JP2015050689A - 非可逆回路素子およびこれを用いた通信装置 - Google Patents

非可逆回路素子およびこれを用いた通信装置 Download PDF

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秀典 大波多
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宜紀 松丸
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Ryuichi Kasahara
竜一 笠原
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Masaharu Takeishi
将治 武石
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Abstract

【課題】端子間の絶縁信頼性が高く、組立が容易で低コストの端子構造を有する非可逆回路素子を提供する。
【解決手段】非可逆回路素子1は、プリント基板10と、プリント基板10上に実装され、信号入出力端子を有する磁気回転子11と、磁気回転子11に静磁界を印加する永久磁石12と、プリント基板10、磁気回転子11および永久磁石12を収容する磁性金属容器13とを備える。磁性金属容器13は、プリント基板10の底面を選択的に覆う底板部19aを有し、プリント基板10の底面は、実装面から見て相対的に上方に位置する上段面10bと、上段面10bよりも下方に位置する下段面10cとを有している。上段面10bは底板部19aに覆われており、下段面10cは磁性金属容器13の外側に露出しており、下段面10cには信号入出力端子が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯電話のような移動体無線機器や携帯電話基地局などに使用される集積型の非可逆回路素子およびこれを用いた通信装置に関するものである。
磁気装置の一種であるアイソレータやサーキュレータ等の非可逆回路素子は、ヨークとして機能する磁性金属容器内に磁気回転子等の必要な部品を内蔵した構造を有している。この磁性金属容器はアース部材としても機能し、アース用の外部端子として使用することができる。一方、信号入出力端子を別途形成する必要があり、磁性金属容器の外側へ電気信号を導出させる構成が必要となる。すなわち、信号入出力端子は、製品の底部を構成する磁性金属容器を貫通して外側に引き出される必要がある。
外部端子を形成する方法として、特許文献1には、絶縁樹脂に導電性磁性体をインサートモールド成型することにより、磁性金属容器の底面をその厚さ方向に跨ぐ外部端子を形成することが記載されている。また、特許文献2には、下部ヨークと樹脂ケース部分とをインサートモールド成型することにより、磁性金属容器の底面をその厚さ方向に跨ぐ外部端子を形成することが記載されている。特許文献3には、下部ヨークに所定の金属導体パターンが形成されたフィルムを巻き付けることにより、磁性金属容器の底面部分の厚さを跨ぐ外部端子を形成することが記載されている。特許文献4には、下部ヨークに絶縁膜を施し、これにより凹部を形成し、凹部の内部に外部端子を埋め込むことで磁性金属容器の底面をその厚さ方向に跨ぐ外部端子を形成することが記載されている。
特開2002−141709号公報 特許第3356121号公報 特開2007−53678号公報 特開2008−53842号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載された従来の非可逆回路素子は、外部端子を含む樹脂ケースをインサートモールド成型することにより複雑な構造になる。また、特許文献3に記載された従来の非可逆回路素子は、金属導体パターンが形成されたフィルムの厚さが非常に薄いため、破損等を防止しながらの取り扱いが非常に難しく、下部ヨークへの巻き付け作業が非常に難しいという問題がある。さらに、特許文献4に記載された従来の非可逆回路素子は、電着膜で絶縁された凹部が形成されている磁性金属容器に導電性の良い金属球をはめ込む構造となっているため、はめ込み時に電着膜が破損しやすく、また破損部分を外部から確認できないので、絶縁信頼性が低いという問題もある。
したがって、本発明の目的は、樹脂ケースを用いることなく信号入出力端子を外部に引き出すことができ、組立が容易で低コストの端子構造を有する非可逆回路素子並びにこれを用いた信頼性の高い通信装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による非可逆回路素子は、複数の外部端子を有するプリント基板と、前記プリント基板上に実装された磁気回転子と、前記磁気回転子に静磁界を印加する永久磁石と、前記プリント基板、前記磁気回転子および前記永久磁石を収容する磁性金属容器とを備え、前記磁性金属容器は、前記プリント基板の底面を選択的に覆う底板部を有し、前記プリント基板の前記底面は、凹部を構成する上段面と、凸部を構成する下段面とを有し、前記上段面は前記底板部に覆われており、前記下段面は前記底板部に覆われることなく前記磁性金属容器の外側に露出しており、前記複数の外部端子は、少なくとも信号入出力端子を含み、前記信号入出力端子は前記下段面に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、信号入出力端子を外側に引き出すために樹脂ケースおよびリード端子などを用いることなく、プリント基板だけで信号入出力端子を磁性金属容器の外側に引き出すことができる。したがって、低コストで組み立てが容易な端子構造を有する非可逆回路素子を提供することができる。
本発明において、前記プリント基板の平面形状は略矩形であり、前記下段面は、前記プリント基板の第1の幅方向の一端側および他端側にそれぞれ設けられた第1および第2の下段面を有し、前記信号入出力端子は、前記第1の下段面に設けられた前記第1の信号入出力端子と、前記第2の下段面に設けられた前記第2の信号入出力端子とを含むことが好ましい。
本発明において、前記複数の外部端子はアース端子をさらに含み、前記アース端子は、前記下段面に設けられていることが好ましい。この場合において、前記下段面は、前記第1の幅方向と直交する前記プリント基板の第2の幅方向の全幅に亘って形成されていることが好ましい。この構成によれば、信号入出力端子とアース端子の両方を磁性金属容器の外側に引き出すことができる。
本発明において、前記プリント基板は、前記上段面に設けられたアース用の電極パターンをさらに有し、前記アース用の電極パターンは前記磁性金属容器に電気的に接続されていることが好ましい。この場合において、前記下段面は、前記プリント基板のコーナー部に設けられていることが好ましい。この構成によれば、アース端子を磁性金属容器の外側に引き出す必要がなく、磁性金属容器の全体をアース部材として機能させることができる。
本発明において、前記プリント基板は多層基板からなり、前記上段面は、前記多層基板の少なくとも最下層の絶縁層が選択的に除去された領域内の底面であり、前記下段面は、前記多層基板の前記最下層の絶縁層の底面であることが好ましい。この構成によれば、多層基板を用いて外部入出力端子を磁性金属容器の外側に引き出すことができる。
本発明において、前記プリント基板は、メイン基板と、前記メイン基板の底面に電気的に接続された端子板とを含み、前記上段面は、前記端子板に覆われていない前記メイン基板の底面であり、前記下段面は、前記端子板の底面であることが好ましい。この構成によれば、外部入出力端子を磁性金属容器の外側に簡単に引き出すことができる。
また、本発明による通信装置は、上述した本発明による非可逆回路素子を備えたことを特徴とする。本発明によれば、低コストで信頼性の高い通信装置を提供することができる。
本発明によれば、磁気回転子の信号入出力端子を磁性金属容器の外側に引き出すために樹脂ケースおよびリード端子などを用いることなく、プリント基板だけで信号入出力端子を磁性金属容器の外側に引き出すことができる。したがって、低コストで組み立てが容易な端子構造を有する非可逆回路素子を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態による非可逆回路素子1の構成を示す略分解斜視図である。 図2は、プリント基板10と下部ヨーク19との関係を概略的に示す図であって、(a)は側面図、(b)は底面図である。 図3は、プリント基板10の変形例を示す略分解斜視図である。 図4は、図3に示したプリント基板10の製造方法を説明するための略平面図である。 図5は、本発明の第2の実施形態による非可逆回路素子2の構成を示す略分解斜視図である。 図6は上記非可逆回路素子1または2をアイソレータとして構成した場合の回路図である。 図7は、上記非可逆回路素子1または2を用いた通信装置の構成の一例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による非可逆回路素子1の構成を示す略分解斜視図である。
図1に示すように、この非可逆回路素子1は、プリント基板10と、プリント基板10上に実装された磁気回転子11と、磁気回転子11の上方に配置され、磁気回転子11に静磁界を印加する永久磁石12と、プリント基板10、磁気回転子11および永久磁石12を収容する磁性金属容器13とを備えている。
磁気回転子11は、下部フェライトコア14aと、下部フェライトコア14aの上面に形成された第1〜第3の中心導体15a〜15cと、第1〜第3の中心導体15a〜15cに重ねて設けられた上部フェライトコア14bとを備えている。第1〜第3の中心導体15a,15b,15c間は絶縁シート15dによって互いに絶縁分離されている。本実施形態の磁気回転子11は、第1〜第3の中心導体15a〜15cを2つのフェライトコア14a,14bで挟み込んだサンドイッチ構造であるが、上部フェライトコア14bを省略することも可能である。
第1の中心導体15aは、図中のX方向(第1の幅方向)に対して約30度の角度で交差する方向に延在する2本のストリップパターンの組み合わせからなり、第2の中心導体15bは、X方向に対して約−30度の角度で交差する方向に延在する2本のストリップパターンの組み合わせからなり、第3の中心導体15cは、X方向と直交するY方向(第2の幅方向)に延在する2本のストリップパターンの組み合わせからなる。第1〜第3の中心導体15a〜15cの一端は下部フェライトコア14aの底面に位置する共通導体(不図示)を介して互いに接続されており、共通導体はプリント基板10上のアースパターンに接続されている。
第1の中心導体15aの他端は、プリント基板10上のランドおよび配線パターンを経由して対応する外部端子である第1の信号入出力端子(ポート1)に接続される。また、第2の中心導体15bの他端は、プリント基板10上のランドおよび配線パターンを経由して対応する外部端子である第2の信号入出力端子(ポート2)に接続される。第3の中心導体15cの他端は、非可逆回路素子1がサーキュレータの場合には、プリント基板10上のランドおよび配線パターンを経由して対応する外部端子である第3の信号入出力端子(ポート3)に接続される。また非可逆回路素子1がアイソレータの場合、第3の信号入出力端子(ポート3)は抵抗17を介してアースに接続される。さらに、第1〜第3の中心導体15a〜15cの他端とアースとの間には整合用のコンデンサ16がそれぞれ接続される。
磁性金属容器13は、プリント基板10の上方を覆う上部ヨーク18と、プリント基板10の下方を覆う下部ヨーク19とで構成されている。下部ヨーク19に上部ヨーク18を被せることにより、プリント基板10上の磁気回転子11および永久磁石12は磁性金属容器13内に収容される。
上部ヨーク18は、天板部18aと4つの側板部18b〜18eとを有しており、Y方向に対向する2つの側板部18b,18cの高さは、X方向に対向する他の2つの側板部18d,18eよりも低くなっている。一方、下部ヨーク19は、プリント基板10の底面を選択的に覆う底板部19aと、Y方向に互いに対向する2つの側板部19b,19cとを有している。2つの側板部19b,19cは上部ヨーク18の2つの側板部18b,18cと同じ方向に位置しており、下部ヨーク19に上部ヨーク18を被せるとき、上部ヨーク18の2つの側板部18b,18cは、下部ヨーク19の2つの側板部19b,19cよりも磁性金属容器13内側に入り込む。すなわち、磁性金属容器13の4つの側面のうち、対向する2つの側面は、下部ヨーク19の側板部19b,19cによって構成され、他の2つの側面は、上部ヨーク18の側板部18d,18eによって構成されている。
下部ヨーク19の底板部19aは、プリント基板10の底面のX方向の中央部を覆っている。そのため、底板部19aの幅Wはプリント基板10の幅Wよりも狭く、プリント基板10の底面のX方向の両端部は外部に露出している。
プリント基板10の底面には、下部ヨーク19の底板部19aと嵌合する溝10aが設けられている。そのため、プリント基板10の底面は段差を有し、凹部を構成する上段面10bと、凸部を構成する下段面10cとを有している。上段面10bは、プリント基板10のX方向の中央部であって下部ヨーク19の底板部19aと平面視にて重なる領域に形成されており、下段面10cは、プリント基板10の長手方向の両端部であって位置し下部ヨーク19の底板部19aと平面視にて重ならない領域に形成されている。そして上段面10bのみが底板部19aに覆われ、プリント基板10の下段面10cは底板部19aに覆われることなく外部に露出している。なお、段差の上下方向は、非可逆回路素子1の実装面を基準としている。すなわち、プリント基板10の底面をその下方から見たとき、相対的に上方に位置する面が上段面10bであり、上段面10bよりも下方に位置する面が下段面10cである。
図2は、プリント基板10と下部ヨーク19との関係を概略的に示す図であって、(a)は側面図、(b)は底面図である。
図2(a)および(b)に示すように、下部ヨーク19の底板部19aはプリント基板10の底面に形成された溝10aに嵌合しており、プリント基板10の上段面10bと接している。そのため、プリント基板10の上段面10bは下部ヨーク19の底板部19aの上面とほぼ同一平面をなしている。一方、プリント基板10の下段面10cの高さh1は、少なくとも下部ヨーク19の底板部19aの上面の高さh2よりも低い。これによれば、プリント基板10の下段面10cに形成された外部端子20a〜20fを磁性金属容器13の外側に確実に引き出すことができ、非可逆回路素子1の実装信頼性および実装強度を高めることができる。
プリント基板10の底面の下段面10cには外部端子20a〜20fが形成されている。特に限定されないが、外部端子20aは第1の中心導体15aの他端に接続された第1の信号入出力端子を構成しており、外部端子20dは第2の中心導体15bの他端に接続された第2の信号入出力端子を構成している。その他の外部端子20b,20c,20e,20fはアース用の外部端子である。下段面10cは下部ヨーク19に覆われることなく露出しているので、外部端子20a〜20fも下部ヨーク19の外側に露出している。このように、本実施形態においては、樹脂ケースを用いることなく、外部端子20a〜20fを磁性金属容器13の外側に容易に引き出すことができる。
外部端子20a〜20fの端子面は下部ヨーク19の底板部19aの底面と同一平面上に位置することが好ましい。これによれば、下部ヨーク19をアース部材として使用する場合に、実装面に対する下部ヨーク19の底面の高さを信号入出力端子の端面の高さと揃えることができ、実装信頼性を高めることができる。
プリント基板10の底面に形成された溝10aは、レーザ加工により形成することができる。この場合、プリント基板10として例えば3層の多層基板を用い、最下層の絶縁層をレーザ加工により選択的に消失させることで溝10aを形成することができる。ここで多層基板とは、配線層と樹脂からなる絶縁層とを交互に積層し、上下の絶縁層が熱プレスにより密着した基板のことを言う。
溝10aの形成領域の全面には内層の導体パターンを形成しておき、レーザ加工時に内層の導体パターンをストッパーとして用いることにより、最下層の絶縁層のみを消失させることができる。さらに、このストッパーとして機能した導体パターンはプリント基板10の底面に露出し、下部ヨーク19の底板部19aと広範囲に接触するアースパターンとなる。
溝10aはルータ加工により形成することもできる。ルータ加工の場合、溝10aはY方向に沿って等幅であることが好ましい。溝10aが等幅であればルータを一方向に進行させるだけで溝10aを完成させることができ、加工が非常に容易だからである。なお、ルータ加工は基板サイズが比較的大きく溝10aの面積(幅)が大きい場合に好適であり、レーザ加工は、基板サイズが比較的小さく溝10aの面積(幅)が小さい場合に好適である。
図3は、プリント基板10の変形例を示す略分解斜視図である。
図3に示すように、このプリント基板10は、メイン基板10Mと、下段面10cを形成するために用いられる2枚の端子板10T,10Tとの組み合わせにより構成されている。本実施形態の端子板10T,10Tは、プリント基板10のY方向の全幅に亘って延在する細長い短冊状のものであり、メイン基板10Mの底面のX方向の両端部にそれぞれ設けられている。外部端子20a〜20cは端子板10Tの底面に設けられており、外部端子20d〜20fは端子板10Tの底面に設けられている。これらは端子板の側面を経由して上面に引き上げられ、さらにメイン基板10Mの対応する端子に半田付けされている。そしてこの半田付けにより端子板10T,10Tはメイン基板10Mに固定される。側面経由の場合、本実施形態の非可逆回路素子が、部品実装基板にはんだ付けで実装される際に側面にはんだフィレットの形成を目視で確認することができ、接続信頼性を高めることができる。なお外部端子20a〜20fはスルーホール導体を介して端子板10T,10Tの上面に引き上げられてもよい。
本実施形態によるプリント基板10は、上述した多層基板からなるプリント基板10と実質的に同一の構成を有しており、端子板10T,10Tの底面はプリント基板10の底面の下段面10cをなし、端子板10T,10Tと重ならないメイン基板10Mの底面はプリント基板10の底面の上段面10bをなし、2つの端子板10T,10Tに挟まれた空間は下部ヨーク19の底板部19aと嵌合する溝10aとなっている。
図4は、図3に示したプリント基板10の製造方法を説明するための略平面図である。
プリント基板10の製造では、まず図4(a)に示すように、ガイド治具24上に端子板10T,10Tの集合基板25とメイン基板10Mの集合基板26とを重ねあわせる。端子板10T,10Tの集合基板25およびメイン基板10Mの集合基板26には複数の位置決め穴27が設けられており、ガイド治具24上の複数の位置決めピン24aを集合基板25,26の対応する位置決め穴27に挿入することにより正確な位置決めが行われる。また、必要な端子に予めクリーム半田を印刷しておき、リフロー工程を経ることでメイン基板10Mの端子と端子板10T,10Tの端子とを半田付けにより固定する。
その後、図4(b)に示すように、所定の切断ラインC−C'に沿って集合基板25,26の積層体28を切断することにより、図3に示したプリント基板10が完成する。
以上説明したように、本実施形態による非可逆回路素子1は、磁性金属容器13の外側に磁気回転子11の信号入出力端子を引き出す構造をプリント基板10だけで実現することができる。したがって、外部端子を有する樹脂ケースを用いることなく、低コストで組み立てが容易な端子構造を有する非可逆回路素子を提供することができる。
図5は、本発明の第2の実施形態による非可逆回路素子2の構成を示す略分解斜視図である。
図5に示すように、本実施形態による非可逆回路素子2は、プリント基板10のY方向の全幅ではなく、Y方向の一端側に位置しX方向に隣接する2つのコーナー部の領域に下段面10cを設け、それ以外の領域を上段面10bとすることを特徴としている。本実施形態によるプリント基板10もまた、図4に示したプリント基板と同様、メイン基板10Mと2つの端子板10T,10Tとの組み合わせからなり、端子板10T,10Tはメイン基板10Mに半田付けされている。この場合、端子板10T,10Tは、細長い短冊状の基板ではなく、コーナー部の領域だけに設けられる比較的小さな矩形状の基板である。
下部ヨーク19の底板部19aのうちY方向の一端側の領域は、プリント基板10の底面のX方向の中央部のみを覆っている。そのため、当該領域における底板部19aの幅Wは、プリント基板10の幅Wよりも狭く、プリント基板10の底面のX方向の両端部は外部に露出している。一方、下部ヨーク19の底板部19aのうちY方向の他端側の領域は、プリント基板10の底面のX方向の全面を覆っている。そのため、当該領域における底板部19aの幅Wはプリント基板10の幅Wとほぼ等しい。
一方の端子板10Tには第1の信号入出力端子である外部端子20aが設けられており、他方の端子板10Tには第2の信号入出力端子である外部端子20dが設けられている。そのため、外部端子20aは磁気回転子11を構成する第1の中心導体15aの他端に接続されており、外部端子20dは第2の中心導体15bの他端に接続されている。外部端子20a,20dは、端子板の側面を経由して上面に引き上げられ、メイン基板10Mの対応する端子に半田付けされている。そしてこの半田付けにより端子板10T,10Tはメイン基板10Mに固定される。端子板10T,10Tの上面には、半田固定用のパターン20gも設けられており、メイン基板10Mと端子板10T,10Tとの接続強度の向上が図られている。
一方、図示されていないが、端子板10T,10Tと重ならないメイン基板10Mの底面(プリント基板10の上段面10b)にはアース用の電極パターンが設けられている。このアース用の電極パターンは、信号入出力用の外部端子20a,20dのように露出することなく下部ヨーク19の底板部19aに覆われており、しかも底板部19aに半田付けされている。そのため、下部ヨーク19の全体をアース用の外部端子として使用することができる。
以上説明したように、本実施形態による非可逆回路素子2は、第1の実施形態と同様、磁性金属容器13の外側に信号入出力端子を引き出す構造をプリント基板10だけで実現することができる。したがって、外部端子を有する樹脂ケースを用いることなく、低コストで組み立てが容易な端子構造を有する非可逆回路素子を提供することができる。特に、アース端子を磁性金属容器の外側に引き出す必要がなく、磁性金属容器の全体をアース部材として機能させることができる。また、プリント配線板より強い強度を持つ金属容器を部品実装基板にはんだ付けできるため、固着強度が強くなり、部品実装基板とより強固に実装することができる。
図6は、上記非可逆回路素子1または2をアイソレータとして構成した場合の回路図である。
図6に示すように、中心導体15a,15b,15cは網状に組み合わされており、それぞれの一端は接地されている。また中心導体15a,15b,15cの他端とアースとの間には整合用のコンデンサ16が挿入されている。さらに、中心導体15cの非接地端とアースとの間には終端抵抗としての抵抗17が接続されている。この構成により、信号入出力端子Ta,Tb間には非可逆特性が生じており、信号入出力端子Taに入力した信号は信号入出力端子Tbに向かって低損失で通過するが、信号入出力端子Tbに入力した信号は抵抗17で消費され、信号入出力端子Taからはほとんど出力されない。
図7は、上記非可逆回路素子1または2を用いた通信装置5の構成の一例を示すブロック図である。
図7に示すように、この通信装置5は、送受信アンテナANTと、デュプレクサDPXと、バンドパスフィルタBPFa,BPFbと、増幅回路PA,LNAと、ミキサMIXa,MIXbと、オシレータOSCと、周波数シンセサイザSYNと、アイソレータISOとを備えている。ミキサMIXa、バンドパスフィルタBPFa、増幅回路(パワーアンプ)PAおよびアイソレータISOは通信装置の送信回路を構成しており、増幅回路(ローノイズアンプ)LNA、バンドパスフィルタBPFbおよびミキサMIXbは通信装置の受信回路を構成している。デュプレクサDPX、オシレータOSCおよび周波数シンセサイザSYNは、送信側および受信側に共通の回路である。
ミキサMIXaは入力されたIF信号と周波数シンセサイザSYNから出力された信号とを混合し、バンドパスフィルタBPFaはミキサMIXaからの混合出力信号のうち送信周波数帯域のみを通過させ、増幅回路PAはこれを電力増幅し、アイソレータISOおよびデュプレクサDPXを介して送受信アンテナANTより送信する。
アイソレータISOは、デュプレクサDPX等からの増幅回路PAへの反射信号を阻止して、増幅回路PAでの歪みの発生を防止する。アイソレータISOには上記非可逆回路素子1または2が用いられる。増幅回路LNAはデュプレクサDPXから取り出した受信信号を増幅する。バンドパスフィルタBPFbは増幅回路LNAから出力される受信信号のうち受信周波数帯域のみを通過させる。ミキサMIXbは、周波数シンセサイザSYNから出力された周波数信号と受信信号とをミキシングして中間周波信号IFを出力する。
このように、本実施形態においては、アイソレータISOに上記非可逆回路素子1,2を用いているので、信頼性が高く低コストの通信装置を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記第2の実施形態においては、プリント基板10の底面の下段面10cに信号入出力端子を形成し、上段面10bにアース用の電極パターンを設けた端子構造をメイン基板10Mと端子板10T,10Tとの組み合わせで実現しているが、本発明はこの構成に限定されず、例えば第1の実施形態のように多層基板を用いて実現してもよい。
1,2 非可逆回路素子
5 通信装置
10 プリント基板
10M メイン基板
10T,10T 端子板
10a プリント基板の底面の溝
10b プリント基板の底面の上段面
10c プリント基板の底面の下段面
11 磁気回転子
12 永久磁石
13 磁性金属容器
14a 下部フェライトコア
14b 上部フェライトコア
15a,15b,15c 中心導体
15d 絶縁シート
16 コンデンサ
17 抵抗
18 上部ヨーク
18a 上部ヨークの天板部
18b,18c,18d,18e 上部ヨークの側板部
19 下部ヨーク
19a 下部ヨークの底板部
19b,19c 下部ヨークの側板部
20a〜20f 外部端子
20g ランドパターン
24 ガイド治具
24a 位置決めピン
25 端子板の集合基板
26 メイン基板の集合基板
27 位置決め穴
28 積層体
ANT 送受信アンテナ
BPFa,BPFb バンドパスフィルタ
DPX デュプレクサ
ISO アイソレータ
MIXa,MIXb ミキサ
OSC オシレータ
PA,LNA 増幅回路
SYN 周波数シンセサイザ
Ta,Tb 信号入出力端子

Claims (7)

  1. 複数の外部端子を有するプリント基板と、
    前記プリント基板上に実装された磁気回転子と、
    前記磁気回転子に静磁界を印加する永久磁石と、
    前記プリント基板、前記磁気回転子および前記永久磁石を収容する磁性金属容器とを備え、
    前記磁性金属容器は、前記プリント基板の底面を選択的に覆う底板部を有し、
    前記プリント基板の前記底面は、凹部を構成する上段面と、凸部を構成する下段面とを有し、
    前記上段面は前記底板部に覆われており、
    前記下段面は前記底板部に覆われることなく前記磁性金属容器の外側に露出しており、
    前記複数の外部端子は、少なくとも信号入出力端子を含み、
    前記信号入出力端子は前記下段面に設けられていることを特徴とする非可逆回路素子。
  2. 前記プリント基板の平面形状は略矩形であり、
    前記下段面は、前記プリント基板の第1の幅方向の一端側および他端側にそれぞれ設けられた第1および第2の下段面を有し、
    前記信号入出力端子は、前記第1の下段面に設けられた前記第1の信号入出力端子と、前記第2の下段面に設けられた前記第2の信号入出力端子とを含む、請求項1に記載の非可逆回路素子。
  3. 前記複数の外部端子はアース端子をさらに含み、
    前記アース端子は、前記下段面に設けられている、請求項1又は2に記載の非可逆回路素子。
  4. 前記プリント基板は、前記上段面に設けられたアース用の電極パターンをさらに有し、前記アース用の電極パターンは前記磁性金属容器に電気的に接続されている、請求項1又は2に記載の非可逆回路素子。
  5. 前記プリント基板は多層基板からなり、
    前記上段面は、前記多層基板の少なくとも最下層の絶縁層が選択的に除去された領域内の底面であり、
    前記下段面は、前記多層基板の前記最下層の絶縁層の底面である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の非可逆回路素子。
  6. 前記プリント基板は、メイン基板と、前記メイン基板の底面に電気的に接続された端子板とを含み、
    前記上段面は、前記端子板に覆われていない前記メイン基板の底面であり、
    前記下段面は、前記端子板の底面である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の非可逆回路素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の非可逆回路素子を備えた通信装置。
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