JP2015042446A - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも三層からなる積層ポリエステルフィルムであって、内層に少なくとも2種の紫外線吸収剤を含有し、最も含有量の多い紫外線吸収剤とその他の紫外線吸収剤との含有比が1.1:1〜10:1の範囲であり、かつフィルム中の紫外線吸収剤の含有量が0.5〜3.0重量%であり、フィルムの光線透過率が380nmにおいて10%以下でかつ400nmにおいて80%以上であることを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕微鏡写真にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ平行に2本、明暗によって界面が観察される。その2本の界面とフィルム表面までの距離を10枚の写真から測定し、平均値を積層厚さとした。
得られたポリエステルフィルムと紫外線吸収剤を含有しないポリエステルフィルム(三菱樹脂社 T100 厚み25μm)をギアーオーブン(エスペック社製 GHPS−222)で150℃30分間加熱後、顕微鏡(キーエンス社製 VH−Z250R)にて300倍で観察した。以下の基準で得られたポリエステルフィルムについて評価した。
○:紫外線吸収剤を含有しないポリエステルフィルムと差異がない
×:紫外線吸収剤を含有しないポリエステルフィルムと比較して析出物の量が多く、また大きさが大きい。
紫外線吸収剤を含有しないポリエステルフィルムと得られたポリエステルフィルムの間での大きな差異は紫外線吸収剤の有無であるため、観察された違いは紫外線吸収剤に起因すると考えられる。
分光光度計(株式会社日立ハイテクフィールディング製U−3310)により、スキャン速度を300nm/min、サンプリングピッチを1nm、波長300〜700nm領域で連続的に光線透過率を測定し、380nmおよび400nmの波長での光線透過率を検出した。
(ポリエステルAの製造法)
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール70部、および酢酸カルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次に燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を添加し、常法に従って重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステル(A)を得た。得られたポリエステルチップの溶液粘度IVは、0.66であった。
上記ポリエステル(A)を製造する際、平均粒径2μmの非晶質シリカを1000ppm添加し、ポリエステル(B)を作成した。
上記ポリエステル(A)を製造する際、紫外線吸収剤として2,2−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン]を10%濃度となるように添加してポリエステル(C)を作成した。
上記ポリエステル(A)を製造する際、紫外線吸収剤として2,2’−メチレンビス[6−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−te rt−オクチルフェノール]を10%濃度となるように添加してポリエステル(D)を作成した。
上記ポリエステル(A)、(C)、(D)をそれぞれ76.3%、15.5%、8.2%の割合で混合した混合原料をB層用の原料とし、ポリエステル(B)をA層用の原料とし、A層およびB層用原料をそれぞれ別個の溶融押出機により溶融押出して(A/B/A)の2種3層積層の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、90℃にて縦方向に3.2倍延伸した。その後以下に示した塗布剤をX層側に塗布した後テンターに導き、さらにテンター内で予熱工程を経て90℃で横方向に4.0倍延伸、215℃で10秒間の熱処理を行い、厚さ25μmのポリエステルフィルムを得た。このフィルムの厚み構成は4μm/17μm/4μmであった。塗布層の厚みは0.08μmであった。
a/b/c/d=47/20/30/3
ここで、aは、テレフタル酸/イソフタル酸/5−ソジウムスルホイソフタル酸/エチレングリコール/ジエチレングリコール/トリエチレングリコール=31/16/3/22/21(モル比)のポリエステル分散体;bは、メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリルニトリル/N−メチロールメタアクリルアミド=45/45/5/5(モル比)の乳化重合体(乳化剤:アニオン系界面活性剤);cは、ヘキサメトキシメチルメラミン(メラミン系架橋剤);dは、粒子径0.06μmの酸化ケイ素の水分散体(無機粒子)である。
実施例1において、B層用の原料としてポリエステル(A)、(C)、(D)をそれぞれ77.7%、19.9%、2.4%の割合で混合した原料を使用する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、B層用の原料としてポリエステル(A)、(C)、(D)をそれぞれ60.8%、20.2%、19.0%の割合で混合した原料を使用する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、B層用の原料としてポリエステル(A)、(C)、(D)をそれぞれ89.2%、9.7%、1.1%の割合で混合した原料を使用し、フィルムの厚み構成を5μm/40μm/5μmとした以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4において、B層用の原料としてポリエステル(A)、(C)、(D)をそれぞれ92.4%、6.7%、0.9%の割合で混合した原料を使用した以外は実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、B層用の原料としてポリエステル(A)、(C)、(D)をそれぞれ77.9%、20.5%、1.6%の割合で混合した原料を使用する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、B層用の原料としてポリエステル(A)、(C)をそれぞれ78.5%、21.5%の割合で混合した原料を使用する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、B層用の原料としてポリエステル(A)、(C)、(D)をそれぞれ54.2%、25.0%、20.8%の割合で混合した原料を使用する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例4において、B層用の原料としてポリエステル(A)、(C)、(D)をそれぞれ94.9%、4.5%、0.6%の割合で混合した原料を使用した以外は実施例4と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
Claims (1)
- 少なくとも三層からなる積層ポリエステルフィルムであって、内層に少なくとも2種の紫外線吸収剤を含有し、最も含有量の多い紫外線吸収剤とその他の紫外線吸収剤との含有比が1.1:1〜10:1の範囲であり、かつフィルム中の紫外線吸収剤の含有量が0.5〜3.0重量%であり、フィルムの光線透過率が380nmにおいて10%以下でかつ400nmにおいて80%以上であることを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
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