JP2015034571A - 真空断熱材 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮成形した吸着剤を用いた利点を活かしつつ、真空引きにより吸着剤が片側に偏らない薄型真空断熱剤を提供する。
【解決手段】吸着剤2と、芯材3と、外被材4とから構成され、吸着剤2と芯材3を外被材4に収容し、外被材4の内部を減圧してなる真空断熱材1において、吸着剤2は、粒状吸着剤5を圧縮成形した圧縮成形体6をガス透過性を有する包装材8内に収容したものである。この圧縮成形体6に貫通穴7を設けることにより、空気やガスの通り道ができ、外被材4の内部を真空引きする際の差圧を生じにくくし、真空断熱材1内での吸着剤2の片側への偏りを緩和することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、芯材と圧縮成形した吸着剤を外被材で被覆した薄型の真空断熱材に関する。
この種の断熱材として、例えば特許文献1には、芯材と吸着剤とをガスバリア性を有する外被材で覆い、外被材の内部を減圧したものが開示されている。ここでの吸着剤は、粒状吸着剤の圧縮成形体をガス透過性を有する包装材内に収容したものである。
特開2007−162824号公報
従来、水分吸着剤や気体吸着剤は、粒状の吸着剤をガス透過性の包装材内へ収容したものであるため、吸着剤を芯材とともに外被材内へ挿入する工程において、粒の流動性により吸着剤が包装材内で偏り、真空断熱材の平面性が損なわれるという問題点があった。
また、吸着剤の偏りは、芯材が薄いほど真空断熱材の平面性へ及ぼす影響が大きくなるため、真空断熱材の薄型化には、吸着剤の薄型化および厚みの均一化が課題であった。
そこで、上述した特許文献1の真空断熱材では、粒状吸着剤が偏らないように、吸着剤を圧縮成形する考えが示されているが、外被材の内部を真空引きする際の差圧により、吸着剤が真空断熱材内で片側に偏ってしまうという問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑み、圧縮成形した吸着剤を用いた利点を生かしつつ、吸着剤が偏らない真空断熱材を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、吸着剤として圧縮成形体を使用した場合であっても、そうした吸着剤や芯材を外被材に収容した状態で、外被材の内部を真空引きする際に、貫通穴を通して空気やガスの流れが確保され、吸着剤の一側に形成される空間と、吸着剤の他側に形成される空間との間で差圧が生じにくくなり、吸着剤が真空断熱材内で片側に偏る問題を軽減できる。
請求項2の発明では、包装材が圧縮成形体の保護部材として機能するため、圧縮成形体の形状を維持することができる。
請求項3の発明では、水分を吸着する乾燥剤として一般的で安価な物質である酸化カルシウムまたはゼオライトを吸着剤として使用することができる。
請求項4の発明では、吸着剤として圧縮成形体を使用した場合であっても、そうした吸着剤や芯材を外被材に収容した状態で、外被材の内部を真空引きする際に、空気やガスが各貫通穴を均等に流れ、吸着剤の一側に形成される空間と、吸着剤の他側に形成される空間との間で差圧が生じにくくなり、吸着剤が真空断熱材内で片側に偏る問題を軽減できる。
請求項1の発明によれば、圧縮成形した吸着剤を用いた利点を生かしつつ、吸着剤が偏らない真空断熱材を提供できる。
請求項2の発明によれば、真空断熱材の組み立て作業時の吸着剤の取り扱いが非常に容易となり、また完成後における真空断熱材の平面性を確保できる。
請求項3の発明によれば、吸着剤の材料コストを低廉に抑えることができる。
請求項4の発明によれば、圧縮成形した吸着剤を用いた利点を生かしつつ、吸着剤が偏らない真空断熱材を提供できる。
本発明の第1実施例を示す真空断熱材の断面図である。 同上、圧縮成形体の斜視図である。 (A)は圧縮成形を行なわない吸着剤の断面図を示し、(B)は貫通穴を設ける前の圧縮成形された吸着剤の断面図を示し、(C)はで貫通穴を設けた後の圧縮成形された吸着剤の断面図である。 貫通穴を設ける前の圧縮成形体を使用した場合の吸着剤の偏り方向を示す真空断熱材の断面図である。 本発明の貫通穴の効果を示す実験結果をあらわした説明図である。 本発明の第2実施例を示す圧縮成形体の斜視図である。 本発明の第3実施例を示す圧縮成形体の斜視図である。 本発明の第4実施例を示す圧縮成形体の斜視図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明における真空断熱材の好ましい実施例を説明する。なお、以下に示す各実施例で、共通する箇所には共通する符号を付し、共通する部分の説明は重複を避けるため極力省略する。
図1は、本発明の第1実施例における真空断熱材1を示している。本実施例の真空断熱材1は平板状で、水分を吸着する乾燥剤としての吸着剤2と、無機繊維からなるシート状成形体としてのシート体3A,3Bを少なくとも2層以上積層してなる芯材3と、ガスバリア性フィルムからなる外被材4とにより構成される。
吸着剤2は、水分吸着機能を有する粒状吸着剤5を圧縮成形して形成される圧縮成形体6に、空気やガスの通り道である貫通穴7を設けたものを、必要に応じてガス透過性を有する袋状の包装材8に収容したものである。
吸着剤2は、芯材3と共に外被材4に真空包装され、芯材3の残存水分や大気中から真空断熱材1内へ侵入する水蒸気を吸着し、水蒸気による真空断熱材1の熱伝導率の経年劣化を抑制するものである。
芯材3は、シート状または板状に形成されたポリエチレンテレフタレート等のプラスチック不織布または抄造したグラスウール(ガラス繊維)を用いることができる。この芯材3は、真空引きされた際の圧縮による薄小化を可能にすべく、バインダー等により結着されていない。また芯材3は、繊維径が細く、かつ空隙率の高い、厚みを薄くできる材料が適しており、例えば、ポリプロピレン不織布、アクリル不織布などを用いてもよい。本実施例では、シート体3Aの下面とシート体3Bの上面に切欠きを形成し、それぞれの切欠きの開口を突き合せることで、吸着剤2を収容するための内部空間を形成しているが、例えば切欠きはシート体3A,3Bのどちらか一方に設けられていてもよく、どのようにして芯材3に吸着剤2を収容配置するのかは特に限定されない。
外被材4は、ガスバリア性および水蒸気バリア性を有し、吸着剤2と芯材3を収容した状態で内部を真空に維持できればどのような材料でもよく、例えばアルミニウム等の金属を表面に蒸着したプラスチックフィルムなどの積層フィルムが用いられる。外被材4を構成する層のうち一番内側となる層は、ヒートシール可能となっている。
また外被材4は、平面視同形をなす2枚のシート部材4A,4Bを重ね合わせ、シート部材4A,4Bの外周部(端部)をヒートシールして形成されるもので、外被材4の四方周縁には、シート部材4A,4Bを当該ヒートシールで接合した余剰部分としての耳部9が形成される。この耳部9は、真空断熱材1としては機能しない余白となる。
粒状吸着剤5は、酸化カルシウム、ゼオライト、シリカゲル等の水分吸着機能を有する無機物を用いる。これら水分吸着剤として一般的で安価な物質を用いることにより、材料コストを低廉に抑えることができる。また粒状吸着剤5は、容易に圧縮成形できるものであれば、その形状は塊状、粒状、粉末状のいずれであってもよい。
圧縮成形体6は、粒状吸着剤5を加圧もしくは加熱加圧することにより形成され、粒状吸着剤5の持つ表面積の大きさによる吸着速度と、圧縮成形による平面性を兼ね備える。
また、圧縮成形体6は、薄型の真空断熱材1に用いることから薄い平板状に形成される。図2に示すように、本実施例の圧縮成形体6は、外径Mが50mm、貫通穴7の内径Nが27mm、厚さTが2.7mmの扁平リング状に形成される。なお、圧縮成形体6の形状は、成形時の型抜きが容易なものであれば、他の形状であってもよい。また、圧縮成形体6の厚さTは、真空断熱材1の厚さに対応して適宜変更可能である。
包装材8は、少なくとも貫通孔7を通過する空気やガスの流れを妨げないようなガス透過性を有する材料により形成され、具体的にはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂繊維によって製造された不織布を使用する。
また、包装材8の形状については、特に指定するものではないが、圧縮成形体6の形状、吸着したい水蒸気の量、吸着剤2の求める厚みに応じて単包品、連包品を使用すればよい。なお、包装材8の厚さは0.1mm以上が好ましい。
圧縮成形体6を包装材8に包装することにより、包装材8が吸着剤2の外殻として圧縮成形体6の形状を維持する役割を果たすため、そのままでは取扱いが困難な圧縮成形体6の平面性を保ったまま、吸着剤2を挟持した芯材3を外被材4内へ挿入することが可能となる。そのため、後述する真空断熱材1の製造工程において、吸着剤2の取扱いが非常に容易となり、また完成後における真空断熱材1の平面性を確保できる。
図1に示す真空断熱材1を製造するには、先ず平面視四角形状に複数のシート体3A,3Bを成形または裁断し、積層されたシート体3A,3Bの間に吸着剤2を挟持する。吸着剤2を挟持した芯材3は、予め2枚のシート部材4A,4Bを重ね合わせて三方をヒートシールした平面視四角形状の外被材4の中に、残りの一方の開口4Cから挿入収納される。この状態で、例えば真空封止装置(図示せず)による真空引きを行ない、外被材4の内部を所定の真空度にまで減圧した後に、外被材4の開口されている残りの一方をヒートシールして封止することで内部を密封し、平面視四角形状の真空断熱材1を得る。
ここで、図3を参照しながら、吸着剤2の特徴について詳しく説明する。本実施例では、図3(B)や図3(C)に示すような粒状吸着剤5を圧縮成形した圧縮成形体6を用いているが、これは図3(A)で示すように、粒状吸着剤5を圧縮成形しない吸着剤2を使用すると、粒の流動性により粒状吸着剤5が包装材8内で偏り、真空断熱材1の平面性が損なわれるからである。吸着剤2として圧縮成形体6を用いることで、真空断熱材1の平面性を良好に維持できる。
一方、図3(B)に示すような貫通孔7を設ける前の圧縮成形体6による吸着剤2は、図3(A)に示すような圧縮成形しない吸着剤2と比べて、粒状吸着剤5の粒子間の隙間が減少し、通気性が悪い。
図4は、図3(B)に示す吸着剤2を用いて真空引きを行なった場合に、吸着剤2が偏るメカニズムを図示したものである。ここでは、シート体3A,3Bの間に吸着剤2を挟持した芯材3を、外被材4の開口4Cから挿入収容した後、真空封止装置内で白抜き矢印の方向に外被材4内を真空引きすると、吸着剤2の通気性が悪いことに起因して、吸着剤2の一側にあって、芯材3の一側面とシート部材4Aとの間に形成される第1の空間と、吸着剤2の他側にあって、芯材3の他側面とシート部材4Bとの間の第2の空間で圧力の差(差圧)が生じ、圧縮成形体6が実線矢印のいずれかの側に引っ張られて移動する。真空引きに伴って、吸着剤2がどちら側に引っ張られるのかはランダムであるが、何れにせよ外被材4内で吸着剤2がどちらかに偏った状態で真空包装されてしまい、真空断熱材1の平面性が損なわれる。
そこで本実施例では、図3(C)に示すように、上述した第1の空間と第2の空間とを連通させるために、圧縮成形体6に空気やガスの通り道である貫通穴7を設け、吸着剤2としての通気性を良くしている。これにより、圧縮成形体6を使用した場合であっても、外被材4の内部を真空引きする際に、貫通孔7を通して空気やガスの流れが確保されるので、第1の空間と第2の空間との間で差圧が生じにくくなり、吸着剤2が真空断熱材1内で片側に偏る問題を軽減することができる。なお、図3(A)および図3(C)の矢印は、空気やガスの流れを示すもので、図3(A)の吸着剤2では、多数の粒状吸着剤5間に形成された隙間を通して、不規則な空気やガスの流れが形成され、図3(C)の吸着剤2では、圧縮成形体6の一側面と他側面との間を貫通する貫通穴7を通して、直線状の空気やガスの流れが形成される。
以下、圧縮成形体6に貫通穴7を設けた場合の効果について、図5に基づいて説明する。
図5は、包装材8に圧縮成形体6を包装した吸着剤2を、芯材3に挟持した状態で外被材4に収容した後、外被材4内を真空引きして開口4Cを封止して、真空断熱材1を製造した際に、吸着剤2が真空断熱材1内において、どの方向にどれだけ偏ったかを実験で測定したものである。
測定サンプルは、酸化カルシウムによる複数の粒状吸着剤5を圧縮成形して、外径Mが50mm、厚さTが3mmの円板状の圧縮成形体6を使用した。そして、「貫通穴7を設けないもの」、「内径Nが1.5mmの貫通穴7を3つ設けたもの」、「内径Nが1.5mmの貫通穴7を5つ設けたもの」からなる3種類の圧縮成形体6を用いて、真空断熱材1を製造したときに、その真空断熱材1内での吸着剤2の偏りを測定した。
図5の上段は、圧縮成形体6に貫通穴7を設けず包装材8に収容した吸着剤2について、その測定結果を示しており、同中段は、圧縮成形体6に貫通穴7を3つ設けて包装材8に収容した吸着剤2について、その測定結果を示しており、同下段は、貫通穴7を5つ設けて包装材8に収容した吸着剤2について、その測定結果を示している。図中、「a」,「b」,「c」とあるのは、真空断熱材1の上方向と下方向の各突出量と、その2つの突出量の差を、3回分の測定データとして示している(単位:mm)。また、3回の測定データの中で、偏りが最大である場合の断面模式図を併せて示している。
測定の結果、貫通穴7を設けない吸着剤2では、最大2.0mmの偏りが発生した。また、貫通穴7を3つ設けた吸着剤2では、最大1.0mmの偏りが発生したが、貫通穴7を設けないものと比較して、偏りの緩和効果が認められた。貫通穴7を5つ設けた吸着剤2では、最大の偏りが0.5mmで、さらなる偏りの緩和効果が認められた。
以上の結果より、直径50mmの圧縮成形体6に内径Nが1.5mmの貫通穴7を3つ設けた場合に、吸着剤2の偏りの緩和効果を得ることができ、さらに貫通穴7の数を増やした場合、すなわち貫通穴7の総面積を大きくすれば貫通穴7を通る空気やガスの量が増加し、吸着剤2の偏りをさらに緩和する効果を得ることができる。
このことから、貫通穴7の総面積が圧縮成形体6の一側平面である上面10の表面積の0.27%以上であれば、吸着剤2の偏りの緩和効果を得ることができると判断される。なお、さらなる偏りの緩和効果を得るため、貫通穴7の総面積が圧縮成形体6の上面10の面積の0.45%以上であることが好ましい。
図2に示す本実施例では、外径Mが50mmの圧縮成形体6に内径Nが27mmの貫通穴7を1つ設けており、貫通穴7の総面積は、圧縮成形体6の上面10の面積の29.16%となっている。特に、圧縮成形体6をリング状に形成することで、所望の形状の圧縮成形体6を得る際の型抜きが容易にでき、吸着剤2の作成を簡易化することが可能になる。
また、貫通穴7を複数設ける場合には、全ての貫通穴7の面積を合計した総面積が0.27%以上であればよく、また、空気やガスを均一に通すために、内径Nが等しい貫通穴7を圧縮成形体6に均一に配置することが好ましい。
貫通穴7は、圧縮成形体6の成形と同時に型抜きにより形成することが好ましいが、圧縮成形体6を所望の外形形状に成形した後に、別工程で貫通穴7を穿設してもよい。
図6は、本発明の真空断熱材1における圧縮成形体6の第2実施例を示している。
図6に示すように本実施例では、圧縮成形体6の外形を円形とし貫通穴7の形状を矩形としたものである。圧縮成形体6の外形と貫通穴7を共に、このような単純な形状とすることにより、圧縮成形体6の圧縮成形と一体として貫通穴7を容易に形成することができ、製造工程を簡易化することができる。
本実施例の場合、上記第1実施例と同様に、貫通穴7の総面積は圧縮成形体6の上面10の面積の0.27%以上であることを要する。
図7は、本発明の真空断熱材1における圧縮成形体6の第3実施例を示している。
図7に示すように本実施例では、圧縮成形体6の外形を矩形とし貫通穴7の形状を円形としたものである。
本実施例は、上記第2実施例と同様の効果を有する。
また、本実施例の場合も、上記第1実施例と同様に、貫通穴7の総面積は圧縮成形体6の上面10の面積の0.27%以上であることを要する。
図8は、本発明の真空断熱材1における圧縮成形体6の第4実施例を示している。
図8に示すように本実施例では、圧縮成形体6の外形および貫通穴7の形状を矩形としたものである。
本実施例は、上記第2実施例と同様の効果を有する。
また、本実施例の場合も、上記第1実施例と同様に、貫通穴7の総面積は圧縮成形体6の上面10の面積の0.27%以上であることを要する。
上記第1実施例〜第4実施例の圧縮成形体6は、何れも真空断熱材1の形状や大きさに対応して、適宜選択することができる。
以上のように本実施例では、芯材3と、この芯材3の適所に収容配置される吸着剤2と、これらの芯材3や吸着剤2を覆うガスバリア性を有する外被材4とから構成され、外被材4の内部を減圧封止してなる真空断熱材1において、吸着剤2は、粒状吸着剤5を圧縮成形した圧縮成形体6に貫通穴7を設けて構成される。
この場合、吸着剤2として圧縮成形体6を使用した場合であっても、そうした吸着剤2や芯材3を外被材4に収容した状態で、外被材4の内部を真空引きする際に、貫通孔7を通して空気やガスの流れが確保され、吸着剤2の一側に形成される空間と、吸着剤2の他側に形成される空間との間で差圧が生じにくくなり、吸着剤2が真空断熱材1内で片側に偏る問題を軽減できる。そのため、圧縮成形した吸着剤2を用いた利点を生かしつつ、真空引きにより吸着剤2が偏らない真空断熱材1を提供できる。
また、本実施例の吸着剤2は、圧縮成形体6を、ガス透過性を有する包装材8内に収容して構成される。
この場合、包装材8が吸着剤2の外殻として圧縮成形体6の形状を維持する役割を果たすため、そのままでは取扱いが困難な圧縮成形体6の平面性を保つことができる。そのため、真空断熱材1の製造工程において、吸着剤2の取扱いが非常に容易となり、また完成後における真空断熱材1の平面性を確保できる。
また、本実施例の吸着剤2は、酸化カルシウムまたはゼオライトを含む構成となっている。
この場合、酸化カルシウムまたはゼオライトは、水分吸着剤としては一般的で安価な物質であるため、吸着剤2の材料コストを低廉に抑えることができる。
また、本実施例では、圧縮成形体6に貫通穴7を複数設けて構成される。
この場合、吸着剤2として圧縮成形体6を使用した場合であっても、そうした吸着剤2や芯材3を外被材4に収容した状態で、外被材4の内部を真空引きする際に、空気やガスが各貫通孔7を均等に流れ、吸着剤2の一側に形成される空間と、吸着剤2の他側に形成される空間との間で差圧が生じにくくなり、吸着剤2が真空断熱材1内で片側に偏る問題を軽減できる。そのため、圧縮成形した吸着剤2を用いた利点を生かしつつ、真空引きにより吸着剤2が偏らない真空断熱材1を提供できる。
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、各実施例に示す芯材3および外被材4は、平面視で四角形以外の形状であっても構わない。
1 真空断熱材
2 吸着剤
3 芯材
4 外被材
5 粒状吸着剤
6 圧縮成形体
7 貫通穴
8 包装材

Claims (4)

  1. 芯材と、吸着剤と、前記芯材および前記吸着剤を覆うガスバリア性を有する外被材とから構成され、前記外被材の内部を減圧してなる真空断熱材において、前記吸着剤は、粒状吸着剤を圧縮成形した圧縮成形体に貫通穴を設けたことを特徴とする真空断熱材。
  2. 前記吸着剤は、前記圧縮成形体を、ガス透過性を有する包装材内に収容したものであることを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。
  3. 前記吸着剤は、酸化カルシウムまたはゼオライトを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の真空断熱材。
  4. 前記貫通穴を複数設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の真空断熱材。
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