JP2010181869A - 偏光膜保護用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マイクロ波方式分子配向計で測定したMOR_C値が0.0〜1.5の範囲であり、フィルム厚さが20〜50μmの範囲であることを特徴とする偏光膜保護用ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
本発明でいうポリエステルフィルムとは、いわゆる押出法に従い押出口金から溶融押出されたシートを延伸したフィルムである。本発明のフィルムを構成するポリエステルとは、ジカルボン酸と、ジオールとからあるいはヒドロキシカルボン酸から重縮合によって得られるエステル基を含むポリマーを指す。ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を、ジオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール等を、ヒドロキシカルボン酸としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等をそれぞれ例示することができる。かかるポリマーの代表的なものとして、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレン−2,6−ナフタレート等が例示される。
王子計測機器株式会社製のマイクロ波方式分子配向計を用いてMOR値を測定し、下記式を用いて厚さを38μmに換算したMOR_C値を求めた。
MOR_C=(MOR−1)x tc/t
(上記式中、tcは補正したい基準の厚さ(38μm)、tは測定サンプルの厚さ(μm)をそれぞれ意味する)
偏光膜の片側に本発明のポリエステルフィルムを貼り付けて偏光板とし、作成した偏光板をポリエステルフィルムがバックライトユニットに最も近い側になるように液晶ディスプレイに組み込んで、以下の点について評価を行った。
・画像の色調
○:画像本来の色調である
△:画面上にわずかに光干渉色を確認でき画像本来の色調とは少し異なるが、実用上、問題ないレベル
×:画面上に強い光干渉色が発生、本来の色調とは異なる画像となった
○:加工時にポリエスエルフィルムの取り扱い性起因で生産性が落ちることはない
×:加工時にポリエステルフィルムが薄いために取り扱い性に難があり、生産性が著しく低下した
(ポリエステルチップの製造法)
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール70部、および酢酸カルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次に燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を添加し、常法に従って重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステル(A)を得た。得られたポリエステルチップの溶液粘度IVは、0.66であった。
上記ポリエステル(A)を製造する際、平均粒径2μmの非晶質シリカを1000ppm添加し、ポリエステル(B)を作成した。
上記ポリエステル(A)をB層用の原料としポリエステル(B)をA層用の原料とし、A層およびB層用原料をそれぞれ別個の溶融押出機により溶融押出して(A/B/A)の2種3層積層の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、90℃にて縦方向に3.6倍延伸した後、更にテンター内で予熱工程を経て90℃で横方向に4.0倍延伸、224℃で10秒間の熱処理を行い、厚さ25μmのポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは取り扱い性もよく、液晶ディスプレイに組み込んだ際にも光干渉色の発生もなく、良好だった。
実施例1において、厚さを38μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは取り扱い性もよく、液晶ディスプレイに組み込んだ際にも光干渉色の発生もなく、良好だった。
実施例1において、厚さを20μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは取り扱い性もよく、液晶ディスプレイに組み込んだ際にも光干渉色の発生もなく良好だった。
実施例1において、厚さを50μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、取り扱い性がよく、液晶ディスプレイに組み込んだ際にわずかに光干渉色を確認できたが、実用上問題ないレベルだった。
実施例1において、横方向の延伸倍率を4.5倍とする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは、取り扱い性がよく、液晶ディスプレイに組み込んだ際にわずかに光干渉色を確認できたが、実用上問題ないレベルだった。
実施例1において、厚さを12μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは液晶ディスプレイに組み込んだ際に光干渉色の発生はなかったが、取り扱い性に難があり、生産性が著しく低下した。
実施例1において、厚さを75μmとする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは取り扱い性はよかったものの、液晶ディスプレイに組み込んだ際に光干渉色が発生し、実用上問題があった。
実施例1において、横方向の延伸倍率を6.0倍とする以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムは取り扱い性はよかったものの、液晶ディスプレイに組み込んだ際に光干渉色が発生し、実用上問題があった。
Claims (1)
- マイクロ波方式分子配向計で測定したMOR_C値が0.0〜1.5の範囲であり、フィルム厚さが20〜50μmの範囲であることを特徴とする偏光膜保護用ポリエステルフィルム。
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JP2009289917A JP2010181869A (ja) | 2009-01-07 | 2009-12-22 | 偏光膜保護用ポリエステルフィルム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011132266A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-07-07 | Mitsubishi Plastics Inc | 光学用ポリエステルフィルム |
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2009
- 2009-12-22 JP JP2009289917A patent/JP2010181869A/ja active Pending
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