JP2021070467A - 車両構造 - Google Patents
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Description
車両の左右両側に配置され、車両前後方向に延びるサイドメンバと、
前記サイドメンバの上側に配置されるダッシュパネルと、
前記サイドメンバの下側に配置されるサスペンションメンバと、を備え、
前記サスペンションメンバは、前記サイドメンバの下面に取り付けられる上端部を有し、
前記ダッシュパネルの左右両側の下端部と前記サスペンションメンバの前記上端部とは、互いに前記サイドメンバを挟む車両上下方向の対向位置に設けられている。
前記ダッシュパネルの左右両側のうち少なくとも一方に、車両上下方向に延びる縦補強部材を有することが挙げられる。
<全体構成>
図1〜図4を参照して、実施形態1の車両構造100の概要を説明する。車両構造100は、車両の前部において、左右両側に配置されるサイドメンバ1と、サイドメンバ1の上側に配置されるダッシュパネル3と、サイドメンバ1の下側に配置されるサスペンションメンバ4とを備える。車両構造100の特徴の1つは、図2〜図4に示すように、ダッシュパネル3の下端部30とサスペンションメンバ4の上端部40とが互いにサイドメンバ1を挟む上下方向の対向位置に設けられている点にある。以下、図5〜図7も適宜参照しつつ、車両構造100の構成について詳しく説明する。図1では、ボディ110の外観を二点鎖線で示す。図2〜図6では、車両構造100の右側のみを図示し、左側については図示を省略する。以下の説明では、サイドメンバをサイメン、サスペンションメンバをサスメンと呼ぶ場合がある。
サイメン1は、図1に示すように、車両の左右両側に前後方向に延びるように設けられる車両の構造材である。サイメン1は、図4に示すように、前後方向に直交する断面が閉断面をなす筒体で構成されている。本例のサイメン1の形状は、上記断面が略四角形の角筒状である。サイメン1は、例えば、鋼やアルミニウム合金などの金属で形成されている。本例の場合、サイメン1は、上方が開口する断面逆ハット状の第1部材と、第1部材の上記開口を塞ぐ平板状の第2部材とを上下に重ね合わせて溶接することにより構成されている。溶接には、例えば、焼抜き栓溶接(SPW)、アーク溶接、スポット溶接などが挙げられる。
フロントクロスメンバ71は、サイメン1の前端部に配置される。フロントクロスメンバ71は、左右方向に延びてサイメン1間に架け渡されるように取り付けられている。本例では、フロントクロスメンバ71が左右のサイメン1の前端面に上記溶接やボルト締結などにより固定されている。
クロスメンバ72は、後述するサスメン4の後方であって、サイメン1の前後方向の途中に配置される。クロスメンバ72は、左右方向に延びてサイメン1間に架け渡されるように取り付けられている。本例では、クロスメンバ72が左右のサイメン1の下面14に上記溶接やボルト締結などにより固定されている。
フロアパネル8は、車室の下面を構成する。フロアパネル8は、図3に示すように、サイメン1の上側であって、左右のサイメン1間に配置され、後述するダッシュパネル3の下端部30から後方に延びる(図1も参照)。上述したフロントクロスメンバ71、クロスメンバ72及びフロアパネル8は、上記金属で形成されている。
ダッシュパネル3は、車室の前面を構成する。ダッシュパネル3は、図4に示すように、左右方向に延びて、左右両側の下端部30がサイメン1の上側に取り付けられる。ダッシュパネル3は、図2、図3に示すように、フロアパネル8の前端部に連結され、フロアパネル8から上方に立ち上がるように設けられている(図6も参照)。本例では、ダッシュパネル3の下端部30が後方に折り曲げられ、この折り曲げられた部分とフロアパネル8の前端部とが互いに重なるように接合されている。ダッシュパネル3の下端部30は左右のサイメン1の上面13に上記溶接により固定されている。ダッシュパネル3の上端部は、カウルパネル75(図3、図4)の下面に接合されている。カウルパネル75は、ダッシュパネル3の上端部に沿って配置され、車両の左右両側に設けられるフロントピラーに連結される。フロントピラーの図示は省略している。カウルパネル75の上方には、図示しないウインドシールドが配置される。
本例のダッシュパネル3は、図3、図4に示すように、サイメン1の上方に位置する部分に上下方向に延びる縦補強部材31を有する。縦補強部材31は、ダッシュパネル3の左右両側の少なくとも一方に設けられる。本例では、縦補強部材31がダッシュパネル3の右側、即ち運転席側にのみ設けられているが、縦補強部材31はダッシュパネル3の左右両側に設けられていてもよい。また、縦補強部材31は、ダッシュパネル3における車室内側の後面に配置されていてもよいし、車室外側の前面に配置されていてもよい。本例では、縦補強部材31がダッシュパネル3の後面に上記溶接により固定されている。ダッシュパネル3及び縦補強部材31は、上記金属で形成されている。
サスメン4は、図1、図4に示すように、左右方向に延びてサイメン1間に架け渡されるように、サイメン1の下側に取り付けられる。サスメン4は、サイメン1の下面14に取り付けられる上端部40(図4)を有する。上端部40は、サスメン4の左右の両端部から上方に突出するように設けられている。サスメン4の上端部40は左右のサイメン1の下面14にボルトなどの締結部材により固定されている。具体的には、図6に示すように、サイメン1の下面14にボルト45が挿通されるボルト挿通孔が形成されており、上端部40には、ボルト挿通孔に連通する貫通孔が形成されている。サイメン1の下面14には、ボルト挿通孔に対応する位置の上側にナット46が取り付けられている(図5も参照)。上端部40の貫通孔には、円筒状のカラー47が挿入されている。ナット46は、後述する下部補強部材15の底面部15a上に溶接により固定されている。この底面部15aには、サイメン1の下面14に設けられたボルト挿通孔と同じ位置にボルト挿通孔が形成されている。カラー47は、上端部40の下面に溶接により固定されている。そして、ボルト45が上端部40の下側からカラー47に挿通されてナット46に締結されている。サスメン4は、上記金属で形成されている。
サスメン4の両端部には、図1に示すように、図示しない前輪を懸架するロアアーム5が取り付けられている。ロアアーム5は、サスメン4の端部から外側に張り出すように設けられる。本例のロアアーム5は、左右方向に略沿って延びる前アーム部51と、前アーム部51から後方斜め内側に向かって延びる後アーム部52とを有する。
ダッシュパネル3の下端部30とサスメン4の上端部40とは、図2、図3に示すように、サイメン1の上下両側の対向する位置に取り付けられている(図6も参照)。換言すれば、ダッシュパネル3の下端部30とサスメン4の上端部40とが、サイメン1に対して、上下方向から見て前後方向に重なる位置に配置されている。そのため、サイメン1において、ダッシュパネル3の取付位置とサスメン4の取付位置とが前後方向に重なるように設けられている。ダッシュパネル3の取付位置とは、サイメン1の上面13における下端部30との接合面である。サスメン4の取付位置とは、サイメン1における上端部40が接続される位置であって、サイメン1の下面14(図6)のうち、上端部40が接する部分をいう。
下部補強部材15は、図2、図3に示すように、サイメン1におけるダッシュパネル3の取付位置のうち、下側部分にのみ設けられる(図5、図6も参照)。下部補強部材15は、サイメン1の下側を補強して、サイメン1のダッシュパネル3及びサスメン4の取付位置において上側と下側とで剛性差を付与する。本例の場合、サイメン1の下側を上側よりも高剛性とする。下部補強部材15の形状は、上方が開口する樋状である。下部補強部材15は、図5、図6に示すように、底面部15aと、底面部15aの左右両端部から上方に立ち上がる側面部15bとを有し、底面部15aがサイメン1の内部の下面に、側面部15bがサイメン1の内部の左右側面に接するように取り付けられている。底面部15aの幅、即ち左右方向の長さは、サイメン1の内部の下面の幅と略同じである。側面部15bの高さ、即ち上下方向の長さは、サイメン1の左右側面の高さの半分以下である。下部補強部材15は、サイメン1の内部の下面に沿って配置され、上記溶接により固定されている。下部補強部材15は、上記金属で形成されている。下部補強部材15は、左右のサイメン1の双方に設けられていてもよいし、運転席側、即ち右側のサイメン1にのみ設けられていてもよい。本例では、下部補強部材15は、サスメン4の上端部40よりも前後方向に長く形成されており、ダッシュパネル3の取付位置から前方及び後方に延びている。
内部補強部材20は、図2、図3に示すように、サイメン1におけるダッシュパネル3の取付位置に設けられる(図5、図6も参照)。内部補強部材20は、サイメン1がダッシュパネル3の取付位置で屈曲する際、サイメン1が上下方向に押し潰されるように変形することを抑制する。内部補強部材20の形状は、側面視で、下方が開口する逆ハット状である。内部補強部材20は、図6、図7に示すように、サイメン1の内部の上面に接する上壁部21と、上壁部21の前後両端部からサイメン1の内部の下面に向かって延びる前壁部22及び後壁部23とを有する。上壁部21の幅、即ち左右方向の長さは、サイメン1の内部の上面の幅と略同じである。前壁部22及び後壁部23の形状は、サイメン1の内部の断面形状と略同じである。前壁部22及び後壁部23には、下端部から前後方向に突出する下フランジ部22a、23aと、左右両端部から前後方向に突出する横フランジ部22b、23bとが設けられている。下フランジ部22a、23aがサイメン1の内部の下面に上記溶接により固定されると共に、横フランジ部22b、23bがサイメン1の内部の左右側面に上記溶接により固定されている。内部補強部材20は、左右のサイメン1の双方に設けられていてもよいし、運転席側、即ち右側のサイメン1にのみ設けられていてもよい。
次に、図8、図9を参照して、実施形態1の車両構造100について、前面衝突時の挙動を説明する。図8、図9では、衝突前の状態を二点鎖線で仮想的に示し、衝突後の状態を実線で示す。
上述した実施形態1の車両構造100は、次の作用効果を奏する。
サイメン1において、ダッシュパネル3の取付位置の下側にサスメン4の上端部40が固定されることにより、ダッシュパネル3の取付位置近傍における剛性がサスメン4によって高められる。そのため、前面衝突時、前方からの荷重によるサイメン1の変形をダッシュパネル3の手前までで終了させることができ、前面衝突時の荷重をダッシュパネル3の前方で吸収することが可能である。よって、車両前部の変形が車室まで及び難く、車室前側の変形を抑制し易い。
サイメン1内に下部補強部材15が設けられていることで、ダッシュパネル3の取付位置近傍においてサイメン1の下側の剛性をより高めることができる。そのため、サイメン1の上記屈曲による変形をコントロールして、前面衝突時の荷重をより効果的に吸収できる。
実施形態2に係る車両構造100を図10、図11に基づいて説明する。実施形態2の車両構造100は、フロア補強部材81を有する点で、実施形態1と異なる。以下では、実施形態1との相違点を中心に説明し、実施形態1と共通する事項についてはその説明を省略する。図10、図11では、図3、図6と同様に、車両構造100の右側のみを図示し、左側については図示を省略する。
本実施形態では、フロアパネル8は、図10、図11に示すように、サイメン1の上方に位置する部分に前後方向に延びるフロア補強部材81を有する。つまり、サイメン1,フロアパネル8及びフロア補強部材81は上下方向に重なるように設けられている。フロア補強部材81は、フロアパネル8の上面に前後方向に沿って設けられている。フロア補強部材81は、フロアパネル8の左右両側の少なくとも一方に設けられていればよい。本例では、フロア補強部材81がフロアパネル8の左右両側に設けられている。フロア補強部材81はフロアパネル8の上面に上記溶接により固定されている。フロア補強部材81は、上記金属で形成されている。
上述した実施形態2の車両構造100では、実施形態1の作用効果に加えて、次の作用効果を奏する。
110 ボディ
1 サイドメンバ(サイメン)
13 上面
14 下面
15 下部補強部材
15a 底面部
15b 側面部
20 内部補強部材
21 上壁部
22 前壁部
23 後壁部
22a、23a 下フランジ部
22b、23b 横フランジ部
3 ダッシュパネル
30 下端部
31 縦補強部材
4 サスペンションメンバ(サスメン)
40 上端部
45 ボルト 46 ナット 47 カラー
5 ロアアーム
51 前アーム部
52 後アーム部
53、54 ブッシュ
6 ナックル
61 ハブ
62 アーム部
71 フロントクロスメンバ
72 クロスメンバ
75 カウルパネル
8 フロアパネル
81 フロア補強部材
90 ステアリングギアボックス
91 タイロッド
Claims (2)
- 車両の左右両側に配置され、車両前後方向に延びるサイドメンバと、
前記サイドメンバの上側に配置されるダッシュパネルと、
前記サイドメンバの下側に配置されるサスペンションメンバと、を備え、
前記サスペンションメンバは、前記サイドメンバの下面に取り付けられる上端部を有し、
前記ダッシュパネルの左右両側の下端部と前記サスペンションメンバの前記上端部とは、互いに前記サイドメンバを挟む車両上下方向の対向位置に設けられている車両構造。 - 前記ダッシュパネルの左右両側のうち少なくとも一方に、車両上下方向に延びる縦補強部材を有する請求項1に記載の車両構造。
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- 2020-03-06 JP JP2020039365A patent/JP7129749B2/ja active Active
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