JP2015036271A - 自転車用チャイルドシートおよび自転車、ならびにエアバッグモジュール - Google Patents

自転車用チャイルドシートおよび自転車、ならびにエアバッグモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】自転車転倒時の安全性を高めることができるようにする。【解決手段】自転車本体の傾斜状態を検出する傾斜センサと、自転車本体に取り付けられ、ヘッドレスト部71、背もたれ部72、およびフットレスト部73を有するチャイルドシート本体と、チャイルドシート本体の左側部分において少なくとも背もたれ部72に対応する側方領域に取り付けられ、傾斜センサの検出結果に応じて膨張する第1のエアバッグ50Lと、チャイルドシート本体の右側部分において少なくとも背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられ、傾斜センサの検出結果に応じて膨張する第2のエアバッグ50Rとを備える。【選択図】図7

Description

本開示は、自転車用チャイルドシート、およびそれを備える自転車に関する。また、自転車用チャイルドシートに用いられるエアバッグモジュールに関する。
自転車において、幼い子供を同乗させる場合、自転車用チャイルドシートが利用される。自転車用チャイルドシートには、自転車の前輪上部に取り付けられるフロント用チャイルドシートや、後輪上部に取り付けられるリア用チャイルドシートがある。
特開2002−59879号公報
特許文献1には、3点式の安全ベルトを備えることで、同乗した子供の安全性を高めるようにした自転車用チャイルドシートが提案されている。しかしながら、安全ベルトを備えただけでは、転倒時において十分に子供を保護することが困難である。自転車の構造上、立ち歩き歩行、急な旋回、子供が揺れた際などに安定な走行をするのは困難であり、そのような場合、運転者が支えきれずに転倒してしまうおそれがある。特に、フロント用チャイルドシートとリア用チャイルドシートとを装着し、2人の子供を同乗させるなどして自転車の重量が普段よりも重くなった場合には、より転倒しやすくなる。また、電動アシスト自転車の場合にはさらに自転車の重量が重くなり、転倒しやすくなる。その結果として、子供が怪我をするおそれがある。
本開示の目的は、自転車転倒時の安全性を高めることができるようにした自転車用チャイルドシート、および自転車、ならびにエアバッグモジュールを提供することにある。
本開示による自転車用チャイルドシートは、自転車本体の傾斜状態を検出する傾斜センサと、自転車本体に取り付けられ、ヘッドレスト部、背もたれ部、およびフットレスト部を有するチャイルドシート本体と、チャイルドシート本体の左側部分において少なくとも背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられ、傾斜センサの検出結果に応じて膨張する第1のエアバッグと、チャイルドシート本体の右側部分において少なくとも背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられ、傾斜センサの検出結果に応じて膨張する第2のエアバッグとを備えたものである。
本開示による自転車用は、自転車本体と、自転車本体の傾斜状態を検出する傾斜センサと、自転車本体に取り付けられ、ヘッドレスト部、背もたれ部、およびフットレスト部を有するチャイルドシート本体と、チャイルドシート本体の左側部分において少なくとも背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられ、傾斜センサの検出結果に応じて膨張する第1のエアバッグと、チャイルドシート本体の右側部分において少なくとも背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられ、傾斜センサの検出結果に応じて膨張する第2のエアバッグとを備えたものである。
本開示によるエアバッグモジュールは、ヘッドレスト部、背もたれ部、およびフットレスト部を有する自転車用のチャイルドシート本体に取り付けられるエアバッグモジュールであって、エアバッグと、自転車本体の傾斜状態を示す検出信号に基づいて前記エアバッグを膨張させるインフレータとを備え、前記チャイルドシート本体の左側部分または右側部分における、少なくとも前記背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられるようにしたものである。
本開示による自転車用チャイルドシート、自転車、またはエアバッグモジュールでは、チャイルドシート本体の左側部分または右側部分における、少なくとも背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられたエアバッグが、自転車本体の傾斜状態に応じて展開する。
本開示の自転車用チャイルドシート、自転車、またはエアバッグモジュールによれば、チャイルドシート本体の左側部分または右側部分における、少なくとも背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられたエアバッグが、自転車本体の傾斜状態に応じて展開するようにしたので、自転車転倒時の安全性を高めることができる。
本開示の一実施の形態に係る自転車の全体構成の一例を示す構成図である。 リア用チャイルドシートの本体の一構成例を示す前側斜視図である。 フロント用チャイルドシートの本体の一構成例を示す前側斜視図である。 制御系の一構成例を示すブロック図である。 リア用チャイルドシートにおけるエアバッグの展開状態の一例を示す前側斜視図である。 フロント用チャイルドシートにおけるエアバッグの展開状態の一例を示す前側斜視図である。 リア用チャイルドシートにおけるエアバッグの展開状態の第1の例を背面側の構造と共に示す後側斜視図である。 リア用チャイルドシートにおけるエアバッグの展開状態の第2の例を背面側の構造と共に示す後側斜視図である。 リア用チャイルドシートにおけるエアバッグの内側部分の構造の第1の例を示す前側斜視図である。 リア用チャイルドシートにおけるエアバッグの内側部分の構造の第2の例を示す前側斜視図である。 リア用チャイルドシートにおけるエアバッグの展開状態の一例を示す説明図である。 エアバッグの内側部分の表面構造の一例を示す断面図である。 エアバッグの屈曲構造の一変形例を示す説明図である。 リア用チャイルドシートにおけるエアバッグの内側部分の構造の一変形例を示す前側斜視図である。 リア用チャイルドシートにおけるフットレスト部の構造の一変形例を示す前側斜視図である。 リア用チャイルドシートにおけるエアバッグの構造の一変形例を示す後側斜視図である。 リア用チャイルドシートの構造の一変形例を示す前側斜視図である。 リア用チャイルドシートにおけるエアバッグの構造の一変形例を示す側面図である。 フロント用チャイルドシートに取り付けられるエアバッグの一変形例を示す前側斜視図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.構成
1.1 自転車の全体構成
1.2 リア用チャイルドシートの構成
1.3 フロント用チャイルドシートの構成
1.4 エアバッグの詳細な構成
1.5 制御系の構成
2.動作
3.効果
4.変形例
[1.構成]
(1.1 自転車の全体構成)
図1は、本開示の一実施の形態に係る自転車の全体構成の一例を示している。この自転車は、自転車本体1と、自転車本体1に取り付けられるフロント用チャイルドシート2およびリア用チャイルドシート3とを備えている。自転車本体1は、前輪4と、後輪5と、サドル6と、荷台7と、ハンドルバー8と、フロントフォーク9と、シートチューブ10と、ダウンチューブ11と、電動アシスト電源部12とを有している。
この自転車はまた、走行をアシストするための駆動機構を備えている。電動アシスト電源部12は、その駆動機構を駆動するための電力を供給するものであり、例えば燃料電池またはリチウムイオン電池等を含んでいる。なお、本実施の形態では電動アシスト機能を有する自転車を例にして説明するが、本開示による技術は電動アシスト機能を持たない通常の自転車にも適用可能である。
フロント用チャイルドシート2は、サドル6よりも前側において、前輪4の上部に取り付けられている。リア用チャイルドシート3は、サドル6よりも後ろ側において、後輪5および荷台7の上部に取り付けられている。フロント用チャイルドシート2およびリア用チャイルドシート3は、自転車本体1に対して着脱可能であってもよい。
(1.2 リア用チャイルドシートの構成)
図2は、リア用チャイルドシート3の本体の一構成例を示している。リア用チャイルドシート3の本体は、ヘッドレスト部71と、背もたれ部72と、フットレスト部73とを有している。ヘッドレスト部71、背もたれ部72、およびフットレスト部73は例えば、一体的な構成とされている。リア用チャイルドシート3の本体の前側には、取手部74が取り付けられている。
リア用チャイルドシート3の本体の左側部分において少なくとも背もたれ部72に対応する側方領域には、第1のエアバッグとして、左側エアバッグ50Lが取り付けられている。図2の構成例では、左側エアバッグ50Lが、リア用チャイルドシート3の本体の背面(外側)付近の左側部分において、ヘッドレスト部71、背もたれ部72、およびフットレスト部73に対応する側方領域の全体に亘って取り付けられている。左側エアバッグ50Lは、チャイルドシート本体に対して着脱可能(交換可能)であってもよい。
リア用チャイルドシート3の本体の右側部分において少なくとも背もたれ部72に対応する側方領域には、第2のエアバッグとして、右側エアバッグ50Rが取り付けられている。図2の構成例では、右側エアバッグ50Rが、リア用チャイルドシート3の本体の背面(外側)付近の右側部分において、ヘッドレスト部71、背もたれ部72、およびフットレスト部73に対応する側方領域の全体に亘って取り付けられている。右側エアバッグ50Rは、チャイルドシート本体に対して着脱可能(交換可能)であってもよい。
左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rはそれぞれ、後述する傾斜センサ21(図4)の検出結果に応じて独立して展開、膨張するようになっている。より具体的には、後述する傾斜センサ21(図4)によって検出された傾斜方向に応じて、左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rのいずれか一方のみが膨張するようになっている。例えば右側方向への傾斜が検出された場合には、右側エアバッグ50Rが膨張するようになっている。
図5は、リア用チャイルドシート3におけるエアバッグの展開状態の一例を示している。左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rはそれぞれ、リア用チャイルドシート3の本体に着座した子供15の頭部から足部までを側方から覆うように展開するようになっている。なお、図5では、右側エアバッグ50Rを展開した状態の一例を示しているが、左側エアバッグ50Lについても同様の展開状態となる。
(1.3 フロント用チャイルドシートの構成)
図3は、フロント用チャイルドシート2の本体の一構成例を示している。フロント用チャイルドシート2の本体は、ヘッドレスト部81と、背もたれ部82と、フットレスト部83とを有している。ヘッドレスト部81およびフットレスト部83は例えば、背もたれ部82に対して、位置を調整可能な構成とされている。
フロント用チャイルドシート2の本体の左側部分において少なくとも背もたれ部82に対応する側方領域には、第1のエアバッグとして、左側エアバッグ60Lが取り付けられている。図3の構成例では、左側エアバッグ60Lが、フロント用チャイルドシート2の本体の外側の左側部分において、背もたれ部82に対応する側方領域に取り付けられている。左側エアバッグ60Lは、チャイルドシート本体に対して着脱可能(交換可能)であってもよい。
フロント用チャイルドシート2の本体の右側部分において少なくとも背もたれ部82に対応する側方領域には、第2のエアバッグとして、右側エアバッグ60Rが取り付けられている。図3の構成例では、右側エアバッグ60Rが、フロント用チャイルドシート2の本体の外側の右側部分において、背もたれ部82に対応する側方領域に取り付けられている。右側エアバッグ60Rは、チャイルドシート本体に対して着脱可能(交換可能)であってもよい。
左側エアバッグ60Lおよび右側エアバッグ60Rはそれぞれ、リア用チャイルドシート3における左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rと同様に、後述する傾斜センサ21(図4)の検出結果に応じて独立して展開、膨張するようになっている。より具体的には、後述する傾斜センサ21(図4)によって検出された傾斜方向に応じて、左側エアバッグ60Lおよび右側エアバッグ60Rのいずれか一方のみが膨張するようになっている。例えば右側方向への傾斜が検出された場合には、右側エアバッグ60Rが膨張するようになっている。
図6は、フロント用チャイルドシート2におけるエアバッグの展開状態の一例を示している。左側エアバッグ60Lおよび右側エアバッグ60Rはそれぞれ、フロント用チャイルドシート2の本体に着座した子供15の、少なくとも頭部および胴部を側方から覆うように展開するようになっている。なお、図6では、右側エアバッグ60Rを展開した状態の一例を示しているが、左側エアバッグ60Lについても同様の展開状態となる。
(1.4 エアバッグの詳細な構成)
以下、図7〜図12を参照して、リア用チャイルドシート3に取り付けられるエアバッグを例に詳細な構成を説明するが、フロント用チャイルドシート2に取り付けられるエアバッグに対しても適宜、同様の構成を適用可能である。
図7は、リア用チャイルドシート3におけるエアバッグの展開状態の第1の例を背面側の構造と共に示している。なお、図7では、左側エアバッグ50Lを展開した状態の一例を示しているが、右側エアバッグ50Rについても同様の展開状態となる。
リア用チャイルドシート3の背面側には、後述する制御部40(図4)が取り付けられていてもよい。また、リア用チャイルドシート3の背面側の最上部には、後述する傾斜センサ21(図4)が取り付けられていてもよい。傾斜センサ21を上部に設けることにより、傾斜状態を検出しやすくなる。リア用チャイルドシート3の背面側にはまた、左側用エアボンベ33L,34Lと、右側用エアボンベ33R,34Rとが取り付けられていてもよい。リア用チャイルドシート3の背面側にはまた、制御部40等に電力を供給するための電源部が取り付けられていてもよい。ただし、制御部40等への電力を電動アシスト電源部12(図1)から供給するようにしてもよい。左側用エアボンベ33L,34Lと右側用エアボンベ33R,34Rはそれぞれ、リア用チャイルドシート3の本体に対して着脱可能(交換可能)であってもよい。
左側用エアボンベ33L,34Lは、左側エアバッグ50Lを膨張させるためのガスGを供給する第1のインフレータである。左側用エアボンベ33L,34Lはそれぞれ異なる部位から左側エアバッグ50Lに対してガスGを供給するようになっている。より具体的には、左側用エアボンベ33Lは、左側エアバッグ50Lにおける上部51Lに取り付けられ、上部51Lから左側エアバッグ50Lのバッグ室56にガスGを供給するようになっている。左側用エアボンベ34Lは、左側エアバッグ50Lにおける下部52Lに取り付けられ、下部52Lから左側エアバッグ50Lのバッグ室56にガスGを供給するようになっている。
右側用エアボンベ33R,34Rは、右側エアバッグ50Rを膨張させるためのガスGを供給する第2のインフレータである。右側用エアボンベ33R,34Rはそれぞれ異なる部位から左側エアバッグ50Rに対してガスGを供給するようになっている。より具体的には、左側用エアボンベ33Rは、右側エアバッグ50Rにおける上部51Rに取り付けられ、上部51Rから右側エアバッグ50Rのバッグ室56にガスGを供給するようになっている。右側用エアボンベ34Rは、左側エアバッグ50Rにおける下部52Rに取り付けられ、下部52Rから右側エアバッグ50Rのバッグ室56にガスGを供給するようになっている。
このように、左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rのそれぞれにおいて、複数のボンベによって異なる部位からガスGを供給することによって、エアバッグの展開速度を高めることができる。
左側用エアボンベ33L,34Lおよび右側用エアボンベ33R,34Rはそれぞれ、例えば電磁弁を有するCO2ボンベで構成することが好ましい。電磁弁を有するCO2ボンベで構成することにより、火薬を用いたボンベに比べて、展開時にエアバッグが子供に接触した際の怪我を防ぐことができると共に、動作時の音が軽減されるので、安全性を高めることができる。また、自転車転倒時に子供15をリラックスさせるために、アロマ付きのガスGを供給するようにしてもよい。また、アロマを発生する装置を別途、設けるようにしてもよい。
左側エアバッグ60Lおよび右側エアバッグ60Rはそれぞれ、防水性の高い布や樹脂製の収納容器内に収納されていることが望ましい。エアバッグの素材自体も、防水性の高い布で構成されていることが望ましい。収納容器には例えばビスロンファスナ等を設けて、エアバッグを容易に展開可能にすることが望ましい。
左側エアバッグ60Lおよび右側エアバッグ60Rはそれぞれ、地面との衝突やけがを防止するクッションの役目を果たすため、展開時に自動的にガスGを排出するようなベントは設けずに、展開後の形状をそのまま維持することが望ましい。代わりに、展開後のガス抜きを手動で行うためのボタン等を設けたり、取り外して空気を抜くことが望ましい。
図8は、リア用チャイルドシート3におけるエアバッグの展開状態の第2の例を背面側の構造と共に示している。図7では、上部から下部までバッグ室56を単一の構成にしているが、図8に示したようにバッグ室56をバッグ室上部56Aと、バッグ室下部56Bとに分割された構成にしてもよい。バッグ室上部56Aとバッグ室下部56Bは、完全に分離されていてもよいし、バッグ室上部56Aとバッグ室下部56Bとを相互にガスGが行き来できるような連結部を有していてもよい。この場合、左側用エアボンベ33Lは、左側エアバッグ50Lにおける上部51Lに取り付けられ、バッグ室上部56AにガスGを供給する。左側用エアボンベ34Lは、左側エアバッグ50Lにおける下部52Lに取り付けられ、バッグ室下部56BにガスGを供給する。右側エアバッグ50Rについても同様である。
左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rはそれぞれ、リア用チャイルドシート3の本体に対して外側に向かった後、内側に向かうように展開するようになっている。このような展開をさせるための構造を図9および図11を参照して説明する。
図9は、リア用チャイルドシート3におけるエアバッグの内側部分の構造の第1の例を示している。なお、図9では、右側エアバッグ50Rを展開した状態の一例を示しているが、左側エアバッグ50Lについても同様の構造および展開状態となる。図11は、リア用チャイルドシート3におけるエアバッグの展開状態を上部から見た一例を示している。なお、図11では、説明のために右側エアバッグ50Rおよび左側エアバッグ50Lの両方を展開した状態で示しているが、実際には同時に展開されるのは、いずれか一方のエアバッグのみである。
左側エアバッグ50Lは、図11に示したように、リア用チャイルドシート3の本体に対して一旦、外側方向XL1に向かった後、内側方向XL2に向かうように展開するようになっている。これにより、左側への自転車転倒時に子供15を左側から安全に包み込むように保護することが可能となる。このため、左側エアバッグ50Lは、展開した形状が、リア用チャイルドシート3の本体に対して内側に屈曲していることが好ましい。また、左側エアバッグ50Lには紐状部材53Lが取り付けられていることが好ましい。紐状部材53Lは、一端が左側エアバッグ50Lが展開した状態における左側エアバッグ50Lの内側部分に取り付けられ、左側エアバッグ50Lをリア用チャイルドシート3の本体に対して内側に引っ張るための第1の紐状部材である。紐状部材53Lは、図9に示したように、左側エアバッグ50Lの内側の上部から下部に亘って、複数設けられていることが好ましい。紐状部材53Lは、伸縮性のあるゴム状のものであってもよい。
右側エアバッグ50Rも同様に、図11に示したように、リア用チャイルドシート3の本体に対して一旦、外側方向XR1に向かった後、内側方向XR2に向かうように展開するようになっている。これにより、右側への自転車転倒時に子供15を右側から安全に包み込むように保護することが可能となる。このため、右側エアバッグ50Rは、展開した形状が、リア用チャイルドシート3の本体に対して内側に屈曲していることが好ましい。また、右側エアバッグ50Rには紐状部材53Rが取り付けられていることが好ましい。紐状部材53Rは、一端が右側エアバッグ50Rが展開した状態における右側エアバッグ50Rの内側部分に取り付けられ、右側エアバッグ50Rをリア用チャイルドシート3の本体に対して内側に引っ張るための第2の紐状部材である。紐状部材53Rは、紐状部材53Lと同様に、右側エアバッグ50Rの内側の上部から下部に亘って、複数設けられていることが好ましい。紐状部材53Rは、伸縮性のあるゴム状のものであってもよい。
また、左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rはそれぞれ、図11の下段に示したように、展開した状態において、リア用チャイルドシート3の本体側の付け根部分の厚みt1を小さくし、中央部の厚みt2を大きくすることが好ましい。自転車転倒時に付け根部分が地面等に接触するとエアバッグの破裂等の原因となるおそれがあるが、付け根部分の厚みt1を小さくすることにより、それを防止することができる。
図10は、リア用チャイルドシート3におけるエアバッグの内側部分の構造の第2の例を示している。なお、図10では、右側エアバッグ50Rを展開した状態の一例を示しているが、左側エアバッグ50Lについても同様の構造および展開状態となる。
左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rはそれぞれ、展開した状態において、内側部分の形状が、子供15の少なくとも頭部および胴部を収容するような凹部54を有していることが望ましい。これにより、自転車転倒時に子供15が外に投げ出されることを防止することができる。
また。左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rはそれぞれ、リア用チャイルドシート3の本体の下方から上方に行くに従い厚みが大きくなる展開形状を有していることが望ましい。図10に示したように、上部の厚みta、中部の厚みtb、下部の厚みtcが、ta>tb>tcとなるような逆三角形の展開形状を有していることが望ましい。これにより、自転車転倒時における子供15の頭部側の安全性をより高めることができる。
図12は、エアバッグの内側部分の表面構造の一例を示している。左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rの内側部分の表面には、自転車転倒時における衝撃を緩和するために、複数の凸部55が設けられていることが好ましい。また、エアバッグの外側部分が、転倒時に地面に当たっても損傷しないように、外側部分の素材を内側部分に比べて丈夫な素材にすることが好ましい。
(1.5 制御系の構成)
図4は、この自転車における制御系の一構成例を示している。この自転車は、車両状態検知部20と、インフレータ32と、制御部40と、操作部41と、音声出力部42と、表示部43と、着座状態検知部44と、電力供給部45と、カメラ部46とを備えている。車両状態検知部20は、傾斜センサ21と、加速度センサ22と、重量センサ23とを有している。その他、GPS、変位センサ、角速度センサ、地磁気センサ、およびジャイロセンサ等をさらに備えてもよい。
インフレータ32は、エアバッグ31を膨張させるためのものである。なお、図4では、リア用チャイルドシート3に取り付けられる左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rと、フロント用チャイルドシート2に取り付けられる左側エアバッグ60Lおよび右側エアバッグ60Rとのそれぞれを総称して、エアバッグ31としている。また、左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rと、左側エアバッグ60Lおよび右側エアバッグ60Rとを膨張させるためのそれぞれのインフレータを総称して、インフレータ32としている。
エアバッグ31とインフレータ32は、例えば同一の収納容器内で一体化されて、1つのエアバッグモジュール30を構成していてもよい。例えば、図7における左側エアバッグ(第1のエアバッグ)50Lと、左側用エアボンベ(第1のインフレータ)33L,34Lとが同一の収納容器内で一体化されて、第1のエアバッグモジュールを構成していてもよい。また、図7における右側エアバッグ(第2のエアバッグ)50Rと、右側用エアボンベ(第2のインフレータ)33R,34Rとが同一の収納容器内で一体化されて、第2のエアバッグモジュールを構成していてもよい。例えば、衝撃などで外れたり、雨風等での劣化を防ぐため等、エアバッグ31が収納されているケースの中にインフレータ32としてCO2ボンベが入っていてもよい。
操作部41は、使用者が各部の動作を指定するためのものである。操作部41からは例えば、エアバッグ31を動作させるか否かを手動でオン/オフ操作することが可能となっている。操作部41からはまた、エアバッグ31を動作させるための条件等を指定することが可能となっている。例えばエアバッグ31を動作させるための条件として、傾斜センサ21に加えて加速度センサ22等の他のセンサの検出結果を考慮するか否かの条件等を指定することが可能となっている。
車両状態検知部20は、自転車本体1の傾斜状態や走行速度等を検出するためのものである。加速度センサ22は例えば、自転車走行時の旋回速度や自転車転倒時の転倒速度等を検出するためのものである。重量センサ23は例えば、自転車の乗員の重量を検出するたのめのものである。傾斜センサ21は、自転車本体1の傾斜状態を検出するたのめのものである。傾斜センサ21は、少なくとも自転車本体1の左右方向の傾斜状態を検出するようになっている。
車両状態検知部20はその他、GPSによって自転車の位置等を検出する機能を有していてもよい。また、変位センサによって自転車本体1の地面からの位置等を検出する機能を有していてもよい。
着座状態検知部44は、フロント用チャイルドシート2またはリア用チャイルドシート3における子供15の着座状態(着座しているか否か)を検知するものである。着座状態検知部44はまた、自転車本体1への着座状態(着座しているか否か)を検知する機能を有していてもよい。
音声出力部42は、車両状態検知部20の検出結果に応じた警報音等を発するものである。音声出力部42は例えば、傾斜センサ21の検出結果に応じて、自転車本体1が転倒しそうな危険な傾斜状態になった場合に警報音を発するようになっている。また、音声出力部42は例えば、加速度センサ22の検出結果に応じて、自転車走行時に急な旋回がなされた場合に「急な旋回は危険です」等の音声を発するようになっている。
表示部43は、各部の動作状態やセンサの設定状態等を表示したり、車両状態検知部20の検出結果に応じた警告表示等を行うものである。表示部43は例えば、傾斜センサ21の検出結果に応じて、自転車本体1が転倒しそうな危険な傾斜状態になった場合に警告表示をしたり、加速度センサ22の検出結果に応じて、自転車走行時に急な旋回がなされた場合に「急な旋回は危険です」等の警告表示をするようになっている。
電力供給部45は、各部に電力を供給するための電源部である。電力供給部45としては、電動アシスト電源部12(図1)を用いるようにしてもよい。
カメラ部46は、例えば周囲の環境を検出するためのものである。カメラ部46は例えば、周囲の環境が通常の道路であるか駐輪場であるか等を検出し、転倒時におけるエアバッグの展開を制御するために利用可能である。
制御部40は、制御系の各部の動作制御を行うものである。制御部40はまた、車両状態検知部20等の検出結果に応じて、インフレータ32を制御し、エアバッグ31の展開状態を制御するようになっている。
[2.動作]
この自転車では、制御部40によって、車両状態検知部20等の検出結果に応じて、インフレータ32が制御され、エアバッグ31の展開状態が制御される。制御部40は例えば、傾斜センサ21によって検出された傾斜方向に応じて、リア用チャイルドシート3における左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rのいずれか一方のみを膨張させるようにインフレータ32を制御する。例えば右側方向への傾斜が検出された場合には、右側エアバッグ50Rが膨張するようにインフレータ32を制御する。
制御部40はまた、エアバッグ31を動作させるための条件として、傾斜センサ21に加えて加速度センサ22等の他のセンサの検出結果を考慮するようにしてもよい。例えば、傾斜センサ21に加えて加速度センサ22の検出結果に基づいて、転倒時の加速度に応じてエアバッグ31を動作させるような制御を行ってもよい。例えば緩やかな加速による転倒時にはエアバッグ31を動作させずに、急な加速による転倒時にのみエアバッグ31を動作させるような制御を行ってもよい。制御部40はまた、カメラ部46の検出結果を考慮するようにしてもよい。例えば周囲の環境が通常の道路ではな駐輪場である場合にはエアバッグ31を動作させないような制御を行ってもよい。
制御部40はまた、所定の条件が一定時間続いた場合には、傾斜センサ22の検出結果に関わらず、エアバッグ31を膨張させないような制御を行うようにしてもよい。例えば、所定の条件として、着座状態検知部44の検出結果に基づいて、子供15が着座していない状態が一定時間続いたと判断される場合には、傾斜センサ21の検出結果に関わらず、エアバッグ31を膨張させないような制御を行うようにしてもよい。そのほか、例えば、自転車が左側に転倒してリア用チャイルドシート3における左側エアバッグ50Lを膨張させた場合には、その後、無駄に右側エアバッグ50Rを膨張させないような制御を行うようにしてもよい。
[3.効果]
以上のように、本実施の形態によれば、チャイルドシート本体の左側部分または右側部分における、少なくとも背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられたエアバッグが、自転車本体1の傾斜状態に応じて展開するようにしたので、自転車転倒時の安全性を高めることができる。
[4.変形例]
本開示による技術は、上記実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
以下、図13〜図18を参照して、リア用チャイルドシート3を例に変形例を説明するが、フロント用チャイルドシート2についても適宜、同様の構成を適用可能である。また、図19を参照して、フロント用チャイルドシート2の変形例を説明する。
図13は、エアバッグの屈曲構造の一変形例を示している。図13は、リア用チャイルドシート3におけるエアバッグの展開状態を上部から見た例を示している。なお、図13では、説明のために右側エアバッグ50Rおよび左側エアバッグ50Lの両方を展開した状態で示しているが、実際には同時に展開されるのは、いずれか一方のエアバッグのみである。図11の構成例では、右側エアバッグ50Rおよび左側エアバッグ50Lの展開形状が、リア用チャイルドシート3の本体に対して内側に連続的に湾曲するような形状になっているが、エアバッグの屈曲構造はこれに限定されない。例えば図13に示したように、右側エアバッグ50Rおよび左側エアバッグ50Lの展開形状の途中に折り曲げ部58を有し、その折り曲げ部58で内側に屈曲するような形状であってもよい。
図14は、リア用チャイルドシート3におけるエアバッグの内側部分の構造の一変形例を示している。なお、図14では、右側エアバッグ50Rを展開した状態の一例を示しているが、左側エアバッグ50Lについても同様の構造および展開状態となる。図10の構成例では、リア用チャイルドシート3の本体の下方から上方に行くに従い厚みが大きくなる展開形状を示したが、転倒時、取手部74によりエアバッグが圧迫されないよう、リア用チャイルドシート3の取手部74を考慮した展開形状にしてもよい。特に、図14に示したように、取手部74が背もたれ部72の左右の側面にまで延びて繋がっているような構造である場合には、転倒時に取手部74によってエアバッグが圧迫されるおそれがある。そこで、例えば図14に示したように、左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rをそれぞれ、リア用チャイルドシート3の本体の下方から取手部74に対応する領域57に行くに従い厚み(tc)が大きくなった後、取手部74で厚み(tb1)が一旦、小さくなり、取手部74から上方に行くに従い厚み(ta)がさらに大きくなる展開形状にしてもよい。また、図14に示したような取手部74に対応する領域57の部分を他の部分に比べて厚みが薄い構造にしてもよい。また、取手部74が背もたれ部72の左右の側面にまで延びて繋がっていない構造である場合にも同様の厚み構造にすることで、例えば取手部74とエアバッグとの間で子供15が不用意に圧迫されてしまうようなことを防止することができる。
図15は、リア用チャイルドシート3におけるフットレスト部73の構造の一変形例を示している。図15に示したように、フットレスト部73に足を保護するためのバンド91が設けられていてもよい。バンド91には空気抵抗を少なくするための孔部92が設けられていてもよい。
図16は、リア用チャイルドシート3おけるエアバッグの構造の一変形例を示している。図16では、リア用チャイルドシート3におけるエアバッグの展開状態を背面側の構造と共に示している。なお、図16では、左側エアバッグ50Lを展開した状態の一例を示しているが、右側エアバッグ50Rについても同様の展開状態となる。これまでの説明では、左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rがそれぞれ、ヘッドレスト部71、背もたれ部72、およびフットレスト部73に対応する側方領域の全体に亘って連続的に取り付けられているものを示したが、連続的ではなく分割された構造であってもよい。例えば図16に示したように、左側エアバッグ50Lが、上部バッグ(第1の上部バッグ)50L1と、下部バッグ(第1の下部バッグ)50L2とに分割されていてもよい。上部バッグ50L1は、リア用チャイルドシート3の本体の左側部分において少なくとも背もたれ部72に対応する側方領域に取り付けられている。下部バッグ50L2は、リア用チャイルドシート3の本体の左側部分においてフットレスト部73に対応する側方領域に取り付けられている。右側エアバッグ50Rについても同様に、上部バッグ(第2の上部バッグ)と下部バッグ(第2の下部バッグ)とに分割されていてもよい。
図17はリア用チャイルドシート3の構造の一変形例を示している。ヘッドレスト部71、背もたれ部72、およびフットレスト部73は一体的な構成に限らず、例えば図17に示したように、ヘッドレスト部71と背もたれ部72とが分割され、背もたれ部72に対してヘッドレスト部71の位置が調整可能な構成となっていてもよい。この場合、左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rは、図17に示したように、ヘッドレスト部71以外の領域に取り付けるようにすればよい。またさらに、ヘッドレスト部71に別途、左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rを取り付けるようにしてもよい。
図18は、リア用チャイルドシート3におけるエアバッグの構造の一変形例を示している。図10等では、左側エアバッグ50Lおよび右側エアバッグ50Rに凹部54を設ける構造を示したが、凹部54を設けることなく、図18に示したような構造にしてもよい。図18では右側エアバッグ50Rを展開した様子を側方から見た状態を示している。右側エアバッグ50Rを展開したときに、子供15が右側エアバッグ50Rからはみ出さないように、側方から見て右側エアバッグ50Rの端部が全体的に盛り上がっているような構造であってもよい。これにより、子供15が右側エアバッグ50Rの上側(頭側)方向や側方からはみ出さないよう、安全性を高めることができる。左側エアバッグ50Lについても同様である。
図19は、フロント用チャイルドシート2に取り付けられるエアバッグの一変形例を示している。図19の構成では、図3および図6に示した構成における左側エアバッグ60Lおよび右側エアバッグ60Rに代えて、エアバッグ60を備えている。図19に示したように、フロント用チャイルドシート2の背もたれ部82の左右方向から前側方向まで連続的にエアバッグ60を取り付けるようにしてもよい。この場合、傾斜センサ21によって左方向または右方向の傾斜が検知された場合に、エアバッグ60を全体的に展開させるようにしてもよい。
1…自転車本体、2…フロント用チャイルドシート、3,3A…リア用チャイルドシート、4…前輪、5…後輪、6…サドル、7…荷台、8…ハンドルバー、9…フロントフォーク、10…シートチューブ、11…ダウンチューブ、12…電動アシスト電源部、15…子供、20…車両状態検知部、21…傾斜センサ、22…加速度センサ、23…重量センサ、30…エアバッグモジュール、31…エアバッグ、32…インフレータ、33L,34L…左側用エアボンベ(第1のインフレータ)、33R,34R…右側用エアボンベ(第2のインフレータ)、40…制御部、41…操作部、42…音声出力部、43…表示部、44…着座状態検知部、45…電力供給部、46…カメラ部、50L…左側エアバッグ(第1のエアバッグ)、50R…右側エアバッグ(第2のエアバッグ)、50L1…上部バッグ(第1の上部バッグ)、50L2…下部バッグ(第1の下部バッグ)、51L,51R…上部、52L,52R…下部、53L…紐状部材(第1の紐状部材)、53R…紐状部材(第2の紐状部材)、54…凹部、55…凸部、56…バッグ室、56A…バッグ室上部、56B…バッグ室下部、57…取手部に対応する領域、58…折り曲げ部、60…エアバッグ、60L…左側エアバッグ(第1のエアバッグ)、60R…右側エアバッグ(第2のエアバッグ)、71…ヘッドレスト部、72…背もたれ部、73…フットレスト部、74…取手部、81…ヘッドレスト部、82…背もたれ部、83…フットレスト部、91…バンド、92…孔部、G…ガス、t1,t2,ta,tb,tb1,tc…厚み、XL1,XR1…外側方向、XL2,XR2…内側方向。

Claims (19)

  1. 自転車本体の傾斜状態を検出する傾斜センサと、
    前記自転車本体に取り付けられ、ヘッドレスト部、背もたれ部、およびフットレスト部を有するチャイルドシート本体と、
    前記チャイルドシート本体の左側部分において少なくとも前記背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられ、前記傾斜センサの検出結果に応じて膨張する第1のエアバッグと、
    前記チャイルドシート本体の右側部分において少なくとも前記背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられ、前記傾斜センサの検出結果に応じて膨張する第2のエアバッグと
    を備える自転車用チャイルドシート。
  2. 前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグはそれぞれ、前記チャイルドシート本体に対して外側に向かった後、内側に向かうように展開する
    請求項1に記載の自転車用チャイルドシート。
  3. 前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグはそれぞれ、展開した形状が、前記チャイルドシート本体に対して内側に屈曲している
    請求項2に記載の自転車用チャイルドシート。
  4. 前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグはそれぞれ、前記チャイルドシート本体に着座した子供の頭部から足部までを側方から覆うように展開する
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  5. 前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグはそれぞれ、展開した状態において、内側部分の形状が、前記子供の頭部および胴部を収容するような凹部を有する
    請求項4に記載の自転車用チャイルドシート。
  6. 一端が前記第1のエアバッグが展開した状態における前記第1のエアバッグの内側部分に取り付けられ、前記第1のエアバッグを前記チャイルドシート本体に対して内側に引っ張るための第1の紐状部材と、
    一端が前記第2のエアバッグが展開した状態における前記第2のエアバッグの内側部分に取り付けられ、前記第2のエアバッグを前記チャイルドシート本体に対して内側に引っ張るための第2の紐状部材と
    をさらに備える請求項1ないし5のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  7. 前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグはそれぞれ、前記チャイルドシート本体の下方から上方に行くに従い厚みが大きくなる展開形状を有する
    請求項1ないし6のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  8. 前記チャイルドシート本体の前側に取り付けられた取手部をさらに備え、
    前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグはそれぞれ、前記チャイルドシート本体の下方から前記取手部に行くに従い厚みが大きくなった後、前記取手部で厚みが一旦、小さくなり、前記取手部から上方に行くに従い厚みがさらに大きくなる展開形状を有する
    請求項1ないし6のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  9. 前記第1のエアバッグは、前記左側部分において少なくとも前記背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられた第1の上部バッグと、前記左側部分において前記フットレスト部に対応する側方領域に取り付けられた第1の下部バッグとを有し、
    前記第2のエアバッグは、前記右側部分において少なくとも前記背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられた第2の上部バッグと、前記右側部分において前記フットレスト部に対応する側方領域に取り付けられた第2の下部バッグとを有する
    請求項1ないし8のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  10. 前記第1のエアバッグを膨張させるためのガスを供給する複数の第1のインフレータと、
    前記第2のエアバッグを膨張させるためのガスを供給する複数の第2のインフレータと
    をさらに備え、
    前記複数の第1のインフレータはそれぞれ異なる部位から前記第1のエアバッグに対して前記ガスを供給し、
    前記複数の第2のインフレータはそれぞれ異なる部位から前記第2のエアバッグに対して前記ガスを供給する
    請求項1ないし9のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  11. 前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグはそれぞれ、独立して展開する
    請求項1ないし10のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  12. 前記傾斜センサは少なくとも前記自転車本体の左右方向の傾斜状態を検出し、
    前記傾斜センサによって検出された傾斜方向に応じて、前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグのいずれか一方のみが膨張する
    請求項11に記載の自転車用チャイルドシート。
  13. 前記第1のエアバッグを膨張させるための第1のインフレータと、
    前記第2のエアバッグを膨張させるための第2のインフレータと
    をさらに備え、
    前記第1のエアバッグと前記第1のインフレータとが第1のエアバッグモジュールとして一体化され、前記第2のエアバッグと前記第2のインフレータとが第2のエアバッグモジュールとして一体化されている
    請求項1ないし12のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  14. 前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグの膨張状態を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、所定の条件が一定時間続いた場合には、前記傾斜センサの検出結果に関わらず、前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグを膨張させないような制御を行う
    請求項1ないし13のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  15. 子供の着座状態を検知する着座状態検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記所定の条件として、子供が着座していない状態が一定時間続いた場合には、前記傾斜センサの検出結果に関わらず、前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグを膨張させないような制御を行う
    請求項14に記載の自転車用チャイルドシート。
  16. 前記第1のエアバッグおよび前記第2のエアバッグはそれぞれ、前記チャイルドシート本体に対して着脱可能である
    請求項1ないし15のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  17. 前記傾斜センサは、前記チャイルドシート本体の上部に取り付けられている
    請求項1ないし16のいずれか1つに記載の自転車用チャイルドシート。
  18. 自転車本体と、
    前記自転車本体の傾斜状態を検出する傾斜センサと、
    前記自転車本体に取り付けられ、ヘッドレスト部、背もたれ部、およびフットレスト部を有するチャイルドシート本体と、
    前記チャイルドシート本体の左側部分において少なくとも前記背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられ、前記傾斜センサの検出結果に応じて膨張する第1のエアバッグと、
    前記チャイルドシート本体の右側部分において少なくとも前記背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられ、前記傾斜センサの検出結果に応じて膨張する第2のエアバッグと
    を備える自転車。
  19. ヘッドレスト部、背もたれ部、およびフットレスト部を有する自転車用のチャイルドシート本体に取り付けられるエアバッグモジュールであって、
    エアバッグと、
    自転車本体の傾斜状態を示す検出信号に基づいて前記エアバッグを膨張させるインフレータと
    を備え、
    前記チャイルドシート本体の左側部分または右側部分における、少なくとも前記背もたれ部に対応する側方領域に取り付けられる
    エアバッグモジュール。
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