JP2015039982A - ペダル支持構造 - Google Patents

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裕二郎 加地
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Abstract

【課題】車両前面衝突時、特に微小ラップ衝突時において、パーキングブレーキペダルの後退量を低減することができるペダル支持構造を得ることを目的とする。【解決手段】車体前部とキャビンとを隔成するダッシュパネルに設けられ車両幅方向に延在するダッシュクロスの車両幅方向外側の部位とカウルサイドパネルとを連結するダッシュブレースと、パーキングブレーキペダルを揺動可能に支持するパーキングブレーキペダルブラケットと、当該パーキングブレーキペダルブラケットが取り付けられる取付部と、当該取付部から前記ダッシュブレース側へ延設されて前記ダッシュブレースと接合された延設部と、を含んで構成されたカウルサイドパネルレインフォースメントと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ペダル支持構造に関する。
下記特許文献1には、足踏み式パーキングブレーキのパーキングブレーキペダルの車体への取付構造が開示されている。具体的には、足踏み式パーキングブレーキのパーキングブレーキペダルを揺動自在に支持するカバー本体を車体に取付ける構造において、カバー本体の側壁が、ブレーキペダルを支持するブレーキブラケットの側壁に取り付けられている。それと共に、カバー本体の前壁が、ダッシュパネルへ取り付けられる構造とされている。
実開平2−86864号公報
しかしながら、車両前面衝突時、特にフロントサイドメンバよりも車両幅方向の外側において車両前面衝突(以下、この衝突形態を「微小ラップ衝突」という)する場合において、ダッシュパネルが後方へ大きく後退する可能性がある。つまり、一般的にダッシュパネルは剛性が低いため、フロントホイールや衝突物からの直接的な入力を受けて後方へ大きく後退するカウルサイドパネルの影響を受けて、ダッシュパネルが後方へ大きく後退する可能性がある。したがって、上記先行技術による場合、ダッシュパネルに取り付けられたパーキングブレーキペダルも同様に後方へ大きく後退する可能性がある。このため、車両の前方衝突時においてパーキングブレーキペダル装置の後退量を低減するためには改善の余地がある。
本発明は上記問題を考慮し、車両前面衝突時、特に微小ラップ衝突時において、パーキングブレーキペダルの後退量を低減することができるペダル支持構造を得ることを目的とする。
請求項1記載の発明に係るペダル支持構造は、車体前部とキャビンとを隔成するダッシュパネルに設けられ車両幅方向に延在するダッシュクロスの車両幅方向外側の部位とカウルサイドパネルとを連結するダッシュブレースと、パーキングブレーキペダルを揺動可能に支持するパーキングブレーキペダルブラケットと、前記カウルサイドパネルの車両幅方向外側に設けられ、前記パーキングブレーキペダルブラケットが取り付けられる取付部と、当該取付部から前記ダッシュブレース側へ延設されて前記ダッシュブレースと接合された延設部と、を含んで構成されたカウルサイドパネルレインフォースメントと、を有している。
請求項2記載の発明に係るペダル支持構造は、車体前部とキャビンとを隔成するダッシュパネルに設けられ車両幅方向に延在するダッシュクロスの車両幅方向外側の部位とカウルサイドパネルとを連結するダッシュブレースと、パーキングブレーキペダルを揺動可能に支持するパーキングブレーキペダルブラケットと、前記ダッシュブレースに一体的に形成され、前記パーキングブレーキペダルブラケットが取り付けられるパーキングブレーキペダルブラケット取付部と、を有している。
請求項1記載の本発明によれば、ダッシュパネルには車両幅方向に延在するダッシュクロスが設けられているので、ダッシュクロスが設けられていない構成に比べてダッシュパネルの剛性は向上される。一方、カウルサイドパネルの車両幅方向外側にはカウルサイドパネルレインフォースメントが設けられているので、カウルサイドパネルレインフォースメントが設けられていない構成に比べてカウルサイドパネルの剛性は向上される。さらに、本発明では、ダッシュクロスの車両幅方向外側の部位とカウルサイドパネルとがダッシュブレースによって連結されているため、ダッシュパネル側の剛性がカウルサイドパネルの剛性向上に寄与する。のみならず、カウルサイドパネルレインフォースメントの延設部がダッシュブレース側へ延設されてダッシュブレースと接合されているため、ダッシュパネルにおけるダッシュブレース周りの剛性は更に向上される。
上記の構成が採られた本発明では、前面衝突時、特に、フロントホイールや衝突物から直接的な入力を受ける微小ラップ衝突時に、カウルサイドパネルの後退が抑制される。すなわち、微小ラップ衝突時に、衝突荷重がフロントホイール等からフロントピラー側、つまりカウルサイドパネル側に直接的に入力されても、ダッシュパネル側の剛性がカウルサイドパネル側の剛性向上に寄与しているので、カウルサイドパネル側の後退量が効果的に低減される。詳細には、微小ラップ衝突すると、フロントホイール等から直接的に衝突荷重が入力されるカウルサイドパネル側では大きく後退し、当該衝突荷重が直接的には入力されないダッシュパネルの中央側ではそれほど後退しない。したがって、ダッシュパネルの中央側とカウルサイドパネル側とを連結すれば、カウルサイドパネル側の後退量を抑制できることになる。この点につき、本発明では、ダッシュクロスでダッシュパネル自体の剛性を高め、更にダッシュクロスとカウルサイドパネルとをダッシュブレースで連結することにより、カウルサイドパネルの剛性を向上させている。その上でカウルサイドパネルレインフォースメントに設けた延設部をダッシュブレースと連結したので、カウルサイドパネル側の後退量が低減される。そして、パーキングブレーキペダルブラケットをカウルサイドパネルレインフォースメントのパーキングブレーキペダルブラケット取付部に取り付けている。このため、カウルサイドパネルレインフォースメントの延設部と連結されたダッシュブレースによりカウルサイドパネルレインフォースメントの後退量が抑制されることでパーキングブレーキペダルブラケットに揺動可能に支持されているパーキングブレーキペダルの後退量も必然的に低減される。
請求項2記載の本発明によれば、請求項1記載の発明と同様に、ダッシュクロス及びカウルサイドパネルレインフォースメントが設けられているので、ダッシュパネル及びカウルサイドパネルの剛性は向上される。また、請求項1記載の発明と同様に、ダッシュクロスの車両幅方向外側の部位とカウルサイドパネルとがダッシュブレースによって連結される。これと共に、カウルサイドパネルレインフォースメントの延設部がダッシュブレース側へ延設されてダッシュブレースと接合されている。このため、ダッシュパネル側の剛性がカウルサイドパネルの剛性向上に寄与するのみならず、ダッシュパネルにおけるダッシュブレース周りの剛性は更に向上される。
上記の構成が採られた本発明では、前面衝突時、特に、フロントホイールや衝突物から直接的な入力を受ける微小ラップ衝突時に、ダッシュブレースはダッシュクロスと連結されているので、微小ラップ衝突時の後退が抑制される。すなわち、微小ラップ衝突時に、衝突荷重がフロントホイール等からカウルサイドパネル側に直接的に入力されても、直接的に荷重が入力されないダッシュパネル側と接合されているダッシュブレースの後退量は低減される。この点につき、本発明ではダッシュブレースに一体的にパーキングブレーキペダルブラケット取付部を設け、そこにパーキングブレーキペダルブラケットを取り付けている。上記により、パーキングブレーキペダルブラケットの後退量が抑制されると共に、パーキングブレーキペダルブラケットに揺動可能に支持されているパーキングブレーキペダルの後退量も必然的に低減される。
請求項1、2記載の本発明に係るペダル支持構造は、車両前面衝突時、特に微小ラップ衝突時において、パーキングブレーキペダルの後退量を低減することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るペダル支持構造を有する自動車の車体の一部を示す斜視図である。 図1に示される自動車の車体のA−A切断線におけるペダル支持構造を車両上方側から車両下方側に向って見た断面図である。 車両前面衝突時における側面視での変形位置を示すグラフである。 パーキングブレーキペダル後退量とフロントピラーインナーパネル後退量との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係るペダル支持構造を有する自動車の車体の一部を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係るペダル支持構造の第1実施形態について説明する。なお、図面に適宜示される矢印FRは車両前方を示し、矢印OUTは車両左方(車両幅方向一側)を示し、矢印UPは上方を示す。また、本実施形態では、左ハンドル車両の場合について説明する。
図1には、足踏み式パーキングブレーキのパーキングブレーキペダル装置60が車体へ取り付けられた状態をキャビン12から見た斜視図が示されている。車両の前部に設けられた車体前部としてのエンジンルーム14と、キャビン12との間には、車両幅方向に沿って平板状のダッシュパネル16が設けられている。このダッシュパネル16は、図示しないアクセルペダルやブレーキペダル、クラッチペダル等が取り付けられる構成とされている。また、ダッシュパネル16の下端部は、車両の底部を構成する図示しないフロアパネルが接合されている。このダッシュパネル16の上下方向における略中央部には、断面が略ハット形状とされたダッシュクロス18が、車両幅方向に沿って設けられている。
ダッシュパネル16の車両幅方向両端部には、カウルサイドパネル20がダッシュパネル16に対し略直角に取り付けられている。このカウルサイドパネル20の前方には、図示しないフロントホイールが設けられており、ダッシュパネル16には、このフロントホイールを収めるためキャビン12内へと凸形状に形成されたホイールハウスが設けられている。また、カウルサイドパネル20の上部には、キャビン12の天井へと繋げられた図示しないフロントピラーインナーパネルが取り付けられている。このフロントピラーインナーパネルには、車両幅方向に沿って図示しないインストルメントパネルレインフォースメントが取り付けられ、このインストルメントパネルレインフォースメントに、図示しないインストルメントパネルが取り付けられる構成とされている。
ダッシュクロス18とカウルサイドパネル20とは、ダッシュブレース22を介して連結されている。このダッシュブレース22は、板厚が2.0mmに設定され、ダッシュクロス18と同様、断面が略ハット形状とされかつ平面視で湾曲した形状に形成されている。また、ダッシュブレース22におけるダッシュクロス18側の端部は、ダッシュクロス18のキャビン12側に重ねられ、ボルト62により接合されている。同様に、ダッシュブレース22におけるカウルサイドパネル20側の端部は、後述するカウルサイドパネル20のダッシュブレース取付部66を介してカウルサイドパネルレインフォースメント26の延設部76にボルト32により接合されている。
足踏み式パーキングブレーキのパーキングブレーキペダル装置60は、車両幅方向を軸方向とする取付点CPを中心として車両前後方向に揺動可能とされたパーキングブレーキペダル10を備えていると共に、パーキングブレーキペダル10を支持するパーキングブレーキペダルブラケット24を備えている。このパーキングブレーキペダルブラケット24は、カウルサイドパネル20の車両前後方向に沿った側面28と、車両後方に面した側面30に設けられたパーキングブレーキペダルブラケット取付部68にボルト32により接合されている。この際、パーキングブレーキペダルブラケット24は、車両幅方向を軸方向としたボルト32が締め付けられることで側面28へ接合されている。また、パーキングブレーキペダルブラケット24は、車両前後方向を軸方向としたボルト32が締め付けられることで側面30のパーキングブレーキペダルブラケット取付部68へ接合されている。
パーキングブレーキペダル10には、図示しないブレーキワイヤが連結されており、このブレーキワイヤは同様に図示しないパーキングブレーキへと連結されている。したがって、パーキングブレーキペダル10を車両上側から乗員が踏み込むと、パーキングブレーキペダル10は取付点CPを中心に車両前側へ移動するように回動する。このようにパーキングブレーキペダル10が回動することで、パーキングブレーキが作動状態となる。また、パーキングブレーキの作動状態で上記のようにパーキングブレーキペダル10を踏み込んでパーキングブレーキペダル10を回動させると、パーキングブレーキの作動が解除される。
図2に示されるように、カウルサイドパネル20の車両外側面には、カウルサイドパネル20を補強する補強材としてのカウルサイドパネルレインフォースメント26が取り付けられている。このカウルサイドパネルレインフォースメント26は、矩形状の金属製の板材であり、カウルサイドパネル20のパーキングブレーキペダルブラケット取付部68の裏面に設けられる取付部74を有する。また、カウルサイドパネルレインフォースメント26は、この取付部74からダッシュブレース取付部66の裏面に沿うように延設された延設部76を有する。さらに、カウルサイドパネルレインフォースメント26の取付部74及び延設部76には、板厚方向に貫通した貫通孔38が設けられている。この貫通孔38は、ダッシュブレース22に設けられた板厚方向に貫通した貫通孔34及びパーキングブレーキペダルブラケット24の端部52に設けられた板厚方向に貫通した貫通孔42と同軸上に設けられている。そして、カウルサイドパネルレインフォースメント26の取付部74の前面及び延設部76の側面の貫通孔38付近には、ウェルドナット40がそれぞれ取り付けられている。
カウルサイドパネル20のダッシュブレース取付部66には、カウルサイドパネルレインフォースメント26の延設部76における貫通孔38と同軸上に、板厚方向に貫通した貫通孔36が設けられている。これにより、カウルサイドパネル20のダッシュブレース取付部66における貫通孔36と、ダッシュブレース22の貫通孔34と、カウルサイドパネルレインフォースメント26の貫通孔38とに、ボルト44が車両幅方向に沿って挿通されている。そして、ボルト44が車両幅方向を軸方向としてウェルドナット40と締結されていることで、ダッシュブレース22はカウルサイドパネル20のダッシュブレース取付部66に接合されている。同様に、パーキングブレーキペダルブラケット取付部68における貫通孔36と、パーキングブレーキペダルブラケット24の貫通孔42と、カウルサイドパネルレインフォースメント26の取付部74における貫通孔38とに、ボルト32が車両略前後方向に沿って挿通されている。そして、ボルト32が車両略前後方向を軸方向としてウェルドナット40と締結されていることで、パーキングブレーキペダルブラケット24はカウルサイドパネル20のパーキングブレーキペダルブラケット取付部68と接合されている。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、第1実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態に係るペダル支持構造によれば、ダッシュパネル16には車両幅方向に延在するダッシュクロス18が設けられているので、ダッシュクロス18が設けられていない構成に比べてダッシュパネル16の剛性は向上される。一方、カウルサイドパネル20の車両幅方向外側にはカウルサイドパネルレインフォースメント26が設けられているので、カウルサイドパネルレインフォースメント26が設けられていない構成に比べてカウルサイドパネル20の剛性は向上される。さらに、本実施形態では、ダッシュクロス18の車両幅方向外側の部位とカウルサイドパネル20とがダッシュブレース22によって連結されているため、ダッシュパネル16側の剛性がカウルサイドパネル20の剛性向上に寄与する。のみならず、カウルサイドパネルレインフォースメント26の延設部がダッシュブレース22側へ延設されてダッシュブレース22と接合されているため、ダッシュパネル16におけるダッシュブレース22周りの剛性は更に向上される。
上記の構成が採られた本実施形態では、前面衝突時、特に、フロントホイールや衝突物から直接的な入力を受ける微小ラップ衝突時に、カウルサイドパネル20の後退が抑制される。すなわち、微小ラップ衝突時に、衝突荷重がフロントホイール等からフロントピラー側、つまりカウルサイドパネル20側に直接的に入力されても、ダッシュパネル16側の剛性がカウルサイドパネル20側の剛性向上に寄与しているので、カウルサイドパネル20側の後退量が効果的に低減される。詳細には、微小ラップ衝突すると、フロントホイール等から直接的に衝突荷重が入力されるカウルサイドパネル20側では大きく後退し、当該衝突荷重が直接的には入力されないダッシュパネル16の中央側ではそれほど後退しない。したがって、ダッシュパネル16の中央側とカウルサイドパネル20側とを連結すれば、カウルサイドパネル20側の後退量を抑制できることになる。この点につき、本実施形態では、ダッシュクロス18でダッシュパネル16自体の剛性を高め、更にダッシュクロス18とカウルサイドパネル20とをダッシュブレース22で連結することにより、カウルサイドパネル20の剛性を向上させている。その上でカウルサイドパネルレインフォースメント26に設けた延設部76をダッシュブレース22と連結したので、カウルサイドパネル20側の後退量が低減される。そして、パーキングブレーキペダルブラケット24をカウルサイドパネルレインフォースメント26のパーキングブレーキペダルブラケット取付部68に取り付けている。このため、カウルサイドパネルレインフォースメント26の延設部76と連結されたダッシュブレース22によりカウルサイドパネルレインフォースメント26の後退量が抑制されることでパーキングブレーキペダルブラケット24に揺動可能に支持されているパーキングブレーキペダル10の後退量も必然的に低減される。これらのことから、車両前面衝突時、特に微小ラップ衝突時において、パーキングブレーキペダル10の後退量を低減することができる。
上述した効果を図3の線図と図4のグラフを用いてさらに説明する。
図3には、本実施形態に係るペダル支持構造を適用した場合とそうでない場合とで、車両前面衝突時におけるパーキングブレーキペダル10及びフロントドア開口部の前側部の車両後方への後退量を比較した線図が示されている。このフロントドア開口部の前側部は、フロントピラーインナーパネル及びフロントピラーインナーパネルの下部に設けられているカウルサイドパネル20により構成されている。なお、縦軸は車両上下方向の位置を示し、横軸は車両前後方向の位置を示している。細い破線グラフBが、車両前面衝突前の車両側面視におけるフロントドア開口部形状及びパーキングブレーキペダル10の位置を表している。細い一点鎖線グラフCが、本実施形態に係るペダル支持構造を適用していない場合の車両前面衝突後のフロントドア開口部形状及びパーキングブレーキペダル10の位置を表している。グラフCに示されるように、車両前面衝突により直接的な入力を受けたフロントピラーインナーパネル及びフロントピラーインナーパネルの下部に設けられているカウルサイドパネル20は、車両後方へ後退している。また、パーキングブレーキペダル10も同様に車両後方へと後退している。
これに対し、太い実線グラフAが、本実施形態に係るペダル支持構造を適用した場合の微小ラップ衝突後のフロントドア開口部形状及びパーキングブレーキペダル10の位置を表している。本実施形態では、衝突荷重が直接的には入力されないダッシュパネル16の中央側と衝突荷重が直接的に衝突荷重が入力されるカウルサイドパネル20とを連結している。このため、グラフAに示されるように、微小ラップ衝突時に、衝突荷重がフロントホイール等からフロントピラー側、つまりカウルサイドパネル20側に直接的に入力されても、カウルサイドパネル20側の後退量が効果的に低減される。これにより、本実施形態に係るペダル支持構造を適用していないグラフCと比較し、カウルサイドパネル20及びパーキングブレーキペダル10の後退量が抑制されることで、微小ラップ衝突時におけるパーキングブレーキペダル10と乗員との空間を確保する。よって、乗員に与える影響が少なくなる。
図4には、ダッシュブレース22の板厚が1.0mmの場合と2.0mmの場合とで微小ラップ衝突時におけるフロントピラーインナーパネル後退量及びパーキングブレーキペダル10の車両後方への後退量を比較したグラフが示されている。破線グラフDが、ダッシュブレース22の板厚1.0mmの場合のフロントピラーインナーパネル後退量とパーキングブレーキペダル10の後退量との関係を表している。微小ラップ衝突により直接的な入力を受けたフロントピラーインナーパネルが車両後方へ後退すると、板厚1.0mmのダッシュブレース22は破断する。すなわち、直接的な入力を受けないダッシュパネル16の中央部と直接的な入力を受けるフロントピラーインナーパネル及びカウルサイドパネル20との間で引き伸ばされるため、破断する。したがって、パーキングブレーキペダル10の後退を抑制できなくなるため、フロントピラーインナーパネル後退量に比例してパーキングブレーキペダル10も後退する。
これに対し、実線グラフEが、ダッシュブレース22の板厚2.0mmの場合のフロントピラーインナーパネル後退量とパーキングブレーキペダル10の後退量との関係を表している。ダッシュブレースの板厚を2.0mmとすることで、板厚1.0mmの場合と比較し剛性が向上する。このため、微小ラップ衝突により直接的な入力を受けたフロントピラーインナーパネルが車両後方へ後退されても、板厚2.0mmのダッシュブレース22は連結関係を維持する。つまり、直接的な入力を受けないダッシュパネル16の中央部と、直接的な入力を受けるフロントピラーインナーパネル及びカウルサイドパネル20との間で、破断されることなく連結関係を維持する。これにより、フロントピラーインナーパネルが車両後方へ後退しても、パーキングブレーキペダル10は後退が抑えられ、特にポイントF以降は後退が抑制される。
(第2実施形態)
次に、図5を用いて、本発明の第2実施形態に係るペダル支持構造について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、カウルサイドパネルレインフォースメント70には、板厚方向に貫通した貫通孔38が延設部76にのみ設けられている。この貫通孔38は、ダッシュブレース64に設けられた板厚方向に貫通した貫通孔34と同軸上に設けられている。そして、カウルサイドパネルレインフォースメント70の側面の貫通孔38付近には、ウェルドナット40が取り付けられている。
ダッシュブレース64は、カウルサイドパネル20の側面28に設けられたダッシュブレース取付部66を介してカウルサイドパネルレインフォースメント70の延設部76に接合されている。すなわち、車両幅方向を軸方向としたボルト44が貫通孔34、36、38へと挿通させられ、ウェルドナット40と締結されることによってダッシュブレース64は延設部76に接合されている。
ダッシュブレース64の車両後方側の端部46は、カウルサイドパネル20の側面28よりも車両後方側へと伸ばされている。この端部46には、後述するパーキングブレーキペダルブラケット54を取付けるためのパーキングブレーキペダルブラケット取付部72が設けられている。また、このパーキングブレーキペダルブラケット取付部72には板厚方向に貫通した貫通孔48と、側面にウェルドナット50が取り付けられている。
パーキングブレーキペダル装置60のパーキングブレーキペダルブラケット54は、車両外側の端部52がダッシュブレース64のパーキングブレーキペダルブラケット取付部72と平行になるように形成されている。また、パーキングブレーキペダルブラケット54の端部52は、板厚方向に貫通した貫通孔56が設けられている。したがって、パーキングブレーキペダルブラケット54の貫通孔56と、ダッシュブレース64の貫通孔48とに、車両幅方向を軸方向としたボルト58を挿通させ、ウェルドナット50と締結する。これにより、パーキングブレーキペダルブラケット54とダッシュブレース64とが接合されている。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、第2実施形態の作用並びに効果を説明する。
上記構成によっても、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。つまり、本実施形態に係るペダル支持構造によれば、第1実施形態と同様にダッシュクロス18及びカウルサイドパネルレインフォースメント70が設けられているので、ダッシュパネル16及びカウルサイドパネル20の剛性は向上される。また、第1実施形態と同様に、ダッシュクロス18の車両幅方向外側の部位とカウルサイドパネル20とがダッシュブレース64によって連結される。これと共に、カウルサイドパネルレインフォースメント70の延設部76がダッシュブレース64側へ延設されてダッシュブレース64と接合されている。このため、ダッシュパネル16側の剛性がカウルサイドパネル20の剛性向上に寄与するのみならず、ダッシュパネル16におけるダッシュブレース64周りの剛性は更に向上される。
上記の構成が採られた本実施形態では、前面衝突時、特に、フロントホイールや衝突物から直接的な入力を受ける微小ラップ衝突時に、ダッシュブレース64はダッシュクロス18と連結されているので、微小ラップ衝突時の後退が抑制される。すなわち、微小ラップ衝突時に、衝突荷重がフロントホイール等からカウルサイドパネル20側に直接的に入力されても、直接的に荷重が入力されないダッシュパネル16側と接合されているダッシュブレース64の後退量は低減される。この点につき、本実施形態ではダッシュブレース64に一体的にパーキングブレーキペダルブラケット取付部72を設け、そこにパーキングブレーキペダルブラケット54を取り付けている。上記により、パーキングブレーキペダルブラケット54の後退量が抑制されると共に、パーキングブレーキペダルブラケット54に揺動可能に支持されているパーキングブレーキペダル10の後退量も必然的に低減される。これらのことから、車両前面衝突時、特に微小ラップ衝突時において、パーキングブレーキペダル10の後退量を低減することができる。
なお、本実施形態では、パーキングブレーキペダルブラケット54がダッシュブレース64に接合されている位置は、ダッシュブレース64をカウルサイドパネル20に接合させている位置と異なる位置で接合されているが、これに限らず、同じ位置で接合されていても良い。すなわち、ダッシュブレース64とパーキングブレーキペダルブラケット54が、ボルト44及びウェルドナット40によってダッシュブレース64へ共締めすることにより接合させる。この構成でも、第1実施形態及び第2実施形態と同等の効果が得られる。
また、本実施形態では、カウルサイドパネルレインフォースメント70は、カウルサイドパネル20のパーキングブレーキペダルブラケット取付部68及びダッシュブレース取付部66の裏面に沿うように一体的に形成されている構成とされているが、これに限らず、ダッシュブレース取付部66の裏面にのみ設けられる構成としてもよい。また、カウルサイドパネルレインフォースメント70が無い構成としてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、パーキングブレーキペダルブラケット24、54をカウルサイドパネル20又はダッシュブレース64のどちらか一方に接合されているが、これに限らず、カウルサイドパネル20及びダッシュブレース22、64の両方に接合される構成としてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、パーキングブレーキペダル10の支持方法について説明したが、これに限らず、アクセルペダルやブレーキペダル及びクラッチペダル等他の足踏み操作するペダルに本構成を適用してもよい。
さらに、本構成では、ダッシュブレース22、64の板厚について具体的数値を表したが、これに限らず、車両によって異なるダッシュブレース22、64の取付レイアウトや、車両の重量等を考慮して、ダッシュブレース22、64が破断しない程度の剛性が確保できる板厚であればよい。
さらにまた、上述のペダル支持構造は、左ハンドル車用のペダル構造について説明したが、これに限らず、右ハンドル車用のペダル構造に適用されていても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 パーキングブレーキペダル
12 キャビン
14 エンジンルーム(車体前部)
16 ダッシュパネル
18 ダッシュクロス
20 カウルサイドパネル
22 ダッシュブレース
24 パーキングブレーキペダルブラケット
26 カウルサイドパネルレインフォースメント
54 パーキングブレーキペダルブラケット
64 ダッシュブレース
70 カウルサイドパネルレインフォースメント
72 パーキングブレーキペダルブラケット取付部
74 取付部
76 延設部

Claims (2)

  1. 車体前部とキャビンとを隔成するダッシュパネルに設けられ車両幅方向に延在するダッシュクロスの車両幅方向外側の部位とカウルサイドパネルとを連結するダッシュブレースと、
    パーキングブレーキペダルを揺動可能に支持するパーキングブレーキペダルブラケットと、
    前記カウルサイドパネルの車両幅方向外側に設けられ、前記パーキングブレーキペダルブラケットが取り付けられる取付部と、当該取付部から前記ダッシュブレース側へ延設されて前記ダッシュブレースと接合された延設部と、を含んで構成されたカウルサイドパネルレインフォースメントと、
    を有するペダル支持構造。
  2. 車体前部とキャビンとを隔成するダッシュパネルに設けられ車両幅方向に延在するダッシュクロスの車両幅方向外側の部位とカウルサイドパネルとを連結するダッシュブレースと、
    パーキングブレーキペダルを揺動可能に支持するパーキングブレーキペダルブラケットと、
    前記ダッシュブレースに一体的に形成され、前記パーキングブレーキペダルブラケットが取り付けられるパーキングブレーキペダルブラケット取付部と、
    を有するペダル支持構造。
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