JP2006181996A - 光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム - Google Patents
光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006181996A JP2006181996A JP2004381401A JP2004381401A JP2006181996A JP 2006181996 A JP2006181996 A JP 2006181996A JP 2004381401 A JP2004381401 A JP 2004381401A JP 2004381401 A JP2004381401 A JP 2004381401A JP 2006181996 A JP2006181996 A JP 2006181996A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- layer
- biaxially oriented
- laminated polyester
- polyester film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Abstract
【解決手段】3層以上の積層構造からなる二軸配向積層ポリエステルフィルムを基材フィルムとし、該基材フィルムの少なくとも片面に易接着層を有する光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムであって、前記基材フィルムは、少なくとも中間層に紫外線吸収剤を含有し、380nm以下の波長での光線透過率が3%以下、カラーb*が1.2以下、両最外層の厚みの合計が、全厚みの6〜30%の範囲であり、100〜160℃における長手方向と幅方向とに45度をなす直角2方向の熱収縮応力値(A)が0.05MPa以上1.0MPa以下であり、その2方向の熱収縮応力値の差(B)が上記温度域で0.5MPa以下である。
【選択図】図1
Description
本発明の光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムは、各種光学用途、特に、プラズマディスプレイパネル用フィルターの基材フィルムとすることができる。かかる本発明の光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムは次の構成を有する。
(1)縦方向の延伸を高温で、もしくは低倍率で行う方法。
(2)縦方向の延伸を多段で行う方法。
(3)幅方向の延伸を高温、もしくは低倍率で行う方法。
(4)幅方向の延伸を多段で行う、もしくは熱セット後再延伸を行う方法。
(5)幅方向の延伸を行う際、中央部と端部での延伸倍率を実質的に異なるようにして延伸する方法。
(6)二軸延伸後のフィルムを幅方向及び縦方向に弛緩する方法。
(7)二軸延伸後、一旦フィルムを冷却した後、続いて熱固定処理を行う方法。
プラズマディスプレイパネル用フィルターのベースフィルムは優れた強度、寸法安定性、取り扱いやすさの観点から、厚さ50μm以上の二軸配向熱可塑性樹脂フィルムであれば、その構成素材である熱可塑性樹脂の種類は特に限定されない。基材フィルムの厚みの上限も特に限定されないが、取り扱い性や光学用部材としての規格の面から、300μm以下であることが推奨される。
ム、フッ化リチウム、ゼオライト、硫化モリブデン等の無機粒子、架橋高分子粒子、シュウ酸カルシウム等の有機粒子を挙げることができる。なかでもシリカがポリエステル樹脂と屈折率が比較的近く高い透明性が得やすいため最も好適である。
まず、3層以上の積層構造からなる二軸配向積層ポリエステルフィルム基材の中間層に添加される紫外線吸収剤としては、有機系紫外線吸収剤と無機系紫外線吸収剤が挙げられるが、透明性の観点から有機系紫外線吸収剤が好ましい。この場合の中間層とは、両最外層以外の少なくとも1層をさす。
1,3,5−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)ベンゼン、1,3,5−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)ナフタレン、および2,4,6−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)ナフタレン。
2,8−ジメチル−4H,6H−ベンゾ(1,2−d;5,4−d´)ビス−(1,3)−オキサジン−4,6−ジオン、2,7−ジメチル−4H,9H−ベンゾ(1,2−d;5,4−d´)ビス−(1,3)−オキサジン−4,9−ジオン、2,8−ジフェニル−4H,8H−ベンゾ(1,2−d;5,4−d´)ビス−(1,3)−オキサジン−4,6−ジオン、2,7−ジフェニル−4H,9H−ベンゾ(1,2−d;5,4−d´)ビス−(1,3)−オキサジン−4,6−ジオン、6,6´−ビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−ビス(2−エチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−ビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−メチレンビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−メチレンビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−エチレンビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−エチレンビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−ブチレンビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−ブチレンビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−オキシビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−オキシビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−スルホニルビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−スルホニルビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−カルボニルビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,6´−カルボニルビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、7,7´−メチレンビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、7,7´−メチレンビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、7,7´−ビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、7,7´−エチレンビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、7,7´−オキシビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、7,7´−スルホニルビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、7,7´−カルボニルビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,7´−ビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,7´−ビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,7´−メチレンビス(2−メチル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、6,7´−メチレンビス(2−フェニル−4H,3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)などが挙げられる。
これらの問題を解決するため、表層へのブリードの問題がない高分子タイプの紫外線吸収剤を添加するのが好ましい。高分子タイプの紫外線吸収剤は公知の物質である。
高分子タイプの紫外線吸収剤とは、紫外線吸収剤として有用な骨格を側鎖に有するポリマーである。波長350nm以下の光の透過率が5%以下となるものであれば特に限定はされないが、ポリエステル樹脂との相溶性から主にポリエステル系、アクリル系ポリマー紫外線吸収剤が好ましい。
ドと一般式(II)で示されるナフタレンジカルボン酸を含有した紫外線吸収化合物(三菱
化学社製 NovapexU−110),2−(2−ヒドロキシルフェニル)ベンゾトリアゾール骨格を側鎖に有するアクリル系ポリマー(BASF社製 UVA−1635)などが目的とするUVカット性能及び透明性などの特性が優れ好ましい。
この際に用いるHEPAフィルターは公称濾過精度0.5μm以上の埃を95%以上カットの性能を有するフィルターを用いるのが好ましい。
はこれらの化合物を単一あるいは複数でトリメチロールプロパン等とあらかじめ付加させたポリイソシアネート類が挙げられる。
塗布液の溶液粘度は1.0PaS(パスカルセック)以下が好ましい。1.0PaS(パスカルセック)以上ではスジ状の塗布厚み斑が発生しやすい。
塗布液を精密濾過するための濾材の材質は上記性能を有しており、かつ塗布液に悪影響を及ばさなければ特に限定はされないが例えばステンレス、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等が挙げられる。
すなわち、下記構造式(3)で示される、近赤外線吸収化合物の前駆体(中性分子化合物)を文献の方法(Shigeru Sasaki and Masahiko Iyoda,Chemistry Letters,1995年)により合成する。
コーティング法の場合、近赤外線吸収化合物と高分子樹脂が溶解できる溶剤にこれらを溶解させてコーティングを行う。このときの溶剤としては、例えば、アセトン、エチルメチルケトン、イソブチルメチルケトン、酢酸エチル、酢酸プロピル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、塩化メチレン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド、水などが挙げられ、1つ又は2つ以上併用してもよく、またこれらに限定されるものではない。
(1)380nm以下の波長での光線透過率
ダブルビーム分光光度計(日立製作所製、U−2001)を使用し、所定の波長の吸光度を測定した。
分光式色差計(日本電色社製、ZE−2000)を用い、透過法によりフィルムサンプル1枚で色調(L*、a*、b*)を測定した。
実施例及び比較例で得た光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムの表面に大日精化社製ハードコート剤(セイカビームEXF01(B))を#8ワイヤバーを用い塗布し、70℃で1分間乾燥し溶剤を除去した後、高圧水銀灯で80w/cm、照射距離15cm、5m/分の条件下で2μmのハードコート層を形成した。JIS−K5400の8.5.1記載に準じた試験方法で接着性を求めた。具体的には易接着層を貫通して、基材フィルムに達する100個の升目状の切り傷を隙間間隔2mmのカッターガイドを用いて付け、セロハン粘着テープ(ニチバン社製、405番、24mm幅)を升目状の切り傷面に張り付け消しゴムでこすって完全に付着させた後、垂直に引き剥がして目視により下記の式から接着性を求めた。
adH1(%)=(1−剥がれ面積/評価面積)×100
adH2(%)=(1−剥がれ面積/評価面積)×100
下記組成の塗布液(固形分濃度が17%、粘度が40cps)を、実施例及び比較例で得た光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムの易接着層表面に、乾燥後の塗布量が8.5g/m2になるように直径60cmの斜線グラビアを用いてリバースで塗工し、下方及び上方の空気流吹き出し口の間隔が38cmの空気浮上搬送式乾燥装置を用い、搬送張力2000KPa、乾燥温度及び乾燥時間は40℃で5m/秒の熱風で20秒間、150℃で20m/秒の熱風で20秒間、さらに、90℃で20m/秒の熱風で10秒間乾燥し、近赤外線吸収フィルムを作成した。
原料を下記の質量比で混合し、加温下で色素及び樹脂を溶解し、公称濾過精度1μmのフィルムで未溶融物を除去して塗布液を作成した。
・シクロペンタノン 41.4質量%
・トルエン 41.4質量%
・ポリエステル系樹脂 16.4質量%
(カネボウ製、O−PET)
・ジイモジウム塩化合物 0.61質量%
(日本カーリット製、CIR−1085:アニオンがビスイミド酸イオンタイプ)
・シアニン系化合物 0.047質量%
(旭電化工業製、TZ−114:アニオンが金属錯体タイプ)
・フタロシアニン系化合物 0.16質量%
(日本触媒製、IR−14)
・スクアリリウム塩系化合物 0.050質量%
(協和発酵工業製、SD−184)
・シリコン系界面活性剤 0.03質量%
(ダウコーニング製、ペインタッド57、HLB=6.7)
adNIR(%)=(1−剥がれ面積/評価面積)×100
UVカーボンアークを用い、光学フィルム側から下記条件で紫外線を照射し、照射前後での波長1000nmでの光線透過率の差を測定した。
(照射条件)
ブラックパネル温度63度(雰囲気温度40〜41度)RH50%、24H
(評価)
◎:変化量が3%以下
○:変化量が3〜5%
△:変化量が5〜10%
×:変化量が10%
赤外線吸収層塗布液塗工後の製品を、暗室でビデオ撮影用ライト(LPC社製 LPL VIDEO LIGHT VL−302、ハロゲンランプ 100V−300W)を用い、反射光で目視検査を行った。
◎:白化及びシワが全くない。
○:白化部分の面積が全体の5%以下、シワが薄く確認される。
△:白化部分の面積が5〜10%、シワははっきりと確認される。
×:白化部分の面積が10%以上、シワは折込み跡が残りはっきりと確認される。
あらかじめ、粒子含有量(シリカ等)が既知のポリエステルを数水準作成する。フィルムの最外層のみに粒子を含有させ、中間層には粒子を含有させない。
SIMS(二次イオン質量分析装置)を用いて、粒子に起因する元素(X)とポリエステルの炭素元素(Y)との濃度比(X/Y)を求めた。
最外層側のポリエステル表層からフィルムの深さ方向にX/Yを測定することにより、粒子の濃度を知ることができる。
このようにして測定したM/Cは、フィルム表層では高い値を示すが、主層に近づくに従って急激に低下し(変極点A)、その後一定の値で安定化する(変極点B)。AとBを直線で結び、その1/2の値から最層外層までの距離を積層厚さとする。
TMA(セイコー電子工業製、TMA/SS100)を用い、サンプル幅4mm、サンプル長15mm、初期荷重40mNで30℃から230℃までに間を5℃/分で昇温してゆき、熱収縮応力を測定した。所定の温度(100〜160℃)における熱収縮応力を測定し、その範囲内での最大値を用いた。測定位置については、フィルムを幅方向に5分割し、各々の中央位置で長手方向、幅方向、それらと45度をなす直角2方向の合計4方向のサンプリングを行った。100〜160℃における長手方向と幅方向とに45度をなす直角2方向の熱収縮応力値を(A)、その2方向の熱収縮応力値の差を(B)、熱収縮応力値の差(B)の幅方向おける最大値と最小値の差(C)とした。
(1)マスターバッチ(A)の製造
乾燥させた紫外線吸収剤CYASORB UV−3638 サイアテック社製(2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(4H−3,1−ベンズオキサジノン−4−オン))10質量部、粒子を含有しないPET樹脂(東洋紡績社製ME−553)90質量部を混合し、混練押出機を用い、マスターバッチを作製した。このときの押出温度は285℃であり、押出時間は7分であった。
乾燥させた紫外線吸収剤シーソーブ706 シプロ化成社製(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−yl)−4−メチル−6−(3,4,5,6―テトラヒドロフタルイミディルメチル)フェノール)10質量部、粒子を含有しないPET樹脂(東洋紡績社製ME−553)90質量部を混合し、混練押出機を用い、マスターバッチを作製した。このときの押出温度は285℃であり、押出時間は7分であった。
易接着層形成用の塗布液Aを以下の方法に従って調製した。ジメチルテレフタレート95質量部、ジメチルイソフタレート95質量部、エチレングリコール35質量部、ネオペンチルグリコール145質量部、酢酸亜鉛0.1質量部及び三酸化アンチモン0.1質量部を反応容器に仕込み、180℃で3時間かけてエステル交換反応を行った。次に5−ナトリウムイソフタル酸6.0質量部を添加し、240℃で1時間かけてエステル化反応を行った後、重縮合反応を行い、ポリエステル樹脂を得た。
中間層用原料として固有粘度が0.62dl/gのPET樹脂の粒子を含有しないペレット(東洋紡績社製ME−553)90質量部とマスターバッチ(A)6質量部とマスターバッチ(B)4質量部とを135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押出機2(中間層B層用)に供給した。粒子を含有しないポリエチレンテレフタレートのペレット(東洋紡績社製ME−553)を135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押出機1(外層A層用及び外層C層用)にそれぞれ供給し、3層合流ブロックにて積層し、口金よりシート状にして押出した。これらのポリマーは、それぞれステンレス焼結体の濾材(公称濾過精度10μm粒子95%カット)を用いて濾過した。押出した樹脂を静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティングドラム(ロール径400φ、Ra0.1μm以下)に巻きつけて冷却固化し、未延伸フィルムを作った。
また、最外層(A層及びC層の合計)の厚さの比率は全厚みに対して15%となるように各押出機の吐出量を調整した。
次に、上記キャストフィルムを加熱されたロール群及び赤外線ヒーターを用いて94℃に加熱し、その後周速差のあるロール群で長手方向(走行方向)に3.0倍延伸して一軸配向フィルムを得た。
実施例1において、易接着層形成用の塗布液Aを両面に塗布、乾燥後、フィルムの端部をクリップで把持して160℃に加熱された熱風ゾーンに導き、乾燥後幅方向に3.8倍に延伸した。その後の熱固定域では、冷却領域を設けず、230℃の熱風をフィルムに吹付け、熱処理後一旦200℃まで冷却後、200℃から130℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めて幅方向に4%、また、テンタのクリップ間隔を縮めて長手方向(MD方向)に1.5%リラックス処理を施し、テンタから取出し、フィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、光学用二軸配向ポリエステルフィルムを得た。このときのフィルム全幅は2400mm、厚さ125μmであり、このときの易接着層のコート量は0.01g/m2であった。このフィルム及び赤外線吸収層つき光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムの物性及び評価結果を表1に示す。
実施例1において、図1に示す延伸終了点から熱固定領域に設けた冷却ゾーンでのフィルム温度を100〜130℃とした以外は同様の方法で光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムを得た。このフィルム及び赤外線吸収層つき光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムの物性及び評価結果を表1に示す。
実施例2において、熱固定での縦方向の緩和率を2.0%とした以外は同様の方法で光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムを得た。このフィルム及び赤外線吸収層つき光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムの物性及び評価結果を表1に示す。
実施例1において、キャストフィルムを長手方向(走行方向)に85℃で3.4倍延伸して一軸配向フィルムを得た。易接着層形成用の塗布液Aを両面に塗布、乾燥後、フィルムの端部をクリップで把持して90℃に加熱された熱風ゾーンに導き、乾燥後幅方向に4.0倍に延伸した。その後の熱固定域では、冷却領域を設けず、240℃の熱風をフィルムに吹付け、熱処理後一旦200℃まで冷却後、200℃から130℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めて幅方向に4%、リラックス処理を施し、テンタから取出し、フィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸フィルムを得た。このフィルム及び赤外線吸収層つき光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムの物性及び評価結果を表2に示す。
実施例1において、キャストフィルムを長手方向(走行方向)に3.0倍延伸して一軸配向フィルムを得た。易接着層形成用の塗布液Aを両面に塗布、乾燥後、フィルムの端部をクリップで把持して90℃に加熱された熱風ゾーンに導き、乾燥後幅方向に3.6倍に延伸した。その後の熱固定では、延伸終了点から熱固領域中に図1のような三角形の冷却領域を設け、その冷却領域においては、熱風吹き出し口の間隔を幅方向に調整し、熱風吹き出し量を調整した。図1に示すa−b間でのフィルム温度を70〜80℃、通過時間を2.5秒とした。熱固定領域中の冷却領域以外の加熱領域においては、230℃の熱風をフィルムに吹付けた後、テンタから取出し、フィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸フィルムを得た。このフィルム及び赤外線吸収層つき光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムの物性及び評価結果を表2に示す。
実施例1において、キャストフィルムを長手方向(走行方向)に3.4倍延伸して一軸配向フィルムを得た。易接着層形成用の塗布液Aを両面に塗布、乾燥後、フィルムの端部をクリップで把持して95℃に加熱された熱風ゾーンに導き、乾燥後幅方向に3.6倍に延伸した。その後の熱固定域では、冷却領域を設けず、240℃の熱風をフィルムに吹付け、熱処理後一旦200℃まで冷却後、200℃から110℃までの徐冷区間で、テンタのレール幅を縮めて幅方向に4%、また、テンタのクリップ間隔を縮めて長手方向に2.5%リラックス処理を施し、テンタから取出し、フィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸フィルムを得た。テンタから取出し、フィルムの両端部のエッジ部分をトリミングして巻取り、厚み125μmの二軸延伸フィルムを得た。このフィルム及び赤外線吸収層つき光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムの物性及び評価結果を表2に示す。
2:延伸ゾーン
3:熱固定ゾーン
4:冷却ゾーン
5:延伸終了点から熱固定領域に設けた冷却ゾーンでの距離
Claims (6)
- 3層以上の積層構造からなる二軸配向積層ポリエステルフィルムを基材フィルムとし、該基材フィルムの少なくとも片面に易接着層を有する光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムであって、前記基材フィルムは、少なくとも中間層に紫外線吸収剤を含有し、380nm以下の波長での光線透過率が3%以下、カラーb*が1.2以下、両最外層の厚みの合計が、全厚みの6〜30%の範囲であり、100〜160℃における長手方向と幅方向とに45度をなす直角2方向の熱収縮応力値(A)が0.05MPa以上1.0MPa以下であり、その2方向の熱収縮応力値の差(B)が上記温度域で0.5MPa以下であることを特徴とする光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム。
- 100〜160℃における長手方向と幅方向とに45度をなす直角2方向の熱収縮応力値の差(B)の幅方向おける最大値と最小値の差(C)が0.1MPa以上0.3MPa以下であることを特徴とする請求項1記載の光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム。
- 少なくとも片側にハードコート層を有することを特徴とする請求項1又は2記載の光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム。
- 少なくとも片側に反射防止層を有することを特徴とする請求項第1、2又は3記載の光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム。
- 少なくとも片側に赤外線遮断層を有することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム。
- プラズマディスプレイパネル用フィルターに用いられることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5項の光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004381401A JP4556119B2 (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004381401A JP4556119B2 (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006181996A true JP2006181996A (ja) | 2006-07-13 |
JP4556119B2 JP4556119B2 (ja) | 2010-10-06 |
Family
ID=36735439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004381401A Active JP4556119B2 (ja) | 2004-12-28 | 2004-12-28 | 光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4556119B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010046816A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | Toyobo Co Ltd | 二軸配向積層ポリエステルフィルム |
JP2010181870A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-08-19 | Mitsubishi Plastics Inc | 偏光膜保護用ポリエステルフィルム |
JP2012118479A (ja) * | 2010-12-03 | 2012-06-21 | Nippon Shokubai Co Ltd | 光学フィルムの製造方法 |
JP2015042446A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP2015178259A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-10-08 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP2015199226A (ja) * | 2014-04-07 | 2015-11-12 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP2016032943A (ja) * | 2015-11-13 | 2016-03-10 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP2016216733A (ja) * | 2016-07-15 | 2016-12-22 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエチレンテレフタレートフィルム |
CN115035787A (zh) * | 2021-03-04 | 2022-09-09 | 欧富莱斯有限公司 | 用于柔性显示器的背板膜以及包括其的柔性显示器 |
KR20220128840A (ko) * | 2021-03-15 | 2022-09-22 | 도레이첨단소재 주식회사 | 광학용 폴리에스테르 필름 및 이를 포함하는 적층필름 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03182349A (ja) * | 1989-12-11 | 1991-08-08 | Toray Ind Inc | 積層フィルム |
JP2000153676A (ja) * | 1998-11-24 | 2000-06-06 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 感熱転写用二軸配向ポリエステルフィルム |
JP2000319420A (ja) * | 1999-03-10 | 2000-11-21 | Toray Ind Inc | 貼合わせ用白色ポリエステルフィルム |
JP2001105490A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-17 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
JP2001232738A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-08-28 | Toyobo Co Ltd | 記録用白色ポリエステルフィルム |
JP2001264532A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-09-26 | Toyobo Co Ltd | 赤外線吸収フィルター |
JP2004034418A (ja) * | 2002-07-01 | 2004-02-05 | Toyobo Co Ltd | 貼り合わせ用白色積層ポリエステル系フィルム |
JP2005186555A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Toyobo Co Ltd | 加工用二軸延伸ポリエステルフィルム |
-
2004
- 2004-12-28 JP JP2004381401A patent/JP4556119B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03182349A (ja) * | 1989-12-11 | 1991-08-08 | Toray Ind Inc | 積層フィルム |
JP2000153676A (ja) * | 1998-11-24 | 2000-06-06 | Mitsubishi Polyester Film Copp | 感熱転写用二軸配向ポリエステルフィルム |
JP2000319420A (ja) * | 1999-03-10 | 2000-11-21 | Toray Ind Inc | 貼合わせ用白色ポリエステルフィルム |
JP2001105490A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-17 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 |
JP2001232738A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-08-28 | Toyobo Co Ltd | 記録用白色ポリエステルフィルム |
JP2001264532A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-09-26 | Toyobo Co Ltd | 赤外線吸収フィルター |
JP2004034418A (ja) * | 2002-07-01 | 2004-02-05 | Toyobo Co Ltd | 貼り合わせ用白色積層ポリエステル系フィルム |
JP2005186555A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Toyobo Co Ltd | 加工用二軸延伸ポリエステルフィルム |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010046816A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | Toyobo Co Ltd | 二軸配向積層ポリエステルフィルム |
JP2010181870A (ja) * | 2009-01-07 | 2010-08-19 | Mitsubishi Plastics Inc | 偏光膜保護用ポリエステルフィルム |
JP2012118479A (ja) * | 2010-12-03 | 2012-06-21 | Nippon Shokubai Co Ltd | 光学フィルムの製造方法 |
JP2015042446A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP2015178259A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-10-08 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP2015199226A (ja) * | 2014-04-07 | 2015-11-12 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP2016032943A (ja) * | 2015-11-13 | 2016-03-10 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエステルフィルム |
JP2016216733A (ja) * | 2016-07-15 | 2016-12-22 | 三菱樹脂株式会社 | 積層ポリエチレンテレフタレートフィルム |
CN115035787A (zh) * | 2021-03-04 | 2022-09-09 | 欧富莱斯有限公司 | 用于柔性显示器的背板膜以及包括其的柔性显示器 |
CN115035787B (zh) * | 2021-03-04 | 2023-08-11 | 欧富莱斯有限公司 | 用于柔性显示器的背板膜以及包括其的柔性显示器 |
KR20220128840A (ko) * | 2021-03-15 | 2022-09-22 | 도레이첨단소재 주식회사 | 광학용 폴리에스테르 필름 및 이를 포함하는 적층필름 |
KR102534781B1 (ko) | 2021-03-15 | 2023-05-26 | 도레이첨단소재 주식회사 | 광학용 폴리에스테르 필름 및 이를 포함하는 적층필름 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4556119B2 (ja) | 2010-10-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100992515B1 (ko) | 디스플레이용 폴리에스테르 필름 | |
JP4967479B2 (ja) | 光学用易接着ポリエステルフィルムロールおよびハードコートフィルム | |
JP4150982B2 (ja) | 積層フィルム及びそれを得るための接着性改質基材フィルム | |
JP5700953B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP4117572B2 (ja) | 光学用積層ポリエステルフィルム、及びこれを用いたハードコートフィルム、並びにこれらを用いたプラズマディスプレイパネル用フィルター | |
JP4924381B2 (ja) | 被覆ポリエステルフィルム、およびそれを用いたハードコートフィルム | |
JP2008195830A (ja) | 紫外線吸収フィルムおよびこれを用いたパネル用フィルター | |
JP4174739B2 (ja) | ハードコートフィルム、光学機能性フィルム、およびそれを得るための密着性改質基材フィルム | |
JP4556119B2 (ja) | 光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム | |
JP6261469B2 (ja) | 積層フィルム、光学フィルム、偏光子保護フィルム、偏光板、画像表示装置及び積層フィルムの製造方法 | |
JP4604718B2 (ja) | 光学用二軸配向積層ポリエステルフィルム | |
JP4882199B2 (ja) | 近赤外線吸収フィルター | |
JP2001174627A (ja) | 赤外線吸収フィルター | |
JP5014616B2 (ja) | 光学用積層ポリエステルフィルム | |
JP4692819B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2001264532A (ja) | 赤外線吸収フィルター | |
JP2007045024A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP4810826B2 (ja) | 光学用二軸配向積層ポリエステルフィルムロ−ル | |
JP3809830B2 (ja) | 近赤外線吸収フィルター | |
JP5107543B2 (ja) | 光学用積層ポリエステルフィルム | |
JP5506133B2 (ja) | 反射防止フィルム用積層ポリエステルフィルム | |
JP4758738B2 (ja) | 光学用積層ポリエステルフィルム | |
JP2006175627A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP4650604B2 (ja) | プラズマディスプレイ用紫外線吸収ポリエステルフィルム及びこれを用いたプラズマディスプレイパネル用フィルター | |
JP2005189738A (ja) | 近赤外線吸収フィルター |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100402 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100624 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100707 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4556119 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |