる。この送風機14は、例えば、モータ等の通電作用下に回転駆動する駆動源32と、周面に複数のフィンを有し前記駆動源32の駆動軸に連結されたファン34とからなる。
そして、空調ケース12には、送風機14の外周側を取り巻くように螺旋状の送風通路36が形成され、該送風通路36は第1分割ケース22側から見て前記送風機14の下方から時計回りに形成され、通路断面積が徐々に大きくなりながら車両前方側(矢印A方向)に向かって延在している。この送風通路36の下方に開口した端部にはノーズ部38が形成され、前記ノーズ部38は、断面略円形状の送風通路36の外周面から下方へと突出している。
この送風通路36の下方には、ロアケース26の内部に第1通路40が形成され、該第1通路40は車両前方側(矢印A方向)に向かって下方(矢印C2方向)へと徐々に傾斜するように延在すると共に、エバポレータ16の上流側に形成される。そして、送風機14の駆動作用下に外部から取り込まれた空気が送風通路36に沿って螺旋状に流通した後、空調ケース12の下方側(矢印C2方向)に形成された第1通路40へと流通してエバポレータ16へと供給される。
エバポレータ16は、例えば、空調ケース12の高さ方向に対して上端部16aが車両後方側(矢印B方向)、下端部16bが車両前方側(矢印A方向)となるように所定角度だけ傾斜して配置されると共に、前記上端部16aが送風機14の下方(矢印C2方向)、且つ、ノーズ部38と送風通路36の外周側との間の空間42内に収納されるように配置される。
そして、エバポレータ16には、図示しない複数のチューブを通じて冷媒が循環されており、前記チューブの間に設けられたフィンに第1通路40からの空気が通過することで、該空気と前記冷媒との熱交換がなされ、冷却された空気がエバポレータ16の下流側へと供給される。なお、エバポレータ16の下端部16bは、その一部がロアケース26の内部に収納されている。
空調ケース12におけるエバポレータ16の下流側には第2通路44が設けられ、該第2通路44にはダンパ機構20を構成するエアミックスダンパ46が設けられると共に、該第2通路44の下流側には、車両前方側(矢印A方向)においてヒータコア18が設けられ、車両後方側(矢印B方向)では、ベント送風口28まで延在する第3通路48と連通している。すなわち、第2通路44は、その約半分がヒータコア18に臨み、残りの半分が第3通路48と連通するように形成されており、前記第2通路44とヒータコア18又は第3通路48との連通状態をエアミックスダンパ46によって切り替えている。
この第3通路48は、送風機14に対して車両前方側(矢印A方向)となる位置に形成され、ベント送風口28に向かって上方(矢印C1方向)へと略一直線上に延在し、例えば、冷房運転時において、第2通路44と前記ベント送風口28との間にはダンパ機構20が配置されていない。そのため、第2通路44から第3通路48へと流通する空気の流路抵抗となるものがない。
ヒータコア18は、空調ケース12において車両前方側に設けられ、エバポレータ16と同様に、その上端部18aが車両後方側(矢印B方向)、下端部18bが車両前方側(矢印A方向)となるように所定角度だけ傾斜して配置される。また、ヒータコア18は、第2通路44を挟んでエバポレータ16と略平行に設けられる。
そして、ヒータコア18には、図示しない複数のチューブを通じて温水が循環されており、前記チューブの間に設けられたフィンに空気が通過することで、該空気と前記温水との熱交換がなされ、加熱された空気がヒータコア18の下流側に形成された第4通路50へと流通する。
また、ヒータコア18の上方には、第4通路50と連通し空調ケース12の側面に開口したフット送風口52が形成され、該フット送風口52を通じて車室内における乗員の足元近傍へ送風がなされる。
ダンパ機構20は、エバポレータ16とヒータコア18との間に設けられるエアミックスダンパ46と、ベント送風口28及びデフロスタ送風口30の送風状態を切り替える第1切替ダンパ54と、第3通路48と第4通路50との間に設けられデフロスタ送風口30及びフット送風口52の送風状態を切り替える第2切替ダンパ(ヒートダンパ)56とを有する。
エアミックスダンパ46は、例えば、湾曲したプレート状に形成され、空調ケース12の幅方向に沿って設けられ、その両側部が前記空調ケース12の内壁面に設けられたガイド手段(図示せず)に沿って案内される。そして、エアミックスダンパ46の内壁面には、該エアミックスダンパ46のスライド方向に沿ってラックギア58が設けられ、空調ケース12に軸支されたシャフト60のピニオンギア62が噛合される。
このシャフト60が、図示しないアクチュエータの駆動作用下に回転することで、エアミックスダンパ46がガイド手段に沿って略水平方向にスライドし、第2通路44内においてヒータコア18に臨む位置(図1参照)から第3通路48に臨む位置まで移動可能に設けられる。そして、エアミックスダンパ46が移動することで、エバポレータ16によって冷却された空気(冷風)と、ヒータコア18によって加熱された空気(温風)との混合比率を調整して下流側へと送風する。
具体的には、エアミックスダンパ46がヒータコア18に臨む位置へと移動することで、第2通路44と第3通路48とが連通し、ヒータコア18側への空気の流れが遮断されるため、エバポレータ16で冷却された空気が第2通路44から第3通路48へと流通し、一方、前記エアミックスダンパ46が第3通路48に臨む位置へと移動することで、第2通路44との連通が遮断され、冷却された空気が第2通路44からヒータコア18へと流通することで所定温度に加熱され第4通路50へと流通する。
第1切替ダンパ54は、ベント送風口28とデフロスタ送風口30との間に軸支されたバタフライ式のダンパであり、図示しないアクチュエータの駆動作用下に軸部64を中心として所定角度だけ回動することで、第3通路48とベント送風口28及びデフロスタ送風口30との連通状態を切り替えている。
第2切替ダンパ56は、断面扇形状に形成され軸部66が第1及び第2分割ケース22、24に対してそれぞれ軸支され、図示しないアクチュエータの駆動作用下に前記軸部66を中心として所定角度だけ回動することで、第4通路50と第3通路48及びフット送風口52との連通状態を切り替えている。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、車室内の室温を低下させる冷房運転を行う場合について説明する。図示しない乗員が車室内において操作レバーを操作して冷房運転を選択することで、該操作レバーの操作に応じて図示しないアクチュエータが駆動してエアミックスダンパ46がガイド手段による案内作用下に車両前方側(矢印A方向)へと所定距離だけスライドする。これにより、図1に示されるように、空調ケース12内において第2通路44と第3通路48とが連通した状態となる。
また、同時に、図示しないコントローラからの制御信号に基づき、送風機14の駆動源32が回転駆動してファン34が回転することにより、図示しない導入口を通じて空調ケース12内へ空気が吸い込まれ、該空気が送風通路36に沿って旋回するように下方へと流通した後、第1通路40を経てエバポレータ16を通過することで熱交換が行われて所定温度に冷却される。
そして、冷却された空気は、第2通路44から第3通路48へと上方(矢印C1方向)に向かって流通した後、第1切替ダンパ54の切替作用下に開口しているベント送風口28を通じて車室内へと供給される。この際、エバポレータ16の下流側からベント送風口28までの流路である第2及び第3通路(流路)44、48は、空調ケース12内において鉛直方向(矢印C方向)に沿って略一直線状に延在しているため、冷却された空気が流通する際の流通抵抗が生じることがなく円滑に前記ベント送風口28へと所定の流量で送風される。
次に、車室内の室温を上昇させる暖房運転を行う場合には、図示しない操作レバーを操作して暖房運転を選択することで、エアミックスダンパ46が車両後方側(矢印B方向)へと所定距離だけスライドし、第2通路44と第3通路48との連通を遮断した状態となる。そして、送風機14から送風されエバポレータ16を通過することで冷却された空気は、第2通路44からヒータコア18を通過することで所定温度に加熱され、第4通路50を通じてフット送風口52又はデフロスタ送風口30から車室内へと供給される。
なお、第2切替ダンパ56がフット送風口52から離間した位置にあり第3通路48の途中を閉塞している場合には、加熱された空気が前記フット送風口52へと供給され、一方、前記第2切替ダンパ56が前記フット送風口52側に回動している場合には、第4通路50から第3通路48へと温風が流通した後、デフロスタ送風口30を通じて車両のフロントウィンドウ近傍へと送風がなされる。
以上のように、本実施の形態では、空調ケース12の幅方向略中央に送風機14の設けられたフルセンター式の車両用空調装置10において、前記送風機14を空調ケース12における車両後方側(矢印B方向)且つ上方(矢印C1方向)に配置し、且つ、エバポレータ16及びヒータコア18を所定角度傾斜させ互いに略平行に設けることで、前記エバポレータ16の下流側に形成されベント送風口28まで延在する第2及び第3通路44、48を鉛直方向(矢印C方向)に沿って略直線状に形成することができる。
そのため、例えば、冷房運転時において、エバポレータ16を通過して冷却された空気がベント送風口28へと流通する際の流路抵抗を低減することができ円滑に上方へと流通させることが可能となる。その結果、冷房運転時においてベント送風口28へと流通する空気の送風量が低下してしまうことがなく、所望の流量で冷風を車室内へと送風することができる。
換言すれば、エバポレータ16の下流側においてベント送風口28までの流路形状を複雑化させることなく所定幅の略一直線状とすることで円滑に下流側へと空気を流通させることが可能となる。
また、空調ケース12内において、エバポレータ16とヒータコア18とを所定角度傾斜させ、且つ、略平行に配置することで、前記空調ケース12内に効率的に収納することができるため、該空調ケース12の高さ寸法を抑制することができ、それに伴って、空調ケース12の大型化を回避できるため車両用空調装置10の小型化を図ることが可能となる。そのため、車両に車両用空調装置10を搭載する際のレイアウトの自由度を大きくすることができる。
さらに、空調ケース12において、その内部に設けられたエバポレータ16の略中央部の上方となる位置にベント送風口28を配置することで、該ベント送風口28へと流通する空気の流路(第2及び第3通路44、48)に送風機14やヒータコア18等が配置されることを回避できるため、前記空気が流通する際の流通抵抗を効果的に低減させることが可能となる。
さらにまた、エバポレータ16の上端部16aを、送風通路36の外周側と端部との間に形成された空間42内に収納することで、デッドスペースである前記空間42を有効利用することができるため、車両用空調装置10のさらなる小型化を図ることが可能となる。
またさらに、第2切替ダンパ56の軸部66をヒータコア18の上端部18aと鉛直方向(矢印C方向)に沿って一直線状となるように配置することで、ヒータコア18を通過した空気が下流側へと流通する際、第2切替ダンパ56の軸部66が流路上に配置されていないため、該軸部66が流路抵抗となることがなく、加熱された空気の送風量を低下させることなく、円滑に下流側へと流通させることができる。
また、送風機14は、空調ケース12内においてエバポレータ16の上端部16aから該エバポレータ16の傾斜角度で上方へと延在する第1延長線L1と、ヒータコア18の上端部18aから該ヒータコア18の傾斜角度で上方へと延在する第2延長線L2との間に配置されることで、車両用空調装置10における重量物である送風機14とエバポレータ16とが車両の前後方向において同一位置に配置されることがない。その結果、送風機14の作動時に生じる振動に起因した共振を抑制することが可能となる。
さらに、車両用空調装置10において、送風機14を車両後方側(矢印B方向)、且つ、ベント送風口28、デフロスタ送風口30よりも下方(矢印C2方向)に配置することで形成された上方のスペースに、前記車両用空調装置10の後部、且つ、上部近傍に配置されることの多いステアリングステーSを配置することで、第3通路48から前記ベント送風口28にかけて空気通路を複雑にすることなく前記ステアリングステーSを回避することができる(図1参照)。すなわち、ステアリングステーSの車両前方側に空気通路を形成することになるため、前記ステアリングステーSの位置に依存しない通路形状にすることができ、前記送風機14に対して車両前方側(矢印A方向)に形成される第2及び第3通路44、48を鉛直方向に沿って直線状に形成しやすくなる。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用空調装置 12…空調ケース
14…送風機 16…エバポレータ
16a、18a…上端部 16b、18b…下端部
18…ヒータコア 20…ダンパ機構
22…第1分割ケース 24…第2分割ケース
26…ロアケース 28…ベント送風口
30…デフロスタ送風口 36…送風通路
40…第1通路 44…第2通路
46…エアミックスダンパ 48…第3通路
50…第4通路 52…フット送風口

Claims (5)

  1. 空気の流通する流路及び車室内へ送風する送風口とを有した空調ケースと、前記空調ケースの幅方向略中央に設けられ前記空気を車室内へと送風する送風機と、前記空調ケースの内部に設けられ前記空気の冷却を行うエバポレータと、前記空気の加熱を行うヒータコアとを有した車両用空調装置において、
    前記送風機は、前記空調ケース内において車両後方側に配置されると共に、前記エバポレータは、その上端部が車両後方側となるように傾斜して配置され、前記ヒータコアは前記エバポレータと略平行に配置され、前記エバポレータの下流側に設けられた流路が前記送風口に向かって略一直線状に延在することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 空気の流通する流路及び車室内へ送風する送風口とを有した空調ケースと、前記空調ケースの幅方向略中央に設けられ前記空気を車室内へと送風する送風機と、前記空調ケースの内部に設けられ前記空気の冷却を行うエバポレータと、前記空気の加熱を行うヒータコアとを有した車両用空調装置において、
    前記エバポレータが車両の前後方向に傾斜するように設けられ、該エバポレータの上端部の上方に前記送風機が配置され、下端部の上方に前記ヒータコアが配置され、前記上端部と前記下端部との間となる略中央部の上方には前記送風口が設けられることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両用空調装置において、
    前記空調ケースには、前記送風機の外周側に該送風機からの前記空気が流通する送風通路を有し、前記送風通路の端部には該送風通路の外周に対して突出したノーズ部を有し、前記ノーズ部と前記送風機の外周との間の空間に前記エバポレータの上端部が収納されることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記空調ケースには、前記ヒータコアの下流側にヒートダンパが回動自在に設けられ、該ヒートダンパの回転軸が前記ヒータコアの上端部に対して鉛直方向に配置されることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記送風機は、前記エバポレータの上端部から延在する延長線と、前記ヒータコアの上端部から延在する別の延長線との間の範囲内に配置されることを特徴とする車両用空調装置。
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