JP2015047255A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加熱物を良好に仕上げることができる加熱調理器を提供する。【解決手段】被加熱物を収容する内鍋と、内鍋を加熱する誘導コイル41と、被加熱物を攪拌する攪拌手段24と、被加熱物を攪拌するときに攪拌手段24にかかる負荷を検出する負荷検出手段105と、制御装置100とを備える。制御装置100は、負荷検出手段105が検出した攪拌手段24にかかる負荷に基づいて、誘導コイル41を制御する。【選択図】図4

Description

この発明は、加熱調理器に関し、より詳しくは、攪拌機能を有する加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器としては、例えば、特開2008−278924号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この加熱調理器は、米を収容する内鍋と、この内鍋を加熱する加熱部と、内鍋内のご飯を攪拌する攪拌部とを備えている。
特開2008−278924号公報
ところで、上記従来の加熱調理器で例えば肉じゃがを作ろうとした場合、肉じゃがの完成に必要な加熱時間を予め定め、この加熱時間だけ加熱部がオンするよう制御することが考えられる。しかし、予め定められた加熱時間だけ加熱部がオンするよう制御すると、被加熱物を十分加熱できなかったり、逆に被加熱物を加熱し過ぎて内鍋を焦げ付かせたりするという問題が生じてしまう。
そこで、本発明の課題は、被加熱物を良好に仕上げることができる加熱調理器を提供することにある。
被加熱物を収容する収容手段と、
上記収容手段を加熱する加熱手段と、
上記被加熱物を攪拌する攪拌手段と、
上記被加熱物を攪拌するときに上記攪拌手段にかかる負荷を検出する負荷検出手段と、
制御装置とを備え、
上記制御装置が、上記負荷検出手段が検出した上記攪拌手段にかかる負荷に基づいて、上記加熱手段を制御することを特徴とする。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置が、
上記攪拌手段にかかる負荷が増加したか否かを判定する負荷増加判定手段と、
上記負荷増加判定手段によって、上記攪拌手段にかかる負荷が増加したと判定されたとき、上記収容手段の温度が下がるように上記加熱手段を制御する第1加熱制御手段とを有する。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置が、
上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したか否かを判定する第1時間経過判定手段を有し、
上記第1加熱制御手段が、上記第1時間経過判定手段によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容部の温度が下がるように上記加熱手段を制御する。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置が、
上記攪拌手段にかかる負荷が減少したか否かを判定する負荷減少判定手段と、
上記負荷減少判定手段によって、上記攪拌手段にかかる負荷が減少したと判断されたとき、上記収容手段の温度が下がるように上記加熱手段を制御する第2加熱制御手段とを有する。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置が、
上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したか否かを判定する第2時間経過判定手段を有し、
上記第2加熱制御手段が、上記第2時間経過判定手段によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容部の温度が下がるように上記加熱手段を制御する。
本発明の加熱調理器によれば、上記加熱手段が収容手段を加熱することにより、被加熱物から水分が出て、収容手段内の水分量が増えたり、収容手段内の水分が蒸発して、収容手段内の水分が減ったりする。このとき、上記攪拌手段が被加熱物を攪拌していれば、収容手段内の水分の増減に伴い、攪拌手段にかかる負荷が大きくなったり、小さくなったりする。したがって、上記攪拌手段が被加熱物を攪拌しているときに、負荷検出手段により攪拌部の負荷を検知して、この検知された負荷に基づいて、制御装置が加熱手段を制御することにより、収容手段内の水分量に応じた加熱ができる。その結果、上記被加熱物の加熱不足および加熱過多を防ぐことができるので、被加熱物を良好に仕上げることができる。
本発明の第1実施形態の加熱調理器である炊飯器の斜視図である。 図1の炊飯器の蓋体を開いた状態の斜視図である。 図1の炊飯器の攪拌ユニットおよび内鍋の斜視図である。 図1の炊飯器の制御ブロック図である。 図1の炊飯器の攪拌ユニットの回転にかかる負荷と誘導コイルの出力と調理時間との関係の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態の加熱調理器である炊飯器のブロック図である。 図6の炊飯器の攪拌ユニットの回転にかかる負荷と誘導コイルの出力と調理時間との関係の一例を示す図である。 本発明の第3実施形態の加熱調理器である炊飯器のブロック図である。 図8の炊飯器の攪拌ユニットの回転にかかる負荷と誘導コイルの出力と調理時間との関係の一例を示す図である。 本発明の第4実施形態の加熱調理器である炊飯器のブロック図である。 本発明の第6実施形態の加熱調理器である炊飯器のブロック図である。 本発明の第7実施形態の加熱調理器である炊飯器のブロック図である。
以下、本発明の加熱調理器を図示の一実施形態に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の炊飯器は、炊飯器本体1と、炊飯器本体1の上部に開閉自在に取り付けられた蓋体2とを備えている。
炊飯器本体1は、図1に示すように、側面の一つが湾曲面16である筺形状を有している。炊飯器本体1には、収容手段の一例としての内鍋10を収容する開口(図示せず)と、フックボタン6と、電源コード7とが設けられている。
炊飯器本体1に収納される内鍋10は、例えばアルミニウム等の高熱伝導部材で形成されている。内鍋10の外面には、加熱効率を向上させるステンレス等の磁性体が貼り付けられている。また、内鍋10の内面は、被加熱物の付着を防ぐためにフッ素コーティングされている。
炊飯器本体1の湾曲面16に対向する側面側の上面端部には、蓋体2を回転自在に支持するヒンジ17が設けられている。また、炊飯器本体1の湾曲面16側の上面端部には、被係止部8が形成されており、炊飯器本体1の湾曲面16の中心かつ上方には、フックボタン6が設けられている。このフックボタン6は、押されることによって、被係止部8をヒンジ17側に移動させるようになっている。さらに、炊飯器本体1のヒンジ17側の側面の一隅部(図2では、下側かつ右側)には、電源コード7が設けられており、炊飯器本体1の湾曲面16側の内部には、蓋体2をロックするロック機構9が設けられている。
炊飯器本体1の底部には、内鍋温度センサ42(図4に示す)が設けられている。内鍋温度センサ42は、炊飯器本体1に収容した内鍋10底部に当接して、内鍋10の温度を検出する。また、内鍋10を収容する開口の底部には、加熱手段の一例としての誘導コイル41(図4に示す)を設けている。
蓋体2は、図2に示すように、外蓋21と、内蓋22とを備えている。外蓋21の内鍋10と対向する側には、凹部27が形成されており、この凹部27に、内蓋22が着脱自在に取り付けられている。
外蓋21は、炊飯器本体1と平面視において同じ形状すなわち側面の一つが湾曲面26である筺形状を有しており、ヒンジ17を介して炊飯器本体1に取り付けられている。外蓋21の表面には、図1に示すように、蒸気口2aと、表示操作部5とが設けられている。蒸気口2aは、蓋体2の表面のヒンジ17側端部に設けられている。一方、表示操作部5は、蓋体2の表面の湾曲面26側端部に設けられており、液晶表示部3および複数の操作ボタン4で構成されている。表示操作部5には、調理メニューあるいは調理状況等が表示され、操作ボタン4を押すことにより調理メニューの選択等が可能になる。
外蓋21の凹部27が形成されている面の湾曲面26側には、係止部25が設けられている。この係止部25は、蓋体2を閉じたときに、炊飯器本体1の被係止部8に係止して、蓋体2と炊飯器本体1とを連結する。係止部25と被係止部8との間の係止は、炊飯器本体1のフックボタン6を押すことによって解除可能である。なお、炊飯器本体1に設けられているロック機構9が蓋体2をロックしていないときは、フックボタン6を押すことにより係止部25と被係止部8との間の係止が解除される。一方、ロック機構9が蓋体2をロックしているときは、フックボタン6を押しても被係止部8がヒンジ17側に移動しない。このため、係止部25と被係止部8との間の係止が解除されない。
外蓋21内部のヒンジ17側の一方の側部(図2の右側)には、駆動モータ24を配置している。また、凹部27の中央部には、図示しない連結部を設けている。連結部は、図示しないプーリおよびベルトを介して駆動モータ24に連結され、駆動モータ24を駆動させることにより回動するようになっている。
外蓋21の凹部27には、蓋温度センサ43(共に図4に示す)が設けられている。蓋温度センサ43は、内蓋22に当接して、内蓋22の温度を検出する。
内蓋22は、平面視円形状を有している。内蓋22の中心部には、耐熱樹脂製の攪拌ユニット11が取り付けられている。また、内蓋22の外周部には、環状の耐熱ゴム製のパッキン23が着脱自在に取り付けられている。パッキン23は、蓋体2を閉じたときに内鍋10に密着して、内鍋10と内蓋22との間をシールするよう配置されている。また、内蓋22には、図示しない蒸気排出口が設けられている。
攪拌ユニット11は、図3に示すように、回転体12と、回転体12の長手方向側面に配置された第1の攪拌アーム13Aおよび第2の攪拌アーム13Bとを有している。攪拌ユニット11および駆動モータ24は、攪拌手段の一例である。
回転体12は、ひょうたんを扁平にした形状を有している。回転体12の略中心には、軸部15が設けられている。また、回転体12の内部には、第1,第2の攪拌アーム13A,13Bを回動させるための駆動機構(図示せず)が設けられている。軸部15は、外蓋21の連結部および駆動機構に連結されている。駆動モータ24を駆動すると、連結部を介して軸部15が回動する。そして、軸部15が回動すると、駆動機構を介して、第1,第2の攪拌アーム13A,13Bが回動する。
第1の攪拌アーム13Aおよび第2の攪拌アーム13Bは、細長い略板形状を有している。図2に示すように、第1の攪拌アーム13Aおよび第2の攪拌アーム13Bの先端部18A,18Bは、回転体12の長手方向側面に沿って湾曲している。また、第1の攪拌アーム13Aおよび第2の攪拌アーム13Bの基部19A,19Bは、回転体12に回動自在に取り付けられており、両者を結ぶ直線が、軸部15を通るような位置関係を有している。
上記構成の炊飯器では、外蓋21に配置している駆動モータ24を駆動させることにより、回転体12の軸部15が回動する。軸部15の回動に伴って、駆動機構が駆動され、第1,第2の攪拌アーム13A,13Bが回動する。第1,第2の攪拌アーム13A,13Bは、攪拌時には回転体12に対して略直交する位置まで回動し、非攪拌時には回転体12に対して略平行な位置まで回動する。これにより、攪拌ユニット11を、図2に示す非攪拌状態(攪拌アームが倒伏した状態)から、図3に示す攪拌状態(攪拌アームが倒立した状態)に切り替えたり、逆に攪拌状態から非攪拌状態に切り替えたりする。
本実施形態では、攪拌ユニット11を正回転(上方から見て時計回りに回転)させることによって、非攪拌状態から攪拌状態に切り替え、攪拌ユニット11を逆回転(上方から見て反時計回りに回転)させることによって、攪拌状態から非攪拌状態に切り替えるようにしている。
また、本実施形態の炊飯器は、図4に示すように、マイクロコンピュータおよび入出力回路などからなる制御装置100を備えている。この制御装置100は、表示操作部5、内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43から入力される信号に基づいて、表示操作部5、ロック機構9、駆動モータ24および誘導コイル用インバータ回路40を制御し、誘導コイル用インバータ回路40を介して誘導コイル41を制御する。
制御装置100は、加熱制御手段101と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段106と、第1時間経過判定手段108とを含んでいる。加熱制御手段101、攪拌制御手段102、調理メニュー記憶手段104、負荷検出手段105、負荷増加判定手段106および第1時間経過判定手段108は、各々ソフトウェアで構成されている。
加熱制御手段101は、内鍋温度センサ42、蓋温度センサ43および選択された調理メニューに基づいて、誘導コイル41を制御する。加熱制御手段101は、第1加熱制御手段111を有している。第1加熱制御手段111は、負荷増加判定手段106および第1時間経過判定手段108の判定に応じて、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。
攪拌制御手段102は、選択された調理メニューに基づいて、攪拌手段の駆動モータ24を制御する。調理メニュー記憶手段104には、選択可能な調理メニューの加熱条件(加熱温度あるいは加熱時間など)および攪拌条件(単位時間当たりの回転数、回転時間および停止時間など)が予め計算され、記憶されている。
負荷検出手段105は、攪拌ユニット11が、内鍋10内の被加熱物を攪拌しているとき、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷を検出する。この負荷は、例えば駆動モータ24に流れる電流値に基づいて検出される。
負荷増加判定手段106は、負荷検出手段105により検出された負荷が、加熱調理を開始して最初に検出された負荷(初期負荷)と比較して、選択された調理メニューに基づいて予め定められている負荷増加量を超えて増加しているか否かを判断する。
なお、負荷の増加を判断する方法としては、負荷検出手段105により検出された負荷と、この検出された負荷の検出以前に負荷検出手段105により検出された負荷とを比較して、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷の増加量に対する勾配の角度が、選択された調理メニューに基づいて予め定められている勾配の角度を超えているか否かで判断するようにしてもよい。
第1時間経過判定手段108は、加熱調理開始からの経過時間を測定し、選択された調理メニューに基づいて定められる調理時間が経過したか否かを判断する。
次に、上記炊飯器の調理工程を説明する。ここでは一例として、水分量が少ない食材である、のりの佃煮を加熱調理する場合について説明する。のりの佃煮は、図5に示すように、最初は煮汁が多く材料が浮いた状態であるため、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が小さいが、加熱調理が進むにつれて水分が蒸発して、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が次第に大きくなっていく調理メニューである。
まず、材料(被加熱物)を内鍋10内に収容して、蓋体2を閉じる。
次に、表示操作部5を操作して、調理メニュー記憶手段104に記憶された複数の調理メニューの中から「のりの佃煮」を選択して、操作ボタン4の1つであるスタートボタンを押す。すると、「のりの佃煮」の加熱調理がスタートする。
加熱調理がスタートすると、制御装置100の攪拌制御手段102が駆動モータ24を制御して、駆動モータ24を駆動させる。駆動モータ24が駆動することにより、攪拌ユニット11の回転体12内部の駆動機構を介して、第1,第2の攪拌アーム13A,13Bが回転し、攪拌ユニット11を非攪拌状態から、図3に示す攪拌状態にする。
そして、調理メニュー記憶手段104から読み出した「のりの佃煮」の加熱条件(加熱シーケンス)に基づいて、加熱制御手段101が誘導コイル41を制御して、材料の加熱を開始する。
加熱が開始されると、調理メニュー記憶手段104から読み出した「のりの佃煮」の攪拌条件に基づいて、制御装置100の攪拌制御手段102が駆動モータ24を制御して、攪拌ユニット11の回転(例えば1rpsで1秒)と停止(例えば4秒)を交互に繰り返す。攪拌ユニット11が回転する毎に、制御装置100の負荷検出手段105によって攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が検出される。
負荷増加判定手段106は、負荷検出手段105により検出された攪拌ユニット11の回転にかかっている負荷が、初期負荷A0と比較して、「のりの佃煮」について予め定められている負荷増加量を超えて増加しているか否かを判定する。
「のりの佃煮」の場合、図5に示すように、A1およびA2において、大きさの異なる2つの負荷増加量が設定されている(A1増加量、A2増加量)。
負荷増加判定手段106は、まず、負荷検出手段105により検出された負荷がA1増加量を超えて増加したか否かを判定する。
負荷増加判定手段106が、負荷検出手段105により検出された負荷がA1増加量を超えて増加したと判定すると、第1加熱制御手段111により、出力をP1に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
一方、負荷増加判定手段106が、負荷検出手段105により検出された負荷がA1増加量を超えて増加していないと判定すると、第1時間経過判定手段108により、加熱調理を開始してから第1加熱時間を経過したか否かが判定される。第1加熱時間は、加熱調理を開始してから、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷がA1増加量を超えるまでにかかる平均的な加熱時間であり、調理メニュー毎に予め定められた時間である。
第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第1加熱時間が未だ経過していないと判定した場合は、再び、負荷増加判定手段106によって、負荷検出手段105により検出された負荷がA1増加量を超えて増加したか否かが判定される。
また、第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第1加熱時間が既に経過したと判定した場合は、第1加熱制御手段111により、出力をP1に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108のどちらか一方の判定により、誘導コイル41の出力がP1に低下すると、負荷増加判定手段106は、初期負荷A0と比較して、負荷検出手段105により検出された負荷がA2増加量を超えて増加したか否かを判定する。
負荷増加判定手段106が、負荷検出手段105により検出された負荷がA2増加量を超えて増加したと判定すると、第1加熱制御手段111により、出力をP2に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
一方、負荷増加判定手段106が、負荷検出手段105により検出された負荷がA2増加量を超えて増加していないと判定すると、第1時間経過判定手段108により、加熱調理を開始してから第2加熱時間を経過したか否かが判定される。第2加熱時間は、加熱調理を開始してから、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷がA2増加量を超えるまでにかかる平均的な加熱時間であり、調理メニュー毎に予め定められた時間である。
第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第2加熱時間が未だ経過していないと判定した場合は、再び、負荷増加判定手段106によって、負荷検出手段105により検出された負荷がA2増加量を超えて増加したか否かが判定される。
また、第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第2加熱時間が既に経過したと判定した場合は、第1加熱制御手段111により、出力をP2に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108のどちらか一方の判定により、誘導コイル41の出力がP2に低下すると、制御装置100は、加熱調理終了まで誘導コイル41の出力をP2に維持して、内鍋10の温度を一定に保つ。
上記構成の炊飯器によれば、誘導コイル41が内鍋10を加熱することにより、被加熱物から水分が出て、内鍋10内の水分量が増えたり、内鍋10内の水分が蒸発して、内鍋10内の水分が減ったりする。このとき、攪拌手段が被加熱物を攪拌していれば、内鍋10内の水分の増減に伴い、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が大きくなったり、小さくなったりする。したがって、攪拌手段が被加熱物を攪拌しているときに、負荷検出手段105により攪拌ユニット11の回転にかかる負荷を検知して、この検知された負荷に基づいて、制御装置100が誘導コイル41を制御することにより、内鍋10内の水分量に応じた加熱ができる。その結果、被加熱物の加熱不足および加熱過多を防ぐことができるので、被加熱物を良好に仕上げることができる。
また、負荷増加判定手段106によって攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が増加したと判定されたとき、第1加熱制御手段111は、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、内鍋10内の水分の蒸発により攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が大きくなったときに、内鍋10の温度を下げることができる。したがって、被加熱物の加熱過多を確実に防ぐことができる。
さらに、第1時間経過判定手段108によって被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、第1加熱制御手段111は、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、仮に、負荷増加判定手段106または第1加熱制御手段111に異常が生じたとしても、内鍋10の温度を下げることができる。
上記第1実施形態では、加熱手段として誘導コイル41を用いたが、これに限定されない。例えば、抵抗加熱式ヒータを用いてもいいし、あるいは、これらを組み合わせて用いてもよい。
また、負荷増加判定手段106により判定される予め定められた負荷増加量は、調理メニューに応じて、変更可能である。例えば、重量センサを設けて、重量センサにより検知された重量に基づいて負荷増加量を変更するようにしてもよい。単位重量における負荷増加量を予め記憶しておき、重量センサにより検知された重量に応じて負荷増加量を求めるようにすれば、より正確に誘導コイル41を制御できる。また、ユーザに、予め調理する材料の量を入力してもらい、入力された量に基づいて、負荷増加量を変更するようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、加熱調理中に、負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108の判定を2回行い、誘導コイル41の出力を2段階に分けて低下させているが、これに限られない。調理メニューに応じて、負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108の判定を1回だけ行って、誘導コイル41の出力を1段階低下させてもいいし、負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108の判定を3回以上行って、誘導コイル41の出力を3段階以上低下させてもよい。
なお、第1実施形態の炊飯器には、第1時間経過判定手段108を設けているが、これに限られない。第1時間経過判定手段108を設けなくても本発明の目的を達成できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100を、制御装置200にしたものである。第1実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第2実施形態の炊飯器の制御装置200は、図6に示すように、加熱制御手段201と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷減少判定手段107と、第2時間経過判定手段109とを含んでいる。加熱制御手段201、負荷減少判定手段107および第2時間経過判定手段109は、各々ソフトウェアで構成されている。
加熱制御手段201は、内鍋温度センサ42、蓋温度センサ43および選択された調理メニューに基づいて、誘導コイル41を制御する。また、加熱制御手段201は、第2加熱制御手段112を有している。第2加熱制御手段112は、負荷減少判定手段107および第2時間経過判定手段109の判定に応じて、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。
負荷減少判定手段107は、負荷検出手段105により検出された負荷が、加熱調理を開始して最初に検出された負荷(初期負荷)と比較して、選択された調理メニューに基づいて予め定められている負荷減少量を超えて減少しているか否かを判定する。
なお、負荷の増加を判断する方法としては、負荷検出手段105により検出された負荷と、それ以前に負荷検出手段105により検出された負荷とを比較して、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷の増加量に対する勾配の角度が、選択された調理メニューに基づいて予め定められている勾配の角度を超えているか否かで判断するようにしてもよい。
第2時間経過判定手段109は、加熱調理開始からの経過時間を測定し、選択された調理メニューに基づいて定められる調理時間が経過したか否かを判断する。
次に、第2実施形態の炊飯器の調理工程を説明する。ここでは一例として、肉じゃがを加熱調理する場合について説明する。肉じゃがは、加熱すると材料から水分が出てくるため、図7に示すように、加熱調理が進むにつれて、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が次第に小さくなる調理メニューである。
第1実施形態と同様に、まず、材料(被加熱物)を内鍋10内に収容して、蓋体2を閉じて、調理メニューの中から「肉じゃが」を選択して、スタートボタンを押す。すると、「肉じゃが」の加熱調理がスタートする。
加熱調理が開始されると、調理メニュー記憶手段104から読み出した「肉じゃが」の攪拌条件に基づいて、攪拌制御手段102が駆動モータ24を制御して、攪拌ユニット11の回転(例えば1rpsで1秒)と停止(例えば4秒)を交互に繰り返す。攪拌ユニット11が回転する毎に、制御装置200の負荷検出手段105によって攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が検出される。
負荷減少判定手段107は、負荷検出手段105により検出された攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が、初期負荷B0と比較して、「肉じゃが」について予め定められている負荷減少量(B1減少量)を超えて減少しているか否かを判定する。
負荷減少判定手段107が、負荷検出手段105により検出された負荷がB1減少量を超えて減少したと判定すると、第2加熱制御手段112によって、出力をP3に低下させるように誘導コイル41が制御されて、内鍋10の温度が下げられる。
一方、負荷減少判定手段107が、負荷検出手段105により検出された負荷がB1減少量を超えて減少していないと判定すると、第2時間経過判定手段109により、加熱調理を開始してからが第3加熱時間を経過したか否かが判定される。第3加熱時間は、加熱調理を開始してから、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷がB1減少量を超えるまでにかかる平均的な加熱時間であり、調理メニューに応じて予め定められている時間である。
第2時間経過判定手段109が、加熱調理を開始してから第3加熱時間が未だ経過していないと判定した場合は、再び、負荷減少判定手段107によって、負荷検出手段105により検出された負荷がB1減少量を超えて減少したか否かが判定される。
また、第2時間経過判定手段109が、加熱調理を開始してから第3加熱時間が既に経過したと判定すると、第2加熱制御手段112によって、出力をP3に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109のどちらか一方の判定により、誘導コイル41の出力がP3に低下すると、制御装置100は、加熱調理終了まで誘導コイル41の出力をP3に維持して、内鍋10の温度を一定に保つ。
上記構成の炊飯器によれば、第2加熱制御手段112が、負荷減少判定手段107によって、攪拌手段にかかる負荷が減少したと判断されたとき、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、内鍋10内の被加熱物から水分が出て収容手段内の水分量が増加することにより、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が小さくなったときに、収容部の温度を下げることができる。したがって、被加熱物の加熱不足を確実に防ぐことができる。
また、第2時間経過判定手段109によって、被加熱物の加熱調理が開始してから予め設定された加熱時間が経過したと判定されたとき、第2加熱制御手段112は、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、仮に、負荷減少判定手段107または第2加熱制御手段112に異常が生じたとしても、内鍋10の温度を下げることができる。
上記第2実施形態では、負荷減少判定手段107により判定される予め定められた負荷減少量は、調理メニューに応じて、変更可能である。例えば、重量センサを設けて、重量センサにより検知された重量に基づいて負荷減少量を変更するようにしてもよい。単位重量における負荷減少量を予め記憶しておき、重量センサにより検知された重量に応じて負荷減少量を求めるようにすれば、より正確に誘導コイル41を制御できる。また、ユーザに、予め調理する材料の量を入力してもらい、入力された量に基づいて、負荷減少量を変更するようにしてもよい。
本実施形態では、加熱調理中に、負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109の判定を1回行って、誘導コイル41の出力を1段階低下させているが、これに限られない。負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109の判定を2回以上行って、2段階以上に分けて誘導コイル41の出力を低下させてもよい。
なお、本実施形態の炊飯器には、第2時間経過判定手段109を設けているが、これに限られない。第2時間経過判定手段109を設けなくても本発明の目的を達成できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100を、制御装置300にしたものである。第1,第2実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第3実施形態の炊飯器の制御装置300は、図8に示すように、加熱制御手段301と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段206と、負荷減少判定手段107と、第1時間経過判定手段108と、第2時間経過判定手段109とを含んでいる。
加熱制御手段301は、内鍋温度センサ42、蓋温度センサ43および選択された調理メニューに基づいて、誘導コイル41を制御する。加熱制御手段301は、第1加熱制御手段111と第2加熱制御手段112とを有している。第1加熱制御手段111は、負荷増加判定手段206または第1時間経過判定手段108の判定に応じて、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。また、第2加熱制御手段112は、負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109の判定に応じて、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。
負荷増加判定手段206は、初期負荷と比較して、選択された調理メニューに基づいて予め定められている負荷増加量を超えて増加しているか否かを判断する。初期負荷は、負荷検出手段105により一定回数連続して同一の負荷が検出されたときの負荷とする。
なお、負荷の増加を判断する方法としては、負荷検出手段105により検出された負荷と、この検出以前に負荷検出手段105により検出された負荷とを比較して、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷の増加量に対する勾配の角度が、選択された調理メニューに基づいて予め定められている勾配の角度を超えているか否かで判断するようにしてもよい。
次に、第3実施形態の炊飯器の調理工程を説明する。ここでは一例として、ジャムを加熱調理する場合について説明する。ジャムは、加熱すると材料から水分が出てくるが、その後加熱調理が進むにつれて水分が蒸発するので、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷は、図9に示すように、当初次第に小さくなるが、その後次第に大きくなっていく調理メニューである。同様の負荷曲線を描く調理メニューとしては、きのこ等の水分の多い食材の佃煮が挙げられる。
第1実施形態と同様に、まず、材料(被加熱物)を内鍋10内に収容して、蓋体2を閉じて、調理メニューの中から「ジャム」を選択して、スタートボタンを押す。すると、「ジャム」の加熱調理がスタートする。
加熱調理が開始されると、調理メニュー記憶手段104から読み出した「ジャム」の攪拌条件に基づいて、制御装置300の攪拌制御手段102が駆動モータ24を制御して、攪拌ユニット11の回転(例えば1rpsで1秒)と停止(例えば4秒)を交互に繰り返す。
攪拌ユニット11の回転毎に、制御装置300の負荷検出手段105によって攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が検出され、まず、負荷減少判定手段107に送られる。負荷減少判定手段107、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が、初期負荷C0と比較して、「ジャム」について予め定められている負荷減少量(C1減少量)を超えて減少しているか否かを判定する。
負荷減少判定手段107が、負荷検出手段105により検出された負荷がC1減少量を超えて減少したと判定すると、第2加熱制御手段112により、出力をP4に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
一方、負荷減少判定手段107が、負荷検出手段105により検出された負荷がC1減少量を超えて減少していないと判定すると、第2時間経過判定手段109により、加熱調理を開始邸してから第4加熱時間を経過したか否かが判定される。第4加熱時間は、加熱調理を開始してから、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷がC1減少量を超えるまでにかかる平均的な加熱時間であり、調理メニューに応じて予め定められている時間である。
第2時間経過判定手段109が、加熱調理を開始邸してから第4加熱時間が未だ経過していないと判定した場合は、再び、負荷減少判定手段107により、負荷検出手段105により検出された負荷がC1減少量を超えて減少したか否かが判定される。
また、第2時間経過判定手段109が、加熱調理を開始邸してから第4加熱時間が既に経過したと判定すると、第2加熱制御手段112により、出力をP4に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109のどちらか一方の判定により、誘導コイル41の出力がP4に低下すると、負荷増加判定手段206によって、初期負荷D0と比較して、負荷検出手段105により検出された負荷がD1増加量を超えて増加したか否かが判定される。
負荷増加判定手段206が、負荷検出手段105により検出された負荷がD1増加量を超えて増加したと判定すると、第1加熱制御手段111により、出力をP5に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度がさらに下がる。
一方、負荷増加判定手段206が、負荷検出手段105により検出された負荷がD1増加量を超えて増加していないと判定すると、第1時間経過判定手段108により、加熱調理を開始してから第5加熱時間を経過したか否かが判定される。第5加熱時間は、加熱調理を開始してから、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷がD1増加量を超えるまでにかかる平均的な加熱時間であり、調理メニューに応じて予め定められている時間である。
第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第5加熱時間が未だ経過していないと判定した場合は、再び、負荷増加判定手段206によって、負荷検出手段105により検出された負荷がD1増加量を超えて増加したか否かが判定される。
また、第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第5加熱時間が既に経過したと判定すると、第1加熱制御手段111によって、出力をP5に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度がさらに下がる。
負荷増加判定手段206または第1時間経過判定手段108のどちらか一方の判定により、誘導コイル41の出力がP5に低下すると、制御装置100は、加熱調理終了まで誘導コイル41の出力をP5に維持して、内鍋10の温度を一定に保つ。
上記構成の炊飯器によれば、第2加熱制御手段112が、負荷減少判定手段107によって、攪拌手段にかかる負荷が減少したと判断されたとき、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、内鍋10内の被加熱物から水分が出て内鍋10内の水分量が増加することにより、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が小さくなったときに、内鍋10の温度を下げることができる。したがって、被加熱物の加熱不足を確実に防ぐことができる。
また、負荷増加判定手段106によって攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が増加したと判定されたとき、第1加熱制御手段111が、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、内鍋10内の水分の蒸発により攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が大きくなったときに、内鍋10の温度を下げることができる。したがって、被加熱物の加熱過多を確実に防ぐことができる。
さらに、第1時間経過判定手段108によって被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、そして、第2加熱制御手段112が、第2時間経過判定手段109によって被加熱物の加熱が開始してから予め設定された加熱時間が経過したと判定されたとき、内鍋10の温度が下がるように、第1加熱制御手段111が誘導コイル41を制御する。これにより、仮に、荷増加判定手段106、負荷減少判定手段107、第1加熱制御手段111、あるいは、第2加熱制御手段112に異常が生じたとしても、内鍋10の温度を下げることができる。
上記第3実施形態では、負荷増加判定手段206および負荷減少判定手段107により判定される予め定められた負荷増加量/負荷減少量は、調理メニューに応じて、変更可能である。例えば、重量センサを設けて、重量センサにより検知された重量に基づいて負荷増加量/負荷減少量を変更するようにしてもよい。単位重量における負荷増加量/負荷減少量を予め記憶しておき、重量センサにより検知された重量に応じて負荷増加量/負荷減少量を求めるようにすれば、より正確に誘導コイル41を制御できる。また、ユーザに、予め調理する材料の量を入力してもらい、入力された量に基づいて、負荷増加量/負荷減少量を変更するようにしてもよい。
本実施形態では、加熱調理中に、負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108の判定を1回行い、負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109の判定を1回行って、誘導コイル41の出力を2段階低下させているが、これに限られない。負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108の判定を2回以上行う、あるいは、負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109の判定を2回以上行って、3段階以上に分けて誘導コイル41の出力を低下させてもよい。
なお、本実施形態の炊飯器には、第1時間経過判定手段108および第2時間経過判定手段109を設けているが、これに限られない。第1時間経過判定手段108のみ設けてもいいし、第2時間経過判定手段109のみ設けてもよい。また、第1時間経過判定手段108および第2時間経過判定手段109は設けなくてもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100を、制御装置400にしたものである。第1実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第4実施形態の炊飯器の制御装置400は、図10に示すように、加熱制御手段401と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段106と、負荷減少判定手段107と、第1時間経過判定手段108と、第3時間経過判定手段110とを含んでいる。
加熱制御手段401は、内鍋温度センサ42、蓋温度センサ43および選択された調理メニューに基づいて、誘導コイル41を制御する。加熱制御手段401は、第1加熱制御手段111と、第3加熱制御手段113とを有している。第3加熱制御手段113は、第3時間経過判定手段110の判定に応じて、内鍋10の温度を制御する。加熱制御手段401および第3時間経過判定手段110は、各々ソフトウェアで構成されている。
次に、第4実施形態の炊飯器の調理工程を説明する。一例として、第1実施形態と同様に、のりの佃煮を加熱調理する場合について説明する。
のりの佃煮の加熱調理が進んで、図5に示すように、誘導コイル41の出力をP2まで低下させ、内鍋10の温度が一定値(例えば80℃)まで下がると、内鍋温度センサ42から第3加熱制御手段113に信号が送られる。内鍋温度センサ42から第3加熱制御手段113に信号が送られると、第3加熱制御手段113は、誘導コイル41を制御して、誘導コイル41をオフする。
誘導コイル41がオフされた後、第3時間経過判定手段110は、誘導コイル41がオフされてから経過した時間が、所定の時間に達したか否かを判定する。第3時間経過判定手段110による判定は、誘導コイル41がオフされてから経過した時間が所定の時間に達するまで、繰り返し行われる。
第3時間経過判定手段110が所定の時間に達したと判定した場合、第3加熱制御手段113によって誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が一定値に達するまで誘導コイル41をオンし続ける。
内鍋10の温度が、再び一定値(80℃)に達すると、内鍋温度センサ42から第3加熱制御手段113に信号が送られ、第3加熱制御手段113が誘導コイル41を制御して、誘導コイル41をオフする。そして、第3時間経過判定手段110が、誘導コイル41がオフされてから経過した時間が所定の時間に達したか否かを判定する。
このように、加熱調理終了まで、誘導コイル41のオンオフを繰り返す。
誘導コイル41オフの状態でも、内鍋10の余熱により被加熱物を加熱することができる。そのため、加熱調理中に、誘導コイル41のオンオフを繰り返すことにより、加熱調理にかかる消費電力を低減できる。炊飯器本体1および蓋体2を保温性の高い材料で形成すれば、余熱により被加熱物を加熱できる時間が増えるので、さらに加熱調理にかかる消費電力を低減できる。
なお、第3加熱制御手段113により判定される所定の時間は、例えば80℃の内鍋10の温度が60℃になる時間であり、炊飯器の保温性能に応じて予め設定されている。
上記実施形態では、所定の時間により誘導コイル41を制御しているが、これに限られない。例えば、内鍋温度センサ42により測定された実際の内鍋10の温度に従って、誘導コイル41をオンオフするよう制御してもよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100を制御装置500にしたものである。第1実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第5実施形態の炊飯器の制御装置500は、加熱制御手段101と、攪拌制御手段502と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段106と、第1時間経過判定手段108とを含んでいる。
攪拌制御手段502は、ソフトウェアで構成されており、調理メニューとして例えばゆで卵が選択されたときに、駆動モータ24を制御して、生卵にひびなどのダメージを与えないような力で攪拌ユニット11を回転させる。生卵を回転させながら加熱することで、黄身が白身の真ん中にあるゆで卵を常に作ることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100の制御装置100を制御装置600にしたものである。第1実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第6実施形態の炊飯器の制御装置600は、図11に示すように、加熱制御手段101と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段106と、第1時間経過判定手段108と、センサ異常判定手段120とを含んでいる。
センサ異常判定手段120は、ソフトウェアで構成されており、調理中に、内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43の異常を検出する。内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43の異常は、次のように検出される。
まず、加熱調理中、一定期間(例えば、予熱工程時、沸騰工程時など)毎に、内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43により検出された内鍋10および内蓋22の温度が、センサ異常判定手段120に送られ、記憶される。
次に、記憶された内鍋10および内蓋22の温度を各々比較して、内鍋10および内蓋22の温度上昇度合いを求める。そして、求められた温度上昇度合いと、調理メニュー記憶手段104に調理メニュー毎に記憶されている温度上昇度合いとを比較検証する。記憶されている温度上昇度合いは、調理メニューを良好に仕上げる場合の温度上昇度合いであり、この温度上昇度合いから大きく離れている場合には、内鍋温度センサ42および/または蓋温度センサ43が異常状態にあると判定する。
内鍋温度センサ42および/または蓋温度センサ43が異常状態にあると判定すると、異常が検出された温度センサに対して補正を行い、内鍋10および内蓋22の正確な温度を推測して、最適な加熱調理を続行する。
従来は、内鍋温度センサ42により検出された温度と、蓋温度センサ43により検出された温度とを比較して、温度センサの異常を検出していた。しかし、内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43両方に異常が発生してしまうと、センサ異常を検出することができなくなり、良好な加熱調理ができない場合があった。
本発明のセンサ異常判定手段120は、一定期間毎に内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43により検出された温度から温度上昇度合いを求め、調理メニュー毎に記憶された温度上昇度合いと比較検証することでセンサの異常を判定するので、仮に、内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43両方に異常が発生したとしてもセンサの異常状態を判定することができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100の制御装置100を制御装置700にすると共に、この制御装置700にスピーカ130およびマイク132を接続し、制御装置700がスピーカ130およびマイク132を制御するようにしたものである。第1実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第7実施形態の炊飯器の制御装置700は、図12に示すように、加熱制御手段101と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段106と、第1時間経過判定手段108と、スピーカ制御手段131と、マイク132と、音声判定手段133と、仕上がり補正手段140とを含んでいる。スピーカ制御手段131、音声判定手段133および仕上がり補正手段140は、各々ソフトウェアで構成されている。
スピーカ制御手段131は、スピーカ130を制御して、ユーザに対する前回の調理の仕上がりについての質問するための音声を出力させる。
マイク132は、ユーザが発する音声を認識する。認識されたユーザの音声は、信号に変換されて、音声判定手段133に送られる。
音声判定手段133は、マイク132により認識された音声に基づいて、調理の仕上がりに関する判定を行う。例えば、前回の仕上がりが柔らかかったか硬かったか、あるいは、加熱時間は十分だったか等を調理メニューに応じて判定する。
仕上がり補正手段140は、音声判定手段133により判定されたユーザの音声に基づいて、次回行う調理の仕上がりを自動的に補正する。これを繰り返すことにより、ユーザが満足できる仕上がりに自動的に近づけることができる。
なお、音声を出力させるタイミングは、調理終了後であれば、任意に設定できる。例えば、炊飯後であれば、保温が取り消された後に出力してもいいし、蓋体2が開放されてから一定時間経過後に出力してもいいし、内鍋10が取り外されたときに出力するようにしてもよい。また、蓋体2が一定回数開閉されたときに出力するようにしてもよい。
また、前回の調理の仕上がりについての質問方法は、音声に限られず、例えば、液晶表示部3に画像で表示するようにしてもよい。
さらに、制御装置700がカレンダー機能を有することにより、旬の材料に合わせた調理の提案を行うこともできる。例えば、新米の時期に、スピーカ制御手段131が新米を使用しているかどうかの質問をするための音声を出力することもできる。新米を使用している場合、仕上がり補正手段140によって、自動的に新米炊飯に適した調理が行われる。
上記第1〜第7実施形態では、加熱制御手段101,201,301,401、攪拌制御手段102,502、調理メニュー記憶手段104、負荷検出手段105、負荷増加判定手段106,206、負荷減少判定手段107、第1時間経過判定手段108、第2時間経過判定手段109、第3時間経過判定手段110、センサ異常判定手段120、スピーカ制御手段131、音声判定手段133および仕上がり補正手段140は、ソフトウェアで構成したが、スイッチ、タイマ、比較器、増幅器などのハードウェアで構成してもよい。
上記第1〜第7実施形態では、加熱調理器として炊飯器を用いたが、これに限られない。加熱調理器は、例えば、攪拌手段を備えた蒸気調理器または電子レンジなどであってもよい。
上記第1〜第7実施形態の加熱調理器の各々の構成要素は、可能ならば、お互いに入れ換え、あるいは追加してもよいことは勿論である。
すなわち、本発明および実施形態を纏めると、次のようになる。
被加熱物を収容する収容手段10と、
上記収容手段10を加熱する加熱手段41と、
上記被加熱物を攪拌する攪拌手段11,24と、
上記被加熱物を攪拌するときに上記攪拌手段11,24にかかる負荷を検出する負荷検出手段105と、
制御装置100,200,300,400,500,600,700とを備え、
上記制御装置100,200,300,400,500,600,700が、上記負荷検出手段105が検出した上記攪拌手段11,24にかかる負荷に基づいて、上記加熱手段41を制御することを特徴とする。
上記構成によれば、上記加熱手段41が収容手段10を加熱することにより、被加熱物から水分が出て、収容手段10内の水分量が増えたり、収容手段10内の水分が蒸発して、収容手段10内の水分が減ったりする。このとき、上記攪拌手段11,24が被加熱物を攪拌していれば、収容手段10内の水分の増減に伴い、攪拌手段11,24にかかる負荷が大きくなったり、小さくなったりする。したがって、上記攪拌手段11,24が被加熱物を攪拌しているときに、負荷検出手段105により攪拌手段11,24にかかる負荷を検知して、この検知された負荷に基づいて、制御装置100,200,300,400,500,600,700が加熱手段41を制御することにより、収容手段10内の水分量に応じた加熱ができる。その結果、上記被加熱物の加熱不足および加熱過多を防ぐことができるので、被加熱物を良好に仕上げることができる。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置100,200,300,400,500,600,700が、
上記攪拌手段11,24にかかる負荷が増加したか否かを判定する負荷増加判定手段106,206と、
上記負荷増加判定手段106,206によって、上記攪拌手段11,24にかかる負荷が増加したと判定されたとき、上記収容手段10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する第1加熱制御手段111とを有する。
上記実施形態によれば、第1加熱制御手段111が、負荷増加判定手段106,206によって、攪拌手段11,24にかかる負荷が増加したと判定されたとき、収容手段10の温度が下がるように加熱手段41を制御する。これにより、上記収容手段10内の水分の蒸発により攪拌手段11,24にかかる負荷が大きくなったときに、収容部10の温度を下げることができる。したがって、上記被加熱物の加熱過多を確実に防ぐことができる。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置100,200,300,400,500,600,700が、
上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したか否かを判定する第1時間経過判定手段108を有し、
上記第1加熱制御手段111が、上記第1時間経過判定手段108によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容部10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する。
上記実施形態によれば、上記第1加熱制御手段111が、第1時間経過判定手段108によって、被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、収容部10の温度が下がるように加熱手段41を制御する。これにより、仮に、上記負荷増加判定手段106,206または第1加熱制御手段111に異常が生じたとしても、収容部10の温度を下げることができる。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置100,200,300,400,500,600,700が、
上記攪拌手段11,24にかかる負荷が減少したか否かを判定する負荷減少判定手段107と、
上記負荷減少判定手段107によって、上記攪拌手段11,24にかかる負荷が減少したと判断されたとき、上記収容手段10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する第2加熱制御手段112とを有する。
上記実施形態によれば、第2加熱制御手段112が、負荷減少判定手段107によって、攪拌手段11,24にかかる負荷が減少したと判断されたとき、収容手段10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する。これにより、上記収容手段10内の被加熱物から水分が出て収容手段10内の水分量が増加することにより、攪拌手段11,24にかかる負荷が小さくなったときに、収容部10の温度を下げることができる。したがって、上記被加熱物の加熱不足を確実に防ぐことができる。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置100,200,300,400,500,600,700が、
上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したか否かを判定する第2時間経過判定手段109を有し、
上記第2加熱制御手段112が、上記第2時間経過判定手段109によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容部10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する。
上記実施形態によれば、上記第2加熱制御手段112が、上記第2時間経過判定手段109によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容部10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する。これにより、仮に、負荷減少判定手段107または第2加熱制御手段112に異常が生じたとしても、収容部10の温度を下げることができる。
1 炊飯器本体
2 蓋体
3 液晶表示部
4 操作ボタン
5 表示操作部
6 フックボタン
7 電源コード
8 被係止部
9 ロック機構
10 内鍋
11 攪拌ユニット
12 回転体
13A,13B 第1,第2の攪拌アーム
15 軸部
16,26 湾曲面
17 ヒンジ
18A,18B 先端部
19A,19B 基部
21 外蓋
22 内蓋
23 パッキン
24 駆動用モータ
25 係止部
40 誘導コイル用インバータ回路
41 誘導コイル
42 内鍋温度センサ
43 蓋温度センサ
100,200,300,400,500,600,700 制御装置
101,201,301,401 加熱制御手段
102,502 攪拌制御手段
104 調理メニュー記憶手段
105 負荷検出手段
106,206 負荷増加判定手段
107 負荷減少判定手段
108 第1時間経過判定手段
109 第2時間経過判定手段
110 第3時間経過判定手段
111 第1加熱制御手段
112 第2加熱制御手段
113 第3加熱制御手段
120 センサ異常判定手段
130 スピーカ
131 スピーカ制御手段
132 マイク
133 音声判定手段
140 仕上がり補正手段
この発明は、加熱調理器に関し、より詳しくは、攪拌機能を有する加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器としては、例えば、特開2008−278924号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この加熱調理器は、米を収容する内鍋と、この内鍋を加熱する加熱部と、内鍋内のご飯を攪拌する攪拌部とを備えている。
特開2008−278924号公報
ところで、上記従来の加熱調理器で例えば肉じゃがを作ろうとした場合、肉じゃがの完成に必要な加熱時間を予め定め、この加熱時間だけ加熱部がオンするよう制御することが考えられる。しかし、予め定められた加熱時間だけ加熱部がオンするよう制御すると、被加熱物を十分加熱できなかったり、逆に被加熱物を加熱し過ぎて内鍋を焦げ付かせたりするという問題が生じてしまう。
そこで、本発明の課題は、被加熱物を良好に仕上げることができる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の加熱調理器は、
被加熱物を収容する収容手段と、
上記収容手段を加熱する加熱手段と、
上記被加熱物を攪拌する攪拌手段と、
上記被加熱物を攪拌するときに上記攪拌手段にかかる負荷を検出する負荷検出手段と、
制御装置とを備え、
上記攪拌手段にかかる負荷が増加したか否かを判定する負荷増加判定手段と、
上記負荷増加判定手段によって、上記攪拌手段にかかる負荷が増加したと判定されたとき、上記収容手段の温度が下がるように上記加熱手段を制御する第1加熱制御手段とを有することを特徴とする。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置が、
上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したか否かを判定する第1時間経過判定手段を有し、
上記第1加熱制御手段が、上記第1時間経過判定手段によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容部の温度が下がるように上記加熱手段を制御する。
また、本発明の加熱調理器は、
被加熱物を収容する収容手段と、
上記収容手段を加熱する加熱手段と、
上記被加熱物を攪拌する攪拌手段と、
上記被加熱物を攪拌するときに上記攪拌手段にかかる負荷を検出する負荷検出手段と、
制御装置とを備え、
上記制御装置が、
上記攪拌手段にかかる負荷が減少したか否かを判定する負荷減少判定手段と、
上記負荷減少判定手段によって、上記攪拌手段にかかる負荷が減少したと判定されたとき、上記収容手段の温度が下がるように上記加熱手段を制御する第2加熱制御手段と
を有することを特徴としている
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置が、
上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したか否かを判定する第2時間経過判定手段を有し、
上記第2加熱制御手段が、上記第2時間経過判定手段によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容部の温度が下がるように上記加熱手段を制御する。
本発明の加熱調理器によれば、上記加熱手段が収容手段を加熱することにより、被加熱物から水分が出て、収容手段内の水分量が増えたり、収容手段内の水分が蒸発して、収容手段内の水分が減ったりする。このとき、上記攪拌手段が被加熱物を攪拌していれば、収容手段内の水分の増減に伴い、攪拌手段にかかる負荷が大きくなったり、小さくなったりする。したがって、上記攪拌手段が被加熱物を攪拌しているときに、負荷検出手段により攪拌部の負荷を検知して、この検知された負荷に基づいて、制御装置が加熱手段を制御することにより、収容手段内の水分量に応じた加熱ができる。その結果、上記被加熱物の加熱不足および加熱過多を防ぐことができるので、被加熱物を良好に仕上げることができる。
本発明の第1実施形態の加熱調理器である炊飯器の斜視図である。 図1の炊飯器の蓋体を開いた状態の斜視図である。 図1の炊飯器の攪拌ユニットおよび内鍋の斜視図である。 図1の炊飯器の制御ブロック図である。 図1の炊飯器の攪拌ユニットの回転にかかる負荷と誘導コイルの出力と調理時間との関係の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態の加熱調理器である炊飯器のブロック図である。 図6の炊飯器の攪拌ユニットの回転にかかる負荷と誘導コイルの出力と調理時間との関係の一例を示す図である。 本発明の第3実施形態の加熱調理器である炊飯器のブロック図である。 図8の炊飯器の攪拌ユニットの回転にかかる負荷と誘導コイルの出力と調理時間との関係の一例を示す図である。 本発明の第4実施形態の加熱調理器である炊飯器のブロック図である。 本発明の第6実施形態の加熱調理器である炊飯器のブロック図である。 本発明の第7実施形態の加熱調理器である炊飯器のブロック図である。
以下、本発明の加熱調理器を図示の一実施形態に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の炊飯器は、炊飯器本体1と、炊飯器本体1の上部に開閉自在に取り付けられた蓋体2とを備えている。
炊飯器本体1は、図1に示すように、側面の一つが湾曲面16である筺形状を有している。炊飯器本体1には、収容手段の一例としての内鍋10を収容する開口(図示せず)と、フックボタン6と、電源コード7とが設けられている。
炊飯器本体1に収納される内鍋10は、例えばアルミニウム等の高熱伝導部材で形成されている。内鍋10の外面には、加熱効率を向上させるステンレス等の磁性体が貼り付けられている。また、内鍋10の内面は、被加熱物の付着を防ぐためにフッ素コーティングされている。
炊飯器本体1の湾曲面16に対向する側面側の上面端部には、蓋体2を回転自在に支持するヒンジ17が設けられている。また、炊飯器本体1の湾曲面16側の上面端部には、被係止部8が形成されており、炊飯器本体1の湾曲面16の中心かつ上方には、フックボタン6が設けられている。このフックボタン6は、押されることによって、被係止部8をヒンジ17側に移動させるようになっている。さらに、炊飯器本体1のヒンジ17側の側面の一隅部(図2では、下側かつ右側)には、電源コード7が設けられており、炊飯器本体1の湾曲面16側の内部には、蓋体2をロックするロック機構9が設けられている。
炊飯器本体1の底部には、内鍋温度センサ42(図4に示す)が設けられている。内鍋温度センサ42は、炊飯器本体1に収容した内鍋10底部に当接して、内鍋10の温度を検出する。また、内鍋10を収容する開口の底部には、加熱手段の一例としての誘導コイル41(図4に示す)を設けている。
蓋体2は、図2に示すように、外蓋21と、内蓋22とを備えている。外蓋21の内鍋10と対向する側には、凹部27が形成されており、この凹部27に、内蓋22が着脱自在に取り付けられている。
外蓋21は、炊飯器本体1と平面視において同じ形状すなわち側面の一つが湾曲面26である筺形状を有しており、ヒンジ17を介して炊飯器本体1に取り付けられている。外蓋21の表面には、図1に示すように、蒸気口2aと、表示操作部5とが設けられている。蒸気口2aは、蓋体2の表面のヒンジ17側端部に設けられている。一方、表示操作部5は、蓋体2の表面の湾曲面26側端部に設けられており、液晶表示部3および複数の操作ボタン4で構成されている。表示操作部5には、調理メニューあるいは調理状況等が表示され、操作ボタン4を押すことにより調理メニューの選択等が可能になる。
外蓋21の凹部27が形成されている面の湾曲面26側には、係止部25が設けられている。この係止部25は、蓋体2を閉じたときに、炊飯器本体1の被係止部8に係止して、蓋体2と炊飯器本体1とを連結する。係止部25と被係止部8との間の係止は、炊飯器本体1のフックボタン6を押すことによって解除可能である。なお、炊飯器本体1に設けられているロック機構9が蓋体2をロックしていないときは、フックボタン6を押すことにより係止部25と被係止部8との間の係止が解除される。一方、ロック機構9が蓋体2をロックしているときは、フックボタン6を押しても被係止部8がヒンジ17側に移動しない。このため、係止部25と被係止部8との間の係止が解除されない。
外蓋21内部のヒンジ17側の一方の側部(図2の右側)には、駆動モータ24を配置している。また、凹部27の中央部には、図示しない連結部を設けている。連結部は、図示しないプーリおよびベルトを介して駆動モータ24に連結され、駆動モータ24を駆動させることにより回動するようになっている。
外蓋21の凹部27には、蓋温度センサ43(共に図4に示す)が設けられている。蓋温度センサ43は、内蓋22に当接して、内蓋22の温度を検出する。
内蓋22は、平面視円形状を有している。内蓋22の中心部には、耐熱樹脂製の攪拌ユニット11が取り付けられている。また、内蓋22の外周部には、環状の耐熱ゴム製のパッキン23が着脱自在に取り付けられている。パッキン23は、蓋体2を閉じたときに内鍋10に密着して、内鍋10と内蓋22との間をシールするよう配置されている。また、内蓋22には、図示しない蒸気排出口が設けられている。
攪拌ユニット11は、図3に示すように、回転体12と、回転体12の長手方向側面に配置された第1の攪拌アーム13Aおよび第2の攪拌アーム13Bとを有している。攪拌ユニット11および駆動モータ24は、攪拌手段の一例である。
回転体12は、ひょうたんを扁平にした形状を有している。回転体12の略中心には、軸部15が設けられている。また、回転体12の内部には、第1,第2の攪拌アーム13A,13Bを回動させるための駆動機構(図示せず)が設けられている。軸部15は、外蓋21の連結部および駆動機構に連結されている。駆動モータ24を駆動すると、連結部を介して軸部15が回動する。そして、軸部15が回動すると、駆動機構を介して、第1,第2の攪拌アーム13A,13Bが回動する。
第1の攪拌アーム13Aおよび第2の攪拌アーム13Bは、細長い略板形状を有している。図2に示すように、第1の攪拌アーム13Aおよび第2の攪拌アーム13Bの先端部18A,18Bは、回転体12の長手方向側面に沿って湾曲している。また、第1の攪拌アーム13Aおよび第2の攪拌アーム13Bの基部19A,19Bは、回転体12に回動自在に取り付けられており、両者を結ぶ直線が、軸部15を通るような位置関係を有している。
上記構成の炊飯器では、外蓋21に配置している駆動モータ24を駆動させることにより、回転体12の軸部15が回動する。軸部15の回動に伴って、駆動機構が駆動され、第1,第2の攪拌アーム13A,13Bが回動する。第1,第2の攪拌アーム13A,13Bは、攪拌時には回転体12に対して略直交する位置まで回動し、非攪拌時には回転体12に対して略平行な位置まで回動する。これにより、攪拌ユニット11を、図2に示す非攪拌状態(攪拌アームが倒伏した状態)から、図3に示す攪拌状態(攪拌アームが倒立した状態)に切り替えたり、逆に攪拌状態から非攪拌状態に切り替えたりする。
本実施形態では、攪拌ユニット11を正回転(上方から見て時計回りに回転)させることによって、非攪拌状態から攪拌状態に切り替え、攪拌ユニット11を逆回転(上方から見て反時計回りに回転)させることによって、攪拌状態から非攪拌状態に切り替えるようにしている。
また、本実施形態の炊飯器は、図4に示すように、マイクロコンピュータおよび入出力回路などからなる制御装置100を備えている。この制御装置100は、表示操作部5、内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43から入力される信号に基づいて、表示操作部5、ロック機構9、駆動モータ24および誘導コイル用インバータ回路40を制御し、誘導コイル用インバータ回路40を介して誘導コイル41を制御する。
制御装置100は、加熱制御手段101と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段106と、第1時間経過判定手段108とを含んでいる。加熱制御手段101、攪拌制御手段102、調理メニュー記憶手段104、負荷検出手段105、負荷増加判定手段106および第1時間経過判定手段108は、各々ソフトウェアで構成されている。
加熱制御手段101は、内鍋温度センサ42、蓋温度センサ43および選択された調理メニューに基づいて、誘導コイル41を制御する。加熱制御手段101は、第1加熱制御手段111を有している。第1加熱制御手段111は、負荷増加判定手段106および第1時間経過判定手段108の判定に応じて、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。
攪拌制御手段102は、選択された調理メニューに基づいて、攪拌手段の駆動モータ24を制御する。調理メニュー記憶手段104には、選択可能な調理メニューの加熱条件(加熱温度あるいは加熱時間など)および攪拌条件(単位時間当たりの回転数、回転時間および停止時間など)が予め計算され、記憶されている。
負荷検出手段105は、攪拌ユニット11が、内鍋10内の被加熱物を攪拌しているとき、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷を検出する。この負荷は、例えば駆動モータ24に流れる電流値に基づいて検出される。
負荷増加判定手段106は、負荷検出手段105により検出された負荷が、加熱調理を開始して最初に検出された負荷(初期負荷)と比較して、選択された調理メニューに基づいて予め定められている負荷増加量を超えて増加しているか否かを判断する。
なお、負荷の増加を判断する方法としては、負荷検出手段105により検出された負荷と、この検出された負荷の検出以前に負荷検出手段105により検出された負荷とを比較して、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷の増加量に対する勾配の角度が、選択された調理メニューに基づいて予め定められている勾配の角度を超えているか否かで判断するようにしてもよい。
第1時間経過判定手段108は、加熱調理開始からの経過時間を測定し、選択された調理メニューに基づいて定められる調理時間が経過したか否かを判断する。
次に、上記炊飯器の調理工程を説明する。ここでは一例として、水分量が少ない食材である、のりの佃煮を加熱調理する場合について説明する。のりの佃煮は、図5に示すように、最初は煮汁が多く材料が浮いた状態であるため、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が小さいが、加熱調理が進むにつれて水分が蒸発して、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が次第に大きくなっていく調理メニューである。
まず、材料(被加熱物)を内鍋10内に収容して、蓋体2を閉じる。
次に、表示操作部5を操作して、調理メニュー記憶手段104に記憶された複数の調理メニューの中から「のりの佃煮」を選択して、操作ボタン4の1つであるスタートボタンを押す。すると、「のりの佃煮」の加熱調理がスタートする。
加熱調理がスタートすると、制御装置100の攪拌制御手段102が駆動モータ24を制御して、駆動モータ24を駆動させる。駆動モータ24が駆動することにより、攪拌ユニット11の回転体12内部の駆動機構を介して、第1,第2の攪拌アーム13A,13Bが回転し、攪拌ユニット11を非攪拌状態から、図3に示す攪拌状態にする。
そして、調理メニュー記憶手段104から読み出した「のりの佃煮」の加熱条件(加熱シーケンス)に基づいて、加熱制御手段101が誘導コイル41を制御して、材料の加熱を開始する。
加熱が開始されると、調理メニュー記憶手段104から読み出した「のりの佃煮」の攪拌条件に基づいて、制御装置100の攪拌制御手段102が駆動モータ24を制御して、攪拌ユニット11の回転(例えば1rpsで1秒)と停止(例えば4秒)を交互に繰り返す。攪拌ユニット11が回転する毎に、制御装置100の負荷検出手段105によって攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が検出される。
負荷増加判定手段106は、負荷検出手段105により検出された攪拌ユニット11の回転にかかっている負荷が、初期負荷A0と比較して、「のりの佃煮」について予め定められている負荷増加量を超えて増加しているか否かを判定する。
「のりの佃煮」の場合、図5に示すように、A1およびA2において、大きさの異なる2つの負荷増加量が設定されている(A1増加量、A2増加量)。
負荷増加判定手段106は、まず、負荷検出手段105により検出された負荷がA1増加量を超えて増加したか否かを判定する。
負荷増加判定手段106が、負荷検出手段105により検出された負荷がA1増加量を超えて増加したと判定すると、第1加熱制御手段111により、出力をP1に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
一方、負荷増加判定手段106が、負荷検出手段105により検出された負荷がA1増加量を超えて増加していないと判定すると、第1時間経過判定手段108により、加熱調理を開始してから第1加熱時間を経過したか否かが判定される。第1加熱時間は、加熱調理を開始してから、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷がA1増加量を超えるまでにかかる平均的な加熱時間であり、調理メニュー毎に予め定められた時間である。
第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第1加熱時間が未だ経過していないと判定した場合は、再び、負荷増加判定手段106によって、負荷検出手段105により検出された負荷がA1増加量を超えて増加したか否かが判定される。
また、第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第1加熱時間が既に経過したと判定した場合は、第1加熱制御手段111により、出力をP1に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108のどちらか一方の判定により、誘導コイル41の出力がP1に低下すると、負荷増加判定手段106は、初期負荷A0と比較して、負荷検出手段105により検出された負荷がA2増加量を超えて増加したか否かを判定する。
負荷増加判定手段106が、負荷検出手段105により検出された負荷がA2増加量を超えて増加したと判定すると、第1加熱制御手段111により、出力をP2に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
一方、負荷増加判定手段106が、負荷検出手段105により検出された負荷がA2増加量を超えて増加していないと判定すると、第1時間経過判定手段108により、加熱調理を開始してから第2加熱時間を経過したか否かが判定される。第2加熱時間は、加熱調理を開始してから、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷がA2増加量を超えるまでにかかる平均的な加熱時間であり、調理メニュー毎に予め定められた時間である。
第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第2加熱時間が未だ経過していないと判定した場合は、再び、負荷増加判定手段106によって、負荷検出手段105により検出された負荷がA2増加量を超えて増加したか否かが判定される。
また、第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第2加熱時間が既に経過したと判定した場合は、第1加熱制御手段111により、出力をP2に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108のどちらか一方の判定により、誘導コイル41の出力がP2に低下すると、制御装置100は、加熱調理終了まで誘導コイル41の出力をP2に維持して、内鍋10の温度を一定に保つ。
上記構成の炊飯器によれば、誘導コイル41が内鍋10を加熱することにより、被加熱物から水分が出て、内鍋10内の水分量が増えたり、内鍋10内の水分が蒸発して、内鍋10内の水分が減ったりする。このとき、攪拌手段が被加熱物を攪拌していれば、内鍋10内の水分の増減に伴い、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が大きくなったり、小さくなったりする。したがって、攪拌手段が被加熱物を攪拌しているときに、負荷検出手段105により攪拌ユニット11の回転にかかる負荷を検知して、この検知された負荷に基づいて、制御装置100が誘導コイル41を制御することにより、内鍋10内の水分量に応じた加熱ができる。その結果、被加熱物の加熱不足および加熱過多を防ぐことができるので、被加熱物を良好に仕上げることができる。
また、負荷増加判定手段106によって攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が増加したと判定されたとき、第1加熱制御手段111は、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、内鍋10内の水分の蒸発により攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が大きくなったときに、内鍋10の温度を下げることができる。したがって、被加熱物の加熱過多を確実に防ぐことができる。
さらに、第1時間経過判定手段108によって被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、第1加熱制御手段111は、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、仮に、負荷増加判定手段106または第1加熱制御手段111に異常が生じたとしても、内鍋10の温度を下げることができる。
上記第1実施形態では、加熱手段として誘導コイル41を用いたが、これに限定されない。例えば、抵抗加熱式ヒータを用いてもいいし、あるいは、これらを組み合わせて用いてもよい。
また、負荷増加判定手段106により判定される予め定められた負荷増加量は、調理メニューに応じて、変更可能である。例えば、重量センサを設けて、重量センサにより検知された重量に基づいて負荷増加量を変更するようにしてもよい。単位重量における負荷増加量を予め記憶しておき、重量センサにより検知された重量に応じて負荷増加量を求めるようにすれば、より正確に誘導コイル41を制御できる。また、ユーザに、予め調理する材料の量を入力してもらい、入力された量に基づいて、負荷増加量を変更するようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、加熱調理中に、負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108の判定を2回行い、誘導コイル41の出力を2段階に分けて低下させているが、これに限られない。調理メニューに応じて、負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108の判定を1回だけ行って、誘導コイル41の出力を1段階低下させてもいいし、負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108の判定を3回以上行って、誘導コイル41の出力を3段階以上低下させてもよい。
なお、第1実施形態の炊飯器には、第1時間経過判定手段108を設けているが、これに限られない。第1時間経過判定手段108を設けなくても本発明の目的を達成できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100を、制御装置200にしたものである。第1実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第2実施形態の炊飯器の制御装置200は、図6に示すように、加熱制御手段201と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷減少判定手段107と、第2時間経過判定手段109とを含んでいる。加熱制御手段201、負荷減少判定手段107および第2時間経過判定手段109は、各々ソフトウェアで構成されている。
加熱制御手段201は、内鍋温度センサ42、蓋温度センサ43および選択された調理メニューに基づいて、誘導コイル41を制御する。また、加熱制御手段201は、第2加熱制御手段112を有している。第2加熱制御手段112は、負荷減少判定手段107および第2時間経過判定手段109の判定に応じて、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。
負荷減少判定手段107は、負荷検出手段105により検出された負荷が、加熱調理を開始して最初に検出された負荷(初期負荷)と比較して、選択された調理メニューに基づいて予め定められている負荷減少量を超えて減少しているか否かを判定する。
なお、負荷の増加を判断する方法としては、負荷検出手段105により検出された負荷と、それ以前に負荷検出手段105により検出された負荷とを比較して、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷の増加量に対する勾配の角度が、選択された調理メニューに基づいて予め定められている勾配の角度を超えているか否かで判断するようにしてもよい。
第2時間経過判定手段109は、加熱調理開始からの経過時間を測定し、選択された調理メニューに基づいて定められる調理時間が経過したか否かを判断する。
次に、第2実施形態の炊飯器の調理工程を説明する。ここでは一例として、肉じゃがを加熱調理する場合について説明する。肉じゃがは、加熱すると材料から水分が出てくるため、図7に示すように、加熱調理が進むにつれて、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が次第に小さくなる調理メニューである。
第1実施形態と同様に、まず、材料(被加熱物)を内鍋10内に収容して、蓋体2を閉じて、調理メニューの中から「肉じゃが」を選択して、スタートボタンを押す。すると、「肉じゃが」の加熱調理がスタートする。
加熱調理が開始されると、調理メニュー記憶手段104から読み出した「肉じゃが」の攪拌条件に基づいて、攪拌制御手段102が駆動モータ24を制御して、攪拌ユニット11の回転(例えば1rpsで1秒)と停止(例えば4秒)を交互に繰り返す。攪拌ユニット11が回転する毎に、制御装置200の負荷検出手段105によって攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が検出される。
負荷減少判定手段107は、負荷検出手段105により検出された攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が、初期負荷B0と比較して、「肉じゃが」について予め定められている負荷減少量(B1減少量)を超えて減少しているか否かを判定する。
負荷減少判定手段107が、負荷検出手段105により検出された負荷がB1減少量を超えて減少したと判定すると、第2加熱制御手段112によって、出力をP3に低下させるように誘導コイル41が制御されて、内鍋10の温度が下げられる。
一方、負荷減少判定手段107が、負荷検出手段105により検出された負荷がB1減少量を超えて減少していないと判定すると、第2時間経過判定手段109により、加熱調理を開始してからが第3加熱時間を経過したか否かが判定される。第3加熱時間は、加熱調理を開始してから、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷がB1減少量を超えるまでにかかる平均的な加熱時間であり、調理メニューに応じて予め定められている時間である。
第2時間経過判定手段109が、加熱調理を開始してから第3加熱時間が未だ経過していないと判定した場合は、再び、負荷減少判定手段107によって、負荷検出手段105により検出された負荷がB1減少量を超えて減少したか否かが判定される。
また、第2時間経過判定手段109が、加熱調理を開始してから第3加熱時間が既に経過したと判定すると、第2加熱制御手段112によって、出力をP3に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109のどちらか一方の判定により、誘導コイル41の出力がP3に低下すると、制御装置100は、加熱調理終了まで誘導コイル41の出力をP3に維持して、内鍋10の温度を一定に保つ。
上記構成の炊飯器によれば、第2加熱制御手段112が、負荷減少判定手段107によって、攪拌手段にかかる負荷が減少したと判断されたとき、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、内鍋10内の被加熱物から水分が出て収容手段内の水分量が増加することにより、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が小さくなったときに、収容部の温度を下げることができる。したがって、被加熱物の加熱不足を確実に防ぐことができる。
また、第2時間経過判定手段109によって、被加熱物の加熱調理が開始してから予め設定された加熱時間が経過したと判定されたとき、第2加熱制御手段112は、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、仮に、負荷減少判定手段107または第2加熱制御手段112に異常が生じたとしても、内鍋10の温度を下げることができる。
上記第2実施形態では、負荷減少判定手段107により判定される予め定められた負荷減少量は、調理メニューに応じて、変更可能である。例えば、重量センサを設けて、重量センサにより検知された重量に基づいて負荷減少量を変更するようにしてもよい。単位重量における負荷減少量を予め記憶しておき、重量センサにより検知された重量に応じて負荷減少量を求めるようにすれば、より正確に誘導コイル41を制御できる。また、ユーザに、予め調理する材料の量を入力してもらい、入力された量に基づいて、負荷減少量を変更するようにしてもよい。
本実施形態では、加熱調理中に、負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109の判定を1回行って、誘導コイル41の出力を1段階低下させているが、これに限られない。負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109の判定を2回以上行って、2段階以上に分けて誘導コイル41の出力を低下させてもよい。
なお、本実施形態の炊飯器には、第2時間経過判定手段109を設けているが、これに限られない。第2時間経過判定手段109を設けなくても本発明の目的を達成できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100を、制御装置300にしたものである。第1,第2実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第3実施形態の炊飯器の制御装置300は、図8に示すように、加熱制御手段301と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段206と、負荷減少判定手段107と、第1時間経過判定手段108と、第2時間経過判定手段109とを含んでいる。
加熱制御手段301は、内鍋温度センサ42、蓋温度センサ43および選択された調理メニューに基づいて、誘導コイル41を制御する。加熱制御手段301は、第1加熱制御手段111と第2加熱制御手段112とを有している。第1加熱制御手段111は、負荷増加判定手段206または第1時間経過判定手段108の判定に応じて、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。また、第2加熱制御手段112は、負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109の判定に応じて、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。
負荷増加判定手段206は、初期負荷と比較して、選択された調理メニューに基づいて予め定められている負荷増加量を超えて増加しているか否かを判断する。初期負荷は、負荷検出手段105により一定回数連続して同一の負荷が検出されたときの負荷とする。
なお、負荷の増加を判断する方法としては、負荷検出手段105により検出された負荷と、この検出以前に負荷検出手段105により検出された負荷とを比較して、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷の増加量に対する勾配の角度が、選択された調理メニューに基づいて予め定められている勾配の角度を超えているか否かで判断するようにしてもよい。
次に、第3実施形態の炊飯器の調理工程を説明する。ここでは一例として、ジャムを加熱調理する場合について説明する。ジャムは、加熱すると材料から水分が出てくるが、その後加熱調理が進むにつれて水分が蒸発するので、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷は、図9に示すように、当初次第に小さくなるが、その後次第に大きくなっていく調理メニューである。同様の負荷曲線を描く調理メニューとしては、きのこ等の水分の多い食材の佃煮が挙げられる。
第1実施形態と同様に、まず、材料(被加熱物)を内鍋10内に収容して、蓋体2を閉じて、調理メニューの中から「ジャム」を選択して、スタートボタンを押す。すると、「ジャム」の加熱調理がスタートする。
加熱調理が開始されると、調理メニュー記憶手段104から読み出した「ジャム」の攪拌条件に基づいて、制御装置300の攪拌制御手段102が駆動モータ24を制御して、攪拌ユニット11の回転(例えば1rpsで1秒)と停止(例えば4秒)を交互に繰り返す。
攪拌ユニット11の回転毎に、制御装置300の負荷検出手段105によって攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が検出され、まず、負荷減少判定手段107に送られる。負荷減少判定手段107、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が、初期負荷C0と比較して、「ジャム」について予め定められている負荷減少量(C1減少量)を超えて減少しているか否かを判定する。
負荷減少判定手段107が、負荷検出手段105により検出された負荷がC1減少量を超えて減少したと判定すると、第2加熱制御手段112により、出力をP4に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
一方、負荷減少判定手段107が、負荷検出手段105により検出された負荷がC1減少量を超えて減少していないと判定すると、第2時間経過判定手段109により、加熱調理を開始邸してから第4加熱時間を経過したか否かが判定される。第4加熱時間は、加熱調理を開始してから、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷がC1減少量を超えるまでにかかる平均的な加熱時間であり、調理メニューに応じて予め定められている時間である。
第2時間経過判定手段109が、加熱調理を開始邸してから第4加熱時間が未だ経過していないと判定した場合は、再び、負荷減少判定手段107により、負荷検出手段105により検出された負荷がC1減少量を超えて減少したか否かが判定される。
また、第2時間経過判定手段109が、加熱調理を開始邸してから第4加熱時間が既に経過したと判定すると、第2加熱制御手段112により、出力をP4に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が下げられる。
負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109のどちらか一方の判定により、誘導コイル41の出力がP4に低下すると、負荷増加判定手段206によって、初期負荷D0と比較して、負荷検出手段105により検出された負荷がD1増加量を超えて増加したか否かが判定される。
負荷増加判定手段206が、負荷検出手段105により検出された負荷がD1増加量を超えて増加したと判定すると、第1加熱制御手段111により、出力をP5に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度がさらに下がる。
一方、負荷増加判定手段206が、負荷検出手段105により検出された負荷がD1増加量を超えて増加していないと判定すると、第1時間経過判定手段108により、加熱調理を開始してから第5加熱時間を経過したか否かが判定される。第5加熱時間は、加熱調理を開始してから、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷がD1増加量を超えるまでにかかる平均的な加熱時間であり、調理メニューに応じて予め定められている時間である。
第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第5加熱時間が未だ経過していないと判定した場合は、再び、負荷増加判定手段206によって、負荷検出手段105により検出された負荷がD1増加量を超えて増加したか否かが判定される。
また、第1時間経過判定手段108が、加熱調理を開始してから第5加熱時間が既に経過したと判定すると、第1加熱制御手段111によって、出力をP5に低下させるように誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度がさらに下がる。
負荷増加判定手段206または第1時間経過判定手段108のどちらか一方の判定により、誘導コイル41の出力がP5に低下すると、制御装置100は、加熱調理終了まで誘導コイル41の出力をP5に維持して、内鍋10の温度を一定に保つ。
上記構成の炊飯器によれば、第2加熱制御手段112が、負荷減少判定手段107によって、攪拌手段にかかる負荷が減少したと判断されたとき、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、内鍋10内の被加熱物から水分が出て内鍋10内の水分量が増加することにより、攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が小さくなったときに、内鍋10の温度を下げることができる。したがって、被加熱物の加熱不足を確実に防ぐことができる。
また、負荷増加判定手段106によって攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が増加したと判定されたとき、第1加熱制御手段111が、内鍋10の温度が下がるように誘導コイル41を制御する。これにより、内鍋10内の水分の蒸発により攪拌ユニット11の回転にかかる負荷が大きくなったときに、内鍋10の温度を下げることができる。したがって、被加熱物の加熱過多を確実に防ぐことができる。
さらに、第1時間経過判定手段108によって被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、そして、第2加熱制御手段112が、第2時間経過判定手段109によって被加熱物の加熱が開始してから予め設定された加熱時間が経過したと判定されたとき、内鍋10の温度が下がるように、第1加熱制御手段111が誘導コイル41を制御する。これにより、仮に、荷増加判定手段106、負荷減少判定手段107、第1加熱制御手段111、あるいは、第2加熱制御手段112に異常が生じたとしても、内鍋10の温度を下げることができる。
上記第3実施形態では、負荷増加判定手段206および負荷減少判定手段107により判定される予め定められた負荷増加量/負荷減少量は、調理メニューに応じて、変更可能である。例えば、重量センサを設けて、重量センサにより検知された重量に基づいて負荷増加量/負荷減少量を変更するようにしてもよい。単位重量における負荷増加量/負荷減少量を予め記憶しておき、重量センサにより検知された重量に応じて負荷増加量/負荷減少量を求めるようにすれば、より正確に誘導コイル41を制御できる。また、ユーザに、予め調理する材料の量を入力してもらい、入力された量に基づいて、負荷増加量/負荷減少量を変更するようにしてもよい。
本実施形態では、加熱調理中に、負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108の判定を1回行い、負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109の判定を1回行って、誘導コイル41の出力を2段階低下させているが、これに限られない。負荷増加判定手段106または第1時間経過判定手段108の判定を2回以上行う、あるいは、負荷減少判定手段107または第2時間経過判定手段109の判定を2回以上行って、3段階以上に分けて誘導コイル41の出力を低下させてもよい。
なお、本実施形態の炊飯器には、第1時間経過判定手段108および第2時間経過判定手段109を設けているが、これに限られない。第1時間経過判定手段108のみ設けてもいいし、第2時間経過判定手段109のみ設けてもよい。また、第1時間経過判定手段108および第2時間経過判定手段109は設けなくてもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100を、制御装置400にしたものである。第1実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第4実施形態の炊飯器の制御装置400は、図10に示すように、加熱制御手段401と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段106と、負荷減少判定手段107と、第1時間経過判定手段108と、第3時間経過判定手段110とを含んでいる。
加熱制御手段401は、内鍋温度センサ42、蓋温度センサ43および選択された調理メニューに基づいて、誘導コイル41を制御する。加熱制御手段401は、第1加熱制御手段111と、第3加熱制御手段113とを有している。第3加熱制御手段113は、第3時間経過判定手段110の判定に応じて、内鍋10の温度を制御する。加熱制御手段401および第3時間経過判定手段110は、各々ソフトウェアで構成されている。
次に、第4実施形態の炊飯器の調理工程を説明する。一例として、第1実施形態と同様に、のりの佃煮を加熱調理する場合について説明する。
のりの佃煮の加熱調理が進んで、図5に示すように、誘導コイル41の出力をP2まで低下させ、内鍋10の温度が一定値(例えば80℃)まで下がると、内鍋温度センサ42から第3加熱制御手段113に信号が送られる。内鍋温度センサ42から第3加熱制御手段113に信号が送られると、第3加熱制御手段113は、誘導コイル41を制御して、誘導コイル41をオフする。
誘導コイル41がオフされた後、第3時間経過判定手段110は、誘導コイル41がオフされてから経過した時間が、所定の時間に達したか否かを判定する。第3時間経過判定手段110による判定は、誘導コイル41がオフされてから経過した時間が所定の時間に達するまで、繰り返し行われる。
第3時間経過判定手段110が所定の時間に達したと判定した場合、第3加熱制御手段113によって誘導コイル41が制御され、内鍋10の温度が一定値に達するまで誘導コイル41をオンし続ける。
内鍋10の温度が、再び一定値(80℃)に達すると、内鍋温度センサ42から第3加熱制御手段113に信号が送られ、第3加熱制御手段113が誘導コイル41を制御して、誘導コイル41をオフする。そして、第3時間経過判定手段110が、誘導コイル41がオフされてから経過した時間が所定の時間に達したか否かを判定する。
このように、加熱調理終了まで、誘導コイル41のオンオフを繰り返す。
誘導コイル41オフの状態でも、内鍋10の余熱により被加熱物を加熱することができる。そのため、加熱調理中に、誘導コイル41のオンオフを繰り返すことにより、加熱調理にかかる消費電力を低減できる。炊飯器本体1および蓋体2を保温性の高い材料で形成すれば、余熱により被加熱物を加熱できる時間が増えるので、さらに加熱調理にかかる消費電力を低減できる。
なお、第3加熱制御手段113により判定される所定の時間は、例えば80℃の内鍋10の温度が60℃になる時間であり、炊飯器の保温性能に応じて予め設定されている。
上記実施形態では、所定の時間により誘導コイル41を制御しているが、これに限られない。例えば、内鍋温度センサ42により測定された実際の内鍋10の温度に従って、誘導コイル41をオンオフするよう制御してもよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100を制御装置500にしたものである。第1実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第5実施形態の炊飯器の制御装置500は、加熱制御手段101と、攪拌制御手段502と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段106と、第1時間経過判定手段108とを含んでいる。
攪拌制御手段502は、ソフトウェアで構成されており、調理メニューとして例えばゆで卵が選択されたときに、駆動モータ24を制御して、生卵にひびなどのダメージを与えないような力で攪拌ユニット11を回転させる。生卵を回転させながら加熱することで、黄身が白身の真ん中にあるゆで卵を常に作ることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100の制御装置100を制御装置600にしたものである。第1実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第6実施形態の炊飯器の制御装置600は、図11に示すように、加熱制御手段101と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段106と、第1時間経過判定手段108と、センサ異常判定手段120とを含んでいる。
センサ異常判定手段120は、ソフトウェアで構成されており、調理中に、内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43の異常を検出する。内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43の異常は、次のように検出される。
まず、加熱調理中、一定期間(例えば、予熱工程時、沸騰工程時など)毎に、内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43により検出された内鍋10および内蓋22の温度が、センサ異常判定手段120に送られ、記憶される。
次に、記憶された内鍋10および内蓋22の温度を各々比較して、内鍋10および内蓋22の温度上昇度合いを求める。そして、求められた温度上昇度合いと、調理メニュー記憶手段104に調理メニュー毎に記憶されている温度上昇度合いとを比較検証する。記憶されている温度上昇度合いは、調理メニューを良好に仕上げる場合の温度上昇度合いであり、この温度上昇度合いから大きく離れている場合には、内鍋温度センサ42および/または蓋温度センサ43が異常状態にあると判定する。
内鍋温度センサ42および/または蓋温度センサ43が異常状態にあると判定すると、異常が検出された温度センサに対して補正を行い、内鍋10および内蓋22の正確な温度を推測して、最適な加熱調理を続行する。
従来は、内鍋温度センサ42により検出された温度と、蓋温度センサ43により検出された温度とを比較して、温度センサの異常を検出していた。しかし、内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43両方に異常が発生してしまうと、センサ異常を検出することができなくなり、良好な加熱調理ができない場合があった。
本発明のセンサ異常判定手段120は、一定期間毎に内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43により検出された温度から温度上昇度合いを求め、調理メニュー毎に記憶された温度上昇度合いと比較検証することでセンサの異常を判定するので、仮に、内鍋温度センサ42および蓋温度センサ43両方に異常が発生したとしてもセンサの異常状態を判定することができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態の炊飯器は、第1実施形態の炊飯器における制御装置100の制御装置100を制御装置700にすると共に、この制御装置700にスピーカ130およびマイク132を接続し、制御装置700がスピーカ130およびマイク132を制御するようにしたものである。第1実施形態と同じ構成については同じ参照番号を付して、説明を省略する。
第7実施形態の炊飯器の制御装置700は、図12に示すように、加熱制御手段101と、攪拌制御手段102と、調理メニュー記憶手段104と、負荷検出手段105と、負荷増加判定手段106と、第1時間経過判定手段108と、スピーカ制御手段131と、マイク132と、音声判定手段133と、仕上がり補正手段140とを含んでいる。スピーカ制御手段131、音声判定手段133および仕上がり補正手段140は、各々ソフトウェアで構成されている。
スピーカ制御手段131は、スピーカ130を制御して、ユーザに対する前回の調理の仕上がりについての質問するための音声を出力させる。
マイク132は、ユーザが発する音声を認識する。認識されたユーザの音声は、信号に変換されて、音声判定手段133に送られる。
音声判定手段133は、マイク132により認識された音声に基づいて、調理の仕上がりに関する判定を行う。例えば、前回の仕上がりが柔らかかったか硬かったか、あるいは、加熱時間は十分だったか等を調理メニューに応じて判定する。
仕上がり補正手段140は、音声判定手段133により判定されたユーザの音声に基づいて、次回行う調理の仕上がりを自動的に補正する。これを繰り返すことにより、ユーザが満足できる仕上がりに自動的に近づけることができる。
なお、音声を出力させるタイミングは、調理終了後であれば、任意に設定できる。例えば、炊飯後であれば、保温が取り消された後に出力してもいいし、蓋体2が開放されてから一定時間経過後に出力してもいいし、内鍋10が取り外されたときに出力するようにしてもよい。また、蓋体2が一定回数開閉されたときに出力するようにしてもよい。
また、前回の調理の仕上がりについての質問方法は、音声に限られず、例えば、液晶表示部3に画像で表示するようにしてもよい。
さらに、制御装置700がカレンダー機能を有することにより、旬の材料に合わせた調理の提案を行うこともできる。例えば、新米の時期に、スピーカ制御手段131が新米を使用しているかどうかの質問をするための音声を出力することもできる。新米を使用している場合、仕上がり補正手段140によって、自動的に新米炊飯に適した調理が行われる。
上記第1〜第7実施形態では、加熱制御手段101,201,301,401、攪拌制御手段102,502、調理メニュー記憶手段104、負荷検出手段105、負荷増加判定手段106,206、負荷減少判定手段107、第1時間経過判定手段108、第2時間経過判定手段109、第3時間経過判定手段110、センサ異常判定手段120、スピーカ制御手段131、音声判定手段133および仕上がり補正手段140は、ソフトウェアで構成したが、スイッチ、タイマ、比較器、増幅器などのハードウェアで構成してもよい。
上記第1〜第7実施形態では、加熱調理器として炊飯器を用いたが、これに限られない。加熱調理器は、例えば、攪拌手段を備えた蒸気調理器または電子レンジなどであってもよい。
上記第1〜第7実施形態の加熱調理器の各々の構成要素は、可能ならば、お互いに入れ換え、あるいは追加してもよいことは勿論である。
すなわち、本発明および実施形態を纏めると、次のようになる。
本発明の加熱調理器は、
被加熱物を収容する収容手段10と、
上記収容手段10を加熱する加熱手段41と、
上記被加熱物を攪拌する攪拌手段11,24と、
上記被加熱物を攪拌するときに上記攪拌手段11,24にかかる負荷を検出する負荷検出手段105と、
制御装置100,200,300,400,500,600,700とを備え、
上記制御装置100,200,300,400,500,600,700が、上記負荷検出手段105が検出した上記攪拌手段11,24にかかる負荷に基づいて、上記加熱手段41を制御することを特徴とする。
上記構成によれば、上記加熱手段41が収容手段10を加熱することにより、被加熱物から水分が出て、収容手段10内の水分量が増えたり、収容手段10内の水分が蒸発して、収容手段10内の水分が減ったりする。このとき、上記攪拌手段11,24が被加熱物を攪拌していれば、収容手段10内の水分の増減に伴い、攪拌手段11,24にかかる負荷が大きくなったり、小さくなったりする。したがって、上記攪拌手段11,24が被加熱物を攪拌しているときに、負荷検出手段105により攪拌手段11,24にかかる負荷を検知して、この検知された負荷に基づいて、制御装置100,200,300,400,500,600,700が加熱手段41を制御することにより、収容手段10内の水分量に応じた加熱ができる。その結果、上記被加熱物の加熱不足および加熱過多を防ぐことができるので、被加熱物を良好に仕上げることができる。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置100,200,300,400,500,600,700が、
上記攪拌手段11,24にかかる負荷が増加したか否かを判定する負荷増加判定手段106,206と、
上記負荷増加判定手段106,206によって、上記攪拌手段11,24にかかる負荷が増加したと判定されたとき、上記収容手段10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する第1加熱制御手段111とを有する。
上記実施形態によれば、第1加熱制御手段111が、負荷増加判定手段106,206によって、攪拌手段11,24にかかる負荷が増加したと判定されたとき、収容手段10の温度が下がるように加熱手段41を制御する。これにより、上記収容手段10内の水分の蒸発により攪拌手段11,24にかかる負荷が大きくなったときに、収容部10の温度を下げることができる。したがって、上記被加熱物の加熱過多を確実に防ぐことができる。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置100,200,300,400,500,600,700が、
上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したか否かを判定する第1時間経過判定手段108を有し、
上記第1加熱制御手段111が、上記第1時間経過判定手段108によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容部10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する。
上記実施形態によれば、上記第1加熱制御手段111が、第1時間経過判定手段108によって、被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、収容部10の温度が下がるように加熱手段41を制御する。これにより、仮に、上記負荷増加判定手段106,206または第1加熱制御手段111に異常が生じたとしても、収容部10の温度を下げることができる。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置100,200,300,400,500,600,700が、
上記攪拌手段11,24にかかる負荷が減少したか否かを判定する負荷減少判定手段107と、
上記負荷減少判定手段107によって、上記攪拌手段11,24にかかる負荷が減少したと判断されたとき、上記収容手段10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する第2加熱制御手段112とを有する。
上記実施形態によれば、第2加熱制御手段112が、負荷減少判定手段107によって、攪拌手段11,24にかかる負荷が減少したと判断されたとき、収容手段10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する。これにより、上記収容手段10内の被加熱物から水分が出て収容手段10内の水分量が増加することにより、攪拌手段11,24にかかる負荷が小さくなったときに、収容部10の温度を下げることができる。したがって、上記被加熱物の加熱不足を確実に防ぐことができる。
また、一実施形態の加熱調理器は、
上記制御装置100,200,300,400,500,600,700が、
上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したか否かを判定する第2時間経過判定手段109を有し、
上記第2加熱制御手段112が、上記第2時間経過判定手段109によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容部10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する。
上記実施形態によれば、上記第2加熱制御手段112が、上記第2時間経過判定手段109によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容部10の温度が下がるように上記加熱手段41を制御する。これにより、仮に、負荷減少判定手段107または第2加熱制御手段112に異常が生じたとしても、収容部10の温度を下げることができる。
1 炊飯器本体
2 蓋体
3 液晶表示部
4 操作ボタン
5 表示操作部
6 フックボタン
7 電源コード
8 被係止部
9 ロック機構
10 内鍋
11 攪拌ユニット
12 回転体
13A,13B 第1,第2の攪拌アーム
15 軸部
16,26 湾曲面
17 ヒンジ
18A,18B 先端部
19A,19B 基部
21 外蓋
22 内蓋
23 パッキン
24 駆動用モータ
25 係止部
40 誘導コイル用インバータ回路
41 誘導コイル
42 内鍋温度センサ
43 蓋温度センサ
100,200,300,400,500,600,700 制御装置
101,201,301,401 加熱制御手段
102,502 攪拌制御手段
104 調理メニュー記憶手段
105 負荷検出手段
106,206 負荷増加判定手段
107 負荷減少判定手段
108 第1時間経過判定手段
109 第2時間経過判定手段
110 第3時間経過判定手段
111 第1加熱制御手段
112 第2加熱制御手段
113 第3加熱制御手段
120 センサ異常判定手段
130 スピーカ
131 スピーカ制御手段
132 マイク
133 音声判定手段
140 仕上がり補正手段

Claims (5)

  1. 被加熱物を収容する収容手段と、
    上記収容手段を加熱する加熱手段と、
    上記被加熱物を攪拌する攪拌手段と、
    上記被加熱物を攪拌するときに上記攪拌手段にかかる負荷を検出する負荷検出手段と、
    制御装置とを備え、
    上記制御装置が、上記負荷検出手段が検出した上記攪拌手段にかかる負荷に基づいて、上記加熱手段を制御することを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記制御装置が、
    上記攪拌手段にかかる負荷が増加したか否かを判定する負荷増加判定手段と、
    上記負荷増加判定手段によって、上記攪拌手段にかかる負荷が増加したと判定されたとき、上記収容手段の温度が下がるように上記加熱手段を制御する第1加熱制御手段と
    を有することを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項2に記載の加熱調理器において、
    上記制御装置が、
    上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したか否かを判定する第1時間経過判定手段を有し、
    上記第1加熱制御手段が、上記第1時間経過判定手段によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容手段の温度が下がるように上記加熱手段を制御することを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の加熱調理器において、
    上記制御装置が、
    上記攪拌手段にかかる負荷が減少したか否かを判定する負荷減少判定手段と、
    上記負荷減少判定手段によって、上記攪拌手段にかかる負荷が減少したと判定されたとき、上記収容手段の温度が下がるように上記加熱手段を制御する第2加熱制御手段と
    を有することを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項4に記載の加熱調理器において、
    上記制御装置が、
    上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したか否かを判定する第2時間経過判定手段を有し、
    上記第2加熱制御手段が、上記第2時間経過判定手段によって、上記被加熱物の加熱が開始してから予め設定された時間が経過したと判定されたとき、上記収容手段の温度が下がるように上記加熱手段を制御することを特徴とする加熱調理器。
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