JP2015040237A - 光学用粘着剤組成物、光学用粘着シート、画像表示装置および入出力装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学用粘着剤組成物は、(a1)アルキルエステル部位に炭素数10〜18のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体3〜39質量%と、(a2)アルキルエステル部位に炭素数1〜9のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体20〜97質量%と、を含む単量体混合物(ここで、前記(a1)成分と前記(a2)成分との合計は45重量%以上かつ100重量%以下である。)の(A)共重合体を含む。
【選択図】図1
Description
1.1.(A)共重合体
本発明の一実施形態に係る光学用粘着剤組成物は、(a1)アルキルエステル部位に炭素数10〜18のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体(本明細書において、単に「(a1)成分」と記載することもある。)3〜39質量%と、(a2)アルキルエステル部位に炭素数1〜9のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体(本明細書において、単に「(a2)成分」と記載することもある。)20〜97質量%と、を含む単量体混合物(ここで、前記(a1)成分と前記(a2)成分との合計は45重量%以上かつ100重量%以下である。)の(A)共重合体(本明細書において、単に「(A)成分」と記載することもある。)を含む。
本実施形態に係る光学用粘着剤組成物を用いて、被着体(特に、ガラス)に対する粘着力に優れ、低誘電率であり、かつ、耐久性に優れた粘着剤層を得ることができる点で、(A)成分は、後述する(a1)〜(a4)成分を含む単量体組成物の共重合体であることが好ましく、メタクリル系重合体であることがより好ましい。
(a1)成分は、(A)成分のTgを0℃以下に調整するのに寄与することができる。
(a2)成分は、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物を用いて得られる粘着剤層の粘着力および耐久性に寄与することができる。
メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸i−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のアルキルエステル部位に分岐状アルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体;
が挙げられ、このうち1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することもできる。
前記単量体混合物は、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物を用いて得られる粘着剤層の耐白化性を高める観点から、(a3)水酸基含有単量体(単に「(a3)成分」ともいう。)2〜30質量%をさらに含むことができる。
前記単量体混合物は、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物の凝集力を付与する観点から、(a4)窒素原子含有単量体(単に「(a4)成分」ともいう。)0.1〜5質量%をさらに含むことができる。(a4)成分に含まれる窒素原子が、該粘着剤組成物内に存在する水素原子と結合して、該水素原子が該粘着剤組成物内で水素結合の形成に関与することにより、高い凝集力を発現することができる。より高い凝集力を発現できる観点で、単量体組成物中の(a4)成分の含有量は、0.2〜4質量%であることが好ましく、0.3〜3質量%であることがより好ましい。
アミド基含有モノマーとしては、例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N’−ジメチルアクリルアミド、N,N’−ジエチルアクリルアミド、N,N’−ジメチルアミノエチルアクリルアミド、N,N’−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、t−オクチル(メタ)アクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヘキシル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミドが挙げられる。
窒素系複素環含有モノマーとしては、例えば、ペンタメチルピペリジル(メタ)アクリレート、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、ビニルカプロラクタムが挙げられる。
このうち、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することもできる。
(a1)〜(a3)成分との相溶性の観点から、(a4)成分は(メタ)アクリロイル基を有する単量体が好ましい。
単量体混合物は、(a5)成分である前記(a1)〜(a4)成分以外の共重合性単量体を含んでいてもよい。(a5)成分は例えば、アルキルエステル部位に炭素数1〜18のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル単量体、カルボキシエチルアクリレート、や、ベンジル(メタ)アクリレート、2−ナフチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート等のエステル部位に芳香環基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体;ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、(メタ)アクリル酸グリシジル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル等のエステル部位にエーテル基を有する(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン等のスチレン系モノマー;酢酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル;ビニル(メタ)アクリロイル基含有マクロモノマー等が挙げられ、このうち1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。単量体組成物中の(a5)成分の含有量は0〜20質量%であることが好ましく、0〜10質量%であることがより好ましい。
本実施形態に係る光学用粘着剤組成物では、該光学用粘着剤組成物を用いて得られる粘着剤層の段差追従性により優れ、かつ該粘着剤層の耐久性および該粘着剤層と被着体との密着性を高めることができる観点から、(A)成分のTgは0℃以下であることが好ましく、−40〜−10℃であることがより好ましい。なお、本発明において、(A)成分のTgは、下記式(1)(FOXの式)により算出された値である。
(式中、TgAは、(A)成分のガラス転移温度(K)を示し、Tga1,Tga2,Tga3はそれぞれ、構成モノマー(a1),(a2),(a3),(a4),(a5)から調製されたホモポリマーのガラス転移温度(Tg(K))を示し、Wa1,Wa2,Wa3,Wa4,Wa5はそれぞれ、(A)成分中に含まれる、構成単量体(a1),(a2),(a3),(a4),(a5)の重量分率を示す。)
なお、上記式(1)により、TgAは、絶対温度(K)として算出されるので、必要に応じて摂氏温度(℃)に換算される。
(A)成分は、重量平均分子量(Mw)が5万〜70万である。(A)成分の重量平均分子量が5万未満であると、耐久性に劣ることがあり、一方、70万を超えると、塗工時の作業性が劣るという観点から、(A)成分の重量平均分子量は、10万〜60万であることが好ましく、15万〜40万であることがより好ましい。ここで、(A)成分の重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用い、下記の条件で標準ポリスチレン換算による重量平均分子量(Mw)を求めたものである。
測定装置:HLC−8120GPC(東ソー社製)
GPCカラム構成:以下の5連カラム(すべて東ソー社製)
(i)TSK−GEL HXL−H(ガードカラム)
(ii)TSK−GEL G7000HXL
(iii)TSK−GEL GMHXL
(iv)TSK−GEL GMHXL
(v)TSK−GEL G2500HXL
サンプル濃度:1.0mg/cm3となるように、テトラヒドロフランで希釈
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流量:1.0cm3/min
カラム温度:40℃
本発明において、水酸基価とは、試料1g中に含まれる水酸基をアセチル化するために要する水酸化カリウム(KOH)のmg数をいう。水酸基価は以下の方法により算出することができる。
ポリマーの水酸基価(mgKOH)=Y/M×561 ・・・(2)
本実施形態に係る光学用粘着剤組成物における(A)成分の含有量は、該粘着剤組成物の70〜99.9質量%であることができ、80〜99.9質量%であることが好ましく、95〜99.9質量%であることがより好ましい。
さらに、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物を用いて得られる粘着剤層の耐久性および被着体との密着性を高めることができる観点から、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物のゲル分率が30〜90%であることが好ましく、50〜85%であることがより好ましい。
ゲル分率(%)=(乾燥重量2)/(乾燥重量1)×100 ・・・(3)
(A)成分の重合方法は、特に制限されるものではなく、溶液重合、乳化重合、懸濁重合などの公知の方法により重合できるが、重合により得られた共重合体の混合物を用いて、本発明の粘着剤組成物を製造するにあたり、処理工程が比較的簡単でかつ短時間で行える観点から、溶液重合により重合することが好ましい。
本実施形態に係る光学用粘着剤組成物において、(A)成分は、架橋性官能基を有し、(B)架橋剤(単に「(B)成分」と記載することもある。)をさらに含むことができる。(B)成分が(A)成分と反応することにより、架橋構造が生じ、該架橋構造を含む粘着剤層は、耐久性に優れ、かつ、被着体(特に、ガラス)に対する粘着力に優れている。
本実施形態に係る光学用粘着剤組成物は、必要に応じて、(A)成分および(B)成分以外の成分をさらに含むことができる。例えば、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、(C)シランカップリング剤(以下、単に「(C)成分」と記載することもある。)、イオン性化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘着付与剤、可塑剤等が配合されていても良い。
本実施形態に係る光学用粘着剤組成物が(C)成分を含むことにより、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物を用いて被着体の表面に粘着剤層を形成した場合、被着体との接着を良好に保つことができる。(C)成分は例えば、ビニルトリメトキシシラン,ビニルトリエトキシシラン及びメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の重合性不飽和基含有ケイ素化合物;3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン,3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン及び2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシ構造を有するケイ素化合物;3−アミノプロピルトリメトキシシラン,N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン及びN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等のアミノ基含有ケイ素化合物;並びに3−クロロプロピルトリメトキシシラン;オリゴマー型シランカップリング剤等であってもよく、中でも、(A)成分中に含まれる官能基と反応する官能基を有しているシランカップリング剤が湿熱環境下でハガレを生じさせにくいという点で好ましい。
本実施形態に係る光学用粘着剤組成物は、通常、前記(A)成分および(B)成分ならびに必要に応じて任意成分を、同時にあるいは任意の順番で混合して調製される。また、(A)成分と(B)成分とを混合するにあたり、(A)成分を溶液重合により調製した場合は、重合完了後の(A)成分を含む溶液に(B)成分を添加してもよく、(A)成分を塊状重合により調製する場合は、重合完了後では均一混合が困難になるため、この重合の途中で(B)成分を添加して混合することが好ましい。
本実施形態に係る光学用粘着剤組成物は、光学部材との貼り合わせに使用することができる。
本発明の一実施形態に係る粘着シートは、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物より形成される粘着剤層を有する。該粘着剤層は例えば、膜状に成形し、溶媒を除去することにより製造することができる。
(1)本発明の一実施形態に係る光学用粘着剤組成物は、
(a1)アルキルエステル部位に炭素数10〜18のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体3〜39質量%を含む単量体混合物の(A)共重合体を含み、前記(A)共重合体の重量平均分子量が5万〜70万である。
(a1)アルキルエステル部位に炭素数10〜18のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体3〜39質量%を含む単量体混合物の(A)共重合体を含み、前記(A)共重合体のガラス転移温度が0℃以下である。
本実施形態に係る光学用粘着剤組成物は、(a1)アルキルエステル部位に炭素数10〜18のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体3〜39質量%と、(a2)アルキルエステル部位に炭素数1〜9のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体20〜97質量%と、を含む単量体混合物の(A)共重合体を含むことにより、該(a1)成分および(a2)成分であるメタクリル酸アルキルエステルに由来して、該光学用粘着剤組成物を用いて得られた粘着剤層は、低誘電率であり、かつ、優れた粘着力および耐久性を有する。よって、該粘着剤層は例えば、画像表示装置や入出力装置に好適に使用することができる。
本実施形態に係る光学用粘着剤組成物の作用効果をより具体的に説明するにあたり、公知の入出力装置の構成について説明する。図2は、公知の入出力装置(タッチパネル式入出力装置200)の構成を模式的に示す断面図である。タッチパネル式入出力装置200は、液晶表示装置(LCD)110と、タッチパネル部120とを含む。LCD110とタッチパネル部120との間の端部にギャップ剤層130が設けられているため、両端のギャップ剤層130の間には空隙140が生じている。
これに対して、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物によれば、該光学用粘着剤組成物を用いて、比誘電率が低く、粘着力に優れる粘着剤層を得ることができる。そして、粘着剤層の高い比誘電率に起因するタッチセンサーの誤作動を防止することができる。すなわち、粘着力に優れた本実施形態に係る光学用粘着剤組成物を用いて図2の空隙140を充填して、比誘電率が4.0以下である粘着剤層を空隙140に設けることにより、タッチセンサーの誤作動を防止することができる。また、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物を用いて得られた粘着剤層は粘着力に優れているため、該粘着剤層を空隙140に配置することにより、LCD110とタッチパネル部120とを確実に接着することができる。
本発明の一実施形態に係る画像表示装置は、本実施形態に係る光学用粘着剤組成物を用いて得られた粘着剤層を含む。本実施形態に係る画像表示装置としては、例えば、液晶表示装置が挙げられる。
以下、本発明を下記実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されない。
3.1.1.ポリマー1の製造
冷却管、窒素導入管、温度計、滴下ロート及び撹拝装置を備えた反応容器に、溶媒として酢酸エチル80重量部、単量体成分としてメタクリル酸ラウリル35重量部、メタクリル酸2−エチルヘキシル44重量部、メタクリル酸ヒドロキシエチル20重量部、およびアクリルアミド1重量部を入れ、窒素還流を室温にて1時間行った後、反応容器内のモノマー組成物溶液の温度を80℃に昇温し、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2質量部を撹絆下で添加した。窒素気流中で10時間重合を行い、重量平均分子量が20万の共重合体(ポリマー1)の溶液を得た。また、ポリマー1のTgおよび水酸基価をあわせて表2に示す。
表2に示される組成の単量体混合物をそれぞれ用いた他は、上記製造例1に記載の方法によって、ポリマー2〜6,10〜17,19の溶液をそれぞれ得た。ポリマー2〜6,10〜17,19ならびに後述するポリマー7〜9および18の重量平均分子量、Tgおよび水酸基価をあわせて表2に示す。
上記製造例1に記載の方法のうち、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.3重量部に変更した以外は製造例1に記載の方法によって、ポリマー7を得た。
上記製造例1に記載の方法のうち、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.12重量部に変更した以外は製造例1に記載の方法によって、ポリマー8を得た。
上記製造例1に記載の方法のうち、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.08重量部に変更した以外は製造例1に記載の方法によって、ポリマー8を得た。
上記製造例1に記載の方法のうち、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.08重量部に変更し、単量体成分としてメタクリル酸ラウリル99重量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート1重量部に変更した以外は、製造例1に記載の方法によって、ポリマー18を得た。
表2に示されるポリマー1〜19と(B)成分とを、表3に示す比率にて混合することにより、実施例1〜14および比較例1〜5の各組成物を得た。
実施例1〜14および比較例1〜5の各組成物を、剥離処理したセパレーターの表面に塗布して溶媒を除去した後、粘着面にセパレーターを貼り合わせて、粘着剤層の厚さが50μmの粘着シートを得た。得られた粘着シートの片側のセパレーターを剥離し、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせて評価用粘着シートを得た。
実施例1〜14および比較例1〜5の各組成物、および該組成物を用いて得られた粘着シートに対して、以下の方法にて評価試験を行った。
試料(組成物)1gを酢酸エチル50mlに投入し、常温で24時間放置した後、200メッシュのステンレス網にてろ過し、乾燥させた。その後、ろ過後の試料の質量をろ過前の試料の質量で除した値をゲル分率として算出した。
上記3.3.で調製された評価用粘着シートの片面の、セパレーターを剥がし、粘着剤層がガラス基板に接するようにラミネーターロールを用いて貼り付けて測定試料を作製し、ヘイズメーター(型名「HM−150」、村上色彩技術研究所社製)でヘイズを測定した(初期ヘイズ)。次に、60℃−95%RH条件下で該試料を500時間投入した後、23℃−50%RH条件下に移してから10分後にヘイズを測定した(湿熱試験後ヘイズ)。湿熱試験前後のヘイズの変化値(湿熱試験後ヘイズ−初期ヘイズ)が3以下であることが望ましく、2.5以下であることがより望ましい。
上記3.3.で調製された評価用粘着シートを25mm×150mmの大きさに裁断し、23℃−50%RH条件下で、ガラス板に、実施例等で得られた粘着シートのセパレーターを剥がし露出した粘着剤層面を2kgのローラーを用いて圧着した。貼付から20分後にガラス板から粘着シートを23℃、剥離角度180°の条件で、剥離速度300mm/分で剥離し、粘着シートの粘着剤層の粘着力を測定した。
上記3.3.で調製された評価用粘着シートを、50mm×60mmの大きさに裁断し、片面のセパレーターを剥離してポリカーボネート板(被着体)の片面にラミネーターロールを用いて貼着し、次いで、50℃にて5気圧に調整されたオートクレーブに20分間保持して試験板を作成した。85℃―85%RHの条件下に24時間放置して、以下の基準でポリカーボネート板−粘着剤層の界面の浮き、発泡の発生等を目視で確認した。
○:粘着剤層中の発泡および被着体からの浮きのいずれも観察されなかった。
△:粘着剤層中の発泡および被着体からの浮きのいずれかが僅かに観察された。
×:粘着剤層中の発泡および被着体からの浮きのいずれかが明らかに観察された。
実施例1〜14および比較例1〜5の各組成物を、セパレーターの表面に塗布して溶媒を除去することにより、厚さ100μmの粘着剤層を得た。さらに、別のセパレーターを該粘着剤層の粘着面に貼り合わせて、該粘着剤層を有する粘着シートを得た。次に、厚さ100μmの銅箔に、得られた粘着シートの片面のセパレーターを剥離して貼り付け、更に、もう一方の面のセパレーターを剥離して、厚さ100μmの銅箔へ貼り付けて測定サンプルとした。東陽テクニカ製LCRメータ6440Bを用いて銅箔へ接続して、23℃―65%RHの条件下で比誘電率(100Hz)を算出した。
AM:アクリルアミド
nBMA:メタクリル酸n−ブチル
2EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル
2EHMA:メタクリル酸2−エチルヘキシル
4HBA:アクリル酸4−ヒドロキシブチル
HEMA:メタクリル酸2−ヒドロキエチル
HPMA:メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル
LA:アクリル酸n−ラウリル
LMA:メタクリル酸n−ラウリル
イソデシルMA:メタクリル酸イソデシル
コロネートL:トリレンジイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製)
11,15 偏光板
12,14,17 粘着剤層
13 液晶パネル
16 飛散防止フィルム
18 ITO層
19 ガラスパネル(タッチパネル)
30 粘着剤層
20,120 タッチパネル部
130 ギャップ剤層
140 空隙
100,300 タッチパネル式入出力装置
Claims (19)
- (a1)アルキルエステル部位に炭素数10〜18のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体3〜39質量%と、
(a2)アルキルエステル部位に炭素数1〜9のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステル単量体20〜97質量%と、
を含む単量体混合物(ここで、前記(a1)成分と前記(a2)成分との合計は45重量%以上かつ100重量%以下である。)の(A)共重合体を含む、光学用粘着剤組成物。 - 前記(A)共重合体は、重量平均分子量が5万〜70万である、請求項1に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記(A)共重合体は、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下である、請求項1または2に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記単量体混合物において、前記(a1)成分の含有量に対する前記(a2)成分の含有量が0.5〜5である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記(a3)水酸基含有単量体2〜30質量%をさらに含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記(a3)水酸基含有単量体は、水酸基を含有するメタクリル酸エステル単量体である、請求項5に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記単量体混合物は、(a4)窒素原子含有単量体0.1〜5質量%をさらに含む、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記単量体混合物におけるメタクリル酸エステル単量体の合計が80〜100質量%である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記粘着剤組成物における前記(A)共重合体の含有量が70〜99.9質量%である、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記(A)共重合体の水酸基価が15〜150である、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記(A)共重合体のゲル分率が30〜90%である、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記(A)共重合体は、架橋性官能基を有し、
(B)架橋剤をさらに含む、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の光学用粘着剤組成物。 - 前記(A)共重合体100質量部に対して0.01〜20質量部の前記(B)架橋剤を含む、請求項12に記載の光学用粘着剤組成物。
- 前記(B)架橋剤は、イソシアネート系架橋剤である、請求項12または13に記載の光学用粘着剤組成物。
- タッチパネル式入出力装置または画像表示装置を構成する部材の貼り合わせに用いられる、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の光学用粘着剤組成物。
- 請求項1ないし15のいずれか1項に記載の光学用粘着剤組成物より形成される粘着剤層を有する、光学用粘着シート。
- 100Hzにおける比誘電率が4.0以下である、請求項16に記載の光学用粘着シート。
- 請求項16または17に記載の光学用粘着シートを含む、画像表示装置。
- 請求項16または17に記載の光学用粘着シートを含む、入出力装置。
Priority Applications (3)
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