JP2015048598A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱されたときでも障子のずり下がりを防止することが可能な建具を提供する。
【解決手段】構造体の内外の境界をなす壁面から張り出して設けられる枠体と、壁面から張り出した部位の上方でスライド開閉可能な障子と、を有する建具であって、障子の戸尻部48に設けられた第1部材21と、障子より構造体の内側に位置し、障子を閉じた状態にて障子の戸尻部48と対向する対向部に設けられた第2部材20と、を有し、障子を閉じた状態にて、第1部材21は第2部材20の上方に配置され、枠体が加熱されて枠体が軟化して変形したときに、第2部材20に第1部材21が係合して、障子が第2部材20に保持される。
【選択図】図8

Description

本発明は、壁面から張り出して設けられた枠体に支持されて見付け方向にスライド可能な障子を保持する建具に関する。
壁面から張り出して設けられた枠体に支持されて見付け方向にスライド可能な障子を保持する建具としては、例えば、サッシ枠が躯体の開口に取り付けられており、外障子及びサッシ枠の外障子を保持する障子保持部が、躯体の室外側見付け面よりも室外側に配置されたサッシが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−253962号公報
上記のようなサッシのサッシ枠は、アルミニウム合金や樹脂などにて形成されており、火災などにより、壁面の外側となる室外側から火炎に晒されサッシ枠が加熱されて軟化すると、下枠が下方に垂れる場合がある。下枠が下方に垂れると、下枠上に支持されている障子も下方に移動し、垂れ量が大きい場合には、障子の上框が上枠のレールから外れてずり下がるおそれがある。このため、下枠の外障子が位置する部位に鉄製の補強材を設ける、或いは、下枠の、召合せ部の下方に位置する部位に金属製のブロックを設けて、障子のずり下がりを防止しているものがあるが、部材数が増えて組立及び施工が煩雑になると共にコストが高くなるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加熱されても障子のずり下がりを防止することが可能な建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、構造体の内外の境界をなす壁面から張り出して設けられる枠体と、前記壁面から張り出した部位の上方でスライド開閉可能な障子と、を有する建具であって、前記障子の戸尻部に設けられた第1部材と、前記障子より前記構造体の内側に位置し、前記障子を閉じた状態にて前記障子の前記戸尻部と対向する対向部に設けられた第2部材と、を有し、前記障子を閉じた状態にて、前記第1部材は前記第2部材の上方に配置され、前記枠体が加熱されて前記枠体が軟化して変形したときに、前記第2部材に前記第1部材が係合して、前記障子が前記第2部材に保持されることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、障子の戸尻部に設けられた第1部材は、障子を閉じた状態にて第2部材の上方に配置されるので、構造体の壁面から張り出し、障子を支持している枠体が軟化して垂れるように変形すると、障子が下方に移動することに伴って第2部材と係合する。このとき第1部材が係合する第2部材は、障子より構造体において壁面より内側に位置しているので、障子が支持されている枠体の部位より安定している。このため、たとえ、枠体の張り出している部位が垂れるように変形したとしても、障子を対向部側に保持しておくことが可能である。
かかる建具であって、前記第2部材は、係合された前記第1部材のスライド開閉方向の移動を規制する規制部を有していることが望ましい。
枠体が加熱されて変形するときには、障子も加熱されて膨張することが考えられる。このとき、障子の膨張により第1部材と第2部材とが自由に相対移動可能であると、加熱による相対移動により、第1部材と第2部材との係合が外れるおそれがある。このため、上記建具のように、第2部材が、係合された第1部材のスライド開閉方向の移動を規制する規制部を有していると、加熱された障子が膨張したとしても、第1部材と第2部材との係合が外れることを防止することが可能である。
かかる建具であって、前記戸尻部及び前記対向部には、互いに対向する方向に向かってそれぞれ突出された対向突出片の先端が、前記スライド開閉方向において互いに反対方向に延出された反対方向延出片を各々備え、前記障子を閉じた際に、前記対向部に設けられた前記反対向方向延出片が、前記戸尻部に設けられた前記反対方向延出片に対し、前記対向部と反対側に位置して互いの前記反対方向延出片が見込み方向において重なるように配置された煙返しを備え、前記障子が加熱されたときに、前記第1部材は、各々の前記反対方向延出片が見込み方向において重なっている状態で前記第2部材と係合することが望ましい。
このような建具によれば、第1部材は、障子が加熱されたときに、煙返しを構成する各々の反対方向延出片が見込み方向において重なっている状態で第2部材と係合する。このため、障子が加熱されて伸長するように変形する場合であっても、煙返しの各々の反対方向延出片が見込み方向において重なっている状態が維持される。このため、障子が加熱されたとしても、障子の戸尻側の部位に隙間が生じることをより確実に防止することが可能である。
かかる建具であって、前記第1部材は、前記障子の上下方向における中心よりも下端側に設けられていることが望ましい。
加熱されて障子が膨張する際には、規制されていない方向に伸長する。このため、枠体に支持されている障子の戸尻框は、加熱された際に上方に伸長し、戸尻框に設けられた第1部材が上方に移動することにより第1部材の第2部材との距離が広がってしまう。このとき、戸尻框が伸長して第1部材が移動する移動量は、戸尻框は下方(下枠側)から戸尻框の高さ方向の中間に向かうにつれて大きくなるため、第1部材が上端側に配置されていると、加熱された際に第2部材との間隔がより大きく開いてしまい、下枠が軟化して垂れたときに第1部材と第2部材とが係合しないおそれがある。このため、上記のように第1部材を戸尻框の、障子の上下方向における中心よりも下端側に配置することにより、熱により戸尻框が伸長されたときの第1部材の移動量を小さく抑えることが可能である。このため、たとえ加熱されても、第1部材と第2部材とをより確実に係合させることが可能である。
かかる建具であって、前記障子は、面材と、前記面材の下端縁部を保持する下框と、を有し、前記第1部材は、前記下框と前記スライド開閉方向に並ぶ位置に配置されていることが望ましい。
このような建具によれば、第1部材は下框とスライド開閉方向に並ぶ位置に配置されているので、下框の伸長に伴ってほぼスライド開閉方向に移動する。一方、戸尻框の上下方向における中央側は、反りが生じるおそれがある。このため、第1部材が戸尻框の、下框より上方に設けられていると、戸尻框の反りにより第1部材が第2部材に対して傾き第2部材と係合しにくくなるおそれがある。よって、第1部材を下框とスライド開閉方向に並ぶ位置に配置することにより、第1部材と第2部材とをより確実に係合させることが可能である。
本発明によれば、加熱されても障子のずり下がりを防止することが可能な建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る引き違い方式の建具を示す横断面図である。 本実施形態に係る建具を示す縦横断面図である。 内障子及び外障子との間に設けられた煙返しを示す横断面図である。 内障子において保持部材が設けられた召合框を示す斜視図である。 外障子において係合部材が設けられた召合框を示す斜視図である。 係合部材と保持部材の関係を示す斜視図である。 障子保持構造の構成を示す横断面図である。 図8(a)は、通常時における障子保持構造を示す縦断面図であり、図8(b)は、熱により下枠が垂れたときの障子保持構造を示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態では、引き違い方式の建具を例に挙げて説明する。
以下の説明においては、構造体としての建物に取り付けられた建具を室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、建具を構成する各部材については、単体として説明する場合であっても、建具が躯体に取り付けられた状態で上下方向、見付け方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
本実施形態の建具は、図1に示すように、枠体2に開閉可能に見付け方向にスライドする内障子3と外障子4とが設けられている引き違い方式の建具(以下、単に建具という)1である。ここで、見付け方向がスライド開閉方向に相当する。
枠体2は、図2に示すように、建物の躯体15に固定された外壁面Sから張り出して取り付けられており、下枠2bに設けられ内障子3を案内するレール2cは、外壁面Sより室内側に配置され、外障子4を案内するレール2dは、外壁面Sより室外側に配置されており、外障子4は外壁面Sから張り出した部位の上方のレール2d上に設けられている。
内障子3及び外障子4は、図1に示すように、いずれも面材としての矩形状の複層ガラス5の周端縁部を保持するように複層ガラス5の四方に設けられた上框(不図示)、下框6、枠体2に当接される戸先部としての戸先框7、及び、召合框をなす戸尻部としての戸尻框8(38、48)が框組みされた框体9を有している。
上框(不図示)、下框6、戸先框7、及び、戸尻框8(38、48)は、いずれもアルミニウム製の押出成形部材であり、各々長手方向に貫通する中空部7a、8aを有しており、中空部7a、8a内には、断面がコ字状をなす鉄製の補強部材10がほぼ全長に渡って設けられている。
また、戸先框7の中空部7a内には、内障子3及び外障子4を閉じた状態にて、戸先框7が当接される枠体2の部位と係合して内障子3及び外障子4を係止する戸先錠11が設けられている。
本建具1においては、内障子3の戸尻框38と外障子4の戸尻框48との間、すなわち、内障子3と外障子4との召合せ部の、上下方向における中心よりも下端側、より詳しくは上下方向における下端部近傍に障子保持構造22を備えている。本実施形態の建具1は、引き違い方式なので、内障子3と外障子4との戸尻框38、48同士が対向する召合せ部において、障子より建物の内側に位置し、障子が開口2aを閉じた状態にて障子の戸尻部と対向する対向部に相当するのは、内障子3の戸尻框38であり、第1部材を有する障子に相当するのは、外障子4である。
内障子3の戸尻框38と外障子4の戸尻框48とが対向する召合せ部に、図3に示すように煙返し13が設けられている。
煙返し13は、内障子3の戸尻框38と外障子4の戸尻框48に、それぞれ互いに対向する方向に向かってそれぞれ突出された対向突出片38a、48aを有し、対向突出片38a、48aの先端が、見付け方向において互いに反対方向に延出された反対方向延出片38b、48bが、ほぼ全長に渡って各々設けられて形成されている。すなわち、内障子3及び外障子4を閉じた状態の内障子3の戸尻框38には、外障子4の戸尻框48に向かって突出された内対向突出片38aを有し、内対向突出片38aの先端から見付け方向において内障子3の戸先側に延出された内反対方向延出片38bが設けられている。内障子3及び外障子4を閉じた状態の外障子4の戸尻框48には、内障子3の戸尻框38に向かって突出された外対向突出片48aを有し、外対向突出片48aの先端から見付け方向において外障子4の戸先側に延出された外反対方向延出片48bが設けられている。
内障子3の戸尻框38の内対向突出片38a及び内反対方向延出片38bと、外障子4の戸尻框48の外対向突出片48a及び外反対方向延出片48bとは、内障子3及び外障子4を閉じた際に、外障子4の戸尻框48に設けられた外反対方向延出片48bが、内障子3の戸尻框38に設けられた内反対方向延出片38bより見込み方向における内障子3側に位置し、内反対方向延出片38bと外反対方向延出片48bとが見込み方向において重なるように配置されている。
また、外障子4の戸尻框48には、外反対方向延出片48bより見付け方向における戸尻側に、軟質合成樹脂製のシール材12が、長手方向のほぼ全長に渡って内障子3の戸尻框38に接触するように設けられている。
本建具1において障子保持構造22は、図4、図5に示すように、内障子3の戸尻框38の内対向突出片38a及び内反対方向延出片38bと、外障子4の戸尻框48の外対向突出片48a及び外反対方向延出片48bとの一部を切除して設けられている。
本実施形態の障子保持構造22は、外障子4の戸尻框48の外対向突出片48a及び外反対方向延出片48bを切除した部位に配置された第1部材としての係合部材21と、内障子3の戸尻框38の内対向突出片38a及び内反対方向延出片38bを切除した部位に配置された第2部材としての保持部材20と、を有している。
係合部材21は、鉄製の板材にて形成されており、図5、図7に示すように、外障子4が有する戸尻框48の室内に臨む面48cに当接され、戸尻框48の中空部8a内に配された補強部材10に固定された固定金具14に固定される係合固定部21aと、係合固定部21aの下端から室内側に向かってほぼ水平に延出された係合延出部21bと、係合延出部21bの室内側の縁から垂設された垂設片21cとを有している。この係合部材21は、戸尻框48に係合固定部21aが固定されると、係合固定部21aより下方にて、垂設片21cが戸尻框48の室内に臨む面48cと、室内側に間隔を隔てた位置に配置される。
保持部材20は、平坦な鉄製の板材にて形成されており、図4、図7に示すように、内障子3が有する戸尻框38の室内に臨む面38cに固定される保持固定部20aと、保持固定部20aの上下方向における下側のほぼ半分が見付け方向に延出された保持延出部20bと、保持延出部20bの、保持固定部20aと反対側の見付け方向の戸先側の端部から上方に突出された規制部としての突出部20cとを有している。すなわち、保持部材20には、保持固定部20aの戸先側の縁と、保持延出部20bの上側の縁と、突出部20cとにより下方に窪む切欠部20dが形成されている。切欠部20dの見付け方向の幅は、係合部材21の見付け方向の幅より僅かに大きく形成されている。
保持部材20は、保持固定部20aが、内障子3の戸尻框38の、外障子4の戸尻框48と対向する面における、切除した内対向突出片38aより戸尻側の見付け面に当接され、保持延出部20b及び突出部20cが、切除した内対向突出片38aより戸先側に突出するように配置されて、中空部8a内に設けられた補強部材10にビス止めされている。また、保持部材20が、戸尻框38に固定された状態で、切欠部20dの戸尻側の縁、すなわち保持固定部20aの戸先側の縁が、切除された内対向突出片38aとほぼ一致するように配置されている。
内障子3の戸尻框38は、内対向突出片38aより戸先側の見付け面が、内対向突出片38aの戸尻側の見付け面よりも、見込み方向において外障子4と反対側に窪んでいる。このため、保持部材20の保持延出部20b及び突出部20cが、切除した内対向突出片38a及び内反対方向延出片38bより戸先側に突出するように保持固定部20aが固定されると、図4に示すように、保持延出部20b及び突出部20cが窪み側に配置される。このとき、保持延出部20b及び突出部20cと、外障子4の戸尻框48と対向する面における、切除した内対向突出片38aより戸先側の部位との間に間隔が隔てられている。
本実施形態の建具1が通常に取り付けられた状態で、内障子3と外障子4とが閉じられ、内障子3の戸尻框38と外障子4の戸尻框48とが対向すると、図6、図8(a)に示すように、係合部材21の係合延出部21bが保持部材20の突出部20cの上端より高い位置にて、切欠部20dの上方に位置している。このとき、垂設片21cは、保持部材20の室内側に位置し、垂設片21cの下端部の室外側には、切欠部20dが位置している。このため、内障子3と外障子4とが通常に取り付けられた状態では、係合部材21と保持部材20とは係合しないので、内障子3及び外障子4は、見付け方向にスライドして開口2aを開閉自在である。
内障子3及び外障子4が閉じた状態では、保持部材20の切欠部20dの上方に係合部材21の係合延出部21bが位置し、煙返し13は、内障子3の戸尻框38に位置して内反対方向延出片38bと外反対方向延出片48bとが見込み方向において重なるように配置されている。
この建具1は、火災などにより室外側から加熱されると、外壁面Sから張り出して取り付けられた枠体2が軟化され、外壁面Sから張り出している下枠2bは外障子4の自重により下方に垂れ始める。このとき、下枠2bとともに外障子4も下方に移動し始め、外障子4の戸尻框48に設けられている係合部材21も下方に移動する。そして、図8(b)に示すように、係合部材21の係合延出部21bが保持部材20の切欠部20dに入り込んで係合する。係合部材21と保持部材20とが係合することにより、外障子4が内障子3に支持される。このとき、係合部材21は、係合延出部21bが、保持固定部20a及び突出部20cにより見付け方向の移動が規制される。このため、係合部材21と保持部材20とが係合している状態では、内反対方向延出片38bと外反対方向延出片48bとが見込み方向において重なる状態が維持されている。
本実施形態の建具1によれば、外障子4の戸尻框48に設けられた係合部材21は、内障子3及び外障子4が前記開口2aを閉じた状態にて、保持部材20の上方に配置されるので、外壁面Sから張り出している枠体2の、外障子4を支持している下枠2bが軟化して垂れるように変形すると、外障子4が下方に移動することに伴って保持部材20と係合する。このとき係合部材21が係合する保持部材20は、外障子4より室内側に位置しているので、下枠2bの外障子4が支持されている部位より安定している。このため、たとえ、枠体2の張り出している下枠2bが垂れるように変形したとしても、外障子4を内障子3により保持しておくことが可能である。
枠体2が加熱されて変形するときには、外障子4も加熱されて膨張することが考えられる。このとき、係合部材21と保持部材20とが外障子4の膨張により自由に相対移動可能であると、加熱による相対移動により、係合部材21と保持部材20との係合が外れるおそれがある。このため、本実施形態のように、保持部材20が、係合された係合部材21の見付け方向の移動を規制する突出部20cを有していると、加熱された外障子4が膨張したとしても、係合部材21と保持部材20との係合が外れることを防止することが可能である。
また、係合部材21は、外障子4が加熱されたときに、煙返し13を構成する内障子3の戸尻框38の内反対方向延出片38bと外障子4の外反対方向延出片48bとが見込み方向において重なっている状態で保持部材20と係合する。すなわち、たとえ外障子4が加熱されても、係合部材21と保持部材20とが係合している場合には、煙返し13の内反対方向延出片38bと外反対方向延出片48bが見込み方向において重なっている状態が維持される。このため、外障子4が加熱されたとしても、内障子3及び外障子4の戸尻框38、48間に隙間がより生じることをより確実に防止することが可能である。
加熱されて外障子4が膨張する際には、外障子4の各部位は規制されていない方向に伸長する。このため、枠体2に支持されている外障子4の戸尻框48は、加熱された際に上方にも伸長し、戸尻框48に設けられた係合部材21が上方に移動することにより係合部材21の保持部材20との距離が広がってしまう。このとき、戸尻框48が伸長して係合部材21が移動する移動量は、下枠2bから戸先框の高さ方向の中間に向かうにつれて大きくなるため、係合部材21が上端側に配置されていると、加熱された際に保持部材20との間隔がより大きく開いてしまい、下枠2bが軟化して垂れたときに係合部材21と保持部材20とが係合しないおそれがある。このため、本実施形態のように係合部材21を戸尻框48の上下方向における中心よりも下端側に配置することにより、熱により戸尻框48が伸長されたときの係合部材21の移動量を小さく抑えることが可能である。このため、たとえ加熱されたとしても、係合部材21と保持部材20とをより確実に係合させることが可能である。
特に本実施形態の係合部材21は、下框6と見付け方向に並ぶ位置に配置されているので、下框6の伸長に伴ってほぼ見付け方向に移動する。一方、戸尻框48の上下方向における中央側は、反りが生じるおそれがある。このため、係合部材21が戸尻框48の、下框6より上方に設けられていると、戸尻框48の反りにより係合部材21が保持部材20に対して傾き保持部材20と係合しにくくなるおそれがある。よって、係合部材21を下框6と見付け方向に並ぶ位置に配置することにより、係合部材21と保持部材20とをより確実に係合させることが可能である。
上記実施形態においては、係合部材21と保持部材20とでなる障子保持構造22について説明したが、係合部材21と保持部材20の形状は上述した形状に限るものではなく、外障子4側に設けられた係合部材が下方に移動して、外障子より室内側にて支持されている部材に設けられた保持部材に保持される構成であれば構わない。
上記実施形態においては、引き違い方式の建具を例に挙げて説明したが、これに限らず、複数枚の引き戸障子が設けられている建具であっても構わない。また、引き戸をなす障子の戸尻框と、この戸尻框と対向する、例えば、FIX窓を構成する縦骨や壁面との間に障子保持構造22が設けられていてもよい。また、障子3、4のスライド方向は、見付け方向に限らず、上下方向であっても構わない。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、2 枠体、2a 開口、3 障子、3 内障子、4 外障子、
5 複層ガラス、6 下框、8 戸尻框、20 保持部材、20c 突出部、
21 係合部材、38 内障子の戸尻框、38a 内対向突出片、
38b 内反対方向延出片、48 外障子の戸尻框、48a 外対向突出片、
48b 外反対方向延出片、S 外壁面

Claims (5)

  1. 構造体の内外の境界をなす壁面から張り出して設けられる枠体と、前記壁面から張り出した部位の上方でスライド開閉可能な障子と、
    を有する建具であって、
    前記障子の戸尻部に設けられた第1部材と、
    前記障子より前記構造体の内側に位置し、前記障子を閉じた状態にて前記障子の前記戸尻部と対向する対向部に設けられた第2部材と、を有し、
    前記障子を閉じた状態にて、前記第1部材は前記第2部材の上方に配置され、前記枠体が加熱されて前記枠体が軟化して変形したときに、前記第2部材に前記第1部材が係合して、前記障子が前記第2部材に保持されることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記第2部材は、係合された前記第1部材のスライド開閉方向の移動を規制する規制部を有していることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記戸尻部及び前記対向部には、互いに対向する方向に向かってそれぞれ突出された対向突出片の先端が、前記スライド開閉方向において互いに反対方向に延出された反対方向延出片を各々備え、
    前記障子を閉じた際に、前記対向部に設けられた前記反対向方向延出片が、前記戸尻部に設けられた前記反対方向延出片に対し、前記対向部と反対側に位置して互いの前記反対方向延出片が見込み方向において重なるように配置された煙返しを備え、
    前記障子が加熱されたときに、前記第1部材は、各々の前記反対方向延出片が見込み方向において重なっている状態で前記第2部材と係合することを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
    前記第1部材は、前記障子の上下方向における中心よりも下端側に設けられていることを特徴とする建具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の建具であって、
    前記障子は、面材と、前記面材の下端縁部を保持する下框と、を有し、
    前記第1部材は、前記下框と前記スライド開閉方向に並ぶ位置に配置されていることを特徴とする建具。
JP2013179324A 2013-08-30 2013-08-30 建具 Active JP6162003B2 (ja)

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