JP2015044653A - 電動昇降装置 - Google Patents
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Abstract
Description
昇降台には、当該昇降台上と下段若しくは上段との間で車椅子の移動をスムーズに行うためのスロープ板が設けられている。
本発明は、昇降装置の使い勝手をより高めることを目的とする。
第1の発明は、電動モータを駆動源として、車椅子を段差の下段側と上段側との間で昇降させる段差解消用の電動昇降装置であって、車椅子を搭載して下段側と上段側との間で昇降する昇降台を備えており、昇降台は、スロープ板を側方へ張り出す開き位置と上方へ起立する閉じ位置との間を回動させるスロープ装置を備えており、スロープ装置は、昇降台が上段側若しくは下段側に至った時にスロープ板を自動的に開き、昇降台が上段側から下降し、若しくは下段側から上昇した時にスロープ板を自動的に閉じる構成とした電動昇降装置である。
第1の発明によれば、昇降台が下段側まで下降し、若しくは上段側まで上昇するとスロープ板が自動的に開かれて、車椅子を昇降台と下段側との間、若しくは昇降台と上段側との間でスロープ板を経て楽に移動させることができる。このようにスロープ板が自動的に開かれることから、手動操作によりスロープ板を開く構成に比して当該電動昇降装置の使い勝手を高めることができる。
スロープ板は、その閉じ位置では、上方へ起立した状態となるので、昇降台上の車椅子の脱輪等を防止する車止めとして機能する。
第2の発明は、第1の発明において、昇降台が上段側に至るとスロープ板を開く上段側用のスロープ装置を備えている。この上段側用のスロープ装置は、昇降台が上段側に至ると第1開き位置に回動する第1のリンクアームと、第1のリンクアームが第1開き位置に至ると第1のリンクアームに押されて第2開き位置に回動する第2のリンクアームと、第2のリンクアームが第2開き位置に至ると第2のリンクアームに押されて第3開き位置に移動する連結ロッドを備え、連結ロッドが第3開き位置に移動すると連結ロッドに押されてスロープ板が下方へ回動して開かれる構成とされている。第1のリンクアームは、当該第1のリンクアームを回動支持する支軸に一体に設けた検知アームの先端部を検知板に当接させ、この当接状態における昇降台の上昇動作を利用して支軸をその軸回りに回転させることにより第1開き位置に回動する構成とした電動昇降装置である。
第2の発明によれば、昇降台が上段側に至る直前において、検知アームの先端部が検知板に当接し、この当接状態で昇降台がさらに上昇して上段側に至ることにより検知アームを介して支軸が回転し、従って第1のリンクアームが第1開き位置に回動する。第1のリンクアームが第1開き位置に回動すると、第2のリンクアームが第1のリンクアームにおされて第2の開き位置に回動する。第2のリンクアームが第2の開き位置に回動すると、連結ロッドが第2のリンクアームに押されて第3開き位置に移動する。連結ロッドが第3開き位置に移動すると、スロープ板が連結ロッドに押されることにより下方へ回動して自動的に開かれる。
第3の発明によれば、昇降台が下段側に至る直前において、第1のリンクアームが下段側に当接し、この当接状態で昇降台がさらに下降して下段側に至ることにより第1のリンクアームが第1開き位置に回動する。第1のリンクアームが第1開き位置に回動すると、第2のリンクアームが第1のリンクアームに押されて第2開き位置に回動する。第2のリンクアームが第2開き位置に回動すると、連結ロッドが第2のリンクアームに押さえて第3開き位置に移動する。連結ロッドが第3開き位置に移動すると、スロープ板が連結ロッドに押されることにより下方へ回動して自動的に開かれる。
第4の発明は、第2又は第3の発明において、スロープ板が閉じ位置に回動した状態では、第1のリンクアームが第2のリンクアームに鈍角方向に当接して、スロープ板に付加された開き方向の外力が、第1のリンクアームを第1開き位置側とは反対側へ回動させる方向に作用してスロープ板の閉じ位置がロックされた状態となる構成とした電動昇降装置である。
第4の発明によれば、スロープ板の閉じ位置がロックされることから、例えば車椅子の着座者等の足がスロープ板に接触する等して、当該スロープ板に開き方向の外力が付加された場合であっても、当該スロープ板が不用意に開かれてしまうことがない。
第5の発明は、第2〜第4の何れか一つの発明において、第1のリンクアームがばね付勢力に抗して第1開き位置に回動する構成とした電動昇降装置である。
第5の発明によれば、第1のリンクアームが第1開き位置とは反対側(第1閉じ位置)へ回動する方向にばね付勢されている。このため、昇降台が下段側から上昇し、若しくは上段側から下降し始めると、第1のリンクアームがばね付勢により第1閉じ位置側に回動する。第1のリンクアームが第1閉じ位置側に回動することにより第2のリンクアームが第2閉じ位置側に回動し、さらに連結ロッドが第3閉じ位置側に移動してスロープ板が上方へ回動することにより閉じられる。このように、昇降台が下段側から上昇し、若しくは上段側から下降し始めると、ばね付勢力によってスロープ板が自動的に閉じられる。スロープ板の開き動作及び閉じ動作が自動的になされることから、当該電動昇降装置の使い勝手を一層高めることができる。
第6の発明は、電動モータを駆動源とし、昇降台上に車椅子を搭載して段差の下段側と上段側との間で昇降させる段差解消用の電動昇降装置であって、昇降台は、車椅子の移動を規制する開閉式のゲートバーと、下段側若しくは上段側との間に掛け渡して車椅子の移動の便宜を図るためのスロープ板を備えており、スロープ板は、ゲートバーを開くと取り出され、ゲートバーを閉じると格納される構成とした電動昇降装置である。
第6の発明によれば、車椅子の着座者若しくはその介護者等が行う、ゲートバーの開閉操作に連動してスロープ板が連動して取り出され、逆に格納される。このように、車椅子の着座者等はゲートバーの開閉操作をすればこれに連動してスロープ板が自動的に取り出され、逆に格納されることから、スロープ板に対して特別の操作をする必要がなく、これにより当該電動昇降装置の使い勝手を高めることができる。
この電動昇降装置1は、車椅子を搭載する昇降台10と、設置用のベースフレーム20と、ベースフレーム20から上方へ延びて昇降台10を昇降可能に支持する固定フレームと、昇降台10を上下に昇降させる昇降駆動装置を備えている。固定フレームと昇降駆動装置はマストカバー5で覆われているため、図では見えていない。
ベースフレーム20は、下段D1側に強固に設置される。ベースフレーム20の後部側に固定フレームが設けられている。固定フレームは、ベースフレーム20の左右方向中央から上方へ延びる状態に設けられている。この固定フレームに沿って昇降台10が上下に昇降可能に支持され、また昇降駆動装置が取り付けられている。昇降駆動装置には、電動モータを駆動源とするねじ軸機構が用いられている。
昇降台10は、少なくとも一台の車椅子を搭載可能な面積の平板形状を有するもので、昇降駆動装置により下段D1と上段D2との間を平行に昇降動する。
図では省略されているが、マストカバー5の前面には、当該電動昇降装置1の主として昇降操作をするためのリモコンが設置されている。昇降台10に搭乗した車椅子の着座者若しくはその介護者がこのリモコンを操作することにより、当該電動昇降装置1の昇降操作を行うことができる。
昇降台10の周囲(前後左右の4面)には、上下に伸縮自在なジャバラ型のガード4が装着されている。ガード4の下端部はベースフレーム20の周囲に結合されている。昇降台10の下方であって固定フレーム及び昇降駆動装置の周囲が、当該昇降台10の昇降位置に関わらず常時このガード4によって覆われることにより、これらの防塵対策、防水対策がなされ、また昇降台10の下方への異物の侵入が防止されるようになっている。
左側のゲートバー15は、後ろ側の手すりフレーム14の左端部とマストカバー5との間に掛け渡した作動軸15aを中心にして上下に回動可能に支持されている。また、右側のゲートバー16は、後ろ側の手すりフレーム14の右端部とマストカバー5との間に掛け渡した作動軸16aを中心にして上下に回動可能に支持されている。左右の作動軸15a,16aには、操作レバー15b,16bが一体に設けられている。この操作レバー15b,16bを主として車椅子に着座した人が把持して上下に移動操作することにより、左右のゲートバー15,16を上下に回動操作して左右の搭乗口を開閉することができる。
左右のゲートバー15,16の閉じ位置は、図示省略したセンサにより検知される。左右のゲートバー15,16が何れも閉じられてセンサがオンした状態でのみ、昇降駆動装置を作動させることができ、従って昇降台10を昇降動させることができる。
図1に示すように昇降台10が下降端位置に至ると、左側のスロープ装置70が自動的に開かれる。昇降台10が下降端位置から上昇し始めると左側のスロープ装置70は自動的に閉じられる。左側のスロープ装置70は、昇降台10が上昇端位置に至るまでの間及び昇降台10の上昇端位置において閉じ状態に保持される。
これに対して、図2に示すように昇降台10が上昇端位置に至ると、右側のスロープ装置80が自動的に開かれる。昇降台10が上昇端位置から下降し始めると右側のスロープ装置80が自動的に閉じられる。右側のスロープ装置80は、昇降台10が下降端位置に至るまでの間及び昇降台10の下降端位置において閉じ状態に保持される。
左側の下段D1用のスロープ装置70の詳細が図3及び図4に示されている。左側のスロープ装置70は、ヒンジ71aを介して昇降台10の左側部に沿って上下に回動可能に支持されたスロープ板71と、第1及び第2のリンクアーム72,74を備えている。第1及び第2のリンクアーム72,74は、昇降台10の上面から上方へ起立状態に設けた左スロープフレーム78に支持されている。
第1のリンクアーム72は、左スロープフレーム78の右側において支軸72aを介して上下に回動可能に支持されている。第1のリンクアーム72は、図3において実線で示す第1開き位置と二点鎖線で示す第1閉じ位置との間を回動する。
第1のリンクアーム72の右端部に作動ローラ72bが回転可能に支持されている。第1のリンクアーム72の左端部に係合ローラ72cが回転可能に支持されている。第1のリンクアーム72は、引っ張りばね73により支軸72aを中心にして図3において時計回り方向(第1閉じ位置側)へ回動する方向に付勢されている。
第2のリンクアーム74の、支軸74aよりも右側にはカム面74bが設けられている。第2のリンクアーム74は、引っ張りばね75により支軸74aを中心にして図3において時計回り方向(第2開き位置側)へ回動する方向に付勢されている。第2のリンクアーム74の下端部には、支軸74cを介して連結ロッド76の右端部が相対回転可能に連結されている。
連結ロッド76の左端部は、ヒンジ71aよりも回動先端側において、支軸76aを介してスロープ板71に相対回転可能に連結されている。
昇降台10が下降端位置に至ると、図3において実線で示すように第1のリンクアーム72の作動ローラ72bがベースフレーム20の上面に押し付けられて、当該第1のリンクアーム72が第1開き位置に移動する。第1のリンクアーム72は引っ張りばね73に抗して第1開き位置側に回動する。第1のリンクアーム72が第1開き位置に移動することにより、係合ローラ72cが下方へ変位する。係合ローラ72cは、引っ張りばね73の付勢力により、常時第2のリンクアーム74のカム面74bに下方から押し付けられた状態となっている。このため、第1のリンクアーム72の第1開き位置側への回動により係合ローラ72cが下方へ変位すると、第2のリンクアーム74が引っ張りばね75の付勢力により第2開き位置側に回動する。
第2のリンクアーム74が支軸74aを中心にして時計回り方向に回動することにより、連結ロッド76が左方の第3開き位置側へ押される。連結ロッド76が第3開き位置に移動することにより、図中実線で示すようにスロープ板71がヒンジ71aを中心にして下方へ回動して開かれる。
図3中二点鎖線で示すようにスロープ板71が閉じられた状態では、第1のリンクアーム72の支軸72aと係合ローラ72cの回転中心を通る線と、第2のリンクアーム74のカム面74bとのなす角度αが90°よりも大きくなるように設定されている。例えば本実施形態では、角度α=92°〜94°の範囲(鈍角)に設定されている。スロープ板71の閉じ状態において、第1のリンクアーム72の係合ローラ72cが第2のリンクアーム74のカム面74bに対して鈍角方向から押し当てられた状態となることにより、スロープ板71に作用する開き方向への外力Fは、第2のリンクアーム74を時計回り方向へ回動させる方向に作用し、従って第1のリンクアーム72を時計回り方向へ回動させる方向に作用する。この段階では、第1のリンクアーム72の時計回り方向への回動はストッパ77により規制されている。このことから、閉じ状態のスロープ板71に作用する開き方向の外力Fは、第1のリンクアーム72をストッパ77に押し当てる方向に作用する結果、閉じ状態のスロープ板71は外力Fによっては開き方向に回動せず、閉じ状態にロックされた状態となる。
このように、昇降台10が下降端位置から上昇し始めると、スロープ板71が自動的に閉じられるとともに、閉じ状態にロックされることから、例えば車椅子のまま搭乗した人の足が触れる等してもスロープ板71が不用意に開かれてしまうことはない。
第1のリンクアーム82は、右スロープフレーム88の左側において支軸82aを介して上下に回動可能に支持されている。第1のリンクアーム82は、図5中実線で示す第1閉じ位置と二点鎖線で示す第1開き位置との間を回動する。
第1のリンクアーム82の左端部と右スロープフレーム88との間には引っ張りばね83が介装されている。第1のリンクアーム82はこの引っ張りばね83により第1閉じ位置側へ回転する方向に付勢されている。第1のリンクアーム82の第1閉じ位置はストッパ87に当接することにより規制される。第1のリンクアーム82の右端部に係合ローラ82cが回転可能に支持されている。
第2のリンクアーム84は、右スロープフレーム88の右側において支軸84aを介して上下に回動可能に支持されている。第2のリンクアーム84は、図5中実線で示す第2閉じ位置と二点鎖線で示す第2開き位置との間を回動する。
第2のリンクアーム84の、支軸84aよりも左側にはカム面84bが設けられている。第2のリンクアーム84は、引っ張りばね85により第2開き位置側へ回動する方向に付勢されている。第2のリンクアーム84の下端部には、支軸84cを介して連結ロッド86の左端部が相対回転可能に連結されている。
連結ロッド86の右端部は、ヒンジ81aよりも回動先端側において、支軸86aを介してスロープ板81に相対回転可能に連結されている。
図6及び図7に示すように、右スロープフレーム88の後方には、支持柱90が配置されている。この支持柱90は、ベースフレーム20に固定されている。この支持柱90は、ベースフレーム20の右後ろ側の上面から上方へ延びる状態に設置されている。この支持柱90の上部には検知板91が取り付けられている。
一方、図6に示すように第1のリンクアーム82を回動支持する支軸82aは、右スロープフレーム88を貫通して後方へ長く延びている。後方へ長く延びた支軸82aの後部側は、ブラケット94を介して昇降台10の上面に支持されている。支軸82aの後部には、検知アーム92を介して検知ローラ93が支持されている。検知アーム92は支軸82aの軸線に対して直交する方向に延びている。検知アーム92は支軸82に固定されている。この検知アーム92の先端側に検知ローラ93が回転可能に支持されている。検知ローラ93は、支軸82aの軸線に平行な軸線回りに回転可能に支持されている。
昇降台10が上段D2側の上昇端位置まで上昇して右側のスロープ板81が自動的に開かれた状態が図2に示されている。図示するように左側のスロープ板71は上方へ回動して閉じられた状態にロックされている。上段D1において、自動的にスロープ板81が開かれることにより、車椅子の着座者及びその介護者等が当該スロープ板81を経て昇降台10上と上段D2との間を楽に移動することができる。
昇降台10が上昇端位置から下降し始めると、支軸82aが検知板91に対して相対的に下方へ変位する結果、当該支軸82aひいては第1のリンクアーム82が下降しつつ引っ張りばね83の付勢力により図5中実線で示す第1閉じ位置側へ移動する。第1のリンクアーム82が第1閉じ位置に移動する結果、第2のリンクアーム84のカム面84bが係合ローラ82cにより上方へ押し上げられて、当該第2のリンクアーム84が支軸84aを中心にして第2閉じ位置側に回転する。第2のリンクアーム84の第2閉じ位置側への回転は引っ張りばね85に抗してなされる。第2のリンクアーム84が第2閉じ位置に移動することにより連結ロッド86が左方の第3閉じ位置側へ引っ張られ、これによりスロープ板81がヒンジ81aを中心にして上方へ回動して閉じられる。
スロープ板81の閉じ状態において、第1のリンクアーム82の係合ローラ82cが第2のリンクアーム84のカム面84bに対して鈍角方向から押し当てられた状態となることにより、スロープ板81に作用する開き方向への外力Fは、第2のリンクアーム84を反時計回り方向(第2開き位置側)へ回動させる方向に作用し、従って第1のリンクアーム82を図5中反時計回り方向へ回動させる方向に作用する。この段階では、第1のリンクアーム82の反時計回り方向への回動はストッパ87により規制されている。このことから、閉じ状態のスロープ板81に作用する開き方向の外力Fは、第1のリンクアーム82をストッパ87に押し当てる方向に作用する結果、閉じ状態のスロープ板81は外力Fによっては開き方向に回動せず、当該閉じ状態にロックされた状態となる。
このように、昇降台10が上昇端位置から下降し始めると、スロープ板81が自動的に閉じられるとともに、閉じ状態にロックされることから、例えば車椅子のまま搭乗した人の足が触れる等してもスロープ板81が不用意に開かれてしまうことはない。
次に、図8に示すように、昇降台10が下段D1の下降端位置に至る直前において、第1のリンクアーム72の作動ローラ72bがベースフレーム20に当接することによりスロープ板71が下方へ回動して徐々に開かれる途中の段階で、当該スロープ板71が下段D1上に放置された小石等の障害物Mに当接した場合であっても、第1のリンクアーム72が図8において矢印で示すようにそのまま反時計回り方向に単独で回動可能であるので、当該スロープ板71及び第2のリンクアーム74等に対して無理な力が付加されず、これによりこれら各部材の損傷を未然に回避して当該スロープ装置70の耐久性を確保することができる。
以上の点は、上段側のスロープ装置80についても同様に言える。昇降台10の上昇端位置においてスロープ板81が上段D2上の障害物Mに当接して完全に開かれた状態とならない場合であっても、第1のリンクアーム82が図5中時計回り方向に単独で回転可能であるので、機器の損傷を未然に回避して当該スロープ装置80の耐久性を確保することができる。
スロープ板71,81は、その閉じ位置では、上方へ起立した状態となるので、昇降台10上の車椅子の脱輪等を防止する車止めとして機能する。
また、特別のロック機構若しくはロック部材を用いることなく、スロープ板71,81の閉じ位置がロックされるようになっており、下段D1若しくは上段D2以外の昇降途中において例えば足が触れる等して外力Fが付加されても両スロープ板71,81が不用意に開かれないようになっている。このとから、昇降中における車椅子の着座者等の安心感を高めることができ、この点でも当該電動昇降装置1の使い勝手を高めることができる。
図9には左側のゲートバー15について左側のスロープ板71の開閉動作を連動させた連動開閉タイプのスロープ装置100が示されている。自動開閉タイプのスロープ装置70と同様の部材及び構成については同位の符号を用いてその説明を省略する。
ゲートバー15を回動支持する作動軸15aの中途位置には、ブラケット部104が一体に設けられている。このブラケット部104に支軸105を介して連結レバー103の上端側が上下に回動可能に結合されている。この連結レバー103の下端側は、第1のリンクアーム107の右端部に支軸102を介して相対的に回転可能に結合されている。第1のリンクアーム107は、支軸106を介して上下に回動可能な状態で左スロープフレーム78に支持されている。この第1のリンクアーム107の左端部に係合ローラ101が回転自在に支持されている。この係合ローラ101が前記自動開閉タイプのスロープ装置70と同じく第2のリンクアーム74のカム面74bに当接されている。第2のリンクアーム74は、自動開閉タイプと同じく引っ張りばね75により図示時計回りに回動する方向(第2開き位置側)に付勢されている。連結ロッド76及びスロープ板71についても前記自動開閉タイプのスロープ装置70と同様に構成されている。
連結ロッド103が上方へ変位すると、第1のリンクアーム107が支軸106を中心にして図9において反時計回り方向(第1開き位置側)に回動する。第1のリンクアーム107が反時計回り方向に回動することにより係合ローラ101が下方へ変位し、これにより第2のリンクアーム74が引っ張りばね75の付勢力により時計回り方向に回動する。第2のリンクアーム74が時計回り方向に回動して連結ロッド76が左側に押されることによりスロープ板71が下方へ回動して開かれる。このように、操作レバー15bの上方への回動操作により、ゲートバー15が上方へ開かれることに伴ってスロープ板71が下方へ開かれて、車椅子の着座者及びその介護者等が段差D1と昇降台10との間を楽に乗降することができる。
D1…下段、D2…上段
M…障害物
4…ガード
5…マストカバー
10…昇降台
14…手すりフレーム
15…ゲートバー(左側)
15a…作動軸、15b…操作レバー、15c…バー受けブラケット
16…ゲートバー(右側)
16a…作動軸、16b…操作レバー、16c…バー受けブラケット
20…ベースフレーム
70…スロープ装置(左側)
71…スロープ板、71a…ヒンジ
72…第1のリンクアーム
72a…支軸、72b…作動ローラ、72c…係合ローラ
73…引っ張りばね
74…第2のリンクアーム
74a…支軸、74b…カム面、74c…支軸
75…引っ張りばね
76…連結ロッド、76a…支軸
77…ストッパ
78…スロープフレーム
80…スロープ装置(右側)
81…スロープ板、81a…ヒンジ
82…第1のリンクアーム
82a…支軸、82c…係合ローラ
83…引っ張りばね
84…第2のリンクアーム
84a…支軸、84b…カム面、84c…支軸
85…引っ張りばね
86…連結ロッド、86a…支軸
87…ストッパ
88…右スロープフレーム
90…支持柱
91…検知板
92…検知アーム
93…検知ローラ
94…ブラケット
100…スロープ装置(手動開閉タイプ)
101…係合ローラ
102…支軸
103…連結バー
104…ブラケット部
105…支軸
106…支軸
107…第1のリンクアーム
Claims (6)
- 電動モータを駆動源として、車椅子を段差の下段側と上段側との間で昇降させる段差解消用の電動昇降装置であって、
前記車椅子を搭載して前記下段側と前記上段側との間で昇降する昇降台を備えており、
前記昇降台は、スロープ板を側方へ張り出す開き位置と上方へ起立する閉じ位置との間を回動させるスロープ装置を備えており、
該スロープ装置は、前記昇降台が前記上段側若しくは前記下段側に至った時に前記スロープ板を自動的に開き、前記昇降台が前記上段側から下降し、若しくは前記下段側から上昇した時に前記スロープ板を自動的に閉じる構成とした電動昇降装置。 - 請求項1記載の電動昇降装置であって、前記昇降台が上段側に至ると前記スロープ板を開く上段側用のスロープ装置を備えており、
該上段側用のスロープ装置は、前記昇降台が上段側に至ると第1開き位置に回動する第1のリンクアームと、該第1のリンクアームが前記第1開き位置に至ると該第1のリンクアームに押されて第2開き位置に回動する第2のリンクアームと、該第2のリンクアームが前記第2開き位置に至ると該第2のリンクアームに押されて第3開き位置に移動する連結ロッドを備え、該連結ロッドが前記第3開き位置に移動すると該連結ロッドに押されて前記スロープ板が下方へ回動して開かれる構成とされ、
前記第1のリンクアームは、当該第1のリンクアームを回動支持する支軸に一体に設けた検知アームの先端部を検知板に当接させ、該当接状態における前記昇降台の上昇動作を利用して前記支軸をその軸回りに回転させることにより前記第1開き位置に回動する構成とした電動昇降装置。 - 請求項1記載の電動昇降装置であって、前記昇降台が下段側に至ると前記スロープ板を開く下段側用のスロープ装置を備えており、
前記下段側用のスロープ装置は、前記昇降台が下段側に至ると第1開き位置に回動する第1のリンクアームと、該第1のリンクアームが前記第1開き位置に至ると該第1リンクアームに押されて第2開き位置に回動する第2のリンクアームと、該第2のリンクアームが前記第2の開き位置に至ると該第2のリンクアームに押されて第3開き位置に移動する連結ロッドを備え、該連結ロッドが前記第3開き位置に移動すると該連結ロッドに押されて前記スロープ板が下方へ回動して開かれる構成とされ、
前記第1のリンクアームは、その端部を前記下段側に当接させた状態において前記昇降台の下降動作を利用して前記第1開き位置に回動する構成とした電動昇降装置。 - 請求項2又は3記載の電動昇降装置であって、前記スロープ板が閉じ位置に回動した状態では、前記第1のリンクアームが前記第2のリンクアームに鈍角方向に当接して、前記スロープ板に付加された開き方向の外力が前記第1のリンクアームを前記第1開き位置側とは反対側へ回動させる方向に作用して、前記スロープ板の閉じ位置がロックされた状態となる構成とした電動昇降装置。
- 請求項2〜4の何れか1項に記載した電動昇降装置であって、前記第1のリンクアームがばね付勢力に抗して前記第1開き位置に回動する構成とした電動昇降装置。
- 電動モータを駆動源とし、昇降台上に車椅子を搭載して段差の下段側と上段側との間で昇降させる段差解消用の電動昇降装置であって、前記昇降台は、車椅子の移動を規制する開閉式のゲートバーと、前記下段側若しくは前記上段側との間に掛け渡して車椅子の移動の便宜を図るためのスロープ板を備えており、該スロープ板は、前記ゲートバーを開くと取り出され、前記ゲートバーを閉じると格納される構成とした電動昇降装置。
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