JP2015042953A - 形状測定装置及びv溝求心測定方法 - Google Patents

形状測定装置及びv溝求心測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】V溝中心を高精度に測定することができる形状測定装置及びV溝求心測定方法を提供することを目的とする。【解決手段】制御部40は、チップ17cがV溝の斜面に倣ってV溝の中心へ近づくように駆動部13にプローブ17を移動させる第1倣い制御と、チップ17cがV溝の斜面に倣って第1倣い制御の場合の反対側からV溝の中心へ近づくように駆動部13にプローブ17を移動させる第2倣い制御とを実行する。角度算出部44は、プローブ17の振れベクトルの方向と所定方向のなす角度αを算出する。閾値対応座標取得部46は、第1倣い制御の実行中において角度αが第1閾値を超えて変化したときのチップ17cの座標P1を取得し、第2倣い制御の実行中において角度αが第2閾値を超えて変化したときのチップ17cの座標P2を取得する。V溝中心算出部47は、座標P1及びP2に基づいてV溝の中心の座標P0を算出する。【選択図】図2

Description

本発明は形状測定装置及びV溝求心測定方法に関する。
三次元測定機による倣い測定は、倣い移動経路が未知である自律倣い測定と既知の設計値倣い測定とに分けられる。自律倣い測定には、倣いプローブの測定子中心が所定の高さ拘束面上に拘束されることを条件とする高さ一定倣い測定がある。高さ一定倣い測定を実行する倣い測定装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
一方、特許文献2は、螺旋状に形成されたV溝のピッチ偏差や半径偏差等の特性値を測定する際に用いるのに好適なV溝形状測定方法を開示している。V溝形状測定方法において、ワークに螺旋状に形成されたV溝の中心を求めている。ワーク軸心に垂直なアプローチ逆方向ベクトルを求め、プローブを現在位置からアプローチ方向へ移動させてプローブの測定子をV溝の一の斜面に接触させる。ここで、アプローチ方向は、アプローチ逆方向ベクトルの逆方向である。その後、測定子が斜面に沿って倣うようにプローブを移動させる。アプローチ逆方向ベクトルとプローブ法線ベクトルのなす角度が所定値以内になったら測定子がV溝の二つの斜面に接触した状態になったと判定して、このときの測定子の座標値をV溝中心の測定値として取得する。
特開2005−345123号公報 特開2010−014638号公報
しかしながら、発明者らは、上述したV溝求心測定方法には測定精度を改善する余地があることを見出した。
したがって、本発明は、V溝中心を高精度に測定することができる形状測定装置及びV溝求心測定方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点による形状測定装置は、被測定物を測定するためのチップを有するプローブと、前記プローブを移動する駆動部と、前記プローブの座標を検出するプローブ座標検出部と、前記プローブの振れベクトルを検出する振れベクトル検出部と、前記振れベクトルの方向と所定方向のなす角度を算出する角度算出部と、前記プローブの座標及び前記振れベクトルに基づいて前記チップの座標を算出するチップ座標算出部と、前記チップがV溝の斜面に倣って前記V溝の中心へ近づくように前記駆動部に前記プローブを移動させる第1倣い制御と前記チップが前記V溝の斜面に倣って前記第1倣い制御の場合の反対側から前記V溝の中心へ近づくように前記駆動部に前記プローブを移動させる第2倣い制御とを実行する制御部と、前記第1倣い制御の実行中において前記角度が第1閾値を超えて変化したときの前記チップの座標を第1座標として取得し、前記第2倣い制御の実行中において前記角度が第2閾値を超えて変化したときの前記チップの座標を第2座標として取得する閾値対応座標取得部と、前記第1座標及び前記第2座標に基づいて前記V溝の中心の座標を算出するV溝中心算出部とを具備する。
前記制御部は、前記第1倣い制御を実行する前に、前記チップが前記V溝の斜面に倣って前記V溝の中心から遠ざかるように前記駆動部に前記プローブを移動させる第3倣い制御を実行し、前記第3倣い制御において、前記角度が前記第1閾値になったときの位置からの前記チップの移動距離が所定長さに達するまで前記駆動部に前記プローブを移動させ、前記第2倣い制御を実行する前に、前記チップが前記V溝の斜面に倣って前記V溝の中心から遠ざかるように前記駆動部に前記プローブを移動させる第4倣い制御を実行し、前記第4倣い制御において、前記角度が前記第2閾値になったときの位置からの前記チップの移動距離が所定長さに達するまで前記駆動部に前記プローブを移動させることが好ましい。
前記制御部は、前記第1及び第2倣い制御において、前記V溝の長手方向に垂直な固定平面を拘束面とする高さ一定倣い制御を実行することが好ましい。
前記制御部は、前記チップが前記V溝の斜面に倣って前記V溝の中心へ近づくように前記駆動部に前記プローブを移動させる第5倣い制御を実行することが好ましい。前記制御部は、前記第5倣い制御において、前記所定方向に平行な第1平面を拘束面とする高さ一定倣い制御のための前記プローブの第1目標速度ベクトルを生成し、前記所定方向に平行且つ前記第1平面に垂直な第2平面を拘束面とする高さ一定倣い制御のための前記プローブの第2目標速度ベクトルを生成し、前記第1目標速度ベクトル及び前記第2目標速度ベクトルの合成ベクトルに基づいて前記駆動部に前記プローブを移動させ、前記角度が前記第1閾値又は前記第2閾値に到達したときの前記チップの速度の前記所定方向に垂直な成分を検出速度成分として検出する。前記第1平面及び前記第2平面は、前記チップとともに移動する。前記制御部は、前記第1及び第2倣い制御において、前記プローブの速度の前記所定方向に垂直な成分を前記検出速度成分に基づいて制御することが好ましい。
本発明の第2の観点によるV溝求心測定方法は、プローブのチップがV溝の斜面に倣って前記V溝の中心へ近づくように前記プローブを移動する第1倣い工程において前記プローブの振れ方向と所定方向のなす角度が第1閾値を超えて変化したときの前記チップの座標を第1座標として取得し、前記チップが前記V溝の斜面に倣って前記第1倣い工程の場合の反対側から前記V溝の中心へ近づくように前記プローブを移動する第2倣い工程において前記角度が第2閾値を超えて変化したときの前記チップの座標を第2座標として取得し、前記第1座標及び前記第2座標に基づいて前記V溝の中心の座標を算出する。
本発明によれば、V溝中心を高精度に求めることができる形状測定装置及びV溝求心測定方法が提供される。
実施の形態1にかかる形状測定装置の外観を示す斜視図である。 実施の形態1にかかる三次元測定機及びコントローラの構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1にかかる制御部の構成を模式的に示すブロック図である。 高さ一定倣い制御を説明する模式図である。 実施の形態1にかかるV溝求心測定の対象となるワークの正面図である。 実施の形態1にかかるV溝求心測定方法のフローチャートである。 実施の形態1にかかるV溝検出モードのフローチャートである。 実施の形態1にかかるV溝求心測定方法におけるプローブの動作を示す模式図である。 プローブの振れベクトルの方向と所定方向のなす角度を説明する模式図である。 実施の形態2にかかる三次元測定機及びコントローラの構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態2にかかる制御部の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態2にかかるV溝求心測定の対象となるワークの斜視図である。 実施の形態2にかかるV溝求心測定方法のフローチャートである。 実施の形態2にかかるV溝検出モードのフローチャートである。 実施の形態2にかかるV溝求心測定方法におけるプローブの動作を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
(実施の形態1)
図1を参照して、実施の形態1にかかる形状測定装置100の概要を説明する。
形状測定装置100は、三次元測定機1、コンピュータ2、ジョイスティックボックス3、及びコントローラ4を備える。三次元測定機1は、三次元座標測定機と称される場合がある。三次元測定機1は、被測定物としてのワークWを測定する。コントローラ4は、三次元測定機1の駆動制御を実行する。ジョイスティックボックス3は、三次元測定機1を手動で操作するために用いられる。コンピュータ2は、測定・制御条件の設定、測定データの保存、測定データに基づいた形状解析などに用いられる。
三次元測定機1に対してマシン座標系が設定されている。マシン座標系は、互いに直交するXm軸、Ym軸、及びZm軸を含む。Zm軸は鉛直上向きである。三次元測定機1は、除振台10、定盤11、門型フレーム12、駆動機構14、コラム15、スピンドル16、及びプローブ17を備える。除振台10の上には、定盤11が、その上面(ベース面)が水平面と一致するように設置される。定盤11の上にはYm軸に平行に延びる駆動機構14が設置されている。
門型フレーム12は、Xm軸に平行に延びるビーム12cと、ビーム12cを支持するビーム支持体12a及び12bとを備える。ビーム支持体12aは駆動機構14の上に立設されている。ビーム支持体12bは定盤11の上に立設されている。ビーム支持体12bの下端は、エアーベアリングによってYm軸に平行に移動可能に支持されている。駆動機構14は、ビーム支持体12aをYm軸に平行に駆動する。これにより、門型フレーム12がYm軸に平行に移動する。
ビーム12cは、鉛直方向(Zm軸方向)に延びるコラム15を支持する。コラム15は、ビーム12cに沿ってXm軸に平行に駆動される。コラム15には、スピンドル16がコラム15に沿ってZm軸に平行に駆動されるように設けられている。スピンドル16の下端には、接触式のプローブ17が装着されている。プローブ17は、倣いプローブと称される場合がある。三次元測定機1は、プローブ17によりワークWの測定を行う。プローブ17の詳細については、後述する。
コンピュータ2は、コンピュータ本体21、キーボード22、マウス23、モニタ24及びプリンタ25を備える。コンピュータ本体21、キーボード22、マウス23、モニタ24及びプリンタ25については、それぞれ一般的なものを用いることが可能であるので、詳細については説明を省略する。
ジョイスティックボックス3は、プローブ17の移動を手動で操作するための操作部としてのジョイスティック32と、移動方向を指令する際の座標系を選択する座標系選択スイッチ34とを備える。座標系選択スイッチ34の操作によって三次元測定機1に対して設定されたマシン座標系とワークWに対して設定されたワーク座標系とが切り替えられる。ジョイスティック32を操作すると、座標系選択スイッチ34によって選択された座標系に従ってプローブ17が駆動される。尚、コントローラ4の詳細については、後述する。
図2を参照して、三次元測定機1及びコントローラ4の構成を詳細に説明する。
三次元測定機1は、駆動部13と、検出器18及び19とを備える。駆動部13は、駆動機構14を含む。駆動部13は、コントローラ4からの制御信号に基づいて、スピンドル16をXm軸、Ym軸、及びZm軸にそれぞれ平行に駆動する。検出器19は、スピンドル16のXm軸に平行な移動、Ym軸に平行な移動、Zm軸に平行な移動をそれぞれ検出し、検出結果をコントローラ4に出力する。
プローブ17は、スピンドル16に装着されたプローブ本体17a、プローブ本体17aに支持されたスタイラス17b、及びスタイラス17bの端部に設けられたチップ17cを備える。チップ17cは、例えば、球形状に形成されている。チップ17cは、チップボール、測定子、又は接触子と称される場合がある。プローブ本体17aは、スタイラス17bを3軸方向に移動可能に支持するとともに、チップ17cの中心のプローブ本体17aに対する相対位置を基準位置に戻すようにスタイラス17bを付勢する。したがって、チップ17cがワークWに接触していない状態ではチップ17cの中心は基準位置に配置され、チップ17cがワークWに接触している状態ではチップ17cの中心は基準位置から変位する。検出器18は、チップ17cの中心の基準位置からの変位(振れ)を検出し、検出結果をコントローラ4に出力する。
コントローラ4は、制御部40、プローブ座標検出部41、振れベクトル検出部42、チップ座標算出部43、角度算出部44、移動距離算出部45、閾値対応座標取得部46、及びV溝中心算出部46を備える。制御部40、プローブ座標検出部41、振れベクトル検出部42、チップ座標算出部43、角度算出部44、移動距離算出部45、閾値対応座標取得部46、及びV溝中心算出部46は、専用回路として設けられてもよく、図示されないCPU(Central Processing Unit)が図示されない記憶装置に格納されたコンピュータプログラムを実行することで実現されてもよい。
三次元測定機1が手動で操作される場合、制御部40は、ジョイスティックボックス3の出力に基づいて制御信号を生成し、制御信号を駆動部13に出力する。三次元測定機1の自律倣い制御が実行される場合、制御部40は、検出器18及び19の出力に基づいて制御信号を生成し、制御信号を駆動部13に出力する。
プローブ座標検出部41は、検出器19の出力に基づいて、プローブ17の座標をベクトルSとして検出する。ベクトルSは、ワーク座標系におけるプローブ17の基準位置の座標を表す。ベクトルSは下記式で表される。
Figure 2015042953
振れベクトル検出部42は、検出器18の出力に基づいて、ワーク座標系におけるプローブ17の振れベクトルEを検出する。振れベクトルEは、下記式で表される。振れベクトルEは、押し込みベクトル又は変位ベクトルと称される場合がある。
Figure 2015042953
チップ座標算出部43は、プローブ17の座標を表すベクトルS及びプローブの振れベクトルEに基づいて、チップ17cの座標を表すベクトルCを算出する。ベクトルCは、ワーク座標系におけるチップ17cの中心の座標を表す。ベクトルCは下記式で表される。
Figure 2015042953
移動距離算出部45は、チップ17cの座標を表すベクトルCに基づいて、チップ17cがワークWに接した状態で移動した距離としてのチップ移動距離を算出する。角度算出部44は、チップ17cがワークWに接している場合に、振れベクトルEの方向と所定方向のなす角度αを算出する。閾値対応座標取得部46及びV溝中心算出部47の動作は、後述する。
図3を参照して、制御部40は、進行方向ベクトル生成部401、振れ方向ベクトル生成部402、高さ方向ベクトル生成部403、ベクトル合成部404、及び座標変換部405を備える。
以下、形状測定装置1が実行する高さ一定倣い制御を説明する。
図4を参照して、ワークWとしてのワーク50に対してワーク座標系が設定されている。ワーク座標系は互いに直交するXw軸、Yw軸、及びZw軸を含む。ここではZw軸に垂直な平面55を拘束面とする高さ一定倣い制御を説明する。振れベクトルEはワーク50に対する押し込み方向のベクトルであって、この振れベクトルEの方向は、ワーク50とチップ17cの接点におけるワークWの表面の法線方向に概ね一致している。進行方向ベクトル生成部401は、Zw軸の単位ベクトルZと振れベクトルEとに基づいて、倣い進行方向ベクトルPを算出する。倣い進行方向ベクトルPは、下記式に示されるように、振れベクトルEと単位ベクトルZの外積である。
Figure 2015042953
進行方向ベクトル生成部401は、倣い進行方向ベクトルPを正規化して正規化ベクトルPを算出する。正規化ベクトルPは、下記式で表される。
Figure 2015042953
進行方向ベクトル生成部401は、正規化ベクトルPと倣い速さVに基づいて、進行方向速度ベクトルVを生成する。進行方向速度ベクトルVは、下記式に示されるように、倣い速さVと正規化ベクトルPの積である。
Figure 2015042953
ここで、倣い速さVは、下記式で表される。
Figure 2015042953
具体的には、振れベクトルEの絶対値と所定の基準振れ量Eの差の絶対値が大きいほど、倣い速さVは小さくなる。更に、現在のチップ17cの中心のZw座標の値Cと拘束面である平面55のZw座標の値Zの差の絶対値が大きいほど、換言するとチップ17cの中心と平面55の距離が大きいほど、倣い速さVは小さくなる。値Cは、現在のチップ17cの中心座標を示すベクトルCのZw成分である。
振れ方向ベクトル生成部402は、振れベクトルEを正規化して正規化ベクトルEを算出する。正規化ベクトルEは下記式で表される。
Figure 2015042953
振れ方向ベクトル生成部402は、正規化ベクトルE、所定の振れ方向速さV、振れベクトルEの絶対値、及び所定の基準振れ量Eに基づいて、振れ方向速度ベクトルVを生成する。振れ方向速度ベクトルVは下記式で表される。
Figure 2015042953
高さ方向ベクトル生成部403は、正規化ベクトルPと正規化ベクトルEに基づいて、ベクトルHを算出する。ベクトルHは、下記式に示されるように、正規化ベクトルPと正規化ベクトルEの外積である。
Figure 2015042953
高さ方向ベクトル生成部403は、ベクトルHと単位ベクトルZに基づいて、ベクトルHを算出する。ベクトルHは、下記式に示されるように、ベクトルHと単位ベクトルZの内積の逆数とベクトルHの積である。
Figure 2015042953
したがって、ベクトルHをZw軸に射影した長さは1である。
高さ方向ベクトル生成部403は、所定の高さ方向速さV、現在のチップ17cの中心のZw座標の値C、拘束面である平面55のZw座標の値Z、及びベクトルHに基づいて、高さ方向速度ベクトルVを生成する。高さ方向速度ベクトルVは、下記式で表される。
Figure 2015042953
ベクトル合成部404は、進行方向速度ベクトルV、振れ方向速度ベクトルV、及び高さ方向速度ベクトルVを合成して、合成速度ベクトルVを生成する。合成速度ベクトルVは、下記式で表される。
Figure 2015042953
座標系変換部405は、ワーク座標系の合成速度ベクトルVをマシン座標系の出力速度ベクトルVに変換する。出力速度ベクトルVは、下記式で表される。
Figure 2015042953
制御部40は、出力速度ベクトルVに基づいて、駆動部13を制御する。
コンピュータ本体21は、移動距離算出部45が算出するチップ移動距離が所定の測定ピッチだけ増加するごとにチップ17cの中心の座標を表すベクトルCを測定データとして保存する。コンピュータ本体21は、測定データに基づいて形状解析を行う。モニタ24及びプリンタ25のような出力装置は、測定データや形状解析結果を出力する。また、コンピュータ本体21は、キーボード22やマウス23のような入力装置を用いて設定された測定・制御条件を保存し、コントローラ4に出力する。測定・制御条件は、例えば、測定ピッチ、基準振れ量E、振れ方向速さV、高さ方向速さV、拘束面を特定するデータなどである。
次に、実施の形態1にかかるV溝求心測定方法について説明する。実施の形態1にかかるV溝求心測定方法は、螺旋状に形成されたV溝や直線状に形成されたV溝の中心測定に好適である。以下、螺旋状に形成されたV溝の場合を例として説明する。
図5を参照して、V溝求心測定の対象となるワークを説明する。ワークWとしてのワーク60は、ボールねじのねじ軸である。ワーク60には、V溝61がワーク60の軸心60aを中心として螺旋状に形成されている。ワーク60に対してワーク座標系が設定されている。ワーク座標系は互いに直交するXw軸、Yw軸、及びZw軸を含む。Xw軸は軸心60aに一致している。ここで、ワーク60は、Xw軸、Yw軸、及びZw軸がそれぞれXm軸、Ym軸、及びZm軸に概ね平行になるように定盤11に設置されることが好ましい。
図6を参照して、実施の形態1にかかるV溝求心測定方法は、ステップS10〜S17を含む。図7を参照して、ステップS15としてのV溝検出モードは、ステップS21〜S28を含む。
(ステップS10、S11)
図8は、実施の形態1にかかるV溝求心測定方法におけるプローブ17の動作を示す模式図である。図8(a)に示すように、制御部40は、駆動部13にプローブ17を現在位置からV溝61の上方の開始位置に移動させる(ステップS10)。開始位置は、例えば、XwZw平面(Xw軸及びZw軸が張る平面)上の点である。図8(b)に示すように、制御部40は、駆動部13にプローブ17をV溝61の表面に向かってアプローチさせる(ステップS11)。このとき、駆動部13はプローブ17をZw軸に平行に移動する。
(ステップS12)
制御部40は、チップ17cがワーク60の表面に到達したか判定する。具体的には、制御部40は、振れベクトルEの絶対値が接触判定閾値より大きくなるとチップ17cがワーク60の表面に到達したと判定し(ステップS12においてYES)、駆動部13にプローブ17を停止させ、ステップS13に移行する。振れベクトルEの絶対値が接触判定閾値より大きくない場合(ステップS12においてNO)、ステップS11に戻る。
図9を参照して、振れベクトルEの方向と所定方向のなす角度αを説明する。図9は、XwZw平面上のチップ17cがV溝61の斜面61a及び61bの少なくとも一方に接している場合を示している。ここで、所定方向は、Zw軸の方向に一致する。角度算出部44は、振れベクトルEとZw軸の単位ベクトルZに基づいて、角度αを算出する。チップ17cが斜面61a及び61bの両方に接している場合の角度αは概ね0°である。チップ17cが斜面61aのみに接している場合の角度αの符号は負、チップ17cが斜面61bのみに接している場合の角度αの符号は正である。チップ17cが斜面61a及び61bの一方のみに接している場合の角度αの絶対値は、チップ17cが斜面61a及び61bの両方に接している場合の角度αの絶対値より大きい。
(ステップS13)
制御部40は、角度αが二つの閾値T1及びT2の間か判定する。例えば、閾値T1は−0.5°、閾値T2は+0.5°である。これにより、チップ17cが斜面61a及び61bの両方に接触しているか判定することができる。以下、ステップS11のアプローチによりチップ17cが斜面61aに到達し、ステップS12においてプローブ17が停止したときの角度αの値が閾値T1より小さい場合について説明する。角度αが閾値T1より小さいため(ステップS13においてNO)、ステップS14に移行する。
(ステップS14)
制御部40は、角度αが閾値T1となるまでXwZw平面を拘束面とする高さ一定倣い制御を実行する。XwZw平面を拘束面とする高さ一定倣い制御は、数式(4)〜(14)を用いて説明した高さ一定倣い制御と基本的に同様である。ただし、Zw軸の単位ベクトルのかわりにYw軸の単位ベクトルを用い、チップ17cの中心のZw座標の値Cのかわりにチップ17cの中心のYw座標の値を用い、平面55のZw座標の値ZのかわりにXwZw平面のYw座標の値(=0)を用い、角度αが増加するように進行方向速度ベクトルVの向きを決定する。これにより、図8(c)に示すように、制御部40は、チップ17cが斜面61aに倣ってV溝61の中心(底)へ近づくように駆動部13にプローブ17を移動させる。チップ17cが斜面61aに倣ってV溝61の中心に近づくとき、チップ17cと斜面61aの接触点がV溝61の中心へ近づく。図8(d)に示すように、角度αが閾値T1になると(ステップS13においてYES)、ステップS15に移行する。上述したように、ステップS15は、ステップS21〜S28を含んでいる。尚、角度αが閾値に等しいとき、図9におけるV溝61底部の図示のようにチップ17cは斜面61a及び61bの両方に接触するが、図8(d)においては説明をわかり易くするために片側接触としている。以下の角度αが閾値に等しい場合の図示についても同様である。
(ステップS21)
制御部40は、角度αが閾値T2となるまでXwZw平面を拘束面とする高さ一定倣い制御を実行する。ステップS21における高さ一定倣い制御は、ステップS14における高さ一定倣い制御と同様である。これにより、制御部40は、図8(d)に示すようにチップ17cが斜面61aに倣ってV溝61の中心へ近づくように駆動部13にプローブ17を移動させ、図8(e)に示すようにチップ17cが斜面61bに倣ってV溝61の中心から遠ざかるように駆動部13にプローブ17を移動させる。チップ17cが斜面61bに倣ってV溝61の中心から遠ざかるとき、チップ17cと斜面61bの接触点がV溝の中心から遠ざかる。
(ステップS22)
制御部40は、角度αが閾値T2となったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになるまでXwZw平面を拘束面とする高さ一定倣い制御を実行する。ステップS22における高さ一定倣い制御は、ステップS14における高さ一定倣い制御と同様である。これにより、図8(f)に示すように、制御部40は、チップ17cが斜面61bに倣ってV溝61の中心から遠ざかるように駆動部13にプローブ17を移動させ、角度αが閾値T2になったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになると駆動部13にプローブ17を停止させる。
(ステップS23)
制御部40は、角度αが閾値T2に近づくようにXwZw平面を拘束面とする高さ一定倣い制御を実行する。ステップS23における高さ一定倣い制御は、ステップS14における高さ一定倣い制御と基本的に同様である。ただし、角度αが減少するように進行方向速度ベクトルVの向きを決定する。これにより、図8(g)に示すように、制御部40は、チップ17cが斜面61bに倣ってV溝61の中心に近づくように駆動部13にプローブ17を移動させる。チップ17cが斜面61bに倣ってV溝61の中心に近づくとき、チップ17cと斜面61bとの接触点がV溝61の中心へと近づく。
(ステップS24)
図8(g)に示すように、閾値対応座標取得部46は、角度αが閾値T2を超えて変化したときのチップ17cの座標P1を測定値として取得する。例えば、閾値対応座標取得部46は、角度αが閾値T2を超えて変化したときのベクトルCを座標P1として取得する。
(ステップS25)
制御部40は、角度αが閾値T1となるまでXwZw平面を拘束面とする高さ一定倣い制御を実行する。ステップS25における高さ一定倣い制御は、ステップS23における高さ一定倣い制御と同様である。これにより、制御部40は、図8(h)に示すようにチップ17cが斜面61bに倣ってV溝61の中心へ近づくように駆動部13にプローブ17を移動させ、図8(i)に示すようにチップ17cが斜面61aに倣ってV溝61の中心から遠ざかるように駆動部13にプローブ17を移動させる。チップ17cが斜面61aに倣ってV溝61の中心から遠ざかるとき、チップ17cと斜面61aの接触点がV溝の中心から遠ざかる。
(ステップS26)
制御部40は、角度αが閾値T1となったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになるまでXwZw平面を拘束面とする高さ一定倣い制御を実行する。ステップS26における高さ一定倣い制御は、ステップS23における高さ一定倣い制御と同様である。これにより、図8(j)に示すように、制御部40は、チップ17cが斜面61aに倣ってV溝61の中心から遠ざかるように駆動部13にプローブ13を移動させ、角度αが閾値T1になったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになると駆動部13にプローブ17を停止させる。
(ステップS27)
制御部40は、角度αが閾値T1に近づくようにXwZw平面を拘束面とする高さ一定倣い制御を実行する。ステップS27における高さ一定倣い制御は、ステップS14における高さ一定倣い制御と同様である。これにより、図8(k)に示すように、制御部40は、チップ17cが斜面61aに倣ってV溝61の中心に近づくように駆動部13にプローブ17を移動させる。
(ステップS28)
図8(k)に示すように、閾値対応座標取得部46は、角度αが閾値T1を超えて変化したときのチップ17cの座標P2を測定値として取得する。例えば、閾値対応座標取得部46は、角度αが閾値T1を超えて変化したときのベクトルCを座標P2として取得する。ステップS28においては、チップ17cがステップS24の場合の反対側からV溝61の中心へ近づいているときにチップ17cの座標を取得する。その後、制御部40は、駆動部13にプローブ17の移動を停止させる。ステップS28の後、ステップS16に移行する。
(ステップS16、S17)
図8(l)に示すように、制御部40は、駆動部13にプローブ17をリトラクトさせる(ステップS16)。V溝中心算出部47は、座標P1及びP2に基づいて、V溝61の中心の座標P0を測定値として算出する(ステップS17)。例えば、座標POは、下記式に示すように、座標P1及びP2の平均である。
Figure 2015042953
コンピュータ本体21は、座標POを測定データとして保存する。
尚、ステップS11のアプローチによりチップ17cが斜面61bに到達し、ステップS12においてプローブ17が停止したときの角度αの値が閾値T2より大きい場合、ステップS14及びステップS21〜S28において閾値T1と閾値T2が入れ替わる。
また、ステップS12においてプローブ17が停止したときの角度αが二つの閾値T1及びT2の間の場合、ステップS14は実行されないが、他のステップは、ステップS11のアプローチによりチップ17cが斜面61aに到達し、ステップS12においてプローブ17が停止したときの角度αの値が閾値T1より小さい場合と同様である。
本実施の形態によれば、チップ17cがV溝61の斜面61bに倣ってV溝61の中心へ近づくようにプローブ17を移動する第1倣い制御(ステップS23)の実行中に角度αが閾値T2を超えて変化したときのチップ17cの座標P1を取得する(ステップS24)。チップ17cがV溝61の斜面61aに倣って第1倣い制御(ステップS23)の場合の反対側からV溝61の中心へ近づくようにプローブ17を移動する第2倣い制御(ステップS27)の実行中に角度αが閾値T1を超えて変化したときのチップ17cの座標P2を取得する(ステップS28)。座標P1及びP2に基づいてV溝61の中心の座標P0を算出する(ステップS17)。チップ17cがV溝61の中心に近づいているときに取得した座標P1とチップ17cが反対側からV溝61の中心に近づいているときに取得した座標P2に基づいてV溝61の中心の座標P0を算出するため、V溝中心を高精度に測定することができる。換言すると、チップ17cが2方向からV溝61の斜面を上から下に移動しているときにそれぞれ取得した座標P1及びP2に基づいて座標P0を算出するため、V溝中心を高精度に測定することができる。更に、チップ17cがV溝61の中心に近づいているときにチップ17cの座標を取得するように座標の取得方法が統一されているため、V溝中心の測定値はスタイラス17bの撓み等の影響を受けにくく、測定の繰り返し精度が高い。
更に、本実施の形態によれば、ステップS22において、角度αが閾値T2になったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになるまでプローブ17を移動すし、ステップS26において、角度αが閾値T1になったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになるまでプローブ17を移動するので、ステップS23及びS27の開始時の条件が一定になる。したがって、測定の繰り返し精度が更に高くなる。
更に、本実施の形態によれば、ステップS15(ステップS21〜S28)において、V溝61の長手方向に垂直な固定平面としてのZwXw平面を拘束面とする高さ一定倣い制御を実行する。したがって、本実施の形態によるV溝求心測定方法は、螺旋状に形成されたV溝及び直線状に形成されたV溝の求心測定に好適である。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる形状測定装置及びV溝求心測定方法を説明する。実施の形態2にかかる形状測定装置及びV溝求心測定方法は、円錐状に形成されたV溝の中心測定に好適である。以下、実施の形態1と共通する事項の説明は省略される場合がある。
図10を参照して、実施の形態2にかかるコントローラ4は、実施の形態1にかかるコントローラ4の構成に加えて、速度算出部48を備える。速度算出部48は、チップ17cの座標を表すベクトルCに基づいて、チップ17cの現在の速度を算出する。速度算出部48は、専用回路として設けられてもよく、図示されないCPUが図示されない記憶装置に格納されたコンピュータプログラムを実行することで実現されてもよい。
図11を参照して、実施の形態2にかかる制御部40は、実施の形態1にかかる制御部40の構成に加えて、2拘束面倣いベクトル生成部406と、固定倣いベクトル生成部407とを備える。2拘束面倣いベクトル生成部406及び固定倣いベクトル生成部407の動作は、後述する。
図12を参照して、V溝求心測定の対象となるワークを説明する。ワークWとしてのワーク70には、円錐状のV溝71が平面70aに開口するように形成されている。平面70aは、ワーク70の表面である。V溝71の斜面71aは円錐面に形成されている。斜面71aと平面70aは、交線71cで交わっている。ワーク60に対してワーク座標系が設定されている。ワーク座標系は互いに直交するXw軸、Yw軸、及びZw軸を含む。Zw軸は、平面70aの法線に一致している。ここで、ワーク70は、Xw軸、Yw軸、及びZw軸がそれぞれXm軸、Ym軸、及びZm軸に概ね平行になるように定盤11に設置されることが好ましい。
図13を参照して、実施の形態2にかかるV溝求心測定方法は、ステップS30〜S37を含む。図14を参照して、ステップS35としてのV溝検出モードは、ステップS41〜S48を含む。
(ステップS30、S31)
図15は、実施の形態2にかかるV溝求心測定方法におけるプローブ17の動作を示す模式図である。図15(a)に示すように、制御部40は、駆動部13にプローブ17を現在位置からV溝71の上方の開始位置に移動させる(ステップS30)。図15(b)に示すように、制御部40は、駆動部13にプローブ17をV溝71の表面に向かってアプローチさせる(ステップS311)。このとき、駆動部13はプローブ17をZw軸に平行に移動する。
(ステップS32)
制御部40は、チップ17cがワーク70の表面に到達したか判定する。具体的には、制御部40は、振れベクトルEの絶対値が接触判定閾値より大きくなるとチップ17cがワーク70の表面に到達したと判定し(ステップS32においてYES)、駆動部13にプローブ17を停止させ、ステップS33に移行する。振れベクトルEの絶対値が接触判定閾値より大きくない場合(ステップS32においてNO)、ステップS31に戻る。
(ステップS33)
制御部40は、振れベクトルEの方向と所定方向(Zw軸の方向)のなす角度αが二つの閾値T1及びT2の間か判定する。例えば、閾値T1は−0.5°、閾値T2は+0.5°である。これにより、チップ17cがV溝71の中心(底)の近傍にあるか判定することができる。以下、ステップS31のアプローチによりチップ17cが斜面71aに到達し、ステップS32においてプローブ17が停止したときの角度αの値が閾値T1より小さい場合について説明する。角度αが閾値T1より小さいため(ステップS33においてNO)、ステップS34に移行する。
(ステップS34)
図15(c)を参照して、制御部40は、角度αが閾値T1となるまで、同時に2つの平面75及び76を拘束面として用いた高さ一定倣い制御を実行する。平面75は、チップ17cの中心を通り、Zw軸及びXw軸に平行な平面である。平面76は、チップ17cの中心を通り、Zw軸及びYw軸に平行な平面である。平面75及び76は、チップ17cとともに移動する。尚、斜面71aと平面70aの交線71cの内側の円77は、角度αが閾値T1又はT2となる位置を示している。
具体的には、進行方向ベクトル生成部401、振れ方向ベクトル生成部402、高さ方向ベクトル生成部403、及びベクトル合成部404は、数式(4)〜(13)を用いて説明した高さ一定倣い制御の場合と同様に、平面75を拘束面とする高さ一定倣い制御のためのプローブ17の第1目標速度ベクトルVC1を生成する。第1目標速度ベクトルVC1は、合成速度ベクトルVに相当する。ただし、Zw軸の単位ベクトルのかわりにYw軸の単位ベクトルを用い、チップ17cの中心のZw座標の値Cのかわりにチップ17cの中心のYw座標の値を用い、平面55のZw座標の値Zのかわりに平面75のYw座標の値(=チップ17cの中心のYw座標の値)を用いる。
同様に、進行方向ベクトル生成部401、振れ方向ベクトル生成部402、高さ方向ベクトル生成部403、及びベクトル合成部404は、平面76を拘束面とする高さ一定倣い制御のためのプローブ17の第2目標速度ベクトルVC2を生成する。第2目標速度ベクトルVC2は、合成速度ベクトルVに相当する。ただし、Zw軸の単位ベクトルのかわりにXw軸の単位ベクトルを用い、チップ17cの中心のZw座標の値Cのかわりにチップ17cの中心のXw座標の値を用い、平面55のZw座標の値Zのかわりに平面76のXw座標の値(=チップ17cの中心のXw座標の値)を用いる。
2拘束面倣いベクトル生成部406は、第1目標速度ベクトルVC1及び第2目標速度ベクトルVC2を合成して合成目標速度ベクトルVC0を生成する。座標系変換部405は、ワーク座標系の合成目標速度ベクトルVCOをマシン座標系の出力速度ベクトルVM0に変換する。制御部40は、出力速度ベクトルVM0に基づいて駆動部13を制御する。これにより、図15(c)に示すように、制御部40は、チップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心へ近づくように駆動部13にプローブ17を移動させる。チップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心に近づくとき、チップ17cと斜面71aの接触点がV溝71の中心へ近づく。
尚、合成目標速度ベクトルVC0の絶対値が閾値より大きい場合、2拘束面倣いベクトル生成部406は合成目標速度ベクトルVC0を補正して補正目標速度ベクトルを生成してもよい。補正目標速度ベクトルの方向は合成目標速度ベクトルVC0の方向と一致し、補正目標速度ベクトルの絶対値は閾値以下である。この場合、制御部40は、補正目標速度ベクトルに基づいて駆動部13を制御する。
図15(d)に示すように、制御部40は、角度αが閾値T1に到達したときのチップ17cの速度のXw成分Vtx’及びYw成分Vty’を検出する。Vtx’及びVty’は、Zw軸に垂直な成分である。制御部40は、Vtx’、Vty’及び所定の固定値Fに基づいて、下記式で表されるVtx及びVtyを決定する。
Figure 2015042953
Figure 2015042953
角度αが閾値T1になると(ステップS33においてYES)、ステップS35に移行する。上述したように、ステップS35は、ステップS41〜S48を含んでいる。尚、角度αが閾値に等しいとき、チップ17cはV溝71の斜面71aに複数の点で接触するが、図15(d)においては説明をわかり易くするために一点接触としている。以下の角度αが閾値に等しい場合の図示についても同様である。
(ステップS41)
制御部40は、角度αが閾値T2となるまでVtx及びVtyに基づく固定倣い制御を実行する。ここで、固定倣いベクトル生成部407は、下記式で表されるチップ17cの目標速度ベクトルVを生成する。
Figure 2015042953
固定倣いベクトル生成部407は、振れベクトルEの絶対値が基準振れ量Eに近づくように、目標速度ベクトルVのZw成分の値Vtzを決定する。すなわち、目標速度ベクトルVは、Xw成分及びYw成分がそれぞれVtx及びVtyに固定され、Zw成分だけが変動する。座標変換部405は、ワーク座標系の目標速度ベクトルVをマシン座標系の出力速度ベクトルVMtに変換する。制御部40は、出力速度ベクトルVMtに基づいて駆動部13を制御する。この制御が実行されているときのプローブ17の速度をZw軸に平行なベクトルと垂直なベクトルの二つに分解すると、Zw軸に垂直なベクトルの大きさは固定値Fで一定であり、Zw軸に垂直なベクトルの方向はVtx’及びVty’によって定まる方向で一定である。
これにより、制御部40は、プローブ17の速度のZw軸に垂直な成分をVtx及びVtyに基づいて制御しながら、図15(d)に示すようにチップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心へ近づくように駆動部13にプローブ17を移動させ、図15(e)に示すようにチップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心から遠ざかるように駆動部13にプローブ17を移動させる。チップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心から遠ざかるとき、チップ17cと斜面71aの接触点がV溝71の中心から遠ざかる。
(ステップS42)
制御部40は、角度αが閾値T2となったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになるまで、Vtx及びVtyに基づく固定倣い制御を実行する。ステップS42における固定倣い制御は、ステップS41における固定倣い制御と同様である。これにより、図15(f)に示すように、制御部40は、チップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心から遠ざかるように駆動部13にプローブ13を移動させ、角度αが閾値T2になったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになると駆動部13にプローブ17を停止させる。
(ステップS43)
制御部40は、角度αが閾値T2に近づくようにVtx及びVtyに基づく固定倣い制御を実行する。ステップS43における固定倣い制御は、ステップS41における固定倣い制御と基本的に同様である。ただし、チップ17cの目標速度ベクトルVは下記式で表される。
Figure 2015042953
すなわち、目標速度ベクトルVは、Xw成分及びYw成分がそれぞれ−Vtx及び−Vtyに固定され、Zw成分だけが変動する。これにより、図15(g)に示すように、制御部40は、プローブ17の速度のZw軸に垂直な成分をVtx及びVtyに基づいて制御しながら、チップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心に近づくように駆動部13にプローブ17を移動させる。
(ステップS44)
図15(g)に示すように、閾値対応座標取得部46は、角度αが閾値T2を超えて変化したときのチップ17cの座標P1を測定値として取得する。例えば、閾値対応座標取得部46は、角度αが閾値T2を超えて変化したときのベクトルCを座標P1として取得する。
(ステップS45)
制御部40は、角度αが閾値T1となるまでVtx及びVtyに基づく固定倣い制御を実行する。ステップS45における固定倣い制御は、ステップS43における固定倣い制御と同様である。これにより、制御部40は、図15(h)に示すようにチップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心へ近づくように駆動部13にプローブ17を移動させ、図15(i)に示すようにチップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心から遠ざかるように駆動部13にプローブ17を移動させる。
(ステップS46)
制御部40は、角度αが閾値T1となったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになるまでVtx及びVtyに基づく固定倣い制御を実行する。ステップS46における固定倣い制御は、ステップS43における固定倣い制御と同様である。これにより、図15(j)に示すように、制御部40は、チップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心から遠ざかるように駆動部13にプローブ13を移動させ、角度αが閾値T1になったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになると駆動部13にプローブ17を停止させる。
(ステップS47)
制御部40は、角度αが閾値T1に近づくようにVtx及びVtyに基づく固定倣い制御を実行する。ステップS47における固定倣い制御は、ステップS41における固定倣い制御と同様である。これにより、図15(k)に示すように、制御部40は、チップ17cが斜面71aに倣ってV溝71の中心に近づくように駆動部13にプローブ17を移動させる。
(ステップS48)
図15(k)に示すように、閾値対応座標取得部46は、角度αが閾値T1を超えて変化したときのチップ17cの座標P2を測定値として取得する。例えば、閾値対応座標取得部46は、角度αが閾値T1を超えて変化したときのベクトルCを座標P2として取得する。ステップS48においては、チップ17cがステップS44の場合の反対側からV溝71の中心へ近づいているときにチップ17cの座標を取得する。その後、制御部40は、駆動部13にプローブ17の移動を停止させる。ステップS48の後、ステップS36に移行する。
(ステップS36、S37)
図15(l)に示すように、制御部40は、駆動部13にプローブ17をリトラクトさせる(ステップS36)。V溝中心算出部47は、座標P1及びP2に基づいて、V溝71の中心の座標P0を測定値として算出する(ステップS37)。例えば、座標POは数式(15)で表される。コンピュータ本体21は、座標POを測定データとして保存する。
尚、ステップS32においてプローブ17が停止したときの角度αの値が閾値T2より大きい場合、ステップS34及びステップS21〜S28において閾値T1と閾値T2が入れ替わる。
また、ステップS32においてプローブ17が停止したときの角度αが二つの閾値T1及びT2の間の場合、ステップS34は実行されず、ステップS35(S41〜S48)におけるVtx及びVtyは下記式で表される。
Figure 2015042953
Figure 2015042953
この場合、ステップS41及びS42におけるプローブ17の速度をZw軸に平行なベクトルと垂直なベクトルの二つに分解すると、Zw軸に垂直なベクトルの大きさは固定値Fで一定であり、Zw軸に垂直なベクトルの方向はXw軸プラス側である。
本実施の形態によれば、チップ17cがV溝71の斜面71aに倣ってV溝71の中心へ近づくようにプローブ17を移動する第1倣い制御(ステップS43)の実行中に角度αが閾値T2を超えて変化したときのチップ17cの座標P1を取得する(ステップS44)。チップ17cがV溝71の斜面71aに倣って第1倣い制御(ステップS43)の場合の反対側からV溝71の中心へ近づくようにプローブ17を移動する第2倣い制御(ステップS47)の実行中に角度αが閾値T1を超えて変化したときのチップ17cの座標P2を取得する(ステップS48)。座標P1及びP2に基づいてV溝71の中心の座標P0を算出する(ステップS37)。チップ17cがV溝71の中心に近づいているときに取得した座標P1とチップ17cが反対側からV溝71の中心に近づいているときに取得した座標P2に基づいてV溝71の中心の座標P0を算出するため、V溝中心を高精度に測定することができる。換言すると、チップ17cが2方向からV溝71の斜面を上から下に移動しているときにそれぞれ取得した座標P1及びP2に基づいて座標P0を算出するため、V溝中心を高精度に測定することができる。更に、チップ17cがV溝71の中心に近づいているときにチップ17cの座標を取得するように座標の取得方法が統一されているため、V溝中心の測定値はスタイラス17bの撓み等の影響を受けにくく、測定の繰り返し精度が高い。
更に、本実施の形態によれば、ステップS42において、角度αが閾値T2になったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになるまでプローブ17を移動すし、ステップS46において、角度αが閾値T1になったときの位置からのチップ17cの移動距離が所定の長さLになるまでプローブ17を移動するので、ステップS43及びS47の開始時の条件が一定になる。したがって、測定の繰り返し精度が更に高くなる。
更に、本実施の形態によれば、同時に2つの平面75及び76を拘束面として用いた高さ一定倣い制御の実行中に角度αが閾値T1又はT2に到達したときのチップ17cの速度のZw軸に垂直な成分Vtx’及びVty’を検出し(ステップS34)、ステップS35(S41〜S48)においてプローブ17の速度のZw軸に垂直な成分をVtx’及びVty’に基づいて制御する。したがって、ステップS35において、チップ17cの軌跡が円錐状に形成されたV溝71の中心を通る倣い制御を実現でき、チップ17cがV溝71の中心を通過するときに倣いが停止することを回避できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
100 形状測定装置
1 三次元測定機
2 コンピュータ
3 ジョイスティックボックス
4 コントローラ
13 駆動部
17 プローブ
17a プローブ本体
17b スタイラス
17c チップ
40 制御部
41 プローブ座標検出部
42 振れベクトル検出部
43 チップ座標算出部
44 角度算出部
45 移動距離算出部
46 閾値対応座標取得部
47 V溝中心算出部
48 速度算出部
W(50、60、70) ワーク
55、75、76 平面(拘束面)
61、71 V溝
61a、61b、71a 斜面

Claims (5)

  1. 被測定物を測定するためのチップを有するプローブと、
    前記プローブを移動する駆動部と、
    前記プローブの座標を検出するプローブ座標検出部と、
    前記プローブの振れベクトルを検出する振れベクトル検出部と、
    前記振れベクトルの方向と所定方向のなす角度を算出する角度算出部と、
    前記プローブの座標及び前記振れベクトルに基づいて前記チップの座標を算出するチップ座標算出部と、
    前記チップがV溝の斜面に倣って前記V溝の中心へ近づくように前記駆動部に前記プローブを移動させる第1倣い制御と前記チップが前記V溝の斜面に倣って前記第1倣い制御の場合の反対側から前記V溝の中心へ近づくように前記駆動部に前記プローブを移動させる第2倣い制御とを実行する制御部と、
    前記第1倣い制御の実行中において前記角度が第1閾値を超えて変化したときの前記チップの座標を第1座標として取得し、前記第2倣い制御の実行中において前記角度が第2閾値を超えて変化したときの前記チップの座標を第2座標として取得する閾値対応座標取得部と、
    前記第1座標及び前記第2座標に基づいて前記V溝の中心の座標を算出するV溝中心算出部と
    を具備する
    形状測定装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1倣い制御を実行する前に、前記チップが前記V溝の斜面に倣って前記V溝の中心から遠ざかるように前記駆動部に前記プローブを移動させる第3倣い制御を実行し、
    前記第3倣い制御において、前記角度が前記第1閾値になったときの位置からの前記チップの移動距離が所定長さに達するまで前記駆動部に前記プローブを移動させ、
    前記第2倣い制御を実行する前に、前記チップが前記V溝の斜面に倣って前記V溝の中心から遠ざかるように前記駆動部に前記プローブを移動させる第4倣い制御を実行し、
    前記第4倣い制御において、前記角度が前記第2閾値になったときの位置からの前記チップの移動距離が所定長さに達するまで前記駆動部に前記プローブを移動させる
    請求項1に記載の形状測定装置。
  3. 前記制御部は、前記第1及び第2倣い制御において、前記V溝の長手方向に垂直な固定平面を拘束面とする高さ一定倣い制御を実行する
    請求項1又は2に記載の形状測定装置。
  4. 前記制御部は、
    前記チップが前記V溝の斜面に倣って前記V溝の中心へ近づくように前記駆動部に前記プローブを移動させる第5倣い制御を実行し、
    前記第5倣い制御において、前記所定方向に平行な第1平面を拘束面とする高さ一定倣い制御のための前記プローブの第1目標速度ベクトルを生成し、前記所定方向に平行且つ前記第1平面に垂直な第2平面を拘束面とする高さ一定倣い制御のための前記プローブの第2目標速度ベクトルを生成し、前記第1目標速度ベクトル及び前記第2目標速度ベクトルの合成ベクトルに基づいて前記駆動部に前記プローブを移動させ、前記角度が前記第1閾値又は前記第2閾値に到達したときの前記チップの速度の前記所定方向に垂直な成分を検出速度成分として検出し、
    前記第1平面及び前記第2平面は、前記チップとともに移動し、
    前記制御部は、前記第1及び第2倣い制御において、前記プローブの速度の前記所定方向に垂直な成分を前記検出速度成分に基づいて制御する
    請求項1又は2に記載の形状測定装置。
  5. プローブのチップがV溝の斜面に倣って前記V溝の中心へ近づくように前記プローブを移動する第1倣い工程において前記プローブの振れ方向と所定方向のなす角度が第1閾値を超えて変化したときの前記チップの座標を第1座標として取得し、
    前記チップが前記V溝の斜面に倣って前記第1倣い工程の場合の反対側から前記V溝の中心へ近づくように前記プローブを移動する第2倣い工程において前記角度が第2閾値を超えて変化したときの前記チップの座標を第2座標として取得し、
    前記第1座標及び前記第2座標に基づいて前記V溝の中心の座標を算出する
    V溝求心測定方法。
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