JP2015050011A - エレクトロルミネセンス装置およびその製造方法 - Google Patents

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淳 高城
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Abstract

【課題】有機EL素子内で発光した光を有効利用すべく、光の取り出し効率を向上させることを目的とする。
【解決手段】有機EL素子で発光した光の損失要因である導波光を有効利用することで、電流を増やすことなく光取り出し効率を高める。そのために、光反射面を有する第1の電極の下層に設けられる絶縁層に段差部を設け、該第1の電極の周縁領域がこの段差部にかかるように形成する。この段差部により第1の電極の周縁領域において第2の電極側に向けて屈曲した反射面が形成され、有機EL層を導波する光を当該反射面で反射させ、第2の電極側から放射させるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明の一実施形態はエレクトロルミネセンス装置に関し、例えばトップエミッション型のエレクトロルミネセンス装置に適用して有効な技術に関する。
有機材料のエレクトロルミネセンスを利用したエレクトロルミネセンス素子(以下、「有機EL素子」ともいう。)は、有機材料を選択することにより、あるいは有機EL素子の構造を適当なものとすることにより、白色発光はもとより可視光帯域において各色の発光を実現できる。このため有機EL素子を用いてディスプレイや照明の用途に適したエレクトロルミネセンス装置の開発が進められている。
有機EL素子は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極と、正孔輸送層、発光層、電子輸送層等で構成される有機エレクトロルミネセンス層(以下、「有機EL層」ともいう。)と、反射電極とが積層された構造になっており、有機EL層で発光した光は透明電極を通して放射される。有機EL層の厚さは100nmから200nm程度であり、発光層で発光した光は立体角で表すと4πの全ての方向に広がる。そして、ガラス基板側にまっすぐに放射された光と、反射電極と有機EL層との界面で反射した光の一部が、ガラス基板側に放射される。
一方、有機EL層内で膜面と平行に放射された光は有機EL層の端面に向かい、透明電極側からは放射されない。有機EL素子は、有機EL層を形成する材料の屈折率が高く(n=1.8〜1.9)、屈折率の異なる界面において特定の角度で入射する光は全反射する。例えば、有機EL層と透明電極との界面、およびガラス基板と空気との界面で全反射した光は、有機EL層内またはガラス基板内を導波して層内で吸収されるか、あるいはガラス基板端面から放射されて、発光した光を有効に利用することができない。
このように有機EL層内を導波してしまう光のために、有機EL層で発生した光の取り出し効率(有機EL層での発光量全体に占めるガラス基板側へ放射された光量の比率)は、20%程度であると言われている。有機EL層で発生した光の取り出し効率を高くすることは、有機EL素子を用いて構成されるエレクトロルミネッセンス装置の消費電力を低減するために重要となる。
例えば、有機EL素子の透明電極とガラス基板との間に透明樹脂層を設け、この透明樹脂層内に屈折率が異なる錐状透明樹脂を埋め込むことで取り出し効率の改善を図る技術が開示されている(特許文献1参照)。また、凹凸表面を曲面形状とした特殊な表面を有する金属電極を発光デバイスの反射電極とすることで、取り出し効率の改善を図る技術が開示されている(特許文献2)。
特開2011−124103号公報 特開2007−288143号公報
しかしながら、取り出し効率の改善を図るために、特許文献1で示すように有機EL素子の光放射側に特殊な光学調整フィルムを用いることはコスト高の要因となり好ましくない。また、特許文献2で示すように有機EL素子の反射電極として、特殊な凹凸表面をもつ金属電極を形成することも、製造工程が複雑になり好ましくない。
もちろん有機EL素子に流す電流を増やせば発光時の輝度を高めることできるが、その分消費電力も増加するので省エネルギーの観点から問題となる。また、有機EL素子に流す電流値を大きくするほど、有機EL素子の劣化が進み、エレクトロルミネセンス装置の寿命が短くなるという問題がある。
そこで、本発明の一形態は、有機EL素子内で発光した光を有効利用すべく、光の取り出し効率を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態は、有機EL素子で発光した光の損失要因である導波光を有効利用することで、電流を増やすことなく有機EL素子の光取り出し効率を高めることを要旨とする。
本発明の一実施形態によるエレクトロルミネセンス装置は、支持基板上に設けられた絶縁層と、絶縁層上に設けられた光反射面を有する第1の電極と、第1の電極の周縁領域を覆うバンク層と、第1の電極上に設けられたエレクトロルミネセンス層と、エレクトロルミネセンス層上に設けられた光透過性の第2の電極とを有し、絶縁層は、第1の電極の周縁領域において第2の電極側に向けて屈曲した傾斜面を含む段差部を有し、第1の電極は傾斜面に沿って設けられている。
このエレクトロルミネセンス装置によれば、第1の電極の周縁領域を絶縁層の段差部に沿うように設けることで、第2の電極側に向けて屈曲する光反射面を形成することができる。有機EL層で発光した光のうち、有機EL層と略平行に放射する平行放射成分の光を、第1の電極の周縁部に設けた光反射面反射させ、第2の電極側から放射させることができる。
本発明の一実施形態によるエレクトロルミネセンス装置は、支持基板上に、薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続される光反射面を有する第1の電極、第1の電極上に設けられたエレクトロルミネセンス層、エレクトロルミネセンス層上に設けられた光透過性の第2の電極を有する画素がマトリクス状に配列されたエレクトロルミネセンス装置であって、薄膜トランジスタ上において第1の画素電極と接するように設けられた絶縁層と、第1の電極の周縁領域を覆うバンク層を有し、絶縁層は、第1の電極の周縁領域において第2の電極側に向けて屈曲した傾斜面を含む段差部を有し、第1の電極は傾斜面に沿って設けられている。
このエレクトロルミネセンス装置によれば、有機EL層で発光した光のうち、平行放射成分の光を第1の電極の周縁部に設けた光反射面(第2の電極側に向けて屈曲した光反射面)で反射させ、第2の電極側から放射させることができる。第1の電極の周縁部に設けた当該光反射面は、隣接する画素へ平行放射成分の光が拡散するのを防ぐことができる。
このようなエレクトロルミネセンス装置において、絶縁層に設けられた段差部の高さは、エレクトロルミネセンス層の厚さよりも大きくすることが好ましい。あるいは、絶縁層に設けられた段差部の高さは、バンク層の厚さ以上にすることが好ましい。また、絶縁層に形成された段差部の上側表面に突起物をさらに設けてもよい。
絶縁層に設けられた段差部の高さを上記のようにすることで第1の電極の周縁領域における光反射面の面積を十分なものとすることができる。有機エレクトロルミネセンス層で発光した光のうち、平行放射成分の光が照射される面積が大きくなり、平行放射成分の反射光を増やすことができる。
このようなエレクトロルミネセンス装置において、絶縁層に設けられた段差部は、バンク層に埋設されるように設けられていることが好ましい。
第1の電極の周縁領域において段差部が形成された領域を、透光性のバンク層で覆うことで、有機エレクトロルミネセンス層の上に設けられる第2の電極が、第1の電極と短絡することを防ぐことができる。
本発明の一実施形態によるエレクトロルミネセンス装置の製造方法は、支持基板上に、略平坦な第1の主面と該第1の主面よりも高い位置に第2の主面を有し該第1の主面と該第2の主面との間に傾斜面が該第1の主面から該第2の主面に向かって広がる段差部を有する絶縁層を形成し、絶縁層の第1の主面から段差部の傾斜面に沿って光反射面を有する第1の電極を形成し、段差部および第1の電極の周縁領域を覆うバンク層を形成し、第1の電極上にエレクトロルミネセンス層を形成し、エレクトロルミネセンス層上に光透過性の第2の電極を形成する工程を有する。
このエレクトロルミネセンス装置の製造方法によれば、上記のような段差部を有する絶縁層を形成し、第1の電極の周縁領域を当該段差部に沿うように形成することで、第1の電極の周縁部に、有機エレクトロルミネセンス層で発光した平行放射成分の光に対する光反射面を形成することができる。
本発明の一実施形態によるエレクトロルミネセンス装置の製造方法は、支持基板上に薄膜トランジスタを形成し、薄膜トランジスタ上に、略平坦な第1の主面と該第1の主面よりも高い位置に第2の主面を有し該第1の主面と該第2の主面との間に傾斜面が該第1の主面から該第2の主面に向かって広がる段差部を有する絶縁層を形成し、絶縁層に薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域を開口するコンタクトホールを形成し、絶縁層の第1の主面から段差部の傾斜面に沿って光反射面を有し、コンタクトホールにおいて薄膜トランジスタと電気的に接続する第1の電極を形成し、段差部および第1の電極の周縁領域を覆うバンク層を形成し、第1の電極上にエレクトロルミネセンス層を形成し、エレクトロルミネセンス層上に光透過性の第2の電極を形成する工程を有する。
このエレクトロルミネセンス装置の製造方法によれば、薄膜トランジスタが形成されるアクティブ駆動型の場合においても、絶縁層に段差部を形成し、第1の電極の周縁領域を当該段差部に沿うように形成することで、第1の電極の周縁部に、有機エレクトロルミネセンス層で発光した平行放射成分の光に対する光反射面を形成することができる。
このようなエレクトロルミネセンス装置の製造方法において、絶縁層における段差部を、当該絶縁層の表面を掘り下げて第1の主面とし、第1の主面より高い位置に第2の主面が存在するように形成してもよい。この製造方法によれば、絶縁層をエッチングすることで容易に段差部を形成することができる。
このようなエレクトロルミネセンス装置の製造方法において、絶縁層の上にさらに絶縁層を選択的に形成して段差部を形成してもよい。また、絶縁層に形成された段差部の上にさらに突起物を形成するようにしてもよい。この製造方法によれば、段差部の高さを後に形成する絶縁層(若しくは突起物)の膜厚により設定することができる。
このようなエレクトロルミネセンス装置の製造方法において、絶縁層における段差部の高さを、エレクトロルミネセンス層の厚さよりも大きくなるように形成することが好ましい。あるいは、絶縁層における段差部の高さを、バンク層の厚さ以上に形成することが好ましい。
絶縁層に設けられた傾斜面の高さを上記のように形成することで第1の電極の周縁領域における光反射面の面積を十分なものとすることができる。有機エレクトロルミネセンス層で発光した光のうち、平行放射成分の光が照射される面積が大きくなり、平行放射成分の反射光を増やすことができる。
本発明の一実施形態によれば、有機エレクトロルミネセンス層で発光した光の平行放射成分は、絶縁層の段差部に沿って設けられた第1の電極における周縁領域の光反射面で反射され、第2の電極側に放射させることができる。それにより、有機エレクトロルミネセンス層で発生した光の取り出し効率を高くすることができる。
本発明の一実施形態によれば、光の取り出し効率を高くすることにより、有機エレクトロルミネセンス素子に流す電流を増加させなくても、発光時の輝度を従来に比べて高くすることができる。それにより、有機EL素子の劣化を低減することができ、エレクトロルミネセンス装置の消費電力を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置を示し、(A)はエレクトロルミネセンス装置の平面図を、(B)は同装置の断面図を示す。 本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置において、有機EL層における平行放射成分が第1の電極の周縁領域で反射される態様を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置であって、段差部の形態が異なるものを示す図である。 本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置を示し、段差部の形態について変形例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置であって、有機EL素子を含む画素をマトリクス状に配列させた構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置であって、(A)は画素の平面図と、(B)は画素の断面図を示す。 本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置であって、有機EL素子を含む画素をマトリクス状に配列させた構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置であって、図7で示す画素の詳細を説明する平面図を示す。 本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置であって、図8で示す画素の等価回路を示す。 本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置であって、図7で示す画素の断面構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエレクトロルミネセンス装置において、図7で示す画素同士が隣接する部分の断面構造を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、以下に説明する発明の内容について、同一部分または同様な機能を有する部分については同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その場合において特段の事情が無い限り繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
図1および図2を参照して、本実施の形態に係るエレクトロルミネセンス装置について説明する。図1(A)はエレクトロルミネセンス装置の発光領域おおびその周辺領域の平面構造を示し、同図において示すA−B線における断面構造を図1(B)に示す。
支持基板102に絶縁層104が設けられている。絶縁層104は一様な平坦表面を有しているわけではなく、段差部105を含んでいる。絶縁層104は段差部105において傾斜面を有しており、段差部105の内側領域と外側領域では、絶縁層104の表面高さが異なっている。絶縁層104における段差部105の内側領域を基準とすると、段差部105の外側領域の表面は高い位置にあり、一方、絶縁層104の外側領域を基準とすると段差部105の内側領域の表面は低い位置にあるとみることができる。
このような形態を有する絶縁層104は、支持基板102上に二酸化珪素(SiO)や窒化珪素(Si)などの絶縁性材料からなる絶縁膜を、プラズマCVD法やスパッタリング法などにより形成し、その後エッチング加工することにより作製することができる。段差部105は、当該絶縁膜上にレジスト材料でなるマスクを形成し、マスクを食刻させながら(マスクの端部を後退させながら)異方性エッチングをすることにより傾斜面に所定の角度を持たせることができる。
絶縁層104の上には、第1の電極106が設けられている。第1の電極106は、絶縁層104上において、段差部105の内側領域から、少なくとも段差部105の傾斜面にかけて形成されている。すなわち、第1の電極106は、内側領域に対して外側領域が屈曲したような形態を有している。第1の電極106の外側周縁部を基準とすると、内側領域は陥没した平表面を有しているとみることもできる。
バンク層108は、絶縁層104における段差部105を含み、第1の電極106の端部を覆うように形成されている。有機EL層110は、第1の電極106の表面からバンク層108の表面にかけて形成され、その上に第2の電極112が設けられている。有機EL層110は、低分子系または高分子系のいずれの有機材料で形成されていてもよい。例えば低分子系の有機材料を用いる場合には、有機EL層110は、発光性の有機材料を含む発光層に加え、発光層を挟むように正孔輸送層や電子輸送層等を含んで構成される。有機EL層110の厚さは、各層の膜厚を合計しても100nmから200nm程度である。このため、第1の電極106の端部がそのまま露出していると、有機EL層110がこの端部を十分に被覆できないため、第2の電極112をこの上に形成すると第1の電極106と短絡してしまう。バンク層108はこのような欠陥の生成を防止するためのものであり、第1の電極106の端部を覆うとともに、有機EL層110がなるべく一様に形成されるように、表面が曲面形状をもつように形成されていることが望ましい。
このようなバンク層108は二酸化珪素(SiO)や窒化珪素(Si)などの無機絶縁性材料、またはアクリル樹脂やポリイミド樹脂などの有機絶縁性材料によって形成する。例えば、感光性の有機樹脂材料を用いれば、露光時間や現像時間などの適宜調節することにより、上端部が丸みを帯びた形状とすることができる。
第1の電極106は、絶縁層104の内側領域から段差部105にかけて形成されることで、外周端部が屈曲した構造を有している。このため、バンク層108は、第1の電極106が屈曲した領域、すなわち絶縁層104の段差部105を覆うように設けることで、有機EL層110の膜厚が薄くなって、第1の電極106と第2の電極112が段差部105のある領域で短絡しないようにしている。
有機EL層110および第2の電極112はこの順で第1の電極106上に形成され、これらの層はバンク層108上にまで延設されていてもよい。上述のように、バンク層108が段差部105を含む第1の電極106の端部を覆っていることにより、有機EL層110や第2の電極112を、第1の電極106が露出する面積よりも大きく形成しても、第1の電極106と第2の電極112が短絡することがない。
図1で示すエレクトロルミネセンス装置において、有機EL素子114は、第1の電極106、有機EL層110および第2の電極112が積層された構成を有しており、この3層が積層された領域が発光面となる。ここで、第1の電極106を光反射性の電極ととし、第2の電極112を光透過性の電極とすれば、有機EL層110で発光した光は第2の電極112から放射される上面放射型(トップエミッション型とも呼ばれる。)の構成となる。
有機EL素子114において、第1の電極106と第2の電極112は、一方が陽極(正孔を注入する側の電極)となり、他方が陰極(電子を注入する側の電極)としての機能を有している。陽極と陰極は、各種導電性材料で形成されるが、通常は陰極に対して陽極の方が仕事関数の高い材料で形成される。
有機EL素子をトップエミッション型とするために、第1の電極106を陽極とし、この陽極を反射電極とするには、例えば、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、タングステン(W)などの金属材料を適用することができる。しかしながら、これらの金属は、アルミニウム(Al)や銀(Ag)と比較して反射率が低いため、反射電極としてより反射率を高める構成として、有機EL層と接する側に仕事関数の高いインジウム・スズ酸化物(ITO)の層を設け、その下層側に光反射面となるアルミニウム(Al)や銀(Ag)の層を設けた多層構造を適用すると好ましい。
第2の電極112を陰極とするには、例えば、アルミニウム(Al)に、カルシウム(Ca)またはマグネシウム(Mg)を、あるいはリチウム(Li)等のアルカリ金属を含有する材料を用いて形成すれば良い。そして、第2の電極112を陰極としつつ、光透過性を有するようにするには、上記の金属層を光が透過し得るように薄く形成するか、さらにその上にインジウム・スズ酸化物(ITO)や、インジウム・スズ・亜鉛酸化物(IZO)などの透明導電膜を積層させることが望ましい。
一方、第1の電極106を陰極とし、この陰極を反射電極とするには、上記の如くアルミニウム系または銀(Ag)系の金属材料を用いればよい。また、第2の電極112を陽極とし、この陽極を光透過性の電極とするには、インジウム・スズ酸化物(ITO)や、インジウム。ズス・亜鉛酸化物(IZO)などの透明導電膜を用いればよい。
このようなトップエミッション型としたエレクトロルミネセンス装置では、有機EL素子114における第1の電極106と第2の電極112の間に、発光閾値電流以上の適当な電流を供給すると有機EL素子114は発光する。有機EL層110内で発光した光は立体角で表すと4πの全ての方向に放射される。
図2は有機EL層110で発光して放射される光の放射経路を模式的に示す。有機EL層110で発光した光のうち、第2の電極112側に略垂直に放射された光(以下、垂直放射成分という。)は、第2の電極112を通して外部に放射される。また、第1の電極106側に放射された光は、第1の電極106の光反射面で反射され、反射光の略垂直成分は同様に外部に放射されると考えられる。
一方、有機EL層110で発光した光のうち、平行放射成分の光(すなわち、有機EL層110と略平行に放射する光、および有機EL層110と第1の電極106または第2の電極112との界面で全反射した光)は、通常であれば第2の電極112側から放射されずに失われてしまう。しかしながら、本実施の形態で示すエレクトロルミネセンス装置においては、有機EL層110の膜厚よりも高く形成された絶縁層104の段差部105にまで反射電極としての第1の電極106が延設されていることより、この部分で反射され、第2の電極112側へ放射させることが可能となる。すなわち、第1の電極106の外周部における屈曲部分は、有機EL層110内を導波した光を反射させる機能を有している。
このような機能を発現させるために、第1の電極106の端部および絶縁層104の段差部105を覆うバンク層108は、光透過性を有していることが望ましい。絶縁層1104の段差部105は有機EL層110内を導波した光の反射面を形成するためのものであることから、この光反射面で反射される平行放射成分の光量は、段差部105の高さが大きいほど多くなる。したがって、絶縁層104に形成される段差部105の高さは、有機EL層110の厚さより大きいことが好ましい。例えば、この段差部105の高さをd1とすると、d1の値は有機EL層110の膜厚d3よりも十分に大きな値とし、d3に対してd1が10倍以上の値を有することが望ましい。
段差部105によって形成された第1の電極106の光反射面で反射した導波光を有効に第2の電極112側から放射させるために、バンク層108層における光吸収損失を低減するために、バンク層108の厚さをd2とすると、d2の値はd1の値よりも小さくすることが望ましい。すなわち絶縁層に設けられた段差部の高さは、バンク層の厚さ以上であることが好ましい。
光を外部に効率的に取り出すためには、絶縁層104における段差部105の傾斜角は30度から60度、好ましくは45度前後の角度とすればよい。さらに、段差部105は図示するような直線状の傾斜面に限定されず、断面構造でみると二次曲線のような湾曲した傾斜面となっていてもよい。
このように、図1で示すエレクトロルミネセンス装置によれば、有機EL層110で発光した光のうち平行放射成分は、絶縁層104の段差部105に沿って設けられた第1の電極106の光反射面で反射され、第2の電極112側に放射される。これにより、有機EL層110で発生した光の取り出し効率を高くすることができる。このような光反射面を、第1の電極110の外周全体に渡って設けることで、光の取り出し効率をより高めることができる。
(変形例)
図3は、第1の電極106の下層側にある絶縁層の構成が、図1で示すものと異なっているエレクトロルミネセンス装置を示す。図3において、支持基板102上に第1の絶縁層104aが設けられ、この第1の絶縁層104aに積層される形で第2の絶縁層104bが設けられている。第2の絶縁層104bを第1の絶縁層104aから突出するように設けることで、段差部105を形成している。第2の絶縁層104bの側面をテーパー状にすれば、段差部105が傾斜面を持った構造とすることができる。
第1の絶縁層104aと第2の絶縁層104bの材質を変えることによって、第2の絶縁層104bの形状、すなわち段差部105の高さや傾斜面の角度などの形状制御が容易となる。例えば、第1の絶縁層104aを窒化珪素(Si)で形成し、第2の絶縁層104bを二酸化珪素(SiO)で形成すれば、第2の絶縁層104bを比較的選択性よくエッチング加工することができる。なお、絶縁材料の選択はこの逆の組み合わせであっても良い。また、第2の絶縁層104bを、バンク層108と同様に有機樹脂材料で形成してもよい。
このように、第1の絶縁層104aの上に第2の絶縁層104bを設け、この第2の絶縁層104bを選択的に加工することで段差部105の形状制御が容易となる。その他の構成については、図1および図2を参照して説明したものと同様であり、図3で示すエレクトロルミネセンス装置においても同様の作用・効果を奏することができる。
第1の電極106の下層側に設ける絶縁層104における段差部105の形態は、図1や図3に示すものに限定されず、有機EL層110を導波する光を反射できるようにするものであれば他の形態であってもよい。図4は絶縁層104における段差部105の形態について、他の一例を示す。
図4(A)は、段差部105を連続的に傾斜角が変化する曲面構造とした一例を示す。このように段差部105の形態を曲面状とすることで、この面に沿って形成される第1の電極106の光反射面も曲面形状となり、光の反射(散乱)方向を光入射位置によって変化させることができる。また、上面が曲面形状となっているため、バンク層108の厚さを薄くしても、段差部105を十分に被覆することができる。
図4(B)は、段差部105の傾斜面の角度が途中で変化した形態を示し、下段側の傾斜角と上段側の傾斜角が異なっている。図4(B)に示す例では、下段側の傾斜角が大きく(垂直に近く)、上段側の傾斜角が小さくなっている。このような段差部105の構成によっても、この面に沿って形成される第1の電極106における光反射面の角度も変化することになるので、光入射位置によって光の反射(散乱)方向を変化させることができる。
図4(C)は、段差部105を多段構造としたものである。このような構造とすることによって、段差部105の高さを高くすることができる。それによって、この段差部105の面に沿って形成される第1の電極106における光反射面の面積を大きくすることができ、有機EL層110の導波光が横方向に漏れてしまうのを最大限防ぐことができる。
図4(A)〜(C)で示す段差部150の構成は、図1および図3で示すエレクトロルミネセンス装置に適用することができる。
[実施の形態2]
図5および図6を参照して、本実施の形態に係るエレクトロルミネセンス装置について説明する。本実施の形態では、複数の有機EL素子114を用いたエレクトロルミネセンス装置の一態様について例示する。
図5はエレクトロルミネセンス装置100の平面図を示し、有機EL素子を含む画素がマトリクス状に配列された画素領域116を有している。画素領域116では、第1の電極106がストライプ状(若しくは帯状)に形成されている。有機EL層110と第2の電極112もストライプ状(若しくは帯状)に形成されており、このストライプは第1の電極1106と交差するように設けられている。そして、第1の電極106と、有機EL層110および第2の電極112の交差部に有機EL素子114が形成されている。
バンク層108は、第1の電極106の端部を覆うように設けられており、さらに隣接する有機EL素子同士を分離するように、第1の電極106上を横切って有機EL層110と第2の電極112によるストライプパターンが延びる方向にも形成されている。段差部を形成する絶縁層は、バンク層108に埋設されるように設けられている。第1の電極106は支持基板102の周縁領域に設けられた端子118aに接続され、第2の電極112は端子118bに接続されている。この両端子間に発光閾値電流以上の適当な電流を供給すると、第1の電極106と第2の電極112が交差する位置にある有機EL素子114が発光する。
この画素領域116における画素115の詳細を図6に示す。図6(A)は画素115の平面図であり、同図中に示すA−B線に対応する断面図を図6(B)に示す。支持基板102上に絶縁層104が設けられている。絶縁層104は有機EL素子114が形成される領域が開口するようなパターンを有している。絶縁層104の表面は、その膜厚分だけ支持基板102の表面から高くなっているため、絶縁層104に開口部が形成されることにより、そこに段差部105が形成される。
ストライプ状に延びる第1の電極106は、支持基板102上において、絶縁層104の段差部105に沿うように形成されている。第1の電極106は光反射性の電極であり、支持基板102の上平面における領域を主面とすると、段差部105において屈曲して当該主面とは異なる方向に光反射面を有している。
バンク層108は、絶縁層104を覆うように設けられている。すなわち、バンク層108は段差部105および第1の電極106の当該屈曲した光反射面を埋設するように設けられている。バンク層108の上には、ストライプ状に延びる第1の電極106と交差する方向に延びる第2のバンク層109が設けられている。図6(B)を参照すれば、第2のバンク層109は、バンク層108と接する領域の幅よりも上面部の幅の方が広くなるような所謂くさび型の形状を有していることが好ましい。
有機EL層110および第2の電極112は、第2のバンク層109と略平行な方向に延びるように、ストライプ状の形態をもって設けられている。第2のバンク層109は前述のような形態を有することにより、有機EL層110および第2の電極112のストライプパターンを、隣接するもの同士が絶縁されるように素子分離層としての機能を有している。
有機EL素子114は、第1の電極106、有機EL層110および第2の電極112が重畳する領域に形成される。第1の電極106を光反射性の電極であり、第2の電極112が光透過性の電極であれば、第2の電極112側に光が放射されることとなる。図5で示すように、このような有機EL素子114を画素としてマトリクス状に配列させれば、トップエミッション型のエレクトロルミネセンス装置が得られる。
図6(B)で模式的に示されるように、第1の電極106と第2の電極112間に発光閾値電流以上の適当な電流が流れるようにバイアスを印加すると、有機EL素子114は発光する。有機EL層110で発光した光は立体角で表すと4πの全ての方向に放射される。有機EL層110で発光した光のうち、垂直放射成分の光は、第2の電極112を通して外部に放射される。また、第1の電極側に放射された光は、第1の電極106の光反射面で反射され、反射光の略垂直成分は同様に外部に放射される。
有機EL層110で発光した光のうち、平行放射成分の光は、第1の電極106の屈曲部分(段差部105に沿って形成される部分)における光反射面で反射され、第2の電極112側へ放射させることが可能となる。このため、従来では外部への放射光として利用できなかった平行放射成分の光を有効利用できるため、光の取り出し効率を向上させることができる。
また、隣接する有機EL素子114の間に、このような段差部105と第1の電極106による光反射面が形成されることにより、有機EL層110内で発生する平行放射成分の光が隣の素子領域へ漏洩光として伝搬することを防ぐことができる。それにより、エレクトロルミネセンス装置の画素領域で画像を表示する場合に、隣接する画素間で発光した光が混ざり合う混色の問題を解消することができる。
このような有利な効果を得るために、段差部105の高さは有機EL層の厚さよりも大きくすることが望ましい。バンク層108層における光吸収損失を低減するために、バンク層108の厚さは段差部105の高さよりも小さくすることが望ましい。なお、この第1の電極106の屈曲部分における光反射面において平行放射成分の光を効率的に取り出すために、傾斜角は30度から60度、好ましくは45度前後の角度とすることが好ましい。さらに、段差部105は図示するような直線状の傾斜面に限定されず、断面構造でみると二次曲線のような湾曲した傾斜面となっていてもよい。
図5で示すエレクトロルミネセンス装置において、ストライプ状に複数本で配設される有機EL層110を単色の発光材料を用いてモノクロ表示させるようにしてもよいし、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色で発光する画素を配設して、若しくはこれに白色(W)発光の画素をさらに設けてカラー表示をさせるように構成することもできる。
本実施の形態に係るエレクトロルミネセンス装置は、有機EL層110で発光した光のうち平行放射成分は、絶縁層104の段差部105に沿って設けられた第1の電極106の光反射面で反射され、第2の電極112側に放射される。これにより、有機EL層110で発生した光の取り出し効率を高くすることができる。このため、有機EL素子に流す電流を増加させなくても、発光時の輝度を従来に比べて高くすることができる。それにより、有機EL素子の劣化を低減することができ、エレクトロルミネセンス装置の消費電力を低減することができる。
[実施の形態3]
図7乃至図10を参照して、薄膜トランジスタを駆動スイッチとして用いたアクティブ駆動型のエレクトロルミネセンス装置の一態様を説明する。
図7は、アクティブ駆動型のエレクトロルミネセンス装置の構成を示すブロック図である。エレクトロルミネセンス装置100は、支持基板102に、画素115が行および列方向にマトリクス状に配列された画素領域116、ゲート信号線駆動回路120、およびデータ信号線駆動回路122が設けられている。
ゲート信号線駆動回路120から出力される信号はゲート信号線121に与えられ、データ信号線駆動回路122から出力されるデータ信号はデータ信号線123に与えられる。ゲート信号線121とデータ信号線123は画素領域116で交差するように設けられ、マトリクス状に配列された画素115のそれぞれに信号を与える。画素115には、ゲート信号線121とデータ信号線123から信号を与えられる薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタによって発光または非発光の状態が制御される有機EL素子が設けられている。
また、画素領域116には、有機EL素子へ電流を供給する電源線124と、各画素における有機EL素子の一方の電極に対して共通電位を与えるコモン線126が設けられている。コモン線126は、画素領域116またはその近傍に設けられるコモンコンタクト127において有機EL素子の一方の電極と接続される。支持基板102の端部に設けられる入力端子118には、ゲート信号線駆動回路120とデータ信号線駆動回路122へ送る信号が入力される複数の端子の他に、電源線124と接続する電源入力端子、コモン線126にコモン電位を与えるコモン入力端子などが含まれている。
図7で示すエレクトロルミネセンス装置において、各画素に配設される有機EL素子の発光色を単色としてモノクロ表示させるようにしてもよいし、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色で発光する有機EL素子を各画素に配設して、若しくはこれに白色(W)発光の画素をさらに設けてカラー表示をさせるように構成することもできる。
図8は、画素115の一例を示す平面図である。画素115は、選択トランジスタ130、駆動トランジスタ136、容量素子142を有している。選択トランジスタ130は、半導体層131と重なるゲート電極132を有し、ゲート電極132はゲート信号線121と接続されている。また、ソース・ドレイン電極133はデータ信号線123と接続され、もう一方のソース・ドレイン電極134は駆動トランジスタ138のゲート電極137と接続されている。駆動トランジスタ136は、ゲート電極138と重なる半導体層137を有し、ソース・ドレイン電極139は電源線124と接続され、もう一方のソース・ドレイン電極140は第1の電極106と接続されている。容量素子142は、ゲート電極137と同じ層で形成される容量電極143と、絶縁層を挟んで容量電極143と重なる電源線124とによって形成され、電源線124に沿って延びるように設けられている。
図9は、図8で示す画素の等価回路を示す。選択トランジスタ130は、ゲーと信号線121に選択信号が与えられたとき、この選択信号と同期してデータ信号線123から与えられるデータ信号を駆動トランジスタ136のゲート電位として与え、容量素子142はそのゲート電位を保持する。電源線124に接続される駆動トランジスタ136は、当該ゲート電位に基づくドレイン電流を有機EL素子114に供給する。有機EL素子114はこのドレイン電流に基づく輝度で発光をする。
なお、図8で示す画素のレイアウトおよび図9で示す画素の等価回路は一例であり、本発明のエレクトロルミネセンス装置はこのような画素および回路構成に限定されない。例えば、駆動トランジスタ136の閾値電圧を補償する回路や、有機EL素子の発光を強制的に終了させるスイッチングトランジスタをさらに付加してもよい。
図8は画素114の平面構造を示すが、第1の電極106の周縁部には、当該電極の内側領域における略平坦面に対して上部に突出するように光反射面が設けられている。そして、この光反射面を覆うように光透過性のバンク層108が設けられている。この構造を図8において示すA−B線に対応した断面構造を図10に、またC−D線に対応した断面構造を図11に示す。なお、図8では、画素の略全面に設けられる有機EL層や第2の電極については省略されているが、図10および図11ではこれらも含めて示す。
図10において、駆動トランジスタ136は絶縁ゲート型の構造を有し、半導体層137とゲート電極138との間にゲート絶縁層144が設けられている。なお、図10で示す薄膜トランジスタはトップゲート型の構造を示すが、これに限定されず、例えばボトムゲート型のトランジスタであっても本実施の形態に係るエレクトロルミネセンス装置において、同様に適用することができる。
駆動トランジスタ136の半導体層137を形成する材料に限定はないが、例えば多結晶シリコン膜であればゲート電極138をマスクとしてセルフアライン的にソース領域およびドレイン領域を形成することができる。このときソース領域およびドレイン領域に添加されたn型不純物またはp型不純物を活性化するには450℃〜550℃程度の熱処理を必要としている。そのためにゲート電極138は本来耐熱性のある金属材料で形成することが好ましく、例えばモリブデン、タングステン、タンタル若しくはこれらの複数種の元素を用いた合金材料で形成している。容量電極143はゲート電極138と同じ導電層を使って形成される。
ゲート電極138の上層には層間絶縁膜145が設けられる。ソース・ドレイン電極139、140は層間絶縁膜145に設けられたコンタクトホールによって半導体層137のソース領域、ドレイン領域と接続される。図8の平面図で示すように、ソース・ドレイン電極139は電源線124から連続するように形成されている。一方、ソース・ドレイン電極140は絶縁層104上に設けられる第1の電極106と、絶縁層104に設けられたコンタクトホールを介して接続されている。
第1の電極106は絶縁層104の表面形状に沿うように形成されている。絶縁層104は第1の電極106の周縁領域が上方に屈曲するように段差部105を有している。換言すれば、絶縁層104は略平坦な第1の主面104cと、この第1の主面104cよりも高い位置にある第2の主面104dに向けて上方に開く傾斜面を有している。そして、第1の電極106は、少なくとも第1の主面104cからこの段差部105にかけて形成されている。
第1の電極106を有機EL素子の陽極とし、この陽極を反射電極とするには、例えば、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、タングステン(W)などの金属材料を適用することができる。しかしながら、これらの金属は、アルミニウム(Al)や銀(Ag)と比較して反射率が低いため、反射電極としてより反射率を高める構成として、有機EL層と接する側に仕事関数の高いインジウム・スズ酸化物(ITO)の層を設け、その下層側に光反射面となるアルミニウム(Al)や銀(Ag)の層を設けた多層構造を適用すると好ましい。
バンク層108は、絶縁層104における段差部105を含み、第1の電極106の周縁領域を覆うように設けられている。有機EL層110は、第1の電極106の表面からバンク層108の表面にかけて形成され、その上に第2の電極112が設けられている。
有機EL層110は、低分子系または高分子系のいずれの有機材料で形成されていてもよい。例えば低分子系の有機材料を用いる場合には、有機EL層110は、発光性の有機材料を含む発光層に加え、発光層を挟むように正孔輸送層や電子輸送層等を含んで構成される。有機EL層110の厚さは、各層の膜厚を合計しても100nmから200nm程度である。このため、第1の電極106の端部がそのまま露出していると、有機EL層110がこの端部を十分に被覆できないため、第2の電極112をこの上に形成すると第1の電極106と短絡してしまう。バンク層108はこのような欠陥の生成を防止するためのものであり、第1の電極106の端部を覆うとともに、有機EL層110がなるべく一様に形成されるように、表面が曲面形状をもつように形成されていることが望ましい。
第2の電極112は複数の画素に渡って連続するように形成されており、駆動トランジスタ136によって個別の電位が与えられる第1の電極106に対して、複数の画素間で共通の電位が与えられる電極となっている。第2の電極112上に設けられるパッシベーション膜132は、例えば窒化珪素(Si)などの絶縁性材料で形成されている。パッシベーション膜146上には、支持基板102と対向するように対向基板148が設けられている。また、パッシベーション膜146と対向基板148との間には封止樹脂層が介在していてもよい。
図11は、画素が隣の画素と隣接する部分の構成を示す断面図を示す。第1の電極106の周縁領域に第2の電極112側に屈曲した光反射面を有していることにより、有機EL層110で発光した光のうち、平行放射成分の光が有機EL層110内を導波して隣接する画素に伝搬することを防いでいる。それにより、エレクトロルミネセンス装置の画素領域で画像を表示する場合に、隣接する画素間で発光した光が混ざり合う混色の問題を解消することができる。
有機EL層110で発生した平行放射成分の光が、第1の電極106の周縁領域に設けられる光反射面で反射される量は、この光反射面の面積が大きいほど多くなる。したがって、第1の電極106の光反射面の面積が大きくなるように段差部105の高さは、有機EL層110の膜厚よりも大きいことが好ましい。さらには、有機EL層110と第2の電極112との合計膜厚よりも大きいことが好ましい。また、段差部105における傾斜面の傾斜角は30度から60度、好ましくは45度前後の角度とすることが好ましい。さらに、段差部105は図示するような直線状の傾斜面に限定されず、断面構造でみると二次曲線のような湾曲した傾斜面となっていてもよい。なお、段差部の形態は、図4で示す形態のものと適宜置き換えてもよい。
本実施の形態におけるエレクトロルミネセンス装置によれば、画素114において有機EL層110で発光した光のうち、平行放射成分の少なくとも一部は、第1の電極の周縁部に設けられた光反射面で反射され、光透過性の第2の電極側から放射される。各画素において、光反射性の第1の電極にこのような反射構造を設けることにより、各画素において光の取り出し効率が向上するので、エレクトロルミネセンス装置全体としてみた場合にも、光の取り出し効率が向上することとなる。したがって、同じ輝度で画素領域を発光させる場合にも、消費電力を低減することができる。また、第1の電極にこのような反射構造を設けることにより、従来に比べて少ない駆動電流で高い輝度が得られるので、有機EL素子の劣化を低減することができる。
100 エレクトロルミネセンス装置
102 支持基板
104 絶縁層
105 段差部
106 第1の電極
108 バンク層
109 第2のバンク層
110 有機EL層
112 第2の電極
114 有機EL素子
115 画素
116 画素領域
118 入力端子
120 ゲート信号線駆動回路
121 ゲート信号線
122 データ信号線駆動回路
123 データ信号線
124 電源線
126 コモン線
127 コモンコンタクト
130 選択トランジスタ
131 半導体層
132 ゲート電極
133 ソース・ドレイン電極
134 ソース・ドレイン電極
136 駆動トランジスタ
137 半導体層
138 ゲート電極
139 ソース・ドレイン電極
140 ソース・ドレイン電極
142 容量素子
143 容量電極
144 ゲート絶縁層
145 層間絶縁膜
146 パッシベーション膜
148 対向基板

Claims (13)

  1. 支持基板上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層上に設けられた光反射面を有する第1の電極と、
    前記第1の電極の周縁領域を覆うバンク層と、前記第1の電極上に設けられたエレクトロルミネセンス層と、前記エレクトロルミネセンス層上に設けられた光透過性の第2の電極とを有し、
    前記絶縁層は、前記第1の電極の周縁領域において前記第2の電極側に向けて屈曲した傾斜面を含む段差部を有し、前記第1の電極の周縁領域は前記段差部の傾斜面に沿って設けられていることを特徴とするエレクトロルミネセンス装置。
  2. 支持基板上に、薄膜トランジスタ、前記薄膜トランジスタに接続される光反射面を有する第1の電極、前記第1の電極上に設けられたエレクトロルミネセンス層、前記エレクトロルミネセンス層上に設けられた光透過性の第2の電極を有する画素がマトリクス状に配列されたエレクトロルミネセンス装置であって、
    前記薄膜トランジスタ上において前記第1の画素電極と接するように設けられた絶縁層と、前記第1の電極の周縁領域を覆うバンク層を有し、
    前記絶縁層は、前記第1の電極の周縁領域において前記第2の電極側に向けて屈曲した傾斜面を含む段差部を有し、前記第1の電極の周縁領域は前記段差部の傾斜面に沿って設けられていることを特徴とするエレクトロルミネセンス装置。
  3. 前記絶縁層に設けられた前記段差部の高さは、前記エレクトロルミネセンス層の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレクトロルミネセンス装置。
  4. 前記絶縁層に設けられた前記段差部の高さは、前記バンク層の厚さ以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のエレクトロルミネセンス装置。
  5. 前記絶縁層に設けられた前記段差部の上側表面に、突起物がさらに設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のエレクトロルミネセンス装置。
  6. 前記絶縁層に設けられた前記段差部は、前記バンク層に埋設されるように設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のエレクトロルミネセンス装置。
  7. 支持基板上に、略平坦な第1の主面と該第1の主面よりも高い位置に第2の主面を有し該第1の主面と該第2の主面との間に傾斜面が該第1の主面から該第2の主面に向かって広がる段差部を有する絶縁層を形成し、
    前記絶縁層の前記第1の主面から前記段差部の傾斜面に沿って光反射面を有する第1の電極を形成し、
    前記段差部および前記第1の電極の周縁領域を覆うバンク層を形成し、
    前記第1の電極上にエレクトロルミネセンス層を形成し、
    前記エレクトロルミネセンス層上に光透過性の第2の電極を形成することを特徴とするエレクトロルミネセンス装置の製造方法。
  8. 支持基板上に薄膜トランジスタを形成し、
    前記薄膜トランジスタ上に、略平坦な第1の主面と該第1の主面よりも高い位置に第2の主面を有し該第1の主面と該第2の主面との間に傾斜面が該第1の主面から該第2の主面に向かって広がる段差部を有する絶縁層を形成し、
    前記絶縁層に前記薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域を開口するコンタクトホールを形成し、
    前記絶縁層の前記第1の主面から前記段差部の傾斜面に沿って光反射面を有し、前記コンタクトホールにおいて前記薄膜トランジスタと電気的に接続する第1の電極を形成し、
    前記段差部および前記第1の電極の周縁領域を覆うバンク層を形成し、
    前記第1の電極上にエレクトロルミネセンス層を形成し、
    前記エレクトロルミネセンス層上に光透過性の第2の電極を形成することを特徴とするエレクトロルミネセンス装置の製造方法。
  9. 前記絶縁層において、前記第2の主面から前記絶縁層を掘り下げて開口溝の底面を前記第1の主面とし、前記段差部を形成することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のエレクトロルミネセンス装置の製造方法。
  10. 前記絶縁層において、前記第1の主面の上にさらに絶縁層を選択的に形成して前記第2の主面とし、前記段差部を形成することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のエレクトロルミネセンス装置の製造方法。
  11. 前記絶縁層の前記第2の主面の上に、さらに突起物を形成することを特徴とする請求項7または請求項8に記載のエレクトロルミネセンス装置の製造方法。
  12. 前記絶縁層における段差部の高さを、前記エレクトロルミネセンス層の厚さよりも大きくなるように形成することを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれか一項に記載のエレクトロルミネセンス装置の製造方法。
  13. 前記絶縁層における段差部の高さを、前記バンク層の厚さ以上に形成することを特徴とする請求項7乃至請求項12のいずれか一項に記載のエレクトロルミネセンス装置の製造方法。
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