JP2015052764A - 剥離機構、画像形成ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

剥離機構、画像形成ユニットおよび画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録材の剥離を良好に行うことを目的とする。【解決手段】剥離器50は、表面および当該表面と対向する裏面を備える板状の形状を有し、回転し画像を保持する感光体ドラム12に表面の一部が接触することで弾性変形し、感光体ドラム12から記録材を剥離する剥離フィルム51と、剥離フィルム51から見て感光体ドラム12の移動方向下流側に設けられ、感光体ドラム12側へ延び且つ剥離フィルム51の表面に対向する補助部材52とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、剥離機構、画像形成ユニットおよび画像形成装置に関する。
従来、感光体から転写紙を分離する分離機構として分離爪を備えた画像形成装置が存在する(特許文献1参照)。
特開2002−23506号公報
本発明は、記録材の剥離を良好に行うことを目的とする。
請求項1に係る発明は、表面および当該表面と対向する裏面を備える板状の形状を有し、回転し画像を保持する像保持体に当該表面の一部が接触することで弾性変形し、当該像保持体から記録材を剥離する剥離部材と、前記剥離部材から見て前記像保持体の移動方向下流側に設けられ、当該像保持体側へ延び且つ当該剥離部材の前記表面に対向する対向部材とを備える剥離機構である。
請求項2に係る発明は、前記対向部材は、前記剥離部材と比較して剛性が高いことを特徴とする請求項1記載の剥離機構である。
請求項3に係る発明は、前記剥離部材は、前記像保持体に接触する先端側に向かうに従い、当該像保持体の回転軸方向に沿った幅が小さくなるように形成されることを特徴とする請求項1記載の剥離機構である。
請求項4に係る発明は、回転し画像を保持する像保持体と、表面および当該表面と対向する裏面を備える板状の形状を有し、前記像保持体に当該表面の一部が接触することで弾性変形し、当該像保持体から記録材を剥離する剥離部材と、前記剥離部材から見て前記像保持体の移動方向下流側に設けられ、搬送される記録材に押された当該剥離部材が押し付けられることで、当該像保持体に対する当該剥離部材の接触力を上昇させる押し付け部材とを備える画像形成ユニットである。
請求項5に係る発明は、前記剥離部材は、記録材が搬送されない場合に前記押し付け部材から離間して設けられる離間部を有し、前記剥離部材が記録材に押されることで、前記離間部の一部が前記押し付け部材に押し付けられることを特徴とする請求項4記載の画像形成ユニットである。
請求項6に係る発明は、回転し画像を保持する像保持体と、前記像保持体に保持される画像を記録材に転写する転写手段と、前記転写手段により画像が転写された記録材を前記像保持体から剥離する剥離機構とを備え、前記剥離機構は、表面および当該表面と対向する裏面を備える板状の形状を有し、前記像保持体に当該表面の一部が接触することで弾性変形し、当該像保持体から記録材を剥離する剥離部材と、前記剥離部材から見て前記像保持体の移動方向下流側に設けられ、当該像保持体側へ延び且つ当該剥離部材の前記表面に対向する対向部材とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録材の剥離を良好に行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録材の剥離不良の発生を抑制することができる。
請求項3に係る発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、像保持体と剥離部材との密着性を高めることが可能になる。
請求項4に係る発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録材の剥離を良好に行うことができる。
請求項5に係る発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、像保持体の表面に傷が生じることを抑制することができる。
請求項6に係る発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録材の剥離を良好に行うことができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の構成の一例を示した図である。 本実施の形態が適用される画像形成部の構成の一例を示した図である。 本実施の形態が適用される感光体ドラムの層構成を示した図である。 本実施の形態が適用される剥離器の構成を示した図である。 剥離器の正面図であり、図4に示した剥離器をV方向から見た図である。 本実施の形態が適用される剥離器に記録材が搬送された場合の状態を示した図である。 実施例および比較例にて使用した用紙の形状を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成の一例を示した図である。同図に示す画像形成装置1は、単色プリンタであり、画像データに対応して画像形成を行う画像形成部10、ユーザからの指示を受け付けるとともにユーザに対するメッセージ等を表示するユーザインタフェース(UI)4、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部5、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3等といった外部装置に接続され、これらから受信された画像データに対して画像処理を施す画像処理部6を備えている。
また、画像形成装置1は、画像形成部10に対して記録材を供給する記録材供給部40、画像形成部10に対してトナーを供給するトナーカートリッジ45を備えている。
図2は、本実施の形態が適用される画像形成部10の構成の一例を示した図である。
図2に示すように、画像形成部10は、回転可能に設けられ静電潜像を形成してトナー像を保持する像保持体の一例としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光装置14(図1参照)、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12の表面を清掃するクリーナ16を備えている。なお、本実施の形態における感光体ドラム12は、不図示の回転軸を備え、その軸方向が画像形成装置1のフロント側(図中手前側)からリア側(図中奥側)に向くように配置されている。
また、画像形成部10は、感光体ドラム12との間に転写部を形成し、感光体ドラム12上に形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段の一例としての転写ロール20、転写されたトナー像を記録材上に定着させる定着器30(図1参照)を備えている。
さらに、画像形成部10は、転写ロール20によりトナー像が転写された記録材を感光体ドラム12の表面から剥離する剥離機構の一例としての剥離器50を備えている。
本実施の形態の画像形成部10では、感光体ドラム12、帯電器13、現像器15、クリーナ16および剥離器50は、一体化された画像形成モジュール100として構成されている。そして、画像形成モジュール100は、画像形成装置1(図1参照)に対して着脱自在に構成され、感光体ドラム12の寿命などに応じて交換される。
また、剥離器50は、画像形成モジュール100のハウジング19に対して取り外し可能に設けられており、剥離器50の劣化に応じて交換できる。また、剥離器50を有していない画像形成モジュール100や画像形成装置1に対して、剥離器50を取り付けることもできる。
本実施の形態の帯電器13は、感光体ドラム12の表面に接触する帯電ロール13aを有しており、帯電ロール13aに電圧を印加して感光体ドラム12の表面を帯電する、接触帯電方式を採用している。
ここで、感光体ドラム12を帯電するための帯電部材に電圧を印加する方式としては、一般的に、直流電圧のみを印加する直流方式と、直流電圧に交流電圧を重畳して印加する交流重畳方式とが挙げられる。本実施の形態では、帯電ロール13aに対して直流電圧のみを印加する直流方式を採用している。
また、本実施の形態の現像器15は、重合トナーにより、感光体ドラム12上の静電潜像を現像している。
ここで、重合トナーとは、例えば着色剤粒子とモノマーとを混合した後に重合反応を行って製造されるトナーや、予め重合した樹脂と着色剤粒子等とを水中で乳化後、合一するトナー等、主に液中で製造されるトナーを表し、原料を砕いて製造される粉砕トナーとは区別されている。一般に、重合トナーは、粉砕トナーと比較して、粒子の大きさが揃っており、形状が球形に近くなっている。本実施の形態の現像器15においては、例えば平均粒子径(D50)が2μm〜12μmのトナー、好ましくは3μm〜9μmのトナーを用いることができる。また、トナーの平均形状指数(ML2/A)が115〜140のものを用いることにより、高い現像、転写性を得ることができ、この結果、高画質の画像を得ることができる。なお、MLはトナー粒子の絶対最大長を示し、Aはトナー粒子の投影面積を示す。
さらに、本実施の形態のクリーナ16は、例えばブレードにより構成され、感光体ドラム12の表面に押し付けられることで、感光体ドラム12の表面に付着した転写残トナーを感光体ドラム12の表面から削り取っている。
この画像形成装置1において、画像形成部10は、制御部5から供給される各種の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。すなわち、制御部5による制御の下で、PC2や画像読取装置3から入力された画像データは、画像処理部6によって画像処理が施され、画像形成部10に供給される。そして、画像形成部10では、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら、帯電器13により予め定められた電位に帯電され、画像処理部6から送信された画像データに基づいて光を照射する露光装置14により露光される。これにより、感光体ドラム12上には、画像データに対応した静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム12上に形成された静電潜像は、例えば黒(K)色のトナー像として現像器15により現像され、感光体ドラム12上に画像データに対応したトナー像が形成される。
感光体ドラム12上に形成されたトナー像は、転写部に搬送された記録材に対して、転写ロール20により静電転写される。
その後、トナー像が転写された記録材は、剥離器50により感光体ドラム12の表面から剥離され、定着器30まで搬送される。定着器30に搬送された記録材上のトナー像は、定着器30によって熱および圧力による定着処理を受けて記録材上に定着される。そして定着画像が形成された記録材は、画像形成装置1の排出部に設けられた排紙積載部(不図示)に搬送される。
一方、転写後に感光体ドラム12の表面に付着しているトナー(転写残トナー)は、転写の終了後に感光体ドラム12の表面からクリーナ16によって除去される。
このようにして、画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返して実行される。
続いて、本実施の形態の感光体ドラム12の構成について説明する。一般的に用いられている感光体ドラムには、無機感光体と有機感光体とがあるが、現在主に使用される感光体ドラムは、コスト、製造性、性能面等の観点で有利な有機感光体である。また、有機感光体には、単層構造のものと積層構造のものとがあり、前者は主に正帯電、後者は負帯電で用いられる場合が多い。以下では、主に積層型の感光体ドラムについて説明を行う。
図3(a)(b)は、本実施の形態が適用される感光体ドラム12の層構成の一例を示した図である。
図3(a)に示す本実施の形態の感光体ドラム12は、いわゆる機能分離型感光体(積層型感光体)であり、導電性基材121と、導電性基材121の上に形成される下引き層122と、下引き層122の上に形成される電荷発生層123と、電荷発生層123上に形成される含フッ素層の一例である電荷輸送層124とを備えている。なお、この例では、電荷発生層123および電荷輸送層124によって、感光層120が構成されている。
導電性基材121は、導電性を有する材料で構成される。導電性基材121を構成する材料としては、導電性を有するものであれば特に制限されず、例えばアルミニウム合金等の金属材料が用いられる。ここで、「導電性」とは、例えば体積抵抗率が1013Ω・cm以下であることを意味する。導電性基材121は、画像形成モジュール100(図2参照)が画像形成装置1(図1参照)に取り付けられた際に接地される。なお、導電性基材121の形状はドラム状に限られるものではなく、例えばベルト状あるいはシート状であってもよい。
下引き層122は、積層構造を有する感光層120を帯電する際に、導電性基材121から感光層120への電荷の注入を阻止するとともに、感光層120を導電性基材121に対して一体的に保持させるために設けられる。
下引き層122は、例えば、結着樹脂と導電性粒子とを含んで構成される。
下引き層122に含まれる結着樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール等のアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の公知の高分子樹脂化合物、また電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂やポリアニリン等の導電性樹脂等が挙げられる。これらの中でも、上層の塗布溶剤に不溶な樹脂が望ましく用いられ、特にフェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が望ましく用いられる。
下引き層122に含まれる導電性粒子としては、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル、銀等の金属粒子、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛等の導電性金属酸化物粒子、カーボンファイバ、カーボンブラック、グラファイト粉末等の導電性物質粒子等が挙げられる。これらの中でも、導電性金属酸化物粒子を用いることが好ましい。なお、これらの導電性粒子は、それぞれを単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
また、導電性粒子は、疎水化処理剤(例えばカップリング剤)等により表面処理を施して、抵抗調整して用いてもよい。
導電性粒子の含有量は、例えば、結着樹脂に対して、10質量%以上80質量%以下であることが望ましく、40質量%以上80質量%以下であることがより望ましい。
また、下引き層122には電気特性の向上のため、電子輸送剤を添加することも好ましい。添加する電子輸送剤としては、p−ベンゾキノン、クロラニル、ブロマニル、アントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノビニル系化合物、エチレン系化合物等の電子輸送性化合物を上げることができる。
電荷発生層123は、上述した露光装置14(図1参照)によって光を照射されることに伴って、電子および正孔のキャリア対を発生する。
電荷発生層123は、例えば、電荷発生材料と結着樹脂とを含んで構成される。
電荷発生材料としては、例えば、無金属フタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン、チタニルフタロシアニン等のフタロシアニン顔料が挙げられる。また、その他、電荷発生材料としては、アゾ系顔料、キノン顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾール顔料、アントロン顔料、キナクリドン顔料等が挙げられる。これらの電荷発生材料は、それぞれを単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
電荷発生層123に含まれる結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、シリコーン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂等が挙げられる。これらの結着樹脂は、それぞれを単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
電荷発生材料と結着樹脂との配合比は、例えば、10:1乃至1:10の範囲が望ましい。
電荷輸送層124は、露光装置14による光照射に伴って電荷発生層123で発生したキャリアを輸送する。
電荷輸送層124は、例えば、電荷輸送材料と結着樹脂とを含んで構成される。
電荷輸送材料としては、トリアリールアミン系化合物、ベンジジン系化合物、アリールアルカン系化合物、アリール置換エチレン系化合物、スチルベン系化合物、アントラセン系化合物、ヒドラゾン系化合物等の正孔輸送性化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの電荷輸送材料は、それぞれを単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
電荷輸送層124に含まれる結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂等が挙げられる。これらの結着樹脂は、それぞれを単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
電荷輸送材料と結着樹脂との配合比は、例えば、10:1乃至1:5の範囲が望ましい。
さらに、この電荷輸送層124を感光体ドラム12の最表面層として用いる場合は、耐摩耗性の向上、摩擦力低減、クリーニング性の向上のために、フッ素系の化合物(フッ素材料)を含んで構成されるものが好ましい。
具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、フッ素樹脂と水酸基とを有するモノマーを共重合させた樹脂等を用いることが好ましい。また、これらのうちでも、PTFE、FEP、PFAを用いることが、電気特性上の観点からより好ましい。
また、図3(b)に示すように、感光体ドラム12の外周面の耐摩耗性を向上させ、感光体ドラム12の帯電時における電荷発生層123および電荷輸送層124の化学変化を抑制させるために、電荷輸送層124上にさらに保護層125を設けてもよい。
保護層125は、上述した電荷輸送層124と同様な構成で形成することができ、さらに、上述した結着樹脂の他に硬化型樹脂を用いることもできる。さらに、本実施の形態においては、保護層125は、フッ素系の化合物を含んで構成されるものが好ましい。保護層125が含有するフッ素化合物は、上述した電荷輸送層124の項であげたものと同様のものを用いることができる。
続いて、本実施の形態の剥離器50の構成について説明する。図4は、本実施の形態が適用される剥離器50の構成を示した図である。また、図5は、剥離器50の正面図であり、図4に示した剥離器50をV方向から見た図である。
図4に示すように、本実施の形態の剥離器50は、剥離部材の一例としての剥離フィルム51と、剥離フィルム51が取り付けられ剥離フィルム51による記録材の剥離を補助する補助部材52とを有している。なお、本実施の形態では、補助部材52により対向部材または押し付け部材が実現される。
そして、剥離器50は、画像形成モジュール100のハウジング19に対して取り付けられており、またハウジング19から取り外し可能になっている。
本実施の形態の剥離フィルム51は、可撓性を有する薄膜状の部材により構成される。
剥離フィルム51としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリカーボネート(PC)、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリアリレート等を用いることができ、特にPETやPCを用いることが好ましい。
剥離フィルム51の厚さは、例えば、0.05mm〜0.5mmの範囲が好ましく、0.075mm〜0.2mmの範囲がより好ましい。剥離フィルム51の厚さをこのような範囲とすることで、感光体ドラム12に傷が付くのを抑制することができるとともに、記録材の剥離を良好に行うことが可能になる。
図5に示すように、本実施の形態の剥離フィルム51は、一方の面(表面)が補助部材52に取り付けられる取り付け部51aと、取り付け部51aから感光体ドラム12側に延びて形成され、記録材の剥離を行う離間部の一例としての剥離部51bとが形成されている。
本実施の形態の剥離フィルム51では、両面テープや接着剤等により、取り付け部51aが補助部材52に貼り付けられる。
また、図5に示すように、本実施の形態の剥離フィルム51では、剥離部51bが二等辺三角形状となっている。具体的には、剥離部51bは、取り付け部51a側を底辺とし、感光体ドラム12(図4参照)に接触する先端側を頂点とする二等辺三角形状となっている。
本実施の形態の補助部材52の形状は特に制限されるものではないが、板状、ブロック状の部材、もしくはハウジング19と一体として形成されるもの、ハウジング19自体が補助部材52の役割を担うものが好ましく、例えばSUSやアルミニウム等の金属、または樹脂材料等により構成される。また、補助部材52は、例えば、剥離フィルム51と同様の薄膜状のフィルムから構成されていてもよい。
図5に示すように、本実施の形態の補助部材52は、剥離フィルム51の取り付け部51aが取り付けられる被取り付け部52aと、被取り付け部52aから感光体ドラム12側に向かって形成され、剥離フィルム51の剥離部51bに対向して剥離フィルム51による記録材の剥離を補助する補助部52bとが形成されている。
そして、補助部材52は、例えば被取り付け部52aの裏面(剥離フィルム51が取り付けられる側とは反対側の面)が、ハウジング19に接着されることで、剥離器50が画像形成モジュール100に取り付けられる。
ここで、本実施の形態の剥離器50は、ハウジング19に取り付けられた状態では、図4に示すように、補助部材52が、剥離フィルム51よりも記録材の搬送方向下流側(剥離フィルム51から見て感光体ドラム12の移動方向下流側)に位置するようになっている。
また、本実施の形態の剥離器50は、ハウジング19に取り付けられた状態では、図4に示すように、感光体ドラム12から補助部材52における補助部52bの上端までの距離がh1となっており、感光体ドラム12から補助部材52における補助部52bの下端までの距離がh2(<h1)となっている。
また、図5に示すように、本実施の形態の補助部材52を正面側から見た形状は、矩形状となっている。また、この例では、感光体ドラム12の軸線方向に沿った補助部材52の幅は、剥離フィルム51の幅と比較して大きく設定されているが、特に本形状に限定されるものではない。
ここで、図5に示すように、剥離フィルム51の剥離部51bにおいて、取り付け部51a側から感光体ドラム12に接触する先端側の端部までの長さは、d1となっている。また、補助部材52において、ハウジング19側から感光体ドラム12側に向かう補助部52bの長さは、d2となっている。ここで、剥離フィルム51(剥離部51b)の長さd1は、補助部材52(補助部52b)の長さd2と比較して長く設定されている(d1>d2)。これにより、剥離フィルム51の剥離部51bの先端側は、補助部材52よりも感光体ドラム12側へ突出した状態となっている。
また、剥離フィルム51のフィルム長さd1は、補助部材52の被取り付け部52aから感光体ドラム12表面までの距離と比較して長く設定されている。この結果、図4に示すように、剥離フィルム51の剥離部51bは、先端側の一方の面が感光体ドラム12に接触する。そして、剥離フィルム51の剥離部51bは弾性変形して撓んだ状態となる。
さらに、本実施の形態では、感光体ドラム12の回転軸方向に沿った剥離フィルム51における取り付け部51aの幅はd4となっている。
なお、剥離フィルム51の形状は、図5に示した形状に限定されるものではない。剥離フィルム51は、例えば台形状や矩形状であってもよく、また剥離フィルム51の外縁が例えば曲線により構成されていてもよい。
ただし、剥離フィルム51の剥離部51bは、図5に示した例のように、取り付け部51a側から感光体ドラム12に接触する先端側に向かうに従い感光体ドラム12の軸線方向に沿った幅が小さくなる、所謂先細り形状であることが好ましい。
剥離フィルム51がこのような先細り形状を有することで、剥離部51bが先端側に向かうほど撓みやすくなり、剥離部51bが感光体ドラム12の表面に沿いやすくなって感光体ドラム12と剥離部51bとの密着性が向上する。これにより、例えば記録材が剥離フィルム51と感光体ドラム12の表面との間に入り込むことが抑制され、記録材の詰まり(ジャム)の発生を抑制することができる。
以上説明したような剥離器50を有する画像形成部10(図1参照)では、感光体ドラム12の表面に巻き付いた状態で記録材が搬送され、転写ロール20(図2参照)により記録材にトナーが転写される。その後、剥離器50において剥離フィルム51の剥離部51bの先端部が、感光体ドラム12の表面に巻き付いた記録材と、感光体ドラム12の表面との間に入り込む。そして、感光体ドラム12の回転に伴って、記録材が剥離フィルム51上を移動していく。言い換えると、感光体ドラム12の回転に伴って、剥離フィルム51が、記録材と感光体ドラム12表面との間を、感光体ドラム12の表面から記録材を剥がしながら移動していく。
この結果、記録材が、搬送方向の下流側から順に感光体ドラム12から離れていき、感光体ドラム12の表面から記録材を剥離することができる。
ここで、本実施の形態の剥離器50では、記録材が剥離器50に搬送されていない場合と、記録材が剥離器50に搬送され剥離器50にて記録材の剥離を行う場合とで、剥離フィルム51の状態が変化するようになっている。
まず、上述した図4を用いて、記録材が搬送されていない場合の剥離フィルム51の状態について説明する。
図4に示すように、剥離器50に記録材が搬送されていない状態では、剥離フィルム51は、剥離部51bの先端部が感光体ドラム12の表面に接触するようになっている。そして、剥離フィルム51は、剥離部51bの先端が感光体ドラム12の表面に押されることで、湾曲した形状に弾性変形する。この結果、図4に示すように、剥離フィルム51の剥離部51bは、補助部材52の補助部52bから離れた状態となっている。言い換えると、図4に示した状態では、感光体ドラム12からの距離がh1となる部分よりも感光体ドラム12に近い領域において、剥離フィルム51のうち先端側の長さd1の部分が補助部材52から離れた状態となっている。
そして、本実施の形態の剥離フィルム51は、図4に示したような状態となることで、予め定められた接触力a1で感光体ドラム12の表面に接触するようになっている。
なお、剥離フィルム51の感光体ドラム12に対する接触力は、剥離フィルム51の厚さや長さ、剥離フィルム51の材質等によって異なるものである。また、本実施の形態において「剥離フィルム51の感光体ドラム12に対する接触力」とは、剥離フィルム51と感光体ドラム12表面とが接触する接触部において、剥離フィルム51が感光体ドラム12表面を押す力をいう。
続いて、記録材が搬送され記録材の剥離を行う際の剥離器50の状態について説明する。
図6は、本実施の形態が適用される剥離器50に記録材が搬送された場合の状態を示した図である。
図6に示すように、転写ロール20(図2参照)により画像が転写された記録材Pが剥離器50に搬送されると、搬送される記録材Pにより剥離フィルム51の剥離部51bが、搬送方向下流側(感光体ドラム12の回転方向下流側)に押される。
これにより、剥離フィルム51は、補助部材52から離れた位置にあった剥離部51bが補助部材52側へ移動する。そして、剥離部51bのうち上方側の部分(取り付け部51a側の部分)が補助部材52の補助部52bに接触するようになる。
また、上述したように、剥離フィルム51の長さd1は、補助部材52の長さd2よりも長くなっている。これにより、剥離フィルム51の剥離部51bの先端側の部分は、補助部材52に接触せずに、補助部材52よりも感光体ドラム12側に突出した状態となる。言い換えると、図6に示した状態では、感光体ドラム12からの距離がh2となる部分よりも感光体ドラム12に近い領域において、剥離フィルム51のうち先端側の長さd3(=d1−d2)の部分のみが補助部材52から離れた状態となっている。
そして、本実施の形態の剥離フィルム51は、図6に示したような状態となることで、予め定められた接触力a2で感光体ドラム12の表面に接触するようになっている。
ところで、本実施の形態の剥離器50のように可撓性を有する剥離フィルム51を用いる場合、剥離フィルム51の厚さや材質等が同一であれば、剥離フィルム51の感光体ドラム12に対する接触力は、感光体ドラム12に対する剥離フィルム51の支持の仕方によって異なる。
これにより、図6に示した記録材が剥離器50に搬送された状態では、剥離フィルム51の感光体ドラム12に対する接触力a2が、図4に示した記録材が剥離器50に搬送されていない状態の接触力a1と異なっている。
具体的には、図6に示すように、記録材が剥離器50に搬送された場合には、図4に示した場合と比較して、感光体ドラム12に近い位置から剥離フィルム51を支持した状態となっており、剥離フィルム51(剥離部51b)が大きく弾性変形した状態となっている。すなわち、図6に示した状態では、図4に示した場合と比較して、弾性変形して湾曲した剥離フィルム51の曲率が大きくなっている。
また、図6に示した状態では、図4に示した場合と比較して、補助部材52に接触していない剥離フィルム51(剥離部51b)の長さが短くなっている。
さらに、図6に示した状態では、図4に示した場合と比較して補助部材52に近い位置において、剥離フィルム51(剥離部51b)が感光体ドラム12に接触している。
これにより、図6に示した記録材が剥離器50に搬送された状態では、剥離フィルム51の感光体ドラム12に対する接触力a2が、図4に示した記録材が剥離器50に搬送されていない状態の接触力a1と比較して、大きくなっている(a2>a1)。
以上説明したように、本実施の形態の剥離器50では、上述した構成を有することで、剥離器50に記録材が搬送された場合に、剥離フィルム51の感光体ドラム12への接触力が大きくなるようになっている。すなわち、本実施の形態の剥離器50では、剥離器50にて記録材の剥離を行う際に、剥離フィルム51の感光体ドラム12への接触力を、一時的に大きくすることが可能になっている。
これにより、剥離器50にて記録材の剥離を行う際に、記録材が剥離フィルム51と感光体ドラム12の表面との間に入り込むことが抑制され、記録材の詰まり(ジャム)の発生を抑制することができる。
ここで、通常、剥離フィルム51の厚さが薄いほど、また剥離フィルムの剛性が低いほど、感光体ドラム12の表面に対する負荷が減り感光体ドラム12表面に傷が生じにくい一方、記録材の詰まり(ジャム)等の剥離不良が発生しやすい傾向がある。
本実施の形態では、上述したように、記録材を剥離する際に一時的に剥離フィルム51の感光体ドラム12に対する接触力を大きくすることで、例えば、従来と比較して厚さが薄くまたは剛性が低い剥離フィルム51であっても、記録材の剥離を良好に行うことが可能になる。
そして、本実施の形態では、剥離器50に記録材が搬送されていないときには、剥離フィルム51の感光体ドラム12に対する接触力が弱くなる。
この結果、本実施の形態では、本構成を採用しない場合と比較して、剥離フィルム51による感光体ドラム12に対する負荷が減り、感光体ドラム12の表面に傷が生じることを抑制できる。
さらに、剥離フィルム51による感光体ドラム12に対する負荷が減ることで、本構成を採用しない場合と比較して、感光体ドラム12や感光体ドラム12を含む画像形成モジュール100の寿命を長期化することが可能になる。
また、本実施の形態の剥離器50では、補助部材52を設けることで、本構成を採用しない場合と比較して、感光体ドラム12の表面と剥離器50との間に形成される空間が狭くなっている。これにより、本実施の形態では、例えば、記録材が剥離器50に搬送された場合に、記録材に剥離フィルム51が押されて、剥離フィルムと感光体ドラム12との間に記録材が巻き込まれてしまうのを抑制できる。
続いて、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図4〜図6等に示した剥離器50等を有する画像形成装置1を用いて、記録材(用紙)に対して画像形成を行い、剥離した。それぞれの実施例について、用紙の剥離性について評価を行った。用紙としては、王子製紙社製A4苫更(49gsm)を図7(実施例および比較例にて使用した用紙の形状を示した図)のような形状に加工したものを用いた。
剥離フィルム51としては、幅d4(図5参照)10mm、厚さ0.100mmのポリエチレンテレフタレート(PET;東レ株式会社製のルミラーS10)からなるフィルムを用いた。また、補助部材52としては、厚さ1mmのSUS製のものを用いた。なお、本実施例の剥離器50は、ハウジング19から分離可能(取り外し可能)であるため、分離型と称す。
なお、それぞれの実施例における剥離フィルム51の長さd1(図5参照)、補助部材52の長さd2(図5参照)および補助部材52から突出する剥離フィルム51の長さd3(図5参照)は、表1に示す通りである。
(実施例2)
補助部材52として厚さ1mmのPETフィルムを用いた他は、実施例1と同様に画像形成を行い、評価を行った。
(実施例3)
ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂から構成されるハウジング19を補助部材52として用いた他は、実施例1と同様に画像形成を行い、評価を行った。なお、本実施例の剥離器50は、ハウジング19と一体となっているため、一体型と称す。
(実施例4〜12)
剥離フィルム51の厚さ、長さd1、補助部材52の長さd2および補助部材52から突出する剥離フィルム51の長さd3を表1に示したような剥離フィルム51および補助部材52を用いた他は、実施例1と同様に画像形成を行い、評価を行った。
(比較例1〜2)
補助部材52を有していない以外は、実施例1〜12と同様の構成を有する画像形成装置1を用いて、用紙に対して画像形成を行い、剥離を行った。そして、それぞれの比較例について、用紙の剥離性について、評価を行った。
なお、実施例1〜12または比較例1〜2において剥離フィルム51として用いた厚さ0.075mm〜0.188mmのPETフィルムは、回転する感光体ドラム12に接触させた場合に、感光体ドラム12に対して傷が生じにくいことが予め確認されているものである。
(評価結果)
<用紙の剥離性>
感光体ドラム12からの用紙の剥離性について評価した。具体的には、100枚の用紙に対して画像を形成し、剥離器50において正常に剥離が行われた用紙の枚数を数えた。評価基準は以下の通りである。
評価基準は、以下の通りである。
◎:剥離が正常に行われた用紙の枚数が95枚以上
○:剥離が正常に行われた用紙の枚数が85枚以上95枚未満
△:剥離が正常に行われた用紙の枚数が75枚以上85枚未満
×:剥離が正常に行われた用紙の枚数が75枚未満
以上の評価結果を表1に示す。
Figure 2015052764
表1に示すように、実施例1〜12では、用紙の剥離性評価が○または◎であり、剥離が良好に行われることが確認された。
これに対し、比較例1〜2では、用紙の剥離性の評価が×であり、実施例1〜12と比較して、剥離器50にてジャム等の用紙の剥離不良が発生しやすいことが確認された。
すなわち、補助部材52を有していない比較例1〜2では用紙の剥離不良が生じやすい薄い剥離フィルム51を用いた場合であっても、実施例1〜4では、剥離器50において補助部材52を設けることで、用紙を良好に剥離できることが確認された。
そして、実施例1〜12では、用紙の剥離にこのような薄い剥離フィルム51を使用できることで、用紙の剥離を行わない場合には、感光体ドラム12表面に対する負荷を小さくすることが可能になり、感光体ドラム12表面に傷が付くことが抑制できることが確認された。
また、実施例2のように、補助部材52としてPETフィルムを用いた場合であっても、用紙を良好に剥離できることが確認された。
さらに、実施例3のように、補助部材52としてハウジング19を使用した一体型の剥離器50であっても、用紙を良好に剥離できることが確認された。
また、実施例1と実施例5とを比較し、または実施例4と実施例6とを比較すると、剥離フィルム51としてPETフィルムを用いた場合において、剥離フィルム51の厚さが0.075mmの場合と比較して、剥離フィルム51の厚さが0.100mmの場合に、用紙をより良好に剥離できることが確認された。
さらにまた、実施例1と実施例9とを比較し、または実施例4と実施例10とを比較すると、補助部材52の長さd2が1.5mmの場合と比較して、補助部材52の長さd2が2.5mmの場合に、用紙をより良好に剥離できることが確認された。
1…画像形成装置、12…感光体ドラム、13…帯電器、15…現像器、16…クリーナ、19…ハウジング、50…剥離器、51…剥離フィルム、52…補助部材、100…画像形成モジュール

Claims (6)

  1. 表面および当該表面と対向する裏面を備える板状の形状を有し、回転し画像を保持する像保持体に当該表面の一部が接触することで弾性変形し、当該像保持体から記録材を剥離する剥離部材と、
    前記剥離部材から見て前記像保持体の移動方向下流側に設けられ、当該像保持体側へ延び且つ当該剥離部材の前記表面に対向する対向部材と
    を備える剥離機構。
  2. 前記対向部材は、前記剥離部材と比較して剛性が高いことを特徴とする請求項1記載の剥離機構。
  3. 前記剥離部材は、前記像保持体に接触する先端側に向かうに従い、当該像保持体の回転軸方向に沿った幅が小さくなるように形成されることを特徴とする請求項1記載の剥離機構。
  4. 回転し画像を保持する像保持体と、
    表面および当該表面と対向する裏面を備える板状の形状を有し、前記像保持体に当該表面の一部が接触することで弾性変形し、当該像保持体から記録材を剥離する剥離部材と、
    前記剥離部材から見て前記像保持体の移動方向下流側に設けられ、搬送される記録材に押された当該剥離部材が押し付けられることで、当該像保持体に対する当該剥離部材の接触力を上昇させる押し付け部材と
    を備える画像形成ユニット。
  5. 前記剥離部材は、記録材が搬送されない場合に前記押し付け部材から離間して設けられる離間部を有し、
    前記剥離部材が記録材に押されることで、前記離間部の一部が前記押し付け部材に押し付けられることを特徴とする請求項4記載の画像形成ユニット。
  6. 回転し画像を保持する像保持体と、
    前記像保持体に保持される画像を記録材に転写する転写手段と、
    前記転写手段により画像が転写された記録材を前記像保持体から剥離する剥離機構と
    を備え、
    前記剥離機構は、
    表面および当該表面と対向する裏面を備える板状の形状を有し、前記像保持体に当該表面の一部が接触することで弾性変形し、当該像保持体から記録材を剥離する剥離部材と、
    前記剥離部材から見て前記像保持体の移動方向下流側に設けられ、当該像保持体側へ延び且つ当該剥離部材の前記表面に対向する対向部材とを備えること
    を特徴とする画像形成装置。
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