JP2012042011A - 真空断熱材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工数を削減できる真空断熱材を提供する。
【解決手段】芯材2を収納した外包材3の内部を減圧し、外包材3の端部が溶着部3aで熱溶着される真空断熱材1において、芯材2がシート状の芯材形成体20を積層し、一または複数の芯材形成体20を折曲して形成されるとともに、少なくとも一の芯材形成体20の表面に散布された粒子状の吸着材4が折曲された芯材形成体20の内側に配されるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、外包材の内部に芯材及び吸着材を備えた真空断熱材及びその製造方法に関する。
冷蔵庫等の機器において熱を効率的に利用するために断熱材として真空断熱材が用いられる。図13は従来の真空断熱材の側面断面図を示している。真空断熱材1はスペーサとなる芯材2を外包材3で覆って形成される。外包材3は一端を開口して周囲を溶着部3bで熱溶着した袋状に形成される。芯材2は発泡樹脂の積層体等により形成される。外包材3の開口部から芯材2を挿入し、減圧状態で開口部が溶着部3aで熱溶着される。これにより、外包材3の内部を真空に維持した真空断熱材1が得られる。
また、外包材3の内部には多孔質シリカ等から成る吸着材4が配される。吸着材4は不織布等の外装材4aにより覆われ、芯材2に設けられる凹部2a内に配される。吸着材4によって芯材2から発生するガス、外包材3の表面を透過するガス、溶着部3a、3bを介して侵入するガスが吸着される。これにより、真空断熱材1の真空度の経時劣化を防止することができる。
また、特許文献1にはシート状に形成された吸着材を積層体から成る芯材とともに積層した真空断熱材が開示される。特許文献2には芯材に吸着材を挿入する多数の孔を形成した真空断熱材が開示される。
特開平8−105592号公報(第3頁−第6頁、第1図) 特開2006−312947号公報(第5頁−第10頁、第2図)
しかしながら、図13に示す従来の真空断熱材1によると、吸着材4を収納する凹部2aを芯材2に形成する必要がある。また、上記特許文献1に開示された真空断熱材によると、吸着材をシート状に形成する必要がある。また、上記特許文献2に開示された真空断熱材によると、吸着材を挿入する孔を芯材に形成する必要がある。これらのため、真空断熱材1の製造工数が大きくなる問題があった。
本発明は、製造工数を削減できる真空断熱材及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、芯材を収納した外包材の内部を減圧し、前記外包材の端部が溶着部で熱溶着される真空断熱材において、前記芯材がシート状の芯材形成体を積層し、一または複数の前記芯材形成体を折曲して形成されるとともに、少なくとも一の前記芯材形成体の表面に散布された粒子状の吸着材が折曲された前記芯材形成体の内側に配されることを特徴としている。
この構成によると、シート状の芯材形成体が積層され、芯材形成体の表面に粒子状の吸着材が散布される。少なくとも一の芯材形成体は吸着材を内側に配して折曲され、芯材が形成される。芯材は減圧された外包材の内部に収容され、外包材の開口部が熱溶着される。
また本発明は、上記構成の真空断熱材において、折曲された前記芯材形成体の折曲部が前記溶着部に面して配置されることを特徴としている。この構成によると、外包材の開口部を熱溶着した溶着部に面して芯材形成体の折曲部が配置される。
また本発明は、上記構成の真空断熱材において、前記芯材の最外層に配される前記芯材形成体が折曲されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の真空断熱材において、前記芯材の最内層に配される前記芯材形成体が折曲されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の真空断熱材において、複数の前記芯材形成体を折曲し、各前記折曲部が周方向の異なる面に配されることを特徴としている。
また本発明の真空断熱材の製造方法は、
シート状の芯材形成体を積層する積層工程と、
少なくとも一の前記芯材形成体の表面に粒子状の吸着材を散布する吸着材散布工程と、
一または複数の前記芯材形成体を折曲し、折曲された前記芯材形成体の内側に前記吸着材が配された芯材を形成する折曲工程と、
開口部を開口した袋状の外包材に前記開口部から前記芯材を挿入する芯材収容工程と、
前記開口部を介して前記外包材の内部を減圧した状態で前記開口部を熱溶着する減圧溶着工程と、
を備えたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の真空断熱材の製造方法において、前記芯材収容工程において、前記芯材形成体の折曲部を前記外包材内で前記開口部に面して配置したことを特徴としている。
本発明によると、芯材がシート状の芯材形成体を積層し、折曲した芯材形成体の内側に吸着材が配される。これにより、吸着材を収容する収容部や孔を芯材に形成する必要がなく、吸着材をシート状に形成する必要もない。また、吸着材の有効表面積が大きくなり、吸着材の応答性を良くすることができる。従って、真空断熱材の真空度の経時劣化を抑制するとともに、真空断熱材の製造工数を削減することができる。
本発明の第1実施形態の真空断熱材を示す側面断面図 本発明の第1実施形態の真空断熱材の製造工程を示す工程図 本発明の第1実施形態の真空断熱材の積層工程及び吸着材散布工程を示す側面断面図 本発明の第1実施形態の真空断熱材の芯材収容工程を示す側面断面図 本発明の第1実施形態の真空断熱材の加速試験の結果を示す図 本発明の第2実施形態の真空断熱材を示す側面断面図 本発明の第2実施形態の真空断熱材の積層工程及び吸着材散布工程を示す側面断面図 本発明の第3実施形態の真空断熱材を示す側面断面図 本発明の第3実施形態の真空断熱材の積層工程及び吸着材散布工程を示す側面断面図 本発明の第4実施形態の真空断熱材を示す側面断面図 本発明の第4実施形態の真空断熱材の積層工程及び吸着材散布工程を示す側面断面図 本発明の第4実施形態の真空断熱材の折曲工程を示す斜視図 従来の真空断熱材を示す側面断面図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の真空断熱材を示す側面断面図である。説明の便宜上、前述の図13に示す従来例と同様の部分は同一の符号を付している。真空断熱材1はスペーサとなる芯材2を外包材3で覆って形成される。
外包材3は熱溶着層、バリア層及び保護層を積層した積層フィルムの周縁を溶着部3a、3bで熱溶着して形成され、内部が真空状態に減圧される。熱溶着層として低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、無延伸ポリエチレンテレフタレート等を用いることができる。
バリア層は水蒸気等のガスの透過を遮断し、アルミニウム箔やアルミニウムの蒸着膜等を用いることができる。保護層は外力による傷等を防止し、ポリアミドやPET等を用いることができる。
芯材2はシート状の芯材形成体20(以下、複数の芯材形成体の総称を「芯材形成体20」という場合がある)を積層した後、二つ折りに折曲して形成される。芯材形成体20の折曲部20aは一の溶着部3aに面して配置される。本実施形態では3層の芯材形成体21、22、23を折曲した6層の芯材2が形成される。芯材形成体20は発泡樹脂、粉体、無機繊維、多孔質体、薄膜積層体等を用いることができる。具体的には、連通ウレタン、シリカ粉体、グラスファイバー等をシート状に形成した芯材形成体20が用いられる。
折曲によって最内層に配される芯材形成体23の内面には粒子状の吸着材4が設けられる。吸着材4は酸化カルシウム、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、多孔質シリカ等から成る。吸着材4によって芯材2から発生するガス、外包材3の表面を透過するガス、溶着部3a、3bを介して侵入するガスが吸着される。これにより、真空断熱材1の真空度の経時劣化を防止する。
芯材2としてグラスファイバーを用いると、減圧による圧縮状態の芯材2の空隙径は10μm〜20μmとなる。このため、芯材2の圧縮前の空隙を減圧時に吸着材4が通過することを防止するため、吸着材4の粒子径を100μm以上にすると望ましい。
図2は真空断熱材1の製造工程を示す工程図である。真空断熱材1は乾燥工程、積層工程、吸着材散布工程、折曲工程、芯材収容工程、減圧溶着工程及び検査工程により作成される。乾燥工程は芯材形成体20を乾燥させる。具体的には、グラスファイバーから成る芯材形成体20を200℃の雰囲気に20分配置して乾燥させる。
図3は積層工程及び吸着材散布工程を示す側面断面図である。積層工程では芯材形成体20が積層される。この時、各芯材形成体21、22、23は異なる長さに形成され、一端を揃えて配置される。例えば、下層の芯材形成体21は長さ920mm、幅500mmに形成される。中間層の芯材形成体22は長さ910mm、幅500mmに形成される。上層の芯材形成体23は長さ900mm、幅500mmに形成される。
吸着材散布工程では上層の芯材形成体23の表面に吸着材4が散布される。具体的には、酸化カルシウム及びメソポーラスシリカの混合物により吸着材4を構成し、10gの吸着材4が均等に散布される。
次に、折曲工程で矢印Aに示すように芯材形成体21、22、23が二つ折りに折曲される。これにより、折曲部20aで折曲された長さ約450mm、幅500mmの芯材2が得られる。この時、吸着材4は折曲された芯材形成体21、22、23の内側に配される。
図4は芯材収容工程を示す側面断面図である。外包材3は周縁を溶着部3bで溶着された袋状に形成され、一辺に開口部3cが開口する。芯材2は開口部3cから外包材3の内部に挿入して収容される。この時、芯材2の折曲部20aが開口部3cに面して配置される。
減圧溶着工程では芯材2を収容した外包材3がチャンバー内に配され、チャンバー内を例えば、0.015Torrまで減圧する。これにより、外包材3の内部が開口部3cを介して減圧される。この時、折曲部20aが開口部3cに面しているため、折曲部20aによって吸着材4の流出を防止することができる。そして、シリコンヒータ等により外包材3の開口部3cを熱溶着し、溶着部3a(図1参照)が形成される。
尚、芯材形成体20の折曲により吸着材4が挟持される場合や、繊維状等の芯材形成体20によって吸着材4が担持される場合には、吸着材4の挟持や担持によって減圧による流出を防止できる。このため、折曲部20aを開口部3cに面して配置しなくてもよいが、開口部3cに面して配置するとより確実に吸着材4の流出を防止できる。
検査工程では密封不良や傷等が検査される。これにより、前述の図1に示す真空断熱材1が得られる。
図5は本実施形態の真空断熱材1の加速試験の結果を示す図である。縦軸は熱伝導率(単位:mW/m・K)であり、横軸は相当経過年数(単位:年)である。熱伝導率は英弘精機株式会社製の熱伝導率測定装置HC−074/600を用い、平板熱流計法により測定している。相当経過年数は外包材3の透過係数に基づいて、70℃、50日を10年相当としている。
また、比較例として前述の図13に示す従来の真空断熱材の結果を並記している。比較例の吸着材4としてメソポーラスシリカ(太陽化学株式会社製 TMPS−4)を用い、吸着材4の外装材4aとして不織布を用いている。
同図によると、本実施形態の真空断熱材1は相当経過年数が10年まで熱伝導率の経時変化が従来と同等であり、真空度の経時劣化を大きくしない。
本実施形態によると、芯材2がシート状の芯材形成体21、22、23を積層し、折曲した芯材形成体21、22、23の内側に粒子状の吸着材4が配される。これにより、従来例のように吸着材4を収容する凹部や孔を芯材2に形成する必要がなく、吸着材4をシート状に形成する必要もない。また、吸着材4の有効表面積が大きくなり、吸着材4の応答性を良くすることができる。従って、真空断熱材1の真空度の経時劣化を抑制するとともに、真空断熱材1の製造工数を削減することができる。
また、芯材形成体20の折曲部20aが外包材3の溶着部3aに面して配置される。従って、折曲部2aに面した溶着部3aを外包材3に芯材2を挿入した後に形成し、折曲部20aによって減圧時の吸着材4の流出をより確実に防止することができる。
また、最外層に配される芯材形成体23が折曲されるので、芯材2の周方向の一面のエッジ部分が折曲部20aによって曲面に形成される。これにより、芯材2の尖鋭なエッジ部分を少なくし、外包材3の損傷を低減して真空断熱材1の経時劣化をより抑制することができる。特に、芯材2としてグラスファイバーを用いると、グラスファイバーの針状の粒子が外包材3に突き刺さって形成されるピンホールによって経時劣化が生じやすい。このため、芯材2の尖鋭なエッジ部分を少なくすることにより、ピンホールの発生を低減することができる。
また、シート状の芯材形成体20を積層する積層工程と、
芯材形成体23の表面に粒子状の吸着材4を散布する吸着材散布工程と、
芯材形成体21、22、23を折曲し、折曲された芯材形成体21、22、23の内側に吸着材4が配された芯材2を形成する折曲工程と、
開口部3cを開口した袋状の外包材3に開口部3cから芯材2を挿入する芯材収容工程と、
開口部3cを介して外包材3の内部を減圧した状態で開口部3cを熱溶着する減圧溶着工程と、
を備えるので、真空断熱材1の真空度の経時劣化を抑制し、真空断熱材1の製造工数を削減することができる。
また、芯材収容工程で芯材形成体20の折曲部20aを外包材3内で開口部3cに面して配置するので、折曲部20aによって減圧時の吸着材4の流出をより確実に防止することができる。
尚、本実施形態において、吸着材散布工程で吸着材4を芯材形成体23の表面に散布しているが、芯材形成体21、22の表面に散布してもよい。
次に、図6は第2実施形態の真空断熱材1を示す側面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は芯材2を形成する芯材形成体20の構成が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
芯材形成体20は最外層の折曲された芯材形成体24と、芯材形成体24に対して一方向に短い複数の同一形状の芯材形成体25とを有している。芯材形成体24、25を積層して芯材2が形成される。例えば、芯材形成体24は長さ910mm、幅500mmに形成される。芯材形成体25は長さ450mm、幅500mmに形成され、4層設けられる。
図7は積層工程及び吸着材散布工程を示す側面断面図である。積層工程では芯材形成体24上に芯材形成体25が積層される。芯材形成体25は所定の隙間D(例えば、10mm)を介して長手方向に分散し、芯材形成体24に端部を揃えて2層づつ積層される。吸着材散布工程では上層の芯材形成体25上に吸着材4が散布される。
次に、折曲工程で矢印Aに示すように芯材形成体25が内側に配されるように芯材形成体24が二つ折りに折曲される。これにより、前述の図6に示すように、長さ約450mm、幅500mmの芯材2が得られる。この時、吸着材4は折曲部20aで折曲された芯材形成体24の内側に配される。
次に、第1実施形態と同様に、芯材収容工程で芯材2が開口部3c(図4参照)から外包材3の内部に挿入して収容される。この時、芯材2の折曲部20aが開口部3cに面して配置される。そして、減圧溶着工程及び検査工程が行われる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、芯材2がシート状の芯材形成体24、25を積層し、折曲した芯材形成体24の内側に粒子状の吸着材4が配される。従って、真空断熱材1の真空度の経時劣化を抑制するとともに、真空断熱材1の製造工数を削減することができる。
また、芯材形成体20の折曲部20aが外包材3の溶着部3aに面して配置されるので、折曲部20aによって減圧時の吸着材4の流出をより確実に防止することができる。
また、最外層に配される芯材形成体24が折曲されるので、芯材2の周方向の一面のエッジ部分が折曲部20aによって曲面に形成される。これにより、芯材2の尖鋭なエッジ部分を少なくし、外包材3の損傷を低減して真空断熱材1の経時劣化をより抑制することができる。
尚、本実施形態において、吸着材散布工程で吸着材4を上層の芯材形成体25の表面に散布しているが、中間層の芯材形成体25の表面に散布してもよく、芯材形成体24の表面に散布してもよい。
次に、図8は第3実施形態の真空断熱材1を示す側面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は芯材2を形成する芯材形成体20の構成が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
芯材形成体20は最内層の折曲された芯材形成体26と、芯材形成体26に対して一方向に短い複数の同一形状の芯材形成体27とを有している。芯材形成体26、27を積層して芯材2が形成される。例えば、芯材形成体26は長さ900mm、幅500mmに形成される。芯材形成体27は長さ450mm、幅500mmに形成され、芯材形成体26の上下に2層づつ設けられる。
図9は積層工程及び吸着材散布工程を示す側面断面図である。積層工程では芯材形成体27が長手方向に2層づつ分散し、端部を揃えて積層される。上層の芯材形成体27上には芯材形成体26が両端部を芯材形成体27に揃えて積層される。吸着材散布工程では芯材形成体26上に吸着材4が散布される。
次に、折曲工程で矢印Aに示すように芯材形成体27が外側に配されるように芯材形成体26が二つ折りに折曲される。これにより、前述の図8に示すように、長さ約450mm、幅500mmの芯材2が得られる。この時、吸着材4は折曲部20aで折曲された芯材形成体26の内側に配される。
次に、第1実施形態と同様に、芯材収容工程で芯材2が開口部3c(図4参照)から外包材3の内部に挿入して収容される。この時、芯材2の折曲部20aが開口部3cに面して配置される。そして、減圧溶着工程及び検査工程が行われる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、芯材2がシート状の芯材形成体26、27を積層し、折曲した芯材形成体26の内側に粒子状の吸着材4が配される。従って、真空断熱材1の真空度の経時劣化を抑制するとともに、真空断熱材1の製造工数を削減することができる。
また、芯材形成体20の折曲部20aが外包材3の溶着部3aに面して配置されるので、折曲部20aによって減圧時の吸着材4の流出をより確実に防止することができる。
また、最内層に配される芯材形成体26が折曲されるので、芯材2の周面の平面性を確保することができる。従って、真空断熱材1の取り付け時の位置決めを容易にすることができる。
次に、図10は第4実施形態の真空断熱材1を示す側面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は芯材2を形成する芯材形成体20の構成が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
芯材形成体20は同一形状の長方形の芯材形成体28、29、30、31から成り、芯材形成体28、29、30、31を積層して芯材2が形成される。例えば、芯材形成体28、29、30、31は長さ1010mm、幅500mmに形成される。各芯材形成体28、29、30、31はそれぞれ折曲され、8層に形成される。
図11は積層工程及び吸着材散布工程を示す側面断面図である。積層工程では芯材形成体28、29、30、31が順に積層される。この時、芯材形成体28、29、30、31は一端を揃えて長手方向を90゜づつ時計回りまたは反時計回りにずらして積層される。これにより、芯材形成体28、29、30、31が互いに重なる部分から四方に延びる。吸着材散布工程では上層の芯材形成体31上に吸着材4が散布される。
次に、矢印Aに示すように折曲工程で下層から順に芯材形成体28、29、30、31が二つ折りに折曲される。図12はこの時の状態を示す斜視図である。これにより、前述の図10に示すように、長さ約500mm、幅約500mmの芯材2が得られる。この時、芯材形成体20の折曲部20aは四方に面して周方向の異なる面にそれぞれ形成され、吸着材4は折曲部20aで折曲された芯材形成体28、29、30、31の内側に配される。
次に、第1実施形態と同様に、芯材収容工程で芯材2が開口部3c(図4参照)から外包材3の内部に挿入して収容される。この時、芯材2のいずれかの折曲部20aが開口部3cに面して配置される。尚、開口部3cを複数の辺に設けてもよい。そして、減圧溶着工程及び検査工程が行われる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に、芯材2がシート状の芯材形成体28〜31を積層し、折曲した芯材形成体28〜31の内側に粒子状の吸着材4が配される。従って、真空断熱材1の真空度の経時劣化を抑制するとともに、真空断熱材1の製造工数を削減することができる。
また、芯材形成体20の折曲部20aが外包材3の溶着部3aに面して配置されるので、折曲部20aによって減圧時の吸着材4の流出をより確実に防止することができる。
また、芯材形成体28〜31の各折曲部20aが周方向の異なる面に配されるので、芯材2の周面のエッジ部分がそれぞれ折曲部20aによって曲面に形成される。これにより、芯材2の尖鋭なエッジ部分を少なくし、外包材3の損傷を低減して真空断熱材1の経時劣化をより抑制することができる。
尚、本実施形態において、吸着材散布工程で吸着材4を上層の芯材形成体31の表面に散布しているが、芯材形成体28、29、30の表面に散布してもよい。
本発明によると、外包材の内部に芯材及び吸着材を備えた真空断熱材に利用することができる。
1 真空断熱材
2 芯材
3 外包材
3a、3b 溶着部
3c 開口部
4 吸着材
20〜31 芯材形成体
20a 折曲部

Claims (7)

  1. 芯材を収納した外包材の内部を減圧し、前記外包材の少なくとも一端部が溶着部で熱溶着される真空断熱材において、前記芯材がシート状の芯材形成体を積層し、一または複数の前記芯材形成体を折曲して形成されるとともに、少なくとも一の前記芯材形成体の表面に散布された粒子状の吸着材が折曲された前記芯材形成体の内側に配されることを特徴とする真空断熱材。
  2. 折曲された前記芯材形成体の折曲部が前記溶着部に面して配置されることを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。
  3. 前記芯材の最外層に配される前記芯材形成体が折曲されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空断熱材。
  4. 前記芯材の最内層に配される前記芯材形成体が折曲されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空断熱材。
  5. 複数の前記芯材形成体を折曲し、各前記折曲部が周方向の異なる面に配されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空断熱材。
  6. シート状の芯材形成体を積層する積層工程と、
    少なくとも一の前記芯材形成体の表面に粒子状の吸着材を散布する吸着材散布工程と、
    一または複数の前記芯材形成体を折曲し、折曲された前記芯材形成体の内側に前記吸着材が配された芯材を形成する折曲工程と、
    開口部を開口した袋状の外包材に前記開口部から前記芯材を挿入する芯材収容工程と、
    前記開口部を介して前記外包材の内部を減圧した状態で前記開口部を熱溶着する減圧溶着工程と、
    を備えたことを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  7. 前記芯材収容工程において、前記芯材形成体の折曲部を前記外包材内で前記開口部に面して配置したことを特徴とする請求項6に記載の真空断熱材の製造方法。
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