JP2011085725A - 偏光板保護用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フィルムの厚さが20〜80μmであり、フィルム面内の屈折率差をA、フィルム長手方向に対する主配向軸の傾きをBとした場合、下記式を満足することを特徴とする偏光板保護用ポリエステルフィルム。
0≦1000A+0.7B≦100
【選択図】 なし
Description
0≦1000A+0.7B≦100
本発明でいうポリエステルフィルムとは、いわゆる押出法に従い押出口金から溶融押出されたシートを延伸したフィルムである。
0≦1000A+0.7B≦100
さらに好ましくは、0≦1000A+0.7B≦95、特に好ましくは、0≦1000A+0.7B≦90である。1000A+0.7Bが100より大きい場合には、ポリエステルフィルムを使用した偏光板をクロスニコル状態にした時に光干渉色が発生し、好ましくない。
なお必要に応じてフィルムの製造後にコートするオフラインコートと呼ばれる方法でコートしてもよい。コーティングの材料としては、オフラインコートの場合は水系および/または溶剤系いずれでもよい。
10度ずつ角度をずらしながら、幅10mm、長さ50mmのサンプルをフィルムから採取し、各サンプルについて採取角度方向の屈折率をアッベ式屈折計で測定した。なお、屈折率の測定はナトリウムD線を用い、23℃で行った。測定において得られた屈折率の最大値と最低値の差(屈折率の最大値−屈折率の最低値)を計算し、屈折率差とした。
カールツァイス社製偏光顕微鏡を用いて、ポリエステルフィルムの配向を観察し、ポリエステルフィルム面内の主配向軸の方向がポリエステルフィルムの長手方向(MD方向)に対して何度傾いているかを求めた。なお、測定上、主配向軸が90度を超える場合には、その補角を主配向軸のMD方向に対する角度とした。
試料フィルムを貼付した偏光板2枚をポリエステルフィルムが外側になるようにし偏光子がクロスニコル状態になるように重ね、下から白色光を照射し、斜め方向から見た時の干渉色の強さを評価した。
◎:光干渉色がなく、良好である
○:光干渉色が少し見えるが、全く問題ない
△:光干渉色が見えるが、許容できる強さである
×:光干渉色が強く、偏光板として使用できない
分光光度計(株式会社島津製作所UV−3100PC型)により、スキャン速度を低速、サンプリングピッチを2nm、波長300〜700nm領域で連続的に光線透過率を測定し、380nmおよび550nmの波長での光線透過率を検出した。
以下の基準により、総合判定を行った。
◎:光干渉色がなく、取り扱い性、UV吸収特性、光線透過率も良好で偏光板として問題ない
○:光干渉色、取り扱い性、UV吸収特性、光線透過率のいずれかが若干劣るが、偏光板としては使用できる
△:光干渉色、取り扱い性、UV吸収特性、光線透過率のいずれかが劣るが、偏光板として許容できるレベルである
×:光干渉色、取り扱い性、UV吸収特性、光線透過率のいずれかが劣り、偏光板としては使用できない
(ポリエステルチップの製造法)
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール70部、および酢酸カルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次に燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を添加し、常法にしたがって重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステル(A)を得た。得られたポリエステルチップの溶液粘度IVは、0.66であった。
上記ポリエステル(A)を製造する際、平均粒径2μmの非晶質シリカを1000ppm添加し、ポリエステル(B)を作成した。
上記ポリエステル(A)を製造する際、紫外線吸収剤として2,2−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン]を10%濃度となるように添加してポリエステル(C)を作成した。
上記ポリエステル(A)、(C)をそれぞれ85%、15%の割合で混合した混合原料をB層用の原料とし、ポリエステル(B)をA層用の原料とし、A層およびB層用原料をそれぞれ別個の溶融押出機により溶融押出して(A/B/A)の2種3層積層の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、90℃にて縦方向に3.4倍延伸した後、さらにテンター内で予熱工程を経て90℃で横方向に4.5倍延伸、230℃で10秒間の熱処理を行い、厚さ38μmのポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、縦延伸倍率を4.0倍、横延伸倍率を3.4倍とする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、フィルム厚さを20μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、フィルム厚さを75μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、フィルム厚さを25μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、フィルム厚さを50μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、縦延伸倍率を3.2倍、横延伸倍率を4.4倍とする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、縦延伸倍率を3.3倍、横延伸倍率を4.4倍とする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、B層用の原料としてポリエステル(A)、(C)をそれぞれ91%、9%の割合で混合した原料を使用する以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、縦延伸倍率を3.0倍、横延伸倍率を4.6倍とする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、フィルム厚さを16μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
実施例1において、フィルム厚さを100μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
Claims (2)
- フィルムの厚さが20〜80μmであり、フィルム面内の屈折率差をA、フィルム長手方向に対する主配向軸の傾きをBとした場合、下記式を満足することを特徴とする偏光板保護用ポリエステルフィルム。
0≦1000A+0.7B≦100 - 波長380nmにおける光線透過率が10.0%以下であり、波長550nmにおける光線透過率が80.0%以上である請求項1に記載の偏光板保護用ポリエステルフィルム。
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JP2009237955A JP2011085725A (ja) | 2009-10-15 | 2009-10-15 | 偏光板保護用ポリエステルフィルム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20160010407A (ko) | 2013-05-21 | 2016-01-27 | 도레이 카부시키가이샤 | 적층 필름 및 편광판 |
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2009
- 2009-10-15 JP JP2009237955A patent/JP2011085725A/ja active Pending
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