JP2015044710A - ガラスフィルムリボン製造装置及びガラスフィルムリボン製造方法並びにガラスロール - Google Patents

ガラスフィルムリボン製造装置及びガラスフィルムリボン製造方法並びにガラスロール Download PDF

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Abstract

【課題】ガラスフィルムリボンの流れ速度や進行方向の適正な調整を可能として、その破損等を回避すると共に、高品質なガラスフィルム製品或いは半製品を円滑に製造できるようにする。
【解決手段】成形部2、方向変換部3、横搬送部4、割断部5、及び巻き取り部6を備えると共に、横搬送部4は、割断部5を搬送経路上に有する主搬送手段13bと、主搬送手段13bの上流側であって方向変換部4に至るまでの位置に配列された第一搬送手段13aと、主搬送手段13bの下流側に配列された第二搬送手段13cとを備え、且つ、第一搬送手段13aの搬送支持面13abにおけるガラスフィルムリボンGとの接触面積及び静摩擦係数の各々を、主搬送手段13bと第二搬送手段13cのそれぞれの搬送支持面Sbb、ScbにおけるガラスフィルムリボンGとの接触面積及び静摩擦係数の各々よりも小さく設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスフィルムリボンの搬送経路における上流側から横方向搬送部に移乗されるガラスフィルムリボンの進行方向や流れ速度を適正にするための技術に関する。
周知のように、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、及び有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)に用いられる板ガラス、有機EL照明に用いられる板ガラス、タッチパネルの構成要素である強化ガラス等の製造に用いられるガラス板、更には太陽電池のパネル等に用いられるガラス板は、薄肉化が推進されているのが実情である。
このような実情に対処するため、近年においては、これらのガラス板を、板厚が300μm以下或いは200μm以下のガラスフィルムとして使用できるように開発を進めているのが現状である。この種のガラスフィルムを製造するに際しては、オーバーフローダウンドロー法、スロットダウンドロー法、及びリドロー法等に代表されるダウンドロー法、さらにはフロート法が一例として使用されている。
この種の手法では、溶融ガラスを材料として、成形部でガラスフィルムリボンを成形して引き出した後、このガラスフィルムリボンを横搬送部に移乗して横方向に搬送しながら、その搬送されているガラスフィルムリボンの不要部を割断除去して、ガラスロールとすることが行われている。詳述すると、横搬送部で横方向に搬送されているガラスフィルムリボンから、その幅方向両端部に存する不要部である厚肉の耳部を割断部で割断除去するなどのように、ガラスフィルムリボンを長手方向に延びる割断予定線に沿って割断した後、有効部である一または複数のガラスフィルムリボンを巻き取って一または複数のガラスロールとすることが行われている(ダウンドロー法については特許文献1参照)。
また、これ以外にも、耳部を割断除去せずにガラスフィルムリボンを巻き取ってガラスロールとした場合、あるいは耳部を割断除去した後にガラスフィルムリボンを巻き取ってガラスロールとした場合において、Roll to Roll工程で、それら一方の上流側のガラスロールからガラスフィルムリボンを取り出しながら他方の下流側のガラスロールで巻き取りつつ横搬送部で横方向に搬送することが行われる場合がある。
この種のRoll to Roll工程においても、ガラスフィルムリボンが横搬送部に移乗して横方向に搬送されている間に、ガラスフィルムリボンの幅方向両端部に存する不要部を割断部で割断除去するなどのように、ガラスフィルムリボンを長手方向に延びる割断予定線に沿って割断した後、有効部である一または複数のガラスフィルムリボンを巻き取ってなる一または複数のガラスロールを得ることが行われている。
特開2012−211074号公報
ところで、ダウンドロー法においては、特許文献1に記載されているように、成形部から縦方向下方に引き出されたガラスフィルムリボンは、方向変換部を経て横搬送部に至り、横搬送部で横方向に送られながら、割断部でガラスフィルムリボンの長手方向に沿って割断される。その場合、この種のガラスフィルムリボンの製造設備は、成形部と、方向変換部と、横搬送部とが、それぞれ独立した状態にある。
そのため、これらの各部を精密に調整したとしても、各部相互間に生じる僅かな速度差をなくすことは極めて困難であるため、ガラスフィルムリボンの流れ速度と各部の速度とを完全に同一にすることが実質的に不可能となる。その結果、ガラスフィルムリボンに弛みや過度な張りが生じるため、割断後のガラスフィルムリボンを円滑に送り出してその後の製品や半製品(例えばガラスロール)を高品質なものにすることが困難となる。
また、この種のガラスフィルム製造設備が本来的に有している送り方向は、ガラスフィルムリボンの現実の流れ方向との間でずれが生じているのが通例であるため、成形部から引き出されるガラスフィルムリボンが、横搬送部の搬送方向とずれた方向に流れてくる場合がある。このような事態が生じた場合には、成形部と横搬送部との間で、ガラスフィルムリボンに捩れ等が生じ、これに起因してガラスフィルムリボンの破損或いは破断等を誘発するという問題をも有している。
なお、このような問題は、Roll to Roll工程で、上流側のガラスロールから横搬送部にガラスフィルムリボンが移乗して横方向に搬送されつつ割断される場合にも、上流側のガラスロールの支持部と、横搬送部とが、独立した状態にあるため、同様にして生じ得る。また、フロート法においても、フロートバスから引き出されたガラスフィルムリボンが、アニーラ内を横方向に送られて通過した後、横搬送部に移乗して横方向に搬送されつつ割断される場合にも、フロートバス及びアニーラからなる成形部と、横方向搬送部とが、独立した状態にあるため、同様にして生じ得る。
本発明は、上記実情に対処するため、ガラスフィルムリボンの流れ速度や進行方向の適正な調整を可能として、その破損等を回避すると共に、高品質なガラスフィルム製品或いは半製品を円滑に製造できるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために創案された本発明に係る第一の装置は、ガラスフィルムリボンの搬送経路の上流側から横搬送部に移乗したガラスフィルムリボンを、前記横搬送部で横方向に搬送しつつ前記ガラスフィルムリボンの長手方向に延びる割断予定線に沿って割断するように構成したガラスフィルムリボン製造装置において、前記横搬送部は、上流側に配設された上流側搬送手段と、前記上流側搬送手段の下流側に配設されて搬送経路上に前記割断を行う割断部を有する下流側搬送手段とを備え、前記上流側搬送手段の搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの接触面積が、前記下流側搬送手段の搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの接触面積よりも小さいことに特徴づけられる。ここで、上記の「横方向」とは、水平方向、または水平方向に対して上下にそれぞれ45°未満の範囲内で傾斜した方向(好ましくは、30°未満の範囲内で傾斜した方向)を意味する(以下、同様)。また、上記の「搬送支持面」とは、ガラスフィルムリボンを搬送のために支持する面を意味する(以下、同様)。さらに、上記の「搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの接触面積」とは、搬送支持面の全域における接触面積の総和であってもよく、あるいは、搬送支持面における単位面積当たりのガラスフィルムリボンとの接触面積であってもよい。
このような構成によれば、上流側搬送手段の搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの接触面積が、下流側搬送手段の搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの接触面積よりも小さいため、ガラスフィルムリボンは、上流側搬送手段の搬送支持面に対して幅方向及び長手方向に滑り移動し易くなる。その場合、ガラスフィルムリボンの搬送経路における横搬送部よりも上流側部位と、横搬送部の上流側搬送手段と、横搬送部の下流側搬送手段とは、それぞれ独立した状態にあるため、それらの各部が付与する速度とガラスフィルムリボンの流れ速度との間には、ずれ(速度差)が生じることになる。しかしながら、このずれは、ガラスフィルムリボンが横搬送部の上流側搬送手段に移乗して搬送される際に、上流側搬送手段の搬送支持面上でガラスフィルムリボンが搬送方向に滑り移動することによって吸収される。これにより、上記の速度差に起因するガラスフィルムリボンの弛みや過度な張り等が効率よく抑止される。また、ガラスフィルムリボンの搬送経路における横搬送部よりも上流側部位が本来的に持っているガラスフィルムリボンの進行方向と、現実のガラスフィルムリボンの進行方向とが一致していない場合であっても、この不一致によるずれも、ガラスフィルムリボンが横搬送部の上流側搬送手段に移乗して搬送される際に、上流側搬送手段の搬送支持面上でガラスフィルムリボンが幅方向に滑り移動することによって吸収される。これにより、本来的にガラスフィルムリボンに発生し得る捩れ等が、可及的に生じ難くなる。以上の結果、ガラスフィルムリボンの破損等が抑止されると共に、高品質なガラスフィルム製品或いは半製品(例えばガラスロール)を円滑に製造することが可能となる。しかも、下流側搬送手段の搬送支持面上では、上流側搬送手段のようにガラスフィルムリボンが幅方向及び長手方向に滑り移動し易い状態とはなっていないため、割断部でのガラスフィルムリボンに対する割断が良好に行われる。
また、上記課題を解決するために創案された本発明に係る第二の装置は、ガラスフィルムリボンの搬送経路の上流側から横搬送部に移乗したガラスフィルムリボンを、前記横搬送部で横方向に搬送しつつ前記ガラスフィルムリボンの長手方向に延びる割断予定線に沿って割断するように構成したガラスフィルムリボン製造装置において、前記横搬送部は、上流側に配設された上流側搬送手段と、前記上流側搬送手段の下流側に配設されて搬送経路上に前記割断を行う割断部を有する下流側搬送手段とを備え、前記上流側搬送手段の搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの静摩擦係数が、前記下流側搬送手段の搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの静摩擦係数よりも小さいことに特徴づけられる。
このような構成においても、ガラスフィルムリボンは、上流側搬送手段の搬送支持面に対して幅方向及び長手方向に滑り移動し易くなる。したがって、この装置によっても、上述の第一の装置の場合と同様の作用効果を享受することができる。
以上の構成において、前記上流側搬送手段は、その搬送支持面の内側からガラスフィルムリボンの裏面に向かって流体を噴射する流体噴射手段を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、ガラスフィルムリボンが、流体の噴射によって上流側搬送手段の搬送支持面から浮上することになるため、その搬送支持面とガラスフィルムリボンとの接触面積を効率よく小さくすることができると共に、その搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの静摩擦係数をも効率よく小さくすることができる。そして、この場合においては、ガラスフィルムリボンが第一搬送手段の搬送支持面から完全に浮上するのではなく、一部において搬送支持面に接触した状態で浮上していることが好ましい。なお、この場合の流体としては、エアあるいは窒素等の不活性ガスなどからなる気体を使用することが好ましいが、水等の液体であっても廃液処理を適切に行えるようにすれば使用可能である。
以上の構成において、前記下流側搬送手段の搬送支持面は、該下流側搬送手段の上面部に巻き重ねられ且つ該下流側搬送手段の上面部に追従して開ループ状で送られる伸縮性を有するシートリボンの上面とすることができる。
このようにすれば、シートリボンが開ループ状で送られるため、ガラスフィルムリボンの割断に起因してシートリボンに一旦ガラス粉等の異物が付着しても、この異物の付着した部位が再び戻ってくることがないため、ガラスフィルムリボンに接触傷等が付くおそれがなくなり、高品位のガラスフィルムリボンを下流側に送ることができる。しかも、シートリボンは、伸縮性を有しているため、ガラスフィルムリボンの流れ速度との間に僅かな速度差が生じていても、その速度差を吸収して、弛みや過度な張りをなくすことができる。さらに、既述の流体によりガラスフィルムリボンを浮上させる場合と比較して、ガラスフィルムリボンがばたついたりあるいは捩れたりすることがなくなり、割断方向が一直線状に定まらないという不具合が回避される。
この場合において、前記シートリボンは、前記下流側搬送手段の上面部に伸縮可能な状態で吸着保持されるようにしてもよい。
このようにすれば、シートリボンが伸縮可能であることによる既述の速度差の吸収効果を享受した上で、ガラスフィルムリボンのばたつきや捩れが解消され、より一層確実にガラスフィルムリボンを一直線状に割断することが可能となる。
また、この場合において、前記シートリボンは、発泡樹脂で形成されていることが好ましい。
このようにすれば、シートリボンを開ループ状で送る場合の送り性や伸縮性を適切に確保する上で有利となる。なお、発泡樹脂は、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂からなり、発泡倍率が5倍〜100倍であることが好ましい。
以上の構成において、前記ガラスフィルムリボンの搬送経路における前記横搬送部よりも上流側には、成形部から縦方向下方に引き出されたガラスフィルムリボンを横方向への搬送に方向を変換させる方向変換部が配設されていてもよい。ここで、「成形部」とは、ダウンドロー法における成形体やリドロー法における主加熱部のみならず、それらの下流側に配置されて所定の熱処理を施すアニーラ等の熱処理部をも含む(以下、同様)。
このようにすれば、ダウンドロー法やリドロー法において、成形部、方向変換部、横搬送部の上流側搬送手段、及び下流側搬送手段がそれぞれ独立した状態にあることに起因して、それらの各部が付与する速度とガラスフィルムリボンの流れ速度との間にずれ(速度差)が生じ得る。しかしながら、このずれは、成形部から縦方向に引き出されて方向変換部を経たガラスフィルムリボンが横搬送部の上流側搬送手段に移乗して搬送される際に、上流側搬送手段の搬送支持面上でガラスフィルムリボンが搬送方向に滑り移動することによって吸収される。また、主として成形部及び方向変換部が本来的に持っているガラスフィルムリボンの進行方向と、現実のガラスフィルムリボンの進行方向とが一致していない場合であっても、この不一致によるずれも、ガラスフィルムリボンが上流側搬送手段によって搬送される際に、上流側搬送手段の搬送支持面上でガラスフィルムが幅方向に滑り移動することによって吸収される。
一方、上記課題を解決するために創案された本発明に係る第一の方法は、ガラスフィルムリボンの搬送経路の上流側から下流側の横搬送部に移乗したガラスフィルムリボンを、前記横搬送部で横方向に搬送しつつ前記ガラスフィルムリボンの長手方向に延びる割断予定線に沿って割断するガラスフィルムリボン製造方法において、前記横搬送部では、上流側に配設された上流側搬送手段と、前記上流側搬送手段の下流側に配設されて搬送経路上に前記割断を行う割断部を有し且つ前記上流側搬送手段よりも搬送支持面におけるガラスフィルムとの接触面積が大きい下流側搬送手段とによって、ガラスフィルムリボンが横方向に搬送されることに特徴づけられる。
この第一の方法は、既述の第一の装置と実質的に同一の構成を備えているため、既述の第一の装置と実質的に同一の作用効果を享受することができる。
また、上記課題を解決するために創案された本発明に係る第二の方法は、ガラスフィルムリボンの搬送経路の上流側から下流側の横搬送部に移乗したガラスフィルムリボンを、前記横搬送部で横方向に搬送しつつ前記ガラスフィルムリボンの長手方向に延びる割断予定線に沿って割断するガラスフィルムリボン製造方法において、前記横搬送部では、上流側に配設された上流側搬送手段と、前記上流側搬送手段の下流側に配設されて搬送経路上に前記割断を行う割断部を有し且つ前記上流側搬送手段よりも搬送支持面におけるガラスフィルムとの静摩擦係数が大きい下流側搬送手段とによって、ガラスフィルムリボンが横方向に搬送されることに特徴づけられる。
この第二の方法は、既述の第二の装置と実質的に同一の構成を備えているため、既述の第二の装置と実質的に同一の作用効果を享受することができる。
以上の方法において、前記ガラスフィルムリボンの搬送経路における前記横搬送部の上流側では、成形部から縦方向下方に引き出されたガラスフィルムリボンを、方向変換部で横方向への搬送に方向を変換し、然る後、前記ガラスフィルムリボンを前記横搬送部に移乗させるようにしてもよい。
このようにすれば、ダウンドロー法において、成形部、方向変換部、横搬送部の上流側搬送手段、及び下流側搬送手段をそれぞれ独立した状態で備えていることに対して、既述の場合と同様の作用効果を得ることができる。
以上の方法において、前記下流側搬送手段によりガラスフィルムリボンが横方向に搬送された後に、その下流側に配設された巻き取り部で該ガラスフィルムリボンを保護シートに重ねて巻き取るようにしてもよい。
このようにすれば、下流側搬送手段によりガラスフィルムリボンが横方向に搬送された後に、さらにその下流側に適正に送られたガラスフィルムリボンが、巻き取り部で保護シートと重ねて巻き取られることになるので、巻き取り方向の狂いや巻き取り張力のばらつきがない高品質のガラスロールを得ることができる。
以上のように本発明によれば、ガラスフィルムリボンの流れ速度や進行方向が適正に調整されて、その破損等が回避されると共に、高品質なガラスフィルム製品或いは半製品が円滑に製造されることになる。
本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムリボン製造装置の全体構成を示す概略側面図である。 本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムリボン製造装置の要部を示す拡大縦断側面図である。 本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムリボン製造装置を使用して製造されたガラスロールを示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るガラスフィルムリボン製造装置の全体構成を示す概略側面図である。 本発明の第三実施形態に係るガラスフィルムリボン製造装置の要部構成を示す概略側面図である。
以下、本発明の実施形態に係るガラスフィルムリボン製造装置(以下、単に製造装置という)について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る製造装置1の全体構成を模式的に示す概略側面図である。同図に示すように、この製造装置1は、主たる構成要素として、ガラスフィルムリボンGを成形する成形部2と、ガラスフィルムリボンGの進行方向を縦方向下方から横方向に変換する方向変換部3と、方向変換後にガラスフィルムリボンGを横方向に搬送する横搬送部4と、横搬送部4で横方向に搬送しつつガラスフィルムリボンGの耳部を割断する割断部5と、割断部5で耳部を割断して除去したガラスフィルムリボンG3をロール状に巻き取ってガラスロールRを製作する巻き取り部6とを有する。なお、耳部が割断除去されたガラスフィルムリボン(有効部)G3の厚みは、300μm以下または200μm以下もしくは100μm以下であることが好ましい。
成形部2は、上端部にオーバーフロー溝7aが形成された断面が略楔形の成形体7と、成形体7の直下に配置されてリボン状の溶融ガラスGbを表裏両側から挟む冷却ローラ8と、冷却ローラ8の直下に配備されて上下方向複数段に配設されたアニーラローラ9を有するアニーラ10とから構成されている。詳述すると、成形部2の作用に着目した場合の主成形部2aは、オーバーフロー溝7aの上方から溢流した溶融ガラスGaを、両側面に沿ってそれぞれ流下させ、下端で合流させてリボン状の溶融ガラスGbとする成形体7と、リボン状の溶融ガラスGbの幅方向収縮を規制して所定幅のガラスフィルムリボンGとする冷却ローラ8とから構成される。そして、この主成形部2aの下方に、ガラスフィルムリボンGに対して除歪処理を施すためのアニーラ10を配備することにより、上記の成形部2が構成されている。
アニーラ10の下方には、ガラスフィルムリボンGを表裏両側から挟持する引張りローラ11が配設され、引張りローラ11と冷却ローラ8との間、または引張りローラ11と何れか一箇所のアニーラローラ9との間で、ガラスフィルムリボンGを薄肉にすることを助長するための張力が付与されている。なお、この引張りローラ11は、ガラスフィルムリボンGの厚みが大きい場合には、ガラスフィルムリボンGの自重による下方への延びを防止する支持ローラとしての役割を果たす。
引張りローラ11の下方には、ガラスフィルムリボンGの進行方向を縦方向下方から横方向に変換する方向変換部3が備えられている。この方向変換部3には、ガラスフィルムリボンGの裏面側に、ガラスフィルムリボンGの方向変換を案内するガイド部材としての複数のガイドローラ12が湾曲状に配列され、これらのガイドローラ12は、ガラスフィルムリボンGの裏面に接触している。なお、これらのガイドローラ12は、ガラスフィルムリボンGの裏面に対して気流等を噴射することによってガラスフィルムリボンGを非接触で支持するものであってもよい。また、ガイド部材としては、湾曲状に形成されたベルトコンベア状の形態をなす一個のものであってもよく、あるいは、方向変換部3にガイド部材を配設せずに、ガラスフィルムリボンGが裏面側からの外力の影響を受けることなく方向変換するようにしてもよい。また、複数のガイドローラ12のうち一部のガイドローラ12が、ガラスフィルムリボンGの裏面と接触していてもよい。さらに、ガイドローラ12は、ガラスフィルムリボンGの一部(例えば幅方向両端部)のみを支持していてもよい。
方向変換部3の進行方向前方(下流側)には、ガラスフィルムリボンGを横方向に搬送する横搬送部4が備えられている。この横搬送部4には、搬送方向に直列に3機のベルトコンベアからなる搬送手段13a、13b、13cが配列されている。すなわち、横搬送部4には、主搬送手段13bと、主搬送手段13bの上流側であって方向変換部3に至るまでの位置に配列された第一搬送手段13aと、主搬送手段13bの下流側であって巻き取り部6に至るまでの位置に配列された第二搬送手段13cとが配列されている。したがって、方向変換部3と巻き取り部6との間においては、上流側から順に、第一搬送手段13aと、主搬送手段13bと、第二搬送手段13cとが、それぞれ隣接して配列されている。そして、本実施形態では、横搬送部4の上流側搬送手段が、第一搬送手段13aに相当し、且つ、横搬送部4の下流側搬送手段が、主搬送手段13bと第二搬送手段13cとから構成されている。なお、本実施形態では、横搬送部4が、ガラスフィルムリボンGを水平方向に搬送するように構成されているが、水平方向に対して上下にそれぞれ45°未満の範囲内(好ましくは、30°未満の範囲内)で傾斜していてもよい。
図2は、横搬送部4の構成を詳細に示す拡大縦断側面図である。同図に示すように、第一搬送手段13aは、ベルト13aaの搬送支持面13abの内側からガラスフィルムリボンGの裏面に向かってエアを矢印aで示すように噴射するエア噴射手段(図示略)を備えている。したがって、ガラスフィルムリボンGが第一搬送手段13aによって搬送されている間は、その搬送支持面13abからガラスフィルムリボンGが浮上することになるが、その浮上態様は、搬送支持面13abとガラスフィルムリボンGとが完全に離反することなく一部において接触している。
また、主搬送手段13bは、発泡樹脂からなる伸縮性を有するシートリボンSbがベルト13baの上面部に巻き重ねられており、このシートリボンSbの上面が、ガラスフィルムリボンGを搬送支持する搬送支持面Sbbとされている。主搬送手段13bの下方には、シートリボンSbを巻回してなるシートロールrbが配備されており、このシートロールrbから上方に向かって取り出されたシートリボンSbが、ベルト13baの上流側端部からベルト13baの上面部に巻き重ねられ且つベルト13baの下流側端部から下方に向かって送り出されるようになっている。したがって、このシートリボンSbは、ベルト13baの上面部に追従して開ループ状(または図示しないが閉ループ状)で送られる構成とされている。そして、このシートリボンSbは、ベルト13baの上面部に伸縮可能な状態で負圧により吸着保持されている。なお、このシートリボンSbを形成する発泡樹脂は、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂からなり、発泡倍率は、5倍〜100倍とされている。
この場合、図1に示すように、主搬送手段13bの搬送経路中央部の上方には、ガラスフィルムリボンGの幅方向(表裏面に沿う方向で且つ搬送方向と直交する方向)の両端部に形成される厚肉の耳部G1、G2を割断する割断部5が配備されている。すなわち、主搬送手段13bは、その搬送経路上に、ガラスフィルムリボンGの耳部G1、G2を割断する割断部5を有している。詳述すると、この割断部5には、ガラスフィルムリボンGの耳部G1、G2とその幅方向中央側の薄肉の有効部G3との境界に対して局部加熱を行うレーザー光照射手段14aと、レーザー光照射手段14aによる加熱部位に対して冷却を行うミスト水噴射手段14bとからなる熱応力割断装置14が設けられている。そして、割断された耳部G1、G2(厳密には耳部G1、G2を含む不要部)は、搬送方向前方に対し斜め下方に向かって送られて破棄されるようになっている。
さらに、図2に示すように、第二搬送手段13cは、発泡樹脂からなる伸縮性を有するシートリボンScがベルト13caの上面部に巻き重ねられており、このシートリボンScの上面が、耳部G1、G2の割断除去後におけるガラスフィルムリボンG3を搬送支持する搬送支持面Scbとされている。第二搬送手段13cの下方には、シートリボンScを巻回してなるシートロールrcが配備されており、このシートロールrcから上方に向かって取り出されたシートリボンScが、ベルト13caの上流側端部からベルト13caの上面部に巻き重ねられ且つベルト13caの下流側端部から下方に向かって送り出されるようになっている。したがって、このシートリボンScは、ベルト13caの上面部に追従して開ループ状(または図示しないが閉ループ状)で送られる構成とされている。その場合、このシートリボンScは、ベルト13caの上面部に吸着保持されていない。なお、このシートリボンScを形成する発泡樹脂は、ポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂からなり、発泡倍率は、5倍〜100倍とされている。
3機の搬送手段13a、13b、13cが上記のように構成されていることにより、第一搬送手段13aの搬送支持面13abにおけるガラスフィルムリボンGとの接触面積は、主搬送手段13bの搬送支持面SbbにおけるガラスフィルムリボンGとの接触面積よりも小さく且つ第二搬送手段13cの搬送支持面ScbにおけるガラスフィルムリボンG3との接触面積よりも小さくなっている。また、第一搬送手段13aの搬送支持面13abにおけるガラスフィルムリボンGとの静摩擦係数は、主搬送手段13bの搬送支持面SbbにおけるガラスフィルムリボンGとの静摩擦係数よりも小さく且つ第二搬送手段13cの搬送支持面ScbにおけるガラスフィルムリボンG3との静摩擦係数よりも小さくなっている。この場合、主搬送手段13bにおける場合の接触面積と、第二搬送手段13cにおける場合の接触面積との対比については、いずれか一方が他方よりも大きくてもよく、あるいは両者が同程度であってもよい。また、主搬送手段13bにおける場合の静摩擦係数と、第二搬送手段13cにおける場合の静摩擦係数との対比についても、いずれか一方が他方よりも大きくてもよく、あるいは両者が同程度であってもよい。
そして、図1に示すように、横搬送部4の下流側には、耳部G1、G2を含む不要部が除去されて搬送されてきたガラスフィルムリボンG3を巻き取ってガラスロールRとする巻き取り部6が配備されている。この巻き取り部6の下方には、保護シートSを巻回してなるシートロールrが配備されており、このシートロールrから取り出された保護シートSが、巻き取り部6でガラスフィルムリボンG3に重ねられて巻き取られていくことによって、ガラスロールRが製作されるようになっている。
以上のような構成によれば、横搬送部4においては、最も上流側に存する第一搬送手段13aの搬送支持面13abにおけるガラスフィルムリボンGとの接触面積及び静摩擦係数の各々が、その下流側に存する主搬送手段13bの搬送支持面SbbにおけるガラスフィルムリボンGとの接触面積及び静摩擦係数の各々よりも小さく且つさらにその下流側に存する第二搬送手段13cの搬送支持面ScbにおけるガラスフィルムリボンG3との接触面積及び静摩擦係数の各々よりも小さくされている。したがって、ガラスフィルムリボンG(G3)が搬送支持面に対して幅方向及び長手方向に最も滑り移動し易いのは、第一搬送手段13aである。
この場合、第一搬送手段13aは、第二搬送手段13c及び主搬送手段13bよりも上流側であって且つ方向変換部3に至るまでの位置に配列されている。そのため、成形部2と、方向変換部3と、各搬送手段13a、13b、13cとがそれぞれ独立した状態にあることに起因して、それらの各部が付与する速度とガラスフィルムリボンGの流れ速度との間にずれ(速度差)が生じていても、そのずれは、ガラスフィルムリボンGが第一搬送手段13aによって搬送される際に、第一搬送手段13aの搬送支持面13ab上でガラスフィルムGが搬送方向に滑り移動することによって吸収される。これにより、上記の速度差に起因するガラスフィルムリボンGの弛みや過度な張り等が効率よく抑止される。また、成形部2と方向変換部3とが本来的に持っているガラスフィルムリボンの進行方向と、現実のガラスフィルムリボンGの進行方向とが一致していなくても、この不一致によるずれも、ガラスフィルムリボンGが第一搬送手段13aによって搬送される際に、第一搬送手段13aの搬送支持面13ab上でガラスフィルムGが幅方向に滑り移動することによって吸収される。これにより、本来的にガラスフィルムリボンGに発生し得る捩れ等が、可及的に生じ難くなる。したがって、ガラスフィルムリボンGの破損等が抑止されると共に、高品質なガラスロールRを円滑に製造することが可能となる。
しかも、主搬送手段13bの搬送支持面Sbb上では、第一搬送手段13aのようにガラスフィルムリボンGが幅方向及び長手方向に滑り移動し易い状態とはなっていないため、割断部5での耳部G1、G2の割断が良好に行われる。さらに、第二搬送手段13bの搬送支持面Scb上についても、第一搬送手段13aのようにガラスフィルムリボンGが幅方向及び長手方向に滑り移動し易い状態とはなっていないため、その下流側でのガラスロールRの製作に支障を来すことが回避される。
以上のようにして、ガラスフィルムリボンGが弛みや過度な張りさらには捩れ等を生じることなく巻き取り部5に至ることにより、最終的に、図3に示すように、巻芯15の廻りにガラスフィルムリボンGと保護シートSとが重なった状態で巻き取られてなるガラスロールRを得ることができる。このようにして得られたガラスロールRは、巻きずれや傷等が極めて少ない高品質なものとなる。
図4は、本発明の第二実施形態に係る製造装置1の全体構成を模式的に示す概略側面図である。この第二実施形態に係る製造装置1が、上述の第一実施形態に係るそれと相違しているところは、第一搬送手段13aが流体噴射手段を備えていない点と、主搬送手段13bと第二搬送手段13cとの何れもが発泡樹脂からなるシートリボンを備えていない点とである。したがって、第一搬送手段13aと主搬送手段13bと第二搬送手段13cとは何れも、ベルト13aa、13ba、13caの上面が、ガラスフィルムリボンG(G3)の搬送を支持する搬送支持面13ab、13bb、13cbとされている。そして、第一搬送手段13aの搬送支持面13abにおけるガラスフィルムリボンGとの静摩擦係数は、主搬送手段13bの搬送支持面13bbにおけるガラスフィルムリボンGとの静摩擦係数よりも小さく且つ第二搬送手段13cの搬送支持面13cbにおけるガラスフィルムリボンG3との静摩擦係数よりも小さくされている。したがって、この第二実施形態に係る製造装置1も、上述の第一実施形態に係るそれと実質的に同一の作用効果を奏する。なお、図4において、上述の第一実施形態に係る製造装置1と共通の構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
なお、以上の実施形態では、方向変換部3から横搬送部4に至るガラスフィルムリボンGの進行経路が、横搬送部4でのガラスフィルムリボンGの進行経路よりも下方に垂れ下がっていないが、図5に示すように、成形部2から縦方向下方に引き出されたガラスフィルムリボンGが、方向変換部3において、横搬送部4での進行経路よりも下方に垂れ下がった後に上方に移行して、横搬送部4に至る進行経路となるようにしてもよい。
また、以上の実施形態は、ダウンドロー法の実施に際して、ガラスフィルムリボンGの搬送経路における横搬送部4よりも上流側に、成形部2および方向変換部3を備えた製造装置1に本発明を適用したが、Roll to Roll工程において、ガラスフィルムGの搬送経路における横搬送部4よりも上流側に、上流側ガラスロールを備えて、上流側ガラスロールからガラスフィルムリボンを取り出しながら下流側ガラスロールで巻き取りつつ横搬送部でガラスフィルムリボンを横方向に搬送しつつ割断を行うように構成した装置にも同様に本発明を適用することが可能である。なお、この場合には、割断部でガラスフィルムの有効部を複数列に分断して、複数の下流側ガラスロールを得るようにしてもよい。
さらに、以上の実施形態では、ガラスフィルムリボンGを成形するために、オーバーフローダウンドロー法を採用したが、これに代えて、スロットダウンドロー法等の他のダウンドロ―法やリドロー法等を採用することも可能である。
加えて、本発明は、フロート法において、フロートバスから引き出されたガラスフィルムリボンが、アニーラ内を横方向に送られて通過した後、横搬送部に移乗して横方向に搬送されつつ割断を行うように構成した装置にも適用することが可能である。このフロート法における成形部とは、フロートバスのみならず、その下流側に配置されて所定の熱処理を施すアニーラ等の熱処理部を含む。
また、以上の実施形態では、横搬送部4において、上流側搬送手段を単一の第一搬送手段13aで構成し、且つ、下流側搬送手段を主搬送手段13b及び第二搬送手段13cで構成したが、このうち、下流側搬送手段を、主搬送手段13bに相当する1機の搬送手段のみ、あるいは主搬送手段を含む3機以上の搬送手段で構成してもよい。また、上流側搬送手段については、第一搬送手段13aが最も上流側の搬送手段であれば2機以上の搬送手段で構成してもよい。
また、以上の実施形態は、割断部5で耳部を割断して除去したガラスフィルムリボンG3をロール状に巻き取ってガラスロールRを製作する巻き取り部6を有する構成としたが、このような巻き取り部6を有さずに、割断部5で耳部を割断して除去したガラスフィルムリボンG3を長手方向所定長さずつ矩形に切断して、複数の矩形の各ガラスフィルムの相互間に保護シートを介在させてなるガラスフィルム積層体を作製する構成としてもよい。
さらに、以上の実施形態では、横搬送部4に配列される各搬送手段13を、ベルトコンベアで構成したが、これに代えてまたはこれと共に、各搬送手段の一部又は全部を、複数(多数)のローラが自転する構成とされたローラコンベアや浮上搬送手段等を適宜組み合わせて構成するようにしてもよい。
1 ガラスフィルムリボン製造装置
2 成形部
3 方向変換部
4 横搬送部
5 割断部
6 巻き取り部
13a 第一搬送手段
13b 主搬送手段
13c 第二搬送手段
13ab 搬送支持面
13bb 搬送支持面
13cb 搬送支持面
G ガラスフィルムリボン
R ガラスロール
S 保護シート
Sb シートリボン
Sc シートリボン
Sbb 搬送支持面
Scb 搬送支持面

Claims (12)

  1. ガラスフィルムリボンの搬送経路の上流側から横搬送部に移乗したガラスフィルムリボンを、前記横搬送部で横方向に搬送しつつ前記ガラスフィルムリボンの長手方向に延びる割断予定線に沿って割断するように構成したガラスフィルムリボン製造装置において、
    前記横搬送部は、上流側に配設された上流側搬送手段と、前記上流側搬送手段の下流側に配設されて搬送経路上に前記割断を行う割断部を有する下流側搬送手段とを備え、
    前記上流側搬送手段の搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの接触面積が、前記下流側搬送手段の搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの接触面積よりも小さいことを特徴とするガラスフィルムリボン製造装置。
  2. ガラスフィルムリボンの搬送経路の上流側から横搬送部に移乗したガラスフィルムリボンを、前記横搬送部で横方向に搬送しつつ前記ガラスフィルムリボンの長手方向に延びる割断予定線に沿って割断するように構成したガラスフィルムリボン製造装置において、
    前記横搬送部は、上流側に配設された上流側搬送手段と、前記上流側搬送手段の下流側に配設されて搬送経路上に前記割断を行う割断部を有する下流側搬送手段とを備え、
    前記上流側搬送手段の搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの静摩擦係数が、前記下流側搬送手段の搬送支持面におけるガラスフィルムリボンとの静摩擦係数よりも小さいことを特徴とするガラスフィルムリボン製造装置。
  3. 前記上流側搬送手段は、その搬送支持面の内側からガラスフィルムリボンの裏面に向かって流体を噴射する流体噴射手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のガラスフィルムリボン製造装置。
  4. 前記下流側搬送手段の搬送支持面は、該下流側搬送手段の上面部に巻き重ねられ且つ該下流側搬送手段の上面部に追従して開ループ状で送られる伸縮性を有するシートリボンの上面であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のガラスフィルムリボン製造装置。
  5. 前記シートリボンは、前記下流側搬送手段の上面部に伸縮可能な状態で吸着保持されていることを特徴とする請求項4に記載のガラスフィルムリボン製造装置。
  6. 前記シートリボンは、発泡樹脂で形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載のガラスフィルムリボン製造装置。
  7. 前記ガラスフィルムリボンの搬送経路における前記横搬送部よりも上流側には、成形部から縦方向下方に引き出されたガラスフィルムリボンを横方向への搬送に方向を変換させる方向変換部が配設されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のガラスフィルムリボン製造装置。
  8. ガラスフィルムリボンの搬送経路の上流側から下流側の横搬送部に移乗したガラスフィルムリボンを、前記横搬送部で横方向に搬送しつつ前記ガラスフィルムリボンの長手方向に延びる割断予定線に沿って割断するガラスフィルムリボン製造方法において、
    前記横搬送部では、上流側に配設された上流側搬送手段と、前記上流側搬送手段の下流側に配設されて搬送経路上に前記割断を行う割断部を有し且つ前記上流側搬送手段よりも搬送支持面におけるガラスフィルムとの接触面積が大きい下流側搬送手段とによって、ガラスフィルムリボンが横方向に搬送されることを特徴とするガラスフィルムリボン製造方法。
  9. ガラスフィルムリボンの搬送経路の上流側から下流側の横搬送部に移乗したガラスフィルムリボンを、前記横搬送部で横方向に搬送しつつ前記ガラスフィルムリボンの長手方向に延びる割断予定線に沿って割断するガラスフィルムリボン製造方法において、
    前記横搬送部では、上流側に配設された上流側搬送手段と、前記上流側搬送手段の下流側に配設されて搬送経路上に前記割断を行う割断部を有し且つ前記上流側搬送手段よりも搬送支持面におけるガラスフィルムとの静摩擦係数が大きい下流側搬送手段とによって、ガラスフィルムリボンが横方向に搬送されることを特徴とするガラスフィルムリボン製造方法。
  10. 前記ガラスフィルムリボンの搬送経路における前記横搬送部の上流側では、成形部から縦方向下方に引き出されたガラスフィルムリボンを、方向変換部で横方向への搬送に方向を変換し、然る後、前記ガラスフィルムリボンを前記横搬送部に移乗させることを特徴とする請求項8または9に記載のガラスフィルムリボン製造方法。
  11. 前記下流側搬送手段によりガラスフィルムリボンが横方向に搬送された後に、その下流側に配設された巻き取り部で該ガラスフィルムリボンを保護シートに重ねて巻き取ることを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載のガラスフィルムリボン製造方法。
  12. 請求項11に記載の方法によって製造されたことを特徴とするガラスロール。
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