JP2015035600A - 組成物およびそれを用いた発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光色の調整が可能であり、輝度寿命に優れる発光素子の製造に有用な組成物を提供する。【解決手段】青色蛍光発光を示す高分子化合物と、緑色蛍光発光を示す高分子化合物と、下記式などから選ばれる1種以上の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体、並びに/または、下記式などから選ばれる1種以上の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物とを含有する組成物。[式中、GDA1は、芳香族炭化水素基等を表す。ArDA1〜ArDA3は、アリーレン基等を表す。TDA2およびTDA3は、アリール基等を表す。mDA1〜mDA3は、0以上の整数を表す。]【選択図】なし

Description

本発明は、組成物およびそれを用いた発光素子に関する。
高分子化合物を用いた発光素子は、インクジェットプリント法をはじめとする塗布法を用いた大面積化が可能であることや、低電圧駆動が可能であることから、大型ディスプレイへの応用や、照明への応用が期待されている(特許文献1および2参照)。
特許文献3では、青色発光を示す高分子金属錯体、緑色発光を示す高分子金属錯体および赤色発光を示す高分子金属錯体(いずれの高分子金属錯体も、遷移金属錯体を有する高分子金属錯体である。)を含有する組成物が用いた白色発光素子が記載されている。また、また、特許文献4では、蛍光発光を示す高分子化合物を2種以上(これらの高分子化合物は、発光色が互いに異なる高分子化合物である。)含有する組成物を用いた白色発光素子が記載されている。
特開平8−209120公報 特開2003−155476公報 特開2001−185357号公報 国際公開第2000/46321号
しかしながら、上記の組成物を用いた発光素子は、その輝度寿命が必ずしも十分ではない。
そこで、本発明は、発光色の調整が可能であり、輝度寿命に優れる発光素子の製造に有用な組成物を提供することを目的とする。本発明はまた、該組成物を含む発光素子、および、該発光素子を含む照明を提供することを目的とする。
本発明は第一に、
青色蛍光発光を示す高分子化合物と、
緑色蛍光発光を示す高分子化合物と、
下記式(Dend−A)で表される基および下記式(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体、並びに/または、下記式(Dend−A)で表される基および下記式(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物とを含有する組成物を提供する。
Figure 2015035600
[式(Dend−A)中、
DA1は、窒素原子、芳香族炭化水素基または複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArDA1、ArDA2およびArDA3は、それぞれ独立に、アリーレン基または2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArDA1、ArDA2およびArDA3が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
DA2およびTDA3は、それぞれ独立に、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
DA1、mDA2およびmDA3は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。]
Figure 2015035600
[式(Dend−B)中、
DA1、GDA2およびGDA3は、それぞれ独立に、窒素原子、芳香族炭化水素基または複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArDA1、ArDA2、ArDA3、ArDA4、ArDA5、ArDA6およびArDA7は、それぞれ独立に、アリーレン基または2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArDA1、ArDA2、ArDA3、ArDA4、ArDA5、ArDA6およびArDA7が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
DA4、TDA5、TDA6およびTDA7は、それぞれ独立に、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
DA1、mDA2、mDA3、mDA4、mDA5、mDA6およびmDA7は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。]
本発明は第二に、
更に、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料、発光材料、酸化防止剤および溶媒からなる群から選ばれる少なくとも1種の材料を含む組成物を提供する。
本発明は第三に、上記組成物を含む発光素子を提供する。
本発明は第四に、上記発光素子を含む照明を提供する。
本発明によれば、発光色の調整が可能であり、輝度寿命に優れる発光素子の製造に有用な組成物を提供することができる。また、本発明によれば、該組成物を含む発光素子、および、該発光素子を含む照明を提供することができる。
発光素子D1の300cd/mにおける発光スペクトルである。 発光素子D1〜D10、BD1、GD1およびRD1の300cd/mにおける発光スペクトルのCIE1931色度座標である。
<共通する用語の説明>
以下、本明細書で共通して用いられる用語は、特記しない限り、以下の意味である。
青色蛍光発光を示す高分子化合物とは、石英基板等に高分子化合物を単独で成膜した試料(膜厚50nm〜100nm程度)を作製し、この試料を光励起した場合、蛍光発光スペクトルの最大ピーク波長が、380nm以上490nm未満である高分子化合物を意味する。緑色蛍光発光を示す高分子化合物とは、石英基板等に高分子化合物を単独で成膜した試料(膜厚50nm〜100nm程度)を作製し、この試料を光励起した場合、蛍光発光スペクトルの最大ピーク波長が、490nm以上570nm未満である高分子化合物を意味する。赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物とは、石英基板等に金属錯体または高分子化合物を単独で成膜した試料(膜厚50nm〜100nm程度)を作製し、この試料を光励起した場合、燐光発光スペクトルの最大ピーク波長が、570nm以上700nm未満である金属錯体および高分子化合物を意味する。
赤色燐光発光を示す金属錯体とは、トルエン、キシレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン等の有機溶媒に溶解(濃度1〜100μM程度)させ、この試料を光励起した場合、燐光発光スペクトルの最大ピーク波長が、570nm以上700nm未満である金属錯体を意味する。赤色燐光発光を示す金属錯体を溶解させる有機溶媒としては、キシレンが好ましい。
Meはメチル基、Etはエチル基、i-Prはイソプロピル基、n-Buはn-ブチル基、t-Buはtert-ブチル基を表す。
「高分子化合物」とは、分子量分布を有し、ポリスチレン換算の数平均分子量が、1×103〜1×108である重合体を意味する。高分子化合物に含まれる構成単位は、合計100モル%である。
「低分子化合物」とは、分子量分布を有さず、分子量が1×104以下の化合物を意味する。
「構成単位」とは、高分子化合物中に1個以上存在する単位を意味する。
「アルキル基」は、直鎖、分岐および環状のいずれでもよい。直鎖のアルキル基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常1〜50であり、好ましくは3〜30であり、より好ましくは4〜20である。分岐および環状のアルキル基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3〜50であり、好ましくは3〜30であり、より好ましくは4〜20である。
アルキル基は、置換基を有していてもよく、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、イソアミル基、2-エチルブチル基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基、n-ヘプチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、3-n-プロピルヘプチル基、n-デシル基、3,7-ジメチルオクチル基、2-エチルオクチル基、2-n-ヘキシルデシル基、n-ドデシル基等の非置換アルキル基;トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、3-フェニルプロピル基、3-(4-メチルフェニル)プロピル基、3-(3,5-ジ-n-ヘキシルフェニル)プロピル基、6-エチルオキシヘキシル基等の置換アルキル基が挙げられる。
「アリール基」は、芳香族炭化水素から環を構成する炭素原子に直接結合する水素原子1個を除いた残りの原子団を意味する。アリール基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常6〜60であり、好ましくは6〜20であり、より好ましくは6〜10である。
アリール基は、置換基を有していてもよく、例えば、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、1-アントラセニル基、2-アントラセニル基、9-アントラセニル基、1-ピレニル基、2-ピレニル基、4-ピレニル基、2-フルオレニル基、3-フルオレニル基、4-フルオレニル基、2-フェニルフェニル基、3-フェニルフェニル基、4-フェニルフェニル基、および、これらの基における水素原子が、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、フッ素原子等で置換された基が挙げられる。
「アルコキシ基」は、直鎖、分岐および環状のいずれでもよい。直鎖のアルコキシ基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常1〜40であり、好ましくは4〜10である。分岐および環状のアルコキシ基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3〜40であり、好ましくは4〜10である。
アルコキシ基は、置換基を有していてもよく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、n-ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、tert-ブチルオキシ基、n-ペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基
、n-ヘプチルオキシ基、n-オクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキシ基、n-ノニルオキシ基、n-デシルオキシ基、3,7-ジメチルオクチルオキシ基、ラウリルオキシ基が挙げられる。
「アリールオキシ基」の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常6〜60であり、好ましくは7〜48である。
アリールオキシ基は、置換基を有していてもよく、例えば、フェノキシ基、1-ナフチルオキシ基、2-ナフチルオキシ基、1-アントラセニルオキシ基、9-アントラセニルオキシ基、1-ピレニルオキシ基、および、これらの基における水素原子が、アルキル基、アルコキシ基、フッ素原子等で置換された基が挙げられる。
「p価の複素環基」(pは、1以上の整数を表す。)とは、複素環式化合物から、環を構成する炭素原子またはヘテロ原子に直接結合している水素原子のうちp個の水素原子を除いた残りの原子団を意味する。p価の複素環基の中でも、芳香族複素環式化合物から、環を構成する炭素原子またはヘテロ原子に直接結合している水素原子のうちp個の水素原子を除いた残りの原子団である「p価の芳香族複素環基」が好ましい。
「芳香族複素環式化合物」は、オキサジアゾール、チアジアゾール、チアゾール、オキサゾール、チオフェン、ピロール、ホスホール、フラン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、トリアジン、ピリダジン、キノリン、イソキノリン、カルバゾール、ジベンゾホスホール等の複素環自体が芳香族性を示す化合物、および、フェノキサジン、フェノチアジン、ジベンゾボロール、ジベンゾシロール、ベンゾピラン等の複素環自体は芳香族性を示さなくとも、複素環に芳香環が縮環されている化合物を意味する。
1価の複素環基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常、2〜60であり、好ましくは4〜14である。
1価の複素環基は、置換基を有していてもよく、例えば、チエニル基、ピロリル基、フリル基、ピリジル基、ピペリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、ピリミジニル基、トリアジニル基、および、これらの基における水素原子が、アルキル基、アルコキシ基等で置換された基が挙げられる。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を示す。
「アミノ基」は、置換基を有していてもよく、置換アミノ基が好ましい。アミノ基が有する置換基としては、アルキル基、アリール基または1価の複素環基が好ましい。
置換アミノ基としては、例えば、ジアルキルアミノ基およびジアリールアミノ基が挙げられる。
アミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ビス(4-メチルフェニル)アミノ基、ビス(4-tert-ブチルフェニル)アミノ基、ビス(3,5-ジ-tert-ブチルフェニル)アミノ基が挙げられる。
「アリーレン基」は、芳香族炭化水素から環を構成する炭素原子に直接結合する水素原子2個を除いた残りの原子団を意味する。アリーレン基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常、6〜60であり、好ましくは6〜30であり、より好ましくは6〜16である。
アリーレン基は、置換基を有していてもよく、例えば、フェニレン基、ナフタレンジイル基、アントラセンジイル基、フェナントレンジイル基、ジヒドロフェナントレンジイル基、ナフタセンジイル基、フルオレンジイル基、ピレンジイル基、ペリレンジイル基、クリセンジイル基、および、これらの基が置換基を有する基が挙げられ、好ましくは、式(A-1)〜式(A-20)で表される基である。アリーレン基は、これらの基が複数結合した基を含
む。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、RおよびRaは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基またはアリール基を表す。複数存在するRおよびRaは、各々、同一でも異なっていてもよい。隣接するRa同士は互いに結合して、それぞれが結合する原子と共に環を形成していてもよい。]
2価の複素環基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常、2〜60であり、好ましくは、3〜20であり、より好ましくは、4〜15である。
2価の複素環基は、置換基を有していてもよく、例えば、ピリジン、ジアザベンゼン、トリアジン、アザナフタレン、カルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾシロール、フェノキサジン、フェノチアジン、アクリジン、ジヒドロアクリジン、フラン、チオフェン、アゾール、ジアゾール、トリアゾールから、環を構成する炭素原子またはヘテロ原子に直接結合している水素原子のうち2個の水素原子を除いた2価の基が挙げられ、好ましくは、式(A-21)〜式(A-52)で表される基である。2価の複素環基は、これらの基が複数結合した基を含む。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、RおよびRaは、前記と同じ意味を表す。]
「架橋基」とは、加熱処理、紫外線照射処理、ラジカル反応等に供することにより、新たな結合を生成することが可能な基であり、好ましくは、式(B-1)、(B-2)、(B-3)、(B-4)、(B-5)、(B-6)、(B-7)、(B-8)、(B-9)、(B-10)、(B-11)、(B-12)、(B-13)、(B-14)、(B-15)
、(B-16)または(B-17)で表される基である。
Figure 2015035600
[式中、これらの基は置換基を有していてもよい。]
「置換基」とは、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、アリール基、1価の複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基または置換アミノ基を表す。
[青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物]
青色蛍光発光を示す高分子化合物としては、青色蛍光発光を示す共役系高分子化合物が好ましい。また、青色蛍光発光を示す高分子化合物としては、室温で高い蛍光発光量子収率を示す高分子化合物が好ましい。
緑色蛍光発光を示す高分子化合物としては、緑色蛍光発光を示す共役系高分子化合物が好ましい。また、緑色蛍光発光を示す高分子化合物としては、室温で高い蛍光発光量子収率を示す高分子化合物が好ましい。
赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物としては、赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む共役系高分子化合物が好ましい。また、赤色燐光発光を示す金属錯体としては、室温で高い燐光発光量子収率を示す金属錯体が好ましい。
共役系高分子化合物とは、第2版標準化学用語辞典(丸善株式会社発行)に記載されているとおり、共役構造を高分子主鎖に有する高分子化合物であり、より詳細には、多重結合のπ電子、不対電子、非結合電子対が高分子主鎖全体に非局在化した高分子化合物である。共役系高分子化合物としては、例えば、アリーレン基、2価の複素環基、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基、および、2価の芳香族アミン残基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を構成単位として含む高分子化合物が挙げられ、該構成単位の合計含有量は、高分子化合物に含まれる構成単位の合計含有量に対して、通常、80モル%以上であり、90モル%以上であることが好ましく、100モル%であることが更に好ましい。アリーレン基、2価の複素環基、および、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基としては、後述する式(Y)で表される構成単位が挙げられる。2価の芳香族アミン残基としては、後述する式(X)で表される構成単位が挙げられる。
青色蛍光発光を示す高分子化合物および緑色蛍光発光を示す高分子化合物は、本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命がより優れるため、式(Y)で表される構成単位を含むことが好ましい。
Figure 2015035600
[式中、ArY1は、アリーレン基、2価の複素環基、または、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命がより優れるため、前記式(Y)で表される構成単位を含むことが好ましい。
ArY1で表されるアリーレン基としては、より好ましくは式(A-1)、式(A-6)、式(A-7)、式(A-9)、式(A-10)、式(A-13)または式(A-19)で表される基であり、更に好ましくは式(A-1)、式(A-7)、式(A-9)または式(A-19)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArY1で表される2価の複素環基としては、より好ましくは式(A-24)、式(A-30)、式(A-33)、式(A-35)、式(A-38)または式(A-40)で表される基であり、更に好ましくは式(A-24)、式(A-30)、式(A-38)または式(A-40)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArY1で表される少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基における、アリーレン基および2価の複素環基のより好ましい範囲、更に好ましい範囲は、それぞれ、前述のArY1で表されるアリーレン基および2価の複素環基のより好ましい範囲、更に好ましい範囲と同様であるが、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基としては、1つのアリーレン基と、1つの2価の複素環基とが直接結合した2価の基が好ましい。
ArY1で表される基が有してもよい置換基としては、好ましくはアルキル基またはアリール基であり、これらの基は更に置換基を有していてもよい。
式(Y)で表される構成単位としては、例えば、式(Y-1)〜(Y-7)で表される構成単位が挙げられる。
青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命がより優れるため、式(Y-1)で表される構成単位、式(Y-2)で表される構成単位、式(Y-5)で表される構成単位、式(Y-6)で表される構成単位および式(Y-7)で表される構成単位からなる群から選ばれる少なくとも1種の構成単位を含むことが好ましく、式(Y-2)で表される構成単位および式(Y-5)で表される構成単位からなる群から選ばれる少なくとも1種の構成単位を含むことがより好ましい。
Figure 2015035600
[式中、RY1は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY1は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRY1同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
Y1は、好ましくは水素原子、アルキル基またはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Figure 2015035600
[式中、
Y1は前記と同じ意味を表す。
Y1は、−C(RY2)2−、−C(RY2)=C(RY2)−または−C(RY2)2−C(RY2)2−で表される基を表す。RY2は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY2は、同一でも異なっていてもよく、RY2同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
Y2は、好ましくはアルキル基、アリール基または1価の複素環基であり、より好ましくはアルキル基またはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Y1において、−C(RY2)2−で表される基中の2個のRY2の組み合わせは、好ましくは双方がアルキル基、双方がアリール基、双方が1価の複素環基、または、一方がアルキル基で他方がアリール基若しくは1価の複素環基であり、より好ましくは一方がアルキル基で他方がアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。2個存在するRY2は互いに結合して、それぞれが結合する原子と共に環を形成していてもよく、RY2が環を形成する場合、−C(RY2)2−で表される基としては、好ましくは式(Y-A1)〜(Y-A5)で表される基であり、より好ましくは式(Y-A4)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Figure 2015035600
Y1において、−C(RY2)=C(RY2)−で表される基中の2個のRY2の組み合わせは、好ましくは双方がアルキル基、または、一方がアルキル基で他方がアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Y1において、−C(RY2)2−C(RY2)2−で表される基中の4個のRY2は、好ましくは置換基を有していてもよいアルキル基である。複数あるRY2は互いに結合して、それぞれが結合する原子と共に環を形成していてもよく、RY2が環を形成する場合、−C(RY2)2−C(RY2)2−で表される基は、好ましくは式(Y-B1)〜(Y-B5)で表される基であり、より好ましくは式(Y-B3)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Figure 2015035600
[式中、RY2は前記と同じ意味を表す。]
Figure 2015035600
[式中、
Y1は前記と同じ意味を表す。
Y3は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
Y3は、好ましくはアルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基であり、より好ましくはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Figure 2015035600
[式中、
Y1は前記を同じ意味を表す。
Y4は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
Y4は、好ましくはアルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基であり、より好ましくはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
式(Y)で表される構成単位としては、例えば、式(Y-11)〜(Y-55)で表される構成単位が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
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Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命がより優れるため、本発明の組成物が、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体を含む場合、青色蛍光発光を示す高分子化合物および緑色蛍光発光を示す高分子化合物は、式(Y)で表される共通の構成単位を含むことが好ましい。
本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命がより優れるため、本発明の組成物が、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物を含む場合、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、式(Y)で表される共通の構成単位を含むことが好ましい。
青色蛍光発光を示す高分子化合物および緑色蛍光発光を示す高分子化合物は、正孔輸送性が優れるので、式(X)で表される構成単位を含むことが好ましく、式(Y)で表される構成単位および式(X)で表される構成単位を含むことがより好ましい。
赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、正孔輸送性が優れるので、式(X)で表される構成単位を含むことが好ましく、式(Y)で表される構成単位および式(X)で表される構成単位を含むことがより好ましい。
Figure 2015035600
[式中、
X1およびaX2は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。
ArX1およびArX3は、それぞれ独立に、アリーレン基または2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2およびArX4は、それぞれ独立に、アリーレン基、2価の複素環基、または、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
X1、RX2およびRX3は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
X1は、本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは2以下であり、より好ましくは1である。
X2は、本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは2以下であり、より好ましくは0である。
X1、RX2およびRX3は、好ましくはアルキル基、アリール基または1価の複素環基であり、より好ましくはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX1およびArX3で表されるアリーレン基としては、より好ましくは式(A-1)または式(A-9)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX1およびArX3で表される2価の複素環基としては、より好ましくは式(A-21)〜式(A-26)、式(A-28)〜式(A-42)または式(A-44)〜式(A-46)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX1およびArX3は、好ましくは、アリーレン基であり、より好ましくは、式(A-1)、または式(A-9)で表される基であり、更に好ましくは、式(A-1)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2およびArX4で表されるアリーレン基としては、より好ましくは式(A-1)、式(A-6)、式(A-7)、式(A-9)、式(A-10)または式(A-19)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2およびArX4で表される2価の複素環基のとしては、より好ましくは、式(A-21)〜式(A-26)、式(A-28)〜式(A-42)または式(A-44)〜式(A-46)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2およびArX4で表される少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基における、アリーレン基および2価の複素環基のより好ましい範囲は、式(A-1)、式(A-6)、式(A-7)、式(A-9)、式(A-10)および式(A-19)から選ばれる少なくとも1種のアリーレン基と、式(A-21)〜式(A-26)、式(A-28)〜式(A-42)および式(A-44)〜式(A-46)から選ばれる少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2およびArX4で表される少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基としては、例えば、下記式で表される基が挙げられ、これらは置換基を有していてもよい。
Figure 2015035600
[式中、RXXは、水素原子、アルキル基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
XXは、好ましくはアルキル基またはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2およびArX4は、好ましくは、アリーレン基であり、より好ましくは、式(A-1)、式(A-6)、式(A-7)、式(A-9)、式(A-10)または式(A-19)で表される基であり、これら
の基は置換基を有していてもよい。
ArX1〜ArX4およびRX1〜RX3で表される基が有してもよい置換基としては、好ましくはアルキル基またはアリール基であり、これらの基は更に置換基を有していてもよい。
式(X)で表される構成単位としては、例えば、式(X-1)〜(X-7)で表される構成単位が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、RX4およびRX5は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ハロゲン原子、1価の複素環基またはシアノ基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRX4は、同一でも異なっていてもよい。複数存在するRX5は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRX5同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
式(X)で表される構成単位としては、例えば、式(X1-1)〜(X1-17)で表される構成単位が挙げられ、好ましくは式(X1-6)〜(X1-14)で表される構成単位である。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
緑色蛍光発光を示す高分子化合物は、本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命がより優れるため、式(G)で表される構成単位を含むことが好ましい。
Figure 2015035600
[式中、Arは、ベンゾチアジアゾールジイル基、キノキサリン構造を有する2価の基、少なくとも1つのチエニレン基と少なくとも1種のアリーレン基が直接結合した2価の基、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1つのビニレン基が直接結合した2価の基、ペリレン構造を有する2価の基、または、下記式(X−8)で表される2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
Figure 2015035600
[式中、Rx4は前記と同じ意味を表す。]
キノキサリン構造を有する2価の基としては、例えば、式(G−1)〜(G−6)で表される2価の基が挙げられる。
Figure 2015035600
[式中、Rは前記と同じ意味を表す。]
少なくとも1つのチエニレン基と少なくとも1種のアリーレン基が直接結合した2価の基としては、例えば、式(G−11)〜(G−16)で表される2価の基が挙げられる。
Figure 2015035600
[式中、RおよびRは、前記と同じ意味を表す。]
少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1つのビニレン基が直接結合した2価の基としては、例えば、式(G−21)〜(G−26)で表される2価の基が挙げられる。
Figure 2015035600
[式中、RおよびRは、前記と同じ意味を表す。]
ペリレン構造を有する2価の基としては、式(G−41)〜(G−42)で表される2価の基が挙げられる。
Figure 2015035600
[式中、RおよびRは、前記と同じ意味を表す。]
[赤色燐光発光を示す金属錯体、および、赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位]
本発明の組成物に含有される赤色燐光発光を示す金属錯体は、式(Dend−A)で表される基および式(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する。
また、本発明の組成物に含有される赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位は、式(Dend−A)で表される基および式(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する。
Figure 2015035600
[式(Dend−A)中、
DA1は、窒素原子、芳香族炭化水素基または複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArDA1、ArDA2およびArDA3は、それぞれ独立に、アリーレン基または2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArDA1、ArDA2およびArDA3が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
DA2およびTDA3は、それぞれ独立に、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
DA1、mDA2およびmDA3は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。]
Figure 2015035600
[式(Dend−B)中、
DA1、GDA2およびGDA3は、それぞれ独立に、窒素原子、芳香族炭化水素基または複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArDA1、ArDA2、ArDA3、ArDA4、ArDA5、ArDA6およびArDA7は、それぞれ独立に、アリーレン基または2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArDA1、ArDA2、ArDA3、ArDA4、ArDA5、ArDA6およびArDA7が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
DA4、TDA5、TDA6およびTDA7は、それぞれ独立に、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
DA1、mDA2、mDA3、mDA4、mDA5、mDA6およびmDA7は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。]
DA1、mDA2、mDA3、mDA4、mDA5、mDA6およびmDA7は、通常10以下の整数であり、5以下の整数であることが好ましく、0または1であることがより好ましく、0または1であることがより好ましい。また、mDA1、mDA2、mDA3、mDA4、mDA5、mDA6およびmDA7は、同一の整数であることが好ましい。
DA1は、好ましくは式(GDA-11)〜(GDA-15)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Figure 2015035600
[式中、*1、*2および*3は、各々、ArDA1、ArDA2およびArDA3との結合を表す。RDAは、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は更に置換基を有していてもよい。RDAが複数ある場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
DA2は、好ましくは式(GDA-21)〜(GDA-25)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。GDA3は、好ましくは式(GDA-31)〜(GDA-35)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Figure 2015035600
[式中、*2、*4および*5は、各々、ArDA2、ArDA4およびArDA5との結合を表す。RDAは、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は更に置換基を有していてもよい。RDAが複数ある場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
Figure 2015035600
[式中、*3、*6および*7は、各々、ArDA3、ArDA6およびArDA7との結合を表す。RDAは、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は更に置換基を有していてもよい。RDAが複数ある場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
DAは、好ましくは水素原子、アルキル基またはアルコキシ基であり、より好ましくは水素原子またはアルキル基であり、更に好ましくは水素原子であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArDA1、ArDA2、ArDA3、ArDA4、ArDA5、ArDA6およびArDA7は、好ましくは式(ArDA-1)〜(ArDA-3)で表される基である。ArDA1、ArDA2、ArDA3、ArDA4、ArDA5、ArDA6およびArDA7が複数ある場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
Figure 2015035600
[式中、RDAは前記と同じ意味を表す。RDBは、水素原子、アルキル基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RDBが複数ある場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
DBは、好ましくはアルキル基、アリール基または1価の複素環基であり、より好ましくはアリール基または1価の複素環基であり、更に好ましくはアリール基である。
DA2、TDA3、TDA4、TDA5、TDA6およびTDA7は、好ましくは式(TDA-1)〜(TDA-3)で表される基である。
Figure 2015035600
[式中、RDAおよびRDBは前記と同じ意味を表す。]
式(Dend-A)で表される基は、好ましくは式(Dend-A1)〜(Dend-A3)で表される基であり、より好ましくは式(Dend-A2)または(Dend-A3)で表される基であり、更に好ましくは式(Dend-A3)で表される基である。
Figure 2015035600
[式中、
p1、Rp2およびRp3は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。Rp1およびRp2が複数個存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
np1は0〜5の整数を表し、np2は0〜3の整数を表し、np3は0または1を表す。複数存在するnp1は、同一でも異なっていてもよい。]
式(Dend-B)で表される基は、好ましくは式(Dend-B1)〜(Dend-B3)で表される基であり、より好ましくは式(Dend-B2)または(Dend-B3)で表される基であり、更に好ましくは式(Dend-B3)で表される基である。
Figure 2015035600
[式中、
p1、Rp2およびRp3は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表す。Rp1およびRp2が複数個存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
np1は0〜5の整数を表し、np2は0〜3の整数を表し、np3は0または1を表す。np1およびnp2が複数個存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。]
np1は、好ましくは0または1であり、より好ましくは1である。np2は、好ましくは0または1であり、より好ましくは0である。np3は好ましくは0である。
p1、Rp2およびRp3は、好ましくはアルキル基である。
赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位は、本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命がより優れるため、式(R)で表される構成単位が好ましい。
Figure 2015035600
[式中、Arは、前記式(Dend−A)で表される基および前記式(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する2価の基を表す。]
Arは、式(Z−R1)〜(Z−R14)で表される構成単位であることが好ましい。なお、式(Z−R2)〜(Z−R14)で表される構成単位は、係数2でその数を定義されている配位子のそれぞれが、他の構成単位と結合する。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、
D1およびRD2は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRD1は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD1は前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基である。複数存在するRD2は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD2は前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基である。
D11は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRD11は、同一でも異なっていてもよい。
Dendは、前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基を表す。
は、窒素原子または=C(−RD2)−を表す。
−AD1---AD2−および−AD3---AD4−は、それぞれ独立に、アニオン性の2座配位子を表し、AD1、AD2、AD3およびAD4は、それぞれ独立に、イリジウム原子と結合する炭素原子、酸素原子または窒素原子を表す。
MCXは、前記式(Dend−A)で表される基および前記式(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する1価の基を表す。
ArR1は、アリーレン基または2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
np4は、0または1を表す。]
D11は、好ましくは水素原子、アルキル基またはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
−AD1---AD2−で表されるアニオン性の2座配位子としては、例えば、下記で表される2座配位子が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、RD11およびDendは、前記と同じ意味を表す。Zは、窒素原子または=C(−RD11)−を表す。*は、イリジウム原子との結合部位を表す。]
−AD3---AD4−で表されるアニオン性の2座配位子としては、例えば、下記で表される2座配位子が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、RおよびRD11は、前記と同じ意味である。Zは、窒素原子または=C(−RD11)−を表す。Xは、酸素原子または硫黄原子を表す。*は、イリジウム原子との結合部位を表す。]
MCXは、式(Z−R21)〜(ZR−30)で表される金属錯体から、水素原子1個を除いた1価の基であることが好ましい。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、
D3およびRD4、は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRD3は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD3は前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基である。複数存在するRD4は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD4は前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基である。
D11は前記と同じ意味を表す。
Dendは、前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基を表す。
は、窒素原子または=C(RD4)−を表す。
−AD5---AD6−および−AD7---AD8−は、それぞれ独立に、アニオン性の2座配位子を表し、AD5、AD6、AD7およびAD8は、それぞれ独立に、イリジウム原子と結合する炭素原子、酸素原子または窒素原子を表す。
kpは0、1または2を表し、kqは0、1または2を表す。]
−AD5---AD6−で表されるアニオン性の2座配位子としては、下記で表される2座配位子が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、RD11は、前記と同じ意味を表す。Zは、窒素原子または=C(−RD11)−を表す。*は、イリジウム原子との結合部位を表す。]
−AD7---AD8−で表されるアニオン性の2座配位子としては、下記で表される2座配位子が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、RおよびRD11は、前記と同じ意味を表す。Zは、窒素原子または=C(−RD11)−を表す。*は、イリジウム原子との結合部位を表す。Xは、酸素原子または硫黄原子を表す。]
本発明の組成物に含有される赤燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、上記式(Z−R2)または(Z−R3)で表される構成単位を含むことが好ましく、下記式(Ir−4)で表される構成単位を含むことがより好ましい。なお、式(Ir−4)で表される構成単位は、係数2でその数を定義されている配位子のそれぞれが、他の構成単位と結合する。
Figure 2015035600
[式中、R、DendおよびRD2は、前記と同じ意味を表す。]
赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位は、本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命がより優れるため、式(R2)で表される構成単位であることが好ましい。式(R2)で表される構成単位は、赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物において、末端の構成単位の末端の構成単位となる。
Figure 2015035600
[式中、ArR2は、前記式(Dend−A)で表される基および前記式(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する1価の基を表す。]
ArR2は、式(Z−R42)〜(Z−R54)で表される構成単位であることが好ましい。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、
D1、RD2、RD11、ArR1、−AD1---AD2−、−AD3---AD4−、Z、Dendおよびnp4は、前記と同じ意味を表す。]
本発明の組成物に含有される赤燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、上記式(Z−R42)、(Z−R43)または(Z−R48)で表される構成単位を含むことが好ましく、下記式(Ir−41)で表される構成単位を含むことがより好ましい。
Figure 2015035600
[式中、RD2は前記と同じ意味を表す。]
赤色燐光発光を示す金属錯体としては、例えば、式(Z−R31)〜(Z−R38)で表される金属錯体が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、
D5およびRD6は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRD5は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD5は前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基である。複数存在するRD6は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD6は前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基である。
D12は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRD12は、同一でも異なっていてもよい。
Dendは、前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基を表す。
Hは、窒素原子または=C(−RD6)−を表す。
−AD9---AD10−および−AD11---AD12−は、それぞれ独立に、アニオン性の2座配位子を表し、AD9、AD10、AD11およびAD12は、それぞれ独立に、イリジウム原子と結合する炭素原子、酸素原子または窒素原子を表す。
D1は1、2または3であり、nD2は1、2または3を表す。]
D12は、好ましくは水素原子、アルキル基またはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
−AD9---AD10−で表されるアニオン性のる2座配位子としては、例えば、下記で表される2座配位子が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、RD11およびDendは、前記と同じ意味を表す。Zは、窒素原子または=C(−RD11)−を表す。*は、イリジウム原子との結合部位を表す。]
−A11---AD12−で表されるアニオン性の2座配位子としては、例えば、下記で表される2座配位子が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、RおよびRD11は、前記と同じ意味を表す。Zは、窒素原子または=C(−RD11)−を表す。*は、イリジウム原子との結合部位を表す。Xは、酸素原子または硫黄原子を表す。]
本発明の組成物に含有される赤燐光発光を示す金属錯体は、下記式(Ir−1)、(Ir−2)または(Ir−3)で表される金属錯体であることが好ましく、下記式(Ir−3)で表される金属錯体であることがより好ましい。
Figure 2015035600
[式中、RD5、−AD9---AD10−およびnD1は、前記と同じ意味を表す。]
Figure 2015035600
[式中、RD6、−A11---AD12−およびnD2は、前記と同じ意味を表す。]
Figure 2015035600
[式中、RD6は、前記と同じ意味を表す。nD3は1または2を表す。]
式Ir-1で表される金属錯体としては、好ましくは式Ir-12およびIr-13で表される金属錯体である。式Ir-2で表される金属錯体としては、好ましくは式Ir-21で表される金属錯体である。式Ir-3で表される金属錯体としては、好ましくは式Ir-31〜Ir-33で表される金属錯体である。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、Dendは、式(Dend-A)で表される基を表す。nD3は1または2を表す。]
赤色燐光発光を示す金属錯体としては、例えば、以下に示す金属錯体が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、式(Y)で表される構成単位を1種のみ含んでいても、2種以上含んでいてもよい。
青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、式(X)で表される構成単位を1種のみ含んでいても、2種以上含んでいてもよい。
青色蛍光発光を示す高分子化合物は、式(Y)で表される構成単位および式(X)で表される構成単位を含んでいることがこの好ましい。式(Y)で表される構成単位および式(X)で表される構成単位の合計は、高分子化合物に含まれる全構成単位に対して、70モル%以上であることが好ましく、90モル%以上であることがより好ましく、100モル%であることがさらに好ましい。また、式(Y)で表される構成単位は、高分子化合物に含まれる全構成単位に対して、50モル%以上100モル%以下であることが好ましく、70モル%以上98モル%以下であることがより好ましい。式(X)で表される構成単位は、高分子化合物に含まれる全構成単位に対して、0モル%以上50モル%以下であることが好ましく、2モル%以上30モル%以下であることがより好ましい。
緑色蛍光発光を示す高分子化合物は、式(Y)で表される構成単位および式(G)で表される構成単位を含んでいることが好ましく、式(Y)で表される構成単位、式(X)で表される構成単位および式(G)で表される構成単位を含んでいることがより好ましい。式(G)で表される構成単位は、高分子化合物に含まれる全構成単位に対して、0.1モル%以上10モル%以下であることが好ましく、0.1モル%以上5モル%以下であることがより好ましい。式(Y)で表される構成単位および式(X)で表される構成単位の合計は、高分子化合物に含まれる全構成単位に対して、90モル%以上99.9モル%以下であることが好ましく、95モル%以上99.9モル%以下であることがより好ましい。
赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、式(Y)で表される構成単位、並びに、式(R)で表される構成単位および式(R2)で表される構成単位からなる群から選ばれる少なくとも1種の構成単位を含んでいることが好ましく、式(Y)で表される構成単位、式(X)で表される構成単位、並びに、式(R)で表される構成単位および式(R2)で表される構成単位からなる群から選ばれる少なくとも1種の構成単位を含んでいることがより好ましく、式(Y)で表される構成単位、式(X)で表される構成単位および式(R)で表される構成単位を含んでいることが更に好ましい。式(R)で表される構成単位および式(R2)で表される構成単位からなる群から選ばれる少なくとも1種の構成単位は、高分子化合物に含まれる全構成単位に対して、0.01モル%以上20モル%以下であることが好ましく、0.01モル%以上5モル%以下であることがより好ましく、0.01モル%以上2.5モル%以下であることが更に好ましい。式(Y)で表される構成単位および式(X)で表される構成単位の合計は、高分子化合物に含まれる全構成単位に対して、80モル%以上99.99モル%以下であることが好ましく、95モル%以上99.99モル%以下であることがより好ましく、97.5モル%以上99.99モル%以下であることがさらに好ましい。
本発明の組成物が、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体を含有する場合、相溶性がより優れるため、青色蛍光発光を示す高分子化合物および緑色蛍光発光を示す高分子化合物は、式(Y)で表される共通の構成単位および式(X)で表される共通の構成単位を含むことが好ましい。青色蛍光発光を示す高分子化合物および緑色蛍光発光を示す高分子化合物に含まれる式(Y)で表される共通の構成単位および式(X)で表される共通の構成単位の合計は、それぞれの高分子化合物に含まれる全構成単位に対して、70モル%以上であることが好ましく、80モル%以上であることがより好ましく、94モル%以上であることがさらに好ましい。
本発明の組成物が、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物を含有する場合、相溶性がより優れるため、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、式(Y)で表される共通の構成単位および式(X)で表される共通の構成単位を含むことが好ましい。青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および前記赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物に含まれる式(Y)で表される共通の構成単位および式(X)で表される共通の構成単位の合計は、それぞれの高分子化合物に含まれる全構成単位に対して、70モル%以上であることが好ましく、80モル%以上であることがより好ましく、94モル%以上であることがさらに好ましい。
本発明の組成物が、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体を含有する場合、通常、青色蛍光発光を示す高分子化合物は0.1000〜99.9899重量%、緑色蛍光発光を示す高分子化合物は0.0100〜99.8999重量%、赤色燐光発光を示す金属錯体は0.0001〜99.8900重量%であり、本発明の組成物を含む発光素子の発光効率が優れるため、青色蛍光発光を示す高分子化合物は0.5000〜99.9495重量%、緑色蛍光発光を示す高分子化合物は0.0500〜99.4995重量%、赤色燐光発光を示す金属錯体は0.0005〜10.000重量%であることが好ましく、青色蛍光発光を示す高分子化合物は0.50〜99.94重量%、緑色蛍光発光を示す高分子化合物は0.05〜99.49重量%、赤色燐光発光を示す金属錯体は0.01〜10.0重量%であることがより好ましく、青色蛍光発光を示す高分子化合物は0.50〜99.90重量%、緑色蛍光発光を示す高分子化合物は0.05〜99.45重量%、赤色燐光発光を示す金属錯体は0.05〜10.0重量%であることが更に好ましい。
本発明の組成物が、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体を含有する場合、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の重量比を調整することで、発光色の調整することが可能である。
本発明の組成物が、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物を含有する場合、通常、青色蛍光発光を示す高分子化合物は0.010〜99.989重量%、緑色蛍光発光を示す高分子化合物は0.010〜99.989重量%、赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は0.001〜99.980重量%であり、本発明の組成物を含む発光素子の発光効率が優れるため、青色蛍光発光を示す高分子化合物は0.10〜99.89重量%、緑色蛍光発光を示す高分子化合物は0.10〜99.89重量%、赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は0.01〜99.80重量%であることが好ましく、青色蛍光発光を示す高分子化合物は0.1〜99.8重量%、緑色蛍光発光を示す高分子化合物は0.1〜99.8重量%、赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は0.1〜99.8重量%であることがより好ましい。
本発明の組成物が、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物を含有する場合、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物の重量比を調整することで、発光色の調整をすることが可能である。
<高分子化合物の製造方法>
次に、本発明の組成物に含有される青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物の製造方法について説明する。
本明細書において、本発明の高分子化合物の製造に使用される化合物を総称して、「原料モノマー」ということがある。本発明の高分子化合物は、公知の縮合重合反応により製造することができる。
青色蛍光発光を示す高分子化合物は、例えば、式(M-Y1)で表される化合物、式(M-Y2)で表される化合物および式(M-X1)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種類以上の化合物を縮合重合させることにより製造することができる。
緑色蛍光発光を示す高分子化合物は、例えば、式(M-G1)表される化合物、式(M-Y1)で表される化合物、式(M-Y2)で表される化合物および式(M-X1)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種類以上の化合物を縮合重合させることにより製造することができる。
赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物は、例えば、式(M-R1)表される化合物、式(M-R2)表される化合物、式(M-Y1)で表される化合物、式(M-Y2)で表される化合物および式(M-X1)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種類以上の化合物を縮合重合させることにより製造することができる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
[式中、ArY1、ArX1、ArX2、ArX3、ArX4、ArX5、RX1、RX2、RX3、aX1、aX2、ArG、ArR、ArR2は前記と同じ意味である。ZC1〜ZC9は、それぞれ独立に、置換基A群および置換基B群からなる群から選ばれる基を示す。]
例えば、ZC1およびZC2が置換基A群から選ばれる基である場合、ZC3、ZC4、ZC5、ZC6、ZC7、ZC8およびZC9は、置換基B群から選ばれる基を選択する。例えば、ZC1およびZC2が置換基B群から選ばれる基である場合、ZC3、ZC4、ZC5、ZC6、ZC7、ZC8およびZC9は、置換基A群から選ばれる基を選択する。また、例えば、ZC1、ZC3、ZC5、ZC7およびZC9が置換基A群から選ばれる基である場合、ZC2、ZC4、ZC6およびZC8は、置換基B群から選ばれる基を選択する。
<置換基A群>
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、−O−S(=O)2C1で表される基。
(式中、RC1は、アルキル基またはアリール基を示し、これらの基は置換基を有していてもよい。)
<置換基B群>
−B(ORC2)2(式中、RC2は、水素原子、アルキル基またはアリール基を示し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRC2は同一でも異なっていてもよく、互いに連結して、それぞれが結合する酸素原子とともに環構造を形成していてもよい。)で表される基;
−BF3Q'(式中、Q'は、Li、Na、K、RbまたはCsを示す。)で表される基;
−MgY'(式中、Y'は、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を示す。)で表される基;
−ZnY''(式中、Y''は、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を示す。)で表される基;および、
−Sn(RC3)3(式中、RC3は、水素原子、アルキル基またはアリール基を示し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRC3は同一でも異なっていてもよく、互いに連結して、それぞれが結合するスズ原子とともに環構造を形成していてもよい。)で表される基。
−B(ORC2)2で表される基としては、下記式で表される基が例示される。
Figure 2015035600
置換基A群から選ばれる基を有する化合物と置換基B群から選ばれる基を有する化合物とは、公知のカップリング反応により縮合重合して、置換基A群から選ばれる基および置換基B群から選ばれる基と結合する炭素原子同士が結合する。そのため、置換基A群から選ばれる基を2個有する化合物と、置換基B群から選ばれる基を2個有する化合物を公知のカップリング反応に供すれば、縮合重合により、これらの化合物の縮合重合体を得ることができる。
縮合重合は、通常、触媒、塩基および溶媒の存在下で行われ、必要に応じて、相間移動触媒を共存させて行ってもよい。
触媒としては、例えば、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム、パラジウム[テトラキス(トリフェニルホスフィン)]、[トリス(ジベンジリデンアセトン)]ジパラジウム、パラジウムアセテート等のパラジウム錯体、ニッケル[テトラキス(トリフェニルホスフィン)]、[1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ジクロロニッケル、[ビス(1,4-シクロオクタジエン)]ニッケル等のニッケル錯体等の遷移金属錯体;これらの遷移金属錯体が、更にトリフェニルホスフィン、トリ-o-トリルホスフィン、トリ(tert-ブチルホスフィン)、トリシクロヘキシルホスフィン、ジフェニルホスフィノプロパン、ビピリジル等の配位子を有する錯体が挙げられる。触媒は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
触媒の使用量は、原料モノマーのモル数の合計に対する遷移金属の量として、通常、0.00001〜3モル当量である。
塩基としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、リン酸三カリウム等の無機塩基;フッ化テトラブチルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム等の有機塩基が挙げられる。塩基は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
相間移動触媒としては、例えば、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム等が挙げられる。相間移動触媒は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
塩基の使用量は、原料モノマーの合計モル数に対して、通常0.001〜100モル当量である。
相関移動触媒の使用量は、原料モノマーの合計モル数に対して、通常0.001〜100モル当量である。
溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジメトキシエタン、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド等の有機溶媒、水が挙げられる。溶媒は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
溶媒の使用量は、通常、原料モノマーの合計100重量部に対して、10〜100000重量部である。
縮合重合の反応温度は、通常-100〜200℃である。縮合重合の反応時間は、通常1時間以上である。
重合反応の後処理は、公知の方法、例えば、分液により水溶性不純物を除去する方法、メタノール等の低級アルコールに重合反応後の反応液を加えて、析出させた沈殿を濾過した後、乾燥させる方法等を単独、または、組み合わせて行う。高分子化合物の純度が低い場合、例えば、再結晶、再沈殿、ソックスレー抽出器による連続抽出、カラムクロマトグラフィー等の通常の方法にて精製することができる。
赤色燐光発光を示す金属錯体の合成方法は、公知の方法、例えば、国際公開第2002/066552号等に記載の方法に従って合成することができる。
また、赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位の合成方法は、公知の方法、例えば、特開2011―105701号等に記載の方法に従って合成することができる。
本発明の組成物は、更に、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料、発光材料、酸化防止剤および溶媒からなる群から選ばれる少なくとも1種の材料を含有していてもよい。
溶媒を含有する本発明の組成物(以下、「インク」ということがある。)は、インクジェットプリント法、ノズルプリント法等の印刷法を用いた発光素子の作製に好適である。
インクの粘度は、印刷法の種類によって調整すればよいが、インクジェットプリント法等の溶液が吐出装置を経由する印刷法に適用する場合には、吐出時の目づまりと飛行曲がりを防止するために、好ましくは25℃において1〜20mPa・sである。
インクに含まれる溶媒は、該インク中の固形分を溶解または均一に分散できる溶媒が好ましい。溶媒としては、例えば、1,2-ジクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、クロロベンゼン、o-ジクロロベンゼン等の塩素系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、アニソール、4-メチルアニソール等のエーテル系溶媒;トルエン、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、n-ヘキシルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n-ペンタン、n-ヘキサン、n-へプタン、n-オクタン、n-ノナン、n-デカン、n-ドデカン、ビシクロヘキシル等の脂肪族炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノン等のケトン系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセルソルブアセテート、安息香酸メチル、酢酸フェニル等のエステル系溶媒;エチレングリコール、グリセリン、1,2-ヘキサンジオール等の多価アルコール系溶媒;イソプロピルアルコール、シクロヘキサノール等のアルコール系溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒;N-メチル-2-ピロリドン、N,N-ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒が挙げられる。溶媒は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
インクにおいて、溶媒の配合量は、青蛍光発光を示す高分子化合物と、緑蛍光発光を示す高分子化合物と、赤色燐光発光を示す金属錯体または赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物との合計100重量部に対して、通常、1000〜100000重量部であり、好ましくは2000〜20000重量部である。
インクの製造方法としては、
[1]青蛍光発光を示す高分子化合物、緑蛍光発光を示す高分子化合物、および、赤色燐光発光を示す金属錯体若しくは赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物を固形状態で混合後、1種以上の溶媒に溶解させる方法、
[2]青蛍光発光を示す高分子化合物を1種以上の溶媒に溶解させたインク(B)、緑蛍光発光を示す高分子化合物を1種以上の溶媒に溶解させたインク(G)および赤色燐光発光を示す金属錯体若しくは赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物を1種以上の溶媒に溶解させたインク(R)を混合する方法、
[3]青蛍光発光を示す高分子化合物および緑蛍光発光を示す高分子化合物を固形状態で混合後、1種以上の溶媒に溶解させたインク(BG)および赤色燐光発光を示す金属錯体若しくは赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物を1種以上の溶媒に溶解させたインク(R)を混合する方法、
[4]青蛍光発光を示す高分子化合物を1種以上の溶媒の溶媒に溶解させたインク(B)、並びに、緑蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体若しくは赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物を固形状態で混合後、1種以上の溶媒に溶解させたインク(GR)を混合する方法、
[5]青蛍光発光を示す高分子化合物および赤色燐光発光を示す金属錯体若しくは赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物を固形状態で混合後、1種類以上の溶媒に溶解させたインク(BR)、並びに、緑蛍光発光を示す高分子化合物を1種以上の溶媒に溶解させたインク(G)を混合する方法、
[6]青蛍光発光を示す高分子化合物を1種以上の溶媒に溶解させたインク(B)、緑蛍光発光を示す高分子化合物を1種以上の溶媒に溶解させたインク(G)および赤色燐光発光を示す金属錯体若しくは赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物を1種以上の溶媒に溶解させたインク(R)をそれぞれ準備し、公知の塗布装置を用いて塗布しながら混合する方法、が挙げられる。
インクの製造方法としては、インクの製造が容易であるため、[1]の製造方法が好ましい。
[正孔輸送材料]
正孔輸送材料は、低分子化合物と高分子化合物とに分類され、高分子化合物が好ましく、架橋基を有する高分子化合物がより好ましい。
高分子化合物としては、例えば、ポリビニルカルバゾールおよびその誘導体;側鎖または主鎖に芳香族アミン構造を有するポリアリーレンおよびその誘導体が挙げられる。高分子化合物は、電子受容性部位が結合された化合物でもよい。電子受容性部位としては、例えば、フラーレン、テトラフルオロテトラシアノキノジメタン、テトラシアノエチレン、トリニトロフルオレノン等が挙げられ、好ましくはフラーレンである。
本発明の組成物において、正孔輸送材料の配合量は、青蛍光発光を示す高分子化合物と、緑蛍光発光を示す高分子化合物と、赤色燐光発光を示す金属錯体または赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物との合計100重量部に対して、通常、1〜400重量部であり、好ましくは5〜150重量部である。
正孔輸送材料は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
[電子輸送材料]
電子輸送材料は、低分子化合物と高分子化合物とに分類される。電子輸送材料は、架橋基を有していてもよい。
低分子化合物としては、例えば、8-ヒドロキシキノリンを配位子とする金属錯体、オキサジアゾール、アントラキノジメタン、ベンゾキノン、ナフトキノン、アントラキノン、テトラシアノアントラキノジメタン、フルオレノン、ジフェニルジシアノエチレン、および、ジフェノキノン、並びに、これらの誘導体が挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、ポリフェニレン、ポリフルオレン、および、これらの誘導体が挙げられる。高分子化合物は、金属でドープされていてもよい。
本発明の組成物において、電子輸送材料の配合量は、青蛍光発光を示す高分子化合物と、緑蛍光発光を示す高分子化合物と、赤色燐光発光を示す金属錯体または赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物との合計100重量部に対して、通常、1〜400重量部であり、好ましくは5〜150重量部である。
電子輸送材料は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
[正孔注入材料および電子注入材料]
正孔注入材料および電子注入材料は、各々、低分子化合物と高分子化合物とに分類される。正孔注入材料および電子注入材料は、架橋基を有していてもよい。
低分子化合物としては、例えば、銅フタロシアニン等の金属フタロシアニン;カーボン;モリブデン、タングステン等の金属酸化物;フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化セシウム、フッ化カリウム等の金属フッ化物が挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリキノリン、および、ポリキノキサリン、並びに、これらの誘導体;式(X)で表される基を主鎖または側鎖に含む重合体等の導電性高分子が挙げられる。
本発明の組成物において、正孔注入材料および電子注入材料の配合量は、各々、青蛍光発光を示す高分子化合物と、緑蛍光発光を示す高分子化合物と、赤色燐光発光を示す金属錯体または赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物との合計100重量部に対して、通常、1〜400重量部であり、好ましくは5〜150重量部である。
正孔注入材料および電子注入材料は、各々、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
[イオンドープ]
正孔注入材料または電子注入材料が導電性高分子を含む場合、導電性高分子の電気伝導度は、好ましくは、1×10-5S/cm〜1×103S/cmである。導電性高分子の電気伝導度をかかる範囲とするために、導電性高分子に適量のイオンをドープすることができる。
ドープするイオンの種類は、正孔注入材料であればアニオン、電子注入材料であればカチオンである。アニオンとしては、例えば、ポリスチレンスルホン酸イオン、アルキルベンゼンスルホン酸イオン、樟脳スルホン酸イオンが挙げられる。カチオンとしては、例えば、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオンが挙げられる。
ドープするイオンは、一種のみでも二種以上でもよい。
[発光材料]
発光材料は、低分子化合物と高分子化合物とに分類される。発光材料は、架橋基を有していてもよい。
低分子化合物としては、例えば、ナフタレンおよびその誘導体、アントラセンおよびその誘導体、ペリレンおよびその誘導体、並びに、イリジウム、白金またはユーロピウムを中心金属とする三重項発光錯体が挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、フェニレン基、ナフタレンジイル基、フルオレンジイル基、フェナントレンジイル基、ジヒドロフェナントレンジイル基、式(X)で表される基、カルバゾールジイル基、フェノキサジンジイル基、フェノチアジンジイル基、アントラセンジイル基、ピレンジイル基等を含む高分子化合物が挙げられる。
発光材料は、低分子化合物および高分子化合物を含んでいてもよく、好ましくは、三重項発光錯体および高分子化合物を含む。
三重項発光錯体としては、例えば、以下に示す金属錯体が挙げられる。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
本発明の組成物において、発光材料の含有量は、青蛍光発光を示す高分子化合物と、緑蛍光発光を示す高分子化合物と、赤色燐光発光を示す金属錯体または赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物との合計100重量部に対して、通常、0.1〜400重量部である。
[酸化防止剤]
酸化防止剤は、青色蛍光発光を示す高分子化合物、緑色蛍光発光を示す高分子化合物、および、赤色燐光発光を示す金属錯体または赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物と同じ溶媒に可溶であり、発光および電荷輸送を阻害しない化合物であればよく、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤が挙げられる。
本発明の組成物において、酸化防止剤の配合量は、青蛍光発光を示す高分子化合物と、緑蛍光発光を示す高分子化合物と、赤色燐光発光を示す金属錯体または赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物との合計100重量部に対して、通常、0.001〜10重量部である。
酸化防止剤は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
<膜>
膜は、本発明の組成物を含有する。
膜には、本発明の組成物に含有される高分子化合物を架橋により溶媒に対して不溶化させた、不溶化膜も含まれる。不溶化膜は、本発明の組成物に含有される高分子化合物を加熱、光照射等の外部刺激により架橋させて得られる膜である。不溶化膜は、溶媒に実質的に不溶であるため、発光素子の積層化に好適に使用することができる。
膜を架橋させるための加熱の温度は、通常、25〜300℃であり、発光効率が良好になるので、好ましくは50〜250℃であり、より好ましくは150〜200℃である。
膜を架橋させるための光照射に用いられる光の種類は、例えば、紫外光、近紫外光、可視光である。
膜は、発光素子における発光層として好適である。
膜は、インクを用いて、例えば、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイヤーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、インクジェット印刷法、キャピラリ−コート法、ノズルコート法により作製することができる。
膜の厚さは、通常、1nm〜10μmである。
<発光素子>
本発明の発光素子は、本発明の組成物を含む発光素子であり、当該発光素子には、例えば、本発明の組成物を含む発光素子、本発明の組成物に含有される高分子化合物が分子内、分子間、または、それらの両方で架橋した発光素子がある。
本発明の発光素子の構成としては、例えば、陽極および陰極からなる電極と、該電極間に設けられた本発明の組成物を含む層とを有する。
[層構成]
本発明の組成物を含む層は、通常、発光層、正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、電子注入層の1種以上の層であり、好ましくは、発光層である。これらの層は、各々、発光材料、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料を含む。これらの層は、各々、発光材料、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料を、上述した溶媒に溶解させ、インクを調製して用い、上述した膜の作製と同じ方法を用いて形成することができる。
発光素子は、陽極と陰極の間に発光層を有する。本発明の発光素子は、正孔注入性および正孔輸送性の観点からは、陽極と発光層との間に、正孔注入層および正孔輸送層の少なくとも1層を有することが好ましく、電子注入性および電子輸送性の観点からは、陰極と発光層の間に、電子注入層および電子輸送層の少なくとも1層を有することが好ましい。
正孔輸送層、電子輸送層、発光層、正孔注入層、および、電子注入層の材料としては、本発明の組成物の他、各々、上述した正孔輸送材料、電子輸送材料、発光材料、正孔注入材料、および、電子注入材料が挙げられる。
正孔輸送層の材料、電子輸送層の材料、および、発光層の材料は、発光素子の作製において、各々、正孔輸送層、電子輸送層、および、発光層に隣接する層の形成時に使用される溶媒に溶解する場合、該溶媒に該材料が溶解することを回避するために、該材料が架橋基を有することが好ましい。架橋基を有する材料を用いて各層を形成した後、該架橋基を架橋させることにより、該層を不溶化させることができる。
本発明の発光素子において、発光層、正孔輸送層、電子輸送層、正孔注入層、電子注入層等の各層の形成方法としては、低分子化合物を用いる場合、例えば、粉末からの真空蒸着法、溶液または溶融状態からの成膜による方法が挙げられ、高分子化合物を用いる場合、例えば、溶液または溶融状態からの成膜による方法が挙げられる。
積層する層の順番、数、および、厚さは、発光効率および素子寿命を勘案して調整すればよい。
[基板/電極]
発光素子における基板は、電極を形成することができ、かつ、有機層を形成する際に化学的に変化しない基板であればよく、例えば、ガラス、プラスチック、シリコン等の材料からなる基板である。不透明な基板の場合には、基板から最も遠くにある電極が透明または半透明であることが好ましい。
陽極の材料としては、例えば、導電性の金属酸化物、半透明の金属が挙げられ、好ましくは、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ;インジウム・スズ・オキサイド(ITO)、インジウム・亜鉛・オキサイド等の導電性化合物;銀とパラジウムと銅との複合体(APC);NESA、金、白金、銀、銅である。
陰極の材料としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、亜鉛、インジウム等の金属;それらのうち2種以上の合金;それらのうち1種以上と、銀、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッケル、タングステン、錫のうち1種以上との合金;並びに、グラファイトおよびグラファイト層間化合物が挙げられる。合金としては、例えば、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、インジウム−銀合金、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、カルシウム−アルミニウム合金が挙げられる。
陽極および陰極は、各々、2層以上の積層構造としてもよい。
[用途]
発光素子を用いて面状の発光を得るためには、面状の陽極と陰極が重なり合うように配置すればよい。パターン状の発光を得るためには、面状の発光素子の表面にパターン状の窓を設けたマスクを設置する方法、非発光部にしたい層を極端に厚く形成し実質的に非発光とする方法、陽極もしくは陰極、または両方の電極をパターン状に形成する方法がある。これらのいずれかの方法でパターンを形成し、いくつかの電極を独立にON/OFFできるように配置することにより、数字、文字等を表示できるセグメントタイプの表示装置が得られる。ドットマトリックス表示装置とするためには、陽極と陰極を共にストライプ状に形成して直交するように配置すればよい。複数の種類の発光色の異なる組成物を塗り分ける方法、カラーフィルターまたは蛍光変換フィルターを用いる方法により、部分カラー表示、マルチカラー表示が可能となる。ドットマトリックス表示装置は、パッシブ駆動も可能であるし、TFT等と組み合わせてアクティブ駆動も可能である。これらの表示装置は、コンピュータ、テレビ、携帯端末等のディスプレイに用いることができる。面状の発光素子は、液晶表示装置のバックライト用の面状光源、または、面状の照明用光源として好適に用いることができる。フレキシブルな基板を用いれば、曲面状の光源、および、表示装置としても使用できる。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[分子量の測定方法]
本実施例において、ポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)およびポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、GPC(島津製作所製、商品名:LC-10Avp)により求めた。測定する高分子化合物は、約0.5重量%の濃度になるようテトラヒドロフランに溶解させ、GPCに30μL注入した。GPCの移動相にはテトラヒドロフランを用い、0.6mL/分の流速で流した。カラムは、TSKgel SuperHM-H(東ソー製)2本とTSKgel SuperH2000(東ソー製)1本を直列に繋げた。検出器には示差屈折率検出器(島津製作所製、商品名:RID-10A)を用いた。
[発光スペクトルピークの測定方法]
本実施例において、蛍光発光スペクトルの最大ピーク波長および燐光発光スペクトルの最大ピーク波長は、分光光度計(FP6500:日本分光)により測定した。高分子化合物の最大ピーク波長を測定する場合、石英基板上に該高分子化合物を単独で約65nmの膜厚に成膜したものを試料として用いた。金属錯体の最大ピーク波長を測定する場合、約40μMのキシレン溶液を試料として用いた。励起光としては、波長325nmのUV光を用いた。
[原料モノマーの入手法]
化合物1aは、WO2011−093428号に記載の方法に従って得た。
化合物1bは、WO2012−086671号に記載の方法に従って得た。
化合物1cは、WO2012−086671号に記載の方法に従って得た。
化合物2bは、特開2008−106241号公報に記載の方法に従って得た。
化合物2cは、WO2012−104579号に記載の方法に従って得た。
化合物2dは、特開2010−10438号公報に記載の方法に従って得た。
化合物3は、特開2012−144721号公報に記載の方法に従って得た。
化合物4は、WO2005−049546号に記載の方法に従って得た。
化合物5は、WO2004−099340号に記載の方法に従って得た。
化合物6は、WO2012−086670号に記載の方法に従って得た。
化合物7は、特開2010−31259号公報に記載の方法に従って得た。
化合物8は、特開2012−122062号公報に記載の方法に従って得た。なお、化合物8は、化合物8aと化合物8bの混合物である。
化合物9は、特開2012−131993号公報に記載の方法に従って得た。
化合物11は、WO2008−143272号に記載の方法に従って得た。
化合物12は、特開2011−105701号公報に記載の方法に従って得た。
化合物1d、1e、2aおよび10は、公知の方法に従って得た。
化合物13は、後述の方法に従って得た。
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
Figure 2015035600
<合成例1:高分子化合物1の合成>
(工程1)反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1a(2.96mmol)、化合物2a(0.75mmol)、化合物4(1.80mmol)、化合物2b(0.45mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.1mg、0.0030mmol)およびトルエン(62ml)を加え、105℃に加熱した。
(工程2)反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(10ml)を滴下し、4.5時間還流させた。
(工程3)反応後、そこに、フェニルボロン酸(36.8mg、0.30mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.1mg、0.0030mmol)を加え、16.5時間還流させた。
(工程4)その後、そこに、ジエチルジチアカルバミン酸ナトリウム水溶液を加え、80℃で2時間撹拌した。冷却後、反応液を、水で2回、3重量%酢酸水溶液で2回、水で2回洗浄し、得られた溶液をメタノールに滴下したところ、沈殿が生じた。沈殿物をトルエンに溶解させ、アルミナカラム、シリカゲルカラムの順番で通すことにより精製した。
得られた溶液をメタノールに滴下し、撹拌した後、得られた沈殿物をろ取し、乾燥させることにより、高分子化合物1を3.12g得た。高分子化合物1のMnは7.8×10であり、Mwは2.6×10であった。
高分子化合物1は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1aから誘導される構成単位と、化合物2aから誘導される構成単位と、化合物4から誘導される構成単位と、化合物2bから誘導される構成単位とが、50:12.5:30:7.5のモル比で構成されてなる共重合体である。
<合成例2:高分子化合物2の合成>
高分子化合物1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1b(1.98mmol)、化合物3(1.00mmol)、化合物2c(0.78mmol)、化合物6(0.12mmol)、化合物5(0.04mmol)、化合物7(0.06mmol)、ジクロロビス〔トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン〕パラジウム(1.8mg、0.0020mmol)およびトルエン(47ml)を混合し、105℃に加熱した。」、
高分子化合物1の合成における(工程2)を、「反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(7.5ml)を滴下し、3時間還流させた。」、
高分子化合物1の合成における(工程3)を、「反応後、そこに、フェニルボロン酸(26.2mg、0.21mmol)、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(7.5ml)およびジクロロビス〔トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン〕パラジウム(1.8mg、0.0020mmol)を加え、18時間還流させた。」、
とする以外は、高分子化合物1の合成と同様にすることで、高分子化合物2を1.23g得た。高分子化合物2のMnは8.9×10であり、Mwは2.4×10であった。
高分子化合物2は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1bから誘導される構成単位と、化合物3から誘導される構成単位と、化合物2cから誘導される構成単位と、化合物6から誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物7から誘導される構成単位とが、50:25:19.5:3:1:1.5のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物2の発光スペクトルピークは、456nmであった。
<合成例3:高分子化合物3の合成>
(工程1)反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1b(26.76mmol)、化合物2c(24.28mmol)、化合物5(2.76mmol)、化合物8(0.55mmol)、ジクロロビス〔トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン〕パラジウム(4.9mg、0.0055mmol)およびトルエン(540ml)を加え、105℃に加熱した。
(工程2)反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(94ml)を滴下し、8時間還流させた。
(工程3)反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.34g、2.79mmol)およびジクロロビス〔トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン〕パラジウム(4.9mg、0.0055mmol)を加え、15.5時間還流させた。
(工程4)その後、そこに、ジエチルジチアカルバミン酸ナトリウム水溶液を加え、40℃で4時間撹拌した。冷却後、反応液を、水で1回、10重量%塩酸水溶液で2回、3重量%アンモニア水溶液で2回、水で2回洗浄し、アルミナカラム、シリカゲルカラムの順番で通すことにより精製した。得られた溶液をメタノールに滴下し、撹拌した後、得られた沈殿物をろ取し、乾燥させることにより、高分子化合物3を20.2g得た。高分子化合物3のMnは1.0×10であり、Mwは2.4×10であった。
高分子化合物3は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1bから誘導される構成単位と、化合物2cから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物8から誘導される構成単位とが、50:44:5:1のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物3の発光スペクトルピークは、511nmであった。
<合成例4:高分子化合物4の合成>
高分子化合物1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1c(2.09mmol)、化合物1e(0.82mmol)、化合物2d(1.91mmol)、化合物5(0.44mmol)、化合物9(0.59mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.1mg、0.0029mmol)およびトルエン(64ml)を混合し、105℃に加熱した。」、
高分子化合物1の合成における(工程2)を、「反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(10ml)を滴下し、4時間還流させた。」、
高分子化合物1の合成における(工程3)を、「反応後、そこに、フェニルボロン酸(35.8mg、0.29mmol)、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(10ml)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.1mg、0.0015mmol)を加え、18時間還流させた。」、
とする以外は、高分子化合物1の合成と同様にすることで、高分子化合物4を2.11g得た。高分子化合物4のMnは1.0×10であり、Mwは2.8×10であった。
高分子化合物4は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1cから誘導される構成単位と、化合物1eから誘導される構成単位と、化合物2dから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物9から誘導される構成単位とが、36:14:32.5:7.5:10のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物4の発光スペクトルピークは、484nmであった。
<合成例5:高分子化合物5の合成>
高分子化合物1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1c(3.32mmol)、化合物1d(1.25mmol)、化合物2d(4.06mmol)、化合物5(0.55mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(6.5mg、0.0092mmol)およびトルエン(101ml)を混合し、105℃に加熱した。」、
高分子化合物1の合成における(工程2)を、「反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(16ml)を滴下し、9時間還流させた。」、
高分子化合物1の合成における(工程3)を、「反応後、そこに、フェニルボロン酸(56.2mg、0.46mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3.3mg、0.0046mmol)を加え、16時間還流させた。」、
とする以外は、高分子化合物1の合成と同様にすることで、高分子化合物5を4.28g得た。高分子化合物5のMnは7.9×10であり、Mwは2.0×10であった。
高分子化合物5は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1cから誘導される構成単位と、化合物1dから誘導される構成単位と、化合物2dから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位とが、36:14:44:6のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物6の発光スペクトルピークは、453nmであった。
<合成例6:高分子化合物6の合成>
高分子化合物1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1c(15.00mmol)、化合物1e(5.92mmol)、化合物2d(19.02mmol)、化合物5(1.69mmol)、化合物10(0.42mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(29.7mg、0.042mmol)およびトルエン(460ml)を混合し、105℃に加熱した。」、
高分子化合物1の合成における(工程2)を、「反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(72ml)を滴下し、5時間還流させた。」、
高分子化合物1の合成における(工程3)を、「反応後、そこに、フェニルボロン酸(257.6mg、2.11mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(14.8mg、0.021mmol)を加え、15時間還流させた。」、
とする以外は、高分子化合物1の合成と同様にすることで、高分子化合物6を14.15g得た。高分子化合物6のMnは9.8×10であり、Mwは3.1×10であった。
高分子化合物6は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1cから誘導される構成単位と、化合物1eから誘導される構成単位と、化合物2dから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物10から誘導される構成単位とが、36:14:45:4:1のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物6の発光スペクトルピークは、468nmであった。
<合成例7:高分子化合物7の合成>
高分子化合物1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1c(2.12mmol)、化合物1e(0.84mmol)、化合物2d(2.51mmol)、化合物5(0.30mmol)、化合物8(0.18mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.1mg、0.003mmol)およびトルエン(64ml)を混合し、105℃に加熱した。」、
高分子化合物1の合成における(工程2)を、「反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(10ml)を滴下し、5時間還流させた。」、
高分子化合物1の合成における(工程3)を、「反応後、そこに、フェニルボロン酸(36.8mg、0.30mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.1mg、0.015mmol)を加え、18時間還流させた。」、
とする以外は、高分子化合物1の合成と同様にすることで、高分子化合物7を2.40g得た。高分子化合物7のMnは1.1×10であり、Mwは2.9×10であった。
高分子化合物7は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1cから誘導される構成単位と、化合物1eから誘導される構成単位と、化合物2dから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物8から誘導される構成単位とが、36:14:42:5:3のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物7の発光スペクトルピークは、517nmであった。
<合成例8:高分子化合物8の合成>
高分子化合物1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1c(2.56mmol)、化合物1d(1.01mmol)、化合物2d(3.10mmol)、化合物5(0.36mmol)、化合物10(0.07mmol)、化合物8(0.07mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.5mg、0.0036mmol)およびトルエン(70ml)を混合し、105℃に加熱した。」、
高分子化合物1の合成における(工程2)を、「反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(12ml)を滴下し、5時間還流させた。」、
高分子化合物1の合成における(工程3)を、「反応後、そこに、フェニルボロン酸(44.0mg、0.36mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.3mg、0.0018mmol)を加え、14時間還流させた。」、
とする以外は、高分子化合物1の合成と同様にすることで、高分子化合物8を2.88g得た。高分子化合物6のMnは1.0×10であり、Mwは2.5×10であった。
高分子化合物8は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1cから誘導される構成単位と、化合物1dから誘導される構成単位と、化合物2dから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物10から誘導される構成単位と、化合物8から誘導される構成単位とが、36:14:43:5:1:1のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物8の発光スペクトルピークは、512nmであった。
<合成例9:高分子化合物9の合成>
高分子化合物1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1c(10.25mmol)、化合物1d(4.03mmol)、化合物2d(11.82mmol)、化合物5(1.44mmol)、化合物10(0.29mmol)、化合物11(0.86mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5.1mg、0.0072mmol)およびトルエン(316ml)を混合し、105℃に加熱した。」、
高分子化合物1の合成における(工程2)を、「反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(49ml)を滴下し、6時間還流させた。」、
高分子化合物1の合成における(工程3)を、「反応後、そこに、フェニルボロン酸(175.7mg、1.44mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5.1mg、0.0072mmol)を加え、14時間還流させた。」、
とする以外は、高分子化合物1の合成と同様にすることで、高分子化合物9を11.22g得た。高分子化合物9のMnは9.1×10であり、Mwは2.3×10であった。
高分子化合物9は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1cから誘導される構成単位と、化合物1dから誘導される構成単位と、化合物2dから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物10から誘導される構成単位と、化合物11から誘導される構成単位とが、36:14:41:5:1:3のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物9の発光スペクトルピークは、525nmであった。
<合成例10:高分子化合物10の合成>
高分子化合物3の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1c(8.19mmol)、化合物1e(3.32mmol)、化合物2d(9.61mmol)、化合物5(1.73mmol)、化合物12(0.52mmol)、ジクロロビス〔トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン〕パラジウム(10.5mg、0.012mmol)およびトルエン(278ml)を混合し、105℃に加熱した。」、
高分子化合物3の合成における(工程2)を、「反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(40ml)を滴下し、7時間還流させた。」、
高分子化合物3の合成における(工程3)を、「反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.14g、1.18mmol)およびジクロロビス〔トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン〕パラジウム(10.5mg、0.012mmol)を加え、15時間還流させた。」、
とする以外は、高分子化合物3の合成と同様にすることで、高分子化合物10を9.59g得た。高分子化合物10のMnは9.4×10であり、Mwは2.5×10であった。
高分子化合物10は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1cから誘導される構成単位と、化合物1eから誘導される構成単位と、化合物2dから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物12から誘導される構成単位とが、36:14:40.5:7.3:2.2のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物10の発光スペクトルピークは、614nmであった。
<合成例11:高分子化合物11の合成>
高分子化合物3の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1c(8.23mmol)、化合物1e(3.34mmol)、化合物2d(9.66mmol)、化合物5(1.50mmol)、化合物10(0.24mmol)、化合物12(0.52mmol)、ジクロロビス〔トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン〕パラジウム(10.5mg、0.012mmol)およびトルエン(278ml)を混合し、105℃に加熱した。」、
高分子化合物3の合成における(工程1)(工程2)を、「反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(41ml)を滴下し、8時間還流させた。」、
高分子化合物3の合成における(工程1)(工程3)を、「反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.15g、1.23mmol)およびジクロロビス〔トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン〕パラジウム(10.5mg、0.012mmol)を加え、14時間還流させた。」、
とする以外は、高分子化合物3の合成と同様にすることで、高分子化合物11を9.55g得た。高分子化合物11のMnは1.0×10であり、Mwは2.6×10であった。
高分子化合物11は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1cから誘導される構成単位と、化合物1eから誘導される構成単位と、化合物2dから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物10から誘導される構成単位と、化合物12から誘導される構成単位とが、36:14:40.5:6.3:1:2.2のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物11の発光スペクトルピークは、614nmであった。
<合成例12:高分子化合物12の合成>
高分子化合物3の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1c(8.32mmol)、化合物1e(3.33mmol)、化合物2d(7.30mmol)、化合物5(1.74mmol)、化合物9(2.33mmol)、化合物12(0.57mmol)、ジクロロビス〔トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン〕パラジウム(10.5mg、0.012mmol)およびトルエン(279ml)を混合し、105℃に加熱した。」、
高分子化合物3の合成における(工程2)を、「反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(40ml)を滴下し、9時間還流させた。」、
高分子化合物3の合成における(工程3)を、「反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.15g、1.23mmol)およびジクロロビス〔トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン〕パラジウム(10.5mg、0.012mmol)を加え、14時間還流させた。」、
とする以外は、高分子化合物3の合成と同様にすることで、高分子化合物12を10.88g得た。高分子化合物12のMnは1.2×10であり、Mwは3.5×10であった。
高分子化合物12は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1cから誘導される構成単位と、化合物1eから誘導される構成単位と、化合物2dから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物9から誘導される構成単位と、化合物12から誘導される構成単位とが、36:14:30.7:7.3:9.8:2.2のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物12の発光スペクトルピークは、614nmであった。
<合成例13:金属錯体R1の合成>
赤色燐光発光を示す金属錯体R1(上記式COM−8で表される金属錯体である。)は、特開2011−105701号公報に記載の方法に従って得た。金属錯体R1のキシレン溶液中における発光スペクトルピークは、610nmであった。
下記式で表される金属錯体CR1のキシレン溶液中における発光スペクトルピークは、619nmであった。
Figure 2015035600
<合成例14:化合物13の合成>
Figure 2015035600
反応容器内を窒素ガス雰囲気とした後、特開2006−188673号公報に記載の方法に準じて合成した化合物13a(198g)、特開2008−231042号公報に記載の方法に準じて合成した化合物13b(42.4g)およびジグライム(600g)を加え、100℃に加熱した。その後、そこへ、トリフルオロメタンスルホン酸銀(39.4g)およびエタノール(脱水品)(197g)の混合液を滴下した後、100℃で24時間撹拌した。その後、室温まで冷却し、イオン交換水(6L)を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をメタノールで洗浄した後、トルエンに溶解させ、セライトを敷いたろ過器でろ過した。得られたろ液を減圧濃縮することにより固体を得た。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンおよびトルエンの混合溶媒)で精製した後、ヘキサンで洗浄し、室温で減圧乾燥させることにより、化合物13(9.4g)を得た。化合物13のHPLC面積百分率値は99.5%以上を示した。
LC−MS(APCI,positive):m/z=1564.5[M+H]
<合成例15:高分子化合物13の合成>
(高分子化合物13の合成)
(工程1)反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物1c(0.875mmol)、化合物1e(0.350mmol)、化合物2d(1.013mmol)、化合物5(0.158mmol)、化合物10(0.025mmol)、化合物13(0.055mmol)、ジクロロビス(トリス−o‐メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.1mg)およびトルエン(43mL)を加え、105℃に加熱した。
(工程2)反応液に、20重量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(8.3mL)を滴下し、5時間還流させた。
(工程3)反応後、そこに、フェニルボロン酸(61.3mg)およびジクロロビス(トリス−o‐メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.1mg)を加え、14.5間還流させた。
(工程4)その後、そこに、ジエチルジチアカルバミン酸ナトリウム水溶液を加え、80℃で2時間撹拌した。冷却後、得られた反応液を、水で2回、3重量%酢酸水溶液で2回、水で2回洗浄し、得られた溶液をメタノールに滴下したところ、沈澱が生じた。沈殿物をトルエンに溶解させ、アルミナカラム、シリカゲルカラムの順番で通すことにより精製した。得られた溶液をメタノールに滴下し、撹拌した後、得られた沈殿物をろ取し、乾燥させることにより、高分子化合物13を0.90g得た。高分子化合物13のMnは5.2×104であり、Mwは1.6×105であった。
高分子化合物13は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物1cから誘導される構成単位と、化合物1eから誘導される構成単位と、化合物2dから誘導される構成単位と、化合物5から誘導される構成単位と、化合物10から誘導される構成単位と、化合物13から誘導される構成単位とが、36:14:40.5:6.3:1:2.2のモル比で構成されてなる共重合体である。高分子化合物13の発光スペクトルピークは、622nmであった。
<調製例1:インクILの調製>
高分子化合物1を、アニソールおよびシクロへキシルベンゼンの混合溶媒(重量比が、アニソール/シクロへキシルベンゼン=1/1)に溶解させ、0.5重量%のインクILを調製した。
<調製例2:インクB1の調製>
高分子化合物2を、アニソールおよびシクロへキシルベンゼンの混合溶媒(重量比が、アニソール/シクロへキシルベンゼン=1/1)に溶解させ、1.2重量%のインクB1を調製した。
<調製例3:インクB2の調製>
高分子化合物6を、キシレンに溶解させ、1.2重量%のインクB2を調製した。
<調製例4:インクB3の調製>
高分子化合物5を、キシレンに溶解させ、1.2重量%のインクB3を調製した。
<調製例5:インクG1の調製>
高分子化合物3を、アニソールおよびシクロへキシルベンゼンの混合溶媒(重量比が、アニソール/シクロへキシルベンゼン=1/1)に溶解させ、1.2重量%のインクG1を調製した。
<調製例6:インクG2の調製>
高分子化合物8を、キシレンに溶解させ、1.2重量%のインクG2を調製した。
<調製例7:インクG3の調製>
高分子化合物7を、キシレンに溶解させ、1.2重量%のインクG3を調製した。
<調製例8:インクG4の調製>
高分子化合物9を、キシレンに溶解させ、1.2重量%のインクG4を調製した。
<調製例9:インクR1の調製>
高分子化合物4および金属錯体R1の混合物(重量比が、高分子化合物4/金属錯体R1=92.5/7.5)を、アニソールおよびシクロへキシルベンゼンの混合溶媒(重量比が、アニソール/シクロへキシルベンゼン=1/1)に溶解させ、1.2重量%のインクR1を調製した。
<調製例10:インクR2の調製>
高分子化合物6および金属錯体R1の混合物(重量比が、高分子化合物6/金属錯体R1=92.5/7.5)を、キシレンに溶解させ、1.2重量%のインクR2を調製した。
<調製例11:インクR3の調製>
金属錯体R1を、キシレンに溶解させ、0.06重量%のインクR3を調製した。
<調製例12:インクR4の調製>
高分子化合物10を、キシレンに溶解させ、1.2重量%のインクR4を調製した。
<調製例13:インクR5の調製>
高分子化合物11を、キシレンに溶解させ、1.2重量%のインクR5を調製した。
<調製例14:インクR6の調製>
高分子化合物12を、アニソールおよびシクロへキシルベンゼンの混合溶媒(重量比が、アニソール/シクロへキシルベンゼン=1/1)に溶解させ、1.2重量%のインクR6を調製した。
<調製例15:インクCR1の調製>
高分子化合物4および金属錯体CR1の混合物(重量比が、高分子化合物4/金属錯体CR1=92.5/7.5)を、アニソールおよびシクロへキシルベンゼンの混合溶媒(重量比が、アニソール/シクロへキシルベンゼン=1/1)に溶解させ、1.2重量%のインクCR1を調製した。
<調製例16:インクR7の調製>
高分子化合物13を、キシレンに溶解させ、1.2重量%のインクR7を調製した。
<実施例D1:発光素子D1の作製と評価>
スパッタ法により45nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板に、正孔注入材料として、ポリチオフェン・スルホン酸系の正孔注入剤であるPEDOT:PSS(Heraeus社製のAI4081)を用いてスピンコート法により60nmの厚さで成膜し、これを大気雰囲気中において、ホットプレート上で200℃、60分間加熱した。
次に、正孔輸送材料として、インクILを用いてスピンコート法により20nmの厚さで成膜し、これを窒素ガス雰囲気中において、ホットプレート上で180℃、60分間加熱した。
次に、インクB1、インクG1およびインクR1からなるインク組成物1(重量比が、インクB1/インクG1/インクR1=86.5/7.0/6.5)を調製した。発光層材料として、インク組成物1を用いてスピンコート法により65nmの厚さで成膜し、これを窒素ガス雰囲気中において、ホットプレート上で130℃、10分間加熱した。
その後、陰極としてフッ化ナトリウムを約7nm、次いでアルミニウムを約120nm蒸着して、発光素子D1を作製した。なお、真空度が、1×10−4Pa以下に到達した後に金属の蒸着を開始した。
発光素子D1に電圧を印加したところ、300cd/mの発光状態(5.2V印加時)において、高分子化合物2に由来する発光スペクトルピーク、高分子化合物3に由来する発光スペクトルピーク、および、金属錯体R1に由来する発光スペクトルピークが観測された。300cd/mの発光状態における発光効率は6.5cd/Aであり、CIE1931色度座標は(0.32,0.36)であった。
初期輝度が2000cd/mとなるように電流値を設定後、定電流で駆動させ、輝度の時間変化を測定した。結果を表1に示す。輝度が初期輝度の90%となるまでの時間(以下、LT90ともいう。)は、10.3時間であった。
<実施例D2〜D13:発光素子D2〜D13の作製と評価>
実施例D1におけるインク組成物1に代えて、表1に示すインク組成物2〜13をそれぞれ調整して使用した以外は実施例D1と同様にして、発光素子D2〜D13を作製した。発光素子D2〜D13の評価結果についても表1に示す。
<比較例CD1:発光素子CD1の作製と評価>
実施例D1におけるインク組成物1に代えて、表1に示すインク組成物C1を調整して使用した以外は実施例D1と同様にして、発光素子CD1をそれぞれ作製した。発光素子CD1の評価結果についても表1に示す。LT90は、8.6時間であった。
<参考例BD1、GD1およびRD1:発光素子BD1、GD1およびRD1の作製と評価>
実施例D2におけるインク組成物2に代えて、表1に示すインクB1、G1およびR1をそれぞれ調整して使用した以外は実施例D2と同様にして、発光素子BD1、GD1およびRD1を作製した。発光素子BD1、GD1およびRD1の評価結果についても表1に示す。
Figure 2015035600
<実施例D14〜D23:発光素子D14〜D23の作製と評価>
実施例D1におけるインク組成物1に代えて、表2に示すインク組成物14〜23をそれぞれ調整して使用した以外は実施例D1と同様にして、発光素子D14〜D23を作製した。発光素子D14〜D23の評価結果についても表2に示す。
Figure 2015035600
<実施例D24〜D28:発光素子D24〜D28の作製と評価>
実施例D1におけるインク組成物1に代えて、表3に示すインク組成物24〜28をそれぞれ調整して使用した以外は実施例D1と同様にして、発光素子D24〜D28を作製した。発光素子D24〜D28の評価結果についても表3に示す。
Figure 2015035600
発光素子D1〜D28から、本発明の組成物を用いることで、発光素子の発光色の調整が可能であることがわかる。また、発光素子D1および発光素子D11と、発光素子CD1との比較(発光素子D1、発光素子D11および発光素子CD1の発光層形成に用いたインク組成物に含まれる各インクの重量比は同じである。)から、本発明の組成物を含む発光素子の輝度寿命が優れていることがわかる。

Claims (18)

  1. 青色蛍光発光を示す高分子化合物と、
    緑色蛍光発光を示す高分子化合物と、
    下記式(Dend−A)で表される基および下記式(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体、並びに/または、下記式(Dend−A)で表される基および下記式(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物とを含有する組成物。
    Figure 2015035600
    [式(Dend−A)中、
    DA1は、窒素原子、芳香族炭化水素基または複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
    ArDA1、ArDA2およびArDA3は、それぞれ独立に、アリーレン基または2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArDA1、ArDA2およびArDA3が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
    DA2およびTDA3は、それぞれ独立に、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
    DA1、mDA2およびmDA3は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。]
    Figure 2015035600
    [式(Dend−B)中、
    DA1、GDA2およびGDA3は、それぞれ独立に、窒素原子、芳香族炭化水素基または複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
    ArDA1、ArDA2、ArDA3、ArDA4、ArDA5、ArDA6およびArDA7は、それぞれ独立に、アリーレン基または2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArDA1、ArDA2、ArDA3、ArDA4、ArDA5、ArDA6およびArDA7が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
    DA4、TDA5、TDA6およびTDA7は、それぞれ独立に、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
    DA1、mDA2、mDA3、mDA4、mDA5、mDA6およびmDA7は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。]
  2. 前記青色蛍光発光を示す高分子化合物および前記緑色蛍光発光を示す高分子化合物が、下記式(Y)で表される構成単位を含む、請求項1に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    [式中、ArY1は、アリーレン基、2価の複素環基、または、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
  3. 前記赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物が、前記式(Y)で表される構成単位を含む、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記式(Y)で表される構成単位が、下記式(Y−2)で表される構成単位である、請求項2または3に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    [式中、
    Y1は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY1は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRY1同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。
    Y1は、−C(RY2)2−、−C(RY2)=C(RY2)−または−C(RY2)2−C(RY2)2−で表される基を表す。RY2は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY2は、同一でも異なっていてもよく、RY2同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
  5. 前記青色蛍光発光を示す高分子化合物および前記緑色蛍光発光を示す高分子化合物が、下記式(X)で表される構成単位を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    [式中、
    X1およびaX2は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。
    ArX1およびArX3は、それぞれ独立に、アリーレン基または2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
    ArX2およびArX4は、それぞれ独立に、アリーレン基、2価の複素環基、または、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
    X1、RX2およびRX3は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
  6. 前記赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物が、前記式(X)で表される構成単位を含む、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記青色蛍光発光を示す高分子化合物および前記緑色蛍光発光を示す高分子化合物が、下記式(Y−5)または(Y−6)で表される構成単位を含む、請求項2または3に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    [式中、
    Y1は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY1は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRY1同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。
    Y4は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基または1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
  8. 前記赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位を含む高分子化合物が、前記式(Y−5)または(Y−6)で表される構成単位を含む、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記緑色蛍光発光を示す高分子化合物が、下記式(G)で表される構成単位を含む、請求項2、3、5および6のいずれか一項に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    [式中、Arは、ベンゾチアジアゾールジイル基、キノキサリン構造を有する2価の基、少なくとも1つのチエニレン基と少なくとも1種のアリーレン基が直接結合した2価の基、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1つのビニレン基が直接結合した2価の基、ペリレン構造を有する2価の基、または、下記式(X−8)で表される2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
    Figure 2015035600
    [式中、RX4は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ハロゲン原子、1価の複素環基またはシアノ基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRX4は、同一でも異なっていてもよい。]
  10. 前記赤色燐光発光を示す金属錯体が、下記式(Z−R31)、(Z−R32)、(Z−R33)、(Z−R34)、(Z−R35)、(Z−R36)、(Z−R37)または(Z−R38)で表される金属錯体である、請求項1、2、4、5、7および9のいずれか一項に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    Figure 2015035600
    Figure 2015035600
    Figure 2015035600
    [式中、
    D5およびRD6は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRD5は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD5は前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基である。複数存在するRD6は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD6は前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基である。
    D12は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRD12は、同一でも異なっていてもよい。
    Dendは、前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基を表す。
    Hは、窒素原子または=C(−RD6)−を表す。
    −AD9---AD10−および−AD11---AD12−は、それぞれ独立に、アニオン性の2座配位子を表し、AD9、AD10、AD11およびAD12は、それぞれ独立に、イリジウム原子と結合する炭素原子、酸素原子または窒素原子を表す。
    D1は1、2または3であり、nD2は1、2または3を表す。]
  11. 前記赤色燐光発光を示す金属錯体が、下記式(Ir−1)、(Ir−2)または(Ir−3)で表される金属錯体である、請求項1、2、4、5、7および9のいずれか一項に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    [式中、
    D5は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRD5は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD5は、前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基である。
    −AD9---AD10−は、アニオン性の2座配位子を表し、AD9およびAD10は、それぞれ独立に、イリジウム原子と結合する炭素原子、酸素原子または窒素原子を表す。
    D1は1、2または3を表す。]
    Figure 2015035600
    [式中、
    D6は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRD6は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD6は、前記式(Dend−A)または(Dend−B)で表される基である。
    −A11---AD12−は、アニオン性の2座配位子を表し、AD11およびAD12は、それぞれ独立に、イリジウム原子と結合する炭素原子、酸素原子または窒素原子を表す。
    D2は、1、2または3を表す。]
    Figure 2015035600
    [式中、
    D6は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRD6は、同一でも異なっていてもよいが、少なくとも1つのRD6は、前記式(Dend−A)または式(Dend−B)で表される基である。
    D3は、1または2を表す。]
  12. 前記式(Dend−A)で表される基が、下記式(Dend−A1)、(Dend−A2)または(Dend−A3)で表される基である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    [式中、
    p1、Rp2およびRp3は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表す。Rp1およびRp2が複数存在する場合、それらはそれぞれ互いに同一でも異なっていてもよい。
    np1は0〜5の整数を表し、np2は0〜3の整数を表し、np3は0または1を表す。np1が複数存在する場合、それらは互いに同一でも異なっていてもよい。]
  13. 前記式(Dend−B)で表される基が、下記式(Dend−B1)、(Dend−B2)または(Dend−B3)で表される基である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    [式中、
    p1、Rp2およびRp3は、それぞれ独立に、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基またはハロゲン原子を表す。Rp1およびRp2が複数存在する場合、それらはそれぞれ互いに同一でも異なっていてもよい。
    np1は0〜5の整数を表し、np2は0〜3の整数を表し、np3は0または1を表す。np1およびnp2が複数存在する場合、それらはそれぞれ互いに同一でも異なっていてもよい。]
  14. 前記赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位が、下記式(R)で表される構成単位である、請求項1〜9、12および13のいずれか一項に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    [式中、Arは、前記式(Dend−A)で表される基および前記(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する2価の基を表す。]
  15. 前記赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する構成単位が、下記式(R2)で表される構成単位である、請求項1〜9、12および13のいずれか一項に記載の組成物。
    Figure 2015035600
    [式中、ArR2は、前記式(Dend−A)で表される基および前記式(Dend−B)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を有する赤色燐光発光を示す金属錯体の構造を有する1価の基を表す。]
  16. 更に、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料、発光材料、酸化防止剤および溶媒からなる群から選ばれる少なくとも1種の材料を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物を含む発光素子。
  18. 請求項17に記載の発光素子を含む照明。
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